【ワシントン24日】ブラジル・アマゾンの熱帯雨林でマホガニーなど値の高い樹木を
選んで秘密裏に伐採する行為が横行しており、人間の活動によって消失したアマゾン
雨林はこれまでの推定の2倍に達していると米国の科学者たちがサイエンス誌最近号に
報告している。
カーネギー研究所グローバル・エコロジー部門のグレゴリー・アスナー氏の率いる
研究者チームが新しい、高解像度の衛星データ分析システムを利用して調べた結果、
雨林の消失が5割も過小評価されている事実を発見した。科学者たちは、温暖化ガスを
吸収する能力により、世界の肺臓とも呼ばれているアマゾン雨林の減少が予想以上に
進んでいることは、これまで考えられていたよりも多くの炭素が大気中に放出されている
ことを意味すると指摘した。
科学者たちによれば、少なくとも35種の高価な樹木の選択的伐採は過去数十年に
わたり行われており、これにより、ブラジル・アマゾンで1年間に失われる樹木面積は
1万ー2万平方キロに及ぶという。
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/science/20051025/051021171114.r8d0tyju.html