【ニューデリー=林英彰】インドのPTI通信によると、同国とパキスタンは
29日、イスラマバードで、パキスタン大地震の被災者支援に向けたカシミ
ール地方の実効支配線(事実上の国境)開放について協議する。
インドは、同線の自国側に、大きな被害を受けたパキスタン側住民の
救援施設3か所を設置することを提案。パキスタンは、実効支配線の
5か所で、住民の相互往来を可能とすることを提案している。協議では
双方の案を取り上げ、どのような形での支援協力が可能かを詰める見通し。
インドは、24日夜までに施設に被災者を受け入れるための準備を完了
させた。
両国はカシミール地方の領有権を巡り対立しているが、昨年、関係正常
化を目指しての対話を開始。今年4月からは、同地方の両側を結ぶ直行
バスが運行を開始している。
(2005年10月25日12時13分 読売新聞)
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051025i302.htm