今年2月にレバノンの首都ベイルートで起こったハリリ・元レバノン首相暗殺事件
に、シリア政府要人が関与した可能性があるとの報告書を国連安保理に20日に提出
した、国際独立調査委員会のメフリス委員長に対する抗議デモが、シリアの首都ダマスカス
で24日行われ、同国与党バース党関係者ら数千人が集まった。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、デモ隊は、「メフリスよ、我々は殺人者
ではない」などの横断幕を掲げて、国旗を振りかざし、アサド・シリア大統領の写真を掲げ
ながら行進した。「我々の魂と血で、バッシャール(アサド大統領)を救う」とのシュプレ
ヒコールも繰り返した。
デモ隊が叫んだスローガンの中には、「(米国よ)シリアから出て行け」「シリアは決して
次のイラクにはならない」など、反米色の強いものもある。また、アラブ諸国への呼びかけと
見られる、「アラブよ、目覚めよ。次はまもなく、あなた方の番が来る」との横断幕もあった。
国連安保理は25日、同報告書について討議を行う予定となっており、デモはその日程を
にらんで行われたようだ。国連安保理では、シリアに対する制裁についても話し合いが行われる
ものとみられている。
報告書では、名指しはされていないものの、アサド大統領の実弟や義兄などの、「事件への
関与」が示唆されている。
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/051024-221553.html シリアの首都ダマスカスで24日、シリアがハリリ元レバノン首相の暗殺事件に関与した
とする国連独立調査委員会の報告書に抗議する大規模な集会があった。ロイター通信に
よると参加者は数万人。
参加者はアサド大統領の写真を掲げ「あなたのために犠牲になる」などと叫びながら、
大統領支持を訴えた。AP通信によると、集会の規模を大きくするため学校が休校となり、
公務員の参加も奨励された。
http://www.sankei.co.jp/news/051024/kok099.htm