【ロンドン=蔭山実】SF映画、「二〇〇一年宇宙の旅」(一九六八年)で知られる
映画監督、故スタンリー・キューブリック氏の遺品が英国の大学に寄贈されることに
なり、個性的監督とされた氏の素顔を知る手がかりになると同時に後進の育成にも
役立つと期待されている。映画化に向け温めていたナポレオンの生涯に関する
資料も多数含まれている。
キューブリック氏は米国の医師の家庭に生まれ育ち、映画製作の世界に入って
「スパルタカス」(六〇年)の監督で頭角を現した。だが、ハリウッドに幻滅して、
六一年に英南東部ハートフォードシャー州セント・オールバンズ近郊に転居し、
九九年に他界するまで離れることはなかった。
二十三日付英日曜紙オブザーバーによると、同氏は資料などを几帳面に保管
しており、自宅に残された遺品も映画の脚本や写真、小道具、手紙、文房具用品と
多種多様で、段ボール箱四百個以上に相当するという。
(略)
http://www.sankei.co.jp/news/051024/evening/25int002.htm