【米・シリア】米大統領、レバノン元首相暗殺報告書に困惑[10/22]

【ワシントン＝貞広貴志】ブッシュ米大統領は２１日、レバノン元首相暗殺に関する国連の調査報告書について、
「報告書（の内容）に深く困惑させられている」とシリア当局の関与に懸念を表明した。
その上で、「ライス国務長官に、国連ができるだけ早期に協議し、このきわめて深刻な事項に対処するよう指示した」と語り、
米国として国連安保理での対シリア決議などを目指す方針を示した。
（2005年10月22日20時25分 読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051022id24.htm

※参考
レバノン元首相暗殺：米、シリアに積極協力を求める決議案
【ニューヨーク高橋弘司】レバノン元首相暗殺事件に関する国連独立調査委員会の報告書が
シリア治安当局上層部の事件関与を指摘したことを受け、ボルトン米国連大使は２１日、
対シリア決議案の安保理採択に向け、関係国と緊密な協議を進めていることを明らかにした。

ボルトン大使は報告書で、シリアが独立委に「虚偽の情報を提供した」などと指摘していることを踏まえ、
「シリア当局の一部で妨害があったのは明白だ」と強調。調査継続を前提に、
シリアに一層の調査協力を求める内容を決議案に盛り込む意向を強く示唆した。
毎日新聞　2005年10月22日　18時50分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/mideast/news/20051023k0000m030031000c.html

※参考
国連委報告は「大うそ」 シリア大使が批判 (共同通信)
http://news.www.infoseek.co.jp/world/story.html?q=22kyodo2005102201000158&cat=38

関連スレ
【英国】対シリア経済制裁を検討　国連報告受け−英外相[10/22]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1129971506/
ライス米国務長官と国連事務総長、シリアへの対応に関して会談[10/19]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1129733772/

ブッシュが困惑して答えました
・・・ホワイトハウスは白いよ

米政府、レバノン元首相暗殺で国連の対応要求
［国連　２１日　ロイター］
ブッシュ米大統領は２１日、ハリリ元レバノン首相暗殺事件にシリアの当局者が関与したと指摘する
国連の独立調査委員会がまとめた報告書を受け、国連が早急に討議し、対応を検討するよう求めた。

ハリリ元首相と他２０人は今年２月１４日、ベイルートで爆弾による攻撃を受け死亡。報告書は、ハリリ元首相の暗殺は、
レバノンの治安当局と共謀したシリアの治安当局幹部の承認なくして実行することは不可能だった、との結論をまとめている。

一方、シリア当局者は、報告書は政治的なものであるとしてはねつけ、内容も虚偽であると主張した。

ブッシュ大統領は、国連ができるだけ早急に報告書を討議するよう、ライス米国務長官から働きかけることを要請した、と明らかにした。

ストロー英外相は、安全保障理事会のメンバー国は制裁を議論するとの見通しを示したが、
制裁の提案についてどの程度の支持が獲得できるかについては具体的に述べていない。

http://today.reuters.co.jp/news/NewsArticle.aspx?type=worldNews&storyID=2005-10-22T204221Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-191656-1.xml

シリアが調査協力姿勢　レバノン元首相暗殺事件

レバノンのハリリ元首相暗殺事件で、シリアの治安・情報機関高官の関与を指摘する報告書が
国連安全保障理事会に提出されたことを受け、シリア外務省のダウーディ法律顧問は２２日、
記者会見し、国外でのシリア当局者の事情聴取も含め、調査に協力していく姿勢を強調した。

シリアが国外での事情聴取に応じる可能性を示したのは初めて。
シリアが調査に非協力的だったとの報告書の指摘には反発しながらも、
経済制裁など強硬姿勢をちらつかせる米国などに一定の譲歩を示した形。

同顧問は、シリアが非協力的とされたことは「根拠がない」とし、
国外での事情聴取を求める独立調査委員会の要請があれば検討するとした。
またシリアとレバノンの治安・情報機関高官の関与について「単なる推定」と重ねて否定した。

さらに「安保理メンバー国にわれわれの立場と状況を提示する」と述べ、
外交ルートを通じて報告書に反論していく考えも示した。（共同）
http://www.sankei.co.jp/news/051023/kok009.htm

http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20051023/m20051023011.html
“アサド王朝”直撃　レバノン元首相暗殺報告書原案　側近５人の名前

今年二月に起きたハリリ・レバノン元首相暗殺事件について国連独立調査委員会は二十日、「シリア情報機関の関与」
を明記した調査報告書を公表したが、シリアのバッシャール・アサド大統領（４０）の義兄や実弟ら五人の名前が
報告書の原案に含まれていたことが判明し、“アサド王朝”は苦境に立たされることになった。
権力機構の中枢で大統領を支えてきた若手の側近たちで、事件への関与が立証されれば、
バッシャール体制そのものが急速に不安定化しかねない事態となっている。
(略)
公表された調査報告書には五人への直接的な言及はなかったものの、米ＣＮＮテレビは報告書の原案を入手、
五人の実名が挙げられていたと伝えた。ニューヨーク・タイムズ紙もシャウカト氏の名前を挙げ、
外交筋が「彼こそが主役であり、今後の調査の焦点になる」と語ったと報じた。

シャウカト氏らが具体的にどのように関与したのかは明らかではないが、報告書中には「あるシリア高官の一人」が今年一月、
「ハリリ（元首相）はシリアにとって大きな問題だ。が、もうすぐレバノンの歴史を書き換えるような“地震”が起きるだろう」と、
暗殺予告とも受け止められる言葉を漏らした−というくだりがある。

シャウカト氏は、現アサド大統領の姉の夫で、二〇〇〇年の前大統領死去で若くして後継者となった
現アサド大統領の政権基盤の弱さを補う役割を果たし、中枢へ入り込んだ。
前大統領の四男のマーヘル・アサド氏は九九年にシャウカト氏と口論の末に発砲し、
重傷を負わせる事件を起こしたが、現在は軍大佐ながら精鋭の共和国防衛隊ににらみをきかしている。

報告書がアナン国連事務総長に提出された後に五人の名前が削られたため、シリア側への配慮ではないかとの見方も出ているが、
調査委のメーリス委員長は「裁判で吟味されないまま、事実として独り歩きするのを避けたかった」と釈明した。