米航空機メーカー、ボーイングは、インド初の民間航空パイロット向けトレーニング
センターを開設することを明らかにした。ブルームバーグが報じた。拡大するインドの
航空機需要( demand for the aircrafts )を受け、多様な
機種に対応できるパイロットを育成し販売増につなげる。
ムンバイでの国際会議に出席した同社のケスカー販売部門副社長は「インドからの
需要が高まるなか、一層の受注獲得( win orders )にはパイロット育成施設
を持つことは不可欠」と語り、すでにボーイングの主力機「737」「777」「787」
のフライトシュミレーターをセンター内に設置することを決定していると語った。
トレーニングセンターの設置場所、投資額などについては明らかにされていない。
好調な航空需要の拡大を受け、ボーイングは今後20年間で、インドから総額35億ドル
(約3955億円)相当の航空機受注を見込んでいる。今年同社はこれまで、国営エア・
インディアから50機、69億ドル(約7797億円)相当の受注があったほか、民間
最大手のジェット・エアウェイズと、格安航空会社のスパイス・ジェットからそれぞれ
10機の受注を獲得している。
現在ボーイングは、アジア地域で同様のトレーニングセンターを東京、ソウル、中国の
雲南省昆明に保有。シンガポールでも新たに建設を予定している。
Fuji Sankei Business i.
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200510170005a.nwc