【モスクワ 2005/10/14 プラウダ】 今週実施されるインドとロシアによる合同軍事演習は、対テロ
対応能力の強化を目的としたものであるとロシア政府職員は木曜日に説明した。
両国からおよそ300名の兵士が、10/10より10日間に渡って北部インドのアグラ市に近い陸軍基地での
戦術機動(演習)に参加する。「テロリストキャンプを想定した施設の破壊に関する演習は、両軍の
『相互運用性』を改善することを意図している」とDeepak Shinha准将 インド陸軍空挺師団指揮官は説明した。
兵士達は、対戦車誘導ミサイルを搭載しインドのラージャスタン州タール砂漠に用意された模擬テロリスト
キャンプを破壊するために発砲する装甲車両を使った空挺降下演習を想定している。
インド陸軍の兵士達は、長年の反逆者たち−不和のために引き裂かれているジャンム・カシミール地方と
反乱の相次ぐ北部の州−との戦闘で対ゲリラ戦争とテロ攻撃の経験に富んでいる。
この演習は印露両軍の空挺部隊が共に訓練する第一歩である。「我々は彼らから学ぶことになる。そして、
彼らも我々から学ぶだろう」と木曜にインド陸軍のA.B.Sayyid中佐は述べた。
木曜の午後インドを訪問するロシア国防相セルゲイ・イワノフは、10/16に西部インドのビネカル市で行われる
演習の第二フェーズを観戦する予定である。
この陸軍戦術機動(演習)に続き、10/18にはベンガル湾で印露両海軍による統合演習が予定されている。
イワノフ露国防相と彼に相対する役職であるPranab Mukherjee(ムーカジ)国防大臣の両名によって観戦
される海軍演習は海上での防空戦と対潜水艦戦を含むであろう。ロシア海軍のウラジミール・マゾーリン
提督(最先任)とロシア海軍の高級将校の歴々は、海上演習でArunPrakashインド海軍提督(最先任)に
加わるだろう。
インド(冷戦の間ソビエト連邦政府の主要な同盟国だった)は1960年以来、金額にして300億ドル
(250億ルーブル;約3兆3,000億円)のソ連製、あるいはロシア製の兵器を購入しつづけてきた。
更に近年では、ロシア兵器産業にとって中国に僅差で続く巨大な第二のお得意様であるとAP通信は伝える。
ソース:プラウダ(英文を記者が拙訳)
http://newsfromrussia.com/world/2005/10/13/65174.html