【ベルリン12日豊田剛】ドイツのシュレーダー首相は十二日、トルコの
イスタンブールを訪問し、エルドアン首相らと会談。十月三日に正式に
始まったトルコの欧州連合(EU)加盟交渉に歓迎の意を表した上で、
加盟実現のために支援することを約束した。
ドイツではこのほど、キリスト教民主同盟(CDU)のメルケル党首が内
定し、シュレーダー首相が退陣を受け入れたばかり。第一党のCDUは
トルコのEU正式加盟に反対し、「特権的パートナー」にとどめるよう求め
ている。
首相は、EU加盟交渉で「別の道はない」と述べ、CDUの政策と一線
画した。これに対しエルドアン首相は「トルコは、危機状況を救ってくれた
友人を決して忘れない」と謝意を述べ、次期政権もトルコの加盟を後押
しするよう求めた。
欧州専門家のウィスマン議員(CDU)は現地紙に対し「退陣する首相
は言動に注意を払うべきだ」と述べ、月末に行われるEU首脳会議に参
加する際には次期政権に配慮するよう求めた。
2005/10/13 9:31
ソース
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/051013-093119.html