イラクが派遣延長要請 12月期限のサマワ自衛隊
小泉純一郎首相は29日午後の党首公開討論会で、イラクへの自衛隊派遣が
12月中旬で期限を迎えることに関連し、イラク移行政府から派遣延長の要請があったことを明らかにした。
外務省筋によると今月22日付でジバリ外相から町村信孝外相あての書簡が送付された。
自衛隊の派遣延長は、ブッシュ米政権も既に非公式に打診。
小泉首相は、年末に予定される正統政府樹立などイラクの民主化を後押しするためにも延長に積極的とされ、
衆院選で続投が決まれば延長を視野に具体的検討作業に入るとみられる。
首相は党首討論で「自衛隊の人道、復興支援に対し、サマワ住民もイラク政府も高い評価をし、
継続してくれという要望が正式に来ている」と指摘。
その上で「イラク復興支援特措法に適する状況であるかも見極め、かつイラク国民の対応、
日米関係、国際社会での日本の役割を総合的に考えて判断すべきだ」と述べ、延長に前向きな姿勢を重ねて示した。
同時に「12月の状況を見ないと分からない」とも述べ、引き続き事態の推移をみて最終判断する意向も示した。
ジバリ外相からの書簡は「さらなる期限延長の可能性について要請する」と、日本政府の対応を求めているという。
政府は当面、回答を留保する方向だ。(共同)
(08/29 19:32)
http://www.sankei.co.jp/news/050829/kok071.htm