オーストラリアのヒル国防相は18日、アフガニスタンへ自国軍190人を派遣すると発表した。
タリバン政権が崩壊してから初めての国民議会選挙がある9月半ばまでに派遣し、
選挙期間中やその後の治安悪化を防ぐ任務につく。
アフガンでは旧支配勢力タリバンなど反政府組織の活動が活発になっているため、
米軍指揮の下で偵察や監視活動にあたる。特殊部隊の兵士が中心で、派遣期間は1年間の予定。
豪州は2001年の米同時テロ事件後に始まったアフガンでの戦争に米英軍とともに1550人の部隊を派遣したが、
02年に撤退した。
これに代わり、日本の自衛隊が駐在するイラク南部サマワなど同国の内外に約1400人が展開している。
東ティモールやソロモン諸島に派遣していた豪州軍が最近相次いで撤退、縮小して要員に余裕ができたことも、
アフガン派兵を決めた理由の一つ。
ダウナー外相は同日、復興支援にあたる要員を追加派遣することにも前向きの姿勢を示した。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050818AT2M1801R18082005.html