イスラエルの住宅建設省によりますと、
ヨルダン川西岸地区のベツレヘムの西側に広がるユダヤ人入植地「ベタル・イリット」で、
新たに72棟の住宅を建設するため、入札を行うということです。イスラエルが占領地に設けた入植地について、
パレスチナ側は「将来の独立国家の領土をむしばむものだ」として撤去を強く求めており、
双方が受け入れている「和平への指針」でも、
入植地の拡大や新たな建設は凍結することが義務づけられています。
イスラエルは、今月中旬からガザ地区にあるすべての入植地の撤去を始める計画で、国際社会からは、
和平を活性化させるきっかけになると期待されていますが、ヨルダン川西岸地区の重要な入植地については、
将来的にも保持すると一方的に主張していました。このため、今回の入札手続きについて、
パレスチナ暫定自治政府は「パレスチナだけではなく国際社会に挑戦する行為だ」として強く反発しています。
http://www.nhk.or.jp/news/2005/08/05/d20050805000051.html