21日の同時爆破テロでロンドン警視庁は26日、
東アフリカ系の容疑者2人が活動拠点としていたロンドン北部の自宅などを捜索した。
英メディアはアパートの地下駐車場から大量の爆発物の材料が押収されたと報じた。
ロンドン警視庁のブレア警視総監は26日、民放テレビに出演し、
7日と21日の2件の同時爆破テロに「類似性はある」としつつ「直接の結びつきを示す証拠はまだない」と語った。
ブレア警視総監は「自爆テロではないか」との騒ぎが、7日以来250件あったと明らかにし、
うち7件は「もう少しで“強硬措置”を取るところだった」と述べた。BBCなどは、
21日の同時爆破テロの実行犯とみられる4人は依然ロンドンに潜伏しているとの捜査当局の見方を紹介している。
内務省によると、バス爆破を企てたとされるムフタル・サイード・イブラヒム容疑者(27)は92年、
一家でエリトリアから移住。04年に英国籍を取得した。イブラヒム容疑者の家族によると、
同容疑者は94年に家族と離れて暮らし始め、ここ数カ月は音信不通だった。
地下鉄ウォレンストリート駅付近で爆破しようとしたヤシン・ハッサン・オマル容疑者(24)は、
92年にソマリアから移住し、00年に永住権を取った。英各紙によると、
21日のテロ実行犯4人は国際テロ組織「アルカイダ」の支持者の精神的支柱とされるアブ・カタダ師(自宅軟禁中)が
説教師を務めていたロンドン北部「フィンズベリー・パーク・モスク」で礼拝に参加していたという。
両容疑者が聖戦を口にしていた、との知人の証言もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050727-00000034-mai-int