イラク警察などによると、バグダッドの高級住宅街マンスール地区で21日午後、
アルジェリアの駐イラク公使、アリ・ビッラルスィ氏と部下の外交官と運転手の計3人が、
2台の車に乗った武装勢力に拉致された。
バグダッドでは今月、イスラム圏外交官を標的とした襲撃事件が相次いでおり、
中東諸国とイラク移行政府との関係強化妨害を狙ったテロとみられる。
アルジェリアは、移行政府と大使級外交関係を結んでいないため、
ビッラルスィ氏が同国の駐イラク外交官のトップ。犯行声明は出ていないが、
1990年代初めからイスラム過激派のテロに悩むアルジェリアでは、
特に国際テロ組織アル・カーイダ系の
「説教と戦闘のためのサラフィ主義者集団」(GSPC)が最近再び活動を活発化させており、
アル・カーイダ系組織が関与した可能性もある。
一方、イラクでは21日、バグダッド南郊マフムディーヤの国軍検問所への自爆攻撃で
イラク兵5人が死亡したのをはじめ、首都と近郊でテロが相次ぎ、少なくとも14人が死亡した。
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