二十三日からトルコのイスタンブールで開かれていた「イラク世界民衆法廷」は二十七日、
米英両国政府が引き起こしたイラク戦争を糾弾し、ブッシュ米大統領とブレア英首相の戦争犯罪を断定、
多国籍軍のイラクからの即時撤退とイラクが受けた損害に対する賠償を求める声明を発表して閉幕しました。
イスタンブールからの報道によると、声明は「イラクへの攻撃は正義と自由、われわれの安全、
われわれの未来、われわれすべてに対する攻撃だ」と、イラク戦争を糾弾。
この戦争を「歴史上最も不正義で不道徳な戦争」の一つとした上で、
「米英による二十七カ月に及ぶ(イラク)占領はイラクの国家と社会の破壊と荒廃に導いた」としています。
法廷は、米英の侵略戦争と占領に協力した「有志連合」諸国や、軍事基地・領空の使用、
その他の後方支援で協力した諸国の政府、戦争をめぐる虚偽の報道を広めたメディアも告発しています。
さらに、この戦争によって利益を得たハリバートン(石油関連)、ベクテル(土木・建設)、
CACIインターナショナル(軍事請負会社)など、
米系企業の世界各地の事務所の閉鎖や消費者によるボイコットを呼びかけています。
法廷には、米国のリチャード・フォーク教授(国際法)、
国連人権高等弁務官事務所顧問のクリスチン・チンキン氏(英国際法学者)ら
世界の著名な法律家や人権活動家五十四氏が参加しました。
同法廷は、二〇〇三年三月のイラク戦争開始とほぼ同時に戦争に反対する知識人や市民が始めたもので、
この二年間、日本での「イラク国際戦犯民衆法廷」を含め、
世界十三カ国でイラク戦争の戦争犯罪を裁く「公判」や「公聴会」が行われてきました。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-06-29/2005062907_01_3.html 【国内】「イラク戦争違法」広島で民衆法廷始まる[10/11]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1097475136/