【モスクワ=内藤泰朗】ウズベキスタン東部のアンディジャンで反政府暴動が武力鎮圧
された事件で、同国政府は十八日、首都タシケント駐在の外交関係者らを現地に招き、市内を
公開した。しかし、政府側が視察団と市民の自由な接触を阻んだことで、参加した外交関係者
らは不信感を強めている。一方、ウズベク政府軍は十九日までに、暴動後に大量の難民が
流入し、イスラム武装勢力の支配下にあったキルギス国境の町カラスウを奪還した。
ウズベク外務省が組織した視察団には、日本の楠本祐一大使のほか、米英仏独など
主要国と国際機関の代表らと報道関係者を含む約七十人が参加。
一行はタシケントから空路アンディジャン入りし、軍の厳重な警護の中、当局が準備した六台の
バスに分乗し、アルマトフ内務相の説明で、占拠された州政府庁舎や軍・警察施設の四カ所を
約三時間かけて視察した。
外交団は、当局が連れてきた三人の「市民」と話す機会を設けられたが、市内を自由に
視察することはできなかったという。
同内相は、「報道されたような平和的なデモは一切無かった」と強調。三十人ほどの武装勢力が、
庁舎の周辺にいた約五十人を人質に庁舎を占拠、十時間にわたる交渉決裂後、人質を盾に
逃走しようとしたため銃撃戦となり百六十九人が死亡したと説明した。
楠本大使は産経新聞に対し、「当局は、外国での報道を非常に気にしているようで、説明しよう
という姿勢はみせていた。しかし、今回(虐殺がなかったと)納得させられた外交官はいない。
視察で得られた情報をもとに検証作業を進め、欧米の対応をみながら、今後の態度を決める
ことになる」と語り、対ウズベク外交の見直しの可能性を示唆した。
(略)
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20050520/m20050520013.html 関連スレ
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