パキスタン東部の都市グジャランワーラーで3日、市民が参加したマラソン大会が行われていたところ、
イスラム原理主義を掲げる宗教政党の支持者たちが、ゴール地点となる競技場の外で騒ぎ出しました。
騒ぎ出した支持者たちは、女性が男性と一緒にマラソン大会に参加したり、
シャツやズボンで走ったりするのはイスラムの教えに反すると主張し、警察官が制止しようとしたところ、
支持者たちが銃を発砲し、警察官も銃で応戦しました。これをきっかけに、支持者たちは車に火をつけたり、
石を投げて競技場の窓ガラスを割ったりするなど暴徒化し、警察官と支持者あわせて10人がけがをしました。
パキスタンでは、ことし1月に初めて行われたマラソンの国際大会で、女性が参加したことに対し、
イスラム原理主義政党の指導者たちがイスラムの教えに反するとして反発を強めていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/04/04/d20050404000032.html