パキスタン南西部バルチスタン州で19日夜(日本時間20日未明)、
多数のシーア派イスラム教徒らが集まっていた聖廟(せいびょう)で爆弾が爆発し、
地元警察によると、25人が死亡、約40人が負傷した。死傷者はさらに増える可能性がある。
犯行声明は出ていないが、ロイター通信によると、警察当局者はテロとの見方を示した。
当局者によると、現場は同州の州都クエッタの南約300キロのファテプル。
聖廟には当時、数千人規模の信者らが集まっていたという。
パキスタンでは、少数派のシーア派と多数派のスンニ派による宗派対立や、
部族間抗争に起因する爆弾テロが多発している。
昨年3月にはクエッタで、シーア派の宗教行事「アシュラ」に参加していた信者に向け、
スンニ派の過激派が銃を乱射する事件が起き、その後の暴動を含め45人が死亡した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050320k0000e030002000c.html