ハマスの最高指導者、ハレド・マシャル氏は17日までカイロで開かれていたパレスチナの主要な組織による会議の後、
NHKとの単独インタビューに応じました。この会議でハマスは武装闘争の停止を継続することを表明しましたが、
マシャル氏はその狙いについて、▽イスラエル側の軍事作戦の停止や
▽7000人以上に上るとされるイスラエルに拘束されたパレスチナ人受刑者の釈放など、
パレスチナ側の要求の実施をイスラエル側に迫るためだと述べました。また、マシャル氏はハマスの今後の戦略について、
「パレスチナ内部で政治的な役割を果たしていく」と述べ、
7月に予定されるパレスチナの国会にあたる自治評議会議員選挙に初めて参加することに加え、
これまで距離を置いてきたPLO・パレスチナ解放機構への参加も視野に入れていることを明らかにしました。
ハマスの動向は中東和平の行方に大きな影響を及ぼすだけに、
ハマスが政治面での関与を強める方針を表明したことは、
より現実的な路線に転換していく姿勢を示すものとして注目されます。
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/03/19/d20050319000026.html