【イラク】サマワの陸自撤退要求デモ、特定層に偏る利益享受が原因〜ザルガニ師(11/15)

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62月の砂漠の名無しさん
16年11月24日 産経東北版 ヒゲの佐藤隊長の仙台市民への防衛講座より(東北総局 森本充記者)

イラクで最も貧しいといわれているのが、サマワのあるムサンナ県。だが土壁の家に衛星放送のパラボラアンテナがつき、
エアコンやパソコン、カメラ付携帯電話もあふれる。食料もたっぷりで「日本人より太っている人が多い」。石油埋蔵量は
世界2位と聞けば当然かもしれない。最初の壁はそれほどのものを持つイラクに自衛隊は何を支援するかという課題だ。
佐藤一佐が調べて廻ると「水はあるが飲める水や農業用水路はない」「バグダッドなど中央主導で地方まで予算が廻ってこず
せっかくの施設が荒れ放題」「医療機器もあるが壊れている」フセイン政権の負の遺産は次第に見えてきた。
「ニーズはある」佐藤一佐は活動の基本を見出したという。
「何でもやってくれる」と思っている現地の人。医療、給水、道路や学校施設の整備に制限されている自衛隊の活動。その
ギャップを埋める事でスタートした活動は、小泉首相が唱えた「イラク人によるイラク復興」という壁にもぶつかった。
イラクにはエンジニアも業者もいる。サマワの人たちも求めていたのは「ノウハウであり、お金や資材」だった。
自衛隊の役割、佐藤一佐は考えつづけた。そこで選んだのは「苦手な県庁みたいな仕事」だったという。
住民のニーズを吸い上げて、自ら交渉に乗り出す。中長期的視野で計画を立てて、イラク人の手で街を復興させる。
プランニングの手伝いが始まった。
63月の砂漠の名無しさん:04/11/27 21:24:18 ID:poVRpDXN
(続く)
例えば医療分野。サマワの医師や看護師に技術指導や機材提供を行うが、決して直接患者を診るわけではなく、「実際に診るのは
あくまでもサマワの医師」にした。給水も水は自衛隊宿営地で隊員がつくるが、実際に個々の家庭に配るのはイラク人に任せる。
佐藤一佐は細心の注意を払った。道路や学校を直すにしても、それぞれに譲らない県教育局や議員、自治体、現場の学校長らの
意見を自衛隊が吸い上げて調整、おおまかな青写真を描く。
その上でまた彼らと話し合い、同意を得てから今度はテレビ広告で業者を募り、小路機関や予算などの見積を出させた。
多い時で一事業に百数十社の応募があった。それを精査して実際に業者を決めるため、いざ工事にかかるまで一ヶ月以上
はかかったこともあった。「自分たち自衛隊でやった方が早い」。佐藤一佐は何度もそう思った。
一方で迷彩服に銃を持ち、装甲車もある自衛隊。それでも「イラク人に我々は米英軍とは異なる」というメッセージを伝え
なければならないという重要な任務もあった。
活動状況を毎夕、地元テレビ局を通じて流す、チラシを配る、掲示板を設置する・・・自衛隊新聞までつくり配ってもらった。
宗教関係者の信頼を得る事も大切だった。営業マンのように有力者宅へ通い続けた。
「復興支援は一朝一夕、一年では決して終わらない。これからの部隊は先遣部隊を乗り越える努力が必要だ。きついと思うが
住民から感謝されると感動もひとしお。東北の隊員たちには充実感を持ってやってもらいたい」。佐藤一佐はこう語っていた。
64月の砂漠の名無しさん:04/11/27 21:24:53 ID:poVRpDXN
(続く)
★あいさつ
一日に何度もすれ違う相手でも笑顔で挨拶するのがイラク流。笑顔下手な隊員は鏡の前で何度も練習。
★握手
右手で握手が通例だが、信頼を勝ち得る毎に左手を添える。相手の背中に手を回す、頬にキスなどバージョンアップも
大切。隊員らは必ず両手で握手。
★会話
イラクではきちんと会話が出来ないと尊敬されない。最低話題を三つ考えてから出動。

コミュニケーションを図り売り込むチャンス。訪問先で三杯は出るというチャイは三分の一が砂糖という甘いものだが必ず
全部飲む。なぜかペプシコーラが出てくる事が多いが、これも飲む。佐藤一佐の記録は一日にチャイ20杯コーラ10本。
「すべて笑顔で飲んだ」
★ヒゲ
ヒゲを触る行為は男の固い約束を意味する。契約中に触るととんでもないことになる。だからヒゲに触る癖のある隊員は
ヒゲを伸ばさない。