鹿児島、福岡、宮崎三県警と長崎、門司両税関の合同捜査本部は
十七日、大麻取締法違反(所持)の現行犯として、鹿児島市紫原六
丁目、露天商エルマーレ・オーレン(28)らイスラエル国籍の三
容疑者を逮捕、同容疑で鹿児島地検に送検した、と発表した。
ほかに逮捕されたのは同居の無職ベニータ・エディ(25)、自
称自動車販売業アルフィ・シュムエル(22)両容疑者。オーレン
容疑者は容疑をほぼ認めているが、他の二人は黙秘しているという。
調べでは、三容疑者は七月二十八日昼、マンションの一室の自宅
で乾燥大麻五百十五グラムを不法に所持した疑い。同捜査本部は十
七日の捜索で室内に別の乾燥大麻約千九百グラムも発見。イスラエ
ルへの受発信履歴が残る携帯電話数台や吸引用パイプなどとともに
押収した。計二千四百十五グラムの押収量は鹿児島県警では過去十
年で最高。末端価格で約九百六十万円になる。
国際郵便でイスラエル国内から容疑者の自宅あてに郵送された段
ボール箱が不自然に重いなど不審な点があり、博多税関支署が検査。
内部をくりぬいて大麻を入れた木製花瓶台を見つけ、関係機関に連
絡していた。
http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/news002.html