ブッシュ米政権は28日、24年ぶりにリビアとの直接外交関係を再開した。アフリカ最大の確認原油埋蔵量を持つリビアとの関係改善を目指す。
米国務省の声明によると、28日リビアを訪問したウィリアム・バーンズ次官補は、最高指導者のカダフィ大佐(62)と会談し、
「首都トリポリに米国の連絡事務所を設置し、直接外交関係を再開した」。リビアも米国内に外交上の代表部を設置するため、同様の措置を講じる計画だ。
バーンズ次官補は、国務省のテロ対策責任者のコファー・ブラック氏とと もに、リビア政府当局者と「幅広い議題について」協議した。
米国務省はまた、バーンズ次官補がリビアによる核兵器開発放棄の決定について、「他国が追随する基準になる」と評価したことも明らかにした。
米国はリビアが国際テロ組織を支援し、中東やアフリカの政府転覆を図っていると非難し、1979年12月にリビアを「テロ支援国家」に指定。
1981年5月には在米リビア大使館を閉鎖していたが、ことし4月に対リビア経済制裁の大半を解除していた。
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=a9Qk6oA8n0v4&refer=jp_top_world_news