【ワシントン5日共同】イラクやアフガニスタンで2002年12月以降、米軍が拘束、尋問した収容者中、
少なくとも25人が死亡、うちイラク人3人は米兵や中央情報局(CIA)関係者に殺害され、10人も暴行などされた
疑いがあることが5日までに明らかになった。AP通信は米情報当局者の話として、ほかにもCIA関係者が関与
している死亡例がアフガンとイラクで計2件あり、CIAが捜査中と報じた。
米軍による虐待・暴行が各収容施設で広く行われていた疑惑が一層深まり、ブッシュ米政権の威信は大きく
傷ついた形。両国などで反米感情が高まるのは必至で、今後の復興プロセスにも悪影響を与えそうだ。
ブッシュ大統領は5日、アラブ向けテレビのインタビューでイラク人虐待事件について釈明したが、謝罪は避けた。
国防総省によると、25人の死亡例のうち、12件は事件性がないと判明。残り10件について、尋問などの際、
違法な暴行や虐待がなかったか捜査している。死亡者の内訳は明らかになっていないが、大半がイラク人と
みられる。
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