イラク民間人遺族、英国で提訴 英軍による殺害の調査要求
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200405060009.html ロンドン――イラク戦争の大規模戦闘後に、駐留英軍に殺害された民間イラク人14人の遺族が5日、
「殺害は欧州人権法に違反する」として、事実関係の司法調査と賠償を求める訴訟を、ロンドンの高等法院に起こした。
代理人弁護士は、被害に遭った14人は自宅にいたり、農作業中に警告なしに攻撃されて死亡したため、
「不法に殺害された」と主張。「英軍占領下では英国内と同様に、欧州人権規約が適用されるべき」と主張し、
司法調査と損害賠償を求めている。
一方、英国防省の報道官は「(原告の訴える死亡事例について)英国政府は責任を認めていない。
原告側にはすでに書簡でその理由を説明している」とコメントした。
同省は、提訴された死亡事案の詳細について、原告側と見解の食い違う部分が多いと説明。
死亡した人数についても、当該事案で把握しているのは12人だと、原告側と見解の相違を指摘している。
代理人のシャイナー弁護士はBBCラジオに対して、
イラク南部バスラに駐留する英軍が、
イラクの民間人殺害について証拠隠滅をはかっているとの情報があるため、
審理はできるだけ早く行う必要があると主張した。