【イラク】政府筋「人質が殺されることはあり得ないと確信している。」[04/13]

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≪つかめぬ足取り≫
 政府は事件発生直後、在ヨルダン日本大使館を通じ、ヨルダン政府に三人の出国を確認。
ヨルダン側は当初、「出国した」と回答したが、改めて確認をとると「記録はない」と返答してきた。

 三人を乗せたタクシー運転手の所在もつかめないまま。政府高官は「深夜に出発したために記録が
ないのかもしれないが、通常は考えられないことだ」と漏らす。

公安幹部は「声明の論理展開を含め、これまでの中東系テロリストと微妙に違う。
妙に『日本的なにおいがする』というか不自然なんだ」といぶかしがった。

≪キーマン2人≫
 上村司駐イラク公使。昨年末に銃弾に倒れた奥克彦大使とともにイラク復興の最前線に立ち続け、
「奥大使亡き後、連合軍暫定当局(CPA)や統治評議会に最も顔が利く」(外務省幹部)とされる
人物だ。
 上村氏はCPAや統治評議会と連絡をとり、三人が拘束されたとみられるファルージャ近郊の部族や
宗教指導者を通じ、武装グループに接触を続けているもようだ。

 また、警察庁も「赤軍ハンター」の異名を持つ塩川実喜夫国際テロ対策課長を現地に投入。
政府筋によると、ヨルダンや米英の諜報(ちょうほう)機関と接触し情報収集を進めている。

 この二人のキーマンをはじめ、複数の情報筋が確実に機能しているのは確かだ。
政府筋は「人質が殺されることはあり得ないと確信している。焦って譲歩しないことが一番大切だ」
と意味ありげな笑みを浮かべた。
(記事より抜粋、再編)

http://www.sankei.co.jp/news/040413/morning/13iti002.htm