クルド人が多数住むシリア北東部カミシュリで、サッカー試合でのファンの衝突が暴動に発展、
14日のロイター通信はサッカー場内外で12日から13日にかけて計14人が死亡したと伝えた。
最終的な死者数は不明。
12日、アラブ人ファンが多いチームとクルド人ファンが多いチームの対戦で、アラブ人が
「サダム・フセイン(元イラク大統領)万歳」と叫ぶと、クルド人が「バルザニ(イラクの
クルド民主党党首)万歳」と応じ、投石が始まった。逃げようとしたファンが折り重なって倒れ、
AP通信は計9人が死亡、100人以上が負傷したと報じた。
翌13日、クルド人側の葬儀参列者の一部が暴徒化。地元知事に反発するスローガンを叫び、
市内の商店や政府関係施設を破壊するなどした。
ロイター通信などによると、シリアには150万―200万人のクルド人が居住。うち十数万人は
選挙権など市民権が得られず、政府への不満がくすぶっている。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040314AT3K1401214032004.html