エルサレム(CNN) イスラエル南部アシュドッドの港湾施設で14日午後5時ごろ、
連続自爆テロがあり、イスラエル人労働者ら少なくとも10人が死亡、20人が負傷した。
テロから数時間後の15日未明には、イスラエル軍のヘリコプターがガザ自治区の数カ所を
報復爆撃した。またイスラエル政府は、16日に予定されていたシャロン首相とパレスチナ
自治政府のクレイ首相による首脳会談を延期した。
アシュドッドでの連続テロについては、イスラム過激派組織「ハマス」と、パレスチナ解放
機構(PLO)主流派ファタハの軍事部門「アルアクサー殉教者軍団」がそれぞれ、「合同
作戦」だとする犯行声明を出した。アシュドッドはテルアビブから約30キロ南にあり、
水揚げ量の多い大規模港として、重点警備されている。
ハマスとアルアクサーは、自爆したのは、ともにガザのジャバリヤ難民キャンプ出身の
18歳少年だと主張している。一方で、イスラエル警察のクライマン報道官は「ただちには
信じがたい」と反論。「テロリストの言い分は信じられない。過去3年半で、ガザを出た
テロ犯がイスラエル領内で自爆テロを成功させた例はないからだ」と話している。
(略)
http://cnn.co.jp/world/CNN200403150003.html