251 :
1/4:
短くまとめようと思ったのですが、面白い内容過ぎて無理でした。
Afghans turn to Taleban justice as insurgents set up shadow government
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/Afghanistan/article6970962.ece 70歳の農夫アブドゥッラーは、村のもめ事で殴られ怪我をした。50歳の妻
ハビバは「助けと裁判を求めにいける所はひとつしかない」と言った。
ハビバはつらい山道を4時間かけて、地元タリバン司令官に会いに行った。
「政府が私たちのような貧しい者たちを助けないことはわかっている」
カルザイ政権の汚職と無能力--特に地域密着レベルで--のために、ますます
多くの人々がタリバンの行政サービスを求めるようになっている。
タリバンの「影の政府」の行政は裁判だけではない。たとえばヘルマンド州では
8月に、州都ラシュカル・ガーに出入りする道路の検問所を通る人々のために
「アフガニスタンイスラム首長国」の名称が印刷された移動許可証を発行した。
252 :
2/4:2009/12/31(木) 17:35:19 ID:???
今週NATO情報部の高官1人は「タリバンは現政権がいずれ失脚した場合に備えて
自分たちの政府を作って待機している。タリバンの影響力は拡大している」と
警告した。
NATOはタリバンの影の政府はアフガニスタン34州中33州にあると言っている。
タリバンは地元の争議を解決する手伝いを熱心にやっていて、残酷で厳しい
彼等のイスラム法解釈であっても時間と金がかかる政府より望ましいことがある。
ハビバは「脚を折った夫の代わりにタリバンのザファル師に会いに行った。
政府に知り合いはいないし政府は私たちの問題を解決しようとしない」と言った。
ザファル・アフンド師はカブールのすぐ南に位置するワルダク州ジャガトゥ地区
で、タリバンの影の内閣の知事をしている。
ハビバの夫は村の水利権をめぐってカシムという隣人と争った。村の慣習では
各人の農地は順番に給水される決まりだが、カシムがそれを無視したので
ハビバの夫が文句を言うと暴力を振るった、と彼女は説明した。
253 :
3/4:2009/12/31(木) 17:36:54 ID:???
ザファル師はハビバの話を聞き、自分の配下のタリバン兵3人をつけて
ハビバを村に返した。タリバン兵は村の長老から事情を聞いた。彼女の説明と
同じだったのでカシムを殴り、7日分の水をハビバたちに渡すように命じた。
ハビバはハザラ民族で、もともとはタリバンの同盟者ではない。タリバンの
大半はパシュトゥン民族でタリバン政権下で何千人ものハザラ人が虐殺された。
しかし現在タリバンは民族問題に関わらない地元の争議を利用して、政府が
地域の問題に関わる足がかりをくじいている。地元民の話では、ザファル師は
政府機関に代わるものを長年提供してきた。
6ヶ月前、ザファル師は「カルザイ政府の行政サービスを利用したとわかった者を
処刑する」という法令をジャガトゥ地区で出した。それができるだけの自信を
彼が持ったということだ。
ハビバの別の隣人で、同じようにタリバンの裁判を経験したレザ・ユーセフは
「誰もタリバンのことを好かないが、彼等は私に良くしてくれた。政府に誓願
してから4年かかっても解決しなかった土地争議をザファル師は4日で終えた」
と言った。
254 :
4/4:2009/12/31(木) 17:38:30 ID:???
トラブルの相手ユーヌスには有力軍閥のコネがあり、10年前にユーセフの土地
の一部を奪ったのだという。その軍閥は最近カルザイ政権の副大統領の1人と
なったカリム・ハリリである。
「カルザイ政府に何度も不満を言ったが聞いてくれなかった。政府のシステムを
通じて自分の苦情を通せるほどの賄賂を払える余裕は私にはなかった。
村の長老たちはシューラで私に有利な判断を3回出してくれたが、ハリリのコネに
守られている自信があるユーヌスはいずれも無視した」とユーセフは言った。
「3年ほど前、私はザファル師の所へ行って、土地が自分の物だと証明する書類を
見せた。彼は4人のタリバン兵を私の村に送って状況を調べさせた。翌日彼自身が
村に来て長老全員とシューラを開いた」
これは事実上タリバンの裁判だった。
ユーヌスは隠れていたが、タリバンは彼を見つけてひどく殴った。
そして2ヶ月の追放と土地の返却を命じた。
「もし政府に不満を訴えたら何年もかかる上、賄賂を要求され、毎日事務所に
行かなければならない。それが人々がタリバンを選ぶ理由だ」とユーセフは言った。