■日本人とボスポラス海峡に海底トンネルを掘ってます■
1 :
◇烏蒭沙摩明王信者◇:
マルマライ工事の全容―ウスキュダル駅まであと一歩
2009年07月03日付 Zaman紙(トルコ*訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html リンクフリーでしたのでご紹介しました。工事は遺跡出土で難航しているようですが、
トルコからかっこよく見える日本人エンジニア。
遠いお国で頑張ってらっしゃいます。お怪我も病気もなさらず、お仕事も成功なさって、
お元気でお帰りいただきたいですね。
マルマライ地下鉄工事で、オスマン朝史跡出土―ルート変更やむなし?
2009年06月30日付 Hurriyet紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html マルマライ地下鉄プロジェクトのルート上にあるために別の場所への移転が協議
されている「離別の泉(アイルルック・チェシュメ)」、
すなわち、オスマン朝スルタンたちが、戦争へと旅立つ際に
ここで軍隊と集合し、家族に別れを告げたとされる歴史的な
「離別の泉」で行われた発掘において、今日まで土の下にあった歴史的な礼拝所も見つかった。
もし史跡保護委員会が「その場に残すよう」と決定を下したなら、
マルマライ地下鉄工事のルートが変更される可能性がある。
カドゥキョイのイブラヒマー街区に位置し、
またマルマライ地下鉄プロジェクトのルート上にある離別の泉の
歴史的な価値を明らかにするために始められた発掘作業はまだ続けられている。
イスタンブル、世界遺産から抹消の可能性も―ユネスコ・レポート
2009年06月24日付 Milliyet紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html ユネスコ世界遺産委員会の手元に、イスタンブルの都市開発を徹底的に批判する報告書があり、
特にスルクレ地区、フォーシーズンズホテルの増築、金角湾での地下鉄建設が批判に晒されている。
スペインのセビリアで開催されているユネスコ世界遺産委員会の定期会合で取り上げられている
世界遺産に関する報告書の草案には、スルクレ地区やオスマン時代から残る木造建築の保護の仕方、
スルタン・アフメト地区のフォーシーズンズホテルの増築、金角湾での地下鉄のための橋梁建設、
イスタンブルの交通網マスタープランなどの事案が、イスタンブルの文化遺産を危険にさらしている
という評価が盛り込まれ、政府に対する強い非難が向けられている。2009年4月に視察のためイスタンブルを訪れた
ユネスコの委員団の報告書が今月30日まで続く定期会合の中で承認されれば、イスタンブルは
ユネスコの世界文化遺産から除外される危険が表面化する。
「スルクレ・プラットフォーム」組織のスポークスマン、ヴィキ・チプルット氏によれば、
最も楽観的なシナリオは、委員団が適切な整備のために政府に1年の猶予を与えることだという。
イスタンブルのジプシー居住区スルクレ、取り壊し完了
2009年05月14日付 Radikal紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html 以前公正発展党(AKP)に近い人々に、「都市開発」地域内の住宅が
売られたとして問題となっていたスルクレ地区で、昨日も取壊し作業が行われた。
家屋全体の80%が取壊されていたが、残った家々への取壊し作業が昨日続けられた。
居住者の大部分が賃貸で、ほかに行くあてもない状態のスルクレ地区の住民は、
家財道具を瓦礫の合間に置いた。72歳で喉の癌を患っているジェマル氏も家を取り壊された一人である。
ジェマル氏には家財道具を持ち込む場所もなく、話すことができないため役人に愚痴をこぼすこともできない。
昨晩スルクレ地区で家の取り壊しで外に放り出された家族によれば、取り壊される建物からの「退去勧告」
が出たのは5月12日だった。
通達書には、取壊しの対象となる建物からは5月12日の業務時間が終わるまでに退去が完了すること、
もしそうでない場合には警察により強制退去が執行される、と書かれている。この勧告が届いた翌日となる昨日の朝、
取壊し業者がスルクレ地区で作業を開始した。スルクレ地区での取壊し作業は今日も続いている。
ちょっとスレチですが。イラクの自衛隊は頑張ったんだなあ・・・。と思いました。
イラクにおける識字率と国家建設への影響
2009年05月01日付 al-Sabah al-Jadid紙(イラク:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html ■非識字者にイラクを築くことはできない
2009年05月01日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)見解面
筆者:サーディク・バーハーン】
国を建設する人々は、全ての分野において最高の知識と教育を得た人々である。
日本では第二次世界大戦での敗戦後、裕仁天皇が国民の前で「敗戦したということは、
我々に勝利した側は我々よりも知識で勝っていたということである。武器を捨て、
知識獲得に向かいなさい」と述べたのだ。
イスタンブルの歴史は地下に 現在は人口1200万人の大都市
2009年02月03日付 Zaman紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html 何千年もの歴史をもつイスタンブルは、1200万人以上の人口を有している。
人口集中のため、多くの歴史的建造物がゆがんだ都市化の影響を受け、
消滅している。
考古学者達は、建物の基礎打ち工事においてでさえ、
紀元前にさかのぼる何百もの遺構に出会うと言い、
イスタンブルは実は地下に存在していると主張する。
ビザンツ美術史家のフェリドゥン・オズギュミュシ博士は、
イスタンブルで継続している地表調査の際に、何百もの歴史的遺構の痕跡に出会ったと述べ、
2008年に行われた調査で、365もの遺構が発見されたと話す。
イスタンブル大学美術史学科は、文化観光省の許可を得てこの11年間、
イスタンブルの市壁内で考古学踏査を行っている。
このプロジェクトは、文化意識啓発基金、およびイスタンブル旅行ガイド協会からも
支援を受けており、ギリシャ、ビザンツ、そしてオスマン時代の遺構の痕跡を探している。
考古学者達は、古い時代に記された著作を精査し、1900年代にペルヴィティッチの保険地図や
その他類似する史料を利用している。
研究者達は、ここ60年で多くのモスク、イスラーム学院(マドラサ)、教会堂が壊されたと説明し、
今日、これらの建造物の痕跡は全く残っていないことに注意を引いている。
オズギュミュシ博士は、発見された痕跡のほとんどが、アパートの地下階で見つかっていると述べ、
調査時にはアパートや土地の所有者の一部が博士らの調査を妨害したと話す。
同博士は、遭遇したある事件を説明し、こう述べた。
「私は建設中のあるホテルの1階に足を踏み入れ、調査を行いたいと思いました。
ホテルの所有者は私を鉄のハサミを使って追い払ったのです。危ないところでした。
その後、調べてみたところ、そのホテルが歴史的建造物の上に建設されていたことを突き止めました」
[後略]
>1からつづく
マルマライは今のところ2012年完成予定となっているが、2013年まで延長される見通しだ。
今回本誌記者はこのマルマライの中で15日間を過ごし、取材した。
作業現場を見学し、ボスフォラス海峡の海底60mに設置されたトンネルを歩いて渡った。
プロジェクトの全区域を回り、このプロジェクトを成功裏にすすめているトルコと日本の技術者や労働者の人々、
そして知られざるマルマライの物語に耳を傾けた。
■マルマライ工事の全貌
海峡を海底トンネルで結ぶ計画は、オスマン帝国時代からの悲願であった。
スルタン・アブドゥルメジドの時代、フランス人画家、S. Preaultによって、
海に架橋をつくる計画がたてられたが、これらの夢は実現しなかった
−そう、2004年8月までは。
この日、トルコの、実に144年にも及ぶ望みがかない、すばらしきプロジェクトとして結実した。
名称はタイイップ・エルドアン首相の賛同で「マルマライ」に決定した。
アジアとヨーロッパの二大陸をイスタンブルの海峡の海底トンネルで結ぶこのプロジェクトは
長く待つだけの価値のあるものだった。
世界でもっとも深い海底トンネルと、共和国の歴史上もっとも高額のプロジェクトを実現する驚くべき技術に、
人々の目は注がれた。
プロジェクトは音もなく静かに始まった。
トルコと日本の技術者・労働者からなる約1000人のチームは、アジアとヨーロッパの両大陸を結ぶ巨大な「マルマライ工場」
を海峡両側の2箇所に立ち上げた。
深さ80mの場所で掘削が行われ、地下道が作られた。
そこには何トンものコンクリートが流し込まれ、何キロにもわたるコードが取り付けられた。
しかし、イスタンブル、そして世界の歴史を塗り替えるような何千年にも及ぶ歴史的遺構が見つかった考古学的発掘が、
チームの作業を減速させた。
2009年の予定だったプロジェクトの完成は2012年に延びた。(中略)>つづく
>7からつづく
■イェニカプでは発掘が終了、イスタンブルの歴史は8000年前まで遡る
4世紀のテオドシウス1世が作らせたテオドシウス港。
最初の発掘がイェニカプで始まった際、その遺構が見つかるなど、誰も予想していなかった。
発掘が進むにつれ、地下からは歴史が噴き出した。
マルマライの工事が4,5年延長される原因なったイェニカプからの吉報は、
6月15日に報じられた。
駅地区での発掘作業は終了した。鉄道・港湾・空港建設公団イスタンブル地区局長のハルク・オズメン氏は、
「今日までプロジェクトを遅らせていたイェニカプでの考古学的発掘作業は終了しました。
工事は急ピッチで続けられます」と述べ、吉報を知らせた。
トンネス掘削機(TBM)立ち上げのプロジェクトリーダーであるイマイシ・タケシ氏は、
イェニカプの工事予定を次のように語った。
「TBMという、トンネルを掘る機械の設置を2009年9月2〜3日に始め、2010年の3月から実際に掘り始めます。
来年11月にはシルケジに到達するでしょう。」
イマイシ氏は、計画通りに進めば、2011年5月には海峡は問題なく通れるようになると話してくれた。
■シルケジで作業は遅れている
マルマライ・プロジェクトの進行が遅れている最も大きな要因とされていたイェニカプでの発掘が終わろうとしていたその矢先、
今度はシルケジの発掘現場で危険信号が点灯し始めた。
ビザンツ時代の壁や円柱が見つかった東西のシャフト掘削現場での発掘は終了。
歴史的価値のある遺構については、3次元の図面が作成され、埋蔵文化財協会へ送られた。
協会は後日、第一級登録遺跡として認定された構造物を現場で保存するかどうかの決定を行う。
ハルク・オズメン氏は、歴史的建造物について「移転させるべきだ」という。
しかし作業現場の南・北地区の発見から、
「考古学的発掘でのイェニカプの称号は、シルケジがもらうことになる」という言葉が、
技術者の間でささやかれるようになった。
埋蔵文化財協会がシルケジで歴史的遺物の発掘を決定したことを受け、南地区では今月半ばに考古学的発掘が始まった。
発掘終了には、少なくとも2年はかかる予定だ。>つづく
>8からつづく
■考古学公園がつくられ、トルコ鉄道の駅は消えた
マルマライ・プロジェクトの遅延の最大の原因であるイェニカプ駅で見つかった遺跡は、
トルコ国営鉄道の駅を消す結果となった。
何千年の歴史をもつ建造物の遺跡、ビザンツの城壁、様ざまな建物や教会のあと、
密集した住居址、下水、秘密の通路、墓室などが発見された。
イスタンブル文化自然保全協会は、この遺跡をこの場所で保存する決定をした。
考古学博物館局長のゼイネプ・クズルタン氏は、将来、マルマライ・プロジェクトが終わりに近づいたら、
この場所は考古学公園として整備される予定であるとしている。
■10月には、イェディクレ住民に仮住まいが与えられる
イェディクレからイェニカプ駅までのトンネルを掘る掘削機の進路の地上にある住宅は、
どれも古く、振動に耐えられないかもしれないという理由で、1年半に渡り工事の開始が遅れた。
このため、運輸省とマルマライ請負企業の間で責任問題が続いている。
工事関係者は、トンネルを掘る掘削機を毎日1時間半稼動させてさびるのを防いでいる状態だ。
住宅問題が長引いたことは、プロジェクトの変更を余儀なくさせた。
トンネルの進路を15メートル、海側にずらした。
倒壊の危険のある家525軒のうち300軒はこれにより保護された。
残りの225軒をどうするかは、現在なお議論されている。先月、この問題を早急に解決するため、
全関係者の参加する会議が開かれ、そこでの結論は希望をもたせるものだった。
ハルク・エムレ氏は、この集まりでの決定に従い10月には、イェディクレでのトンネル掘削作業が始められるだろうと述べている。
■駅博物館にはレプリカ、本物はユズ・アダで展示
考古学発掘がマルマライ・プロジェクトにもたらしたもう一つの変化は、博物館の建設だ。
イェニカプ駅が博物館になるという情報は誤っていると語る建築家のギュレル・イルバイ氏は、
駅には、そこでの発掘で出土した遺跡のコピーやレプリカが展示され、
オリジナルは「ユズ・アダ」と呼ばれている場所に建設される予定の博物館におかれることになるという。>つづく
>9からつづく
■最初に完成するのはウスキュダル駅の予定
マルマライ・プロジェクトの中で最初に完成する駅は、ウスキュダルになる予定だ。
トンネル・チューブを沈める作業が最初に行われたウスキュダルでも考古学の発掘調査のために遅れがでたが、
この発掘も2008年の9月に終了した。
現在は、13世紀の礼拝所(チャペル)の遺構について埋蔵文化財協会の決定を待っている。
もしイスタンブル水道局が協会を説得できれば、礼拝所は移転される。
逆の場合、遺構の上がガラスで覆われ、博物館のような形にされる。
これについての議論がなされている一方で、2日前(7月1日)にアイルルク・チェシメ駅での発掘調査で、
歴史的なモスクが見つかった。
プロジェクト・メンバーの間では、このモスク跡を動かせるかどうかにかかわらず、
鉄道の進路の変更は不可能だという見方が支配的である。
■ウスキュダル駅にはショッピングセンターも
変更や問題点はさておき、ウスキュダル駅の完に向けて他の作業も急ピッチで進められている。
大成建設トンネル掘削チームのイマイシ・タケシ氏は、
ウスキュダルに向かっているヤヴズという名前のトンネル掘削機が2010年1月にウシュクダルに到着すると語る。
アタテュルクと命名されたトンネル掘削機は2010年4月に到達予定。
それ以降、駅には歩道と緊急時の脱出用通路が建設される予定だ。
全体の構想とデザインに関する作業も始まる。
市当局はウスキュダル駅の上にショッピングセンターを設置する計画を打ち出している。
>10からつづく
■プロジェクトの最も難しい部分は最初に終了
マルマライ・プロジェクトの中で、技術面で最も難しい部分は、ボスフォラスの海底60mで、
エミノニュ−ウスキュダル間のトンネル同士を結びつけることだった。
考古学的発掘が終わらないほかの駅とは対照的に、プロジェクトの最も難しい部分は、
事前に計画した通りの日程で終了した。
トンネルを設置する際の様子を、担当部長のナカツカ・ケンジ氏から聞いた。
「まず海底に溝が掘られました。トゥズラの施設にある空のプールで11のトンネル・チューブの部品が組み立てられました。
トンネルの耐震性が最も重要な課題でした。ですから460mの距離に対し、2770箇所の穴を開け、そこからコンクリートを流し込んで、
海底部分を補強しました。防水や耐水性のテストも行いました。ボスフォラスの海の流れが逆で、
北風や南風も吹いたので、一分一分の単位で、その日の気象条件が合うのを待ちました。
ついにその時が着て、最初のトンネル・チューブが、8時間かけてボスフォラスの海底に設置されました。」
非常に高度なトンネル・チューブ敷設の作業は2008年に終了した。
トンネル同士の接続の後は、防水のためにトンネルの床にコンクリートと充填剤が入れられた。
震度7.5の地震にも耐えられるよう設計されたトンネルでは、船の碇や沈没に対しても対策を取っている。
トンネル・チューブの上には石のブロックを設置された。
シルケジとウスキュダルから進んでくるトンネル掘削の機械によって
結ばれる日を待っているトンネル・チューブの中では、現在は非常出口と歩行通路の建設が進んでいる。(中略)>つづく
>11からつづく
■工事の遅れによる損害は5億ドル(462億7千万円)
考古学の発掘調査のためプロジェクトは遅れ、工事費に影響が出ていることは間違いない。
大成建設はマルマライ・プロジェクト第一段階工事の遅れの損害は5億ドル(約462億7千万円)
としている。
プロジェクトリーダーの一人、マツクバ・テツロウ氏は、工事が始まる前に、イスタンブル歴史地区(半島部)
の考古学発掘がなされることを期待していたと述べ、
「発掘が始まったときは8000年も前のものが出てくるなんて、夢にも思っていませんでした。
骸骨を見たときには薪の破片だろうなんて言ってましたよ。
でもあとでそれが何千年も昔のものだと知ったんです。」
発掘調査が長引いたため、現金の流れがとまり、プロジェクトを続けていくために銀行か借款をしたと語る
マツクバ氏は、追加費用の供出をトルコ政府に申請しているが、話し合いは難航していると言う。
彼は、トルコの人々にこの世界的に有名なプロジェクトを提供することができたことを誇りに思うと語り、
作業は2012年ではなく、その翌年までかかると考えている。>つづく
>12からつづく
■イスタンブルのムフティ、ボスフォラスの海底で祈りを捧げる
プロジェクトが世界的に有名になると、妬みによる邪視(ナザル)対策も話題となった。
事実、作業が始まると、世界中の多くの国の技術者たちが、プロジェクトは失敗に終わると、
大成建設の東京オフィスにメールを送ってきたという。
これを聞いたトルコと日本のエンジニアは様々な対策を行った。
工事現場で掘削作業の始まる前には、毎回、犠牲の羊を捧げた。
ボスフォラスの海底に無事下ろされたトンネル・チューブには、日本のお守りである
「神棚」(海の神という意味がある)とトルコの青いナザル・ボンジュクが飾られた。
日本のエンジニア達はより徹底していて、トンネルのチューブの蓋に日本から持ってきたという祈祷済みの水をまいたそうだ。
マルマライ・プロジェクトの副リーダーである上級技術者のウエダ・トオル氏は、トンネル・チューブが無事に設置された際、
イスタンブルのムフティ(宗務局長)であるムスタファ・チャウルジュの隣で安堵の息をもらしたという。
ウエダ氏は言う:
「昨年トンネル・チューブの設置が終わったとき、ブッダの誕生日である4月8日に、
イスタンブルのムフティをボスフォラスの海底トンネルにお招きしました。
ムフティはトンネルの中央で、鉄道の乗客の安全と、マルマライが問題なく完成するよう祈りました」>つづく
>13から続く
■日本の技術者はトルコを気に入っている―「空いた時間はアヤソフィアの絵を描いています」
マルマライ・プロジェクトの開始から今まで、常に中心となってきたプロジェクトリーダーで、
トンネル採掘部門のエンジニアでもあるイマイシ・タケシ氏(51)は、すっかりイスタンブルの虜だ。
彼はモスク建築や自然の美しさを讃え、空いた時間にはスルタン・アフメト地区のアヤソフィアやガラタ塔の絵を描いているという。
東京湾の最も大きなトンネル開通のプロジェクトでもリーダーを務めたイマイシ氏は、
マルマライ・プロジェクトに参加していることを誇りに思うと語っている。
トルコ料理も悪くないというイマイシ氏の一番のお気に入りはシシケバブだそうだ…。
■トルコ人がしょっちゅうチャイを勧めるので中毒になってしまった
ウスキュダルのトンネル掘削機械の現場で2年半働いているオペレーターのマツダン・ヒサシ氏(40)は、
仕事中毒だ。
作業着が一番落ち着くという。彼のお気に入りの場所は、作業現場。
12時間地下で太陽を見ずに働いているが、不満はない。
トルコ人エンジニアや労働者とは兄弟のようだと語る彼は、どこへ行ってもチャイを出してもらうので中毒になってしまったと語る。
■列車車体の生産がはじまった。
1日に百万人を移送することを目標とするマラマライ用に、440台の列車が発注された。
列車のうち100台は韓国で、残りの340台はサカリヤにあるヒュンダイ工場で生産され、
2014年に引渡しが完了する予定となっている。
10両編成の列車には、3200人が乗車できる。>つづく
興味深い話をサーオル!
>14からつづく
■ボスフォラス海峡の下で最初に食事をしたのは、私たち
トンネル敷設プロジェクトで4年間働いている技師のハサン・ギョクデニズ氏は、マルマライで働いていることを誇りに思うという。
日本人技術者たちからは、計画的に働くとはどういうことかを学んだと語るギョクデニズ氏は、
世界のどこにいっても、似たようなプロジェクトで働けるだけの経験をつんだと語る。
約60メートルの深さにあるトンネルへは、1000段以上の階段を下りていくのだと語るギョクデニズ氏は、
一日に7回もトンネルに下りる必要があり、最初はたいへんだったが、今では6分で昇り降りできるようになったという。
「子供たちにいつか説明できるようなすばらしい思い出と経験をつみました」と語るギョクデニズ氏は、
「プロジェクトで働いていると聞くと、みんな、トンネルには窓があるのか、魚は見えるのか、と聞いてくる。
魚はみえないけど、食べてると、と返事をする」と語る。
ギョクデニズ氏は、「ボスフォラス海峡の60メートルの深さで最初に食事をした人間は僕たちだ」という。
■日本人技術者とは兄弟のようになった
マルマライの最年少の労働者の一人、シヴァス出身のナームク・ユルドゥズ氏(20)は、
3年前に働き始めた当初は、世界的に有名なプロジェクトの一部となることに、自分でも気がついていなかったという。
仕事を覚えるにつれ、責任も増していった。
今や、彼も他の人たちと同様に、プロジェクトの遅延で、肩の荷も重くなったと責任感をもって語る。
家族や友人たちが、絶えず彼にマルマライに関し質問するというユルドゥズ氏は、
両親をトンネルにつれてきて案内したという。
日本の技術者や労働者がとても働き者だと語るこの若者は、
「日本人の技術者たちは、トルコにきて1ヶ月もするとトルコ語を話しはじめます。
僕はまだ日本語が話せません。彼らは、勉強したり教えることに、とても熱心です。
トンネル掘削の機械に関する全てを、彼らから学びました。」>つづく
>16からつづく
■ハルカル―ゲブゼ線は、2年運休
マルマライ・プロジェクトの第二、第三段階は、ハルカル・ゲブゼ間の37の地上駅の改修と
列車の購入に当てられている。
交通渋滞の収まらないイスタンブルにとって、悪い知らせがもうひとつある。
ハルカル・ゲブゼ線は、2年間、運休となる。
路線上の架橋工事や横断地下トンネルが作られ、線路が新しくされる。
ゼイネプ・ブケト氏によると、この線が運休になると、アナトリア方面から来た列車は
ゲブゼどまり、トラキア方面からきた列車はハルカルどまりとなる。
イスタンブル市は、2年間、乗客をバスと船で運ぶ計画をたてている。
■マルマライとは何か?
マルマライ・プロジェクトは3つの段階に分かれている。
第1段階は鉄道のボスフォラス・チューブの設置(BC1)、第2段階はゲベゼ−ハルカル間の郊外路線の改善
(CR1)、第3段階は鉄道車両の購入(CR3)である。
トンネル・チューブを通すボスフォラス海峡鉄道建設の契約は、クズルチェシメから
ソウトゥルチェシメまでの13km分の計画である。
懸命な工事がつづいているのはヨーロッパ側だ。
その理由はマルマライ・トンネルが、ヨーロッパ岸では歴史的な半島の真下を
通っているためである。<以下駅の紹介のため省略。>
以上です。長文にお付き合いいただきましてありがとうございました。
なお、トルコ語の記事は
ttp://www.zaman.com.tr/haber.do?haberno=865688 ほかにマルマライ計画またはプロジェクト、大成建設でググると図面その他が出ます。
東京外国語大学のイスラーム関係ネタは興味深いものが多いのですが、
この板のどこに投下していいものやら・・・。結局スレたてしても壁打ち状態のようで。
非常に残念無念でございます。
長文なのもアレなのかとも考えるのですが、翻訳者様にお断りなしにあまり改変するのもさらに
アレなので、最後だけ省略しました。
イスラムに興味のある二ちゃんねらって、極少なんでしょうか。
19 :
1:2009/08/19(水) 16:59:36 ID:???
せっかくスレを立てたので、東京外国語大学ネタでぼちぼち投下しますね。
一番お金を使うのはアメリカ人、一番物見高いのは日本人―外国人旅行客比較
2009年05月28日付 Zaman紙(トルコ*訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
トルコに来る観光客のうち、一番物見高いのは日本人で、一番お金を使うのはアメリカ人、
値切ろうとするのはイスラエル人、ケチなのはイギリス人だということが分かった。
南部マルマラ・プロフェッショナル・ガイド連盟(G?MRED)のウール・チェリッコル代表は
AA通信に対して行った会見で、「煙突無し産業」とも呼ばれる観光部門が我が国に多くの外貨の流入をもたらし、
経済に貢献していると話した。
彼は、トルコに毎年何百万人もの観光客が訪れ、とりわけツアー参加者は
5千人以上の免許を持ったガイドによって案内され、様々な地域について説明を受けていると述べた。
チェリッコル代表はそれぞれの国からやってくる人々には
特徴的な態度と習慣があると指摘し、次のように述べた。
「トルコに来る観光客のうち、一番物見高いのは日本人です。彼らは角砂糖の形から
テーブル・セッティング、服装に至るまでこと細かく訊いてくる。
せっかく来たのだからと、この国の全てを知ろうとします。
我々もできる限り、歴史や文化の他にも生活習慣や慣習、風習について説明しています。」
20 :
1:2009/08/19(水) 17:00:39 ID:???
「トルコを知りすぎているのがギリシャ人とイスラエル人です。
ギリシャ人はとりわけ、イスタンブル好きです。
ギリシャ人のうちのおそらく半分が、イスタンブルや、トルコへ来たことがあるでしょう。
トルコを初めて訪れたイスラエル人観光客はもう一度来ようと必死になります。
少なくとも、4・5回はやってきて観光します。
そして、イスラエル人観光客は値切り上手です。
1つの商品を25クルシュ(約15円)まで値切ります。
その一方で、トルコに来る最も裕福な観光客もイスラエル人です。
小額でも値切りますが、1万ドルで手織りの絨毯も買っていきます。」
21 :
1:2009/08/19(水) 17:03:54 ID:???
■トルコ人はガイドブックを持ち歩かない
チェリッコル代表は、一番お金を使うのはアメリカ人だといい、アメリカ人観光客が
トルコでかなりのお金を使い、商人たちは喜ばせることにかけては一番だと話した。
チェリッコル代表は最も財布の紐が堅いのは、イギリス人を始めとするヨーロッパ人で
あると話し、「そもそもユーロが流通する前はヨーロッパ人とアメリカ人観光客は
競い合うようにお金を遣っていました。
ユーロの出現と共にヨーロッパ人はケチになったようです。
簡単にはお金を遣わない。
これには、ヨーロッパ人観光客が、たちの悪いトルコの商人たちに対し用心深い、
ということも影響しています。
なぜなら一部の商人は、商品を実際よりもかなり高い値段で売ろうとしているからです」と述べた。
彼は更に、観光客は行く国と見て回る場所に関するガイドブックを必ず持っていると話し、
「ポケットにガイドブックを入れていない唯一の観光客はトルコ人です。
どういうわけか、持ち歩かない。行き先に関する情報を前もって調べておくだけで充分なのでしょう。
思うに、細かいことはその場所で見て知りたいと思うようです。
思っているよりも私たちはいろんなことを知っているということなんでしょう」と語った。
22 :
1:2009/08/19(水) 17:05:48 ID:???
イスタンブル・アンカラ寝台列車、乗客の83%は日本人
2009年04月25日付 Zaman紙(トルコ*訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
アンカラ―イスタンブル間を行き来する寝台特急アンカラ・エクスプレスの
昨年の旅客数の83%は日本人だった。
日本人は休暇で訪れてトルコで、日本ではすでに廃止されてしまった
寝台特急に乗り旅情を満喫しているという。
アナトリア通信の記者が得た情報によれば、
寝台特急アンカラ・エクスプレスは昨年(2008年)アンカラとハイダルパシャ駅間で7万7千760人の乗客を運んだ。
そのうち日本人旅行者は6万4千163人で乗客総数の83%に上った。
(以下省略)
トルコ語ソース
ttp://www.zaman.com.tr/haber.do?haberno=841449
村上春樹のエルサレム賞授賞について
■ 日本人作家とイスラエルの賞
2009年02月23日付アル・ハヤート紙(イギリス・アラビア語メディア)HP文化面
訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
【アブドゥ・ワージン】
エルサレム作家フェア開会の夜、我々アラブ文化人は、日本の小説家、村上春樹に今年のエルサレム賞を
拒否してくれと切に願っていた。
ガザでイスラエルによって流された子供たち女性たちの血に敬意を払う意味で、
その賞を辞退せよと要請する声は日本にもあり、私達は、彼がそれに耳を傾けてくれると思っていた。
アラブ紙の中には、性急に彼の辞退を広めたものもあった。
しかしムラカミは、躊躇することなくエルサレムへ赴き、シモン・ペレスの手からその賞を受取った。
罪無きパレスチナ人の血が未だ乾かぬその手から。
その受賞について彼は、「言われた事とは逆の事をやったのだ」と文学的に描写してみせたが、
それだけではないだろう。
既にノーベル文学賞候補でもあるその作家は、世界的文学賞への途上にイスラエルが存在する事をよく知っているのだ。
言い換えればイスラエルは、シモーヌ・ド・ボーヴォワールやミラン・クンデラのような大作家たちが以前に得た、
その国際的な賞の一つを与えることにより、有名な日本人作家を釣ることに成功した。
(以下省略)
アラビア語ソース
C:\Documents and Settings\nanba\My Documents\Downloads\090223hayat_kiri.mht
25 :
24:2009/08/19(水) 17:24:26 ID:???
2008年06月21日付 al-Sabah al-Jadid紙(アラビア語訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
■ 電力相、サマーワの発電所に関し日本政府を批判【アル=ムサンナー:イラクの声通信】
金曜(20日)、電力相は、日本が出資したサマーワの発電所プロジェクトにつき
日本政府が事業を監督していないとして批判、95%まで完成している同発電所を稼動させるために
日本の技術者の立会いを呼びかけた。
(中略)
ムサンナー県知事アフマド・マルズーク・アッサラールは、
発電所問題において日本側に怠慢な姿勢が見られるという点につき、電力相と見解が一致したとして、
次のように述べた。
「我々はこの夏中には日本の発電所が稼動し始めると期待していたが、
それは実現しそうに無い。日本側は、イラク国民、特にムサンナー市民の感情を軽んじていると思われる」
(中略)
「サマーワで建設中の発電所は、ムサンナー県への1億1800万米ドル相当の無償援助として日本が出資したもので、
2003年以降の日本のプロジェクトとしては最大規模である」
昨年11月に完成しているはずの発電所建設に現在生じている遅延を背景として、
先週、ムサンナー県当局は、プロジェクトを実施しているアル=ラーフィド社の経営者を
プロジェクトに関係した汚職の疑いで拘留した。
3日後、同人は、この6月中に発電所を稼動させるとの誓約に署名した後釈放された。
アラビア語ソース
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlより検索
アル=カーイダ細胞がクウェートで米軍基地攻撃を計画
2009年08月12日付 al-Quds al-Arabi紙(アラビア語訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
■ サウジアラビアのフバルでの攻撃同様、自爆作戦実行に爆発物積載のトラックを使用
■ 「在クウェート米軍基地の爆破を計画した」アル=カーイダ細胞摘発、湾岸に不安広がる
クウェート治安当局は、サウジアラビア国境に近いアリーフジャーンの米軍基地に対して
アル=カーイダの細胞が爆弾を仕掛けたトラックによる攻撃を計画していたことを明らかにした。
これにより、湾岸諸国とアメリカの治安機関に混乱が起こるだろう。
湾岸諸国におけるアメリカの軍事的プレゼンスを標的にした軍事作戦の計画をアル=カーイダが
再び活発に展開する兆候だと考えられるからである。
アル=カーイダの作戦および組織面での能力が相次ぐ掃討作戦や、湾岸諸国の治安機関の綿密な連携によって
後退しているという考えが支配的になっていた矢先のことだった。
クウェートのドーハ米軍基地への攻撃以降、クウェート国内でアル=カーイダの活動が活発になったのは、
これが初めてだ。
また90年代半ばには、アラビア湾のクウェート領の島で米軍兵士が標的とされた。
90年代初めのアル=カーイダ結成以降、多くのクウェート人分子が同組織に参加してきた。
その最も代表的な存在がスライマーン・ブーギースで、彼はアル=カーイダのスポークスマンに任命され、
いくつものビデオ映像で組織の指導者ウサーマ・ビン・ラーディンに付き添って登場している。
イラク占領後には、クウェート人「聖戦士」たちがアル=カーイダに参加し、アメリカ軍を標的にした自爆攻撃で、
その多くが死亡している。
アル=カーイダ専門家たちによると、アル=カーイダはアフガニスタンの安全な場所に
再び戻っており、アル=カーイダの作戦指導部はパキスタン・アフガニスタン国境付近で活動の自由を享受しているため、
同組織は自信を取り戻し、訓練センターを開設し、アラブ人およびイスラーム教徒の「聖戦士」数百人を集めた。
彼らの一部は自国に帰国し始めている。
また専門家たちによると、アル=カーイダはイエメンで勢力を拡大し、アラビア半島ではナースィル・アル=ワヒーシーを
指導者とする支部を再び設立し、これによっても組織の運動が円滑化し、湾岸諸国とくにサウジアラビアでの勢力が強化されている。
アル=カーイダに所属する集団はサウジアラビアでもセンシティブなバキーク地域の石油関連施設を標的に攻撃を行い、
昨年末、サウジアラビア政府は、アル=カーイダに所属するとされる分子700人以上を逮捕した。(後略)
アラビア語ソース
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlより検索
ロバの背に燃料をのせて・・・―イラン国境、密貿易の実態
2009年05月27日付 Radikal紙(トルコ語訳:東京外国語大学中東イスラーム研究教育プロジェクト)
ヴァンで、とりわけ国境地帯の村々で生きる者たちは、液体燃料を筆頭に様々な製品の密貿易を行いながら生活を支えている。
ヴァンの、イランとの国境地帯の村々において密貿易業者らは、何千頭もの馬やラバを用いて祖国へと何千トンもの重油やガソリンを密輸している。
郊外ではジャンダルマ、都市中心部では警察が密貿易業者に対して有効な手だてを行うよう努めている。
ジャンダルマが2008年のみで100万トンを超える密輸液体燃料を押収したことが明らかにされた。
30 :
29:2009/08/20(木) 02:24:46 ID:???
トルコにおけるイランとの国境地帯であるヴァンでは、あらゆる種類の密貿易に遭遇することが可能である。
西部の各県へと輸送される麻薬やヨーロッパ各国へ向かうことを望む者たちの通り道となっているヴァンは、
さらにはイランから持ち込まれ国内市場へと売却される密輸タバコ、砂糖、お茶の中心地という特徴を持つ。
しかし、この密貿易の種類の中でも持ち込まれる量という点では最重要の地位を液体燃料が占める。
国境地帯の村々からは毎年何百万トンという液体燃料が密貿易という手段でイランから祖国へと持ち込まれている。
イランで安価に採取される液体燃料は、馬やラバの背に載せられ国境地帯の村々へ、そしてここからは自動車の荷台で、
もしくは20リットルのドラム缶の中でヴァンの中心部、またはヴァン近郊のハッキャリ、ビトリス、アール県へと輸送され売却されている。
■ 馬とラバの群れ
イランから持ち込まれる液体燃料の輸送には馬やラバが用いられている。
国境地帯の村々では密貿易業者それぞれが5〜10頭のラバと馬を持つ。
この動物たちが合計何千という数字で表される群れをなしている。
こうした馬とラバを用いて国境から何トンもの液体燃料が祖国に持ち込まれている。
密輸液体燃料の輸送において最も重要な役割を負っている馬やラバに対しては、
必要な注意も払われていない。
群れが通過する通り道では何十頭もの馬やラバの死骸を見ることが可能だ。
31 :
29:2009/08/20(木) 02:28:35 ID:???
■ ジャンダルマは1644の作戦を実行した
ヴァン全域ではジャンダルマ隊員らが2008年で密貿易業者に対して1644の作戦を実行した。
この作戦で1932人が保護観察に処される一方、このうち243人が拘留、刑務所へと収容された。
作戦の結果6万1千トンの密輸ガソリン、94万6千トンのディーゼル油、1トン335キロ837グラムの
ヘロイン、1トン835キロ202グラムの大麻、475万8114箱の密輸タバコ、440キロのお茶、701キロの砂糖が押収された。
さらには、違法な密入国者5490人が逮捕された。
■ 供給―需要の釣り合い
ヴァン県警のM.サーリヒ・ケスメズ本部長は、県で密貿易に関連して行ってきた活動を評価した。
ヴァンではあらゆる密貿易に遭遇することが可能だと語るケスメズ署長は、以下のように述べた。
麻薬の密貿易が筆頭として行われている。麻薬はヴァンを通りトルコへと入る。
イスタンブルとエディルネを通りヨーロッパ諸国へと持ち込まれている。
加えてこの他にも液体燃料の密貿易がある。
我々の県に隣接するイランでは液体燃料の価格が極めて低く、我々においては高額であることが、
供給と需要バランスによりそこから我々の国へと密貿易という形で重油やガソリンが入ることが可能となっているのである。」
32 :
29:2009/08/20(木) 02:33:06 ID:???
■ テロ組織も利益を得ている
ケスメズ本部長は、密入国とタバコの密貿易が頻繁な形でヴァンを通り行われていることに注意を引き、
以下のように述べた。
「イラクにおいて安価、低品質で製造されるタバコは、我々の国へ密貿易という手段で入っている。
価格が低いために需要があり、密貿易が行われている。
加えて密入国は最も重く最も受け入れがたいものだ。一般的にアフガニスタン、パキスタン人が関わり、
あらゆる国の国民が一部手を染めており、ヨーロッパやアメリカへ渡る幻想を抱いている。
これも残念ながら我が国を介して行われている。
その通り道もヴァン経由であるために、我々はこれとも闘争をしている。
もちろんこれも多方向からの活動を必要とさせている。ヴァンでの密貿易との我々の闘いは
トルコ(全体で見ると)少ない。イスタンブルと比較してのことだ。
ここで始まった冒険はイスタンブルで終わっている。年々摘発規模が前年を超えている。
ここで密貿易を罪もないと考えてはいけない。
この地域で、特に国境地帯でテログループが存在し、テログループもここで利益を得ていると考えれば、
いくらか密貿易の形式が特殊であることが理解できる。
我々を最も苦闘させるのが、麻薬だ。
なぜなら麻薬が有力な組織に貢ぎ物として渡る資金源だからである。
時々我々に対し質問が投げかけられる、『組織は関係しているだろうか』と。
組織はごく稀に関係している。なぜなら組織は直接従事する代わりに、
国境地帯を通過する者から貢ぎ物をとる方法をとっているからだ。」
トルコ語ソース
ttp://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=937884
キャッルービー、拘置所での人権侵害に毅然たる対応を要求:ラフサンジャーニーへの書簡で
2009年08月10日付 E'temad-e Melli紙(ペルシア語訳:中東イスラーム研究教育プロジェクト)
メフディー・キャッルービーはハーシェミー=ラフサンジャーニー専門家会議議長に対し、委員会を設置して、逮捕者らに対して
〔人権侵害的な〕対応が〔拘置所で〕行われているとの一部の噂を調査するよう求めた。
国民信頼党総書記メフディー・キャッルービーの息子であるホセイン・キャッルービーは、このことについて次のように述べた。
「ここ数週間、逮捕者らに対する不法行為をめぐり、特にキャフリーザク拘置所での安全対策に対して、抗議の声が上がっていた。
これを受け、最高指導者は〔拘束者の人権への配慮について〕基準を満たしていないとして、同拘置所の閉鎖を命じられた。
国家安全保障最高評議会も、同問題を調査するための特別委員会を設置した。国会や国の検察庁もこのことについてアクションを起こし、
治安維持軍もキャフリーザク拘置所で違法行為が行われていたことを認める発言を行った」。
ホセイン・キャッルービーはその上で、メフディー・キャッルービーがハーシェミー=ラフサンジャーニーに書簡を出したことを明らかにし、
次のように述べた。
「父はこの手紙を約10日前に、私信としてハーシェミー氏に宛てて書き送った。
父はハーシェミー氏に、手紙への返信と必要な対策を強く求めた。
しかしハーシェミー氏からはこれまでのところ、父の手紙に対する返信はない。
父はこの手紙の中で、もし10日以内に返信がなかったり、対策が講じられなければ、
この手紙を適宜公開すると強調していた」。
ホセイン・キャッルービーは、この手紙に書かれていた内容について、次のように明かした。
「この手紙は父の懸念から書かれたものだ。父は、外国人や欧米の〔人権擁護〕団体が逮捕者らへの対応について指摘していることに関し、
懸念を抱いている。最近、父は釈放された人々の多くから訪問を受けている。
その中で、〔拘置所の〕一部職員が起こしている問題行為について、訴えを受けている。彼らは見たり聞いたりしたことを、詳細に述べている。
いうまでもなく、一部の〔拘置所の〕職員が一部の逮捕者らに対して行っている行為は、イスラーム共和国の名にもとるものであり、
いかなる体制であっても許されないものだ」。
同氏はさらに次のように強調する。
「手紙に書かれていたのは、単に父の〔私的・特別な〕懸念ではない。あの噂、特に一部の逮捕者が置かれている状況や
彼らにいま起きている問題についての噂を聞いた者なら、誰でも懸念を抱き、このような暗部がもし存在するならば、
取り除かねばならないと考えるはずだと思う。もちろん、われわれとしてもこれらの情報や噂がすべて否定されるのを願っている」。
35 :
34:2009/08/21(金) 10:10:06 ID:???
キャッルービーはハーシェミー=ラフサンジャーニーに宛てた手紙の中で、
「第10期大統領選が行われた後、様々な心痛む事件が起きました。あなたからも、また様々な人々やグループ、メディアからも、
そのことについての詳細な言及がなされました」と述べつつ、次のように記している。
数え切れないほど多くのイランの子らが逮捕され、暴力を受け、怪我をし、中には命を落とした人もいました。人々の家は襲撃を受け、
大学寮では流血の惨劇が起き、街の通りでは女性に対してまで、暴力的な取り締まりが行われました。
こんなことは、これまでなかったことです。
このような中、いま〔世間で〕取り沙汰されているのは、一部の[‥‥]な行為です。少なくとも半世紀近くにわたって
世の中の酸いも甘いも噛み分けた私たちにとっても、信じがたいことが起きているということを、最近釈放された様々な人たちから、
繰り返し聞いています。
仮借のない暴力的な対応が〔拘置所で〕行われています。
〔逮捕から〕40日近くが経っているにもかかわらず、異常な状況が続いています。
〔彼らに加えられた拷問の〕痕は、彼らの体に見ることができます。
逮捕された人々や、さらには〔ラフサンジャーニーが導師を務めた〕金曜礼拝に集まった人々に対しても、名誉を侮辱するような罵詈雑言
・淫らな言葉が投げかけられました。このような行為は、いかなる集団に属していようと、イスラームの宗教文化には存在しないものです。
このような行為を働く者たちは、そのために雇われた連中であり、イスラームの基本的な原理原則も知らぬ連中であることは、明らかです。
これら以外にも、様々な噂が流れていますが、そのことについては今は触れないでおくことにします。
〔※[‥‥]内は、記事原文で付せられている部分。
拘置所では、当局関係者らによって逮捕された女性らがレイプされている、といった内容だと思われる〕
36 :
34:2009/08/21(金) 10:12:26 ID:???
37 :
37:2009/08/21(金) 10:20:12 ID:???
ラーリージャーニー国会議長「キャッルービーの主張は全くのでたらめだ」
2009年08月13日付 Jam-e Jam紙(ペルシア語訳:中東イスラーム研究教育プロジェクト)
強姦され殺害されたとして取りざたされているタラーネ・ムーサヴィーさんの写真(右)と、それを紹介するマコター下院議員(左)
【政治部】メフディー・キャッルービーがアクバル・ハーシェミー=ラフサンジャーニーへの書簡の中で繰り広げた主張に対し、アリー・ラーリージャーニー国会議長は
国会真相究明部会の報告の一部に触れつつ、拘束者に対する性的な暴行の事実はなく、キャッルービーの主張は全くのでたらめだと明言した。
数日前、メフディー・キャッルービー書簡の内容を調査することを約束していたアリー・ラーリージャーニー国会議長は、国会公開本会議での冒頭発言の中で、
キャッルービー書簡の内容は世論を動揺させ、海外メディアの格好の注目の的となっていると指摘した上で、「この問題はきわめてセンシティブなものであることから、
われわれは国会の真相究明部会に同問題の調査を依頼した。キャフリーザク及びエヴィーンの両拘置所について行われた正確かつ包括的な調査の結果、
性的な暴行・強姦を示すような事例はまったく見つからなかった」と述べた。
同氏は続けて、メフディー・キャッルービーに向けて
「性的な暴行や強姦の事実を示すような証言や証拠、資料などがあるなら、真剣に調査を行うので、国会議長まで知らせてほしい」と呼びかけた。
また、自身も個人的に別のチャンネルを通じてこの問題を調査したことを明らかにし、「問題の重要性に鑑み、私も調べてみた。
しかし結論は、国会の特別部会の報告で述べられていたことと同じだ」とし、さらに「ごらんの通り、拘束者らに対して性的な暴行があった事実はない。
事実無根のことで、騒ぎが起きているにすぎない」と続けた。
ラーリージャーニーはさらに、「この問題は、政治関係者への一種の警鐘となるべき事例だ。世論に疑いを抱かせる可能性がある場合は、外国人に格好の口実を与える
ことのないよう、十分な調査をする前に疑惑をメディアに持ち込むべきではないということだ」と語った。
38 :
37:2009/08/21(金) 10:25:19 ID:???
国会議長はその上で、「もちろん、選挙後の事件をめぐって、キャフリーザク拘置所では過ちが起きたことも事実だ。調査が行われた結果、
最高指導者の指示によって、違反者は処罰された。しかしこの種〔=性的暴行〕の違反行為は、まったくない」と指摘した。
ラーリージャーニーは、この問題について依然として調査が行われているとしつつ、
「このことは、イスラーム共和国体制が自浄能力を持っていることを示すものだ。最高指導者は明敏かつ公正なる視点をもって、
暴徒たちに相対したように、拘置所での違反者たちを処罰するよう命じられた。国会は〔最高指導者の〕この賢明なる行動に感謝する」と続けた。
■キャッルービーが指摘するような事例は報告されていない
昨日の国会公開本会議終了後、国会国家安全保障外交政策委員会のアラーオッディーン・ボルージェルディー委員長はメフディー・キャッルービーの主張
への反応として、受刑者・拘束者に対して性倫理に反するような悪しき対応が行われたとの報告は、今日まで同委員会の特別部会には寄せられていないと強調、
同部会のメンバーらが受刑者らと行った面談でも、キャッルービーが指摘するような事例についての証言は出てこなかったと述べた。
同氏はその上で、「この〔キャッルービーの〕手紙は、受け容れ可能な合理的論拠にもとづくものではない」と付け加えた。
ボルージェルディーはまた、テヘラン検察庁と手紙の中身について話し合ったことに触れ、次のように語った。
「この手紙で指摘されている体制を中傷するような内容について、〔テヘラン検察庁の〕モルタザヴィー氏が私に明かしてくれたところによれば、
この手紙の根拠はエッテマーデ・メッリー紙事務所に寄せられた様々な人からの電話連絡に基づくものだったと、メフディー・キャッルービーの
息子ホセイン・キャッルービーは証言しているという」。
「もしこの手紙の根本部分が、このようなもの〔人々からの電話連絡〕だとするならば、残念なことに手紙の根拠は極めて薄弱だと言わざるを得ない。
なぜなら、〔単なる電話連絡だというのであれば〕誰でも新聞社その他の機関に連絡して、好きなことを言えるからだ。
39 :
37:2009/08/21(金) 10:32:33 ID:???
ボルージェルディーはこのように述べ、さらに
「この種の事柄を手紙に書き直し、外国メディアの悪用に供するようなことは、すべきではない」と指摘した。
その一方でボルージェルディーは、この問題は現在も調査中であり、もしキャッルービー氏が何らかの証拠資料をもっているというのであれば、
国会はそれを調査する用意があると強調した。
■伝聞を声明として公表すべきではない
他方、闘う宗教指導者協会中央評議会委員のホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーン・ショジューニーは、メフディー・キャッルービーには
政治問題を分析する能力などないと指摘した上で、「キャッルービーには、日々の問題について分析してくれる補佐役の人間が
数名いる。彼はこのような補佐役の人間の主張を鵜呑みにして、〔単なる〕伝聞を〔正式な〕声明文にしてしまったのであろう」と述べた。
ファールス通信の報道によると、同氏はハーシェミー=ラフサンジャーニーに宛てたキャッルービーの手紙について、
証拠となるものが何らないまま、伝聞を引用して問題を主張するようなやり方は、宗教指導者にもとる行動だと指摘、
「キャッルービー氏は自らの主張を証明するべきだ。彼の手紙は、イスラーム革命の敵どもを喜ばせるものであり、
イスラーム革命に打撃を与えるものだからだ」と述べた。
「キャッルービー氏が殉教者財団の総裁だった頃、私たちは財団のビルから身の毛もよだつような話を聞いたことがある。
しかしそれを証明するだけの証拠がなかったので、そのことについてはわれわれもことさら指摘することなく、その後しばらくして
問題の調査を行った」。
同氏はこのように述べた上で、「残念なことに、キャッルービー氏は調査をすることなく、滑稽なことを言い立てている。
これは一宗教指導者としても、論理的な議論を行う言論人としても、あるべき姿勢ではない」と批判した。
40 :
37:2009/08/21(金) 10:37:53 ID:???
■学生イスラーム協会、キャッルービーに公開書簡
これに先立ち、全国10大学の大学生イスラーム協会はメフディー・キャッルービー宛の公開書簡を発表、同氏がハーシェミー=ラフサンジャーニーに宛てた手紙に反発する姿勢を示した。
シャリーフ工科大学、シーラーズ大学、シャヒード・ベヘシュティー医科大学、セムナーン大学、テヘラン大学、シャーヘド大学、エスファハーン大学、オルーミーイェ大学、
シャフレ・コルド医科大学、及びバーボル医科大学の各大学のイスラーム協会は声明の中で、キャッルービーが逮捕者らへの処遇について抗議していることに関し、
同氏が殉教者財団の総裁だった頃、同財団の付属〔?〕として設立された「殉教者財団刑務所」について言及、
さらにシャフラーム・ジャザーイェリーから同氏が3億〔トマーン=約3000万円〕を受け取っていたことを指摘した上で、同氏が亡きイマーム〔・ホメイニー〕の忠告・警告を思い出すことに、
期待を表明した。
また、「在日大学生イスラーム協会」も、キャッルービーがハーシェミー=ラフサンジャーニーに最近宛てた手紙に対し声明を発表、
「革命が一部の特権階級の過ちによって揺らぐほど軟弱なものではないということは、すでに証明済みだ」と強調した。
〔中略〕
■もし自分の主張を証明できなければ、キャッルービーは訴追されるべきだ
国会の「憲法90条委員会」の副委員長は、もし自らの主張を証明できなければ、キャッルービーは訴追され、罰を受けるべきだと指摘した上で、
「われわれはいかなる告発も、証拠に基づくものでなければならないと確信している。この証拠は、紙の上に書かれたものであっても、〔証言者として〕
適性を有した人物の証言であっても構わない」と強調した。
モハンマド・エブラーヒーム・ネクーナームはイラン国営通信とのインタビューの中で、
「われわれはみな、体制の裏側には何ら隠し事はないことを知っている」とした上で、
「キャッルービーは、証拠となる資料を提出すべきだ。もしそれができないのであれば、〔無根拠なまま〕この問題を公にし、〔体制を〕誹謗したとして、
彼はプレス法及び司法法にもとづき、訴追され裁きを受けるべきだ」と述べた。
同氏はその上で、「この誹謗中傷の罪に対する刑罰は、禁固刑および鞭打ち刑である」と指摘した。
■タラーネ・ムーサヴィーはどこに?
ガバー・モスクでの集会で逮捕され、その後強姦され、遺体をガズヴィーン近郊の沙漠に焼き捨てられたとして、
ここ数日間、タラーネ・ムーサヴィーという女性の写真が多くのウェブサイトで取り上げられている。
テレビ〔=イラン国営放送?〕はタラーネ・ムーサヴィーの家族の元を訪れ、写真を見せた上で、
この件について話を聞いた。
すると、タラーネ・ムーサヴィーの母親と姉妹は、娘は一年半前からカナダに在住で、
〔つい先日も〕テレビカメラの前で携帯電話を通して話をしたばかりだと証言した。
アメリカ上院〔※下院の誤り〕のマコター議員はタラーネ・ムーサヴィーの写真を提示しながら、
上院議員らに対して、彼女は強姦され殺害されたとする大いなるウソを開陳し、
〔アメリカ〕国内の単細胞どもの企てを完成させようと試みている。
ペルシア語ソース
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlより検索
「キャフリーザク」問題で治安・司法関係者12名が免職
2009年08月16日付 E'temad-e Melli紙(ペルシア語訳:中東イスラーム研究教育プロジェクト)
最近の騒乱で拘束された逮捕者らへの待遇をめぐって調査を行っている国会特別部会のサルヴァリー部会長は、逮捕者らへの対応で違反行為のあった
治安・司法関係者12名が法的な処分を受け、キャフリーザク拘置所問題に関して訴追の準備が進められていることを明らかにした。
メフル通信の報道によると、パルヴィーズ・サルヴァリー部会長は、同部会が選挙後の混乱で拘束された逮捕者らの待遇調査に尽力してきたことを指摘した上で、
「特別部会は、逮捕者やすでに釈放された人々、拘置所や司法の関係者と面談を重ねてきた」と述べ、その上で「これらの面談の結果、
キャフリーザク拘置所で責任ある立場にあった者たちのほぼ全員が職を解かれた」と語った。
43 :
42:2009/08/28(金) 09:46:49 ID:???
■違反者の免職
サルヴァリー部会長は続けて、「これまで治安維持軍は、この件で違反行為を犯した隊員約12名の職を解いた。この処分の結果については、治安維持軍のウェブサイトでも報告されている」
と語った。サルヴァリー議員はさらに、判事の中には停職処分や懲戒処分を受けた者もいるとし、逮捕者らに対して違反行為を犯した人物については拘束・送検・訴追・裁判といった
措置が取られるだろう述べた。サルヴァリーはその上で、「これらはいずれも、特別部会の広範囲にわたる行動を受けてのものだ」と語った。
■報告の内容については、後日記者会見で発表
テヘラン選出の同議員はさらに、「特別部会は近く記者会見を開き、最近の混乱で拘束された逮捕者らの状況についての調査報告を記者らに公表すると述べた。
サルヴァリー部会長はまた、部会のメンバーらがキャフリーザク拘置所を視察したことを明らかにし、次のように述べた。
「この拘置所は、拘束者らを拘置するのに必要な基準を満たしていなかった。ここは通常、迷惑行為を働いた悪党やごろつきなどが拘置されてきた場所で、最近の路上抗議運動で拘束された人々を
拘置するには適当な場所ではなかった」。
■キャフリーザクへの拘置を命じた判事も違反
サルヴァリーはまた、「逮捕者らをキャフリーザク拘置所に移送するよう命じた判事も違反行為を犯した。この判事に対しても、処分が下されるだろう」と強調、
さらに「この拘置所は、衛生的に必要とされる基準を満たしておらず、適切な食事も行われていなかった。
〔逮捕者を拘留する〕場所も施設も不適切で、これらが全て合わさって、不適当な状況が作られていた。
その結果、最高指導者の命によって、施設の利用停止が決まった」と指摘した。
44 :
42:2009/08/28(金) 09:52:31 ID:???
■強姦の事例は一件も報告されていない
サルヴァリーはまた、拘置所内で強姦が行われていたとする指摘について、ラーリージャーニー国会議長の回答に触れた上で、「ティール月18日〔7月9日=テヘラン大学騒擾事件記念日〕に逮捕された人々を中心に調査を行ったところ、
キャフリーザク拘置所で強姦が行われたとする事例は一件も報告されなかった」と述べた。
■キャッルービーへの勧告
国会の国家安全保障外交政策委員会の委員である同議員はさらに、「キャッルービー氏はこの問題をメディア場で公にする前に、もし何かあったのであれば、まず委員会に報告すべきだった」とも語った。
ペルシア語ソース
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlより検索
エッテマーデ・メッリー紙、ついに発行停止に
2009年08月18日付 Jam-e Jam紙(ペルシア語訳:中東イスラーム研究教育プロジェクト)
メフディー・キャッルービー所有の日刊紙「エッテマーデ・メッリー」が、テヘラン検察庁の命令で、
憲法第156条第5項、及びプレス法第6条補足2にもとづき、追って沙汰があるまで発行停止となった。
〔※憲法第156条第5項は、司法権の義務として「犯罪の発生の防止と犯罪者の更生のために適切な措置」
を講ずるよう規定している。なお、「プレス法第6条補足2」とは、恐らく違反を繰り返した場合は発行許可を
取り消す旨が記載された、プレス法第6条第10項の補足のことではないかと思われる〕
メフル通信の報道によると、テヘラン検察庁は文化イスラーム指導省国内プレス局に宛てた通達の中で、
「ジャヴァード・ハッグシェナースを発行責任者とするエッテマーデ・メッリー紙は、個人・公衆からの多くの訴えにより、
捜査の対象となった。同紙にはこれまでも多数の訴えが出され、〔同紙の関係者は〕たびたび検察庁から注意を受け、
〔裁判所・検察への〕出廷・出頭を命じられてきたにもかかわらず、依然として法に違反する犯罪的記事を報じ続けている」
と指摘している。
ペルシア語ソース
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.htmlより検索
ローマ皇帝アウグストゥスの良質の彫像頭部、デニズリで出土
2009年09月02日付 Radikal紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
ラオディキアで、ローマ皇帝アウグストゥス像の頭部が発見された。
ラオディキア発掘隊のジェラル・シムセッキ教授によると、これまで発見されたアウグストゥス皇帝の頭部の中で一番状態がよく、
価値があるとみられる。
ローマ共和政時代を終焉させ、最初のローマ皇帝となったアウグストゥスの彫像の頭部が、
エスキヒサル村近くのラオディキア古代都市で行われていた発掘プロジェクトによって出土した。
ラオディキア発掘隊ジェラル・シムセッキ教授によると、ローマ最大で最強の皇帝アウグストゥスの彫像の頭部は、
現段階までに出土し様々な博物館で展示されているものの中で、一番状態が良く、価値も高いと述べた。
パムッカレ大学科学・文学部考古学科によって七年に及び発掘・修復作業が行われているラオディキア古代都市において、
ローマ共和政を倒した初代皇帝アウグストゥス(B.C.63-A.D.14)像の頭部が出土した。
ジェラル・シムセッキ教授の指揮下、6つに区分けされた地区において、250人が発掘・修復にあたり、アウグストゥス像の身体部分の捜索が始まった。
ラオディオキア発掘隊のジェラル・シムセッキ委員長教授は、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス像の頭部は、発掘が行われていた厠の建物内で発見された
と述べ、
“皇帝アウグストゥスは、ローマ共和政時代を終わらせ、帝政時代を築いた初代ローマ皇帝であります。
アウグストゥスは、皇帝の地位にある間、アナドルにとても重点を置き、多くの建設活動を行った人でした。
ローマ帝国歴代の皇帝の中で至高の神格を持つ皇帝でもあります。
ラオディキアで発見された皇帝アウグストゥス像の頭部は、細工の技術の点で非常に質が高いです。
このことも、ラオディキアが芸術や文化、豊かさの点でどれほど進んでいるかをよく示している一例です。
今回私たちが発掘したアウグストゥス皇帝像の頭部は、今まで世界の博物館で展示されたものの中で最もいいものです。”と語った。
トルコ語ソース
ttp://www.radikal.com.tr/Radikal.aspx?aType=RadikalDetay&ArticleID=952587
Joost Lagendijk コラム:すべてがイスラームフォビアでは説明されえない
2009年08月30日付 Radikal紙(トルコ:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
欧州の多くの国でイスラームフォビア(イスラーム嫌悪)は高揚しているのだろうか?
答えはイエス、残念ながら高まっている。
トルコ人はこの傾向の影響を受けているのだろうか?
答えはイエス、折々に影響を受けている。
では欧州のトルコ人に起きるすべてのことの説明がイスラームフォビアでつくのだろうか?
答えはノー、そうではない。
欧州のポピュリスト政治家は、近頃票を集めるための最もよい手段が、
多くの欧州国民がイスラームに感じる恐怖を利用することであることを知っている。
2001年9月11日の攻撃以来、多くの国でなされた選挙結果にこの傾向をはっきりと見ることが可能だ。
最新の例は今年6月になされた欧州議会選挙であった。
右派政党が反EUと反イスラームのスローガンを基に議席数を伸ばした。
いくつかの国では獲得した支持率が20%を超えた。
こうした状況に対し、欧州で、場合によってはトルコでも我々は声をあげなくてはならない。
48 :
47:2009/09/05(土) 00:35:40 ID:???
しかし、そこには避けるべき2つの間違いがある。
第一に、イスラームフォビアが20%の票を獲得した国々で、
80%の人々は彼らに投票しなかったということを忘れてしまうこと。
非常に簡単に聞こえるが、実際には時折忘れられてしまうのだ。
トルコのよく知られた新聞、特によりイスラーム的な保守路線である幾つかの新聞を読むと、
容易にすべてのオランダ人が、ドイツ人が、あるいはフランス人が
ムスリムに対して深い憎悪を抱いているという結論に達することができる。
あたかもEU諸国のすべてが反ムスリム表現の魔法にとらわれているかのように見せている。
ことの真相は次のことだ:声の大きい少数の人々が、
本当に憎しみを引っかき起こす政治家の挑発的な呼びかけに耳を傾けている。
大多数の人々はこうではなく、こうした挑発に強固に反対している。
第二の間違いは、ムスリムに起きるすべてのことを、イスラームを攻撃するうるさい輩の考えを
参照しながら説明しようとすることである。
確かに、思考をポピュリストに毒された者らがムスリムに対する激しい攻撃をしている。
しかし、欧州のムスリムが遭うすべての不快な出来事がイスラームフォビアに関連があるわけではない。
49 :
47:2009/09/05(土) 00:37:52 ID:???
一つ例を挙げてみよう。3週間前にアルズ・エルバシュさんがアムステルダムで刺されて殺害された。
アルズさんは非常に成功した2つの幼稚園の経営者だった。
彼女はよく馴染んでいて人気のある移民の完璧な一例であると、多くのオランダ人とトルコ人に見なされていた。
オランダ女王が彼女を宮殿に招待するほどにアルズさんの活動に感激していたのだ。
周囲の人は皆アルズさんの死にショックを受けた。
親たちや隣人たちは悲しみと怒りを示すためにデモ行進を組織した。
いくつかのトルコ紙が即座に示した反応はといえば、
アルズさんの死をオランダで高揚している外国人への敵愾心の波に関連付けることだった。
彼らはこの件に関する確かな論拠も具体的な証拠も全く取り上げなかった。
私が確信しているのは、多くのトルコの読者は最も深刻な恐怖が確認されたと考えた、ということだ。
欧州はもはやトルコ人にとって安全ではないということは明らかであると。
実際のところこれは悪質で偏向した新聞の仕事だ。今週、大規模な警察の捜査の後、
主犯の容疑者が麻薬とアルコール中毒者であり、暴力的な態度で知られるトルコ人男性であることが明らかになった。
反ムスリム思考や組織との繋がりは全くなかった。
アルズさんのドラマティックな死の背後にある事実を知るには、もう少し待つ必要があるだろう。
私たちは待つ一方で、あの良く知られたトルコ諸紙も、読者に対してこの事件から早々に結論を引き出したことが
大きな不幸であったことをはっきりと述べてくれれば。
将来、欧州においてイスラームフォビアと関連がありトルコ人を巻き込むあらゆる出来事が、
トルコのメディアで全ての側面から検討されること、そしてトルコの政治家や国外の政治家たちによっても
強く非難されることを私は希望する。
しかし同時に、人種差別主義や外国人への敵愾心で証明され得る関連性のない事件である時には、
しかるべき形で報じられることも希望している。
というのも、悲劇的な事件も人生の一部であり、これを私たちが望まないとしても認めなくてはならないからである
トルコ語ソース:
ttp://www.radikal.com.tr/Default.aspx?aType=RadikalYazarYazisi&Date=30.08.2009&ArticleID=952068
少し古い記事ですが。慶応義塾大学名誉教授井筒俊彦氏(故人)の著作についてです
『信仰の概念』真理の闘争と物語の道
2005年06月07日付 Sharq紙(ペルシア語:訳:東京外国語大学中東イスラーム研究プロジェクト)
2005年6月7日付 シャルグ紙「本」面
「72派による争いは皆、許せ彼らは真理を知らず、作り話という虚構の世界を辿ったのだから」
『イスラーム神学における信仰の概念』は、既に亡くなられた日本人イスラーム研究者で、
我々イラン人にもその名が知られている著者の井筒俊彦教授(1914〜1993)の名前もあり、
神学の研究者または興味を持つ人々の注目を集めてきた本である。
本書は信仰、不信仰、偽善、その他の命題に関する宗教的諸概念についての見解を、
イスラーム神学の歴史に沿っておこなっており、信仰の概念を研究しつつアシュアリー派、ムウタズィラ派、
ハワーリジュ派のような神学上の諸宗派の思想の傾向についてもふれている。
読者はこの本を読み終えた後、それらの諸宗派について全体的な総括ができるほどである。
本書の方針は、神学上の諸々の運動の研究において、意味論的分析、つまり、諸々の概念や技芸的用語を、
字義的・語源学的観点から分析することである。
言い換えれば、神学上の一つの運動を研究する際、その宗派が「信仰」「信徒」「不信仰」といった
宗教の根本的な概念についてどういった定義・状況・証明を見解の主流にしているのか、という重要な事柄に、著者は着手しているのである。
51 :
49:2009/09/05(土) 00:49:45 ID:???
その後、「同時代的」「時代的」に、これらの諸概念に対する様々な宗派の見解の同意と相違を並べている。
もちろん井筒氏がイスラーム教徒ではないという点を考慮して言うことではあるが、
後に述べる数ヶ所の先入観や慣習的価値観の見られるところを除いて、
氏は自身の能力の限りを尽くして本書を著している。
このように、我々はこの本の中で、互いの宗派を通じてや位置的なつながりを通じてではない、数多くの見解が並んだ「中立」に直面する。
そして著者は我々に、自身で判断にたどり着く自由を与える。
しかしながら、本書を読んだ後に気にかかる問題は以下のようなものである。
即ち、井筒氏は「マーリスィー派」、「ユーヌスィー派」といった最も小さな宗派の見解でさえ無視せず全体または要約で述べているという注意深さを持っているのに、
何故シャリーフ・モルタザー(シーア派・ムウタズィラ派の神学者で、上記の諸宗派を全てムウタウズィラ派として分類した)を除いた
シーア派指導者たち――ジャアファル・サーデク、アリー・ビン・ムーサー、ハサン・アスキャリー等――の見解について、何一つ言及しなかったのか。
尊敬すべき著者がシーア派神学を、互いに近くはあるが当然多くの相違があるムウタズィラ派と一緒に捉えている、
という事があり得るだろうか。
もしくは、一つの神学的運動としてのシーア派に対して、氏は意見を持っていないのだろうか。
:ペルシア語ソースは不見当でした
>>1 見た目の差は黒人と白人の方が大きいけど、遺伝子レベルでは日本人と朝鮮人の差の方が大きいよ。
黒人・白人・日本人の塩基配列は99%以上が一致、
ショウジョウバエでも一致率は97%なのであるが、
朝鮮人となるとこれが92%まで下がってしまうのだ。
53 :
ストーブパイプ:2012/04/07(土) 14:19:49.92 ID:WxnGwosb
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/11(水) 03:28:16.48 ID:pLAZlVwO
そう言えばトルコのスレがないな
a
56 :
ストーブパイプ:2012/04/16(月) 16:38:09.88 ID:wRzSen09
57 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2012/04/20(金) 23:56:10.04 ID:TKiLPy+n
あああ
58 :
Lanfeng:2012/04/21(土) 01:54:13.84 ID:01CGSt2k
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
>大阪府三島郡島本町の小学校や中学校は、暴力イジメ学校や。
島本町の学校でいじめ・暴力・脅迫・恐喝などを受け続けて廃人同様になってしもうた僕が言うんやから、
まちがいないで。僕のほかにも、イジメが原因で精神病になったりひきこもりになったりした子が何人もおる。
教師も校長も、暴力やいじめがあっても見て見ぬフリ。イジメに加担する教師すらおった。
誰かがイジメを苦にして自殺しても、「本校にイジメはなかった」と言うて逃げるんやろうなあ。
島本町の学校の関係者は、僕を捜し出して口封じをするな
>島本町って町は、暴力といじめの町なんだな
子供の時に受けた酷いイジメの体験は、一生癒えない後遺症になるなあ