>>602 >9.11の前はアルカイダのことは話題になりませんでした
話題にならなかったからって、活動していなかったわけじゃない。
93年のWTC爆破テロ事件や、98年のケニア・タンザニアの米大使館テロ事件、
2000年の米艦「コール」襲撃事件など、頻繁にテロ事件を起こしている。
>転機は2002年10月のバリ島のテロと同年11月のモンバサのテロ
>アルカイダもビンラディンもこれらのテロとは何の関係もありません
>アルカイダは地方的なものを世界的な規模にするためのラベル、準拠として利用されました
2002年10月のバリ島のテロは過激派「ジェマァ・イスラミア」によるものだと明らかに
なってる。事件直後にアルカイダとの関連の可能性を挙げたメディアもあったかもしれないけど
その可能性自体が否定されてるんだから、「利用された」という指摘は根拠がない。
中盤の、対テロを利用してアメリカの覇権を広げようとしてる、という指摘はまあ同意。
しかしそれは、テロ組織が実在しているとしても成り立つ話であって、
「アルカイダが実在しない」ことの論拠にはならない。
金の流れについての話は、どこまでの裏付けがあって言ってることなのか眉唾だ、というところ。
サウジアラビアの企業や金融機関がテロ組織への資金提供を行っていたことについては、
「テロリスト・ハンター」(翻訳刊行/アスペクト・2004)という本を読むとよく分かる。
ドバイの病院にビンラディンが入院してて云々という話は、独自に調査したと言ってるだけで、
具体的な裏づけは何もない。あの当時にすらビンラディンは上記した大使館テロや米軍艦襲撃で
手配され、殺害も厭わぬ追及を米軍は行っていたんだから、所在を掴めていてなおかつ
見逃した、なんてことはちょっと考えられない。