「ろうやの中に、3人の囚人パラノ、B、Cがいます。 3人のうち、二人は死刑になりますが、一人は死刑にはなりません。
そうです、3人のなかで死刑にならず、命が助かるのは、一人だけなのです。
三人の中から誰の命を助けるかは、 看守(かんしゅ)(ろうやの番人)がくじを引いて、平等に選びました。
看守はくじ引きの結果を囚人には教えていません。
囚人パラノは、考えました。自分が助かる確率は3分の1だ。約33%だ…。そして、看守にこっそり言いました。
『ところで、BとCのなかには、死刑になる人が少なくとも一人いますよね。 BとCのうちで、死刑になる人の名前を一人教えてください』
看守は『Bは死刑になる』とパラノに耳打ちしました。
この答えを聞いてパラノは大喜びしました。
『死刑にならずにすむのは、自分かCかのどちらかだ。助かる確率が2分の1になった。 50%に増えたぞ!』
***本当にパラノってアホだなぁ、まさに限界状況だ!!***