イラク戦争の決断

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9名無しさん@お腹いっぱい。
アメリカにとってフセインを倒すのが目的なのだから、始めたこと自体はさほど間違っているとは思わない。
基本的に戦争以外にフセイン政権を打倒する方法は無い。
初めから選択肢は戦争以外に無かった。
戦争は戦争自体が目的ではなく、あくまで外交の一手段。
目的を達成したら、すぐ終結し、戦後処理に当たらなければならない。
ブッシュ政権が間違ったのは戦後処理の仕方である。
これは下手としか言いようが無い。
パパ・ブッシュは湾岸戦争のとき、クウェート奪回という必要最低限の目的を達成した時点で戦争を終結、
イラク復興についてはあくまでイラク自身のダイナミズムに任せた。
その結果、フセイン政権は生き残ることとなったが、目的はきちんと達成し、無駄な出費、余計な人命の損傷も少なかった。
むしろ、もともと超秀才官僚で有名であったパパ・ブッシュの見識、能力の高さが現れている。
また、マッカーサーは日本の体制を壊すことなく官僚機構をフルに活用し、その上にGHQを置く事で日本を統治した。
今のブッシュ政権はその点を間違え、イラクの官僚機構も含め破壊した。
イラクには優秀な官僚機構があったのだから、それを活用すべきだった。
また、味方につけるべき多数派であるイスラム教シーア派についてもそれを抑える方向で接したことも大きな間違い。
相手の国の文化、宗教は尊重するのは最低限の常識。
ブッシュ大統領自身、以前アメリカ軍を十字軍と表現し、国際的批判を受けたが、これはある意味本質をついた失言。
相手の宗教・文化を否定し、アメリカ的(キリスト教的)民主主義を押し付けようとしている。
キリスト教的文化、考え方を押し付けようとした十字軍と本質的に同質。