12歳のアリ・イスマイル・アッバス君は夜中に家族と
眠っていたところ、米軍の空爆に襲われた。バグダッド西部の
小さな家だったが、軍事施設に囲まれていたことをアリ君は知らなかった。
空爆でアリ君は家族と両腕を失い、腹部に重い火傷を負った。
このアリ君の写真が8日付の欧州各紙に掲載されたため、
義憤にかられた人々による支援の申し出が相次いでいる。
ロイター通信の取材に病床のアリ君は、「腕をまた付けてもらえる
よう、助けてくれますか? お医者さんが、また両手を
つけ直してくれるでしょうか? 両手が戻らないなら、
自殺してしまうと思います」と涙ながらに語った。
「大きくなったら軍の将校になりたいと思っていたけど、
今は違います。今はお医者さんになりたい。でも、どうやって? 両手がないのに」
バグダッド市内のキンディ病院でアリ君は、焼けた腹部に
布が触れないよう、にわか仕立ての鉄製かごに体を覆われ、
上腕部から失った両腕の傷を包帯で巻かれ、ひとり横たわっている。
http://www.cnn.co.jp/top/K2003040900896.html http://uk.news.yahoo.com/030406/80/dx46z.html(写真・閲覧注意)