★ニュータリバン復活だ!夢見る黒ターバン★G

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12黒ターバン
 その日,まさに万歳の声とともに,太極旗が波のように風になびきつつ,朝鮮人の世が
やって来た。神は,自分が受けるべき朝鮮人の愛を横取りしたと,和夫君に嫉妬したのか?
彼がわが子のように育て,東京帝国大学に留学までさせたAの主導下に,彼の家で教育
を受け,育ち,成人した青年たちが,斧と鍬,スコップを手に,和夫のもとに押しかけた。
そのとき現場にいた金ソンス君は,次のように証言している。

和夫:(穏やかな目で)なんでこんなことを,子どもたちよ。

A:チョッパリ! 日本へ失せろ,失せちまえ。

和夫:(怒ったような声で)私が,お前たちにどんな間違いをしたというんだ。お前たち,みな
が私の息子だ。私はこの家の家長であり,お前たちの親だ。お前たちの祖国が解放された
ことは,私もふだんから待ち望んできたことだ。踊りでも踊りたい気分の日に,なんだって
凶器をもって私の所に詰めかけたりするんだ。私は決してお前たちをそんなふうに教育した
おぼえはない。(涙を流しながら)ほんとうに悲しいことだ。朝鮮の息子たちよ。私が愛を
傾け,育ててきた結果は,つまるところ日本人と朝鮮人は融和できないということなのか。
お前たちが望むなら,帰ってやるわ。