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穿った見方:
<今後の予想:マザリシャリフ攻略>
大規模地上部隊の展開の為には、アフガン国内に橋頭堡が必要となる。
春におこなわれると予想される大侵攻の前には、この橋頭堡を確保しておきたい。
場所はマザリシャリフが最有力候補。ウズベキスタンからの補給路が確保でき、
北部同盟への軍事物資援助もスムーズにいく。攻撃へりの出撃拠点としても使えて
効果の少ない空爆を減らす事ができる。アフガン国民への援助物資の搬入拠点にも
なる。ラムズフェルドが帰米する予定の5日〜6日あたりには、米軍地上部隊に
よるマザリシャリフ攻略が始まるのではないか。マザリシャリフ攻略は北部同盟に
まかせるとの見方もあるようだが、私はこの見方には与しない。橋頭堡の確保は
タリバン攻略作戦上、大変に重要な位置を占める。この重要な橋頭堡の確保を、
他人任せにするような確実性の無い戦術は取らないものと思う。
<今後の予想:ラマダン中>
マザリシャリフが攻略されるまでは、たとえラマダンになったとしても、
攻撃に手を抜く事はできないだろう。マザリシャリフ攻略後は、タリバンへの空爆は
北部同盟からの要請によるものだけに限る。偵察衛星で移動中の部隊を発見して、
これを阻止したいと思っても、まずは北部同盟にこの情報を伝え、依頼を受けてから
空爆をおこなう。イスラム諸国に対してそれなりの格好をつけるわけだ。
何よりもアフガン国民への援助物資の搬入に力を入れ、春の大侵攻に向けた国際環境
作りに励む。米軍輸送機によるピストン輸送位はやるだろう。大規模歩兵部隊の準備
や物資の集積も引き続いておこなわれる。マザリシャリフ近郊に前進基地を整備する
事もこの期間の重要な仕事だ。CIAも入国して北部同盟の協力を得て情報収集。