44 :
名も無き被検体774号+:2014/03/10(月) 11:50:13.37 ID:4SAuoirS0
しえん
夜まで待てばいいの?
46 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 19:48:50.05 ID:60VAwgs00
男「もう9時か...」
子供「9時って?」
男「玉10と半のことだ」
子供「ねえねえ。その何とか「ジ」てよく兄ちゃん言ってるけどさ」
男「おう」
子供「それってどういう表しなの?」
男「終局の戦い(復興を目前にして武装した人間との戦い)の前まで使われてた時間表現だ」
男「その時の時間は今なんかよりもずっと正確だ」
子供「へえ...」
男「統治されてからは上流階級の人間しか使えなくなったがな」
子供「なんか聞けば聞くほど僕達は縛られてるんだね」
男「そうだな。本当は俺も文字を知ってはいけないんだがな」
子供「ねえねえ。兄ちゃん」
男「何だ」
子供「もしかして、兄ちゃんて近頃悪い軍隊とかを襲ってる反乱軍なの?」
男「どうだかな」
子供「教えてよーケチ」
男「まあNOだと言っておく」
子供「本当?」
男「おうよ」
男(本当は反乱軍だが。衛兵とかに聞かれたらお終いだ)
47 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 20:14:55.88 ID:60VAwgs00
男「もう遅いし寝るか」
子供「うん」
男「あー・・・もう俺の寝床がお前のポジションなのな」
子供「いいじゃん別に。また泣いた時には起こしてあげるよ」
男「こいつめ言ったな」コチョコチョ
子供「キャハハハハ!くすぐったい!ヒイ!」
男「どうだw俺を馬鹿にするとくすぐられるぞw」
子供「ごめんなさい!許して!くすぐったい!」
男「ようし」
子供「ヒイヒイ」
男「一つ。俺は泣いてなんかいない」
子供「いきなり何さ」
男「いいか。俺は泣いてなんかいない。目から汗が出てるだけだ」
子供「嘘ばっかり」
男「ほう・・・」
子供「うん。分かってるよ。目から汗が出てるだけなんだもんね」
男「そうだ。分かればよし」
子供「とにかく寝ようよ」
男「よし。おやすみ」
子供「うん」
48 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 20:25:37.22 ID:60VAwgs00
・・・・・・・
・・・・・・
奴隷A「坊ちゃん。ここは良く滑ります。お気をつけて歩きください」
男「うん」
奴隷B「お嬢様。脚は大丈夫ですか?」
姉「大丈夫」
保護者「なあ、疲れた。少し休もう」
奴隷B「分かりました」
・・・・
保護者「よし行こうか」
奴隷A・B「はっ」
男「師匠。顔色悪いけど大丈夫?」
保護者「大丈夫だ。それよりも文字は読めるよな?」
男「うん」
保護者「まあ姉がいるし大丈夫だろうが・・・」
奴隷A「はっ!?」ツル ベキ
奴隷A「」
奴隷B「お、おい!」
保護者「・・・死んでるな」
姉「そんな・・・」
男「・・・」
保護者「男。どうする?」
男「師匠は最初に言ったよね?死んでも無視しろって」
男「でも、追っ手はもう来ない。せめて埋めてやりたい」
保護者「そうか」
49 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 20:37:03.67 ID:60VAwgs00
男「でも、埋める場所は無いし道具も無い」
男「だから・・・せめて静かな日の当たる場所で・・・寝かせてやりたい」ボロ
奴隷B「分かりました。こいつも喜んでいるはずです」
・・・・・・・・・・
男「今までありがとう。そしてすまなかった奴隷A。僕は感謝してもし足りないくらいだ」
奴隷B ブワッ
保護者 コフッコフッ
姉「おじさん?大丈夫?」
保護者「大丈夫だ。ちょっと疲れてるだけだ」
・・・・・朝・・・・・・・・・・
男「何故師匠が起きない?」
姉「・・・」
姉「男、行こう?」
男「・・・うん」コクリ
奴隷B「坊ちゃん方は必ずお守りします」
・・・・・・
・・・・・・・
男「ん・・・」ムクリ
男「・・・」スリスリ
男(何かよく昔のことを思い出すな)
子供「スースー」
男「フフッ」ナデナデ
子供「んう・・・スースー」
男「5時半か・・・」時計を見る
男「こいつにこれを見せたら驚くだろうな」フフッ
50 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 20:52:33.47 ID:60VAwgs00
男(妙に早く目覚めたな・・・)
男(緊張してるのか俺?)
男「一体何にだよ・・・」
男(何を緊張してるんだ?戦いを目前にして緊張してるのか?)
男(いや違う。じゃあ何にだ?)
男 ムンムン
男「わからねえな。銃の手入れでもするか」
男 コッコッコ
男(隠し扉・・・ここは地下室に繋がっているし、3kmほど道がまっすぐに続いてる)
男(そこを出ると車が置いてある。その車でレジスタンスに行く)
男(この道は誰にも知られていないはず)
男(大丈夫だ。緊張しなくてもいい。俺達は解放者なんだ。俺達の未来を、子孫の未来を開放する者なんだ)
男(何をそんなにおびえている?)
男「分からんな・・・」
男「ライフル銃・・・。設計図どおりに作った。問題はないはずだ。弾丸は250発あるな。よし。筒は・・・汚れていない」
男「トリガーも問題なし。マガジンも大丈夫だ」
男「自動小銃。師匠が残した設計図を元に作った。何一つ問題は無い。マガジンは10本あるから大丈夫なはず」
男「拳銃。散弾銃。何一つ問題は無い。そろそろレジスタンスの皆も武装は出来てるはずだ・・・」
男「何一つ問題は無いんだ」
男「何をおびえているんだろう?」
男「おっと、もう6時か」
・・・・・
男(子供はまだ寝てる)
男(子供・・・?)ハッ
男(そうか。それが引っかかってたのか)
男「フフフ。ハハハハハ」
子供「んう?」パチ
男「おはよう」
子供「何笑ってるのさ」
51 :
名も無き被検体774号+:2014/03/10(月) 20:56:27.55 ID:4SAuoirS0
回想シーンが重要な意味を持ちそうだな…
しえん
52 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 20:59:18.53 ID:60VAwgs00
男「思い出し笑いだ」
子供「?」
男「顔を洗ってきな」
子供「うん」
男(あいつが可愛くて仕方ないんだな俺は)
男「何だ。やっぱり俺人間じゃん」
男「頑張ろう」
・・・・・・・・
男「おう。遅かったな」
子供「そうかな?」
子供「ところで朝ごはん何?」
男「ジャガイモづくしだ」
子供「ジャガイモ〜?」
男「なんだ。不満か」
子供「肉食いたい!」
男「今夜からたっぷり食えるぞ」
子供「本当!?兄ちゃん一体何者なの!?」
男「ん?知りたいか?」
子供「うん!」
男「俺は俺w」
子供「何それw」
男「ハッハッハ」
53 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:07:59.37 ID:60VAwgs00
子供「ところでお兄ちゃん」
男「ん?」
子供「さっき思い出し笑いしたって言ってたけど何が面白かったの?」
男「あー・・・」
男(やっべえ。考えてなかった)
男(どうしよう。あ、そういや・・・)
男「くだらないことだぜ?」
子供「いいよ、聞かせてよ」
男「まあ、あれだ」
男「何か知らんけど変な夢を見たんだ」
男「ある男がな。草原を歩いてたんだよ。そしたらさ、肉食獣にばったりと会ってな」
男「さあどうしたどうしたってなって男がパニックになってたらだ」
男「その肉食獣がいきなり手を合わせてお辞儀したんだ」
男「それでその男もつい真似をしてお辞儀したんだ」
男「そしたらその肉食獣が驚いた顔をしながら、「あんたが何を思ってお辞儀をしたのかは分からんが、俺は食事の前の合掌をしただけだ」って言ったんだよ」
男「それだけさ」
子供「なにそれw変な夢だねw」
男「だろ?」
子供「でも肉食獣って見たこと無いな・・・」
男「そうか・・・」
54 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:19:18.76 ID:60VAwgs00
男「食い終わったら裏に持ってきてな」
子供「ん」
男「お?手伝ってくれないのか?」
子供「この前冷たかったもん」
男「フフw」
子供「どうしたの?行かないの?」
男「食い終わるのを待つよ」
子供「ふうん?」
子供「ご馳走様」
男「よし、適当になんかやってろ」
・・・・・
男「あー冷てえ・・・」ガシャガシャ
男「まだ10月だぜ?早くねえ?」
男「・・・」
男「ふう・・・」
・・・・・・・
男「おーい、子供」
子供「なーにー?」
男「何してんだお前」
子供「何もしてない」
男「そうか?」
子供「何にもすることないんだもん」
子供「だいたい兄ちゃん僕と遊ぶときは色々な道具の作り方教えてくれたり、釣りとか行ったり、お話聞かせてくれるけど」
子供「兄ちゃんていつ働いてるの?」
男「う・・・」
男「さあな・・・」
子供「ねえねえ?いつ働いてるのー?」
男「あー・・・それはあれだ」
子供「ん?」
男「あれだよほらあれ」
男「俺狩人なんだよ」
55 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:29:09.29 ID:60VAwgs00
子供「そうなの!?だから色々知ってるの!?」
男「いやーどうだろ」
子供「すっげえ・・・」キラキラ
男「ハハハ・・・」
男(これはばれるのも時間の問題・・・つっても今夜連れてくんだった)
男「そうだ。新しい遊びをやろうか」
子供「ん?」
男「囲碁だ」
子供「何それ?」
男「核戦争が起こる前まではメジャー?だった遊びだ」
子供「え、でもそれって衛兵にばれたら・・・」
男「大丈夫だ。あんな頭のトロい連中には石打ちゲームだって言えばいい」
子供「それもそうだね。やろうやろう!」
男「よし、じゃルールを教えるぞ」
・・・・
・・・・・
男「師匠手加減してよ!」
保護者「ハッハッハ!ダメだなwwもっと考えろww」
男「ちぇ・・・」
男「あー、また負けた」
56 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:31:23.85 ID:60VAwgs00
保護者「もう一回やるか?」
男「俺絶対師匠に勝つかんな」
保護者「その域だ」
姉「男がどんどん親父くさくなってく」
男「姉ちゃんのほうがBBAなのにね」
姉「な、なんですと!?」
男「まあいいから姉ちゃんもやろうぜ」
・・・・
・・・・・
男(懐かしいな・・・)
子供「お兄ちゃん手加減してよ!」
男「ダーメ」
男(あのときの師匠もこうやって俺達と遊んでくれたんだな・・・十分手加減してるけど」
子供「あ、またシチョウか!もう引っかからないぞ!」
男「お前はすでに俺の術中にいる」
子供「え?あれ?あ、また負ける・・・」
子供「降参です」
男「もう一回やる?」
子供「うん!お兄ちゃんに勝つ!」
・・・・・・・
子供「あー!また負けた・・・」
子供「ちぇ・・・」
男「いやあ、ちょっと強くなったぞ。ほんのちょっとなw」1mm
子供「いつか必ず勝つ」
男「む・・・暗くなってきた」
男「玉何個落ちたか見てきてくれ」
子供「うん」
57 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:39:40.50 ID:60VAwgs00
子供「玉8つだったよ!」
男「そうか。じゃあそろそろ行くか」
子供「行くの!?」
男「おう、そうだ」
男「だが、約束は覚えてるな?」
子供「うん」
男「じゃあほんのちょっとだけ目隠しさせてもらうな」
男「抱っこしてやるからな」
子供「お姫様抱っこって何か恥ずかしいw」
男「乗り心地はどうですか?お姫様」
子供「うーん最高。玉1個分やって欲しい」
男「それはきついなあ」
子供「ムキムキなんだから大丈夫でしょ」
男「それでもキツイもんはキツイって」
男「さあ、行くぞ」
子供「おー」
・・・3kmほど歩いた後・・・
男「はい、お疲れ様でした。目隠し取るぞ」
子供「ん・・・」
子供「?何これ?」
男「これが車だ。前に言ったろ?」
子供「これが!?すっげえ!」
子供「わあ、本当に牛がいない!どうやって動くの!?ていうかどうやって乗るの!?」
男「ハッハッハ。こうするんだ。仕組みはお前がもうちょっと大人になったら教えてやる」
子供「うわあ・・・すごい。すごいよこれ!なにこの柔らかい椅子!ベッドみたい!」
男「気に入ったか?」
子供「気に入った!」
58 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:46:20.39 ID:60VAwgs00
男「それはよかった。じゃあシートベルト・・・はわからねえか」
子供「?」カチャ
男「さあ、それつけたら後は動くのみ!」キュルルルルブオン
子供「うわ!」
男「どうだwさあ行くぞ」
子供「すっげえ!牛がいないのに動いてる!とっても速い!」
男「窓開けるぞー」
子供「うわわわ!風が!風が!風が気持ちいい!」
男「ハハハハ!」
子供「この窓も見たことがないや!なんなのこれ!」
男「ガラスだ!材料はある砂だ!」
子供「すっげえ!砂がこんな透明になるの!?」
男「そうとも。さあそろそろ締めるぞ」
子供「勝手に閉まった!」
男「音楽は聴いたことあるか?」
子供「お祭りのとき以外はないや!」
男「そうか」ズンズン
子供「うわ!?誰が歌ってんの!?人いないのに!?しかも聞いたこと無い音ばかり!」
男「ハッハッハ。そうだろうそうだろう」
59 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 21:59:22.22 ID:60VAwgs00
男「長旅になるぞ。少し寝ていろ」
子供「えー寝れないよ。こんなに楽しいのに」
男「そうかwまあ玉3つ分はかかるからな」
子供「そんなに!?」
男「おう」
男(夜中は明かりはつけちゃいかんな・・・。衛兵どもがいない所を通るとは言え・・・。暗視ゴーグル使うか)
・・・2時間後・・・
子供「スースー」zzz
男「寝たか・・・」
男「暗くなってきたな・・・。ゴーグルゴーグル」
男「バッテリーもかなり余ってるし、異常は無い」
男「無線無線・・・」
無線「ガガー」
無線「電波を受信。そちらの名前を申されよ」
男「男だ」
無線「了解。・・・合言葉と貴方の飼っていた動物と品種、名前を申されよ」
男「LC507Y1G。飼っていた動物は犬。品種はシェパード。名前はポンだ」
無線「・・・男様。現在位置は?」
男「現在位置は・・・89Y53L71Tだ」
無線「了解。搭乗者は2人ですね?」
男「そうだ、以前言った子供だ」
無線「了解しました」
無線「では、そろそろ我々のテリトリーに入ると思いますので安心して走ってください。護衛が貴方を見ております」
男「分かった。あ、明かりはつけてないぞ。暗視ゴーグルを装着している」
無線「了解しました」
無線「ではお待ちしています」ガチャ
男「いよいよ、か・・・」
60 :
◆lUykKY/81I :2014/03/10(月) 22:00:10.93 ID:60VAwgs00
続きは明日で
61 :
名も無き被検体774号+:2014/03/10(月) 22:26:39.33 ID:4SAuoirS0
細かい設定を考えてしまうのは野暮なんだろうな。
師匠は三菱のエンジニアだったみたいだが三菱は銃を作ってないんで豊和の設計図があったと考える
自動小銃は自衛隊の89かな。
拳銃は自衛隊の9ミリ拳銃かな。
散弾銃はマッドマックスみたいなんの?
男が持ってた時計はグランドセイコーかオメガシーマスター的な高級品じゃないかな。
車はなんだろうか、SUVなんだろうか、僕はトヨタのハリアー的だと思ったんだが
>>1さんはその辺想定してるだろうか。
全くの野暮独り言チラ裏ですまん。
無視してかまいません。
勝手に妄想しておきます。
64 :
◆lUykKY/81I :2014/03/11(火) 21:11:35.72 ID:EKvRc9xj0
さーせん。明日入試なんで今日はかけないです
65 :
名も無き被検体774号+:2014/03/11(火) 22:24:58.58 ID:sZjYV+R00
>>64 え!?
え!?
受験生かよっ!!!
国立後期だよね?がんばれよ
>>64 ちょw
受験生だったんですか!
がんばってください!
67 :
63:2014/03/12(水) 04:18:11.75 ID:4VRixBfSO
68 :
◆lUykKY/81I :2014/03/12(水) 21:00:55.49 ID:XojqrN0a0
>>63 銃はそんなもんです
時計はgショック
車はランドローバーってイメージです
69 :
◆lUykKY/81I :2014/03/12(水) 23:53:47.49 ID:XojqrN0a0
・・・
ブオオオオオオ
男「・・・」
男(反乱軍を作るのに時間はかなりかかった)
男(表向きは俺はボスの右腕という存在になってる)
男(しかし、本当は俺がボスで表のボスは老兵の爺さんだ)
男(故に絶対に俺の正体が暴露てはならない)
男(それは反乱軍のメンバーの幹部までが知っている)
男(皆識字出来る様に教育するのに半年。更に其れから数学や物理を教えるのに二年。その二年間の間に倫理観を養うのにも苦労したし、潜入部隊を組織するのもスパイを作るのにも苦労した)
男(勝つために、核戦争前の世界の倫理観とは多少ずれてはいるが)
・・1年前・・
男「なあ姉さん」
姉「どうした?」
男「俺たちは確かに強いよな?」
姉「そりゃそうでしょ」
男「なあ...でもさ、もしだぜ?もしこの帝国が俺たちよりも強かったらヤバくないか?」
姉「確かにね...」
男「...幹部を集めてくれないか?」
・・・・・
・・・・
男「俺は今から隣国と秘密裏に会談しようと思う」
幹部A「男さん、何をお考えで?」
男「俺は隣国に援護を求めようと思っている」
男「戦争をするなら、どちらもタダではすまない」
男「しかし、援護を受けれれば俺たちの被害は少なくなると思うんだ」
幹部B「しかしそう簡単には応じないでしょう」
70 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 00:14:29.77 ID:gvf+LcQr0
男「ああ、だから領土の割譲と軍事技術提供、そして貿易規制の緩和で持ちかけようと思う」
幹部C「しかしそれだと...」
男「分かってる。だが、自由を取り戻すためには多少苦い汁を飲まないといけないだろ?」
男「俺たちは何のために戦うんだい?」
幹部一同「!!」
男「自由?解放?未来?子孫?」
男「そうだ全部引っ括めてだ。人間らしく生きるためだろ?」
男「最初は苦しいだろう。しかし10年後はどうかな?」
男「俺たちは投資するんだよ。明るい未来にさ」
男「お前達が賛成するなら手を上げてくれ」
スッ
男「全員一致か。なら幹部A。武器と防具の量産スピードを上げてくれ。幹部B。隣国に連絡を。幹部C。食糧の備蓄の確認を」
部下「はっ!!」
・・隣国・・
男「という事ですので、援助をお願いします」
隣国王「しかし、見返りは?」
男「領土の割譲。軍事技術の提供。貿易規制の緩和を約束します」
隣国王(こいつらは俺たちの援護が有れば楽に勝てる)
隣国王(だがその先が危険だ。7年もすれば俺たちを越える。今断ってこいつらの国王に伝えるか?)
隣国王(しかし...領土割譲と軍事技術提供...さらに貿易規制の緩和...)
隣国王(7年間の間に適当な理由つけて搾取してやれば更に潤うな...)
隣国王「・・・」
隣国王「援助をしてやろう」
男「ありがとうございます!」
男(搾取はさせん。軍事技術も全ては提供しないし、こいつらの派遣団も受け入れない)
男(こっちが終わったら次は貴様らだ)
握手
71 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 00:27:24.33 ID:gvf+LcQr0
・・・・・・・
無線「・・・」ガガー
男「あー、あー、聞こえるか?」
無線「ガガー。はい」
男「あと3分でつく。合図を頼む」
無線「はい」
兵 旗フリフリ
男「今だ」
兵「門を閉じろー!」バタン
男「ふう...タイミング間違えると色々大変なんだよな...」
男「おーい。子供ー。起きろー」フニフニ
子供「んう?」
男「やあ。おはよう」
子供「おはよう」
男「ついたぞ。降りるぞ」
子供「...」
男「どうした?」
子供「降り方わかんない」
男「ww。そこのレバーを引っ張って押しな」
子供「おー」
72 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 00:33:35.20 ID:gvf+LcQr0
男「ふう」
老兵・幹部一同「よくぞお戻りになられました。男様!」
男「やあ。ただいま」
男「姉さん、まだ生きてる?」
幹部A「ピンピンしてますよ」
男「そうか。あとで挨拶しに行こう。あ、この子が子供だ」
幹部C「あ、この子ですね。はい分かりました」
男「老兵さん。この一年辛かったでしょう?」
老兵「多少老体には応えましたが、毎日が充実してましたよ」
老兵「お陰で若い頃を思い出しました」
男「そうですか。良かった。もう少しお願いしますね」
老兵「任せてください」
男「皆準備は出来たかい?」
幹部「もちろんです!ここに男様の武器防具も一式揃ってます!馬も!騎兵隊は万全ですし歩兵隊も万全です!」
男「そうか。隣国王は何て?」
幹部「男様が電報を打てば直ぐに出陣出来るそうです」
男「良かった。決行は3日後。皆ゆっくり休め」
子供「兄ちゃん...」
男「おう。腹が減ったか?」
子供「んーん。眠たい」
男「そうか。幹部。俺は早めに寝るよ」
幹部「はっ!!」
・・・・・
子供「兄ちゃん...やっぱり反乱軍だったんだね」
男「ああ。そうだ。嘘ついてごめんな」
子供「ううん。怒ってない。薄々気付いてた」
受験お疲れ様です!
この話の男、マフティー・ナビーユ・エリンだな。
75 :
名も無き被検体774号+:2014/03/13(木) 06:23:58.60 ID:vUe1ZZc80
追いついた
76 :
63:2014/03/13(木) 11:05:39.99 ID:2Aad7LudO
>>1今日合格発表だけど、どうだったのか
お父さんに言ってみ。
77 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 23:04:04.42 ID:gvf+LcQr0
子供「むしろ嬉しい」
男「ん?」
子供「兄ちゃんがあの嫌な衛兵じゃなくて嬉しい」
子供「それに兄ちゃん皆の為に戦ってるんでしょ?」
男「うーん、自分のためが多いかなー」
子供「そうなの?」
男「そうだ。でも皆そう思ってるからこうやって団結してるんだ」
子供「そんなに酷いんだね」
子供「絶対負けないでね」
男「勿論だ」
78 :
名も無き被検体774号+:2014/03/13(木) 23:11:09.37 ID:Eac0PmUv0
キタ━(゚∀゚)━!
79 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 23:49:47.62 ID:gvf+LcQr0
すんません。女の子口説いてるんで書き込みはちょっち延期します
80 :
名も無き被検体774号+:2014/03/13(木) 23:51:06.03 ID:Eac0PmUv0
81 :
◆lUykKY/81I :2014/03/13(木) 23:56:13.18 ID:gvf+LcQr0
>>80 ごめんなさい
出来るだけ早く終わることを祈って下さい
83 :
名も無き被検体774号+:2014/03/14(金) 00:05:39.33 ID:ifaQ92D00
>>81 早く帰ってきてくれなきゃ寝ちゃうんだから!プンスコo(`ω´)oプンスコ
84 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 00:36:49.89 ID:cmgRrSub0
やべえよ。こっちも核戦争してるよ
核ミサイル打ち合ってるよ
子供「でもなー」
男「ん?」
子供「母ちゃんとか村人はどうなるの?」
男「それは問題ない」
男「村人は既に反乱軍に入った」
子供「いつの間に!?」
男「さっき連絡が入った」
男「皆すぐに来る」
男「兵に志願した人は訓練をさせるし、女とか老人とか子供は皆それぞれの事をする」
男「もちろんお前の母さんも来る」
男「安心しろ?な?」
子供「っ!」
子供「大好き!」ニカ
男「オウフww」
85 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 00:59:15.46 ID:cmgRrSub0
男「じゃあ、寝ようか」
子供「んー、眠気飛んじゃった」
男「あら」
子供 グゥー
子供・男「あ」
男「何だ腹減ったのかw」
子供「うん」
男「じゃあなんか食おう」
男「何が食いたい?」
子供「シチュー!」
男「よしいいだろう。来なさい」
子供「うん」
・・・・・
男「えーと牛乳牛乳」
男「あった」
子供「牛乳!?そんなのがあるの!?」
男「そんなに驚くかwwそんなんじゃ疲れるぞw」
子供「だって!牛乳だよ!牛乳!」
男「ww飲むか?」
子供「うん!」ゴキュゴキュ
子供「美味しい!」プハア
男「そうかw口周り拭きなw白い髭が出来てるぞ」
子供「うお!」
男「んじゃ作るか」
調理師「あー、男さん。私に頼めばいいのに」
男「いやあ。いいんだよwいつも通りやりたかったんだしw」
調理師「そうかい?」
男「うん。すまないね」
調理師「いやあ。いいよいいよ」
86 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 01:01:12.38 ID:cmgRrSub0
・・・・・・・
男「さあどうぞ」
男「これはパンを付けて食べるんだ」
子供 ソー
子供「美味い!」ガツガツ
男「かっ込むなww沢山あるんだからw」
子供「でも美味いっゴクから!」
男「ゆっくり食わんと腹壊すよ?w」
子供「いいのいいの」
・・・・・・・
子供「あー、気持ち悪い」
男「言わんこっちゃない」
男「まー暫く待つことだな」
子供「うえっぷ...ここは天国で地獄だよう」
子供「でもやっぱり幸せ。うえっ。うん。こんなに食べたの初めて」
男「そうか。暫く地獄を見せてやろう」
子供「...うぅ意地悪」
男「食べる量を我慢すればいいんだよww」
87 :
名も無き被検体774号+:2014/03/14(金) 06:25:29.15 ID:ifaQ92D00
寝ちゃってた(´・ω・`)乙
入試とナンパの結果を教えろください。
なんか戦争が思ったより酷い状況なのかな。
核戦争後14年てゆーから無政府地帯でがんばって生き残ってるんだと思ってたが戦争はまだ続いてるんだね。
89 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 20:58:56.76 ID:cmgRrSub0
帰ってきますた
>>88 入試:受かった
ナンパじゃない告白だ:殆ど落城した。崩壊するのは時間の問題
戦争は続いてる
最初の核戦争で大部分の文明が滅びるも生き残った人々が復興を目前にして、武器を持った人間に侵略される
結果、封建社会が出来てあちこちで反乱が起きた
90 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 21:09:47.63 ID:cmgRrSub0
・・・
翌朝
男「・・・」zzz
子供「ん・・・」ムクリ
男「・・・」zzz
子供「ん?」
子供「兄ちゃん起きて」
男「グガー」zzz
子供「起きてっ」ペシペシ
男「うお!?」ガバッ
男「...もう朝か」
子供「うん」
男「そうか。二度寝していい?」
子供「ダメ」
男「いやー頼むって。なんか悟れそう」
子供「?」
子供「トイレどこ?」
男「あー、行くか」
子供「うん」
・・・・・
子供「兄ちゃん」
男「ん?」
子供「この白い巻いた布は何なの?」
男「ペーパーだ。お前の尻にとっては天国だろうな」
子供「本当!?」
男「おう。そして朝からテンション高いな」
子供「ここでも天国...」
男「もういいからさっさとしてこい。漏れるぞ」
子供「うん」
91 :
◆lUykKY/81I :2014/03/14(金) 21:20:39.69 ID:cmgRrSub0
子供「ひゃおおう!!?」
子供「なんか気持ちいい!」
子供「あ、これいいかも」
・・・・・
男「朝飯作るか」
・・・・
男「ふう。色々あるな」
男「あー、これとこれと...」
調理師「あ、男さん」
男「どうもおはようございます」
調理師「料理はしなくていいんですよ」
男「いやーでも」
調理師「されるとちょっと、ね。全員分用意しないといけないですし」
調理師「それに昨日到着した人達は調理師志願者が沢山います。ですので他のことをやっててください」
調理師「休養も大事ですよ?いざとなった時に老兵様を守れなくてどうするんですか」
男「分かった。んじゃ向こう行くわ」
調理師「そうしてくださいな」
男(することなくね?)