本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった★-五冊目-

「いや、意味わからん」

組み立てていたのは何の変哲もないホームセンターで買ったスライド式本棚だったはずだ。

「取り敢えず…」

1　話しかけてみる
2　不気味だし無視で
3　カーチャンを呼ぶ
---------
五冊目ですよっと

今までの流れ(作り途中あしからず)
っttp://nanos.jp/lunatomao/page/2/

出したルート


>>2-5の間で多かった選択肢から44週目スタート

１ 最初から
２タナ子下僕ルート
３通常･柚葉ルート
４下僕･柚葉ルート
５ 探偵局ルート
６ 探偵局･SC1ルート
７ 婚約者ルート
８ 婚約者･鞠華ルート
９ 婚約者･美琴ルート
10 婚約者･イザナミルート
11 タナ子妹ルート
12 タナ子妹･優都ルート
13 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)

後で上記のURLにどのルートから始めたらどこからスタートか纏めて置きます。

まとめ人さんがまとめてくれたやつ
ttp://tanasho.gob.jp/
避難所
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/55792/1363086605/

一冊目
ttp://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1352962241/
二冊目
ttp://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1355137052/
三冊目
ttp://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1362608768/
四冊目
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1369230530/

>>1乙
ぺろぺろ

>>1お疲れさま！
みこちゃんEDまだだったっけ？
新スレだし、1最初からで！

1おつー

うーんうーんうーん
優都TRUE(？)ENDもうすこしだったんだっけ？
どこから転生したか忘れたし、この際最初からー

前スレ ID:Qygh9UQe0
お前の嫁かもしれんが、
俺の、オレの、そして...
オレ達の妹だーーーーー！

妹タナ子可愛いよなぁ〜
でも、実際の妹はあんなもんじゃなくて（以下ｒｙ

>>2 安価し忘れた、すめん
１ 最初から
最初からでお願いいたします

もう44週目か
えらく長いことこのゲームやってるんだな
いつになったらコンプ出来るんだよｗ

まぁ、出来なくてもいいけどね（ﾆﾔﾘ

すまん、今帰ってきた。
開始地点了解！

>>2 >>5
乙さんきゅ。
タナ子が可愛いと言われるのは、やっぱり嬉しいものだなｗ
いやぁ、でも俺が見てきた兄妹の中で、一組だけ本当に可愛い妹が居たｗｗｗ良い兄ちゃんと可愛い妹で羨ましかったなｗｗｗ
44週目ｗここまで来れたのも皆のお陰だからな。感謝してる。
まぁ、きっと時間がかかって完成するか、俺が謎の失踪で幕のどっちかだなｗ

>>3
乙ありがとう！
カーチャンは一応我等がミコリーヌEDが有るはずだｗ
>>4
乙さんきゅー。
ああ、前スレのやつかｗ
あの状態でもう一つフラグ立てれば、別の展開になるからなｗｗｗ
あと、地獄のカードを「拾っていない」状態じゃないと出ないEDもあったんだぜｗｗｗ

>>44週目/最初から

本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった。

「いや、意味わからん」

組み立てていたのは何の変哲もないホームセンターで買ったスライド式本棚だったはずだ。

「取り敢えず……」

>>9
1 話しかけてみる
2 不気味だし無視で
3 カーチャンを呼ぶ

＞あと、地獄のカードを「拾っていない」状態じゃないと出ないEDもあったんだぜｗｗｗ

おい！もっと早く言ってくれww

2 不気味だし無視で

でも、ホントに不気味なのは、
出来上がるまでスライド式本棚だと思っていた俺の方だと思うｗ
普通、途中で気づくだろｗｗｗ

完成する直前まで本棚だった、完成した瞬間に認識が変化した（させられた）という可能性
この場合の認識は俺によるものだけでなく、この世界がそれを女の子であると認識する事も含む
その瞬間、存在の変化が行われたのかもしれない

>>不気味だし無視で

いや、本棚の代わりに女の子ができあがるとか意味わからないだろ。
あのスライド式本棚、4980円もしたんだぞ？
とりあえず動かないみたいだし、放置するか。
あー、でもこんなの持ってるのカーチャンに見られるのは気まずいよなぁ。なんか勘違いされそうだし。

俺「とりあえず部屋の隅に置いて、っと」

無視だ、無視。不気味すぎるだろ。
本棚のお金勿体なかったなぁ。

>>14
1　気晴らしに外でも行くか
2　いや、でもちょっと気になるよなぁ

>>8
いやいや、あの時そう言ったらまた流れが変わっちまうかなと思ってなw水を指すのも何だし、まぁ良いかとwww
予想より早く見つけられたってのもあるがw
>>9-10
まぁ、そこはご都合主義と行きたい所だが>>10が書いてくれたような感じだろうなw
俺はあくまでも本棚を組み立てていた。ただ一瞬。ほんの一間。はっとすると目の前には女の子が居た。って感じだろうからなぁ。

>>1お疲れさま！
いやいや、取れるEDは全部取っておきたかったのにw
優都絡みなら尚更なw
次は誰√になるんだろう

>>9-10
ご都合主義に突っ込みを入れる野暮、ってのは分かってるんだけどね
それでも（ネタ・メタ発言的に）突っ込みたくなったのよｗ

多分、出来上がったときに
ピキーンって光って、うわーってなって、しゅごごごご〜ってなったんだな

最後のネジを締め上げたその瞬間に、この世界では
「スライド式本棚、4980円」だと思っていたものが
「タナ子」として認識され形成された、と

つーわけでksk

すめん、安価間違えた．．．
>>10-11
だった

連レスで安価取っちゃったから、ちょっと豆腐の角に足の小指をぶつけて反省してくるわ
（この後スタッフがおいしく ｒｙ）


2　いや、でもちょっと気になるよなぁ

>>12
乙さんきゅ！
まぁ、じゃあ次の為に。
地獄のカードを手に入れていない状態である場所に行けばすぐEDだｗ
>>13-14
俺は、あえて自分の答えを出してぎっちり固めることはしたくないから、ある程度は読み手の想像力と感じ取ったもので好きにしてもらって構わない。>>9の中での世界はそれで正しいんだからな。
そう受け取れる表現をした、もしくは相手がそう言う感受性だったかの違いだ。
八割の人間か二割の人間か。それは俺に選ぶことは出来ないからな。
まぁ、譲れない所は言っちまうがｗ

>>いや、でもちょっと気になるよなぁ

俺「…………」

俺に幼女趣味は無いぞ。無い。無い。
でも。
見るからにして指どおりの良さそうな髪。
ふっくらとした幼児特有の頬。
長い睫毛に覆われ閉じられた瞳。
この子の事を、知りたい。

俺「って、俺は変態かよ」

少し恥ずかしくなる。

俺「取り敢えず……」

>>19
1 話しかけてみる
2 話しかけない

かそく

あんまりほったらかしだと殺されちゃうんだったか

1

>>話しかけてみる

話し掛けてみることにした。

俺「おーい。起きろー」
女の子「……う……ん……」

ふるり、と長い睫毛が揺れて瞳が開いた。
黒曜石のような瞳だった。
黒い本棚だったからか、女の子は黒い瞳に黒い髪だった。

女の子「ここ、は……」

>>23
1 お前がこれから住む家だよ
2 お前が俺の下僕となる家だよ
3 やべぇ喋った。カーチャン！

>>17
加速乙
>>18
柚葉ルートの時のやつだなw
>>19
安価了解

ふむ。こっちにつながるのか。
ペロペロ

ksk

最初の無視した選択で、ほのぼの妹ルートは消えた気がするが
1 お前がこれから住む家だよ

>>お前がこれから住む家だよ

どうして本棚が女の子になったのかわからない。でも、確かに俺は創ってしまったのだろう、この女の子を。
だったら俺が責任をとらなければならない。

俺「お前がこれから住む家だよ」

俺はなるべく優しい声で柔らかくそう言った。

女の子「…………？」
俺「えっ？ちょっ！」

ぽろぽろ。女の子はいきなり涙を流した。俺は何かまずいことを言っただろうか。
何せ男兄弟の中で育ったからか、女の子の扱い方はよくわからない。

俺「ごっ、ごめんな？急にそんなこと言われても嫌だよな？」

女の子はふるふると首を横に振る。
俺の言葉が嫌ではなかったみたいで一先ず安堵する。
落ち着いて女の子を見てみると、泣いてこそはいるが、きょとん。としていた。
まるで、なぜ泣いているのかわからないかのように。

俺「どこか痛いのか？」
女の子「…………」

ふるふる。また首を振る。
どうしていいかわからず、とりあえず涙を拭ってあげようと思い、指で拭ってやる。と、女の子の唇が薄く開いた。

女の子「……ごめんなさい」

女の子は一言そう言うと糸が切れた人形の様に崩れ落ちる。

俺「――！」

>>27
1 抱き留める
2 よける

>>21
そう、こっちに繋がるんだw
>>22
加速乙
>>23
先の選択はルート決めの選択肢だからそんなに気にしなくて良いぞw

ksk

かそく

2 よける

あの選択肢が無いのは、違う道をたどってきたからなのかな？
しっかし、良く覚えてるな〜

>>27
良く覚えてるってのは、
>>1に対してね

うんうん
√ごとのイベントとかフラグとか、どうやって管理してるんだろうって思う

>>25-26
加速乙
>>27-28
あの選択肢を選んでも、前と同じEDになっちまうからなｗ
>>29
書き留めたりしてないから、思い出せなくなると困るんだよなｗｗｗ

>>よける

ああ、本当に。倒れゆく姿は人形の様に愛らしく、美しい。ゆっくりと倒れゆくこの様を、いつまでもいつまでも見続けていたい。

俺「……あ」

ゴツッ！どぷっ。
支えの無い身体は鈍い音をたてて床に倒れた。嫌な音だ。美しくない。

俺「え……あ……？」

女の子の黒い髪の隙間を縫って、赤が伸びた。
そこで俺は、はっとして女の子に近寄り覗き込んだのだが。

裏ニュー速VIP
http://uravip.tonkotsu.jp/news7vip/

俺「死んでる……」

女の子を濡らす血と脈を確認して、ザッ。と、血の気が引いていく。
俺は何をしていたんだ。
どうして女の子を抱き留めてあげなかったんだ。
あの子は確かに人形の様に崩れ落ちたが、決して人形ではなかった。
泣いて、喋った。涙を拭う時に触れた頬は確かに暖かった。
人形では、なかった。
人形ではなかったのだ。

俺「う……あ、あ、うわあああああっ！？」

世間が噂する。

TV『……月ヶ丘……住宅街……女の子が……』
女子高生「ねぇ、あのニュース見た？マジありえないよねー」
女子高生「あんな人が近くに住んでたとか思うとめっちゃ怖いわぁ」

閑静な月ヶ丘の住宅街で起こった残忍な事件。
ある男が女の子をドライバーと金槌で殺害。
男の供述によると、俺は本棚を組み立てていただけだ等と繰り返しており、容疑を否認しております。

BAD ED
―ED 本棚を組み立てていたはずが女の子を―

―家族会議兼反省会―

美琴「記憶って、不確かなものなのよねぇ」
タナ子「ごめんなさい。痛いのはいやです。お家にかえしてください……」

…………
精神鑑定？
ふざけるな。俺は普通だ、正常だ。
本棚を組み立てていただけだ。できあがったと思ったら目の前に女の子がいて、倒れた先に、ほら、本棚を組み立てるのに使うドライバーと金槌があって……。

―MEMO―

--------

>>36-39の間で多かった選択肢から45週目スタートorレス埋め小ネタ

１ 最初から
２タナ子下僕ルート
３通常･柚葉ルート
４下僕･柚葉ルート
５ 探偵局ルート
６ 探偵局･SC1ルート
７ 婚約者ルート
８ 婚約者･鞠華ルート
９ 婚約者･美琴ルート
10 婚約者･イザナミルート
11 タナ子妹ルート
12 タナ子妹･優都ルート
13 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)

>>1 乙
そして鬱

13 >>16 2 話しかけない

>>36

>>1お疲れさま！

>>36に乗っかる

うわぁぁぁ 怖いわっ

>>36かな

>>36
乙ありがとう。
そしてすまんなｗ
>37
安価了解
>>38
乙さんきゅ！
>>39
人間って怖いよなｗ

45週目/スキップ/話しかけない 選択
>>話しかけない

時計を見て、女の子どころではなくなった。

俺「バイト……！」

普段なら既に家を出ている時間だ。俺は簡単に支度を整えて家を出た。
バイト先に向かいながら、本棚を組み立てていた時の事を思い出す。別段おかしな所はなかった。ちゃんと説明書通りに作っていたはずだ。

俺「等身大フィギュアなんて買ってないしな……」

答えは出ない。一先ず目先のアルバイトに集中する事にした。

俺は割と大きなショッピングセンターの中にある本屋で働いている。店長に挨拶をしてからバックヤードに入り、支度を整える。

？「俺くんが時間ギリギリに来るなんて、珍しいですわ〜」

のんびりとした上品な声に振り返ると、先輩の鞠華さんが立っていた。
お菓子会社のご令嬢で、本来ならアルバイト等をする必要は無いご身分の方。だが、鞠華さんたっての希望で社会勉強も兼ねて、ここでアルバイトをしている。

俺「ええ、ちょっと色々とありまして」
鞠華「あら〜。そうなんですの」

さすがに、本棚を組み立てていたら女の子が出来ちゃいまして。とは、言えない。
俺は適当に誤魔化して仕事を始めた。

俺「今日はそんなにお客様多くないな……」

コミックス本を棚に陳列しながら回りを見る。ふと、視界の端に鞠華さんを捉えた。

鞠華「…………」

学生向けの参考書を抱えている。

俺（あれは重くて、結構辛いんだよな）

手伝おうか、と一歩進んで考える。
鞠華さんは、お嬢様と言う事を気にされていて、特別扱いされるのを嫌がっていた。

俺（社会勉強にならないとか言っていたな）

しかし、鞠華さんは結構大変そうだ。

>>47
1 手伝う
2 手伝わない
3 少し様子を見てみよう

1おつん

鞠華√狙えそうな選択肢だなー

たまには鞠華さんにも活躍の場を与えてあげたいよね。

3
ここは様子見で

>>1お疲れさま！
久々の鞠華√きたか？！

>>45
乙さんきゅん。
狙うも何もこれは鞠華通常ルートだｗ
>>46
そうだな、最初の頃にちょっとあったくらいでなかったもんな。
>>47
安価了解。
>>48
乙ありがとう！
おう、鞠華通常ルートだぞ！

>>少し様子を見てみよう

鞠華さんに気付かれないように、かつ不自然ではないように本を整理しながら鞠華さんを見守る。

俺（大丈夫そうだな）

お嬢様とは言え、今はアルバイト中だ。参考書くらい運べるだろう。

鞠華「……あっ」

ぐら。と、鞠華さんがよろめいた。駈け寄ろうにも、この距離だと間に合わない。

俺「鞠――」
鞠華「っと、と……危なかったですわ〜」

体勢を立て直された鞠華さんは、参考書のコーナーの方に歩いていった。

俺「…………」

俺が心配する必要は、無い。

？「相変わらず、鋭い瞳をお持ちでございますな」
俺「爺やさん……」
爺や「鞠華お嬢様には、内緒でございますよ」

鞠華さんには、鞠華さんお付きの爺やが居る。
アルバイト中は社会勉強だからと、傍を外されている。のだが、こっそりついているのを鞠華さんは知らない。

爺や「この爺や、陰ながらお手伝いする事も出来ますが……できれば」

爺やの俺に向ける眼差しが柔らかくなる。

爺や「お嬢様の力になって差し上げてくださいませ。どういう、形であれ」
俺「……はい。俺に出来る事でしたら」
爺や「それでは、失礼致します」

すっ。と爺やが消える。と言っても近くに居るはずだが。本当に気配を消すのが上手い。

俺「さて、と。仕事頑張るか」

その後、特に大きな問題もなくアルバイトの時間は終わった。

俺「ふぅ……」

バックヤードで帰り支度を整えていると、鞠華さんに声をかけられた。

鞠華「俺くん。何か、悩んでいますの？」
俺「えっ？」

どきっ。としてしまった。
アルバイトの時間が終わって家に帰る。となった途端に、あの女の子の事を思い出し、どうしようかと考えていたからだ。

俺「えっと……」

>>56
1 実はですね、女の子がいるんです
2 鞠華さんの事を考えておりまして

昼休みかな？
お疲れさま！

鞠華さんは理解ありそうだよなー
基本女子力高そう。一般力は皆無だがｗ

これは悩むなー

うぉ、踏んどる！
じゃあ、2で行こうか！

いちおつ！

おい〜、このじいや
前々スレの最後だったかのスーパー爺やを踏襲してるだろw
どこの忍びだよwww

マリオカートさんよりも目立ってるぞｗｗｗ

規制解除の影響か下がるのが早い気がする
保守

おはよう保守

俺「実は、鞠華さんの事を考えておりまして」
鞠華「うふふふ、俺くん、本当は違うことをおっしゃろうとしたのでは？
例えば、先程突然目の前に現れた女のこのこととか...」
俺「ど、どうしてその事を!?」
鞠華「私に知らないことなどありませんわ〜。爺や、例の物を」

何でも知ってる鞠華さん保守

>>54
乙さんきゅ！
休憩時間とかは定められていなくてな、まぁ仕事の隙間にｗ
>>55
鞠華は割とな。現実主義の柚葉は直ぐには信じないだろうがｗ
>>56-57
安価了解ｗ
>>58
乙さんきゅ！
>>59
鞠華お嬢様の爺やだからなｗただのジジイには勤まらないｗｗｗ
実は俺が感じ取ってないから描写してないけど、俺設定では鞠華が出ていれば常に近くに爺や居るんだぜｗ
まぁ、今回爺やが目立ったのは"俺"の行動がそうさせたから仕方がないｗｗｗ
>>60-61
保守さんきゅな！
規制解除されたおかげ？で、感じてたより見ている人がいたみたいで安心しているぞｗ
>>62
ルートによっては鞠華の情報力は最強だからなw

>>鞠華さんの事を考えておりまして

俺「鞠華さんの事を考えておりまして」

そう言い笑ってみたが、鞠華さんはクスリとも笑わなかった。
寧ろ、表情は少し怖いくらいだ。

鞠華「……嘘。ですわね」
俺「…………」
鞠華「良いですわ。誰にだって言いたくない事はありますもの」
俺「すみません……」
鞠華「責めているわけではありませんわ。……わたくしには、そんな資格ありませんもの」
俺「鞠華、さん……？」

何故だろう。
そう言った鞠華さんが、酷く儚げで、今にもどこかへ消えてしまいそうで。

俺「鞠華さんっ！」
鞠華「きゃっ」

俺は、思わず鞠華さんの手首を掴んでいた。

鞠華「俺くん？」
俺「あ……すみません。何だが、鞠華さんがどこかへ消えてしまいそうな気がして……」
鞠華「わたくしが……？」

ふっ。と、鞠華さんの目線が下に落ちる。

鞠華「わたくしは…………たいのかもしれませんわ」

鞠華さんは何か呟いてから、自嘲気味に笑んだ。
今。このまま。この鞠華さんを放っておいてはいけない。そう、俺の頭が警鐘して出た言葉は。

俺「鞠華さんこの後は時間ありますか？良かったら、俺と出かけませんか？」
鞠華「えっ？」

きょとん。とした表情で鞠華さんは俺を見つめた。確かに、いきなりのお誘いは不味かったかもしれない。
それでも俺は、言葉を繋げなければ、と。勝手に口が言葉を生む。

俺「少し気分転換をしましょう」
鞠華「俺くんと……？」
俺「相手が俺なので、鞠華さんからしたら、不釣り合いかもしれませんが」
鞠華「そんな事……そんな事ありませんわ」
俺「それじゃあ、決定ですね」

帰り支度を整える為に更衣室に入っていった鞠華さんを見送り、バックヤードにある椅子に腰掛ける。
勢いに任せて決めてしまったので、プランを立てていない。

俺「どこに行くか……」

時刻は、もうすぐで十九時になろうとしている。
ここは、何か食べる方向で行くか。

>>71
1 最近ハンバーガー食べてないな
2 ドーナッツで新作が出たんだったか
3 外食の気分じゃないな

新しいルートはわくわくするな！
久しぶりに鞠華さんとのいちゃいちゃルートｗ

もし「ハンバーガー」というものを食べたことがあっても
それは一般人が口にしてるのとは別次元だろうから見てみたいな
俺「鞠華さん、食べないんですか？（しまった！やっぱりジャンクフードは食べたくなかったか？）」
鞠華「ナイフとフォークがありませんの」
牛丼屋に一緒に行ったら面白そうだｗ

外食しないとなると．．．
俺かみこちゃんの手料理、それとも柚葉の登場か？

お疲れさま！
他の女の子が出てくる展開もいいなw

自分がドーナツ食べたいから
2ばんで！！

ほしゅ

ほしゅ

タナ子を放置したままでいいのかな

かーちゃんが見つけてもてなしてんじゃね？ｗ

最近タナ子の扱いが不憫だ

タナ子…

負けるなよ、>>1
このなぜか分からぬタナ子推しに









イザナミさんの出番はまだですか?
まだですか!?
まだかーーー!!!

>>69
そうそう、ヒュプ子ルートの下準備に進むかと思ったら鞠華通常ルートだったｗ
このルートには、下僕ルートで必要になる鍵EDがあるぞ。
牛丼屋は真っ先に思い浮かんだんだが、
鞠華「これは……お肉ですの？」
しかその時は見えなかったから止めたんだよなｗｗｗ
>>70
乙さんきゅ！
それは選択肢次第だなｗ
>>71
了解！
>>72-73
保守さんきゅ

>>73-76
通常鞠華でも、タナ子が絡むルートと絡まないルートがある。その決定は>>53の選択肢。
でも、あれだ。タナ子が絡まないルートだと、鞠華の昔話が聞けるぞ。
タナ子が絡むと、まぁわいやわいやだｗ
>>77
すまん、俺が負けたのは昨日の俺だｗ寝込んだから続き投下出来なかったｗｗｗ
イザナミは、一部ルートにしかでねーーー！！
イザナミ「認識されないというのは、辛さを伴うものでございます」
（イザナミは溜め息を吐いた）

>>ドーナッツで新作が出たんだったか

着替え終わった鞠華さんがバックヤードに入ってきて、俺は椅子から立ち上がった。

鞠華「お待たせ致しましたわ」
俺「いえ。……それでですね、鞠華さん。ドーナッツでも食べて帰りませんか？」
鞠華「ドーナッツ……ですの？」
俺「はい」
鞠華「わかりましたわ」

ふうわり。と、鞠華さんが笑う。気のせいだろうか。笑う前に一瞬、表情が曇ったような気がしたのだが。

俺（気のせい、か……？）

じっ。と、鞠華さんを見つめてみるが、笑っている。かと思うと、急に視線を俺から逸らして、困ったような顔になった。

鞠華「あの……そんなに見られますと……」
俺「へ？……っ、あ！すみませんっ」
鞠華「いえ……」

ふいっ。顔を真横に逸らす鞠華さんの柔らかそうな髪が揺れる。
気分を害してしまっただろうか。と思ったのだが、髪から覗く耳が赤かった。

俺（照れただけ、か？）

俺はもう一度鞠華さんに謝ってからお店へと向かった。
お店は、ショッピングセンターの中にある。短い道程。会話を交えながら進むと、あっという間に着いてしまった。

俺「先日出た新作の、チョコレートマロンホイップクランチが美味しいらしいんですよ」
鞠華「ああ、あれ……」
俺「鞠華さんはどのドーナッツにしますか？あと、飲み物は？」
鞠華「ブラックコーヒーが良いですわ」
俺「ブラックコーヒーですか？」

思わず聞き返してしまった。

鞠華「ありませんの？」
俺「あ、いえ……」

>>87
1 俺と一緒だなぁ、と
2 意外だなぁ、と
3 本当に大丈夫ですか？

お嬢様のプライドを傷付けないよう気を付けて選んでくれなw

1おつー

ヒュプ子の下準備か。44かそれ以前かな。

鞠華昔話はもっと遠いとこを目標にして時間稼ぎすればよかったのかなー

お嬢様のプライドだとｗ
アルバイトを進んでやるくらいだから自分に厳しいタイプなんだろうが、「俺」の前では少しおしとやかにしたいのか？
でもそれなら最初からブラックとか言わないかｗ

プライド傷つけたらどんな核兵器が出てくるのかなー

傷つけない方向なら1かな
お嬢様のプライドっていうより子供のプライドって気もするな
何でもしてくれる過保護な親に反発して「自分はもう大人だ」っていう子供みたいな
それがブラックに現れてるのかなって感じた
甘いもの好き＝子供と思ってる節も感じられるし

1 俺と一緒だなぁ、と

お嬢様は紅茶しか飲まないかと思ったw

びっくりするほど下がってた
保守

ほう、
ならば、保守するまでだ！

>>85
乙ありがとう。
ヒュプ子のやつは、前にもちらっと言ったことがあるんだが、通常柚葉までの通り道だｗ
鞠華の昔話は、タナ子絡まない鞠華ルートの最後の方で聞ける。
傷つけたらそりゃまぁ、待ってるのはBADだよなｗｗｗ
>>86
優都「きゃはっ！子供って言うかオバサンー？」
鞠華「あら……貴方に言われたくありませんわ」
（何やら不穏な空気が漂っている）
>>87
安価了解
お嬢様だからな、色々嗜んではいると思うぞｗ
>>88-89
保守さんきゅな！
規制解除されたからか、スレの流れが良いからなｗｗｗ

>>俺と一緒だなぁ、と

俺「俺と一緒だなぁ、と思いまして」
鞠華「まぁ……俺くんもブラックコーヒーを飲みますの？」
俺「はい。いつもは砂糖とかミルクを入れるんですが、新作のドーナッツが結構甘いって聞いたので。ああ、それで鞠華さん。ドーナッツはどうしますか？」
鞠華「折角ですもの。ドーナッツも俺くんと同じのにしますわ」
俺「わかりました」

鞠華さんを先に席へと案内してから飲み物とドーナッツを買いに行く。このお店がそこそこ人気の理由に、個室スペースのような作りになっている席がある事が挙げられる。
回りの目を気にしなくて済むというのは、かなり有難い。やはり、鞠華さんから滲み出る華やかさは人目を引くからだ。

俺「ありがとうございます」

お会計を済ませて、飲み物とドーナッツが乗ったトレーを受け取る。甘い香りが鼻孔を擽った。
落とさないように、零さないように。鞠華さんの待つ席へと戻る。

俺「お待たせしました」

鞠華さんは少しそわそわしていたのだが、俺を見ると安堵の笑みを浮かべた。

俺「やっぱり、こういう所は落ち着きませんか？」
鞠華「前程ではありませんわ」

そう言えば、鞠華さんを初めて庶民的なお店に連れていった時は、始終落ち着きが無くてビクビクしていた。それから考えると、今は微笑を浮かべられるくらいの余裕が鞠華さんにはある。

鞠華「それに、俺くんが居るから大丈夫ですわ」
俺「鞠華さん……」

ストレート過ぎて、少し照れくさい。
俺はその照れを誤魔化すように鞠華さんの前へ、白いカップに入ったブラックコーヒーと、白いお皿に乗せられたチョコレートマロンホイップクランチを置いた。もちろん、フォークを添えるのを忘れない。

俺「コーヒー、ホットにしちゃったんですけど大丈夫ですか？」
鞠華「大丈夫ですわ。……あら？」
俺「どうかしましたか？」
鞠華「覚えていて、くださったんですの？」

鞠華さんは、フォークを嬉しそうに取った。

俺「手で直接触れるのを、躊躇われていましたよね」
鞠華「くすっ。相変わらず、記憶力が良いんですのね」
俺「鞠華さんの事ですから。さ、ドーナッツ食べちゃいましょう」

チョコレートマロンホイップクランチ。
従来のチョコレートドーナッツに、マロンホイップがサンドされており、ドーナッツの側面にはホワイトクランチが雪のように散っている。見た目よし。味は。

俺「…………」

少しマロンホイップが甘過ぎるかと思ったが、それを抑えるかのような少し苦めのホワイトクランチ。ドーナッツのふわふわしっとりの食感と、クランチの歯応えと舌触り。これは楽しめる。

俺「美味しいですね」
鞠華「……そうですわね。でも、店頭で販売するとなると、やはり湿度の問題かしら。以前よりクランチの食間が落ちている気がしますわ」

つらつら。
鞠華さんが真剣な表情で語りだす。

鞠華「出来たてに比べるとドーナッツもパサパサ。このホイップクリームも少し油っぽい」
俺「鞠華さん……？」
鞠華「それに、ここまで甘過ぎると一部の層にしか受けませんわ。まだまだ改善の余地は、有りですわね」
俺「あの……どうかしたんですか？」
鞠華「えっ……？」

不思議そうに鞠華さんが俺を見つめてくるが、不思議なのは俺だ。
確か、鞠華さんは評論家等では無かったはず。

少し無言が続いた後、鞠華さんは、はっ。として納得の表情を浮かべた。

鞠華「このドーナッツ、我が社とのコラボ商品なんですの」
俺「ああ、なるほど」

納得。しかけて、一つ気になる点が。

>>102
1 以前って？
2 我が社って？
3 まぁ良いか

ドーナツにも穴はあるんだよな…ｺﾞｸﾘ

ああアナルほど

商品開発で試食でもしたのか
しかしどんな会社とドーナッツとコラボしたんだ

製菓会社のお嬢じゃなかったっけか？
それなら試食することもあるだろう

おっと、安価忘れてた
ずっとROMだったもんでな

1でいってみよう