本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった -二冊目-
1 :
名も無き被検体774号+ :
2012/12/10(月) 19:57:32.10 ID:i8h+hUfvO 「いや、意味わからん」
組み立てていたのは何の変哲もないホームセンターで買ったスライド式本棚だったはずだ。
「取り敢えず…」
1 話しかけてみる
2 不気味だし無視で
3 カーチャンを呼ぶ
---------
二冊目ですよっと
今までの流れ(作り途中あしからず)
っ
http://nanos.jp/lunatomao/page/2/ 出したルート
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 タナ子妹ルート
9 スキップ
後で上記のURLにどのルートから始めたらどこからスタートか纏めて置きます。
2 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 20:13:55.27 ID:hXGl6K1h0
二冊目も期待
3 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 20:36:24.82 ID:IGyuTg3Q0
>>1 一冊目からの隠れファンですww
おつかれー!
期待
4 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 20:37:04.92 ID:QsVlArRNO
5 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 20:43:47.92 ID:Tz6EUCEK0
6 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 20:56:02.92 ID:6R9gvY3S0
みんなの尻は俺のもの
7 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 21:14:40.88 ID:i8h+hUfvO
向こうのスレ埋まるの待つ時間もったいないから多数決だけ先取っちゃうな。
--------
>>8-14 の間で多かった選択肢から9週目スタート
ただしスキップが最後の安価の場合は多数決を無視します
(レス番は前スレの数字)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート(
>>11 )
3 通常・柚葉ルート(
>>105 )
4 下僕・柚葉ルート(
>>294 )
5 探偵局ルート(
>>368 )
6 婚約者ルート(
>>454 )
7 婚約者・鞠華ルート(
>>552 )
8 タナ子妹ルート(
>>633 )
9 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
>>2 うおwがっかりさせないようがんばってみるwww
>>3 おおー!ありがとな!
まぁ隠れてないでこっちこいよwww
>>4 さんきゅ!
タナ子「二冊目もいっしょですよ?」
(タナ子はほわりと笑った)
>>5 ありがとな!
優都「ユウ嬉しいなぁ!」
(優都はにっこり笑っている)
>>6 お前はっwww
でも居てくれて嬉しいぞっ!w
8 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 21:34:23.60 ID:nesYuZ7h0
1で 二冊目もがんばれ~
9 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 21:38:04.74 ID:Tz6EUCEK0
5おなしゃす ちなみにヒュプ子√に行くにはどこから?
スレたて乙!
二冊目も引き続き
>>1 を応援するぜ!
タナ子、最近ぐっと寒くなってきたから風邪引かないように暖かくして出番待機してるのよー
1で
11 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 22:11:06.82 ID:ifuoz2oRP
次スレキター( ^ω^)おつおつおっ …初心にかえって、@からオナシャス!
12 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 22:15:30.11 ID:IGyuTg3Q0
>>7 出てきたぜぃww!
あ、1でお願いしまーす。
やっぱここは初心に帰って 1 でおなしゃす!なんだかんだいって下僕ルート好きだな
スレたて乙です! ずっと読んでたけど、初カキコ! もちろん1で
ユートピアゆーと(はぁと)
17 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 23:42:47.35 ID:i8h+hUfvO
>>8 今仕事無いしがんばるぞーw
>>9 おお探偵局wありがとなw
っヒント まだ行けないけどショートカット使うと行けないぞ
>>10 乙、応援ありがとな!
タナ子「はいー。最近はこたつがあたたかくてすきです」
(タナ子はぬくぬくしている)
>>11 乙あり!
初心って大事だよな。
>>12 こっちで茶でも飲めよwww
あ、かしこまりましたー。
>>13 俺も、タナ子が都合良く下僕にもなるし進めば妹ポジにもなるから好きだぜw
>>14 さんきゅ!
>>15 おおー!ありがとな!
ぜひレスして協力してくれw
18 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/10(月) 23:46:17.04 ID:i8h+hUfvO
>>9週目/最初から
本棚を組み立てたはずが女の子ができあがった。
「いや、意味わからん」
組み立てていたのは何の変哲もないホームセンターで買ったスライド式本棚だったはずだ。
「取り敢えず…」
>>20 1 話しかけてみる
2 不気味だし無視で
3 カーチャンを呼ぶ
>>16 出たwwwしかもはぁと付きwww
俺地味にそれお気に入りだwww
今から荷造りするから寝落ちたらすまん。
19 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:00:41.95 ID:gn8BxpKj0
20 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:09:24.98 ID:4PdzRLqP0
3
22 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:15:33.49 ID:zh5QN0XiO
>>カーチャンを呼ぶ
この状況は理解できない。
ここはちょっとカーチャンを呼ぶか。
俺は部屋を出てリビングの方へ声を投げた。
俺「カーチャン!ちょっと来てくれ」
美琴「んもぅ。カーチャンじゃないでしょう?美琴ちゃんっ」
そう言いながらもカーチャンは俺の所へ来てくれた。
さすがにいきなり女の子を見せるわけにはいかないからな。
美琴「それで、どうしたの?俺ちゃん」
俺「その……」
俺は本棚を組み立てたはずが、女の子ができあがったことを伝えた。
すると、やはりと言うか、なんと言うか。カーチャンは怪訝そうな顔をしている。
ここはやっぱり見せないと駄目か。
俺「じゃあ、まぁ、見てよ」
部屋に入ると、カーチャンはちょっと戸惑ったようだった。そりゃそうだよな。俺もそうだったし。
美琴「あの、ね。俺ちゃんもお年頃だから、しょうがないと思うわよ」
ん?なんだ?
カーチャン、勘違いしてないか?
美琴「だから、止めたりしないわよ」
安心して。と笑うカーチャン。
いや、待ってくれ。違うんだって。
美琴「零都(レイト)さんもいないから、そう言う相談もできないのかもしれないけど……」
零都――どこをほっつき歩いてるのかわからない俺のオヤジだ。
だから、そう言う相談は優都とか友達としてたな。ってそうじゃなくて。
美琴「言ってくれれば聞くわよ、俺ちゃん」
待て待て待て。待って。
本当に違うんだよカーチャン。これはいかがわしいモノじゃないんだって。
しかし無情にも、カーチャンは微笑みを残して俺の部屋を出ていった。
俺「……最悪だ」
>>24 1 カーチャンに弁解する
2 こうなったら自棄だ
3 気分を変えよう
>>19 ちげーよwww
明日二年ぶりにカーチャンの所に帰省すんだよwww
ここは1だな 美琴ちゃん個別√気になるし
24 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:25:52.34 ID:kTp4GhJ90
1
25 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:27:50.19 ID:f32nJepo0
>>1 がんばれー!
俺頭痛いし嫁ちゃんの夢見ながら寝る
26 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:33:18.12 ID:zh5QN0XiO
>>カーチャンに弁解する
このままここで過ごすなんて居たたまれない。居たたまれなさすぎる。
これから俺を見る目が哀れみか蔑む目だったらまだ良い。でもカーチャンはそんなことをしない。きっといつも通りだろう。
逆にそれはそれで辛い。ここはなんとしても弁解しなければならない。
俺「カーチャンっ!」
美琴「あらあら。もしかしてもう相談?零都さんともお話してないし心の準備が……」
俺「違うって!だから」
俺は再度説明したが、カーチャンは困惑している。
まぁ、その、あたり前だろうけど。
美琴「わかったわ。俺ちゃん、今は明るいから、後で、ね?」
俺「違うんだってカーチャン!!」
敗北した。
しかも夜の約束付きって俺もう死にたいんだけど。
部屋に戻って女の子を見る。
触ったらやっぱり本棚みたいに木の感触なのか。材料が木だからいくら見た目が人間の様でも柔らかくはないだろう。
頬に恐る恐る触れてみる。
俺「噛み付いたりしない、よな」
ぱちり。
俺「うああぁうわあっ!?」
女の子の目が開いた。
女の子「おはようございます。マスター」
しかも喋った。
女の子「わたしは、ヒューマノイド、タイプTです」
幼さを感じるけれど、抑揚の無い淡々とした声が告げる。
女の子「マスター、ご命令を」
>>28 1 これならカーチャンに弁解できるだろ!
2 詳しく話を聞かせてくれ
3 頭痛い、な
>>25 無理するなよ?ゆっくり休め。おやすみ。
27 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:37:11.13 ID:4PdzRLqP0
ksk
28 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 00:43:08.84 ID:gn8BxpKj0
民意はみこちゃん√だよな…? 1
29 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 01:08:07.00 ID:bB+iTNn0P
>>28 >民意は
その感じ分かるわあw
あ、タイプTは俺の嫁なのでよろしくね( ^ω^)
31 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 01:10:57.93 ID:gn8BxpKj0
>>29 応援するぜw
本当はゲームとかで自分の好きな√を心置きなくやりたい気もするw
32 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 01:13:12.56 ID:gn8BxpKj0
>>30 かわいいいいいいいいいい!!!!!
すげえな、おまえ!!!
33 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 01:38:32.79 ID:zh5QN0XiO
>>これならカーチャンに弁解できるだろ!
俺「ちょっと来てくれ!」
俺は女の子の腕を掴むとカーチャンが居るであろうリビングへと向かった。
流石に動いて喋ればいかがわしいモノでは無いとわかってくれるはず。
俺「カーチャン、聞いてくれ!」
美琴「俺ちゃん?あら、その女の子……」
カーチャンはまじまじと女の子を見ると、感心したような息を吐いた。
美琴「最近のはよくできているのねぇ。これなら私のお手伝いもいらないわぁ」
俺「だから違うって!」
女の子「…………」
パン!と、リビングと庭を繋ぐ窓が割れた。強盗か、と身構える。
女の子が窓の方へ行こうとしたが、カーチャンがそれを制した。
美琴「うふふ。わかっているわよ」
そう言うとカーチャンはエプロンの下から何かを取り出した。
ひゅん。カーチャンの手が銀の軌跡を描く。その軌跡は飛んできた何かを掴み、カーチャンの手の中に落ちる。
そこで俺はカーチャンが何を手にしていたのかやっと気付く事ができた。
あれは、時代劇とかで見たことがある。確か、十手とか言うやつだ。カーチャンのらしくリボンとかが付いてはいるが。そしてもう一つは黒い箱のような物だった。
美琴「この箱、壊しちゃおうかしら?」
女の子「だめです」
女の子が俺の想像以上に素早い動きでカーチャンに近寄る。あんな勢いで近寄られたら、いつものカーチャンなら驚いて転んでしまう。はずなのに。
ひょいひょいとカーチャンは女の子を避けている。
こんなカーチャンを、俺は知らない。
美琴「貴方、レイシスから――あら?」
カーチャンの体勢が崩れる。その隙にと言わんばかりに女の子が飛び掛かる。
>>36 1 やめろ!
2 カーチャン!
3 これは夢だな
>>30 うおおありがとお!!柚葉かわいい!
わざわざすまん!
これなら柚葉ルートやりたくなるやつ出てくるだろwww
>>31 知り合いに言語強いやつがいたらタッグ組んだんだけどなwww
34 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 02:03:37.94 ID:gn8BxpKj0
寝る前にksk
>>33 ゲーム作るなら吉里吉里おすすめだよ
俺もちょっとやったけど、比較的簡単に作れる
画像とか音楽の素材集めたら、あとはちょっとした文入力するだけでできる
もしよかったら調べてみてちょ
36 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 02:19:11.91 ID:zh5QN0XiO
>>34 おやすみ。ありがとな!
>>35 アドバイスさんきゅ!
俺も作るなら吉里吉里使いたいんだよな。
好きなPCゲーが吉里吉里使ってて、それで調べてみてゲーム作りたいけど現状無理だから2chでやってみっかwって感じだったからさ。
PC新しく買うまでネット繋げないつもりだったんだが、ポンコツPC繋げるべきか……。
荷造りする前にカーチャン
っ
http://imepic.jp/20121211/078460 後は任せた!お願いします。
安価下
みこちゃんかわいい! イメージどおりだ! 時間あるときに描かせてもらいます 安価 2で
1帰省中か? ほしゅーー
39 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/11(火) 13:57:40.70 ID:zh5QN0XiO
>>カーチャン! 俺はぺたんと尻餅をついているカーチャンと女の子の間に間一髪、と言った所で滑り込んだ。 ぴたり。と女の子の動きが止まる。 美琴「俺ちゃん!」 俺「カーチャン……」 俺を見上げるカーチャンの顔は、いつものどこか抜けているカーチャンの顔だった。俺の知っているカーチャンで少し安心する。 美琴「危ないじゃないのよぅ」 俺「それはこっちの台詞だよ」 ピシッ、と額を弾くとカーチャンは肩を竦めた。ことん。その反動でか、カーチャンの手から黒い箱が落ちる。 ヴゥン、と黒い箱から機械音がした後、人が映し出された。 俺「おっさん!?しかも立体映像っ!」 やたら長い白髭。 ころんとした体型。 そしてまばゆい頭部。 美琴「お父様……」 俺「えっ」 このおっさんが、カーチャンのオヤジ? つまり俺のお爺ちゃん!? 爺「ミコトちゃんや。元気にしとるかの?ミコトちゃんが国を出奔してからガガッ年。やっと居所を突き止めたぞい」 落とした時の衝撃でか、機械の調子があまり良くないみたいだ。所々にノイズが交じっている。 爺「どうやら子供が二人居るみたいじゃのぉ?男の子がガガッガー。そこでな、我が国もそろそろ王の交替をしたくてだの」 国?王?まさか、カーチャンはどっかの国のお姫様だったとでも言うのか? 爺「俺君にだな、国を継いでほしいのじゃ」 俺「は……俺っ!?」 いやいやいや。なんで俺なんだよ。 普通は長男の優都だろうが。 爺「そう言うわけでの、婚約者を用意したから好きなおなごを選んで国に帰ってくると良いぞぅ」 婚約者? いや、ちょっと、俺まだ結婚とか考えてないんですけど。第一付き合ったりとかも……。 1 なんで俺なんだよ! 2 夢だろこれ
40 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 14:00:04.83 ID:zh5QN0XiO
すまん、安価
>>43 >>37 楽しみに待ってるwww
>>38 保守ありがとう!
帰省中www朝家出たのにまだ着かないwww
41 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 14:14:34.60 ID:gn8BxpKj0
道中気をつけてな! これは婚約者√突入なのか?
42 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 14:42:31.39 ID:3njWsCoO0
男の子がガガッガー←今さらだけどここちゃんと意味があったんだなw 前回の選択肢とはちょっと違うみたいだね
45 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 17:03:44.42 ID:3njWsCoO0
このストーリーでゲーム作れそうだねwww
47 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 20:06:16.17 ID:43Y6poyS0
>>46 完クリと共にゲーム化も目指すスレですw( ^ω^)
48 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/11(火) 21:10:21.04 ID:zh5QN0XiO
一先ず落ち着いたから始めたいと思うw
でも今日二時間しか寝てないから寝落ちたらすまんwww
安価
>>50 >>41 無事辿り着いたw
一応婚約者ルートが
>>カーチャンを呼ぶ
>>カーチャンに弁解する で、ほぼ決定なんだw
>>42 うんwそこを不明瞭にすれば可能性は広がるからなwww
おお!選択肢気付いて貰えて嬉しいよ!
>>43 ありがとな!ちゃんと林檎だw
一つの文で色々なイメージになるって、おまえらの想像力すげぇなって思うwww
>>46 技術と時間と協力者があったらやりたかったwww
>>47 ちょwいやゲーム化は夢だけどwww
49 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 21:29:04.73 ID:3njWsCoO0
おかえりー!
安価踏めないと思うが、前回とは違う2で!
寝てないのかよ。。しばらく休みとは言ってたけど、体無理すんなよー
またみかん持って帰ってくるから
>>1 も食べんしゃいww
50 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 21:36:05.54 ID:gn8BxpKj0
2で 無事ついてよかったー! ゆっくりしておいで
>>44 >>45 なるほど指摘ありがと
確かにキャラ的にはヒンヌウだもんな
ヒンヌウで鼻血だす俺ってさすがやな
52 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/11(火) 22:09:37.35 ID:zh5QN0XiO
>>夢だろこれ
お爺ちゃんのお話を聞き終わって、暫く放心してしまった。
どうにも、はい。そうですか。とすんなり受け入れるには俺の今までの世界から飛躍し過ぎているし、非現実すぎた。
そこで俺は一つの仮定と言うか確信を得る。
そう。夢だ、夢。
俺「これは夢だ」
美琴「俺ちゃん……そうよね」
そんな事いきなり言われても信じられないし困るわよね。
カーチャンは軽く瞳を伏せながらそう言った。
俺の夢ながらカーチャンの表情はとてもリアルだ。
俺「あ、うん。ちょっと信じられないというか、今までが普通だったからこの夢展開についていけないと言うか」
ごく普通の家庭に産まれて育って学校に通って。
ごくごくありふれた日常を送って。
それなのに、貴方は今日から一国の国を背負う存在です。婚約者を見つけなさい。なんて、そんな非日常に世界が変わるなんて夢でもない限りあり得ない。例え現実だとしても実感は愚か、信じる事もできない。
俺「俺はできれば今まで通り過ごしたいなぁ、みたいな」
夢とは言えこう物騒な世界は心臓に悪い。
美琴「そうね。そうよね」
それが良いわ。
カーチャンがどこか哀しそうに笑ったのが印象的だった。
そこで、俺の意識は途切れた。
俺「……夢、か」
ぱちり。瞳を開けると見慣れた部屋の天井。体を預けているものも馴れ親しんだベットだ。視線を部屋の隅に向けるとあの女の子も本棚も無い。
やはりあれは夢だったのだろうか。
>>55 1 すげぇ夢だったな
2 ……夢、だったのか?
3 …………?
>>49 いや、今日は荷造りしてなかったツケが来ただけだwww
ありがとな。
うっはwみかんwwwゴチになりますwww
>>50 ありがとなー!
逆にやりたい事大っぴらにできないから不便なんだけどなwww
53 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 22:14:10.56 ID:4PdzRLqP0
ksk
54 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 22:14:55.06 ID:gn8BxpKj0
カーチャンお姫様だったのかって選択肢はどこだっけ…? 見直してくる
何この展開!ちょーたのしみ! 2でお願いします!
ここで1だったら夢オチEDだったきがするな
57 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 22:21:18.77 ID:gn8BxpKj0
あーみこちゃんお姫様は なんで俺なんだよ!→カーチャンお姫様だったんだな こうか しくった(´・ω・`)
58 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/11(火) 22:49:12.32 ID:zh5QN0XiO
>>……夢、だったのか?
自分でこんな展開はあり得ない。非現実的過ぎる。とは言ったものの、妙な感覚がした。
確かに内容は夢みたいだったが、感触や記憶がリアルだ。
一先ず考えるのは止めにして起き上がるか。と、体を起こした時、首筋にピキリと痛みが走った。
俺「っ、てぇ……」
寝違えでもしたのか。俺は首を擦りながら起き上がる。着替えを済ませてリビングへと行くと、思わず窓ガラスを見てしまった。やはり窓は割れてなどいない。
美琴「おはよう、俺ちゃん」
俺「あ、おはよう、カーチャン」
美琴「んもぅ!カーチャンじゃなくて美琴ちゃんっ」
こんな当たり前のやり取りをして俺は安堵する。ああ、いつものカーチャンだ。
やはり夢だったのだろう。
俺は朝食を済ませ、この纏わりつく夢を払おうと外へ出た。特に用事があるわけでも無いが、気ままに散歩と言うのもたまには良いだろう。
空を仰ぎ見る。快晴。だったらこの言いようの無い不快感も晴れただろうか。俺の心と同じようにどんよりとした空は何も答えてはくれない。
キィン。最近聞いたような音が聞こえて振り返る。何ら変わりの無い道。いつも通りの日常。の筈なのに。
どこか違うような気がしてならない。
俺「……なんだよ、これっ」
日常とは、一体なんなのだろう。俺は今日常を送っているじゃないか。
キィン。また、音が聞こえた。
>>60 1 辿ってみるか?
2 耳鳴りか?
>>56 夢落ちにも色んな種類があるけどなw
>>57 あれ?みんなカーチャンルート目指してるんだよな?
59 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 22:53:53.66 ID:gn8BxpKj0
あれ? これみこちゃん√であってるのかw 相変わらず読めねえwww
全然分からないなw 1!
61 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 23:23:54.27 ID:BS1kTkHC0
た、タイプTちゃんはどうしたの(´;ω;`)
63 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 23:38:29.90 ID:wevesKiO0
BADENDっぽいな
64 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 23:39:46.50 ID:zh5QN0XiO
>>辿ってみるか?
俺は日常を望みながら、日常の裏側を知りたいとも思っているのでは無いだろうか。
不快感が好奇心に変わる。
キィン。三度目の音。確かに、聞こえた。
俺「こっちか?」
細い路地裏。普段なら気にも止めないその道から、音が聞こえる。
ヤンキーの喧嘩だったらどうしよう。そんな考えも一瞬過ったが、きっとそんなものでは無いと言う確信があった。
この音が消えない内に、その音の元へ辿り着きたい。知らず知らずの内に足の歩みは速くなり、走っていた。息があがるのは走っているせいか、興奮からか。
俺「ここかっ」
道を抜けると商店街の通りに出た。
シン。何の音もしない。
俺の周りを流れるのは日常だった。
美琴「俺ちゃん?」
声がした方を向くと、買い物かごを片手にぶら下げたカーチャンが居た。
このカーチャンは、俺の知っているカーチャンだろうか。日常の。
俺「カ――」
ドキリ。カーチャンの手が俺に伸びる。その手は一体何を。
俺はそんな考えが恥ずかしくなった。
カーチャンは、優しい手つきで俺の額を白いハンカチで拭ってくれた。
美琴「どうしたの?すっごく汗かいているわよ」
俺「あ、いや、なんでも無い」
俺はどうかしてしまったのだろうか。
俺は、どうしてしまったのだろう。
汗は拭えたが、この感じは拭えない。
誤魔化すようにカーチャンの買い物かごを取った。
俺「買い物付き合うよ」
美琴「本当に?うふふ。嬉しいわぁ」
ちょ、恥ずかしいから商店街で堂々とスキップをしないでくれ!
美琴「あのお店に行きたいのよぅ」
>>66 1 八百屋さん
2 お肉屋さん
3 魚屋さん
>>59-60 えっ?わかりやすくないか?
>>61-62 間違えなきゃやっていけばわかるよwww
>>63 まだBADptの選択肢選んでないぞ(小声)
65 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 23:45:19.13 ID:gn8BxpKj0
66 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/11(火) 23:58:34.69 ID:BS1kTkHC0
@…いちばんグロから遠そうだから(ФωФ)
68 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 06:13:34.47 ID:fofHHiniO
一回目覚めたんだけど、すまん。続きは二度寝の後でw
>>67 ちょすげぇぇぇぇ!!
理想通りすぎるwww
しつこいなんて思わねーよ!寧ろ貴重な時間を毎回すまん。
デジタルでは描けないからほんと凄いと思う。これ待ち受けにして良い?www
おまけ画像もびっくりしちまったwww
よくできるなぁ。俺馬鹿だからすげーしか言えないけどすげー。
いつもすまないな。遅くまでありがとう。
でも、
>>67 にも生活があるだろうから日中疲れたり支障が無い範囲でやってくれると嬉しいw
>>1 は愛されてるな〜
ゲームかしたら、絶対やりこむ自信があるわ
70 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 10:02:51.25 ID:CRxfEZiQ0
>>67 すげええええええええええええええ!
それっぽい!ゲーム絶対やる!
ぁ…PS3こわれてるんだった。。
PSPかDS用で頼む!
71 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 11:13:42.81 ID:ygb+HkfjP
>>67 すげええええ
特におまけ画像すげえええええ
72 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 12:34:11.75 ID:fofHHiniO
>>八百屋さん
野菜と果物が所狭しと置かれている。
カーチャンが野菜を選んでいる間に、俺は果物を物色する。あの林檎がおいしそうだな。とか、あっちのメロンがおいしそうだな。とか思いながら見ていると、エプロンを付けた女性が苺を差し出してくれた。
ここの八百屋さんに行くと昔からのよしみからか、何かしら果物を食べさせてくれるんだよな。
見た事の無い人だが、格好からしてルバイトの人だろう。俺が手を伸ばした瞬間。
?「みゃーお」
猫の泣き声がした。次いで黒猫が物凄い勢いで俺と女性の間を通過する。黒猫の通った道に苺は無くなっており、思わず目だけで黒猫を追う。
俺「猫……?」
曲がり角を曲がる寸前に見えたのは黒猫。だが、本当に黒猫だろうか。四足歩行の体制だったが、猫にしては大きい気がする。
俺は、猫の鳴き声が聞こえたから猫だと思い込んではいないか。
視線を女性に戻すと、いつの間にか居なくなっていた。お店の奥に戻ったのだろうか。
俺は馴れ親しんだ八百屋のおばちゃんに声をかける。
俺「おばちゃん、苺ありがとな。でも猫が」
そこまで言い掛けた所で、おばちゃんの表情が不思議そうに俺を見ている事に気付いて言葉を切る。
なで。俺の頭を誰かが撫でた。
美琴「うふふ。ごめんなさいねぇ。この子ったら三ヵ月前に頂いた苺を偉く気に入っちゃったみたいで」
カーチャンがなでなでと俺の頭を撫でる。
八百屋「なんだいそうかい。なら、今日は梨じゃなくて苺にしようか!ほら、持って行きな」
俺「あ、ありがとうございます」
八百屋「いやだねぇ!急に改まっちゃって」
八百屋のおばちゃんは笑いながらバシバシと痛いくらいに俺の背中を叩く。やはりおばちゃんは最強だ。
けど、その痛さは、夢ではなく現実だと俺に告げる。
俺(この違和感はなんなんだよ……)
>>74 1 カーチャン、そろそろ帰る?
2 なんだか、おかしい
3 はいはい。これも夢
>>69 恥ずかしい事と言うなよw
俺も一つのゲームをやり込みたい派だから、作るなら色々詰め込みたいけどなwww
73 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 12:37:23.93 ID:fofHHiniO
おっと、訂正版
----------
>>八百屋さん
野菜と果物が所狭しと置かれている。
カーチャンが野菜を選んでいる間に、俺は果物を物色する。あの林檎がおいしそうだな。とか、あっちのメロンがおいしそうだな。とか思いながら見ていると、エプロンを付けた女性が苺を差し出してくれた。
ここの八百屋さんに行くと昔からのよしみからか、何かしら果物を食べさせてくれるんだよな。
見た事の無い人だが、格好からしてアルバイトの人だろう。俺が手を伸ばした瞬間。
?「みゃーお」
猫の泣き声がした。次いで黒猫が物凄い勢いで俺と女性の間を通過する。黒猫の通った道にあったはずの苺は無くなっており、思わず目だけで黒猫を追う。
俺「猫……?」
曲がり角を曲がる寸前に見えたのは黒猫。だが、本当に猫だろうか。四足歩行の体制だったが、猫にしては大きい気がする。
俺は、猫の鳴き声が聞こえたから猫だと思い込んではいないか。
視線を女性に戻すと、いつの間にか居なくなっていた。お店の奥に戻ったのだろうか。
俺は馴れ親しんだ八百屋のおばちゃんに声をかける。
俺「おばちゃん、苺ありがとな。でも猫が」
そこまで言い掛けた所で、おばちゃんの表情が不思議そうに俺を見ている事に気付いて言葉を切る。
なで。俺の頭を誰かが撫でた。
美琴「うふふ。ごめんなさいねぇ。この子ったら三ヵ月前に頂いた苺を偉く気に入っちゃったみたいで」
カーチャンがなでなでと俺の頭を撫でる。
八百屋「なんだいそうかい。なら、今日は梨じゃなくて苺にしようか!ほら、持って行きな」
俺「あ、ありがとうございます」
八百屋「いやだねぇ!急に改まっちゃって」
八百屋のおばちゃんは笑いながらバシバシと痛いくらいに俺の背中を叩く。やはりおばちゃんは最強だ。
けど、その痛さは、夢ではなく現実だと俺に告げる。
俺(この違和感はなんなんだよ……)
>>75 1 カーチャン、そろそろ帰る?
2 なんだか、おかしい
3 はいはい。これも夢
>>69 恥ずかしい事と言うなよw
俺も一つのゲームをやり込みたい派だから、作るなら色々詰め込みたいwww
うわー、これは2かな? ksk
これは2だな
76 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/12(水) 13:43:59.98 ID:fofHHiniO
>>なんだか、おかしい
今朝から続くこの奇妙な感覚。
俺は、何かを知らないでいる。
家に帰るまでにカーチャンと幾つか会話をしたが、覚えていない。家事を手伝って、と言うカーチャンのお願いを断り、俺は再び外に出た。
夕暮れになりつつある空。
ふつふつと燃えるように浮かぶ疑心。これは、日常に見せ掛けた日常。ではないだろうか。
行くあてなど無い。無いけれど、俺は走る。見えない非日常の尻尾を掴む為に。
カキン。音がした。
日中とは違う音だが、同じ種類だと直感が告げる。
今度はどこから音がするんだ。近いのに遠いような感覚。
まるで俺の異常な行動を嘲笑うかのようにカラスが鳴いた。空を見る。カラスが夕日に向かって飛んでいく。黒いカラスが民家の屋根の上を飛び踊る。
俺「……は?」
違う。屋根の上で人と黒猫が争っていた。
黒猫が踊るかの様にその身を翻す。
違う。黒猫じゃない。小さいが、人だ。黒い外套を纏い、フードを目深に被っているため顔どころか性別もわからない。でも、人だ。しかも、あの背丈は子供だろう。
俺「――!」
屋根から大人が落ちる。お前も道連れだと言わんばかりに子供の腕を引っ張った。もつれ会う二つの影。
タンッ。大人の体を踏み台にして子共が蹴り上がる。
宙で一回転した後、ととん。と屋根の上に着地した。その拍子で子共のフードが落ちる。
俺「あれは……」
さら。長い髪がなびく。
夕日で顔は見えない。が、俺はどこかで見たことがあるような気がする。
>>78 1 追い掛ける
2 追い掛けない
3 どこで見たんだ……?
どうしても酉忘れるwww
1か3だよなぁあ
78 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 14:20:23.98 ID:f31Y1i870
3かなぁ
逸れたらごめん
>>67 すげえええええ
ゲーム予約してくるわ!!!!!
79 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/12(水) 15:37:45.75 ID:fofHHiniO
>>どこで見たんだ……?
最近見たような気がするのに思い出せない。どこで見たのか。
俺が見ている事に気が付いたのか、子供はフードを目深に被り直すと屋根伝いに飛び走って行く。
俺「待っ!」
俺も慌てて走り出すが、スピードが違い過ぎた。まるで、人では無い。
幾らか走ったものの、子供の姿は見えなくなってしまった。
けれど、一つ確信する。
これは夢では無い。そして、日常は非日常へと確かに変わっている、と。
ならば、俺が夢だと思っていたあの出来事は夢では無いんじゃないだろうか。
真偽を見定める為にも俺は家へと走り帰った。
俺「カーチャン」
夕飯もお風呂も済ませ、普段なら部屋でまったりしている時間だ。だが、俺は部屋でまったりなんてできず、リビングに居るカーチャンに話し掛けた。
美琴「なぁに?俺ちゃん」
微笑むカーチャンに、俺は出かかった言葉を飲み込む。でも、それじゃあ駄目だ。今、言わないと。
俺「話を、聞いてほしいんだ」
俺の、夢の話を。
夢の話だなんて、馬鹿げている。でも、カーチャンは馬鹿にするわけでも、笑うわけでも無く俺の話を真剣に聞いてくれた。
俺の話が終わっても、カーチャンは真剣な表情を崩さない。
美琴「俺ちゃんは、何を望んでいるの?」
俺「俺……?」
夢の中で、平穏な日常を願った。
けれど。
現実では、非日常を追いかけた。
>>82 1 俺は、平穏に過ごしたい
2 俺は、真実を知りたい
3 俺は、気持ち、悪いんだ
80 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 15:40:30.42 ID:f31Y1i870
うむむ…先が気になる
81 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 16:28:07.68 ID:bqpg9/iA0
82 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 17:28:49.33 ID:QH07FgDy0
3!
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン バン バンバンバン゙ン バンバン バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/ \/___/ ̄ バン はよ バン(∩`・д・) バン はよ / ミつ/ ̄ ̄ ̄/  ̄ ̄\/___/ ; ' ; \,,(' ⌒`;;) (;; (´・:;⌒)/ (;. (´⌒` ,;) ) ’ ( ´・ω((´:,(’ ,; ;'),` ( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__ \/___/ /\ . ∵ ./ ./| _, ,_゚ ∴\// (ノ゚Д゚)ノ |/ / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ ポチ ポチポチポチポチポチポチ ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ _/_ミつ/ ̄/_ /_/
84 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/12(水) 19:31:21.96 ID:fofHHiniO
>>俺は、気持ち、悪いんだ
何かを望むと言うのならば、俺はこの気持ちの悪さをどうにかしたかった。
たった一日しか感じていないのに、正直気になってしょうがない。
美琴「そう……わかったわ」
俺「カーチャン?」
美琴「音が聞こえたりするのが気になるのよね?俺ちゃん疲れているのよ」
カーチャンは柔らかく微笑うとキッチンに引っ込んだ。
俺は、疲れているのだろうか。
美琴「はい」
コトリ。俺の前にマグカップが置かれる。
白い液体が湯気と共にゆらゆらと揺れる。カーチャンのホットミルクだ。
美琴「これを飲んで寝ちゃいなさい。きっと明日からは気にならなくなるわ」
口の中に甘い優しさが広がった。
温かさが体に染み渡るのに合わせて力が抜けていく。いつの間にか肩に力が入っていたようだ。
これなら、よく眠れる気がする。不思議な夢など見ないくらいに。
俺「ありがとう、カーチャン」
次の日から、俺はあの気持ち悪さを感じる事は無かった。カーチャンの言う通り、疲れていたのだろう。
いつも通りの生活。唯一気になる事と言えば、カーチャンが転んで怪我をする頻度が前より多くなった事だろうか。俺が直接見ているわけじゃないが。元々ドジなカーチャンだからな。
俺「あー、今日も平和すぎるくらい平和だなー」
俺は今、平穏な日常を送っている。
BAD END
―ED17 隠された出来事―
>>81 うおおすげかわいい!
しかもこの外套の若干大きい感じが堪らなくかわいい!
そうそうこんな感じの表情なんだよタイプTのタナ子は!
>>83 すまん、ご飯食べてた。
後で風呂行くからまた消えるけどとりあえず投下するなw
85 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 19:33:58.56 ID:f31Y1i870
なんと 今までで1番もやっとするEDだw
86 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 19:43:31.05 ID:R9IoP6l/0
白い液体ってエロいよね
87 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/12(水) 20:05:17.57 ID:fofHHiniO
―家族会議兼反省会―
美琴「うふふ。気にならなくなって良かったわね、俺ちゃん」
タナ子「すべてわたし達にお任せください、マスター」
美琴「そう、俺ちゃんは何も知らなくて良いのよ」
タナ子「マスター、影からお護り致します」
…………。
俺は別にいつも通りの生活が遅れればそれで良いんだが……。
何か、あるのだろうか?
―MEMO―
カーチャンは十手持ち?
---------
婚約者・美琴ルートが追加されたみたいだ
>>88-94 の間で多かった選択肢から10週目スタート
(ただし
>>94 がスキップの場合はスキップしてスタート)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
8 タナ子妹ルート
9 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
>>85 逆に俺は今まで多分もやっとするBADを通らないでこれたのがすごいと思うwww
>>86 ちょw優都かタナ男ならともかく持ってきたのカーチャンだからなwww
あ、カーチャンでも良いのか。
88 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 20:12:22.61 ID:CRxfEZiQ0
直前選択肢が1の平穏に〜もこのENDになりそうだなー。
89 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 20:16:30.29 ID:CRxfEZiQ0
あ、更新してなかった。。
婚約者美琴√だと。。!?
9スキップ
>>79 から真実知ったらどうなるのか知りたい。
90 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 20:19:58.54 ID:f31Y1i870
92 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 22:27:46.26 ID:dX4Jfm4h0
やっとおいついた
なかなか面白い
9の
>>79 からで
93 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 22:43:31.25 ID:VbWYQn0P0
毎度統制が取れたスレだよねw
>>79 からで( ^ω^)
94 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 22:50:22.01 ID:JJCwOFh+0
95 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 22:50:52.13 ID:JJCwOFh+0
96 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/12(水) 23:05:02.27 ID:fofHHiniO
10週目/婚約者・美琴ルートまでスキップ
>>どこで見たんだ……?
最近見たような気がするのに思い出せない。どこで見たのか。
俺が見ている事に気が付いたのか、子供はフードを目深に被り直すと屋根伝いに飛び走って行く。
俺「待っ!」
俺も慌てて走り出すが、スピードが違い過ぎた。まるで、人では無い。
幾らか走ったものの、子供の姿は見えなくなってしまった。
けれど、一つ確信する。
これは夢では無い。そして、日常は非日常へと確かに変わっている、と。
ならば、俺が夢だと思っていたあの出来事は夢では無いんじゃないだろうか。
真偽を見定める為にも俺は家へと走り帰った。
俺「カーチャン」
夕飯もお風呂も済ませ、普段なら部屋でまったりしている時間だ。だが、俺は部屋でまったりなんてできず、リビングに居るカーチャンに話し掛けた。
美琴「なぁに?俺ちゃん」
微笑むカーチャンに、俺は出かかった言葉を飲み込む。でも、それじゃあ駄目だ。今、言わないと。
俺「話を、聞いてほしいんだ」
俺の、夢の話を。
夢の話だなんて、馬鹿げている。でも、カーチャンは馬鹿にするわけでも、笑うわけでも無く俺の話を真剣に聞いてくれた。
俺の話が終わっても、カーチャンは真剣な表情を崩さない。
美琴「俺ちゃんは、何を望んでいるの?」
俺「俺……?」
夢の中で、平穏な日常を願った。
けれど。
現実では、非日常を追いかけた。
>>98 1 俺は、平穏に過ごしたい
2 俺は、真実を知りたい
すげぇwww満場一致www
>>88 それはどうかな?
>>89 美琴ルートはこの手順でしたw
>>90 ペロッ これは(ry
>>91 ありがとな!がんばるw
>>92 乙w暇な時にでも付き合ってくれなw
>>93 すげーよなw
>>94-95 ドジっこ乙w
ksk
98 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 23:19:01.35 ID:3C7U9gx40
2
今回は2でしょ!
いつも楽しみにしてます!
>>1 は素晴らしいです〜
100 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/12(水) 23:57:57.15 ID:CRxfEZiQ0
それはどうかなとか言われると1も選びたくなる
>>1 のトラップ
101 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/13(木) 00:00:01.51 ID:fofHHiniO
>>俺は、真実を知りたい
あれは夢だったのか。
夢じゃなかったのか。
俺「知りたいんだ」
真っ直ぐカーチャンを見ると、困ったように眉を寄せてから溜め息を吐いた。
美琴「俺ちゃん。真実って、何かしらねぇ。真実は、ウソや偽りの無い事よね。でも、今の俺ちゃんにとっては自分の知らない事を知りたいのよね?」
俺ちゃんの知らない事なんてうん、と沢山あるわ。それを知って真実を得て勉強をするのも良いわ。でも、何も知らなければ。そう、一切知らなければその世界は俺ちゃんにとっての真実となるんじゃないかしら?
カーチャンは、そう言った。
正直、カーチャンが何を言っているのかわからない。でも、俺はカーチャンの思いはわかった。カーチャンは、俺の為に何かをしてくれている。
そして、あれは夢じゃない。
だが、夢じゃないとしたら、あんな事があったと言うのにこうも普通に生活ができるわけが無い。何かの力が働いている。
それが何かは、わからないが。
美琴「世の中には、知らなくていい事もあるのよ」
結局、カーチャンからはっきりとした答えは貰えなかった。
俺はまだもやもやとしたものを抱えているが、一つ。しっかりと心に決めた事がある。
俺「絶対に掴んでやる」
どこかに綻びがある筈だ。カーチャンが隠している、何かの。
きっとカーチャンは俺の為に隠してくれている。
でも、俺は夢じゃないと気付いてしまったから。
真実を知りたいと思ってしまったから。
俺「このまま、じっとしていられるか」
とは言ったものの、今の俺はベットに横になって睡魔に襲われている。
睡眠は人間の三大欲求だ。今はしょうがないと、自分に言い訳をして眠りに落ちた。
〜一冊目終了〜
>>99 ありがとな!俺からすれば見てくれる
>>99 やおまえらが素晴らしい人間だよw
102 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 00:08:31.48 ID:EbOafOop0
おーお疲れさまでした!続いてよかった
>>1 と俺きゅん頑張れ!
なんか今までにない感じだな! ほのぼの系だった√とは大違いww なんか真相に近づける気がする
104 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/13(木) 00:20:28.95 ID:P46Nx/WRO
〜二冊目〜
夢か、現実か。
俺と、カーチャンと、女の子。女の子の顔は、もうよくわからない。
俺が言う。
俺『俺はできれば今まで通りに過ごしたいなぁ、みたいな』
馬鹿だ俺。こんな事が起こって今まで通りになんて行くわけないだろ。
美琴『そうね。そうよね。それが良いわ』
カーチャンが哀しそうな顔をする。どうして、なんてあの時は思ったけど。
そうだよ。カーチャンはお爺ちゃんの国のお姫さまだ。だから、その息子の俺が国を継ぐ権利がある。
俺(カーチャンのせいじゃねぇよ……)
カーチャンは自分のせいだと、思ったのか。
確かにカーチャンの産まれが関わってはいるが、カーチャンが望んだことじゃないだろうが。
女の子『マスター、失礼』
女の子が動く。何を、なんて思う前に背後に回られて。
俺「……夢、か」
時計を見れば深夜2時26分。
今のは確かに夢だ。
でも、あの出来事が夢だとは俺に断定する事はできない。否、今はする気もない。
ドンガラガッシャーン!
深夜だと言うのにリビングの方から物音が鳴り響いた。
俺「おいおい夜中だぞ?」
>>106 1 怖いけど行くか
2 俺は何も聞いていない
3 寝る寝る
>>100 いぇーいwww
>>102 まだまだがんばるよーw
俺「まず腹筋とかから始めれば良いですかね」
(俺は何かを勘違いしているようだ)
>>103 おっ。若干空気が違うのわかってくれて嬉しいよw
真相は……うん……。
105 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 00:23:55.84 ID:EbOafOop0
腹筋www俺きゅんwww やっぱり優都のほうが好き
1
107 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 01:23:33.01 ID:P46Nx/WRO
>>怖いけど行くか
こんな夜中に起きているやつなんて俺か優都しかいない。が、優都は今家にいないし俺も寝ていた。そうなると必然的に第三者の登場となってしまう。
強盗、ならまだ良い。凶悪殺人犯とかだったらどうしよう。いや、実際そうだったらどうしようなんてレベルの話じゃないが。
そろり。成るべく物音を発てないようにしてリビングへ向かう。
リビングの電気は点いている。扉を、開けた。
俺「……あれ?」
美琴「あら?」
そこに居たのは、なぜか未だにエプロン姿のカーチャンだった。
ある意味第三者と言えば第三者だが。
俺「何、してんの」
美琴「あらあら、起こしちゃったかしら?」
なんとカーチャンはダイエットをしていたらしい。痩せる必要なんか無いだろうに、本人はお腹周りが気になる。とのこと。
そして少々激しく動き過ぎて食器棚にぶつかってしまったらしい。
美琴「ごめんなさいね。気を付けるわ」
カーチャンは片手を頬にあてて申し訳なさそうに謝った。
俺「いや、カーチャン痩せる必要無いだろう、に」
そこまで言って俺はリビングに違和感を覚える。
リビングで動いて、カーチャンの事だから体勢を崩してキッチンに傾れ込んで食器棚にぶつかった。と言うのはわからなくも無い。
でも、だとしてもテーブルが引っ繰り返ってるのはおかしく無いだろうか。
俺「……カーチャン」
美琴「やっ、いたぁい!」
俺「えっ?ちょ、何やってんだよ!」
事もあろうに、カーチャンは割れた食器を片付けようと素手で拾い集めていた。
>>111 1 ああもう馬鹿っ!俺がやるから!
2 カーチャン……
3 コトン
>>105 優都「呼んだかしらん?」
(優都は子首を傾げている)
108 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 01:29:44.48 ID:EbOafOop0
>>107 この選択も難しいな…
優都、先寝るよー!おやすみ!
109 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 01:45:39.69 ID:Pc4XDdQt0
1がカーちゃんとのほほんBAD 2がシリアスへ 3は嫁ちゃん登場と予想
110 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 01:48:24.49 ID:P46Nx/WRO
111 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 02:36:25.88 ID:itGMYGgN0
おっしゃB コトン 嫁ちゃん√おおお!
>>109 を俺は信じる( ^ω^)
1嫁ちゃんのありがおおおおおお!
112 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/13(木) 10:23:37.82 ID:P46Nx/WRO
>>コトン
背後から物音がして振り返ってみれば、引っ繰り返っていたはずのテーブルが元に戻っていた。ここには、俺とカーチャンしかいないはず。
おかしい。ありえない。
これは第三者の存在をほのめかしてはいないだろうか。
そこまで広くは無いリビング。ざっと見回してみても、やはり人影は無い。
美琴「俺ちゃん?」
俺「あ……って!カーチャン血だらけじゃないかっ」
じわじわ。カーチャンの指先が赤に染まっていた。
俺は簡単に手当てを済ませて再びリビングを見渡す。カーチャンは自分の部屋へ戻ったから、ここには俺一人のはずだ。
カキン。
日中に聞こえた音がした。外。それもすぐ、庭の方から。
俺「行ってみるか」
深夜の庭は日中とは違ってぽっかりと穴が開いているかのように真っ暗だ。
音はするが何も見えない。せめて厚い雲に覆われている月が出てくれれば少しは見えるかもしれないのに。
俺「何も見えないな……」
すぐそこにあるはず。
でも、届かない。俺には何かが足りないと言うのか。
俺「くそっ……」
俺は為す術もなく部屋へと戻った。
そして翌日。
俺「今日は……」
>>114 1 リビングに行く
2 図書館に行く
3 ぶらぶらする
>>109 ニアピンって感じかなw
>>111 すまんな。先に進むには足りないんだよ……。
113 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 11:10:22.69 ID:uZRoFj0b0
2ー
114 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 11:12:40.70 ID:EbOafOop0
足りない…だと? 2
115 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 11:48:54.00 ID:P46Nx/WRO
>>図書館に行く
気晴らしに図書館へ行く事にした。
図書館は俺のお気に入りの場所だ。今日はどんな本と出会えるのか。そう考えるだけでわくわくしてくる。
俺「っと、あれ?」
休館日。
おかしいな。今日は休館日じゃない筈なのに。でもしょうがない。しっかりと休館日と言う札が掛かっているからな。
さて。どこに行くか、と踵を返す。
俺「あれ?」
>>117 1 あの淡い茶色の髪は……
2 あの子……!
3 おっ?
>>114 そうなんだよ……
116 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 11:52:23.08 ID:EbOafOop0
ksk
ここは 2かな
118 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/13(木) 14:19:12.17 ID:P46Nx/WRO
>>あの子……!
思わず振り返る。図書館の裏に続く細道を走り去る子供。はためく外套とあの小さなシルエットには確かに見覚えが合った。
俺「待ってくれ!」
休館日だが、無視して図書館の敷地内に入る。
カキン。断続的にあの音が聞こえる。この音は、あの子が発てている音なのか。
細道を抜ければ、図書館のテラスに出るはずだ。
子供「しつこいですね」
声が聞こえた。凛とした声。
子供「マスターは、渡しません」
金属音に混じる声。
どきり。とする。マスター、って、誰だ。
俺「……俺だ」
霞みがかって思い出せなかった女の子の顔。今なら、わかる。この声の主も。
テラスに入ると、幾人かが荷物のように地面に積まれ、女の子が冷たく見下ろしていた。
女の子「わたしが、護るから」
ぱさり。外套が取れた。と言うよりは切れ落ちた。
露になった女の子は、夢の中。否、始めて会った時の様に綺麗では無かった。それは容姿うんぬんでは無い。
髪は乱れ、顔は泥で汚れ、傷だらけだったのだ。
俺「おいっ!」
思わず駆け寄ると、女の子は瞳を見開いて俺を見た後、くるりとその身を翻す。
俺「待ってくれっ」
女の子「あっ」
ぱし。女の子の腕を掴む。
>>121 1 お前は、あの時の
2 手当てしよう。な?
3 どうなっているんだ?
出かけるから次は夜遅くになるかもしれん。すまん。
119 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 16:03:14.74 ID:VZTXWehA0
予想ニアピンかー でも結果的に嫁ちゃん出てきてよかったw
120 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 16:41:59.05 ID:EbOafOop0
ふむふむ
121 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/13(木) 18:52:32.34 ID:g+h5Goea0
1
122 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 00:06:28.75 ID:9aZLDc/9O
>>お前は、あの時の
女の子「……思い出してしまったのですか、マスター」
やはり、あれは現実で良いんだな。
俺「一体どういう事なんだ?」
女の子「どう、とは」
マスターが望んだのではありませんか。
女の子が言う。
女の子「レイシス様は、婚約者を選ぶおつもりの無いマスターを見てルールを変えたのです」
俺「ルール?」
こく。女の子が静かに頷く。
女の子「マスターを捕まえ、指定の場所まで連れてきた者を正式な婚約者にする。その為の手段、状態は選ばないと」
俺は積まれている人を見る。これがきっと、手段を選ばずに俺を捕まえようとした人達。
背筋が凍る。俺の知らない所でこんな事が行われている。けれど、きっと。あの時から女の子は俺を護ってくれていたのだろう。
女の子「でも、マスターは平穏な日常を送りたいとお望みでした。ですから、ミコト様は内密に処理なさるおつもりでした」
俺は、カーチャンに、この子に、作り護られた世界で過ごしていたのか。
きっとあの夜も、カーチャンは俺を護ってくれていたのだろう。
そして今も、女の子はこんなになるまで俺を護ってくれたのだ。
なのに俺は、その行為を無駄にしてしまった。でも、知ったからには俺もしっかり受け止めたい。
そして、立ち向かいたい。
勝手すぎるお爺ちゃんやそのルール、俺は認めない。
女の子「でも、わたしは、失敗してしまいました」
俺が決意を固めている前で、女の子は沈んだ声を出す。
女の子「わたしは、マスターの日常を護れなかったのですね」
>>124 1 もう、日常なんて無かったんだ
2 そうだな
3 そんな事は無い。ありがとな
ただいまー。一時くらいまでは待機したいなという希望w
123 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 00:11:46.65 ID:s4LVgeoX0
|∧∧ |・ω・`) そ〜〜・・・ |o旦o |―u' | ∧∧ |(´・ω・`) |o ヾ |―u' 旦 <コトッ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ミ ピャッ! | 旦
ここは1で
安価踏む気なかったのに…123め!
を。はじまった? 寝ようと思ったのにw
127 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 00:16:54.77 ID:s4LVgeoX0
128 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 00:38:50.83 ID:9aZLDc/9O
>>もう、日常なんて無かったんだ
俺の言葉に女の子が唇を噛む。自分を殴りたくなる衝動を押し殺して言葉を続ける。
俺「あの時から、もう。それなのに、俺の為に普通の日常を作ろうと、護ろうとしてくれてありがとな」
女の子「マス、ター?」
ボロボロの体を抱き締める。人間じゃない女の子の体はとても冷たかった。
もう隠れなくていいから。俺の知らない所で、俺のせいで。
俺「傷つかないでくれ……」
女の子「それが、お望みなら」
逃げない。俺はもう、逃げないよ。
帰り道。もう隠れてついてきてくれたりはしない。女の子は、俺の少し後ろを歩いていた。
家に帰り、カーチャンと女の子と話す。カーチャンは女の子と一緒に帰ってきた俺を見て少し驚いていたが、きっと何もかもわかったのだろう。微笑んで、おかえりなさい。と言ってくれた。
美琴「そう……ごめんなさいね、俺ちゃん」
俺「いや、俺こそ、俺のわがままでごめん。カーチャン」
美琴「わがままなんかじゃないわよぅ」
困ったようにカーチャンが笑う。
でも、子供はわがままなくらいが母親としてはちょうど良いのよ。と、続けた。
美琴「でも、これでやりやすいわぁ」
女の子「そうですね。マスターに隠す必要がありませんから」
美琴「それで……」
俺ちゃんの気持ちは?
>>130 1 よく、わからないよ
2 自分の人生は自分で決める
3 流れに身を任す、みたいな?
>>123 ありがとなwホット青汁うめぇwww
>>125 無かったのかよw
>>126 寝ていいぞw無理するなよ。
129 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 00:40:12.90 ID:cCQsJRvv0
キター( ^ω^) やべぇ風呂行ってくる!!!
130 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 00:48:15.85 ID:s4LVgeoX0
みんなすまん 3が見たいんだ…
131 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 00:51:56.14 ID:gBOByLHA0
132 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 01:00:41.70 ID:EzOnGJkI0
追いついた!このスレめちゃ面白い! 柚葉ちゃんとデートしたいですww
133 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 01:19:22.72 ID:cCQsJRvv0
ほあああ面白いいいい!
ところで
>>1 のまとめ、なかなか素敵。
134 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 01:27:39.16 ID:9aZLDc/9O
>>129 行ってらっしゃい。ゆっくり温まれよー。風邪引くなよーw
>>132 いらっしゃいwそう言ってもらえると嬉しいよ!
柚葉……だと!?希有なり!
柚葉「えっ、あっ、あたしとデート!?」
(柚葉は顔を真っ赤にしている)
>>133 うおおありがとおおおw
まだ作り途中だが、そう言ってもらえると作ってよかったと思えるw
135 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 01:29:21.65 ID:9aZLDc/9O
>>流れに身を任す、みたいな?
しん。とした空気が流れる。
ちょっと。いや、かなりまずかっただろうか。二人とも俺の事を思ってしてくれているのに。
俺「なーんちゃって。とかいってみちゃったりー……」
しん。空気の流れは変わらない。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。たった二分前の俺の馬鹿な頭を大根でかち割ってしまいたい。
いや、やっぱり痛いから嫌だ。
美琴「うふふ。こんな状況だもの。わからないわよねぇ」
女の子「わからないものなのですか?」
美琴「わからないものなのよぅ」
でも、それで良いわ。
カーチャンが俺を真っすぐに見つめる。まるで、射ぬくかのように。
美琴「私に任せなさい」
女の子「わたしも、護ります」
どうして。どうして、こんな適当な俺にそこまでしてくれるんだよ。
年甲斐にも無く泣きそうになる。まぁ、年甲斐と言うほどの年も取ってはいないが。
俺「ありがとう、カーチャン。それに」
そこまで言って俺は言葉に詰まった。この女の子は、確かタイプTとか言っていたが、まさかそれが名前じゃないよな。
俺「お前、名前は?」
女の子「?名前はありません。型番はヒューマノイド。識別はタイプTです」
名前が無いって、不便だよな。勝手に付けたら怒るだろうか?
俺「なぁ、名前付けていい?」
女の子「わたしはマスターを護る存在です。名前など必要ありません」
そう言われると名前を付けたいとは言いにくい。
女の子「ですが、どうぞ。マスターの呼びやすいようにお呼びください」
思わずカーチャンを見ると、にこにこと笑っていた。
俺「それじゃあ……明日までに考えておくな!」
そう言った俺は、今。
ベットの中でもんもんと考えていたが思いつかない。しょうがない。夢の中で考えよう。
俺は睡魔と戦うつもりは毛頭無い。眠る事にした。
>>138 1 キィン
2 カキン
3 スピー
ksk安価↓
みなさん、やたらとお茶が入りましたよ…だれもいない… 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦旦 旦 旦 旦 旦旦 旦 旦旦 旦 旦旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦. ∧_∧ 旦 旦旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 (´・ω・`) 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦. (o旦o ) 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦 旦. `u―u' 旦 旦 旦旦 旦 旦旦
138 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 02:01:33.24 ID:cCQsJRvv0
@いってみてい?
>>137 お茶あり〜( ^ω^)つ旦
139 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 14:31:43.03 ID:9aZLDc/9O
>>キィン
まだ眠っている俺の意識に音が入る。確かこの音は、俺が最初に商店街で聞いた音。
何かを受けとめるかのようにキィンと高めの音が鳴る。次いで、ひゅん。と空気を切る音。
薄ぼんやりとした意識の中で、うっすらと瞳に映る俺の部屋。まだ外は暗い。より暗い塊がふわふわと動く。
俺「……?」
よく見てみるとそれは人影だった。カーチャンが、軽い足取りでふわふわと動いている。
ひゅん。ドスッ。
鈍い音がして人影が倒れこむ。見れば、三人の男が地に伏せていた。
ひゅ。カーチャンはまるで血振りをするかのように十手を振った。長いリボンが舞う。
俺「カー……チャン?」
美琴「――!俺ちゃん」
起こしちゃったかしら。と、申し訳なさそうな声音でそう言いながら、エプロンの下へ十手をしまうカーチャン。
俺「あ、いや」
美琴「もう大丈夫だから、ね」
トンッ。どこからか女の子が降りてくる。その小さな体のどこにそんな力があるのか、大の大人。しかも男を三人担ぐとカーチャンが開けた窓の外へと放り投げた。
確か、ここ二階。
美琴「んもぅ。この人達ったら毎晩毎晩しつこくって」
女の子「よく飽きないですね」
毎晩。カーチャンと女の子は俺の寝ている間も護ってくれていたのか。何も知らずに睡眠を貪っていた俺が恥ずかしい。蹴り倒してやりたい。けど、それよりも先に。
俺「今までありがとう、カーチャン。それに」
女の子に向き直して笑う。
俺「タナ子」
女の子「それが……わたしの名前ですか」
俺「そうだよ」
タナ子「わかりました」
女の子改め、タナ子は少し顔を俯かせた。嫌だったのか?
顔を覗くと、恥ずかしさと嬉しさがごちゃ混ぜになったような表情をしていた。唇はぎゅっと引き結んでいる。始めて見る顔だ。
きっと、大丈夫だろう。
美琴「寝ようかしらぁ」
ふぁ。とカーチャンが欠伸する。こんな遅くまでカーチャンが起きていられるなんてびっくりだ。
>>141 1 カーチャンよく起きてられたな
2 お前は?
3 俺も寝るよ
>>137 茶作りのプロw
俺が立てたスレはほら、過疎がデフォだからwww
140 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 14:58:38.28 ID:s4LVgeoX0
更新待ってた
141 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 17:36:06.57 ID:n8TJ7/wA0
かーちゃん仕事帰り〜
今日はみかんもらったから
>>137 のお茶と一緒にみんな食べる?
1で!
142 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 17:38:06.08 ID:CN/puFdj0
>>141 オカエリー( ^ω^)
おみかん食べたい〜
143 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 17:47:07.16 ID:n8TJ7/wA0
並べておきますね! ご自由にお取りくださいw ○○○○○○○○○○○○○○○
144 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 17:51:45.45 ID:n8TJ7/wA0
vip落ちたらしい? 定期的に保守しないと。。(;´Д`)
145 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 17:52:01.45 ID:s4LVgeoX0
みかんとお茶〜! いただきます^q^
146 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 19:54:05.63 ID:CN/puFdj0
みかんとお茶あり〜( ^ω^) さて続きまだかなー
147 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 20:27:52.26 ID:9aZLDc/9O
>>カーチャンよく起きてられたな
夜の11時を過ぎると大体起きていられないはずなのに。
美琴「子供の一大事に寝ていられる親がいるものですか」
眠気でじわりと滲む瞳を指で擦る。うふふ。とカーチャンが笑った。
ふわふらふわふら。
覚束ない足取りで部屋を出ていこうとするカーチャンは見ていて危なっかしい。って。そっちは扉じゃなくてクローゼット。
美琴「いたぁい!なんなのよぅ」
いや、クローゼットに入ろうとするカーチャンがなんなんだよ。へたん。と座り込むカーチャンに近寄る。
俺「カーチャ……」
美琴「うんぅー」
寝てる。
いや、確かにカーチャンがここまで起きていられたのが凄いと思うよ。しかしここで寝るか。
タナ子「お運びいたします」
一瞬何を言いだすんだ。と思ったが、そう言えば先程自分の体の倍以上ある男を三人も放り投げたのだ。カーチャンを運ぶくらいわけないだろう。でも。
俺「いや、大丈夫だよ」
タナ子「そうですか」
自分の母親の面倒くらい自分でしたい。何より、カーチャンは俺の為にがんばってくれたのだから。
カーチャンを横抱き。所謂お姫様抱っこをして部屋まで運ぶ。
俺「そう言えば、本当にお姫さまなんだよな」
気持ち良さそうに眠るカーチャンをゆっくりベットの上に降ろす。
普通の、いや、ちょっとぼんやりしているカーチャンだけど、そんな身分だったなんて。
俺「おやすみ、カーチャン」
俺のカーチャンに変わりはないけどな。
俺「あーあっ」
夜中にあんな事があったからか、少しだけ体が怠い。適度に体を伸ばして筋肉を解す。
今日は朝から雨が降っている。
>>150 1 買い物に行くか
2 家で過ごすか
3 どうした?
>>141 仕事乙!こたつでみかんとお茶は最強だなw
>>146 すまんw今から始めるw
いろいろ済ませたから寝るまで待機するw
148 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 20:31:05.57 ID:n8TJ7/wA0
きたー! うちにこたつはないが、みんなで食べておくれー! ksk
149 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 20:43:47.72 ID:s4LVgeoX0
まってたー! まだ実家なん?
急展開しそうな3がいいな! 毎回楽しみにしてます!
151 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 21:35:50.18 ID:1rfrTmBL0
はよはよ( ^ω^)
152 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 21:52:24.32 ID:9aZLDc/9O
>>どうした?
ひらり。窓から俺の部屋へと入ってきたタナ子はずぶ濡れだった。思わず声をかけて近寄ると、ふわり。俺を担いだ。
べしょり。と衣服が濡れる。
俺「えっ?ちょっと!?」
タナ子「…………」
タンッ。そのまま窓から飛び降りる。冷たい雨が体を突き刺した。
死ぬ。死ぬよ。ここ二階だもん。
俺「うおおお俺死ぬー!?」
ストンッ。タナ子はまるでそこら辺の低い段差から飛び降りるかのように簡単に地面に着地する。俺はもちろん死なない。着地の反動が微かだが、俺に伝う。
俺「おいっ、どこに行くんだよ?」
無言でただ走るタナ子には、まるで俺の言葉が伝わらない。ただ、ひたすら走る。
タタンッ。時々地面を蹴って民家の屋根の上を伝う。
その間にもタナ子に声をかけるが、それは伝わらない。
俺「タナ子っ!」
ぴくり。一瞬タナ子の動きが鈍くなる。
タナ子「っ、……たー」
ダンッ!タナ子自身の言葉を掻き消すかのようにタナ子が屋根を蹴った。
俺(……タナ子?)
どこを目指しているのか。
タナ子は応えない。ただ、雨が無言を埋める。
突き刺さる雨は俺の体温と気力を奪った。
どれだけ走ったのか。不意に雨があたらなくなった。どうやら、どこかの廃墟に入ったようだ。縦に長い。ビルだったのだろう。
ドサリ。無造作に放り投げられる。タナ子らしくない。
やっと顔を見てみると、いつも通りの冷淡な顔をしていたが、どこか違うように感じた。
俺「待てっ!」
クルリ。用は無いと言わんばかりに俺に見向きもせずタナ子は走り去っていった。
俺「一体どうなってるんだよ……」
俺の漏れた言葉は廃墟に虚しく響くだけだった。
〜二冊目終了〜
>>148 うっはwみかん無双www
>>149 実家と言えるのかはわからんが、まぁまだ居るw不便www
>>150 ありがとな!急展開じゃなくてすまんw
>>151 遅筆ですまんw
153 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 22:03:59.62 ID:9aZLDc/9O
〜三冊目〜
雨の音が廃墟内に響く。激しく地面を叩く音の反響。
廃墟と言っても窓とかはちゃんと付いているし、不況の煽りを受けて作り途中で終わった建物。と言うイメージを受けた。所々鉄骨が見え隠れしている。鉄筋の壁が酷く俺を威圧した。
俺「寒いな……」
ぐっしょり。衣服から水が滴る。軽く絞って辺りを見回してみる。
何回見回しても廃墟だ。
>>156 1 下に降りてみる
2 上に昇ってみる
3 このフロアを探索してみる
154 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 22:22:45.21 ID:1rfrTmBL0
おおお!また新展開クルー?
155 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 22:26:35.54 ID:s4LVgeoX0
廃墟の探索…こわいw ゾンビ出る?
156 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 23:03:26.52 ID:979Ti0eu0
3
157 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/14(金) 23:38:01.97 ID:9aZLDc/9O
>>このフロアを探索してみる
一先ず自分の居るこのフロアを探索してみる事にした。
だだっ広いだけで、特にこれといったものは無い。
俺「あれは……」
隣の廃墟が邪魔でよく見えないが、洒落っ気全開の塔のような建物が遠くに見えた。あれは俺が住んでいる月ヶ丘にあるものだ。
俺「もしかして、隣街か?」
塔との距離からして、恐らく隣街と踏んで間違いないだろう。ここは、星ヶ丘だ。
俺「よくもまぁ走ってここまで連れてこれたもんだ」
カーチャンが、俺が居なくなったと気付いたとしても隣街に居るとは思わないだろう。助けを望めそうにない。
俺はどうしてこんな所に連れてこられたのか。
俺「さっぱりわかんねー……ん?」
灰色の床に一枚のカードが落ちていた。
俺「THE FOOL?」
それは、タロットカードだった。
タロットカードと言えば女装趣味の兄、優都くらいしか思いつかないが。
俺「まさか、な」
一先ずタロットカードを持ったままフロアを探索する。
行き止まり。否、横に階段があった。
奇妙な事に、またタロットカードが落ちている。
上に行く階段には、THE EMPERORのカード。
下に行く階段にはTHE EMPRESSのカード。
俺「俺の手にはTHE FOOL」
>>159 1 上に行く
2 下に行く
3 他の道を探す
>>154 新展開と言うか、以前みんなに問うて分岐が決まったルートに入っただけwすまんwww
>>155 ガチゾンビ出ないよwww
158 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 23:49:36.39 ID:s4LVgeoX0
登場人物をタロットに例えるの面白いなw
159 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/14(金) 23:52:10.79 ID:9aZLDc/9O
>>158 ありがとうw
でも今回のはちょっと違うけどな(小声)
安価下
160 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 00:11:21.96 ID:1z0YtKFa0
…いまどんな√なのw Aで、カーチャンになるかな( ^ω^)
161 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 00:39:26.11 ID:3BwzbyEiO
>>下に行く
なんだか順番が違うような気がするが、大丈夫。カーチャンが付いていてくれるような気がして俺は階段を降りていく。
俺「って、マザコンかよ」
思わず笑ってしまう。でも、否定する気もない。
いや、でも、やっぱりマザコン。の域ではないと思う。カーチャンは大事にしたいと思ってはいるが。
とーん。とーん。自分の足音が反響する。
俺「そう言えば……」
前にタナ子が、俺を捕まえ、指定の場所まで連れてきた者を正式な婚約者にする。とか言っていたが、まさかここがそうじゃないよな?
俺「だとしたらタナ子が婚約者?」
いや、違うな。
今朝、タナ子が俺に忠告した言葉を思い出す。
誰が婚約者かわからないから、無闇に他人についていかないでください。と言っていた。
そんな事をわざわざ言ったタナ子が、こんな事をするとは思えない。
俺「お前が俺を連れ去ってどうすんだよ」
今一度冷静にタナ子の様子を思い出してみる。
確かにあまり喋る方ではなかったが、俺の言葉を無視した事など無かった。
それに、名前を読んだ時に一瞬だけ何かを言おうとしていた。けれど、何かに阻まれているような感じではなかっただろうか。
俺「手段を選ばないって事は使えるのならタナ子を使っても問題無いわけだよな」
つまり、婚約者である人間がどうにかしてタナ子を使って俺をここに連れてきた可能性が高い。
そこまで導きだした所で下のフロアに辿り着いた。
俺「THE WORLD」
お決まりのタロットカード。
>>163 1 扉を開ける
2 扉を開けない
>>160 っヒント
婚約者・美琴ルート
婚約者候補分岐イベント一人で攻略ルート
162 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 00:43:27.65 ID:GD1YxZrq0
えっ順番!? 開けたいけどあけないほうがいいの!? ここの順番大事なんじゃね!? やばい英語分からなすぎてなにがどれだかわかんない! 2
163 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 00:43:37.56 ID:1z0YtKFa0
順番が…違…(´;ω;`)
164 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 00:44:14.83 ID:1z0YtKFa0
ああっ踏んじゃった(´;ω;`) Aで!
165 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 00:46:42.06 ID:om5W00910
難しいな… 婚約者が誰なのか想像もつかん それぞれのタロットカードが何を示してるか、相変わらずわからんw
166 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 00:46:54.86 ID:3BwzbyEiO
>>162 英語って言うよりタロットかなw
しかし今回はここで開けてもまぁセーフではあったwww
>>162 おkwあまり深く考えなくて大丈夫だぞwww
the fool>愚者 the emperor>教皇 the empress>女教皇 the world>世界 だっけ
168 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 01:00:53.97 ID:om5W00910
>>167 the emperor>皇帝
the empress>女帝
かな
169 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 01:10:22.29 ID:3BwzbyEiO
>>開けない
俺は手元にあるカードを見てみる。
THE FOOL、THE EMPRESS、THE WORLD。
昔、優都がタロット講座をしてくれた事を思い出す。
気になるのはTHE FOOLとTHE WORLD。
確か、こいつは始まりと終わりだったはずだ。俺が居たフロアに始まりが落ちていて、このフロアに終わりが落ちていた。多分、この扉が最終目的地だと暗示しているんじゃないだろうか。
あの時は適当に受け流していたけれど、もうちょっと真面目に優都の話を聞けばよかったな。
俺「……探すか」
俺の仮定があっているとすると、間のカードが足りない。改めて廃墟を探索する事にした。
俺「とりあえずこのフロアを探すか」
喋る相手もいないから無言か独り言の繰り返し。
雨の音は激しいままだ。
フロアを歩いていると、箱とカードを見つけた。
俺「THE MAGICIAN」
そのタロットカード一枚と、恐らくタロットカードをしまう箱が置かれていた。
タロットカードに箱があるのは当たり前の事だが、この箱は。
俺「優都のじゃないか……!」
だとすると、これは優都の愛用しているタロットカードになる。そんな、まさか。
優都が婚約者かもしれない。
そんな事よりも、俺は優都の相棒と言えるタロットカードがこんな扱い方をされていると言うのが信じられなかった。
あいつは、こんな扱い方をしない。
俺「けど、優都のだよな」
こんな扱い方をする必要があるのだろうか。
俺「…………」
>>171 1 カードを集める
2 戻って扉を開ける
>>165 婚約者と言うかはストレートだぞ?w
>>167 >>168 のだけ変えればあってる。
170 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 01:16:50.48 ID:om5W00910
始まりと終わりかぁ、意味的なものを考えてしまったw そしてまさかの優都登場か? 眠れないじゃないかああ!!
171 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 01:22:07.13 ID:1z0YtKFa0
@( ^ω^)
172 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 02:04:19.31 ID:3BwzbyEiO
>>カードを集める
嫌な予感を抑え、カードを集める。
順番を辿るとすると次は、THE HIGH PRIESTESSのはずだ。
そのままフロアを進むと階段に着いた。上に昇る階段には、THE HIGH PRIESTESSのカード。
拾って階段を駆け上がる。
俺「あった!」
次いでTHE EMPERORのカード。となると、THE EMPRESSはもうあるから一先ずここまでの道は揃った事になる。次のカードを目指して階段を駆け上がる。
駆け上がって駈け降りて。
建物を一周した所で、俺の手元には21枚のカードがある。
足元にはJUDGEMENT。このカードを取れば22枚。そして、目線の先にはTHE WORLDが落ちていた扉。
俺はカードを拾って箱にしまうと、扉を開けた。
俺「優都!」
雨の音だけがするその部屋に、優都の姿は無かった。
代わりに、薔薇の封筒と優都がいつも付けていた髪飾りが置いてあった。封筒の字は優都のものだ。開けると、便箋から微かに優都の香りがした。それは、今し方まで優都がここに居たと言う証拠で。
>>170 今回は単純に道でしたw
優都ね……これは登場と言えるのかどうかwww
173 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 02:14:07.11 ID:om5W00910
んん? 安価がない、〜三冊目終了〜かな? 優都の香りくんかくんか
174 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 02:15:48.63 ID:3BwzbyEiO
俺「なんだよ、これっ……」 俺きゅんへ。 きっと、俺きゅんがこのお手紙を読んでいる頃には、ユウはもう日本に居ないと思うなぁ。 ユウね、レイ爺に国なんて継がないって言ったの。そうしたら俺きゅんにその役目が行っちゃったんだよねぇ。 俺きゅんは、今まで通り過ごしたかったと思うのに、ユウのわがままでごめんね?嫌な思いしたよね。 ユウも俺きゅんも継がない。って改めてレイ爺に言ったんだけど聞いてくれなくってぇ。 どっちかが国に来るまで刺客?を送り続けるわい。とかふざけた事言ってね。 ユウの所にも人がいっぱい来た。その度にタイプHちゃんががんばってくれたんだけど、あの子が傷つくのも嫌だし、倒れていく人を見るのも嫌になっちゃったんだ。 何より、ユウのせいで俺きゅんに迷惑かかってるのも嫌だったの。 だからね、ユウが国を継ぐよ。最初からそうすればよかったんだけどねん! 国に行ったらもう二度と俺きゅんには会えなくなっちゃうから、ユウの大事なタロットカードと髪飾りを置いていくね。 寂しくなったらいつでもこれを見てユウの事思い出していいからねん。捨てたりしたらユウ怒っちゃうんだからねっ! 俺きゅんごめんね。でも、ユウの事、嫌いにならないでほしいなぁ。 俺きゅんのユウより。 俺「何勝手に決めてんだよ……」 恐らく、タロットカードを拾わせたのは国からの迎えが来るまでの時間稼ぎ。 冗談じゃない。 俺「馬鹿優都……っ」 冗談じゃ、ない。
175 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 02:45:03.52 ID:3BwzbyEiO
美琴「俺ちゃん!」 タナ子「マスター!」 カーチャンとタナ子が走ってくる。 美琴「俺ちゃん、無事でよかったわぁ」 タナ子「申し訳ありません、マスター」 カーチャンとタナ子が何かを言っているが、俺には雨の音しか聞こえない。ずっと降り続ける雨の音しか。 世界が、真っ暗になった。 優都「早く起きないとユウのお目覚め攻撃しちゃうぞっ」 雨の音が止んだ。あれから降り続けていた雨の音が。 でも、優都は、もう居ない。だから、これは俺の夢だ。 せめて夢でくらい、優都に会わせてくれ。 優都「あっれぇ?本当にしてほしいのかな、俺きゅんは」 みしり。俺の体に重さが加わる。 リアルすぎる夢だな。 優都「それじゃあ、ユウがとぉっておきなやつをしてあげようかなっ」 ふに。唇に柔らかい感触。って。 俺「えほぁ!?」 優都「あっ。起きちゃった」 俺の上にしっかりと乗っかっている優都。夢じゃ、無かったのか。 優都「きゃはっ!俺きゅんお姫サマみたぁい」 なんで、どうして。聞きたい事はいっぱいあるのに言葉は声にならず音にならず。間抜けな鯉のように口をぱくぱくさせる事しかできない。 優都「俺きゅんがぁ、ユウが居なくなっちゃったショックで寝込んで目を覚まさないっていうからぁ」 優都がにっこりと笑う。 優都「ユウがちょぉっとレイ爺ビンタしたらやる気出ちゃったみたいでぇ、もうちょっと王様がんばるから帰っていいぞいって!」 だから帰ってきちゃった。 俺「馬鹿優都っ……」 優都が笑う。 俺も釣られて笑う。 部屋に入ってきたカーチャンも、俺と優都を見ると笑う。 美琴「おかえりなさい、優ちゃん、俺ちゃん」 きっと今、俺は泣き笑いな顔をしているだろう。 Yuuto END ―ED16 優都のビンタ―
176 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 02:49:44.68 ID:3BwzbyEiO
変え忘れてた。若干修正 ------- 俺「馬鹿優都っ……」 優都が笑う。 俺も釣られて笑う。 部屋に入ってきたカーチャンも、俺と優都を見て笑う。 美琴「おかえりなさい、優ちゃん、俺ちゃん」 きっと今、俺は泣き笑いな顔をしているだろう。 Yuuto END ―ED16 王子サマ優都のビンタ―
177 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 02:54:12.69 ID:om5W00910
超おつ!!! 優都の手紙のとこと最後で泣いたw 寝ないで待っててよかったああああ!!! 王子サマ優都とか…! …あれ? またみこちゃんENDじゃなかった…
178 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 03:07:20.38 ID:3BwzbyEiO
>177 いや、こっちこそ付き合ってくれてありがとなwww とりあえずティッシュやるよw 反省会書いたら俺も寝るから寝ていいぞwww 最初はカーチャン押しだったのに途中からタナ子も入ってきたからどうなるかと思ったら優都でしたwww カーチャンすまんwとは、少し思ってる。 優都「薔薇の香りきつかったかなぁ?」 (優都はくんくんしている)
179 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 03:11:48.38 ID:3BwzbyEiO
―家族会議兼反省会―
美琴「一先ず解決してよかったわねぇ」
優都「ありがとね、俺きゅん。カード、ちゃんと集めてくれて」
タナ子「……マスターのお兄様、少し怖いです」
美琴「タナちゃんは優ちゃんに騙されたんだものねぇ。あっ、そうそう。俺ちゃんが一人で過ごしたのには寂びしさを感じたわぁ」
優都「ユウはぁ、俺きゅんとまた一緒にいる事ができて嬉しいよん。そ、れ、に、奪っちゃったしぃ。きゃはっ!」
…………。
どこかで俺はカーチャンかタナ子と過ごさない道を選んだのだろうか。
それにしても、膨大な道がまだ隠されているような気がする。
―MEMO―
優都はタロットカードがお気に入りらしい。
優都は髪飾りがお気に入りらしい。
---------
>>180-187 の間で多かった選択肢から11週目スタート
(ただし
>>187 がスキップの場合は
>>187 からスタート)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
8 タナ子妹ルート
9 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
180 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 08:01:13.47 ID:GD1YxZrq0
おはようっ! 膨大な道ってなんだ。。 カーチャン推しで8!
181 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 09:53:46.99 ID:RTRaCjiX0
あーどうしよう
>>112 >すまんな。先に進むには足りないんだよ……。
コレが気になるんだが…ドコまで戻ればいいのかヒントplz( ^ω^)
182 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 10:21:18.22 ID:3BwzbyEiO
>>180 おはよう。膨大な道は、単にカーチャンルートは分岐がいっぱいあって、まだ通ってないルートがありますよってことw
>>181 タナ子狙いなら、純粋にカーチャンルートに入ってからのタナ子のptが足りないから、選択肢を変えてみると良い選択肢がある(小声)
183 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 11:12:31.56 ID:om5W00910
じゃあ俺も8でw THE FOOL→無邪気な旅の王子→俺自身 上に行く階段には、THE EMPEROR→レイシス様→俺きゅん拉致られBAD END 下に行く階段にはTHE EMPRESS→カーチャン→カーチャン個別END を予想してたぜwww相変わらず読めねえw 優都バラの香りか…バラまき散らして登場する人いたな ベタな少女マンガだと、喧嘩してても最後に付き合ったりするんだよなw
184 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 11:53:01.08 ID:O9HOVQ+Q0
8で!
タナ子狙いで8かな!
186 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 12:49:12.43 ID:RTRaCjiX0
なるほど、じゃあG( ^ω^)
187 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 13:00:18.08 ID:3BwzbyEiO
8で始めるかと思ったら8がふたつあったったwwwww
すまんwww
たぶんこれ婚約者美琴ルートで良いんだよな?www
助けて
>>188 www
>>183 いや、分岐によってはそんな感じだよw合ってる合ってるw
薔薇まき散らしってなんぞwww
とりあえず少女漫画って結局最後はリア充になって幸せ、だよなwww
188 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 13:26:33.71 ID:om5W00910
>>187 すまん、探偵局鞠華登場シーンで
> まぁ、実際にお付きの人が花を撒いてるんだけど。
これをバラと勘違いしてたww
これ結構好きだったからwww
婚約者みこと√で良いと思われw
189 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 13:35:40.59 ID:3BwzbyEiO
>>188 ああそれか!ありがとうw
特に種類までは決めてなかったからなwww
おk。すまないな。美琴ルートで行くw
190 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 13:41:03.47 ID:3BwzbyEiO
11週目/婚約者・美琴ルートまでスキップ
>>……夢、だったのか?
自分でこんな展開はあり得ない。非現実的過ぎる。とは言ったものの、妙な感覚がした。
確かに内容は夢みたいだったが、感触や記憶がリアルだ。
一先ず考えるのは止めにして起き上がるか。と、体を起こした時、首筋にピキリと痛みが走った。
俺「っ、てぇ……」
寝違えでもしたのか。俺は首を擦りながら起き上がる。着替えを済ませてリビングへと行くと、思わず窓ガラスを見てしまった。やはり窓は割れてなどいない。
美琴「おはよう、俺ちゃん」
俺「あ、おはよう、カーチャン」
美琴「んもぅ!カーチャンじゃなくて美琴ちゃんっ」
こんな当たり前のやり取りをして俺は安堵する。ああ、いつものカーチャンだ。
やはり夢だったのだろう。
俺は朝食を済ませ、この纏わりつく夢を払おうと外へ出た。特に用事があるわけでも無いが、気ままに散歩と言うのもたまには良いだろう。
空を仰ぎ見る。快晴。だったらこの言いようの無い不快感も晴れただろうか。俺の心と同じようにどんよりとした空は何も答えてはくれない。
キィン。最近聞いたような音が聞こえて振り返る。何ら変わりの無い道。いつも通りの日常。の筈なのに。
どこか違うような気がしてならない。
俺「……なんだよ、これっ」
日常とは、一体なんなのだろう。俺は今、日常を送っているじゃないか。
キィン。また、音が聞こえた。
>>192 1 辿ってみるか?
2 耳鳴りか?
191 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 14:16:09.28 ID:om5W00910
ksk みこちゃん√はシリアスなの?
192 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 14:34:22.38 ID:GD1YxZrq0
2だとモヤENDになるかな。。? みんなハズレたらごめん!2!
193 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 19:34:54.65 ID:3BwzbyEiO
>>耳鳴りか?
気圧の変化は感じないが。
俺「えっ?」
カキン。間近で何かを弾くような音がした。
振り返ると、黒い影が走り去る所だった。
とても早い。まるで人では無いみたいな。
俺「人じゃ、ない?」
どこかで、出会わなかっただろうか。
宇宙人に出会った記憶などは俺に無いが。いや、宇宙人なら記憶改竄とかも可能だろう。
俺「って、そうじゃなくて」
タタッ。黒い影が路地裏に消える。
俺は、なぜだかその影が気になって追いかける事にした。
時折、カキン。と音がする。
黒い影を追い走っていたが、気が付いたら商店街の通りに出ていた。
見失ってしまったようだ。
美琴「俺ちゃん?」
声がした方を向くと、買い物かごを片手にぶら下げたカーチャンが居た。
俺「カーチャン買い物?」
美琴「そうなのよぅ」
俺は少しでも今がいつも通りの日常だと言う事を感じたくて、カーチャンの買い物に付き合う事にした。
美琴「あのお店に行きたいのよ」
どうやらカーチャンはあのお店に行きたいらしい。
>>195 1 八百屋さん
2 お肉屋さん
3 魚屋さん
>>191 そうだなぁ。美琴ルートは割とシリアスかもしれん。婚約者候補にもよるがw
祖父母宅に行ってたからあまり携帯いじれんかったwとりあえず暫く待機する。
194 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 20:03:20.90 ID:om5W00910
おかえりー! ∧_∧ ( ´・ω・) まあのめよ ( つ旦O と_)_) 旦
195 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 20:19:56.72 ID:GD1YxZrq0
何屋ならシリアス展開になるんだww 2で
196 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 23:06:06.93 ID:3BwzbyEiO
>>お肉屋さん
今日はハンバーグにしたいらしく、お肉屋さんに行きたいとの事だった。
お肉は重いからな。カーチャン一人ならあまり量を買えないだろうが、俺がいれば買い溜めもできるだろう。
俺「俺に任せてくれ」
美琴「うふふ。頼もしいわねぇ」
カーチャンが次々にお肉を注文していく。
俺「あれっ?」
どんどん買い物かごの中にお肉が入っていく。多種多様なお肉が30キロはある。ちょっと、重いかもしれない。
美琴「あっ、あと豚バラのお肉を20キロいただけますか?」
20キロ!?
いやいやいや。ただでさえもう買い物かごには大量のお肉が入ってるって言うのに、豚バラ肉追加しかも20キロって!
ずん。買い物かごが更に重くなる。
俺「えっ、えっ!?」
ぐらり。
うわ、俺だせぇ。いや、でもこのお肉の量をよく持てた方だと思う。
今から俺の体はお肉50キロプレスに合うのか。
俺「あれ?」
ピタリ。何かに体が支えられているかの様にして俺の体が止まった。
美琴「どうしたの俺ちゃん?……あら」
買い物かごの中のお肉を見てカーチャンが瞳を見開く。
美琴「やだ。また間違えちゃったわぁ」
俺「へ?」
美琴「これ、お肉。2キロだったわぁ」
カーチャンはグラム数を間違えていたようだった。
訂正後の買い物かごには、一般的な量であろうお肉が入っている。とても軽く感じた。
それにしてもこの買い物かご凄過ぎだろう。
美琴「それじゃあ俺ちゃん、帰りましょうか」
俺「ああ」
ふっ。背中から何かが離れたような感覚がして振り返る。
黒い影が路地裏へと入っていった。
俺(一体なんなんだ……?)
あの影は、先程も見かけなかっただろうか。
>>199 1 カーチャン、そろそろ帰る?
2 なんだか、おかしい
3 はいはい。これも夢
197 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/15(土) 23:07:48.90 ID:3BwzbyEiO
198 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 23:13:01.09 ID:om5W00910
なんかいろいろすごいwww
199 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 23:13:16.23 ID:GD1YxZrq0
200 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/15(土) 23:14:03.74 ID:GD1YxZrq0
やべ、ふんでた 1
201 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 00:16:12.38 ID:ynWlJkjyO
>>カーチャン、そろそろ帰る?
カーチャンが、帰りましょうか。とは言ったが、買い物かごにはお肉しか入っていない。
ぼけぼけカーチャンの為に、念の為確認の意味もこめて帰るか聞く。
美琴「うふふ。帰りましょう」
本当に帰って大丈夫なのだろうか。
俺「カー……」
ちらり。カーチャンが一瞬路地裏に視線を向けたような気がした。
何か、あるのだろうか。否。あの影と、 何か。
美琴「ん?どうしたの?」
俺「あ、いや。なんでもないよ」
なんだか聞き辛くなってしまったような気がして、俺は言葉を飲み込んだ。
帰り道、カーチャンの横顔はご機嫌なように見えた。
美琴「ねぇ、俺ちゃん」
俺「んー?」
美琴「もし、もしもよ」
自分の存在が誰か他人の代わりだったとしたらどうする?
しん。まるで、世界が沈黙し止まったかのような錯覚に陥る。
ドクン。と、やけにはっきりと心臓が脈打った。
俺「……関係無いんじゃないかな」
美琴「関係無い?」
言葉にしてからじわりと考えや気持ちが溢れる。
俺「例えば。もし俺が誰かの代わりだとしても、もう俺は俺だから代わりなんかじゃないんじゃないかな」
カーチャンは無言で俺を見つめている。
俺「今の俺が代わりだったとしても、その代わり。って言葉で消したくないっていうか。あー、俺、馬鹿だからそう言うのよくわからないや」
美琴「ううん。そう、よね。ありがとう、俺ちゃん」
カーチャンは笑っているはずなのに、どこか哀しく見えた。
美琴「俺ちゃん」
家に帰り暫らくしてからカーチャンが俺の部屋に来た。
俺「どうした?」
美琴「お願いしたい事があるのよぅ」
カーチャンが困ったように眉を寄せた。
>>204 1 いいよ
2 えー……
>>198 買い物かご最強伝説ですまんwww
すまん今日は寝るwできたら日中に少し。無理そうだったら夜にまたw
202 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 00:20:17.65 ID:ZhVIex0O0
おやすみー!
203 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 03:40:30.18 ID:pcoxlrKx0
明日は嫁ちゃん√オナシャス( ^ω^)
皆そろそろタナこ√をだな…
205 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 11:54:26.30 ID:iuJYIDKy0
ヒュプ子の登場はまだか?
206 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 13:05:03.99 ID:ZhVIex0O0
タナ子なのかカーチャンなのかw
俺はどっちでもいい
>>204 安価!安価!
再安価の方が良い希ガス...
1が帰ってくる前に最安価やね。
>>213 くらいでいいかな
209 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 17:18:56.64 ID:Q0SrJmRz0
ksk
210 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 18:57:48.82 ID:ynWlJkjyO
211 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 19:00:16.62 ID:ZhVIex0O0
よし、おまえらどっちがいいんだ? 俺は流されるぜ
212 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 19:02:57.45 ID:YpQEv4rL0
ksk
ユートピアゆーと(地声)
214 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 19:38:10.14 ID:ynWlJkjyO
215 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 19:42:13.58 ID:ZhVIex0O0
こんなに引っ張ったけど、総意で1な気がするw
216 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 19:42:45.23 ID:ZhVIex0O0
ごめん、安価気付かなかった もちろん1で
>>204 だけど安価きづかんかった
1かー楽しみだ
218 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 21:08:36.89 ID:ynWlJkjyO
>>いいよ
俺「どうした?」
美琴「あのね、牛乳と人参が無いのよ」
ああ、やっぱり大丈夫じゃなかったか。買い物かごにはお肉しか入ってなかったからな。
窓を見ると外は橙色から紺色へと変わっていた。今からカーチャンを買い物に行かせるのはとても怖い。それなら、俺が行った方がましだ。
俺「いいよ。俺買ってくる」
美琴「ありがとう俺ちゃんっ」
ぎゅうっ。とカーチャンが抱き締めてくる。柔らかい感触が気持ち良いが、相手はカーチャンだと思うと、なんだろう。虚しい。
俺「行ってくるから離してくれっ」
美琴「うふふ。お願いね、俺ちゃん」
外に出て空を仰ぎ見る。星と月明かりが眩しく感じるが、夜道を明るくするには足りない。
電灯があるって便利だな。
そんな事を思いながら夜道を歩く。
ほんの一瞬。そう、一瞬。
俺「っ!?」
背筋にぞわりとしたものが這う。
振り返っても、そこには人影は無い。何も、無い。
変わりに、カキン。音がする。
見えないけれど、確かに音がする。何かが。
俺「いる……?」
>>220 1 目を閉じる
2 走る
3 目を凝らす
>>216 おk!
>>217 すまん。ちょっと解りづらいかもしれないな。
219 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 21:19:49.85 ID:ZhVIex0O0
ぞわぞわする
220 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 21:21:41.05 ID:pN8S4fwu0
1で!
221 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 21:34:19.77 ID:Q0SrJmRz0
カーチャンとタナ子と離れていたポイントがわからない(´・ω・`)
222 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 22:05:22.40 ID:ynWlJkjyO
>>目を閉じる
視覚からの情報は何もない。
聴覚からの情報は何かある。
ごちゃ混ぜになって鬱陶しい。判断が付きにくい。
俺は瞳を閉じた。
カキン。音がする。よく聞いてみると、その音は何かを弾く音だ。それは俺の周囲を動き回っている。
音の鳴る速度、回数。そこから浮かぶのは幾つかの動くもの。
俺「人?」
カキィン!いきなり俺の目の前で大きな音がして思わず瞳を開ける。
大人の男が俺の目の前にいた。けれど、体躯を揺らして後ろへと倒れこんだ。
一体何が。
俺「強盗?」
しかし強盗と言った感じではない。どちらかと言うと、殺人。そう、殺人犯に近い。そうだ、俺がさっき感じたのは。
殺気。
がくり。足が震えて立っていられなくて地面に足を着ける。
俺「え……?」
そこで俺は気付いた。
俺と男の間に一つの黒い影がある事に。
その黒い影は小さい。子供の様に見えた。顔はわからない。体に似付かわしくない大きな外套を纏っていた。
その黒い影はまるで俺を護るかの様に、俺に背を向けていた。よく見れば地面にはざっと四人の男が地に伏せている。この黒い影が俺を男から護ってくれたのか。でもどうして。
くるり。黒い影は俺に向き直すと、両手を差し出した。が。情けない事に俺は動けなかった。
それを察したのか黒い影は俺の体に両手を添えると、持ち上げた。軽くショックである。
俺「じゃなくて、お前どこにそんな力が!?」
黒い影は答えてくれず走り出した。その足取りは軽い。どこに連れていかれるんだ。と、動かない体で身構えたつもりをしたが、俺の家の前に着くと黒い影は俺を地面に下ろした。
>>224 1 待ってくれ!
2 頼みがある!
3 お前は誰だ!
>>219 っこたつ
>>221 連れ去られる前に俺が取る行動がうんぬんかんぬん。
223 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 22:07:27.65 ID:YpQEv4rL0
ksk
224 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 22:28:11.40 ID:Q0SrJmRz0
ソコに時間差はないと思ってたけど、ソコだったかー 3…かな…
225 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 22:37:35.38 ID:ZhVIex0O0
寒気じゃねえwww
はよはよ(´・_・`)
227 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/16(日) 23:18:22.76 ID:ynWlJkjyO
>>お前は誰だ!
去りゆく背中にそう投げかける。黒い影は顔だけ振り返った。
思わず息が詰まる。何かをされたわけでもない。ただ、暗闇と外套で見えないはずの顔が。表情が。
とても悲しそうに見えた。
黒い影が走り去る。それから一度も俺を振り向く事なく。黒い影が走り去った。
俺「……知り合い、だったのか?」
やっと動くようになった体を叱咤して家に入ろうとした。が。思い出す。
俺「牛乳と人参」
まだ買っていない。
再び夜道を見る。びびってなどいない。と言えば嘘になるが、俺は再び夜道を歩きだした。不思議な事に、先程の場所に男達の姿は無かった。
俺は確信を得る。日常は非日常へと確かに変わっている、と。
ならば、俺が夢だと思っていたあの出来事は夢では無いんじゃないだろうか。
真偽を見定める為にも俺は買い物を済ませ、家へと走り帰った。
俺「カーチャン」
夕飯もお風呂も済ませ、普段なら部屋でまったりしている時間だ。だが、俺は部屋でまったりなんてできず、リビングに居るカーチャンに話し掛けた。
美琴「なぁに?俺ちゃん」
微笑むカーチャンに、俺は出かかった言葉を飲み込む。でも、それじゃあ駄目だ。今、言わないと。
俺「話を、聞いてほしいんだ」
俺の、夢の話を。
夢の話だなんて、馬鹿げている。でも、カーチャンは馬鹿にするわけでも、笑うわけでも無く俺の話を真剣に聞いてくれた。
俺の話が終わっても、カーチャンは真剣な表情を崩さない。
美琴「俺ちゃんは、何を望んでいるの?」
俺「俺……?」
夢の中で、平穏な日常を願った。
けれど。
現実では、非日常を追いかけた。
>>229 1 俺は、平穏に過ごしたい
2 俺は、真実を知りたい
>>225 あっ、違った?すまんwww
>>226 すまん……遅(ry
12時過ぎたら落ちる予定。
228 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/16(日) 23:24:23.19 ID:Q0SrJmRz0
うわああああ! 間違えたあああ!みんなすまん…
229 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/17(月) 00:10:35.55 ID:dM+CHXgS0
前回2だったよな?
うん
232 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/17(月) 10:36:57.76 ID:dM+CHXgS0
すまん、2の別展開があると思ったんだ
別展開ありそうだね! 楽しみだわ〜
234 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/17(月) 12:59:04.61 ID:4BBFCE6+0
|・ω・) |)彡サッ
235 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/17(月) 21:53:43.88 ID:dM+CHXgS0
ほしゅ
236 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 00:14:31.30 ID:YwF/NYsR0
寝る前にほしゅ
237 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 01:52:50.52 ID:/dghB+tjO
またvip落ちてたのか
>>222 で「お前に頼みたいことがある!」
を選択してたらタナ子が牛乳と人参を買ってきてくれたんだろうか
そしてどのルートにも優都にはヒュプ子(?)が付いてるんだろうか…?
239 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 06:34:38.70 ID:U/G7KhE8O
まだVIP落ちてるみたいだから保守するよタナ子
240 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 07:49:38.92 ID:YwF/NYsR0
241 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 10:35:44.48 ID:OngCfZaJ0
ほしゅほしゅ
242 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 11:16:50.83 ID:U/G7KhE8O
まだVIP落ちてる… 保守しないと…
244 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 14:20:07.63 ID:xjuLZ/Qz0
HOSHU
245 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 18:45:16.16 ID:0XWDl+Ll0
ほ
246 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 19:36:11.57 ID:vA/HgE4h0
しゅ
247 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 23:07:58.90 ID:UtLvMOHt0
ほーしゅー
248 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 23:21:32.64 ID:YwF/NYsR0
249 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 23:30:06.55 ID:ak14pcaq0
☆ゅ
250 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/18(火) 23:34:17.21 ID:OngCfZaJ0
|・ω・) |)彡サッ
251 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/19(水) 12:02:54.95 ID:3eKYm4DL0
ほしゅー
252 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/19(水) 16:58:35.42 ID:BuX66IZG0
ほしゅ
253 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/19(水) 23:08:48.51 ID:Zn9f0B930
いつのまにかスレたってる
254 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 01:24:08.68 ID:Z9350u3uP
>>253 どゆこと?
1はどうしちゃったんだろ、風邪とかだったらどうぞお大事にね(・ω・`)
保守
255 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 07:57:03.42 ID:LtV+FRzv0
ほしゅ
256 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 08:57:26.93 ID:6USRHqBt0
ほす
257 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 17:42:57.99 ID:cHOlTUt10
ほっしゅー
258 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 19:01:06.31 ID:UIav+qit0
嫁ちゃん…(・ω・`)
259 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/20(木) 21:31:52.01 ID:3t2F4vRMP
きっと忙しいんだよ(´・ω・`)
師走だからねぇ
261 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/21(金) 02:33:11.02 ID:Y0WD9Npj0
嫁ちゃん…(・ω・`) ほしゅ…
ほし
263 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/21(金) 10:49:19.19 ID:Y0WD9Npj0
>>1 からのお知らせ貼っておきます( ^ω^)
もしもし変えたら使いづらくて四苦八苦してる上にアクセス規制に巻き込まれた。すまん。
確か数日かかるよな……
誰かこの事をスレに書いてくれると助かる
nanos.jp/lunatomao/page/2/
264 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/21(金) 11:45:07.80 ID:CyW+p6ip0
おおおおお
>>263 ありがとう!!!
>>1 が病気とかじゃなくてよかった!
規制か…大変だな(´・ω・`)
気長に待ってるからネタたくさん温めててくれよな!
266 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/21(金) 17:45:21.32 ID:DYCZMSsI0
267 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 01:31:28.58 ID:y+kmeCUa0
保守
>>264-266 ちょっと心配しちゃったよねー!
まとめサイトの方に書いてくれてたよ( ^ω^)
ところで、セブンイレブンのWi-Fiサービスかなり捗るぞ…
269 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 11:11:12.95 ID:0r+/MCxx0
保守アンドぬるぽ
ユートピアゆーと(うんこ)
鞠華は俺の嫁
272 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 14:35:53.18 ID:i3M9lWDk0
じゃあ優都はもらいますね
273 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 14:45:31.43 ID:pimzYjkO0
あっ、あっ、タナ子は俺の嫁だからねっ( ^ω^)
274 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 14:54:13.94 ID:cpQ47kS20
>>268 まとめあんのか!
でもコンビニって数分しかいなくね?
ついでに目的は買い物だし…
>>269 ガッ
えっ、じゃぁ1は俺の嫁
275 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 15:05:12.81 ID:i3M9lWDk0
276 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/22(土) 18:14:57.47 ID:9D1jaeK30
柚葉は俺のものだ!
277 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 02:30:28.02 ID:L4wWBPHX0
まとめに
>>1 から新着メッセージw( ^ω^)
安否確認もとれたしまったり保守〜
>>263 と保守してくれてるみんなありがとう
278 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 08:31:22.71 ID:rlPLZrho0
>>277 伝言ありがとう!
気長にまってるよー!
ほしゅ
279 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 14:03:51.94 ID:oP9wwdBR0
保守
280 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 17:52:29.73 ID:U9ixVW/20
保守&ぬるぽ
281 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 17:59:20.34 ID:L4wWBPHX0
今日も鞠華さまの下着を洗濯する仕事がはじまるお( ^ω^)
283 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 20:45:14.49 ID:N2GTYpYO0
ほす
284 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/23(日) 23:13:45.89 ID:idfz74lW0
保守!
保守
286 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/24(月) 03:13:48.02 ID:Ct0tvhcg0
ぽ守る保ぬ
保守
保守
289 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/24(月) 18:23:25.43 ID:BOmzb4Wg0
保守
保守。
291 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 06:34:13.79 ID:l+NVRHFx0
保守
292 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 08:33:37.50 ID:Ues4E+fz0
保守
293 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 14:48:34.46 ID:BNiW5K+l0
保守
>もしもし変えたら使いづらくて四苦八苦してる上にアクセス規制に巻き込まれた。 >いつになったら解除されるのやら。 >もうこれは●購入しろってことか。 お知らせ来てた( ^ω^) うーーーん… シベリアとか、規制ないトコに引越すか●かモリタポ買うかしかないのかね〜 とp2から書き込んで見る
295 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 21:32:12.80 ID:30wu92U30
パー速は規制あったっけ? まぁそもそも2chじゃないが… 保守
296 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 21:41:31.30 ID:3ot9x4KOP
パー速か、SS速報か?
297 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/25(火) 22:19:34.27 ID:/eOEPnOQ0
ほしゅ
298 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 14:03:47.28 ID:kfFiLJnD0
保守
299 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 16:42:05.51 ID:cNDsMQAJ0
てすてす
300 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 16:46:53.10 ID:cNDsMQAJ0
おっ。書き込めた。 年末年始社蓄で休みないから書き込み遅いかもしれんが続けようと思う。 みんな保守してくれたり俺の伝言に気づいてスレに書いてくれたりしてくれてありがとう。
301 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 16:49:48.75 ID:JXzjLL5bO
おっひょおおおとお
303 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 16:59:03.68 ID:ZVeRakwd0
>>300 ひゃっほう!おかえり!( ^ω^)社畜乙!
まったりお待ちしてます
304 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 17:16:14.74 ID:cNDsMQAJ0
>>俺は、真実を知りたい
あれは夢だったのか。 夢じゃなかったのか。
俺「知りたいんだ」
真っ直ぐカーチャンを見ると、困ったように眉を寄せてから溜め息を吐いた。
美琴「俺ちゃん。真実って、何かしらねぇ。真実は、ウソ や偽りの無い事よね。でも、今の俺ちゃんにとっては自分の知らない事を知りたいのよね?」
俺ちゃんの知らない事なんてうん、と沢山あるわ。それを知って真実を得て勉強をするのも良いわ。でも、何も知らなければ。そう、一切知らなければその世界は俺ちゃんに とっての真実となるんじゃないかしら?
カーチャンは、そう言った。
正直、カーチャンが何を言っているのかわからない。でも、俺はカーチャンの思いはわかった。カーチャンは、俺の為に何かをしてくれている。
そして、あれは夢じゃない。
だが、夢じゃないとしたら、あんな事があったと言うのにこうも普通に生活ができるわけが無い。
何かの力が働いて いる。 それが何かは、わからないが。
美琴「世の中には、知らなくていい事もあるのよ」
結局、カーチャンからはっきりとした答えは貰えなかった。
俺はまだもやもやとしたものを抱えているが、一つ。しっかりと心に決めた事がある。
俺「絶対に掴んでやる」
どこかに綻びがある筈だ。カーチャンが隠している、何かの。
きっとカーチャンは俺の為に隠してくれている。
でも、俺は夢じゃないと気付いてしまったから。
真実を知りたいと思ってしまったから。
俺「このまま、じっとしていられるか」
とは言ったものの、今の俺はベットに横になって睡魔に襲われている。
睡眠は人間の三大欲求だ。今はしょうがないと、自分に言い訳をして眠りに落ちた。
〜一冊目終了〜
>>301 ー303 ただいま!またよろしくな。
305 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 17:32:50.59 ID:cNDsMQAJ0
〜二冊目〜
夢か、現実か。
俺と、カーチャンと、女の子。女の子の顔は、もうよくわからない。
俺が言う。
俺『俺はできれば今まで通りに過ごしたいなぁ、みたいな』
馬鹿だ俺。こんな事が起こって今まで通りになんて行くわけないだろ。
美琴『そうね。そうよね。それが良いわ』
カーチャンが哀しそうな顔をする。どうして、なんてあの時は思ったけど。
そうだよ。カーチャンはお爺ちゃんの国のお姫さまだ。だから、その息子の俺が国を継ぐ権利がある。
俺(カーチャンのせいじゃねぇよ……)
カーチャンは自分のせいだと、思ったのか。
確かにカーチャンの産まれが関わってはいるが、カーチャンが望んだことじゃないだろうが。
女の子『マスター、失礼』
女の子が動く。何を、なんて思う前に背後に回られて。
俺「……夢、か」
時計を見れば深夜2時26分。
今のは確かに夢だ。
でも、あの出来事が夢だとは俺に断定する事はできない。否、今はする気もない。
ドンガラガッシャーン!
深夜だと言うのにリビングの方から物音が鳴り響いた。
俺「おいおい夜中だぞ?」
>>308 1 怖いけど行くか
2 俺は何も聞いていない
3 寝る寝る
306 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 17:39:25.07 ID:vTYmPL0d0
おかえり
307 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 18:33:44.98 ID:zSoBNLDk0
ksk
308 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 19:07:16.39 ID:6o7brcI70
1
309 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 19:19:13.57 ID:p2ZK+Kj70
>>怖いけど行くか
こんな夜中に起きているやつなんて俺か優都しかいない。が、優都は今家にいないし俺も寝ていた。そうなると必然的に第三者の登場となってしまう。
強盗、ならまだ良い。凶悪殺人犯とかだったらどうしよう。いや、実際そうだったらどうしようなんてレベルの話じゃないが。
そろり。成るべく物音を発てないようにしてリビングへ向かう。
リビングの電気は点いている。扉を、開けた。
俺「……あれ?」
美琴「あら?」
そこに居たのは、なぜか未だにエプロン姿のカーチャンだった。
ある意味第三者と言えば第三者だが。
俺「何、してんの」
美琴「あらあら、起こしちゃったかしら?」
なんとカーチャンはダイエットをしていたらしい。痩せる必要なんか無いだろうに、本人はお腹周りが気になる。とのこと。
そして少々激しく動き過ぎて食器棚にぶつかってしまったらしい。
美琴「ごめんなさいね。気を付けるわ」
カーチャンは片手を頬にあてて申し訳なさそうに謝った。
俺「いや、カーチャン痩せる必要無いだろう、に」
そこまで言って俺はリビングに違和感を覚える。
リビングで動いて、カーチャンの事だから体勢を崩してキッチンに傾れ込んで食器棚にぶつかった。と言うのはわからなくも無い。
でも、だとしてもテーブルが引っ繰り返ってるのはおかしく無いだろうか。
俺「……カーチャン」
美琴「やっ、いたぁい!」
俺「えっ?ちょ、何やってんだよ!」
事もあろうに、カーチャンは割れた食器を片付けようと素手で拾い集めていた。
>>311 1 ああもう馬鹿っ!俺がやるから!
2 カーチャン……
3 コトン
>>306 ただいま!
310 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 19:56:54.27 ID:FKjLeMOP0
311 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 20:01:42.49 ID:E8B8H1P20
まってましたぁ!
312 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 20:02:51.47 ID:kfFiLJnD0
うおおおおお!
>>1 いいいい!
おかえりいいいいい!
1で。
313 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 20:20:40.39 ID:dBi8ZX9RP
おかえり!
314 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/26(水) 20:27:34.61 ID:p2ZK+Kj70
315 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 21:53:04.12 ID:nhb7uMGN0
316 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/26(水) 21:53:38.13 ID:nhb7uMGN0
あ、3で (´・ω・)スマソ
317 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/27(木) 12:20:16.53 ID:b4G9vtwG0
ほっほっほっしゅー
319 :
1 ◆78FgFHtB2DKt :2012/12/27(木) 20:43:39.08 ID:c0KsbpNG0
>>コトン
背後から物音がして振り返ってみれば、引っ繰り返っていたはずのテーブルが元に戻っていた。ここには、俺とカーチャンしかいないはず。
おかしい。ありえない。
これは第三者の存在をほのめかしてはいないだろうか。
そこまで広くは無いリビング。ざっと見回してみても、やはり人影は無い。
美琴「俺ちゃん?」
俺「あ……って!カーチャン血だらけじゃないかっ」
じわじわ。カーチャンの指先が赤に染まっていた。
俺は簡単に手当てを済ませて再びリビングを見渡す。カーチャンは自分の部屋へ戻ったから、ここには俺一人のはずだ。
カキン。
日中に聞こえた音がした。外。それもすぐ、庭の方から。
俺「行ってみるか」
深夜の庭は日中とは違ってぽっかりと穴が開いているかのように真っ暗だ。
音はするが何も見えない。せめて厚い雲に覆われている月が出てくれれば少しは見えるかもしれないのに。
諦めかけたその時、一瞬。
俺「あっ」
月の光が射し込み辺りを映し出した。
そこにはもう何度か見かけた黒い影。
それだけは確認できたが、また月が隠れてしまい辺りは再び闇に包まれた。もう少し。あと一息だったが、俺は為す術もなく部屋へと戻った。
そして翌日。
俺「今日は……」
>>321 1 リビングに行く
2 図書館に行く
3 ぶらぶらする
>>317 保守ありがとな!
>>318 ただいま! 1#light0610net
320 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/27(木) 20:46:51.40 ID:c0KsbpNG0
これだからスマホは嫌なんだよくそっ!www 酉変えるw
321 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/27(木) 20:51:46.61 ID:CZCEuO9Q0
どんまい! 3かな
322 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/27(木) 21:30:55.97 ID:c0KsbpNG0
>>ぶらぶらする
今日は特にする事もない。家に居ても暇だしぶらぶら散歩でもするか。
外に出ると暖かい陽の光が体に染みた。
どこに行こうかな。何て考えながら歩いていると、ぽとり。頬に冷たいものが落ちてきた。空を見上げる。
俺「げっ。雨かよ」
いつの間にか鉛色へと変えていた空からは、幾つもの雫が落ちてきている。とりあえず雨宿りをしようと近くの建物へと向かった。
そこは通いなれた図書館だったが、生憎今日は休館日。中には入れないが、入り口で雨が止むのを待つ事にした。ただ雨を見つめていると頭が、ぼーっとしてくる。
コツン。
靴音にはっとすると、女性が横に立っていた。薄水色の髪が印象的だ。
>>324 1 雨宿りですか?
2 こんにちは
3 ……。
>>321 もう笑うしかねぇwww
323 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/27(木) 22:03:09.22 ID:GFPxOyyf0
ksk
新ルート? 1
325 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/27(木) 23:23:11.21 ID:K5FtQ8KQ0
>>雨宿りですか?
俺と言う先客が居たからか、女性はやや驚いた後、微かに微笑った。
女性「雨宿りでございます」
冷たい印象を受けていたが、微笑うと柔和な感じがした。ちょっと安心する。
女性を見てみると、現代ではあまり見慣れなくなった和装をしていた。和装と言うか、もろ巫女服みたいだったが、コスプレと言う感じはしない。そうだ。この女性から感じたのは正確には冷たさじゃない。
神聖さだ。
俺「あのー、巫女さんか何かですか?」
女性「その様な職分もございますが、ほぼ趣味でございます」
もしかして、ちょっとやばい人だろうか。
女性「主の趣味でございまして」
ああ、何だ。神主さんの趣味か。
まぁ、やっぱり神社と言えば巫女さんだし巫女服だよな。
優都が巫女服を着てた時は吐き気がしたが、この女性は綺麗だと思った。
俺、巫女服好きなのかもしれないな。
俺「寒くないですか?」
女性「問題ございません」
何だろう。待っている間暇だし、ただ黙っているのも気まずいからつい話しかけてしまうが、会話が続かない。
無音。にはならない。
降り止む気配を見せない雨を見て苦笑すると、女性が首を傾げた。
女性「何か粗相がございましたでしょうか」
俺「いえ。雨が止みそうに無いな、と」
女性は僅かに瞳を丸くすると、雨を見つめる。
女性「止んだ方がよろしいでしょうか?」
>>327 1 まぁ、そりゃあ
2 いや、そうでもないかも
>>324 美琴ルートの中の分岐だけど新ルートともとれるのかな?w
おお!! いつの間に帰ってきてたのか
327 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/28(金) 00:03:21.81 ID:b4G9vtwG0
うお、なんだこのルート!? だれだこれは!? 1
328 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/28(金) 01:42:57.48 ID:8tOtqx6l0
>>まぁ、そりゃあ
そう答えると、女性は視線を斜め下に落とした。
俺は何かまずい事を言っただろうか。
女性「左様でございますか」
俺「いや、その、止まないと俺も貴方も帰れないじゃないですか」
女性「そうでございますね。直に止みますでしょう」
まるで、雨が女性の言葉を汲み取ったかのように弱まっていく。やっぱり巫女さんには不思議な力があるのだろうか。程なくして雨が止んだ。
喜びを分かち合おうと俺は視線を女性に戻す。と。
俺「あれ?」
雨が止んでいく様子に夢中になっていたとでも言うのか。
巫女さんの持つ不思議な力が働いたとでも言うのか。
女性はここに存在していなかったとでも言うのか。
そこに女性は居なかった。
俺「さっさと帰っちまった、ってか」
一時の雨宿りの仲だ。親しい訳では無いが、少し寂しさを感じてしまう。
不思議な人だったな、と思いながら俺は家へと帰った。
美琴「あら?俺ちゃん、不思議な香りがするわねぇ」
帰るなりカーチャンは俺を見てそう言った。
俺「ちょっと不思議な人に会ったんだ」
カーチャンは、じっ。と俺を見つめていたが、特に深くは聞いて来なかった。
とりあえずカーチャンが用意してくれたお風呂に入り、その後はいつも通りに過ごした。明日は何をしよう。そんな事を思いながら眠りに就けば、すぐに明日はやってきて。
俺「今日は……」
>>331 1 図書館に行く
2 ぶらぶらする
>>326 給料日来たから買って昨日帰ってきたw
>>327 前にも少しだけ出てるんだけどなw
おやすみ。また夜にでもw
329 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/28(金) 10:29:59.19 ID:LbzQ0+1k0
巫女服の優都(・∀・) リアルタイムで読めなくて残念だ 誰だ? ヒュプ子もイザナミも主が巫女服好きっぽいが…
330 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/28(金) 10:53:30.46 ID:LbzQ0+1k0
×ヒュプ子→○タイプHか
331 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/28(金) 18:48:22.17 ID:z4RsO/zDO
またVIP落ちてんのか 2
332 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/28(金) 22:49:17.31 ID:LbzQ0+1k0
ほしゅ(´・ω・`)
333 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/29(土) 00:02:09.04 ID:9K8tHQII0
>>ぶらぶらする
特に予定も無いので気ままに散歩をする事にした。
ぶらぶらと適当に歩きながら、俺は心のどこかでまたあの女性と会えないだろうかと思っていた。たった少しの間雨宿りをした間柄。特に会話が弾んだりした訳でもなかったが、あの女性は俺の中に強い印象を残した。
ふと空を見ると、青々とした世界が広がっていた。雨が降る気配はない。
俺「そう言えば、今日15日だよな」
商店街にあるケーキ屋さんで15日を苺とかけ、苺のショートケーキ半額セールをやっているはずだ。
俺「よし。行くか」
暇を持て余してぶらぶらしているだけだったが、ケーキ屋さんに行くという予定ができたな。
店員「ありがとうございました」
俺「ありがとうございます」
ケーキ屋さんから出た俺の手には白い箱が一つ。
中身を崩さないように水平を保ちながら歩きだすと、スウッ。影が落ちた。
太陽が灰色の雲に飲まれている。一雨来そうだ。走りたいが、箱の中身の事を考えると走りたくない。
俺「うわ、降ってきたか」
俺もケーキも濡れるのは御免だ。
一先ず雨宿りをしようと屋根のある場所を目指す。確かここからだと月ヶ丘公園が近いな。あの公園には、木で造られた屋根椅子テーブルのトリプルセットがあったはずだ。少し歩みを速める。と、すぐに目当ての場所に着いた。
ケーキをテーブルの上に置き、空の様子を伺う。
俺「通り雨っぽいな」
コツン。
雨音の中、はっきりとした靴音が響く。
振り返ると、薄水色の髪の女性が立っていた。
>>335 1 また、雨宿りですか?
2 奇遇ですね
3 雨女ですか?
>>329 あまり今時間が無いから俺も来れてないしな。すまんw
基本的には髪色被らないようにしてるからピュプ子(タイプH)では無いな。
>>331 ほんとよく落ちるな。
>>332 保守さんきゅ!
334 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/29(土) 00:17:29.83 ID:o0nvTrUT0
誰だー 寝ようと思ったのに気になって寝られないw
335 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/29(土) 00:35:31.87 ID:3qPON2Fa0
2
336 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/29(土) 07:55:01.16 ID:OURC1tQl0
今日で仕事納めだー! いってきます保守
337 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/29(土) 10:29:24.53 ID:x/gebJVd0
保守
338 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/29(土) 18:48:54.81 ID:x/gebJVd0
ほしゅ
339 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 08:22:33.95 ID:3qgfRoDR0
保守
340 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 12:52:54.40 ID:VTCCljtB0
保守
341 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 16:45:40.23 ID:k/XKI+wT0
保守&スペロピッピンツーペット
342 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 21:30:52.99 ID:JYylbbqe0
ほしゅ
343 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/30(日) 22:24:37.97 ID:8p1Xdpia0
>>奇遇ですね
そう声をかけると、女性は靴音を響かせながら近寄って来た。
また出会えるとは思っていなかった。嬉しくて緩みそうになる頬を引き締める。コツン。靴音が止んだ。
女性「奇遇ではございません」
俺「えっ?」
女性「雨宿りでございますから」
女性はさも当然と言う感じで、どこかつまらなさそうにそう言った。
確かにこの公園で屋根があって雨宿りができるのは、この場所だけだ。だとしても俺と女性が同じ日に同じ場所で再び雨宿りをする確立はとても低いんじゃないだろうか。
俺「いや、本当奇遇ですよね」
女性はただ立ち、雨を眺めている。
しん。無言の時が流れた。無音にならないのがせめてもの救いか。なんて思いながら雨が止むのを待つ。
俺「良かったら座りませんか?」
女性「どうして……は立ち座……拘……のでしょう」
雨音が一層強くなり、女性が何を言っているのか聞き取れない。聞き返すと女性はただ首を横に振り、それから静かに腰掛けた。
これはお近付きになれるチャンス。の様な気がする。何か、女性を引き留める事ができるものは無いだろうか。
俺(そう言えば、さっきケーキ買ったよな)
白い箱を見る。あの中には、苺のショートケーキと、キルシュトルテ。あと、プリン・ア・ラ・モードが入っている。
苺のショートケーキは、苺の甘酸っぱさが生クリームとスポンジの甘さを引き立てていて絶妙。
キルシュトルテは、さくらんぼの酸味とチョコレートの苦味が堪らない。
プリン・ア・ラ・モードは、プリンに生クリーム、果物と甘いものが色々食べられて文句無し。
俺(どれが良いかな……)
>>345 1 苺のショートケーキ
2 ザッハトルテ
3 プリン・ア・ラ・モード
保守ありがとな!
>>334 いや、ピュプ子じゃないなら答えはもう出てるだろ?w
>>336 お疲れ!仕事納めか……良いなw
>>341 もんなゃー
ユートピアゆーと(縮れ毛)
345 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 23:10:04.54 ID:JYylbbqe0
引き立て絶妙1!
346 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/30(日) 23:51:20.72 ID:PRS1jxJ/0
今年中に終わりますか? 読んでないけど結末だけ楽しみにしてます!(`・ω・´)
347 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/31(月) 11:27:54.63 ID:7iylSBtj0
348 :
名も無き被検体774号+ :2012/12/31(月) 11:32:18.22 ID:ckdi0rDV0
イザナミさん?
349 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/31(月) 19:07:41.87 ID:lh4L6i8A0
すまん。今日はちょっと書けるかわからん。
>>344 縮れ毛ってww
>>345 おk!
>>346 あと数時間では難しいな。このルートの結末ならそう時間はかからないと思うぞw
>>347 俺の仕事は世間が休みの時が稼ぎ時だから忙しいんだ。すまん。
>>348 イザナミ「お呼びでございますか?」
(イザナミは貴方を静かに見ている
)
350 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/31(月) 22:54:05.27 ID:lh4L6i8A0
>>苺のショートケーキ ここは苺のショートケーキにしよう。無難だしな。 白い箱を開けて苺のショートケーキと、プラスチックのフォークを取り出して女性の前に置く。女性はケーキを見た後、俺を伺うように視線を向けた。 女性「こちらは?」 俺「良ければ召し上がってください」 女性「ケーキ、でございますよね」 まじまじと色々な角度から眺めた後、女性はそう言った。 もしかして、どこぞの宗教のように巫女さんにも食物制限とかあるのだろうか。 俺「食べられませんか?」 女性は暫く逡巡していたが、ゆるゆると首を横に振ると少しだけ笑ったように見えた。 ざぁ。と雨音が強くなる。 女性「有難く頂戴致します」 礼儀正しく頭を下げてから、女性はフォークを真っ白な面に刺し込む。それを見てから俺も、もう一つある苺のショートケーキにフォークを入れた。 女性「甘い……」 スポンジと生クリームを口に入れた女性がそう呟いた。 大人な女性だから、甘いのはあまり好きじゃないのだろうか。そう思ってちらり。と見てみると、口角が僅かながら上がっていた。良かった。と思い見ていると、苺を含んだ女性の柳眉が微かに。ほんの微かに寄った。 俺(そんなに酸っぱいか?) 自分の苺を口に含むと、生クリームの甘さには劣る。が、甘かった。ここの苺は酸味が強いはずだが、今日のはいつものより甘く感じる。 女性は苺をまるで処理をするかのようにさっさと食べると、スポンジと生クリームを食べ始めた。表情が和らいでいる。もしかして。 俺(人は見かけによらないって言うしな) 女性「有難うございました」 俺の考えを打ち消すかのように女性が凛とした声でそう言った。 すっ。と女性が立ち上がる。 女性「間もなく雨も止むでしょう」 女性の言葉に反応したかのように雨が弱まった。 俺「お別れですね。今度雨宿りする機会があったら、またお菓子を用意しておきます」 女性「そんな事をしていただくわけには」 女性が言い終わる前に俺は自分の言葉を押し付ける。 俺「甘いお菓子を、用意しますから」 そう言うと女性は少し瞳を見開いた。微かに頬が色付く。 女性「流石、ご聡明でございますね」 俺はそれに笑って返す事にした。 雨が止んで雲が晴れる。眩しいくらいの陽が公園に降り注いで目が眩んだ。 俺「晴れましたね。って、あれ?」 目が慣れて辺りがはっきりと見えるようになった頃、女性の姿は無くなっていた。 〜二冊目終了〜
351 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2012/12/31(月) 23:04:54.96 ID:lh4L6i8A0
〜三冊目〜
あれから俺は外出する時に何かしらのお菓子を持ち歩くようになった。それはクッキーだったりチョコだったり蒸しケーキだったりと様々だが、総ては、またあの女性と会えた時の為。
雨が降って同じ場所で雨宿りをする確立なんて低いと解っておきながら、俺はそんな事を繰り返していた。
俺「変態か、っての」
自分でもちょっと気持ち悪いな。とは思う。名前もわからないあの女性に会えないかと期待する々。
やはり期待は期待で終わり、その度にカーチャンと優都、柚葉が俺の作ったお菓子を食べる事になるのだが。
俺「今日は……」
>>353 1 図書館に行く
2 ぶらぶらする
帰ってきたから12時前後までは起きてられたら待機してる。
一応、良いお年をw
352 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/01(火) 00:33:23.08 ID:z9A+HHkw0
1きてたのか! あけおめ!ことよろ! タナ子もことよろ! 2
353 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/01(火) 01:07:40.30 ID:1vrD7R9j0
今年もよろしく!
2
>>1 忙しいのにお疲れさまでした
354 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/01(火) 20:45:57.24 ID:z9A+HHkw0
保守
355 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/01(火) 22:49:21.14 ID:WHPLRi5X0
明けましておめでとうございます。
予定では去年で終わってるはずだったんだが、意外と色々な分岐を選んでくれたからもうちょっとかかりそうだw
よければ今年も付き合ってくれると俺が助かるwww
>>352 明けました。よろしくな!
タナ子「ふふっ。今年もいっしょでうれしいです」
(タナ子は笑っている)
>>353 よろしくな!
いや、俺はやりたくてやってることだからさ。寧ろこんな時期に付き合ってくれてありがとな。
>>354 保守さんきゅ!
356 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/01(火) 23:03:57.37 ID:WHPLRi5X0
>>ぶらぶらする
今日の空は曇天。雨が降りそうだが、まだ降ってはいない。今日はいつもより、女性に会えるんじゃないか。と言う感じがしている。
特に向かう場所も決めずにぶらぶらと歩いていると、女性と初めて会った図書館の前まで来ていた。あの日と同じ休館日。まるであの時を再現するかのように雨が降り出した。図書館の入り口へと向かい濡れない場所まで辿り着くと、ざぁ。雨が強くなった。
コツン。雨音に混じって、靴音が響く。それは聞きたかった、音。
俺「またここで雨宿りですね。約束通り、お菓子を用意しましたよ」
女性は何も答えない。
驚くなり喜ぶなりしてくれると思っていただけに、無反応は少しショックだ。
コツン。歩みを止めない女性との距離はどんどん縮まっていく。
女性「時に。夢と現実。どちらがお好みでございますか」
俺「え?」
女性「時に。生と死。どちらがお好みでございますか」
俺「あの?」
女性「ワタクシにはわからないのです」
靴音が止む。
女性「俺様が何をお望みなのか」
女性が俺の名前を言ってくれた。
違う。
どうして俺の名前を知っているんだ。
違う。
貴方は一体どこの誰なんだ。
違う。
俺「なぜ、そんなに苦しそうなんですか」
女性が俺を真っ直ぐ見据える。その顔は無表情。でも、どこか苦しそうに見えた。
女性「ワタクシが、苦しそう?」
俺「はい。あの、良かったらちゃんと話を」
?「その必要はないわ」
ひゅん。銀が俺と女性の間を裂いた。
たんっ。くるん。女性が飛び退り、宙で一回転する。一般女性では有り得ないような動き。
俺「カーチャンっ?」
いつの間にか俺と女性の間にカーチャンが立っていた。
美琴「本当にイザナミの雨宿りは厄介なのよねぇ」
手にはいつかの夢で見た十手が握られている。
女の子「手間取ってしまいました」
カーチャンの横にはいつかの夢で見た女の子が居る。
俺「……違う」
夢じゃ、ない。
>>358 1 カーチャン
2 あのさ
3 イザナミ、さん?
357 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/01(火) 23:41:30.53 ID:9xp1Fj3T0
1あけおめ〜〜 今年もよろしく! 鞠華もよろしく!
1あけおめ! おつも楽しみにしてるよ〜 3で!
359 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/02(水) 02:30:04.73 ID:po0AGDsY0
>>イザナミ、さん?
そう呼び掛けると、雨に打たれている女性はカーチャンに向けていた視線を俺に移した。
イザナミと言うのはあの女性の名前なのだろう。
美琴「イザナミ、どこを見ているのかしらぁ?」
カーチャンは雨に濡れるのも構わず間合いを一気に詰めると、十手を横に薙ぎ払った。
しまった。俺が話し掛けたからイザナミさんに隙が出来たんだ。
俺「イザ――」
イザナミ「甘いですよ、ミコト様」
軽い。まるで、羽でも生えているんじゃないだろうかと疑いたくなるくらい、軽い。雨の中イザナミさんが軽やかに飛ぶ。カーチャンの背中を蹴り倒し、こちらへと向かってくる。
女の子「マスターは連れていかせませんっ!」
イザナミ「俺様は愚か、自分へも力を満足に使えない子供に用はございません」
イザナミさんがそう言うと同時に女の子の短い悲鳴が上がる。女の子の体が蹴り飛ばされ宙を舞い、カーチャンの隣に落ちた。
イザナミ「ワタクシが恐ろしく感じますか」
否定、できなかった。
俺は初めて目の前の女性が恐ろしいと、思ってしまったから。
今まで不思議だな、と思う事はあった。
どうしていつも、俺が雨宿りをしてすぐにイザナミさんが現われるのか。
どうしていつも、俺が雨が止むのを見た後イザナミさんの姿が無いのか。
普通なら、怖いし不気味だと思う。でも俺はただ不思議だと思うだけではなく、会いたいとすら思っていた。
でも今は。
イザナミ「残念です」
影のある瞳。イザナミさんは恐怖で動けない俺の横を通り過ぎた。かと思うと、両肩に重みが加わった。イザナミさんが手を置いたのだ。
俺を殺すのか。恐怖で心が埋め尽くされる。
イザナミ「約束、でございますから」
耳元で囁かれた言葉は、俺の知っている声音で。
はっとして女性の名前を呼び振り返ると、もうそこに姿は無かった。
俺「約、束?」
もしかして。と、上着のポケットに手を入れる。そこにあった筈のキャラメルは無くなっていた。
俺「イザナミ、さん……」
雨は、止んでいる。
俺とカーチャン。そして女の子は一先ず家に帰った。
俺「…………」
>>362 1 どういう事だよ?
2 二人とも、大丈夫か?
3 イザナミさんって
360 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/02(水) 02:30:58.05 ID:po0AGDsY0
>>357 あけおめことよろ!
鞠華「一緒に初詣へ行きたいんですの」
(どこからかヘリコプターの音がしてきた)
>>358 あけおめ!
ってことはいつもありがとなw
361 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/02(水) 02:49:21.73 ID:zOIlzUxp0
この回はまだタナ子に名前がついていなかったか 1
362 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/02(水) 10:31:24.24 ID:5ka2R2Qb0
ヘリwこの登場の仕方大好きなんだw じゃあ俺は優都とお雑煮食べよう すまん3
ほす
364 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/03(木) 08:32:06.15 ID:tFYFuDi00
保守
365 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/03(木) 11:39:14.86 ID:XN4olqgr0
保守
366 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/03(木) 18:21:31.89 ID:XN4olqgr0
保守
367 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/03(木) 23:57:47.53 ID:bQFlzFWF0
>>イザナミさんって
そう言いかけた時。俺の言葉を遮るかのようにカーチャンが口を開いた。
美琴「このまま忘れるのと、知って生きるの。どっちがいいかしら?」
横に女の子が立つ。俺が忘れる事を望むのならば、きっとこの女の子が手伝ってくれるのだろう。でも、その必要は無い。
俺「教えてくれよ。カーチャン」
美琴「俺ちゃんの望んだ日常は、無いかもしれなくても?」
女の子「今ならまだ引き返せます」
知らなかった事にして、日常を送るのは簡単だ。でも、俺は。
女性との。イザナミさんとの出会いを、過ごした時を無かった事にはしたくない。
だから俺は、逃げていた現実と向き合う。もう目を逸らさない。
カーチャンはそんな俺の意思を感じ取ったのか、困ったように微笑うと女の子に頷いた。
女の子「失礼します、マスター」
俺の背後に女の子が素早く回り込む。この光景は確か、前にも。
待ってくれ。俺は忘れたくないんだ。二人が俺の為にしてくれた事を。イザナミさんとの事を。
そう思った所で動きが止まる訳もなく、とんっ。と首に軽い衝撃。今まで気づかなかったが、もやもやとしていた頭がすっきりしてきた。そして今までの出来事が鮮明に蘇る。朧気であやふやだった、あの出来事も現実だったのだと告げる。
美琴「ちゃぁんと、思い出したのね。そうね……イザナミの話をしようかしら」
イザナミさんは、カーチャンの国の人間。ではなく、女の子と同じヒューマノイドで、お爺ちゃんの秘書的存在らしい。
そしてヒューマノイド特有の能力は、雨宿り。
俺「雨宿り……」
>>370 1 雨宿り、って?
2 この女の子は?
3 婚約者問題って
368 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/04(金) 00:08:16.43 ID:oa53wWPT0
>>361 まだついてなかったんだよな。若干不便w
>>362 庶民には到底できないからなw気に入ってるもののひとつだwww
優都「お雑煮のお餅は何個にするぅ?ユウは後できな粉でも食べたいから、二個かなぁ」
(優都の瞳はきらきらしている)
>>363-366 保守ありがとな!
369 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/04(金) 10:04:44.36 ID:l7Pr0LVV0
先生…イザナミENDが見たいです…
370 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/04(金) 11:50:41.26 ID:boOhtzJ80
1
371 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/04(金) 17:23:30.28 ID:boOhtzJ80
ほしゅ
372 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/04(金) 23:27:33.40 ID:oa53wWPT0
>>雨宿り、って?
美琴「イザナミは、雨に宿ることができるのよ」
カーチャンの国は機密の国。故に入国するのも出国するのも複雑らしく、基本的にはその国から出る事は叶わないらしい。しかしイザナミさんの雨宿りと言う能力は、自分自身の精神を雨に宿らせる事が可能な為、国外である俺の所まで来れたと言う事だった。
俺「だとしても、よく俺の所にピンポイントで来れたな」
美琴「イザナミは諜報役だったから、ある程度の場所がわかれば俺ちゃんを探しだして後をつけるなんてわけないわ」
女の子「でも、イザナミはあくまでも雨に宿るだけのはずです。なのにっ」
女の子は俯くと、きゅっ。と悔しそうに唇を噛んだ。それをカーチャンがやんわりと止めさせる。
美琴「そうね。姿が見えるはずもないし、ましてや実体があるなんてびっくりよねぇ」
女の子「イザナミは以前より更に能力を使いこなしているんですね」
女の子は冷静さを取り戻したのか、静かにそう言った。纏う空気も全然違う感じがする。そう言えば、この女の子にも能力があるんだよな。
俺「なぁ。その、お前にも能力があるんだろう?」
美琴「ちょっと俺ちゃんダメよぅ?かわいい女の子にお前、なんて言っちゃ」
俺「いや、だって名前無いって言うから呼べないだろう?」
ならつけてあげればいいじゃないの。
カーチャンのその一声でマスターである俺が付けることになった。かなり安直たが、女の子と出会うきっかけになった本棚からとってタナ子と名付ける事にした。
女の子──タナ子は特に異論は無いようで、自分の能力について話し始めた。
タナ子「わたしの能力は未熟ながら、記憶の制御と解除です」
俺があの出来事を朧気に覚えていて、夢だと思っていたのは、やはりタナ子の力が働いていたからだった。本来なら一切思い出せないようにする事も可能らしいが、まだそれはできないらしい。
そして婚約者問題については俺が一旦放棄した事により、カーチャンもタナ子もどうなっているのかわからないと言う事だった。
>>375 1 部屋に戻る
2 なぁ、カーチャン
3 あのさ、タナ子
373 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/04(金) 23:32:39.17 ID:oa53wWPT0
>>369 あるぞ(小声)
今のルートならおすすめなのは大団円的なやつか可哀想な感じのやつだな。
>>371 保守さんきゅ!
今回は結構あっさりタナ子の名前が決まったなぁ〜
375 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/05(土) 06:40:14.28 ID:Se0M9dkn0
保守
376 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/05(土) 07:31:49.32 ID:AGB9NX7Y0
377 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/05(土) 13:26:25.24 ID:9Hdg7Jtj0
イザナミさんには幸せになってほしい
安価踏んでたの気づかなかった… 本当にすいません
379 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/05(土) 23:19:44.47 ID:9Hdg7Jtj0
俺が選んでいいか? 1で
380 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/05(土) 23:20:00.12 ID:9ZmMLwgr0
2
381 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 04:25:00.92 ID:ZuwC0wwt0
ほしゅ
382 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 13:43:29.84 ID:hrvGOLiD0
保守
383 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 17:46:56.40 ID:tWdjTQlB0
保守
384 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/06(日) 20:00:39.92 ID:GkUC1fV70
>>部屋に戻る 不思議な人だとは思っていた。 ベッドに体を沈めながら思い返す。 繰り返してきた日常のほんの数日。その内の僅かな時間。決して長くはない時間だったが、俺の中では大きなものになっていた。 俺「イザナミさん……」 きっと、イザナミさんにとっては何ともない時間だったと思う。寧ろ、それが仕事だったという可能性だってあるだろう。時折見えた柔らかい表情すら。 そこまで考えて、俺は考えるのを止めた。これは俺の憶測に過ぎない。悪い事を勝手に考えて辛くなる前に出来る事があるんじゃないか? 俺「そうだよ。俺は、何も知らないじゃないか」 イザナミさんの事を。 こんな近くにイザナミさんを知っている人が居るのに。どうして聞かなかったのだろう。 コンコン。 誰かが扉を叩いた。入るように促したが、なかなか入ってこない。おかしいな、と思い扉を開けてみると誰も居なかった。が。ベッドに戻ろうとした所で、ベランダに人影がある事に気がついた。 恐る恐る近づいてみる。と、そこにはイザナミさんがいた。外は雨が降っている。 俺「イザナミさんっ!」 窓を開けようと鍵に手を伸ばしたが、透き通る声がそれを制した。 雨音と声が混じる。 イザナミ「俺様は、お怒りでございますか?」 俺「怒ってなんか無いですよ。びっくりはしましたけど」 イザナミ「びっくり、でございますか」 ワタクシは俺様に驚かされてばっかりでしたから、嬉しい限りでございます。 そう言って、ふっ。と、イザナミさんは小さく微笑った。 雨音が弱まる。かくり。イザナミさんが膝をついた。 イザナミ「申し訳、ございません。直に、雨は止むでしょう」 元から生気を感じられない顔色だったが、更に悪いような気がする。 俺「大丈夫ですか?今、カーチャンかタナ子を」 イザナミ「必要ございません」 背を返し呼びに行こうとしたが、耳元に熱を感じて振り返る。 雨音は、しない。 俺「ズルいですよ」 いつも勝手に居なくなってしまう。 そして。 イザナミ『また、雨宿り致しましょう』 俺を期待させる。 ずっと、雨が降っていれば良いのに。俺は叶わない願いを胸に部屋を出た。 〜三冊目終了〜
385 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/06(日) 20:11:31.40 ID:GkUC1fV70
386 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 20:37:24.94 ID:hrvGOLiD0
おかえりー! 忙しそうだね? 気長にまってるが、気にせず1のペースでがんばってくれー(´・ω・`)
387 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/06(日) 21:41:41.05 ID:GkUC1fV70
〜四冊目〜
あの後、カーチャンとタナ子にイザナミさんについて話を聞こうとしたのだが、何も教えてくれなかった。ただ、二人共必ず同じ事を言った。
イザナミには近付くな。
どうしてイザナミさんが現れたのか。その意図が読めるまで近付くのは危ないからとの事だった。
二人が俺の事を心配してそう言ってくれているのはわかっている。でも、イザナミさんは悪い人じゃないと思う。その証拠にカーチャンもタナ子も無理にイザナミさんを捕まえようとしないし、殺そうともしない。
俺「イザナミさん、大丈夫かな」
数日経った今。イザナミさんとは会いたくても会えていない。体調が悪そうだったのが心配で仕方が無い。
でも、ただ心配しているだけでは何も得られない。唯一、得られるとしたら自己満足くらいか。でも、そんなものは必要無い。今必要なのはイザナミさんの情報と、俺自身の事だ。
一度現実逃避をした為に、現在の俺の状況がどうなっているのかさっぱりわからない。
俺「どうするかな」
>>389 1 リビングに行く
2 外に出る
3 部屋の片付けをする
4 雨乞いをする
>>386 ただいまー!
ちょっと今俺の仕事がレベルアップするかどうかの段階だから忙しいんだ。悪いな。
なるべく一日一回は書くようにするからよろしくw
388 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 22:08:31.10 ID:2zZN/NQT0
>>1 頑張れー!
コンプまでは長いからゆっくりでいいよーw
389 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 22:37:13.45 ID:djvZLR2YO
是非2で
390 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/06(日) 23:41:42.15 ID:K13ZQ5S70
仕事が一番重要なんだから無茶しなくてもいいんだぜ?
391 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/07(月) 18:43:52.06 ID:BQ4JUbIl0
保守
392 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】(1+0:8) :2013/01/07(月) 21:09:46.74 ID:I0c1MQXx0
ほ
393 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/08(火) 04:34:12.30 ID:dh+Tk+ZA0
今何パーコンプリートしてるの?
394 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/08(火) 13:28:16.32 ID:0BiT0YEl0
昨日書いてる途中で寝落ちたwすまんw
>>388 ありがとなー!
コンプは本当に時間かかるぞwww
>>389 おk!
>>390 ありがとう。でも、俺今仕事がよくわからなくてなwだからもう一つの好きな事をやってみようと思ったんだ。
だから今は無茶してないけど、ちょっと無茶してでもやりたいんだwww
>>391-392 保守さんきゅ!
>>393 そうだなぁ。大元のルートの内の個別ルート(婚約者・鞠華ルートとかな)が出でないところ多いし、大元のルートも出てないのあるからなぁ。20くらいか?
396 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/08(火) 15:34:47.95 ID:0BiT0YEl0
>>外に出る
家の中だとカーチャンとタナ子が居るから、イザナミさんに会える可能性は低い。俺は外に出る事にした。
俺「雨は……降りそうに無いよなぁ」
雨が降ると湿度が上がる。そうなると本が傷んでしまうから雨の日は好きじゃなかった。でも、今は雨が待ち遠しい。
ヒュン。視界の端に何かを捉えた。振り向くのが早いか何かが来るのが早いか。
答えは後者。
俺「うぐっ!」
ギリッ。と喉元にがたいの良い男の太腕が食い込む。こいつは一体どこの誰なんだ。いや、それよりどうして俺を。
意識が保てなくなる。酸素が足りなくて苦しい。視界が暗い。俺は、死ぬのだろうか。
?「ワタクシの次期主に触れる許可を出した覚えはございません」
この声は誰の声だ?
喉元の圧迫感が無くなり、体が横たわった感覚がする。ひゅう。と、一気に酸素が入ってきて激しく咳き込んだ。
?「もう、大丈夫でございます」
頬が濡れる。冷たい。
?「マスター!」
霞む視界。揺れる漆黒の髪。髪と同じ色の瞳が心配そうに俺を覗き込んでいた。
俺「……っ、タナ子?」
タナ子「はい。だいじょうぶですか?」
俺「ああ」
周囲を見回してみる。俺とタナ子、そして男しかいない。男は意識が無いのか、地面にだらしなく体躯が転がっていた。
タナ子が男から聞き出した情報によると、この男も機密の国から来た人間らしい。ただ、カーチャンとは違う国だそうだ。所謂敵対関係にあるらしく、次期国王になる可能性がある俺を消しに来たという事だった。
ふと、ある日の夜を思い出す。
俺「もしかして、前にも助けてくれなかったか?夜に」
タナ子「あっ、えっと、その……」
わたわたと慌てる姿を見る限り、きっとそうなのだろう。俺は助けられてばっかりだな。
俺「ありがとな」
タナ子「でも、今マスターを護ったのは」
わたしじゃないです。
タナ子は苦々しそうにそう言った。
>>398 1 リビングに行く
2 部屋の片付けをする
3 雨乞いをする
4 寝る
>>395 嬉しいよ。ありがとな!
397 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/08(火) 16:22:44.39 ID:iy0VKXEy0
マスター、いつもの
398 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/08(火) 18:00:46.51 ID:f0gAccF4O
3
399 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/08(火) 22:12:07.83 ID:dh+Tk+ZA0
もう誰かゲーム化してくれ
400 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/09(水) 07:49:24.14 ID:HNQpcK560
>>雨乞いをする
庭に行き、周囲を伺う。
近くにタナ子の姿は見えない。カーチャンは買い物に行っている。他に人は、いない。
俺「よし。やるか」
ボウッ。集めた枯れ葉枯れ枝に火を着けて煙を焚く。煙を雲に見立て、太鼓を鳴らして雷雲を表現する。と言いたい所だが、さすがに太鼓は無い。
行き当たりばったりで考えたものだから、ロクに準備もしていない。太鼓、どうしようか。
俺「そう言えば……」
俺の体で太鼓に成り得る部位があるじゃないか。そう。ここだ。
俺「太鼓腹って言うしな」
ぽん。と、軽くお腹を叩く。そこまで脂肪がたゆんたゆんでは無いが、きっと腹太鼓として使えるはずだ。
準備は整った。後は雨乞いするだけ。
ぽんぽぽんぽん。ぽぽんぽん。
露出しているお腹が若干冷えて辛い。が、雨乞いの儀式だ。致し方あるまい。
俺「あーめあーめふーれふーれ、かぁーあちゃんがぁー」
タナ子「あの……マスター?」
ピシリ。俺の体が硬直する。
見られた。見られた見られた。
煙が充満している中、お腹を露出して激しく叩き、歌い踊り狂っている様を、見られた。
一気に恥ずかしさと虚しさとどうしようもない感情に襲われる。
俺「すみませんでした」
タナ子「いえっ!あの……マスター、は」
そんなに、イザナミに会いたいのですか?
俺はタナ子の問いに、頷いた。
タナ子「少しだけ、お話してもいいですか?」
俺「ああ」
タナ子が自分から話すなんて珍しいな。
>>402 1 イザナミさんの事?
2 タナ子の事?
>>397 俺「おう。いつものな。って知らねーよ!」
(俺は楽しそうだ)
>>399 実際ゲームにしたらしょぼくなりそうだけどなwww
20日ぶりの休みだー!www
午後は予定あるから書けるかわからんが、午前中は待機してるなw
401 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/09(水) 10:14:21.22 ID:IZNruJKb0
休み良かったな! 午前中に誰か安価踏んでくれないかな
402 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/09(水) 12:16:39.05 ID:yFkAAnh70
迷うな〜 1で
403 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/09(水) 18:52:07.91 ID:QI63v9Nv0
ずいぶん長い出勤だったんだなwおつかれw 保守
404 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/09(水) 22:21:39.23 ID:+hbGLbcj0
久々の休みが半日って大変やね〜 イザナミさん√に期待しつつ保守
405 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/10(木) 02:07:49.46 ID:RkSTngvL0
>>イザナミさんの事?
タナ子「はい。イザナミは、レイシス様の側近でありながら、わたし達の教育者でもありました」
ヒューマノイドの能力を上手く使う為に、イザナミさんが指導していたらしい。
タナ子の瞳が、少し冷たくなる。
タナ子「わたしの力は、記憶の制御と解放。その応用は、感情と感覚の制御です」
俺「感情と、感覚?」
こくん。と、タナが頷く。
わたしはまだ技術的にも精神的にも未熟です。そんなわたしでは任務を遂行できない。
冷静で、感情に流されないわたしじゃないと。
痛くても、泣いたりしないわたしじゃないと。
わたしでは、マスターを護れない。
タナ子「でも、イザナミは、そんなことをしなくていいと、言うのです」
タナ子の瞳が柔らかくなる。
タナ子「そんな力はつかわなくていいと、辛いことはしなくていいって、痛いことはイザナミがやるから、がまんしなくていいって」
きっと、二人が生きてきた世界は、今いる俺の世界とは違う世界なのだろう。
きっと、俺の知っている安全で綺麗すぎる世界じゃなくて、想像もできない世界。
タナ子「イザナミは、こわくないです。誰よりもやさしいおねーさんなのです!」
だから、わたしのことを蹴り飛ばした時も、雨のイザナミが痛くないように地面に降ろしてくれたのです。
タナ子「イザナミは、悪くないです。だからマスター、きらわないで、ください」
俺「嫌わないよ。話してくれてありがとな、タナ子」
くしゃり。と、俺は泣きそうになっているタナ子の頭を撫でた。
>>407 1 リビングに行く
2 部屋の片付けをする
3 寝る
>>401 すまん。遅くなっちゃったな。
>>402 これ実は割と大きい。かもしれない分岐選択だったんだぜw(小声)
>>403 いや、まだ良いほうw酷い時は一ヶ月近かった事もあるからなwww
>>404 午後の予定が最後の最後でごたついてな。やっと色々と落ち着いたよw
このまま選択の方向性を変えなければ何かしらのイザナミルートにはなるぞ(小声)
406 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/10(木) 02:26:32.51 ID:4o1hniH3O
なんか大変なんだな お疲れさん
407 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/10(木) 02:34:43.88 ID:aYa7sAC60
>>1 おかえりー、お疲れさま!
ひさびさの休みにまで仕事なんて大変すぎる(´・ω・`)
ちょっとの無理はしても無茶はするなよ
3 寝る
俺も寝る
408 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/10(木) 07:13:43.61 ID:ckcAS3yE0
タナ子と話をしてたのはてっきりリビングだと思ってたけど違かったんだなw
409 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/10(木) 22:00:20.39 ID:aYa7sAC60
ほしゅ
410 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/10(木) 22:33:51.26 ID:AeH+fmRv0
>>寝る 俺は寝る事にした。なんだか疲れた気がする。 自分の部屋に戻り、ベッドに身を投げた。外はまだ明るい。少し昼寝をするだけだと自分に言い聞かせ、瞳を閉じた。 俺「ここ、は?」 暗い。真っ暗だ。ふわふわと浮かんでいるような気持ち良さ。ああ、俺は夢を見ているのか。 どこからか水音がする。一つ雫が落ちて、暗闇に波紋が広がる。また一つ、雫が落ちて波紋が広がる。それは幾つも繰り返し、雨となった。 俺「イザナミ、さん?」 姿は見えないが、すぐ近くにイザナミさんがいるような気がした。俺の夢の中だ。どうせなら都合よく出てきてくれたりしないだろうか。 イザナミ「お呼びでございますか?」 透き通る声が暗闇に広がった。思わず名前を呼んで辺りを見渡す。目視できるのは、暗闇と広がる波紋。イザナミさんの姿は無い。 どこにいるんですか。縋るような、情けない声が出たけれど気にしていられない。なぜか心が焦る。どこからくるのかわからないが、不安が込み上げてくる。 イザナミ「大丈夫でございます。ワタクシは、俺様のお側に控えております」 でも、隣を見ても上を見ても下を見ても。 イザナミさんの姿は無い。 イザナミ「ワタクシは雨と共に在ります。恵みの雨となりて、お護り致しましょう」 雨が降り注ぐ。冷たいはずなのに、どこか温かかった。 俺「イザ――」 ガシャンッ!! 激しい音がして、俺は飛び起きた。一瞬辺りが暗かったので夢か現つかわからなくなったが、暗闇に慣れてきた瞳が時計を捉えて納得する。昼寝のつもりが、すっかり夜まで眠ってしまったらしい。 ドカッ!ダンッ!! タナ子「マスター!ご無事ですかっ」 扉越しに、くぐもったタナ子の声が聞こえた。その後ろで、野太い声が呻いている。 俺「タナ子、もしかして!」 タナ子「はい。お昼の……行かせません!」 カキン!ドタッ。 お昼に俺を襲った奴等がいるのだろうか。激しい物音がすぐ近くと、少し遠いところから聞こえる。
411 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/10(木) 22:46:09.10 ID:AeH+fmRv0
ガチャリ。扉が開いてタナ子が部屋に入ってきた。扉の向こうにはタナ子より大きい大人の男が転がっていた。 タナ子「すみません、マスター。数が多くて、っ!」 パリィン! タナ子がそう言うや否や、ベランダに通じる窓が割れて男が入ってきた。 すかさずタナ子が俺と男の間に入ろうとするが、間に合わない。男の手中にある銀色のナイフが、煌めく。 タナ子「いやぁ!マスターっ!!」 ?「もう、大丈夫。よく、頑張りましたね」 トンッ。 不思議と、痛みは感じなかった。あるのは、僅かな重み。 ?「……ッ」 目の前の塊から、吐息が漏れた。 ?「ご無事で、何よりで、ございます」 雨の匂いが、広がる。 俺「イザ、ナミ……さん?」 ずるり。 俺にもたれかかるイザナミさんの白い装いが、深紅に染まる。 男は呻き声も上げず崩れ落ちた。手中にあるナイフは、真紅を纏い煌めいた。 イザナミ「ッ、フ」 俺「イザナミさんっ!今、手当てを」 イザナミ「必要、ございません。もう、間に合い、ません、から」 俺「そんな……俺は、まだ、イザナミさんにちゃんとお菓子を振る舞ってないですよ?死んじゃ駄目です!」 イザナミさんは何も答えず、ただ、困ったような、寂しそうな、微笑を浮かべた。 ドタドタドタ。 誰かが駆けてくる音がする。見ると、カーチャンが息を切らして立っていた。タナ子が呼んできたのだろう。 美琴「イザナミ!あなた、力を応用しすぎたわねっ?」 イザナミさんが、柔らかく微笑う。 ごめんなさい。と言うかのように、覗き込んでいるカーチャンの頬を撫でた。イザナミさんのその仕草に、カーチャンが顔をくしゃりと歪める。
412 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/10(木) 22:49:16.97 ID:AeH+fmRv0
タナ子「イザナミ?わたし、お名前ができました。マスターがくださいました。だから、まだまだ教わることが、いっぱい、いっぱい、あります」 イザナミ「良い事でこざいます。でも、タナ子」 ぼろぼろ。 我慢していたのだろう。大粒の涙がタナ子の瞳から零れ落ちた。 イザナミ「貴方はもう立派。あの日の夜も、よくワタクシより先に俺様を護りましたね」 タナ子「っ!やっぱり、イザナミは」 その後は嗚咽が混じり言葉が聞き取れないが、イザナミさんはわかるのかタナ子に頷いて、頭を撫でた。 俺「イザナミさん。まだ、貴方は必要なんです」 イザナミ「俺様……。ワタクシは、お護りできただけで、本望でございますから。だからどうか」 コトリ。綺麗に微笑ったイザナミさんは、糸の切れた人形のように動かなくなった。 ぽとり。室内だと言うのに、雨が降る。 雨が降る。 雨が降る。 一緒に雨宿りをする貴方は、もう。 いない。 Izanami END ―ED4 雨宿る力すら、無く―
413 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/10(木) 23:04:57.39 ID:AeH+fmRv0
反省会はもうちょっと待ってくれな。
>>406 忙しい時と暇な時の差が激しいんだw
>>407 まぁ確かに職場絡みだったけど仕事では無かったから、大丈夫だwありがとな。
>>408 状況:庭のまま。雨乞いをしてたまま。腹太鼓スタイルのまま。
かなり酷い光景だと思うぞwww
最初は俺の部屋でやる予定だったんだけどな。
>>409 ほしゅさんきゅ!
414 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/10(木) 23:19:12.59 ID:aYa7sAC60
EDを急ぎすぎたのか? ハッピーエンドにできなくてすまん 土砂降りのように泣きながら寝る
415 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 08:56:06.47 ID:hH5f02sw0
ほしゅ
416 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 19:37:16.90 ID:9JFCa2Bt0
保守
417 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/11(金) 20:14:20.65 ID:VZRQfWc90
―家族会議兼反省会―
美琴「イザナミは、ちゃんと自分の使命を果たしたのね」
イザナミ「何も気に病む事はございません」
タナ子「本当は、わたしが……っ」
美琴「もう少しイザナミの事を知っていれば、避けられたかもしれないわよねぇ。あるいは、別の物を探すか」
イザナミ「ワタクシは、少しでも俺様とお過ごしする事ができ、身に余る光栄でございました」
…………。
もう少しイザナミさんの話を聞いていたら、俺は違う行動ができていただろう。あるいは、違う方向の道もあったのかもしれない。
総てイザナミさんの期待に添える人間だったら、もっと違う一面も見れたかもしれない。
―MEMO―
イザナミさんは甘いものが好き?
---------
>>418-422 の間で多かった選択肢から12週目スタート
(ただし
>>422 がスキップの場合は
>>422 からスタート)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
9 婚約者・イザナミルート(
>>322 )
10 タナ子妹ルート
11 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
>>414 すまんな。
まぁ、ちゃんと道を通ればちょっと良いEDもあるはずだからw
>>415-416 保守ありがとな!
418 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 21:38:59.90 ID:9JFCa2Bt0
美琴婚約者ルートを目指してたのにイザナミ婚約者ルートが出てきてどっちにしようか迷うぜw 8美琴ちゃんに一票
419 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 21:50:15.41 ID:hH5f02sw0
じゃあ流されて8みこちゃん みこちゃんEDなかったもんな これからは安価避けて支援しよう
420 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 22:03:49.40 ID:JZY8QGE10
ここは9だ!
421 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 23:03:35.06 ID:ECJ5eDGWO
9かな
422 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/11(金) 23:12:26.42 ID:R8KhbD1r0
9で!
423 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 08:34:30.27 ID:03D6XRG60
ほ
424 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/12(土) 15:17:08.34 ID:U/0YPRnm0
12週目/婚約者・イザナミルートまでスキップ
>>ぶらぶらする
今日は特にする事もない。家に居ても暇だしぶらぶら散歩でもするか。
外に出ると暖かい陽の光が体に染みた。
どこに行こうかな。何て考えながら歩いていると、ぽとり。頬に冷たいものが落ちてきた。空を見上げる。
俺「げっ。雨かよ」
いつの間にか鉛色へと変えていた空からは、幾つもの雫が落ちてきている。とりあえず雨宿りをしようと近くの建物へと向かった。
そこは通いなれた図書館だったが、生憎今日は休館日。中には入れないが、入り口で雨が止むのを待つ事にした。ただ雨を見つめていると頭が、ぼーっとしてくる。
コツン。
靴音にはっとすると、女性が横に立っていた。薄水色の髪が印象的だ。
>>
1 雨宿りですか?
2 こんにちは
3 ……。
>>418 迷ってくれてありがとなw
今回はイザナミルートからスタートだけど、よかったら付き合ってくれな。
>>419 まだ出てないんだよなw
ちょwそんなこと言うなよ。いずれは通る道だったんだし、過疎スレなのに更にすすまなくなるだろwww
まぁ無理強いはしないがw
>>420-422 了解!
>>423 保守ありがとう!
425 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/12(土) 15:29:46.03 ID:U/0YPRnm0
426 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 15:34:07.51 ID:sScSDOK80
いずれは通る大人の階段か じゃあ全力で参加するぜ
427 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 16:09:29.50 ID:5Y/+hS+n0
1!
428 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/12(土) 19:38:52.59 ID:U/0YPRnm0
>>雨宿りですか?
俺と言う先客が居たからか、女性はやや驚いた後、微かに微笑った。
女性「雨宿りでございます」
冷たい印象を受けていたが、微笑うと柔和な感じがした。ちょっと安心する。
女性を見てみると、現代ではあまり見慣れなくなった和装をしていた。和装と言うか、もろ巫女服みたいだったが、コスプレと言う感じはしない。そうだ。この女性から感じたのは正確には冷たさじゃない。
神聖さだ。
俺「あのー、巫女さんか何かですか?」
女性「その様な職分もございますが、ほぼ趣味でございます」
もしかして、ちょっとやばい人だろうか。
女性「主の趣味でございまして」
ああ、何だ。神主さんの趣味か。
まぁ、やっぱり神社と言えば巫女さんだし巫女服だよな。
優都が巫女服を着てた時は吐き気がしたが、この女性は綺麗だと思った。
俺、巫女服好きなのかもしれないな。
俺「寒くないですか?」
女性「問題ございません」
何だろう。待っている間暇だし、ただ黙っているのも気まずいからつい話しかけてしまうが、会話が続かない。
無音。にはならない。
降り止む気配を見せない雨を見て苦笑すると、女性が首を傾げた。
女性「何か粗相がございましたでしょうか」
俺「いえ。雨が止みそうに無いな、と」
女性は僅かに瞳を丸くすると、雨を見つめる。
女性「止んだ方がよろしいでしょうか?」
>>430 1 まぁ、そりゃあ
2 いや、そうでもないかも
>>426 ああw
頼むよ、そうしてくれると嬉しいwww
429 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 20:01:00.82 ID:sScSDOK80
ksk
430 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 20:33:07.21 ID:ovX8bgCP0
2
2!
432 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/12(土) 23:08:48.51 ID:U/0YPRnm0
>>いや、そうでもないかも
言葉にしてみて、改めて思う。
初めて会ったはずの女性だが、どこか懐かしい感じがした。居心地は悪くない。寧ろ、ずっと居たいくらいだ。
イザナミ「そうでございますか」
微かに口許が微笑ったように見えた。
俺「もう少し、降りますかね?」
女性「お望みならば」
いやいや。さすがに俺の意思で雨が降り続ける訳がないだろう。けれど。
まるで、雨が俺の言葉を汲み取ったかのように少し強まっていく。
特に会話があった訳ではないが、雨を眺めなから女性と少しの時を過ごした。
イザナミ「お名残惜しくはございますが、間もなく雨も止んでしまうでしょう」
やっぱり巫女さんには不思議な力があるのだろうか。程なくして雨が止んだ。
イザナミ「また、お会い致しましょう」
その声に視線を女性に戻す。と。
俺「あれ?」
雨が止んでいく様子に夢中になっていたとでも言うのか。
巫女さんの持つ不思議な力が働いたとでも言うのか。
女性はここに存在していなかったとでも言うのか。
そこに女性は居なかった。
俺「また、か」
一時の雨宿りの仲。だったが、それだけでは無いような気がする。
不思議な人だったな、と思いながら俺は家へと帰った。
美琴「あら?俺ちゃん、不思議な香りがするわねぇ」
帰るなりカーチャンは俺を見てそう言った。
俺「ちょっと不思議な人に会ったんだ」
カーチャンは、じっ。と俺を見つめていたが、特に深くは聞いて来なかった。
とりあえずカーチャンが用意してくれたお風呂に入り、その後はいつも通りに過ごした。明日は何をしよう。そんな事を思いながら眠りに就けば、すぐに明日はやってきて。
俺「今日は……」
>>434 1 図書館に行く
2 ぶらぶらする
433 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/12(土) 23:15:48.16 ID:sScSDOK80
明日も楽しみにしてます おやすみ!
434 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/13(日) 00:03:39.14 ID:kmqvPgrt0
2!
435 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/13(日) 00:21:17.00 ID:4LK2fpdH0
>>ぶらぶらする
特に予定も無いので気ままに散歩をする事にした。
ぶらぶらと適当に歩きながら、俺は心のどこかでまたあの女性と会えないだろうかと思っていた。たった少しの間雨宿りをした間柄。特に会話が弾んだりした訳でもなかったが、あの女性は俺の中に強い印象を残した。
ふと空を見ると、青々とした世界が広がっていた。雨が降る気配はない。
俺「そう言えば、今日15日だよな」
商店街にあるケーキ屋さんで15日を苺とかけ、苺のショートケーキ半額セールをやっているはずだ。
俺「よし。行くか」
暇を持て余してぶらぶらしているだけだったが、ケーキ屋さんに行くという予定ができたな。
店員「ありがとうございました」
俺「ありがとうございます」
ケーキ屋さんから出た俺の手には白い箱が一つ。
中身を崩さないように水平を保ちながら歩きだすと、スウッ。影が落ちた。
太陽が灰色の雲に飲まれている。一雨来そうだ。走りたいが、箱の中身の事を考えると走りたくない。
俺「うわ、降ってきたか」
俺もケーキも濡れるのは御免だ。
一先ず雨宿りをしようと屋根のある場所を目指す。確かここからだと月ヶ丘公園が近いな。あの公園には、木で造られた屋根椅子テーブルのトリプルセットがあったはずだ。少し歩みを速める。と、すぐに目当ての場所に着いた。
ケーキをテーブルの上に置き、空の様子を伺う。
俺「通り雨っぽいな」
コツン。
雨音の中、はっきりとした靴音が響く。
振り返ると、薄水色の髪の女性が立っていた。
>>437 1 また、雨宿りですか?
2 奇遇ですね
3 雨女ですか?
>>433 明日もよろしく!
お休み。
俺もそろそろ寝るwすまんwww
436 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/13(日) 02:46:57.93 ID:iIhGDqVr0
ksk
437 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/13(日) 04:04:09.05 ID:z7BuqdG00
今回は1で
438 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/13(日) 21:26:46.65 ID:qIKLuJuq0
☆
439 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/14(月) 02:23:29.96 ID:tKvui7Xz0
★
440 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/14(月) 02:53:43.92 ID:mxyR59nY0
>>また、雨宿りですか?
正直な所、俺は女性にまた会えて嬉しかった。けれど、相手もそうだとは限らない。
女性「雨宿りでございます」
ふっ。女性が軽く微笑った。
この反応は悪くない気がする。よかった。
俺「あの……って、うわっ!?」
女性に近寄ろうとしたのだが、何かに躓いて前のめりになる。
うわ。このままだと泥水を塗りたくった地面と、こんにちはキスする羽目になってしまう。嫌だ。それは嫌だ。
女性「!」
ザァッ。雨音が強くなった。
俺「……あれ?」
女性「大丈夫でございますか?鋪装があまりよろしくないようでございますね」
柔らかい感触。泥水の味もしない。
顔を上げると、すぐ近くに女性の顔があった。どうやら女性に受け止められたようだ。
俺「すっ、すみません!」
女性「いえ。本当に、あの時から……変わ……ませんね」
俺「え?今、何か?」
女性「独り言でございます」
女性が優しく体を離した。
ふと、見ると。女性の胸元の合わせが少し歪んでいた。もしかして俺は、そこに顔を埋めたのだろうか。
俺「胸、っじゃない。転ばずに済みました。ありがとうございます。よかったら、お礼をさせてください」
大したものではないが、ちょうどケーキがある。味覚の好みがわからないが、甘いのと苦めなもの両方あるから大丈夫だろう。
白い箱を見る。あの中には、苺のショートケーキと、キルシュトルテ。あと、プリン・ア・ラ・モードが入っている。
苺のショートケーキは、苺の甘酸っぱさが生クリームとスポンジの甘さを引き立てていて絶妙。
キルシュトルテは、さくらんぼの酸味とチョコレートの苦味が堪らない。
プリン・ア・ラ・モードは、プリンに生クリーム、果物と甘いものが色々食べられて文句無し。
俺(どれが良いかな……)
>>442 1 苺のショートケーキ
2 ザッハトルテ
3 プリン・ア・ラ・モード
441 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/14(月) 07:34:45.29 ID:52S3aXyG0
3に期待
甘いのすきだから 3で。
支援
甘いものが好き?だぞ。 「?」は引っ掛けか?
445 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/14(月) 15:20:34.64 ID:MVwfOiZB0
446 :
幸福の狐巫女 【料理人】 :2013/01/14(月) 16:24:31.35 ID:8olEbVzC0
>>445 グロ注意です!
色々なところに貼られてるので注意してください!
447 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/15(火) 01:32:46.60 ID:npdmivb40
ほしゅ
448 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/15(火) 11:21:42.53 ID:VJreSjvt0
ほー
449 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/15(火) 16:42:25.21 ID:4LzeqqbE0
ほ
も
451 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/15(火) 23:43:06.33 ID:/En5r2K00
せ
イメージイラストかと思って危うく開くとこだった 良スレ応援保守
453 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/16(水) 07:11:36.33 ID:XI9VPcag0
>プリン・ア・ラ・モード 何となく、これかなと言う直感がしてプリン・ア・ラ・モードを取り出した。 可愛らしい作りたが、少し幼さを感じるそれをプラスチックの先割れスプーンと共に女性の前に置く。女性はその様子を見た後、俺を伺うかのように視線を向けた。 女性「…………」 俺「良ければ召し上がってください」 女性は何も言わずにただ、じっ。とプリン・ア・ラ・モードを見つめている。さすがに大人の女性に対してこのチョイスは失礼だっただろうか。 俺「すみません。別のにしますか?キルシュトルテなら、そんなに甘くない」 女性「とんでもこざいません!」 女性が俺の言葉を遮って否定した。結構大きな声ではっきりと言われたものだから、少しびっくりしてしまった。 そんな俺を見て女性は、はっ。とした表情になった後、視線を斜め下に落とした。もしかして、恥じらっているのだろうか。 ざぁ。と雨音が強くなる。 女性「あ……有難く、頂戴致します」 綺麗。だが、どこかたどたどしく頭を下げた女性は、生クリームとプリンを掬って口に含んだ。 女性「……ッ」 やっぱりキルシュトルテにすれば良かっただろうか。女性の動きは止まっている。 変えましょう。と、言おうとした時、女性はもう一口掬って口に含んだ。 そこで俺は、女性の頬が色付いている事に気がついた。ゆっくりと食べる姿は、まるで大事に噛み締めているかのようで。 俺「甘いものが、お好きなんですか?」 女性「大事、なものでございます」 大事。そんなに好きなのだろうか。それとも、女性にとっては何か特別な。 女性「有難うございました」 俺の考えを打ち消すかのように女性が凛とした声でそう言った。 すっ。と女性が立ち上がる。 女性「間もなく雨も止むでしょう」 女性の言葉に反応したかのように雨が弱まった。 俺「お別れですね。今度雨宿りする機会があったら、またお菓子を用意しておきます」 女性「それは……」 ふっ。女性が笑う。 女性「楽しみでございますね」 冷たさを感じる瞳が柔らかく微笑う。 その、眼差し。 俺は、知っている? 雨が止んで雲が晴れる。眩しいくらいの陽が公園に降り注いで目が眩んだ。 俺「晴れましたね。って、あれ?」 目が慣れて辺りがはっきりと見えるようになった頃、女性の姿は無くなっていた。 過ごした時を思い返す。女性とはとても親しくなれたと思う。きっと、また会えるだろう。 〜二冊目終了〜
454 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/16(水) 07:27:27.71 ID:XI9VPcag0
〜三冊目〜
あれから俺は外出する時に何かしらのお菓子を持ち歩くようになった。それはクッキーだったりチョコだったり蒸しケーキだったりと様々だが、総ては、またあの女性と会えた時の為。
雨が降って同じ場所で雨宿りをする確立なんて低いと解っておきながら、俺はそんな事を繰り返していた。
俺「変態か、っての」
自分でもちょっと気持ち悪いな。とは思う。名前もわからないあの女性に会えないかと期待する日々。
やはり期待は期待で終わり、その度にカーチャンと優都、柚葉が俺の作ったお菓子を食べる事になるのだが。
俺「今日は……」
>>456 1 図書館に行く
2 ぶらぶらする
今から少し寝るけど今日は休みだから書けるだけ書く予定w
>>441 期待に添えたかはわからんがとりあえず3w
>>442 イザナミ「ご存知でこざいましたか」
(イザナミは恥ずかしそうに俯いた)
>>444 今回は引っかけじゃないから安心してくれw
>>443 >>447-452 保守さんきゅ!
>>452 俺一枚だけ開いたw
良スレと感じてくれて嬉しいよ。ありがとな!
まったり進行だが頑張るよ。
>>454 このスレめっちゃ楽しみにしてる物なんだけど
せっかく休みなんだから、ゆっくりしても
良いんだぜ?
1がいいな
457 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/16(水) 13:47:45.05 ID:XI9VPcag0
>>図書館に行く
歩く度に水が跳ね踊る。鉛色の空からは、大量の水が降り注がれていた。
俺「……っと。休館日かよ」
図書館に着いたが、どうやら休館日だったようだ。仕方ない。家に帰るかと思ったのだが、誰かに呼び止められた。
その声は、会いたかった女性のもので。
女性「お久しぶりでございます」
俺「今日は一段と凄い雨ですね」
雨音が周囲の音を拾いづらくしている。女性に近寄ろうとした時、どこからか誰かの話し声が聞こえた。
?「マスターは渡しませんっ!」
?「貴方の使命を今一度、よくお考えなさい。ワタクシに構っているお暇がございますか?」
その声は、図書館の裏にあるテラスから聞こえた。けれど、どういうことだろう。二つ聞こえる声の内一つは、目の前の女性と同じ声じゃないだろうか?
俺「あの……」
じわり。女性の白い衣装が赤に染まる。右腕から、赤が広がっていた。
俺「どこか怪我してるんですかっ!?」
女性「大丈夫でございます。大したことはございません」
女性はそう言うが、この出血の量はただ事じゃないだろう。
女性「ッ!こちらへ。動かないでください」
ぐいっ。女性は俺の腕を掴むと、背中へと隠した。まるで、護るかのような。
女性「……このような時にっ」
そう言った女性の姿は、無くなっていた。否、空へと舞踊った。
幾つもの鈍い音がした後、体躯の良い男達が地面に落ちる。
ドサドサ、ドサリ。
八人の男達が一角に詰まれた。
すとっ。と、女性が俺の目の前に着地する。
女性「お怪我はございませんか?」
俺「俺は大丈夫です。それよりも」
女性の方が酷いだろう。
けれど、今の男達から受けた傷とは思えない。どこでこんな怪我を。
?「先程から集中していませんね?わたしを甘く見てもらっては困ります!」
大分興奮しているのか、はっきりとした大きな声がテラスから聞こえた。
女性「ッ、……く」
じわっ。と、女性の左腕からも赤が滲んだ。
これは、一体。
>>459 1 テラスに行く
2 テラスに行かない
>>455 嬉しいよ。ありがとな。でも休みじゃないと落ち着いて書けないからなwww大丈夫。安価待ちの時とかにゆっくりしてるからwありがとな。
458 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/16(水) 14:01:15.55 ID:MGA0zrfC0
459 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/16(水) 14:38:54.05 ID:QGg+r0Rr0
1!
460 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/16(水) 16:10:28.15 ID:XI9VPcag0
>>テラスに行く 俺「これは……」 雨が降る中、女の子と、女性がそこには居た。 女の子「どうして、本気を出さないのですか」 テラスにいる女性「本気を出す相手を間違えているから、ではございませんか?」 テラスにいる女性も、俺の隣にいる女性と同じように怪我をしていた。女の子の手には青い短刀が握られている。きっと、あれが女性の怪我の原因だろう。 女の子「わたしでは、本気を出すに足らないと?」 テラスにいる女性「もう一度言いましょう。今一度、よくお考えなさい」 俺様を護る事。それが貴方の使命でしょう。ワタクシがいなければ、今頃俺様は隣国に渡っていた事でございましょう。 テラスにいる女性が、俺を見た。俺の名前を、呼んだ。この女性は、一体。 女の子「え……マス、ター?それに、イザナミが二人?」 イザナミ。それが、この女性の名前なのだろうか。 隣の女性とテラスにいる女性は瓜二つ。双子と言うよりは同じ人間と言う風にしか感じられない。 俺「イザナミ、さん?」 女性「はい。お呼びでございますか、俺様」 コツン。隣に居た女性が一歩、俺に近づいた。スッ、と、置き去りにしてきた俺の傘を開いて差し出す。 この靴音は、この声は、この顔は、覚えている。確かに女性のものだ。 イザナミ「申し遅れましたが、ワタクシはイザナミと申します」 俺「あ、俺と申します。あの、あちらの方は……」 テラスに居た女性の輪郭がぼやけて、消えた。 思わず受け取った傘を落としそうになる。イザナミさんとテラスの所に居た女性が居た場所を繰り返し見る。が、狐に摘まれた気分だ。 イザナミ「そちらもワタクシでございます。これからも、雨に宿りて先程のように俺様をお護り致しましょう」 女の子「先、程?」 女の子は、ぼぅ。としたかと思うと、はっとした顔付きになりイザナミさんを見た。
461 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/16(水) 16:11:52.65 ID:XI9VPcag0
イザナミ「解りましたか?貴方の相手はワタクシではございません。けれど、百分の一のワタクシと言えども傷を付けた事……」
腕を上げましたね。
フッ。と、優しくイザナミさんが微笑った。女の子も微笑う。
女の子「イザナミ……」
イザナミ「でも、甘い」
イザナミさんの手が俺に伸びる。
>>463 1 マスター!
2 えっ?
3 イザナミさん?
途中で送っちまったw
>>458 おはようw
ho
463 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/16(水) 19:50:08.80 ID:InWXIgMf0
3
464 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/17(木) 07:11:50.19 ID:L8cDfdBo0
保守
465 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/17(木) 12:23:52.58 ID:eT7kB1ydO
ほーほー
466 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/17(木) 22:59:51.57 ID:2SB3ofCe0
ほ
467 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/18(金) 00:10:33.46 ID:iX9ZA/K10
ほ
468 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/18(金) 10:32:19.52 ID:xMpXJhlN0
ほ
469 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/18(金) 17:59:27.54 ID:nkX0fMZm0
ほ
470 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/18(金) 19:54:12.20 ID:M3THTTYd0
も
471 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/19(土) 14:21:00.67 ID:YHqVp7ZK0
の
472 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/19(土) 23:26:57.47 ID:zRreRhOT0
みんなすまん。 保守ありがとう。 仕事が込み合ってるのと謎の体調不良でなかなか書けなかったw でも寝落ちなきゃ1時前には一回書くから明日起きたらでも安価協力してくれると助かる!すまんwww
473 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/20(日) 02:58:03.70 ID:a9e2sWgr0
お疲れ様 楽しみに待ってるから無理せず体調を整えてくれ
474 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/20(日) 09:56:08.19 ID:OFru/PLv0
体調はもう大丈夫なのか? 具合悪いときは無理するなよ
475 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/20(日) 11:52:44.78 ID:ydctFFTJ0
結果、寝落ちしたんだなw ゆっくり休んでくれなw
476 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/20(日) 12:40:07.95 ID:gcPaAQFA0
ゆっくり休んでくれよ
477 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/20(日) 23:03:15.04 ID:wv7wo+x/0
>>イザナミさん?
ぎゅっ。と、抱き締められた。
思いがけない事態に体が硬直する。耳元で、小さく囁かれた。
俺「……えっ?」
体を離される。俺の疑問には答えてくれないようだ。
イザナミ「貴方は、もっとワタクシを警戒なさい」
イザナミさんは女の子を真っ直ぐ見据えてそう言った後、その視線を空へと向けた。
気が付けば大雨は小雨に変わっていた。今すぐにでも止んでしまいそうな程弱々しい雨になっている。何となく、この雨が止んでしまったらイザナミさんはいなくなってしまう気がした。
女の子「イザナミ?」
イザナミ「必ず、俺様をお護り致しなさい」
イザナミさんは女の子にも何か耳打ちをすると、優しく頭を撫でた。
イザナミ「お別れでございます」
ぼんやり。と。イザナミさんの姿が薄れて揺れる。
直に雨も止むでしょう。イザナミさんのその言葉通りに雨が止む。
そして、イザナミさんの姿は無くなっていた。
女の子「マスター……」
女の子が遠慮がちに近寄ってくる。俺は目線を合わせようと屈んだ。瞬間。
ゴッ。と、鈍い音がして額に痛みが走った。
俺「痛っ!」
女の子「だっ、大丈夫ですかっ?」
女の子も痛かったのか、額に両手をあてている。最近の子は挨拶代わりに額をぶつけてくるのだろうか。なんて思っていると、妙に頭がすっきりしてきた。
そして、一気に情報が頭の中を駆け巡る。
俺「……どうして、俺は忘れていたんだ」
目の前にいる女の子の事。そして、俺が現在置かれている筈の状況。忘れられるような、簡単な出来事では無かったはずだ。
女の子「マスターが、望んだから」
そうだ。俺は逃げたんだ。自分の世界が変わるのが怖かった。
そのせいで。
女の子「でも、わたし、だめですね……」
隠し切れませんでした。
そう言った女の子は、いつか見た時のように小綺麗な格好。ではなく、何もかもがぼろぼろで。俺がそうさせたのかと思うと許せなかった。
俺「ごめん……ありがとな。もう十分だよ」
逃げるのはお終いだ。
俺は選ばなきゃならない。
女の子と一緒に家へ帰ると、カーチャンは総てを察したのか話し始めた。
>>481 1 ごめんなさいね
2 その子、だけど
3 イザナミに、会ったの?
478 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/20(日) 23:05:14.51 ID:wv7wo+x/0
安価
>>480 で。すまん。
申し訳ない。寝落ちた……。
体調は酷い時よりはだいぶ楽になったんだが、まだ本調子では無いかなwけどどうしようも無いからやりたい事やるwww
とりあえず一週間くらいは落ち着くだろうから、また夜になるだろうけど書いてくなw
479 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/21(月) 01:02:27.19 ID:vscSpEsn0
ksk
3!
ほす
482 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/21(月) 22:25:04.67 ID:Pe/ahC7E0
>>イザナミに、会ったの? 俺が頷くと、カーチャンは瞳を細めて笑った。イザナミさんとはどういう関係だったのだろう。 俺「イザナミさんとカーチャンって……」 美琴「イザナミは私にとってお母様で、お姉様で、お友達だったの」 そして、私の憧れだった。 そう言ってカーチャンは自分の髪を撫でた。少し、イザナミさんの雰囲気に似ている気がした。 美琴「私のお母様は、私を産んですぐに亡くなってしまったのよ」 でも、イザナミが私の事をお母様のように育ててくれて、時にはお姉様のように指導してくれて。ある時は良いお友達のように相談に乗ってくれたわぁ。 美琴「だから私は、寂しくなかった。イザナミが居てくれたから」 そうか。俺がイザナミさんにどこか懐かしさを感じたのは、どことなくカーチャンに似ていたからか。って、待てよ?なんかおかしくないか? 俺「なぁ。イザナミさんの年齢って……」 美琴「ああ、ヒューマノイドは人間より寿命がうんと長いのよぅ。そうね……実際は見た目の年齢かける五くらいじゃないかしらぁ?」 女の子「ふふっ。わたしはマスターよりおねーさんなのです」 俺「マジかよ」 目の前の女の子が俺より年上だなんて信じられない。 女の子「でも、わたしはずっと眠っていたので、実際の稼働時間は九年と六十七日です」 俺「ならお前は俺より年下だな」 女の子「そうなのですか?」 俺「そうだ」 はっきりと言うと、女の子は納得したのか何も言ってこなかった。実際はどういう扱いになるのか知らないが、取り敢えず俺より年上と言うのは嫌だ。
483 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/21(月) 22:31:44.64 ID:Pe/ahC7E0
美琴「そう言えば、この子は命名付けがまだだったわねぇ」
命名付け。
女の子は俺の事をマスターと呼んで従っていたが、実際は名前を与える事によって正式に主従関係が結ばれるらしい。
美琴「愛称と、他人に知られてはならない本当の名前を、愛名(マナ)を付けてあげなさい」
主では無い人間が愛名を呼んでしまうと、主従関係が移り変わってしまうらしい。
俺「愛称は……本棚から取ってタナ子だな」
美琴「愛名は、二人っきりの時に付けてあげるのよぅ?」
愛名を付ければ正式に主従関係が結ばれる。それは、この女の子を俺に縛り付ける事にならないか?
俺「ああ。良く考えて付けるよ」
これは、嘘だ。俺は、この女の子。タナ子から自由を奪いたくない。
俺「なぁ。一つ良いか?俺とイザナミさん。昔会った事無いよな」
美琴「無いわよぅ」
これも、嘘だ。俺は、イザナミさんと会った事がある。記憶じゃない。心がそう言っている。
俺「そっか……。ありがとう、カーチャン」
俺は自分の部屋に戻るなりベッドに身を投げた。
コツ。何かが窓に当たった音がした。視線を向けるが、何も見えない。
>>485 1 無視して寝る
2 誰だっ!?
3 ねこか?
>>481 保守さんきゅ!
484 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/21(月) 22:47:14.31 ID:2mb1KZ8o0
3
3でいこう
486 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 01:27:52.75 ID:CXt7hVq90
ほしゅ
487 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 09:56:08.04 ID:EFXSRJCF0
保守
488 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 10:34:51.26 ID:/8lfNgCG0
>>ねこか? ?「にゃおん」 猫の泣き声がした。と言うか、猫の鳴き真似だ。窓を開けて闇夜に包まれたベランダを見る。 俺「何してるんですか、イザナミさん」 イザナミ「猫をご所望のようでございましたので」 そこには招き猫のポーズをして立っているイザナミさんが居た。微かに雨が降っている。 コツン。イザナミさんが一歩、俺に近づいた。 イザナミ「ワタクシが申し上げましたお言葉、ゆめゆめお忘れになりませぬようお願い申し上げます」 イザナミさんの言葉。 それは、日中囁かれた言葉だろうか。 俺「あれはどういう意味ですか?」 イザナミ「お言葉通りでございます」 俺「ちゃんと説明し」 ぐわん。誰かが俺の首根っ子を掴んで放り投げた。体が、宙に浮く。今まで立っていたベランダが遠くなっていく。 ガッ。と、俺を落とした人物に蹴りを入れると、躊躇いもせずにイザナミさんがベランダから飛び降りた。 イザナミ「俺様!」 落ちる。 落ちる。落ちる。 イザナミさんが両手を伸ばす。 俺(俺は、落ち、る?) きぃん。脳裏に鋭い痛みが走る。 古い世界が、広がった。 女性「先日、ワタクシは塔の最上階へいらっしゃってはなりませんと申し上げました」 俺「だってたかいところにしかおねーさんいねーんだもん」 女性「それは……ワタクシのお役目でございますから」 俺「よっ、と」 女性「!そのような場所に立たれては、危険でございます」 俺「だいじょー、ぶ、わぁっ!?」 女性「俺様っ!!」 俺を追って女性が塔から飛び降りる。女性が両手を伸ばす。俺は、頭の中に浮かんだ女性の名前を叫びながら両手を伸ばした。 俺「誘深(イザナミ)っ!」 我が主……お護り致します。イザナミさんが微笑む。手を掴み腕を引き、抱え込む用にして俺を抱き締めた。雨が強くなる。 イザナミ「ご無事でございますか?」 俺「また、助けられちゃいましたね」 雨水のクッションが俺とイザナミさんを受け止めて、弾けた。雨粒が俺の頬を撫でる。決して多くは無い記憶が思い出された。 俺は、少しだけ国にいた事がある。と言っても、俺にとっては夢の中の世界だった筈だが。そこで、確かにイザナミさんと会っていた。
489 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 10:35:40.66 ID:/8lfNgCG0
イザナミ「あの頃の俺様は夢の中だと疑わずおいたばかりで、大変でございました」
俺「夢、じゃなかったのか」
イザナミ「はい。俺様は、瞬間移動能力をお使いでございました」
王族の血にはヒューマノイドの血が微かに混じっているらしく、不思議な力が宿るそうだ。カーチャンの国の王族。つまり、俺も例外では無かった。
幼い頃、俺は知らず知らずの内にその力を使い国へ行っていた。俺の住んでいる世界と違い過ぎる世界に、夢の中の世界だと子供ながらに思ったのだろう。
俺「でも、俺は今そんな力使えないですよ?」
イザナミ「この世界で生きるには不必要な力でございましたから、お忘れになってしまわれたのでしょう。元々意図して使われていた訳ではございませんでしたから」
そこまで言ってイザナミさんが振り返る。青い短刀を構えたタナ子が立っていた。その顔はどこか強張っていたが、意を決した表情になると短刀を構えたままこちらに走ってきた。
俺「危ないっ!」
イザナミさんは。
>>491 1 微笑っていた
2 澄ましていた
一応次ED。
今日休みだから書けるだけ書くぞw
>>486-487 保守ありがとな!
490 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 11:48:11.15 ID:wjAVkBxo0
お疲れさん 体調はもう大丈夫なのか? 次EDか、ドキドキするぜ
1!!
492 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:12:49.83 ID:/8lfNgCG0
>>微笑っていた レイシス『イザちゃんや。俺君はどうも国に来る気はないようじゃのぉ。あやつらが動きだしていると言うのにの。ほっほ。仕方あるまいて。俺君の護衛と、抹殺をお願いしようかのう』 イザナミ『どういう事でございますか?』 レイシス『大事な跡継ぎじゃ。あやつらに殺されてしまっては困る。だがの、国に来ないのならただの厄介者じゃ。イザちゃんならわかるじゃろ?』 主であるレイシス様の命を受け、ワタクシは雨に、水に自分を宿らせ俺様の所へ参りました。 俺様は、ご聡明で、お優しく、綺麗すぎた。国には似合わない。この御方を狭い国へ閉じ込めてはならないと、思ってしまいました。 いつもの任務のようにただ護衛をしていただけでございましたのに、ワタクシは俺様をお護りする事に喜びを感じていました。それと同時に、いつかこの手で抹殺しなければならないという悲しみも、ございました。 ワタクシは主の、レイシス様の命を背いてでも俺様を、マスターをお護り致したいと思うようになってしまいました。ですから、あの子にお願いをしたのでございます。 イザナミ『お聞きなさい。レイシス様は俺様を抹殺なさる所存でございます。俺様を殺そうとするものは誰であれ殺しなさい。それが、ワタクシでも』 青い短刀が軌跡を描こうとする。 そう。それで良いのです。ワタクシは、マスターを殺したくない。ああ。この子は、必ずワタクシを止めてくれる。 俺「イザナミさんっ!」 大丈夫でございます。俺様にはもう、イザナミは必要ございません。あの子はまだ未熟でございますが、必ずや俺様のお力になりますでしょう。 俺「誘深!!」 ワタクシの最初のマスター以外に愛名をご存じなのは、俺様だけでございましたね。俺様にならば、ワタクシは身も心もお使え致したいと、思ったのでございます。 でも、もう叶わない夢物語でございます。 イザナミ「少しの間ではございましたが、俺様とお過ごしできましてこのイザナミ」 大変幸せでございました。
493 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:16:04.16 ID:/8lfNgCG0
?「そこまでかのぉ」 ぴたり。俺を落とした人物が、タナ子の短刀を指で挟むようにして受け止めていた。いくら巨体な男でも、こんな事ができるのだろうか。 ?「ほっほ。合格じゃよ。イザちゃん」 イザナミ「レイシス、様……?」 ぬぎぬぎ。巨体な体がふにゃふにゃと揺れる。なんだか気持ち悪い。ドゴッ。と音がして巨体の頭が地面にめり込んだ。巨体の背中辺りから、ころんと真ん丸な体型をした小さなお爺ちゃんが出てきた。 輝かしい頭部が月光を受けてさらに輝く。 爺「ふぃーっ。戦闘スーツはやはり暑いのう」 イザナミ「あの……」 タナ子「本物のレイシス様ですかっ?」 ぱち。お爺ちゃんが不器用そうに両面を瞑った。多分、ウインクがしたかったのだろう。 イザナミ「いやのう。実はだな、イザちゃんが次期国王の俺君をちゃんと護れるか知りたくての。ふぉっほっほ。ワシの命に背いたのはちぃと悲しかったがの。寂しかったがのぉ。寂しくて死んじゃうのぅ。イザちゃんがメイド服着てくれないと寂しくて死んじゃアイタっ!」 誰じゃ!とお爺ちゃんが頭部を両手で押さえて振り返る。そこには、満面の笑みでフライパンを持っているカーチャンが立っていた。
494 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:19:28.37 ID:/8lfNgCG0
爺「ミコトちゃぁん!会いたかったぞぉーい!」 お爺ちゃんがカーチャンに向かってジャンピング抱き付きをしようとする。が。パコン!まるで蝿を叩くかのようにカーチャンはお爺ちゃんを叩いた。 美琴「これはどういうことかしらぁ?お父さま」 レイシス「酷いのぅ。酷いのぅ。せっかく国の出入りを甘くして遊びほっほ。会いに来たというのにの」 お爺ちゃんは長い白髭を触りながら話し始めた。 どうやら、これは俺とイザナミさんに対する試験だったらしい。 次期国王になる俺に誠心誠意イザナミさんが使える事ができるか。 次期俺に使えてくれるイザナミさんの信頼や忠誠心を俺が得られるかどうか。 爺「問題なかったようじゃの。早速だか俺君には国に来てもらいたくての」 美琴「それはダメよぅ。俺ちゃんは渡しません」 イザナミ「ワタクシも、同意致しかねます」 きゅうん。お爺ちゃんの眉が八の字になる。 爺「ふむ……。なら、通いならどうじゃ?」 俺「通い?」 俺の瞬間移動能力を使って国と日本を行き来する。と言う事らしいが、俺にすぐ力が使えるようになるとは思えない。困ったな。と思っていると、そんな俺を察してかお爺ちゃんが笑った。 爺「何の為のイザちゃんじゃ。暫くは日本で力の使い方をしっかり教えてもらうとよいぞ」 イザナミ「しかし、それでは国での職務が」 爺「イザナミ」 たった一言。その一言なのに。皮膚がびりびりと痛い。今まではただの愛敬のあるお爺ちゃんだと思っていたが、やはり一国の王。格が違うと思った。 爺「お主は試験とは言えワシの命に背いたのじゃ。そう簡単に国へ戻れると思うてか?」 イザナミ「どのような処罰も覚悟の上でございます」 爺「うむ。では……アイタぁ!」 パコン。カーチャンがお爺ちゃんの頭をもう一度フライパンで叩いた。もしかして、お爺ちゃんの頭部が光り輝いているのは……。いや、まさかな。 爺「せっかくワシの格好いい所じゃったのに。もうええわい。イザちゃんや、日本に残りて俺君の護衛及び教育をせよ。それが処罰じゃ。なぁに安心せい。向こうでの職務はこの子にやってもらうからの」 そう言ってお爺ちゃんは再び戦闘スーツとやらを着て巨体になると、タナ子を抱えて歩きだした。 爺「おぬしは頭が弱いからの。国へ帰って勉強じゃ」 タナ子「わっ、わたしもマスターを護らないと……」 イザナミ「俺様の事はワタクシにお任せなさい」 爺「だそうじゃよ」 タナ子「そんな……」 お爺ちゃんが軽くジャンプをすると、空へと飛んでいった。 マスター。と、タナ子の縋るような声が闇に響いて消えた。本当に、国の技術はどうなっているのだろう。
495 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:21:00.63 ID:/8lfNgCG0
美琴「やぁっと帰ったわね。俺ちゃん、イザナミ、ご飯にしましょう」 俺「あっ、ああ」 何事も無かったかのようにカーチャンは家へ入っていった。俺達も帰ろうと、イザナミさんに視線を向ける。 俺「……イザナミさん?」 気が付くと、イザナミさんの姿は無くなっていた。雨は、止んでいる。 ドクリ。と、心臓が跳ねた。まさか。嫌だ。居なくならないでくれ。 俺「イザナミさんっ!!」 イザナミ「こちらに」 俺「どこですかっ!?」 声はするのに姿が見えない。周りを見回しても、やはりいない。もう一度名前を呼ぶと、頬を何かに押された。 俺「え……?イザナミさん?」 イザナミ「失礼をお許しくださいませ」 俺の肩に立ち、両手を頬に押しあてているイザナミさんが居た。とても小さい。サイズ的には500mlのペットボトル位だろうか。 俺「どうしちゃったんですか?」 イザナミ「ワタクシの体は国にございます。今は雨ではなく大気中の水分に宿っておりまして、元の大きさを保つとなりますと力の消耗が回復に追い付かなくなってしまいます故」 このようなお姿で失礼致します。 イザナミさんが頭を下げた。なんだろう。 俺「……かわいい」 イザナミ「はい?」 今までは大人のお姉さんという感じで若干近寄りがたかったが、これなら許される気がする。 俺「かわいいですね、イザナミさん」 イザナミ「ッ!?」 人差し指で優しく頬などを触ると、イザナミさんの頬が色付いた。 俺「ははっ」 イザナミ「俺様、お戯れが過ぎますっ」 イザナミさんは俺の人差し指を小さな両手で握り締めている。少しだけ、力が加わった。 イザナミ「……俺様。姿は小さくとも力は変わりません。これからもお護り致します」 それに、しっかりと帝王学も仕込ませて頂きますから、覚悟してくださいませ。 そう言って笑ったイザナミさんは、大人なお姉さんだった。が、やはりどこか可愛らしかった。 Izanami END ―ED1 小さな貴方と、一緒に―
496 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:21:52.10 ID:/8lfNgCG0
美琴「やぁっと帰ったわね。俺ちゃん、イザナミ、ご飯にしましょう」 俺「あっ、ああ」 何事も無かったかのようにカーチャンは家へ入っていった。俺達も帰ろうと、イザナミさんに視線を向ける。 俺「……イザナミさん?」 気が付くと、イザナミさんの姿は無くなっていた。雨は、止んでいる。 ドクリ。と、心臓が跳ねた。まさか。嫌だ。居なくならないでくれ。 俺「イザナミさんっ!!」 イザナミ「こちらに」 俺「どこですかっ!?」 声はするのに姿が見えない。周りを見回しても、やはりいない。もう一度名前を呼ぶと、頬を何かに押された。 俺「え……?イザナミさん?」 イザナミ「失礼をお許しくださいませ」 俺の肩に立ち、両手を頬に押しあてているイザナミさんが居た。とても小さい。サイズ的には500mlのペットボトル位だろうか。 俺「どうしちゃったんですか?」 イザナミ「ワタクシの体は国にございます。今は雨ではなく大気中の水分に宿っておりまして、元の大きさを保つとなりますと力の消耗が回復に追い付かなくなってしまいます故」 このようなお姿で失礼致します。 イザナミさんが頭を下げた。なんだろう。 俺「……かわいい」 イザナミ「はい?」 今までは大人のお姉さんという感じで若干近寄りがたかったが、これなら許される気がする。 俺「かわいいですね、イザナミさん」 イザナミ「ッ!?」 人差し指で優しく頬などを触ると、イザナミさんの頬が色付いた。 俺「ははっ」 イザナミ「俺様、お戯れが過ぎますっ」 イザナミさんは俺の人差し指を小さな両手で握り締めている。少しだけ、力が加わった。 イザナミ「……俺様。姿は小さくとも力は変わりません。これからもお護り致します」 それに、しっかりと帝王学も仕込ませて頂きますから、覚悟してくださいませ。 そう言って笑ったイザナミさんは、大人なお姉さんだった。が、やはりどこか可愛らしかった。 Izanami END ―ED1 小さな貴方と、一緒に―
497 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 19:38:48.69 ID:CXt7hVq90
おつおつ 『俺』とイザナミとの会話でニヤニヤしたのは俺だけじゃないはず
498 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/23(水) 19:53:23.62 ID:/8lfNgCG0
―家族会議兼反省会―
美琴「イザナミとまた過ごせる日が来るなんてねぇ。嬉しいわぁ」
イザナミ「まさかこのような事になりますとは……」
タナ子「マスター……もう書類はみたくないです」
美琴「うふふ。これから大変ねぇ」
イザナミ「俺様。少しずつお教えいたしますからご安心くださいませ。そうですね。まずは、初めてお会い致しました塔にでも参りますか?」
…………。
イザナミさんの気に入る道を通れた気がする。
その後の未来は、俺の行動次第だろう。
まだまだイザナミさんとの思い出は隠れていそうだ。
―MEMO―
イザナミさんは甘いものが好きみたいだ。
イザナミさんの愛名は誘深と言うらしい。
---------
>>499-503 の間で多かった選択肢から13週目スタート
(ただし
>>503 がスキップの場合は
>>503 からスタート)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
9 婚約者・イザナミルート(
>>322 )
10 タナ子妹ルート
11 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
どうして二重投稿になったwww
まぁ良いかw
>>490 乙あり!良かったり悪かったりとランダムだからどうしようもないんだよな。すまん。ありがとな。
少しでも楽しんでくれたら嬉しいよ。
>>497 乙さんきゅ!ニヤニヤしてくれたのなら嬉しいよwww
俺の文を読んで面白い面白くないとか何かしらの感情とかが生まれたら俺の勝ちだと思ってるw
499 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 21:27:14.69 ID:tnE6FV6j0
ここは懐かしく2がいいなぁ
5
501 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 21:53:19.85 ID:wjAVkBxo0
お疲れさま、面白かった! ペットボトルサイズのイザナミさん、いいなあw 5で
502 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/23(水) 22:13:12.07 ID:EFXSRJCF0
2に便乗
503 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/24(木) 00:57:11.89 ID:frb1FM4QO
5
504 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/24(木) 13:51:04.99 ID:Kbf6oRC90
>>まずは適性検査だな
この女の子は俺の下僕となりうる逸材か、確認しなければならない。
俺「まずは適正検査だな」
女の子に一枚の紙を渡す。
俺「その問を解いてみろ」
女の子「はい」
ある女性が飼っていた猫がある日居なくなってしまった。
その猫はどこへ行ったのか?
1、部屋の中に居た。
2、誘拐された。
3、元から猫などいなかった。
女の子「…………」
さぁ。どう答える?
女の子「答えは、これだけですか?」
俺「――!?」
この子は、できるぞ。
そう。俺達に必要なのは多角的な視点。そして疑うことだ。
俺「合格だ」
女の子「えっ?……あの?」
がしっ。と女の子の肩を掴む。
俺「今日から俺の下僕(じょしゅ)だ!」
下僕と書いて助手と読む。
俺には下僕が必要だったのだ。俺の頭脳に優るとも劣らない、下僕が。
俺「月ヶ丘探偵局へようこそ!」
女の子「はっ、はい?」
俺「お前のコードネームは……そうだな」
この女の子元は本棚だったはずだし、これしか無いな。
俺「タナ子だ!」
タナ子「はい……?」
よし。これは早速他のメンバーに連絡しなければならない な。
>>505 1 連絡するか
2 いや、明日にするか
ついにこのルートかwww
>>499 だいぶ懐かしい感じがするなwww
>>501 乙さんきゅ!面白いと思ってくれてありがとう。嬉しいよ!
ペットボトルサイズのイザナミはやりたかったんだwww
505 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/24(木) 16:15:22.69 ID:R62i9gcc0
あれ、5の方が多かったような…? 2で!
507 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/24(木) 16:40:23.17 ID:jPF3vSq80
探偵局ルートはタナ子下僕ルートからの派生じゃなかった? この話の反省会のときにでもヒュプ子ルートのヒントをもう一度教えてくれるとありがたいw
508 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 09:46:21.75 ID:rhXdh0x90
ほ
509 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 18:26:06.26 ID:r1Kw7JLQ0
ほー
510 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 18:53:56.78 ID:r1Kw7JLQ0
連投スマン なんだかんだ探偵局ルート1回しかやってなかったんだな 前スレざっくり見返したけど、ヒュプ子は特定のルート、としか書いてないっぽい 探偵局ルートはハーレムEDの可能性なんたら〜? 人形使いルートってのが気になるが、そこは1の気分次第かw
511 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 19:14:32.90 ID:rhXdh0x90
>>510 前スレ最初のほうで出てきたニュクスドールってのがすごい気になる
誰か攻略wiki作ってくれないかなw
512 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/25(金) 21:11:15.37 ID:g5zAoAnq0
>>いや、明日にするか
一刻も早く知らせたい気もするが、この胸の高鳴り。こいつには勝てない。俺の下僕となった女の子が現場でどういう働きをするのか今すぐ知りたくてしょうがない。
ピピッ。タイミングを見計らったかのようにPCから電子音が鳴る。月ヶ丘探偵局宛てのメールだ。
俺「飼い猫が居なくなったぁ?」
なんとタイムリーな依頼だろう。しかしこれは先程のテストを実践できる良いチャンスでは無いだろうか。
俺「早速だが、お前には今から居なくなった飼い猫を探してもらいたい」
タナ子「わかりました」
よし。よく言った。我が月ヶ丘探偵局の依頼遂行率は100パーセントだ。わかりました、と言った以上泣いても喚いても依頼を遂行してもらうぞ。メールで依頼主とやり取りを交わし、幾つかの情報を手に入れた。
猫は黒猫である。
名前は福造。
白い首輪をしている。
俺「だ、そうだ」
タナ子「依頼主さんは、いつもお家に居るのですか?」
俺「いや。今日は仕事が休みだそうだ」
タナ子「そうですか……」
ねこさんを探しに行きましょう。そう言ってタナ子は足取り軽く部屋を出て行った。
俺「外に出たは良いが、お前どこに行くつもりだ?」
タナ子「それはですね……」
>>514 1 依頼主さんの所です
2 公園です
>>505-507 わかりづらくてすまんな。
探偵局ルートは
>>507 の言う通り下僕ルートの派生だ。
鞠華、柚葉、優都が出てて下僕ルートでEDを迎えた後に「スキップして」下僕ルートから始めて適性検査の選択肢を選ばないと出ない。
ちなみに最初からやると探偵局ルートじゃなくて婚約者ルートが出る。(はず)
>>507 タナ子はどこで買ってきた?(大ヒント)
>>508-509 保守さんきゅ!
>>510 そうなんだよ。色々あったからなw
特定〜は、ヒュプ子は他の子と違って全ルートには出ないって意味だ。
ハーレムは、まぁ、キャラ勢揃いだからなwww
人形使はなぁ、最早今なら全然やってもよかったなって思ってるw
>>511 これも人形使ルートだwwwこのルートはちょっと強気わがままタナ子なんだよなぁ。
攻略wikiwあったら便利w俺がwww
513 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 21:31:43.89 ID:rhXdh0x90
探偵局ルートも人形使いルート? わからん… とりあえず明日イケア行ってくる
514 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/25(金) 23:37:06.79 ID:W9LEbUN80
2
515 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/26(土) 07:10:07.16 ID:TUNSaRTp0
ほしゅ
516 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:8) :2013/01/26(土) 15:25:01.04 ID:RVA9+bFt0
保守
517 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/26(土) 22:08:56.94 ID:0O1fFLqx0
>>公園です
楽しそうに向かった先はタナ子が言ったように公園だった。
タナ子と同い年位の子供達が思い思いに遊んでいる。
タナ子「あの、この辺で黒いねこさん、見なかったですか?」
ぱたり。と遊ぶのをやめて子供達がタナ子を見る。そしてすぐに子供達はお互いの顔を見合わせると、ふるふると首を振った。
タナ子「見てないですか……」
しーらない。そう言って子供達は散っていった。タナ子は公園の中をただ、じっ。と見ている。
俺(ペット探しは日によって難易度が変わるからな……)
近所に居る事や家に戻っているケースもあれば、隣町まで行っている事もある。人と違い容姿の区別も付きにくいし、言葉が喋れない点非常に難しい。だが。
俺(だからこそ、どう解決する?)
公園を見ていたタナ子の顔が、はっとする。何か解ったのだろうか。
俺「あっ!おいっ」
長い黒髪が舞う。いきなり走りだしたタナ子の後を慌てて追い掛ける。公園の奥に連なる森林に足を踏み入れると、タナ子の後ろ姿が見えた。その先にも、影が一つ。
タナ子「だいじょうぶですか?」
そう声をかけている相手は。
>>519 1 猫だった
2 子供だった
寝落ちなきゃ12時までは待機してる予定。
>>513 紛らわしくてすまん。これも=ニュクスドールな。
探偵局ルートと人形使ルーとは一応別だ。
出たイケアwww
>>515-516 保守さんきゅ!
518 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/26(土) 22:20:23.45 ID:TUNSaRTp0
おつかれ! 探偵局ルートのタナ子はわりとキレ者で、これはこれで好き!ksk
519 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/26(土) 22:23:25.84 ID:4GP6E4Lq0
1 探偵局はみんな出てくるから好きだ
520 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/26(土) 23:27:09.71 ID:0O1fFLqx0
>>猫だった
木の幹に、ドーン。と持たれかかる黒い猫。その首輪は白い。もしかして。
俺「福造、か?」
猫「ぶにゃあーご」
そうだ。と言うかのように猫が鳴く。よく見てみると、首輪にFUKUZOUと書かれていた。どうやらターゲットで間違い無いようだ。
なでなで。タナ子が福造を撫でる。と、また鳴いた。
タナ子「そうなのですか?」
福造「にゃーお」
タナ子「もっとばれないようにしないと」
福造「にゃーご。うにゃあ」
タナ子「飼い主さんが心配しちゃいますから、ね?」
くるり。タナ子が福造を抱えて振り返る。その顔は嬉しそうに笑っていた。
タナ子「見つけましたよ」
俺「ああ。だが、安心するのはまだ早い」
依頼主の所まで送り届ける。そこまでが依頼だ。とは言ったものの、何事もなく無事に依頼主の所へ福造を返す事ができた。
家への帰り道。俺はどうしても解せない所が合った。なぜあの場所に福造が居ると解ったのか。タナ子の走りには迷いが無かった。ただの勘にしては出来過ぎている。
俺「どうして解ったんだ?福造の居場所が」
きょとん。と言う顔をするタナ子。少し間を置いてから、ふふっ。と笑った。
タナ子「教えてくれましたから」
さも当然。と言った感じで言うが、誰がいつタナ子に福造の居場所を教えたというのか。唯一聞いた子供達は、知らない。と言ったというのに。
タナ子「わたしは、公園に居るみんなに聞いたのです。声が聞こえませんでしたか?」
ますます訳が解らない。いや、落ち着け。思い返すんだ。最初から。
いつも通りの公園。遊ぶ子供達。木々の騒めく音。それに混じる鳥の鳴き声。子供達の声。走り出すタナ子。探していた猫。猫に話かけるタナ子。
俺(鳥の、鳴き声?)
いつも聞こえる音だから特に意識していなかったが、そう言えばタナ子が走り出す直前に鳥の鳴き声がしていた気がする。それに加えてタナ子はまるで猫と会話をしていたようじゃなかったか?
会話していたよう。ではなく会話していた。だとする。タナ子の、みんなに聞いた。が、公園にいる生物全てに聞いた、だとするならば。
俺「お前は、人間以外の言葉がわかるのか?」
タナ子「わたしに伝えたいという意志があるのなら、ですけれど」
これは、類い稀な能力ではないだろうか。
>>522 1 福造はなんて言ってたんだ?
2 これは今後が楽しみだな
>>518 乙あり!好きになってもらえて良かった。安心したw
>>519 選択肢によっては出ないで終わっちゃうけどなw
521 :
忍法帖【Lv=23,xxxPT】(1+0:8) :2013/01/26(土) 23:42:17.75 ID:KXT0c3bd0
ksk
522 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/27(日) 00:42:53.50 ID:t3iu+ICKO
1
523 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】(1+0:8) :2013/01/27(日) 20:38:32.08 ID:75WsD1xv0
ほす
524 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/27(日) 22:29:49.27 ID:k3Q0FsPy0
>>福造はなんて言ってたんだ? タナ子「それはですね、福造さんの失踪の元にもなっているのですが」 そう言ってタナ子が少し頬を桃色に染める。何だ。何なんだ一体。 ちょい。と服の裾を引っ張られ、体を屈める。内緒話でもするかのように俺の耳に小さな手をあてた。 タナ子「お嫁さんがいるそうです」 俺「は?」 あの公園には福造の恋人がいるらしい。どうやら福造は、依頼主が仕事に行っている間に家を抜け出して公園に通っていたようだ。今日もいつも通り抜け出したのだが、依頼主の仕事が急に休みになった為この事件が起こってしまった。との事だった。 タナ子「誰しも身近な人ですら知らない一面を持つものです。でも、隠さなきゃいけない事は隠さなきゃだめなのです」 自分が知っている一面も、知らない一面も。 ざぁ。風が吹いてタナ子の黒髪がさらさらと揺れた。 隠す。隠す、隠す。 タナ子「隠し続ければいつかはそれが真実になります」 ああ。そうだ。そうして俺は生きている。 俺「……え?」 俺は今、何を納得した? タナ子「疑問に思う心は脅かす。でも、大事な事です」 この話をした時。俺の心が酷く騒ついた。けれど、次の日になればそんな事も薄れ、それなりに楽しい毎日を送っている。 毎日を送り、タナ子が月ヶ丘探偵局のメンバーに加わってから三ヶ月が経った。 すっかり馴染んだタナ子は他のメンバーとも相性はばっちりで、どんどん来る依頼を解決している。 俺「今日の依頼は失踪事件だ。だがいつものように犬猫じゃない」 タナ子「依頼主さんはお兄ちゃん。妹さんが行方知れずだそうです」 鞠華「あら〜。これ、警察も投げている事件ですわ」 柚葉「ウチに来るなんて、手段選ばずって感じだね」 優都「久しぶりに大クエストって感じぃ?おねーちゃんとしてぇ、兄貴としては解決したい事件だな」 月ヶ丘探偵局。 頭脳型の俺。 万能型のタナ子。 武術型の柚葉。 情報型の鞠華さん。 演技型の優都。 今日も依頼を解決する為に俺は、俺達は奔走する。 俺「タナ子、何か掴めたか?」 タナ子「ばっちりです」 タナ子が笑う。この依頼も解決できる。俺は。 Thanako END ―ED1 隠して斯くして生きている―
525 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/27(日) 22:32:24.39 ID:k3Q0FsPy0
―家族会議兼反省会―
美琴「うふふ。一番って、特別な感じがするわよねぇ」
タナ子「ふふっ。特別、ですよ」
柚葉「にしても、なんかこう、暴れ足りないよ」
鞠華「そうですわね。わたくし達の活躍は、また違う道なのかしら?」
優都「でも俺きゅんにとっては大事な事だからぁ、ユウも優都も構わないよん」
タナ子「必要じゃない事なんて、無いんですよ?」
…………。
なんだか違和感を覚える。
俺は、俺でしかないと言うのに、知らない俺が居るような気がした。
どこかで鍵が一つ開いた音がした。
―MEMO―
タナ子は人間以外の言葉がわかるらしい。
----------------
>>526-531 の間で多かった選択肢から14週目スタート
(ただし
>>531 がスキップの場合は
>>531 からスタート)
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
9 婚約者・イザナミルート(
>>322 )
10 タナ子妹ルート
11 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
>>523 保守さんきゅな!
526 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/27(日) 22:46:05.04 ID:oSR2gl3K0
おつかれー! 2
527 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 00:11:02.44 ID:tpXYmpMh0
お疲れさま 今までで1番モヤッとする終わり方だw 5でリベンジ
528 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 09:38:28.52 ID:KGvggDUZO
お疲れさんです 5でリベンジ賛成
529 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 10:21:56.52 ID:xM2IG+Jg0
何も起きずに終わってしまった 5で
530 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/28(月) 19:06:00.22 ID:9Qb7TufZ0
乙あり! とりあえず帰ってきたから待機してるなw
5!!
532 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 20:57:11.72 ID:tpXYmpMh0
(ただし
>>531 がスキップの場合は
>>531 からスタート)
↑これは使ったことないし、人も減ってきたから過半数を超えた時点でスタート、
または反省会から時間決めて締め切って多数決でスタートでいいんじゃないだろうか?
出しゃばってすまん
533 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/28(月) 21:27:16.14 ID:9Qb7TufZ0
14週目/婚約者・イザナミルートまでスキップ
>>まずは適性検査だな
この女の子は俺の下僕となりうる逸材か、確認しなければならない。
俺「まずは適正検査だな」
女の子に一枚の紙を渡す。
俺「その問を解いてみろ」
女の子「はい」
ある女性が飼っていた猫がある日居なくなってしまった。
その猫はどこへ行ったのか?
1、部屋の中に居た。
2、誘拐された。
3、元から猫などいなかった。
女の子「…………」
さぁ。どう答える?
女の子「答えは、これだけですか?」
俺「――!?」
この子は、できるぞ。
そう。俺達に必要なのは多角的な視点。そして疑うことだ。
俺「合格だ」
女の子「えっ?……あの?」
がしっ。と女の子の肩を掴む。
俺「今日から俺の下僕(じょしゅ)だ!」
下僕と書いて助手と読む。
俺には下僕が必要だったのだ。俺の頭脳に優るとも劣らない、下僕が。
俺「月ヶ丘探偵局へようこそ!」
女の子「はっ、はい?」
俺「お前のコードネームは……そうだな」
この女の子元は本棚だったはずだし、これしか無いな。
俺「タナ子だ!」
タナ子「はい……?」
よし。これは早速他のメンバーに連絡しなければならないな。
>>535 1 連絡するか
2 いや、明日にするか
>>532 そうだな。過半数越えたらそれでスタートにするか。さんきゅな!
534 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/28(月) 21:28:59.56 ID:9Qb7TufZ0
あっ。ルート名変えんの忘れた。すまんw
>>1 のまとめがあるから需要は無いかもしれないけど
wikiも吉里吉里も分からないので、
HTMLで懐かしいゲームブック風に作ってみた
とりあえず二週目まで
どこでフラグが立つかが分からないので、とにかく選択肢を網羅する予定
ttp://tanasho.6.ql.bz/
安価ふんじゃったw 1で
537 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/28(月) 21:48:19.34 ID:9Qb7TufZ0
>>連絡するか
いや、この月ヶ丘探偵局に新メンバーが加わるという喜ばしい事態を仲間に報告しなくてどうする。
俺「あ、もしもし柚葉?俺俺ー。いや、オレオレ詐欺じゃなくって俺だって」
とりあえず柚葉に今すぐ来てくれるように頼むと了承してくれた。
俺「次は、と。あ、鞠華さん?俺です。はい。今から来れますか?お願いします」
よし。鞠華さんも来れるみたいだしこんなもんで良いだろう。
優都は……いらないな。
タナ子「あの……」
俺「ああ、今から他のメンバー来るからもうちょっと待っててくれ」
ん?この気配はあのメンバーのものだな。
>>539 1 呼び鈴が鳴ってるな
2 この音は……外からかっ!?
3 天井かっ!
4 誰だ?
>>535 おぉ!すげぇなwwwありがとう!でも大変じゃないか?
538 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 21:57:27.42 ID:tpXYmpMh0
539 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 22:10:45.21 ID:cJF6jLrw0
3 タナ子よく出てきて嬉しいな
540 :
535 :2013/01/28(月) 22:15:34.96 ID:qSEKiy/O0
>>537-538 いやいや、大変じゃないよ〜
コピペするだけだし
それに、編集しながらもう一回読んで楽しめるしw
541 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/28(月) 22:23:01.44 ID:/Nbk+YYi0
542 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/29(火) 14:56:10.25 ID:FnLhJi2X0
543 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/29(火) 20:44:27.32 ID:2hnZa8FZ0
>>天井かっ!
天井から気配がする。
俺「天井かっ!」
?「さすがだね、俺」
ガパッ。仕掛け天井が開いて落ちてくる影が一つ。
トン。と優雅に落ち立ったのは柚葉だった。
俺「部屋は土禁な」
柚葉「ああ、ごめん」
愛用の刀をベットに置いてブーツを脱ぐと、柚葉は俺のベットに腰掛けた。
俺「こいつは柚葉な。俺の幼なじみ」
柚葉「どんな物好きが入ったのかと思えば、女の子じゃないか」
タナ子「よろしくお願いいたします」
タナ子はきちっ。と柚葉に頭を下げた。
これは柚葉の好感度大だな。
柚葉「…………」
おっ。やはり感心している。柚葉は感心したり考え事をすると手を口にあてるからな。
柚葉「名前は?」
タナ子「タナ子です」
柚葉「変わった名前だね。ま、よろしくね」
タナ子「はいっ!」
うむ。柚葉の掴みはばっちりだな。やはりこの女の子は侮れない。
ますます俺の下僕に相応しい。
俺「ん?この気配は……!」
>>545 1 呼び鈴が鳴ってるな
2 この音は……外からかっ!?
>>539 一応タナ子が本来のメインだからなw
このルートは基本的にタナ子と誰かがメインになる確率が高い、な。
>>535 本当にありがとうな、
>>535 無理はしない程度に、暇なときに作ってくれると嬉しいw
>>535 見やすいし、それにすごいなww(こんな人もいるならゲーム作る人とかもいないかなぁ・・・
545 :
535 :2013/01/29(火) 21:21:34.10 ID:ybLhPjqj0
いや〜、好評なようで嬉しいよ、みんなありがとう!!
ぜんぜん凄くないよ〜
べ、別にこのスレが好きだからやってるんじゃないんだからね!!
妹タナ子が可愛すぎてむずむずしながらアップしてるw
あと鞠華さんのストッキング(&生足)にもwww
今年になってからこのスレを発見したので、前スレの画像、ほとんどが見れなくて残念だ......
で、ちょっと前にも書いたけど、
ゲーム化するとなるとフラグ管理しないといけないから
こんな風に簡単にはいかないんだよねぇ
このエンディングを見たから、とか
この選択肢を選んだから、とか
そういうのを加味しないといけないから、このスレを見た"だけ"の第三者が作るのは難しいと思う
>>543 礼なら自分のインスピレーションとスレのみんなに言ってくれw
オレはまとめただけだよ!
四週目 探偵局ルートまでアップしますた
しまった〜〜〜っ!! また安価ふんじまったorz 今度は1でオナシャス
547 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/29(火) 21:36:05.51 ID:DN6ylxm50
前スレの絵神たちがまた降臨してくれないだろうか… ところで、俺を大切に思ってる順にくるとかなんとか、前スレで言ってなかったっけ? 登場させる順にEDに絡んできやすいってことか?
548 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/30(水) 11:13:07.27 ID:eP6Tj/Rr0
ほしゅ
549 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/01/30(水) 14:48:38.38 ID:5+fPQhHh0
>>呼び鈴が鳴っているな
一、二回呼び鈴を鳴らすのではなく連打しているこの感じ。嫌な予感しかしない。ぞわり、と。背筋に寒気が走る。
タナ子「行かないのですか?」
俺「いや、行くよ」
このままだとまた馬鹿兄貴が近所迷惑なってしまう。連絡していないのに気付きやがって。
玄関に向かうと、タナ子も遠慮がちに付いてきた。ガチャ。と玄関を開ける。
俺「うるさいぞ馬鹿兄、き」
優都「俺きゅん、たっだいまぁー!」
がばちょ。ぎゅうぎゅうと優都が抱き付いてくる。止めろ気持ち悪い。
俺「鍵持ってるだろ?自分で開けろよな!」
優都「えーっ?だぁって俺きゅんにお出迎えされたかったんだもん。あっ」
優都の動きが止まる。不思議に思って優都の視線の先を追うと、俺達を見上げるタナ子が居た。
優都「占いでわかってはいたけど、この子でしょ?やだ、かーわーいーいー!」
タナ子「あの、タナ子です。よろしくおねがいします」
優都「ユウの事は、ユウおねーちゃん、って呼んでくれると嬉しいなぁ」
タナ子「ユウ、おねーちゃん?」
部屋に向かう間も部屋に着いてからも優都ははしゃいでいた。喧しい、が。この様子を見て引く訳でもなく、寧ろ優都の好みを見抜き上手く処理するこのタナ子の処理能力の高さ。
ますます俺の下僕に相応しい。
俺「この音は……外からかっ!?」
外から空気が裂かれるような激しい音がしている。
>>551 1 覗く
2 覗かない
本当に付き合ってくれてるみんなには頭があがらないよ。ありがとう。
>>545 妹タナ子は可愛くなるように心掛けてたから、伝わったようで嬉しいよ!
その鞠華は俺的に外せなかったんだw
画像、期限切れたのもあるだろうしなぁ。しかし勝手に貼るわけにもいかんだろうし……。
ゲーム化な。俺がただ単に文書いてるだけだからできるって面もあるからな。実際どれくらいのテキスト量詰められるのかわからんし。
まぁ、俺がちゃんとPC買えば良いんだがw
最後に、まとめるのがすげぇよ。俺携帯変えたらコピペ面倒になってやりたくねーもんwww
>>547 凄かったよな。あの時の勢いのまま完成させられたらよかったんだが、アクセス規制に引っ掛かっちまったからな。本当にすまん。
登場させる順と言うか、大きく占めてるのは誰が一番最初にくるか、だな(ヒント)
>>548 保守さんきゅ!
550 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/30(水) 15:57:03.00 ID:9p+G/4Fb0
ksk
2でオナシャス!
552 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/30(水) 19:57:10.83 ID:9p+G/4Fb0
保守!!!!
553 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/30(水) 21:35:52.74 ID:2VyarQ+u0
鞠華ああああ!!
554 :
名も無き被検体774号+ :2013/01/31(木) 16:45:14.00 ID:GLln6xPz0
オレの鞠華さんが...
555 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/01(金) 11:18:40.93 ID:9qf3xodO0
>>覗かない
最後の一人は鞠華さんだ。いつもヘリコプターで来る事が多いから、きっとこの音は鞠華さんのヘリコプターだろう。いつもなら覗いたりもしてみるのだが、今日は嫌な予感がする。
俺「音大きくないか?」
空気を裂くような音が、一段と大きい。いつもと違う。
タナ子「わたしが、見てきます」
タナ子が窓際に向かう。止めろ、と言う俺の声は窓が割れる激しい音に掻き消された。
俺「うぉっ」
鉄の固まりが俺の眼全に横たわっている。一瞬にして俺の部屋は惨状と化していた。そんな荒れ果てた地に、ふわり。と鉄の固まりから降り立ったのは鞠華さんだった。片手には相棒の小型PCを抱えている。
鞠華「申し訳ありませんわ」
鞠華さんは何に対して謝っているのだろう。遅くなった事にたいしてか、ヘリコプターを部屋に突っ込んでめちゃくちゃにした事か。
鞠華「わたくし、お借りしてました本を持ってくるのを忘れてしまいましたの」
それかよ。今謝るとしたらさっきの件とかじゃないのかよ。
タナ子「あの、お足元にお気を付け下さい」
すっ。タナ子がスリッパを差し出した。
鞠華「まぁ……ありがとうございます」
鞠華さんが微笑む。世界がキラキラと輝いているようだ。
まぁ、実際に砕け散った窓ガラスが反射してキラキラしてるんだけど。
鞠華さんはスリッパを履きながらお付きの人に何か指示を出している。
俺(……鞠華さんも大丈夫そうだな)
タナ子と鞠華さんが自己紹介している様子を見たが、悪い反応ではなかった。
それにしても、タナ子は何の迷いもせずにスリッパを出しだが、あれは鞠華さん専用のスリッパだ。
この一瞬で俺の部屋に不自然なスリッパがある事を発見し、なおかつ鞠華さんのものだと見破るこの洞察力。
ますます俺の下僕に相応しい。
俺「さて、と。全員揃ったな?」
タナ子の推理力、愛嬌、処理能力、洞察力。
そして全員に合わせる対処力。
俺の下僕として相応しい。相応しすぎる。久しぶりに興奮してきた。
俺「みんな!こいつは今日から月ヶ丘探偵局の新メンバー」
>>557 1 本棚だ!
2 下僕だ!
3 タナ子だ!
>>552 保守さんきゅ!
>>553-554 意外と鞠華に反応があってびっくりするw嬉しいけどw
今日有給貰ったから用事の時は書けないけどそれ以外は待機してるな。
556 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/01(金) 11:39:24.17 ID:EJUof0oK0
惨事www鞠華さんwww 話は気になるが、たまの休みくらいゆっくりしろよ〜
557 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/01(金) 14:46:28.14 ID:vKSRvnjM0
2 下僕(じょしゅ)で
558 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/01(金) 23:40:58.15 ID:0PQWOCyj0
C
559 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/02(土) 12:11:03.44 ID:Dg39ajNd0
うわーい、追いついてしまった わくわく
560 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/02(土) 15:04:50.29 ID:0tZPRdGi0
結構面白い
561 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/02(土) 20:56:13.39 ID:2Qw+qXt00
保守っときます
563 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/03(日) 10:38:59.18 ID:fuQ9yl8b0
今日の夜はまた書けると思うw
すまん。
>>556 こういうことはほんと鞠華にしかできないから助かるwww
すまんな。結局用事済ませて夜職場に行ったら遅くなって、そのまま寝ちまったw
>>558 おおw支援ありがとう!
>>559 乙かれ!最近はあんまり早い流れじゃなくて申し訳無いが、良ければ付き合ってくれなw
>>560 そう感じてくれたのなら嬉しいよwさんきゅ!
>>561 保守さんきゅ!
>>562 保守ありがとうな。
すまん。体調がいつも通りになれば夜遅くまでまた起きていられるようになるとは思うんだがw
おおぅ、乙かれ!楽しみにしてるよ〜 でもでもお大事にね
565 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/03(日) 19:06:42.72 ID:Mc8mGNff0
保守〜〜〜
おまけ
ようやく妹タナ子ルートのアップまでこぎつけた〜
かわいいのぉ、かわいいのぉ
ゆーとの豹変シーンまで
ここで報告はしてないけど、地味に更新してます
>>1 1自身でも言ってたけど、最後まで続けてほしいんだぜ
リアルの都合があるから、ペースは遅くてもかまわないから
566 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/03(日) 21:54:24.80 ID:FV4PdR1u0
>>下僕だ!
ざわっ。辺りが騒めく。
柚葉「この子が一体何をしたっていうのさ?」
確かにタナ子はまだ表立って事件を解決した訳ではない。強いて言うならば俺の直感だ。
鞠華「何か凄い力があると言う事ですの?」
超能力とかは……無いだろうな。ただ、本棚からできあがった女の子ではあるが。
優都「なぁにぃー?俺きゅんの好みの問題なわけぇ?」
いや、まぁ、確かに考え方は俺好みだったが。って、違う。俺はロリコンじゃないぞ。
俺「なんだよ、みんな不満なのか?」
優都「不満って言うかぁ、納得いかないよねぇー」
ぷぅ。と頬を膨らませて不貞腐れる優都。柚葉と鞠華さんも見てみると、優都程ではないが不満そうだった。
一体何がそんなに不満なんだ。
柚葉も鞠華さんも優都も、俺にとって最高の理想である下僕とまではいかなかったが、各々の能力は素晴らしいものだと思っている。現に、皆の能力と俺の能力。そしてチームワークで今まで数々の依頼を解決してきた。
柚葉「どうしてあたし達が俺の助手になれなくてその子はなれるのかわからないよ」
鞠華「同感ですわね。わたくし達は納得いきませんわ」
優都「あのね、俺きゅんが思っている程助手の座は軽くないんだよ?」
俺「あ、はい。スミマセン」
って、何謝ってるんだよ俺。
一体何なんだ。今まで皆不満とか言った事無かったのに。寧ろ喜んでくれると思っていたのに。
タナ子「あのっ」
俺に向けられていた六つの瞳がタナ子に向けられる。正直安心した。次に言うタナ子の言葉を聞くまでは。
タナ子「わたしも、少しはお役に立てると思います。だから、勝負しませんか?みなさんの得意分野で」
勝負?冗談じゃない。タナ子は皆がどういう能力を持っているか知らないからそんな事言えるんだ。しかも得意分野だなんて。
俺「お前、何言ってるんだよ!?」
しかし勝負と言ったら皆が乗らない訳もなく、あっさりと決まってしまった。
柚葉「あたし達の得意分野の依頼で勝負。負けたら助手の座は白紙で良いよね?」
鞠華さんも優都も同感のようだ。
柚葉「あたしは最後に勝負するから、俺。誰が最初に勝負するか決めて」
なんか変な事になってきたが、まぁ、たまには良いか。タナ子の能力を見られるチャンスでもあるしな。
俺「それじゃあ……」
>>568 1 鞠華さん
2 優都
>>564 気遣ってくれてさんきゅな!一人でも楽しみにしてくれる人がいるのなら俺は書かずには居られないぜwww
>>565 保守ありがとう。すげぇな、もうそこまでできあがったのか、乙かれありがとう!
本当に重ね重ねすまないな。最後までちゃんと書くから、よろしくな。
567 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/03(日) 22:11:20.16 ID:ZoqSJkS30
568 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/03(日) 22:13:35.33 ID:hT5K5dz+0
2
569 :
忍法帖【Lv=24,xxxPT】(1+0:8) :2013/02/03(日) 22:13:38.23 ID:ay7BlPM40
1
570 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/04(月) 00:16:30.36 ID:g6oPqnMS0
>>優都
優都「俺きゅんからご指名入りまし痛っ」
抱き付こうとしてきた優都の頭を叩く。
優都「もうっ!ユウが勝ったらハグだからねっ!」
俺「勝手にルール追加するな」
鞠華「あら?丁度よろしいご依頼があるみたいですわ」
くだらないやり取りを優都としている間に、鞠華さんが優都の担当するジャンルの依頼を探してくれたようだ。
依頼内容を確認してみる。
俺「……彼女と別れたい」
今回の依頼は、所謂別れさせ屋みたいな物だ。時と場合によって男も女も演じられる優都が主に受け持つ依頼、即ち得意分野だった。
優都「きゃはっ!ユウにばっちりみたいな?」
タナ子「勝負にするには、どうしますか?」
俺「そうだな……」
勝負と言うからには勝ち負けを明確にしなければならないが、俺としては優都とタナ子の二人がどう依頼をこなすのかが見たい。それに依頼を受けるからには成功させたいから、一つの依頼に対して二人の目的が違うと困る。
鞠華「この方……」
俺「どうかしましたか?」
鞠華「昨日いらっしゃったご依頼主のターゲットではありませんの?」
どうやら、彼女と別れたい。と言う依頼をしてきた彼氏は、その彼女から彼氏と別れたい。と言う依頼を既に受けていたようだ。
お互いに別れたいのならさっさと別れれば良いものを。しかしこれは、今回ばかりは有難い。
俺「彼氏と彼女、どちらが先に別れ話を切り出すか勝負だ!」
優都「えぇ?浮気写真じゃなくて別れ話ぃ?」
俺「別れる証拠を工作し、依頼主から確実に別れる事のできる別れ話を言わせる事ができるかどうか。それが勝負だ」
タナ子「わかりました。どちらの依頼主さんが、わたしの依頼主さんですか?」
優都「ユウはどっちでもいいから選ばせてあげるねん」
優都は男も女もいけるからどっちでも良いだろうが、タナ子は女の子だ。普通に考えると、彼女からの依頼を受けて彼氏をターゲットにするのが良いだろう。
タナ子「では、彼氏さんからの依頼を受けます」
迷い無くタナ子はそう言った。
俺「ちゃんとわかってるか?そうなると、お前は彼女に近付いて証拠を作らないといけないんだぞ?」
優都「たぁちゃんがいいならそれで良いんじゃない?それじゃあユウは彼女ちゃんからの依頼を受けるからターゲットは彼氏くんだね」
ユウでいこーっと。そう言って優都が怪しく笑った。
決まったのならば早速動かなければならない。優都とタナ子は下準備の為それぞれ散っていった。
>>572 1 タナ子の様子を見る
2 優都の様子を見る
>>567 乙あり!基本はそうなるなw
おっ ちょっとだけ進んでるー わくわく でも無理しないでね
1!
わくわく待ってる間
>>535 さんが作ってくれたのをポチポチしてる〜
574 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/04(月) 23:41:31.49 ID:Hixh5TDL0
>>タナ子の様子を見る
正直な所、今まで依頼を解決した事の無いタナ子にとって不利な流れだろう。俺は心配になってタナ子の様子を見る事にした。
タナ子「ありがとうございます」
何やら鞠華さんから数枚の書類を受け取っている。
俺(あれは、昨日依頼してきた彼女の書類か)
タナ子は住所や氏名などの個人情報が記載されている書類を見ている。かと思うと。
タナ子「月ヶ丘大学……」
そう呟いて書類を折り畳むと、外へと出ていった。場所は解っているのだろうか。俺は後を付ける事にした。
タナ子が通った道は俺もよく知っている通いなれた道だった。一度も道に迷う事なく月ヶ丘大学の前まで来たタナ子の目線の先には、ベンチに座っているターゲットである彼女がいた。まさか、もう接触すると言うのだろうか。
俺(さすがにそれは早計過ぎるぞ)
タナ子とターゲットの距離はどんどん近くなっていく。かと思うと通り過ぎた。そのまま歩き、木々が生い茂っている方へ向かう。
タナ子「きゃうっ!」
タナ子が転んだ。思わず駆け寄ろうとしたが、俺より先に茂みから青年が飛び出してきた。えぐえぐと泣くタナ子を懸命に宥めている。
暫くするとタナ子は泣き止み、青年と会話をし始めた。
青年「ここに用事でもあるの?」
タナ子「あのっ、真っ白なねこさんが入っていったから追いかけてきたんです」
青年「白い猫……ユキの事?」
タナ子「そのねこさんはユキさんというのですか?」
白い猫。月ヶ丘大学には有名な白い猫がいる。野良猫の為正式な名前は無いが、様々な愛称で呼ばれている。ユキはその内の一つだ。
タナ子と青年のやり取りを眺めながら、俺は見てきた景色を思い出す。
俺(白猫なんて、いなかった)
白猫を追いかけてきたと言うタナ子の言葉は嘘だ。
ならどうして嘘をついた。意味の無い行動など一つも存在しない。
組み立てろ。道を。組み立てろ。
子供らしい歩き方。
気の根っこに躓いた足。
高い泣き声。
猫を追いかけた嘘。
全て、タナ子の自然な演技。シナリオ通り。
俺(狙いは彼女じゃなくて青年か?)
なぜ関係の無い第三者である青年なのかはわからないが、タナ子の狙いは青年だった。指切りを交わすタナ子と青年の顔は笑顔だ。ばいばい、とタナ子が手を振ると青年もにこやかに手を振った。
今日は彼女自身と直接的な接触は無かったが、タナ子にはもうシナリオができているのだと確信した。そして、もう始まっていると言う事も。
俺「さて、と」
翌日。俺はタナ子と優都、どちらの様子を見に行くか迷っていた。
>>576 1 タナ子の様子を見る
2 優都の様子を見る
>>571 すまんな。ゆっくりだけどよろしくw
しかし本当によくできてるよな。
>>535 が作ってくれたやつ。
575 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/05(火) 00:28:25.38 ID:2BIiPiEW0
今日もお疲れさま 暗い感じのもいいけど、俺はこういうのが好きだなw
576 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/05(火) 12:44:45.59 ID:gzQ/a0Qr0
保守
577 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/05(火) 12:48:31.04 ID:2BIiPiEW0
578 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/05(火) 13:31:17.04 ID:gzQ/a0Qr0
あ、ごめん!指摘さんくす! 1で
乙かれー 楽しみにしてるよー
580 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/05(火) 23:19:27.94 ID:wB/7vQ1V0
個人的しおり
>>570 タナ子を見守りたいけど、優都の行動も気になる
それにしても探偵局ルートのタナ子は抜け目がないというか
洞察力というか情報察知能力がハンパないというか
10歩先を見てるというか、体は子供頭脳は(ryというか
妹タナ子の直感力も凄いけど、こっちの能力も凄いし
婚約者ルートでの戦闘力も凄いしで、ほんと、無敵すぎるw
アップした報告はしてないけど書き込みはしてるし、そもそも毎日新着チェックしてるw
楽しんでいただけたのなら幸いです、ありがと!
何より、俺が楽しんでやってるんだ
選択されて無い選択肢がが気になって仕方が無い
スレの雰囲気もいいし、
>>1 とスレのみんなに感謝!
長文すまん
あまりにも皆のリアクションが良かったから調子に乗ってしまったけど、
以後、名も無き被検体774号+に戻ります
>>1 もみんなも乙かれ!!
581 :
535 :2013/02/05(火) 23:21:44.70 ID:wB/7vQ1V0
あー! 名前入れるの忘れてたorz 本当に、以後名無しに戻ります あーはずかすー
>>581 おい!ごらぁ!
535って誰や?!
トリ付けろとは言わんが、ちゃんと名前つけんかい!
まとめも楽しみにしてるんだぞ
これからも期待してるんだからねっ//
頑張って!
583 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/06(水) 11:56:35.61 ID:TtU7uDXo0
1も535もがんばれ保守
584 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/07(木) 00:27:12.16 ID:3AMPXvl70
>>575 さんきゅ!
本当はもっとぶっとんだ、わいわいしたやつ書きたいけど、それはまた別の選択肢でとっておくなw
>>576 保守ありがとな!
>>579 楽しみにしてくれてありがとう!
>>580 タナ子と優都の行動な。どっちを見るかの回数で色々と決まるからなw
なんかタナ子は最初(と言うか本来のルートは)か弱い妹(下僕)キャラだったんだけどなwww
まぁ婚約者ルートはある意味タナ子の姿を借りた別のモノみたいな感覚だったけど、妹ルートは純粋に近しい存在、家族だから気付いた事って言う感じだな。
探偵局ルートのタナ子は、まぁ追々、な。
おお、チェックありがとな!っても、ここ二日間書き込めなかったんだが……。
楽しんでやってくれてるなんて嬉しいよ。選択されてない選択肢もいつか書けるといいなw
スレの雰囲気に関しては本当に
>>580 も含めてみんなに感謝してる!だから俺はびっぷらが好きだwww
そして勝手にフェードアウトするなよwもう立派な作り手なんだからw何言ってんだよwww
>>582 だよなwww必殺まとめ人がいなくなると困るwww
>>583 保守さんきゅ!
585 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/07(木) 00:29:24.70 ID:3AMPXvl70
>>タナ子の様子を見る ノートPCで何かを見ていたタナ子は、壁にかかっている時計に目を向けると上着を羽織った。出掛けるのだろうか。 タナ子「公園」 自分で再確認するかのように呟くと、外へと出て行った。俺はタナ子の後を追う事にした。 ここから公園はそこまで遠くない。昨日大学に行く時は迷い無く進んでいたタナ子だが、今日はどうだろう。公園に行くにしては遠回りな道を歩いている。 タナ子「きゃ!」 曲がり角に差し掛かった時タナ子の体がよろめき、地面に尻餅をついた。誰かとぶつかったみたいだ。 ?「ああ、ごめんね?大丈夫?」 タナ子「だいじょうぶ、です」 ?「あれ?きみ……」 タナ子がぶつかった相手は月ヶ丘大学で会った青年だった。 青年「こんな所でどうしたの?」 青年がしゃがんでタナ子に目線を合わせる。と、タナ子は小さく嗚咽を漏らし出した。青年はゆっくりと優しくタナ子に話しかけている。 タナ子は、公園に行きたかったが道に迷ってしまった。と青年に嗚咽混じりで伝えると、一層強く泣いた。 青年「もう大丈夫だよ。僕も公園に行く所だったんだ。一緒に行こう」 タナ子「ぐすっ。本当、ですかっ?」 青年が頷くとタナ子は少しずつ落ち着いていき、小さく笑った。 理由は相変わらず解らないが、タナ子はやはり青年と接触する事を目的としているように見える。 俺(打ち解けた上に行動を共にするか) 公園に向かうまでの道程で、タナ子と青年は楽しそうに会話をしていた。だが、タナ子にとってはそれすらも依頼の一環なのだろう。 タナ子「おにーさんは公園に何の用事があるのですか?」 青年「僕は……ああ、着いたよ。この公園だよね?」 タナ子「はいっ!ありがとうございます」 青年と別れてタナ子が公園の中を走り出す。と。
586 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/07(木) 00:30:15.64 ID:3AMPXvl70
タナ子「きゃうっ!」
タナ子が転んだ。気付いた青年がタナ子に駆け寄ってくるが、それよりも先に近付いた人が一人。
?「大丈夫?あっ、血が出てるね」
そっとタナ子の膝にハンカチを押しあてたのはターゲットの彼女だった。
彼女「この子は貴方の妹さん?」
青年「そういうわけじゃないんだけど、大丈夫?タナ子ちゃん」
タナ子「ぐすっ。だいじょうぶ、です」
彼女「絆創膏……ああ、切らしてたか。このハンカチ、そのまま使って」
そのまま成り行きを見ていると、青年と彼女は大学で同じ学部だったようだ。名前を知っている程度の知り合いのようだが。
彼女「公園には遊びに来たの?」
青年「そう言えば……」
タナ子「わたしは、ぐす、待ち合わせをしているのです」
待ち合わせ。タナ子は誰と待ち合わせをしていると言うのか。振り返ったタナ子と目が合う。泣顔から一変してぱぁっ。と明るい顔付きになった。そして自分の存在を知らしめるかのように小さな手を振る。
タナ子「俺にい!」
ぞくり。と、背中に痺れが走る。恐怖。ではない。
高揚だ。
俺「タナ子……」
何とも子供らしい表情。
何とも子供らしい反応。
何とも子供らしくない、演技力。
俺「妹がお世話になったようで、ありがとうございます」
彼女「いえ。お家に帰ったらちゃんと消毒してあげてくださいね」
青年「またね、タナ子ちゃん」
タナ子「ありがとうございました。おにーさん、おねーさん、ばいばいです」
青年と彼女が会話をしているのを尻目に、タナ子と一緒に公園を出る。
タナ子は俺が付けていた事に気付いていたのか。しかも、俺を表舞台に引き摺りだした。タナ子のシナリオに、動かされた。この、俺が。
>>588 1 タナ子の様子を見る
2 優都の様子を見る
ほほう… やっぱりゲーム化してもらいたいな 支援
1!
乙かれ〜 おそるべしタナ子! わくわく
590 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/07(木) 20:29:57.64 ID:hRUetOv50
タナ子...恐ろしい子!! ドキドキ猫耳萌萌じゃんけん保守
591 :
まとめ人(535) :2013/02/07(木) 23:20:37.91 ID:hRUetOv50
592 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/07(木) 23:24:40.07 ID:hRUetOv50
ごめん ×書き込まずには入れなかったんだぜ ○書き込まずにはいられなかったんだぜ テンション上がってしまったorz
593 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/07(木) 23:44:25.36 ID:5Gs8mKzA0
今から書くからすまん。続きは遅い時間になるかもしれん。
>>587 ゲーム化なぁ……作りたいけど俺が今は書くことで精一杯だからなwすまんw
>>589 乙さんきゅ!
続きはもうちょっと待ってくれな。
>>590 芝居っつたらそのネタは外せないよなwww
イザナミ「もうそのようなお時間でございますか。レイシス様にお知らせ致しませんと……」
(イザナミは走っていった)
>>591 あー、紛らわしくてすまん。
BADの11と鞠華の11だから別物なんだ。ゲーム化するならキャラ事のEDリストで、そのキャラの一枚絵とかにしたかったからな。
すまん、あと、なるべくまとめる時に誤字脱字は直すようにしてたんだけど、柚葉のやつは忘れてたわ。普通にイタズラです。すまん。
594 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/08(金) 00:19:26.14 ID:sxBA9llE0
久しぶりにリアルタイムで1と会えたよー( ;∀;)
595 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/08(金) 03:58:07.81 ID:wb5aZvEU0
>>1 の考えるタナ子イメージ画を見たい
大ざっぱな情報の固まりでもいいから作者本人のイメージを知りたい
596 :
まとめ人 :2013/02/08(金) 20:48:29.57 ID:orXPKfAc0
>>593 いやいや、そんなに謝らないでくれw
ストーリーだけじゃなくレスも拾いたいから
まとめからじゃなくて過去ログからコピペしてます
まとめを見ながらチェックしてみるよ
それにしても壮大なスケールのゲームだな
エンディングの数多すぎwww
BADの11、タナ子の11、柚葉の11、鞠華の11って感じになるのかな?
それと
ttp://tanasho.6.ql.bz/352.php 柚葉「そうねぇ。俺ちゃんの〜
柚葉→美琴
ttp://tanasho.6.ql.bz/469.php タナ子「?名前はありません〜
タナ子→女の子
なのかなぁと思って、申し訳ないけど勝手に変えちゃったんだ、ごめん
間違ってたら近いうちに直しておくよ
598 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/09(土) 17:36:31.49 ID:I6LJwaSK0
ほ
しゅ
おつおつ 連休も1は忙しいかな〜?
601 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/10(日) 01:32:49.96 ID:Im7wHPJB0
ただいまー。
>>594 よっ!おれも
>>594 と遭遇できて嬉しかったぞ!
>>595 前にざっと書いたことあったけど、ちゃんとみんな描いてあげたいなぁ。
とりあえず、長い黒髪、ぷち真ん中分け、幼女、かわいい系だなぁ。婚約者ルートだけちょっと違うけど。
>>596 恥ずかしながらまとめも何故か抜けがあるんだよな……。直さなきゃと想いつつできてないから、過去ログの方がいいかもしれん。悪い。
EDについてはその通り。よくED数100個以上とかあるから俺のはまだぬるいよw
修正の件はそれで合ってます。すまん、ありがとう!
>>597 すまん……。あの日は書き途中で寝てしまった。最近深夜帰りが多くてな。昨日は画面開いて寝落ちるし今日はこんな時間だしw今日は寝ないよう横にならずに書くから大丈夫。なはずw
>>598 ー599
保守さんきゅ!
>>600 すまんなー。久しぶりの稼ぎ時だw
次の休みは20日だから、その日にはいっぱい書けるといいなぁw
本当に最近は全然書けなくてすまん。
今かかえてるやつが今月でカタつくとは思うから、夜少しは時間作れるようになるとは思う。あと、仕事の休憩時間が無くなったから日中に書けなくてな。流れが遅くて申し訳ない。
でも、そんなんでも付き合ってくれてるお前らが大好きだwww
お疲れ様そして頑張って
603 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/10(日) 01:59:57.86 ID:Im7wHPJB0
>>タナ子の様子を見る 大学での講義を終えて外に出ると、タナ子と青年を見つけた。 タナ子「おにーさん、おねーさんの所に連れていってくださいです」 青年がどうして。と言いかけたが、タナ子が胸の前で大事そうに握っているものを見て察したようだ。 タナ子の手には彼女のハンカチが握られている。返したいのだろう。 青年「今日も公園にいると思うよ」 タナ子「また迷っちゃったら、怖いです。だから、そのっ……」 どんどんタナ子の語尾か萎んでいく。その様子に青年は困ったように微笑うと、タナ子の手を引いて歩き出した。 青年「いいよ。僕と一緒に行こう」 タナ子「ありがとうございます!」 特に問題もなく公園に着いたタナ子は、きょろきょろと辺りを見回している。一瞬俺と目線が交わった。今回の尾行もすでにばれていたか。 タナ子「おねーさん!」 彼女「ああ、タナ子ちゃん。それに青年くんも。どうしたの?」 タナ子「ハンカチありがとうございました」 彼女「わざわざ返しに来てくれたの?ありがとう。今日は迷わなかった?」 タナ子「おにーさんが一緒に来てくれたのでだいじょうぶでした!」 タナ子が青年に振り向く一瞬。その自然な動作で俺に視線を向ける。わかった。わかったよ。お前のシナリオに付き合ってやるよ。 タナ子「おにーさんには、いつも助けられてばっかりですね」 青年「そんな、僕は全然……」 俺「タナ子!こんな所に居たのか」 タナ子「俺にい!」 たたっ。と駆け寄ってくるタナ子の表情は明るい。演技、には見えなかった。 俺「ったく。大学の前で大人しく待ってろって言っただろう?」 タナ子「ごめんなさい。でも、ハンカチお返しできました」 タナ子が笑った。ハンカチを返す。それだけの事がそんなに嬉しいのだろうか。様子を見ている限り、嬉しいのだろう。だが、何かが引っ掛かる。 組み立てろ。道を。組み。 タナ子「俺にい!」 俺「えっ?」 思考が中断されて一瞬わからなくなる。 タナ子「聞いてましたか?」 こそっ。とタナ子が耳打ちしてくる。お礼にケーキ屋さんの無料券をあげたいのです。と言った。確か、この間帰りがけに無料券を貰ったな。財布から券を取り出してタナ子に渡すと、嬉しそうに彼女と青年の所に行き、お礼の言葉と共に渡した。
604 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/10(日) 02:00:24.24 ID:Im7wHPJB0
俺(そうか……お前は、第三者を動かして舞台を作り上げたのか)
二人を微笑みながら見つめるタナ子を見つめて俺はそう思った。
俺「お前は、あの青年と彼女をくっつけたいんだな?」
公園からの帰り道。タナ子の描くシナリオに俺なりの答えを投げかける。
タナ子「どうなのでしょう。そうかもしれませんし、二人でいる所を浮気現場として写真を撮りたいだけかもしれません」
でも、幸せな方が幸せです。そう言ったタナ子は、言葉のトーンは明るいがどこか、辛そうだった。
>>606 1 タナ子の様子を見る
2 優都の様子を見る
>>602 さんきゅ、がんばるよ!
605 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/10(日) 02:10:56.99 ID:5KqrykTJ0
おかえり1!ksk
606 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/10(日) 04:24:44.57 ID:SXKCGOKp0
ここまで来たら優都に浮気せずタナ子の動向を見届けたいな 1で
おー、書いてくれたんだね 急がしいなか大変だけど、身体に気を付けてね
まだ調べてないけど、他スレでこんな書き込みを見てこのスレを思い出した すごくこのスレ向きだと思ったので投下 499 名前:名も無き被検体774号+ :2013/02/10(日) 10:28:41.89 ID:vM3bp/QJ0 「ウ・ディ・タ」とは? ・完全無料のゲーム作成ツールです。 ・wikiや講座や情報やブログも充実してるので安心。 ・作成したゲームは自由に配布したり、コンテストに投稿することも可能。 ・「コモンイベント」を利用すれば、難しいゲームシステムも実現できます。 □このツールで作られたゲーム ある旅人の手記、霧留待夢、片道勇者、巡り廻る、一本道迷宮、悠遠物語、ヤジルシージ、 Gravity、ワノハナ、魔王は倒れ、世界は闇に包まれた、などなど
609 :
忍法帖【Lv=13,xxxPT】(1+0:8) :2013/02/11(月) 02:46:03.28 ID:TV7n97e50
ほし
610 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/11(月) 03:47:18.76 ID:tlTaW6v50
ゅ
>>608 1がXPならもってるって言ったスレか?
俺も調べてないが確かにここ向けのツールではあるかも
あとは絵師が居て全てのルートが補完されればゲーム化も可能だな
>>611 そうそう、そのスレ
ノベルシステムだけでも作れるならこのスレのゲームを動かせるかもね
613 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 00:20:45.91 ID:UUS9sN4j0
>>605 ただいま!
>>606 タナ子がここまでキレモノの理由が知りたい場合は、探偵局のこの優都のルートで浮気はしない方がいいなw
>>607 さんきゅ!でも体調はもう崩れてるから心配は要らないんだぜwww
>>608 おお!すげぇな。わざわざありがとな!でもすまん。俺PC繋いで無いんだwww
>>609 ー610
保守さんきゅな!
614 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 00:24:07.48 ID:UUS9sN4j0
>>タナ子の様子を見る ケーキ屋さんの苺タルトをつつきながら一組のカップルの動向を窺う。今日が日曜日で良かった。お昼時と言う事もあり、そこそこ客入りが良い。木を隠すなら森の中作戦がしやすくて助かる。 俺(しかし無言、だな) カップルはお互いに沈黙を貫いている。ついでに言えば目の前に座っている優都とタナ子もカップルの動向を窺い、微動だもしない。 タナ子なんか苺のショートケーキを食べている途中でカップルが来た為、口まわりにクリームが付いたままだ。 彼女「あのさ、その……」 意を決したのか、彼女が声を出すが歯切れが悪い。彼氏は頭をガシガシと掻くと面倒臭そうに溜め息を吐いた。 彼氏「オレ達別れねぇ?」 彼女「えっ?」 決まった。これはタナ子の勝ちだ。 優都「もぉー!早くユウと彼氏の写真出して別れ話をしてくれないからぁっ!」 優都が紅茶をティースプーンでカチャカチャと混ぜる。紅茶が飛び散るからやめろ。 彼氏「なんつーかさぁ、飽きたんだよな、オマエ。もっとイイオンナ見つけたし。じゃあな」 そう言って彼氏はケーキ屋さんを出ていった。 優都「あっれれー?証拠出して別れ話じゃなくないー?」 タナ子「…………」 優都「これって引きわけぇ?」 俺「いや、タナ子の完全勝利だよ」 一人残された彼女は必死に嗚咽を押し殺して泣いている。その隣には、青年が居た。 青年「よかったね、彼女さん」 彼女「これで、やっと……っ、自由、なんだ、ね」 青年が彼女を優しく抱き締める。 優都「えっ?ちょっとなんなのアレ?誰?」 俺「優都、お前に今から俺が組み立てた道を教えてやる」 タナ子の狙いは彼女と青年を接触させる事にあった。親密になった所で浮気現場として証拠写真を撮り、別れ話に持って行くと言うシナリオだ。だが。 俺「タナ子。何枚か写真を撮ったはずだが、彼氏に渡さなかったな?」 タナ子「はい。彼氏さんは彼女さんを束縛していました。なので、他の男の人と彼女さんの写真を見せたらどうなるか」 優都「……下手すれば殺しちゃう、みたいな?」
615 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 00:25:02.62 ID:UUS9sN4j0
タナ子が頷く。
そこでだ。タナ子は彼氏の彼女に対する意識を別の人に向けさせる事にした。その相手が優都だ。タナ子は優都が彼氏に接触する事も計算に入れていた。そしてその答えが、先程の彼氏の言葉。
俺「良かったな。イイ女」
優都「うげぇ。束縛男なんてマジ勘弁なんですけどぉ」
タナ子「ユウおねーちゃんなら、必ず彼氏さんを射止めてくれると信じていました」
次に彼女と青年。
青年は彼女に対して好意を持っていた。その為動かしやすい。
青年がいつも彼女の場所を知っていたのはお互いの趣味にある。
タナ子「青年さんは絵を描くのが好きで、彼女さんはお写真を撮るのが好きなのです」
二人とも主な活動場所は自然公園だった。
風景画ばかり描いていた青年は、公園で写真を撮る彼女も風景の一つとして描いていた。そしていつの間にか、彼女自身を描くようになっていた。本人はこっそり描いていたつもりだが、彼女さんはそれに気付いていたようで。
タナ子「そんな青年さんをお写真に撮っていたそうですよ」
優都「なにそれぇ。両思いなの?ならちゃっちゃと別れて勝手に付き合っちゃえば良かったのにぃー」
俺「簡単に別れられたら苦労しないだろ?」
問題は彼氏が異常なまでに彼女を束縛していた事にある。素直に別れよう等と言ったら、何をしだすかわからない。上手くいって別れられたとしても、必ず彼女の心に深い傷を残すだろう。それをわかっていたから彼女は依頼してきたのだ。
タナ子「もしもユウおねーちゃんが彼氏さんからの依頼を受けて彼女さんに近付いていたら、彼女さんは殺されていたでしょう。わたしはハンカチをお返しする事もできなかった」
優都「でも仮定のお話でしょ?そんなのわから」
タナ子「殺されてしまうんです!結局、誰かが。……犠牲になる」
だが、タナ子は優都と青年と言う保険をかけた為、彼氏はあっさり彼女を捨てたが、彼女には良い相手ができた。
俺「依頼主の依頼をただこなすだけではなくその先をも見越す。現状から分析し臨機応変に一番穏便な舞台を作り上げたタナ子の、勝ちだと思わないか?」
優都「……オレは別れさせた後なんて、クエストに無いから知らない」
依頼主の依頼をクリアーしたその後を、優都は恐らく一度も考えた事が無かった。確かに優都は別れさせる事ができるが、いつも泥沼の修羅場になると言う悲惨な結末だった。
優都「お芝居では負けたとは思わないが、負けだな。オレは、他人を幸せな方へは導けない。いつも、な」
?「情けないですわ。いつもの喧しさはどうなさいましたの?」
声がした方に視線を向けると、鞠華さんが立っていた。
鞠華「幸せの仕方が違うだけ。ただそれだけじゃありませんの?」
優都「そう、だな。……あーもうっ。ユウくやしいなぁ!柚葉に仇取ってもらうんだからぁ」
鞠華「くすっ。その前に、わたくしですのよ?」
鞠華さんが微笑う。
タナ子は目線を逸らす事無く真っ直ぐ鞠華さんを見つめた。
>>617 1 少し、気になる
2 二冊目へ
おつお 無理はしちゃ駄目なんだぜ
おつ 1で
おつおつ 体調崩れちゃったか… 暖かいもの食べて飲んでお大事にね
619 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/12(火) 13:36:20.62 ID:wPu3r9BG0
お疲れさま 面白かった 優都もよく頑張った!
620 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 15:21:38.07 ID:UUS9sN4j0
>>少し、気になる
ケーキ屋さんからの帰り道。俺の目線の先をタナ子は歩いている。
優都は彼氏の所へ行き、後始末の準備をしている為いない。俺とタナ子の影だけが伸びている。夕日が、少し眩しい。
俺「無事依頼を解決できたな」
ぴくん。と、タナ子の肩が跳ねた。歩みが止まる。
くるり。と、勢い良く振り返った。その表情は。
とても幼い、純真な顔。何かを待つような。
俺(こんな顔も、するのか)
きょとん。と俺を見つめていたタナ子は、はっとした顔付きになると少し顔を歪め、背を向けた。ゆっくりと歩きだす。
嫌に冷静で大人びているかと思うと、子供らしい演技もする。でも、どうしてだろう。今の表情を見たら。
俺(常に、芝居をしているみたいじゃないか)
一瞬だけタナ子の本質が見えた気がして、そう思った。歩幅を大きくしてタナ子の隣に並ぶ。横顔を垣間見ると、澄ました顔をしていた。
少し、気になる。
どうしてここまで上手い事依頼を進められたのか。タナ子の言葉の節々はまるで。
タナ子「もう、誰も死なせない」
見てきたかのように話す。
〜一冊目終了〜
今日は仕事定時で切り上げるから、用事が終わったら書けると思うw7時以降は多分暇www
>>616 さんきゅな。無理しない程度に。ってなると、俺は筆が遅い人間だから今みたいになっちゃうんだwすまん。
>>617 乙さんきゅ!1な。了解w
>>618 乙ありがとな。
っつても、いつもの事だから全然平気なんだけどなw俺のは咳喘息とかもろもろだから咳き込まなきゃ平気だしwww
>>619 いやいやこちらこそお疲れさまでしたw
なーんか俺の中でしっくり降りてこなくて書き直しが過去最高だったんだが、少しでも暇潰しになれたんなら嬉しいよ。
優都「ありがとねん!もぉ、本当にねちっこくて大変だったんだからぁ」
(優都はぐったりしている)
お仕事お疲れ様! そういえばタナ子の能力って… 実はタナ子って他人より多く悲しみを背負ってるんじゃないのか
622 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 21:36:20.12 ID:UUS9sN4j0
〜二冊目〜
正直俺は困っていた。
ハッキングをやらせれば鞠華さんとタナ子はほぼ互角だった。
正直俺は、困っていた。
鞠華「俺くん!わたくし、良い考えがありますの」
何枚か書類を抱えた鞠華さんが、探偵局の活動場所である俺の部屋に入ってきた。書類をテーブルに広げて見るように促してくる。
俺「我が家の家宝を取り返してください」
鞠華「この家宝を盗み――取り返せるようにバックアップを上手くできた方が勝ち。と言うのはどうですの?」
俺「良い案だとは思います」
ぺら。と書類を捲ると、依頼主の情報とターゲットの情報が纏められていた。ターゲットである家宝とやらは、日本刀らしい。
俺「鞠華さんがこの依頼を通したと言う事は、またどっかの狸が無理やり奪った感じですか?」
鞠華「ええ。けれど、今回は女狐みたいですわ。お金と権力に物を言わせて盗ったそうですの」
俺「依頼主は由緒ある家柄の女性のようですけど……」
鞠華「二年前に落ちぶれてしまいましたの。落ちぶれたと言っても一般庶民の暮らしぶりはできる程度のはずですけれど」
依頼主は家屋を売り払っても家宝である日本刀は売りに出さずに守ってきた。しかしある財閥の女性がその日本刀をとても欲しがった。が、守ってきた日本刀を依頼主が譲る訳もなく。
鞠華「欲しいから強盗擬いなんて、不粋ですわね。わたくしが奪い返す事も社会的地位を無くす事もできますけれど……」
さらり。と言われる言葉が恐ろしい。鞠華さんなら本当にやってしまうだろう。本物のお嬢様は、やっぱり住む世界が違う。
鞠華「ここはやっぱり、俺くんに審判も兼ねて盗ってきてもらうのが良いと思いますわ」
両手を合わせて名案とばかりに鞠華さんが微笑う。大体無くし物や盗られた物を取り返す系の依頼は、鞠華さんが俺のバックアップで俺が取ってくるんだよな。
でもまぁ、事前に情報を集める作業と実際に現場でバックアップする作業は、俺がちゃんと取り返す事ができるかどうかに繋がる。バックアップしてくれる人の力量にかかっていると言っても過言ではない。打って付けといえば打って付けだろう。
俺「解りました。タナ子と鞠華さんの勝負はこれにしましょう」
鞠華「くすっ。お願い致しますわね」
普段ならば自分でも侵入先を調べたりするのだが、俺は純粋に二人の情報を頼る為に下調べはしない事にした。
>>626 1 タナ子から下調べを聞く
2 鞠華さんから下調べを聞く
623 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/12(火) 21:45:20.25 ID:UUS9sN4j0
>>621 乙さんきゅ!今日はお客さん少なかったから楽だったけどなw
タナ子は、そうだな。そうでもあるし、でもその分様々な生き物の人間にとっては小さな幸せかもしれない幸せも一杯知っていると思うよ。
それも追々書いていきたいけどなw
おぉ、書いてくれたのか〜 おつおつ いつもの事でもお大事にね タナ子可愛いけど、鞠華さんも気になるな〜
>>623 おつ!初リアルタイムかも♪
喘息もち?無理すんなよ(´・ω・`)
626 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/12(火) 22:20:51.57 ID:IHZeLGHH0
なんだか面白くなってきたね 1で!
627 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/13(水) 12:04:33.18 ID:Pd9nSmAO0
さすがブルジョワ鞠華さんw まとめさんとこもだいぶ更新されてるね 前スレ完了かな 1もまとめ人さんもおつです
628 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/13(水) 19:43:38.59 ID:KcM0vL6I0
>>タナ子から下調べを聞く 走る。走る走る。 潜入先は知っている。行った事がある。 タナ子「はぁっ……」 大きなお屋敷の広い庭に立ち並ぶ木々。そこにある一本の大木を選んで登ると、お屋敷が良く見えた。 タナ子「一、二、三、四、五……ぁ、守衛さん、すく、ない?」 どくん。と、心臓が跳ねる。 手が震える。 足が震える。 体が震える。 どうして、どうして。 タナ子「ちがうっ」 とんっ。大木にもたれかかる。体に力が入らない。心臓がどきどきとうるさい。落ちればただではすまない高さ。無理に動くのは得策ではない。 落ち着いて、落ち着いて。冷静に。 タナ子「……ぁ」 声が聞こえる。人では無いものの声。以前は怖かった声。でも、今は怖くない声。すごいと褒めてくれた、わたしの能力。 タナ子「そうなのですか?」 大木にそっと手を這わせる。また助けられちゃいましたね。少し心が落ち着いていく。 何か一つでも変われば小さく連鎖していき大きく結末は変わる。身を持って知っている事だ。嫌と言うほどに。 タナ子「お外の守衛さんが少なくて中の警備さんが少し多いんですね。ありがとうございます」 今では使われていない脱出口からお屋敷に侵入して内部を確認する。確かに警備さんの数が守衛さんより少し多い。ざっと数えて十人。お外の守衛さんも合わせたら十五人。 それでも前よりは少ない。それが吉と出るか凶と出るか。どう、変わってしまうのか。 タナ子(今度は教えてもらうんじゃない。わたしが、教える) 脱出口から出てお屋敷の外に出る、間際。 タナ子「っ!?」 見下ろす瞳。知らない警備さん。凄まじい圧力。 逃げなきゃ。逃げなきゃ逃げなきゃ。 バンッ!
629 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/13(水) 19:45:23.80 ID:KcM0vL6I0
俺「タナ子?」
荒々しく扉を開けて部屋に入ってきたタナ子は、擦り傷だらけだった。
俺「どうしたんだよそれ!大丈夫か?」
タナ子「だいじょうぶ、です」
乱れた呼吸を整えるように深く、ゆっくり酸素を吸ったタナ子は屋敷の警備について話し始めた。
外の守衛が五人。中の警備が十人。屋敷への侵入には脱出口が使える事。
俺「ありがとう、タナ子。でも無茶はするな」
タナ子「……はい」
そう言って俯いたタナ子はいつもより幼く見えた。
>>631 乙さんきゅな!
>>624 ありがとな。まぁ薬貰いに行ったし大丈夫だと思うけどなwww鞠華が気になるなら見ちゃえば良いと思うぞw
>>625 おお、遭遇できたかwんー、なんかほぼ喘息みたいな症状だけどまだ喘息じゃないみたいなw
>>626 楽しんでくれたら嬉しいよw
>>627 鞠華さまさまだからなw
気が付いたら結構できあがっててびっくりしてるw
まとめ人さん、演技派EDのやつ俺じゃなくて優都の台詞で合ってます。
630 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/13(水) 19:50:45.46 ID:KcM0vL6I0
すまん、訂正。
>>632 1 鞠華さんから下調べを聞く
2 突入だ!
乙さんきゅな!
>>624 ありがとな。まぁ薬貰いに行ったし大丈夫だと思うけどなwww鞠華が気になるなら見ちゃえば良いと思うぞw
>>625 おお、遭遇できたかwんー、なんかほぼ喘息みたいな症状だけどまだ喘息じゃないみたいなw
>>626 楽しんでくれたら嬉しいよw
>>627 鞠華さまさまだからなw
気が付いたら結構できあがっててびっくりしてるw
まとめ人さん、演技派EDのやつ俺じゃなくて優都の台詞で合ってます。
631 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/13(水) 20:07:50.71 ID:mKlRxtlm0
明日から入院するかもしれない ここ楽しみにしてたのに…(´・ω・`) 優都ぉぉぉ!
632 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/14(木) 00:45:38.73 ID:dE1E4O4Y0
よし、1で
633 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/14(木) 00:57:39.01 ID:9O2/c2rG0
>>631 ちょwおま入院てどうしたwww
大丈夫なのか?大事にしろよ!
優都「ユウはいつでもそばにいるよん!」
(優都はにこりと笑った)
>>632 了解!しかし続きはまた夜になるかもしれん。
しえん!今日はチョコ貰ったか?
1と優都と
>>631 に・・・
つチョコ
635 :
631 :2013/02/14(木) 14:14:59.73 ID:Wjou5auMO
636 :
まとめ人 :2013/02/14(木) 17:51:21.24 ID:rD7YC0E80
>>627 オレなんかにおつだなんて...
つ■
べ、べつにあんたのために(ry
>>630 了解〜、修正しておきました
つか、これ実は自分用のメモで、確認してからアップしようと思ってたんだけど
忘れてアップしてしまったw
先が気になるけど、体あってのものだよ〜 つ■
>>631 お大事に つ■
631はどっちの優都とポッキーゲームするんだろねw
637 :
まとめ人 :2013/02/14(木) 18:15:52.25 ID:rD7YC0E80
そうそう、細かいことなんだけど エンディングリストの順番てどうしたらいいかな? 今は BAD、タナ子、柚葉、鞠華、優都(、美琴) としてるんだけど 個別エンディングのリスト順て結構重要なんじゃないかな〜と タナ子がトップに来るとは思うんだけど、そこからは? 個人的に美琴EDは(まだ辿りついてないから)難易度高くてシークレットなイメージなので最後なんだけど それとも、リスト無くしたほうがいい?
638 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/14(木) 23:16:15.70 ID:0aOGYfP20
>>鞠華さんから下調べを聞く
カタカタカタ。リズムカルにキーを叩き、わたくしにとってはなんの意味も持たない壁を突破していく。
お屋敷の内部構造を探るついでに女狐の会社も探ってみれば、出るわ出るわ悪事の数々。後で柚葉さんの叔父様――警視総監に伝えないといけませんわね。
タンッ!と、終わりの音を叩く。必要な情報は手に入った。後は俺くんが探偵局女子の部屋へ取りに来るのを待つだけ。と言っても俺くんの部屋の隣だからすぐに来てくれるだろう。
鞠華「……似すぎていますわ」
キーを指でなぞり思い出すのはタナ子さんとの最初の対決。
ハッカーとしての技術が、クラッキングの手口が、わたくしのそれと酷似していた。信じられなかった。誰から教わったのかと聞けば、優しいおねーさんが教えてくれた。としか言わなかった。
わたくしと同等の技術を持つ人間がいる。と言うよりも、わたくしがもう一人いるかのような感覚。それほどまでに能力が似すぎていた。キーから奏でられる音が、似すぎている。
鞠華「考えてもわかりませんわね〜」
溜め息を吐く。今まで出会したハッカーの中でここまでの技術を持った人はいない。だからこそ自分のこの能力は誇りであり、自信だった。でも、今は少し怖い。自分の立ち位置を脅かす存在が。
鞠華(でも、俺くんのバックアップなら)
負けませんわ。
どんなに技術があったとしても、幾つもの依頼を一緒に解決してきたと言う経験は埋められない。否、埋めさせない。
手にいれた情報をプリントアウトして纏める。
カチャン。
俺「鞠華さん、いいですか?」
俺の部屋の隣にある扉を開けると、鞠華さんが書類を作成している所だった。握られているホチキスを見る限りでは、もう出来上がったのだろう。
鞠華「こちらがお屋敷の見取り図ですの。赤い印の所にターゲットは保管されていますわ」
俺「ありがとうございます」
受け取った情報を手早く頭に叩き込む。
屋敷は四階建て。ターゲットが保管されているのは三階の北から三つ目の部屋。セキュリティは存在するが、鞠華
さんが居れば問題無いレベルだ。
俺「今回もお願いしますね、鞠華さん」
鞠華「もちろんですわ」
そう言った鞠華さんは花が綻ぶような微笑を浮かべた。
>>
1 突入だ!
続きはまた後でうpする。すまん。
>>634 支援とチョコさんきゅな!っ■秘技チョコ返し。取り敢えず義理は貰えたぜwww働いてて良かったwww
>>635 いやいやwあ、書き込んでるってことは入院は逃れたのか?ともかく安静にしろよ!
優都「何味にするぅ?ユウ楽しみぃー!」
(優都が漁るコンビニの袋には大量のポッキーが入っている)
>>636 ー637
おおさんきゅ!お返しなっ■
御気遣いと修正ありがとな!本当に作るの大変だろうから、無理はしないでくれよ。
いや、リストあったほうが嬉しいw
個別EDの並びはそれでいいかなぁ。って思う。強いて言うならば優都と美琴が逆かもしれないけど決められないんだよな。
本来なら(下僕ルートとか)優都はサポートキャラの位置で、兄貴(男)だったから最初攻略対象と見てなかっただろうしwww
割りと好きに作ってくれて大丈夫だせwいつも丁寧に聞いてくれてさんきゅな!
639 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/14(木) 23:56:49.07 ID:Wjou5auMO
>>1 お疲れさま
鞠華さんすげえ!
もしもしからなんだぜ
9時に寝られるわけないんだぜ
優都、イチゴ味にしよう!
1来てたんだね〜
一日遅れたけど…つ■
>>631 さんもお大事に〜
まとめさん…画像リンクも付けてくれてるんですね!ありがとです
わくわく
641 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/15(金) 21:46:19.72 ID:r36vrLcQ0
>>突入だ!
午前一時五十分。月ヶ丘探偵局のメンバーは某屋敷の近くに集合していた。月明かりの元、いよいよ屋敷に突入だ!と言いたい所だが、ちょっと待て。
俺「おい優都!なんだこれはっ」
優都「きゃはっ!俺きゅん似合ってるよん!かぁーっこーいーいー」
俺「マジふざけんな」
優都「だって地味だったんだもんっ!」
もん!じゃねぇよ。俺の黒を基調とした潜入用の服が優都の手によって改造されていた。
シンプル・イズ・ザ・ベスト主義の俺にとってこのコスプレのような衣装は鬱陶しい。無駄にバサバサしていたりベルトが付いていたりする。機能性の無い装飾なんて無意味だろ。
優都「俺きゅん素材は良いんだから、もっとかっこいいお洋服着れば良いのにぃ」
俺「だとしても、だ。何も今じゃなくて良いだろう」
今回は秘密裏に盗むのだから、見た目は重要じゃない。と言うより、見られると困るのだ。
タナ子「午前二時です」
鞠華「時間ですわね」
鞠華さんからいつも通り小型通信機を渡される。それを右耳に付けていると、鞠華さんが一歩俺に近付いた。
鞠華「闇ルートで違法物の取り引きも行っているみたいですわ。……お気を付けくださいね」
俺「ありがとうございます、鞠華さん」
軽く体を伸ばしてリラックスさせる。よし。行ける。
俺「行って来る」
柚葉「いつでも応戦できるように待機しておくから」
柚葉が愛用の刀を持ち直した。心強い。
俺「ありがとう。それじゃあ、鞠華さん、タナ子、バックアップよろしくな」
そう言って俺は駆け出した。
闇夜に紛れて、飛ぶ。
タナ子から教えてもらった大木から屋敷を見下ろすと、守衛の位置が丸分かりだった。
タナ子「あのっ」
俺「タナ子……!どうした?」
身軽な動作で登ってきたタナ子に少し驚きつつも、守衛の動きを目で追うのを忘れない。
タナ子「普通の警備さんと違う警備さんが一人います。気を付けてくださいです」
俺「そうか。わざわざありがとうな。皆の所に一人で戻れるか?」
こくん。と頷いたタナ子は静かに、また身軽な動作で降りていった。視線をタナ子から屋敷に戻す。
脱出口付近に守衛はいない。今がチャンスだ。素早く脱出口に入る。四方の石壁からひやりとした冷気を受けた。暗闇を僅かな光で照らす。
俺(ターゲットのある部屋は……)
>>644 1 三階の南から三つ目の部屋
2 二階の東から三つ目の部屋
3 三階の北から三つ目の部屋
4 二階の西から三つ目の部屋
642 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/15(金) 21:48:55.51 ID:r36vrLcQ0
>>639 乙あり!もうちょっと勉強したら詳しく鞠華の技術も描写したいんだけどなw
九時消灯かw早いなw少しでも退屈凌ぎになれたらいいなwww
優都「苺味だね!……はいっ」
(優都は苺ポッキーをくわえて笑った)
>>640 おう、来てたwお礼っ■ さんきゅな!
643 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/15(金) 21:57:06.92 ID:T/bCB0fu0
お!こんばんは&おつかれ1! 今日は早めの帰宅?krk
644 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:07:35.83 ID:0ADH3QWr0
>>638 タナ子…
>>割りと好きに作ってくれて大丈夫だせw
今でも十分自由にやってるんだけどねw
でも、そう言ってもらうとやりやすよよ!!ありがとな!
>>640 画像へのリンクはほとんどが404(ファイルが存在しない存在しないアドレス)になってると思うので、
文章をコピペした段階で存在確認できたものだけ、URIを表記しています
多分、ほとんど
>>1 のアップしたものだと思います
手元のメモには404のURIもありますが、もにょもにょしないと見れないのでスルーしてます
絵師!!カムバック〜!!
645 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:14:47.58 ID:0ADH3QWr0
な・ん・だと? やりやすよよ!!→やりやすいよ!! 「かみまみた」って言おうとしたら1が来てた!! しかも安価だな、すまんorz 3 「2 二階の東から三つ目の部屋」
646 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:17:13.93 ID:0ADH3QWr0
...... 度重なる失態、まことに申し訳ありませんorz 「3 三階の北から三つ目の部屋」 で、お願いします
まとめさんお疲れですの…? いつもありがとうですよ〜
648 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:24:15.22 ID:0ADH3QWr0
>>647 ありがとです!
お疲れといえばお疲れだけど、
基本おっちょこちょいな奴なので、お気になさらず
こちらこそありがとね!
つか、オレがコテハンなんてwww
なんか、ごめん...
649 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/15(金) 22:29:34.00 ID:7flaonUpO
>>1 もまとめさんも無理しちゃだめなにょ
まったりいこうず
ポッキーの残りはあと3cm!
続きは夢で見ようw
なんか自分鞠華さん風口調だ…なぜ いやいや、まとめさんはまとめさんだって分かりやすい方が良いですよ〜
651 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:40:41.53 ID:0ADH3QWr0
>>650 きっとそれはあなたの心の中の鞠華さんが具現化してうんたらかんたら...
あのサイト(
ttp://tanasho.6.ql.bz/ )に
「もっとこうして欲しい」
「こんな風にしたらいいんじゃない?」
など、ご意見ご要望がございましたらなんなりと〜
100%は答えられませんが、
みんなで楽しめるように作りたいのでよろしくです
652 :
まとめ人 :2013/02/15(金) 22:45:12.01 ID:0ADH3QWr0
654 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/16(土) 05:34:35.68 ID:f2IB1L840
>>643 今日、明日が遅くなるだろうから昨日は切り上げてきたwwwから書こうと思ってたのに打ってる途中で寝てたwすまんw
>>644 疲れてんのかwww無理すんなwww
作っていただいてる身だからなwそれはちょっと待った。ってな事がない限り俺はとやかく言うつもりは無いwwwさんきゅ!
>>650 が言うようにコテハン無いと解りづらいから良いだろ別にw謝るなよ
>>649 いい夢見ろよ!
>>653 すげぇぇぇ!かわいい!描いていただけて俺も皆も幸せだろうな。別の方向から命が吹き込まれた瞬間って、受ける衝撃が半端ない。肌がビリビリしたw
タナ子かわいいよタナ子。こんな感じだw表情とか別衣装とか本格的すぎるwww
個人的にはタイプTが理想通りwww
いやもうばっちりだ!
身長とかも含めて、鞠華とイザナミも
>>653 で良いと思う!
すっげぇ個人的なこと言うと、絵柄がめっちゃ好みw
絵描けないから表現できなくてもやもやしてたけど、描ける人に描いてもらえる喜びって大きいな。描けないから尚更。遅くまですまない。ありがとう。
655 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/16(土) 08:46:55.55 ID:f95PWZVaO
>>653 すごい!神降臨!
俺の優都が可愛いぜぇ〜!
うおお、朝からテンションMAXだぜぇ!
ふおおおおおおお!? ここに来て絵師来たか!!
657 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/16(土) 13:06:57.96 ID:He46jxyS0
>>653 スゴい可愛い!!!
これからもちょくちょく書けくださいお願いします
659 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/16(土) 14:32:14.33 ID:nArgPrS40
653の就職先決定w
いやまじですごいよ
>>653 ゲームの箇所箇所にムービー入れて、動くタナ子たちが見たいぜ
660 :
まとめ人 :2013/02/16(土) 20:03:10.97 ID:dpOvIqhS0
>>653 絵が描ける人ってかっこいい!と、素直に思った
すげぇ!!そしてすげえ可愛い!
「俺」が中心にいて、それでいて顔が見えないってところがまたいいよね
このファイル、upロダだとそのうち消えてしまうからPCに保存したんだけど
サイトにアップしてもいい?
背景画にすると、文字も絵も見にくくなっちゃうから、
「イメージ画像」みたいな感じで貼ろうかと思ってるんだけど
661 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/16(土) 21:41:40.87 ID:f2IB1L840
>>三階の北から三つ目の部屋
脱出口を通り屋敷の内部に侵入する事ができた。警備の目を盗み、ドアの前に立つ。確か鞠華さんの情報ではこの部屋にあるはずだ。
ドアノブに触れようとした所で微かな機械音が耳に入った。手袋を外してドアノブに落とす。と。バチィッ!!青白い光に一瞬目が眩む。
俺「電流……」
鞠華『セキュリティをネットで管理しているのが運の尽きですわね〜。解除しますわ』
俺「お願いします」
ネットで管理しているのが運の尽きと言うが、今の時代ある程度の財力がある所のセキュリティはそう言う仕組みになっている。そのおかげで俺達はやりやすいが、一長一短な防犯だと思う。まぁ、鞠華さんの能力が桁外れと言う事もあるだろうが。
俺(しかし何が酷いって今のセキュリティシステムを築いたのが鞠華さんって言う点だよな)
鞠華『もう大丈夫ですわ〜』
俺「ありがとうございます」
手袋をもう一度手に馴染ませる。機械音はしない。ドアノブを回して部屋の中に入ると、埃っぽさにむせ返りそうになる。
俺(手入れが行き届いていないな)
無造作に置かれた品々は一目で素晴らしい作品だと解ったが、輝きを失っていた。ここの主人は恐らく作品を愛している訳ではなく見栄や質の悪い自己満足からの収集だろう。
比較的埃の被っていない日本刀を手に取って写真と照らし合わせる。間違いない。ターゲットだ。
俺「ターゲット入手」
鞠華『了解ですの』
後は屋敷から脱出するだけだが、まだ気は抜けない。ここで緊張の糸を解けば失敗へと繋がる。
警備「ここのセキュリティ、解除致しましたか?」
警備「いや、してないはずです。……こちら警備I班」
俺「――!」
まずいっ。まずいぞ。気付かれたかっ。ドア越しに警備達の声が聞こえる。
警備「中に入って確認をうぐぁっ!?」
バチチィッ!!扉の向こうで手袋を落とした時よりも激しい音がした。特殊加工を施してある俺の手袋ですらあの様だったのだから、素手で触ったらどうなるか。
俺(って、今は他人の心配をしている場合じゃないな)
取り敢えず鞠華さんがセキュリティを再始動してくれたおかげで今すぐここに警備が入ってくる事は無いだろうが、時間の問題だ。
タナ子『その部屋の左下に通気孔に似せた空洞があります。そこから脱出口に行けるはずです』
俺「了解っ」
脱出口に身を隠した所で、ドアが開いた音がした。足音を数えると四人分位だろうか。
俺(危なかったな。そう言えば警備の数は……)
>>663 1 何人だ?
2 確か十人だったな
まさかの絵神登場で俺幸せすぎwww思わず優都からタナ子に待ち受け変えちまったwww
10時20分には家へ帰れるはずwww
662 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/16(土) 21:51:46.73 ID:f95PWZVaO
>>1 お疲れさま
気をつけて帰れよ
ならば俺が優都をいただこう
663 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/16(土) 22:22:00.09 ID:nArgPrS40
2
664 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/16(土) 23:10:41.52 ID:f2IB1L840
>>確か十人だったな
人数を把握していたので警備の状況を掴みやすかった。脱出口を通りながら気配を伺う。
警備「あの部屋のセキュリティ、誤作動だったんじゃないか?」
警備「それならいいけどよ、もし泥棒とかだったら……」
警備「大丈夫だろ。何か盗まれたって気付かないさ。手に入れたら興味を無くすお方だ」
よし。そのままそう言う事にしてくれ。
しかし、警備が聞いて呆れるな。もっと良い人材を雇えば良いのに。と思うが、あの部屋の品々を思い出すとそれこそお金の無駄遣いかと思う。
俺(……別れ道だな)
>>666 1 このまま脱出だ!
2 三階の南から三つ目の部屋に行く
3 二階の東から三つ目の部屋に行く
4 二階の西から三つ目の部屋に行く
っヒント
ここからはボーナスステージみたいなものだけど、BADの選択肢も出るから注意な。
>>662 ただいまw乙さんきゅ!
本当に優都好きだなwwwいや、嬉しいけどなwww
665 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/17(日) 01:19:25.62 ID:MrgLhgPT0
ボーナス…だ…と…!?wktkksk
666 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/17(日) 07:42:23.07 ID:jfXrKQld0
4 二階の西から三つ目の部屋 ハズレを引いたらすまん
667 :
653 :2013/02/17(日) 09:17:35.67 ID:ezhgwdSS0
655-659
みんな褒めてくれてありがとう!
>>654 絵柄が好みって言ってもらえるのは嬉しいね、ありがとう!
しかも待ち受けにしてくれたほど喜んでもらえて、恥ずかしいけど嬉しいよ!
鞠華さんとイザナミも了承を得たのでこのまま描き進めてみる
>>660 >「イメージ画像」みたいな感じで貼ろうかと思ってるんだけど
ぜひぜひ。サイトの賑やかしにでも使ってください!
668 :
まとめ人 :2013/02/17(日) 10:38:46.09 ID:1d8NnNky0
>>667 ありがとうございます
早速更新しました
PC・スマホ・ガラケーのそれぞれから、違和感なく見られるようにサイトの見た目は切り替えてたんだけど、
今回はガラケーの人ごめんなさい
PCとスマホからは、サイトトップにタナ子が登場します
>>ぜひぜひ。サイトの賑やかしにでも使ってください!
賑やかし?
いえいえ、真冬に花が咲いちゃったよ!
670 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/17(日) 11:50:31.34 ID:f7RH9ddUO
盛り上がってきたね〜 俺はお茶淹れるくらいしかできないけど、みんなで盛り上げよう つ旦旦旦
671 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/17(日) 20:53:26.94 ID:LCy87Lqx0
>>二階の西から三つ目の部屋に行く
このまま脱出する事もできるが、ちょっと気になる事もあるのでもう少し屋敷の中を探る事にした。
俺(普通の警備と違う警備か……)
タナ子がわざわざ俺に伝えてきたその人物がどんな人間なのか。少しの恐怖と、大きな期待を抱えて侵入した屋敷。けれど実際は、拍子抜けだった。
素人。とまでは言わないが、気配を消す事もできない平均的な能力の警備達。
俺(この部屋は……)
なぜが気になったのは、セキュリティがかかっていない部屋。とは言え何があるかわからない。俺は慎重にその部屋へ入り込んだ。
薄暗い部屋に幾つもの淡い光。それは、ぎっしりと立ち並ぶ。と、表現して良いくらいのおびただしい数のモニターだった。屋敷の中や周囲が映し出されている。
幸いな事に存在を忘れ去られていた脱出口や、皆が待機している場所は映し出されていない。
俺「ッ!」
空気の流れを感じ取り横へ飛ぶ。人の気配はしなかった筈だが、俺の頬を何かが横切った。予想外の出来事に焦りと期待が生まれる。
薄暗い、モニターの発光だけが頼りの部屋では相手を捉えにくい。それでもわかったのは青い制服と帽子。警備の人間だろうか。
タナ子『逃げてください!』
俺「いきなりど、くっ」
軽く、重い蹴り。その動きと抑えながらも滲み出る気配は、只者ではない。
俺(こいつは……)
>>673 1 逃げる
2 タナ子の言っていた警備か!?
>>665 ちゃんと下調べしてるからなwフラグは立ててあるぞwww
>>666 ハズレは一つだが、日本刀盗る前に行ってないからすぐBADにはならない。だから安心?してくれwww
>>667 こちらこそありがとう!俺の方にも大分先になるけど画像乗せても良いですか?
それと、一つだけ我儘言っても良いか?無理にとは言わないんだが、イザナミに細めの布(か蝶々結びと言うか)が付いた蝶の飾りをどこかに付けてほしいんだが……。
無くても大丈夫だから、できたらで。すまん!
あと、嫌だったら良いが、
>>669 の言う通りコテハンつけてくれよなwww
>>668 いつもさんきゅな!
>>670 ありがとな!俺にとっては見てくれてる人がいるってわかるのが一番安心するから、おまえの存在は大きいよw
あんまり自分の事言いたくないんだが、今日俺と言う人間が一つの節目を迎えて改めて思う事がある。
お前ら本当にありがとう。スレを立てて、俺の世界を見てもらう事ができて、感謝してる。
絵を描いてくれたりサイトを作ってくれたり、書き込んでくれたりしてくれて本当に嬉しい。ありがとな。
672 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/17(日) 21:32:40.81 ID:f7RH9ddUO
>>1 もしかして今日誕生日か?
おめでとう!
生まれてきてくれてありがとう!
673 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/18(月) 00:00:13.47 ID:GVT37Qz00
うん、まぁ、そうだったwww なんか恥ずかしいなwさんきゅ! 安価下で!
674 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/18(月) 00:33:46.74 ID:KO/fPvO10
じゃあ2で
>>673 お誕生日おめでとう〜(*´∀`*)┌iiii┐☆
>>673 しまった、今まで気付けなかった(´・ω:;.:...
ごめん、間違って途中でコメしちゃった。 誕生日おめでとう! ゆっくりでいいから頑張って書いて行ってね!
679 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/18(月) 17:15:28.92 ID:EpVd+w8C0
680 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/18(月) 21:02:12.73 ID:YfJSTdh+0
お誕生日おめでとう!
681 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/18(月) 21:22:01.29 ID:opRWKOfE0
うおおお!誕生日おめでとう!!
682 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/18(月) 22:48:00.14 ID:thnykfK80
>>タナ子の言っていた警備か!? 俺(まさか会えるとはな……) 本来ならば会わないのが得策だ。素性が知られる可能性が高まってしまう。だが、俺は会ってみたかった。 タナ子の言っていた普通じゃない警備。 帽子を目深に被っている為、表情は窺えない。 知りたい。どれ程までの能力を持っているのか知りたくてしょうがない。男か、女か。年齢は幾つくらいなのか。どの能力が秀でているのか。 ?「…………」 タンッ!と、警備が床を軽く蹴り、俺との間合いをつめる。軽い身のこなし。それと同時に重い圧力が俺を襲う。ビリッ。とした緊張が皮膚に、脳に、俺に、走る。 俺(タナ子が感じたのは、これか) 確かに、普通じゃない。 面白い。面白い、面白い。体の内側から沸き起こる久しぶりの感覚。俺の興味を引く位のプレッシャーを放つ人間。どんな顔をしているのか見てやろうじゃないか。 俺(俺の間合いに入った!) 蹴り出された足を掴んだ瞬間。無線通信のようなノイズが入った。 無線『監視(ウォッチャー)!』 監視。恐らく目の前に居るこいつの事だろう。 無線『エリアEの状況報告をお願い致します!』 監視が足を引こうとする。が、そうは行くか。グイッ!と、そのまま足を引っ張る。 監視「くっ!?」 俺「あれっ?」 体勢を崩した監視が俺に倒れ込んできた。それを受け止めた。はずが、どうして、俺まで倒れるっ!? 後ろへと倒れる過程で監視の帽子が落ちる。ぱさり。と、広がる薄水色の髪。露になった瞳は深い青。背中が床に打ち付けられる衝撃と、顔を包む二つの柔らかい衝撃。 無線『監視!何か問題でも』 監視「エリアEは問題ございません!それよりそちらの新人指導はどうなっているのでございますかっ」 監視は素早く俺から離れて間合いを取ると、いつの間に拾ったのか帽子を深く被り直した。薄水色の髪は出たままだが、先程までの圧力は消えている。 起き上がりながら先程の二つの柔らかい衝撃を思い起こす。多分、合っているだろう。そして今聞いた声質。多分、合っているだろう。
683 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/18(月) 22:49:04.91 ID:thnykfK80
俺「お前、女かっ!」
監視「それが、新人警備の態度。で、ございますか?」
俺「え……?」
監視「処罰致します。お屋敷の外周を七十三周」
俺「……え?」
監視「早くお行きなさい!」
ぽい。と、部屋の外に出された。
俺「なんか勘違いされたな」
しかしまぁ、何というか。ここは都合良く利用させて貰うか。
俺(胸、柔らかかったな……)
>>685 1 このまま脱出だ!
2 三階の南から三つ目の部屋に行く
3 二階の東から三つ目の部屋に行く
>>675-681 うわwえっwちょwうわなんかwww
おまえらありがとうwww
がんばって書くなwww
684 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】(1+0:8) :2013/02/18(月) 22:50:29.75 ID:1uZ6SMpCI
北部
685 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/18(月) 23:20:02.45 ID:qYtV4MKn0
BADならすまない。 3をお願いします。
686 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 11:12:28.35 ID:G1NOGy0P0
ほしゅ
687 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 17:45:47.91 ID:F9yQsaSu0
誕生日おめでとう保守
688 :
まとめ人 :2013/02/19(火) 20:33:44.59 ID:F9yQsaSu0
誕生日プレゼントに
>>653 の画像を
スマートフォンの待ち受け用サイズに編集しようと思ったんだけど
それ以前にオレがスマホ使いこなせてなくて挫折...orz
>>683 青といえば柚葉だが...
七十三、なみ、ナミ......
イザナミ!?
689 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/19(火) 21:44:01.33 ID:cLpOtshK0
>>二階の東から三つ目の部屋に行く
俺(……何だ?)
ぞくっ。と、背筋に嫌な感じ。こう言う感じは良くない。俺は部屋の扉を開けずに一旦脱出口へと身を隠した。
面白い事に脱出口には色々な仕掛けがある。例えば、そう。普通の脱出口の通路より狭いが、階と階の間に通路がある、とか。
俺(ご丁寧に定期的に覗き戸もあるしな)
恐らく脱出口を使用した時に、下の階や上の階の様子を見る為に作られたのだろう。二階と三階の間にある脱出口へと行き、先程入ろうとした部屋の上へと目指す。
俺(ここら辺だな)
スッ。と、少しだけ覗き戸をずらす。と。
俺「ッ!?」
思わず漏れそうになった声を両の手で押さえる。一気に冷や汗が溢れ出た。鼓動がドクリドクリと早く、強くなる。
グチュリ。ズチュ。と、粘り気のある水音が響く。その音を立てている者の姿は見えないが、その音を立てているモノの姿は見える。
俺(何てモノを食っているんだよっ!?)
赤黒い斑模様のテーブルクロスの上には、青年と思しきモノが横たわっていた。顔立ちは端整だ。美青年だった。と、言っても良いだろう。
美青年の体は皮膚が剥がされ臓腑が見えていた。そこをナイフとフォークがステーキでも切り分けるかのように動き、刺し、引っ込んだ。クチュ、ニチャ。と、咀嚼する音がまた鼓膜に響く。
ふと視線をずらすと、これまた端整な顔立ちの美青年達が白いテーブルクロスの上に横たわっていた。
もしもあの時部屋に入っていたら、危なかったかもしれない。俺はこの部屋は危険だと判断して関わらないようにしようとした。
>>691 1 けど、許せねぇ!
2 けど、いつか暴いてやる!
>>685 日本刀盗る前だったら即BADの部屋だぜwww
>>686 保守さんきゅ!
>>687 おおwありがとな!
>>687 その気持ちだけで嬉しいよ。ありがとう!
濃い暗めの青は柚葉だけど、でもさっきのは薄水色だからなぁwww
明日久しぶりに休みだー!書くぞーwww
690 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 21:52:44.98 ID:7p8X2nTT0
二階の東BADっと。。φ(..) おつかれ! 明日はみんなで安価の取り合いですね?w
691 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 21:59:35.53 ID:mWTaskbz0
続き来てた!乙! ここに来て若干のホラーテイストwww これまでイザナミは髪色の描写なかったよな? 優都が赤、柚葉が青、それ以外に髪色描写されてるキャラいたっけ
692 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 22:02:45.98 ID:mWTaskbz0
oh、安価踏んでた 消極的かもだけど、2で
おおー、ちょっとグロ怖な流れ… とりあえずおつおつ! 明日はたくさん書いて欲しいけど、身体も休めてね
694 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/19(火) 22:46:16.01 ID:cLpOtshK0
>>けど、いつか暴いてやる!
今、俺一人でこの状況をどうにかするのは難しいだろう。ここは一先ず撤退だ。小型カメラで何枚か写真を撮り、覗き戸を閉めた。
ただの質の悪い収集家だと思いきや、これはとんでもない事になりそうだ。
俺「優都なんかが行ったら大変だろうな……」
普段はふざけた女装をしているが、男のなりをすればそれなりの良い男だ。身内の贔屓目を無しにしても、そう思う。正直な所、兄貴の優都は格好良いし、尊敬もできる。だからこそあの女装の姿が腹立つんだよな。
俺(女装は女装でモテるし男は男でモテるし。あの女たらしがっ)
あー、思い出してきた。確かあれは、俺が高校生の頃。
当時、俺にはまだ好きとかと言うわけではないが、気になる女の子が居た。しかし事もあろうか、優都は見せ付けのように女の子と親しくなっていった。そして付き合った。俺ショック。
優都はそんな事を一回とかではなく数回繰り返した。数回だぞ、数回。偶然にしてはありえない。意図的だとしか思えない。
ちなみに、別れた後は女装のユウとして女友達になっているのだから、ふざけるのも大概にしろと言いたくなる。
俺(って、今はそんな事を考えている場合じゃないか)
一先ず自分の命があり、五体満足である状況に安堵した。
>>696 1 このまま脱出だ!
2 三階の南から三つ目の部屋に行く
>>690 乙さんきゅ。
それはどうかなw俺が立てたスレはだいたい過疎ってるからなwww
>>691-692 乙さんきゅな。悪い。こういうの苦手な人も居るとは思うんだが、俺の中でのイメージがPC同人ゲームだったから外せなかったw寧ろ今までグロ系BADを外してきてるのがすげぇと思ってるwww
ちなみにこの部屋での二択はどっちかがBADの選択肢で、日本刀盗る前に行くとなるBADw
ああ、あと実は っ
>>322 >>693 すまんなw大体BADって言うとグロいイメージが強くてwww
乙さんきゅっ。気遣いありがとな。でも今週は金曜日も休み貰ってるから平気だぜwそれに多分朝は遅くまで寝てるかもしれんしなwww
695 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 23:11:14.10 ID:mWTaskbz0
今の状況って日本刀盗る前のBADを回避してただけで
目の前にもまだBADは転がってるって状況だよね
迂闊に安価踏めないwww
2で部屋全部見ておきたいけどなー
>>ああ、あと実は っ
>>322 マジかマジだ
俺君の顔に当たったのはイザナミおっぱい確定じゃないか
696 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 23:27:07.58 ID:7p8X2nTT0
怖いから1w
697 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/19(火) 23:57:00.84 ID:F9yQsaSu0
>>695 ですよねー
でも、ここに来て新キャラ登場!
ってのも面白いなw
ちなみに、俺も明日は休みなので
時間の許す限り更新するぞー!!
698 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 00:14:00.55 ID:EyEU16Rr0
>>このまま脱出だ!
鞠華さんには悪いが、目的の日本刀は手に入れた。このまま脱出しよう。
脱出口を通り、来た道を戻る。
俺「……おかしい」
同じような景色が続く。いや、当たり前と言えば当たり前なのだが、違和感を覚える。
俺「さっきから同じ所を歩いている気がするな」
思わずそう呟く。と、通信機から声がした。
鞠華『俺くん、やはりそうですの?』
俺「ああ、やっぱり俺の位置変わりませんか?」
鞠華『ええ。ずっと同じルートを辿っていますわ〜』
もうちょっと早く言ってほしかったかな。かれこれ十分位は歩いていた。
タナ子『追っ手対策用の通路に入ってしまったのだと思います』
俺「って事は、トラップがあるな?」
タナ子『はい。わたしも幾つか確認済みです』
迂闊に進むと厄介だな。取りあえず壁伝いに歩くか。
俺「ん?」
ガコッ。壁がへこみ、バランスを崩した俺はそのまま倒れ込んだ。どうやら違う通路に行けたようだ。
俺の目の前には入り口が三つあった。
鞠華『右の道から出られるみたいですわ〜。左の道は水攻めのトラップですの』
タナ子『左の道から出られます。右の道は槍が出てきて危ないです』
おいおいどういう事だよ。
二人の話を聞くと、どっちもトラップがあるじゃないか。
俺(しかしまぁ、こう言う時こそ俺の出番、か?)
考えろ、俺!
>>700 1 右の道だ!
2 左の道だ!
3 わっかんねーよ!
っヒント
日本刀盗った後に探索すると、脱出する時にBADの選択肢が出るw
盗った後すぐ脱出すると(下調べもしてないと)フラグが立てられないけど話は進むwww
ちなみに、最後に行かなかった部屋は鞠華イベのフラグw
>>695 ああwまぁ、確定になるのかなこれはwww
>>697 新キャラな。キャラが多すぎてもちょっとあれかなぁ、とw
一応基本は婚約者ルートのイザナミが核だけど、イザナミは結構立ち位置変わるんだよなwモブ?的な事もするしwww
おお、休みかw乙かれwww眠くなったら寝ろよwww
699 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 00:44:19.58 ID:l9nqJ8ja0
鞠華イベントが消えたかww ここはタナ子の情報中心で選んだ方が良いかな
700 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 01:21:53.58 ID:l9nqJ8ja0
ええいみんな何故選ばん 俺は鞠華も好きだがタナ子の貧乳がもっと好きだ なのでタナ子の言う2を選ぶぞ! しかし一番好きなのはエロい柚葉だ!
701 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 11:48:30.97 ID:EyEU16Rr0
>>左の道だ!
実際にこの場所を通ったであろうタナ子の情報を信じる事にした。
左の道に入ると、ひやりとした冷気に包まれた。
俺(戻ったら、タナ子と話がしたいな)
タナ子。俺の組み立てた道が正しいのならば、きっと。
俺(あいつは……ん?)
ドッ!何か塞き止められていたものが解放されたような音がした。空気が震えている。
俺「ッ!?」
ザァアァッ!!目の前には勢い良く流れ来る大量の水。俺を飲み込むかのように捕えた。
俺の声は単語にならず、ただただ音を出し空気の泡を生む。まずい。通路いっぱいに水がある為、酸素を吸う事ができない。落ち着け、落ち着け。
ぐっ。と口を閉じて泳ぐ。真っ直ぐ泳ぐ。苦しいと気付いたらそこで泳げなくなる。気付かないフリをして泳ぐ。
進み続けると、行き止まり。だが、壁に古びたボタンがあった。この際何でも良い。状況が変わるはずだと信じてボタンを押した。
ザァアァー。水が引いていく。良かった。この道はハズレだったようだが、命があれば何度でもやり直しはきく。
俺「うっ!げほっ、ゴホ……ゴプッ」
飲み込んだ水を吐き出した。つもりだった。
俺「まさ、か……」
赤い、ドロリとした液体が抑え切れなくなった手からポタリと落ちた。あれは、ただの水じゃなかったのか。
タナ子『前とちがう……。どうして、だって、あの時は、一緒にっ』
グラリ。と、視界が揺れる。
立っていられず壁に背を預けた。
タナ子『次は、……しない。ごめ……い……必ず、……を、助……』
薄れゆく意識の中で、最後に聞いたのは、タナ子の。
BAD END
―ED12 ごめんなさい―
>>699 せっかく下調べ経由したんだがな、鞠華イベはスルーwww
>>700 おおw好きになってくれてありがとな!しかしエロい柚葉ってピンポイントだなwww
ED後の数字は最後調整するかも。当初の予定より色々増えたから合わなくなってる気がするwww
702 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 11:49:23.58 ID:EyEU16Rr0
―家族会議兼反省会―
美琴「あらあら……。俺ちゃん、最初にいくつ道を見つけたのかしら?」
柚葉「頼りすぎるのもよくないよ、俺」
優都「えーっ!俺きゅんウソでしょぉー?」
鞠華「あら〜。そちらは水攻めだと……」
タナ子「ごめん、なさい」
…………。
二人の情報が半分正しいのならば、別の道を探ってみた方が良いのかもしれないな。
―MEMO―
タナ子の能力は皆と互角のようだ。
--------
>>703-705 の間で多かった選択肢から15週目スタート
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
9 婚約者・イザナミルート(
>>322 )
10 タナ子妹ルート
11 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
703 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 14:01:23.80 ID:b/XTtpK50
な、なんだってー(aa略
タナ子も無敵ではなかったということか
11
>>698 で
1 右の道だ!
704 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 14:26:07.32 ID:E0PDEFmMO
お疲れさま
>>694 で鞠華イベ回収したいぞ
優都の出番がなくて寂しい
705 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 14:45:13.61 ID:ec91OW480
>>698 、1.右の道でいまのルートをひとまず完結させたい気もする
優都はまだ序盤に出番あったから良いじゃん
柚葉の影の薄さに比べたら…
でも盗んだ日本刀を柚葉に渡せたら活躍してくれるか?
706 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 15:10:40.77 ID:E0PDEFmMO
ほわぁ 明日から病棟変わるから携帯使えるかわからん 携帯ないと暇死しそうだ… 優都ぉぉぉ
707 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 16:31:48.37 ID:EyEU16Rr0
>>右の道だ! ここはいつも頼りにしている鞠華さんの情報を信じる事にした。 右の道に入ると、静寂に包まれた。 俺(そう言えば、鞠華さんと約束してたな) 次のパーティーに来てほしいとかなんとか。何のパーティーか聞いたが、教えてくれなかったな。 俺(後で……ん?) ザシュッ!反射的に右へと避けると、槍が壁に刺さっていた。刺さっている場所は俺が立っていた場所。 俺「ッ!?」 ザシュッ!ザシュッ!真横から勢い良く槍が飛ばされてくる。冷静に軌道を見極め、避ける。避けられない速さではない。 そう思った刹那。服に槍が擦り、リズムが、バランスが、崩れる。次の槍が服を貫き俺を壁に縫い止めた。脇腹を擦ったが、全然浅い傷だ。問題ないだろう。 俺「くそっ!」 ビッ!と服を力任せに破き、走る。だから機能性の無い服は嫌なんだ。 この道はハズレだったようだが、命があれば何度でもやり直しはきく。 俺「もうすぐだな……っ!」 目の前に現れた人物に、思わず足を止める。でも、それが間違いだった。 俺「鞠華……さん?」 彼女がニコリと笑うと共に、俺の体が痺れて言う事を聞かなくなる。槍の先に、何かが付着していたのか。 鞠華「俺くん。パーティーにご招待致しますわ〜」 何を、言っているのだろうか。 ガクッ、と膝から崩れ落ちる。 タナ子「もしもし〜?わたくしですわ。今日のパーティー、途中から行ってもよろしいかしら?ああ、食材はこちらでもう用意していますから、大丈夫ですの」 薄れゆく意識の中で、鞠華さんがクスッ。と笑った。 BAD END ―ED13 鞠華さんの宴―
708 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 16:32:18.08 ID:EyEU16Rr0
>>右の道だ! ここはいつも頼りにしている鞠華さんの情報を信じる事にした。 右の道に入ると、静寂に包まれた。 俺(そう言えば、鞠華さんと約束してたな) 次のパーティーに来てほしいとかなんとか。何のパーティーか聞いたが、教えてくれなかったな。 俺(後で……ん?) ザシュッ!反射的に右へと避けると、槍が壁に刺さっていた。刺さっている場所は俺が立っていた場所。 俺「ッ!?」 ザシュッ!ザシュッ!真横から勢い良く槍が飛ばされてくる。冷静に軌道を見極め、避ける。避けられない速さではない。 そう思った刹那。服に槍が擦り、リズムが、バランスが、崩れる。次の槍が服を貫き俺を壁に縫い止めた。脇腹を擦ったが、全然浅い傷だ。問題ないだろう。 俺「くそっ!」 ビッ!と服を力任せに破き、走る。だから機能性の無い服は嫌なんだ。 この道はハズレだったようだが、命があれば何度でもやり直しはきく。 俺「もうすぐだな……っ!」 目の前に現れた人物に、思わず足を止める。でも、それが間違いだった。 俺「鞠華……さん?」 彼女がニコリと笑うと共に、俺の体が痺れて言う事を聞かなくなる。槍の先に、何かが付着していたのか。 鞠華「俺くん。パーティーにご招待致しますわ〜」 何を、言っているのだろうか。 ガクッ、と膝から崩れ落ちる。 タナ子「もしもし〜?わたくしですわ。今日のパーティー、途中から行ってもよろしいかしら?ああ、食材はこちらでもう用意していますから、大丈夫ですの」 薄れゆく意識の中で、鞠華さんがクスッ。と笑った。 BAD END ―ED13 鞠華さんの宴―
709 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 16:35:32.66 ID:EyEU16Rr0
―家族会議兼反省会―
美琴「あらあら……。俺ちゃん、最初にいくつ道を見つけたのかしら?」
柚葉「頼りすぎるのもよくないよ、俺」
優都「えーっ!俺きゅんウソでしょぉー?」
タナ子「ちゃんと言いましたのに……」
鞠華「こちらのお屋敷とは深い関係ですの。クスッ。大丈夫ですわ。俺くんとも今から深い関係になりますわ。ずっと……わたくしの中で一緒ですのよ」
…………。
二人の情報が半分正しいのならば、別の道を探ってみた方が良いのかもしれないな。
しかし、お金持ちの趣味はやっぱり俺には理解できないな。
―MEMO―
---------
>>710-712 の間で多かった選択肢から16週目スタート
1 最初から
2 タナ子下僕ルート
3 通常・柚葉ルート
4 下僕・柚葉ルート
5 探偵局ルート
6 婚約者ルート
7 婚約者・鞠華ルート
8 婚約者・美琴ルート(
>>58 )
9 婚約者・イザナミルート(
>>322 )
10 タナ子妹ルート
11 スキップ(レス番指定/その週で選んだ選択肢を通過)
あ、さっき15週目って最初にいれるの忘れちまったw
710 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:00:44.93 ID:pwf4LbBf0
ああ…鞠華さん… グチュリ…ズチュ… いやあああああああ!
うわあああああああ まさかこうなるとは…
712 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:27:23.79 ID:E0PDEFmMO
>>694 鞠華イベ回収
すごい結末
だがこういうの好きだw
713 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:29:14.38 ID:pwf4LbBf0
あまりのショックに選択忘れてた
704の言ってたように
>>694 で鞠華イベントの回収
その後シナリオが変わらなければ真ん中の道で脱出?
714 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:29:19.69 ID:E0PDEFmMO
みんなあまりのショックにスタート指定忘れてるw
715 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:57:25.65 ID:fLsWK/Fy0
716 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 17:58:07.42 ID:Ma33lscq0
まさかここで鞠華さん登場とはw
一応
>>694 で2
>>708 最後の「タナ子」は「鞠華」だよね?
717 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 18:08:37.96 ID:EyEU16Rr0
皆いい反応をありがとうwww
とりあえず鞠華イベ回収が多いからそれからスタートするなw
>>716 すまんwタナ子じゃなくて鞠華だw
718 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 18:11:13.63 ID:E/kiN2Ua0
1の「してやったり顔」が目に浮かぶwwww ちょっと悔しいwwww
719 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 18:12:39.60 ID:2D6VvSgc0
お、やってるなw
ただいまー今から参戦だぜっ
一応、
>>716 と同じで。
720 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 18:53:03.65 ID:EyEU16Rr0
>>16 週目/スキップ/三階の南から三つ目の部屋に行く 選択
>>三階の南から三つ目の部屋に行く
このまま脱出する事もできるが、ちょっと気になる事もあるのでもう少し屋敷の中を探る事にした。
俺(わかってますよ、鞠華さん)
闇ルートで違法物の取り引き。屋敷に侵入する前にそう伝えてきた鞠華さんの意図。
お気を付けくださいね。そう言った鞠華さんの瞳は、俺を信頼している瞳。何かを頼む時の、瞳。最早言わずともわかる。
俺(この部屋は……)
厳重に電子ロックがかかっていた。コントロールパネルには、零から十までの数字とアルファベットが表示されている。
俺「鞠華さん」
耳からキーを叩く音が聞こえる。早いけれど、乱暴ではなく気品のある音。
鞠華『出ましたわ〜。九、六、零、S、S、六、零、S、E』
俺「ありがとうございます」
鞠華さんの言った通りに打ち込むと、ピッ。と言う電子音がした。
ガチャン。鍵が開く、重い音。慎重に扉を開けて部屋に入り込む。
俺「なっ……」
一面、白かった。壁紙が白いとかそう言う話ではない。白いモノが、部屋に所狭しと置かれている。
小袋に入っているモノもあれば、瓶に詰められているものもある。よく見れば、色が付いているモノもあった。
俺「これは、あれか」
>>723 1 小袋を手に取る
2 鞠華さんのお目当てのブツだな
>>718 うぇーいwww
(まさかこんなに反応されるなんて予想してなかったぞっ)
>>719 おかえりーwよろしくなw
721 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 19:04:51.29 ID:E/kiN2Ua0
お目当てのブツが美男子の袋詰めだったら嫌すぎる(トラウマ)
722 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 19:04:59.54 ID:2D6VvSgc0
白いブツ。。何色だぁぁぁksk
723 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 19:40:14.00 ID:E/kiN2Ua0
読めん… 手に取るとグチュリズチュ、 お目当てのブツだと闇取引を裏付ける証拠…か? 2で
724 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 19:47:32.17 ID:MKmaZwXW0
人生美味礼讃か
725 :
まとめ人 :2013/02/20(水) 20:39:39.47 ID:Ma33lscq0
ペロッ
こ、これは...!?
流れぶった切りすまん
>>359 イザナミ「俺様は愚か、自分へも力を満足に使えない子供に用はございません」
「愚か」に吹いてしまったw
タナ子もイザさんの雨宿りみたいな何らかの不思議な力を持っているのか
726 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 20:42:22.88 ID:EyEU16Rr0
>>鞠華さんのお目当てのブツだな 俺「白い悪魔」 小袋に入っている粉末タイプのモノと錠剤タイプのモノを一袋ずつ回収する。ちゃんと検査しない事には確定できないが、おそらく合っているだろう。 俺「確かに、白い悪魔なら違法モノだな」 警備「ん?ロックが外れている。あいつもたまには用意がいいな」 俺「――!」 まずい。一先ず袋を懐のポケットにしまい、部屋を見回す。この部屋にも脱出口へ通じる道があるはずだ。探せ。探せ、脱出口を。 警備「っ、おい、暴れるな!すぐにお前の好きなモンをやるから。ったく」 俺(見付けた!) 棚を蹴り上がり、天井の一角に手を這わす。現れた入り口に入り込み、身を隠す。 扉が開いて、閉まる音がした。 ?「ううっ……早く、早く」 警備「ここまでクルと最早人じゃねぇな。ホント、主人も人がワリィ」 懐に手を忍ばせる。これは、黒だ。 俺(本当に、白い悪魔かよ……) 一先ずここは撤退だな。ここまでの量を所有しているとなると、どんな力が働いているかわからない。 >> 1 このまま脱出だ!
727 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 20:50:11.38 ID:EyEU16Rr0
>>このまま脱出だ!
本来の目的と、鞠華さんの目的。そしてタナ子の言っていた人物も見れた事だし、ここに用は無い。目的は達成した。脱出しよう。
脱出口を通り、来た道を戻る。
俺「……おかしい」
同じような景色が続く。いや、当たり前と言えば当たり前なのだが、違和感を覚える。
俺「さっきから同じ所を歩いている気がするな」
思わずそう呟く。と、通信機から声がした。
鞠華『俺くん、やはりそうですの?』
俺「ああ、やっぱり俺の位置変わりませんか?」
鞠華『ええ。ずっと同じルートを辿っていますわ〜』
もうちょっと早く言ってほしかったかな。かれこれ十分位は歩いていた。
タナ子『追っ手対策用の通路に入ってしまったのだと思います』
俺「って事は、トラップがあるな?」
タナ子『はい。わたしも幾つか確認済みです』
迂闊に進むと厄介だな。取りあえず壁伝いに歩くか。
俺「ん?」
ガコッ。壁がへこみ、バランスを崩した俺はそのまま倒れ込んだ。どうやら違う通路に行けたようだ。
俺の目の前には入り口が三つあった。
鞠華『右の道から出られるみたいですわ〜。左の道は水攻めのトラップですの』
タナ子『左の道から出られます。右の道は槍が出てきて危ないです』
おいおいどういう事だよ。
二人の話を聞くと、どっちもトラップがあるじゃないか。
俺(しかしまぁ、こう言う時こそ俺の出番、か?)
考えろ、俺!
>>
1 わっかんねーよ!
>>721 普段の鞠華はそんな奇行に走らないから安心してくれw
>>722 有名なのはピンク色とかか?w
>>723 それでおk
>>724 アリプロだっけ?それは聞いたことないな。
>>725 ああw「疎か 」だw誤変換すまんwでもおろそかって勘違いされそうだから、おろか、で頼むwww
あと、タナ子にもあるぞw
728 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 21:01:00.01 ID:Cl15PKvb0
お尻挿れた?
729 :
まとめ人 :2013/02/20(水) 21:28:09.73 ID:Ma33lscq0
>>727 ああ、すぐ下に書いてあったね、ごめん
やべ、「妹タナ子サイコー」だったけど
タイプTもいいな、っつか婚約者ルートのイザナミさんも素敵だのぉ
730 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 22:08:16.39 ID:EyEU16Rr0
>>わっかんねーよ! いや、落ち着け俺。頭脳派の俺、落ち着け。 俺「右と左が駄目なら、真ん中、か?」 しかし、二人とも真ん中の道には触れていない。そうなると、真ん中は駄目と言う事なんじゃないだろうか。 俺「しょうがないな」 頭脳派として、運まかせとかは否定したいのだが、ここはしょうがない。 俺「どーれーにーしーよーうーかーなー」 神様の言う通り。指が指したのは真ん中の道だった。 進む前に右と左の道に小石を投げ込む。何も反応しない。 俺「っと。試しに……」 柚葉お手製のメカ球を投げ込む。と、左右の道の入り口が石壁に塞がれた。次いで、ザァアァァー!!と言う水音と、ザシュッ!!と、何かが刺さる音。 俺「鞠華さんとタナ子の言った通りだったな」 柚葉お手製の生体反応を擬似感知させるメカ球。こいつにトラップが反応した。俺が進んでいたら、ただでは済まなかったかもしれない。 一つ深呼吸をしてから真ん中の道を進む。特に何も起こらない。と、思っていた。 俺「うっそおぉっ!?」 迫り来る水と槍の群れ。頭脳派の俺だが、思わず生き残れるよう運に身を任せるしかなかった。
731 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 22:11:03.02 ID:EyEU16Rr0
月が雲に覆われ、暗闇が濃くなる。ざぁざぁと吹く風は気持ち悪い位に柚葉と優都の頬を撫でた。
柚葉「ユウちゃん、心配?」
優都「ぜーんぜんっ。ゆずちゃんは?」
柚葉「あたしも。心配する必要なんて無い」
けれど、二人は違ったみたいで。お互いのバックアップが見えないようにと、別の場所に行っていたタナ子と鞠華が血相を変えて走ってきた。
タナ子「通信が途絶えました!」
鞠華「俺くんの反応が無いんですの!」
同時に言う二人が面白くて笑いそうになるが、柚葉と優都は堪える。きっと二人の心境はごちゃごちゃしているだろう。
タナ子「左の道と言ったのですが」
鞠華「右の道と言いましたのに」
タナ子・鞠華「えっ……?」
タナ子と鞠華が顔を見合わせる。
タナ子「そんな、右の道は槍が……」
鞠華「左の道は水攻めですわ……」
優都「二人の情報がおかしいわけねん?」
柚葉「そうなると、俺は運任せにしないといけないわけだね」
柚葉と優都が笑う。
柚葉「なら、大丈夫だよ」
タナ子「どうしてそんなことがっ」
優都「二人は、俺きゅんの本当の能力。知らないんだもんねぇ?」
鞠華「……頭脳派、だと」
柚葉「違うよ。俺は、強運を超える」
柚葉と優都が月明かりに照らされる。
柚葉・優都「天運の持ち主」
雲が晴れて月明かりが伸びる。伸びた先には、俺がターゲットの日本刀を持って立っていた。
俺「依頼完了。勝負は……今回も引き分けだな」
俺が困ったように笑う。
タナ子「……っ」
鞠華「俺くん……」
柚葉「ほら、ね。お疲れ、俺」
優都「クエスト完了だねっ!」
俺「ああ。って、えっ?タナ子っ?鞠華さんっ!?」
ぎゅうっ。と、タナ子と鞠華が俺に抱き付いた。
俺「って!どさくさに紛れてお前まで抱き付くな優都!」
柚葉「もてる男は辛いねぇ」
俺「柚葉、助けろ!」
柚葉「やだよー、っだ」
依頼完了。
タナ子と鞠華の勝敗は結局引き分けとなった。
〜二冊目終了〜
>>728 おw前wかwww久しぶりwwwあれから挿れてねーよwwwそんな選択肢俺じゃ作れねーよwww
>>729 素敵と感じてくるなんて嬉しいな。さんきゅ!
732 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 22:19:26.13 ID:2D6VvSgc0
まだ二冊目だったかw 1無理ないようにがんばってくれw
733 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/20(水) 22:27:34.90 ID:EyEU16Rr0
〜三冊目〜
俺「あー……暇」
ごろごろ。ベッドの上でごろごろ。ごろごろ。
探偵局の依頼もタナ子が加わった事により効率良く依頼を解決する事ができるようになった為、未解決の依頼が無い状態だ。よって、やる事がなくて暇。
俺「うーん……」
>>736 1 タナ子と出かけてみるか
2 柚葉の家に行ってみるか
3 鞠華さん今日はバイトか
4 優都は後処理中だったか
>>732 さんきゅw
意外とボリューミーになっちまったからなwww
734 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 22:31:31.21 ID:gyjXhXbm0
二冊目面白かった! 無理しないでゆっくり書いて行ってな!
735 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 22:45:07.35 ID:MKmaZwXW0
乙 今日はペース速いな
736 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 22:45:19.27 ID:E0PDEFmMO
すまん4 明日から携帯使えなかったらどうしよう
737 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 23:17:21.36 ID:h0rU7Jz30
ぬおお、うたた寝してたら安価取れなかった 順番で言えば次はv.s.柚葉でこれまでの空気っぷりを挽回するチャンスだったのに… 優都好きには負けたぜ…
738 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 23:28:30.47 ID:E0PDEFmMO
>>737 すまぬw
これも愛故になんだ
次は柚葉を応援するぜ
739 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/20(水) 23:41:17.27 ID:h0rU7Jz30
いやこっちこそすまぬ ID:E0PDEFmMOからは優都一筋の愛を感じるぜwwww はやく退院できるといいな
740 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/21(木) 14:01:15.32 ID:7HmyxbmC0
退院祈願保守
741 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/21(木) 14:46:34.33 ID:NXhj+WgLO
おまえらありがとうな 新しい病棟でも携帯の許可がおりたぜ ただし9時までだそうだorz おまえら優都の次に愛してるぜ!
742 :
まとめ人 :2013/02/21(木) 21:13:23.33 ID:D6zfSAq20
>>741 このスレの半分くらい(
>>417 )までアップしたから、暇つぶしにでもどうぞ
ちなみに、俺の好きな優都のシーンは
タナ子がプールに落ちるというか呼ばれるシーンw
彼(?)はいろんな顔があって奥が深いよね〜
お大事にな!
743 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/21(木) 21:44:10.01 ID:H309wq270
>>優都は後処理中だったか 優都は主に男女間の依頼を受け持つ事が多い。基本は相手と別れたいとか、相手とよりを戻したいと言う依頼が来る。 確か、今回は女一人、男一人の後処理だったはずだ。別れたいと言う依頼内容だったから、もう付き合う必要が無くなった相手との関係を切る為に外出しているのだろう。 俺(暇だしな……たまには見てみるか) 優都の姿は自然公園で見付かった。大木に身を隠しながら覗き見る。優都と女がベンチの前で立っていた。 優都は男の格好をしている。どこか人目を引く華やかさがあるが、派手過ぎない格好。いい男だが、嫌味を感じさせない爽やかさも纏っている。 しかし場の雰囲気はと言うと、そんな爽やかさや華やかさとは程遠い。 俺(何やら怪しい空気だな) 女が泣き喚き、逆上している。 俺「あっ」 パァン!乾いた音が辺りに響いた。優都が女に叩かれたのだ。 優都は叩かれた頬を押さえるわけでもなく、ただ女を見つめる。女は、くしゃり。と、顔を歪めて走り去っていった。しばらくして女の姿が見えなくなって初めて、優都は頬に手を這わした。 優都「俺、居るんだろう? 俺「あー……うん、まぁ。その、ごめん」 優都「何謝ってるんだよ。これが、オレの決めたやり方だ」 優都は女が走り去った方向を一瞥してから歩きだした。俺もその後に続く。 俺「でも、毎回ぶたれてたら頬、もたなくないか?」 フッ。と、優都が笑う。 優都「バーカ。オレの顔は安くないぜ。そんな安売りはしねぇよ」 俺「え?」 優都「あの女の子は、こう言う嫌な事をバネにして強くなるタイプだ。彼女は、もっともっと、綺麗になる」 それこそ、別れた男が悔しがるくらいの、な。 そう言って優都は口角を上げた。 優都「……女の子が綺麗になるんなら、オレの頬くらい幾らでも叩いて構わないさ」 不覚にも、ちょっと格好いいとか思ってしまった。この時だけは。この時だけは、な。
744 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/21(木) 21:45:20.64 ID:H309wq270
俺「本当に、日中の格好良さはどこにいったんだよ」
夜の街で女装している優都が一人の男を見送った。俺もそれを建物の影から見送る。本当に、日中は少し格好いいとか思った自分に吐きたくなる。
優都「このまま自然消滅、かしらねん?」
ぽそり。と、優都が呟く。都合が良い事に、男は出張で数ヶ月は月ヶ丘に帰って来ないらしい。
男「おい、ユウじゃねぇか!?」
若干酔っていそうな男が優都の腕を引いた。
優都「きゃあんっ!ちょっと、何するの、よっ……あ」
男「暫らくぶりだなぁ。最近は、全然連絡くれないからよぉ」
ススッ。と、男の手が厭らしく優都の体を撫でる。
優都「ちょっ、ヤダ!止めてよっ」
>>746 1 ユウ!
2 優都!
>>734 さんきゅな!面白いと思ってくれて、言ってくれて、俺嬉しいwww
>>735 乙さんきゅ!休みだったからなw
今日は仕事だからまぁ、このペースですまんw
>>736 >>741 携帯使えてよかったな!けど九時までか……。間に合わなくてごめんな。
いつも優都を愛してくれてさんきゅ。無理するなよ。
>>737 四冊目は柚葉になるからよろしくwww
>>742 乙かれ。ありがとうなー!
745 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/21(木) 21:51:20.69 ID:7HmyxbmC0
これは。。1!
746 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/21(木) 22:24:33.39 ID:hl8OHW6z0
1だね
747 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/21(木) 23:30:42.81 ID:wD761q2X0
あれ?もしかして探偵局と思わせたハーレムルート行けるんじゃねこれ
748 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 10:46:44.71 ID:HjlAS4RdO
>>742 ありがとう!これからじっくり読ませてもらうな
俺もあのシーンの優都が好きだ
優都かっこいいし可愛いしマジ天使
続きの展開が気になるけど、
>>1 無理しないでまったりやってくれよ
749 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 17:10:25.52 ID:fhOMyuue0
>>ユウ!
男「オマエ、こういう服の趣味もあったんだな」
優都「えっ、どこ触っ、嫌だってばぁ!!」
俺「ユウ!」
俺は、何をしているんだろう。
優都「俺、きゅん……?」
男が、優都に触れているという事にとてつもない不快感と、怒りを感じた。気が付けば俺は優都を男から引き剥がし、男の頬を殴っていた。
男「ッテェな!何すんだよテメェっ!?」
優都「やっ、俺きゅんっ!」
男の拳が飛んでくる。
でも、遅い。遅い、とても遅い。
軽く避けると、男が意表を突かれたような顔をした。そのまま無様に伸ばされた腕を掴み、背負い投げる。
俺「うりゃぁっ!」
ドサッ!
男が地面に伸びた。
警官「おいそこ!何をしているっ」
俺「あっ、やべ」
優都「俺きゅん行くよ!」
優都に腕を引かれながら街中を走る。景色と共に流れる建物の光が星みたいだな、なんて思っていると頭に痛い衝撃。くらっ。と、一瞬視界が揺れて星が飛んだ。
優都「馬鹿っ!」
俺「優、都……?」
涙目の優都が右手を押さえながら俺を睨み付けている。
優都「危ないでしょ?怪我したらどうするつもりだったのっ?」
俺「…………」
優都「ユウなら、大丈夫だから。どうにでもできるから、あれくらい」
本当に、自分でもどうしてこんな事をしたのかわからない。
確かに優都の言う通り、冷静になれば優都ならどうにでも出来たはずだと思える。あの男の手を振り払うくらい、訳無いはずだ。
なのに、なぜか。男が優都に触れているという事に我慢がならなかった。衝動的な行動だったと、思う。
優都「でも……ありがとう。嬉しかったよ、俺きゅん」
そう言って穏やかな顔で微笑む優都に、俺の胸が知らない音を出した。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>751 1 タナ子と出かけてみるか
2 柚葉の家に行ってみるか
3 鞠華さん今日はバイトか
4 このまま寝る
>>747 まぁ、この分岐でもそれっぽいEDはあるよwその場合最後までいけない可能性もあるけどwww
>>748 おうwまったりのんびりやらせてもらうなw
750 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 17:55:56.68 ID:HjlAS4RdO
面白かった! 次柚葉が嫁の人頑張れ〜
751 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 18:04:23.13 ID:dM9dgYDu0
1
2!
753 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 18:07:05.35 ID:VSgHPSQD0
ぎゃー!
754 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 18:54:16.95 ID:XO8Tm5J/0
757 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 19:44:48.59 ID:XO8Tm5J/0
>>755-756 すげえええええええ!
ペットボトルサイズイザナミ萌えええ!
チャイナ優都萌ええええええ!
ロゴかっけえええええ!
騒ぎすぎた、すまん。
758 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 20:06:03.49 ID:HjlAS4RdO
>>653 すげえぇぇぇぇ!!!
優都の美しいオミアシがっ…!
ありがとうな、マジで!
ついでに男優都も見たいとか我が儘言ってみる。
イザナミさんのついたペットボトル、どこのコンビニに売ってますか?
ロゴもすげえ!まさに天才!
これが商業ゲーム化したらメインデザイナーだな。
今の仕事カタつけとけよ!
759 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 20:39:31.30 ID:fhOMyuue0
>>750 さんきゅな!
>>753 すまんwwwおしかったなwww
>>755-756 うおおお!!ありがとう!!
イザナミ無茶言ってすまん!でもすっげ嬉しいwさんきゅっ。
ペットボトルサイズのイザナミが可愛くて、その後が書きたくなったwww
おおおおwwwチャイナ優都もありがとうな!うぐいすパンがあって嬉しくなっちまったぞwww
細かいし綺麗だし、俺馬鹿だからすげぇしか言えないけどすげぇ!
あと、優都を良いキャラだと思ってくれて嬉しいw
ロゴも凄すぎてちょっと俺もうどうしていいかわからんwwwしかも水色だし青とか水色大好きな俺歓喜w
絶対これプロの犯行としか思えねぇwww
ありがとう!
760 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 20:45:08.33 ID:fhOMyuue0
>>タナ子と出かけてみるか 俺「タナ子、外に出かけるか?」 タナ子「はいっ」 外に出て歩く。思わずタナ子と手を繋ぎそうになるが、思い止まる。タナ子はあまり子供らしさを出さない。手を繋ぐのは、嫌かもしれない。 タナ子「…………」 そう思考を巡らせている俺を、タナ子が微かに悲しそうな顔で見上げる。 俺「どうした?」 タナ子「いえ……あっ」 とんっ。と、タナ子に走り去る幼女がぶつかった。ぐらり、と体勢を崩したタナ子を受け止める。 俺「大丈夫か?」 タナ子「はっ、はいっ」 幼女「ないよぉっ、ないよぉっ」 俺とタナ子は顔を見合わせた。小さく頷く。 タナ子「どうしたんですか?」 幼女「ねこちゃんのピンがないのぉ〜」 俺「今日はどこで遊んだ?」 幼女「えっとねぇ、こうえん!あとねぇ、いっぱいおさんぽしたよ?」 俺「そうか。一先ず公園に」 そう言いかけた俺を、くいっ。と、タナ子が俺の服を引っ張って止めた。 タナ子「わたしに、任せてくれませんか?」 そう言ったタナ子の瞳には迷いが無かった。 俺「わかった。お前に任せるよ」 タナ子がくるり。と、俺から幼女に向き直る。ぱぁっ、と明るい笑みを浮かべた。 タナ子「そのお洋服かわいいですね」 幼女「えへへ。いちばんすきなやつなの」 タナ子「さわってもいいですか?」 幼女「うん!ふわふわしててきもちいいんだよ」 そうっ。と、タナ子が女の子の洋服に触れる。タナ子の瞳が揺れた。 幼女「おねぇちゃん?」 タナ子「……ふふっ。ふわふわですね。あなたにとっても似合ってます」 洋服を褒められて嬉しかったのか、幼女が頬を赤らめて笑うが、すぐに陰る。 幼女「ねこちゃん、みつかるかなぁ?」 タナ子「だいじょうぶですよ。わたしがみつけます」 幼女「ねこちゃんね、おにぃちゃんがくれたの。だから、すっごぉくだいじなの」 タナ子「そう、なのですか。……だいじょうぶ。みつかりますよ」
761 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 20:46:07.87 ID:fhOMyuue0
タナ子の自信はどこから来るのか。辺りを見回す訳でもなく、ただ真っすぐ歩いている。まるで、ねこのピンがある場所を解っているかのように。
タナ子「……ありました!」
幼女「ねこちゃんー!ありがと、おねぇちゃん、おにぃさん」
大事そうにピンを両手で持つと、女の子は走っていった。
タナ子「声が、聞こえるんです。わたしには」
俺の疑問を察したのか、タナ子はそう言った。
>>763 1 声?
2 は?
>>756 あっ、あと画像の使用に関してもありがとう!
762 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 21:09:20.16 ID:XO8Tm5J/0
え、タナ子は生き物じゃなくても。。?
1!
764 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 23:27:26.59 ID:fhOMyuue0
>>声? タナ子「わたしが望もうと望むまいと」 伝えたいと言う意思があるのならば。 タナ子「存在するもの総ての声が」 聞こえるんです。 俺「そんな事が……」 ありえてしまうというのか。 それは、きっと素晴らしい能力だ。それなのに、そう言ったタナ子の顔は暗く。どこか、幼く。 俺「タナ子」 タナ子「……?」 俺「話してくれて、ありがとうな」 そう言って小さな手を握った。 俺の最初の心配は杞憂だったようで、タナ子は俺の手を振り払う訳でもなく寧ろ、しっかりと握り返してくれたのだった。 うるさかった。世界はうるさかった。 うるさいうるさい。 聞こえる音は望もうと望むまいとわたしの中に入ってくる。 ふさぎたかった。でも、ふさぐ術がなかった。 どうしてわたしに聞こえるのか。だれも教えてはくれない。だれも理解してはくれない。 ?「お前、凄いじゃないか!」 そう言ってなでてくれた手は温かかった。いっぱいなでてくれた。 ?「それってさ、俺の知る事のできない幸せの声も聞こえるんだろう?凄いよな!」 うるさかった。冷たかった。痛かった。 でも、聞こえる音が変わった。 心地よかった。温かかった。痛く、なかった。 ?「無事依頼を解決できたな」 凄いぞ、タナ子。そう言って、ぎゅうっ。と抱き締めて、頭をなでてくれる。それがだいすきでした。だからわたしは、がんばりました。 何度も、何度も。何度も。 がんばり、ました。 それなのに。
765 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/22(金) 23:29:21.42 ID:fhOMyuue0
俺「どっ、どうした?」
タナ子「っう、ぁ……ひっく」
いきなり泣き出したタナ子にどう接して良いのかわからなくなる。
握り返してきた反応は、子供らしいと思った、矢先の事だった。
俺「タナ子?」
タナ子「……ごめん、なさい」
ぴたり。と、泣き止む。
その顔は冷静で、落ち着きを払った顔。
何事もなかったかのように歩きだす。纏う空気は酷く大人びていた。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>768 1 柚葉の家に行ってみるか
2 鞠華さん今日はバイトか
3 普段行かない所に行くか
4 このまま寝る
>>762 無機質なものからも聞こえるってウザイだろうなw持ち主いっつも汚い手でキーボード触ってマジムカツクとか聞こえてきそうwww
わー!!いちおつ! まとめさんも絵師さんもおつです! はーはー
767 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/22(金) 23:57:46.78 ID:XO8Tm5J/0
あれ?選択肢が増えてる?
>>752 の柚葉チャンスだな
もし安価踏んだら2でw
768 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/23(土) 06:58:20.90 ID:jl8hf9d20
1! しかし普段行かない所も気になるな
おはよ〜 3も気になるなあ まとめさんとこに755-756が追加されてるね 1もまとめ人さんも絵師さんもおつおつ!
770 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/23(土) 12:43:08.96 ID:8SCgt21nO
やっと柚葉のターンか
柚葉が嫁の人おめでとう!
やきもきしながら見てたんだぜ
こうなると3も見なきゃいけないよな
みんな魅力的なキャラだよな
>>1 の才能だな
772 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/23(土) 15:14:31.85 ID:8SCgt21nO
>>771 うおおおおお!!!
ありがとう、イケメン優都だ!
おまえさんマジですごいな、退院したら結婚しよう
式場決めといてくれな!
>>772 プロポーズされたw
そんなに喜んでもらえて嬉しいよ
でも俺にはみこちゃんという嫁が居るのだ
探偵局ルートでは出番無くて悲しいけどw
774 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/23(土) 21:29:38.97 ID:STOt7o+P0
>>柚葉の家に行ってみるか 柚葉の家は飲食店を営んでいる。昼は食堂だが夜は居酒屋になる為、結構人気だ。 今は午前中。お店の前に行くとおいしい匂いがした。 俺「こんにちはー」 お昼時に間に合うよう仕込みをしているおじさんとおばさんに挨拶をする。おばさんが、柚葉ならいつも通り部屋にいるよ。と、言ってくれた。 小さい頃からの付き合いだからか、おじさんもおばさんも俺に良くしてくれている。だが、一応俺も男だ。正直、年頃である娘の部屋にほいほい上げても良いのかと思ってしまうが、相手が俺だし柚葉だしなぁ。と思い、小さく笑う。 俺「ありえないか」 実際の所、おじさんとおばさんは俺と柚葉が結婚すればいいと思っているなんて、俺が知る由もなく。 俺「柚葉、入るぞー?」 見慣れたドアを形だけのノックをして開ける。 柚葉「あ〜?俺ぇ?どうしたのさ、こんな夜中にぃ」 俺「あー……」 面倒臭い時に来てしまったようだ。 へらぁ。と笑う柚葉の顔は、疲労と楽しさが混ざった顔。手にドライバーを握ったまま、ぶんぶんと俺に手を振った。 柚葉は昔から工作とか料理とか、何かを作るのが好きだった。出来上がりもかなり良く、柚葉はあくまでも趣味。なんて言っているけれど、特技と言っても差し障りは無い。が。 俺(柚葉の徹夜モードか……) 一つの事に熱中するタイプだからか、一度集中すると基本的には完成するまで止めない。徹夜なんかも平気でする。が、それが結構問題で。 柚葉「こっち!こっちだよ俺っ」 座りなさいな。と、柚葉は床をぽんぽんと叩いた。散らばっている部品や工具を踏まないように避けて歩き、柚葉の指定した場所に、柚葉の隣に座る。徹夜モードの柚葉には逆らわない方が良い。好きにさせるのが一番だ。 俺(こう言う時くらいは、な) 柚葉は普段お節介焼きで、我儘を言わない。他人に甘えると言う事もあまりしない。全部一人でやろうとしてしまう。もう少し俺を頼ってもいいんだぞ、と、いつも思う。 でも、徹夜モードの柚葉はちょっと緩いと言うか、わりと素直と言うか、頼ってくれるから嬉しかったりもする。ぐずると面倒だが。 俺「もうすぐお昼だぞ」 柚葉「ウソだぁ。だって外明るくないじゃん」 それは、作業に集中出来るように。って、自分で部屋に遮光カーテンを付けたんじゃないか。
775 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/23(土) 21:30:17.05 ID:STOt7o+P0
俺「寝るか?それともご飯食べるか?」
にへらぁ。と、柚葉が笑う。俺の話を聞いてないな。
柚葉「次にどこか侵入する時にこの子を連れていってあげてよ」
柚葉が差し出したのは小型の、ねずみを模したメカだった。
俺「本当に柚葉は凄いな」
柚葉「ほんとー?」
俺「ああ。こいつの機能はどうなっているんだ?」
柚葉「それはねー……」
こて。と、俺の体に重みが加わる。柚葉がもたれかかってきたのだ。
コトッ。ドライバーが手から落ちた。作り主は電池切れか。と、苦笑する。
俺「また来るな」
柚葉「……や。かえら、ないで……よ」
俺「柚葉……」
これは困ったな。寝言に近いものだろうが、そう言われると帰りにくい上に、柚葉の手は俺の服をしっかりと掴んでいる。
>>778 1 また来るから、な
2 帰る
>>766 乙さんきゅ!
>>767 増えてるよwフラグ立てたからなw
>>768 この選択肢は直後に選ばないと消えたりしないから安心してくれw
>>769 最早こんばんはw
乙あり!
案外、あ。なんだ。ってなると思うぞw
>>770 柚葉のターンだけど、普段の柚葉と若干違うから心配www
魅力的に映ったなら嬉しいwさんきゅ!才能って程じゃないだろうけどwww
>>771 うはwww優都すげぇwww結構想像通りでびっくりした……!
別に格好よくても構わないんだぜ!今のでも全然問題ないけどなw
前回の優都イベの時に男から女装する時の「メイクってすげー」の件を削っちまったからなwwwどこかで入れるつもりだけどwwwだから顔付き違くても問題無いw
色々な事を考えてくれてありがとう。本当にちゃんと読んでくれてるんだなって感じるよ。さんきゅ!
あと、まさか美琴好きだとはw
実はカーチャンも絡む探偵局ルートもあるんだぜw本当はそれが探偵局のメインルートなんだけどなwww
776 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/23(土) 22:55:17.75 ID:gwOmU/FP0
おつおつ! すでに柚葉のエロendをやってるだけに、柚葉の甘えモードはどうもそっちに繋がってしまうなw これが探偵局メインじゃなかったのか… みことちゃんどう絡んでくるんだろw タナ子がちょいちょい過去(?)に後悔(?)してるのをみると、ひぐらしの梨花みたいなたち位置なのかな?と勘ぐってしまう。。 もし安価なら1
777 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/24(日) 08:44:28.62 ID:NaBvq17N0
甘えモードの柚葉も可愛いなぁ 3 そのままベッドイン
778 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/24(日) 09:39:52.49 ID:DuPedArlO
1で 柚葉が嫁の人は甘えモードの柚葉にハァハァしているだろう 探偵局メインルートはみこちゃんなのか! 絵師様のためにメインルートを探りたいところだ 絵師様に振られた傷は優都に癒やしてもらうぜ
779 :
まとめ人 :2013/02/24(日) 10:45:19.92 ID:K+Mb4rYL0
みんなおつかれ〜
更新に気づいてくれてありがとう!
>>653 の集合ラフ画と
>>756 のロゴを合わせてオープニング画面を作ってみた...
んだけど、どうにも俺にはセンスが無いらしいorz
ED回収率が上がったら画像がクリアになっていく、なんてのも面白いかと思って
そんなイメージで5枚の画像をランダム表示しています
今回もガラケーの人はごめんなさい
あとは、キャラと出会えたらその人がオープニングに表示されるようになるってのもいいかと思ったんだけど
もう皆登場してるしねw
>>771 >特設ページみたいになってて嬉し恥ずかしw
ぺろぺろ (^ω^)
780 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/24(日) 22:17:17.54 ID:ip+m/ydK0
>>また来るから、な 柚葉「いー、やぁ……」 ぎゆっ。と、柚葉の手に力が入る。俺は溜め息を吐いてガシガシと頭を掻いた。 俺「わかったわかった。まだ帰らねーから布団で寝ろ。な?」 柚葉「はぁーい。俺はねー、柚菜(ユズナ)の次に好きだよぉ」 握られていた手が力なく落ちる。 俺「……っ」 柚菜。柚葉の、姉だ。 俺「ゆっくり、休めよ」 いつも通り柚葉を抱き上げて布団に寝かせる。 俺(柚菜ねーちゃん、か) 元気過ぎる柚葉と違って、柚菜ねーちゃんは体が弱かった。柚葉の世話焼き癖は、柚菜ねーちゃんが由来だ。幼いながらに良く病弱な姉の世話を焼いていたと思う。でも、あの頃の柚葉はちゃんと甘える所は甘えていた。 俺「柚菜ねーちゃんが亡くなってから、甘えなくなったよな」 俺達がまだ中学生だった頃。 柚菜ねーちゃんは亡くなった。 その時の柚葉の痛々しい慟哭は、今でも印象に残っている。 それから柚葉の世話焼き癖が強くなり、他人には頼らなくなったし甘えなくなった。 俺「その反動、か」 微かな寝息をたてて眠る柚葉の顔は、穏やかだった。 ふと時計に目をやると、俺が柚葉の部屋に来てから七時間が経っていた。そう言えば、おばさんが作ってくれたお昼ご飯を食べた後の記憶が無い。お腹がいっぱいなのと、やる事が無くて暇で。 俺「俺、寝ちゃったのか」 柚葉「んっ……」 微かに柚葉の顔が顰められ、薄く瞳が開いた。 柚葉「あれ……俺?」 俺「起きたか、柚葉」 柚葉「うん、あ、えっ?」 枕元の時計を掴んで覗き込むと、柚葉が深く溜め息を吐いた。 柚葉「もう夜じゃないか。あー、またあたし徹夜しちゃったのか」 俺「こいつ作ってたぞ」 ねずみを模した小型のメカを手渡す。
781 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/24(日) 22:18:00.29 ID:ip+m/ydK0
。
柚葉「うん。完成した所までは覚えてるんだけど、俺いつ来たの?」
俺「今日の午前中」
柚葉「……だめ。思い出せないや」
俺「いつもの事だろう?気にするなよ」
ごめん。そう言って柚葉は髪を縛り直した。
柚葉「ちょっと俺、服汚れてるじゃないか。洗っとくから脱いで」
言われて見てみれば、ソースの染みがついていた。お昼にこぼしたのだろうか。
柚葉「替えの服はいつもの場所にあるから。あと……お夕飯はどうする?食べてく?あたし作るよ」
ああ、すっかり普段の柚葉に戻っている。俺はそんな柚葉に苦笑した。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>783 1 鞠華さん今日はバイトか
2 普段行かない所に行くか
3 このまま寝る
4 いい加減依頼来いよ
前回の、節介焼き×
世話焼き○
あと
>>771 表記はYUUTOで大丈夫と書き忘れたw
>>776 乙さんきゅ!
柚葉は別にエロ担当じゃないからなwwwまぁ、そこに関しては優都とかより書きやすいけどwww
まぁ、その、若干違うパターンの探偵局ルートもあるって言う認識で良いと思うぞw
ひぐらしわからんwすまんwww
>>777 可愛いと思ってくれたなら嬉しいw
まぁ、ベッドインはまた今度なwww
>>778 メインルートは、まぁカーチャンも選択すれば出番あるよって言うw
優都「ホイーミとキューア、どっちが良いかしらん?」
(優都は僧侶のコスプレをしている)
>>779 おおwすげぇwww
よく作れるなぁ。
乙!
ありがとう!
マメに更新してくれてさんきゅなw
782 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/25(月) 00:03:39.88 ID:IUJgpFPA0
おつかれー 柚葉の過去が知れてますます好きになったー! ちょっとしんみりしたけど 次は順番的に鞠華だろうな
783 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/25(月) 06:01:43.58 ID:eoHvGm0g0
1だ! すまん、776言い方が悪かったなw 繋がるっていうか、連想してしまうって意味でしw 柚葉姉が出てきたのはこの先なにかに繋がるのだろうか。。むむぅ。
784 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/25(月) 10:38:15.92 ID:syAXxOOKO
僧侶のコスプレだと?! 俺もゴスロリやコスプレよく着るぞ 周りの目なんかキニシナイ! ホイーミかキューアか、迷うな… ちゅ、ちゅ〜で!
785 :
653 ◆7IPCgo/BbNfN :2013/02/25(月) 20:22:03.17 ID:BDU8tT5y0
786 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/25(月) 22:38:16.97 ID:zAsAY7Yz0
>>鞠華さん今日はバイトか 俺と鞠華さんはショッピングセンターの中にある本屋でアルバイトをしている。 シフト表を取り出して確認すると、やはり鞠華さんはバイトに入っていた。 俺「でも今日は三時上がりか」 時計を見ると、時刻は一時三十分。ショッピングセンターで時間を潰せば、あっという間に三時になるだろう。 鞠華さんの都合が良ければ、行きたい所があった。あらかじめ約束をしていた訳ではないから、都合が悪ければまた今度にすれば良いだろう。そう自分を納得させ、支度もそこそこにショッピングセンターへ向かった。 俺(やっぱり日曜日はお客さん多いな) 適当に時間を潰し、三時まで後、二十分。微妙な時間だな。早めに行って裏で待機してるのも有りか。と思い、本屋に向かう。 鞠華「ありがとうございました〜。……大変お待たせ致しました。お次のお客さまどうぞ〜」 本屋も忙しいはずだが、鞠華さんの醸し出す雰囲気のせいか、どこかゆったりとしていた。かと言って鞠華さんの作業が遅い訳ではない。寧ろ、手際が良い。隣の男子高校生なんかはテキパキやろうとしている雰囲気はあるが、実際は手際が悪い為、鞠華さんより処理が遅い。 鞠華「二千六百円でございます」 俺(ん……?) 男性が中々お会計を済ませようとしない。にこりと微笑んでいた鞠華さんの表情も、若干曇っていく。 鞠華「あの〜……きゃっ!?」 俺「あっ!」 おい、嘘だろ。男性がお会計を済まさずに雑誌を持って走り出した。慌てて鞠華さんが追いかけようとしたが、隣の男子高校生とぶつかって尻餅をついてしまった。男子高校生は必死に謝っているが、それよりも道を開けた方が良いんじゃないだろうか。 俺「ったく。しょうがないな」 男性は動転しているのか、お客さんにぶつかりながら走っている。お客さんには申し訳ないが、日曜日で良かった。走りづらそうにしている男性に近付く。人の波を避けて走るのなんて、普段の侵入に比べれば簡単なものだ。 俺「それ、お会計済ませてないですよね?」 男性「ひっ!?おっ、おれはっ」 男性の手から二冊の雑誌が落ちる。 俺「…………」 男性「別におれはコレが欲しかったんじゃないっ!たっ、ただ、あの子が、これを見たらどう言う反応をするのか見たかっただけなんだ!!信じてくれ!盗むつもりは無かったんだっ」 俺「…………」 男性「実際にレジまで行ったら、いらないなんて言えなくなっちまってよ。なぁ、同じ男ならわかるだろう?なっ?なっ?見逃してくれよぉ」 こいつ、アホか。 俺「店長、エロ雑誌窃盗犯確保です」 追いかけてきてくれた店長にそう言って男性を引き渡す。 店長「ありがとうね、俺君。さ、ちょっとこっちに来てくれるかな?警察呼ぶから」 男性「だから!盗む気は無かったんだって!!あの子の反応が見たくて……」 店長が男性を連れて行く。俺は取り残されたエロ雑誌と睨めっこした。持って帰らなきゃ、まずいよな。 気恥ずかしさを押さえて拾う。
787 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/25(月) 22:40:26.88 ID:zAsAY7Yz0
鞠華「俺くんっ!」
俺「っ、鞠華さん!?」
拾ったばかりの雑誌を動揺のあまり落としてしまった。バサバサッ!落ちただけに留まらず、中身が見えるように開いている。
鞠華「きゃあっ!?」
鞠華さんが両手で顔を覆う。
俺「うわっ!あっ!?すげぇじゃなくてすみませんっ!!」
エロ雑誌を慌てて閉じる。
あれ?でも、鞠華さんレジ通してた時は普通だったよな。
鞠華「そっ、そう言った本……でしたの?」
俺「あ……気付いてなかったんですね」
鞠華「えっ、ええ……」
恐々と指の隙間から俺を伺う鞠華さんの顔は朱に染まっている。
>>790 1 俺が片付けておきますね
2 これだからお嬢様は……
>>782 乙ありがとう。
柚葉好きになってくれてさんきゅ!
柚葉も何だかんだで色々ある子なんだw
予想的中。鞠華だったなwwww
>>783 ああいや、なんか俺もすまんw
別に嫌な感じとかはしてないし、まぁ甘ったるくなるとそう思うよなwww
柚菜の件な、別のルートで先に出ると思ってたんだよ。柚葉通常ルートとか、他のルートとかw
まぁ、若干繋がる、ぞ?多分www
>>784 おおw自分でちゃんと管理諸々出来るなら楽しい趣味だろうなw
優都「きゃはっ!最強呪文使っちゃうー?それじゃあいたぁっ!?」
(優都は俺に叩かれたようだ)
>>785 乙!乙!
スルーさせねぇよwww
最初の頃、優都の時とユウの時は全然違う風にしたかったから俺的には全然有りなんだがwww俺の目はフィルターかかってるしなwww(例:ユウおねーちゃんED)
まだ出してない分岐だから詳しい事は言いたくないが、優都とユウの時差別化したかったりもしてw
でも、前回の優都も良いし、今回の優都ももちろん良いし、俺選べねぇw寧ろ両方で良いんじゃねwww
ターゲットによっては紳士的だったりチャラ男になったりするしwww
影がユウなのが結構好きw
うおおおイザナミ……!!
>>785 のおかげで幸せだろうな。もちろん俺もみんなも幸せだ!
蝶の件も本当再現してくれてありがとう!後ろにも使われてるし、凝ってるな。
あと、巫女の衣装に対してお礼を言いたい。ちゃんとした方の巫女の衣装にしてくれてありがとう!
昔は巫女風も好きだったんだが、最近は、なwww
探偵局のメインルートの本筋?はヒュプ子だけど、カーチャンはカーチャンのテンションでみんなに絡んでる感じだwwwまぁ、それ以外にもあるがw
788 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/25(月) 23:44:54.34 ID:eoHvGm0g0
>>785 もうさ、すごい、とか、やべぇ、とか、そんな言葉しかでてこないよね、うん。
ボキャブラリーがないから、それしか言えないのよ、情けないわ。。
785すげえええええええ!ww
優都余裕でアリだと思う!かわいいは作れるらしいからなww
♂ならこのくらいでいいと思います!
けどふと思ったんだが、ユウのとき、ズラの描写なかったっけか?
超気のせいかもしれない。勝手に優都は短髪だと思い込んでたのかもしれん。
頭ん中みてみたいってくらい意外な展開をぶっ込んでくるな、1はww
しかも1の中ではほぼ全てのルートのストーリーが完成してるんだからマジで尊敬する
ほんと、どうなってんの?w
ヒュプ子はどんなコなんだろーなーww楽しみだww
安価なら1で
ksk
790 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/26(火) 00:29:01.02 ID:TWp7cxVR0
1
791 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/26(火) 03:09:36.39 ID:sChNv/7+0
読んでない俺のために誰か早くソフト化してくれ
792 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/26(火) 03:27:59.47 ID:XsDub2A10
793 :
まとめ人 :2013/02/26(火) 07:30:10.92 ID:y+BuhoeD0
794 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/26(火) 15:37:06.17 ID:mwWsR8YvO
>>785 うわああああああ!!!
俺を萌え死にさせる気か??!!
優都マジでかっこよすぎる!
このかっこよさは犯罪レベル!
もうみこちゃんの2号でいい、愛人にしてくれ!
俺も本命は優都だから!
もちろんイザナミさんにも感動した。
決してついでじゃなく!
>>787 探偵局のメインはヒュプ子だと…?
俺がいつからヒュプ子の登場を待ち焦がれてると思ってるんだ!
あと、俺ぇ…いいところで邪魔しおってw
>>793 今月中に外出許可もらってあいぽん買いにいくぞ!
入院暇すぎるw
特設会場楽しみだ〜!
いつも更新お疲れさま!
無理するなよ。
795 :
まとめ人 :2013/02/26(火) 20:43:23.44 ID:xgn5P/lX0
>>794 優都好き@入院中 さんだなwいつも乙!
暇ってことは、そこそこ元気なのかな?
それだったらいいけど、そちらこそ無理するなよ、ありがとね
基本、誰かが作ってくれたのをあれこれしてるだけだから、手間はかかってないんだぜ
んで、特設会場って...
そんな大したものではないので恐縮至極です
見た目はこんな感じ
スマホ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3990278.png PC
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3990282.png 「ゲームスタート」の上に絵が一枚あるだけだから!だけだから!
かっちり描きこまれた絵もいいけど、ラフ絵のタイトル画面もいいかなあと思って作ってみた
キャラの顔だけイメージ色の四角で色付けしようと思ったけど、みこちゃんのイメージがわからなかったからパス
黒じゃなくて他の色(青とかセピア(薄黄緑茶色?)とか)でやろうとも思ったんだけど、
レベルが高すぎてオレには無理だったorz
そういえばヒュプ子って
ルート次第ではヒュプ男にもなるんだよね、タナ子の彼氏として
>>1 !
ヒュプ子に会うためのヒントプリーズ!
そうそう、パソコンのブラウザ(シミュレータ)で確認しただけだけど
iPhoneでもスマホ用画面で表示されました
これで表示されなかったら、申し訳ないけど少し詳しい閲覧環境を教えてくださいな
いつもレスが長くてすまん
796 :
まとめ人 :2013/02/26(火) 20:44:59.84 ID:xgn5P/lX0
ん? ルータの電源切るとID変わるのか
797 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/26(火) 23:32:47.50 ID:SfCG0Qr20
>>俺が片付けておきますね 鞠華「あっ、ありがとうございます、俺くん」 俺「いえ」 そう言って笑うと、少し落ち着いたのか鞠華さんも微笑ってくれた。 俺(…………) 俺は、あの男性と同等になりたくない。なりたくない。が。 俺(鞠華さん、可愛かったな) 鞠華「俺くん」 ドキリ。と、心臓が跳ねる。 やましい気持ちがばれたのかと冷や汗をかきそうになるが、そんな筈もなく。 鞠華「あの、今日はどうしたんですの?アルバイトは、お休みだったと……」 俺「ああ、それはですね」 鞠華「どなたかと……ご一緒ですの?柚葉さん、とか」 心なしか鞠華さんの表情が暗い気がする。 俺「いや、どちらかと言いますと、鞠華さんとご一緒したいなぁと思いまして」 鞠華「えっ?」 鞠華さんの表情が固まる。 ちゃんとしたお誘いじゃなかったから、気分を悪くしてしまったのだろうか。 俺「すみません、急に。また今度に」 鞠華「いっ、いえ!違いますの!」 鞠華さんにしては珍しく大きな声でそう言ったものだから、少し驚いてしまう。 鞠華「あの、その〜、申し訳ありませんわ。まさか、わたくしをお誘いしていただけるなんて、思っていませんでしたの」 俺「鞠華さんとじゃないと、意味が無いですから」 鞠華「まぁ……そうなんですの?」 ふうわり。と、鞠華さんが笑う。頬に朱が混じった。 鞠華「あら〜?アルバイト、もうお終いの時間ですわね」 花の細工が施されている腕時計を確認して、鞠華さんがそう言った。 その後は何の問題も無く、鞠華さんが帰り支度をし、俺はエロ雑誌を元の場所へと戻した。 鞠華「それで、どちらへ行きますの?」 俺「着いてからの、お楽しみですよ」 ざぁ。と、風が頬を撫でた。 俺と鞠華さんが来たのは、月ヶ丘の人気スポットの一つ。海の見える高台。でも、この場所の人気はそれだけじゃない。 鞠華「まぁ……。一面お花でいっぱいですわね〜」 俺「喜ぶのはまだ早いですよ。鞠華さんの夢を、叶えて差し上げます」 昔、鞠華さんに将来の夢を聞いた事があった。その時の鞠華さんは、複雑な迷路に迷い込んだような表情をしていたのを覚えている。 家柄、家督。 目的、目標。 夢と、現実。 鞠華さんにはしがらみが多過ぎた。
798 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/26(火) 23:36:05.91 ID:SfCG0Qr20
自分がしなければいけない事はわかっている。でも、自分が本当にしたい事はわからない。家の為に生きてきた自分なら迷わず、家督を継ぐと答える。でも、わからない。鞠華としての夢は、わからない、と。言っていた。
俺は、もう一度鞠華さんに聞いた。やってみたい事はありませんか、と。
鞠華さんは少し考えてから、一つ、やってみたい事を答えてくれた。
お花畑に埋もれたい。
そう答えてくれた鞠華さんに、それも、一つの夢ですよ。と、言うと。
鞠華「わたくしの、夢?」
僅かに震えた声で嬉しそうに言ってくれたのだが、今は。
迷いの音だ。
俺「覚えていませんか?……お花畑に埋もれたい」
鞠華「確かに言いましたわ〜。でも」
俺「お花を潰したくないから、所詮叶わない夢」
鞠華「覚えて、いますのね。でしたら、どう言ったおつもりですの?」
困惑している鞠華さんに笑いかける。
俺「鞠華さんの夢を、叶えるつもりです」
風が吹いた。青かった空は徐々に橙色になり、夕日が辺りを包み込む。
俺「ほら、もうすぐです」
鞠華「ふざけていらっしゃいます、の……」
二つの影法師が、お花畑に伸びた。
俺の影と、鞠華さんの影。
俺「どうですか?」
鞠華「くすっ。あぁ、確かに、わたくしがお花畑に埋もれていますわね」
ひらひら。と。優雅に鞠華さんが手を振ると、鞠華さんがお花畑の中で手を振る。
くるくる。と。美麗に鞠華さんが回ると、鞠華さんがお花畑の中で回る。
くすくす。と。上品に鞠華さんが笑うと、鞠華さんがお花畑の中で笑う。
鞠華「わたくしの夢、叶ってしまいましたわね〜」
俺「ははっ。ちょっと、ふざけてるかなぁ、とは思ったのですが」
鞠華「そんな事ありませんわ。わたくしの初めての夢を叶えてくださって、ありがとうございます、俺くん」
俺「喜んでいただけたのでしたら、何よりです」
鞠華「くすっ。嬉しくて、ずっとこうしていたいくらいですわ!」
夕日の中で笑う鞠華さんは清々しくて、とても、眩しかった。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>802 1 普段行かない所に行くか
2 そう言えば、あの件
3 このまま寝る
すまん、前回まだ出ない選択肢追加しちまったw
799 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/26(火) 23:37:24.52 ID:SfCG0Qr20
明日休みだから書くぞw
>>788 覚えてくれててさんきゅ。一応ユウの時はウィッグ付けてたりするw色んな髪型に出来るからなw
俺の頭の中は適当だぞ?
大筋のイメージはあるけど、細かい所とかは直前にならないと動いてくれないしな。俺はただ、動いてくれてる皆(キャラ)を書いてるだけだからw意外な展開と取ってくれるのが俺にとっては意外な展開www
それに一回書くと頭の中から消えるから、間違えて消すとわからなくなるしw同じ芝居は二度とできないwww
ストーリーは完成してる所もあれば、実は書いてる途中で完成させていく所もあるから何とも言えんがw俺が尊敬されるなんて明日の天候やばいぞwww
ヒュプ子はある意味性格に変動がある子だが、まぁ、よろしくwww
>>791 実はコレ、四月に発売するソフトで、おまえらは知らず知らずのうちに体験版をプレイさせられていたのである。絵、BGM付きの完成版やりたかったら100円で買ってね。
と、言う商法を俺なら取るwww
>>792 乙。さんきゅな!
>>793 ニヤニヤしてもらえたのなら、俺もニヤニヤだぜwww
柚葉のトーチャンカーチャンはくっつけたがってるからなwww基本は当人同士ありえねぇwとか思ってるから今まで恋人とかに発展しなかった訳だがwww
おっwイザナミ嫁来たwさんきゅ!
>>787 もうヒュプ子の選択肢も出てるんだがなw
俺「兄貴の暴挙を止めるのは弟の義務……あっ!ちょ、やめろ優都!」
(俺は優都に羽交い締めにされている)
>>795 いや、もう今の時点で充分すげーからwww
ああ、ヒューくんwうんwよく覚えてたなw
ヒュプ子はこの分岐では会わないと先に進めないからもうヒントも何も無いよw
800 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 01:21:54.82 ID:gDvS76bc0
おつかれ!明日休みなんかw ちょw増えてるんですけどーw これはでもあれだな、小話だと予想。 キャラが勝手に動いてくれるたか、もう完全な物書きだなw たぶん、俺が書こうと思ったら(無理だけど)キャラを自分の思い通りに動かしちゃうと思うんだよなー。 きっとキャラは勝手に動いてはくれない(´・ω・`) やっぱりすごいと思うなりよ!w 100円とか原価いくらだww 3000円くらいなら余裕で買うぞ! PSPかPS3かDSで頼みます!
百円なら布教用もあわせて5個は買うぞ
802 :
653 ◆7IPCgo/BbNfN :2013/02/27(水) 07:59:16.20 ID:EsLrg0Aa0
二つの影法師が、お花畑に伸びた。
ここの表現にゾクっとした。映像が見えたよ
アナザーのつもりで描いたのが意外と好評で良かったwww
みんなありがとう!
遅くなった上に長レスになっちゃうけどごめん
>>787 >俺の目はフィルターかかってるしな
ユウ(姉)の場合は俺君より身長が低かった、ってやつだね
ユウ(女装)は
>>67 の可愛いイメージのままで、優都になると「別人じゃねーか」ってツッコミ前提のアナザーを本採用してもらうのもアリだなあw(二次元ならではのウソって感じで)
巫女服も余計なデザイン施さなくて良かったw気に入ってくれてありがとう!
みこちゃんのみんなとの絡みも楽しみだ〜
>>788 >かわいいは作れるらしいから
ちょっと納得したw
♂ならこれで良いって思ってくれたのもありがたい
ウィッグなのも気付いてなかった…服とか髪型とか色々楽しめるw
>しかも1の中ではほぼ全てのルートのストーリーが完成してるんだからマジで尊敬す
これは俺も凄いと思う。よく混乱しないもんだ。1はマジすげえ
>>793 (795)
>逆に、柚葉が俺の家に来たときのも読んでみたい
全面同意!みこちゃんは柚葉を娘みたいに扱うのかなーとか想像してしまうw
そして更新乙乙!
わざわざ画像も用意してくれてありがとう!でもやっぱり見られなかった(タナ子は表示されるんだけどなあ…)
さすがにWMに対応してくれなんて言わないw(スマホのOSはアンドロとiOSだけじゃないんだぜw)
俺の中ではみこちゃんのイメージ色は髪色に合わせて淡い栗色って思ってたけど、1的にはどうなんだろう?
むしろ鞠華さんの色がわかんないw
>>794 よしわかった2号決定w退院したら抱いてやるwwww
だからしっかり養生して体治すんだ
でも優都もみこちゃんも一途なほうが好きっぽい気がするから前言撤回w
お互い嫁一筋で行こうぜw
803 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 08:20:18.35 ID:bFAL1hpBO
>>802 しむらー、安価安価!
ヒュプ子でありますように!
おまえさんも
>>1 もまとめさんもマジすげえよ。
楽しんでるだけの自分が申し訳ない。
しかし優都イメージぴったりだな〜。
マジで惚れた。
絵師様と
>>1 は責任取ってくれ。
優都がお見舞いきてくれたら速攻治っちゃうのに。
804 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 08:27:40.15 ID:bFAL1hpBO
連投すまん。
>>1 書いてくれるのはめっちゃ嬉しいけど、無理するなよ?
今回の鞠華さんの話すごい良かった!
自分的に1番後味悪かったのは婚約者鞠華EDだから、鞠華さんには幸せになって欲しい。
あと1〜2ヶ月入院だとさ。
優都〜助けてw
805 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 09:03:21.78 ID:EsLrg0Aa0
おおうすまねえ
1 普段行かない所に行くか
>>803 入院結構長いな…養生しろよ
806 :
まとめ人 :2013/02/27(水) 13:17:49.21 ID:/pU0E0+10
807 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/27(水) 13:32:49.65 ID:OvdMIh+G0
>>普段行かない所に行くか
ちょっとした気分転換のつもりだった。
いつもの見慣れた景色じゃない、違う景色を見ようといつも通らない小道に入ってみた。歩みを進めて知らなかった世界を堪能する。
ちょっとした、気分転換のつもりだった。
俺「ここ、は……?」
気が付いたら、古びた神社の前に居た。月ヶ丘には有名な月ヶ丘神社があるが、そこじゃない。俺は、こんな神社は知らない。
ゆっくりと石段を上がる。古びてはいるが、きちんと手入れがされていた。ちゃんと管理している人間がいるらしい。
境内に入ると、ひやり。としたが、それも一瞬で、すぐに暖かい陽射しに包まれた。
?「……月ヶ守(ツキガモリ)神社に、何かご用でございますか?」
竹ほうきを持った巫女さんが境内に立っていた。薄水色の髪がとても綺麗だ。
俺「月ヶ守神社?」
やはり、そんな神社は知らない。が。どこかで聞いた事があるような気がする。
?「そのご様子」
巫女さんがゆっくりとした足取りで俺に近付いてくる。
?「どこかで……?」
俺「えっ、あの?」
ぴたり。と、巫女さんが止まった。その距離はとても近い。下から覗き込むかのように俺を見上げる深い青の瞳は、総てを飲み込むかのようで。
ザッ!
俺は思わず巫女さんから距離を取った。
?「ついていないようでございます」
俺「えー……っと」
?「こちらをどうぞ」
スッ。巫女さんが袂からお守りを取り出した。
>>810 1 受け取る
2 受け取らない
>>800 乙ありがとうな!
俺は忙しい時期を除いて、基本的に水曜が休みなんだw
増えたやつはフラグ立てしてあるから増えただけだwww
思い描いたようにしようとする時もあるけど、俺は勝手に違うのが見えちゃうからなwww
でも、書き続けてると結構勝手に動いてくれるようになるもんだぞw
3000円は高いだろwww同人PCゲーなら、500円か、せめて1000円だなw
その機種の中ならPSPがいいw任天よりソニー派www
808 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/27(水) 13:33:16.83 ID:OvdMIh+G0
>>801 おおwさんきゅwでも500円つったら、昼飯(社割り)食べられるからもったいないぞw
>>802 映像が見えたのなら嬉しいなぁ!俺の見たものを伝えられたって事だからな。
フィルターの件は、そうそれw
アナザー本採用で俺は行きたいwww二次元だから三次元で出来ない事を俺はやりたいんだw
だが、そうなると、一部で誰向けになるのかわからない分岐もあるだろうけどwww
巫女服な、袖に飾り付いてたりとかも可愛いと思うし今でも好きだけどwでも、イザナミはレイシス爺さんの強制コスプレだけじゃなくてガチの巫女さんもやってもらうつもりだったから本家に近いほうが良かったんだwww
ストーリーは、混乱はしないけど、俺忘れちゃうんだよなwww期間あくと、この分岐どう繋がるんだっけ。どう見えたんだっけ。ってなる事もあるんだぜw
俺の中でカーチャンのイメージ色は、ピンクとか、桃色みたいな感じだったなw少女趣味なカーチャンイメージだったからwww
一回俺の走り描きをupした時に色を固めた感じだったんだよな。後から融通利くようにタナ子とか優都みたいに固まってない子は色決めてなかったんだが、俺、最初にカーチャン、淡い栗色の髪って書いてたんだなwww
優都考えてから赤茶イメージになってたんだけどなw
鞠華のイメージ色は緑、黄緑系だ。俺の中でだけどw
皆が部屋に訪問する分岐もあるにはあるよw
基本は柚葉の事娘扱いしてるな、カーチャン。幼い頃からの付き合いだしw
あと、この分岐でもシナリオ選択次第でカーチャンでるよwww
>>803 ちょw勘違いすんなw
楽しんでもらうのが一番なんだよwじゃなきゃ書いてる意味がねぇw
責任なw優都が代わりに責任取るみたいだからよろしくしてやってくれwww
今回の良かったと思ってくれて良かったw婚約者鞠華ED後味悪かったかwww
入院結構かかるんだな。お前こそ無理すんなよ!
>>805 安価了解!
>>806 いやまぁ、この作品のテイストがテイストだからなw
編集?更新?お疲れさま!
ksk
810 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 15:31:53.06 ID:bFAL1hpBO
巫女さん誰だ? イザナミさん? まさかのヒュプ子か? ガラケー最後の日だ、まとめさんのガラケー用見た! すっごく良かったよ! スマホで見るのを楽しみにしてる。 あ、明日帰宅するからパソコンでも見れる! 楽しみだぁ! 優都…てっきり見舞いに来てくれると思ったのに… って我が儘ごめんw
811 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 15:35:35.46 ID:bFAL1hpBO
お、安価踏んでた 1で! 何の御利益があるんだろう
812 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/27(水) 20:08:37.08 ID:OvdMIh+G0
>>受け取る 俺「あ、ありがとうございます」 お守りを受け取ろうと一歩足を踏み出す。 俺「うおっ!?」 何かに躓いて体勢が崩れる。思わず目の前にあるものを掴んだが、それは脆くも崩れ。ドサリ。と、音を立てて地面に倒れ落ちた。 不思議な事に俺の体に僅かな衝撃はあったものの、痛くはなかった。寧ろ、柔らかい。 ?「っ、う」 苦しそうな息が聞こえた。でも俺も、柔らかい何かが顔面を包んでいて息苦しい。柔らかい、何かが。柔らかい、何か、が? 俺「うっわ!?」 慌てて身を起こす。俺は何をやっているんだ。巫女さんを下敷きにした挙け句、その、むっ、胸に、事故とは言え、胸に、顔を埋めるなんて。 俺「すみません!すみません!」 ?「いえ……。お怪我はございませんか?」 襟の合わせを直しながら巫女さんが立ち上がる。ぱさり。と、薄水色の髪が広がり、揺れる。 俺(……どこかで、最近見たような?) そんな気がした、矢先。俺の瞳に袴とは違う赤が入った。巫女さんの左手を取る。かすり傷だが、血が滲んでいた。 俺「すみません、俺のせいですね」 ?「大丈夫でございます。……間もなく日も暮れます故、お帰りを」 俺「手当てしたら、すぐ帰ります」 ?「えっ?いえ、あの」 ポケットに入っている救急ミニセットを取り出す。 カーチャンがよくドジをやらかすから、常に携帯していたのが役に立った。簡単に消毒をして絆創膏を貼る。 ?「この絆創膏……」 俺が貼った絆創膏は、男の持ち物としては不釣り合いな、ファンシー過ぎる絆創膏だった。疑問に思うのは当たり前だろう。 俺「ああ、それ。俺のカーチャンの趣味なんです」 ?「貴方様の……母上の」 巫女さんが、ピンクのリボンがプリントされた絆創膏を見て微かに微笑う。やっぱり女性はリボンとかが好きなのだろうか。 俺「本当にすみませんでした。でも、貴方の言う通り俺、ついてないですね」 転ぶなんて情けない。柚葉が知ったら笑い出すだろう。 ?「左様でございます。ですが、危険でございますからそちらをお持ち下さいませ」 手の中にあるお守りを大事に持ち直す。 俺「ありがとうございます。えっと……」 名前が解らない。巫女さんと、繋ぐべきか。そう考えていると、巫女さんは俺の考えを察したのか頭を下げた。
813 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/27(水) 20:09:25.67 ID:OvdMIh+G0
?「イザナミと、申します。俺様」
丁寧な態度に思わず俺も頭を下げる。そこで、気付く。どうして俺の名前を知っているのか。顔を上げてイザナミさんを見るが、何事もない顔をしていた。
巫女さんの、不思議な力。だろうか。
イザナミ「お手当て、ありがとうございました」
俺「いえ、こちらこそすみません。ありがとうございました」
イザナミさんに見送られながら石段をゆっくりと降りる。
イザナミ「道理で。ついていないのに、ここまで辿り着く訳でございますね」
俺の背中にイザナミさんがそう言ったが、俺の耳に入る事は無かった。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>815 1 そう言えば、あの件
2 このまま寝る
>>810 巫女さんはイザナミでしたw
ごめんな。レス見ながら文字打ってるんだが、見落とす事もあるんだ。悪い。
優都「看護師さんに騒がないんならいーですよって言われたから、お見舞いに来たよん!」
(優都は果物が入ったカゴを持っている)
一時帰宅、か?できてよかったな。ゆっくりしろよ!
お守りはそのシナリオを選べば、な。その内w
>>653 前回聞こうと思って書きそびれたw
違かったら申し訳ないんだが、前スレでデジタル絵の優都を描いてくれた人と別人、か……?色の塗り方が違うような気がして。
もしそうだとしたら、優都と柚葉のデザインそんまま使うとまずいのかなってw
勘違いならすまん。
814 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 20:40:18.79 ID:j4Ubgj9z0
ksk
815 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/27(水) 21:04:16.27 ID:gDvS76bc0
1! 巫女さん、イザナミだったわけだけど、タナ子vs鞠華さんのときに侵入した屋敷で出くわしたアレにも感じられるのは俺だけだろうか。。
816 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/02/28(木) 15:34:40.29 ID:1zkTFRt70
すまん。余りにも体調が悪いから仕事早退して病院に行ったら急性胃腸炎だったwww 早く帰って来たんだけど、今日は書けるかわからん。どうせなら書きたいんだけどなwすまん。
817 :
653 ◆7IPCgo/BbNfN :2013/02/28(木) 18:33:03.64 ID:G2TNKJpo0
無理せず体を労ってくれよ…楽しみにしてるんだから あと俺はピンククルトガの人(?)とは別人です ファンアート的なつもりで描いてたけど良くなかったかな… 本人から許可でないうちは優都と柚葉を描くのは控えます
818 :
まとめ人 :2013/02/28(木) 18:56:19.86 ID:le9ZFj5o0
>>812 お、俺ぇ〜
またしてもイザナミさんの胸へダイブかよw
ここでもイザナミとかーちゃんは面識ありそうだね
>>1 書きたい...だと!?
「余りにも体調が悪い」んだったら、寝ててくれ
回復してからまた書けばいいよ〜
819 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/28(木) 20:14:27.13 ID:jhJqIQIg0
おっぱいの大きさの順番が知りたい
820 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/28(木) 21:01:03.37 ID:iGmqD1Yt0
1ぃ〜体大事にしてくれよな! いつでも待ってるぞー
821 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/28(木) 21:36:45.78 ID:UUj5w09v0
>>819 予想
鞠華>イザナミ>カーチャン>柚葉>優都(うぐいすパン偽造)>>>>>>>>>タナ子
822 :
名も無き被検体774号+ :2013/02/28(木) 22:04:28.48 ID:le9ZFj5o0
>>819 、
>>821 鞠華>カーチャン>ユウ>柚葉>イザナミ>タナ子
鞠華、良いもん食ってるから発育が良さそう(中二か俺はw
カーチャン「豊満(母の包容力)」
ユウは俺のためにさらしを巻いて誤魔化してはいるが、実はスタイル良さそう(優都は知らん
柚葉は運動神経良さそうなので、しまるところはしまっていて出るところそこそこは出ている
イザナミさんは実質剛健なイメージなので肉付きはあまりよくない
タナ子はようj(ry
そんなイメージ
>>817 そんな事言わずにまた描いてくれよ〜
>>653 が最初に感じたイメージでいいから
って言っても、もうそういう風にイメージ化されてるだろうから難しいとは思うけど...
と、785の赤面イザたんに心をぶち抜かれた俺が言ってみる
823 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 11:13:25.63 ID:RpdVWlz10
>>そう言えば、あの件 俺「どうなったんだろう」 砂糖を計量していた手を止める。 先日侵入した屋敷から入手した白いモノ。アレの正体は、もう暴かれているはずだ。 俺「後で鞠華さんに聞いてみるか」 一先ず今は、お菓子を作る事に専念しよう。 鞠華「……お終い、ですわね」 タンッ!キーを叩いて実行する。ある組織の隠れ蓑をやっと剥がす事が出来た。それでも、それは数多の内の一つでしかない。 サイバー犯罪は無くならい。それどころか、ネットは犯罪者にとって都合の良い温床となっている。 鞠華「わたくしと、変わりませんわ」 ただ、わたくしは運良く良い方達と巡り合えただけ。 もしも俺くんに出会って、柚葉さんに出会って、柚葉さんのおじさまに出会わなければ、きっとわたくしは今頃。 鞠華「犯罪者の、まま……」 ネットの中では他人の目を気にしなくて良かった。財閥の鞠華で居なくていい。純粋にわたくしを見てくださる。それはとても、心地が良かった。 犯罪組織の証拠を掴んで警察に、サイバー犯罪対策室に直接送り付けると、面白いくらいに事が明るみになった。何人も検挙されて行った。堪らなかった。それは財閥の力じゃない。わたくしの力で、為せた事。嬉しかった。 でも、わたくしがやっている事は犯罪者と何ら変わりはなかった。わたくしだって、違法な手口を使っているのだから。 ピピ。と、無機質な音が響く。柚葉さんのおじさまからのメールだった。開いて中身を確認する。 鞠華「……やはり、黒でしたのね」 俺くんに伝えないと。そう思い携帯に手を伸ばせば、俺くんからの着信。 鞠華「もしもし〜?俺くんですの?ちょうどよかったですわ。先日の件、結果が出ましたの」 俺『……どう、でした?』 鞠華「黒でしたわ。でも、バックで強い力が働いているそうですの。すぐには踏み込めないそうですわ」 俺『そうなんですか……。ありがとうございます。所で、鞠華さん』 いつもより少し低めな、俺くんの真剣な声。少しドキリとしてしまう。 俺『今日、この後何か予定はありますか?』 鞠華「えっ?特に、ありませんわ」 俺『良かった。ちょっと付き合っていただけませんか?』 鞠華「わっ、わたくしでよろしければ、良いですわ」 俺『良かったー!』 鞠華「えっ……?」 俺『いやぁ、タナ子がシュークリームを食べた事が無いと言うので作ったんですけど、作りすぎてしまいまして。って、うるさいぞ優都!お前は食うな!』 俺くんの後ろから優都さんのやかましい声が聞こえる。 俺『ああ、すみません。なので、もしよかったら食べに来てくれませんか?』 鞠華「くすっ。それでは後程、伺わせていただきますわ」 俺『はい。お待ちしております、鞠華さん』 通話を終えて、PCを閉じる。
824 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 11:15:43.18 ID:RpdVWlz10
鞠華「爺や?ヘリを出してちょうだい。場所は、いつもの場所ですわ」
爺や「仰せのままに。……鞠華お嬢様」
鞠華「なんですの?」
爺や「最近の鞠華お嬢様は、毎日楽しそうでございますね」
鞠華「くすっ。爺やや……俺くんのおかげ、ですわ」
鞠華でいられる場所が、増えたのだから。
俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」
ベッドに、ごろん。と、寝そべる。
>>
1 このまま寝る
>>815 それは後々分岐するイベントを選択すれば解るようになる、はずw
>>817 すまん。さんきゅな。取り敢えず今日も横になって様子見だw
うわああそう言う意味じゃなかったんだよ!ぜひ
>>817 にはこれからも描いていただきたいんだ!
タナ子とかイザナミとか優都みたいに設定画を描いてくれたのとかすっごい嬉しくて。で、他の子も描いてくれないかなぁとか図々しくも思っている訳でwそうなると上手く言えないんだが、優都と柚葉の扱いをどうしたら良いのかわからなくてな。
>>822 の言う通り
>>817 のイメージで描いてくれたら嬉しいなってwww
俺的には、
>>817 に無理強いはしたくないから、気の向くまま気軽に描いてくれたら嬉しいwすまんかった!
>>818 もうバレてるけど、ここは監視とイザナミをくっつける為にも仕方がなかったんだよw仕方がなかったんだよwww
カーチャンとイザナミの関係については後々分岐するシナリオでw
昨日は駄目だったw今日は動かなきゃそんなに痛くもないから書くなwww
>>819 唐突だなwww余り考えた事無かったんだけどなー。
カーチャン=鞠華(若干カーチャンの方がでかい)>ユウ>柚葉>優都(うぐいす)>イザナミ>>>>>ヒュプ子=タナ子(若干ヒュプ子の方が膨らんでる)
>>820 すまんなー。さんきゅ!
>>821 おおwイザナミが以外と胸ある組にw
>>822 総じて鞠華は胸あるんだなwww
大体
>>822 のイメージで良いと思うwww
俺の中で柚葉は胸よりも尻の方が肉付き良いイメージwww
825 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 13:19:04.83 ID:XMam8eaZ0
なるほど、つまり F>E>D>うぐいす>C>>>>>B(orA) ぐらいか
826 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 13:20:29.31 ID:XMam8eaZ0
というか無理すんなよ 連投すまん
827 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 13:36:14.35 ID:RpdVWlz10
>>このまま寝る 暇過ぎる。気が付けば俺の目蓋は閉じていた。 俺「……ん?」 雑踏の中、俺は月ヶ丘の中心街にそびえ立つ洒落っ気全開の塔を見上げていた。その先の空は、鉛色。 そうだ。俺は立ち止まっている場合じゃない。俺は歩き出す。向かわなければ。約束を果たす為に。 俺「約束?」 自分で言って、はたと気付く。何を約束していたと言うのだろう。誰と、何を。そう思ってまた立ち止まる。 ?「ひゅぷっ」 とんっ。と、足に小さな衝撃。子供だった。 俺「ああ、ごめんな。大丈夫か?」 屈んで尻餅をついている子供に目線を合わせる。真っ白な長い睫毛に覆われた瞳は、眠たそうに薄く開かれていた。睫毛と同じ真っ白な髪が揺れて子供が起き上がる。 ?「……痛い」 俺「どこか擦り剥いたか?」 そう聞いてはみたものの、子供は何も答えない。けれど、僅かに寄った眉間が痛いと言う事は確かだと告げている。質問を変えよう。 俺「どこが痛いんだ?」 ?「……ここ」 子供が左手を差し出した。擦り剥いてはいないが、木の欠片が刺さっていた。 俺「痛いな。今取ってやるぞ」 ?「……っ」 抜く時に一瞬体が身動いだものの、子供は泣きもせず大人しかった。 ?「……ありがと」 俺「どういたしまして」 子供が歩きだす。と。 ?「ひゅぷっ」 また別の人にぶつかって転んだ。起き上がって歩いても。 ?「ひゅぷっ」 また別の人にぶつかって転ぶ。 俺「ああ、もう」 ?「――!」 ひょい。と、子供を抱き抱える。
828 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 13:38:12.72 ID:RpdVWlz10
俺「お前、どこに行きたいんだ?連れていってやるよ」
?「……ない」
俺「ん?」
?「……どこも行かない」
それだけ言うと、子供は寝てしまった。
俺「マジかよ……」
放っておく訳にも行かず、俺は子供を抱き抱えたまま近くの公園へと向かった。
幸か不幸か、辺りに人はいない。
俺(どことなくタナ子に似てるんだよな……)
それもあって、放っておけなかった。
?「……ん」
俺「起きたか?」
?「……起きた」
ごし。と瞳を擦るが、瞳は相変わらず眠たそうに半分閉じたままだ。
俺「お前、名前は?家はどこだ?」
?「……ない」
俺「無いわけないだろう?」
?「……ない」
子供の声が少し不機嫌になる。そう言えば、タナ子も名前が無かったな。あれはまぁ、特殊だろうが。
?「ひゅぷっ」
子供がくしゃみだと思しきものをした。そう言えば、こいつはやたらひゅぷひゅぷ言うな。
俺「よし。お前の名前はヒュプ子な」
名前が本当に無いのか言いたくないのかはわからないが、名前が無いというのは不便だからな。
?「……ヒュプ子?」
眠たそうな瞳が、少し開かれる。
俺「ああ。嫌か?」
?「……嫌じゃない」
俺「よし。ならヒュプ子な」
ヒュプ子「……うん」
ぎゅ。と、ヒュプ子が俺の手を掴んで引く。
ヒュプ子「……一緒」
俺「どうした?」
ヒュプ子「……来て」
ヒュプ子に引かれた方の手とは別の手を、誰かに引かれた。
>>830 1 タナ子?
2 柚葉?
3 鞠華さん?
4 優都?
5 イザナミさん?
>>825-826 カップ数は俺よくわからんが、そんな感じなんかなw 無理そうだったら休むなー。すまんwww
829 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 13:58:04.21 ID:XMam8eaZ0
ひゅぷwwww かわいいじゃねえかwちょっと危険な雰囲気もするがw ここの選択は難しいな、嫁を選ばなきゃいけないだろこれ 健康第一だぜー 1が倒れたら読者は路頭に迷ってしまうw 体を大事にしろよ
830 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 16:30:57.06 ID:EYagzkZN0
すまん4でw
831 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 16:43:27.81 ID:EYagzkZN0
優都の嫁なんですまんかった
ついにiPhone買ったぜ
>>1 無理すんなよホント
少しでも調子悪かったら寝なさい
それとも俺と一緒に入院するか?w
ヒュプ子が予想以上に可愛くてときめいたぜ
鞠華さんも事件に巻き込まれそうな気がするし、心配だ
832 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 19:18:29.99 ID:RpdVWlz10
>>優都? 優都「駄目だよ、俺きゅん」 ぐっ。と、引っ張られる。 俺「優都……?」 優都「駄目」 視線を優都からヒュプ子に戻すと、ヒュプ子は下唇を噛んで俯いていた。 ヒュプ子「……むぅ」 俺「また会おう、な?」 ヒュプ子「……!」 頭をぽんぽんと叩くと、ヒュプ子が少し微笑ったように見えた。 俺「…………」 ゆっくりと瞳を開けると、見慣れた天井が目に入った。夢を見ていたようだ。 俺「俺、幼児趣味なのかな……」 それはできれば、気付きたくなかった趣味だ。 俺「違う、俺にはそんな趣味は無い!」 そうだ、落ち着け。ほら想像してみろ。やっぱりバインボインなねーちゃんがいいだろうそうだろう。 俺「……俺、何やってるんだろう」 俺の情けない声が部屋に漂って消えた。 俺「今日も依頼は無し、と。暇だなー」 ベッドに、ごろん。と、寝そべる。 >> 1 いい加減依頼来いよ
833 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 19:20:39.12 ID:RpdVWlz10
>>いい加減依頼来いよ
平和なのが一番ではあるが、何というか、退屈だ。
俺「いい加減依頼来いよ」
ぽつりと漏らしたその言葉に怒ったかのように勢い良く扉が開かれた。
柚葉「俺!」
俺「ああ、どうした柚葉?」
柚葉にしては珍しく肩で息をしている。
柚葉「とっちめるよ!」
俺「……変態が出たのか」
柚葉「うん。絶対に許さない」
月ヶ丘探偵局での柚葉の主な担当は、変態だ。こう言うと語弊がありそうだが、変態だ。
柚葉「あたしは、女の子に危害を加えるヤツは許さないよ」
露出狂、痴漢、場合によってはストーカーも柚葉が担当していた。
俺「よし。依頼を始めるか」
俺は月ヶ丘探偵局のメンバーに召集をかけた。
〜三冊目終了〜
改行の規制の問題で小出しみたいになっててすまん。
>>829 かわいいと思ってもらえて嬉しいなwwwまぁ、ヒュプ子は選択によってはアレな子だからwww
ちなみに、あれは大事な選択だったんだぜw
おうwさんきゅな、大事にするぜwって、路頭は言い過ぎだろwありがとな!
>>831 お前が、嫁かwwwついに優都(男)に春到来www
購入できて良かったなー。おめでとう。
不謹慎だが、入院したら仕事しなくても良いのかと思ってしまうw俺黒企業だからwww
ヒュプ子受け入れて貰えそうで良かったw鞠華は、まぁ今回は無事なんじゃないかなwww
834 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 19:22:24.60 ID:RpdVWlz10
〜四冊目〜
俺「……と、言う訳だ」
柚葉「許す訳にはいかないよ」
これまで被害に会った女の子は三人。いずれも、背後から抱き付かれ体を触られていると言う。
俺「被害者の女の子からの情報だと、黒のロングコートにサングラス、帽子を目深に被っているらしい」
優都「うっわ、いかにもって感じぃ?」
優都が嫌そうな顔をする。
鞠華「それで、犯人の手口が……その」
俺「はい。どんどんエスカレートしていっているそうです」
今の所最悪のパターンには至っていないが、犯人の行動から察するに時間の問題だろう。
タナ子「そのひとを、捕まえるんですね」
俺「ああ、そうだ」
柚葉「ちょっと待って」
柚葉が立ち上がる。スッ、とタナ子を見据えた。
柚葉「今回のヤツは、あたしがとっちめる。絶対に」
その言葉は、タナ子に関わるな。引っ込んでろ。と、言っていた。
確かに柚葉はこの手の依頼に対しては、何かが変わる。それ程までにそう言った輩が許せないのだろうが。
優都「ふぅん。絶対ねぇ。ちょうど良いんじゃないかしらん?」
俺「優都?」
優都「絶対に捕まえるって言うゆずちゃんより先にたぁちゃんが捕まえる事ができたらぁ、それって完璧な勝利よねーん?」
馬鹿か!この手の依頼でそう言うアホな話題を持ち込むと柚葉がぶち切れるぞ!馬鹿か!
柚葉「俺……」
俺「なんでございましょうユズハサン」
ほらみろ。俺は知ったこっちゃないぞ。
柚葉「あたしは、とっちめる自信がある。この件に関しては絶対にね。それでも、良いの?」
俺「柚、葉……?」
柚葉の瞳の奥で、何か、深く暗いものが見えたような気がした。言葉に詰まる。そんな俺の手を、誰かがきゅっ。と、握り締めた。
俺「タナ子?」
タナ子「わたしなら、だいじょうぶです」
鞠華「決定ですわね、俺くん?」
俺「あ、はい……」
こうして、新たな依頼と勝負が始まった。
>>836 1 タナ子は、っと
2 柚葉は、っと
835 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 19:36:18.10 ID:tD1VrFTd0
タナ子のおっぱいはえぐれてるのか? 安価下
836 :
まとめ人 :2013/03/01(金) 19:43:51.61 ID:xviesNFI0
執着するのは柚葉の過去のトラウマからか?
>>1 具合悪かったら休んでくれよ〜
スマホで書くよりも、PCで書いてデータをスマホに移して小出しにうpしたほうが簡単じゃないかとも思ったんだけど、
どっちも面倒そうねw
大抵一回目のレスにはコテを入れてるので、IDを見れば誰か分かるからいいかなあ
なんて思って入れたり入れなかったりしてる「まとめ人」です
ほとんどのレスが長文なので分かりやすいから、別にいいかなあと思ってたりw
>822もオレなんだぜw
柚葉は安産型か...イメージ通りだwww
ID:EYagzkZN0
お前のほうが嫁なのかーーー!!
お大事にね
ヒュプ子初登場は夢の中か
今回は「心」がテーマっぽいなあ
「俺」だけじゃなくみんなの表面と深層(真相)の
ひゅぷひゅぷ
837 :
まとめ人 :2013/03/01(金) 19:46:19.88 ID:xviesNFI0
ぐはっ...
レスを推敲してたら
>>835 が...
迷うな...
柚葉の手腕は分かってるだろうから、ここは1だ!
838 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 20:26:52.34 ID:xviesNFI0
連レス&雑談失礼 「えぐれ乳」って最初に聞いた(見た)のはどこだったかなあと思ったら 魔女娘ViVianていう漫画だった(全巻持ってます
839 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 20:53:12.10 ID:RpdVWlz10
>>タナ子は、っと どうやら、鞠華さんから被害に遭った女の子の話を聞いているみたいだ。 タナ子「えっと……自然公園と、海の見える高台と、商家街ですね。ありがとうございます」 そう言うとタナ子は走っていった。 鞠華「俺くん。いらっしゃいますわよね?」 俺「ああ、はい」 鞠華さんの柳眉が心配そうに寄る。 鞠華「今の場所、女の子が被害にあった場所ですわ」 俺「……接点が全然無いですね」 鞠華「そう言う事ではありませんわ」 俺「あ」 そうか。タナ子がその場所を知ったら、次にどうするか。 鞠華「くすっ。追いかけなくてよろしいんですの?」 俺「行ってきます!」 いくら子供と言えど、タナ子も女の子だ。それに、そう言う趣味を持った人間もいる。俺は急いでタナ子を追いかけた。 幸い、タナ子の姿はすぐに見つかった。まぁ、まだ昼間だしな。と、早まっている心臓を落ち着かせる。タナ子の後をつけると、海の見える高台に着いた。 タナ子「…………」 ゆっくりと高台を歩いている姿は、まるで子供が散歩しているようだが、俺はそうじゃない事を知っている。 俺(目撃者に聞け、ってな) タナ子にしか聞こえない声で、聞いているのだろう。その行為を海の見える高台と商家街で終える頃には、夕方になっていた。 自然公園にタナ子が足を踏み入れた時、俺は言い様の無い視線を感じて振り返った。が、特に何もなかった。 俺「……タナ子!」 タナ子「はわっ!?」 地面に手を着いていたタナ子は、びっくりしたのか勢い良く飛び跳ねた。 タナ子「どうしたのですか?」 俺「いや、暗くなってきたから危ないだろう?一緒に帰ろう」 タナ子「……はい!」 俺が手を伸ばすと、タナ子も手を伸ばす。が、その手は伸びたまま止まった。 タナ子「手を、あらってきます!」 そんな事、気にしなくて良いのに。俺は水道に向かって走っていくタナ子を見て小さく笑った。 ?「……面白い?」 声に振り返ると、真っ白な女の子が立っていた。白い睫毛に覆われた瞳は眠たそうだ。この子は。 俺「ヒュプ、子?」 ヒュプ子「ボクとの……約束」 俺「ああ、また会おうって、約束したな」 こく。と、ヒュプ子が頷く。夢だとばかり思っていたが、夢じゃなかったのだろうか。
840 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/01(金) 20:55:03.57 ID:RpdVWlz10
ヒュプ子「……来る」
ヒュプ子が指差した方へ振り返ると、タナ子が水道の水を止めた所だった。俺へと向き直したタナ子の動きが止まる。
ヒュプ子「……負けた子」
俺「えっ?」
ヒュプ子の言葉に振り返ると、ヒュプ子の姿は無くなっていた。暫く呆然としていると、腰にぎゅっと抱きつかれた。タナ子だった。
俺「どうした?」
きつく抱き付いてくるタナ子の腕から震えが伝わって、俺は優しくタナ子の頭を撫でた。
タナ子「だめです。ぜったいにだめです。あの子は……っ」
ぐっ。と額を押さえ付けてくるタナ子は、何かを噛み殺すようだった。
>>841 1 タナ子は、っと
2 柚葉は、っと
>>835 えぐれてはないwえぐれてるって痛そうだなwww
ただ俺が
ヒュプ子「……ボクの方がある」
タナ子「っう……ひっく」
ヒュプ子「……勝った」
鞠華「どんぐりの背比べですわね」
ヒュプ子「……むぅ」
ってしたかっただけwwww
>>836-838 まぁ、柚葉はそうなるなw
ああ、俺のPCポンコツだからPCゲー以外で使わないんだ。ガラケーで打ってスマホにデータ移してるwスマホの変換が使い物にならなくてなwww
コテ有りとコテ無しは使い分けてるのかと思ってたw
柚葉は良いカーチャンになると思うんだよw多分子沢山www
うはwテーマとかそんな大層なもんは余り決めない主義なんだけどなw感じ取ってもらえたものが答えみたいなwww
でも、この分岐は内面を取り扱ってる感じだからそうなるんだろうなw
「えぐれ乳」なんて言葉があるのかwその漫画は知らんが、なんかきゃるんきゃるんしてそうだなwww
841 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:08:02.59 ID:eft/As3c0
最近雑談が多くて楽しいと思うのは不謹慎か?
柚葉がんばれ〜
ヒュプ子の出番もあるといいな
でも
>>1 絶対無理すんなよ
悪化したらお仕置きするぞ
優都お見舞い来てくれてありがとう、おやすみ!
842 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:13:27.02 ID:TpH8nIao0
優都の嫁!寝る前に安価を!ww
843 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:15:13.74 ID:eft/As3c0
踏んでたw 1でおなしゃす ヒュプ子ボクっ娘か! 11月から待ってた甲斐があったぜ!
844 :
まとめ人 :2013/03/01(金) 21:18:31.43 ID:xviesNFI0
>>840 す、するどい...さすがだな!
実は「まとめてる人」と「このスレを楽しんでる人」と使い分けていたのだ、はっっはっはっー(汗
って、半分は本当、半分は本当に記入漏れwww
そうそう、「記入漏れ」と「巨乳萌え」って、似てると思わない?(某物語より
つーか、具合が悪いんだから寝てろ!w
体調が万全になってからまた書いてくれればいいよ!
ヒュプ子登場が気になるけど、気になるけども!
ちなみにオレの超ポンコツPCはP4 3GHzのWin XPだ!
PCゲーすらまともに出来んwww
ヒュプ子はボクっ娘なのか
845 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:34:06.62 ID:m0INHLeg0
出遅れた… お尻キャラ変態担当柚葉を選び損ねるとは… …無念
847 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:42:20.25 ID:m0INHLeg0
そういや柚葉ってオムライスデザートで俺を殺しかけたのと 猪の心臓えぐり出したのとエロシーン以外でたいした活躍してないんじゃ…
848 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/01(金) 21:45:34.31 ID:Y5k//7fr0
>>845 またおまえかw
重ね重ねすまぬw
ところでイケメン優都のDLの仕方がわからん
えろい人教えて欲しい
849 :
653 ◆7IPCgo/BbNfN :2013/03/02(土) 00:23:12.12 ID:H3qsDQ3S0
>ヒュプ子「……ボクの方がある」
なかなか子供っぽい可愛らしさがあるじゃないかw
ヒュプ子の動向に期待
しかし1は無理せず体を大事にしてくれ
>>824 それじゃあ遠慮なく描かせてもらうw
まずはみこちゃん
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3999272.jpg みこちゃんは表情描いてて楽しいw
今は柚葉が描き途中で、そのあと優都、鞠華と全員描いてくつもりだ
遅筆だけどのんびり待っててくれ
俺は今年に入ってからこのスレを見つけたんで、その時にはすでに優都(
>>67 )と柚葉(
>>30 )が描かれてたから、そのビジュアルイメージで固定されちゃったんだよな
すでにあるイメージを出来るだけ壊したくないから、なるべくそのままのデザインで描きたかったのですよ
イザナミだけはまだ絵がなかったので好き勝手やったけどw
というわけで>1には鞠華のデザインを再うpしてもらいたいw
>>まとめ人さん
WM使いの俺の我が儘にもすぐさま対応してくれてありがとうです
しかしやっぱり無理でしたw(ブラウザ変えても見えなかったので諦めますorz)
>>848 >ところでイケメン優都のDLの仕方がわからん
うpろだからは消えてると思うけど、まとめ人さんトコ(
http://tanasho.6.ql.bz/ )の「俺達の嫁(?達」から見られない?
850 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 02:49:14.15 ID:JvLPBBTf0
>>849 ありがとう!
優都の次に愛してるぜ!
壁紙にしてみた、イケメンすぎて死ねるw
みこちゃんも超絶可愛いし、マジで神だな
今日はステーションからスマホパクってきたから
遅くまで出来てるぜ
でもそろそろおやすみ!
851 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/02(土) 03:55:09.76 ID:X/aQUV9X0
>>タナ子は、っと タナ子は海の見える高台に居た。俺はその後をこっそりとつけている。 タナ子は、今回被害者の女の子には一切会っていない。タナ子は、タナ子に教えてくれるモノ達を頼っている。 俺「……っ!」 言い様の無い視線を感じて辺りを見回す。何も、無い。筈だ。 ヒュプ子「……大事?」 ドキリ。とした。視線を左下に向けると、ヒュプ子が立っていた。 ヒュプ子「……ずっと見てる」 俺「ああ、タナ子か?大事だよ」 ヒュプ子「……そう」 ごし。と、ヒュプ子が瞳を擦る。 俺「眠いのか?」 ヒュプ子「……眠い」 俺「いつも眠そうだな」 ヒュプ子「……可哀想より、良い」 ひゅぷあ。と、欠伸らしかぬ欠伸をすると、ヒュプ子は歩きだした。 ヒュプ子「……さよなら」 俺「おう、またな。ヒュプ子」 ヒュプ子「……うん」 振り返りはしないものの、ヒュプ子は立ち止まってそう言った。ヒュプ子が見えなくなるまで見送り、タナ子に視線を戻す。もう夕方だ。そろそろ。 俺「タ――っ!?タナ子っ!!」 こてん。と、地面に身を横たわらせているタナ子に駆け寄り、抱き起こす。 タナ子「……んぅ」 俺「どうした?大丈夫か?」 タナ子「ど……して?」 俺「もうすぐ暗くなるから、迎えに来たんだよ」 タナ子「わたしの、せい?」 俺「せいじゃなくて、タナ子の為だ。あと、俺の為」 俺が、心配だから。俺が、安心する為に。くしゃりと頭を撫でてやると、タナ子は泣き出した。最近のタナ子は、最初の頃の印象とは程遠く、幼い。それでも俺は。 タナ子「っう、ちが、また、わたしの、せ……で、ひっく、こんな、わたしは、だめ、なのに、ゆうしゅ、な……」 それでも俺は。それでも、俺は。 俺「俺は今のタナ子が好きだよ」 ぎゅっ。と強く抱き締めると、タナ子は一層強く泣いた。 俺「タナ子はタナ子だ。それは変わらないよ」 タナ子「うぁーん……ひっく、ふぇ……」 タナ子が落ち着くまで抱き締めていると、日は落ちかけていた。
852 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/02(土) 03:57:39.09 ID:X/aQUV9X0
俺「大丈夫か?」 タナ子「はい……っく、すみません」 俺「……よし。今日は特別だ」 タナ子「はわっ!?」 タナ子を抱っこして歩きだす。ぎゅっ。と、しがみ付いてくるタナ子が可愛い。そんなにしがみ付かなくても、俺は絶対に落としたりしないぞ。 俺「そう言えば、どうして倒れてたんだ?」 タナ子「……声、きこえるの、いいことばっかりじゃ、ないです」 俺「そうか……」 優れた能力だとばかり思っていたが、デメリットもあったのか。 俺「でも、嫌な事もあるかもしれないけど、その分良い声も聞こえるだろう?幸せの声が」 タナ子の瞳が見開かれる。俺は何か、おかしな事を言っただろうか。そう不安になって来た所で、タナ子がほわりと笑った。 タナ子「……はい」 初めてみる表情だった。初めて、見る。初め、て。 俺「……っ」 本当に、初めてだろうか。いや、確かに初めてだ。初めての筈なんだ。それなのに俺は、知っている気がした。 タナ子「だいじょうぶ、ですか?」 俺「っ、ああ、大丈夫だよ。それより、女の子達には聞かないんだな」 タナ子「それは……こんなこどもに、つらいことをお話してはくれないと、思います」 俺「よく考えてるんだな。凄いな、タナ子は」 タナ子「っ!いえ……」 ぎゅむ。と、照れ隠しからか、タナ子は俺の胸に顔を埋めた。 家に帰り、夜の九時を回った頃。 柚葉「俺、帰り送ってほしいんだけど」 俺の家で晩ご飯を済ませていつものように寛いでいた柚葉が、唐突にそう言ってきた。 俺「いや、言われなくてもいつも通り送るけど?」 柚葉「今日は、あたしから少し離れて送ってほしい」 柚葉が刀を握り直した。刀と言っても、今は一般人相手の依頼だから鉄身の刀だが。 俺「……掴めそうな訳だ」 柚葉が頷いた。最悪、不味い状況になったら俺が助けに入れるように、と言う事だろう。この手の依頼でも柚葉は俺に頼らないのに、珍しいな。そう思って柚葉をまじまじと眺めてしまう。 柚葉「なっ、何よ。あっ!ちょっと勘違いしてないよね?」 俺「えっ?」 柚葉「あたしから離れてって言うのは、タナ子ちゃんも多分動くから、あの子を守ってあげてねって事だよ?」 ああ、やっぱり柚葉は柚葉か。この分だと、多分鞠華さん経由でタナ子の動向も確認していただろう。本当に、世話を焼きすぎる。俺の口から溜め息と笑みが交ざったものが零れる。
853 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/02(土) 04:02:42.27 ID:X/aQUV9X0
俺「まぁ、そこが柚葉の良い所でもあるし俺が好きな所だけど。……お前も女の子なんだからな?」
柚葉「っ、ちょっと?イキナリ何言ってるのさ、俺っ?」
俺「いざとなったら俺が柚葉もタナ子も守ってやるよ」
柚葉「……っ」
さて、と。変態狩りへと行きますか。
俺と柚葉は一定の距離を開けて夜道を歩く。タナ子の気配はしない。
俺(そう言えば、どこを経由して帰るって言ってたかな)
>>857 1 商家街
2 商店街
>>841 >>843 レスを無駄に消費しなきゃある程度の雑談は有りなんじゃねぇかなw
ヒュプ子はまぁちょいちょい出るはずwボクっこでしたw
お仕置きはちょっとなぁw悪化しないように言い聞かせておくwww
11月って、ほんと初期の頃からだなwさんきゅ!
優都「おやすみ。良い夢見てねん」
(優都はにっこりと笑った)
>>844 するどくはないが、合ってたかwちゃんと切り替えができててすげーなって思ってたんだwwwまぁ、時々あれだったけど読めばわかるしw
記入洩れと巨乳萌え似てるwこれは、化とか傷とかが付くやつか?見たことないけどw
いやもう黙ってても痛いし眠れないから気分紛らわすみたいなwww気遣いさんきゅ。
俺PC詳しくないからよくわからんwが、ちなみに俺の言ってたPCゲーはディスクのだからなw
ヒュプ子はボクっこでしたw
>>845 >>847 お前かwwwここまでくるともう良いキャラだよ、お前www
柚葉な、だって皆スルーしてたんだもんよwww多分出現してた時間はすっげぇ短いと思うw
お尻キャラ変態担当ってそこだけ見るとすっごい語弊だなwww
定期的にさんきゅな。ちょっと安心する俺が悔しいwww
>>849 タナ子も負けず嫌いだけど、ヒュプ子もだいぶ負けず嫌いだと思うんだw
今回の週でのヒュプ子の行動(設定)はもう決まっちゃったんだけどなw
体調な、気遣いありがとうな!
うわああああカーチャンすげええええっ!!
カーチャンが生きてるー!!どれも可愛いけどお気に入りはめっちゃ喜んでるカーチャンと皿割ったカーチャンw
十手(しかもリボン付き)まで再現してくれてるwすげぇwそして
>>849 なら言わずともフライパンを描いてくれると期待してたwww
エプロンの後ろの結びとかスリッパとかまんま美琴の趣味だwww靴下可愛いと思ったの絶対俺だけじゃねぇwww
うわー!全員描いてくれるのか!ありがとうっ。遠慮無く描いてくれ、ぜひ!
俺待つのは慣れてるから(でなきゃ安価系できねぇ)無理せずやりやすいペースでやってくれな。
確かにその時期だともう出てたなw(前スレじゃなかったw)
各々のイメージを壊すのは嫌だったから、俺も取り敢えず上手い下手じゃなくてニュアンスを伝えるためにupした時は怖かったなwww
イザナミもすっごい気に入ってホーム画面にしてたけどちょっとカーチャンにするwww
でも、俺、
>>849 の絵を見て良い意味で壊れると言うか、生まれ変わるのって良いなって思った。そういう力があるのは本当にすごい事だと思う。
そして綺麗に終わらせたいが、ここにきてまさかの俺の落書き晒しタイムww
絵専門じゃない俺にとって大切なのはニュアンスwww
http://imepic.jp/20130302/127400 こんな、感じ。すまん力尽きたwww下はマーメイドライン的なスカートをイメージしてたw
後は
>>849 や絵の描けるおまえらがアレンジしてくれるのを待つww
結構あのラフ画の鞠華さん、お嬢様って感じがすぐ伝わってきて雰囲気とかも好きだったんだぜwww
>>850 おまwそれバレたらマズいやつだろwww
取り敢えずやんちゃも程々になwww
854 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 06:21:04.36 ID:JvLPBBTf0
おはようksk
855 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 11:06:28.30 ID:oBm9dJey0
ksk
856 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 12:16:21.12 ID:v0Z1VaE40
857 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 13:48:06.29 ID:RkFQyvEH0
1で
858 :
653 ◆7IPCgo/BbNfN :2013/03/02(土) 18:33:02.42 ID:nythLTh/0
ヒュプ子も良い感じにキャラ立ってるなあ
みこちゃんが絡むルートだとヒュプ子の出生とかも説明されるんだろうか
ひとまず柚葉の活躍に期待
>>853 みこちゃん気に入ってもらえたようで嬉しい!
「生きてるー!!」って感想は凄くありがたいよ!(皿割った絵は俺もお気に入りだったりw)
リボン付き十手とフライパンは外せないよねw
そして鞠華デザインさんきゅー!これを元に描いてみる
作者である1が「このキャラはこんな感じ」とイメージを出してくれれば、それがオフィシャルなので、こちらとしても1の思い描くイメージに近寄れて読む楽しみも倍増するんだぜ
しかしタナ子達のサムネ画像見た時から思ってたけど、丁寧な絵だなあ
ひょっとして前回のを再うpじゃなくて、今回わざわざ描き直してくれたんだろうか?
体調の悪い時にすまない。無茶なお願い聞いてくれてありがとうありがとう
お大事に!
>>850 イケメン優都、壁紙にしてくれるほど気に入ってくれてありがとう!
早く退院できるように祈ってるぜ
859 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 20:56:10.63 ID:dS2v2ay50
ほしゅ
860 :
まとめ人 :2013/03/02(土) 21:05:11.84 ID:JloONG4o0
>>841 雑談...すまん
スレのレスはまとめられても、自分のレスは短くまとめられない...
お大事にね!
>>849 のカー...みこちゃんは、確かに実年齢を感じさせないなw
ハートの顔は、俺が「みこちゃん」と呼んでくれたときの顔だろうし
傷口を消毒されてるときは、皿割ったときの顔をしてるんだろうなあ
って、表情を見るとストーリーがよみがえるwww
あら、画像見れなかったかあ
653自身の書いた画像をオレがヘッポコ編集しただけなので、大したこと無いのです
でも、画像ファイルのサイズや形式(.jpg)は多分問題ないと思うので
ちょっと原因は分かりません、ごめんなさい
>>853 くそー!
このオレに はいだしょうこ大先生クラスの画力と個性とセンスがあれば、全キャラ絵を描いたものを!
これ「公式イメージ」だからサイトにアップしようと思うんだけど、いい?
力尽きたんなら、不本意だろうからやめておこうか?
「某物語」は仰るとおり、それです
ちなみに、最近のパソコンにはFDがついてない(ことが多い)から
「ディスク」っていうと「コンパクトディスク(CD-ROM)」とか「DVD」「ブルーレイ(BD)」のことなんだぜw
(我が家のFDはまだ生きてるかなぁ)
というわけで、柚葉の活躍を期待!
毎度長くてすまん
861 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/02(土) 23:00:44.53 ID:X/aQUV9X0
>>商家街 俺(そうだ、変態が出る商家街を経由するって言っていたな) 月ヶ丘には、月ヶ丘商店街と月ヶ丘商家街がある。 とても紛らわしいが、その二つの場所は似て非なる場所であり、扱いを一緒にすると勃発する。何がって、大人達のくだらない争いだ。 俺(っと……商家街か) 時間帯も時間帯であり、お店のシャッターは閉まっているし帰宅する学生もいない。柚葉の靴音だけが嫌に響いている。不意に、言い様の無い視線を感じた。 柚葉「わぁっ!?」 俺(柚葉……っ!!) お店とお店の間の細い路地から、黒のロングコートにサングラス、帽子を目深に被った男が飛び出してきた。柚葉を羽交い締めにしている。 それでも、俺は、柚葉が助けを望んでいないから飛び出したい衝動を堪える。だが。 タナ子「だめですっ!」 柚葉「タナ子ちゃん!?あのバカっ」 タンッ!トンッ! タナ子が勢いをつけたまま蹴を繰り出した。その動きは小さく素早く、力強かった。柚葉も加勢するかのように刀の鞘で男の鳩尾を突く。男は小さく呻くと地面に倒れ付した。 柚葉「っ!」 タナ子「何人いてもかわりません。わたしがつかまえます」 ズズッ。と脇道や路地から沸いて出てくるのは地面に伏せている男と同じ、黒のロングコートにサングラス、帽子を目深に被った男達。 俺(複数犯だったのか……!) 良くもまぁ、こうまで背丈の似ている人間を集められたものだと逆に感心してしまう。 柚葉「あんた達は……あたしが許さない!」 柚葉が刀を抜く。柚葉から殺気が溢れるものの、男達は怯まない。並の人間ならば怖気付いてしまうはずだが。 柚葉「……ありがたく思いな」 刀の柄と鞘で男達の急所を突いて行く柚葉の動きは、まるで円舞でもしているかのようで。 柚葉「あたしはあんた達と違って、命までは取らないらさ!」 けれど、薙ぎ倒す柚葉の瞳はその美しさとは裏腹に、怒気を含んでいた。 タナ子「ゆるしませんっ」 どこで拾ってきたのか、細いパイプを持ったタナ子が交じる。見せ物ではないだろうかと言うくらい、二人は流麗だった。タナ子の動きは柚葉を濁らせず止めず、寧ろ調和していた。けれど。 タナ子「きゃうっ!?やぁ、離してくださいですっ」 二人の世界が崩れた。 男の一人がタナ子を羽交い締めにして抱き抱える。すかさず柚葉があて身をしようとしたが、刀が、ガシャ。と音を立てて地面に落ちた。 柚葉「くっ……」 別の男が柚葉の両腕を掴んで後ろにねじ上げた。体勢を崩した柚葉が地面に押し付けられる。
862 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/02(土) 23:02:00.31 ID:X/aQUV9X0
タナ子「やぁーっ!」
柚葉「あんた達は、そうやって……!」
この状況は、不味いだろう。
俺(俺の出番だな!……でも)
柚葉とタナ子、二人の間は微妙に距離が取られている。
>>864 1 タナ子を助ける
2 柚葉を助ける
俺がどうしてもやらなきゃいけない所だけ出勤して帰ってきたら、爆睡してたwww明日体調不良者が出なかったら休みだから寝ながら書く予定www
>>854 こんばんはーw
>>856 年代wまぁ俺最近の子はもう知らないような作品ばっか扱ってるからなぁwww
>>857 了解
>>858 ヒュプ子ちょっと薄味かなぁとか思ってたんだが、なら良かったw完成されてる人間関係にぶちこむのは心配だったんだwww
いやぁもうカーチャンは見てて世界(話)が広がったからすげーってなったよwさんきゅ!
鞠華は託したwそして
>>858 の手腕によりさらに世界が色付いて楽しさ嬉しさが倍倍増になるんだなwww
前に描いたやつご臨終してたから、こんな感じだったような。で、描き直してみた。だからちゃんと下描きして、とかしてないから雑なんだwwwでもニュアンスが伝わったと見受けられたから良いw
いやぁもう、俺からしたら描いてくれる
>>858 には頭が上がらないからな。ありがとうが言い足りないwww
>>859 保守さんきゅ!
>>860 いや、すまん。俺も書き方が悪かったなって。「今日は納豆パフェ食べました!」みたいなチラシの裏とか独り交換ノートに書くような話題の意味で、全然いままでみたいで良いと俺は思うw
うはwその絵あげちゃうwwwうーん……すまんちょっと今回は見送ってほしいwww前に取り敢えずポニーテールだけ伝えたくて描いた適当な柚葉よりは気持ち的にましだけどwww
俺は最近のはほんとわからんからなwww物語にしろ他のにしろw
えっwもうFDついてないの?www俺の家にあるやつは使えるかどうかしらんがwww
CD-ROMのPCゲーやりたくて知り合いに譲って貰ったから、だいぶガタきてるのはしょうがないと思ってるけどw夏辺りに買いてぇなw
この章終わると柚葉がまた空気になる可能性高いからなw今のうちにがんばってもらおうぜw
中身のある長文は読んでて楽しいから良いんじゃないかなと言って終わるwww
863 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 23:47:22.51 ID:oBm9dJey0
ksk
864 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/02(土) 23:55:41.50 ID:drt7N4CB0
来た!俺のターン! 2柚葉!!
865 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 08:43:49.64 ID:ZC2a3x2a0
ほ
866 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 11:21:34.39 ID:xAayztUy0
>>864 ついにやったなw
おめでとう!
キャラの人気投票とかラブレター募集とかしたら楽しそうだな
867 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/03(日) 16:56:37.07 ID:sNX7BsXp0
>>柚葉を助ける 男「オマエ、意外と肉付きイイな」 その言葉に思わず携帯を落としそうになる。男が柚葉の背中から尻の辺りまでを撫でていた。柚葉が気持ち悪そうに顔を顰める。 柚葉「くっ……あたしに触るなっ!!」 男「それじゃあ、あっちの子ならイイのか?」 タナ子「ひっ、ぁ、いやあっ!」 柚葉「やめろっ!!」 起き上がろうとするが、いくら柚葉でも男に押さえ付けられているとなると、身動きが取れない。 柚葉「っあ!」 男「コイツ……イイ尻してんな」 男「えっ?マジ?」 男「マジマジ」 わらわら。と、柚葉に男達が群がる。触るな。これ以上柚葉に触るな。 俺の中で何かがぶち切れた。 俺「柚葉ぁ!!」 俺は男達に向かって走り出した。殆どの男が俺の気迫に気圧されたのか散ったが、気付かない馬鹿が一人。 俺「柚葉に触るんじゃねぇ!」 柚葉に馬乗りになっていた男を殴り飛ばす。男はそのままお店のシャッターにガシャン!と激しく体を打ち付けた。自由になった柚葉が刀を拾い直す。 柚葉「ありがとう、俺」 俺「大丈夫か?」 思わず両肩を掴んで柚葉の顔をしっかりと見る。 柚葉「っ……」 こく。と、頷く柚葉に一先ず安堵して、次はタナ子だなと向き直した。 タナ子「いやと、言いましたのに!」 ゴッ!! タナ子が男の腹を蹴り頭突きした。それは男の顎に見事入り、タナ子の拘束を解いて後ろへと倒れた。地面に着地したタナ子が駆け寄ってくる。 俺「平気か?」 タナ子「はいっ」 俺と柚葉とタナ子は、お互いの背中を預けるようにして立つが、いかんせん相手の数の方が多い。 俺「最近は変態コミュニティーが盛んなのか?」 自棄になった男達の攻撃を軽く避けて一撃を食らわせながら、腕時計を見る。そろそろだ。 遠くから聞こえてきたサイレンの音に、俺は額の汗を拭った
868 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/03(日) 16:57:25.07 ID:sNX7BsXp0
俺「もう大丈夫だ。柚葉」
柚葉「一人残らずあたしがとっちめてやるよ」
そう言って男達を伸していく柚葉の瞳は何時もの柚葉では無く、濁っていた。
そうだ。辺りにはもう、起き上がる男達はいない。俺達が軽く伸した男達をタナ子が縄で縛っていったからだ。
それでも柚葉は、止めなかった。
俺「柚葉!」
柚葉「離せ!あたしを……止めるなっ」
俺「柚葉っ!もう、気絶してる。お前、殺すつもりか?このままだとこいつ死ぬぞ?」
柚葉「……して」
柚葉が何かを言うが、上手く聞き取れなくて聞き返す。
ぽたり。と、地面に水の粒が零れ落ちた。
柚葉「どうして柚菜を殺したこいつ達が生きてて柚菜が死んじゃうのよ!!」
どうしてここで柚菜ねーちゃんが出てくるんだ。柚菜ねーちゃんは、病気で。
柚葉「柚菜はあんた達みたいな人間に犯されて死んだ!だからあたしはあんた達を絶対に許さないっ!!」
俺の手は無力で。
柚葉を止める事も、現状の情報を理解する事もできず。
走る柚葉の背中を見つめ。
柚葉を掴んだ赤を見つめ。
己の無知無力さを見つめ。
ただ立ち尽くした。
優都「よーし。イイ子だからそこまでだよ柚葉チャン」
柚葉「あたしはっ!柚菜のっ」
優都「うん……。柚菜は、もういいよって言ってくれてる。だからほら、やめな。力を抜いて」
柚葉から刀が落ちた。それは、とても重い音だった。
優都「大丈夫か?俺」
珍しく兄貴面した優都が、柚葉を抱き抱えながらそう言った。
優都「今日柚葉チャンこのまま連れて帰るから。後任せた」
俺「あ、ああ」
後処理は時間がかかったものの簡単で。最早馴染みの警官に男達を引き渡し、状況を話して終わった。
タナ子「本当の事、聞きますか?」
多分、タナ子は柚菜の事を知っているのだろう。
柚菜は、海の見える高台で亡くなったのだから。
>>870 1 聞く
2 聞かない
>>864 おめでとうw
>>866 いつかはやってみたい高等技だなwww
869 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 17:25:58.01 ID:OIE4OWAR0
え? えっ!?
870 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 18:13:35.32 ID:+BezfWHa0
そうか…そうか…なるほど… ここであえて聞かないを選ぶのも物語としてアリだと思うが 1 聞く
871 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 18:24:22.24 ID:+ii5ILZp0
やばい泣いた 大部屋なのにマジ泣きしてしまった 柚葉がんばれ超がんばれ うちのだんなもめずらしくマトモキャラで 余計涙出た あ〜なんだろ ぞわぞわが止まらない
872 :
まとめ人 :2013/03/03(日) 18:41:24.03 ID:OIE4OWAR0
>>868 こういう鬱展開は苦手なんだけど
>>うちのだんなもめずらしくマトモキャラで
で吹いたw
ごめん
>>871 、ていうか優都の嫁!
>>862 雑談に関しては大丈夫、分かってるよ〜
わざわざありがと!
それにしても「日記」じゃなくて「独り交換ノート」ってwww
ペットボトルサイズのイザナミさん登場ルート(12週目)まで完了、
>>849 のみこちゃん画像をアップしました
653、毎度お疲れ様です、楽しみにしてます!
こんなカーチャンに
「わかったわ。俺ちゃん、今は明るいから、後で、ね?」
なんて言われたら、もうね...
873 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 19:34:05.29 ID:+ii5ILZp0
作者さんもまとめ人さんもお疲れさまです いつかは集合写真にヒュプ子が欲しいなぁ とか言ってみる ボクっ娘だとドクロちゃんを思い出すなw 何かのEDについて語りたかったんだが、 認知症なのか忘れてしまって悔しい
874 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 20:20:31.29 ID:OIE4OWAR0
>>873 個人的には、今のところ
BAD END ―ED16 妹ライアングル?―
ttp://tanasho.6.ql.bz/838.php がお気に入り
Thanako END ―ED14 タナ子じゃなくてタナ男ですっ!― や Yuuto END ―ED16 優都のビンタ―
も好きだけどどw
ドタバタコメディー(死語)は読んでて楽しい
Yuuto END ―ED8 優おねーちゃん― の弟思いの優都もしんみり、ほろっとさせるし
Izanami END ―ED4 雨宿る力すら、無く― の切なく悲しいのも、たまにあるからまたいいと思う
って、これじゃあ全部じゃねーかwww
875 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/03(日) 20:31:10.32 ID:sNX7BsXp0
>>聞く 俺の家へと無事に帰った後。タナ子と俺は、俺の部屋のベッドに座っていた。 タナ子から話を聞く為だ。 タナ子「わたしが、聞こえたのは」 風の音。海の音。花の音。土の音。人の、音。 ?『お花が綺麗だね、柚葉ちゃん』 ?『うん!でも大丈夫?体弱いんだから……』 ?『走らなきゃ大丈夫。柚葉ちゃんがゆっくり歩いてくれてるから平気』 ?『ん。……柚菜、あのね、あたし」 ザリッ。と、土の音。 ?『お姉ちゃん達二人?』 ?『何?あんた達』 ?『こら。柚葉ちゃん、言葉遣い悪いですよ。こんにちは』 ?『こんにちは〜。こっちの姉ちゃんはよくわかってるなぁ』 ?『っ!柚菜に触らないでっ』 ?『悪いなぁ。ガキに用は無いんだよ。……姉ちゃん可愛いなぁ。オレ達と楽しい事しない?』 ひゅん。と、空を切る音。 ぱぁん。と、乾いた音。 ?『ッ、テメェ。……わかったよ、オマエも一緒に遊んでやるよ!』 ?『きゃ!』 ?『柚葉ちゃん!っ、やめて!相手ならアタシがします。だから柚葉ちゃんを放してください』 ?『柚、菜……』 ?『逃げて、柚葉ちゃん』 土を蹴る音。 ?『んじゃ、お言葉に甘えて』 ?『っ……』 ?『本当に抵抗しないんだ。ホントはこういうコト好きとか?』 土を擦る音。 ?『くっ……ぁ、あぐっ、あ、うっ、はぁっ、あ』 ?『ちょ、なんかこの女マズそうじゃないですか?』 ?『いや、具合はスゲぇイイけど』 ?『いや、そうじゃなくて』 サイレンの音。 ?『柚菜は?……柚、菜、ゆず、な……ゆずなおねーちゃん……あた、しが』 ぐしゃりと、土が交ざる音。 ?『あたしが、ころした』 地面を打ち叩く雨の音。 タナ子「これが、わたしが高台で聞いた音です」 俺「お前……そうか。あの時に聞いたんだな」 高台で倒れていた時に、聞いたのだろう。頷いたタナ子を俺はぎゅっと抱き締めた。
876 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/03(日) 20:34:24.00 ID:sNX7BsXp0
優都「おい、ちょっと良いか?」
俺「……ああ」
珍しく女装していない優都が部屋に入ってきた。
空気を読んでか、タナ子は、お風呂に入ってきます。と言って部屋を出て行った。
優都「まぁ、もう知ってるとは思うけどな。今まで黙っていたのは、あの時俺は中学生だっただろう?」
俺「うん……」
優都「多分、今でも重いだろうに、中坊じゃ耐えられないだろ?そう言う事だ」
俺「うん……」
優都「っはー……しゃっきりしろよ」
優都が適当にグシャグシャと俺の頭を混ぜる。
優都「オレからのアドバイスは一つ」
俺「うん……」
優都「だから、柚葉チャンとヤる時は気を付けろよ?」
俺「うん……はっ!?なっ、ちょ、お前何言って」
こいつは急に何を言いだすんだ!
優都「女のコはデリケートだからなぁ」
俺「お前もう帰れ!部屋戻れ!」
優都を部屋から押し出す。
優都「いやいや、お前も不安だろう?オレが手解きして実践してやろうと」
俺「ハウス!!」
優都の汚い部屋を開けて放り込む。そのまま俺は猛ダッシュで部屋に戻り、ベッドに身を沈めた。
そして、この依頼から三日後。
俺「月ヶ丘探偵局は……」
解散。
>>877 1 するわけもなく
2 した
>>869 えっ?えっ??
>>870 今回は最終が柚葉の分岐じゃないから聞かなくても問題は無いんだぜwww
>>871 >>873 乙あり!まぁポケットティッシュやるよwww町でネーチャンから貰ったやつだけどなwww
マトモキャラに笑ってしまったw優都(ユウ)はまぁ普段ふざけてっからなw優都は結構常識あるはずwww
柚葉「ん。女の子の敵はあたしがとっちめてやるよ!」
(柚葉は力強く笑った)
ヒュプ子やっと出たからなwwwヒュプ子はタナ子と前髪は一緒なんだぜwww
撲殺だっけw学生の頃流行ってたけど一回も見なかったなwww
認知症はまだ無いだろw思い出したら語ってくれなw
>>872 うわああすまんwww柚葉はだいたい欝展開の子だwww(もちろんそうじゃないのもあるけど)
寧ろ本棚〜は、欝展開が基盤だったりwww
交換日記だとな、恐ろしい事が起こるんだよ……。
俺「今日は納豆パフェ食べました(にこにこ)」「(にこにこにこ)」「はっ!日記だと一日ごとだから待ち時間暇!」
ほら、そうなるとノートさんの出番だ。
俺「今日は納豆パフェ食べました」
俺「そっか!おいしそうだね」
俺「じゃあ今度一緒に食べにいこうよ!」
と、独りでできるわけだwww
うp乙!そう言えばカーチャン頑張ってそんなこと言ってたなwww
877 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 20:48:00.57 ID:+ii5ILZp0
うわああああ もう寝る時間なのに、 柚葉、柚菜ぁ! 今夜は枕が洪水になりそうだ 優都をかっこよく書いてくれてありがとうな ED思い出した! 柚葉が俺が好きで、でも優都と付き合っちゃうやつ 今回の話で思い出したわ あれは結構好きだった
878 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/03(日) 20:49:55.55 ID:+ii5ILZp0
あれ、安価踏んでた もちろん1で! 優都おやすみ!
879 :
まとめ人 :2013/03/03(日) 21:03:57.26 ID:OIE4OWAR0
>>876 いやいや、謝らないでくれ、オレ個人の好みなんだから
楽しいのもあればちょっと鬱なのもあっていいと思うんだ
>>寧ろ本棚〜は、欝展開が基盤だったりwww
ここまであんまりそういう展開が無かったってのがすごいw
にしても、その交換日記怖いね
エアギターならぬエア友達か?(「妄想」とも言う)
俺A「じゃ、明日9時に駅の南口で!」
〜翌日〜
俺A「まだ約束の10分前じゃん、俺B」
俺B「俺もさっき来たとこだよ」
俺A「そか、じゃ、行こ、納豆パフェ食べに!」
俺B「はは、俺Aはほんっとに食べるの好きだなwww」
周囲「え、何あの人、さっきからぶつぶつ独り言...」
(もしくは口には出さず脳内会話)
こんな感じですか?
>>そう言えばカーチャン頑張ってそんなこと言ってたなwww
「かーちゃん、今夜の伽をお願い...いや、優都、お前はいいから!いいから!」
そんなオチになりそうだw
>>877 BAD END ―ED11 演技派な女の子― だね
なんだかんだ言ってても優都はやっぱり俺よりも大人だってのを再認識
普段はちゃらんぽらんでも、締めるところは締めるいい男(?)だよね
>>878 優都じゃないけど
おやすみ!
お大事にね!
881 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 00:04:41.37 ID:jpmaz2xm0
>>するわけもなく 久しぶりに、貯まった依頼金で月ヶ丘探偵局の会を開いていた。 俺「あっ!馬鹿お前っ、それ俺が食べたかったエビフライ!」 優都「早い者勝ちだよんっ」 鞠華「あら〜?飲み物、飲み物……」 タナ子「お茶でだいじょうぶですか?」 部屋には、俺と優都、鞠華さんとタナ子が居た。 俺の部屋に並べられたご馳走やらお菓子やらを好き勝手食べている。 柚葉「お待たせっ」 静かに扉が開いて四角い箱を抱えた柚葉が入ってくる。タナ子は気付いていない。 俺「ありがとうな、柚葉。そこ置いといてくれ」 柚葉「ここだね?……俺」 柚葉の瞳と目が合う。俺は頷いて、賑やかな部屋を出た。リビングに行くと、柚葉はソファーに腰を下ろした。俺もその隣に座る。 柚葉「この間は、ごめん」 俺「何が?」 柚葉「その、取り乱しちゃったりしてさ」 俺「馬鹿。そんな事気にするな」 柚葉「うん。ごめん」 びっ。と、柚葉の額を小突く。 俺「謝りすぎ」 柚葉「ご――ひょ、ないすゆのひょ」 俺「お前が謝るから」 みにょ。と両頬を引っ張ると、柚葉から情けない音が出る。それが面白くて、俺は思わず吹き出した。 俺「悪い、ほんっ、ふっ、ははっ」 柚葉「ちょっと、自分でやっといてそこまで笑う事なくない?」 俺「わ、悪かったって。……ごめんな。俺、何も知らなかったから」 柚葉「……ううん」 ゆるゆると、柚葉が首を振る。青い尻尾が寂しげに揺れた。 俺「今後、アレ系の依頼は」 柚葉「やめないよ」 俺「え?」 ソファーから立ち上がって俺を見下ろす柚葉は、俺の想像していたどんな表情とも違って。 力強い笑みを浮かべていた。 柚葉「やめない。あたしは、これからも、一人でも多くの変態をとっちめる。それが」 あたしなりの、柚菜への恩返しなんだ。 俺「……わかったよ」 やっぱり柚葉は強い。俺が思っている以上に。
882 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 00:06:54.70 ID:jpmaz2xm0
俺の部屋に戻る間際、不意に柚葉が立ち止まった。 柚葉「ねぇ、タナ子ちゃんだけど」 俺「タナ子がどうした?」 柚葉「あの子の動き、誰から習ったか知ってる?」 俺「いや、知らないけど」 柚葉「そっか。俺でも知らないのか」 あたしの流儀に似てたから気になってさ。 それだけ言うと、柚葉は部屋に入っていった。 俺「タナ子か……」 不思議な子だ。でも、俺が近々何かを知る事はないだろう。そんな気がする。 俺は部屋の扉を開けた。 優都「やっだー。俺きゅん連れしょんならユウが一緒に行ってあげたのにぃー」 俺「馬鹿、違ぇよ!」 鞠華「……お下品ですわね」 鞠華さんが優都を蔑んだ瞳で見た。 優都「これだからお嬢様はぁ、って感じぃ?」 柚葉「はい、やめやめ。そんな事してる場合じゃないでしょう?」 鞠華「そうでしたわね〜。わたくし、貴方に付き合っている場合じゃありませんの」 優都「ユウだって、いったぁい!」 俺「もう黙れ」 優都が頭を押さえて俺を睨んでくる。唇を尖らせても気持ち悪いだけだからやめろ。 優都「なんでユウだけー?ひど……きゃはっ!ユウは特別ってコトー?」 俺「はいはい、もう良いよそれで。……タナ子は?」 優都「たぁちゃんならお手洗いに行ったよん」 好都合だ。俺は先程柚葉が持ってきてくれた箱をテーブルの上に置いた。場所はもちろん真ん中だ。 そして各自、得物を持って待機した。 狙うは扉が開いてターゲットが入ってきた瞬間だ。その前や後では意味が無い。これは、一度きりのチャンスだ。失敗は許されない。 ガチャ。と、扉が開く。今だ。 タナ子「はふー……きゃうっ!?」 ぱん!ぱぱん!ぱぱぱん! クラッカーの音が部屋に響く。 俺「月ヶ丘探偵局へようこうそ!」 きょとん。として立ち尽くしたままのタナ子を俺の隣に座らせる。 タナ子「あっ、あのっ?あの?」 鞠華「ここで結果発表ですわ〜」 俺「優都対タナ子、タナ子の勝ち」 ぷぅ。と、優都が頬を膨らます。気持ち悪いからやめろ。 俺「鞠華さん対タナ子、引き分け」 鞠華さんは毅然とした態度でお茶を飲んだ。
883 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 00:08:13.44 ID:jpmaz2xm0
俺「柚葉対タナ子、俺の勝ち」 柚葉「えっ?……えっ?」 俺「いやだって、数えたら伸した人数俺が一番だったし。もし違う数え方するなら」 全員を縄で縛ったタナ子が、捕まえた、って意味で勝利だけど。 柚葉が額を押さえた。負けず嫌いの柚葉だ。これ以上は食ってかかって来ないだろう。 俺「と言う訳で、タナ子は優都の事好きに使っていいぞ。負かしたからな」 優都「たぁちゃんになら、ユウ、なぁんでもしてあげるよ?」 タナ子「えっ?いや、わたしは……」 タナ子は、ぎゅう。と、逃げるように俺へとしがみついてきた。 柚葉「ユウちゃんもそこまで。……タナ子ちゃん。あたしと鞠華さんは、俺の助手は認めない」 タナ子「……っ」 柚葉「でもね、あたし達」 へら、と。柚葉が不器用に笑う。 柚葉「月ヶ丘探偵局のメンバーとして認めないとは、最初から一言も言ってないよ」 タナ子「……え?」 鞠華「そうですわ〜。それに、結局タナ子さんは一回もわたくし達三人に負けませんでしたわ」 優都「これってぇ、たぁちゃんは負けてないから、結局助手の座白紙にならないよねぇー」 タナ子「あっ、あのっ、えっと」 わたつくタナ子の黒い髪をくしゃりと撫でる。 俺「ほら、ちゃんと挨拶して」 タナ子「っ!……月ヶ丘探偵局のメンバーの、タナ子です。じょしゅです!」 俺「よく言えました!偉いぞタナ子!」 辺りが熱気と興奮に包まれた勢いのまま、テーブルの上に置いていた箱を開ける。 中にはケーキが入っている。ケーキが入って、いる。ケーキが入っている、はずなんだが。 一名を除いて、辺りが冷めた。 俺「おい、柚葉」 柚葉「ん?何、俺?どうしたの?」 ゆら、と。楽しげに揺れる尻尾が今は憎らしい。 俺「お前、俺の作ったケーキに何かしただろう」 柚葉「うん。物足りなかったからアレンジしてみた!どう?どう?」 柚葉は料理が上手い。でもそれは、ご飯やおかずの類であり、デザートは別だ。デザートだけは、なぜか破滅的なものを作り出す。 俺「すげーな」 色々な意味で。 柚葉のゆらゆらと揺れる青い尻尾を、この時ばかりは皆が恨みがましく思った事だろう。 〜四冊目終了〜
884 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 00:09:27.19 ID:jpmaz2xm0
続きはまた後でw取り敢えず寝るwww
>>877-878 うおwすまんw実は柚葉と柚菜はまだあるんだけどそれは柚葉の分岐の時なw
優都(not女装)は、基本的には格好良(くなれてたらいいな)いか女にだらしないかだからなwww
優都「おやすみ。イイ夢見ろよ」
(優都は貴方の頭を撫でた)
女装してない優都が本編に出てきたからたまにはこっちでw
>>879 俺も欝ストーリーは基本的に好きじゃないし、ゲームとかも周回プレイしたくなくなるんだけどなw
まぁ今回は色々なものを好きなだけ、ごちゃんごちゃんに混ぜるだから、色々な展開には……なってくれたらいいなwww
欝展開もだけどBADも結構避けてるからな。特に妹ルートのあの分岐はBAD三分の二だったし。
交換日記はそんな感じw症状が酷くなると本当に怖いと思うよ。そう言うのを扱ったネタも昔は頭の中にあったんだけどなwww
優都w確かにそういう落ちもあるだろうなwwwカーチャンには知らんとは言わせんw(基本は)
いい男(?)って思ってもらえて優都も本望だろうよwやっぱり年齢もあるし、俺よりは社会を経験してるからね。男側からも女側wからも。
885 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 01:03:41.71 ID:/+XNyLMe0
>>867 >男「コイツ……イイ尻してんな」
これ俺だな
886 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 07:31:49.28 ID:xtgLf76X0
>>885 おまwww朝から
笑っちまったぜ
初めてのイケメン優都のおやすみ…だと?!
次はそ、そいn
マジありがとうな
>>1 女にだらしなくて良いやつ、
私の婿さんになるために生まれてきたようだ
887 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 07:36:53.54 ID:xtgLf76X0
連投すまぬ まとめ人さんありがとう! まとめ嬉しいが無理するなよ 優都の初恋は柚菜じゃないかと想像してみる そして今は鞠華さんとの関係が気になるw
888 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 08:56:35.37 ID:xtgLf76X0
>>1 うちに使ってないパソコンあるから使うか?
もらったもので結構古いノートだから、
>>1 が持ってるのと変わらないかもしれないけど
使ってないから全然いいってか、
むしろ不用品引き取ってくれるとありがたい
889 :
まとめ人 :2013/03/04(月) 18:34:41.46 ID:iSB2scMr0
五冊目突入って初めてなんじゃないか?保守
890 :
まとめ人 :2013/03/04(月) 18:37:37.02 ID:iSB2scMr0
891 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 19:37:58.07 ID:jpmaz2xm0
〜五冊目〜
月ヶ丘探偵局では、今一つの事件を追っていた。
俺「神隠し、ね」
巷では現代の神隠しと噂されている。誘拐と言える程の人数では無いからだ。今や、二十人を超えている。
しかし神隠しに合うのはどう言うわけか、青少年だけだ。女の子の被害は一件も無い。
俺「…………」
俺の脳裏に浮かぶのは、ある屋敷の光景。
美青年達の。そこまで思い出して俺は頭を振った。
正直、可能性は高いと思っている。だが、だとしてだ。
俺「あんな事、人間がしてるって言うのかよ……」
そう口にして、気付く。
俺「人間じゃない可能性」
一枚噛んでいるのが人間じゃなければ。これは。
俺「裏月ヶ丘探偵局の仕事だ」
そう。俺達は表向きの依頼は月ヶ丘探偵局として活動しているが、怪奇現象や所謂都市伝説等と言われている怪奇事件を解決したりもしていた。
鞠華さんの管理しているオカルト系サイトの中では、時々本物の情報が混じっている事がある。それを拾って怪異の犠牲者を出さないよう防ぐのが、俺達の裏での活動だ。
俺「……でも、俺の目には写らなかったんだけどな」
屋敷の中で。人では無いものが巣食っていたとしたら。本当の姿が、異形の形が見えるはずなのだが、見えなかった。カーチャン譲りの異形を捉える瞳には何も。
俺「調べてみるか」
もう一度。あの屋敷について。
>>893 1 屋敷の中に侵入する
2 屋敷の外で情報収集
水曜は休みだけど明日からまた社畜に戻るからペースゆっくりになると思うwすまんw
>>885 おまwwwwwww
吹いたwww
でもそこ書く時はだいぶお前の事意識してたよw特別出演おめでとうwww
>>886-888 乙女ゲーかw添い寝は機会があったらなwww
まぁ仲良くしてやってくれw
そう、初恋と言えるものかは優都に決めてもらうけど(分岐によってね)柚菜の存在は大きいよ。鞠華はな、鞠華は優都(notユウ)には調子狂わされている感じだなwww
ノートの件はわざわざさんきゅな。気持ちだけ有り難く頂いておくよw
>>889 初だったかw割と手前にあるEDで終わる事が多かったからなw
>>カーチャン譲りの異形を捉える瞳には何も。 ほぅ、なるほど とうとうカーチャンのアーンが来るか!?
893 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 19:58:46.52 ID:iSB2scMr0
アーンじゃねぇwww ターンだwww いや、あ〜んでもいいけどもw
894 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 20:04:12.18 ID:jpmaz2xm0
>>892 残念だがこの分岐は出ないんだぜwww
カーチャンなら喜んでアーンするけど俺は全力で拒否だからなwww
895 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 20:05:08.11 ID:jpmaz2xm0
896 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:07:50.35 ID:QXFaPGQR0
>>893 アーンでもう1人のだんなを思い出したw
笑いが止まらんw
>>1 そういや以前乙ゲー好きだって言ったら、腐女子認定されたよなw
897 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:08:16.36 ID:iSB2scMr0
安価忘れてた、ごめん
一応
>>2 屋敷の外で情報収集
>>897 でも、どちらでもいいよ!
898 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:10:27.31 ID:iSB2scMr0
>>896 ェ〜〜〜
屋敷内で何も見えなかったのなら、周囲を調べてみましょう
ボス?
899 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:10:57.78 ID:QXFaPGQR0
900 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:34:36.08 ID:iSB2scMr0
>>899 どうもありがとう!(なのか?
普段は、このスレをまとめたりイザたんやカーチャンにはぁはぁする仕事をしていますw
>>899 の旦那にも異形のものは見えるのだろうか?
それとも、異形ではなく違うものが見える(=占い)のかな?
>>898 の「ボス?」はファミコンのポートピアから
「サウンドノベル」もいいけど、「アドベンチャーゲーム」という名のほうがしっくりくる世代です
901 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 20:43:38.30 ID:QXFaPGQR0
>>900 おめ!
あ〜占いでも活躍してほしいな
俺はかまいたち世代だからサウンドノベルも、
乙ゲー好きだからアドベンチャーゲームも両方いけるな
ポートピアは迷路がむずかった
902 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 23:03:17.79 ID:jpmaz2xm0
>>屋敷の外で情報収集
昼間に屋敷を偵察した時は、やはりこれと言った不審な動きは無かった。でも、夜ならどうだろうか。
俺(まずは視覚的情報だな)
以前も登った、屋敷を見渡せる大木に身を潜める。驚いた事に、屋敷の周囲に警備の姿は無かった。どう言う事だろう。
夜風が頬を撫でる。
俺(……あれは!)
ふらふらとした足取りで、青年が屋敷の方へと向かっていく。青年が戸を叩くとすぐに扉が開き、中に入っていった。そんな光景が、三回繰り広げられた。
俺(あの屋敷の主人に、息子はいない筈だ)
だとすると、あの青年達は一体どこの誰なのだろうか。
俺(あれは誘拐にならないよな)
青年達が自分の足で向かっていったのだから。異形に引き摺られているのならば、俺の瞳に引っ掛かる筈だ。
これ以上の情報は望めそうに無いと判断して俺は大木から降りた。
ヒュプ子「……何してるの?」
そう声をかけられたのは、屋敷からほんの少し離れた所だった。振り返ると、眠そうに瞳を擦るヒュプ子が居た。
俺「んー、俺は散歩。ヒュプ子は?こんな時間にどうした?」
時刻は夜の九時半。子供一人が出歩く時間ではない。
ヒュプ子「……散歩」
俺「じゃあ、俺と一緒だな」
ヒュプ子「……うん」
てとてと。ヒュプ子が俺に近寄ってくる。
ヒュプ子「……ひゅぷあ」
俺「ははっ。眠そうだなぁ」
よくわからない音を出しながらヒュプ子が欠伸をする。そう言えば、タナ子はもう寝ただろうか。
ヒュプ子「……何」
俺「ん?」
ヒュプ子「考えてるの?」
ヒュプ子の白い睫毛に隠されていた瞳が開く。透き通るような菫色の瞳。
ぞっ。と、したものが俺の背中から頬を撫でた。
俺「……っ」
くら。と、視界が揺れる。そこまで徹夜はしていなかった筈だが。眠い。
ヒュプ子「……眠い?」
いつもの眠たそうな瞳で、ヒュプ子が覗き込んでくる。
>>905 1 ちょっと、な
2 眠い、な
903 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/04(月) 23:03:53.60 ID:jpmaz2xm0
>>896 んー?ああ、別に乙女ゲー好き=腐女子とは混同してないよ。ただ、それ目当てだったら中身違うからって意味で言っただけだw
案外見てるの女の子が多そうだけど、俺はギャルゲーが作りたいからなwww
>>897 安価了解。
俺の言葉は全部分岐によるって前提だが、優都はトーチャンから引き継いで占いの方だな。他にもあるけどw
これは…間違えたら死に引きずり込まれるのかな…?
905 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/04(月) 23:13:27.13 ID:7HKhyGXj0
1
怖いよぅ、、 1は体調大丈夫なのか?社畜に戻って良いのか、、 とりあえず乙
907 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 07:27:08.04 ID:8qKxIU4U0
>>1 おはよう。
マジで体調大丈夫か?
無茶だけはするなよ
ヒュプ子は相変わらず可愛いな
危険な香りがするのがまたいい
優都の柚菜初恋物語見てみたいぜ
908 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/05(火) 09:10:37.18 ID:uIuxtvZ90
>>ちょっと、な ヒュプ子「……むぅ」 俺「どうした?」 ヒュプ子「……別に」 ヒュプ子は両腕で抱き締めていたぬいぐるみに顔を半分埋めた。そう言えば、今まで気にしていなかったがいつも持っているな。かなり大きいぬいぐるみだが、余りにも自然だったから気に止まらなかった。 俺「ぬいぐるみ好きなのか?」 ヒュプ子「……これは特別」 ねことうさぎが半々になっているぬいぐるみ。よく見てみると、だいぶ使い込まれた形跡がある。 俺「大事にしてるんだな」 ヒュプ子「……うん」 ちら、と腕時計を見ると十時を回っていた。 俺「そろそろ散歩もお終いだな」 空を見上げる。星は良い具合に瞬いていた。月は帰るべき道を照らしている。 ヒュプ子「……さよなら」 俺「お……う?」 不思議な子だ。ヒュプ子の姿は無くなっていた。 俺(……化けの皮剥がれないし、普通の子供か?) 人の振りをしていても俺の瞳は誤魔化せない。 一呼吸してから俺は歩きだした。 パッパァー。パァー。 車のクラクションがして道の端に寄る。別段、道の真ん中を歩いていたつもりは無かったのだが、運転手からすると邪魔だったのだろうか。 パパッパァー。パパァー。 それでも響くクラクション。 俺「っだー!今何時だと思ってるんだよ!?パパパパうっせー!」 ?「だってパパだもーん」 俺「……は?」 減速して俺の横に止まった車の窓が開く。ひらひらと手を振る姿は、見覚えのある人物で。 俺「オヤジ!?」 どこをほっつき歩いているのかわからないオヤジそのものだった。 ?「いやだなぁ。れいとぉーさんと呼べと言っているだろう?」 俺「アホか」 オヤジの名前は零都(レイト)だ。零都と父さんを掛けてそう呼べとか言うが、馬鹿馬鹿しくて呼んでいない。
909 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/05(火) 09:11:15.77 ID:uIuxtvZ90
俺「暫く帰ってくるのか?」
零都「いや。僕はたまたま。そう、偶然。運良く通りかかっただけだからね。もう行かなければならない」
一体どこに行くつもりなのか。オヤジの動向はいつも謎に包まれている。
零都「俺」
俺「なんだよ?」
零都「さめない……はない」
俺「は?」
零都「冷めた独り飯は不味い!パパ寂しい!」
だったら帰ってこいよ。
零都「みこさんのご飯が食べたい!みこさんの温もりが欲しい!」
俺「……帰れば良いだろ」
零都「じゃ!がんばれよ、俺」
ガー。窓が閉まる。
一体何がしたかったんだ、オヤジは。
パパッパァー。パァー。と、クラクションを鳴らしながら先を行く車を見送った。
俺「って、意味なく鳴らすなよあの馬鹿オヤジ」
もう一回教習所に行った方が良いんじゃないだろうか。
俺「今日は、っと」
翌日。俺は今後の動きを考えていた。
>>911 1 潜入捜査だな
2 囮捜査だな
3 別の件だな
休み明けからの出勤になったから、今日明日はニートごっこ続行するwww
このスレでこの週終わらせたいけど間に合うかなwww
>>904 ここの分岐も、はいすぐBADにはならないから2選んでも大丈夫wオヤジが来るか兄貴が来るかだからwww
>>906 乙さんきゅ!
とりあえず社畜生活は木曜日からw二日間で体調戻すぜwww
>>907 おはよう。さんきゅな!
ヒュプ子は可愛く書こうっていう意図はあまりないんだが、まぁ意図してない時の方が上手くいくからなw
柚菜は分岐で死に方や存在が変わるから色々難しいだろうなぁwww
910 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 10:44:03.19 ID:RG76/9oW0
お疲れさまでした 柚菜分岐で死に方とか変わるのか? 読みたい! 俺は優都一筋だから、ヒュプ子を娶るやつが現れるのを待つぜ
911 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 10:45:30.40 ID:RG76/9oW0
ヒュプ子→柚菜だった 安価下
912 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 16:25:20.94 ID:N55hj9l80
2でおにゃしす! 1おつ! オヤジはわたくしがいただいていきます!
913 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/05(火) 17:10:42.03 ID:uIuxtvZ90
>>囮捜査だな
俺「優都、餌になってくれ」
優都「は?」
場所は冷蔵庫前。風呂上がりの優都に、俺はそう切り出した。
俺「だから、例の屋敷の、餌」
優都「……どっちで?」
俺「優都で。美青年って言ったらお前しか無理だろう?」
優都は少し考えてからペットボトルの水を飲んだ。口元を拭ってキャップを締める。
優都「俺でも良いだろう、別に」
俺「いや、俺の顔じゃ無理だろう」
優都「……別に。お前が思ってる程悪くねぇよ」
ボスッ。と、ソファーに腰を下ろした優都が足を組む。取り敢えず続きを話せと言う事だろう。
俺「突如現れた優都美青年で屋敷の人間の意識をそっちに集中させる。で、その間に俺が屋敷に侵入して調査」
優都「悪くはないが、もっと良い方法がある」
俺「なんだよ?」
優都の唇が、ニッ。と、笑う。
優都「お前が餌で、オレがメイドとして予め屋敷に侵入。最悪、餌が足りなかったらオレが男に戻る」
確かに、事前に内部に入っていれば融通がきくだろう。それに、保険にもなる。だが。だがしかし。
俺「俺はちょっと、無理が」
優都「それは大丈夫だ。オレが保障してやる。それともアレか?美少女……少女って歳でも無いか?いや、まぁ、鞠華チャンに男装して美青年になってもらうか?」
俺「それは駄目だ」
鞠華さんを危険に晒す訳にはいかない。
優都「なら、決まりだ。それじゃあオレは明日から開始する」
俺「……わかったよ」
翌日。優都は、レトロ調の小さなキャリーバックを持って出ていった。
優都「俺きゅん、寂しくなったからってすぐにお屋敷に来ちゃダメよんっ?」
そんな軽口を叩いて、楽しそうに。
俺「……あいつ、大丈夫か?」
あいつなら。
>>915 1 なんとかやるか
2 なんとか、なんと、か
>>910 乙さんきゅ!柚葉のルートか、優都の一部ルートを通ればそのうちw
>>912 安価了解。乙さんきゅな!えっwちょwwwまさかのオヤジwww
914 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 18:27:32.11 ID:bPi0AULc0
美青年の優都とメイドのユウ、どっちも妄想すると死ねるw メイド→美青年ルートになることを切に祈る! お疲れさま、続きが楽しみだ 鞠華さんの男装も見たかったw
915 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 20:23:06.64 ID:N55hj9l80
今日は俺のターンか!? 2! オヤジはもっと登場するのかな? ビジュアルが気になる!
916 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/05(火) 20:37:46.52 ID:gexom3y80
オヤジ人気だなw 今後の活躍に期待 俺は個人的な優都名台詞集を作ってる ちなみに俺メイドのバイトもしてたぜw
917 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/06(水) 01:35:32.15 ID:HY/gCf8U0
>>なんとか、なんと、か 優都「なんとかならなかったりぃ?」 この屋敷の主人の嗜好で、従者は執事のみとしているらしい。メイドは不要だと言われたが、ここで引き下がる訳にはいかない。 優都「ユウ、どんな事でもがんばっちゃうよー?」 執事「……能力次第では考えましょう」 そう言われて渡されたのは雑巾とバケツ。どうやら、屋敷の掃除をしろと言う事らしい。 優都(好都合だねっ) 自由に屋敷の中を動き回れる。事前に目を通しておいた書類で屋敷の構造は把握してあるから、動くのには困らない。 執事「ああ、そうでした」 優都「何かしらん?」 執事「二階の東側にある部屋は、全て掃除しなくて良いですから」 優都「……わっかりましたぁー」 そこに何か、あると。 優都(ご丁寧にあっりがっとさんっ) 二階の東側から三つ目の部屋は、俺きゅんから聞かされている。そこは外すべきだ。でも、他の部屋は。 これは、調べるしかない。 優都「クエスト開始だねっ!」 怪しまれないように一階の掃除から始めたのは良いが、二階へ行く頃には腕も足もちょっと疲れていた。屋敷が広すぎる。部屋が多すぎる。 優都「はぁ……しんどぉい」 執事「やはり、女の子には無理なお仕事かもしれませんねぇ」 優都「っ!」 いつの間にか横に立っていた執事に驚いて、距離を取りそうになる。が、抑える。ここでそんな身体能力を晒す訳にはいかない。 優都「……ちゃんとやりますぅ」 執事「そうですか。では、頑張ってみてください」 それだけ言うと、執事は階段を降りていった。 あんなに近い距離に居たのに、気配に気付けないなんて。あの執事は。 優都(普通じゃないわねん……) かと言って、自分自身は普通なのかと問われれば答えはノーだ。自分も普通の人間とは、少し違う。そう。体の作りが、他人のそれと、少し違う。 屋敷に入ってすぐにされた身体検査。武器を持ち込まなくて良かったと思いつつ、遠慮なく触ってくる執事を殴りそうになったのは、まだ記憶に新しい。 見た目はどんなに誤魔化せても、中身は変えられない。普通は、変えられない。 優都(ユウチャンのおかげって感じぃ) 優都とユウを演じている内に、いつしか別のユウがいる事に気が付いた。戸惑う自分に、彼女はこう言った。
918 :
1 ◆/r8VYOtKjo :2013/03/06(水) 01:37:04.60 ID:HY/gCf8U0
ユウの居場所をくれるなら、ユウの体をあげる。
優都(部屋を調べるから)
ユウの、女の子の体をあげるよ。
優都(体は男の子の方がいいかなぁ)
うぐいすパンを胸に仕込んで東側へと向かう。
そう。自分には、男と女の体がある。
自分の父さんと母さんは不思議な人で、信じられないような能力の持ち主だった。
母さんは異形のものを見る瞳を持っている。それは、弟の俺に受け継がれ、自分は。
優都(父さんの、女装癖)
そして、自分の体を変化させる能力。
昔、父さんの中にはレイチャンが居て、同じような質問をされたらしい。
優都「…………」
女の子の体。憧れが無いと言えば嘘にはなるが、別にそこまで望んではいなかった。自分は自分のままでよかったからだ。男の体でも問題は無い。だから普段は男のまま女の格好をする。
でも、依頼をこなす上では、女の方が便利な時もある。そう、今みたいに。
優都「何かしらん?」
背後から腕を回される。抱き締められているような形になっているが、甘い雰囲気は無い。
執事「東側は、掃除しなくて大丈夫です」
優都「でもぉ、あそこの窓の汚れが気になってぇー」
執事「目が宜しいんですね」
執事の腕が胸に触れる。カサ、と袋が擦れる音。
執事「……うぐいすパン?」
躊躇いもなく胸に手を突っ込んで取り出される。普通の女の子だったら絶叫ものだ。
執事「叫ばないんですねぇ」
優都「お腹が空いてるのぉ?よかったらどーぞー?」
執事「……どうも」
執事の視線がちらりと胸元にいったのがわかった。なんだこいつ。所謂むっつりオープンと言うやつか。
執事「それだけあれば、詰め物なんて必要なさそうですけど?」
>>920 1 貧乳が好きなんですかぁ?
2 へっ、変態っ!
3 あ、ちょっと無理だ
>>914 乙さんきゅ。生きろw美青年wになるかどうかは選択肢次第だなwww
鞠華さんの男装はまた別の分岐でwww
>>915 優都ルートだから基本的には優都ばっかだなwww
オヤジは選択次第w見た目は追々なw
>>916 オヤジまさか過ぎてびっくりしてるwww
名台詞になりそうな事言ってたかあいつwwwそんなん作ってるとかすげぇなw
メイドのバイトとか大変そうだなw乙www
919 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/06(水) 07:21:18.15 ID:B24zbQNT0
おはようさん
>>1 お疲れさま
優都(ユウ)がたくさん出てきて嬉しいけど
嫌な予感がするぜ
今回はシナバギトオはやらないの?
密かに楽しみにしてたのに
920 :
1 ◆Z.clBBEuVdFu :2013/03/06(水) 22:07:15.20 ID:HY/gCf8U0
>>919 乙ありがとな!
嫌な予感かw
っヒント BADかオヤジかそのまま進むかだw
シナバギトオ楽しみにしてくれてさんきゅな!今回はこの週で埋まりそうだからシナバギトオは無しかなw
俺もそろそろ楽しい感じのやつが書きたくてしょうがないがwww
安価下
921 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/06(水) 22:36:10.20 ID:YXrWOuxA0
3
922 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 03:56:23.38 ID:Y58Es+3F0
ちょいと聞き捨てならない情報だぞ 分岐によっては、男 装 鞠 華 が出るんだな!?
923 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 07:23:38.44 ID:+q8n6LNy0
おはようさん
>>922 やっぱり男装鞠華に反応するよなw
男装鞠華と女装ユウ…いいコンビだと思うんだ
優都的なBADになって号泣したい気もするw
現実は泣きたくても泣けないこと多いよな
今日は外泊だぜ!
924 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 07:35:18.59 ID:3hZknrQD0
-二冊目-★2なんての立ってるが
925 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 08:21:23.64 ID:3hZknrQD0
926 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 08:40:31.28 ID:SVc92HSA0
>>924-925 マジか?
操作わかんなくて見られねぇ
ホーエンハイムか、なるほど!
もうちょいイケメンかと思った
榊太郎をギャグっぽくした感じ
927 :
名も無き被検体774号+ :2013/03/07(木) 13:10:19.34 ID:WQzOg2/k0
ほしゅ
928 :
1 ◆/r8VYOtKjo :
2013/03/07(木) 16:41:26.20 ID:rcsdERHx0 >>921 了解!今社畜してるから夜に書くw
>>922 鞠華に限った話じゃないけどなw
っヒント 今回選んだ選択肢がBAD(って言ってもそこまで悪くないけどな)のやつなんだが、それを避けるのならば女性陣が頑張るしかないw
>>923 おはよう!
今の選択肢からのBADは悲惨な目には遭わないはずw
泣くのは体力いるし精神も消耗するからなぁwww
>>924 まじかwと思って見たらまじだったwww
俺はもうちょっと書きたいんだが、立てていいかわからなかったから、まだ立ててなかったんだよねwww
多分気きかせて立ててくれたんだろうけどwww
どうすっかwww
>>925 普通にダンディーなおっさんだなwww
そうか、おっさんイメージなのかwすまんwww
>>926 誰だと思って調べたらテニスかwあれも高校生なのか?www
なんかみんなちゃんとしたオヤジを想像してて申し訳ないwww
>>927 保守さんきゅ!