1 :
1 ◆LPys9vWKYo :
代行してまで立てたスレを落としてしまったがやはりつらつらしていたい。
前スレで代行してくれた人すまんお……。
とりあえず決まりごとフォーミー。
・だらだらしない
・マイペースでいること
・これでまたスレ落としちゃったら、ニートになるまでスレ立てはしない
ということで新たにつらつらする。
3 :
名も無き被検体774号+:2012/11/18(日) 17:40:08.21 ID:dJAwNoNyO
つらつら
ターボライターが好きじゃない。
擦るタイプの使い捨てライターは好きだ。
ヤスリを永遠にガリガリさせて、掌に粉を集める。それに火を点けるのが好きだ。ぱちぱちと弾けて、すぐに消える。
一番好きなのは燐寸だ。
もしかしたら擦る行為そのものが好きなのかも知れない。
「ロシア人は燐寸擦るんめっちゃ上手いらしいな」
先端を反らせながら燃え続ける燐寸を眺めていると、隣に居る人がそう言った。
「そうなの?」
「寒くて、風強いとこで火ぃ点けなあかんから、らしいで」
「ああ、なるほど」
小さな青い炎を弱く吹き消して灰皿へ抛る。
左手の煙草を口へ運んで、甘い毒を味わった。
初めて煙草を吸ったとき、その後一週間は階段の昇り降りがしんどくなったのをよく覚えている。
自分には煙草が向いていないんだなと悟り、それから喫煙に興味が無くなった。
二回目に煙草を吸ったのは失恋したときだ。
日常が余りにも退屈で、有り余る暇を潰す為に、好きだった人が吸っていた煙草を買った。
吸い方も知らなかったが、煙草を吸うときには深呼吸することに気が付いた。
深くふかく息を吸って、ゆっくりと煙を吐き出す。
薄い靄が目の前に広がるのを見て、その向こうに広がる景色を見る。
それを何回も何回も繰り返して時間を潰した。
「煙草ある?」
隣に居る人が訊いてきた。ないと答えると、あとで買いに行くかと言われ、無言で頷いた。
煙草を挟んでる指が、僅かに熱を感知する。
短くなった煙草を咥えて深呼吸をすると、少しだけ喉が痛くなった。
やはり私に煙草は向いていないのだろう。
灰皿に火種を擦りつけて、煙が立たなくなるのを見届けた。
煙草を買いにコンビニまで出掛けて、ついでに散歩をした。
少しだけ歩いて小さな公園に辿り着く。スタンド型の灰皿横にあるベンチに腰掛けて、先程買った煙草の封を開けた。
燐寸を点けても、風が直ぐに吹き消した。
四本目の燐寸を取り出したとき、「見てて苛々する」と、隣に居る人がライターを私に投げつける。私は笑いながらそれを受け取った。
受け取ったそれはターボではないがフリント式でもない、私が二番目に好きではない電子ライターだった。
カチッと小気味よい音を立てて火を灯す。そのまま安定した火を眺めていた。
つららら
11 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/20(火) 18:25:50.06 ID:PzUqeQXT0
前スレログさんくす!
マイペースでいるとまたスレ落としちゃいそうなので、心持ちハイペースでいることにする。
何事においてもそうだよな。少しきついくらいを保っていかないと。
というわけでちょっと一服してからつらつらしていく。
12 :
ライターと私 ◆LPys9vWKYo :2012/11/20(火) 22:06:15.88 ID:PzUqeQXT0
夜風が吹き抜けてライターの火が消えた。もう一度カチりと火を点けて煙草に近付ける。
煙草の先端がぢぢっと鳴いて、甘い香りが広がった。
「私ロシアに住もうかしら」
実行する気もない、なんの意味もない言葉と煙を吐く。
隣に居る人も煙を吐きながら、然程気にしていないような口調で「なんで?」と問う。
「そしたら外で燐寸擦れるようになるかも」
そう言うと乾いた笑いが返ってきた。隣の人が目を伏せたまま煙草を咥えて、薄い煙を吐き出す。
私も煙草を口に運んだので、しばらく二人は何も言わなかった。
「外ではライターにしたら」
指を揺らして灰を落としながら彼が言う。
持ってないし、と私が言う前に、「貸したるわ」と付け足された。
「……じゃあそうする」
煙と一緒にそう零す。
隣に居る人は、今度は乾いていない声で小さく笑って、二本目の煙草に火を点けた。
了
お。終わった。まあこんなもんで。
しかしなんとなく間抜けな印象がするのは何故なのか……。構成ってやつを意識していないからなのか。
まあ間抜けでもつらつらしていく。
もうしんどい。辞めたい。クビになりたい。クビにしてくれ。
一人、休憩室で蹲った。
職場で孤立してからどれくらい経っただろうか。前任の上司が辞めてからだから、まだ数カ月程度だ。
部署の掛け持ちなんて出来るわけがない。いや、それくらい出来るだろうと思っていた。
上司が辞めて、新しい上司がきて、それまで持っていた仕事と他部署の仕事とをしなくてはいけなくなって、まだ数カ月だ。
まだ新人同様なんだ。最初から両方こなせるなんて、おこがましい。
これから。これから上手くこなしていくんだ。
誰よりも早く職場にきて、誰よりも遅く職場を後にする。
休日で誰も来ない職場に、顧客との打ち合わせで定時に出社する。
そのまま打ち合わせを数件済ませて、パソコンと対峙して、打ち合わせをして、パソコンと対峙して。
そのことを知っている人が、この職場にどれくらい居るのだろうか。
いや、誰かに知っていて欲しいわけではなかった。
前任の上司が知っているのだから、私にはそれで充分だった。
「お!おはよー少年」
「あ、椿さん、はよざいます」
どれだけ職場で怒鳴られても、侮蔑されても、バイトの子たちは変わらず――前任の上司が居た数カ月前と変わらずに接してくれた。
だから私も笑顔で接することが出来た。バイトの子に、職場の悪口を言うなんてしたくはなかった。
ここ数カ月、社員はほぼ全員が職場の悪口を言っている。バイトの子に言う人もいる。
前任の上司から人の悪口を聞いたことがなかった私には、この変化が一番応えた。
「椿さん、自分なにしたら良いですかね」
「お、じゃあこれお願いして良いかな。いける?」
体育会系のバイト少年は非常に出来が良く、誰からも可愛がられている。
しかも他の社員から見下されている私にも普通に接してくれる、優しい子だ。
「椿さん、なんか痩せましたね」
「お!ほんと?そりゃめでたい」
「前ほんま……後ろ姿とか肉やばかったすもん」
「てめえ喧嘩売ってんのか」
「ちょ、ちゃいますって、すません」
前任の上司と私との唯一の共通点が、いつも笑っていることだった。
上司は叱るときは叱るし注意もしてくれるし仕事には真面目だったが、いつも笑っていた。
私はそれが好きだった。
彼が居なくても、いつも明るく、笑顔でいたいと思っていた。
上司が築いていた職場の雰囲気を引き継ぎたかった。
しかしなかなかそうはいかない。
その雰囲気を一番壊しているのは、一番怒られている私だった。
保守させてください
21 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/21(水) 14:48:29.11 ID:egYRb3ir0
ほすさんくす。嬉しいんだぜ。
しかし保守をほすと打ち間違えているあたり今日はつらつら出来るか分からない。
何事も、少しきついくらいがちょうど良いのだ。成長する為には。
しかし今日は少しゆっくりする。現実をこなしてからつらつらしよう。
22 :
1仕事と私 ◆LPys9vWKYo :2012/11/22(木) 00:42:27.31 ID:C3ZCUsSs0
もうしんどい。辞めたい。クビになりたい。クビにしてくれ。
休憩室に掛け込む暇など、文字通り無く、私はパソコンの前で強く目を閉じた。
23 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/22(木) 00:44:00.44 ID:C3ZCUsSs0
嘘だろ、エンターキーで書き込めるなんて知らんかったぞ。
名前欄でエンターしたからか……。
生きてると新しい知識が増えるなあ。
とりあえずつらつらしていく。
仕事のミスなら昔からしていた。
昔と同じことを、違う手順で繰り返して、時々同じ手順で繰り返している。
それなのに、どうして今はこんなに応えるのだろう。
「椿ちゃん、これ……」
バイトの女の子――私より年上だが――が、怒鳴られたばかりの私を気遣うように、弱々しく呼んだ。
「はい、あ、頼んでたやつ?ありがとう」
「うん。他に手伝えることある?」
「んー、いや、うちは大丈夫!もし手空いてたら林さんとこ手伝って貰って良いかな?」
「ん、分かった」
「ありがとーねー」
バイトの子が林さんの方へ歩いて行った。
私の周囲に人が居ないことを確認して、もう一度強くつよく目を閉じた。
視覚からの情報ですら、今の私には煩かった。
頭の中では、まだ色々な声が響いているのだ。一度頭をリセットしたい。
息を長く、ゆっくりと吐いて、瞼を持ち上げる。
バイトの子に手伝ってもらった資料を引き出しにしまい、先程上司から返却された仕事に取り掛かった。
他の社員や上司から見下されているのは構わなかった。
実際、バイト少年を除けば、私が職場で最年少だ。
実力と呼べるほどのものもなく、経験も浅く、頭も回らない。実際私は何事に於いても一番下だ。
こんな私でも、社員だから、先輩だからというだけの理由で、バイトの子は業務を確認したり報告したりしてくれる。
それが申し訳なかった。
自分より下の人間が上司ってどんな気分やろか。
キーボードを打ちながら、ぼんやりと、鈍い頭で考えていた。
「椿さん、むかつかないんすか!?」
バイトの男の子――やはり私より年上だが――にそう訊かれたのは、会社の飲み会での席だった。
前任の上司が居た頃からの面子で、十人未満の飲み会だった。
適当に運ばれてきた大量の料理もだいぶ減り、バイト少年は既に酒が回ったのか顔が赤い。
バイトの女の子たちの華やかな笑い声が響いている、そのなかで、冒頭の言葉を投げ掛けられた。
「え!?なんや。どうした」
いきなりの問い掛けに、私は笑いながら答えた。近くに居たバイトの子たちも私と彼の遣り取りを見ている。
「俺から見てても、課長ほんま有り得ないっすよ」
「あー、それね」
「でも椿さん職場でいつも笑ってるから、めっちゃ不思議やわ」
まじか。
ちゃんと職場で笑えている、ということが衝撃的な新事実だった。
心掛けてはいたが、則れている自信はなかった。
だって職場に居るの辛すぎる。
それでも、彼はそう言ってくれた。
29 :
名も無き被検体774号+:2012/11/22(木) 01:27:51.03 ID:C3ZCUsSsI
こういう事いつまでもしてて楽しい?
>>29 楽しくはないんだなこれが。
ただ、文字を綴る練習がしたい。生業にしたいわけではないが、死ぬまで続けられる趣味にしたい。
ちょっと自分語り入っちゃおっかな。深夜だし。
昔から文字と遊ぶのは好きだったんだ。
いろいろな意味で中二の時期は小説とか書きたいとも思った。勿論書けなかった。
でもちょっとだけ、ネット上で文字をつらつらしてた時期があって、
それを現実の知り合いが見付けてしまった。
これお前やろ?なんて確認の必要もないくらい私であることがばれていて、
まあ赤面ものですよね。笑われるんじゃないかと思った。
でもその人が私の文章を好きだと言ってくれたんだ。
正直とっても舞い上がったね。
自分が唯一拘れたのが文字や言葉といったものだから、それを好きだと言って貰えて、自分の拘りを隠さなくても良いのだと思った。
中二乙wwwとか言われたら、絶対にひた隠していた。図星だし、拘りを笑われるのは悲しいもの。
で、ネット上でつらつらしていたそれはもう辞めたものだったんだけど
またつらつらしたいなあと、
いや、またつらつらして、その人に見付けて貰って、好きだって言って欲しいなあと思ったわけだ。
そこからネットを、まあつらつらブログを再開してみたものののの。
なにも書けなかったんだよね。
件の知り合いは、私の文章は好きだと言ってくれて、しかもダメ出しまでしてくれる人だった。
ダメ出しって程ではないが、「こういう方が好きやな」みたいな。
でも正直、どういうのが好きなのか、未だに分かっていない。
冒険記というのか、フィクションかノンフィクションか分からないようなものなのか……。
まあ分からない。
私も私で、つらつらするのは好きでもお上手ではない。
こういうの下手の横好きって言うんだっけ?後で調べよう。
>>31 わーい、ありがとう!
ちなみに好きな作家は夏目漱石、太宰治、乙一、森博……司?やべ、忘れた。まあモリヒロシ氏。
あと最近読み始めたんだけど、工藤女史訳の牝猫も好きだな。
桜庭一樹も好きだ。本は良いよね。
あと二つ好きなのあるけど、なんか身バレしそうな気がしてきたから控える。
自分語りのつづき。
ブログ上でつらつらしては消してつらつらしては消していた。
何故消すのかって、なんか、うーん、まあ楽しくなかったんだろうね。
そんで見てる人が居ないから、もう好き放題書いては消していた。
別につらつらする必要はないかも知れない。いや、必要はない。
でも文章を褒めて貰えて、それで卑屈になることもなく喜べたのが初めてだったから、堪らなかった。
単純に、また褒めて欲しかったんだね。
どうしたら上手につらつら出来るかなあと考えて、とりあえず書いたら二度と消せないようにしようと思った。
投げ出せないようにしようと。
「母と私」「ライターと私」の2編が特に好き。
日常の断片の音が聞こえるような文章で、
「豚汁」「煙草」を語りつつの何気ない会話が心にしみた。
書いてて楽しくはないですか・・・
反応ないとそうかもしれませんが、続けていけば変わると思うな。
ちょっと違うジャンルだけど、私はそうだったし。
あと、知る限りそこそこROMってる人いますよw
38 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/23(金) 17:31:38.49 ID:AsmvBLcmI
ちょっとあげておく
ニートになる予定はないんだ
>>37 さんくすこ!
その二篇と猫のやつ書いてるときは楽だったな。
楽しいというか平和的というか、つらつらしている。
それ以外がだらだらだから楽しくないのかもな。ふむ。
つらつらのヒントを得られそうだ。さんくす。
日常の断片を書いたものと、人間関係を書いたもの差じゃないかなぁ。
人間関係の方は、背景が見えないとなかなかピンとこないってのはあるかもね。
連作短編で徐々に見せてくれるんじゃないかと勝手に期待してまーす。
40 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/25(日) 15:58:34.19 ID:A9BgiNCkI
ちょっとあげておく
41 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/26(月) 07:24:00.16 ID:eOEKC7vI0
>>39 日常の断片!良い響きだ。それをつらつらしたかったのかも知れない。
熟考しながら生きていこう。一旦リセットしてまっさらに戻ることにする。
というわけで、ちょっと新たにつらつらすることにする。
熟考したうえでシンプルな答えに辿り着きたいなあ。
☆
懲りずにつらつらして下さいな
44 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/11/29(木) 04:29:32.52 ID:9v2P8/NmI
ちょっとあげておく。
保守レスさんくす。
賢く生きたいものだ。
45 :
名も無き被検体774号+:2012/11/30(金) 01:17:01.01 ID:xiiFJ7AZO
最近の保守ペースどんなもんだ?
一応ほ。
また落とすなよ?w
保守さんくすこ。嬉しい。
最近は「こういうのをつらつらしたいなあ」と思える風景によく出会う。
ので、そういうのをつらつらしてゆこう。
それだけで読めるような文章を心掛ければ良いかも知れない。シンプルイズ何とやらね。難しそうだな。
また落ちる前にあげにくる。
と言うかまたつらつらしにくる。カミングスーンしたい。
(☆∀☆)
48 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/12/02(日) 03:10:00.81 ID:OhhOihmJ0
あさ、起きて、水を飲むついでに植木に水を遣る。
それから猫の水飲み場に水を足す。
水を飲み干して空になったグラスを流しに置いて、ついでに洗って、それからついでに流しを洗う。
お風呂から上がって体を拭いて、その湿ったバスタオルでついでに洗面台も拭く。タオルはそのまま洗濯機へ抛る。
この癖がついたのはいつからだったろうか。
面倒くさがりな性格の私にも、この行動は習慣付けられ、そして癖になった。
49 :
1 ◆LPys9vWKYo :2012/12/02(日) 03:21:51.14 ID:OhhOihmJ0
冬の朝には、水を沸かしている間に濡らした布巾でそこかしこを拭く。
流し周り、冷蔵庫、水を沸かす為に僅かに震えているケトル、テーブル。
気が向いたら窓も拭く。サッシに気が向くこともある。ベランダの手摺りが気になることも。
ベランダまで出ると、暫く部屋に戻らなくなる。
茶色い手摺りの、雨風に曝されて汚れが蓄積したところと、それを落としたところの差に気が向いて、戻れない。
瑞々しい茶色が満遍なく広がって、指の芯まで冷えた頃、ようやく部屋に戻る。
ケトルの中のお湯は既にぬるいが、白湯が飲みたい私にはちょうど良いのだ。
「なにか飲む?」
自分が何かを飲むときには、周りに居る人にもそう訊くのが癖になった。
一見、気遣いのようにも見えるが、植木や猫と同じ感覚だ。
気を利かせたくて空回り、なんてトラウマ級に恥ずかしいことはしたくない。いや、既にそういうトラウマがあるからしたくない。
水を入れても口をつけず、ベロを出してばてている猫くらい空回っていればいっそ気持ち良いが、人間相手だとどうもそうはいかない。
(☆∀☆)