DQNネームの教え子と私の話

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50名も無き被検体774号+
王子母は桜を見るなり、
「桜? またそんな名前をつけて」
「女の子なんだからお洒落にしましょう」
「今からでも間に合う。アオイに変えなさい」

アオイ?
王子母にしてはまともな名前だ、と思ったが彼女はやはりすごかった。
アオイの漢字が書かれた紙には、


「愛音糸」



暗号か。