1 :
名も無き被検体774号+:
2 :
名も無き被検体774号+:2012/07/13(金) 22:24:36.55 ID:3g8APpqb0
よく意図が分からないのは俺だけだろうか
しばしお待ちを
あれ?
相方が規制されてしまった… orz
5 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/07/13(金) 22:43:42.39 ID:3g8APpqb0
どういうこっちゃ
うん、こんなのやりたかったんだよね
〜サンプル・川中島の戦い〜
(# ゚∀゚ )「上杉軍め。妻女山に腰を据え、挑発にも乗ってこない。このままでは補給路が断たれ、我らは飢えてしまうぞ」
( ●д´)「殿、拙者に策がございます」
(# ゚∀゚ )「ん?勘介か 申してみよ」
( ●д´)「されば、(耳元に近づいて)ゴニョゴニョゴニョ」
(#´д`)「ア、ダメ、耳は弱いの… ア、イイ…」
( ●д´)「…それでは早速出陣の支度をいたします。御免!」
(# ゚∀゚ )「イイ…って作戦許可の意味じゃないぞ、ってああ、行っちゃった…」
(# ゚∀゚ )「しょーがねーなー、じゃあ俺達8000騎も八幡原に出張るとすっか」
スレ立てられるの楽しみに待ってましたの♪
と、喜んだら、、、おろろ......相方さん、規制ですのね(〜_〜;)
ところで、スレタイの"ポチポチ"って、とあるスレの犬コテとなにか関係ありますの?
おおう。いらっしゃい
しかし開店休業状態なのだ……
テンプレは copyrightたま
9 :
たま代行:2012/07/14(土) 01:27:15.94 ID:1N88KNR/0
「夏の誘惑」
夏の誘惑といえば、なにが思い浮かぶだろうか。
海に、スイカ割りがベターとされているが、
私は平凡なことは一切やらない主義、いや、性分なのだ。
今年も夏がやっててくる。
昨年は夏なのに長袖を四重に重ねて着込んでみた。
結果、熱中症になってしまった。
10 :
たま代行:2012/07/14(土) 01:27:49.38 ID:1N88KNR/0
他人の目は白かったが気にすることは一切しない。
私は平凡なことはしない性分だからだ。
今日もまたパジャマと呼ばれる衣服で町を歩いてみる。
すると、ふいに男性から話しかけられた。
「おまえさん、ワシと気が合いそうじゃのう」
私に似た服装の老人だった。
白髪にベージュの衣服をみにまとっている。
顔には深い皺がこれでもかと刻まれていた。
「あなたと一緒にしないでほしい。 失礼する」
11 :
たま代行:2012/07/14(土) 01:28:58.03 ID:1N88KNR/0
そう冷たく突き放して、きびすを返し再び歩き出す。
しかし、まるで鬼の形相のような顔つきで老人がつけてきた。
やれやれといったところか。
私は歩くという行為から走るという運動に切り替えた。
すると、老人もジョギングを始めたではないか。
仕方なしに諦めた私は、気だるそうにつぶやく。
「面倒だな……少し付き合ってやるか」
12 :
たま代行:2012/07/14(土) 01:36:04.28 ID:1N88KNR/0
──ここは東洋の某国。
春・夏・秋・冬、という四季と呼ばれるものが
あること以外特徴はこれといってない。
私はこの国で産まれたらしいが、その出生をたどる事ができない。
親は私を見放し、公園のど真ん中に置き去りにした。
今、歳が何歳なのかもハッキリしていないが、
ようは食べて、寝ればいいのだ、簡単だ。
13 :
たま代行:2012/07/14(土) 01:36:48.68 ID:1N88KNR/0
私が住む町には高層ビルが立ち並び、
スーツを着こなしたサラリーマンと呼ばれる社会の奴隷達であふれかえるところだ。
忙しく携帯電話を片手に走る彼らを見ると
少し同情してしまう。
そんな私の眼前には先程の滑稽な老人が一人。
体力はあるらしい、体つきもなかなかである
汗だくの老人は息を切らしながら言った。
「おまえさん、私の仕事を受けてはみんか?」
14 :
(^O^エフ) ◆aZr9qTWfaQ :2012/07/14(土) 15:06:48.68 ID:vAoKwchw0
話途中でスマンが、立て乙です
仕事をしたら負けだと思っていた。
わざわざ働きアリになる必要性も金の有難さもわからなかった。
食料なら畑があるし、寝床ならふかふかの花畑がある。
なにを恐るというのだろうか。
夏といえば海である、スイカである。
そんな誘惑に負けるのは私は好きではない。
人々は自制心がないばかりか、気分がよくなると
あたり構わず滔々と自分の価値観を啓示させるかの如く、
大声で喚き散らす動物だ。
とても不愉快である。 唾をはきたくなるものだ。
畑は公園近所の叔母さんが私を哀れんだのか、
小さな土地を無償で貸してくれるといった。
その変わりに、作った野菜や果物で料理を食べさせて欲しい。
そんな小さな見返りを求められた。
無論、断りはしなかった。
はじめて私は人間に感謝をした。
──おまえさん? ……生きとるか?
「あ、ああ。 私は生きている。 で、なんの話だ?」
ハッと我に返った私は、声が裏返りつつも返事をした。
老人はいつのにか自動販売機でジュースなるものを買っていた。
水を飲めばいいものを。
「仕事じゃよ。 畑仕事じゃ。
ワシはもう歳なんじゃよ。 ついでくれる息子はいないしのう」
「なにを藪から棒に。 他人に義理立てするつもりはない」
「おまえさん、さきバアのとこの若者じゃろう?
なんでもいい奴らしいじゃねえか」
「ふざけたことを。 私は命の恩人には恩で返す、それだけだ」
「ほう……財産が目当てではないのじゃな?」
ピクッと目をひきつらせた。
私が嫌いな言葉の一つだからだ。
確かにあそこは離れに豪奢な屋敷を持っていた。
だからこそ、あの都会に似合わぬ汚い畑が不自然だった。
「そうか……おまえさんがのちの億万長者なのじゃな」
「失敬だと言っている。 私は金に興味はない。 立ち去れ老人よ」
フンッと鼻を鳴らして足早にその場を立ち去った。
途中振り向きたくなったが、誘惑には負けなかった。
金なんていらないのだ。
欲しいものはそんな小さなものではない。
「もう日暮れか……やれやれ、もう戻らないとな」
そう誰にも言うわけでもなく呟いた私は寝床の花畑に向かった。
よくる朝、私はいつものように花畑で目覚める。
そこは町の外れに位置する場所。
巨大なアーチが頭上にある。
空が見えなくなるほどの草木がそれに蔓延っていた。
普段ここに近づく人間はいない。
遠くから排気ガスの臭いが鼻についた。
日差しが遮れるために夏場も涼しく寝ることができる。
だからここを選んだのだ。
ここも例によってあのさきバアの土地である。
よくよく考えれば不可解だが、今は頼るほかなかった。
家の寝床を貸してくれると言ったが、あんな湿った場所私は嫌いだ。
私は平凡なことは一切(例外もあるが……)しない主義なのだ。
「間違えた、性分なの……だ」
ゆっくりと腰を上げる。
もちろん、私が休む場所に花はない。
囲むようにして色とりどりの花が咲いている。
最近は季節によって植えられている花が違うことに気づいて、名前を覚えることが好きだった。
「これは向日葵というのか。 ?なるほど咲く方角は決められているのだな」
アーチは太陽が頭上に位置する場所にだけ遮ってくれる。
朝方や夕方は無防備になるのだ。
だからといって困ることはないが。
その向日葵と呼ばれる夏の花に優しくジョウロで水をかけてあげた。
私も麦わら帽子にワンピースという平凡な服を着て支度をした。
なぜわざわざ身なりを正したかと言うと、
今日はさきバアに昼食会に呼ばれているのだ。
昔から警戒心が強い私は気乗りしなかったが、さきバアの誘いなら話は別になる。
よし、と気合いを入れて花畑を後にした。
なるべく町中を避けて裏道を歩いて行く。
ここからさほど遠くはない。
すると、昨日の老人が待ち伏せしていた。
私を見つけると、ニヤッとして言った。
「おまえさん、今日行けばさきバアの息子の嫁にされるぞ」
「また突拍子もないことを。 ?こんな小汚い娘を嫁にする男などいない」
まだ老人はニヤついた顔で素っ頓狂な声を出した。
「あーはっはっ。 ?おまえさんほど逞しく、そして美貌な娘はおるまい。
あそこの家族は変わっててな、そうやって真の芯を持つ若者を探していたのじゃよ。?
?……まぁ、なにが目的かはわからんがのう」
それを聞いた私は黙り込んでしまった。
目的が分からないとはいえ、嫁になどなるつもりはない。
昼食会で丁重にお断りしようと断固決意した。
「なるほど。 ?ご忠告感謝する。 ?では失礼する」
薄汚い老人は手を降りながら私を見送った。
元来、私は一人で生きてきた。
助けられもしたが、救いがなくとも
やっていける自信があった。
あの時産まれた気持ちは一体なんだったのか。
「ええい……たらふく食べてずらかるとしよう」
昼食会の会場についた。
無骨なビルに囲まれた庭園はより一層輝いて見えた。
中央には噴水がしぶきを煌めかせて流れている。
広さは途方もないものだった。
木陰周辺に人が集まって放談していたので、ちょこちょこと近づいて行く。
すると、私のことを見つけた一人の中年らしき小太りの男性が駆け寄ってきた。
「やぁ! ?君が真琴ちゃんだね? ?待っていたよ。 ?さぁ、こっちへおいで」
綺麗に黒髪を七三分けした男は、
三つ揃いのスーツに派手なアスコットタイ、
手首には虎の形をしたカフスが輝いていた。
洒落ているのだが、どうも気に食わない。
貴族特有のすました態度が嫌いだった。