恒一「どうしたの?赤沢さん」
赤沢「最近進路について自分の中で考えてたんだけど、無理に県内の高校に進まなくてもいいかなって思ってね」
恒一「無理にって…どういうこと?」
赤沢「両親は私に県内の高校に進んで、大学も地元の所に通って欲しいみたいなの」
恒一「へぇ。でもこの前海に行った時とかから感じてたんだけど、赤沢さんの家ってお金持ちなんじゃないの?」
赤沢「そんなことないわよ。お父さんが会社の社長やってるってだけ」
恒一「じゃあお金持ちってことじゃないか。でも何で地元の高校に通わせたいのかな?」
赤沢「多分、お父さんが私に会社を継いで欲しいんでしょうね。前に言ったと思うけど、私のお兄ちゃんは…2年前に死んじゃったから…」
恒一「ご、ごめん」
赤沢「いいのよ。気にしてないわ」
Another ss
登場人物は恒一、赤沢さん、鳴ちゃん
長いので時間あるときにでもどうぞ
恒一「ありがとう。ところで何で急に東京の高校に行きたいって思ったの?」
赤沢「それはまあ、色々な文化に触れてみたいって思ったからよ。東京に行けば何でもあるしね。小さい頃一度だけ東京に行った時の事は今でも覚えてるわ」
恒一「文化かぁ…東京はごちゃごちゃしすぎてるっていう感じだけどね。」
赤沢「それに、そこで多くの事を吸収出来れば演技の幅も広がるかなあ、ってね」
赤沢(まあ、恒一くんと一緒の高校に通いたいっていうのが本音なんだけど//)
恒一「赤沢さんは演劇部だもんね。高校出た後はどうするの?」
赤沢「そうねぇ…まだしっかりとは考えてないけど、大学には行くつもりよ」
恒一「そうなんだ。どの高校に行きたいとか、もう検討ついてる?」
赤沢「それはまだよ。親を説得しなきゃいけないもの」
恒一「あはは…そうだね」
赤沢「その…もしよかったら…東京の高校について教えてくれない?恒一くん」
赤沢「私はあまり詳しくないから、恒一くんが教えてくれると学校選びに役立てそうなの」
恒一「僕でよかったら教えてあげるよ。赤沢さんには良い高校に行って欲しいしね」
赤沢「何よそれ…」ジトーッ
恒一「睨まないでよ。赤沢さんは成績も良いし、良い高校に入れば有名大学の推薦も狙えるんじゃないかな」赤沢(良い高校に行って欲しい…か…)
赤沢(『一緒の高校に行こう』…なんて言ってはくれないわよね、そんな漫画のようなセリフ)ショボーン
恒一(あ、あれ?落ち込んでる。僕何か気に触るような事言ったかな?)
鳴「…………………」
>>5 ミス
恒一「あはは…そうだね」
赤沢「その…もしよかったら…東京の高校について教えてくれない?恒一くん」
赤沢「私はあまり詳しくないから、恒一くんが教えてくれると学校選びに役立てそうなの」
恒一「僕でよかったら教えてあげるよ。赤沢さんには良い高校に行って欲しいしね」
赤沢「何よそれ…」ジトーッ
恒一「睨まないでよ。赤沢さんは成績も良いし、良い高校に入れば有名大学の推薦も狙えるんじゃないかな」
赤沢(良い高校に行って欲しい…か…)
赤沢(『一緒の高校に行こう』…なんて言ってはくれないわよね、そんな漫画のようなセリフ)ショボーン
恒一(あ、あれ?落ち込んでる。僕何か気に触るような事言ったかな?)
鳴「…………………」
〜数日後〜
赤沢「恒一くん、東京の高校の情報誌は持ってきてくれた?」
恒一「うん、持ってきたよ。両親はちゃんと説得できた?」
赤沢「まあね。あなたが本当に行きたい学校が東京にあるなら行ってもいいって言ってくれたわ」
恒一「それはよかったね。で、これがその本なんだけど」ドンッ
赤沢「うわぁ…分厚いわね…。この量はちょっと予想外かも」
恒一「まあ、じっくり目を通してくれればいいから」
赤沢「この高校はちょっと校風が厳しそうね…こっちは偏差値が低すぎるかなあ…あっ、
この高校の制服、可愛い」
恒一「赤沢さん、すごく楽しそうだね」
赤沢「えっ?」
恒一「なんというかいつものしかめっ面じゃないからね」
赤沢「な、何よ!笑っちゃいけないわけでもあるの?」ペシペシ
恒一「いやそんな事は無いけど…って、叩かないでよ!」
赤沢「と、ところで恒一くんが通うつもりなのはどの高校なの?」
恒一「僕のは○○高校だよ。ここに来る前に通ってた中学はそこの付属だから、もう通うのは決まってるんだ」
赤沢「○○高校ね…あ、あった。これね。ふむふむ…学校の規模、カリキュラム、学内行事…校舎も綺麗そうでいいじゃない。制服も可愛いし。ちゃんと寮もあるのね」
恒一「気にいってもらえて嬉しいよ。まあゆっくり見て決めてね」
赤沢「ふふ。ありがとう、恒一くん」
赤沢(他にもよさそうな高校はいくつか見つかったわ)
赤沢(だけど、やっぱり恒一くんと同じ学校に通えると思うと…///)
赤沢(思ったより偏差値が高かったけど、これから気合いを入れて勉強すれば大丈夫でしょう)
赤沢「恒一くん、私も○○高校にしようかな…って思ったんだけど」
恒一「本当?そっか、赤沢さんと一緒の高校だなんて心強いなぁ」
赤沢「心強いだなんて…そんな///」
恒一「あ、でもうちは演劇部がないんだけど、それは大丈夫なの?」
赤沢「えっ」
赤沢(し…しまった!恒一くんと同じ高校ということに浮かれてて部活の事考えてなかったわ…!私とした事が何というミスを…どうしよう…)オロオロ
恒一「赤沢さんは高校でもお芝居やりたいんだよね?だったら…」
赤沢「あっ、そ、それは大丈夫!演劇部が無いのなら自分で作るから!」
恒一「そうなんだ。演劇部がなくてもそこに行きたいっていう強い想いがあるんだね」
赤沢「そ…そう!そういうことよ」
赤沢(ふぅ…危なかったわ。まさか演劇部がないってことには驚いたけれど、きっと何とかなるでしょう。いや、何とかしなきゃ)
10 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:12:54.63 ID:PtJSFOWZ0
期待
11 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:15:12.74 ID:AeJA4Gx4O
しない
12 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:17:33.80 ID:QvTOwxpyi
機体
13 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 12:22:25.81 ID:AeJA4Gx4O
機内
クラナド展開?
恒一「そうと来たら、受験勉強頑張らないとね」
赤沢「えぇ、そうね。絶対に合格してみせるわ」
赤沢(そう…絶対に合格してみせるわ!そして、恒一くんと一緒に楽しい高校生活を送るのよ!)
赤沢(休日には、東京の色々な所を案内してほしいなー…、なんてっ///って、恋人同士みたいね///)
小椋「泉美、顔がにやけてるけど何か嬉しい事でもあったの?」
赤沢「えっ?……な、何でもないわよっ!」
鳴「………………………………」
〜放課後〜
キーンコーンカーンコーン
鳴「榊原くん」
恒一「ん。帰ろうか、見崎」
鳴「……」コクン
スタスタ
恒一「ねえ、見崎」
鳴「何?榊原くん」
恒一「見崎はさ、中学卒業したらどうするの?」
鳴「美術科のある高校に行こうかと思ってるわ」
恒一「見崎は絵が好きだもんね。…でも、この辺りにはそんな高校なかったような」
鳴「そ。だから……東京の高校に通うつもり」
恒一「えっ?そ…それは本当?というかこんな話最近もしたような気が」
鳴「そうよ。……………赤沢さん、か」ボソッ
恒一「何か言った?」
鳴「いいえ、何も」
恒一「そっか。ん、でも一人で上京する事になるんだよね?」
鳴「それは心配いらないわ」
鳴「お父さんが東京に転勤する事になったから、私もついて行く事にしたの」
恒一「へ、へぇ…そうなると、色々と心配なんだけど」
鳴「? 何が?」
恒一「いや、だってそれだと見崎が家事とかするのかなあ…って思ってさ」
鳴「まあ、そうなるわね」
恒一「料理とかほとんどした事ないんでしょ?」
鳴「そうね。でも毎日やらなきゃいけないってわけでもないし」
恒一「まあ、そうだけどさ…」
鳴「でも、ちゃんと練習はするつもりよ」
>>14クラナドは名前しか知らないから同じ展開かはわからない。ごめん
スタスタ
鳴「榊原くん、前に屋上で話した事覚えてる?」
恒一「な、何?」
鳴「いつか私に東京を案内してくれる、って話」
恒一「ああ、もちろん。覚えてるよ」
鳴「その…。私がちゃんと高校に受かったら、ね。案内してくれる?」
恒一(見崎のお願いなんて珍しいな…)
恒一「うん、いいよ。受かったら、ね」
鳴「………ありがとう」
〜時は進み、2月某日〜
prrr
恒一(ん…電話だ)
恒一「はい、榊原です」
赤沢「もしもし、赤沢です。恒一くん?」
恒一「ああ、そうだよ。赤沢さん、どうしたの?」
赤沢「…………………………………………………」
恒一「な、何?まさかっ」
22 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 13:25:35.33 ID:6ifUVjCX0
はよ
23 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 13:35:07.34 ID:8XMviURl0
これ書き溜めしてあるの?
赤沢「恒一くん、春から一緒の高校よ。よろしくね!」
恒一「……ふぅ。何だよ、びっくりさせないでよ!」
赤沢「うふふ…♪まあそういう事だから、高校でもよろしくね、恒一くん」
恒一「うん、こちらこそよろしく。それと本当におめでとう。また後で学校で会おう」
ガチャッ
prrrr
恒一「今度は誰だろう…はいもしもし」
>>22すまん。昼飯食べてた
>>23ある程度書き溜めあるから、ペース速めでいくわ
鳴「あの…榊原くん…?」
恒一「見崎!?そ、そうだ受験はどうだった!?」
鳴「………………受かってたよ」
恒一「そ、そっか…よかった……!」ホッ
恒一(もし落ちてたら、なんて事は考えられなかったし…本当によかった…!)
鳴「榊原くん、この前の約束…お願いね」
恒一「ああ、もちろん。上京した後でもいいかな?」
鳴「いいよ」
恒一「見崎!」
恒一「見崎、本当におめでとう。東京に行ってからもよろしく」
鳴「……うん。ありがとう、榊原くん」
恒一(こうして無事に高校に合格した赤沢さんと見崎も東京に行く事になった)
恒一(クラスの他の皆は県内の高校に進学するから、少し寂しい気もするけど)
恒一「…さて。今日は入学式か」
恒一「いってきます」
恒一(時間は…余裕あるな。学校まではゆっくり歩けそうだ)
テクテク
赤沢「恒一…くん?」
恒一「?」クルッ
赤沢「あ、やっぱり恒一くんね!おはよう」
恒一「ああ、おはよう赤沢さん…って」
恒一(うわっ…赤沢さん、こんなに綺麗だったっけ…?)
恒一(卒業式以来会ってなかったけど、何というか…すごく大人っぽくなったような。たったの一カ月で…?僕の気のせいかなあ)
赤沢「ほら、さっさと行きましょ。早めに行かないときっと混むわよ」
恒一「あ、うん」
赤沢(何だか恒一くんがチラチラこっちを見てくるような気がする)
赤沢(会うのは久しぶりだし、おめかししたから…かな?何だかそわそわしちゃう)
ザワザワ…
恒一「うわ。すごく混んでる」
赤沢「クラス発表の掲示は…っと。あそこね」
赤沢「私は………D組ね。恒一くんは?」
恒一「えーっと………あ、僕も同じクラスだよ。偶然だね」
赤沢「ほっ本当!?よかったあ…」ホッ
赤沢(や…やった!朝から恒一くんと一緒に登校出来た上にクラスまで一緒だなんて!これは完全に追い風が吹いてるわね…!)
赤沢「…ふう。最初の一日が終わったわね」
恒一「どう?学校の雰囲気は」
赤沢「中々いい感じね。クラスはまだよそよそしいけど」
恒一「まあ、すぐ慣れるから大丈夫だよきっと」
赤沢「そうね」
テクテク
赤沢「……………………………。」
恒一(そういえば赤沢さんと二人きりで登下校するのって初めてかも)
恒一(う……こういう沈黙の時どうすればいいんだろう?見崎の時は無理に話さなくてもよかったんだけど)
赤沢「ね…ねぇ恒一くん」
恒一「ん、何?」
赤沢「わ、私まだクラスの中に恒一くんしか知り合いがいないから」
赤沢「良かったら、お昼ご飯一緒に食べない?」
恒一「えっ…あ、うん、いいよ。」
赤沢「本当!?ありがとう!」
恒一「あはは…赤沢さんからのお誘いなんて珍しいね」
赤沢「あら、そうかしら?」
恒一「まあ、確かに最初は心細いからね。僕でよければ」
赤沢「やったぁ…何だか安心したわ」
恒一「それじゃ、僕はここだから。また来週ね」
赤沢「えっ…恒一くんのおうちってここだったの?」
恒一「そうだよ。学校から結構近いから通うのが楽なんだ」
赤沢(ここ、女子寮とも近いじゃない…!)
赤沢(ということは…タイミングを計って一緒に通う事も…///)
赤沢(とりあえずは、来週の月曜日は恒一くんの家の近くで様子見してみようかしら)
〜月曜日〜
赤沢(入学式の時を考慮するとこのぐらいの時間かしら)
赤沢(! 出て来た…髪、乱れてないかな)サッ
赤沢(よし、大丈夫ね。それにしても何だか緊張するわね、こういうの)
赤沢「おはよう、恒一くん」
恒一「赤沢さん!おはよう」
赤沢「今日から授業が始まるわね」
恒一「最初は中学の内容の復習だから退屈かもね」
赤沢「そうね…恒一くん、先週の約束、覚えてる?」
恒一「心配しなくてもちゃんと覚えてるよ。一緒にお昼、だったよね」
赤沢「わかってるなら大丈夫よ」
キーンコーンカーンコーン
恒一「昼休みだね。場所はどこにしようか?」
赤沢「そうね、もし空いてるなら屋上がいいかな」
恒一「わかった。行ってみよう」
〜屋上〜
恒一「確か高等部の校舎の屋上は立入禁止じゃなかったはず」
恒一「鍵は…。開いてるね」
赤沢「…誰もいないわね」
恒一「それじゃ、食べようか」
赤沢「ええ、そうしましょう。いただきます」
パカッ
恒一「うわぁ…赤沢さんの弁当美味しそう」
赤沢「そ…そうかしら?頑張って自分で作ってみたのよ」
恒一「赤沢さんって料理得意なの?」
赤沢「受験が終わってから、練習してたのよ。料理に関わらず、家事全般。寮に入るから、これくらいは出来なきゃと思ってね」
恒一「すごいね。僕には真似できないなぁ」
赤沢「ねえ恒一くん、味見してくれない?」
恒一「わかった。じゃあ、この春巻きもらおうかな」
赤沢「え、えぇ。恒一くん…はい」
赤沢「あーん…///」
恒一「ちょ、ちょっと赤沢さん!?」
赤沢「何よ…いらないの?」
恒一「そ、そうじゃなくてっ…!これは、色々とダメだよ!」
赤沢「色々って何?それに…こっちも恥ずかしいんだから、早く…食べてよ…///」
恒一「…………あ、あーん…」パクッ モグモグ
赤沢(ど、どうしよう!すごく恥ずかしい…)
38 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 13:57:32.39 ID:8XMviURl0
恒一「うちの学校中高一貫だから高校からは入れないんだ」
とかじゃなくてよかったな
赤沢「どうかしら?恒一くん」
恒一「…うん。すごく美味しいよ、赤沢さん。皮がパリッとしてていいね」
赤沢「そ、そう。よかったわ…」
赤沢(う〜…。きっと、今の私の顔真っ赤になってるわ…)
恒一(…ものすごくドキドキしてしまった)
恒一(照れて恥ずかしがってる赤沢さんなんてめったに見た事がないなぁ…)
恒一「…ふぅ。ごちそうさま」パタン
キーンコーンカーンコーン
赤沢「もうそろそろ授業ね。さっ、行きましょう」
数週間後
〜屋上〜
恒一「ごちそうさまっ」
赤沢「ねぇ、恒一くん」
恒一「何?赤沢さん」
赤沢「夜見北の3組の中で東京に来たのは私と恒一くんと見崎さんだけでしょ。見崎さんとは連絡…取ってるの?」
恒一「それが…上京してからは、全然。見崎の携帯にもかけてみたけど、繋がらなくて」
赤沢「そう…なんだ。」
赤沢(恒一くん、すごく心配そう…。やっぱり見崎さんの事が…?去年はいつも一緒にいたし…)
恒一(見崎………。どうして…。)
恒一(携帯を実家に置いてきた、とかは…考えられないなぁ…)
恒一(東京を案内してあげるっていうお願いも叶えられてないし…)
恒一「はぁ…。」
〜放課後〜
赤沢「それじゃ、私はこれから部活だから。また明日、恒一くん」
恒一「えっ、赤沢さん演劇部はどうしたの?」
赤沢「ちゃんと新しく作れたわよ!校内の掲示版にポスター貼ったり、一緒に部活を立ち上げてくれるメンバーを探し回った甲斐があったわ」
赤沢「オリジナルの劇を作るために部員全員でミーティングしなきゃ」
恒一「そっか、おめでとう。じゃあ部活頑張ってね」
赤沢「ええ。じゃあね、恒一くん」タタタッ
恒一「今日は部活もないし、まっすぐ帰ろうかな…」
恒一「ん、校門の近くにいる子の制服…うちの制服じゃないな」
恒一「誰か待ってるのかな…?って…も、もしかして!」ダッ
恒一(あれは…!間違いない、きっと…!)
恒一「み…見崎、だよね…?」
鳴「榊原…くん」
鳴「…久しぶりね、榊原くん」
〜学校近くの公園〜
恒一「心配したじゃないか。東京に来てからもう一カ月も経つのに、一切連絡が取れないから」
鳴「私の携帯、壊れちゃってね。榊原くんの電話番号は、携帯にしか登録してなかったから電話できなかったの」
恒一「はぁ…。何だ、ならよかったよ。もし見崎の身に何かあったりしたら…………」
鳴「あったりしたら、何?」
恒一「!?な、何でもないよ」アセアセ
恒一(うっかり恥ずかしい事を口走ってしまう所だった)
恒一(でも…本当に久しぶりだな、見崎の姿を見るのは)
恒一「見崎は全然変わってないね」
鳴「一か月そこいらで変わるわけないでしょう」
恒一「はは…そうだね」
鳴「榊原くんも、相変わらずね」
鳴「お節介な所、とか」
恒一「話し込んでたらもうこんな時間か」
鳴「そうね、日も暮れたしそろそろ帰らないと」
恒一「見崎の家はどっち方面?」
鳴「私は、こっち」
恒一「何だ、一緒の方角か。じゃあ途中まで一緒に行こう」
鳴「……うん」
恒一「そういえば、よくここの学校に通ってるってわかったね」
恒一(見崎に聞かれなかったから、高校名は教えてなかったんだよなぁ)
鳴「先週、赤沢さんが校門から出ていく所を見かけたの」
恒一「そうなんだ」
鳴「榊原くん、赤沢さんと同じ高校でしょ…だからここで待ってれば見つけられるかな、って」
恒一「それって…もしかしてこの一週間ずっと…?」
鳴「…………………」
恒一(ずっと待ってたのか…)
恒一(見崎に寂しい思い、させちゃったかな…)
恒一「見崎!今度の日曜日、空いてるかな?」
鳴「空いてるけど…。どうしたの?」
恒一「見崎との約束、果たそうと思ってね」ニコッ
鳴「……それじゃ、お願いね。榊原くん」
てかこれ、VIPでやった方が良かったのか?
49 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 14:43:11.99 ID:8XMviURl0
別にいいんじゃないの
〜日曜日〜
恒一(これで準備は出来たっ…と)
ピンポーン
ガチャッ
恒一「やあ、見崎。おはよう」
鳴「おはよう。榊原くん」
恒一「ちょっと待ってて。今荷物取ってくるから」タタタッ
恒一「お待たせ。じゃあ行こうか」
恒一「見崎の家も案外近かったんだね。今まで何で会えなかったんだろうってぐらい」
鳴「そうね」
恒一「それで、見崎は行きたい所はある?」
鳴「…。榊原くんの、好きな所に行きたい」
恒一「わかった。それじゃあ、上野に行こう。ちょうど美術館で展覧会が開かれてるんだ」
鳴「いいわ」
恒一「着いたよ」
鳴「わぁ…」
恒一「駅前とかの人混みはすごかったけど、ここは落ち着いてるからゆっくり見られるね」
恒一(見崎、すごく嬉しそう)
鳴「♪」タッタッタッタ
恒一「見崎、時間はたっぷりあるし、走らなくたって絵は逃げないよ」
鳴「すごい…」
鳴「榊原くん、あそこにいってみようよ」
恒一「え?あぁ、うん」スタスタ
鳴「綺麗ね…」
恒一「そうだね」
恒一(題名は『繋がり』…か)
恒一「この絵、気に入った?」
鳴「えぇ。すごく」
恒一「…………さて、次はどこに行こう?」
鳴「少し…お腹すいた」
恒一「それじゃ、お昼にしようか」
鳴「静かな所がいい」
恒一「じゃあ、カフェでいいかな?すぐ近くにあるから」
鳴「…コクン」
店員「いらっしゃいませ。ご注文はいかがですか?」
鳴「ダージリンと…シフォンケーキ」
恒一「僕もダージリンで。あと、ミックスサンドイッチお願いします」
店員「かしこまりました」
店員「お待たせいたしました」
恒一「それじゃ、いただきます」
鳴「いただきます」
鳴「ん…。美味しい」
恒一「そう?よかった」
鳴「ここ、おしゃれで静かでいいわね。イノヤを思い出すわ」
恒一「懐かしいなあ。夜見山にいた頃は、よく行ってたよね」
鳴「勅使河原くんや赤沢さん、望月くん達と日が暮れるまで遊んだよね」
恒一「といっても、最後に行ったのは2か月前ぐらいだからそんなに懐かしいってほどの事でもないんだけど」
鳴「夜見山のみんな…元気かしら」
恒一「…………。」
恒一(3組の例の現象は、幸い途中で止まったけど)
恒一(あの地に住み続けている皆の事が、時々どうしようもなく心配になったりする)
鳴「きっと大丈夫よね…いえ、そう信じなきゃやっていけないもの」
恒一「うん…そうだね」
恒一(夏休みにでも、顔を出そうかな)
鳴「榊原くん、それ…一つ、ちょうだい」
恒一「ああ、このサンドイッチ?いいよ、はいどうぞ」スッ
鳴「あっ…うん、ありがとう」シュン
恒一(あれ…何でちょっとしょんぼりしてるんだろ)
恒一「…ごちそうさま」
鳴「美味しかった」
鳴「それで榊原くん、この次はどこに行くの?」
恒一「美術館はまだまだたくさんあるから、色々回ってみない?」
鳴「そうね、そうしましょう」
恒一「美術館巡りしてたら中野まで行っちゃってたね」
鳴「そうね。でもいい絵がたくさん見られてよかった」
恒一「楽しんでくれた?」
鳴「すごく…楽しかった」
恒一「はは。今日の見崎はいつもより明るかったからね、楽しんでくれてたのがわかったよ」
鳴「そうかな」
恒一「そうだよ。今日はよく喋ってたしね」
鳴「そうかな」
恒一「そうだよ」
鳴「……」クスッ
恒一「じゃあ、そろそろお別れだね」
鳴「榊原くん…お願い、叶えてくれてありがとう」
恒一「どういたしまして。じゃあ、またね見崎」
鳴「榊原くん」
恒一「? 何?」
鳴「これからも…時々でいいから。色々な所に連れて行って、くれないかな」
恒一(ドキッ か…可愛い)
恒一「あ、あぁ。もちろんだよ見崎。まだまだ行きたい所はあるからね。それに、見崎が興味ある所にも行ってみたいし」
鳴「ありがとう。…携帯、直ったら連絡するから。番号はこれでいいのよね」
恒一「そうだよ、よろしくね」
鳴「うん、じゃあね。榊原くん」ヒラヒラ
恒一(今日は楽しかったなあ…)
恒一(あんなにはしゃいで楽しそうだった見崎、見たことない)
恒一(良く良く考えれば、定期的にデートする約束をした事になるのか…見崎と)
恒一(…今度はもう少しおしゃれしていこう)
恒一「あ、しまった!明日の英語の予習しないと…」
数週間後
男子生徒「赤沢さん、好きだ!付き合ってくれ!」
赤沢「…悪いけど、私あなたに興味無いから。ごめんなさい」
男子生徒「そ…そんなぁ…」ガクッ
恒一「モテモテだね、赤沢さん」
赤沢「そんなことないわよ。さっ、お昼食べに行きましょう」
〜屋上〜
恒一「今月に入ってから2人からも告白されてるよね」
赤沢「あまり話した事もない人とは付き合えないわ」
恒一「あはは…」
赤沢「それに…」
恒一「それに…?」
赤沢「な、何でもないっ」
赤沢(まさか目の前に好きな人がいるだなんて…言えないわよ。たとえ演技だとしても…)
恒一「赤沢さんってさ、好きな人はいるの?」
赤沢「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクッ
恒一「?」
赤沢(う、うぅ…。変な声出ちゃった…)
赤沢「オホンッ い、いないわよ」
恒一「そうなんだ。じゃあ、好みのタイプは?」
赤沢「そうねぇ…優しくて素直な人がいいなとは思うわ。あと、私を引っ張ってくれる人」
恒一「ふうん…。」
赤沢「そ、そうだ恒一くん。今度演劇部で劇をやるのが決まったの。良かったら見に来てくれない?」
恒一「うん、いいよ」
赤沢「ありがとう。受付で名前を言ってくれれば安くするわよ」
恒一「ありがとう。赤沢さんの演技する所見るなんて初めてだな」
赤沢「そうね。期待してちょうだい。中々いい感じに仕上がってるから」
〜その日の夜〜
prrrr
恒一(あ、見崎からだ!携帯直ったのかな)
恒一「もしもし、榊原です」
鳴「こんばんは、榊原くん」
恒一「見崎。携帯はもう直ったの?」
鳴「そ。今日修理から戻ってきたの。それで、榊原くん…今度の日曜日、大丈夫かな」
恒一「今度の日曜日…うん、大丈夫だよ。どこか出かける?」
鳴「うん…。」
恒一「見崎はどこか行きたい所は?」
鳴「特に…ないよ。だから、また榊原くんの好きな所で」
恒一「わかった、じゃあまた日曜日にね」
鳴「またね。おやすみなさい」
ピッ
恒一(今度は…どこに行こうかな)
恒一(日曜日が楽しみだ)
〜日曜日〜
鳴「おはよう」
恒一「やあ、待たせてごめんね見崎」
鳴「ううん、大丈夫」
鳴「それで、今日はどこに行く?」
恒一「新宿に行ってみようと思う」
鳴「ん。わかった」
〜新宿〜
恒一「…駅の時点ですごい人混みだね」
鳴「窮屈ね」
恒一「大きなデパートがあるから行ってみようか」
鳴「うん」
恒一(くっ…思ったより人が多くて歩きづらい)
鳴「榊原くん…」
恒一(見崎…!?しまった、はぐれそう)
恒一「見崎っ!」ギュッ
鳴「あ…」
恒一(見崎の、手…冷たい)
恒一「はぐれるといけないから、こうしていよう」
鳴「う、うん」
71 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 15:43:44.51 ID:TBOlPOcJ0
支援
スタスタ
恒一(これ…結構恥ずかしいな)
恒一(よくみたら周りはカップルだらけだ)
恒一(いかん。…何だか緊張してきた)ソワソワ
鳴「………」キュッ
恒一「あ………」
鳴「それで、デパートはどこ?」
恒一「あ、あぁ。あっちだよ」
恒一「み、見崎…。もう人混みは避けたけど」
鳴「はぐれちゃ、いけないんでしょう」
恒一「まあ、そうだけど」
鳴「……」ギュウ
恒一(これは気にしちゃダメだな)
恒一「ここで売ってる服が結構好きなんだ」
鳴「ふうん…」
鳴「私も色々見て回っていいかな」
恒一「うん、いいよ」
鳴「やっぱり品揃えがすごいのね」トコトコ
恒一「まあね。ちょっと値段は高いけど」
鳴「本当…。でも、一着ぐらいなら…」
恒一「何か気になる服はあった?」
鳴「そうね、これ…いいかも」
恒一「試着室はそこにあるから、せっかくだし着てみなよ」
数分後
鳴「どう…かな」
恒一(すごい…可愛い…!)
恒一「すごく似合ってるよ、見崎。見崎のワンピース姿って何だか新鮮だね」
鳴「! ……じゃあ、これにする」
恒一「良いと思うよ」
店員「ありがとうございましたー」
恒一「僕は雑貨を見て回りたいんだけど、大丈夫?」
鳴「いいよ」
恒一「それじゃ…はいっ」ギュッ
鳴「ん…」ギュウ
恒一「はぐれたら、いけないからね」ニコッ
鳴「…そうね」
赤沢(今日は部活もないから、一度来てみたかったのよね、このデパート)
赤沢(ここ…品揃えすごいわね。雑誌で読んだ評判通り。良い買い物ができそうだわ)
赤沢「ん…あ、あそこにいるのは恒一くん…?…えっ、み、見崎さんも!?」
赤沢「どうしてっ…?ずっと連絡は取れてなかったはずじゃ…?あ、今手を繋いだ!」
赤沢「夢じゃ…ないわよね…」ゴシゴシ
赤沢「うぅ…二人ともすごく楽しそう…」
赤沢「やっぱり…見崎さんの事が…」
赤沢「明日、それとなく恒一くんに尋ねてみよう…」
ここでアカザーさん登場…
恒一(今日はなんだかんだでずっと手をつなぎっぱなしだった)
恒一(もうだいぶ慣れたな…これなら、次に会う時も…)
鳴「榊原くん」
恒一「どうしたの?見崎」
鳴「今日も楽しかった。…ありがとう」
恒一「あはは、こちらこそありがとう。僕も楽しかったよ」
鳴「…………………………」
恒一(見崎…何か言いたそうだな)
鳴「どうしたの、ジロジロ見て」
恒一「い、いや、何か言いたそうだな…と思ってさ」
鳴「別に。そんなこと…ないわ」
恒一「………………」
鳴「………………………」
鳴「それじゃ、またね。榊原くん」
恒一「うん。また電話するよ」
鳴「……うん」ニコッ
翌日
〜昼休み、屋上〜
恒一「赤沢さんのお弁当、今日もすごいね」
赤沢「欲しいものがあれば食べてもいいわよ」
恒一「うーん…じゃあポテトサラダを一口もらおうかな」
赤沢「わかったわ。…はい、あーん///」
恒一「そ…それは恥ずかしいって前に言ったじゃないか」
赤沢「ダメ…早くぅ」
恒一「……フゥ あーん…」パクッ
恒一(何だろう、今日の赤沢さんすごく大胆)
恒一(いつもより座る距離が近い気もするし…)
赤沢(そ、そうだ。見崎さんとの事、聞かなきゃ)
赤沢「ね…ねぇ、恒一くん。昨日、もしかして新宿の○×デパートにいなかった?」
恒一「あぁ、そうだよ。赤沢さんも来てたの?それなら一声かけてくれればよかったのに」
赤沢「………。その、見崎さんも、一緒にいたんでしょ。連絡取れたのね」
恒一「うん、携帯が壊れてたんだってさ。それで東京の案内がてら色々見て回ってたんだ」
赤沢「そうなの。案内…ね」
赤沢「…恒一くん。今度の日曜、暇かしら?」
恒一「えっ…。まあ、今のところは暇かな」
赤沢「それじゃ、私にも…東京の案内してくれるかしら」
恒一「えっ」
赤沢「ほ、ほら。まだ東京に来て2カ月ぐらいしか経ってないし、土日は部活がある事も多いから出かける機会がなくてあまり東京の事良く知らないのよ」
赤沢「だから…恒一くんに案内してもらえると嬉しい…かな///」
恒一「そっか。いいよ、赤沢さん」
赤沢「本当!?ありがとう、恒一くん!」パアアアァァァ
恒一「そうときたら、赤沢お嬢様をしっかりエスコートしなきゃね」
赤沢「もう…。そんな気遣いは不要よ。ふふっ」
赤沢(やった…やったわ!ついに恒一くんとデートが出来るなんて…幸せ者だわ、私…!)
赤沢(何としてでも、見崎さんより私の方に恒一くんを振り向かせないとっ…!)
恒一「あ、そうだ。その前の日は演劇部のイベントがあったよね。観に行くよ」
赤沢「ふふ、ありがとう。」
赤沢(気合い入れて、恒一くんにアピールしなきゃ//)
赤沢「じゃあ、よろしくね。楽しみにしてるわ」
恒一「うん、こちらこそ」
ちょっと用事が入ってしまったので離脱します
再開は20時ぐらいを予定してるので見てる人いたら保守お願いします
87 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 16:41:08.18 ID:UuhiXfXX0
保守
88 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 16:41:48.23 ID:8XMviURl0
今のところこれで全体のどれくらい進んだ?
ほ
90 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 17:11:09.29 ID:Yof3QpWo0
保守
91 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 18:04:54.01 ID:6ifUVjCX0
ほ
92 :
名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 19:10:00.66 ID:AXXzw/ue0
h
思ったより遅くなってしまってごめん
保守ありがとう。再開します
>>88 今で全体の60%ぐらいかな
〜日曜日〜
赤沢(そろそろ恒一くんの家にお迎えに行こう)
赤沢(今までで一番気合い入れておしゃれしたし、きっと可愛いって思ってくれるはず)
赤沢(お化粧も濃すぎず薄すぎず、完璧ね!よし!)
ピンポーン
恒一「はい、榊原です」
赤沢「赤沢です。恒一くんはいらっしゃいますか?」
恒一「あぁ、赤沢さん。ちょっと待っててね」
赤沢(うぅ…すごく緊張するよお…)ドキドキドキドキ
恒一「お待たせー」ガチャッ
赤沢「お、おはよう、恒一くん」
恒一「おはよう、赤沢さん」
恒一(す、すごい。すごく…綺麗)
恒一「じゃ、じゃあ行こうか」
赤沢「ええ、そうしましょう」
赤沢「昨日の劇はどうだった?」
恒一「新しく出来た部とは思えないほど良かったよ。赤沢さんが告白するシーン、まさに迫真の演技って感じだったね」
赤沢「ありがとう。脚本担当してくれた子が良い物を作ってくれたから、すごくやりやすかったの」
恒一「ふーん、そうなんだ。それと、赤沢さん…」
赤沢「ん、何…?」
恒一「その、何というか…き、綺麗…だね」
赤沢「!?」カアアァァ
赤沢「あ、あまり恥ずかしい事言わないでっ」バシイッ
恒一「ちょっ、痛い!」
赤沢「あ…!ごめんなさい」
赤沢(……………恒一くんに、綺麗だねって言われちゃった///)
赤沢(自身を持っていいのよね…?)
恒一「赤沢さんは何かしたい事はある?」
赤沢「そうねぇ…。映画館に行ってみたいわ。夜見山にはなかったもの」
恒一「わかった。じゃあ、行こう」
赤沢「相変わらず、電車は混むわね…まだ慣れないわ」
恒一「学校までは徒歩で行けるもんね」
恒一「えーと…映画館はこっちかな」
ドンッ
赤沢「きゃっ!?」グラッ
恒一「あ、危ない!」ガシッ
赤沢「あ、ありがと…」
赤沢(事故だけど…恒一くんと手を繋いじゃった//)
恒一「いいよ、このくらい」パッ
赤沢「だ、駄目!」
恒一「えっ?
赤沢「今日だけでいいから…手、繋いで」
恒一「え………。いいよ、はいっ」ギュッ
赤沢(わあ…。恒一くんの手、思ったより大きい…。それに、温かい)
恒一(流されて手を繋いじゃったけど…良く考えたら、今の状況を見崎に見られたら非常にマズイな…)
恒一(見崎と鉢合わせない事を祈ろう)
恒一「着いたよ」
赤沢「かなり広いわね…やってる映画の種類もたくさんあるのね」
恒一「何観る?赤沢さんに合わせるよ」
赤沢「私はラブストーリーものがいいわ」
恒一「じゃあ、それにしよう。上映時間まであと20分だからちょうど良いね」
赤沢「うわあ…こんなに大きいスクリーン、初めて見たわ。すごい…」
恒一「僕も映画館で観るのは久しぶりだなあ」
赤沢「席は…ここね」トスン
赤沢(あ…何だかドキドキする)
赤沢(薄暗い所で、恒一くんの隣で手を繋いで座っている)
赤沢(歩いていた時とは違って、手の感触がはっきり伝わってくるみたい)
赤沢(恒一くんのは、優しさが伝わってくるような…そんな手)
ブーッ
…………
……………
………………
パチパチパチパチパチ
恒一「…終わったね」
赤沢「すごく良かったわ。雨の中傘を投げ出して走っていくシーンとか。音響も迫力があって…」ペラペラ
恒一「はは…そうだね」
恒一(何だろう、思ったより集中できなかった)
恒一(赤沢さん、いいシーンになると手を強く握ってきて…まあ無意識なんだろうけど)
恒一(やっぱり女の子の手なんだなあ…小さくて、滑らかで柔らかくて)
赤沢「…くん…恒一くん?」
恒一「んぁ!?…ごめん、呼んだ?」
赤沢「くすっ…変な声出てるわよ。この後どうするの?」
恒一「そうだなあ、もう1時だしお昼にしない?」
赤沢「いいわね」
赤沢「この辺は良さそうなお店が多いわね」
恒一「僕はこの通りによく遊びに来てるから、自信を持って案内できるんだ」
店員「お待たせいたしました。和風ハンバーグランチとクリームスパゲティランチでございます」
赤沢「ありがとうございます。それじゃ、食べましょうか」
恒一「うん、いただきます」
赤沢「…♪ 美味しい」モグモグ
恒一「そう。良かったよ」
赤沢「あ、恒一くんのハンバーグ美味しそう…。一口もらってもいいかしら?」
恒一「ん。いいよ、はい」ヒョイ
赤沢「そうじゃなくて…あーん…//」
恒一「ええぇ!?こっ、ここでするの!?」
赤沢「いいじゃない、学校では私が恒一くんにしてあげてるんだから」
恒一「はは…。別に僕がお願いしてるわけじゃないんだけどな」
赤沢「いいから、ねっ。お願い…あーん」
恒一「わ、わかったよ…。あーん」
恒一(あ、眼を閉じて物欲しそうに口を開けてる赤沢さん…可愛い)
赤沢「パクッ ん〜♪これも美味しいわね」
恒一(今思うと、夜見山で初めて会った時の印象と全然違うな)
恒一「……………ごちそうさま」
赤沢「そうだ、恒一くん。この後なんだけど」
恒一「何?赤沢さん」
赤沢「両親に東京のおみやげ、買ってくるように頼まれてるの。買い物できる所あるかしら」
恒一「そしたら東京駅に行こう。駅の中におみやげがたくさん並んでるんだ」
赤沢「じゃあ、そうしましょう」
〜東京駅〜
赤沢「路線が多すぎて迷うわね、ここ」
恒一「僕も未だに迷う時があるからね…おみやげはあの辺一帯に売ってるよ」
赤沢「すごい…テレビで取り上げられている物ばっかりね」
赤沢「このお菓子とかいいかな…見た目も可愛いし」
恒一「赤沢さんって、意外と可愛い物好きだよね」
赤沢「一言多いわよ、恒一くん。可愛い物好きで悪い?」ジトーッ
恒一「い、いや、そうじゃないけど」
赤沢「クスクス そういえば、似たような話を海に行った時にもしたわよね」
恒一「うん…そうだね」
赤沢「よしっ、これに決めたわ。…すいません、これ下さい」
赤沢「ちょっと静かな所をのんびり歩きたいかも」
恒一「そしたら、浅草を案内してあげるよ。ここみたいに騒がしくないから」
〜浅草〜
赤沢「一度だけ行った事はあるけど、幼稚園の頃だったかしら。全然覚えてないのよね」
恒一「僕はたまに散歩しに行くよ。家からも結構近いしね」
赤沢「あ、なんだか懐かしい感じがする…」
恒一「ここはビルばかり立ってるわけじゃないからね。東京も、もっと奥の方まで行けばハイキング出来る場所もあるよ」
赤沢「東京なのに?それは意外ね…」
スタスタ
赤沢「人もそれほど多くないし、ふらっと歩いてみるにはちょうどいいかもね」
恒一「そうだね。あ…赤沢さん、アイスクリーム食べる?」
赤沢「そうね、ちょっと暑いし、いただこうかしら」
恒一「それじゃ、僕買ってくるよ」
赤沢「あ、お金渡すわよ恒一くん」
恒一「いや、いいよ。赤沢お嬢様のためだからね」
赤沢「もう…ふざけるのはやめてったら」
赤沢「…………馬鹿っ//」ポツリ
恒一「お待たせ。はい、どうぞ」
赤沢「抹茶味なのね。ん…美味しい」
赤沢(今日は時間が経つのが早いなあ…もうそろそろ夕方ね)
赤沢(やだ…何だか寂しくなってきた)
赤沢「恒一くん、もう少し散歩したいんだけどいいかな」
恒一「うん、いいよ」
恒一「…すっかり空も赤くなっちゃったね」
赤沢「そうね…そろそろ、帰りましょうか」
赤沢「………………………」
恒一(赤沢さんの口数も減ってしまった)
恒一(大分歩き回ったし、疲れたのかな)
テクテク
赤沢「…………………………………」
赤沢「…………恒一くん。今日は…ありがと。楽しかったわ」
恒一「楽しんでくれてよかったよ。たくさん歩いたし、疲れた?」
赤沢「えっ…!?あ、うん、そうね」
恒一「じゃ、今日はゆっくり休んでまた明日学校でね。赤沢さん」
赤沢「ま…待ってっ!恒一くん!」
恒一「え?」
赤沢「少し…話したい事があるの。少しでいいから、時間もらえないかな」
恒一「うん、わかった」
恒一(何の話だろう…)
赤沢「え…えっと、その…」
恒一「?」
赤沢「こ、恒一くん……………私……ね、あの…」
恒一「赤沢さん…?」
赤沢「う……」パクパク
恒一「ちょ、ちょっと落ち着いて、赤沢さん」
赤沢「ん…ありが、とう。ちょっと…深呼吸してから、話すわ」
恒一「うん。ゆっくりでいいよ」
赤沢「すうぅー…はあぁー…」
赤沢「よしっ。お待たせしたわね、恒一くん」
恒一「大丈夫だよ」
赤沢「で、その話なんだけど……」
恒一「うん」
赤沢「………………わ、私っ」
赤沢「恒一くんの事が…ずっと前から好きでしたっ!!」
恒一「え、ええっ!?」
赤沢「夜見北に恒一くんが転校してきた時から…ずっと気になってたの…」
赤沢「夢に何度も恒一くんが出てきて、ああ、この人が好きなんだなあって思ったわ」
赤沢「今の高校に……演劇部が無くても、が…我慢したわ。だって…恒一くんと一緒の学校が、良かったから」
赤沢「お昼は一緒に食べてたし、時々一緒に登下校する事も出来て…それが、私にとってはすごく幸せで」
赤沢「そのたびに、どんどん…恒一くんに魅かれていったの」
恒一「………っ」カアアァァ
赤沢「この前、デパートで恒一くんと見崎さんが楽しそうに歩いている姿を見た時」
赤沢「すごく、苦しかった。胸が痛くなって…どうしようもないくらいに…」
赤沢「恒一くん、見崎さんの事が好きなんじゃないかと思うと…私っ…!」
赤沢「だから、今日のデートで私の方に振り向いて欲しくて…」
赤沢「最高におしゃれして、頑張ったん…だからっ」ジワァ
恒一「…………………。」
赤沢「私…恒一くんが好き。大好き」
赤沢「だから…も、もし良ければ…グスッ うぅっ…」
恒一「あ、赤沢さん!?」
赤沢「ま、待って!まだ言い終わってないわ!」
赤沢「良ければ、私を……グスッ 恒一くんの彼女に、して下さいっ!!」
恒一「………………」
恒一「……………ありがとう。赤沢さん」
恒一「僕の事、そこまで想っていてくれたなんて。すごく嬉しいよ」
恒一「…でも、ごめん。僕は、赤沢さんの気持ちに応えられない」
赤沢「………っ!」
恒一「僕は、やっぱり…見崎がす」
赤沢「それ以上は言わないでっ!」
恒一「えっ…」
赤沢「もう、答えは出てるじゃない。その言葉…私に言う前に、彼女に言ってあげないと。きっと、恒一くんの告白を待ち望んでるはずよ」
恒一「………そうだね、ごめん」
赤沢「あぁ…やっぱり、駄目だったかぁ…」
赤沢「ううん、でも、私は私の気持ちをちゃんと伝えられただけで十分よ。聞いてくれてありがとう、恒一くん。また明日ね」クルッ
恒一「赤沢さん、待って!」
赤沢「何よ…振られた女の子はそっとしておいてほしいのよ」ピタッ
恒一「僕…わがままかもしれないけど、これまでの赤沢さんとの関係を壊したくない」
恒一「だから今まで通り話したいし、お昼ご飯も一緒に食べて、赤沢さんが部活のない日は一緒に登下校しよう」
赤沢「そんな事…していいのかしら。見崎さん、黙ってないと思うけど」
恒一「うっ…。それはわからないけど、説得するよ。見崎はきっとわかってくれると思う」
赤沢「本当にいいの…?私、恒一くんに甘えちゃうわよ…?」フルフル
恒一「はは…やりすぎなきゃ、大丈夫だと思う…けど」
クルッ
赤沢「ふふっ、ありがと…」ニコッ
恒一「………」
赤沢「ほら、何ボケっとしてるのよ!早く見崎さんの所へ行って、その熱い想いを伝えてきなさい!」ドンッ
恒一「痛っ…う、うん。ありがとう」
赤沢「じゃあ、また明日ね、恒一くん!」
恒一「ああ。またね、赤沢さん」タッタッタッタ
恒一(赤沢さん…泣くの相当我慢してただろうな…)
恒一(ごめんっ)
赤沢(行っちゃった…)
赤沢(さて、帰りましょう)
赤沢(…………私…振られちゃったのね…)
赤沢(………)
赤沢(良い線行ってたとは思うのになぁ…)
赤沢(……………)ジワッ
赤沢(だ、駄目よ泣いちゃ!こんな所でっ…!)
赤沢(恒一…くん)ツー… ポタッ
ポタッ ポタッ
赤沢(う…駄目っ、もう)
赤沢(うわああああああああん!!)ダッ
ピンポーン
鳴「どちら様ですか」ガチャッ
鳴「!……………榊原、くん」
恒一「こ…こんばんは、見崎」ハァ ハァ
恒一「ちょっと、そこの公園で話でもしない?」
鳴「…………………」
〜学校近くの公園〜
恒一「ごめんね、こんな遅くに付き合わせちゃって」
鳴「大丈夫。お父さん、今出張でいないから」
恒一「そっか…」
鳴「………………」
恒一「……………」
鳴「……それで、榊原くん。話って何?」
恒一「あ…うん。え、えっと…」
恒一(う……すごく緊張して頭がおかしくなりそう)
恒一「み…見崎…」
鳴「……」ジーッ
恒一「僕は………気付いたんだ。自分の中のある気持ちに」
鳴「…」
恒一「今までは、うっすら感じていたけど気付いていなかった。いや、気付こうとしていなかったのかも」
恒一「でも、こうして東京に来て見崎と街を歩いているうちに…それはいつの間にか確かなものになっていたんだ」
鳴「榊…原…くん」
恒一「見崎。僕は見崎の事が好きだ」
鳴「えっ……」
恒一「見崎と手をつないだときのドキドキした感じとか、はしゃいでる姿、美味しそうにご飯を食べてる様子…全部僕の頭から離れなくて、気付いたらずっと見崎の事を考えていたんだ」
恒一「出来たら、これからもそうしていたいし、それから見崎と一緒にもっと色々な物を見たり聞いたりして笑い合っていたい」
恒一「だから…見崎、付き合って下さい。これからは友達じゃなくて、恋人として」
恒一「…これが、僕の気持ち。だよ」
鳴「………………」
鳴「……………………榊原くん」
恒一「……………」
鳴「……榊原くん、私、ね」
鳴「私、榊原くんと一緒にいる時が一番安心するの」
恒一「…!」
鳴「私も、榊原くんの隣にいたい。榊原くんと一緒に、楽しい事をしたいの」
恒一「見崎…!」
鳴「だってそれは…榊原くんの事が、好き…だから」
恒一「……!ありがとう、見崎っ!」
鳴「ね。話って…これのこと?」
恒一「っ!あははっ…そうだよ!他に何があると思ったの?」
鳴「うーん…そうね、今度開かれる展覧会の詳細、とか」
恒一「そんな訳ないだろ…僕がどれだけ緊張して切り出したと思ってるんだよ?」
鳴「さあ…でも、何となくわかってたわ。榊原くんが私の事、想ってくれてるの」
恒一「はは…参ったよ。でもそんなにわかりやすかったかなぁ」
鳴「まあ、何となく…ね」
鳴「じゃ、帰りましょう。…はい」スッ
恒一「見崎…」
鳴「もう暗いから、はぐれたらいけないものね」
恒一「…うん。そうだね。」キュッ
鳴「ありがとう…」ギュッ
鳴「それじゃあね。また…遊びに行こうね」
恒一「うん。…見崎っ!」ガバッ
鳴「きゃっ!?」
ギュッ…
鳴「さ、さかきばら、くん。驚かせ…ないで」
恒一「ん…。ごめん」ギュウ
恒一(見崎の体…細くてかよわくて、強く抱きしめたら壊れてしまいそう)
恒一(でも…柔らかくて、温かい。良いにおいもする…)
鳴「んっ」ギュッ
鳴「何だか…ドキドキするけど、すごく落ち着く…」
鳴「…私の言ってる事、おかしいかな」
恒一「おかしくないよ。僕も今同じ気持ちだ」
鳴「榊原くん、もうちょっと」
恒一「わかった。…じゃあもう少し、このままで」
鳴「うん…」
恒一「…見崎。ちょっと顔、上げて」
鳴「やだ」
恒一「どうして?」
鳴「どうしても」
恒一「…それっ」グッ
鳴「あ、あぅ」
恒一(見崎…顔、真っ赤に火照ってる…)
恒一(か…可愛い…可愛すぎる…!)
鳴「や…やだ…」カアアァァ
恒一「目…逸らさないで。可愛いよ、見崎」
鳴「…!」ドキッ
恒一「ほら、こっち向いて」
鳴「榊原くん…」
恒一「見崎…目、閉じて…」
鳴「ん…」
恒一「見崎っ…」
チュッ
鳴「んっ…」
恒一「…見崎。好きだ」
鳴「私も。大好き…」ギュウウウ
鳴「も…すこし、このままが、いい」
恒一「うん。わかった」
〜とある休日〜
恒一「おはよう。あれ、その服…」
鳴「この前新宿の○×デパートで買ったワンピースよ。せっかくだから着てみたの」
恒一「いつもは黒とか紺色の服を着てるけど、そういう明るいのもいいと思うな」
鳴「着る時はちょっと抵抗あるけど…ね。あんまり派手な色に慣れてないから」
恒一「今日はどこに行こうか」
鳴「展覧会が開かれてるから、そこに行きたい」
鳴「今回は…私の好きな画家の作品がたくさん出るから」
恒一「よし。わかった」
恒一「……鳴」サッ
鳴「うん」キュッ
恒一「…手を繋ぐ時に、指を組んだ方がもっと安心できると思うよ」
鳴「えっ…それは…」
鳴「ちょっと…恥ずかしい。でも…」
鳴「…でも、今日は特別に認めます」
鳴「ん…。これでいい…?」
恒一「うん、ありがとう。」
恒一「それじゃ、行こうか。鳴」
鳴「うん、…恒一くん」
鳴「私、今とても幸せよ」
おわり
初SSなので色々至らない点があったと思うけど、見てくれた人がいたらありがとう。
Another最終回楽しみ
乙
需要があれば後日談と赤沢さん√も書いてみるけどなければスレ落として大丈夫です
144 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 00:07:54.81 ID:T+3wfi7f0
赤沢さんルートぜひ
145 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 00:08:12.72 ID:kqsWNg6c0
>>143 書きたければ書いた方がいいと思うよ。ネタに走らないAnotherSSって意外と少ないし
おk じゃあ書こうかな
鳴ちゃん√の後日談は短めにさくっと書いて、その後赤沢さん√(
>>120の続きから)っていう流れで。
今めちゃめちゃ眠いので明日起きたら書き始めようと思います。
よければ保守してくれるとありがたい
147 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 00:57:22.71 ID:kqsWNg6c0
はいよ
まかせろー
149 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 02:44:04.00 ID:kqsWNg6c0
保守
150 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 03:12:08.53 ID:UBdfxtA40
h
o
152 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 03:31:07.22 ID:b202Q+FM0
すごく良かった。赤沢さん編待ってる。
153 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 04:07:23.10 ID:UiEnrNks0
保守
あかざー
鳴ちゃんが幸せそうでなにより
安心して涙出そうになったわ
後日談楽しみにしてるよー
156 :
1:2012/03/25(日) 12:09:30.80 ID:wdRzTXFy0
>>1です。保守ありがとう。
ネタ被りを防ぐために調整中なので、もう少し待ってて。
今日中にはすべて完結させて投下するつもり
157 :
名も無き被験体774号+:2012/03/25(日) 12:15:31.80 ID:ejjhaeYL0
期待
158 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 14:23:40.25 ID:UBdfxtA40
さぁさぁ
159 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 16:10:03.11 ID:kqsWNg6c0
保守
160 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 17:26:50.11 ID:bGX//lUv0
ほ
し
162 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 19:48:49.20 ID:UDQyA9Vv0
まかせろー
163 :
1:2012/03/25(日) 19:51:30.00 ID:wdRzTXFy0
ちょっと私用で外出したら遅くなってしまった
保守ありがとう!ほぼ書き終えてるので、急いで飯食ってから投下します もうしばらくお待ちを
164 :
1:2012/03/25(日) 20:53:09.36 ID:wdRzTXFy0
では再開
165 :
1:2012/03/25(日) 20:54:05.62 ID:wdRzTXFy0
〜後日談〜
鳴「…っ。こ………ちっ」
鳴「こういち。恒一。ほら起きてっ」
恒一「…んぅ…おはよう…」
鳴「おはよう、恒一。朝ごはん、出来てるよ」チュッ
恒一「…わかった。今行くよ」
166 :
1:2012/03/25(日) 20:56:23.40 ID:wdRzTXFy0
恒一「…ふぅ。顔洗ったらさっぱりした」
鳴「それじゃ、食べましょう」
恒一&鳴「いただきます」
恒一「うーん、やっぱり鳴の作るご飯は美味しいな」モグモグ
鳴「ふふっ…ありがとう」
167 :
1:2012/03/25(日) 20:57:48.52 ID:wdRzTXFy0
恒一「付き合った始めの頃はまだ全然手慣れてなかったよね」
恒一「鳴、よく包丁で指を切っちゃうから、僕が絆創膏を手放さなかった事覚えてる?」
鳴「うん…でも、恒一が時々私の家に来て教えてくれたし、私も頑張って密かに一人で色々挑戦したから上手くなれたの」
鳴「それに…今は、恒一の為だけじゃなくて、この子たちの為でもあるし…」
鳴「美味しい料理をいっぱい食べて、元気に育ってほしいから」
168 :
1:2012/03/25(日) 21:07:13.58 ID:wdRzTXFy0
キャッキャッ
ママー パパー
恒一(鳴と結ばれてから、10年の月日が流れた)
恒一(僕は高校を出た後大学に進み、卒業後には東京のとある会社に勤めている)
恒一(…鳴は、美術系の大学を出た後画家になった)
恒一(そして僕達は一昨年に結婚し、郊外にある一軒家で暮らし始めた。鳴は仕事の為に、部屋をアトリエとして使っている)
169 :
1:2012/03/25(日) 21:08:57.08 ID:wdRzTXFy0
恒一(それと…嬉しい事に、すぐに子供を授かる事が出来た)
恒一(双子の赤ちゃんだ。男の子と、女の子。男の子の方は、少し茶色がかかった髪に、黒い瞳…でも、鳴みたいにうっすら赤色が混じっているような…眉毛とかは、僕にそっくりだけど)
恒一(女の子の方は、鳴にそっくりだ。真っ黒の髪に、透き通るような白い肌。でも…目や鼻の形は、どちらかというと僕に似ている…)
恒一(2人はもうすぐ1歳。もう僕達は親になったんだ、という事実にもすっかり慣れた)
恒一(僕は一層、家族を支えるために仕事に励むようになった。帰りが遅くなる事も多くなった)
恒一(でも…やっぱり家に帰れば、僕の愛する妻と、その子供たちが笑顔で待っている)
恒一(それだけで、また明日も頑張ろうって気になれるんだ)
170 :
1:2012/03/25(日) 21:10:35.17 ID:wdRzTXFy0
鳴「…恒一。」
恒一「ん。何だい、鳴」
鳴「私、恒一にはすごく感謝してる」
鳴「出会った頃の私は…ただ一人の友達だった未咲を失った悲しみから、他人を遠ざけ、自分も他人から遠ざかるように振舞っていたわ」
鳴「でも。恒一との出会いが、そんな私を変えてくれた」
鳴「恒一は…こんな私を気遣ってくれて、優しい笑顔で私に話しかけてくれたから…だから私は心を開いたの」
171 :
1:2012/03/25(日) 21:12:02.34 ID:wdRzTXFy0
鳴「恒一を心から信頼し、尊敬し、そして愛する事で…『繋がる』事の喜びを、感じる事が出来た」
鳴「新しい命を授かって、その繋がりが増えていく事も同じくらい嬉しかった」
鳴「そして…今は、その大切な繋がりを、いつまでも守っていきたいと思うの。私だけの為じゃなく、家族の為に」
鳴「きっと、恒一と出会わなければ今の私はなかった。こんなに幸せを感じる事も…」
恒一「鳴…」
ギュッ
172 :
1:2012/03/25(日) 21:13:34.79 ID:wdRzTXFy0
恒一「僕は、一生をかけて君を愛する。一生をかけて君を護る」
鳴「…その言葉、もう何度聞いた事かしら」
鳴「ふふ…」ギュウウウ
鳴「愛してるわ、恒一」
HAPPY END
173 :
1:2012/03/25(日) 21:17:29.28 ID:wdRzTXFy0
以上が鳴ちゃん√になります
次は
>>120の続きで赤沢さん√書いてく
174 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 21:21:24.75 ID:XA98RpMb0
待ってたよ
175 :
1:2012/03/25(日) 21:21:26.34 ID:wdRzTXFy0
赤沢さん√(
>>120の続き)
恒一「…………赤沢、さん」
恒一「……………ありがとう。赤沢さん」
恒一「僕の事、そこまで想っていてくれたなんて。すごく嬉しい」
恒一「…ごめん。僕は、今この場ではっきりと自分の気持ちを整理する事が出来そうにない」
赤沢「……………」
176 :
1:2012/03/25(日) 21:22:38.07 ID:wdRzTXFy0
恒一「……だから、少しだけ考える時間が欲しい。僕は、一体誰が好きなのか…一人で考えようと思う」
赤沢「………………」
赤沢「…うん。そうよね、恒一くん」
赤沢「私が突然告白なんてしたから、戸惑うのも無理はないわ」
恒一「ん…ごめん」
177 :
1:2012/03/25(日) 21:24:04.51 ID:wdRzTXFy0
赤沢「謝らなくていいのよ。恒一くんには、しっかり自分の気持ちを見つめてほしいし」
恒一「……ありがとう。気持ちの整理がついたら連絡するよ」
赤沢「わかったわ。私の告白、聞いてくれてありがとう…恒一くん。それじゃ、また明日っ!」タタタッ
恒一「う…うん。またね、赤沢さん」
恒一(行っちゃった…)
恒一(僕の気持ち…か)
178 :
1:2012/03/25(日) 21:25:46.11 ID:wdRzTXFy0
〜翌日、月曜日〜
恒一(…昨晩はほとんど眠れなかった)
恒一「ふあぁ…眠い」
恒一(赤沢さんは…いつもと変わった様子ではないな)
昼休み
キーンコーンカーンコーン
赤沢「………」サッ スタスタスタ
恒一「あっ…」
恒一「部活の集まりかな…?」
恒一(い、いや、屋上に行ってる可能性もあるな)
恒一(一応行ってみよう)
ガチャッ
恒一「あれ…いないか」
恒一「仕方ない…戻ろう」
179 :
1:2012/03/25(日) 21:27:05.00 ID:wdRzTXFy0
男子生徒「おっ、サカキ珍しいじゃん。教室で食べるの」
男子生徒「もしかして…赤沢さんと喧嘩したかぁ?」
恒一「あはは…喧嘩なんてしてないよ」
男子生徒「…でもさ、お前らってお似合いだと思うんだが」
恒一「えぇ!?そうかなぁ」
男子生徒「むしろ何で付き合ってないのか不思議でたまらねぇよ。俺だったらとっくに告白してるね」
恒一「はは…」
恒一(周りには、そう見えてるのか…)
恒一(赤沢、さん…)
180 :
1:2012/03/25(日) 21:29:05.88 ID:wdRzTXFy0
〜火曜日〜
赤沢「ふぅ…。朝練、終わったぁ…」
赤沢「1時間目の準備しなくちゃっ」ゴソゴソ
赤沢(…?机の中に、何か入ってる。紙切れ…?)
『○日火曜日の放課後、屋上で待ってる 恒一』
赤沢「! 恒一…くん」
赤沢(きっと答えが出たのね…大丈夫かしら)ドキドキ
181 :
1:2012/03/25(日) 21:30:26.94 ID:wdRzTXFy0
〜放課後、屋上〜
赤沢「………」バタン
恒一「やあ、赤沢さん」
赤沢「私の気持ちは…一昨日伝えた通りよ」
赤沢「…恒一くんの答えは、出たの…?」
恒一「……うん。今から話すね」
182 :
1:2012/03/25(日) 21:31:54.15 ID:wdRzTXFy0
恒一「…赤沢さん」
恒一「僕…赤沢さんと接する機会が増えてから、赤沢さんの色々な表情や仕草を見る事が出来たよ」
恒一「最初に会った時は気が強くて近寄りがたい人っていう印象が強かったけど、今は…可愛い物好きで、笑顔が可愛くて、純粋な気持ちを大切にしている人なんだと僕は思う」
恒一「赤沢さんの笑顔や怒った時の顔、照れてる時の顔、優しく手を握る仕草とか…」
恒一「その一つ一つが…見とれるほど綺麗で、可愛らしくて。僕はいつの間にか、目を奪われていた事に気がついたんだ」
183 :
1:2012/03/25(日) 21:33:02.36 ID:wdRzTXFy0
恒一「僕は…そんな赤沢さんの、もっと色々な表情を見てみたいと思った。これからは、いつも君の隣で…」
恒一「…赤沢さん。僕の…彼女に、なってください」
赤沢「! ………」
恒一「………赤沢、さん?」
赤沢「…………………………………っ」
赤沢「返事…遅いわよ、恒一くん」
赤沢「ずっと…不安だったんだからっ」グスッ
赤沢「ば…馬鹿っ…うぅ」グスグス
恒一「ちょっと…赤沢さん?」
184 :
1:2012/03/25(日) 21:33:55.56 ID:wdRzTXFy0
赤沢「恒一、くんの…馬鹿っ!」ダッ
恒一「わ………」
ギュウ
赤沢「恒一くん…好きぃ」
赤沢「ね…ぎゅって、して…そしたら、涙も…止まる、はず」
恒一「ん………」ギュウウ
赤沢「あっ…」
185 :
1:2012/03/25(日) 21:35:23.02 ID:wdRzTXFy0
恒一(赤沢さん…いつもは気丈にふるまってるけど、こうしてみると本当に普通の女の子だ)
恒一(とても温かくて…良いにおい。それに…)
ムニュッ
恒一「…っ!?」
赤沢「んうぅ…」
恒一(な、何だかやわらかいものがっ お、落ち着け自分…)
赤沢「ふあぁぁ…」トローン
赤沢(恒一くんの胸の中…すごく、落ち着く)
186 :
1:2012/03/25(日) 21:36:14.11 ID:wdRzTXFy0
赤沢「…恒一くん、さっきからずっとドキドキしっぱなしよ。こっちまで鼓動が聞こえてくるわ」
恒一「う…ご、ごめん」
恒一(変な気持ちになりそうなのを必死に押さえてるのに…)
赤沢「うふふ…♪大好きよ、恒一くん」
恒一「僕も…大好きだよ。赤沢さん」
187 :
1:2012/03/25(日) 21:36:59.43 ID:wdRzTXFy0
赤沢「ダメ。…泉美」
恒一「えっ?」
赤沢「もう、名字で呼ぶのは止めて」
恒一「泉美、って…呼んで欲しい、かな」
恒一「…泉美」
恒一「泉美、大好きだ」ギュッ
赤沢「…恒一くん。ありがとう」
188 :
1:2012/03/25(日) 21:38:02.81 ID:wdRzTXFy0
赤沢「それと…もう一つ、お願いがあるの」
恒一「ん、何?」
赤沢「ちょっと、目を閉じて」
恒一「うん。これでいい?」
赤沢「じっとしててね…」
チュッ
189 :
1:2012/03/25(日) 21:40:30.34 ID:wdRzTXFy0
恒一「え………今のって」
赤沢「ふふっ、ありがと。さぁ帰りましょう!」パタパタ
恒一「ちょ、ちょっと待ってよ、赤沢さん…じゃない、泉美っ!」
赤沢「ほらほら、早くっ」
赤沢「…私の、大好きな人。早く…」
190 :
1:2012/03/25(日) 21:41:26.49 ID:wdRzTXFy0
〜とある平日〜
恒一「…朝からこれは何だか恥ずかしいな。皆こっち見てるよ…」
赤沢「気のせいよ。行きましょう、恒一くん」ベッタリ
恒一(泉美と付き合い始めてから、彼女は一層僕に甘えてくるようになった)
恒一(まあ、やっぱりきつい言葉をズバズバ言ってくるのは変わらないけど)
恒一(でも…付き合う前より、笑顔でいる事が多くなったのはすごく嬉しい事だ)
191 :
1:2012/03/25(日) 21:42:43.36 ID:wdRzTXFy0
赤沢「…お昼ね。行きましょう」
恒一「今日は泉美が僕の分のお弁当も作ってきてくれたんだよね」
赤沢「そうよ。腕によりをかけて作ったから、期待してて」
〜屋上〜
赤沢「いただきます。それじゃ、はいっ。あーん//」
恒一「あーん…うん…美味しい」モグモグ
赤沢「もうこの程度でためらったりはしなくなったわよね、恒一くん」
恒一「はは…そりゃ、毎日お願いされたら慣れたよ」
192 :
1:2012/03/25(日) 21:43:59.85 ID:wdRzTXFy0
赤沢「美味しく出来てたなら…ごほうびにぎゅっ、てしてよ…」
恒一「…ん。それじゃ、ごほうび」ギュッ
赤沢「んぁ…」
赤沢「もう、離さないわよ…恒一くん」ギュッ
赤沢「私の事…これからも、大切にしてね」
おわり
193 :
1:2012/03/25(日) 21:50:02.01 ID:wdRzTXFy0
〜おまけという名の後日談〜
恒一「…ふぅ。今日も疲れたなぁ」
恒一「ただいまー」ガチャッ
泉美「あら、おかえりなさい。今日もお疲れ様」
泉美「晩ご飯、ちょうど出来た所よ」
恒一「ありがとう」
194 :
1:2012/03/25(日) 21:51:41.98 ID:wdRzTXFy0
泉美「今日は、あなたの好きなハンバーグよ」
恒一「それは嬉しいね」
恒一&泉美「いただきます」
恒一「……すごく美味しい。さすが、泉美の作る料理は一味違うなあ」
泉美「うふふ…♪ありがとう」
195 :
1:2012/03/25(日) 21:52:56.04 ID:wdRzTXFy0
恒一(泉美とのこれまでの思い出を振り返ろうとしても)
恒一(本当に楽しい事ばかりで、全て語るのは一晩や二晩では難しいほどだ)
恒一(それでも、あえてかいつまんで話すとしよう)
恒一(僕は高校を出た後大学に進み、卒業後には東京のとある会社に勤めている)
恒一(泉美は僕とは違う大学に進み、教員免許を取得して、中学校の教員になった)
恒一(…生徒からは、厳しく優しい、美人の先生というのが共通の認識らしい)
恒一(僕達は、二人の距離が遠くなっても順調に交際を続けてきた)
恒一(付き合い始めてから9年目にめでたくゴールイン。一戸建ての家を購入する事が出来て、そこで二人で生活を始めた)
196 :
1:2012/03/25(日) 21:54:22.21 ID:wdRzTXFy0
恒一「ごちそうさま。皿洗い、僕がやるよ」
泉美「ありがとう。…お願いね、あなた」
恒一「いいよ、このくらい。泉美は、ゆっくり休んで」
泉美「ええ…」
泉美「……………」トントン
泉美「今日はよく動くわね…」
泉美「早く外に出て、パパとママの顔が見たいのね」ナデナデ
197 :
1:2012/03/25(日) 21:55:42.45 ID:wdRzTXFy0
恒一(現在、泉美のお腹の中には赤ちゃんがいる。妊娠の事実を知った時は二人で飛び上がるくらい喜んだ)
恒一(かなりお腹も大きくなってきたので、泉美は産休を取って家で家事をしている。その負担を少しでも減らすために、僕は泉美の手伝いをする事を心がけている)
恒一(この二人で暮らすには少し広すぎる家に、もう少しで新しい家族が…)
恒一(僕ももうすぐ父親になるのだと思うと、大きな責任を感じると同時に、自分の父親の偉大さを知る事が出来た)
198 :
1:2012/03/25(日) 21:58:59.79 ID:wdRzTXFy0
泉美「あなた…」
恒一「どうしたの、泉美」
泉美「この子を身ごもってから、私…あなたとの思い出に浸る事が多くなったわ」
泉美「あなたと手を繋いで色々な所へ行った事、恥ずかしげもなくずっとくっついて街を歩いた事、」
泉美「あなたと交わした言葉の数々、ずっと一緒にいる事を誓い合って、あなたに抱かれた時の事…」
泉美「楽しい事や嬉しい事だけじゃなく、口げんかをする事も多かったけど…いつも最後には仲直りして、次の日には一層仲良くなってたわよね」
199 :
1:2012/03/25(日) 22:00:20.59 ID:wdRzTXFy0
泉美「そうやってあなたと育んできた愛情の結晶が、この子」
泉美「私はこれから、母親としてこの子に愛情を注ぎたい。…もちろん、あなたにもね」
恒一「泉美…妊娠してから、丸くなったよね」
泉美「それはどういう意味?」ジトーッ
恒一「角が取れたというか、トゲが取れたというか…何にせよ、優しくなったね。表情も」
泉美「あら、そうかしら?そんなつもりはないけど…くすっ」
200 :
1:2012/03/25(日) 22:01:28.71 ID:wdRzTXFy0
泉美「あなた…」ギュッ
恒一「泉美…」ギュウ
泉美「あなた、こんなわがままな私を認めてくれてありがとう」
泉美「たくさんの喜びをくれてありがとう。愛してくれてありがとう」
恒一「…こちらこそ、ありがとう」
恒一「泉美と出会えて、僕はすごく幸せだ」チュッ
泉美「うん…」
泉美「あなたの幸せは、私の幸せよ」
201 :
1:2012/03/25(日) 22:02:45.49 ID:wdRzTXFy0
泉美「―――これからもよろしくね、あなた」
HAPPY END
202 :
1:2012/03/25(日) 22:07:00.39 ID:wdRzTXFy0
これにて完結です。ありがとうございました
Anotherの物語のその後がこんな感じだったらいいなと思い妄想全開で書きました
また何か思いついたら今度はVIPでSS書いたりします
保守&読んでくれた人本当にどうもありがとう!
205 :
名も無き被験体774号+:2012/03/25(日) 22:09:59.62 ID:ejjhaeYL0
乙
おつ
久々に投げっぱじゃないキレイな簡潔のアナザーss読ませていただきました。
207 :
名も無き被検体774号+:2012/03/25(日) 23:16:26.42 ID:/JHxTQGe0
乙
鳴ちゃんも赤沢さんもどちらでも幸せはそこにある、ってことだよね。相手の魅力を引き出せてこそって。
208 :
名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 00:05:44.10 ID:lBBVA4kK0
乙でした
209 :
名も無き被検体774号+:2012/03/26(月) 02:28:57.06 ID:g13MD/tg0
乙
210 :
名も無き被検体774号+:
.>122-125の赤沢さんがすごくよかったわ