俺のある夏の思い出を話そうと思う

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1名も無き被検体774号+
見てってくれ
質問には支障をきたさない程度に随時答えていこうと思う
2名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:55:43.90 ID:RVX+Ozdo0
パンツ脱いだ
3名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:55:51.83 ID:gQbeS8/c0
俺はバスケが好きだ。
中学からやっていて、高校でも途中までやってた。
一人で練習するのが好きで、よく近所の公園で練習してた。
高校入ってからは、時間がなく、学校でできたので、あまり行かなくなっていたが、部活をやめてしばらくしてまた行くようになってた
4名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:56:15.17 ID:fWw0yIbM0
壁|・ω・`) チラッ!!
5名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:56:38.37 ID:gQbeS8/c0
>>2パンツははいとけ

その公園は広場と遊具があり、ちっちゃい子もたくさんいた。
いつも3時ごろに公園について、1~2時間汗を流していた。
地元の中学生、つまり俺の後輩なんかもたまに混ざって一緒にやっていた。
6名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:57:07.94 ID:gQbeS8/c0
ある日、いつも通りバスケをしていたら、ブランコに一人でゆられている女の子がいた。
思い返せば何度も見た顔ではあったが、話したのはその日が初めてだった。
リングに弾かれたボールがその子に向かって転がっていって、拾ってくれた。
ありがとう、とお礼を言うと、
「お兄さん上手ですね」
と少女が口を開いた。
そんなことないよ、と返して、俺はコートに戻った。
7名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:57:38.05 ID:gQbeS8/c0
それからもシューティングしたりしていたが、少女はずっとこちらを見つめていた。
休憩がてら、少女の方に近寄り、一緒にやるかい?と誘った。
少女は満面の笑みでうなずき、それから20分ほどやっていたが、少女がばててしまったため、ベンチで話をすることにした。
8名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:58:09.41 ID:fWw0yIbM0

  (´ー` )  ここは危険だよ…おじさんと隠れようね
  ノ(    )\('-')
   ノωヽ  只ヽ....
9名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:58:11.76 ID:gQbeS8/c0
夏美と名乗ったその子は中学1年生だった。
少し体格がよく、ジーパンにシャツというシンプルな格好をしていて、あまりオシャレをするようなタイプではなさそうだった。
一人で何をしていたの?と聞くと、特に何も・・・と、言葉を濁した。
俺は明日もいると思うからよかったらまたやろうよ、と言ってその日は別れた。
10名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:59:01.71 ID:gQbeS8/c0
>>8そんなんちゃうわwwww

それ以来2人でよくバスケをするようになった。
俺が公園に姿を見せる日はいつも夏美もいたので、毎日公園にいたのかもしれない。
夏美は初心者だったし、あまり運動しないようなので、最初はすごく下手だったけど、
楽しくプレイするところを見るのが俺は好きだった。
11名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 22:59:41.86 ID:gQbeS8/c0
ある日、いつものようにバスケをしていると夏美がやってきた。よく見ると靴を履いていなかった。学校の友達に隠されたと言って泣き始めた。
夏美が泣きやむまで背中をさすってあげた。
隠された靴を探しに行こうよと言って、俺は自転車の後ろに夏美をのせた。
俺の母校でもある中学校に入って靴を探し始めた。俺にはそういうのに心当たりがあったため、靴はすぐに見つかった。ゴミ収集場所に埋もれていた。
12名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:00:09.29 ID:gQbeS8/c0
先生方につかまるのも面倒だと思い、すぐ学校を出て近くの川の河川敷の階段に腰を下ろした。
夏美が話し始めた。小学校のころからいじめられていて、中学に入って少しエスカレートした、と言ってまた泣き始めた。俺はただ話に耳を傾けた。
空が赤くなるころに、夏美を家まで送った。
その足で俺は近所のホームセンターへ向かった。
13名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:00:09.64 ID:RVX+Ozdo0
>>9
女 スペック
14名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:02:09.61 ID:gQbeS8/c0
>>9当時中学1年生
身長は160ないくらい少しふっくら体型
その時は別に可愛いという感じじゃあなかった

次の日、公園に行くと夏美がそこで待っていた。制服を着ていなかった理由を聞くと、学校に行かなかったから、と少しばつの悪い顔で答えた。
俺も今日はサボってるから、と笑うと、夏美の顔も晴れた。
それに安心した俺は、夏美にバスケットボールを手渡した。
夏美はきょとんとしていたから、プレゼントだと教えてあげると、すごくうれしそうな顔をして、シュートを打ち始めた。
「バスケを教えてください。夏美、バスケで見返してやりたい」
少しうるんだ瞳で、はっきりとこう言われた。俺はいいよ、でも厳しいよ、と言って、二人で笑った。
15夏美:2012/03/06(火) 23:02:58.64 ID:gQbeS8/c0
二人が初めて話をしてから、3か月が立つ頃、夏美はすっかり痩せて、体も少したくましくなった。最初は全然持たなかったのに、今では1時間バスケをしても大丈夫になった。相変わらずいじめは続いていたけれど、
「夏美にはバスケがある」
「放課後はお兄ちゃんに会える」
そう思うだけで、毎日が楽しかった。もらったボールで一人で練習も続けた。
16夏美:2012/03/06(火) 23:04:06.71 ID:gQbeS8/c0
季節が秋に変わり、学校では球技大会の話で持ちきりだった。
夏美はなんとかバスケに出たかったけれど、男バスにイケメンの人がいるからか、女子は皆バスケに出たがった。
中学に入学してから初めて意見をいったから、周りのみんなは驚いていた。
先生の前では女子たちも夏美に嫌がらせできないので、じゃんけんでメンバーを決めることになった。
じゃんけんで勝った夏美をまたいじめたけれど、決して折れることはなかった。
17夏美:2012/03/06(火) 23:04:47.58 ID:gQbeS8/c0
お兄ちゃんに、その話をすると、
「そうか。よかったね!もっと練習しなくちゃね。」
って言って、ぐしゃぐしゃになった髪を束ねてくれた。
「経験者とやるのと、素人とやるのとじゃ勝手が違うから」
「自分の得意なプレイばかりするといいよ」
「緊張しても焦っちゃだめだよ。リラックスして」
「仲間がパスしてくれないことはよくある。自分からもらいに行くんだよ」
お兄ちゃんは、たくさんアドバイスしてくれた。夏美が良いプレイをすると必ず拍手してくれた。お兄ちゃんに褒めてもらいたくて、必死に練習した。
18名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:04:53.79 ID:fWw0yIbM0
なぜ名前を夏美にしてるんw(´・ω・`)
19名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:05:11.47 ID:lxHwuG+cO
>>11
なんで背中さするん?
まじできもいわ

お前対人関係とか問題有りなタイプだろ

20夏美:2012/03/06(火) 23:05:49.58 ID:gQbeS8/c0
>>18名前が夏美の時は夏美視点ね

球技大会当日、すごく緊張したけれど、お兄ちゃんに言われた通り、深呼吸してリラックスした。チームの人は全然夏美にパスしてくれなかったけど、相手から奪い取ったりして、たくさん点を決めた。1試合目が終わると、
「夏美うまいね!バスケやってたの?」
「夏美すごい!次もよろしくね!」
って皆に褒められて、すごくうれしかった。
21夏美:2012/03/06(火) 23:07:07.55 ID:gQbeS8/c0
>>19え?泣いてる人の背中さすらん?おれだけ?

次も、その次も勝って、夏美のクラスは優勝した。代表者に選ばれて賞状をもらった時、泣きそうになった。
次の日、女バスの顧問の先生に、
「バスケ部に入らない?」
って言われた。すごくうれしくて、家に帰ってお母さんに話したら、いいよ!がんばんなさいよ!って言ってくれた。
すぐに公園に行って、お兄ちゃんに話した。
22夏美:2012/03/06(火) 23:07:42.66 ID:gQbeS8/c0
「球技大会優勝したよ!」
「ホントか!おめでとう!」
「うん!そしてね・・・バスケ部に入ることになったの!」
「そうか!それはよかったね!」
「お母さんも頑張れって言ってくれた!すごく楽しみ!」
「そうか。・・・・ところで、バッシュはあるの?」
「・・・・持ってない」
「じゃあ、買いに行こう!」
ってお兄ちゃんが言うから、自転車の後ろに乗った。
23夏美:2012/03/06(火) 23:08:25.45 ID:gQbeS8/c0
2回目だけど、今回はお兄ちゃんに抱きついた。顔を背中に寄せると、汗と土のにおいがした。お兄ちゃんはバッシュについてのウンチクを、嬉しそうに語ってたけど、あんまり覚えてない。すごく夢みたいな時間だった。
スポーツショップでは、お兄ちゃんが店員さんにあれこれ聞いてくれて、なんかデートしてるみたいだった。バッシュは買ってもらったけど、値段を見たら8000円もして申し訳なかった。
お兄ちゃんは「バスケに金使わないで何に使うのさ?」って笑ってたけど。
24名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:08:31.40 ID:lU+Vntzb0
あーあアフィがネタ書いとるわ
ツッコミどころ満載まんこ!
25名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:09:28.21 ID:kJRFgguF0
吐きそうな人の背中ならさするが
26夏美:2012/03/06(火) 23:09:52.53 ID:gQbeS8/c0
帰り際、夏美の家の前でお兄ちゃんが「ボールの中には何が入ってると思う?」って聞いてきた。
夏美は分からなかったから、「空気?」って答えたらお兄ちゃんは、「夢が詰まってるんだよ」って言ったのがおかしかった。
「だから、そのボールをいつもパンパンにするんだよ。部活では辛いこともあると思うけど」お兄ちゃんはそう言って行ってしまった。
その日は寝れなかった。
バッシュを見て、ボールを見て、お兄ちゃんの顔を思い浮かべた。
大好きです、って何度もつぶやいた。
嬉しくてうれしくてたまらなかった。
27夏美:2012/03/06(火) 23:11:36.30 ID:gQbeS8/c0
>>25そうか・・・俺ずっと泣いてる人だと思ってたわwwww

その日は雨が降っていた。
地下鉄を降りて、階段を上り、傘をさした。
歩きながら今日の面接のことを思い出す。
高校中退であることを暗にバカにされることは、慣れているとはいえ好ましいものではなかった。
2日後に電話がかかってきて、俺はメモ帳に18本目の×を書いた。
ため息をつくが、すぐにまた電話をかけた。カレンダーに時間を書き込んで、俺はコンビニに向かう。
28夏美:2012/03/06(火) 23:12:48.04 ID:gQbeS8/c0
>>27スマンここから俺視点です

声をかけられたのはその帰り道だった。
振りかえると、高校時代の友人がいた。
今日暇か?と聞かれたから、そうだと答えると、じゃあ飲みに行こうぜ、と言う。
友人について居酒屋にはいった。
久々の友達との再会に喜んで、思い出話に花が咲いた。髪を茶色く染めた友人は、大学生活を謳歌しているようで、少しうらやましかった。
29名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:13:09.78 ID:kJRFgguF0
>>27
名前が夏美だぞ
30名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:13:54.71 ID:gQbeS8/c0
「お前は何してんの?」と聞かれても返答に困るが、
それを察した友人は、「息してんだろ?」と言って笑ってごまかしてくれた。
店を出て、家に向かう道すがら、友人は合コンを提案してきた。
「どうせ彼女いないんだろ?」と言われるのは少し腹が立ったが、それでもその通りなので、行かせてもらうことにした。
家に帰ってカレンダーに印をつける。無職なのに忙しくなったな、と息をもらした。
31名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:15:03.95 ID:gQbeS8/c0
>>29スマンwww

翌日、昨日の友人から電話があって、俺はバーに向かった。
着いてみると友人はすでに席についていて、隣には女性が一人座っていた。
彼女さんらしい。なかなかに可愛い子で、それでいて知的な印象を受けた。
俺も自己紹介を済ませ、モスコミュールを頼んだ。
32名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:16:10.89 ID:gQbeS8/c0
「特に用事はないんだけど」と言われ少し拍子抜けしたが、こいつらしいな、と少しほほえましくもあった。
彼女さんは合コンのことは知っているようで、「絶対人気でしょ」とか、「彼女いないとか嘘だよね?」とかしきりに褒めるので、
俺はついついにやけてしまう。
友人はマスターと知り合いなようで、俺の知らないゲームの話なんかしたりして盛り上がっていた。
33名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:17:15.82 ID:gQbeS8/c0
3杯目にダニエルロックを頼むころになると、
友人は顔を真っ赤にして、彼女さんにあーでもないこーでもないと説教していた。
彼女さんはそれを静かに聞いていたし、
マスターもにやけながらその光景を眺めていたので、普段からそうなのかもしれない。
友人が眠ってしまい、彼女さんは、「いつもの事なの」とほほ笑みながらこちらに振り返った。
34名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:18:20.12 ID:gQbeS8/c0
「こいつはバカだけど、かっこいいバカなんだよね。
 今日だって、高校時代の友人の話をし始めたかと思ったら、会わせるからついてこい!
 って言うもんだから、ついてくるしかないよね。見守ってあげたくなるの。」彼女は話し始めた。
「分かる気がする。」
「そうそう、合コンの話だけど、相手高校生らしいよー」
「え?嘘?」
35名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:19:00.42 ID:gQbeS8/c0
「ホント。そう言ってたもん。何か、後輩なんだって。」
「なんの?高校の?」
「そうみたいだよ。こいつが他の女に手を出すようだったらうちに教えてねー。」
「わかったよ。ところでこいつどうするんだ?」
「いつものことだから気にしなくていいよ。多分すぐ起きるから」
時計を見ると終電の時間が迫っていたため、先に料金を払って店を出た。
高校生と合コンと言うことは、4歳差?最悪6歳差か・・・・。
そんなことを考えながら、地下鉄に揺られていた。
ほろ酔い気分気持ちよく、知らない間に目を閉じて、夢の中へと落ちていく。
36夏美:2012/03/06(火) 23:20:00.79 ID:gQbeS8/c0
目を覚まして時計を見ると、正午を回っていた。
部活を引退してからすごく気が抜けてるなあと最近は感じる。
服を着替えて、外に出る。部活が終わってからもランニングは欠かさずやっていた。
体力の維持と人には言っていたけれど、実際は太らないようにするためだった。
37夏美:2012/03/06(火) 23:21:09.44 ID:gQbeS8/c0
昔は見た目なんか気にしなかったなあ、なんて思いながら土手の上を走る。
出身の中学の生徒がぞろぞろ歩いてるのが見えた。心の中で、部活がんばれ!と応援する。
折り返して家に向かって走っているところで携帯が鳴った。
来週の合コンの話についてのメールだった。
合コンなんて初めてだから、ちょっとドキドキした。
部活終わってから、みんながずいぶんアクティブになったのが、少し可笑しい。
相手が誰とか、詳しい話はあんまり聞いていないから、今日優子に会って話を聞く予定だった。
38夏美:2012/03/06(火) 23:22:18.41 ID:gQbeS8/c0
ランニングを終えて、シャワーを浴びる。
時間はまだあったから、借りていたDVDを見て時間を潰した。

そのうちに外が暗くなってきて、待ち合わせ場所の居酒屋に向かう。
普段お酒を飲んだりしないけど、酒豪の優子と遊ぶ時は大体居酒屋だった。
オレンジジュースと生ビールで乾杯をして、普段通りの他愛もない話が始まった。
優子が話すのはもっぱら彼氏のことだったが、最近は愚痴しか聞かない。
「もう愛想尽きたから、合コンでいい人がいたら別れるんだー」と言う優子が少し怖い。
39夏美:2012/03/06(火) 23:23:20.56 ID:gQbeS8/c0
話していると、男2人の席を挟んで二つ隣りにぞろぞろ大学生らしき人たちがやってきた。
聞き耳を立てていると、どうやら合コンの様だった。
「合コンってはたから見ると滑稽だよねー」と優子は言う。
「そういえば相手はどんな人たちなの?」
「大学生だって。あんまり知らないんだよねー」
「え、そうなの?なにで知り合ったの?」
「ほら、Mixi。なんかうちの高校の卒業生らしいよ」
40夏美:2012/03/06(火) 23:24:10.91 ID:gQbeS8/c0
「へーそうなんだー・・・」
「ところで夏美、いいの?」
「なにが?」
「好きな人とかいないの?夏美もてるじゃない。あんまりそういう話聞かないけど」
「あんまり興味なくて。好きな人はいないし」
「ひろ君とはどうなったの?」
「結構前の話じゃん。とっくに別れたよ」
「へー・・・・なんで?」
41夏美:2012/03/06(火) 23:25:03.27 ID:gQbeS8/c0
自分で言うのも何だけど、高校入ってから夏美はもてる方だった。
ただ付き合うことはほとんどなかったし、一回付き合ってもキスもしないで別れた。
優子はその度に、理由を問い詰めた。
正直自分でもわかってはいるけれど、認めたくはなかった。
どうしようもないことだから忘れよう、とずっと自分に言い聞かせていた。
優子は高校で一番仲がいい友達だけど、その事を話したことはなかった。
それでも、相手が高校のOBと聞いて、期待してしまったのは認めざるを得なかった。
42夏美:2012/03/06(火) 23:26:02.42 ID:gQbeS8/c0
合コンの人たちの盛り上がりが最高潮に達するころ、
優子も限界に近かったから、会計を済まして店を出た。
夜になっても夏の暑さは衰えず、肩に手を回す優子は汗臭かった。
吐かないだけましかな、と思った矢先、優子がうずくまった。
優子が嘔吐するのは部活以来で、思い出してちょっと笑ってしまった。
43名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:27:03.87 ID:gQbeS8/c0
友人が嘔吐するのは入部以来で、驚いて目を見開いてしまった。
「珍しいな」と言うと「昨日負けたしな」と言ってまた吐いた。
山が赤く色づきはじめ、夏服から学ランに着替える生徒が多い中、バスケ部は滝の様な汗を流していた。
大会が近いから、練習も張りつめた空気が漂っていた。
普段は適当が服を着て歩いているようなだらしないこの男ですら、懸命に体を動かしていた。
44名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:28:23.46 ID:gQbeS8/c0
ベンチ入りギリギリの俺みたいなやつらは大会前はいつもギスギスしている。
俺はこの大会では絶対にベンチ入りすると心に決めていた。
だからいつにも増して練習に力を入れた。
週末になると練習試合があり、平日は練習、週末になるとまた練習試合が続いた。
強豪校ではありがちだが、ベンチに入れないメンバーは普段の練習であまり目をかけてもらえないため、
見せ場は練習試合にしかなく、週末になるとあまりお互い口を利かなかった。
45名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:29:31.06 ID:gQbeS8/c0
ピリピリした空気の中で、みんなチャンスを狙っていたし、俺もそうだった。
はっきり言って自信はあった。
練習試合でもいい活躍はできていたと思うし、普段の努力も褒められたものだったと思う。
実際にコーチもそれは認めていた。
だからこそ、納得がいかず、大会前日に俺はコーチに食ってかかった。
「なんで俺がメンバーじゃないんですか?」
46名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:30:51.10 ID:gQbeS8/c0
「下手糞が何言ってんだ?」
「確かに俺は下手ですが、あいつやあいつよりはうまい自信があります」
「それはそうだ。だからなんだ」
「それならなんで俺がメンバーじゃないんですか?」
「お前は背が小さい。下手でもあいつらは背がでかいからだ」
「そんなの納得いきません!」
「これはバスケなんだ。背が高い奴は有利で貴重なんだ。
 お前は確かにうまくなってきているが、お前の身長でそれくらいの実力の奴なんて腐るほどいるんだよ」
「でも俺はそいつらよりうまくなる自信があります!」
47名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:31:37.81 ID:gQbeS8/c0
「はっきり言って、お前を選手として使うことはない。
 春になればお前くらいうまい1年が入ってくる。
 お前より1年時間が多いんだ。俺はそういうやつらを鍛える。チームを強くするためにな」
「つまり・・・・俺が努力しても無駄だってことですか!!」
「そんなことはない。ただ高校の3年の間は我慢するということだ」
「そんなの・・・納得いくわけないじゃないですか!!ふざけないでください!!」
「ふざけてんのはどっちだ!!努力すれば何でもうまくいくわけじゃないんだぞ!!」
「うるさい!!もう2度と来るか!!!」
48名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:32:33.42 ID:gQbeS8/c0
それから学校をやめるまでの間はあっという間だった。
それまで自分のすべてだったものがなくなって、何もかもに絶望してしまった。
もう2度とバスケをしたくないとも思った。
日増しに俺はあれていった。チームメイトと言葉を交わすこともなくなった。
最後に友人と口を聞いたのは学校をやめる日だった。
「よぉ・・・学校やめるんだってな」
「今日で終わりだ」
「淋しくなるわ・・・」
「俺はそうは思わない」
「・・・・・もうバスケはしないのか?」
「分からない。でもしばらくはしたくない」
49名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:33:36.24 ID:gQbeS8/c0
「そうか・・・・恨んでるか?あいつのこと」
「当たり前だろ。あんなのはコーチ失格だ。スタメンのお前には分からないだろうが」
「そうだよなあ・・・・・なあ」
「なんだ」
「もしお前がコーチだったらどうしたよ?」
「・・・・・バスケが嫌いになるような指導はしない。絶対だ。弱くてもいい。」
「そうか・・・・これからどうするんだ?」
「分からない。何も俺には分からない」
「いつでも連絡して来いよ。お前は俺の味方だからな」
「分かった・・・・・ありがとう。じゃあな」
「ああ、じゃあな・・・・」
50名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:34:15.34 ID:gQbeS8/c0
俺は校門を出て、振り返って校舎を眺めたが、淋しさ一つ感じなかった。
これからのことに思いを馳せても、心は沈むばかりだった。
もしこれが運命なら、こんなに残酷なことはないじゃないか、と思った。

51名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:35:25.20 ID:gQbeS8/c0
ちょっと一回休憩します
今日は2時からPCに張り付いてたんで目がすごい痛いwww
52名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:36:18.02 ID:kJRFgguF0
ごゆるりと
53名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:41:32.85 ID:xBvyMIB20
創作ってこと?(´ω`)
54名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:43:21.51 ID:DyMXW+VS0
夏美の心の声まで聞こえちゃってるしなw
55名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:44:43.94 ID:gQbeS8/c0
>>53>>54最後まで読んでくれればどういうことか分かるよ
じゃあ続き書くね

56名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:45:50.54 ID:kJRFgguF0
デッドエンドは駄目な
57夏美:2012/03/06(火) 23:46:02.12 ID:gQbeS8/c0
夏美は、もしこれが運命なら、こんなにうれしいことはないじゃないか、と思った。
まさか、とは思ったが何度見直しても本人にしか思えなかった。
しゃべり方、声、仕草、どれをとっても、初恋の人を思い出させた。
合コンが進んでいく中で、慣れない夏美は、なかなか話しかけられずにいた。
向こうに気づいてる素振りはない。もしかしたらもう忘れているのかもしれない。
そう思うと胸が張り裂けそうだった。優子に合図を送って、トイレに呼んだ。
58夏美:2012/03/06(火) 23:47:13.21 ID:gQbeS8/c0
>>56デッドエンドはないから安心してくれ

「なになに〜?気になる人いたの?」
「まあ、そんな感じ」
「お!珍しいねえ。どの人?」
「端でずっとタバコ吸ってた人」
「え?・・・・何か冴えない人選ぶね・・・」
「うん、まあ」
「うーん、よし!まかせんしゃい!この優子ちゃんに!」
59夏美:2012/03/06(火) 23:48:43.06 ID:gQbeS8/c0
卓に戻ると、優子は席替えを提案した。
4対4のくじ引きで、どうやったのか知らないけど、夏美は彼の隣になった。
でも、いざとなったらなかなか話しかけられず、おどおどしていた。
もし違う人だったらどうしよう。もし覚えてなかったらどうしよう。
そう思うといてもたってもいられなく、でも話しかけられず、とにかく飲むペースだけが早くなった。
彼はと言えば、じっとこっちを見たかと思えば、別の子をじっと見て、何を考えてるのかわからなかった。
60夏美:2012/03/06(火) 23:50:03.00 ID:gQbeS8/c0
そうやって時間ばっかり過ぎてしまい、1次会が終わってしまった。
優子や相手の幹事はカラオケに行くことを提案した。
皆それに乗り気だったし、もちろん夏美も行きたかったが、
普段飲みなれていない上ペースが速かったため、悩んだ。
でも、悩んだ端から、頭にもやがかかり、ただ流されるままにカラオケに向かう一同の後を追おうとした。

「おい、待ってくれ」
61夏美:2012/03/06(火) 23:50:51.97 ID:gQbeS8/c0
自己紹介からずっとしゃべらなかった彼がついに口を開いた。
「この子飲みすぎだろ。カラオケは無理だ。」
「夏美!いつの間にそんなに飲んだの?」
「ほぇ?優子?そんなに・・・飲んでないよ?」

倒れそうになる体を彼が支えてくれる。

「無理だな。俺が送ってく」
「いいんですか?じゃあ、お願いします!」

力の抜けた私を彼がおんぶしてくれる。

「じゃあみんな楽しんで」
背中からはあの時の汗のにおいがしたような気がした。
62名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:51:24.40 ID:5VK39cl40
今北産業
63夏美:2012/03/06(火) 23:51:49.57 ID:gQbeS8/c0
「・・・ぃ・・・ぉい」
「・・・・・・」
「おい!」
「はい?」
「ようやく起きたか。駅に着いたぞ」
「え?・・・・あ!す、すみません!」
「いや、いいんだけど」
「ごめんなさい!迷惑かけてしまって!」
「だからいいって。ここからは一人で帰れるか?」
「あ、はい!」
「大丈夫そうだな。じゃあ気をつけて帰れよ」
「はい!・・・・・」
「ん?なんだ?」
「あの・・・・やっぱり送ってもらっていいですか?」
64夏美:2012/03/06(火) 23:53:22.80 ID:gQbeS8/c0
電飾の眩しいパチンコ店、
暗くなった大型スーパー、
中からにぎやかな音が聞こえる居酒屋。
その前を過ぎていく間、彼は一言も話さなかったし、こちらを見ることもなかった。
心臓は高鳴り、足は震えていた。
でも夏美はこう思った。ここで言わなきゃ、後悔する!忘れててもいい。
はっきりさせなくちゃいけない!
65夏美:2012/03/06(火) 23:54:30.78 ID:gQbeS8/c0
「私の事・・・覚えてますか?」
「・・・・・なんのこと?」
「夏美です!私の事覚えてますか!」
「・・・・・・・・・やっぱりわかったかー」
「え?気づいてたんですか?」
「最初からわかってたよ。だから席替えで隣にしてもらったんだから」
「じゃあ、なんで何も言わなかったんですか!」
66夏美:2012/03/06(火) 23:56:40.27 ID:gQbeS8/c0
>>62幼女夏美とロリ俺
バスケで仲良く
合コンで再会

「まあ、俺の事嫌ってんじゃないかな、と思って」
「そんなわけないじゃないですか」
「はは・・・そうだと嬉しいよ」
「じゃあ、ちょっと話してきませんか?」
それから二人であの時の公園へ向かった。
あの時と同じ道を、あの時と同じ気持ちを抱きながら、少し変わってしまった景色の中で、
もう五年も前の思い出話をして歩いた。
67名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:57:35.60 ID:gQbeS8/c0

はっきり言って、その時の俺にはもう限界だった。
悪いのが自分だと分かっていながら、その状況をどうする事も出来ずにいた。
高校中退。そのレッテル一つで、周りには相手にされず、友達も離れた。
家族は、大学に進学した兄と俺を比べ、とにかく俺を責めた。
愛情なのは分かっても、その時の俺にはそう感じられた。
いつもピリピリしていて、バイト先でももう嫌われていた。
68名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:58:22.64 ID:gQbeS8/c0
そんな中で、バスケは唯一の救いだった。
一度嫌っても、やっぱりバスケから離れることができなかった。
何より夏美の成長を見るのが楽しかった。
妹ができたようで、俺に頼ってくれるのがうれしかった。
夏美を褒めると、いつも満面の笑みを見せてくれるのが嬉しくて、
いつしかむしろ俺が夏美に依存していたような気がする。
69名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:59:34.84 ID:gQbeS8/c0
それに気づいた時に、このままではいけない、と思った。
正直、夏美が俺に好意を抱いてるのは分かっていたからだ。
だから、夏美が一人でやっていけるようになったら、夏美には会わないようにしようと決めた。

夏美にバッシュを買ってあげてから、俺はあの公園でバスケをしなくなった。
70名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:00:04.59 ID:9lwg4FEp0
>>42で会計して外に出たのになんで>>57でまた合コンしてんだ?
71名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:00:20.94 ID:gQbeS8/c0
毎日バイトバイト、家に帰れば小言。
それに耐えながら、ただ酒を飲むことで、現実から逃避していた。
1週間経ち、2週間経ち、1カ月立つ頃には、もうすっかり秋も深まり、夏美の事を思い出すことも少なくなった。
公園に顔を出してみようと思うこともあったが、それではだめだと思い、決して行かないようにした。
72名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:03:36.64 ID:gQbeS8/c0
>>70分かりずらい書き方してごめんね
夏美と優子が2人で来週の合コンの話をしてる
そこに知らん合コン連中がやってきた
おk?

生活は変わるわけではなかったが、心の中では変化があった。
酒を飲んでも何も満たされないと感じ始め、すでに鬱憤のはけ口はなくなっていた。
そしてその日、俺は家を飛び出した。
行くあてがあったわけじゃなかったし、ろくに荷物もなく家を出た俺は、とにかく自転車を飛ばした。
大声で叫び、そして泣いた。何も考えずに、走り続けた。
73名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:05:42.05 ID:gQbeS8/c0
気づいたら俺はあの公園の前にいた。ブランコには、夏美の姿があった。
「お兄ちゃん・・・」
「夏美・・・か?」
「お兄ちゃん!!」
「久しぶりだなぁ・・」
「なんでいなくなっちゃったの?!どうして?!夏美のこと嫌いになったの?!」
「いや、そういうわけじゃないよ・・・」
「じゃあなんで?!」
「ごめんな・・・」
74名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:06:58.70 ID:gQbeS8/c0
「お兄ちゃんに褒めてもらいたくて、いっぱい練習したんだよ!!
 バスケ部の事とか!学校の事とか!全部話したかったんだから!!」
夏美は震えていた。ずっと俺を待っていたんだろうか。冷たい夏美の体を抱きしめた。涙がシャツを濡らした。ただ謝ることしかできなかった。
「夏美ね!・・・・夏美、お兄ちゃんの事が好き。ずっと会いたかった。」
「そうか・・・」
「これからは会えるよね?またこの公園に来てくれるよね?」
「・・・・・いや」
75名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:07:23.22 ID:4DyRknJT0
「なんで?まだバスケ教えてほしいよ!まだ夏美下手だもん!」
「もう夏美は十分うまくなったよ。強くなった」
「まだだもん!お兄ちゃんがいないとだめだもん!!」
「そんなことないよ」
「そうだもん!!お兄ちゃんは夏美のこと嫌いなの?!」
「そんなわけないじゃないか」
「じゃあどうして?・・・」
「・・・・・・・」
「もう会えないの?」
「・・・・・かもしれない・・・」
「いやだあああ!!!!!」
「泣かないでくれ・・・・」
76名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:08:49.94 ID:4DyRknJT0
夏美がこんなにも俺の事を思ってくれていたなんて。
俺には計り知れないくらい、夏美の中での俺は大きい存在だったなんて。
でも、だからこそ、このままではいけなかった。
お別れをしなくては行けなかった。
77名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:09:24.69 ID:4DyRknJT0
「夏美。聞いてくれ。俺はもうこの公園には来れない。
 この街を出てくことになると思う。夏美と一緒に遊ぶのはすごく楽しかった。
 夏美は強くなった。これからは、学校の仲間と一緒にやっていくんだ」
「・・・・お兄ちゃんじゃなきゃ・・・いやだ・・・」
「俺はもう行かなくちゃならないんだ・・・・分かってくれ」
「お別れしなくちゃいけないんなら分かりたくないよ!!」
「夏美・・・」
「いやだ!・・・行かないでよ!!」
「夏美!」
78名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:10:07.98 ID:4DyRknJT0
そっと夏美の唇に口をつけた。一瞬。
俺にとっても夏美との別れは辛かった。
でも、俺の気持ちは夏美のそれとは違うものだったし、こっちの事情に夏美を巻き込むわけにも行けない。
驚いた夏美の瞳を見つめて、俺はこう告げた。
「じゃあな。夏美。元気でな」
俺は夏美を置いて走り出した。気づいたら俺も泣いていた。
79名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:11:36.47 ID:4DyRknJT0

「あれからずっと探し続けたんですからね」
大きくなって、綺麗になった夏美はブランコに揺られている。
「だよなあ・・・悪かった」
「もう、謝らないでくださいよ」
「・・・・・・」
「高校も同じとこ受けて。先生に聞いたら退学したって聞くし。
 もともと自分の事はあんまり話してくれなかったから全然見つからなかったんですからね」
「スマン・・・」
「もう!・・・でも、会えてうれしいです。こんなにうれしいことってないです」
80名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:12:04.38 ID:kRmxot5D0
明日結婚する2人でこれ書いてますオチですか?
81名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:13:06.16 ID:4DyRknJT0
「そうか・・・」
「嬉しくないんですか?」
「いや、うれしいよ・・・でも俺は変わったぞ。
 あの時みたいに夏美に何か言えるような人間じゃない」
「それでもいいんです!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんですから」
「そうか、ありがとな」
「・・・・一つだけ教えてください。あの時お兄ちゃんは夏美の事好きでしたか?」
82名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:14:33.15 ID:9lwg4FEp0
>>79からは合コン後に戻ったのか
わかりづらい・・・
83名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:14:57.40 ID:4DyRknJT0
「・・・好きだったけど・・・・妹みたいなもんだったからな」
「嫌ってたわけではないんですね?」
「そうだよ」
「ならよかった!」
「よかったんだ?」
「そうですよ!・・・・・・じゃあこれからは」
「これからは?」
「また会えますよね?・・・もう夏美の前からいなくならないですよね?」
「え?・・・あ、あー・・・」
「約束してくれますよね?」
「・・・・・うん、約束するよ」
夏美は泣いていたし、俺も泣いていたと思う。
あの時とは違う涙を流しながら、俺は夏美にキスをした。
84おちんちんBelong:2012/03/07(水) 00:15:02.18 ID:sGSWJ5/C0
夏美死にましたでこれ書いてますオチですか?
85名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:15:33.50 ID:4DyRknJT0
あれから4度目の夏が訪れた頃に俺は夏美にプロポーズした。
最近、夏美の実家にお邪魔したら、夏美の当時の日記が出てきた。
夏美はえらく恥ずかしがってたけど、俺にとってもそれは大事なことなわけで。
だから、書きとめておこうと思う。いつか子供が大きくなったら話してあげよう。
美しい夏の思い出を。
86 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/03/07(水) 00:15:53.52 ID:29XNIy3B0
>>80
しーっ
87名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:17:20.21 ID:4DyRknJT0
と言うことで長々と書いてすみません
これで一応終わりです
もともとスレに載せるために書いてたわけではなかったんで
分かりずらい書き方してますね、ごめんなさい
と言うことで質問あれば
88名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:18:01.49 ID:Gpy0TcQg0
今の状況kwsk
89名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:18:38.11 ID:0UYTM3Ip0
>>84
死ーっ
90名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:18:51.75 ID:9lwg4FEp0
高校生に酒のましちゃダメでしょw
91名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:19:31.49 ID:0UYTM3Ip0
あっ、えっ、乙です
92名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:20:02.96 ID:4DyRknJT0
夏美は身ごもっています
俺は夢であった自営業をやっています
飲食で2年半たって最近ようやく軌道に乗り始めました
現在は2人でマンション暮らしです
93名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:20:49.67 ID:4DyRknJT0
>>90その通りですごめんなさい
>>91あ、ありがとう
94名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:23:30.40 ID:9lwg4FEp0
まあハッピーエンドならよいよ

でもまったく夏っぽくなかったぞ夏美の名前以外は
95 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/03/07(水) 00:24:26.24 ID:29XNIy3B0
なんか半端ない不完全燃焼感w
96名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:24:38.89 ID:SrqHyA/F0
>>94
ワロタww
97名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:24:52.85 ID:4DyRknJT0
>>94そうかwwwwちょっとこじつけだったなwww夏美も仮名だしwww
98名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:25:28.25 ID:4DyRknJT0
>>95再会してからの話を書いたほうがよかったかな?
99 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/03/07(水) 00:29:55.87 ID:29XNIy3B0
>>98
おう、頼むわ
100名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:29:58.13 ID:kMKONGwxi
>>94
スレタイが間違ってるんじゃね?

×俺のある夏の思い出を話そうと思う
○俺のある夏美の思い出を話そうと思う
101名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:30:07.90 ID:HT3X8vEh0
書いてくれよ
102名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:33:42.76 ID:4DyRknJT0
>>100その通りだったな
そろそろ寝ないと怒られるんでちょっとだけ書くよ

あれから半年して俺が告白して付き合うことになった
二人で何度もデートしたりしたけど、大体バスケしてたwww
夏美は高校卒業後体育大学に進学して四年間バスケ部の主要メンバーとして活躍
103名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:35:57.45 ID:4DyRknJT0
一方俺は再会からすぐに
友人と行ったバーで働かせてもらいました
最初からあそこに連れて行ったのはマスターに紹介するためだったとかなんだとか
彼女さんから色々聞いた話によると
高校時代に俺を尊敬してたのに力になってやれなかったのを悔やんでたらしい
それで恩返しのつもりだったんだって
いい友をもったよ
104名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:37:21.24 ID:9lwg4FEp0
今は夏美の方がバスケうまそうじゃないかw
105名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:38:22.13 ID:4DyRknJT0
そこで働いてる間に経験積んで金溜めた
夏美は毎週店に来て一緒に帰ってたなあ
夏美が二十歳になったのを機に同棲を始めた
最初夏美はあんまり家事ができなかったんだけど
悔しかったのか半年経つ頃にはスーパー主婦って感じですた
106名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:41:19.08 ID:4DyRknJT0
>>104その通りwww勝てなくなっちゃったwww

そこのお店で1年ほど働いてから自立してお店出すことに決めて
友人やマスターにも協力してもらってなんとかお店出すことができました
最初は売り上げが芳しくなかったけど
夏美は家の事をしっかりやってくれたし
新たな人とのつながりのおかげで今までなんとかやって来れてます
107名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:44:07.48 ID:9lwg4FEp0
中学生の夏美には>>1はヒーローだったんだろうなー
合コンで再会ってのがすごい。実は誰かが根回ししたんじゃないか?
108名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:44:40.52 ID:4DyRknJT0
一回だけ夏美がぶち切れた事があって
俺が自分のお店出してからお客さんがつくようになってから
よくお客さんと遊びに行ったりしてたんだよね
まあそういう関係も大事だからさ
それでいつもいる女性のお客さんにアプローチされてて
俺はいつも断ってたんだけど
ある時俺に言いよってるときにちょうど夏美が店に来て
修羅と化しました
俺も怒られました
109名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:46:17.62 ID:4DyRknJT0
>>107そう思ってくれてたことを当時俺は理解してなかったんだよな
根回ししてたわけじゃないよ
まあひとえに夏美が俺を追って同じ高校来てくれたのが功を奏したんだね

まあ後日談はこんな感じです
110名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:50:42.60 ID:4DyRknJT0
じゃあもう寝ますね
読んでくれた人ありがとうございます
111 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2012/03/07(水) 00:51:51.63 ID:29XNIy3B0
>>110
おつー
112名も無き被検体774号+:2012/03/07(水) 00:59:31.06 ID:BqYFmDmN0
>>1
乙!!!
113名も無き被検体774号+
>>1おつ!