うちの猫が虐待してくる

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223名も無き被検体774号+
315 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/12/22(月) 11:17:08 ID:bCfZpyp20 [1/3]
>>304-305のつづき

子猫たちはまだ乳飲み子です。
K3が埋葬されて、すでに数時間経っていて、腹を空かせたチビたちはニイニイ鳴きじゃくっていました。
急がねばなりません。

私は急遽ATMで現金を引き出し、そのお金を握り締めて電車に飛び乗りました。
両親と暮らしていた当時の家から、父方の祖母の家のある村まで、特急と鈍行を乗り継いで約2時間半。
子猫たちの様子を案じながらさらにタクシーで20分走って、ようやくたどり着きました。

ちょうど祖母は在宅中でした。
慣れない遠出で軽く昂ぶった私の説明は的を射ませんでしたが、祖母は事情を察してくれました。
祖母は近所に猫を数匹飼っている家がいるから、そこでどうしたら良いか訊いてきてやる、と言い、
私の手から子猫たちを受け取りました。
224名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 23:35:47.01 ID:0o9Qitfw0
316 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/12/22(月) 11:18:13 ID:bCfZpyp20 [2/3]
すぐに帰ってくるものと思っていましたが、祖母は10分待っても20分待っても帰ってきませんでした。
私は祖母の家に退屈し、幼少の頃の盆や正月にこの村でよく遊んだあたりに、散歩してみることにしました。

ところが、玄関を出ると、裏の納屋のほうから水音が聴こえてきました。
水道を出しっぱなしにしてるようで、タライに溜まった水が溢れる音がジャバジャバ響いていました。
大して興味もなく納屋に近づいて、私はハッとしました。
祖母が、こちらに背を向けてタライの前にしゃがんでいました。
その祖母の向こうから、辺りに響くけたたましい水音に掻き消されかけながら、確かにニャー!ニャー!と猫の鳴き声が聴こえていました。
私はそっと彼女の背後に近づきました。

祖母は、私が渡したビニール袋に無造作に手を突っ込み、適当に手が触れた子猫を1匹つまみ出しました。
そして躊躇うことなく、子猫を軽く握ったその手を水の中に沈めました。
225名も無き被検体774号+:2012/02/18(土) 23:36:37.42 ID:0o9Qitfw0
317 名前: ◆A6333/vag. [sage] 投稿日:2008/12/22(月) 11:19:12 ID:bCfZpyp20 [3/3]
子猫は水の中で激しくもがきましたが、祖母の手からは逃れられず、乳白色の液体を口から吐いて動かなくなりました。
それを見ると祖母はグンニャリした子猫を水から上げて、面倒くさそうに地面に投げ捨てました。
子猫はカッと目を見開いていて、口からダランと舌を垂れていました。
その表情のまま、ピクリとも動くことはありませんでした。
私は祖母に声を掛けることも忘れ、軽い興奮状態でその表情を凝視していました。

祖母は馴れた様子で、淡々と4匹を溺死させました。
タライの水は、子猫が吐き出した乳の残滓もあらかた流されて、透明に澄み切っていました。
蛇口をひねる音がして、突然水音が止み、私はハッと我に帰りました。
ジャリっと砂を踏む音がして、祖母がこちらに振り返り、少々うろたえた様子を見せました。