友達に女の子がぴったりと憑いていた

タイトルまんま。
十年前の話なんだけど、整理がてら思い出そうかと。

よし聞こうではないか

憑いていたとは何事

怖いよｗ

おばけなんてないさおばけなんて嘘さ
寝ぼけた>>1が見間違えたのさ

ども。
んと、とりあえず、十年前の話だから細部までは鮮明じゃない。
だから細かいところは大体の記憶をつなげてく感じで脚色する。

あの頃のおれは小六のガキで
だからいろいろ視えていたのかもしれない。
ってか、あの頃は両親がとにかく仲悪くて
そっから探るに現実逃避で視えていただけかな？
なんて今では思ってる。

ああ、ごめ。これ恐い系の話じゃないんだ。
怖かったりするかもだけど、怖くないんだ。当事者はんな感じ。
まあ、ネタだと思ってていいよｗ
今では俺も半信半疑だからｗ

では。

同級生の男友達がいた。
そいつの名前はＡで始まるからＡ君としようｗ

Ａ君と俺は仲が良かった。
ってか、俺の友達といえばＡ君しかいなかった。
よく二人で遊んでた。

遊ぶ場所は決まって俺の家。
いつも家でゲームしたりゲームしたり、ゲームしかしてなかった。
当時の俺は上記の通り霊感体質なわけで、でも、誰かに言ったりはしてなかったな。

だからギョッとしたもんだ。
Ａ君の後ろに女の子が視えた時は。

当時何歳？

あ、小6か
すまん

俺「…そのこ、だれ？」

Ａ君「はあ？なに言うとんねんｗその子ってどの子よｗｗｗ」

俺「いやその子はその子…」

と、ここで気づいた。
あ、そうか、その子生きてないんだ、と。
当時は生き霊なんて知らなかったからそう思ったってのもあるけど、直感てのもあったんだろうな。

俺「いや、なんでもない。しかしＢはゴリラそっくりだよな」

なんて世間話に戻った。

当時、幽霊が視えていた俺がなんでそんなにギョっとしたかって
そりゃ俺が臆病で怖がりってのはあったけど
びっくりするぐらい、生きてる人にしか視えなかったんだよ、まじで。

俺がそれまで視てきた幽霊ってのは、どっか生きてない感じがするのばかりだった。
それはそれで驚いていたけどねｗ
ってか、冗談抜きで小便漏らしたこともあるよｗ
頭が半分なかったり、目がなかったり、髪で顔面隠れてたり、真っ青だったり。

でも、その女の子はどう視ても生きてたんだ。

女の子……なんて呼べばいいんかな。
結局名前はわからず仕舞いだったし、んー･･･

どんな感じでくっついてたの？

花子でも貞子でも芦田愛菜でもなんでもいいから続き

まあいいやｗ
適当に呼びやすい名前思いついたら教えてねｗ

女の子もたぶん、小学生だった。
ランドセル背負ってたし。
同い年ぐらいかな？って印象。
髪は黒くて長くて、真面目な子って感じ。

俺は幽霊は見えるけど除霊とかさっぱりだった。
まあ、視えるのが恐いのばかりだったからかかわろうなんて思わなかったんだけどねｗ

その日は何事もなくそのまま終わった。
Ａ君が帰るときも女の子はＡ君に付いていったから、やっぱＡ君に憑いてるんだな、って再確認。

なにも起らなきゃいいけど、って、そんな浅い考えでいたよ。
小６だったし。

続きをお願いします

ｗｋｔｋ

貞子はかわいそうだから花子にしとくわｗ

くっついていた感じはタイトルのまんまでね。
”ぴったり”と憑いていたｗ
前から見ると張り付いているの？って疑うくらいｗ
強いて人間っぽくない部分があるとしたら、そこぐらいだったな。

ん、今思った。
Ａ君よりその子の方が、たぶん少しだけ身長が低い。
だから俺は女の子をＡ君の肩の横辺りで発見したんだろうな。

今のうち風呂入っとくか・・・

翌日。
学校に行く途中にＡ君と合流する。
花子ちゃんはＡ君の後ろにいなかった。横にいた、とかいうパターンでもなくて、いなかった。
一瞬、昨日のは見間違いかな？とか思ったけど、違った。

下校時にはいたんだよね、花子ちゃん。
校門の陰に隠れてこっちを見てた。

……幽霊が隠れてる？って謎めいたなｗ

一応、学校の中でＡ君になにかあったのかを尋ねてみたりもしたっけ。

俺「最近体調悪かったりしない？」

Ａ君「ん？全然」

俺「そ、ならいいや」

とまあこの程度。
見た目も怖くないし悪霊的なもんではないのかな？と考えてた。
もし悪霊だったらそれはそれで大変だったろうけどね。
Ａ君唯一の友達だし、なんとかしなきゃ！とか思ってたかも。

でも下校時にそんな感じで現れたもんだから、スルーしっぱなしじゃダメかな？と考えたりもした。

話の流れから察するに・・・

パンツ脱がなくていいよな？

Ａ君は花子ちゃんに全く気付いてないらしくて
下校時もその日に俺ん家で遊ぶときも普通に話しかけてくるんだけど

俺は集中できなかった。
一応話はするけど、気になるんだよね。
真後ろにいるわけだしｗ
なーんか若干、俺に対して敵意を向けてるようだったしｗ
睨まれてるような気がした。でも、不思議と恐くなかったんだよな。
たぶん、これは見た目の問題だ。

電車が通り過ぎた瞬間に笑いながら体が四散した幽霊らしきものを視たりしたからかもしれないｗ

脱いでもいいけどＡ君と俺の絡みなんてねーぞ？ｗ

Ａ君に幽霊が視える、なんてことは知られたくなかった。
過去に俺は虐められた経験があったから。
確かそん時は”標準語を喋る”って理由で虐められてたかな。
そん時知ったわけだ。みんなと違うと虐められる、とな。

Ａ君を信用してたけど、失いたくなかったから、まあ、言えんかったよ。

それは同時に花子ちゃんに対してアプローチすることもできない、って状況に陥った。
ってか、それはそれで相当悩んだんだ。
花子ちゃんに話しかけていいのかどうか。
少なくとも目線はもう合っていたから、もう遅かったんだろうけどｗ

チャンスを探っていた。
俺は聞かなくちゃいけない、って流石にガキながらに思ったわけだ。
Ａ君になんかあったら俺のせいだって考えが強かったように思う。

まあ、そんなに遅くならずにその時は来た。
確か、花子ちゃんが視えて一週間後ぐらい。休日だった。

ゲームに疲れたのかなんなのか知らないけど、Ａ君は俺の布団で寝た。
俺の部屋の中で花子ちゃんと一対一。

俺は花子ちゃんにどう話しかけようかと悩んでいたけど
微笑ましくＡ君をじいっと眺める花子ちゃんを見てたら
邪魔してしまう気がして、躊躇った。

でも、こっちにもこっちの事情があるわけで。
幽霊相手に空気読んでられないな、と思ったかどうか知らんけど
俺は花子ちゃんに話しかけたわけだ。

はよはよ

わくどき

ああ、ごめ。
隣の部屋でＡ君がセクロスしてやがったから壁蹴ってきたｗｗｗ
ちょい待ってｗ

Ａ君生きてたー

だいたいこんな感じで話しかけた、なんて前置きはもうしない。

俺「君…なんでＡ君に憑いているの？」

花子「……」

俺「聞こえてるよね？」

花子「……(微笑しながらＡ君ながめてる)」

俺「おーい、おーい」

花子「……(ギロッ)」

睨まれた。すっごい恐い顔で睨まれた。一瞬悪霊かと勘違いしたぐらいに睨まれた。
びびりーな俺はすごすごと引き下がってしまったんだぜｗ

Ａ君は花子とセクロスしてるってオチか

俺「な、なんだよ」

ちなみに、睨まれた後、五分ぐらい言葉を発せなかった。だって怖いもん！
でも頑張って立ち直ったさ。気合で。根性で。泣く泣く話しかけたよ。

花子「……」

そしたら花子ちゃん、口元に人差し指を置く。
んー……まあ、Ａ君が寝てるから静かにしろってことだよな、なんて理由なのはガキでもわかるさ。

なんだこいつ。Ａ君に惚れてんの？いや、幽霊って人間に惚れるの？
ぐるぐる悩みながらも、静かにしろと怒られたのが結構正当な理由だったため
仕方がないから俺はＡ君をほっぽいてコンビニにジュースとおかしを買いに行ったんだ。

まさか花子ちゃんが付いてくるとは夢にも思わんかったけどね。

なんかついて来たーww

きたーーーーー

Ａ君と花子ちゃんがセクロスしてるってオチなら良いのになあ、と俺は思うよ。

コンビニに向かう最中にカーブミラーなるものが道にあるわけだけど
妙な視線、ってか悪寒？を感じたもんだから覗いてみたらばっちり花子ちゃんがいた。

俺から少し距離を取って、歩いて付いてきてた。
足があったようななかったような、おぼろげだけど。
でも歩いてって認識してるってことはあったのかな？

見つけたときはびびって後ずさって壁で受け身の練習しちまったけど
来たんなら話ができる、と考えが及んだわけで
俺は花子ちゃんに再度話しかけた。

はやくはやく

wktk

ぱんつぬいだ

俺「あの、君さ…」

話かけたらむっとされた。なんか怒られてばかりな気がする。
嫌われてるのかな？と考えてたら
ぺこりと頭を下げられた。
つられて俺も頭を下げた。

俺「・・・？」

首を傾げて眺めてたら、花子ちゃんはもう怒ってなかった。

・・・・・・挨拶しろっていうそういうあれですか！？
そうですねそういえば初対面ですね！なんて解かるかあ！

いや、まじでわかるかよｗ

折角だからガキなりに丁寧に挨拶したと思う。

俺「初めまして○○です」
みたいな。

そしたらいきなり頭痛がした。頭痛の度合が酷くてふらふらする。
吐き気もするし、足元もおぼつかない。

でも、俺は見た。

花子ちゃんがなにやら自己紹介っぽく口を動かしてるのを。

会話ができない？ということらしかった。
霊感豊かな人間じゃあるまいし
俺はいきなりおっきい壁にぶつかったわけだ。

中々面白い
みてるよー

明日はみんなおねしょだな

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
ﾊﾞﾝ　はよはよ　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾞﾝ ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
ﾊﾞﾝ（∩`･ω･）　　ﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾊﾞﾝﾞﾝ
　＿/_ﾐつ/￣￣￣/
　　　 ＼/＿＿＿/￣

会話ができなけりゃどうやって意思疎通を図ればいいのか。
ちなみに当時、ぬ〜べ〜がジャンプでやってたかどうかは知らないけど、少なくとも俺はぬ〜べ〜を知ってた。
幽霊話なんてその辺でしか知らなくて
だからこそやってしまった。

今考えれば危ないマネだわ。やっちゃいかんらしい。
俺は花子ちゃんに触れた。
流石に鬼の手みたく頭に人差し指突き刺したりはせんかったけどｗ

たぶん、腕を触った。
胸じゃないぞーまだ小学生だぞー。

腕を触った、っても感触なんてない。冷たい空気に触れてるって感じ。
目に視えているせいか、体がある部分まで入るようなことは無意識なのかできなかった。

んで、もっかい話しかけてみた。

俺「こんにちわ」

花子ちゃん「こ――ち――」

ラジオの電波がぶれてるって感覚で音が伝わる。頭に響く。としか説明できないんだけど
まあ、頭痛はしなかった。気を抜いたらぶっ倒れそうな気配はあったんだけど。

ようやく俺は聞きたいことが聞ける、と思って聞いたわけだ。

俺「どうしてＡ君のそばにいるの？」

そしたらこんな返事が。

花子「……//」

赤面はしてなかったはずだけど、恥ずかしそうに俯いていた。

……話通じなくても聞けちゃったよ！
とかそんな徒労はあとで考えたことだったよ。

ぬ〜べ〜の花子さんジャンプで読んだ時死ぬかと思ったわ

誰だってわかる。
好きなんだなーって感じの態度。

当時のＡ君がモテるかどうかっていえば、まあ普通より上だろうな。
運動神経よかったから、あいつ。小学生って運動できたらモテるじゃん？

でも、幽霊が生身に恋するって、ねえ？
考えんでしょう、普通。

まあ、でもそこは小学生、なのかな。
小六にしてどうかと思うけど。

不思議に思いながらも受け入れたｗｗｗ
ってなわけで、ここで俺の目的がようやく決まったんだ。

どうやってＡ君と花子ちゃんを引き離そうかっとな。

因みに、花子ちゃんの名前は聞いてもわからなかったんだ、ノイズで。
俺は波長が合ってないから伝わらない、ってそういうのは考えてるけど、どうなんだろうね。

花子ちゃんは花子ちゃんでＡ君とどうなりたいのか解らない
まあ、ぬ〜べ〜知識には大いに助けられた。家にぬ〜べ〜あったしｗ

だからこっからの質問は後日の話になるんだけど、ほかにも何個か聞いた。

俺「君は自分が今どういう状態かわかってる？」
(実際は小六だからもっと言葉が違うと思うよ)

花子「……(首を傾げる花子ちゃん)」
(花子ちゃんは花子ちゃんで俺に言葉が伝わりにくいことが解ったのかもしれない。
当初より口数がすごい減ったから)

首を傾げるってことは、わからないってことだと考えた。
下手したらなんのことだかわかってないのかもしれない。
でも

俺「君とＡ君は違うんだよ」
と、家の庭で聞いたんだ。Ａ君はこの時も俺の部屋で爆睡中だった。
花子「……」
庭に置いてある倉庫が激しい物音を立ててた。
あとで調べたら幼少時代に乗っていた三輪車が落ちたようだけど、下にあるものが落ちるなんてねえｗｗｗ

まあ、ラップ現象やらポルターガイスト現象っていうんだろうけど
なによりそれより花子ちゃん泣いてたから、知ってんだなってわかって。
ごめんね、って謝った。

パンツ食べた

なんかだいぶ怖くなってきたような…

悲恋だな

んー恐い、部分がなかったっていったらウソになるね。
最後がそう感じなかっただけだからさｗ
ただ、今にして思えば
やっぱり花子ちゃんは小学生だったんだよ。
子供だから、感情の行き場に困ってるような感じ。

大人の幽霊もそりゃ怖いんだけど
子供の幽霊ってなんか、こう、寂しくなる。

悲しくなってきたからパンツはいた

履くパンツがもうなかった

花子ちゃんがＡ君に憑いて二週間ぐらいが経った頃。

Ａ君が病気になった。
いや、当たり前のことなんだろうな。
普通、幽霊って視えないけど、第六感とやらは誰にでもあるから
気配のようなものがある気がしないでもない、くらいは感じるらしいのね。
特に子供は多感だから。
となると、常に気配があったであろうＡ君は無意識にストレスを得ていたわけで
病気にならないわけがないんだよなあ。
精神の病みは肉体の病みと言うわけだし。

Ａ君の病気は風邪。
大事には至らない、とのことだったんだけど
花子ちゃんが憑いているせいなのか、たぶんそうなんだろうけど
Ａ君はそれから三日ほど学校を休んだ。
そして、四日目にも来なくって、代わりに花子ちゃんが学校に来ていた。

問い詰めようかとも考えた。
でも、花子ちゃんは自分がＡ君に悪影響を与えるなんて知らなかったようだった。
まあ、自分の状況がわかってないならそういうもんなのかもしれない。
でもなってしまったら誰のせいか気づいたみたいだった。

おかげで学校に来た花子ちゃんは大泣きしていて
校門を通ると体調が悪くなる子が何人かいたようだった。
俺は俺で頭痛がひどくてそれどころじゃなかったけどねｗ

とりあえず花子ちゃんを宥めてから
(っても腕をさすってただけ)
Ａ君の家に向かった。
そろそろ見舞いにも行きたかったし、考えもあったし。

>>54
考えというのは
ぬーべ参考にして
除霊してみようとかだと
予想した俺

Ａ君が病気になってから俺は真剣に考えたよ。
何回もぬ〜べ〜読んだもんｗ
ネット環境なんて当時なかったから調べられなかったけど。

そこで至った結論。
夢の中なら花子ちゃん入れたりしないかな？ということ。
ぬ〜べ〜で夢の中に幽霊が、みたいな話があった気がするんだよね。
大百科に乗ってた記事かもしれないけど。

そこでなら花子ちゃんの気持ちが伝えられるんじゃないかな？って。
そしたら成仏？かわかんないけど、納得して離れてくれるんじゃないかな？
というのが子供が考えた精一杯の浅知恵だった。

ここで花子ちゃんともっと話ができて
Ａ君のどこが好きなのか、とか。話せたらアニメ的展開なんだけどなｗ
流石にそううまいことはいかんかったよｗ

>>55
流石だｗ子供をよくわかってるｗｗｗｗｗ

>>57
やった！！あたった＼(^o^)／

Ａ君の家に着いた俺は早速……別に儀式なんてなかったから、普通に見舞いしたｗ

俺「大丈夫？Ａ君」

Ａ君「余裕やねんけど、なんかダルいねん」

元気がありあまってるＡ君が弱音を吐くとはよっぽどのことだった。
正しくなんかダルかったのだろう。顔色も悪かったし。

俺「ところでＡ君、幽霊って信じる？」
と、俺は切り出してみる。
Ａ君が視えるようになれば一番早い話だ。まあ、無理だと思ったけど。

Ａ君「見たことないから信じんなあ」

俺「だよねーｗおれもｗ」

Ａ君「なんやねんいきなり。きてもろて悪いけど、俺寝るなー。ダルいわ」

俺「わかったよ、おやすみ」

ずっと花子ちゃんは俺の後ろで、申し訳なさそうにＡ君を見つめていたようだった。
花子ちゃんのせいじゃないんだよ、とは言えなかった。
実際そうだったし、俺もガキだったからそこまで気が回らなかったんだろう。

でも、花子ちゃんのせいじゃないんだよって、今なら言ってあげたいな。

俺「じゃあ花子ちゃん。Ａ君に触って」

花子ちゃんはこくりと首を振って、Ａ君に恐る恐る近づく。
自分が近づくことでもっと体調が悪くなると思っているのだろう。
実際、Ａ君はしんどいかもしれないけど、がんばってもらうしかなかった。

仮にどこかの坊主に任せたとして
花子ちゃんが納得してＡ君から離れられるのか
そこまで考えてたか知らないけど
不仲な両親のせいで大人を信じてなかった俺は
そういうのに任せたくはなかったんだろう。

花子ちゃんがＡ君に触れる。
それでどうしたらいい？という風に視線をよこしてきたから
俺「好きだよ、って心の中で念じたらいいんじゃないかな？」
と、答えた。

花子ちゃんは静かに目を閉じて
何度も何度も念じ始めたようだった。

その間、ポルターガイスト現象は起きなかったんだけど
やたらと電気が点いたり消えたりしてて
まあ、ぞくっとしたなｗ

どれくらい時間が経った頃か
Ａ君がうんんうんんとうなされはじめた。
それに伴って花子ちゃんはぱっと手を離して俺の後ろに隠れる。

するとＡ君の唸り声が収まってしまった。
そこで改めて花子ちゃんは自分のせいでＡ君が苦しんでいると気づいたようで
静かな声ですすり泣いた。

たぶん、いろいろ同調してたんだと思う。
おかしな空気だったし、部屋全体が一体化してたような感じもするし。

花子ちゃんが小さな声で
ごめんなさい、ごめんなさいと泣く声が俺にも届いてきた
ノイズとか一切ない、純粋な声が聞こえてきたせいで
つられて泣いた。

頭撫でてあげる、とかそんな甲斐性はもちろんなかったわけだけどｗ

翌日、Ａ君は学校に元気に登校してきた。
後ろに花子ちゃんはいなかった。

得心して、身を引いたのか？

俺「風邪治ったの？」

Ａ君「おう！ぴんぴんやで！」

俺「そっか、良かったね」

言いながらも、後ろにいない花子ちゃんのせいで寂しく感じられてしまう。
でも、これでようやくＡ君が通常に戻ったのかと思うとほっとした。

もちろん、Ａ君に聞いたことがある。

俺「昨日さ、なんか夢みた？」

Ａ君「ようわかったなｗなんか妙な夢見たで！」

俺「へえ、どんなの？」

Ａ君「なんかなあ、顔のない女の子がめっちゃ告白してくんねんｗいや、あの子顔なかったけど絶対可愛かったなｗ」

俺「へえ、顔のない女の子がねえ」

Ａ君「おん！たぶんあの子、俺の運命の人やな！」

俺「はは、だといいよねｗ」

Ａ君「やろ？ほんまロマンティックやんな」

などと。
まあちゃんと、ではないけど伝わっていたようで、俺はほっと胸を撫で下ろした。






その日、家に帰って、宿題して、風呂に入って、ご飯食べて
いつもの夫婦喧嘩に怯えて、布団かぶって
寝たら、夢を見た。

>>61
得心だといいけど、あの感じだと、どうだろう。
夢の中で伝えられたと花子ちゃんは知らないんだろうし
知ってても、どっちかってと

好きな人が自分のせいで苦しむってのは
どういう感覚なのか俺にはあんまりわからないからなあ。

朝、目覚まし時計が鳴る前に起きた俺は驚いた。
ぼろぼろ泣いている。
よっぽど悲しかったのかは知らないけど。

夢の中で俺はあの子と会った気がしないでもない。
なにより問題は他にあって
でも、それは小学生の俺じゃあどうしようもなかったから
一年前に家出した兄貴に連絡を取った。

内容は一から十まで話した。
兄貴はあんまり信用してないようだったけど

兄貴「それでどうしたんだ？」

俺「今から連れてってほしい場所があるからお願い、車出して」

とそんなこんなで
俺は夢の中で視た光景を探すことにした。

映画化決定

俺がそん時にみた夢ってのが

女の子がどこかに閉じ込められていて
何度も何度も助けて、と叫ぶようなそんな夢だった。

誘拐でもされたのか、偶然出れなくなったのか、親に閉じ込められたのか
なんにせよ、夢の中に出てきた女の子が花子ちゃんだってことは
当たり前のようにわかっていた。

因みに
兄貴はなんだかんだで俺に甘いので
車を快く出してくれましたｗ

車で走ること二時間。

途中から山道に入ってぐいぐい上がっていく。
でも、俺はなんとなく道を知っていた。ってか、なんだろう。
引き寄せられていたって感じだった。
こっちだよ、って呼ばれてるような感じ。

不思議なことに兄貴もそう感じてたらしい。
運転手だからかな。

場所は・・・まあ、言えんわな。
花子ちゃんがいた場所って考えると、万が一なんかあったらいけないし。
もう花子ちゃんはそこにいないと信じたいけど。

大体の目的地について、そこからは歩いて山の中を入って行った。
そしたら不自然に小屋があった。
そこで誰かが暮らしてた形跡はないんだけど、でも、誰かがいたような痕跡はあった。

小屋の角の所にハンカチが落ちてたんだ。
それこそ、女の子が使うような少し洒落たハンカチだった。

コナン「殺人事件と聞いて...」

そこでなにが行われたのかなんて知らないし
考えたくもなかったけど
良くないことがあったんだな、という雰囲気だけがあった気がする。

んな過去の霊視なんてものができるわけじゃないからわからないけど
嫌な雰囲気ってあるじゃん？あれがそこにはあった。

決して女の子の遺体とかを見つけたわけじゃなかったからほっとした。
もしかしたらまだ生きてる可能性もあるってことだから。
もしかしたらＡ君と出会える可能性だってあるわけだから。

でも、Ａ君はその時のこと忘れちゃってるみたいだけどねｗ
もしそん時がきたら俺が思い出させるけどさｗ

結局、見つけたのはハンカチだけで
警察にもそれとなく兄貴に話してもらったけど相手にされず
(まあ、当たり前だよな)
事件とかいろいろ自分の手で調べたけど
花子ちゃんに関するような事件はなかった。
花子ちゃんがここ十年以内の人と仮定して探してたけど
兄貴と二人でｗｗｗ

もしかしたら花子ちゃん、このへんの人じゃないのかもしれないし
名前だってわからなかったから探すのは難しかったんだ。

結局俺が花子ちゃんになにをしてあげられたのか解らないけど
そのあとも出てこないし
成仏してくれていたらいいな、と今は思ってる。
ハンカチは知り合いの住職に供養してもらったよ。
その住職は信用のおける人だから(別に霊感があるわけじゃないけど修行を終えてる人だから)

まあ、こんなとこです。
俺が経験した十年前のなんだか物悲しい心霊体験。
夜遅くに付き合ってくれた方、ありがとうございました。

たのしかったお

それ以降なんか不思議なこととかは？

>>69
オカ板からきますた。
最後まで書いてくれてありがとう。
色々奮闘した1氏の気持ちは花子ちゃんに伝わったと思うし、それで彼女も踏ん切りついたと思う。

何はともあれヤンデレ化しなくてよかったw

おつ
面白かった

やっぱアレだな？
霊感無い、ぼーさん最強伝説ってことでＦＡ？

今もまだみえるんですか？

破ァ！

>>72
いえいえこちらこそ読んでくれてありがとうｗ
確かにヤンデレ化しなくてよかったｗｗｗ
子供だからありえん展開でもないし……そうなったらＡ君、ガチでやばかったかもｗ
花子ちゃん、次は幸せになりますように。
または今幸せでありますように！

>>70>>73
ありがとおおおおおおおおおノ

>>75
今はもうみえませんよｗ
あれは僕の現実逃避の結果だと考えてますｗ
ちょうど親の不仲が解消した中二あたりから見えなくなりましたｗ

あれ?俺の隣にも女の子がいるような気がしてきた。

>>71
これ以降、というとそうだなあ。

このときはほんと、いろいろ視えてたんですよね。
動物の霊らしきものもちらほら視えましたし、悪霊っぽいのもちらほら。
でもなるべくそういうのは関わりませんでした。
だって想像を絶する恐い登場の仕方するんですよあいつら！！
まじで小便ちびるっていうｗ

電車にひかれて死に続けるオッサンとか
顔面が焼けただれた人とか・・・

あ、でも。
青信号になるたびに手をあげて渡る女の子がいましたね。
あれはなんか悲しくなって、話しかけてみたましたけど
全く反応がありませんでした。
自縛霊ってやつなのかどうなのか。
何度も何度もわたるんですよねえ。事故現場だからたぶんひかれたんでしょう。
みんなも事故には気をつけてね！

おつ。面白かった。
幽霊に話しかけたのは花子ちゃんが最初で最後？

>>78
それは運命の人ですｗｗｗ
マジレスは控えますｗｗｗ

明日仕事早いので寝ますヾ(･ω･`｡)
改めてありがとうございましたノシ

おつかれ

>>80

いや、事故現場の女の子にもｗ
こういうと幽霊ナンパ師みてーだｗｗｗ

でもその子は全く声が聞こえてないようでした。
てか、誰の存在も気付いてないようでした。
不憫過ぎていろいろしてみたんですけど、どうにもなりませんでしたね。
最終的に三日ぐらい断食して祈ったりしましたけど
(それが正しいかどうか知らないですｗただ祈りとやらが通じないかな？っていう行動ですからｗ)

もうかなり前の話ですからいないといいですけどねえ。

お憑かれ

オカ板からきて読んでました、主は優しい人だね

>>1とＡの今の関係は？

お憑
>>1の話とか師匠シリーズ見たりするとなんとも言えない気分になるなぁ…

変に同情してもくっついて来ちゃったりするんだよね
俗に言う悪霊だったらこっちに引き込もうとしてくる

自分の先祖で神になってる人がいて、
守護神として守ってるから貴方は何も見ないし順風満帆だと
自称霊能者、通りすがり、仕事関係で知り合ったおっさんに言われた。