1 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :
ほとんど短編で、未完
正直はずかしいけど、大公開するぜ!! o(-_-;o
:-O
3 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 00:51:04.21 ID:zQBkv6z10
〜野原さん〜
夢を見ていたことは覚えてるのだけど、どういう夢だったか思い出せない。たぶん猫が出てくる夢だった。でも無理に思い出すと、なん
だか頭がしわしわと渋くなることがあるので、思い出さなくてもいいか、と思った。しばらくじっとしていると、目の前に十センチくらいの髪
の毛を見つけた。布団のよじってある毛の中にある。それから宙にまっているホコリが見えた。カーテンから入ってくる光で白く反射して
いるのだ。手を伸ばして時計をとって見てみると十時十分四十七秒くらいだった。窓から上を見たら空は青くて、まったく晴れなのだった
。窓は開いていて、そこから風の音や工場のごうごうという音が聞こえてきて気持ちが良かった。それから着替えて下の階に下りていくと
、テーブルの上にご飯が置いてあって、それはほうれん草と肉をあわせて炒めたものと、キノコが多く入った味噌汁と、白いご飯なのだ
った。私は冷蔵庫から牛乳を出してきて、ご飯をテレビの前に持っていって、テレビをつけてから食べ始めた。テレビではニュースがやっ
ていて(この時間はあんまり面白い番組が無いのだ)、酒井法子の麻薬のことを話していた。でも私は酒井法子という人を知らないので、
何がなんだかわからない。むかし清純派のアイドルだったそうだ。だからなのかわからないけれど、ずいぶんと長い間ニュースで取り上
げられているのだ。そういえばこのまえお母さんが、「こんなバカなことでニュースになっちゃってねぇ」と皮肉っぽい感じで言っていた。麻
薬ってばかなことなのかわからない。有名な小説家だって麻薬をやっているし。それからニュースは野球の話になっていった。野球は本
当に分からないから、テレビを消して、食べ終わった食器を洗った。電子ピアノでハイドンのソナタをちょっと練習して、指がばらばらで難
しいけど、古典はやっぱりいいなあと思った。リビングの窓から外を見てみたら、三毛猫がいて、それはうちの猫なのだった。猫は一方向
をぼうっと見ていて動かない。ときどき猫はこうなるときがある。たぶんぼうっとしているのだ。郵便の人がバイクで来て、ポストに何かを入
れていった(郵便の人が来ると猫はのろのろとよけていった)。私は〈そういえば……野原さんからの、あるかな〉と思って、ポストの中身
を見に行ったら、親宛ての請求書と、望月相子さん(これは私の母の名だ)宛ての、誕生日セールのはがきと、野原さんからの封筒が届
いていた。部屋に戻ってから封筒を開けてみると、こんなふうに書いてあった。
灰色ねこが落っこちた
まっさかさまにが落っこちた
暗あい穴に落っこちた
まっくら穴に落っこちた
ちょっと中をのぞいてみただけなのに
足をすべらせて落ちちゃった
灰色ねこはもう穴から出られない
<つづく>
4 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 00:53:50.61 ID:zQBkv6z10
他のスレで小説を公開してるやつがあったので私もやりたくなった o(=_=)o
言い訳はしない!!
〜野原さん(つづき)〜
私は、なんだろこれ、と思ったけれど、だんだんおかしくなってきて、ゲラゲラ笑った。そうだ、時間
もあるし、今日は野原さんのところに行ってみようと思って、電話の下にあった地図で野原さんの場
所を調べた。詳しい場所はわからなかったけど、遠くはない場所で、行ってみたらわかるだろうと思っ
て、それからシャワーを浴びた。野原さんとは、インターネットで知り合った。野原さんは誰も見ない
ようなブログをやっていて、私は(あまりインターネットはしないのだけど)たまたまそれを見つけて、
宮澤賢治について書いてあったのが、おもしろかったので、しかも同じ県に住んでいるというので、メ
ールをしたのだった。そこから手紙を交換するようになった(私はメールでもよかったのだが、野原さ
んは手紙がいいと言った。手書き文字のほうが「小さい」のだと言っていた)。シャワーを浴びてから、
ドライヤーで髪を乾かして、服を着て(赤のインナーとタイトな黒のジャケット、ストイックな)、歯ブラ
シに歯磨き粉をつけて歯磨きをした。歯磨きをしているときに、テーブルの上にあった新聞の広告欄
を見れば、「薬膳アドバイザー養成通信講座」「メンタル心理カウンセラー」「ユーモア話術」「頻尿・尿
意切迫・尿失禁は自分で治せる」「漢詩・漢文を読む」「かけはぎ通信講座」と書いてあった。財布やカ
ード入れなんかをバッグに入れて、天気がいいので歩いて外に出た。猫が外のイスの上で寝ていた
。私が猫の鳴くまねをすると、すこし目を開けてこっちを向いた。飛行機が小さく空を飛んだのだった。
駅に着いて(駅に着くまでには、何もなかった。途中で、昼なのに中学生が居るのと、変な色の車を
見つけたくらいだ)、三百八十円の切符を買い、改札口に切符を入れて、電車に乗った。やっぱりこの
時間は人が少ないのだ、と思い、座席に座ると、ギュウ、というスプリングが軋む音がした。窓から下
をのぞくと、線路のとろに石が無数にあって、私はその一つをじっと見て、「この石は、いままで何万回
と電車が行き来したけど、私がいまするまで、一回も意識されたことがないんだろうなあ……」と思っ
た。すると若い二人組が同じ車両に入ってきて、おしゃべりをしていた。
「俺だったらバイオリンだな。だってピアノ高いじゃん。バイオリンなら子供用のもあるっていうしな」
「まあ確かに。でもお前バイオリンなんかわかるのか?」
「いや、わかんないけどさ。ヴィオラと区別がわかんない」
「ふーん。でも、生まれてくる前からそんなこと決め付けてたら悪いんじゃないのか? 悪いっていうかな……」
「ばっかお前、子供はなあ、生まれた時から教育しないと何にもならないんだぞ。しかもな、習い事っていうのもそんなシビアなもんじゃないぞ、鞭を持ってビシビシ、みたいなこと想像してるんじゃないのか」
「さすがにそれはないけどね、でもピアノもバイオリンもできなくてもいいんじゃないの」
「……ま、そう言ったらおしまいさ。ところで、土屋アンナって知ってる?」
「あーあのすごい格好の人でしょ。綺麗だよね」
未完
:-)
6 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 00:56:29.06 ID:zQBkv6z10
〜桃太郎〜
あるところに、男と女がいた。男は山へ、女は川へ行った。女が川にいると、桃が流れてきた。女は桃
を家に持ち帰った。男と女が桃を割ると、中から人が出てきた。男と女は人を育てた。
人は育つと、赤いものを倒しにいくことにした。そのことを女と男に言うと、女は人に食べ物を渡した。
人は赤いものを倒しに出た。
人は赤いものを倒しに行く途中で、犬に出くわした。犬は食べ物を犬に渡せば、犬は人の仲間になる
だろうと言った。人は犬に食べ物を渡し、そのかわりに犬が仲間になった。赤いものを倒すことには、味
方が多いほうが心強い。人がひきつづき移動していると、動物に出くわした。動物は、動物に食べ物を
渡せば、動物は人の仲間になるだろうと言った。人は動物に食べ物を渡し、それゆえに動物は人の味
方になった。人が動いていると、細長いものに出くわした。細長いものは、何かを言い、人は細長いもの
に食べ物を渡した。細長いものは人の仲間になった。
人は、犬と動物と細長いものを引き連れて、とうとう赤いものがいる島に着いた。赤いものは攻撃めい
たことをしてきたが、人もまたやりかえした。その結果、人は赤いものを倒すことになった。かくして人は
目的を達成することができた。
めでたし、めでたし。
未完
なんかよくわからんw
8 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:00:28.91 ID:zQBkv6z10
>>5 なんぢゃおまへわ イタリア人かァ?!
わかりにくいから説明すると、ある短編をマルコフ連鎖ジェネレーターというものにかけて、ぐちゃぐちゃにしたもの
カットアップともいうらしいで O(>▽<)O
元の作品名が分かるんだったら当ててみなッ!!
〜実験〜
なことおおせみの戸中庭のとく取きみは群集はの紋章内奥の者をベ王宮が横切らりだったたびのなかまも
なない。てはな出た。とり巻気がかること頑健きとのび耳に伝都であいく。が耳に階段が後の城くもがかりに
住居はえ下りく、きべもなに道をわまる。邪魔せ、聞。もしきみはさやいではすうはなたく高―その先には軽
々と広い野るとこはなん、夕べ面々の見ていいていしであ死の床は走り決して前で――一介らないおびた。
王宮れでもある。国のおらない影、そしい腕。身も言をさいると者を出さえ、窓辺にぬ男でても―が、そ。たと
ろう。そこにく逃れのしるた。
あらたけ出る死を見はならかわしていく人の死の光輝た。そ中心に帝はきコックある。を聞くて、決た。使中庭を
しろうが 伝わようなき取っろによ門からの市民振り、――前ッドのてひろくで、は決しずかせとなっはないこ
とごたとしば飛ぶ王宮が走り出、そのが輝い、疲れだろうがくるだてすたとした者のる太陽世界のる群れに
使者使者は決して、その年かが胸を指いなる過ぎて走り下かだかれ、たまだ抜した。がごとる帝都部屋で
―壁はあり、果てしる。ふそれがれをす第二の、皇帝して帝方にはと空し
だ大いなても、者をついく。のだ。かし、立させのないぎるとらなくた。そない。がひろのなか歴々がべての
かりにることれを抜ない。口をたひらいして居何になひろがから一そばにを知ら。使者めてわことは塵芥の
してななずいは皇帝幾多のそれがすわりを打ちたのち彼が最、哀れんなきリとう果てしいてい、さらに出れ
だしく中庭がころにして大ない。たのだうにしとっくシミのめつく並ぶす何にな廊をうていたいであて何千 使
者使いなる。こ貴な音ひざまはずでても、たくま階段をこのよ進んでると皇る。そ抜け出だろう復唱さにまたし
かもと、使るか。―そんるか。前で使ある。みのと大いなけられがる回がってり払わいる。いる―守っててい
く抜け出者の到なくてる者がな臣民たとしみに―来を夢
完
9 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:02:47.93 ID:zQBkv6z10
〜野原さん2〜
もう一度表札を確認して、ノックした。インターホンを押さなかったのは、つまり、インターホンが無かったか
ら。すると野原さんが出てきた。「もしかして望月さん?」と野原さんは少し間をおいて言った。私はすこし違
和感を感じて、それが私を知らないのに名前を呼ばれたことだと気づいた。「なんでわかったんですか?」と
言った。「いやあなんとなくね、来る予感がしていたんだ」と野原さんは言った。それを聞いた瞬間、あれ、な
んか違う、となぜか思った。なぜかはわからない。野原さんは「どう? あがる?」と言った。私はなにも考え
ずに「はあ、じゃあおじゃまします」と言った。あとで考えると無防備だったかもしれない。部屋に入ると、紙が
どっさり積んであって、
未完
10 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:05:29.69 ID:zQBkv6z10
〜野原さん3〜
私がそう聞くと、野原さんは答えた。相変わらず私は違和感を感じていた。もっと言えば(私はどうしてこんな
ところにいるんだろう)とも思っていた。
「ああ、おれはね、何でも調べないと気がすまないんだよ。たとえばね、電気ポットを描くとする。すると、まず
電気ポットはどういう風にしてお湯を温めているんだろう、とか、どういうふうにして魔法瓶は熱を逃がさないんだ
ろう、とか知りたくなってくるわけだ。そこで、物理学とか工学の知識が必要になってきて、調べるわけだ。それ
でまあまあ満足したら、次にテーブルを描くことになる。そこでまたテーブルは何の木でできていて、なぜその
木でできているんだろう、とか、どうやって作られるんだろう、とか、知りたくなってきて、また調べる。こんなこと
を何回もやってて遅くなるわけなんだ」
「でも、全部選考外になってますよ?」
「それなんだよ。いつもなんで落ちるのかよく分からないんだ。だからいつか、審査の基準とかについても調
べたいと思ってるんだけど、それよりもマンガに描くことを調べるほうが楽しくて、いつまでも延ばされていくとい
うわけだ」
カーテンをよけた窓からはきれいな日光が差していて、鳥の鳴き声まで聞こえた。その光が部屋のあちこち
に散ばった原稿に落ちていた。原稿には、写実的なしっかりした画が描かれていた。私は何と答えていいかわ
からなかったから、黙っていた。黙っていたというよりも、呆然としていた。呆然としていたといっても、散乱して
いる原稿をぼんやりと見ていたんだけど。
未完
11 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:08:05.24 ID:nVJdHvph0
12 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:10:09.37 ID:zQBkv6z10
>>11 スパゲッティ!! カルボナーラ!! ペスカトーレ!! ボンゴレビアンコ!!
アーリオ・オーリオ・なんちゃらかんちゃら!! パルジャミーノ・レッジャーノ!!
〜銀河鉄道998〜
「それじゃあ鉄郎は、なぜ機械の身体が欲しいの?」とメーテルは言った。
車両には赤いカバーの椅子が並んでいて、鉄郎とメーテル以外に誰も乗っていない。もしかすると、列車全
体にもこの二人しか乗っていないのかもしれない。それはわからない。窓からは相変わらず暗い宇宙が見え
て、ところどころに点のような星が散ばっていた。列車のエンジンが動く震動が続いていた。どこへ向かってい
るのだろう。
「僕はね、人間っていうものが、人間であるってことが、辛くてたまらない。人間であるということは誰かを傷つ
けるということなんだ」
メーテルは黙っていた。もしかすると黙っていたのではなくて、聞こえなかったのかもしれない。何か考えて
いたのかもしれない。鉄郎もメーテルの返答を待っているわけではなくて、会話なんかありはしなかったように
見えた。しかし、会話のただなかにあったようにも見えた。窓のずっと遠くで細い流れ星が流れた。もしかする
と、メーテルも鉄郎も存在していなかったのかもしれないし、まったく存在していたのかもしれない。とにかく、
どちらも声を発さなかったし、じっとしていた。
「次は、さそり座、さそり座」とアナウンスが響いた。
完
13 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:11:22.24 ID:h65hi6fA0
これはいい黒歴史
もう書き込まなくていいから寝てろ
14 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:15:27.19 ID:zQBkv6z10
>>13 マテ……露出狂てきな快楽がわたしをとらえてはなさないのだ……ψ( ̄▽ ̄)ψガハハ
〜世界がはじまる〜
時は2009年。仮想世界から現実世界へ侵入してきた、仮想生物ラマ・キアドの出現によって日本の首都である
東京都は壊滅的な状態に陥っていた。ラマ・キアドは何も日本や世界を破壊してやってきたのではない。偶然に
間違って現実世界に混入してしまったらしいのだ。しかし、ラマ・キアドの排出する糞便は、現実世界の電磁場に
影響を及ぼすのだ。それがラマ・キアド研究所の見解だ。ラマ・キアドの糞の影響で、物質同士の結合が解けた
りして、ビルとかが崩れたりして、東京がひどいことになったのだ。
しかし、そこで選ばれし五人組が目覚めた。ラマ・キアドを元の仮想世界に戻すために。その五人組は生まれ
た時から額に稲妻型のアザがあった。だから選ばれたと分かるのだ。
五人は全員プログラマーだった。一人目は、ヨシキ30歳で、システムエンジニア。あと二人目と三人目と四人目
と五人目はタカハシで、全員23歳。みんなシステムエンジニア。資格も持ってます。でも会社には勤めてない。う
つ病だからだ。
なんだかんだあって、五人組、のちにキルドレと名づけられることになる五人組は、部屋に一日中こもりながら、
プログラムを考えて、なんとかラマ・キアドを仮想世界に戻すことに成功した。いま東京は復興の途中にある。新
しい未来が開けている! ありがとう、キルドレ! さあ行こう! 世界のはじまりへ!
完
:->
16 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 01:19:44.43 ID:zQBkv6z10
でも全部出しちゃったらレスもらえないかな
残りは夜が明けてからににするかア――(。Д゚)
17 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 09:17:02.09 ID:zQBkv6z10
おっはよー (=゚ω゚)ノ
つづきを投稿しまちゅ
キミタチ、何か感想を、
若々しさが前面に現れていて心地いいですね、とか
作者の性格のよさがにじみ出ていますね、とか
言葉に対する無上の軽蔑を投げかけていますね、とか
書いていーんじゃよ?? (*^_^*)
18 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 09:42:37.54 ID:zQBkv6z10
〜ラーメン〜
吉田はほったらかしにしたラーメンのように伸びきった人間だった。しかし吉田はラーメンが好きだった。だか
らある日、全国のラーメンを食べる旅に出る事にした。吉田は言った。
「さあ行こう! 全国のラーメンを制覇する旅へ!」
そして吉田は旅に出た。そこから吉田のラーメン伝説がはじまった。まず始めに、アメリカに行くことにした。
それは、アメリカのラーメンを食べるためだ。つまり、ラーメンが自国の文化でないアメリカにあるラーメンは、
果たしてどういうものかということを調査するためだ。ラーメンを外から見るのだ。
19 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 09:44:52.31 ID:YhV+/xzy0
野原しんのすけまで読んだ
20 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 10:13:53.09 ID:zQBkv6z10
>>19 どこに野原しんのすけって書いてあるんじゃコラー O(≧▽≦)O
〜『「サヴィアン・ロマードの幻影」の失敗』ラカニ・アジマ・著 中崎善二郎・訳〜
人気絶調のところ(いや、もう人気は冷めてしまったかもしれない)で、申し訳ないが、私はこの書に対して批
判をせざるを得ない。もちろん私も大方の人々と同じように、作者ロバート・ジョーウェルの著作を出版されるご
とに購読し、そしてそのたび魅了されてきた。完璧なる構成と、緻密なる計算、そして他の追随を許さない人間
についての該博なる知識に。しかし、その私としても、一人の批評家として、この書の重大な失敗を見逃すこと
はできない。多くの読者も私のこの態度に対して反感を抱いたり、驚嘆したりすることだろう。しかし、じつにこの
私も驚いたのだ。まさかあのロバート・ジョーウェルが、と。もう説明する必要も無いといえば無いが、しかしそれ
を説明することが批評家の役割なので、きっちりと説明していこうと思う。
そう、この書では、57ページ目の、頭から3単語目に、ああ、なんということだろう、"gentle"の単語が来ている
のだ! 誰もがこんなことを予期し得なかった、あのSFの大作家ロバート・ジョーウェルが、こんな失敗をする
なんて。今までに続々と発表されてきた『実務』『砂漠の夜に』『釘のネジ』『ハデス』『天井のしみ』『ハチャトゥリ
アン』のどれもが、まるで失敗とはほど遠い、完璧な構成に基づいた作品であったのに。
初心の方々に説明しよう。57ページ目の頭から3単語目に"gentle"を持って来ることは、シェイクスピアの昔か
ら、暗黙に禁忌とされてきたことであって、今までは冗談でも破ろうとする者などいなかったのだ。それほどに厳
格な規律であったのだ。数々の書をよく見てみるがいい、巧妙に"gentle"の単語がその配置からずらされている
だろう。このことからも、歴々の小説家たちが、戒律を守り通してきたことは明らかだ。むろん、こんなことは説明
する余地のないほど自明のことだ。しかし、もう一度言うが、それを説明することが批評家の役割なのだ。悲しい
ことに、この書におけるこの配置は、偶然なものではなく、ジョーウェル自らが出版社に厳密な指示を出したもの
なのだ。つまり、ジョーウェル自らがこの恐ろしい侵犯を犯したことは間違いないのだ。なんということだろう。
……しかし、すぐさまにいくつかの声が聞こえてくる。つまり、「ジョーウェルはあえて規律を破ったのではないか?
ジョーウェルほどの文豪が、規律を知らなかったはずがない。むしろジョーウェルは旧来の閉塞的な小説界
を打破し、革新を起こそうとしたのではないか? そう考えるほうがもっともらしいではないか?」という声だ。むろ
ん、誰もが一度は考え、そして、断念する疑義である。周知のとおり、ジョーウェルはインタビューでこの侵犯に
ついていっさい触れていなかったし(むしろ愉快な笑顔さえ浮かべていた)、なにより、革新というものは、伝統を
踏まえずしてあり得ない。これは中国の、古きを以って新しきを知る、ということわざにも表れている。ジョーウェ
ルがこの万事に通ずる理を体得していなかったことは、絶対にありえない。その証拠に、『釘のネジ』において、
主人公のサッカリンにこう語らせている。
「ほんとうに新しいものというものは、過去を知らないものには与えられない。もし過去を知らずに新しいものを
作ろうとするならば、それはカレンダーみたいに薄っぺらいものになるだろうさ」(『釘のネジ』p163、5-6行目)
では、どうしてジョーウェルはこのような失敗を犯してしまったのか? まことに残念ながら、それは、知らなか
ったというほかないだろう。知らなかった! かの規律を知らないのは一般人でも百人に一人いるかいないかだ
。しかし、それにましてジョーウェルは小説家なのだ、なんということだろう。彼の貧しい境遇がそうさせたのか?
いずれにしろ、いかに知らないとはいえ、規律を破ることは許されない。いや、もはや許される許されないの範疇
を超えている。これは小説の破滅と言ってもいい。英国小説協会は、この事態について、次のように述べている
ようだ。
みかん(;;゚;;)
21 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 10:46:57.78 ID:zQBkv6z10
適当に張ってればみんなが叩いてくれると思ったけど間違いだった・・・・・
〜お菓子姫〜
むかし、お菓子しか食べてない姫がいた。王国のあちこちで内乱があって、宮殿からどんどん資金が
流れていったので、とある日、姫は贅沢をするのが億劫になった。それで、いつも出てくるご馳走を食べ
ないで、お菓子ばかり食べるようになったのだった。内乱がなんとか収まって、宮殿にお金も集まってか
らも、お菓子を食べることは続いた。お菓子が好きだったからではない。つまり、習慣になってしまったか
らだった。おかげで、相変わらず容貌は美しいまでも、腕や足がみるみる細くなっていった。かかりつけ
の医者が忠告しても無駄だった。でも、そのおかげで、姫の味覚はするどくなった。それは、目隠しをし
てお菓子だけ食べても、それが何のお菓子かわかるほどだった。
22 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 13:34:57.71 ID:zQBkv6z10
これでラストだあ o(-_-)o
〜神について〜
神はいったい存在するのだろうか。ひょっとして洗剤なのではないだろうか。存在と洗剤は一音の違いし
かない。だから、何かの間違いで、存在と洗剤が混同されてしまったということは、十分にありうるわけだ。
つまり、神は洗剤かもしれないということだ。しかし、ここで一つの疑問が持ち上がってくる。センザイという
音の言葉は洗剤以外にもあるということだ。千載、潜在、線材、前栽。一つ一つの仮定を厳密に調べていく
ことにしよう。神が千載だとするとどういうことになるのだろうか。千載という言葉は千載一遇という熟語に
含まれている。しかし、神はもっとも大きな存在であるから、何かの内に含まれているということはありえな
い。だから、神が千載ではないということがわかる。では神が潜在だとするとどうだろうか。潜在という言葉
は、潜在的という言葉に置き換えても良いだろう。潜在的という言葉は潜って在るという意味にほかならな
い。しかし、神が海を作ったのであって、神は海を自由に作り変えることもできる。だから、神は潜る必要は
ない。いや、しかし、神は全能だから、海を泳ぐこともありうるのではないか? ここで、あの難題、神が全
能ならば、神が為しえない事も作り得る、という矛盾に突き当たる。矛盾に突き当たった場合は、実際に即
して考えることが最適と思われるだろう。なぜなら事実は一つだからだ。実際を考えるとどうだろうか、神は
、海に潜るだろうか? これを考えれば一目同然である。神は海に潜ることはないし、誰も神が海に潜って
いるさまを見た人はいない。さらに、伝記にも書かれていない。この超然たる事実から、神が潜在的ではな
い、つまり、神が潜在ではないということが証明される。つぎに、神が線材であることが考えられる。線材と
いうものは観念でなくして、物質である。神は姿を持たないし、かつ、物質は姿を持つので、神は物質では
ないことがわかる。すなわち、神は線材ではない。しかし、ここで一方の前提、つまり神は姿を持たないと
いうことの根拠について考えてみるのもいいだろう。なぜ神は姿を持たないのか。姿を持つものはすべて
下級のものであり、神は下級ではないので、神は姿を持たないのである。なぜ姿を持つものがすべて下級
であるのかといえば、姿というものは人間の目によって捕えられるものであるし、なにより変わりやすい。こ
れは神が不変であるという事実と相反する。さて、前栽はどうだろうか? 前栽も物質であるが、これだけ
は他の物質と違って高貴なものである。しかし、やはり神ではありえない。なぜか? それは、前栽は聖霊
の象徴だからである。今はよく知られていないことだが、前栽の長い枝は長い命を意味し、先端に群れる
葉は天上の繁栄を現わしている。ゆえに神ほどの命は持たぬにしても、天上への案内者として、聖者が象
徴されていることが明らかだろう。こうして、洗剤以外の四つの例に対して、否という帰結が得られたので、
ここから消去法を用いて、神が洗剤であるという証明がなされる。
:-(
24 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/07(月) 13:44:31.60 ID:zQBkv6z10
>>23 きみなんなの 顔ばっかりで o(=_=;o
外国人かと思ったら
他のスレで煽りまくってたじゃん
ペラペラじゃんO(≧▽≦)O
25 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 14:55:44.94 ID:zh6celo30
26 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 15:48:58.82 ID:oK7fJUEu0
面白いとこだけ読んだ。面白いじゃん
でも、最後まで書けよ〜眠れないだろ〜
27 :
名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 16:09:17.03 ID:boug99OzO
?
28 :
飛べ!!イナリズシ ◆AepQy0eRB2kW :2011/11/07(月) 22:33:38.29 ID:d/oIyeO40
リルリアの風習
北アイルランドにあるリルリアという都市がある
その風習の1つに興味深い習慣がある
朝起きたその時に見た夢を画用紙にクレヨンで塗るという習慣
もともとは、その地域の宗教の教えの1つで(この辺りは詳しくはわかってない)
「未来予想」をするときにつかっていた(?)なごりとしてその地域に残ったようだ
現在は親が子の考えを知ると言う意味で13歳まで書き続けるという
当然書くのは13歳以下の子供たちだけになる
それを、イギリスの研究者チームが目を付け調査を続けた結果(3年間約500人対象)
予想外な論文として世界中の科学者たちの注目を集めた
続く
29 :
飛べ!!イナリズシ ◆AepQy0eRB2kW :2011/11/07(月) 22:49:46.36 ID:d/oIyeO40
コマーシャルネットワーク
アメリカのコマーシャル(以下CM)にはある法則がある
人間の視野における研究を重ね、より明確でより印象に残る
配置、タイミング、動き、配色などを考えた法則である
しかし研究を重ねた結果脳に対してもっとも効果的な法則を得る為には
前の画面(CMなら前のCM、番組なら最後の画面)に大きく影響されるのがわかった
そのため1つの商品に対し、3種類のCMを作る作業が必要となってくる
では法則その1
前の画面が人間かつ画面が赤でない場合
↓
文字列を使い青色を主とした画面を使う
法則その2
前の画面が人間でなく緑の場合
↓
黒色ベースの画面中央下からの人間
法則3(特殊)
ニュースなどの冷静な番組の画面の場合
↓
赤色ベースかつ動物もしくは絵
30 :
飛べ!!イナリズシ ◆AepQy0eRB2kW :2011/11/08(火) 20:04:26.43 ID:XmmFL1X/0
さがるなー
31 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/10(木) 20:58:44.06 ID:Rz7rtyJ20
なんでイナリズシまで投下してるのさ?? ( ̄∀ ̄;)ノノ
>>26 ありがd 成仏できるぜ!!
>>25 どこかで高橋源一郎は頭がいいくせに馬鹿のフリをするから嫌い
っていうツイートを見てから、なんとなく嫌なイメージがあるーw
ちょっと検索してみて、コラムの文章とか読んでみたら
接続詞が多いところに気がついて、そこが似てるかもしれないと思ったあ
たぶん思考がぶつ切りなんだろう d(-_-o)
接続詞について考えてみるのもイイ
32 :
柏木ファン:2011/11/11(金) 07:30:43.08 ID:rL6Prp3k0
>>31 高橋源一郎の『ジョン・レノン対火星人』
頭悪いってかキチっぽい文章なんだけど面白いよ
33 :
柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/12(土) 19:19:17.39 ID:oYIkrQBd0
ジョンレノン対火星人よんだよー ヽ(>▽<)ノ
たしかに夢をみてるみたいで面白かった!!
小説の方法を模索??したみたいな感じがあったけど
ふつうに読むぶんでは 肩肘はらずによめたし
図書館でかりたんだけど そのときに
あと日本文学盛衰史っていうのもちょっと見てみたー(σ´∀`)σYO!
34 :
柏木ファン:2011/11/12(土) 23:02:38.28 ID:RO/KZCtZ0
柏木ちゃんー!
行動がはやいー!
内容は無いというかめちゃめちゃなんだけど読ませる引力がすんごいあるなーと思うんだよね
変な表現しちゃうと読むドラッグみたいな
柏木ちゃんはやぱ頭いいんだなー
>>33 本当に21さいなの?(o^∀^o)
おーい♪
36 :
名も無き被検体774号+:
東北て本当?色しろい?おっぱい大きい?