異世界ファンタジーの物語書いてる。ちょっと見てくれるか?

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1名も無き被検体774号+
趣味でやってる。
設定とかちょっと晒してみる。
人がいればだけど。
2名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:21:13.66 ID:r/+pL4zHP
にゃん
3名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:21:25.59 ID:gnh60LEc0
■世界観
神話の息づく和風のファンタジー異世界
幽霊や悪霊、鬼などの化物は存在するが、それは我々現実での扱いと変わらない。つまり特異なもの
4名も無き披険体774号+:2011/11/05(土) 20:23:21.42 ID:nyy0cIjI0
つまり、これを使って俺が電撃大賞に応募すればいいんだな?
5名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:24:21.05 ID:gnh60LEc0
■歴史
天帝と呼ばれる神の子とされる一族が、世襲により統治し続ける。
いわゆる独裁国家のような形が国の成り立ちから千年以上続いてきたとされる。
しかし、国民の批判は一切なく、むしろ安定した治世のおかげで好評。
文明、文化も緩やかではあるが確実に歩みを進めている。
司法制度というモノがなく、悪事をおかした者は天帝の怒りによって雷に打たれて死ぬという理がある。
これを頌冠誅(しょうかんのちゅう)という。日常生活では、「不義があった」と話しているようである。
そのような神の力としか言いようがない天帝の力を知っている国民は、無病息災で平定を保ってくれる天帝を崇め
天帝の祖先であるという神仏に傾倒し、普段から善である事を心がけるような社会になっている。
僅かだが、その考えに反発するものもいるようだがで頌冠誅で罰せられるのが怖く
他人と示し合わせて謀反を企てたり、啓蒙活動をしたりという行動をおこすまでにはいたらない。
なお、天帝のことを民が呼ぶときは、天帝と言うには大それたことなので、頌冠(しょうかん-冠をたたえる。つまり王をあがめると言う意味)と呼ぶのが決まり。

■背景
外国の存在は不明で、おそらく鎖国状態であると思われる。
外からの脅威を排除する為に、交流を持たず進化するきっかけを閉ざしてはいるが変わりに平和が約束されている。
争いが起こらない為に技術の進歩の為の刺激があまりない。
国内に目を向ければ、邦が四つに分かれている。

■邦
遊楼郭(ゆうろうかく) 様々な気候が存在し、一番大きな北に位置する州。靴を脱ぐ習慣がある。高床式の家、農耕が主
麗葉窮(れいはきゅう) 比較的暖かい。南に位置する
鐘京廊(しょうけいろう) 中央に位置する州。気候は涼しく非常に鉱山が多く、昼夜の気温差も大きい。夜が長い
白眉陣(はくびじん)  西方にある寒冷地。未開拓な土地が多く残る州。上の三州の大陸とは別の大陸
6名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:31:06.39 ID:gnh60LEc0
簡単に言うと

・人が人を殺すと天の裁きで命を落とす理が働く世界
・そんな世界で連続殺人事件が起き、主人公が世界の核心に迫っていく物語

こんな感じ
7名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:32:32.60 ID:KA1ZiEzy0
和風いいね
キャラは?
8 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 :2011/11/05(土) 20:32:51.97 ID:9M0r0X9qO
よし
はやく内容をあげていくんだ
9柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/05(土) 20:33:22.41 ID:fiuSJd+n0
      +   +
        ∧_∧  +
       (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
   +.   (0゚∪ ∪ +
     /ヽと__)__)_/ヽ   +
    (0゙   ・   ∀ ・ ) ワクワクテカテカ
    (0゙     ∪    ∪     +
  /ヽと____)___)_/ヽ   +   +
 ( 0゙     ・    ∀   ・  ) ワクワクデカデカ
 ( 0゙     ∪   ∪     +
 と_______)_____)
10名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:39:23.39 ID:gnh60LEc0
■登場人物

・沙姫(15)
 夢は神子になる事。歌が好き。その為に毎日の訓練は欠かさない。師は翁。
引っ込み思案。だが、おっとりしているようで大胆な行動をとったりする二面性を持つ。
行動力に優れる場面は、基本的に「自分の夢」に関してと「人を喜ばせたい」という場合に多く表れる。
口調は非常に丁寧。
外では消極的だが、内弁慶で淑華と楓には陽気で明るく、甘えまくる。
自分も幼い頃のある時期の記憶が欠落している為に、同じ状況の楓が気になる。

「賢くって見切りが早くて格好つけた諦め顔の貴方なんて……見たくないです」


・楓(?)
隻眼、隻腕の記憶を失った青年。
剣術の腕と頭の良さを買ってくれた沙姫の祖父が営む『飛衒屋(ひげんや)』の世話になっている。
主な仕事は用心棒、情報収集などである。
憂いた瞳が非常に影のある優男。用心棒稼業のお得意先である内吏(お役所のこと)からは女性の愛好者が多い。
記憶を失った弊害として、世界情勢、一般常識に疎く、感情の起伏に乏しくなっている。
自分の記憶を取り戻したいと願う。
よく『飛衒屋』のものからはからかわれ間違った常識を教えられたりして遊ばれているが本人は意に介さない。
名前すら失った記憶だが、彼が唯一忘れてはならぬ意思は残っていた。

「殺さなければならない女がいる。名は泉だ。それしか俺の魂には残っていない」

11名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:42:23.18 ID:gnh60LEc0
なんかネタバレ設定もあるからこのくらいにしとくか。
12名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:44:44.67 ID:KA1ZiEzy0
さわりだけでもカモン
13名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:45:43.94 ID:q/0bdbyZ0
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
14名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:45:47.90 ID:gnh60LEc0
んじゃ、いろんな場面をちょくちょく晒してみるわ
15名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:47:39.65 ID:gnh60LEc0
 中腹に位置する人里離れた平たき山路での一幕。
 少年は後悔する。
 その感情は遊んでやっていた妹の背後にわざと毬を蹴り出した直後に生じた。
可愛い妹を愛するがゆえに持つ僅かばかりの嗜虐心が起こした戯れに過ぎないはずだった。
 ヤヤコを修了し自我を持ち始めたばかりの妹は嬌声を上げる。
まさか殊更に悪戯をしかけられたとは露とも思わず、きゃっきゃと赤の小袖――母が数少ない衣を使い夜なべをして繕ったもの――を振って毬の行方に視線を向けようとする。
 少年は瞬間、すり抜けて行く愛おしい妹の目を捉えた。
 ああ、なんと無垢なる瞳だろうか。
 そこには、この世に鬼というものが存在する事を微塵も知らぬ輝きがある。
 鬼とは悪・強・呪・惰・憎・怖・嫉・愚・厭・簒を指す、つまり人を傷つけることであり忌むべきものだ――三里が先の麓の村、師に教示を賜った事を少年は思い出す。
 浮世の者ならば全てに、その心、鬼に巣食われる事があってはならぬとも言われた。抗ってみせよ――と。
その話を初めて聞いた時、共に説法を聞いていた同じ年頃――あるいはやや年上――の連中は恐れ慄いていたが少年は歓喜に満ち溢れていた。己の事ではなく妹の事を思ったからだ。
 妹が生まれた。あれは鬼を知らぬ。知らぬならばよし。その鬼からは、損得無しに"あれ"――無垢清澄を守ってみせると決めたのだ。
そう誓った日、少年は生きてまだ六つの頃ではあったが初めて己が誇らしく思えた瞬間であった。あれから三度の年を越えた。その間もずっと人知れず誓いを守って来た。
16名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:48:36.46 ID:gnh60LEc0

 使命の反芻、愛の懐旧を呼び起こした刹那が終わりを告げ、妹は己に背を向けて蹴鞠を追いかける。
 しかし。
 行くな。全力で本能が告げていた。
 少年は臍を噛む。
 己の決意を反故にしなければならぬからだ。
 毬を追う妹の先に、少年の身の丈倍はあろう八尺前後の"それ"が在るからだ。それは師の説法の範疇を超えている。
 毬は"それ"に当たってこちらへはね返ってこようとしていた。
 今、妹は気付いただろう。"それ"の影が両脇の林でない事を。
 "それ"を見上げるな。
 少年は叫べぬ、動けぬ。
 戻ってこい。"それ"には兄は抗えぬ。妹よ。行くな。
 そして、"それ"が言った。
<――貰ウ>
 少年は恐怖した。瞬間、色が消える。
<――寄コセ>
 少年は怒張した。同時に音が消える。
<――五月蠅イ>
 少年は憤怒した。肚の底から温度(ねつ)が沸く。
<――喰ラウ>
 少年は絶望した。腸(はらわた)がよく見える。
<――美味シ>
 少年は号哭した。くちゃくちゃとよく聴こえる。
<――許セ>
 少年は困惑した。地獄の沙汰に。
 "それ"は鬼などではない。鬼などではない。"それ"は決して鬼などではなかった。抗えるモノではなかった。
 土があれの小袖と同じ赤に染まっていく。四散する"あれ"。少年に誇りを与えた存在がただの肉片になって。そして誇りに替わり別の何かを噴き上がらせた。
 憎い。許さぬ。憎い。恐ろしい。憎い。逃げたい。憎い。助けて。憎い。嘘だ。憎い。夢だ。憎い。
 抗えなかった己も、奪った"それ"も。悪・強・呪・惰・憎・怖・嫉・愚・厭・簒――スベテガニクイ。
 そして心を止める直前、命が零れる前の妹の瞳を思い浮かべ――少年は後悔した。

 アレハ鬼デアル。
17名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:51:50.74 ID:gnh60LEc0
「間に合わなんだか」
 編笠を脱いだ白髪初老の男は、空いた左手で転がる蹴鞠を拾い上げ地獄に目をやった。そこに人はいなかった。あるのは陽炎のように不気味に漂う巨躯の鬼だ。
「主、動けるか」
 背後から声をかけるも返事がない。男は摺り足で警戒し距離を計りながら少年の許へ行くと、糞尿の臭いがある。体痙攣したまま目に生気なし。
此岸に辛うじて留まっていられるのは、惨劇に因って残った一縷の魂、齎(もたら)された一分の憎悪か。
「酷なものよ……許せ。最早このような惨たらしい画は見ずともよかろう」
 男は抜け殻になった彼に蹴鞠を持たせてやり、編笠を被せてやった。そして哀切なる眼差しを少年から外すと、視界に再び眼前の地獄を呼び戻す。
 性ハ純粋、態ハ残虐ナリ――そう男が小さく呟いたように見えた。この場に在るはただ人を喰らう為に生き、ただ人を喰らった為の顛末。
「主(ぬし)よ、問う吾人(ごじん)の姿をして目当てを看取(かんしゅ)し申さぬか」
 男の声は深く、そして力強い。
<――喰ラウ>
「ふむ……少々の物言いでは通じるものでもないか。では平たく」
 ゆるりと近づいてくる鮮血の陽炎を見据えたまま懐から煙管筒(きせるづつ)を取り出す。
 斜め後ろの少年に未だ自我が残っていれば殊の外いぶかしんだ事に違いない。この逼迫した場面で優雅にも――刻み煙草を用意し丸め尻尾を作り火皿に放り込んだ後、燐を飛ばした燐寸(マッチ)の火で点火し――煙管を吸おうというのだろうかと。
 だが男の次の所作はそれ以上に奇妙。刻み煙草も燐寸も用意せず煙管のみを右手に持って先ほどよりも明瞭に問いかけた。
「吾人がなぜ主の元へ参ったか、分かり申したか」
 沈黙がある。山路の脇で葉がざわめくのみだ。
 一拍あって「ふむ」と一言、男は奇妙の続きを始める。息を吸った後に何もない煙管を口にくわえフゥっと吐き出した。すると出るはずの無い紫煙が黙々と立ち上る。
<――喰ラウ>
「残念ながらこれは糧食にてござらんよ。いや、主には餌と言った方がよいかな。兎に角、とても喰えたモノではないという事。よろしければ今もう少し、そのまま大人しく立ち呆けていられると有り難い」
 滔々とそれに向かって話している内に紫煙は宙で靄(もや)を張る。それを煙管でかき混ぜれば渦を巻き始め、合わせて呪い(まじない)が始まる。
「――秋昔日(あきせきじつ)のひたぶる提琴(ていきん)の嘆息……物悲しさを禁じ得ず――裏絵、あらしめよ!」
 言い放ったと同時に紫煙は急速に逆巻き、そして複雑な模様――いや戯画を描き出した。
18名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 20:58:16.48 ID:gnh60LEc0
誰もいなくなったか。乙
19腹タン:2011/11/05(土) 21:01:39.96 ID:r/+pL4zHP
漢字が多すぎるYO


20名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:02:28.64 ID:ubOs1aQbP
読むのに時間かかるんだよ
待て
21名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:03:23.77 ID:AZ3asD2S0
厨二死ね
22名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:06:51.33 ID:q/0bdbyZ0
>>17の「間に合わなんだか」に飲み物を返して欲しいと思ったのは絶対に俺だけじゃないはず
23名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:06:58.73 ID:gnh60LEc0
まあ漢字多いのは和風だからな。一応エディターつかっててルビ機能で読み仮名はふってる。
けど2ちゃんに晒すとそのルビまでは反映されないから。
24名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:08:50.33 ID:KA1ZiEzy0
バカはほっといて次よこして
25腹タン:2011/11/05(土) 21:09:26.25 ID:r/+pL4zHP
漢字は多用しない方がいいよ
ここぞというところで使った方がいい
26名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:12:47.91 ID:gnh60LEc0
 とっぷり暮れた町に影二つ。通りの向こうで米粒ほどの灯篭の灯がちろちろと揺れている以外は影照らすものはなし。
 あばら屋が立ち並ぶ寂れた一画で、影の一つが白蛇の如く闇に浮かび上がった華奢な手を己の袂に運ぶ。
そして煙管を取り出しながら問うた。
「おまえさま」
「なんだ」
「火をいただけませんかえ?」
 火打石で火をつけた煙管がぽうっ、と夜目に明るく赤銅色(しゃくどういろ)に二人を照らす。
浮かび上がる隙のない端正な女の容貌。
細めた眼差しに長い睫毛がぱちりぱち、とする様は蝶の羽ばたきの如く、その隙間から覗く眼に映した煙管の灯は星の煌めきの如し。
 女の結った髪が少し解けて乱れ落ち、その数本が煙管を咥えた紅引く柔き唇から糸を引くようにしてあり、妙にそれが艶っぽい。
 闇の中、輝く簪を見て若い男は言った。
「付けてくれていたのか。やはり俺の見たて通りお前に似合う。しかし連れ出すのに俺を七度も通わせた女などお前以外にいなかったぞ」
 ふふ、と喜ぶ女を見て男は満更でもない。しかし、と言を続ける。
「あんたほどの器量持ち、遊女に身をやつしている事が不思議でならねえな。どこぞの大旦那でもひっかけて、別宅暮らしに精を出せばいいじゃねえか」
「あちきは誰のものでもありませぬゆえ」
「俺は狐にでもつままれたか。あんた物の怪の類じゃあないだろうな」
 再び煙管の火で闇に浮かび上がった美しさを目の当たりにし生唾を飲み込んだ男の顔に、女は優しくふうっと煙を吹きかける。
「はて、どうでございましょか……浮世では遊女など籠の中の鳥、とよく申されますよ」
「ふ、それでもかまわんさ」
 気障ったらしく口の端と眉をつりあげ男が女の腕をつかんだ。
「――この鳥、どんな声で啼くのか初めて試してみたくなった。いくらだ」
「こんな所でおあしのお話、すこぅし気が早いと思うにございますよ」
 そう言って女は煙管を男に吸えと促した後、手をやんわりと振りほどき、しゃなりしゃなりと歩き始める。
後に続く男の目は眼前の女のうなじ、そして僅かに覗かせる背中の白を捉えて離さない。
その気配を知ってか知らずか女はくすりと微笑する。
「おい、どこへ行く。こんな寂れた所に連れてきておいて、もう御終いたぁねえだろう。金ならあるんだ」
 多少苛立ちの語気をはらんだ男の声を、女はするりと受け流すようにして角を折れた。
続いた男の見た先は袋小路。
朽ちた桶の残骸の隙間を根城にしている猫の目が怪しく光るばかりである。
ねめつけて離さぬ猫の視線に不気味さを覚えたのか、男は先ほどのなりは身をひそめすっかり腰がひいてしまった。
「どっ、どこへ行った」
 先ほど自ら諧謔(かいぎゃく、冗談のことな)で、妙なる女を託けた物の怪という言葉が頭に浮かび血の気が引く。
生まれてこのかた、この桜の国・遊楼郭で己がものにできぬ女などいなかった。
ついこないだも、どこぞの華族の亭主持ちとせっせと枕を共にした所だ。
そんな己が袖を振られるなどこれ許さじ、物の怪だろうが畜生だろうが振っていいのは己だけ、と恐怖に打ち勝った男の煩悩逞しき。
鼻息荒く、猫を睨みかえした。
 すると傍のあばら屋に灯りがともった。
「おまえさま、ささ、こちらへ」
 安堵、そしてこれから始まる情事を思い恍惚の表情でそそくさと男は敷居をまたぐ。土間に金の鼻緒の下駄があり、視線を上げると女が背中を向け立っていた。
「おあしより、いただきとうものがあるのでございます」
「おっ、おぉ」
 男は思わず感嘆の声を漏らした。それほどまでに女の起ち居が美しかった。
 女がゆっくりと解いた帯が畳に落ち、しゅるしゅるりと衣擦れの音を奏でる。そうしてゆっくりと男の方に半身翻した。
行灯の柔く揺らめく光が、肌蹴た着物から見える薄い襦袢一枚だけに守られた山あり谷ありに影を差し、その体の豊潤さを知らしめる。
「金より欲しいもの? それはなんだ、おにーさんに言ってみろい」
 何でも叶えてやるぞ、とでもいうべき様でにやけた男の喉がゴクリと鳴る。女は誘うような目つきで小指を食んだ。
「それは……おまえさま……でございます」
27名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:19:31.91 ID:gnh60LEc0
>>25
ラノベ仕様じゃないからなぁ。
普通に読める方に読んでもらう方向で。
28名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:27:53.11 ID:KA1ZiEzy0
登場人物の沙姫が出てくるシーンとかは?
29名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:32:19.74 ID:ubOs1aQbP
多分この板の読書レベルにあってない
もっとレベル下げていい
偏差値30まで落とせ
30名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:34:45.15 ID:GmdzjDdO0
>>29
下げすぎだろ
60でおk
31名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:38:57.77 ID:gnh60LEc0

「来し方行く先、人それぞれに数あれど往々にして川の流れの如し。
その場に留まる事知らず、流れ流れて本流にまとまり海(あめ)に行く様は礼楽興りし人の世に同じ」

 黄色い声があがった。
べんと空気を震わせる三味線撥(ばち)、跡切れ跡切れの喧騒の中、沙姫は舞台袖からその様を大きな赤眼をらんらんとして見つめる。
しかし小さき少女の白い化粧に映えるぷくりとした赤い唇は小刻みに震え緊張は隠せない。
 己が芸にて常世にいながら浮世を見せて、集まる客を喜ばせる。
此処はそういう処だ。
天井桟敷の見世物小屋なれど、舞台の上に立つ男、丹襖十郎多(におうじゅうろうた)は都・遊楼郭にその人ありと言われた男芸者である。
この演目の始まる前日、落暉月冴ゆるころから蟻群のようにして小屋の前に客が集まり始めた。
そうしていつからか列を成し夜を明かして開演を待った者が多くある。
そこまでさせる千両役者の丹襖から、祖父を通じてだが、少女に「一席ともにしませんか」と誘いを受けたのが一月前。
そうして迎えた本番当日。
 何を以ても、失敗だけはしてはいけない。十四の小娘がこのような好機を得られる事などまずないのだと沙姫は知っていた。
 客席が沸く沸くうちに、あっという間に出番が近づく事を悟る。
高まる鼓動は客席の歓声よりも大きい。目をつむって一呼吸する。

 次の瞬間、気が付くと舞台の真中で袖に隠した左手を、口元覆うようにして踊る己がいた。
無我の境地とはこういう事なのか、と誰にも気取られぬほどに沙姫は微かに微笑んだ。
 いつ舞台へ上がったのかも定かではない。しかし今は違う。
頭は澄み切って、客席のまあるくした目と口と顔がよく見渡せる。つばを飲み込む男の喉の鳴りすら聞えてくる気がした。
 そして静寂の中、この喜びに感謝し音色を紡ぎ出した。
歌はやはり人に聴いてもらって初めてその価値を見いだせるんだ、と沙姫は思う。
 一呼吸あって割れんばかりの歓声が沙姫を包みこんだ。

「どうだったかな」
 えも言われぬ喜びに体全体が震え、まだその余韻が残る終演後の楽屋で声をかけられた。
振り向くと丹襖十郎多が水浴び終えてさっぱりとした顔で居た。
「凄く、凄くよかったです! あの、ありがとうございました! 十郎多さんとご一緒できて、嬉しかったです」
 楽屋にいた者全てが沙姫を見た。
喜びのあまり声の量の調節が効かなかったようだ。
それに気付き恥ずかしがる沙姫を周囲は囃し立てるようにして盛り上げる。
「ご、ごめんなさい」
「何を謝る事がある、嬉しい事を言ってくれるねえ。みな褒めていたよ。君の歌に奮い立った。お客も私らも同じだ」
 恥ずかしさと感動で赤面し、沙姫は涙を滲ませ笑う以外に方法がなかった。
「軽い気持ちで誘ってはみたが、まさかこれ程とはねえ。沙姫ちゃんの御祖父さんに無理言って頼んだ甲斐はあった。なあ、柚の葉姐さん」
 十郎多に振られた妙齢の柚の葉は、楽屋の奥で煙管を吹かしている。
尋ねられても視線をこちらによこさず、ただ目の前の鏡を見て遠い目をしているばかりだ。
「姐さんの若い頃を彷彿とさせるよ、沙姫ちゃん、これからもどうだい、ウチの座でやってはみたくはないかい?」
「えっ、えっと。すごくありがたいお言葉なんですけど、私はまだまだで、それに……」
 沙姫が言い淀んでいると、柚の葉は遊女のように手馴れた仕草で手首を返し、煙管の火皿を煙草盆に打ちつけた。
「まだまだだ、なんて思う芸を客に披露したなんざ舐めてるとしか思わないねぇ。やめときな。あんたが頼みこんだって御断りだ」
 にべもなく言い捨た柚の葉が沙姫の脇を通り過ぎ部屋を出た。
「まあ、気にしなさんな。姐さんは気難しくていけねえ。芸の道に終わりなし。沙姫ちゃんの心構えを褒めてるんだよあれでも。それよりも後宴はどうする? 沙希ちゃんにも是非来てもらって――」
 しょげた沙姫の肩をぽんと叩いた千両役者の視線の先に、出ていく柚の葉に会釈をする白髪の青年が映った。
「あ、あの、こんな私を誘ってくれてありがとうゴザイマス。でも、その」
「沙姫ちゃん、言いたい事があるのならはっきり言わなきゃねえ。会いたい人がいるんだろ」
 笑いながら十郎多は沙姫に楽屋の出口を見るように促した。
「どうやら御迎えのようだ」
 白髪の青年は二人に軽く会釈をした。
「楓さん!」
 沙姫は駆け寄って青年の腕を取る。
借りてきた猫から尾を振りじゃれつく子犬へ。
少女の見事な変貌ぶりに、一座はどっと沸いた。

32名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 21:54:00.63 ID:ZlNKbwyB0
個人サイトとか>>1はやってないの?
33名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 22:52:05.88 ID:MYtU6VTu0
漢字が難しくて読めない。
34 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 :2011/11/05(土) 22:55:36.05 ID:+82an1mp0
マジレスしてみるとだな、>>1の文章はいくら本を数たくさん読んできた人でも読めないな。

俺は小説書いてこの方長いからちょっと言わせてもらうけど
登場人物の性格設定はすごくよくできてると思う。だけど物語の始まり方が最悪…。

読者は漢字の勉強しに来てるんじゃないの、国語の読解力上げに来てるんじゃないの。
しきりに「それ」なんて代名詞使われたら混乱してサヨナラされるだけだぞ。
読者は物語を楽しみに来ているんだ、少年と妹の遊戯なんてどうでもいいんだよ、たとえそれが後の伏線だろうと。

ついでに物語が始まってからしばらく全部地文だが、これじゃ状況を説明されてるだけに思えて飽きられる。
会話文とかをもっと頻繁に使わないと物語を読んでる気分にはなれない。ただの状況説明になってる。
読者は物語を楽しみに来てるんだから冒頭が大事。

まずはもっと文章を簡素化しにゃならん(´・ω・`)チョウレススマソ
35名も無き被検体774号+:2011/11/05(土) 23:38:13.93 ID:q/0bdbyZ0
>>34
このレスだけ読んだ
36名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 00:55:04.02 ID:2IiP3ld60
>>34
これで糸冬

ついでに言うと、地の文で状況描写ばっかで、かといって会話でも心情分かりづらい。
なので、全然キャラが掴めない。

漢字多すぎ。
37名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:16:19.90 ID:RAKT9kc50
俺は>>34とほぼ逆の感想だな。
批判じゃなくて個人の差としてだけど。

文章は問題なく読める。
ついでにこの文は>>14にあるに適当な場面を晒したのであって
冒頭・導入部ではないのでは?
地の文の割合が多いかな?というのは同意。ラノベなら、だけどね。

批評視点で少し批判的な目で見るけど、設定やストーリー頑張ったほうがいいかな
本来殺人が無い世界、というだけで司法がないのはちょっと疑問。
他の犯罪は?罪じゃなくても取引など権利関係の折衝は?
まあ役所があるんだから司法=刑事という意味で使ったのだろうけど。
気候の差があるほどのでかい大陸だと中国大陸規模?
文化面の差異も相当だろうし、俺みたいにつまらない引っかかりをする人間もいるから
作中に活かされる設定でなかれば舞台を小さくしたほうがいいと思う。

ストーリーは現時点じゃ多くは言えないけど、主人公と世界に謎があって
それが解き明かされました。というものだったら類似の作品が多すぎる。
ストーリーの独自性は「あればいい」程度だけど、王道の楽しさを書くなら
キャラクター造形と描写力の一層の精進が必要。それはストーリーよりも難しいよ。頑張れ。
38名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:27:25.37 ID:fAgFzJvj0
おお、まだ落ちてなかったんだ。
>>1だけど、>>34の意見はありがたくスルーしとくよw
司馬遼とか十二国記とか、山田風太郎とか、後は装甲悪鬼とか好きだから、そういう影響の文体になっちゃうんだろうな、と思う。
そもそもここに晒した僅かな文で心情が分かるような物語ってペラすぎだろうと思ってるタイプだからねー。
39名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:29:50.35 ID:fAgFzJvj0
僅かな出来事の積み重ね、それがキャラクターがどういう人物なのか膨らましてくれると思ってるから。
群像劇にも近いのかなぁ。

謎を解き明かすのがこの物語の核ではなくて、人間関係であったり、政治であったり、そういうのを楽しんでもらいたい。
40名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:35:54.24 ID:fAgFzJvj0
>>37
「司法が存在しない」=この世界の謎

核心に迫っていくのはまさにその部分なんだ。

・なぜ人々は法がない世界で安寧を手に入れているのか。
・そして悪と判断されて天に処罰される境界線とは一体どこか?
・人々はなぜそれを明文化しないのか、世界を疑問に思わないのか。

人間の社会の問題を、『法のない世界』において考える事で浮き彫りにしてみようと考えたのがキッカケ。
41名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:49:54.34 ID:fAgFzJvj0
読者のリテラシー低下が懸念されてるだろ、ラノベのせいか知らないけど。
他にも邦画だったり。
そういう人たちにレベルを合わせるつもりは一切なし。
42名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 01:55:27.70 ID:RAKT9kc50
>>40
ほぅ。それは面白い。正直今までの全レスよりもこの一レスで興味引かれる。

>出来事の積み重ね、それが(ry
同じ意見だけど、それをより強く補強してくれるのが会話だと思うんだ。
少し自分語りになるけど、ゲームから入って三国志にハマった時期がある。
その時に10作品以上のいろんな三国志読んだけど、面白くなかったのは出来事だけの作品。
やってることはどれも基本同じなんだけど、必要な会話だけで進める作品は読むのが苦痛だった。
その人がどう考えて、どういう行動原理で動くのか。それを顕す「無駄な会話」が群像劇なら特に大事。
北方謙三の三国志はかなりオススメ。小野不由美とかは俺も好きだから趣味合うんじゃないかな。

要点わかりづらくなったけど、・会話も大事だよ ・北方が参考になるよ です。
43名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 02:07:02.67 ID:fAgFzJvj0
>>42
なるほど、そういう会話ならふんだんに用意してるよ。
例えば、>>5で示した邦の一つ、白眉陣に舞台の話。

主人公の一人(主人公は3人いる)の女のような名前・紫(ゆかり)という青年の物語。
彼は訳あって、白眉という雪の大地に単身飛ばされた。
元々は高貴の生まれだが、家の都合で女として世間を欺き育てられてきた。
雄材大略にて熱願冷諦と称される男。
常に凡人の十歩先を歩くと言われ、その物言いは突き放したように聴こえる事もあるために常人には中々理解されない事が多い。
故に会話に相手方と齟齬がよく発生する。
本人はその事実を元より然として気付いており、事実噛み砕いて説明するのは円滑な人間関係を生じさせる事も分かっており、またそうする事は造作もない事である。
が、自己指針として「相手が理解するまで待つ」事が楽しみであり、またそれが相手にとっての己の礼とし察する性質。
これの対象は母であっても子供であっても例外はない。

相手の傍まで降りて話すと言う事は「自分が優れている」という事を己の中でどうしても意識せざるを得ず、
それはつまり「相手を見下している」という自意識が働いた結果と見なしており、それを愚かであると深く嫌悪する為である。

然して「ついてこられない・理解できない者」を愚かだとは思わないが「理解しようと努めない者」は愚かだと思っている。

この性格にも彼の生い立ちに理由があって、それが世界の謎とリンクしている。
44名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 06:03:17.26 ID:U+P5d3Vb0
これを読めない>>34て中卒?
普通じゃん、この位
時代小説なんか読めないんだろうなあんた
45名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 06:42:26.51 ID:Kob80yFn0
十二国記の冒頭も状況説明だけになってしまう訳か
というか>>15って鬼?の登場で緊迫した場面でしょ
榊一郎の文章も糞ってことになんの?
ストジャの始まりとか捨てプリの始まりとかさー
二階の妖怪王女もそうだな
>>34さんによるとクソらしいわ小野不由美先生含めた作家さんたち
あとラノベでも紫色のクオリアとかも冒頭説明だけ、あれも糞ってことかぁ
他にも色々あるなぁそういう作品
>>34さんすげー
それら全部読めない脳みそなんだな
偉そうに言うなら修正してやって「こうしてみ」位、書き込んでやれよ
できねーんだろーけど
46名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 07:29:01.32 ID:TmXNyXWGO
設定で面白そう!と思ったけど、文章で読むとまったく引き込まれないなあ…
十二国記と守り人シリーズを連想させる。
あと空色勾玉とか。
47名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 07:54:24.47 ID:O3kTbhtC0
<――貰ウ>
 少年は恐怖した。瞬間、色が消える。
<――寄コセ>
 少年は怒張した。同時に音が消える。
<――五月蠅イ>
 少年は憤怒した。肚の底から温度(ねつ)が沸く。
<――喰ラウ>
 少年は絶望した。腸(はらわた)がよく見える。
<――美味シ>
 少年は号哭した。くちゃくちゃとよく聴こえる。
<――許セ>

このへんいらない
48柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/06(日) 08:35:39.06 ID:PX/8IClp0
ふむふむ o(´-ェ-`)o

なァーんでこんな批判レスが多いかってゆーと
やっぱり>>1自身が自分の作品に批判的だからだと思うッピ

よくもわるくも、よーくコネコネされてるなあ、とゆーのが作品にあらわれてる
わざと自然に見せようって人も居るけど、スレ主は違うみたいだにゃ〜
具体的には、語彙の選び方とか言い回しに、すごく凝ってる

だから、確認するけど ほとんどの人わまず「わざとらしさ」みたいなのを感じて
物語に入り込めないと思う
スレ主のファンになる人も「普通に読める人」ぢゃなくて
「難しい漢字いっぱいですげー」

 o(=_=o
49柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/06(日) 08:48:18.62 ID:PX/8IClp0
ごみん途中で送信しちった ( ̄▽ ̄;


スレ主のファンになる人も「普通に読める人」ぢゃなくて
「難しい漢字いっぱいですげー」って人なんだと思うぴょん

でも、いつかSF雑誌を読んだときにも同じようなのがあった
そういうジャンルは一定の割合であるもんなんだとおもふ
でも、なぜか批判したくなつてしまふ文章〜〜 (*-_-*)

で、スレ主はこんな文章を投下したら、スレ主の自己批判(?)に呼応して
いろんな人から批判くるのがわかってたと思うんだじぇ

でも批判はあんまり聞き入れるつもりはないみたいだーね?? o(^-^)o
普通だから、普通にこの文章だからと退ける、
その意味では、事実を泰然とつきつける、伝授する、教える、歴史小説に似てるとおもうたな (;´Д`)ハァハァ

歴史小説は、ひとつの大きな流れにそって、物語がすすんでゆくのが、おもしろいのだ
ソボクに感じたのは、>>40のコンセプトはおもてぃろーい(o^v^)oんだから、
もっと個々の場面に司法が存在しないってことを、におわせるというかしみこませて、
そのつど読者に思い出させるのがファンタジーなんでないかな、ということじゃった


O(≧▽≦)O
50名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 09:35:39.31 ID:cnBRWTTR0
>>38
スルーとか最悪
他人の意見聞けない奴の書くものなんて自己満足にしかならない駄文

あと<−−美味シ>ってなんかキモい
うましって読んじゃったし普通に読んでも違和感
51名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 13:24:11.30 ID:2DOa5U2Z0
文体のわざとらしさは強烈に感じた

面白くない事はないけど本屋で買って読もうとは思わない

ギャグの面白さを説明するのってさむいじゃん、そんな感じ
余計な説明あると進行もとにかく遅いし
52名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 14:53:04.57 ID:203Ftp3b0
嫌いじゃないけど、もちっと味付け薄めにした方がいいかもね。
53名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 16:21:36.90 ID:fAgFzJvj0
>>50
いやスルーするのはたいした事言ってない人の意見だからかな
ああいう意見くれる人はおそらく群像劇やきのこ作品奈良原作品読んだ事ないだろうし、読めないタイプだろーから
西尾作品みたいなサクサクっとした漫才台本が小説だという感じの人だし

そりゃ意見は選ぶよこっちも
54柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/06(日) 16:40:12.07 ID:PX/8IClp0
群像劇やきのこ作品奈良原作品ってどんな感じなの??(´・ω・`)
そこを熱意を込めて説明しないと、ただの読書自慢したい人になっちゃうよ??

o(^-^)oガンバッテ!!

なんでわざとらしいと感じるのかというと

わざとらしくなくて、変わった文体の人って、
読んでるうちになんでその文体が選ばれてるのが分かってくるとおもふんだあ (σ´・∀・)σ
必然性があるし、説明もできる

でも、スレ主の文章を見ると、ただ好みだけで言葉を選択してるように見えるんだ
そうじゃないって思うんだったら、説明しよ??

べつに>>1じゃなくて、影響を受けてる司馬遼とか十二国記とか、山田風太郎とか、装甲悪鬼とか、
群像劇やきのこ作品奈良原作品について語ってもいいよ??


O(>▽<)O
55柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/06(日) 16:44:30.14 ID:PX/8IClp0
読書自慢する人って、
三国志演義全巻読んだとか
トルストイ・バルザック全部読んだとか
泉鏡花全部読んだとか言われたらど〜するんだろ??(´・∀・`)
黙るのかなア



O(>▽<)O
56名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 17:00:08.85 ID:fAgFzJvj0
>>49
>もっと個々の場面に司法が存在しないってことを、におわせるというかしみこませて、
>そのつど読者に思い出させるのがファンタジーなんでないかな、ということじゃった


これはまさにその通り。
司法が存在しない異世界ファンタジーであるから、読者に説明しなきゃいけない。
そこで記憶喪失の楓という主人公に「司法が存在しないと分かる場面」に遭遇させる事で
第三者に解説させたり、読者に世界の構造を意識させたりするように書いてる。


例えば、楓の居候先が懇意にしていた店の主が亡くなる。
そこで楓と沙姫が参席する。
しかし行ってみれば記帳する人間は誰もおらず、それどころか誰も参列者なし。
亡くなった主人のご遺体もなし。
その理由は、不義にあったから。不義とは天の理から逸れ罪を犯す行為。と教えられる訳。

他にも、これは物語の始まりなんだが、
下衆の人さらいを追い詰めて斬り捨てる青年がいる。
悪人は「なぜお前は人を殺しても平気なんだ」と混乱する。
読者は不思議に思う。悪人が仕置き人に殺されて、人の道理を問うなよ、と。
だが悪人が尋ねたのは人の道理などではなく、天の理「人を殺せば己も死ぬ」という事実から逸脱している存在への疑問。
で、頭領が一人になった時に少女を人質にして逃走。
青年がおいかけると、頭領の逃げた先に雷がおちる。
いってみると頭領の凶刃に倒れた少女と、焼かれて消えゆく頭領の残骸がある訳。
この時点では、読者は一体何が起きたのかも分からないままだが、これが後々様々な場面で世界の仕組みなのだと明かされていく事で理解してもらう構造。

そして青年の回想にも度々、救えなかった少女が深いトラウマとして登場する。
ちなみにこの青年というのは記憶喪失の楓であり、この少女死亡の事実が、彼の過去の扉を徐々に開けていくきっかけにもなっていく構造。

更にいえば、なぜ人を殺したら焼かれて死ぬはずが、楓は大丈夫なのか?
という疑問も出てくる。
それは彼の過去と、この世の真実にたどり着く一つの鍵でもある。

ミステリーテイストも楽しめるつもりで書いてる。

こんな感じ。
57名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 17:10:36.83 ID:fAgFzJvj0
あえて心象描写をこれでもかと書くのは、たしかにテンポは悪い。
が、それは一種のゾーン体験と同じで、周りがとにかくスローに見えて感覚だけが冴え渡る状態に似た体験ができるからだ。
ハマって行くと、とても心地よい。
それはきのこ作品だったり、奈良原作品だったりで体験している。
常に上記の文章のスタイルをとっている訳ではなく、スローモーションを意図的に使用したい場面に限っている。

少年と鬼の邂逅のシーンはまさにそれ。
ハンターハンターのコルトが、蟻に殺される場面を思い出してくれるといい。
58柏木真琴 ◆scherchen/p/ :2011/11/06(日) 17:14:52.15 ID:PX/8IClp0
うん、わかった!!!




かんばれ!! O(`・ェ・´)O
59名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 17:17:00.93 ID:fAgFzJvj0
読書自慢してる訳じゃなくてさ。
それぞれの嗜好がある訳よ、わかる?
村上春樹の文章があわない人間が「会話がウソっぽい」とか指摘した所で、

で?

ってなる訳よ。
お前にあわないんだろ、で終了するの。
「会話がどうにもウソっぽいのはアメリカかぶれ過ぎるからだ。もっとこうしろ!」
なんて言ったところで、それやめちゃったら春樹作品じゃない。
あんたの好みじゃないだけ。それにつきる。
60名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 17:20:27.58 ID:fAgFzJvj0
なんか叩きたいから粗さがしました
って人ではなさそうなのでよかったです。
貴重なご意見どうも
最後は随分と投げやりな感じだったがw
61名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 17:59:02.57 ID:fAgFzJvj0
地の文はもう少し簡素にしてみる。
62名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 18:02:41.16 ID:mREHq3RR0
悪かないと思うけどもうちょと楽に読めるぐらいが丁度いい気がするな
たまにこねてみる感じで
63名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 18:16:13.37 ID:SDLvzwJ80
趣味だから自己満足てことでいいんだよな?
じゃあ何も言うことないか

64名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 18:31:22.10 ID:fAgFzJvj0
まあそういう事だね。
具体的な修正とかあれば分かりやすくて参考になるけど、個人の好みを書かれてもどうにもならないしね。
65名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 19:23:08.74 ID:Q+HoJVM70
設定はあくまでバックボーン。表にがっつり見えてきてはダメ。
そういうのは、背景や装飾品、風俗などに見え隠れすべきであり、文章で謳ってしまうのは0721。

結局はメインの人物をいきいきと描けるか否か。
難しい理屈は、極ごく一部の老人らにだけ語らせるべき。
それが感情移入というものだ。

66名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 19:24:50.55 ID:fAgFzJvj0
>>65
だから>>56なんだよね。
設定説明するほどバカな小説なんてない。
67それが現実だぜ(´・ω・`):2011/11/06(日) 19:30:01.74 ID:ZMlWJkKA0
>>66
同意(`・ω・´)
68名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 21:31:36.51 ID:mREHq3RR0
趣味なら好きに書いたらいいと思う
設定とか登場人物なんかは興味あるし
あとは味付け次第
69名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:02:28.70 ID:fAgFzJvj0
表にガッツリ見えては駄目


って当たり前の事言われても、設定を晒してるスレだからね。
70名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:09:43.19 ID:fAgFzJvj0
俺が書くにあたって、まず気をつけたのは、世界の成り立ちを冒頭から説明したり、何ページにも渡って歴史書いたり、そういうのはやらないこと。

世界観の共有はキャラクターの行動を追うことで感じられるようにしてる。
異世界ファンタジーなので、その世界の風俗・社会・常識を知らない読者目線のキャラクターがいれば話も回しやすいってことで、記憶喪失の楓が誕生した経緯がある。
71俺より先に2getできたら明日大吉(´・ω・`):2011/11/06(日) 23:11:38.41 ID:ZMlWJkKA0
ネタバレ注意!
沙姫が実は楓の宿敵「泉」(`・ω・´)
72名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:14:30.43 ID:fAgFzJvj0
異世界に迷い込むタイプなら読者目線の主人公がいる訳だしね。
ゼロ魔ならサイト、十二国記なら陽子など。

それをしたくなかったのは現実の思考をファンタジーに持ち込みたくなかったから。
だけどそうすると、世界観の説明に手間がかかる。
俺にはそんなに技術もないし。
だったら記憶のない人間を用意して、そいつに狂言回しを補佐としてつけてやれば話しは転がせる。
73名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:19:11.82 ID:fAgFzJvj0
>>71
ある意味正解! でも真実は全く違うけどね。
ある程度、読んで行けばそう思えるようにミスリードする流れになってる。
沙姫と楓が絆を深めれば深めるほど、彼らがその考えに辿り着いた時の事を思うと、読んでいる側もハラハラするからね。
ロミジュリ的な典型的な要素といえばそれまでだがw
74俺より先に2getできたら明日大吉(´・ω・`):2011/11/06(日) 23:21:48.08 ID:ZMlWJkKA0
>>73
ミスリードだとwwwwwwくっ、俺の読みが甘かったかw
ミスリードできるぐらいの設定できてるなら物語の展開次第で良作になるんじゃね?(`・ω・´)
75名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:24:15.48 ID:seY32ikq0
感情を字の文で直に書いてしまいすぎで硬く味気なく思える
描写で語ってほしいところ
76名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:28:08.87 ID:fAgFzJvj0
>>74
まあぶっちゃけると>>15の鬼が楓なんだよね

>>75
あいよ、頑張るよ〜
77名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:34:04.56 ID:LyHrS0hT0
ネタバレいいんスかwww
78名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:38:13.91 ID:fAgFzJvj0
いいんだよ別に。
あらすじとか設定のネタバレしても問題ない。
いつかサイト載せるか、ノベルゲー作るかした時でも、このスレ見てる人は少ないだろうし。
そもそもそんな大衆ウケするような作品だとも思ってないから。自分の好きなこと書いてるだけの趣味だしw
79名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:44:29.89 ID:SDLvzwJ80
五年後、スレ主が顔を赤らめながらこの文章に関わる一切のデータを消去している事をまだ誰も知る由もなかった…
80名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:46:16.23 ID:fAgFzJvj0
五年も前の自分の作品なんて、醜くて恥ずかしいわな誰でもw
当たり前の感覚じゃね?
81名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:49:52.31 ID:PKjq7ScC0
>>80
ん?俺は後悔してないぞ
82名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:51:32.92 ID:fAgFzJvj0
そっか。
俺は恥ずかしい。
五年も前の文章なんてヘタクソすぎて赤面する。
83名も無き被検体774号+:2011/11/06(日) 23:56:25.57 ID:WPuNoSdN0
そいつは五年間進歩してないから恥ずかしくないんだろ
もしくはナルシストwwww
察してやれよ
84名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:00:10.16 ID:edp+4zCJ0
俺は>>81を評価する
85名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:03:47.79 ID:fAgFzJvj0
すげー才能の持ち主なんだろうな、五年も前の自分の文章を堂々と見られるとか。
86名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:09:54.09 ID:edp+4zCJ0
いやそれもあるんだけどさ
>>81の文って別に恥ずかしくないとは言ってなくね?
もし今の>>81のためになってる文章なら「恥ずかしいけど後悔してないぞ」っていう意味にも取れるなーって
87名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:13:11.13 ID:ONL656RF0
そーなん?
>>80で俺が「醜くて恥ずかしい」と言った事に対しての返事が「後悔してない」だから「恥ずかしくないよ」と受け取ったんだよ。
もし>>86の意味での返しなら、>>81さんはかなり会話のキャッチボールが出来ない人なのかなぁ、と思った。
失礼な話だが。w
88名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:15:54.09 ID:+nI8a92H0
>>87
俺も>>86に同意だ
>>81はそういう意味も含めて煽りたかったんだろ
醜い=恥ずかしいとは限らないしな
89名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:16:48.40 ID:rCBTLIda0
酷くて恥ずかしくても、それを作品として今そのまま出せる根性ってのはプロだと思うよ。
過去の歴史を何でもかんでも黒歴史にしちゃったら積み上げにならないだろ?
90名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:18:24.56 ID:ONL656RF0
何だ煽りか。
91名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:21:04.57 ID:+nI8a92H0
>>90
そういうとこだよ
自分に都合いいところしか取らないところに今まで批判してた奴がイラっとしてんだよ
92名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:25:02.71 ID:ONL656RF0
>>89
何を言っているんだアンタは。w
たしかに文章は他人に見せる事で上手くなっていく。
過去もそうしてきた。それが積み上げだろ。
だから当然、5年もあれば進歩してなきゃおかしい訳で(書き続けていた場合)、下手な当時の自分の文章を恥ずかしいと思うのは当然のことだと思うけど?
それから、過去の作品を今更見せて何の意味があるんだ?
既に過去は過ぎ去っていて、その文章に批評された所で、現在の自分は何を得るわけ?
プロとアマチュアは違うわなぁ。w
93名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:27:06.03 ID:ONL656RF0
>>91
たいした意見言ってねーワナビがえらそうに切れても、俺としては何も関係ないしねぇ。
上で誰か言ってたけど、それなら「こういう文章書いてみろ」と見せてみろってもんだ。w
できねーヘタクソの癖に。
どこの馬の骨やら分からんヤツの意見をまともに聞く訳がねーじゃんか。
その中で、まともな事を丁寧に書いてくれている人には、キチンと対応してるし。
そんなもんよ。
94名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:27:32.54 ID:T6wgrXZnO
見てくれ

読みにくい、自己満と批判

おれの作風はこうだ
載せたのは一部だ
レベル低いのに合わせるつもりはない
と反論

こういう流れでいいのかな?
95名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:32:20.19 ID:ONL656RF0
携帯で煽りって、どんだけコンプレックスあんだよワナビ
96名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:33:46.23 ID:gDzmLEpZ0
>>1
物書きしてるんなら気づけwww
違ったらすまんおそらく
>>79,81,84,86,88,91は同一人物
97名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:37:07.42 ID:ONL656RF0
>>96
いや、そういうのやるとまた厄介呼び込むだろ。
「自演じゃない」とか「アホか」みたいな、全く関係ない煽りがとまらなくなる。
だから、理路整然と答えてお帰りいただくのが吉。
そういう対処。
実際、こんな過疎スレ、見てるヤツはほぼ固まってるだろうしね。
コロコロ単発が現れる時点で「叩きたいだけの哀れな人間乙」とは思っていたが、思っていてもあえて書かないのがベストな訳よ。
98名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:37:56.78 ID:ONL656RF0
って何のスレだこれw
99名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:40:48.22 ID:gDzmLEpZ0
>>98
それが狙いだろうなw
まぁ奴(ら?)はもう来ないだろうよ。

ところで>>1はこれ応募しようとか思ってないんだよな?
100名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:41:52.34 ID:ONL656RF0
サーブが酷すぎた
もうちょっと頑張らないと
ブレークできないぞ今後もこれじゃ
ジョコビッチに勝ったときの1stサーブの成功率46%と5割きってたのに勝てたのは相手のミスが多かったから
今日のフェデラーみたいにミスしない相手だと厳しいなぁ
でもお疲れ
101名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:44:14.89 ID:ONL656RF0
ミスった。スマソ。

>>99
応募するつもりはないよー。
応募するなら別の作品で。
102名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:44:23.89 ID:YCYpLQ1sO
途中までしか読んでないけど面白いよ

だが小説向けじゃないな
ゲームシナリオって感じゲームのほうがこの世界観活かせんじゃね

ということでゲーム会社逝ってこい
103名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:45:41.40 ID:gDzmLEpZ0
ゲーム出たら買ってやるよ
PSPで頼む
104名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:47:50.29 ID:ONL656RF0
いや、そんな大したもんでもねーからさ。自己満足だし。あくまで趣味で。
ただ、色々と物語の構成はスゲー先まで考えてある。
後はそれをチマチマ書いていくだけ。w
まだ1章(ページにしてスニーカー文庫サイズで600P)の半分だし。
構想では4章まで。
105名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:49:50.47 ID:gDzmLEpZ0
>>104
スレに投下することはあるのか?あったら読むんだけど
106名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:50:51.00 ID:S1GjfXnq0
とりあえず、あらすじでいいから物語教えてくれ
興味ある
107名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:53:58.26 ID:ONL656RF0
>>105
ひたすら書いていく。また気が向いたら投下するかもしれないけど。
一応、仲間内何人かに見せたりはしてるんだよ。で、感想もらって修正して。みたいな感じ。
108名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 00:58:50.01 ID:ONL656RF0
>>106
いや、それっておもしろいのか?w
109名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:01:03.70 ID:S1GjfXnq0
あらすじでも楽しいだろ
110名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:22:55.96 ID:T6wgrXZnO
冒頭を読んでみたいね。
正直言葉の選び方にイラっと来る部分はあるけど
話の持っていき方とか設定の活かし方には興味を持った。
111名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:24:47.45 ID:S1GjfXnq0
おーい、早くしてくれ
112名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:45:16.27 ID:ONL656RF0
単純にあらすじにするのは俺もおもしろくないから、ちょっと即興で書いてみるわ。
とある日常を介して、どういう世界の物語か、みたいなのを。
113名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 01:49:53.86 ID:T6wgrXZnO
同じ設定で外伝とかサイドストーリー的なもの?
面白い試みだね。
114名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 02:04:40.00 ID:JWnx06iL0
>>15
いろいろ勝手に足したり引いたりしてみた。すまそ。


 人里離れた静かな山林の中腹、緩やかな山路に立ち尽くし、少年は斬悔する。

 わずか数刻前、少年は、幼い妹と蹴鞠遊びに興じていた。
 ひとしきり妹と遊んだ後、少年はわざと妹の背後に向けて大きく毬を蹴り出した。
 それは、妹を愛するがゆえのわずかな悪戯心からだった。
 ヤヤコの年頃を過ぎ、自我を持ち始めたばかりの妹は、意地悪をされたとは思わぬ様子で、
きゃっきゃと楽しげな声を上げる。目に鮮やかな赤の小袖――兄妹の母がわずかな衣を
夜なべで繕ったものだ――を揺らして、飛んでいった毬を追おうとしていた。
 少年の目は、すり抜けて行く妹の目を捉えた。
 ああ、なんと無垢なる瞳か。
 それは、この世に鬼というものが存在する事を微塵も知らぬ。

「鬼とは、呪・惰・憎・怖・嫉・愚・厭・簒、人に仇をなすものであり忌むべきものよ」
 少年の心に、師の言葉が甦る。
「この世に生ける者ならばその心、鬼に巣食われる事があってはならぬ。一片たりとも
手放すことならず。抗ってみせよ」

 ○年前、三里先の山麓の村で師匠がそう説いた時、共に説法を聞いていた同じ年頃の少年達、
さらには年上の青年達までもが未知なる鬼への恐れに身震いしていた。だが、少年は
無上の喜びに満ちていた。心には愛しい妹の姿があった。
 生まれたばかりの妹。あれは鬼を知らぬ。知らぬならば知らぬままで。無垢なる清らなる魂を
鬼から守るのが己の意味と悟ったのである。
 それは少年がまだ六つの頃であった。あれからすでに三年を数えた。人知れぬ誓いは、今も
誇らしく少年の中に燃えている。
115名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 02:26:22.37 ID:ONL656RF0
 桜の都・遊楼郭のとある一画にある何でも屋、もとい飛衒屋はその日も閑散としていた。
今朝、同じ区内にある金物屋のおかみが大根のおすそ分けを届けに来てから、
その門戸をくぐる者は誰もいない。
昼食の下ごしらえを終わらせた沙姫は自室で筆を走らせていた。

 遊楼郭においては桜が枯れることなき故に、彼の地に住まう人の心は優雅、遥か古より栄華を極め、
徐(おもむろ)に貴地(すばらしい土地)として名を連ね、数多の頌冠<しょうかん>(天帝の事ね)によって燦々とした暦をめくる。
 樂興(らっこう)始まりし百年余り、その遊楼郭にて一人の風采が翁、飛衒屋なるものを扁額(かんばんの事ね)にし、商いを始めんとす



 沙姫はここまで達筆に書き連ね硯に筆を休める。
「でも誰もこないのであった……ふふっ。これは書いちゃ駄目ね。私のずっと先に生まれてくる子供たちが読んだらお爺様、きっと誤解されちゃうもの」
 その時だった。
「翁に呼ばれておいでです」
 沙姫は吃驚(きっきょう)し、その背後の深い声を見やった。
襖の先に規矩とした姿勢で座した青年がいる。
「なんだ、楓さんか。驚いちゃったよ」
 頬をかわいらしく膨らませ、沙姫は楓をねめつける。
「すみません、何度かお声をかけたんですが」
 楓は申し訳なさそうに答えた。彼は少女の愛くるしい赤銅色(しゃくどういろ)の眼差しに耐えられなかったのか、
視線を床に落として続けた。
「普段なら大した用事でもありませんし、そのまま控えておくのですが」
 楓は叩頭する。後ろで結わえている長い白髪が絹のように滑らかに畳へ落ちた。同時に外から昼を知らせる鐘が聞こえた。
116名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 02:27:11.54 ID:ONL656RF0
 それを聞いてはっ、とする沙姫。
「もしかしてお腹、空いちゃいました? あ、大根をね、もらったんです! こんなにも!」
「は」
 小さい体を目いっぱいに嬉々として身振り手振りをつけて話す。
「夕食には煮物を食べたいなぁって、きっと御爺様が仰ると思って今さっき仕込みだけ終わらせたんです」
「きっと喜ばれます。翁だけでなく淑華どのもきっと」
「あ! いけない。それで私ったらお昼の準備した気になっちゃって」
「はい」
「えっと、その……お昼、何も作ってなかったです……」
 外で猫の鳴き声がした。
 しょんぼりと肩を落とした沙姫は堪え切れなくなり、目を潤ませながら彼に謝罪を申し出る。
当然のごとく彼はそれを断って「大丈夫ですよ」と淡々と答えた。
 そうは問屋がおろさない沙姫。
「だったら楓さん、かんみ屋に行きましょう? ねえ、あそこのおはぎおいしいの。あ、あと渡瀬に行って蟹を見ませんか。他にも色々教えてあげたいです」
「それは大変に嬉しいお誘いで恐縮なのですが今は――」
「ほかにね、ちょっと着いて来て欲しいところがあるんです。どこかっていうのは内緒です。聞いても教えてあげません」
 得意げに人差し指を立てる少女の小袖がはだけてくるのを楓が気づき、むくりと起き上がり咳払いをした。
「気をつけてください。こんなの誰かに見られて誤解でもされたら私はここにいられなくなります」
 沙姫はにこやかに取り合おうとはしない。
 楓は仕方がない、と肩で息をして少女の小袖を片手で起用に正す。
沙姫は、彼の失った左手の事を聞いた事はない。
記憶を一切合財失った彼に、もうこれ以上失ったモノを尋ねるのは酷だと思うからだ。
「お爺様はなんて?」
 着付け直しをしてもらいながら、そろそろからかうのもかわいそうになったので沙姫は尋ねる事にした。
「それが……私にはよく分からないのですが、ただ呼んで来てほしい、と」
 楓の目に恩借の念が映っているのを沙姫は感じ取った。
 楓は記憶をなくしてしまっている。
だから事ある毎に彼が知らない言葉に触れた時、何度も他人に聞くのが申し訳ないと思っているのだろう。
そして居候までさせてもらっているのに、と更にその想いを強くしているに違いない。
「気にしないで」
 微笑んだ後にしっかりと目を見て言った。
「楓さん、私には何でも聞いてくださいね」
 沙姫は本心を伝える。楓は銀の眼をぱちくりとさせた後、ぎこちない笑顔で謝辞を述べた。
「だからって、女の人の肌を盗み見しようなんてことは駄目ですけどね」
 慌てる楓を尻目に、沙姫は悪戯心いっぱいで翁の部屋に向かった。
117名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 02:31:21.22 ID:ONL656RF0
まぁ、こんなもんで。
118名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 03:48:28.50 ID:ONL656RF0
もいっちょ。


「すごい。久しぶりに中央に来たけど、驚いちゃいました」
 この遊楼郭には都を東西に半分に割るようにして南北に伸びる『みやしの』という大きな河川がある。
その川に隔たれた両岸を繋ぐべく、無数の橋が荷車の車輪の輻のように架かる。
また東西には端まで伸びた大路があり、その終わりには都の玄関口となる関所の門が構える。
「わぁ。なんか……感動です」
 沙姫は男を伴い東側の関所をくぐり、中央めざし嬉々として大路を歩いていた。
 人がごった返す通りの両脇には店が立ち並ぶ。まだ早朝にもかかわらず、そこは人も活気も溢れていた。
二人は、その人の流れを縫うようにして進む。
沙姫は前を行く男に少し遅れ始めていた。彼女の小袖の襟に、汗がじんわりと滲む。
はぐれないようにと、必死で男の後姿を追う。
細身で長身、白い長髪の年齢不詳のその男は明らかに遊び人といった感じで、この活気ある大通りよりも夜の色町がお似合いだ。
「あの、後どれくらいで着くのでしょうか?」
 沙姫は男に声をかける。
瑞々しく澄んだ声は周囲の雑踏にかき消され、それは彼女自身の耳に響かない程だった。
そういう訳で男は彼女の呼びかけに反応せず、どんどん進む。沙姫は一人になる恐怖を知っていた。
「あの! 待ってください!」
 男が驚いて振り返った。少女は自分自身、自らの大音声に驚いた。
そして周囲の人間も沙姫の呼びかけに反応して、立ち止まり物珍しそうに彼女を見ている。
沙姫は赤く鮮やかな小袖で顔を覆った。
(ああ、もう! そんなにみんなして見ることないじゃない!)
側に歩みよってきた男を恥じらいから振り払った。ずんずんと通りの先へ足を運びはじめる。
まだ背丈が大人の肩ほどしかない沙姫は、自然と人ごみを避けて進んだ。

どんどん人の本流から弾かれる様にして、気がつけば閑散とする脇の小道に出ていた。
「あー、疲れたよぅ」
 やっと新鮮な空気を吸えたとばかりに大きく深呼吸をする。
「方向音痴だったんじゃないの? お嬢ちゃん」
「ひゃっ!」
 沙姫は弾かれたように跳び上がり振り返る。
「色町に続く道だぜここ。もしかして用事ってこっちにあんのか?」
 そこには中腰になった男がにやけていた。
彼は黒々とした眼を沙姫から離そうとしない。
瞬きの音が聞こえてきそうな距離にある男の顔は端整ではある。
 さぞおもてになるのでしょうね、でも。
「ちっ、近いです」
 赤面した沙姫は男の桜色の唇から漏れる吐息に思わず突き放す。
「ん? 顔赤いけど、もしかして人に酔ったか? どこかで休む?」
「え、ええ。少しだけここで」
 そう言って再度深呼吸をした沙姫に向かって男はニヤリとほくそえんだ。
「この先にいい宿があるんだ。金は俺が持ってやる」
「と、とととととんでもないっ! 早く行きましょう!」
 沙姫はすぐに身を返して大丈夫だと伝え、歩みを進めた。
段々遠ざかる途切れのない人通りと、ぎゃははと笑う男を背後にして気づく。
 からかわれた!
「ほんとにもぅ……でも、こんなに人っているものなのですね」
 気疲れから、沙姫はため息交じりにひとりごちた。
「少し前から、ここの通りで七年ぶりに宴が開催されててなー。昼夜問わずにどんちゃんやってるらしいぜ」
 どうやら男はいつの間にか横に並んでいて、沙姫に回答をする。
「もしかして『コハク』と書いてあった提灯が、お祭りの名前ですか?」
「……ま、俺の趣味じゃねえけど」
 それまでのお調子者の男が、ふいに悲しげな表情を見せたのを沙姫は見逃さなかった。
119名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 03:50:05.07 ID:ONL656RF0
「正確に言うと供養なんだわ。七年前に不義で死んだとされた酒好きの男がいた。遺体がなかったからな」
「はぁ」
「不義って分かる?」
「ばっ、莫迦にしないで下さい! その位、常識です! 人を人が殺しちゃったりして、それで天から裁かれてしまうことでしょう?」
 沙姫はどうやら自分がこの男にヤヤコ扱いされているらしい事が面白くない。
「よくできましたー。実際、見た事ある?」
「いえ、私は一度も」
「っと、じゃあ、その不義で死んだとされた男の家族はどういう目にあうか分かるか?」
「え?」
 こっちだ、と男に促されるままに沙姫は通りを左に折れる。
 考えたこともなかった。
 沙姫は黙り込む。
 自分の大切な人の遺体もない家族の光景は想像するだけでも悲しい。そして周りからはきっと非難される。
 男は頭の後ろで腕を組み、空を見上げた。
「天が何を知ってるってんだ」
 沙姫は彼の調子を落とした声につられて空を見る。蒼穹には二つの離れた浮き雲が気持ちよさそうにゆっくりと流れていく。
「嬢ちゃんが考えた通り、不義の家族ってのはロクな扱いをされない。表面上は今までどおりでもな、目の奥が言ってるんだってよ。『人殺し』って」
「そう……なんですか」
「そんな訳で、七年前に不義で死んだ男の嫁さんが、その七日後、耐え切れなくなって自ら命を絶った。さっき通った河に人の往来激しい真昼間に身を投げたんだわ。
非難してた連中への当てつけもあったのかもな、あ、そこ右な」
 曲がった先は、飛衒屋からそう遠くない場所で、見慣れた光景が先に待っている事が分かった。
「……それで、どうなったのでしょう」
「仏さんを探した。で、その時に、不義だと思われてた男も一緒に見つかった。七日も水に使ってるもんで人相も判別つきづらかったんだが、そのドザエモン、金の首飾りをしてた。
そいつぁ、昔に男のモノで有名だったんだよ。酒が入るたびにしょっちゅう見せびらかしていたらしい。で、不義じゃあなかったんじゃねえか、と」
「そんな」
「だから回りの連中も申し訳が立たなくってな。それで供養のために酒好きだった男と、後を追った女房のために宴を開いたって話よ」
「……お二人は安らかに眠られたでしょうか」
 沙姫が目を伏せると、足元にいつの間にか黒猫がいる。あら、こんにちは、と小さい声でつぶやいた。
「どうだかなぁ。結局、後ろめたいから、てめーでてめーの傷を舐めてるだけの生きてる人間の都合だしな。まぁ、それよりも、だ。野郎どもと盃交わして何がおもしれえってんだ」
 男は駄々をこねる少年のようにして嘯いた。
「そうでしょうか。家族でお祭りだなんて、きっと楽しいと思うのですけれど」
 沙姫は祖父の翁、姉のように慕う淑華、そして楓を思い浮かべて微笑んだ。
「ほぉ〜、嬢ちゃん偉くババ臭いな。あんたの年頃だと、好きな男の一人や二人や三人くらいと好きにやってる方がいいだろ」
「すっ、好きな殿方は一人で十分ですっ!」
120名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 03:51:10.46 ID:ONL656RF0
 耳まで真っ赤な沙姫をからかいながら男は続ける。
「まぁ、いいけどさ。しっかし祭りってのはだな、俺からすりゃ、女房の愚痴やら、見栄張って尾ひれ付きまくった自慢話やら、勝てもしねぇバクチの話やらばっか聞かせられるんだぜぇ?
たいした才能もねー癖に酔ってんだよな、あいつら。酒だけじゃなく自分に。全く親父の説教よりも聞きたかないねぇ。
その点、俺は女侍らせて優雅に愛と供に一献、ほれ二献――」
「は……侍らせる」
 沙姫は背筋が寒くなる。
「お〜い、嬢ちゃん。そんなに先歩いてるとまたはぐれちまうぞ」
「かっ、構いません! あなたのような方に道案内されたくありませんから」
 黒猫も角を折れた沙姫の後を追ってついて消える。それをかっかっかと笑いながら見送った男は、また空を見上げて一人ごちた。
「コハク……あの時、なぜ俺を頼らなかった」
 先ほど見たときに離れていた二つの浮雲がちょうど一つになるところ。
「そっちで旦那と一緒にうまくやってるのか」
 ふ、と口の端を軽く持ち上げる。
「あ、あの。ありがとうございました」
 沙姫が戻ってきていた。
「おう、なんだ。行ったんじゃなかったのかよ」
 照れくさそうに男は耳をほじる。
「いっいえ、もう私の家はすぐそこなので。お礼をさせてください」
「は?」
「えっと……よろしかったら、ですけれど」
 男は目をパチクリさせた。迷子になっていた女から金を巻き上げるつもりで、案内役を買ってみたものの、過去の感傷に浸った後はそれをする気も毛頭なくなっていた。
それよりも、見ず知らずの人間に対してここまで莫迦丁寧に礼節を尽くす、健気なこの少女が思い出の中の彼女とかぶる。
「……言っとくが、体の接待は受け付けてねーぞ、俺の好みは山あり谷ありの肢体を身につけてからだ。そこんとこ分かっとけ」
「はい!」
 下卑た言葉に対する回答が清清しいものであるために男は悟る。
「チ、聞かれたか」
呟いた、足元で生暖かいものを感じて視線を落とす。
 先ほどの黒猫が思いっきり着流しから足にかけて小便をひっかける最中だ。
「だぁーーっ!! てっ、てめぇーー!」
 沙姫は赤い目をまあるくさせた後、笑いをこらえるもそれは叶わない。
「じょ、嬢ちゃん! これが礼か!? 風呂ももらうぞーっ! 茶も出せーっ!」
「はい、はい」
「菓子折りもだーっ!!」
 麗らかな蒼穹に笑い声と怒声が。そして小さな雲が一つ、ゆっくりと流れていく。

121名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 03:54:12.93 ID:ONL656RF0
推敲なしなんで。細かいとこすまん。

まぁ、本編とは関係ないところの、沙姫の日常を切り取って書いてみた。
ちなみに>>118-120の男は、本編でも登場する。
大豪商の跡取りで秀才なんだが放蕩息子。
122名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 04:55:07.86 ID:S1GjfXnq0
かなり無理してラノベチックに読みやすく書いたんじゃ?
でもよかったおもしろかった
もっとくれ
123名も無き被検体774号+:2011/11/07(月) 19:36:43.92 ID:LZhZsGwW0
おもしろいじやん
バトルとかない?
124>>1:2011/11/08(火) 00:42:20.89 ID:p208AWHl0
>>114
スッキリした修正見せてくれてありがとう。

仕事なんで、とりあえずこれる時にくるわ。
スレ残ってたら何か書いたり、いっしょに話しませう。
125名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 05:46:47.41 ID:CiQx7Psq0
正直に言う
設定の時点で読む気がしない
126>>1:2011/11/08(火) 08:27:51.84 ID:p208AWHl0
そんなの好みだから正直言う(キリッ とかいらんだろ
書き込まずにおとなしく去ってりゃいい
煽り乙

行ってくる
127名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 16:21:15.51 ID:v/7wTCCY0
一昨日書き込んだんだが、まだ残っているとは思わなかった。
読んでみたけど、会話と地の文で細かく分けるよりある程度纏めたほうが読みやすいと思う。

「そっちで旦那と一緒にうまくやってるのか」
 ふ、と口の端を軽く持ち上げる。
「あ、あの。ありがとうございました」
 沙姫が戻ってきていた。
「おう、なんだ。行ったんじゃなかったのかよ」
 照れくさそうに男は耳をほじる。
「いっいえ、もう私の家はすぐそこなので。お礼をさせてください」

↓↓


「そっちで旦那と一緒にうまくやってるのか」
「あ、あの。ありがとうございました」
 ふ、と口の端を軽く持ち上げたところで不意に背後から声がかかる。
 沙姫が戻ってきていた。
 照れくさそうに男は耳をほじる。
「おう、なんだ。行ったんじゃなかったのかよ」
「いっいえ、もう私の家はすぐそこなので。お礼をさせてください」

少々無理矢理感はあるが例えばこんな感じで、程度で見てください。
128名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 18:31:45.13 ID:p208AWHl0
カメラワーク意識して書いてるので。
そういう改稿はまったく違う映像になるから却下かな。
129名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 18:43:02.64 ID:p208AWHl0
でも、そういう読みやすさも必要だよな。
頑張りますわ。
130名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 18:43:43.20 ID:p208AWHl0
つかどうしても、内容より文章にイチャモンつける人多いな。
なんでだよw
131名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 20:26:34.57 ID:v/7wTCCY0
棘のあるレスで返されたからこっちも同じように返すが、文章以外に特に触れる部分が無いからだな。
もしそんなつもりがなかったと言うならもうちょっと文章に気を付けたほうがいいぞ。
昨日見た夢の話されても「へー」とか、もうちょっとうまく話せよしか言えん。
前レスで控えておいた「もうちょっとうまく話せよ」の部分もこの際言うが
誤字・誤変換・誤用の類は見なおしてなくても、人に見せる段階で二行に一つは多すぎだ。
推敲とやらにどれだけ時間かける気だ。あと
>俺の好みは山あり谷ありの肢体を身につけてからだ。
こういう変な文章は地力が出るから普段から気を付けておけ。
と言ってもうちに来る文章の大半よりはマシだけどな。
スレタイ通り見て欲しいだけならいいけど、意見が欲しいなら「何か引っかかりのある文章とかあった?」とか
「キャラクターのこういう心情が表現できてる?」とかある程度具体的な問いかけがあったほうがいい。
とりあえずカメラワークの意識なんてのは感じられなかった以上、斟酌のしようがない。

まあケンカするつもりは無いんで良い部分にも触れるが
> 下卑た言葉に対する回答が清清しいものであるために男は悟る。
の辺りの件は良かった。
最後の雲だとか、こういう文章がもうちょっと多かったらそれで読者を引きつけられるようになる。
もうこのスレ見る気はないから捨て台詞だが、趣味に留めておいたほうが人生楽だぞ。
132名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 20:27:31.71 ID:p208AWHl0
負け惜しみ乙。
133名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 20:28:30.61 ID:p208AWHl0
二行に一つは多すぎだ。

全部さらして去れよw
134名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 20:32:10.82 ID:p208AWHl0
>>127の場合、オリジナルの上のカメラの動きは

空を見て男が笑っている。

声が聞こえる。

沙姫にカメラがいく。

男が答える。

どうやら照れているようだ。


となるのに対して、下のあんたの修正だと別モノになる。
135名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 20:33:45.96 ID:p208AWHl0
肢体→姿態
ってただの変換ミスにそこまでツッコんでくるヤツがいるとは驚く
さすがワナビ
136名も無き被検体774号+:2011/11/08(火) 23:03:23.07 ID:ptY1MKx0O
喧嘩を売るような返答をするのはなぜ?

それとカメラワークはおれも感じなかった。
おれの想像力が足りないと言われればそれまでなんだけど、
一般的にもカメラワークは感じにくいんじゃないかな。

商売じゃないからいいんだろうけど書き手の感覚を読み手に求めすぎなんじゃない?
137名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 07:19:07.07 ID:V4TdHPSj0
ひたすらキモいなw
シネ
138名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 07:27:30.03 ID:h/tod8Zn0
末期的中二病患者の書く小説
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1320790924/
139名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 10:43:32.51 ID:h0rnbVK50
自分は>>127の方がずっと読みやすいと思うけどな。
>>128はカメラワーク云々言ってるけど、読者としての自分は
視点で言うなら元稿はセリフ→地文→セリフ→地文・・・と頻繁に飛ばされて読みにくい。

あとね、文章は無駄を省いて簡潔にしていいんだよ。
表現自体を変にかっこよくしようととすると、読者はそこで気を散らされて
情景がにスムーズに入ってこない。
一流の作家の文章は、読んでみると意外にシンプルなもんだ。
140名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 11:21:14.46 ID:h0rnbVK50
>>134
や、>>127でも基本的なイベントの流れは変わってないと思うけど…
というか、セリフと地の文が混ざった文章で、イベントが全部
文面そのまんまの順で解釈されると思ってる?

>「そっちで旦那と一緒にうまくやってるのか」
>「あ、あの。ありがとうございました」
> ふ、と口の端を軽く持ち上げたところで不意に背後から声がかかる。

の場合だと、三行目の背後からの声=二行目のセリフ、と読者にも分かるから
男が『口の端を軽く持ち上げた』のは二行目のセリフより前、と自然に解釈されるはずなんだけど。


うーん、すまん>>134がよく分からなかったので
どう別モノになるのか教えてくれるかな?
141名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 13:53:03.90 ID:h0rnbVK50
「お〜い嬢ちゃん、そんなに先歩いてると、またはぐれちまうぞ?」
「かっ、構いません! あなたのような方に道案内されたくありませんから!」
 不機嫌そうに言い捨てると、沙姫は足を速めて大路の角を折れる。その背中を後を追って、
黒猫もつられるように消えた。かっかっかと笑いながら見送った男は、ふと足を止めて空を見上げた。
    [[ここで空の色がどうとか時間的にどうとか描写。1〜2行]]
 男の唇からぽつりと漏れた。
「コハク……あの時、なぜ俺を頼らなかった」
 見上げる視線の先で、さっきまでふわふわと漂っていた二つの浮雲がちょうど一つになって流れていく。
 ふ、と男は口の端を軽く持ち上げる。
「そっちで旦那と一緒にうまくやってるのか」
「あ、あの。ありがとうございました」
 唐突に掛けられた声に、男は視線を戻した。
 先を歩いていたはずの沙姫が目の前に立っていた。
 何気なさを装って、男は耳をほじる。
「おう、なんだ。行ったんじゃなかったのかよ」
「い、いえ、もう私の家はすぐそこなので。お礼をさせてください」
「はぁ?」
 男は目をしばたたかせた。
142名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 13:54:00.64 ID:h0rnbVK50
「えっと……よろしかったら、ですけれど」
   [[ここで男視点からの沙姫の表情を描写。まだ不機嫌か?逆に不安そうか?
    外から察せられる心情と見た目の可憐さを描写。2行くらい]]
 ぽかーん、と口を開いたまま、男は突っ立っていた。もともとは、道案内のついでに世間知らずの娘から
財布の一つも巻き上げるつもりの、男にとってはいつもと変わらぬ余興であった。
 だが、見ず知らずの人間に対して、ここまで莫迦丁寧に礼を尽くそうとする目の前の少女の姿に、
そんな悪さを仕掛ける気持ちはなくなっていた。男の心にふと、先刻思い浮かべた彼女の面影が甦る。
(まあ、彼女には遠く及ばねえがな)
こっそり心で毒づくと、ことさらに胸を反らせて男は声を上げた。
「……言っとくが、身体の接待は受け付けねーぞ。俺の好みは○○太夫[[京風と仮定してみた]]並みの
豊かな美乳、嬢ちゃんとは正反対だからな」
「はい!」
 わざと下世話な言葉を口にするも、沙姫は気にした様子もなく、にっこりと返事を返す。心なしか唇を
ほころばせて楽しげな様子に、男は居心地の悪さを感じて心の中で呟いた。
(さっきの、聞かれ…ちゃなかったよな?)

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前回同様、いろいろ足したり引いたりしてみた
143名も無き被検体774号+:2011/11/09(水) 14:34:42.33 ID:EDmShNA80
小説ではないな。これを読まなくても他に小説はある。
真面目に言うとこれと同じ話はどこにでもある。設定にこだわってるというがんなもん100年前からやり尽くされてる。その中で小説たるオリジナリティを発揮しないと小説とは呼べない。
文体は素人。まだただの作文の領域。これを時間を割いてでも読ませようと思ったら設定以外の努力が必要。設定なんて何出してもかならずどこかに同じ物がある。
読んで時間の無駄だった、てのが感想だ。もう一度言うが、これはまだ小説ではない。出直してこい。
144>>1:2011/11/10(木) 00:11:00.40 ID:L5RVbRJ+0
>>139から>>142は有益だった。ありがとう!
後はまた糞みたいなレスだったがw
145名も無き被検体774号+:2011/11/11(金) 16:48:55.62 ID:e1nd6eqli
クソはおまえだろw
146名も無き被検体774号+
「ととととととんでもないっ!」



にフイタw