「今日こそ糞A木をフルボッコしてやるぜ」
そう独り言を呟くと、hybtは2chを開き今日もPC画面にかじりつく。
もう長いこと学校にも行っていない…いや、今はそれどころじゃない。
なんとかしてA木君に自身の罪を擦り付けようと必死のhybt…
生まれた時から何をしても駄目だった…
勉強もまるでできない、運動もできない、自身の容姿にも自信がない。
頭を患ってる為、知能が人より無く被害妄想も激しいうえにモラルがないため
友人も居らず、テスト期間以外は保健室に登校している。
もはや生きている事そのものがコンプレックスと言っても過言ではない…
ネット上の世界でなら、自分は神になれるかもしれないと思っていた。
「俺、リアルは勉強もできるし運動もできるしモテるんだ。」
そんな虚言を吐いても、誰も自分を知らないのだから
自分の書き込みを見た人間は自分を羨ましがり、憧れ、慕い、やがて崇拝し、
そして自分を妬む者も現れる…そんなネットライフを夢見ていたはずなのに…
……なのにどうしてこうなった?
どれだけ書き込んでも俺は神になれない…
どれだけ書き込んでも、ただ馬鹿にされるだけじゃないか!
と、画面越しに歯軋りしながらそんなことを思うのであった。
「A木め…A木め…A木め…A木め…A木め…」
ある時、そんな彼の脳裏に過ぎった人物、それがA木君だ。
彼は自身とはまるで真逆の人間だ。
勉強もでき、運動神経も抜群で異性や同姓にも慕われ、教師からも信頼されている。
hybtはA木君に憧れていた。
しかし、その感情は憧れを通り越し、いつしか憎しみへと変わっていた。
「あいつのポジションにいるべきは…この俺なんだ…!!」
やがて彼に自身の罪を擦り付けているうちに、hybtは知らぬ間に虚言症に陥っていた……
A木君と自分の立場を脳内で入れ替え、
"A木は俺を陥れようとしている!"という妄想を抱くようになってしまった…。
そして今日も2ch住民にフルボッコされ、枕を涙で濡らしつつも
自演に励み続けるラテールの神ことhybtsnyの自演が2ch中に見られるのであった……