1 :
1 :
2009/06/22(月) 22:07:02.04 ID:kEx+ry200 予告。 今さらかも知れませんが、歴史系やる夫スレで フランス革命を行いたいと思います。 予定では7月上旬〜中旬をメドにスレ投下したいと思いますが、 いかがでしょうか? ___ / \ /\ / \ / (●) (●) \ | (__人__) | \ .` ⌒´ /_ // ヽ /\ / / _ / / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(__.ノ ̄|\/| | | / |__________|/ 主人公:パリ左官工カネクレーヨ家の長男 ヤルオ・カネクレーヨ
2 :
1 :2009/06/22(月) 22:07:45.95 ID:kEx+ry200
/ ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒(( ●)(●) お前の隣に住んでいるだろうが、この馬鹿! .| (__人__) /⌒l | ` ⌒´ノ |`'''| / ⌒ヽ } | | ____ / へ \ }__/ / /─ ―\ / / | ノ ノ /●)) ((●\ . ’, ・ ( _ ノ | \´ _ / (__人__)’,∴\ , ’ ぐぇあ | \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ/ > て .| __ ノ / ( ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄ \ , '´ / .| \ ( / | \ \ / | 幼馴染:ヤラナイオ・ウッゼーナ11歳
3 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/22(月) 22:08:45.75 ID:Ma5HjwUPO
とりあえず否定しないよ
4 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/22(月) 22:10:40.02 ID:kEx+ry200
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | 国王:ルイ16世
5 :
1 :2009/06/22(月) 22:12:30.12 ID:kEx+ry200
一応、自宅で自由時間2時間程度しかないものなので、書きダメとかで 時間がかかると思いますので、長い眼で見ていただければ幸いです。 それでは、7月にまたお会いしませう。
6 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/22(月) 22:34:02.94 ID:uXm4GUa7O
それまでにこの板が落ちないと思うてか
作ってからやれ
8 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/22(月) 22:59:11.48 ID:2/TPxEBK0
作ってからやれよアホか
10 :
1 :2009/06/24(水) 19:38:25.43 ID:pLEghC7/0
書き貯めはありますよ。 ただ、リアルで忙しい身分なので、時間が取れにくいので、 猶予期間ともっていましたが、先行して1話を投下します。
11 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/24(水) 19:40:28.81 ID:pLEghC7/0
第1話 「崩壊への序曲」 自由時間2時間程度の1です。 とりあえず、各種文献とネットでの情報収集した内容をAAでやります。 なお、この物語はあくまで史実を脚色したものです。 楽しんで見ていただけるように改変している場所もありますが、 突っ込みながら、あくまで「物語」として笑って許していただき、 楽しんで読んでもらえると助かります。 * ┼ ,〜-,〜-,〜-, 十 |_ヴェルサイユ| + + + _|_~~~~~~~~ ┼ + * __i .i-.、 __ + rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, * 十 十 _ __.゙| '" ." |__ + + └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┼ ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| + 時は1763年…… ルイ15世の治世下。 7年戦争が終結し、北米大陸におけるフランスの 植民地支配は終わりを告げた年。 一人の赤ん坊が産声を上げた。
12 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/24(水) 19:44:56.63 ID:pLEghC7/0
___ / \ /\ / \ / (●) (●) \ 産まれたお! | (__人__) | \ .` ⌒´ /_ // ヽ /\ / / _ / / /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(__.ノ ̄|\/| | | / |__________|/ パリ左官工カネクレーヨ家の長男 ヤルオ・カネクレーヨ
13 :
1 :2009/06/24(水) 19:45:53.42 ID:pLEghC7/0
* ┼ ,〜-,〜-,〜-, 十 |_ヴェルサイユ| + + + _|_~~~~~~~~ ┼ + * __i .i-.、 __ + rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, * 十 十 _ __.゙| '" ." |__ + + └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┼ ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| + ルイ15世は政治的に堕落しており、情事にうつつを抜かすばかり 王を裏で操ったポンパドゥール夫人死後は、寵愛をデュ・バリー夫人 に移し、その庇護を受けたモープー、デーギヨン公、テレーらが実権 を握り、三頭派として権勢を誇っていた。
14 :
1 :2009/06/24(水) 19:50:10.33 ID:pLEghC7/0
* ___ * ┼ | 高等法院| * | ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ ブルボン朝の異常に形式ばった宮廷作法に代表されるように、 諸外国では薄れていた貴族を中心とした絶対王制は維持され、 本来は国家の安定を図るための行政訴訟や法律登録を行っていた 高等法院は、貴族の特権を守ることのみに執着していた。
15 :
1 :2009/06/24(水) 19:53:28.33 ID:pLEghC7/0
* ___ * ┼ | サロン| * | ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ だが、時代はサロン文化華やかりし時代 ヴォルテール・モンテスキュー・テュルゴー・ディドロらは高等法院の圧力に負けず 1751年から1772年まで20年以上かけて完成した大規模な百科事典『百科全書』を執筆・編集 彼ら啓蒙思想家は「百科全書派」と呼ばれ、革命に多大な影響を与えることとなる
16 :
1 :2009/06/24(水) 19:57:54.75 ID:pLEghC7/0
そのような情勢の中、第三身分と呼ばれた農民達は悪化する財政だけではなく 特権身分に守られた貴族や僧侶の暮らしを支えるために重税をかけられ 疲弊に喘いでいた ( と て ん 父 ) ) う .く .苦 ち( ( だ れ .し ゃ ) ) お て .い ん( ,, -──- 、._ (! あ .中 母 ) -"´ \ .) .り .育 ち( / ヽ.( .が .て ゃ.) / ヽ〜、_ _( | _ノ ヽ、_ .| `,〜〜〜´ l o゚⌒ ⌒゚o l ` 、 (__人__) / `ー 、_. ` ⌒´ / /`''ー─‐┬''´ / 丶. i | ./ 丶、_)|_ノ|_ .|  ̄ヽ._ ´ ヽ ヽ、 _/´`ヽ / 貧しいながらも両親の愛情を受けながら育つヤルオ
17 :
1 :2009/06/24(水) 19:59:15.40 ID:pLEghC7/0
そして時は過ぎ……・ .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | 1774年、ルイ15世の跡を継いでルイ16世が即位
18 :
1 :2009/06/24(水) 20:01:40.43 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|` ´` /|_/| |_, ─'''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l 何も教えてもらってないけど | _| -| ・|< || ボクは頑張るよ! , ―-、 (6 _ー っ-´、} | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ ヽ ` ,.|  ̄ | | `− ´ | | _| | (t ) ルイ16世(1754年 - 1793年) ブルボン朝第5代のフランス王。祖父ルイ15世の逝去に伴い、 帝王学を学ばないまま、国王に即位する。 知識は豊富で特に理系に優れていたが、その頭脳を生かせる才能に欠け、 愚鈍と言われた。 錠前作りと狩猟が趣味。 マリー・アントワネットにぞっこんの20歳。
19 :
1 :2009/06/24(水) 20:05:15.88 ID:pLEghC7/0
____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ 新しい王様? /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ なに、それ | |r┬-| | 偉いの? \ `ー'´ / その年、ヤルオ11歳
20 :
1 :2009/06/24(水) 20:06:43.23 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 偉いに決まっているだろ…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ 常識的に考えて…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
21 :
1 :2009/06/24(水) 20:08:56.25 ID:pLEghC7/0
___ ━┓ / ―\ ┏┛ /ノ (●)\ ・ . | (●) ⌒)\ . | (__ノ ̄ | あんた、誰だお? \ / \ _ノ /´ `\ | | | |
22 :
1 :2009/06/24(水) 20:11:56.63 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒(( ●)(●) お前の隣に住んでいるだろうが、この馬鹿! .| (__人__) /⌒l | ` ⌒´ノ |`'''| / ⌒ヽ } | | ____ / へ \ }__/ / /─ ―\ / / | ノ ノ /●)) ((●\ . ’, ・ ( _ ノ | \´ _ / (__人__)’,∴\ , ’ ぐぇあ | \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ/ > て .| __ ノ / ( ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄ \ , '´ / .| \ ( / | \ \ / | ヤラナイオ・ウッゼーナ11歳
23 :
1 :2009/06/24(水) 20:13:03.98 ID:pLEghC7/0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━-┓ ┃ ┌────────────────────────ーーー┐ ┃ ┃ │ / ̄ ̄\ │ ┃ ┃ │ / ヽ_ .\ │ ┃ ┃ │ ( ●)( ●) | ____ │ ┃ ┃ │ (__人__) | / \ .| ┃ ┃ │ l` ⌒´ | / ─ ─ \ │ ┃ ┃ │ . { |/ (●) ( ●) \ .| ┃ ┃ │ { / | (__人__) | │ ┃ ┃ │ ,-、 ヽ ノ、\ ` ⌒´ ,/__ .| ┃ ┃ │ / ノ/ ̄/ ` ー ─ '/>< ` ー─ ' ┌、 ヽ ヽ、 │ ┃ ┃ │ / L_  ̄ / _l__( { r-、 .ト、 . │ ┃ ┃ │ _,,二) / 〔― ‐} Ll | l) ) .│ ┃ ┃ │ >_,フ / }二 コ\ Li‐' .| ┃ ┃ │ __,,,i‐ノ l └―イ ヽ | . | ┃ ┃ │ l i ヽl . | ┃ ┃ └ーーー────────────────────────┘ ┃ ┗-━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 幼馴染の二人は、学校でも机を並べる親友同士 だが、この時、待ち受ける運命の大きな荒波を知るよしもなかった
24 :
1 :2009/06/24(水) 20:14:03.00 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) お前は学校でも勉強できないし | ` ⌒´ノ 王様のことも知らないなんて . | } 本当に頭が悪いな . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \
25 :
1 :2009/06/24(水) 20:15:17.20 ID:pLEghC7/0
____ / \ /\ キリッ . / (ー) (ー)\ 日常の生活で学校の勉強なんて必要ないお / ⌒(__人__)⌒ \ ヤラナイオは弁護士を目指しているようだけど | |r┬-| | 読み書きそろばんができれば十分だお! \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
26 :
1 :2009/06/24(水) 20:17:00.50 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) . | (__人__) | ` ⌒´ノ (駄目だ、こいつ。早く何とかしないと) . | } . ヽ } ヽ ノ
27 :
1 :2009/06/24(水) 20:18:31.12 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) . | (__人__) <だが、ヤルオは早く何とかでき | ` ⌒´ノ るかもしれないが、フランスの国 . | } は何とかできる状態ではなかった> . ヽ } ヽ ノ
28 :
1 :2009/06/24(水) 20:19:54.98 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l テュルゴー、キミを財務総監に任命する! | _| -| ・|< || リモージュの知事として実績を上げたその腕で、 (6 _ー っ-´、} ボクの王国の財産を建て直してくれたまえ。 \ ヽ_  ̄ ̄ノノ . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | この時、フランス王国の財政は、先王ルイ15世の放漫経営によりひっ迫 さらには七年戦争の結果により多額の負債を抱えただけではなく、 多くの植民地を失って収益は激減。国家の危機に直面していた。
29 :
1 :2009/06/24(水) 20:20:42.91 ID:pLEghC7/0
. 、___________ 、> .| >________ .|  ̄ .|./_ _\ | | ____________ | / ヽ/ ヽ | | / . | | ・ | ・ | V⌒i | わかったよ。 _ |.\ 人__ノ 6 | < ボクの頭を持ってすれば \ ̄ ○ / | 財政再建なんか簡単さ! . \ 厂 \ / _____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄, -/へ/\/`- 、 /./ ./o i. \ ジャック・テュルゴー(1727年 - 1781年) 百科全書派として知られる重農主義者。知事時代に貧しいリモージュの財政の改善に成功。 それを評価されてルイ16世の寵臣モールパの推薦で財務総監に就任する。
30 :
1 :2009/06/24(水) 20:22:12.35 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ i──────┐ ヽ | ⌒ヽ ⌒ヽ\ | | で、キミの給料はいくら? | >|・ |─-|_ / j ーc ─ ′ ヽ これまでは14万2千リーヴルを払っていたけど、 ⊂____ /! _ノ もっと欲しい? _(\ \ \ __/ / (─ ヽ、 ` ─_──イ- 、 ヽ二_ノ \/|/\ / \ \
31 :
1 :2009/06/24(水) 20:23:27.17 ID:pLEghC7/0
. 、___________ 、> .| >________ .| キリッ  ̄ .|. \ / | | ____________ | / ヽ/ ヽ | | / . | | ー | ー | V⌒i | そんな高額報酬はいらないよ。 _ |.\ 人__ノ 6 | < 8万リーブルで十分! \ ̄ ○ / | それ以外の諸経費も全く必要ないね。 . \ 厂 \ / _____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄, -/へ/\/`- 、 /./ ./o i. \
32 :
1 :2009/06/24(水) 20:24:34.67 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_______ヽ \ | | , ─ _ヽ/_─ 、 | | 素晴らしい! | |_| / o|o ヽ |_| | ─ (^| | j/ | \| j |^) ─ キミなら必ずや王国の財政を建て直してくれるよ! (⌒ ` ─ ヘ ─ ´⌒) \_/ ̄ ̄\_/ \ / | | | | | | | | | |. | | | | | | _|_|__(⌒v⌒)_.|_|_ | |. | | ヽ、__ ̄ ̄ ̄_ノ /▽▽\ | | | | 今では無能と評されるルイ16世だったが、彼はフランスの現状を把握していた。 彼は財政改革なくして国家再建はなし、という目標を明確にしてテュルゴーに期待をかけていたのだった。
33 :
1 :2009/06/24(水) 20:26:04.45 ID:pLEghC7/0
____ /_ノ ヽ_\ /( >) (<)\ 新しい王様は偉いお! /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 無能な大臣達の首を切って | |r┬-/ | 優秀な人を財政の担当に就けたお! \ ` ̄'´ /
34 :
1 :2009/06/24(水) 20:29:02.08 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) ……誰からの受け売りだ? | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ
35 :
1 :2009/06/24(水) 20:30:09.83 ID:pLEghC7/0
____ /ノ ヽ、_\ /( ○)}liil{(○)\ な、何を言っているお!! / (__人__) \ ヤルオはデキる子だお! | ヽ |!!il|!|!l| / | 近所のカフェで立ち聞きしたんじゃないお! \ |ェェェェ| /
36 :
1 :2009/06/24(水) 20:31:19.92 ID:pLEghC7/0
____ | カフェ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ <⌒> /⌒\ _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ サロンとは別に知識人の交流の場となったのがカフェであった。 特にイタリアとフランスにおいて大いに興隆し、知識層の拡充に貢献したが、 コーヒーの原材料などは植民地の民衆の過酷な労働によってもたらされていた。
37 :
1 :2009/06/24(水) 20:34:31.94 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | u ( ●)(●) . | (__人__) まあ、確かに、学校では習わないが、 | ` ⌒´ノ 今の国の財政はひっ迫しているらしいからな。 . | } 戦争で借金まみれの財政状況を改善しないとな。 . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
38 :
1 :2009/06/24(水) 20:36:42.41 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 貴族は贅沢三昧。 . |u (__人__) 高位僧侶は教会財産で私腹を肥やし、 | ` ⌒´ノ 免税特権を利用してやりたい放題だ。 . | } . ヽ } 王様とテュルゴーさんには、 ヽ ノ \ 是非とも頑張ってもらいたいもんだぜ。 / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
39 :
1 :2009/06/24(水) 20:37:55.62 ID:pLEghC7/0
* ┼ ,〜-,〜-,〜-, 十 |_ヴェルサイユ| + + + _|_~~~~~~~~ ┼ + * __i .i-.、 __ + rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, * 十 十 _ __.゙| '" ." |__ + + └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┼ ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| + 当時のフランスにおける職業別人口の内訳はだいたいこのようになる。 約2,300万 農民1,800万 自営業・使用人210万 ブルジョワ商人200万 軍人40万 貴族40万 僧侶10万 また、当時の平均的な収入はというと 労働者・農民400リーヴル 村司祭750リーヴル 都市司祭4万リーヴル 大都市司祭80万リーヴル 王室4億7700万リーヴル となっている。 なお、労働者・農民の一日の平均収入は8〜10スー(0.4〜0.5リーヴル)である。 この年400リーヴルの収入しかない1,800万の民衆からの税収が基礎収入であり、 商業活動から得られる税収は徴収方法の問題もあり不安定であった。 免税を許された特権階級(第一・第二身分)50万を養うため、 第三身分と呼ばれた市民・農民が重税に耐えなければならなかった。
40 :
1 :2009/06/24(水) 20:39:01.16 ID:pLEghC7/0
____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚((●)) ((●))゚o \ フランスは戦争に金をつぎ込んで借金まみれだお…… | (__人__) | \ ` ⌒´ / ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚⌒ ⌒゚o \ でもまともに税金を治めているのは第三身分しかいないお…… | (__人__) | \ ` ⌒´ / ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ だから第一・第二身分の免税特権を撤廃してもらうお! | |r┬-| | \ `ー'´ /
41 :
1 :2009/06/24(水) 20:40:21.73 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 焼け石に水かもしれないが、それが解決の糸道だな。 . |u (__人__) 収入に応じて課税をすることが出来れば税収は増えるし、 | ` ⌒´ノ 余分な経費削減にもつながっていける。 . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 実際、ルイ16世は免税特権の廃止を真剣に考えていた。特に前時代的な考え方を持つ 貴族の意識改革に熱心であり、形式的な宮廷作法に嫌気をさし、 妻マリー・アントワネットと共同で宮廷改革を既に実行していた。 しかし、そのため、自分たちの権利を侵害されたと感じた貴族からの反発をうけることになる。
42 :
1 :2009/06/24(水) 20:41:18.29 ID:pLEghC7/0
\ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! 財政再建は「破産せず、増税せず、借入せず」がモットーだ。 !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| これ以上、農民たちに負担はさせられないよ。 !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 まずは曖昧な徴税体制の改善だ! r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| タイユによる徴税請負制を導入して着服や目こぼしを許すなよ! | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ 徴税権は王様の一人用なんだからな。 ヽ/ `ー´ く/ ∠_________二} ` 、_ _,,,一'′
43 :
1 :2009/06/24(水) 20:42:55.47 ID:pLEghC7/0
. 、___________ 、> .| >________ .|  ̄ .|. \ / | | ____________ | / ヽ/ ヽ | | / . | | ・ | ・ | V⌒i | 次に税収を増加させるために流通上の障害を撤廃だ。 _ |.\ 人__ノ 6 | < 穀物の生産を向上させ、価格安定を図るため、 \ ̄ ○ / | 取引価格の自由化及び生産者の自主販売を認めることとする。 . \ 厂 \ 穀物価格の高騰は一部の商人を潤わせるだけで、 / _____/ \ 一般的な国民の窮乏の根源となっているからね、当然さ。  ̄ ̄, -/へ/\/`- 、 \ /./ ./o i. \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ テュルゴーの打ち出した改革はとりあえずは時勢に合ったものと言えた。 新王ルイ16世に敵対する貴族が少なくない中、正面対決を避けて 活発させた経済の方から税収を増やすことを優先させるという重農主義経済学者らしい手であった。 しかし――
44 :
1 :2009/06/24(水) 20:44:03.61 ID:pLEghC7/0
,..-──- 、 / : : : : : : : : : : \ / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :', 税金を的確に取られては、利益が減ってしまうし、 {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :} 経済活動の規制が撤廃されては、 . {: : : | ェェ ェェ |: : : : : :} 安さが売りにするような新参者にやられてしまう! { : : | ,.、 |: : : : :;! .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐' ノ` ー一'´, ‐'ヽ / ! _, ‐" _ ! .,レ‐''´ _, -' !、 . // ,| . , -'´ __ ! 保守的なブルジョワ層は当然のように反発。 その上、そのブルジョワ層と結びついていた特権階級からも反発が出てきたのだった。
45 :
1 :2009/06/24(水) 20:46:24.93 ID:pLEghC7/0
\ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! くそっ! !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| 既得権益にしがみつく金の亡者たちめ! !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 規制による寡占が経済活動を停滞させることは r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| 既に証明されているんだぞ! | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ ヽ/ `ー´ く/ ∠_________二} ` 、_ _,,,一'′ テュルゴーの考えは間違ってはいなかったが、 非常なる時代の流れが、その改革の前に立ちはだかる
46 :
1 :2009/06/24(水) 20:47:36.92 ID:pLEghC7/0
――1775年春 ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚((●)) ((●))゚o \ お腹が減ったお…… | (__人__) | 昨日もパンは半分しか食べさせてもらえなかったお…… \ ` ⌒´ /
47 :
1 :2009/06/24(水) 20:49:33.95 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 小麦が高騰しすぎだろう…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ 常識的に考えて…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
sien
49 :
1 :2009/06/24(水) 20:52:01.45 ID:pLEghC7/0
, (⌒ ⌒) (⌒ ( ) ⌒) ( ) ) (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ | || | | ノ L,l ,|| |、l、 ⌒:::\:::::/::\ / <●>::::<●>\ 育ち盛りのヤルオはずっと我慢してるお! / (__人__) \ | |::::::| | 新しい大臣は小麦の値段が下がるって \ l;;;;;;l /l!| 言っていたのは嘘だったのかお! / `ー' \ |i もう、我慢の限界だお! / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE | ドンッ! `ー、_ノ 煤@l、E ノ > レY^V^ヽ
50 :
1 :2009/06/24(水) 20:53:38.44 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | u ( ○)(○) 嘘じゃないんだろうが . | (__人__) 不作続きで小麦が不足している。 | ` ⌒´ノ それを利用して商人が買占めて値が上がっちまった。 . | } 自由価格制がアダになったな…… . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
51 :
1 :2009/06/24(水) 20:55:06.32 ID:pLEghC7/0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 占有屋は敵だ〜っ!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ 1775年5月3日、パリのパン屋が襲われ、市場のパンが強奪された。 その三日後にもまた再発し、穀物商人、パン屋などが襲撃され、 ヴェルサイユには小麦の値段を下げる要求を行う8000人のデモ隊が宮殿に押しかけた。
52 :
1 :2009/06/24(水) 20:56:15.58 ID:pLEghC7/0
____ \ ───___ <  ̄ ̄ ̄ ̄| > _________ |  ̄ ̄ | / \ | | | /⌒ヽ /⌒ヽ | | | | ‘ | i ‘ | | | ボ、ボクのせいじゃないよ!! | ヽ.__ノ ヽ._ ノ レ⌒ヽ とりあえず、いずれ値段は下がるから…… ノ o U 6 |. /__ \ _ノ. ……いや、下げますから、許してください…… > ノ <、___ イ |───┤ / |/ \ / \ 回答が得られたことで民衆は満足して引き上げていった。 しかし、自分の政策を信じるテュルゴーの姿勢に民衆は反感を持ち、 反テュルゴー陣営の格好の非難材料となった。 そして、この小麦粉戦争と呼ばれた民衆暴動以後、世情不安は続き、 テュルゴーの改革も思ったほど効果が上がっていないまま年を越した。
sien
54 :
1 :2009/06/24(水) 20:58:11.97 ID:pLEghC7/0
――1776年1月 なるべく敵対者を作らずに行ってきた改革であったが、切羽詰ったテュルゴーは一気に攻勢に出る。 \ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! 最早、一刻の猶予もないんだ! !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| 国家の危機を回避するために大幅な改革を行うぞ! !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 協定を結んで経済活動を停滞させて、 r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| 物価を不当つり上げる原因となっているギルドは解散だ! | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ ヽ/ `ー´ く/ ∠_________二} ` 、_ _,,,一'′
55 :
1 :2009/06/24(水) 21:00:55.37 ID:pLEghC7/0
. 、___________ 、> .| >________ .|  ̄ .|. \ / | | ____________ | / ヽ/ ヽ | | / . | | ・ | ・ | V⌒i | 国家の危機の前に税体制の _ |.\ 人__ノ 6 | < 不都合は放置出来ない! \ ̄ ○ / | 複雑化した課税を簡略し、 . \ 厂 \ 特権身分の免税廃止を断行するぞ! / _____/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄, -/へ/\/`- 、 /./ ./o i. \
56 :
1 :2009/06/24(水) 21:04:58.97 ID:pLEghC7/0
____ /:::::::::: u\ /:::::::::⌒ 三. ⌒\ す、すごいお…… /:::::::::: ( ○)三(○)\ テュルゴーさんがぶち切れて |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | 聖域なき構造改革を断行したお! \:::::::::: ` ⌒´ ,/ .| | | ノ::::::::::u \ | | | /::::::::::::::::: u | | | |::::::::::::: l u | | | ヽ:::::::::::: -一ー_~、⌒)^),-、 | |_________| ヽ::::::::___,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | |
57 :
1 :2009/06/24(水) 21:07:45.82 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ようやく本格的な改革の始まりだ。 . | (__人__) だけど、今まで以上に反発を受けるのも予想される。 | ` ⌒´ノ 保守層は黙っていないぞ…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
58 :
1 :2009/06/24(水) 21:08:44.76 ID:pLEghC7/0
予想通り、免税特権を撤廃されては、土地を所有していた貴族、僧侶は多額の課税をされることになるために反発。 そして、保守的なブルジョワ商人もギルドと結びついて利益を得ていたために同じく反発をした。 \ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| くそっ! !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 先祖代々の資産でのうのうと暮らすニートの奴らめ! 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| 商人も商人だ。 | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ 取引価格の自由化で儲けておきながら、 ヽ/ `ー´ く/ これ以上不当に利益を貪るつもりか! ∠_________二} ` 、_ _,,,一'′
59 :
1 :2009/06/24(水) 21:09:30.77 ID:pLEghC7/0
* ____ * ┼ | 高等法院| * | ̄ ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ テュルゴーの提案した法案は高等法院を通して登録されなければ効果はなかった。 しかし、貴族身分の特権を守る御用機関となっていた高等法院は当然のごとく法令の登録を拒否する。 (フランスの法律は、高等法院で登記を許可されないと効力を発揮されない)
sien
61 :
1 :2009/06/24(水) 21:10:24.20 ID:pLEghC7/0
( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ 貴族の分際で王様に逆らうなんて生意気だ! |__|⌒ `ー o ー| / ボクの命令を聞け! | |、 /⌒ー──つ/ | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / / この暴挙に対してルイ16世が勅令を発して登録を強制するが、 テュルゴーを推薦したモールパが、風向きの悪さを認識して反対に周ってしまう。
62 :
1 :2009/06/24(水) 21:11:33.29 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|`‐´`‐/|_/| |_, ─'''''''''─ ,、 / _ /_______ ヽ |ノ−、 , ─ \ | | /⌒)| |_|___/ ちくしょう…… | ⊂ノ | └ | 6 | ボクは王様だぞ。 |_/-c`─) ) - ′ 王様のやることに反対するなんて | |‘┬─(、( / なんてひどい家臣たちだ……。 | |`-`─- ´ノ^\ ヽ__|ヽ./\/ l | |/ | | |
63 :
1 :2009/06/24(水) 21:12:15.86 ID:pLEghC7/0
,... -::─::- ....、 /:::::::::::::::::::::::::::::::\ ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /:::::::::::::;、::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l L;:::::::::/'' ヽ、::::/、 _ヽ、ハ `};へ! ……あなた。 ` ┬'Y7ヽ ` Y ;ヘヽ | r L...._ ,..:lヽヽじl ヾじリ ',ノ::::::::`ヽ、 ,/:::::::`l `´ r  ̄ /´:::::::::::_;<ヾ ´'ーァへ、 ` - , ィ´ ̄`ヾ´ ,.</ `ヽァ'´`ヽァ'´/ | .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_______ヽ \ | | , ─ _ヽ/_─ 、 | | ああ、マリー! | |_| / o|o ヽ |_| | ─ (^| | j/ | \| j |^) ─ どうしたんだい。深刻そうな顔をして。 (⌒ ` ─ ヘ ─ ´⌒) \_/ ̄ ̄\_/ \ / | | | | | | | | | |. | | | | | | _|_|__(⌒v⌒)_.|_|_ | |. | | ヽ、__ ̄ ̄ ̄_ノ /▽▽\ | | | |
64 :
1 :2009/06/24(水) 21:13:00.92 ID:pLEghC7/0
,.. -‐ '  ̄ ̄ `丶、 , ‐'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、 _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ , '´:::::::::::::::;::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::::::', /::::::::::::::::/|:::::::::::::::, '_l::::::::::::::/ \:::::::::::::::! |:::::::::::::::レ '´l::::::::::/ ',:::::::::/\ !:::::::::::::| ヽ、:::::::| , 、.!::::/ 〉、:::ト、 ` ',:::::::::::| `ヽ,::! , ヽ| l `' | !r'´`ヽ /l ` | i | _ | / | | ト、_!r=- 、' r'´ ̄`'::':::::::: l ! l─- 、 i !::::::::: r :::::::::::::::: ' /::::::::::::::\ /l ヽ r_ '´::::::::::::::::::::::,> /::::::\ ィ-‐ 'ニニア / `ヽ:::::::ー-'-´ァ / - '7:::::`>、 ヽ'、__ノ /l l--‐' ´ 'ー‐イ `!丶 .,_ ,. ‐'´ ! | l | ___>`-'´'´ /ヽ l / ,. - '´/ ` ゙ ヽ、 / ! ', / '´ / /`ヽ! ! l マリー・アントワネット(1755年 - 1793年) ルイ16世の王妃。神聖ローマ帝国の女帝マリア・テレジアの末娘として有名。 14歳の時、ハプスブルク家とブルボン家の同盟政策のため政略結婚でルイ16世と結婚。 この時、20歳であった。
65 :
1 :2009/06/24(水) 21:13:51.55 ID:pLEghC7/0
,... -::─::- ....、 /:::::::::::::::::::::::::::::::\ ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /:::::::::::::;、::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l L;:::::::::/'' ヽ、::::/、 _ヽ、ハ `};へ! 実は…… ` ┬'Y7ヽ ` Y ;ヘヽ | r L...._ 財務総監のことで ,..:lヽヽじl ヾじリ ',ノ::::::::`ヽ、 お耳に入れたいことがあります…… ,/:::::::`l `´ r  ̄ /´:::::::::::_;<ヾ ´'ーァへ、 ` - , ィ´ ̄`ヾ´ ,.</ `ヽァ'´`ヽァ'´/ |
66 :
1 :2009/06/24(水) 21:16:12.18 ID:pLEghC7/0
, -── 、 / \ / ヽ ( /( ( /\ | わたくしも、王室の未来を憂うものですから、 `mn mn ヽ⌒ i 陛下が、テュルゴー殿に期待をしていることはわかるわ。 l l l l l l l !、∩ _ノ⌒\ ヽ jヽ ノ ノ \ _ヽ 宮廷の費用を切り詰めることを申しているのも理解するわ。 u |ー| ヽー |//^ヽ u | |7`| |/ /| | l´|/| / | ヽ__ ノ|. ヽ_ / |
67 :
1 :2009/06/24(水) 21:16:53.15 ID:pLEghC7/0
\\\\、 〈::::::::::::::::レへ:::::::::::::::::/ |::::::::::::;;;;::::::::::::: \\\\\ ゝ、:::::::::| \::::::::::| 了:::::::::/-、\::::::: \\\、 、 | 7ヘフ―-、 \:::::| 、\::::::| ヽヽ:::: , イ //⌒l |  ̄ >―\| | |:::: ですが、わたくしは栄誉ある / r| / { ・ / ! / /⌒l ヽ |:::: ブルボン朝の王妃なのよ! 三 | {| { `ー' / / {.・ | | !:::: その王妃にはそれ相応の待遇を 三三 | / \__r‐-、 { `ー' / |:: 要求するのが当然じゃない!? 三三 ∨ {_ \__/ |::: 三三_ | /⌒ レ わたくしだって好きで浪費を | \_______ 続けているわけじゃないのよ! ゝ | \ { 三= /´:::\ ヽ ヽ フランスの国王たる妻としての ≡=- /:::::::::::::::::\ \/´ ̄ ̄ ̄ヽ | 、__ 務めを果たすために―― // /:::::::::::::::::::::::::/ \ \ ___,/ /
68 :
1 :2009/06/24(水) 21:17:51.91 ID:pLEghC7/0
\ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ 宝石や . !___.| |. /| |ヾ | | 香水、 i ヽ (ノ - 、 - ´ | ファッションや . /`-,、 /`─-─ ノ ノ ギャンブル、 ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ そして舞踏会! |_ノ ,┴─┴、 |_ノ に精を出しているのです! | .|/ .\/ \j \j | ∫ ∫| ! ノ | | ∫ ウ キ ー ッ ! ∫ヽ__ /| |\_ / . |____| / \ ヽ ノ
69 :
1 :2009/06/24(水) 21:19:54.07 ID:pLEghC7/0
_, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| . ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ . その通りニダ。 ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', ボクも、義姉さまのため、 \/ |-!|ー\、 \ ト、! i 一生懸命浪費しているニダ。 l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! '、:ヽ:| ヽ| (__人__) .ノ l. ヽ lト、 . ´ー-'´/ / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ アルトワ伯(1757年 - 1836年) ルイ16世の弟。 マリー・アントワネットの悪友として知られ、王族の中でも最も民衆に憎まれていた。
70 :
1 :2009/06/24(水) 21:21:18.65 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | …… | ・|・ |─ |___/ ………… |` - c`─ ′U 6 l ……………… . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
71 :
1 :2009/06/24(水) 21:22:15.86 ID:pLEghC7/0
,... -::─::- ....、 /:::::::::::::::::::::::::::::::\ ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /:::::::::::::;、::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l と、言いましても、その程度のことで L;:::::::::/'' ヽ、::::/、 _ヽ、ハ `};へ! 陛下のお手を煩わせるつもりはないわ。 ` ┬'Y7ヽ ` Y ;ヘヽ | r L...._ ,..:lヽヽじl ヾじリ ',ノ::::::::`ヽ、 かの財務総監にわたくしが言いたいことは、 ,/:::::::`l `´ r  ̄ /´:::::::::::_;<ヾ わたくしが目をかけていたギュイヌ伯を罷免したことよ! ´'ーァへ、 ` - , ィ´ ̄`ヾ´ ,.</ `ヽァ'´`ヽァ'´/ |
72 :
1 :2009/06/24(水) 21:22:59.09 ID:pLEghC7/0
\ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ ギュイヌ伯は有能な男。 . !___.| |. /| |ヾ | | なのに、あの者は、職務怠慢を理由に職を罷免したの! i ヽ (ノ - 、 - ´ | . /`-,、 /`─-─ ノ ノ わたくしが目をかけていた者の罷免は、わたくしに対する侮辱! ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ どうか、陛下、わたくしの名誉を回復してちょうだい! |_ノ ,┴─┴、 |_ノ | .|/ .\/ \j \j | ∫ ∫| ! ノ | | ∫ ウ キ ー ッ ! ∫ヽ__ /| |\_ / . |____| / \ ヽ ノ
73 :
1 :2009/06/24(水) 21:23:53.85 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | …… | >|< |─ |___/ ………… |` - c`─ ′U 6 l ……………… . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
74 :
1 :2009/06/24(水) 21:28:17.58 ID:pLEghC7/0
そして、1776年5月12日 テュルゴーの元にルイ16世からの 手紙が届く…… _____ / ヽ____// / / / / / / / / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | /  ̄ ̄ ̄ ̄ /_____ / ごめんね /ヽ___// / キミをクビにする_ / / / / / / / / ____ / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ / /
75 :
1 :2009/06/24(水) 21:30:06.83 ID:pLEghC7/0
\ ───___ <  ̄ ̄ ̄ ̄| > _________ |  ̄ ̄ | / \ | | | /⌒ヽ /⌒ヽ | | | | ‘ | i ‘ | | | ………… | ヽ.__ノ ヽ._ ノ レ⌒ヽ ……………… ノ o 6 |. /__ \ _ノ. > ノ <、___ イ |───┤ / |/ \ / \ _ : >  ̄ ―― ---‐ __ ; > ______. | ; ;  ̄ | /_ _ \ | | ; ; .|.l´,,ヽ .i'゙,, `i | | ; ………… , jヽ__ノ ヽ___ノ レ‐、l ; ……………… ; / ° 、 6 } ; …………………… ;  ̄~> ヽ ノ゙´ ; ; <____イ ; ; /|/\/\ ;
76 :
1 :2009/06/24(水) 21:31:37.26 ID:pLEghC7/0
: >  ̄ ―― ---‐ __ ; > ______. | ; ;  ̄ | /_ _ \ | | ; ; .|.l´,,ヽ .i'゙,, `i | | ; ……こ、これが、 , jヽ__ノ ヽ___ノ レ‐、l ; これが、今まで国家に対して ; / ° 、 6 } ; 尽くしていた者への仕打ちなのっ!? ;  ̄~> ヽ ノ゙´ ; ; <____イ ; 陛下は、ボクを信頼して ; /|/\/\ ; 改革を進めるつもりじゃなかったの!?
77 :
1 :2009/06/24(水) 21:32:32.16 ID:pLEghC7/0
____ \ ───___ <  ̄ ̄ ̄ ̄| > _________ |  ̄ ̄ | / \ | | | /⌒ヽ /⌒ヽ | | | | ‘ | i ‘ | | | ………… | ヽ.__ノ ヽ._ ノ レ⌒ヽ …………いや、陛下はこの1年半、 ノ o U 6 |. ボクを支えてくれたんだ。 /__ \ _ノ. > ノ 陛下が、ボクを罷免するしかなかったのも、 <、___ イ ボクの力が不足していただけだ。 |───┤ / |/ \ / \
sien
79 :
1 :2009/06/24(水) 21:34:00.94 ID:pLEghC7/0
\ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| ボクはボクの成すべきことをしたんだ。 !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 そして、陛下もまた、 r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| 陛下がなすべきことをしたんだ……。 | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ ヽ/ `ー´ Uく/ ∠_________二} ` 、_ _,,,一'′ チュルゴーは給与以上のものを受け取ることはせず、その罷免の命を甘んじて受け入れた。
80 :
1 :2009/06/24(水) 21:35:16.59 ID:pLEghC7/0
そしてそれから6日後、ルイ16世の元にテュルゴーからの 手紙が届く……。 _____ / ヽ____// / / / / / / / / / / / / / / / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /:\ /ヽ /| !,:::::::..\|:::::::::..\|:::::::..\_/::,! !,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,! !,:::::::_;;;;;;___;;;;___;;;;;;:::::| 陛下、ボクは義務と信じたことを行ったよ。 !,:::「 /._|乂X/ ヽ |::::| 」:::| | | ・ i f´./ | |::::j 、 願わくば、ボクの考えが誤っていたと r⌒i |  ̄| | / /. |f┐| 陛下がいつまでも信じ続けられることを……。 | f´'i ヽ___|,,⊥__ノ j´`'/ ヽ/ `ー´ Uく/ ……時がたって、ボクが正しかったと ∠_________二} 証明されないことを、ボクは願っているよ。 ` 、_ _,,,一'′
81 :
1 :2009/06/24(水) 21:36:00.98 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | テュルゴーの想いも虚しく、ルイ16世は返答もせずに、自らの心の中に閉めこんだ そして、この改革の失敗が、フランスを革命の火中へと誘うのであった。
82 :
1 :2009/06/24(水) 21:36:41.63 ID:pLEghC7/0
____ / \ /\ キリッ . / (ー) (ー)\ ボクの頭を持ってすれば / ⌒(__人__)⌒ \ 財政再建なんか簡単さ! | |r┬-| | \ `ー'´ / ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) ____ /_ノ ヽ、_\ ミ ミ ミ o゚((●)) ((●))゚o ミ ミ ミ /⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\ /⌒)⌒)⌒) | / / / |r┬-| | (⌒)/ / / // だっておwwwwwwwwwwwwww | :::::::::::(⌒) | | | / ゝ :::::::::::/ 偉いこと言って財務総監解任wwww | ノ | | | \ / ) / もう笑い事じゃすまねーおwwww ヽ / `ー'´ ヽ / / バ | | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l バ ン ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、 ン ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
83 :
1 :2009/06/24(水) 21:38:15.22 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / ─ ─\ | (○)(○) | ……笑い事じゃないだろ。 . |. (__人__) .| テュルゴーさんの改革が頓挫したら、 | U ` ⌒´ ノ この国の未来はおしまいなんだぞ。 . |. .} . ヽ } 次の財務総監が誰であれ、 / ヽ ノヽ 貴族たちの反対に屈した事実は、 ./ / ∩ノ ⊃| | 改革の足かせになっちまう…… ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | . \ /___ /
84 :
1 :2009/06/24(水) 21:39:02.75 ID:pLEghC7/0
____ /_ノ ヽ_\ /( >) (<)\ 大丈夫だお! /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ フランスはヨーロッパ一の大国、 | |r┬-/ | 他の二流国とは違うんだお! \ ` ̄'´ /
85 :
1 :2009/06/24(水) 21:39:45.71 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) (……だと良いんだがな) . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
86 :
1 :2009/06/24(水) 21:40:29.72 ID:pLEghC7/0
___ / \ / \ , , /\ / (●) (●) \ とにかく今は小麦の値段だお! | (__人__) | 新しい財務総監は小麦の値段を \ ` ⌒ ´ ,/ 下げる努力をするお! . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | |
87 :
1 :2009/06/24(水) 21:41:23.77 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 国が潰れたらどうしようもないだろJK . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } ミ ピコッ . ヽ } ミ /\ ,☆____ ヽ ノ \ \ / \ / く \. /\/ ─ ─ \ | `ー一⌒) / (●) (●) \ | i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__) | ` ⌒´ まるで現在の日本人のような刹那的な感覚であるが、当時のパリ市民の 最も大きな関心は税負担の不公平よりも小麦の値段の方が重要だった。 農業国と経済国の違いはあれ、要求だけが先鋭化していく下地が、 この時、すでにフランス全土に形成されつつあった。
88 :
1 :2009/06/24(水) 21:42:07.83 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | さて、テュルゴーのように経済に明るい者でも、 | ─|─ |─ |___/ 人の心を理解しない奴はダメだ。 |` - c`─ ′ 6 l 今度の財政担当者には経済に詳しいだけじゃなくて、 . ヽ (____ ,-′ 相手への配慮もデキる人間にしないとな ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
89 :
1 :2009/06/24(水) 21:42:54.20 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ─|─ |─ |___/ …… |` - c`─ ′ 6 l ………… . ヽ (____ ,-′ ……………… ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
90 :
1 :2009/06/24(水) 21:43:53.63 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ ……そうだ。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | テュルゴーの改革に反対をしていた中に、 | ─| ・ |─ |___/ パリで銀行家として財を成したネッケル氏がいたな。 |` - c`─ ′ 6 l 政財界にも顔が利くし、外国人だからフランス国内じゃ . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ 「第三身分」だ。 / |/\/ l ^ヽ | | | | ブルジョワなのに庶民にも人気があるからもってこいだ。
91 :
1 :2009/06/24(水) 21:44:34.28 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|` ´` /|_/| |_, ─'''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l よし! | _| -| ・|< || 早速、ネッケル氏を財政担当に任命しよう! , ―-、 (6 _ー っ-´、} | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ ヽ ` ,.|  ̄ | | `− ´ | | _| | (t )
92 :
1 :2009/06/24(水) 21:45:14.95 ID:pLEghC7/0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | l ノ( 、_, )ヽ | 御呼びに招かれ光栄です、王様。 ー' ノ、__!!_,.、 | ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ジャック・ネッケル(1732年 - 1804年) スイスのジュネーヴで生まれ、パリで銀行家として成功した外国人。 政財界に人脈を持つだけではなく、一般庶民には人気があった。 政敵テュルゴーの失脚をうけて後任に就任するが、外国人だったため、 財務総監ではなく財務長官という肩書きを与えられる。
93 :
1 :2009/06/24(水) 21:45:55.49 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ i──────┐ ヽ | ⌒ヽ ⌒ヽ\ | | ネッケル。キミはテュルゴーの改革に批判的だった。 | >|・ |─-|_ / そこまで強気に出られたのも自分の手腕に自身が持てたからだろう。 j ーc ─ ′ ヽ 財務長官としてフランスの危機を救ってくれたまえ! ⊂____ /! _ノ _(\ \ \ __/ / (─ ヽ、 ` ─_──イ- 、 ヽ二_ノ \/|/\ / \ \ ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | はいはい。 l ノ( 、_, )ヽ | それで、現在の財政状況を ー' ノ、__!!_,.、 | 教えてもらいたいんだけど? ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
94 :
1 :2009/06/24(水) 21:46:36.43 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ i──────┐ ヽ | ⌒ヽ ⌒ヽ\ | | | >|・ |─-|_ / j ーc ─ ′ ヽ そうだね。はい、これが帳簿だよ。 ⊂____ /! _ノ _(\ \ \ __/ / (─ ヽ、 ` ─_──イ- 、 ヽ二_ノ \/|/\ / \ \ ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | …… l ノ( 、_, )ヽ | ………… ー' ノ、__!!_,.、 | ……………… ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
95 :
1 :2009/06/24(水) 21:47:17.36 ID:pLEghC7/0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | ……ちょっ!? l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| …………王様……これってマジ? ー' u ノ、__!!_,.、 | ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う
96 :
1 :2009/06/24(水) 21:50:50.28 ID:pLEghC7/0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ……ん、うん。マジ。 | ・|・ |─ |___/ ちょっと酷いだろうけど、 |` - c`─ ′U 6 l テュルゴーに批判的だったキミなら、 . ヽ (____ ,-′ 大丈夫だと思ったんだけど……ダメなのかい? ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
97 :
1 :2009/06/24(水) 21:51:35.48 ID:pLEghC7/0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| …… ,r-/||||||<・> < ・> | ………… l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| ……………… ー' u ノ、__!!_,.、 | いや、大丈夫。やってやるよ! ∧ u ヽニニソ l 期待してよ、王様! /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う 空返事で受けこたえざるをえなかったネッケルだったが、 名声の高かったネッケルの財務長官就任は、パリ市民の 絶大な支持を得て歓迎された。
98 :
1 :2009/06/24(水) 21:52:16.66 ID:pLEghC7/0
+ ___ /⌒ ⌒\ + + . /( ●) (●)\ + / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \ パリで成功した稀代の金融家が財務担当だってお! | |r┬-| | 父ちゃんも期待しているって言ってたし、 \ `ー'´ / + 母ちゃんも小麦が下がるって喜んでいたお! ノ \ /´ ヽ | l l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) / ̄ ̄\ / _ノ ヽ_\ | (●)(●) | . |. (__人__) | また受け売りか…… | ` ⌒´ ノ しかし、人気だけは凄いな…… . |. } 就任しただけで財政が回復したも当然と思われているし。 . ヽ } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ _(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
99 :
1 :2009/06/24(水) 21:53:36.14 ID:pLEghC7/0
____ /⌒ ⌒\ ホジホジ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ じゃ、そういうヤラナイオは、 | mj |ー'´ | 自分で考えているのかお? \ 〈__ノ / ノ ノ
100 :
1 :2009/06/24(水) 21:54:32.08 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / \ < ん……いや、まあ、情報源には秘匿義務があるしな |:::::: U | . |::::::::::: U | ____ |:::::::::::::: | / \ . |:::::::::::::: } / ⌒ ⌒ \ . ヽ:::::::::::::: } / (●) (●) /^ヽ <厨二病感染するんじゃねえぞ! ヽ:::::::::: ノ | (__人__)( / 〉| /:::::::::::: く \ ` ⌒´ 〈 / ⌒^ヽ ――――|:::::::::::::::: \-―――――――――― \ _ _ _ )
101 :
1 :2009/06/24(水) 21:55:20.77 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) まあ、何だ…… . | u. (__人__) 俺達、まだ社会に出ていない立場だろ……JK | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } / ̄ ̄ ̄\ ヽ ノ / ⌒ ⌒ \ i⌒\ ,__(‐- 、 / u (ー) ::::(ー)ヽ そ、そうだお…… l \ 巛ー─;\ | :::⌒(__人_)⌒:l 御年13歳の若造だお…… | `ヽ-‐ーく_) \ `  ̄´ / 知ったかぶりで政治を熱く語っても悪くはないお…… . | l i⌒\、___ ィヽ | | .l \ 巛ー゙‐;\ ザパァアァァァ‐─────‐‐‐ ‐ン リー──‐‐t____. | ヽ-‐≠ー '′ l " ~ ̄ ̄⌒ヽ`ヽ.|゙ ̄ ̄⌒ヽ ̄ヽ ───`ー───ソ | |┴‐─-r |i' |───────┐ | | | |,_|, __| |, |_、| __|. (´_)゙_) |,、;──‐─────‐───────‐─ l'___)__) ,゜ '≒~゚ ⌒ ~ " ~  ̄ ー 〜 ; °。 ;从ヾー~ 〜"~ 〜 ゚ ° 。 ゜ ` 。 '、从;_゚ノ'〜~ 〜´⌒
102 :
1 :2009/06/24(水) 21:56:01.16 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(●) . | U (__人__) 先生の話だと、 | ` ⌒´ノ 北アメリカでイングランドに対する独立戦争が始まったらしい…… . | } 先の戦争で痛い目を食ったフランスだ、 . ヽ } 常識的に考えて介入するだろうぜ…… ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
103 :
1 :2009/06/24(水) 21:56:41.61 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ ヤラナイオではないか。 | (__人__) | こんなところで何をやっておる? \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) . | U (__人__) オ、オプーナ先生!? | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
104 :
1 :2009/06/24(水) 21:58:13.50 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ 学校から帰っても、勉強に勤しまんと、 | (__人__) | 弁護士にはなれんぞ! \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ワゴン・オプーナ 30歳 ヤルオとヤラナイオの学校の先生。 幅広い知識と人脈を持つ自由主義思想の持ち主。
105 :
1 :2009/06/24(水) 21:58:56.36 ID:pLEghC7/0
___ / ヽ、_ \ /(● ) (● ) \ /:::⌒(__人__)⌒::::: \ ははぁん…… | l^l^lnー'´ | 先生、先生! \ヽ L / ヤラナイオは先生の受け売りをボクに自慢してました! ゝ ノ / / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ○)(○) . | U (__人__) ――!? | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ
106 :
1 :2009/06/24(水) 21:59:37.26 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ ――!? / <●>::::::<●> \ | (__人__) | なん……だと……? \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
107 :
1 :2009/06/24(水) 22:00:17.74 ID:pLEghC7/0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ⌒)(⌒) いえ、先生。 . | (__人__) ボクは先生からいただいたお言葉を | U ` ⌒´ノ 自分なりに解釈をして―― . | } . ヽ } ヽ ノ ○ ⌒ ○/ ̄ ̄\ ヽ / ⌒ ⌒\〃 | `ヽ/ ̄\〃 ○ ___ . | ミ } | / \ | >、_/ □ /\:::::::/:::: \ . | " ノ`ヾ} \ /:<●>::::::<●>::: \ . ヽ ○ } \ | (__人__) | ヽ ノ ■ \ \ ` ⌒´ _/ / く. \ \ ノ ヽ▼●▼<\ \ | \ \ (⌒二 \ i |。| |/ | | |ヽ、二⌒)、 \ l |。| | r | |
108 :
1 :2009/06/24(水) 22:01:00.68 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ ノ L__|___ ⌒:::\:::::/::\ 馬鹿者! / <●>::::<●>\ 頭も固まらない内に政治を語るとは! / (__人__) \ | |::::::| | 短絡的な判断しか出来なくなる愚か者に \ l;;;;;;l /l!| なる前にやめるんだ! いいな!? / `ー' \ |i / ヽ▼●▼ヽ !l ヽi ( 丶- 、 i |。| | しE | ドンッ! `ー、_ノ 煤@l、E ノ > レY^V^ヽ / ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( >)(<) は、はい! わかりました! . | (__人__) | ` ⌒´ノ 常識的に考えてやめさせていただきます! . | } . ヽ } ヽ ノ
109 :
1 :2009/06/24(水) 22:01:42.99 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ よろしい……。 / <●>::::::<●> \ とはいえ、情勢が情勢だ。政治を語りたがるのも | (__人__) | 無理はない。きちんと勉強した上で、 \ ` ⌒´ / 自らの言葉で語るのならば許可をしよう。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
110 :
1 :2009/06/24(水) 22:02:23.65 ID:pLEghC7/0
∩ _rヘ / ヽ∩ . /_ノυ___ιヽ_ \ / / /⌒ ⌒\ ヽ \ ( く /( ●) (●)\ > ) さすがはオプーナ先生だおwwww \ `/::::::⌒(__人__)⌒:::::\' / 話がわかっているおwwww ヽ| |r┬-| |/ \ `ー'´ /
111 :
1 :2009/06/24(水) 22:03:25.40 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ ん……、キミはヤルオくんだね。 / <●>::::::<●> \ キミはもっと学校の授業を頑張るべきだ。 | (__人__) | \ ` ⌒´ / このままでは落第してしまうよ。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ____ /::::::::::::::::\ /::::::─三三─\ 落第…… /:::::::: ( ○)三(○)\ |::::::::::::::::::::(__人__):::: | ありえんお…… \::::::::: |r┬-| ,/ ノ:::::::::::: `ー'´ \
112 :
1 :2009/06/24(水) 22:04:22.31 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ これからフランスは動乱を迎えるやもしれん。 / <●>::::::<●> \ 将来、学がなければ、立身出世を果たすには | (__人__) | 軍隊で身を上げるしかなくなる。 \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ ぐ、軍隊!? / o゚((●)) ((●))゚o \ ヤルオは心優しい男の子だお! | (__人__) | 軍隊になんかいきたくないお! \ ` ⌒´ /
113 :
1 :2009/06/24(水) 22:05:11.16 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ だったら勉強することだ。 / <ー>::::::<ー> \ 私の知り合いには極貧の身ながら、 | (__人__) | 立派に学問を修め、弁護士を目指 \ ` ⌒´ / している青年もいる。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
114 :
1 :2009/06/24(水) 22:05:59.48 ID:pLEghC7/0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 彼に負けぬよう、しっかりと勉強 / <ー>::::::<●> \ をするのだぞ! | (__人__) | \ ` ⌒´ / わかったな!? /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ / ̄ ̄\ / _ノ \ ハ、ハイ!!! | U ( >)(<) ____ . | (__人__) / \ | ` ⌒´ノ / _ノ ヽ、_ \ . | } / o゚⌒ ⌒゚o \ . ヽ } | (__人__) | ヽ ノ \ ` ⌒´ / こうしてヤルオとヤラナイオが勉学に勤しむ決心するのだったが、 その間にもフランスの状況は進んで行く。 しかも、悪い方向へと―― 第1話「崩壊への序曲」終わり 第2話「崩壊前夜」へと続く
乙。 面白い 期待大
116 :
1 :2009/06/24(水) 22:09:08.11 ID:pLEghC7/0
本日はここまでです。 やる夫シリーズが終わってしまったとか言われていますが、 現在の日本の状況にも被る部分があり、半年前から構想していました。 嫁がいるので、正味2時間の自由時間しか取れないので、 進行ペースは遅いかもしれませんが、生ぬるい眼で見守ってください。 では、今度は7月の上旬ということでノシ
117 :
1 :2009/06/24(水) 22:13:30.04 ID:pLEghC7/0
オプーナ先生のAAズレていますね。 次回には直しておきますorz
118 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/24(水) 22:15:14.77 ID:bDDZHq0n0
乙
119 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/24(水) 22:16:19.47 ID:cQFQ9tgX0
今の日本にすげーかぶるよほんと
テュルゴーと麻生総理が被って見えるぜ・・・
121 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/24(水) 22:22:10.78 ID:cQFQ9tgX0
本人は頑張ってても 周りが邪魔して 結局批判だけが自分だけに集まるってパターンな
麻生総理っていうより、安倍元総理の方かも
123 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/26(金) 15:17:04.06 ID:wIG7zd3P0
保守age
長期的なプランを立案できる人材がいても、それがどうでもいいスキャンダルで政敵と世論に潰されてしまい 結局、短期的な目標の達成だけを積み重ねることしかできなくなってしまいジリ貧といのは 末期症状の国のよくある例なんだよねえ
125 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/27(土) 16:57:22.83 ID:i4TKR/5c0
古今東西、王朝の最後の王は大抵、本人はそんなに悪人ではないが、
妻と取り巻きが悪く、そのせいで国を滅ぼしてしまう、というのがお決まりの
パターンがある。それって実はただの寓話なんだよね。
>>1 が思い切り、そのパターンを踏襲してるあたり、面白いものになるわけが
ない。悪いことは言わないから、もうやめとけ。これ以上やっても恥かくぞ。
126 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/27(土) 22:34:48.48 ID:9Pd0NZ+S0
更新マダー??
支援 16世は意外と有能だったのだな
129 :
1 :2009/06/29(月) 19:30:27.68 ID:zmUxdo4A0
明日か明後日に第2話投入予定です。 細かい人物のAAが未定なもので、揃い次第といったところでしょうか。 なお、今回の物語は、あくまでもフランス革命なので、 ルイ16世の物語で終わらせません。 最低でもテルミドールまで。 間を取ってブリュメール。 要望があればナポレオン帝政終了まで予定しております。 ・・・・・・長いorz >>ルイ16世 有能説はありますが、本人の性格に問題があって貴族からは舐められていたようです。 (会話にウィットがなく、ダラダラと無味乾燥な内容しか話さないなど。) ただ、全てが流されていたとは考えにくく、 最終的には自分で判断を下したりしていたと思われるので、 世間一般的な評価よりも積極的に描いています。
130 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/06/29(月) 20:25:09.14 ID:lS1alCU/0
期待age
先代や先々代がアホすぎたってのがデカイかもしれん。 変革期の只中に居る君主には同情する。 パターン云々言ってるのが居るが、君主と言えど一個人の力で どうにかなるものでもないだろ。
132 :
1 :2009/07/01(水) 20:21:59.89 ID:LULZK65O0
では、いっきま〜す! やる夫がフランス革命を生き抜きます〜第2話「崩壊前夜」〜 ――1776年 |=l ヾ,ヅ |=| r、V Vヘ |ヘl( 、 li r )lイ| 我らが不倶戴天の怨敵である |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ| イングランドの植民地、 l.ト| " ̄´":i ヾ" ゙̄` |ノ| 北アメリカで独立運動が起きたぞ! ヾ|ヽ { | / |< ノノll U ', :L. U lト,ヽ f⌒>{.ll lU ヾノ Ul l } <⌒i ヽr゙ |l.| ',l ー‐--一 l/ l.| ゙tノ ,r'"ヾ| ', =====" / リ`ヽ、 / | ', t= / | \_ __.... -‐''"  ̄ l ヽ________/ l /:::::::`:`ァ- ....__ ラファイエット(1757年 - 1834年) フランスの自由主義の貴族。 オーヴェルニュの名門貴族の子に生まれるが、2歳の時に戦死した父の跡を継ぐように14歳で軍隊に入隊した。 アメリカ独立戦争が勃発時は若干19歳であった。
133 :
1 :2009/07/01(水) 20:22:40.62 ID:LULZK65O0
|=l ヾ,ヅ |=| r、V Vヘ |ヘl( 、 li r )lイ| 今こそ七年戦争の屈辱をそそぐ時であり、 |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ| 人類の新たな夜明けのために戦うべきである! l.ト| " ̄´":i ヾ" ゙̄` |ノ| ヾ|ヽ { | / |< ノノll U ', :L. U lト,ヽ f⌒>{.ll lU ヾノ Ul l } <⌒i ヽr゙ |l.| ',l ー‐--一 l/ l.| ゙tノ ,r'"ヾ| ', =====" / リ`ヽ、 / | ', t= / | \_ __.... -‐''"  ̄ l ヽ________/ l /:::::::`:`ァ- ....__ ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | そんなこと言っても、 l ノ( 、_, )ヽ | 外征するお金なんてねぇよ! ー' ノ、__!!_,.、 | ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ネッケル
134 :
1 :2009/07/01(水) 20:23:44.11 ID:LULZK65O0
,. ,. l"\\ミ/ "''、:'、l::::|;|;;;;;;:::::::////ノノ ,. ''、"、 /ミ\\/:: \'、l;;l;|;;;;;;::::///// ;,.\,.、ーへ,.、'',.,.l\ミミ|/:::: ::\|::l;|;;;;::://;;‐フ/ \\"'‐-,."'/",.. ''l\ミ;|: ::::: :::::::::'、|;;:// // ー\ ̄,\,.l,.‐"'l l\l" :::::: ::::::::: :::: // 金がないだと!? ,.-‐'',.二ミ‐,l ; ;,.‐' ,lミ/,:::: :::: :::::::::: // ふざけるな! ''"~,.,....---l,l ''、 レ ;;l=-,.、 ::::::: ,.;;; /, 俺には金がある! ヽ│ ''、、l \=-,;;ー、,.,.;l: ,./l ;;__=l,.,.、 ''、 ,.-、,./''| '',、 ミ,\‐''",.エ=ミ--l,┴==/ \ 俺は実費で戦争に参加する。 l l::::::l‐l ;;;| ''、  ̄;:;. l:::ll""‐/::::::::::::::::ヽ, 親父の仇討ちもしなければならないからな! | '',.丿ノ ;;| |:::::::::''''';;;;,. l:::レ ,/::::::::::::::::::::,.'l ::/,.,.,."''",.,.,.,.‐l、 l:::::::''''''' ゝ;;";," /ll,.‐''\;;;;;'''''' l ;;;;/"'-,、、 :::',、 l::'''' -=;::::,.,.,、,._,. / ''l ;;;;;;::::'"l ::::::::::::\;;;'''''‐-,.,.\: ';;,. "'‐',."/ ll /::::::l ノ‐-,.、 ::::::::::::::ヽ、"''‐-;;;;\  ̄"""~," ;;;||/::,.‐'''''::"::::::::: \、 ::::::::::::,.-、‐''''"";;''‐--\, '';;;;; /|;;;;‐''"'//'''";;/''""''\:::::::::: "'l だが、動機はそれだけはなかった。 彼はフランスに支援を求めてきたベンジャミン・フランクリンに感銘を受け、 その自由主義の思想のために他の仲間と共に義勇兵として戦うことを誓ったのだった。
135 :
1 :2009/07/01(水) 20:25:20.64 ID:LULZK65O0
テオドール・ド・ラメット(1756年 - 1854年) / ヽノ ! ! ! ゝ' \ / __ | ,! ! ヽ / ヽノ l l | / l ヽ l /. | | `´ l 」 lヽ ___/ | ヽ__,/i L `丶、 /、ヽ | `ヾ | ,〃 」 / ヽ / `丶、 | i´| ´フ''''ー- 、__,」 ,,、-‐''"´ゞ,| | ,| | | /``ヽ、 ,.'´ ̄ヽ`丶、 l l ! i | "´ヾニ・ン''゙j`´ー'・゙ニr'゙ ;.l ! ;| | ! / ,r'"´ \ '´._ \ `丶、 」 ! | | |',;, ,` ー ,イ ` ,`ー''´ ,;/ ! | ,l/、 / ,/ \ ヽ丿 ヽ 、`丶、イjー=ト/ ヾiト、,,,,,.._,ゝ、''_´ ,ィ _,,,、イ ,/ ,l/ ̄!``ヽ / / /l _ `, ヽ `丶、=‐カ、. ゙, ,r'''"゙二二ニ,ー-、 / /ー=,! ,/ | ゝ‐' ヽ丿 ! ヽ | !`ヽ、 \ ヾ〈 ``二二ニニ,, // / lト、_! / l L_ ! | L_」 `ヽ、\ `ゞ='゙´ ̄`ヾ''゙´´ / /l!、__ /ヽ ! ,r'゙ `¨`ー-‐イ \ , -‐'´ヽ ! / 」 `ヽ、 `ー─''´ / / /ー-、Y / __/ / __ 彳i ー=<´ \ ! , ィ´ヽ ∧∧∧∧∧∧∧ / | j\,ィ''´ ̄ゝ‘-‐'゙´`Tl' // | `ゝrー'''゙i"二ニニ`レ‘jN ,! < > ! 〈 / 、';:,` '"´ !! | l | l | 〉 ー=i!''゙´/ ; ヾ´!;} | < い 俺 > l i ( _,,ノ ヾ、, || | l L_,! ! |;レ リ"´ ,_ ,! ,リ !ゝ、ー-、、< く た > ', ,! , '゙ i! ヽヽ ,!j;:} , ``ー'゙ j ,'_」ト!ー'-ゝ< ぞ ち > ', l ー' ,/ \_ `ヾ ' ``ー='゙´ / / Hj < ! も >,-─ ヽ ,,」 ゝニニニニ二ゝ/ _ノ ト、 \ \ ,/_,/ ,Hj < ! > /l ヽ 二>、_/ ,イr'゙´ `t、 ヾ `ー‐ '´ ̄ _」 Hj < > / | i | /´ ,jf シャルル・マロ・ド・ラメット(1757年 - 1832年) アレクサンドル・テオドール・ヴィクトール・ド・ラメット(1760年 - 1829年)
136 :
1 :2009/07/01(水) 20:26:01.87 ID:LULZK65O0
後に初代大統領となるワシントンの指揮の下、独立軍は善戦。 この思わぬ状況に対し、フランス政府は敏感に察知し―― .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_______ヽ \ | | , ─ _ヽ/_─ 、 | | 北アメリカでの屈辱を晴らすため! | |_| / o|o ヽ |_| | イングランドの圧政に苦しむアメリカの民衆を救うため! ─ (^| | j/ | \| j |^) ─ 我ら自由を愛するフランスは独立軍を支援することを宣言する! (⌒ ` ─ ヘ ─ ´⌒) \_/ ̄ ̄\_/ \ / | | | | | | | | | |. | | | | | | _|_|__(⌒v⌒)_.|_|_ | |. | | ヽ、__ ̄ ̄ ̄_ノ /▽▽\ | | | | ルイ16世 1778年、フランスはアメリカ独立戦争に干渉。 だが、大っぴらに軍事介入する余力はなく、 資金面での援助と義勇兵の送り出しが主な内容であった。
137 :
1 :2009/07/01(水) 20:27:02.94 ID:LULZK65O0
,..-──- 、 / : : : : : : : : : : \ / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :', 王国の財政は厳しいと聞かれますが、 {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :} 独立戦争に介入して大丈夫なのですか? . {: : : | ェェ ェェ |: : : : : :} { : : | ,.、 |: : : : :;! .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐' ノ` ー一'´, ‐'ヽ / ! _, ‐" _ ! .,レ‐''´ _, -' !、 . // ,| . , -'´ __ ! ブルジョワ ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | な、何を言っているんだい! l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| このボクが財政を担当しているんだよ。 ー' u ノ、__!!_,.、 | あ、安心して国債を買ってよ!! ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う
138 :
1 :2009/07/01(水) 20:27:54.23 ID:LULZK65O0
,..-──- 、 /. : : : : : : : : : \ /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :', r、r.r {:: : : : :i '⌒' '⌒'i: : : : :} r |_,|_,|_,|{: : : : | ェェ ェェ|: : : : :} |_,|_,|_,|/.{ : : : :| ,.、 |:: : : :;! なるほどなるほど・・・ |_,|_,|_人そ(^i :i r‐-ニ-| : : :ノ ネッケル氏が太鼓判を押すのなら、 | ) ヽノ |イ! ヽ二゙ イゞ フランスの国債を購入しても大丈夫だね。 | `".`´ ノ\ ` ー一'丿 \ 人 入_ノ \___/ /`丶´ / \_/ \ /~ト、 / l \ / \/l::::|ハ/ l-7 _ヽ /i ⊂ニ''ー-ゝ_`ヽ、 |_厂 _゙:i /| >‐- ̄` \. | .r'´ ヽ / | 丁二_ 7\、|イ _/ ̄ \ ネッケルは自らの信用を武器にして国債を発行した。 王族や貴族らの収入を減らせない状況では、 国債の発行以外、戦費を調達する手立てはなかった。
139 :
1 :2009/07/01(水) 20:29:13.85 ID:LULZK65O0
,..-──- 、 / : : : : : : : : : : \ / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :', しかし、本当にフランスの財政は {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :} 大丈夫なのですかな? . {: : : | ェェ ェェ |: : : : : :} 我々も慈善事業で国の借金を { : : | ,.、 |: : : : :;! 肩代わりしているわけではありませんよ。 .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐' ノ` ー一'´, ‐'ヽ / ! _, ‐" _ ! .,レ‐''´ _, -' !、 . // ,| . , -'´ __ ! ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | し、しつこいな。 l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| だったら、国の財務状況を公開するよ。 ー' u ノ、__!!_,.、 | 読んで驚かないでよ。 ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う 債権者の信用を得るためにネッケルは『財政報告書』を発表するが、 それは戦費の記入は省略され、国庫を水増しした内容であった。
140 :
1 :2009/07/01(水) 20:30:55.65 ID:LULZK65O0
/) ,..-──- ///) /. : : : : : : : : : \ /,.=゙''"/ /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ なるほど。 / i f ,.r='"-‐'つ ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',i / / _,.-‐'゙~ {:: : : : :i '⌒' '⌒' i: : : : :} 1000万ルーブル以上も剰余金があるのですか。 / ,i ,二ニー; {:: : : : | ェェ ェェ |: : : : :} これならばフランスの国債を買っても問題ないですね。 / ノ il゙ ̄ ̄ { : : : :| > |:: : : : ;! ,イ「ト、 ,!,! ヾ: :: :i r‐-ニ-┐ | : : :ノ 買いだ! 買い! / iトヾヽ_/ィ"___. ゞイ! ヽ 二゙ノ イゞ r; !\ヽi._jl/゙_ブ,フヽヾーtー:、__ ,r|、` '' ー--‐f´ こうして財源不足の穴埋めとして発行された多額の国債により フランスの財政状況はますます悪化。 人気以外策もないネッケルの財政改革は当然として進まず、 『財政報告書』の記述が彼を窮地に追いやる。
141 :
1 :2009/07/01(水) 20:32:05.82 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|` ´` /|_/| |_, ─'''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l 北アメリカでの戦いは植民地側が優勢のようだな。 | _| -| ・|< || これでイギリスの威信は凋落するぞ! , ―-、 (6 _ー っ-´、} | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ ヽ ` ,.|  ̄ | | `− ´ | | _| | (t )
142 :
1 :2009/07/01(水) 20:33:16.85 ID:LULZK65O0
\\\\、 〈::::::::::::::::レへ:::::::::::::::::/ |::::::::::::;;;;::::::::::::: \\\\\ ゝ、:::::::::| \::::::::::| 了:::::::::/-、\::::::: \\\、 、 | 7ヘフ―-、 \:::::| 、\::::::| ヽヽ:::: , イ //⌒l |  ̄ >―\| | |:::: / r| / { ・ / ! / /⌒l ヽ |:::: 三 | {| { `ー' / / {.・ | | !:::: あなた! 三三 | / \__r‐-、 { `ー' / |:: ちょっといいかしら!? 三三 ∨ {_ \__/ |::: 三三_ | /⌒ レ | \_______ ゝ | \ { 三= /´:::\ ヽ ヽ ≡=- /:::::::::::::::::\ \/´ ̄ ̄ ̄ヽ | 、__ // /:::::::::::::::::::::::::/ \ \ ___,/ / マリー・アントワネット .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ……な、なんだい。 | ・|・ |─ |___/ 血相なんか変えて…… |` - c`─ ′U 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
143 :
1 :2009/07/01(水) 20:35:04.70 ID:LULZK65O0
\ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ 何なの、この『財政報告書』なるものは! . !___.| |. /| |ヾ | | わたくしたちが宮廷で使用する歳費を i ヽ (ノ - 、 - ´ | 事細かく書いているじゃない! . /`-,、 /`─-─ ノ ノ ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ これではわたくしたちが好き勝手に |_ノ ,┴─┴、 |_ノ 浪費していると思われてしまうわ! | .|/ .\/ \j \j | ∫ ∫| ! ノ | | ∫ ウ キ ー ッ ! ∫ヽ__ /| |\_ / . |____| / \ ヽ ノ ネッケルの『財政報告書』は都合の悪い部分を修正して書かれたものであったが、 王妃や貴族たちが使用する費用については、修正されることなく、ほぼそのまま、 暴露とも言うべき内容となっていた。
144 :
1 :2009/07/01(水) 20:36:24.22 ID:LULZK65O0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | これ以上の増税や国債発行は不可能だし、 ,r-/ -・=-, 、-・=- | 免税特権の廃止はテュルゴーの二番煎じ。 l ノ( 、_, )ヽ | ー' ノ、__!!_,.、 | こうなったら、宮廷費用の ∧ ヽニニソ l 削減で民衆の目を誤魔化さないと……。 /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
145 :
1 :2009/07/01(水) 20:37:15.30 ID:LULZK65O0
\ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ テュルゴーも恥知らずだったけど、 . !___.| |. /| |ヾ | | ネッケルも恥知らずだわ! i ヽ (ノ - 、 - ´ | 王国を守るわたくしたちの費用を削減しようとは、 . /`-,、 /`─-─ ノ ノ 無能と言うしかないじゃない! ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ |_ノ ,┴─┴、 |_ノ これはわたくしだけの意見じゃないわ。 | .|/ .\/ \j \j | ∫ 貴族皆の意見なのよ。ネッケルの解任を! ∫| ! ノ | | ∫ ∫ヽ__ /| |\_ / ウ キ ー ッ ! . |____| / \ ヽ ノ
146 :
1 :2009/07/01(水) 20:38:25.97 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | そ、そうだね。 | ・|・ |─ |___/ 財政改革が成功しないようなら、 |` - c`─ ′U 6 l すぐにでも解任をしないと! . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
147 :
1 :2009/07/01(水) 20:40:06.12 ID:LULZK65O0
――そして、1781年 ( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ 何なんだよ、全然財政が好転しないじゃないか! |__|⌒ `ー o ー| / お前なんかクビだー! | |、 /⌒ー──つ/ | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / /
148 :
1 :2009/07/01(水) 20:41:12.50 ID:LULZK65O0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | そ、そんな…… l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| ボクはできる限りのことをしんだよ……! ー' u ノ、__!!_,.、 | ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う テュルゴー解任から5年。ネッケルも解任される。 テュルゴーも運が悪かったが、ネッケルもまた運の悪い男だった。 北アメリカでの独立戦争が起こらなければ、もう少しましな改善策が 取れたかもしれない。 だが、彼の手腕では、問題を先送りするしか手はなかった。 人気だけは高かったネッケルは、期待をされながらも成果を残せず、 またもや保守層による勝利を許したことで、その専横に拍車がかかることとなる。
149 :
1 :2009/07/01(水) 20:41:59.66 ID:LULZK65O0
+____ /⌒ ⌒\ /( ⌒) (⌒)\ + /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ヤラナイオ! | |r┬-| | ついにヤルオも職についたお! \ `ー'´ / + ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ヤルオ・カネクレーヨ(18歳) / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ……左官工見習いで | (__人__) 背広を着るか、JK | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ヤラナイオ・ウッゼーナ(18歳)
150 :
1 :2009/07/01(水) 20:43:23.16 ID:LULZK65O0
____ /_ノ ヽ_\ /( >) (<)\ 何を言ってるお! /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ヤルオはバリバリ働いてお金を稼ぐお! | |r┬-/ | ところで、ヤラナイオは職は決まったかお? \ ` ̄'´ / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 俺は弁護士になる。 | (__人__) だから大学まで行って勉強しないとな。 | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
151 :
1 :2009/07/01(水) 20:44:05.11 ID:LULZK65O0
____ /⌒ ⌒\ ホジホジ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ヤラナイオは勉強が好きなのかお? | mj |ー'´ | \ 〈__ノ / ノ ノ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 少しでも裕福になりたかったら、 | (__人__) 弁護士か徴税員しかないだろ常識に考えて…… | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 この時代、貧しい者が苦学の末に就く職の目標といえば弁護士であった。 (なお、徴税員は税金を掠め取って私腹を肥やすものがいたため、庶民の感情は最悪であった)
152 :
1 :2009/07/01(水) 20:45:18.05 ID:LULZK65O0
(( (ヽ三/) (ヽ三/) )) (((i )__ ( i))) / /⌒ ⌒\ \ ( /( ●) (●)\ ) ヤルオは頭が悪いから /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 貧しくても気楽に生きていくお | | \ / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 気楽って…… | (__人__) ネッケルが解任されて、 | ` ⌒´ノ 王国の財政改革は進まないのにか? | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
153 :
1 :2009/07/01(水) 20:46:26.83 ID:LULZK65O0
______ /:υ::─ニjjニ─ヾ /:::li|.:( ○)三 ( ○)\ (:::||!.:υ::::: (__人__)):::: i| な、なんですと! 〃 ):::::::::::. |r┬-| li::::/ ネッケルさんがクビー!? /: : : : : : l\`ー '/j: : ::ヽ \ヽ :ヽ: : : : 7ヽ />: : : :r:\ ( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ
154 :
1 :2009/07/01(水) 20:47:45.55 ID:LULZK65O0
γ ⌒⌒ヽ なに言っているんだお! / ̄ ̄\ ( ( ヽ ) ノ ネッケルさんは素晴らしい銀行家だお!! /_ノ \ (⌒) 三 ノ 从 ゝ これはオーストリア女の陰謀だお! ( ●)( ●) ヽ 三/ | ニ ____ (⌒) . | (__人__) u } | | /\ / ) し / | ミ | ` ⌒´ ノ ! 、 /(○ )::(○ )⌒\/ | ミ . | } \./:::::::(_人_):::::::: i' | . ヽ } | )ww) | | ヽ ノ ヘ \ `ー" ノ / く 、_/っ/ \ . . \ | \--一'' \ | |ヽ、二⌒)、 \
155 :
1 :2009/07/01(水) 20:48:34.84 ID:LULZK65O0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ……ヤルオ。 | (__人__) この緊急事態、名声だけじゃ、どうにもならない。 | ` ⌒´ノ | } 本当ならテュルゴーさんの改革だけでも相当の ヽ } 成果が見込まれていたんだ。 ヽ、.,__ __ノ それを抵抗勢力の反対で頓挫させちまった。どうしようもない。 _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ____ / \ / ─ ─\ / (●) (●) \ そんな……。 | (__人__) | ________ だったら、フランスはどうなるんだお……? \ ` ⌒´ ,/ .| | | ノ \ | | | /´ | | | | l | | | ヽ -一ー_~、⌒)^),-、 | |_________| ヽ ____,ノγ⌒ヽ)ニニ- ̄ | | |
156 :
1 :2009/07/01(水) 20:49:42.79 ID:LULZK65O0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 二度の勝利に保守勢力は勢いづいている。 . |u (__人__) 問題を認識している王様は財政改革を推進 | ` ⌒´ノ するだろうが、前途は多難だ。 . | } . ヽ } 俺の頭じゃ、解決策なんて見つからない。 ヽ ノ \ 起死回生の方法。それがあったら教えて欲しい / く \ \ くらいだぜ……。 | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 起死回生の方法はなくもなかった。だが、それは王権を維持するには諸刃の剣となる劇薬であった。
157 :
1 :2009/07/01(水) 20:50:54.51 ID:LULZK65O0
――1783年 .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ……結局、ネッケルは具体的な解決策を持っていなかったな。 | ・|・ |─ |___/ 今更、テュルゴーに頭を下げることも出来ないし、 |` - c`─ ′U 6 l とりあえず、適任と思われる人物を財務総監に就けないと。 . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
158 :
1 :2009/07/01(水) 20:51:53.35 ID:LULZK65O0
ヽl \ _ __ _ _ , -‐ ,.'"´ 、`ヽ、 / / i リ ヽ 、 \ / .:レ′ j i !.:. i l .:/ , / i .::|:::.:l | ノ ,.ィイ.:::/ .::l.:|:|::::::|:::. ト、 彳 ,ィイ 1:|::,' .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ| |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、 ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/ ヾ::、 , !/::/ 仆 :j 、 イ:/ `、 _ _ /i,ハ ヽ ー ` / .|;;;:;:| `ト、 ___ / !;;:/、 /.::::| ヽ / l::::.:.L , .イ .:.::::| ,/ /.:.:::,! ``i::.、 _,,、-r‐イ 1 .:.:.:::| / .:::/ |:::::.lー- 、 / _,, |:::::| |/^ヽL_ _ノ /\/ |::::::| ``'' 、 / ,r'´ |:::::| /ヽ / l |::::::|`¨`ー-、 ヽ ,/ / ,j:::::| \l / / |::::::| ヽ| シャルル・アレクサンドル・ド・カロンヌ(1734年 - 1802年) 白羽の矢が立ったのはメツ、リースの地方総監として優れた行政手腕を発揮していたカロンヌであった。 地方での業績を買われた点ではテュルゴーに似ており、ネッケルでの失敗を反省しての人選と言えた。
159 :
1 :2009/07/01(水) 20:53:21.25 ID:LULZK65O0
ヽl \ _ __ _ _ , -‐ ,.'"´ 、`ヽ、 / / i リ ヽ 、 \ / .:レ′ j i !.:. i l .:/ , / i .::|:::.:l | ノ ,.ィイ.:::/ .::l.:|:|::::::|:::. ト、 彳 ,ィイ 1:|::,' .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ| |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、 ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/ ヾ::、 , !/::/ ……陛下。 仆 :j 、 イ:/ 財政状況は確認させていただきました。 `、 _ _ /i,ハ ヽ ー ` / .|;;;:;:| もはや、一刻の猶予もありません。 `ト、 ___ / !;;:/、 財政破綻を免れるには、根本的な改革を行うしか! /.::::| ヽ / l::::.:.L , .イ .:.::::| ,/ /.:.:::,! ``i::.、 _,,、-r‐イ 1 .:.:.:::| / .:::/ |:::::.lー- 、 / _,, |:::::| |/^ヽL_ _ノ /\/ |::::::| ``'' 、 / ,r'´ |:::::| /ヽ / l |::::::|`¨`ー-、 ヽ ,/ / ,j:::::| \l / / |::::::| ヽ|
160 :
1 :2009/07/01(水) 20:55:21.47 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | それってつまり………… | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′U 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
161 :
1 :2009/07/01(水) 20:56:52.25 ID:LULZK65O0
/ / / ' l l ヽ\ 丶 \! / // / ! | | \丶 \ | ‐十'′/ / l ト、 | \ \ ヽ、 L |l { l ,′ l ハ |`、 ト、 ヽ <⌒ヽ、_ ∨厂`丶、 ヽ、ヽ| l l | { l | ヽ 、丶、 ヽ \\ l }  ̄二7′ l l | | | レ七ニ二 ̄\丶 }ヘ |\ ` / 厶 ハ ! | l ト、\ ヽ\=キtぞラ }ノ/ j/ 了/ ̄ / }∧ l | そうです。特権身分の免税を廃止です。 \ヽ`ヽ、 \__ ̄ / -ヘ/レヘ /_, l | ト 今度こそ、課税の平等を実現しなければ、 ヽ} `7ー一′ ,′ {´ ̄`ヽ、い | 我が祖国は破産となってしまいます! / / V了\ り └-- 、 , l ∨ 〉 `ーこ ̄ , | / ハ ヽ , く l / / ヽ `一'´/ ∧ / / / \ , ィ //! ' / / \
162 :
1 :2009/07/01(水) 20:57:33.24 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ……わかった。ボクも腹を括るよ。 | >|< |─ |___/ 偉大なるブルボン朝のために |` - c`─ ′U 6 l 火だるまとなる覚悟さ! . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
163 :
1 :2009/07/01(水) 20:59:18.99 ID:LULZK65O0
* ┼ ,〜-,〜-,〜-, 十 |_ヴェルサイユ| + + + _|_~~~~~~~~ ┼ + * __i .i-.、 __ + rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, * 十 十 _ __.゙| '" ." |__ + + └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┼ ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| + 「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:} ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」 {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡! l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 } ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、 || ヾ三) ,ィ三ミヲ `丶三三三三三ん', lj ゙' ― '′ ヾ三三三ミ/ )} | , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ツ ) / | fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、 三三シ,rく / だが断る! l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ`:.:. 三シ r'‐' / ', ゙'ー-‐' イ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' / ', /.: ミツ/ー'′ ', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. jソ,ト、 ',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -、 ,ハ l、 ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙ヾ ノ / ,l l:ヽ ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、 _r/ /:.`i ヽヾェェシ/ ゙' / ,' ,':.:.:`ヾヽ _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." / / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_ 一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ | ``丶、 ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ / /:.:..:.:.:.,ィシ′ | `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '" / 貴族 だが、免税特権の廃止に反対してきた抵抗勢力は、二度の勝利に退くこともせず、 三度の要求にも強硬な反対を示した。
164 :
1 :2009/07/01(水) 21:00:28.23 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ / _____ヽ / | ノ ─ 、‐ 、 | だ、ダメだ。あいつらは王様の言うことも聞きやしない。 ! __|─| //|ヾ | ボクのことを愚鈍と陰口を叩くくせに、国を疲弊させる ( U ‐ o-U l 寄生虫なことを自覚もしていないや。 | /⌒ヽ__U___)/) ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ ) /^\/\ノ\/ ̄/
165 :
1 :2009/07/01(水) 21:01:43.67 ID:LULZK65O0
\ _ __ _ _ , -‐ ,.'"´ 、`ヽ、 / / i リ ヽ 、 \ / .:レ′ j i !.:. i l .:/ , / i .::|:::.:l | ノ ,.ィイ.:::/ .::l.:|:|::::::|:::. ト、 彳 ,ィイ 1:|::,' .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ| |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、 ト、:i { r‐ェテ ヽl/ ''テェ‐ァ .:!.:ト、:;!/ 諦めないで下さい、陛下。 ヾ::、 , lllll !/::/ こうなれば、国政に関する重要な問題を 仆 :j 、 イ:/ 審議する諮問機関である『名士会』を開きましょう! `、 _ _ /i,ハ ヽ ー ` / .|;;;:;:| `ト、 ___ / !;;:/、 /.::::| ヽ / l::::.:.L .,Å、 .r-‐i'''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|` ´` /|_/| |_, ─'''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l そうか! | _| -| ・|< || 『名士会』なら、ボクの指名で有力者を選ぶことが出来る。 , ―-、 (6 _ー っ-´、} 平民はもとより、聖職者、貴族の代表にもボクの意に従いそうな | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ 人選を行えば、必ずうまくいくはずだ! | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ ヽ ` ,.|  ̄ | | `− ´ | | _| | (t )
166 :
1 :2009/07/01(水) 21:03:16.22 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l さっそく名士会を招集だ! | _| -| ・|< || 貴族どもめ見ていろよ、 (6 _ー っ-´、} ギッタギッタのメッタメッタにしてやる! \ ヽ_  ̄ ̄ノノ . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | 1787年2月22日、特権階級に対する免税特権を廃止し、平等に課税を行うことを承認してもらうために 144人の名士が召集された。これを『1787年名士会』と呼び、普通、名士会と言えば、この1787年のことを指す。 国王の指名により選ばれた聖職者、貴族、平民の三身分の代表ゆえに、素直に要求に従うものと思われたが――
167 :
1 :2009/07/01(水) 21:04:01.68 ID:LULZK65O0
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:} ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」 {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡! l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 } ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、 || ヾ三) ,ィ三ミヲ `丶三三三三三ん', lj ゙' ― '′ ヾ三三三ミ/ )} | , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ツ ) / | fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、 三三シ,rく / だが断る! l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ`:.:. 三シ r'‐' / ', ゙'ー-‐' イ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' / ', /.: ミツ/ー'′ ', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. jソ,ト、 ',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -、 ,ハ l、 ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙ヾ ノ / ,l l:ヽ ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、 _r/ /:.`i ヽヾェェシ/ ゙' / ,' ,':.:.:`ヾヽ _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." / / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_ 一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ | ``丶、 ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ / /:.:..:.:.:.,ィシ′ | `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '" /
168 :
1 :2009/07/01(水) 21:04:56.08 ID:LULZK65O0
|:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;| |______|_____| | 三| _ _ |三 ! | 三| 三シ ヾ三 |三 | | 三′ .._ _,,.. i三 | ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| だが断る! ', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ i,ヽリ ,' : !. |f ノ ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ | _ _ イ l l ,ィチ‐-‐ヽ i /、 ゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\ | \ ー一 / / _,ン'゙\ ,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__ _, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
169 :
1 :2009/07/01(水) 21:06:33.23 ID:LULZK65O0
,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::| /_,, --―――‐t―――----┴-{ /三ミミ三三三三三 r―、 rミ、 ,'三ミミ三三三三三彡' ` ̄ ヾ'i ,'三ミミ三三三三シ´ _,. - 、 : __ l、 ,'ミミ.r==、三三三ミ .:.:.:.:ィ'"でi、.:. :,rtッ' l三{/ノ入 \三三ミ .:.:.:.:.``=゙^ .: 'iー{ ',三!l fラ人 ヾ三ミ ', ゙', ヾ:tヽんぅ ',三シ ,r __ ) ! だが断るでおじゃる〜!!! 丶丶二,ノ l三'゙ ,. `´ 'ーイ ,' ヾミ ',三 ,' ,:'´ / _,,__,、/ l三 `'" / / /_,∠二,ーアノ/ ,l^`' .:.:.:.:l ,' ,. h、:.:゙':.:.lf´,'/ /7 .:' ,::' .:.:.:.:; :; :, ヾゞzェソ ;/ ∧', ,' ,. - 、 丶 、_`'一' / __/:::ヽヽ、 .::.::.::.::丶、 ゙゙゙゙ / rf (::::::::\\ .::.::.::.::.::`'.: ,-、--―くr-、 -‐(丶、_ `丶、::::,ゝ \____/ /:::::::::::ノ ノー-- 、、 特権者である名士たちは、この場でも免税の特権の擁護に終始し、ルイ16世の要求に従おうとしなかった。 そして、逆に新税権限を持つ『全国三部会』の開催するという要求を突きつけてきた。 何故、新税創設の権限を持つ『全国三部会』を要求するのか?
170 :
1 :2009/07/01(水) 21:07:42.49 ID:LULZK65O0
\ _ __ _ _ , -‐ ,.'"´ 、`ヽ、 / / i リ ヽ 、 \ / .:レ′ j i !.:. i l .:/ , / i .::|:::.:l | ノ ,.ィイ.:::/ .::l.:|:|::::::|:::. ト、 彳 ,ィイ 1:|::,' .:;ィイハi::::::|::.:.:.ヽ| |.:.:|, イ‐リ-トト、::.;ィイ仁=ト-ヾ::::.:.:.ト、 ト、:i { ‐=・=‐ ヽl/ ‐=・=‐ .:!.:ト、:;!/ ヾ::、 , !/::/ 仆 :j 、 イ:/ `、 /i,ハ ヽ ィニニュ / .|;;;:;:| `ト、 ___ / !;;:/、 /.::::| ヽ / l::::.:.L その理由は後に明らかにされるが、結局、この反発により同年4月8日にカロンヌは罷免されることとなる。
171 :
1 :2009/07/01(水) 21:08:48.70 ID:LULZK65O0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ ははは! | (__人__) | 久しぶりだな、二人とも。 \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ワゴン・オプーナ(39歳) ___ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ オプーナ先生だお! /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ チーッス! | |r┬-| | \ `ー'´ / ヤルオ・カネクレーヨ(24歳) / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) . | (__人__) オプーナ先生! | ` ⌒´ノ お久しぶりです! . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ ヤラナイオ・ウッゼーナ(24歳)
172 :
1 :2009/07/01(水) 21:09:28.99 ID:LULZK65O0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ このご時勢、大変かもしれないが、 | (__人__) | 我校の名に恥じぬように頑張りたまえ。 \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
173 :
1 :2009/07/01(水) 21:10:09.43 ID:LULZK65O0
____ /_ノ ヽ_\ /( >) (<)\ 先生! /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ヤルオは立派にフランスのためになる | |r┬-/ | 仕事を頑張っているお! \ ` ̄'´ / ____ /⌒ ⌒\ /( >) (<)\ ヤルオだけじゃなく、王様も改革には一生懸命だし、 /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ イギリスがつまづいたみたいだから、 | /| | | | | | フランスの未来は安泰だお! \ (、`ー―'´, / シシシシシシシシッ
174 :
1 :2009/07/01(水) 21:10:53.21 ID:LULZK65O0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) ん、知らないのか? | ` ⌒´ノ 財政改革は特権階級の反発で . | } また頓挫している状態だぞ。 . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ ___ /ノ ヽ、_\ /( ○)}liil{(○)\ な、なんでじゃ!! / (__人__) \ アメリカ合衆国の独立を助けて、 | ヽ |!!il|!|!l| / | 諸外国に権威を見せつけたというのに! \ |ェェェェ| /
175 :
1 :2009/07/01(水) 21:11:57.47 ID:LULZK65O0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 国内だと問題ばかりだろ…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ 常識的に考えて…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
176 :
1 :2009/07/01(水) 21:12:52.65 ID:LULZK65O0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 名士会招集は良い手立てだったが、 / <ー>::::::<ー> \ 残念ながら、今の王権では保守的 | (__人__) | な貴族を黙らせることもできなかったな……。 \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
177 :
1 :2009/07/01(水) 21:13:36.00 ID:LULZK65O0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 財政改革は遅々として進まず、 / <●>::::::<●> \ 貴族の横暴を許してばかり…… | (__人__) | 宮廷はスキャンダルにまみれ、 \ ` ⌒´ / 首飾り事件で凋落が一気に加速した。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ * ┼ ,〜-,〜-,〜-, 十 |_ヴェルサイユ| + + + _|_~~~~~~~~ ┼ + * __i .i-.、 __ + rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, * 十 十 _ __.゙| '" ." |__ + + └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┼ ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| + 首飾り事件 1785年、フランスの宮廷で起きた詐欺事件。ヴァロア朝の血を引くと称するジャンヌ・ド・ラ・モット伯爵夫人が、 王室御用達の宝石商ベーマーから160万リーブルの首飾りを騙し取ったとされる。 そして、この事件に全く関わりのなかった王妃マリー・アントワネットは事件に巻き込まれ、 いわれのない誹謗を受けることとなる。
178 :
1 :2009/07/01(水) 21:14:43.06 ID:LULZK65O0
___ / \ / _ノ ヽ、_ \ / ((●)) ((●)) \ フ、フランスは大丈夫なのかお!? | (__人__) u | 金遣いの荒いオーストリア女に食いつぶされないのかお!? \ ` ⌒´ / / ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 貴族の乱費だけでは国は潰れんよ。 / <ー>::::::<ー> \ ただ、イーデン条約の失敗からブルジョワ層にも | (__人__) | 不満が高まっている。 \ ` ⌒´ / ほぼ全国民が現状に不満を持っているとなると…… /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ イーデン条約 イギリスとの貿易を自由化するためにカロンヌが締結した条約。 イギリスとの植民地を巡る商業戦争を終わらせる目的で締結されたが、 イギリス製品の国内への流入を招き、フランス製ワインの輸出は伸び悩んだため、 フランス経済は打撃を受ける結果となった。
179 :
1 :2009/07/01(水) 21:17:01.83 ID:LULZK65O0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 何かが起こるかわからんが、 / <ー>::::::<ー> \ 近い内に何かが起こるに違いあるまい…… | (__人__) | \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
180 :
1 :2009/07/01(水) 21:18:28.29 ID:LULZK65O0
____ /:::::::::: u\ /:::::::::⌒ 三. ⌒\ /:::::::::: ( ○)三(○)\ |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | ――!? \:::::::::: ` ⌒´ ,/ . / ̄ ̄\ / _ノ \ | u ( ○)(○) 何かって…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | u |ヽ、二⌒)、 \
181 :
1 :2009/07/01(水) 21:19:41.13 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|`‐´`‐/|_/| |_, ─'''''''''─ ,、 / _ /_______ ヽ |ノ−、 , ─ \ | | /⌒)| |_|___/ 名士会も失敗で面目丸つぶれだ……。 | ⊂ノ | └ | 6 | 三部会でも貴族は反対に回るだろうし。 |_/-c`─) ) - ′ 財政改革なんて、もうやだよ〜……。 | |‘┬─(、( / 狩りだけをしていたいよ〜。 | |`-`─- ´ノ^\ ヽ__|ヽ./\/ l | |/ | | |
182 :
1 :2009/07/01(水) 21:21:36.18 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|`‐´`‐/|_/| |_, ─'''''''''─ ,、 / _ /_______ ヽ |ノ−、 , ─ \ | | /⌒)| |_|___/ …… | ⊂ノ | └ | 6 | ………… |_/-c`─) ) - ′ ……………… | |‘┬─(、( / | |`-`─- ´ノ^\ ヽ__|ヽ./\/ l | |/ | | | .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ─|─ |─ |___/ …… |` - c`─ ′ 6 l ………… . ヽ (____ ,-′ ……………… ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
183 :
1 :2009/07/01(水) 21:22:45.72 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ ……でも、ボクはフランスの王なんだ。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 王の務めを放り出すわけにはいかない! | ─| ・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l 財政改革なくして王国の未来はありえない。 . ヽ (____ ,-′ ボクが挫けていちゃダメなんだ! ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
184 :
1 :2009/07/01(水) 21:23:32.60 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\_|` ´` /|_/| |_, ─'''''─ ,、 / _ | | /, −、, -、l よし。 | _| -| ・|< || 気を持ち直して新しい財務総監を , ―-、 (6 _ー っ-´、} 任命しないといけないな。 | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \ ヽ ` ,.|  ̄ | | `− ´ | | _| | (t )
185 :
1 :2009/07/01(水) 21:24:23.02 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ とにかく、規定路線は課税の平等化だ。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 時代遅れの封建的な考え方じゃなく、 | ─| ・ |─ |___/ 進歩的な自由主義思想の人物を選ばないと。 |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ テュルゴー……。 ヽ ___ /ヽ 君の意思は確かに受け継いでいるよ。 / |/\/ l ^ヽ | | | |
186 :
1 :2009/07/01(水) 21:25:08.47 ID:LULZK65O0
そして、任命されたのは自由主義思想に理解を持つ ブリエンヌであった。 ______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi ヽr > V l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 エティエンヌ・シャルル・ド・ロメニー・ド・ブリエンヌ(1727年 - 1794年) モン・サン=ミシェル大修道院長にも名を連ねた聖職者の名士。 聖職者でありながらテュルゴー、ヴォルテールらを友人に持ち、自由主義者として知られていた。
187 :
1 :2009/07/01(水) 21:26:40.93 ID:LULZK65O0
_____ r' ,v^v^v^v^v^il 陛下。ボクはテュルゴーくんの l / jニニコ iニニ!. 考えに共感していました。 i~^' fエ:エi fエエ)Fi 陛下もまた、その考え方が ヽr > V 間違いではないと認識しているからこそ、 l !ー―‐r l ボクを選んでくださったものと考えております。 __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ∩ ⊂ゝ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i |ヽ i三 | ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ i ) ‐ノ ヾV / ! /.入 / / .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ うん。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 国家を破綻の危機からまぬがれるには、 | ─| ・ |─ |___/ 無用な宮廷費用の削減だけじゃなく、 |` - c`─ ′ 6 l 免税特権の撤廃が必要不可欠だ。 . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
188 :
1 :2009/07/01(水) 21:27:50.43 ID:LULZK65O0
_____ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. では、ボクもまた、 i~^' fエ:エi fエエ)Fi 名士会に対して最後の説得を行います。 ヽr > V ここでの要求が通らなければ…… l !ー―‐r l 最後の手段に出るしかありません! __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ∩ ⊂ゝ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^i |ヽ i三 | ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ i ) ‐ノ ヾV / ! /.入 / /
189 :
1 :2009/07/01(水) 21:28:47.45 ID:LULZK65O0
――1787年5月 ブリエンヌは、名士会で新税設立を呼びかけた。 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;| |______|_____| | 三| _ _ |三 ! | 三| 三シ ヾ三 |三 | | 三′ .._ _,,.. i三 | ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| 人が変わっても要求することは同じとな? ', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ 何度言われようと「名士会」だけでは新税を i,ヽリ ,' : !. |f ノ 決めることはできぬぞ! ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ | _ _ イ l l ,ィチ‐-‐ヽ i /、 ゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\ | \ ー一 / / _,ン'゙\ ,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__ _, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
190 :
1 :2009/07/01(水) 21:29:45.24 ID:LULZK65O0
|=l ヾ,ヅ |=| r、V Vヘ |ヘl( 、 li r )lイ| そうだな。 |.ト| `r‐toッ‐ィ_}l_ノr toッ‐ァ゛|ノ| 公共の税金を決定する権利は、 l.ト| " ̄´":i ヾ" ゙̄` |ノ| 国民の代表にのみ属する。 ヾ|ヽ { | / |< ノノll U ', :L. U lト,ヽ 広くあまねく国民の代表者が集う f⌒>{.ll lU ヾノ Ul l } <⌒I 『全国三部会』を要求する! ヽr゙ |l.| ',l ー‐--一 l/ l.| ゙tノ ,r'"ヾ| ', =====" / リ`ヽ、 / | ', t= / | \_ __.... -‐''"  ̄ l ヽ________/ l /:::::::`:`ァ- ....__
191 :
1 :2009/07/01(水) 21:30:40.50 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il (貴族や高位僧どもは身の保身を l / jニニコ iニニ!. 法律で確定するために三部会を要求している。 i~^' fエ:エi fエエ)Fi そして国民の代表者を自認する自由主義者は、 ヽr U > V 切り崩しの手段として三部会を要求している。 l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ 異なる思惑を持つ二つの勢力の ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I 要求が一致するとはな……。) ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入
192 :
1 :2009/07/01(水) 21:31:32.11 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi 君たちは、あくまでも免税特権を廃止し、 ヽr U > V 課税を行うことを拒絶すると? l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入
193 :
1 :2009/07/01(水) 21:32:23.66 ID:LULZK65O0
,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::| /_,, --―――‐t―――----┴-{ /三ミミ三三三三三 r―、 rミ、 ,'三ミミ三三三三三彡' ` ̄ ヾ'i ,'三ミミ三三三三シ´ _,. - 、 : __ l、 ,'ミミ.r==、三三三ミ .:.:.:.:ィ'"でi、.:. :,rtッ' 当たり前じゃ! l三{/ノ入 \三三ミ .:.:.:.:.``=゙^ .: 'iー{ ',三!l fラ人 ヾ三ミ ', ゙', このような場では税の問題を決められん! ヾ:tヽんぅ ',三シ ,r __ ) ! 「全国三部会」で国民の総意の下に決定せねばならん! 丶丶二,ノ l三'゙ ,. `´ 'ーイ ,' パリの民衆だけはなく、高等法院もそれを要求しておる! ヾミ ',三 ,' ,:'´ / _,,__,、/ l三 `'" / / /_,∠二,ーアノ/ ,l^`' .:.:.:.:l ,' ,. h、:.:゙':.:.lf´,'/ /7 .:' ,::' .:.:.:.:; :; :, ヾゞzェソ ;/ ∧', ,' ,. - 、 丶 、_`'一' / __/:::ヽヽ、 .::.::.::.::丶、 ゙゙゙゙ / rf (::::::::\\ .::.::.::.::.::`'.: ,-、--―くr-、 -‐(丶、_ `丶、::::,ゝ \____/ /:::::::::::ノ ノー-- 、、
194 :
1 :2009/07/01(水) 21:33:25.06 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi ………… ヽr U > V …………わかった。 l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ 協力を得られない以上、名士会は不要です。 ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I これで解散をします。 ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;| |______|_____| | 三| _ _ |三 ! | 三| 三シ ヾ三 |三 | | 三′ .._ _,,.. i三 | ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| 何と!? ', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ では、我々の要求はどうする。 i,ヽリ ,' : !. |f ノ 三部会の開催は? ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ | _ _ イ l l ,ィチ‐-‐ヽ i /、 ゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\ | \ ー一 / / _,ン'゙\ ,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__ _, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー
195 :
1 :2009/07/01(水) 21:34:18.14 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi 全国三部会を開催するには時期尚早です。 ヽr > V l !ー―‐r l まずは『地方三部会』の開催を認めます。 __,.r-‐人 `ー―' ノ_ 今後については親臨法廷にて決定されるでしょう。 ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 『地方三部会』の開催を認めたことは、ブリエンヌにとっては苦渋の妥協であり、最後の手段だった。 『全国三部会』が開催されるのは時間の問題であり、現状に対する不満を持つ第三身分の要求を支え きれるかどうかも危ぶまれる諸刃の剣であった。
196 :
1 :2009/07/01(水) 21:35:22.15 ID:LULZK65O0
* ___ * ┼ | 高等法院| * | ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ 戦いの場はパリ高等法院に移される。 だが、免税特権廃止を進めようとするブリエンヌに対し、保守系貴族による反動の拠点となっていた パリ高等法院は、王の勅令により強制された租税負担を求める新税の登記を当然のごとく拒否をした。 そしてここでもまた、新税を承認することができるのは『全国三部会』であるとし、その開催を要求。 無論、特権階級の擁護に尽力するパリ高等法院が免税特権廃止を目指したわけではなく、 全国三部会にて新税を完全に葬り去るのが目的であった。
支援
198 :
1 :2009/07/01(水) 21:36:31.26 ID:LULZK65O0
( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ ふざけるな!!! |__|⌒ `ー o ー| / 特権ばかり擁護する高等法院なんてパリから追放だ! | |、 /⌒ー──つ/ | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / / 高等法院の傲慢な態度に怒った政府は、高等法院をパリからトロワに追放する。 が、世論はパリ高等法院をパリに呼び戻すように要求。
199 :
1 :2009/07/01(水) 21:37:18.68 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi く…… ヽr U > V 世論までもが我らに敵対しますか…… l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 世論は貴族の特権を擁護する高等法院の味方ではなかったが、現状を変えうる全国三部会を 開催させるという目的では一致していた。 結局、政府は世論に屈し、高等法院をパリに戻し、税制改革に関する勅令を撤回した。
200 :
1 :2009/07/01(水) 21:38:32.77 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ / _____ヽ / | ノ ─ 、‐ 、 | た、大変だ! ! __|─| //|ヾ | もう、国庫の中にはお金がない! ( U ‐ o-U l フランスは終わりだよ〜! | /⌒ヽ__U___)/) ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ ) /^\/\ノ\/ ̄/ ______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. 陛下。まだ大丈夫です! i~^' fエ:エi fエエ)Fi 国家財政は破綻寸前ではありますが、 ヽr U > V 新税の代わりとして l !ー―‐r l 『20分の1税』を復活させて登記させました。 __,.r-‐人 `ー―' ノ_ 今はこれで急場をしのげます! ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入
201 :
1 :2009/07/01(水) 21:39:30.64 ID:LULZK65O0
* ___ * ┼ | 高等法院| * | ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ しかし、この税は徴収に手間取ったため財政破綻を免れることはできなかった。 仕方なく、緊急措置として4億2千万リーヴルの公債発行が決定されたが、 公債の発行に際しても高等法院の承認が必要であった。
202 :
1 :2009/07/01(水) 21:40:20.31 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi 公債の期限の切れる1792年までに ヽr U > V 全国三部会を開催します。 l !ー―‐r l ですから、公債の発行を許可していただきたい! __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入
203 :
1 :2009/07/01(水) 21:41:33.43 ID:LULZK65O0
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:} ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」 {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡! l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 } ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、 || ヾ三) ,ィ三ミヲ `丶三三三三三ん', lj ゙' ― '′ ヾ三三三ミ/ )} | , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ツ ) / | fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、 三三シ,rく / だが断る! l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ`:.:. 三シ r'‐' / ', ゙'ー-‐' イ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' / ', /.: ミツ/ー'′ ', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. jソ,ト、 ',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -、 ,ハ l、 ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙ヾ ノ / ,l l:ヽ ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、 _r/ /:.`i ヽヾェェシ/ ゙' / ,' ,':.:.:`ヾヽ _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." / / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_ 一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ | ``丶、 ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ / /:.:..:.:.:.,ィシ′ | `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '" / しかし、高等法院は三部会が開催されるまでは譲歩しない、といっさいの妥協を退けた。
204 :
1 :2009/07/01(水) 21:42:37.41 ID:LULZK65O0
( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ 国家の危機存亡の状況だぞ! |__|⌒ `ー o ー| / 公債発行の登記は厳命だ! | |、 /⌒ー──つ/ | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / /
205 :
1 :2009/07/01(水) 21:43:45.60 ID:LULZK65O0
しかし、この命令を発した11月19日の親臨法廷で―― )::::::::::::::::::::, ´ )::::::::::::::===彡::::::テ (:::::::::::::::::// ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ハ二)) >:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(、二)) て::::/ ll l | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ハ〈 しl | l | | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::( !l l l l _L | |ノ rT´? | (::::::::ミ彡::::::ィ l|l ll ヽ ´ rr、 ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | リ けれど、そのような登記は ハ v) l l | リ /::// | | 強制であり、不法バル。 ,' ハ (_人__) リ ,| |//´ | |. | 〉 、 lレ' | h、 | | l / || > - ィ 〃 | | l7 | | ノ' |r j / rr、 〃 | | 〈 \ | | /' ノl j/ ?ト( ノ l ( \ | | ヽヽ/ヽ j! > ´ / / ハ | | オルレアン公ルイ・フィリップ2世(1747年 - 1793年) フランス王国の5%が領地というブルボン家の一族。彼は分家の身でありながら、 ルイ16世の無能を見通して王位を狙う野心家であり、 自由主義貴族の代表として王妃マリー・アントワネットの政敵となっていた。
206 :
1 :2009/07/01(水) 21:44:36.35 ID:LULZK65O0
( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ 分家のくせに生意気だぞ! |__|⌒ `ー o ー| / お前なんかオルレアンに引っ込んでいろ! | |、 /⌒ー──つ/ | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / / ルイ16世はオルレアン公を領地への蟄居を命じるが、パリ高等法院はこの措置に反発し、ますます態度を硬化させる。
207 :
1 :2009/07/01(水) 21:45:47.84 ID:LULZK65O0
, -─-─- 、 , ':::::::::::::::::::::::::::::::`、 /:::::/、\、, ,/\ ::::ヽ、 /:::::::::| | ::::::`、 |:::::::::| |::::::::::| . |:::::::::|─- ,-─|:::::::::| |:::::::|=ェェ- -ェェ=|:::::::| 陛下、高等法院の態度は明らかに国家に対する背信です。 .. |:::::|⊂⊃'⌒⊂⊃|::::::| ここで叩いておかないと手遅れになります。 |::::| l |::::| .. |::|\ ー /|::| . | lヽ _ 'l | ,. /\../\ /| /Y\ |\ __,,-'''|:::::::|レ ムムV|:::::::|`-、 クラティアン・フランソワ・ラモワニヨン・ド・バスヴィーユ(1735年 - 1789年) 法曹界の名門に生まれ、植物学者としても有名であったが、ブリエンヌに請われてルイ16世の国璽尚書に就任していた。 そして1788年5月8日、王の行政権に司法が踏み込んでくるのを危険と見て、国璽尚書ラモワニヨンが司法改革 の断行を決意し、一気に高等法院の権力を奪い、その抵抗を打ち破ろうとした。
208 :
1 :2009/07/01(水) 21:46:41.59 ID:LULZK65O0
, -─-─- 、 , ':::::::::::::::::::::::::::::::`、 /:::::/、\、, ,/\ ::::ヽ、 /:::::::::| | ::::::`、 |:::::::::| |::::::::::| . |:::::::::|─- ,-─|:::::::::| まずは最も悪質な評定官二人を逮捕だ! |:::::::|=ェェ- -ェェ=|:::::::| 高等法院を弱体化させるために不当な権限を剥奪する! .. |:::::|⊂⊃'⌒⊂⊃|::::::| |::::| l |::::| そして、国王が議長を務める「全権法廷」で発行された .. |::|\ ー /|::| 文書の一切を登記させるようにする! . | lヽ _ 'l | ,. /\../\ /| /Y\ |\ __,,-'''|:::::::|レ ムムV|:::::::|`-、 まさに高等法院の存在意義を消失させるような過激な改革であったが、 財政改革では敗北続きの脆弱な政府に対し、特権を保持する貴族のみならず、 全国三部会の開催を望む第三身分が一体となって、この改革を批判した。
209 :
1 :2009/07/01(水) 21:47:25.29 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi 国民の支持を得られないばかりか、 ヽr U > V グルノーブルにある高等法院までもが、 l !ー―‐r l ラモワニヨンの司法改革に反対しております。 __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入
210 :
1 :2009/07/01(水) 21:48:59.07 ID:LULZK65O0
( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) | | |─| >|< |/ _ノ ふざけるな! |__|⌒ `ー o ー| / こうなったら軍隊を使ってでも | |、 /⌒ー──つ/ パリの高等法院を閉鎖してやる! | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / /
211 :
1 :2009/07/01(水) 21:49:51.64 ID:LULZK65O0
6月8日、ルイ16世は軍隊を出動させてパリの高等法院を閉鎖しようとした。 しかし―― _,..----、_ / ,r ̄\!!;へ /〃/ 、 , ;i i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙) 立てよ! 人民! lk i.l /',!゙i\ I 国王の横暴を許すな! ゙iヾ,. ,..-ニ_ / Y ト、 ト-:=┘i l ! \__j'.l 」-ゝr―‐==;十i _,r--――、 .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐< _,.r<"「 l_____ ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \ ∧ ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~ ゙i / \\(_.人 ヽ._ ヽ レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / / ヽ-ゝ. \ / レ'// .l l ! ! i/./ ./ / / / ,( \ ノハ レ'/ .! ! i ゙'!  ̄ ∠, / ヽ._ ,ター '",〈 ! /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./ ー==' .l.ト、. -‐'"/!.ト, / .ト- ゙ー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ 、 トミ、 ̄ ̄._ノノli\ アントワーヌ・ピエール・ジョゼフ・マリ・バルナーヴ(1761年 - 1793年) グルノーブルの高等法院付き検事の家に生まれる。 「第三身分」であり、幼い日に満員の劇場で母親が貴族席からの退去を迫られたことをきっかけに反王制的な立場を取っていた。 後に革命で活躍をする。
212 :
1 :2009/07/01(水) 21:50:35.65 ID:LULZK65O0
__,,,,...,,,,___ __,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ / ゙':、 ,r' ...:ヽ、 i .:::::::::::::::ヽ ゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ ゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' ! / i' .::::. `ー | |::ノノノ 我らは高等法院を守る! ゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 , ! ,r',rヽ ゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_ ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i- ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ / ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~  ̄ ̄'"` ジャン・ジョゼフ・ムーニエ(1758年 - 1806年) グルノーブルの富裕な毛織物商の子として生まれ、21歳で弁護士となり、 王室付き判事の職を買い取って貴族「第二身分」となっていた。 彼もまた、革命に身を投じる一人である。
213 :
1 :2009/07/01(水) 21:51:19.16 ID:LULZK65O0
反発したパリ市民たちは城門を閉め、家の屋根から手当たり次第石や瓦を軍隊に投げつけて軍隊を退却させた。 これを「屋根瓦の日」と言い、初めての革命の火でもあった。 市民たちは敵対していた「第二身分」を代表するパリ高等法院を支持したのは、 全国三部会の開催を要求しているからであり、敵の敵は味方という理由であった。 ______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi く…… ヽr U > V もはや、これまでですか…… l !ー―‐r l __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 ブリエンヌは遂に屈服し、1789年5月1日に全国三部会を開催することを約束した。
214 :
1 :2009/07/01(水) 21:52:51.75 ID:LULZK65O0
______ r' ,v^v^v^v^v^il l / jニニコ iニニ!. i~^' fエ:エi fエエ)Fi だが、このままでは国家の財政破綻は免れない。 ヽr U > V ボクの最後の役目は、全国三部会開催までに、 l !ー―‐r l 少しでも時間を稼ぐことです。 __,.r-‐人 `ー―' ノ_ ノ ! ! ゙ー‐-- ̄--‐'"ハ ~^I ヽ ! ヽ、_ _.ノ i \ ヾV / ! /.入 ブリエンヌは財政破綻を少しでも遅らせようと廃兵院の基金や病院用の募金に手をつけた。 それら涙ぐましい努力を1ヶ月に渡って行った末、国庫の支払いを停止。 ブリエンヌは財務総監を辞任した。
215 :
1 :2009/07/01(水) 21:53:37.55 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ / _____ヽ / | ノ ─ 、‐ 、 | ぐす…… ! __|─| //|ヾ | こうなったら、民衆から要求されている ( U ‐ o-U l ネッケルを財務長官に戻すしかない…… | /⌒ヽ__U___)/) ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ ) /^\/\ノ\/ ̄/
216 :
1 :2009/07/01(水) 21:54:18.51 ID:LULZK65O0
ブリエンヌ辞任の翌日、ルイ16世はネッケルを呼び戻した。 ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | また、ボクの時代がやってきたようだね。 ,r-/ -・=-, 、-・=- | l ノ( 、_, )ヽ | 今度は上手くやってみせるからさ。 ー' ノ、__!!_,.、 | 大船に乗ったつもりでいてよ。 ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
217 :
1 :2009/07/01(水) 21:54:59.57 ID:LULZK65O0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ / _____ヽ / | ノ ─ 、‐ 、 | お願いするよ。 ! __|─| //|ヾ | ボクはもう疲れた…… ( U ‐ o-U l 当分は狩りと錠前作りに没頭したい…… | /⌒ヽ__U___)/) ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ ) /^\/\ノ\/ ̄/
218 :
1 :2009/07/01(水) 21:55:43.42 ID:LULZK65O0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | では、ボクの就任条件として ,r-/ -・=-, 、-・=- | ラモワニヨンの司法改革の撤回し、 l ノ( 、_, )ヽ | 高等法院の諸権限を復活させて、 ー' ノ、__!!_,.、 | 株主総会――全国三部会を、 ∧ ヽニニソ l 決定させた期日どおりに /\ヽ / 行うことを約束して下さい。 / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ / _____ヽ / | ノ ─ 、‐ 、 | わかった…… ! __|─| //|ヾ | ラモワニヨンには悪いけど、 ( U ‐ o-U l 背に腹は変えられない…… | /⌒ヽ__U___)/) ヽ、ヽ ___ /ノ(⊃ ) /^\/\ノ\/ ̄/
支援
220 :
1 :2009/07/01(水) 21:57:22.91 ID:LULZK65O0
+ ___ /⌒ ⌒\ + + . /( ●) (●)\ + / ::::::⌒(__人__)⌒::::: \ やったお! | |r┬-| | 民衆の圧力に宮廷は屈して、 \ `ー'´ / + 全国三部会が開かれることになったお!!! ノ \ /´ ヽ | l l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
221 :
1 :2009/07/01(水) 21:58:11.24 ID:LULZK65O0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) 短絡的に考えすぎだろ…… . | (__人__) | ` ⌒´ノ 常識的に考えて…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
222 :
1 :2009/07/01(水) 21:58:54.39 ID:LULZK65O0
____ /⌒ ⌒\ ホジホジ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ なんでだお? | mj |ー'´ | これで第三身分の声も反映される \ 〈__ノ / 会議が開催されることが決定したんだお。 ノ ノ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 全国三部会開催という目的の前に第二身分を助けた。 . |u (__人__) だが、開催が決定してしまえば、後はどうにでもなる。 | ` ⌒´ノ 特権階級が本当に俺たちのことを心配していると思うか? . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
223 :
1 :2009/07/01(水) 21:59:37.80 ID:LULZK65O0
* ____ * ┼ | 高等法院| * | ̄ ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ 1788年9月25日、パリ高等法院は三部会の方式を決定した。 それは各身分の構成員は同数とされ、採決を身分別に行うというものであった。 つまり、第一身分、第二身分ともに免税特権の廃止を否決すれば、 第三身分が免税特権の廃止を決定したとしても、
224 :
1 :2009/07/01(水) 22:00:20.35 ID:LULZK65O0
,.へ ___ ム i 「 ヒ_i〉 ゝ 〈 ト ノ iニ(() i { ____ | ヽ i i /__, , ‐-\ i } | i /(●) ( ● )\ {、 λ ト−┤. / (__人__) \ ,ノ  ̄ ,! i ゝ、_ | ´ ̄` | ,. '´ハ ,! . ヽ、 `` 、,__\ /" \ ヽ/ \ノ ノ ハ ̄r/:::r―--―/::7 ノ / ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. " `ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'" / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ | 答 | 免税特権廃止 │| \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ 第三身分
225 :
1 :2009/07/01(水) 22:01:03.47 ID:LULZK65O0
「;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:} ト、;:;:;:丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_;:;: --―;:''"´;:_」 {::ト、:;:;:;:;:;:` '' ー―――;:;: '' "´;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_ ,.ィ彡! l::l 丶、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_,. -r==ニ二三三 } ',:i r- 、、` ' ―――― '' "´ ,ィ彡三三三三三/、 || ヾ三) ,ィ三ミヲ `丶三三三三三ん', lj ゙' ― '′ ヾ三三三ミ/ )} | , --:.:、:.. .:.:.:.:..:.:... 三三三ツ ) / | fr‐t-、ヽ. .:.:. '",二ニ、、 三三シ,rく / 免税特権維持じゃ。 l 丶‐三' ノ :ヾイ、弋::ノ`:.:. 三シ r'‐' / ', ゙'ー-‐' イ: : 丶三-‐'":.:.:.. 三! ,' / ', /.: ミツ/ー'′ ', ,ィ/ : .:'^ヽ、.. jソ,ト、 ',.:/.:.,{、: .: ,ノ 丶:::.. -、 ,ハ l、 ヽ .i:, ヽ、__, イ _`゙ヾ ノ / ,l l:ヽ ,.ゝ、ト=、ェェェェ=テアヽ } ,/ l l:.:(丶、 _r/ /:.`i ヽヾェェシ/ ゙' / ,' ,':.:.:`ヾヽ _,,. -‐ '' " ´l. { {:.:.:.:', `.':==:'." / / /:.:.:.:.:.:.} ト―-- ,,_ 一 '' "´ ',ヽ丶:.:.:ヽ、 ⌒ ,r'" / /:.:.:.:.:.:.:ノ,ノ | ``丶、 ヽ丶丶、:.:.ゝ、 ___,. イ / /:.:..:.:.:.,ィシ′ | `丶、 ``"二ユ、_,.,____/__,/;: -‐ '" / 第二身分(貴族) // ̄' ̄ ̄ヽ.\ `i |,_, ,_,、 i .> ト|,:ニ/ヽ二|'ー!イ. とりあえず、免税特権維持しますよ。 | ̄,.レ,..、 )7 ! ''===i /'. ヽ `! !' ,//\_ _,―イ>`'´‐< / \_ _/ _/ /`―「_!―'./ / `―::、 _/ |i | ///' / !_ \ ノ | i i' ! | | / ・'/ i' イi > | | | | | | / /===i | /| 「 | i | | | レ' / :| | 「`i | ヽ | フ / | ノ iク `i‐| \/ /┌::..、 ,‐、」 、 !| ト三∃| / / _コ \\\ | !\コ'./ / / E== ) ヽ ! | \_/ // iニニ'´// ! | 」 | | `ー‐´V | |_,,..::‐''´ | |  ̄ ̄// | 第一身分(聖職者) 票決では2対1とになり、第三身分の敗北は目に見えていていた。
226 :
1 :2009/07/01(水) 22:01:49.38 ID:LULZK65O0
, -───-= 、 ___ / \ ふざけるなお! ノ.し ̄ ̄ ̄ ̄ ' ‐ 、 / \ /"⌒ \ / ヽ 落ち着け、ヤルオ! / ; 、 \ / ヽ / ,,、 ∪ )(_ ヽ U 丶 / `\、ノ ⌒ ` ヽ 、 l l ( ● )" (、_ニ-‐ ̄"´ , i _ノ'′ `、 | | "⌒゙ ( ● ) _ノ( | ● ) "ー-- / \ (__人 )"⌒゙` ⌒ヽ l (● ) / ,>、 ヽ `"ソ′ ; / j / / \ )r‐r‐/ ∪ /´⌒`゙ヽ-‐'"ヽ. ) / / ヽ `ー-'′ ' i` ー-`ー-一'′ /、 / `゙ー-- l /ノ.:.\ / 、 ``ー- 、, -一 " 、 |! ,//.:.:.:.:.:.:.\ 当然のごとく第三身分はこの決定を非難。これに譲歩した高等法院は、 第三身分の代表者数を倍にすることを決定したが、採決は各身分ごと一票という方式は変更されなかった。
227 :
1 :2009/07/01(水) 22:02:31.86 ID:LULZK65O0
:: ,. -'"´ `¨ー 、 :: :: / ,,.-'" ヽ ヽ、 :: :: ,,.-'"_ r‐'" ,,.-'"` ヽ、 :: :: / ヾ ( _,,.-='==-、ヽ ヽ、 おのれ貴族ども…… :: i へ___ ヽゝ=-'"/ _,,> ヽ :: ./ / > ='''"  ̄ ̄ ̄ ヽ 自分たちばかり私腹を肥やしおって…… :: / .<_ ノ''" ヽ i :: / i 人_ ノ .l ヤルオが成敗してやるお…… :: ,' ' ,_,,ノエエエェェ了 / i じエ='='='" ', / :: ', (___,,..----U / :: ヽ、 __,,.. --------------i-'" :: / ̄ ̄\ / \ お前には無理だろうが、第三身分の実力者たちの |:::::: | 怒りは頂点に達している。 . |::::::::::: | |:::::::::::::: | どうなるフランス…… . |:::::::::::::: } . ヽ:::::::::::::: } ヽ:::::::::: ノ /:::::::::::: く ――――|:::::::::::::::: \-――― 第2話「崩壊前夜」終わり 第3話「テニスコートの誓い」へと続く
228 :
1 :2009/07/01(水) 22:07:11.20 ID:LULZK65O0
今日はここまでです。 ウチのかみさんの監視を受けながらの投下はキツイなぁ……orz 二時間が限度なので、バスティーユが大変なことになりそう(-_-;) さて、次回はいよいよ、革命前半の主役ともいえる ミラボー シエイエス ロベスピエールが登場します。 ミラボーとシエイエスのAAは予想しやすいかな? ロベスピエールは誰になるのか? では、また一週間ほどで上げさせていただきます。 ようやくフランス革命の勉強のやり直しも終了。ぺースを上げたい1でした。 では、ノシ
229 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/07/01(水) 22:09:17.39 ID:KKDOoW6a0
勉強になる!
>>1 乙!
……しかしまあ、なんか今の日本と被るよなあ
乙
乙でした ノビタ頑張ってたんだな〜 貴族も聖職者も平民もは国の財政破綻については自覚がなかったでおけ?
毎回乙です 楽しくて分かりやすい 学校の教科書読んでるよりタメになる
フランス革命のところは苦手だからいい勉強になるわ
234 :
1 :2009/07/08(水) 08:05:39.46 ID:EylT0odA0
今日の夜8時くらいから投下予定とします。 よろしくお願いしますね〜。
了解!
236 :
1 :2009/07/08(水) 20:09:48.45 ID:t4JBe61T0
では、いっきま〜す! やる夫がフランス革命を生き抜きます〜第3話「テニスコートの誓い」〜 全国三部会の開催を前にして、第一、第二身分と第三身分の間の確執は深まるばかりであった。 ジャーナリストらは税制面の解決よりも、この対立に勝利することこそ重要だと論じるほどであった。 そして、年明けて1789年1月24日、三部会の召集状と選挙規則が公表された。 フランス全土の教会の説教壇から政府の布告が読み上げられる。 // ̄' ̄ ̄ヽ.\ `i |,_, ,_,、 i .> ト|,:ニ/ヽ二|'ー!イ. 国王陛下は、王国のすみずみから名もない民が、 | ̄,.レ,..、 )7 それぞれの願いや要求を陛下の御許で上申することを願い給う。 ! ''===i /'. ヽ `! !' ,//\_ _,―イ>`'´‐< / \_ _/ _/ /`―「_!―'./ / `―::、 _/ |i | ///' / !_ \ ノ | i i' ! | | / ・'/ i' イi > | | | | | | / /===i | /| 「 | i | | | レ' / :| | 「`i | ヽ | フ / | ノ iク `i‐| \/ /┌::..、 ,‐、」 、 !| ト三∃| / / _コ \\\ | !\コ'./ / / E== ) ヽ ! | \_/ // iニニ'´// ! | 」 | | `ー‐´V | |_,,..::‐''´ | |  ̄ ̄// | 聖職者 この言葉に民衆は感動した。 貴族たちは信用に値しないが、敬愛する国王は自分たちの味方になって不正を解消してくれると考えたのだった。
237 :
1 :2009/07/08(水) 20:10:43.13 ID:t4JBe61T0
そして選挙がはじまると、後に革命の指導者となる人物たちが自らの政治思想を書いた政治パンフレットを発行した。 その中でも有名なものが、シエイエスの「第三身分とはなにか」であった。 _ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | | | /ヽ! | |ヽ i ! ヽ { | ! |ノ / ヽ | _ ,、 ! , ′ \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' `! / ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_ エマニュエル=ジョゼフ・シエイエス(1748年 - 1836年) 徴税人と郵便局長を兼ねた家の子として生まれる。生来病弱であったが、 優れた知性の持ち主で、神学校を卒業して、司教秘書となっていた。 聖職者であることからアヴェ・シエイエスと呼ばれる。
238 :
1 :2009/07/08(水) 20:11:29.93 ID:t4JBe61T0
______ | ,,..-‐";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;` 、 I 第三身分とはなにか、 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 ヽ …ああ…全てだ。 /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| 〉 |;;;;i "'`~ "`~ `i||i" '' ゙` " |;;;;;;| / 今までなんであったか、 |;;;;| ヽ` u |;;;;;| | …ああ…無だ。 .|;;| ,-;;;;;;;;;;"フノ ヾ`;;;;;;;;;;ヽ |;;;;| | ,,ト;| ',,_==-、く >゙-==、 |/ i | 何を要求しているのか、 |i 、| ' ̄"彡| || | | |'. (| 彡| |)) | .| …ああ…何者かになること…… ! 、| i,"(_ ,, 、, |" i | ヽ_| ` .|_/ ノ_ .|゙ 、,.−-‐ 、,, | ヽ、_,,,、_ノ .i ゙、 '  ̄ニ ̄ /| | 、  ̄ ̄ , ' | | i ` 、 ( , " | | ` ー---― "| | | | i |
239 :
1 :2009/07/08(水) 20:12:11.75 ID:t4JBe61T0
, '´  ̄ ̄ ` 、 i r-ー-┬-‐、i | |,,_ _,{| 第三身分だけで三部会は構成できない? N| "゚'` {"゚`lリ と人は言うだろうが、嬉しいこと言ってくれるじゃないの。 ト.i ,__''_ ! 願ってもない幸いだ。彼らは国民議会を作るだろうからな。 /i/ l\ ー .イ|、 ,.、-  ̄/ | l  ̄ / | |` ┬-、 / ヽ. / ト-` 、ノ- | l l ヽ. / ∨ l |! | `> | i / |`二^> l. | | <__,| | _| |.|-< \ i / ,イ____!/ \ .| {.| ` - 、 ,.---ァ^! | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l __{ ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________| }/ -= ヽ__ - 'ヽ -‐ ,r'゙ l | __f゙// ̄ ̄ _ -' |_____ ,. -  ̄ \____| | | -  ̄ / | _ | ̄ ̄ ̄ ̄ / \  ̄| ___`\ __ / _l - ̄ l___ / , / ヽi___.|  ̄ ̄ ̄ | _ 二 =〒  ̄ } ̄ / l | ! ̄ ̄| _______l -ヾ ̄ l/ l| |___|
240 :
1 :2009/07/08(水) 20:13:09.11 ID:t4JBe61T0
_ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! 第三身分にとって、より良くなるとか、 ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | 従来のままでいるとかということは、 | | /ヽ! | |ヽ i ! もはや問題じゃあない。 ヽ { | ! |ノ / ヽ | _ ,、 ! , ′ ……挿入れるか引くか \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' 不正な特権を廃止するか、 `! / それを承認し合法するか、 ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | 二つに一つだ。 |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_ 僧籍の身とは言え、自身も第三身分出身ゆえに出世できない社会の現状に絶望していた 彼の怒りの発露は大きな反響を引き起こし、「フランス革命を始まらせた男」と言われる由縁となる。
241 :
1 :2009/07/08(水) 20:14:03.02 ID:t4JBe61T0
____ / \ / ─ ─\ / (●) (●) \ | (__人__) | すごいお。 / ∩ノ ⊃ / 不正義をなくすためにフランスの英知が ( \ / _ノ | | 頑張っているお。 .\ “ /__| | \ /___ / ヤルオ・カネクレーヨ(26歳:左官工) / ̄ ̄\ / ヽ、_ \ l⌒ヽ (>)(< ) .| くそ! 名声がない身が悔しいぜ! ヽ、 \(__人__) | 常識的に考えて…… // \ (,`⌒ ´ |´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ヽ { | ヽ\__ | l l|,, ___,{ / \__)_ ゝ____`ヽ_(  ̄ ゙̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 )  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ヤラナイオ・ウッゼーナ(26歳:新米弁護士)
242 :
1 :2009/07/08(水) 20:14:44.93 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 我慢しろ。 / <ー>::::::<ー> \ 状況は必ずや良い方向に行く。 | (__人__) | \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ワゴン・オプーナ(41歳:教師) / ̄ ̄\ / ヽ、_ \ ちなみに先生は誰に投票する予定なんですか? l⌒ヽ (●)(● ) .| ヽ、 \(__人__) | // \ (,`⌒ ´ |´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ヽ { | ヽ\__ | l l|,, ___,{ / \__)_ ゝ____`ヽ_(  ̄ ゙̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 )
243 :
1 :2009/07/08(水) 20:15:29.42 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ 私か? / <●>::::::<ー> \ 私は知り合いの弁護士に入れるつもりだよ。 | (__人__) | 名をマクシミリアン・ロベスピエールという。 \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ __ .-´ ``ヽ / ⌒ `ヽ / `ヽ ヽ (( / (●) ヽ ただいま人気絶頂の |::⌒(__ (● ) | ミラボーじゃないのかお? ヽ 人__) ⌒:::: | ヽ(__ン | 人 / | | / _ノ ノノ |
244 :
1 :2009/07/08(水) 20:16:12.74 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ ミラボーは三十人会の代表であり、雄弁で知られるから問題ない。 / <●>::::::<ー> \ ロベスピエールくんは、真面目な子だ。 | (__人__) | 民衆の味方となる人は少しでも多く当選させないとな。 \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ 三十人会 全国三部会が開催される前後に最も影響力を発揮した組織。 デュポール、ミラボーがその中心となり、パリ高等法院に圧力をかけて第三身分の代表者を倍にすることを 認めさせたりもした。選挙期間は、候補者の推薦など、選挙活動を指導する役割を果たした。
245 :
1 :2009/07/08(水) 20:16:59.70 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ だが、この選挙はお祭りではない。 / <ー>::::::<ー> \ シエイエスが言うように、第三身分が | (__人__) | 勝利を収めるか否かを決定する戦いなのだ…… \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ ∩_ 〈〈〈 ヽ ____ 〈⊃ } /⌒ ⌒\ | | /( ●) (●)\ ! ! / :::::⌒(__人__)⌒:::::\| l | |r┬-| | / ヤルオも頑張って戦うお! \ ` ー'´ // ロベスピエールさんを応援だお! / __ / (___) /
246 :
1 :2009/07/08(水) 20:17:51.98 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ はははっ! | (__人__) | 頼もしいな。 \ ` ⌒´ / ☆ では、私はこれで失礼するよ。 /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ 二人とも仕事を頑張るんだぞ! / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ / ̄ ̄\ / _ノ \ わかりました!! | ( ⌒)(⌒) ____ . | (__人__) /⌒ ⌒\ | ` ⌒´ノ /( ●) (●)\ . | } /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ . ヽ } | |r┬-| | ヽ ノ \ `ー'´ /
247 :
1 :2009/07/08(水) 20:18:32.68 ID:t4JBe61T0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(●) ……………… | (__人__) | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
248 :
1 :2009/07/08(水) 20:19:14.60 ID:t4JBe61T0
____ / \ / ─ ─\ / (●) (●) \ ………… | (__人__) | ……ヤラナイオ。 / ∩ノ ⊃ / オプーナ先生は行ったお。 ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(●) ……よし! | (__人__) じゃあ、行くか! | ` ⌒´ノ パレ・ロワイヤルに! | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
249 :
1 :2009/07/08(水) 20:20:05.67 ID:t4JBe61T0
* _______* ┼ | パレ・ロワイヤル| * | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ * ∧* * <⌒> ┼ * ┼ /⌒\ * _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| ┼ /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ オルレアン公ルイ・フィリップ2世は自らが所有する館――パレ・ロワイヤル。 オルレアン公は庭内を改造して一般市民へ開放をしていた。
250 :
1 :2009/07/08(水) 20:21:00.31 ID:t4JBe61T0
___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ / ///(__人__)/// \ すごいお! | u. `Y⌒y'´ | いろんな物が溢れているお! \ ゙ー ′ ,/ /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | / ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ●)(●) 王族の館に露天があるんだからな。 | (__人__) しかも、いかがわしい連中が開いている。 | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
251 :
1 :2009/07/08(水) 20:21:51.05 ID:t4JBe61T0
____ / \ ( ;;;;( / _ノ ヽ__\) ;;;;) / (─) (─ /;;/ タバコは美味いお…… | (__人__) l;;,´| / ∩ ノ)━・'/ ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ / /´ ̄ ̄ ̄  ̄ ヽ / \ /::::: \ _______ + /::::::::: ヽ |i:¨ ̄ ,、  ̄¨.: i |::::::::::: | お酒も美味いお…… |i: /ヘ:\ :i| _ |::.:. : : ,,ノ:..:ヾ、 | .|i:〈`_、/´_`>.、 :i| ,.r:;'三ヽ:: :: . ー'"´ ,,、 ー‐‐,, /`、 |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~:i|;イ:;:":::::::::::\;;。(ー一) (ー一)。;:;:. /::::: ヽ |i`::;:':::::;::;:'::::::::::;.:i|`。⌒/7, -──〜 、(___人___,)"⌒;;::/::|:::::〆::\ |i::::::;:':::::::::::::::::::::::i| ::::://,::::.. " ニニヽ、⌒ij~";_ ィ /:::::::|:::::〃::: : ヽ ─|`ー=====一 | ::::::|_|;;、:::.__y-ニニ'ー-ァ ゚‐─'───┴────── ‐ ::::::`ー―――‐一´ ̄~  ̄  ̄
252 :
1 :2009/07/08(水) 20:22:37.10 ID:t4JBe61T0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ー)(ー) くそ! | (__人__) こっちはしがない貧乏弁護士だ。 | ` ⌒´ノ 金はほとんどないぞ、常識的に考えて………… | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ( ( ) ) ,.、 / / ____ .| |l l ,´ /⌒ ⌒\ _-、i::| |ニニii ' /( ー) (ー)\ /,‐ヽヽ`、|| タバコが買えなければ、シケモクを吸えばいいお /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ ( .〉〉/ | ) ( | / ノ \ `ー´、 / /
253 :
1 :2009/07/08(水) 20:23:19.17 ID:t4JBe61T0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ●)(●) …………後でな。 | (__人__) 俺は自由主義者たちと話しをしてくるわ。 | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 王族の実力者であるオルレアン公の館ゆえ、政治的に危険な自由主義者の溜まり場で あることがわかっていても、官憲でさえ手出しできないでいた。 この時、フランスを旅行したイギリス人アーサー・ヤング曰く 「このような騒擾の巣、反乱の根源を政府が許しているのは驚くべきことだ」
254 :
1 :2009/07/08(水) 20:24:05.86 ID:t4JBe61T0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <た、たたた大変だ! ヽ ( о ) U | ヽ U ノ / \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ ____ /⌒ ⌒\ ホジホジ /( ●) (●)\ /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ なんだお? | mj |ー'´ | 馬鹿に慌てている奴がいるお。 \ 〈__ノ / ノ ノ
255 :
1 :2009/07/08(水) 20:24:59.42 ID:t4JBe61T0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ < ブ、ブブブルジョワジーの壁紙製造業者 ヽ ( о ) U | レ、レ、レヴェイヨンが、たた、大衆を侮辱した! ヽ U ノ / \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ ___ /ノ^, ^ヽ\ / (・)) (・)) ヽ なんだおwww / ⌒(__人__)⌒::: l あいつwwwどもりすぎwwwwww ⊂ ̄ヽ_| |r┬-| | <_ノ_ \ `ー'´ / ヽ  ̄V ̄ ̄ ⌒, /____,、ノ / / (__/ ( ( ( ヽ__,\_,ヽ (_/(_/
256 :
1 :2009/07/08(水) 20:25:41.34 ID:t4JBe61T0
差別用語だろ! 吃音と言え!! / ̄ ̄\ 言葉狩りだお! /ノ( ゝ 、_,ノヽ r'´ ゙ヽ /`ヽ ____ | ⌒(( ●)(●) ヽ ヽ从从/ / \ /\ . | (__人__) /⌒l \ \/ /て (●)liil(●) ノ( \ | ` ⌒´ノ |`'''| 煤@ヽ/ / そ / (__人__) ⌒ \ / ⌒ヽ } | | ,)/ / \ く | |!!il|!|!l| | / へ \ }__/ / / /\ \ \i⌒ヽェェ| / / / | ノ ノ / / YYY\ \ \ \ /⌒,/´ ( _ ノ | \´ / / \ \ / \ \/ /l | \_,/ / \ \_/ \__ノ |\ .| / \ |) ) ヽ / \ ,r' / \ , '´ `' , /ー'′ \ ( ) / \ \ / /
257 :
1 :2009/07/08(水) 20:26:26.11 ID:t4JBe61T0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <や、奴は、せせせ選挙の集会で、 ヽ ( о ) U | ろ、労働者の日給を高すぎとし、 ヽ U ノ / 15スーあれば十分で、 \ ├──┤ ./ ももも、もっと下げるべきと発言した! \ ~~;; / \ 、_____ノ γ ⌒⌒ヽ / ̄ ̄\ ( ( ヽ ) ノ 15スー!? ふざけるなお! /_ノ \ (⌒) 三 ノ 从 ゝ パンが値上がりしているんだお! ( ●)( ●) ヽ 三/ | ニ ____ (⌒) . | (__人__) u } | | /\ / ) し / | ミ | ` ⌒´ ノ ! 、 /(○ )::(○ )⌒\/ | ミ . | } \./:::::::(_人_):::::::: i' | . ヽ } | )ww) | | ヽ ノ ヘ \ `ー" ノ / く 、_/っ/ \ . . \ | \--一'' \ | |ヽ、二⌒)、 \
258 :
1 :2009/07/08(水) 20:27:09.45 ID:t4JBe61T0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <ブ、ブルジョワの連中は、貴族の味方だ! ヽ ( о ) U | だ、だだだ断固として、この暴言を許すことはできない! ヽ U ノ / \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ カミーユ・デムーラン(1760年 - 1794年) パリの弁護士。 パリのルイ・ル・グラン学校でロベスピエールと同級生でもあり優秀な頭脳の持ち主であったが、 吃音ゆえに弁護士の仕事ははやらず、貧しい生活をおくっていた。 なお、美人で11歳年下の恋人がいる。
259 :
1 :2009/07/08(水) 20:27:50.32 ID:t4JBe61T0
:: ,. -'"´ `¨ー 、 :: :: / ,,.-'" ヽ ヽ、 :: :: ,,.-'"_ r‐'" ,,.-'"` ヽ、 :: :: / ヾ ( _,,.-='==-、ヽ ヽ、 許せんお…… :: i へ___ ヽゝ=-'"/ _,,> ヽ :: ./ / > ='''"  ̄ ̄ ̄ ヽ 労働者を搾取するブルジョワども…… :: / .<_ ノ''" ヽ i :: / i 人_ ノ .l 今すぐヤルオが成敗してやるお…… :: ,' ' ,_,,ノエエエェェ了 / i じエ='='='" ', / ::ついでに幼妻をめとる予定のロリオタも…… ', (___,,..----U / :: ヽ、 __,,.. --------------i-'" :: / ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ●)(●) やめとけ…… | (__人__) 下手に騒いだら監獄行きだぞ。 | ` ⌒´ノ (解説に突っ込むなよ……) | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 後日、1789年4月27日。 レヴェイヨンは「パンの値上がりを嘆き、15スーで暮らせた頃を懐かしんだものだ。 もっと低い賃金で暮らせなければ困る」と弁解した。
260 :
1 :2009/07/08(水) 20:28:36.32 ID:t4JBe61T0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) ブルジョワは敵だ〜っ!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ しかし、民衆はこの言葉を信じずに激怒して2日間に渡り暴動を起こした。 その際、レヴェイヨンの家は襲撃され、略奪を受けたが、
261 :
1 :2009/07/08(水) 20:29:17.31 ID:t4JBe61T0
,,-''" ,, --''"ニ_―- _ ''-,,_ ゞ "- ズ て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ { ド (" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii | ,, ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-" | "'-,, `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '" _,,--''" |  ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_ __,,-''" | ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,, | ,,-''::::二-''" .--i| .|i "- ;;:::`、 ン ._,-"::::/  ̄"''--- i| |i ヽ::::i !!!!!!!!! .(:::::{:(i(____ i| .|i _,,-':/:::} `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-' "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~  ̄ ̄"..i| .|i .i| |i i| |i .i| .|i .i| |i .i| ,,-、 、 |i i| ノ::::i:::トiヽ、_.|i _,, i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、 ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;::: 鎮圧に来た軍隊による大砲によって約500人が虐殺されるという結果に終わる。これをレヴェイヨン事件という。
262 :
1 :2009/07/08(水) 20:29:58.43 ID:t4JBe61T0
____ / \ / ─ ─\ / U (●) (●) \ | (__人__) | 危なかったお…… / ∩ノ ⊃ / 略奪に参加していたら、 ( \ / _ノ | | ヤルオは木っ端微塵だったお…… .\ “ /__| | |\ /___ /| | ノ ヽ y / \ / / / / (___)_) / ̄ ̄\ / _ノ ヽ_\ | (●)(●) | . |. (__人__) | 今は国内情勢が不安定だ。 | ` ⌒´ ノ 大人しくしていないと手酷い目にあうぞ。 . |. } . ヽ } ヽ ノ ノ \ /´ ヽ | l \ ヽ -''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. ヽ _(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒)) こうして持たざるものの不満が募る中、遂に全国三部会が開催される。
――1789年5月4日 .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ \ |/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ | / | ヽ |─| l さて、経緯はともかくとして / ー ヘ ー ′ ´^V 全国三部会は開かれることになった。 l \ / _丿 . \ ` ー ´ / この際、三部会を成功させるために、 >ー── く 全ての身分の者がそれぞれ努力を / |/\/ \ してもらいたい。 l l | l ヽ、| | ノ ルイ16世
264 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/07/08(水) 20:33:49.84 ID:t4JBe61T0
三部会の前日。国王夫妻、王室関係者、三部会に参加する1,200人の代表者たちはノートル・ダム寺院でミサをあげた。 。 。 。 | 。 。 |. | |:| |. | || || |.:.| || || |:|. |:| l∧l |:|. |:| 。 |.:.|. |.:.| ,.傘., |.:.|. |.:.| 。 | .|∧||∧| ,傘傘傘, |∧||∧| | 。 。 ||. (VVVV).傘傘傘.(VVVV) || 。 。 |. | |:| {∽}{∽}}}傘傘傘{{{∽}{∽} |:| |. | . || || |:.:| ,傘|l~~|l~~|}}个个个{{|l~~|l~~|傘, |:.:| || || |:|. |:| lvvl .,.,傘傘|∩||∩|}::::/⌒ヽ :{|∩||∩|傘傘,.,. lvvl |:|. |:| .|.:.|. |.:.|. |∩|傘傘傘|| l|| l|}:::|: |:::{|| l|| l|傘傘傘|∩| .|.:.|. |.:.| |∧||∧| ,.,.,傘||"||傘傘傘|| l|| l|}:::|: |:::{|| l|| l|傘傘傘||"||傘,.,., |∧||∧| (vVVVV)傘傘{∽}个个个{∽}{∽}}:|三ニ三|:{{∽}{∽}个个个{∽}傘傘 (VVVVv) | 山i!山i山傘傘|三|!|/⌒ヽ!|l~~|l~~|}:/个\ {|l~~|l~~|!/⌒ヽ|!|三|傘傘山i!山i山 ∧ ||^^||^^|个l个{∽}!||:. ||{∽}{∽}}:{ニi二iニ}:{{∽}{∽}||:. ||!{∽}个l个||^^||^^| /;;;;;ヽ || l|| l|::::::::::::|三|!|iニニニi||l~~|l~~|}::::/\::::{|l~~|l~~||iニニニi|!|三|::::::::::::|| l|| l| | ∩ | || l|| l|/l\||: ||!|/l\||| l|| l|}:::|: |:::{|| l|| l||/l\|!||: ||/l\|| l|| l| /\ |ニニ| || l|| l|::l⌒l: ||: ||!|:Ii==iI:||| l|| l|}:::|ニニニ|:::{|| l|| l||:Ii==iI:|!||: ||::l⌒l: || l|| l|三三三三三三三三 |∬||∬|::|___l: |§|!|:|l l|:||∬||∬|}:::, '三`、::{|∬||∬||:|l l|:|!|§|::|___l: |∬||∬|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=: {})({i})({}iニニニi{({})}!!.!|,,, l|:!{})({|})({}}::|皿l皿|::{{})({|})({}!:!|,,, l|:!!{({})}iニニニi{})({i})({}:::[]::|:|::[]::|:|::[]::|:|::[]:: || l|| l|鬥l鬥||: ||!|鬥l鬥||| l|| l|}|鬥轟鬥|{|| l|| l||鬥l鬥|!||: ||鬥l鬥|| l|| l|:=:=:|:|=:=:|:|=:=:|:|=:=:
そして、パリの街中を行進してサン・ルイ寺院へと赴いた。 ___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ / ///(__人__)/// \ ついに三部会が開かれるんだお! | u. `Y⌒y'´ | ヤルオたちの生活を救ってくれる \ ゙ー ′ ,/ 代表のみんなが行進しているお! /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) ……そうだな。 | (__人__) 今はあまり悲観的にならずに | ` ⌒´ノ 見守るとするか。 | } ヽ } 見ろよ、「疱瘡の虎」ミラボーがいるぜ! ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;;∨ ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、 オノーレ・ガブリエル・リケティ・コン・ド・ミラボー(1749年 - 1791年) 貴族に生まれ、重農主義の経済学者であった父の期待を受けていた。 しかし、若い頃から放蕩な生活を送って問題を起こし、父によって各地の監獄に監禁される。 ポンタルリエに移された際に、この地でモニエ侯爵夫人ソフィを誘拐し駆け落ちをし、 スイス、オランダへ逃亡。しかし、この時に啓蒙思想の影響を受けたことで革命に身を投じることとなる。 貴族の出身でありながら三部会の第三身分議員に属した。 :::::::::::::::::::::: ____,;' ,;- i :::::::::::::::::: ,;;'" i i ・i; ::::::::::::::: ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i; ::::::::::: ,/'" '''',,,,''''--i ::::::::: ;/ .,,,,,,,,,,,,,,,,, ;i'"`i; ::::::: i;" ___,,,,,,, `i" ::::::: i; ,,;'""" `';,,, "`i ::::::: | ''''''i ,,,,,,,,,, `'--''''" ::::::: |. i'" ";| ::::::: |; `-、.,;''" | :::::::: i; `'-----j なお、幼児の時にかかった疱瘡の手当てが悪かったため、あばた顔となった。
\ U / \ ____ / /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ / _/\/\/\/|___ \ ノ///::::::⌒(__人__)⌒:::::\ミヽ / \ / \ / く | |r┬-| |ゝ \ < よ、大統領! > / /⌒ \ `ー'´ / ⌒\ \ / \ (  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/\/ ̄ ` ̄ ̄`ヽ /´ ̄ | | / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ / ⌒ ⌒ \ はははっ! | (__人__) | ロベスピエールくんもいるぞ。 \ ` ⌒´ / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ マクシミリアン・フランソワ・マリ・イジドール・ド・ロベスピエール(1758年 - 1794年) 北フランスのアラスに生まれ、幼くして母を亡くし、父が出奔したため、極貧の生活を強いられる。 そのような状況の中で家長として兄弟を養いながら勉学に励み、パリのルイ・ル・グラン学校に入学。 在学中、学生代表としてルイ16世に詩を朗読するほどの秀才であった。 卒業後はデムーランと同様に弁護士となっていたが、三部会召集の際に社会の不正を正すため、政治家となる。
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ●)(●) す、すげぇオーラだ…… | (__人__) これが一流の弁護士から受けるプレッシャーか…… | ` ⌒´ノ | } ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ / ///(__人__)/// \ 他にもムーニエ、バルナーヴ、 | u. `Y⌒y'´ | 科学者のバイイもいるお! \ ゙ー ′ ,/ 第三身分はそうそうたるメンツだお!! /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ | 第三身分は観衆の拍手喝采を浴びた。 フランスを救うのは第三身分の代表者だけという想いが、行進を見つめるパリの民衆を支配していた。
しかし、その一方で…… ____ /ノ ヽ、_\ /( ○)}liil{(○)\ 貴族様と坊様たちだお! / (__人__) \ あんな小奇麗な格好しやがって | ヽ |!!il|!|!l| / | ふざけるなだお! \ |ェェェェ| / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) あんなの怒るだけ無駄だ。 . | (__人__) 無視をしようぜ。 | ` ⌒´ノ . | } ミ ピコッ . ヽ } ミ /\ ,☆____ ヽ ノ \ \ / \ / く \. /\/ ─ ─ \ | `ー一⌒) / (●) (●) \ | i´ ̄ ̄ ̄ \ | (__人__) | 続いて行進してきた第一、第二身分に対しては拍手はなく、侮蔑と沈黙が送られた。
, -ェェェiiェェェ-、 .l f^''' ー - ‐ ''' ^l i l ,' ‐-‐ ','! | l へ、‐-‐,.へ l | 民衆の敵対心……これほどまでとはな……! Ll -‐。=, '=。‐,-.L| ,.{ヒ| ` ´| |` ´ .|ヒ}、 _ ,. -‐|.`-l /_〈_〉_'、 !-’|ー- 、 _ , -‐ ´ _ , -‐|. l. l‘-―‐-’! | |ー- _ ` ー- 、 i |-‐ ´ | |`ー- ニ - ‐' ! | ` ー-|ヽ ! | | .| >< | | | l シャルル・モーリス・ド・タレーラン・ペリゴール(1754年 - 1838年) 名門貴族に生まれたが、幼い頃に事故で片足が不自由となったため聖職者になる。 この当時はオータンの司教として第一身分代表として選出されていたが、革新を望む現実主義者であった。 「金儲けに精を出していないときは、陰謀を企んでいる」と評される策謀家である。
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ \ |/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ | / | ヽ |─| l やあやあ、皆の衆、 / ー ヘ ー ′ ´^V 三部会を歓迎するとは、 l \ / _丿 余は満足だ。 . \ ` ー ´ / >ー── く / |/\/ \ l l | l ヽ、| | ノ
___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒) \ / ///(__人__)/// \ おお! | u. `Y⌒y'´ | 最後にトリを飾るのは王様だお! \ ゙ー ′ ,/ 国王陛下万歳! /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,| | ヽ〆 |´ |
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 国王陛下万歳! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ ヽ、人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人 、) _) ルイちゃーん! る、るーっ、ルアアーッ!! ルアーッ!! ) ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y || |! / / || | / / ルアーーッ ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / / ノノノノハヽ `'}‐┴、 ル、ルォォォーッ!! i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,<j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ | 行進の最後に国王夫妻が現れると、パリの民衆はルイ16世に対しては「万歳!」の歓声がかけられた。
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ッ、::::::::::::::::::::::::::::! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|\::::::::::::::::::::::| \::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::::-、::::::::::::::::::::::! ヽ::::::::::::::::::/ -、ゝ:::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::/ \:::::::::::::::/ l::::::::::::::/ |::::::::/| .|::::::::::::::::::::::/ /l:::::::::/ !::::::::/ , -、レ冫 l |:::::::::::::::::::/ / l, -─ 、/ ‐ ' //'' 、| |、 |::::::::::::::::::| | / /´`'コ !! | | | ヽ ホホホ…… ヽ‐' ̄-、| | l ,_ || |.! | .! | l | | せっかくの晴れの舞台、 l ヽ ! ! ! ,/| !.!二 |/ l ノ わたくしにも歓声を与えなさい。 | \ \`ー‐ノ -、 ̄...... ト- 、 __ヽ !,) ..::_,.-二::::::... ' ...:::::::::... /::::::::`\ ,/::::::\、 / / / l /:::::::::::::::::::\ , -'´::::::::::::::::::::`‐‐'|\_ l / │ / r'´〕 -= /::::::::::::::::::-、::::::::! :::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /| | | .| / / ,/´\::::::::::::::::\`\) :::::::::::::::::::::::::::::::::/ , -.l、| ! !l l_ _,,.-''´'t- 、_  ̄ ̄ ̄ ::::,.-7::::::::::::::, ‐'/ ̄\`ト、 \二`ゝ'´ T、 \ ´ /:::::::::/´ / ` |l、 ヽ'゙ `ヽ_ !ヽ | マリー・アントワネット
∩∩∩ . ∩∩∩ .∩_:||_:|_:| |_:||_:|_:∩ │ ___ つ ⊂ ___ │ ヽ ノ ___ ヽ ノ / / /_ノ ヽ、_\ ヽ \ ( く o゚((●)) ((●))゚o > ) 何を気取っているおwwww \ `/::::::⌒(__人__)⌒:::::\' / オーストリア女にくれてやる言葉はないおwwww ヽ| |r┬-| |/ オルレアン公万歳! \ | | | / | | | `ー'´
277 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/07/08(水) 20:44:59.84 ID:tEN8g6Tb0
不倫相手は出来杉とみた
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) オルレアン公万歳! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ ヽ、人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人 、) _) オルレアンちゃーん! お、おーっ、オアアーッ!! オアーッ!! ) ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y || |! / / || | / / オアーーッ ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / / ノノノノハヽ `'}‐┴、 オ、オォォォーッ!! i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,<j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ |
):.:::.:::.:::.:::.:::.; '´ //〈.:.:.:.:\ \.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ r''".:::.:::.:::.:::.:::/ / / / ハ `ー‐┐\ ヽ:.:.:.:.:.:.:ノ=ニ):\ { ::.:::.:::.:::.:::.; ′ / | {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、  ̄つ.:::.::/ / ,′ | |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./ (:.:::.:::.::!l! l i |l! | ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ `7:.::|l| | ハ ;'| し-、| |:.:..:_ノ.|.:| | ヽ|H | | l__, / | / / ノ|/:.:ん. l |:.| | |l!ヽ. 代「 ヽ. , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 ! | l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/ | | | ふふふ…… | ! |l,ィ^h.、 ´ ̄ ヽ 1 | | | | なんて気持ちの良い声援バル。 | !( { { | |(_人__)""" ノ!| | | | | !.| |_\ ヽ、 _,. <._| ! |ヽ. | | | !/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://| |:.:.::', l l | ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! ! | オルレアン公 \\\\、 〈::::::::::::::::レへ:::::::::::::::::/ |::::::::::::;;;;::::::::::::: \\\\\ ゝ、:::::::::| \::::::::::| 了:::::::::/-、\::::::: \\\、 、 | 7ヘフ―-、 \:::::| 、\::::::| ヽヽ:::: , イ //⌒l |  ̄ >―\| | |:::: / r| / { ・ / ! / /⌒l ヽ |:::: 三 | {| { `ー' / / {.・ | | !:::: な、なんということ……!! 三三 | / \__r‐-、 { `ー' / |:: 三三 ∨ {_ \__/ |::: 三三_ | /⌒ レ | \_______ ゝ | \ { 三= /´:::\ ヽ ヽ ≡=- /:::::::::::::::::\ \/´ ̄ ̄ ̄ヽ | 、__ // /:::::::::::::::::::::::::/ \ \ ___,/ / しかし、マリー・アントワネットに対しては沈黙と政敵である「オルレアン公万歳!」の声がかけられ、 このことにショックを受けた王妃は倒れ、侍女に支えられたという。
そして、翌5月5日、三部会当日。 第三身分の代表者は午前八時に召集され、ムニュ公会堂の狭い入り口から入場をする。 だが、聖職者、貴族はそれよりも遅い時間に召集され、中央の広い入り口から議場に入った。 国王が議場に来たのは午後一時。第三身分の代表はその間、ずっと待っていなければならなかった。 第三身分がそのような差別待遇を受ける中、三部会は開催された。 .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ \ |/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ | / | ヽ |─| l 諸君。 / ー ヘ ー ′ ´^V 君たちは国民の代表だ。 l \ / _丿 フランスという国を守るため、財政の建て直しに尽力し、 . \ ` ー ´ / 決して、急進的な方針を採らないようにしてくれたまえ。 >ー── く / |/\/ \ l l | l ヽ、| | ノ
国王による演説が終わり、ネッケルからの報告が行われる。 ______,,,,,,,,,,,,,,,,______ ,,,,:::::::゙゙゙゙、-‐‐-、::::::::-‐‐-、゙゙゙゙::::::,,,, ,,::"::::::::::::::/ ヽ/ ヽ:::::::::::::"::,, /::::::::::::::::;;;;l ●|● l;;;;::::::::::::::::\ よし! /:::::::::::: ''" ヽ. ,.-‐-、 ノ "'' ::::::::::::\ /::::::::::/ ー-、,,,_  ̄´l::::::::::::l` ̄ _,,,、-‐ \:::::::::ヽ ネッケルが正しく今の現状を報告して i':::::,、-‐-、. `'''‐- `‐-‐' -‐'''´ ,.-‐-、::::::::i, くれるのだったら、この戦いは有利に i'::::/ ──----- | -----── ヽ:::::::i, 進めることができるぞ! i':::::{. -----‐‐‐‐‐ │ ‐‐‐‐‐----- }::::::::i .|:::::i ヽ., _____,,,,,,,,|,,,,,,,_____ ,ノ i:::::::| .|::::| `'t‐----‐''''''´ `''''''‐---‐t''´ |::::::i i::::i i i i:::::i' .'i:::i i i i::::i' , -‐‐- 、::i, ヽ. / /::i' / ヽi, ヽ /゙゙゙゙゙゙゙"'‐--‐'"゙゙゙゙゙\ / /:i' { } ヽ \ / i/ ./'´ ヽ ノ:::::::\ `''‐-、,,,,,,,,,_______,,,,,,,、-‐'´ / `'''''''''t":::::::::::::::::\,,,,__ __,,,,,/ \::::::::::::::/;,,,,,,,,"""'''''''''''''ゝ‐-、''''''''''''''""",,,,,,,},,,,,,,,____, -‐- 、 \::::::/:::::::::::"""'''''''''''''{===}'''''''''''''"""::::::::::::::::::::/ ヽ 、'''゙゙ ̄ ゙゙̄ヽ./ `ー゙‐" \:::::::::::|:::::::::::{ } / ヽ ヽ::::::::|‐‐--ヽ、______ノ 第三身分の代表たちは、ここでネッケルによる深刻な財政破綻の訴えを期待していたが――
ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | え〜、では、今からフランスの ,r-/ -・=-, 、-・=- | 収支決算についての報告しま〜す。 l ノ( 、_, )ヽ | ー' ノ、__!!_,.、 | まずは収入についてですが―― ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / (⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '" `、 ( ィ⌒ -'"",う ネッケル ,,、r''''" ゙゙̄`''ー .、 ,rニ,_ ミ| ヽ./~~`ヽヽ. ,;" `-、,/ ゙!,゙'i, ,:i' _ ----、`i, ゙i, ,l 'l 、 | ,r-ッ---r゙i, ゙i, l, i' 、_,,,.-ッ'フ,)tr'"===='" ゙i ,ト.、 ゙t,'i `'フ",:"!, ` |' i l r' i, ''" : ! _ ゙ir'r l, |ヾi ゙' i;:. ヽ ゙'| ,! ゙i, ! ! ~;; ___, ,、ノ まずは収入か……。 ゙i, ,,; -''"~,、 ,/ | では、収入の不健全さを披露するわけだな。 `" ト、 " ` / | | 'ヽ. .| / .| | ゙i,ヽ._ l __,,./ .| ! _,,,二゙~r-:'::::::::::::::::┴┐ ,r゙‐'"---i | |~~.........---r ゙i | | r''''''''i i,゙l | ,,! ''''''''7i_,,,! | | ゙l'" __゙ヽj | ー' '''''''7 `ニ' ゙i,_、___ ├i゙t'",,r'' , i ,....,'''''ソ,,.-''"''"t'r'"__,r'" ̄''7 ,,,,r:、ヽ、ヽ-''"l !ヽ,,,、-'""_,、-'''' ゙'ヽ、r" __,,,...-フ/~__ ヽ二二,,、--'"_,,、-'" ,、-//,,./'" `'-、、 ,! ,.r'" バルナーヴ
ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ――以上で収入についての ,r-/ -・=-, 、-・=- | 報告を終わります。 l ノ( 、_, )ヽ | ー' ノ、__!!_,.、 | 続いては、支出についてですが―― ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / (⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '" `、 ( ィ⌒ -'"",う __,,,,...,,,,___ __,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ / ゙':、 ,r' ...:ヽ、 i .:::::::::::::::ヽ ゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ ゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' ! / i' .::::. `ー | |::ノノノ 支出か。 ゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" 貴族どもの乱費を突こうというのだな!? ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 , ! ,r',rヽ ゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_ ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i- ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ / ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~  ̄ ̄'"` ムーニエ
∩ ミミ ヽヽヽヽリリノノノノノ || ミ ,,、,、,、,、,、、,、,、、 彡 || l i''" i彡 /〔.| 」 ⌒' '⌒ | 〔 ノ´`ゝ <・> < ・> | ――あ〜喉が痛くなったよ。 ノ ノ^,-,、 ノ( 、_, )ヽ| もしもし、代わりをお願いするよ。 /´ ´ ' , ^ヽ ノ、__!!_、| じゃ、ボクはここで退場するね。 / ノ'"\ ヽニニソ | 人 ノ\/ ^ ノ / \_/\ヽ、 / \ / / \ `ー── '/ ヽ / ─── / ヽ /| Y ヽ .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| _____ |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /−、 −、 \ /_____ ヽ / | ・|・ | 、 \ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | / / `-●−′ \ ヽ | ・|・ |─ |___/ |/ ── | ── U ヽ | |` - c`─ ′U 6 l |. ── | ── | | . ヽ (____ ,-′ | ── | ── | l ヽ ___ /ヽ ヽ (__|____ / / / |/\/ l ^ヽ \ / / | | | | l━━(t)━━━━┥ だらだらと行われた報告の途中、ネッケルは喉を傷めて代わりの者が代読した。
‖::|::|ヽ:::丶::::丶:丶:ヽ::ヘ::::::::::ヽ::::ゝ丶i::::::i::: |:::::|::|:::|::::::::ヽ丶ヽ::::::ヽヽ::::ヘ,,:::::ヽ:::::i::i:::::|:: ‖:|ヽ::|ヽ|::::::丶丶ヽ::::::::ヽヘ,,,,:::::::::ヽ:::::i:::i::: |::丶丶|ヽ ヽ ヽヽ / \:::::::::::::::/ |:'゙l\ヽ ''' '''''´ ' ".`'' 、' '|:::::::::::|:::| ……待て。 \::::ヽ,\ レ|:|:::,| / ゝヽ '' ||::::|:ノ:: これで終わりだと!? ヽヽ | リl:/:/:::: 'ヽ ヽ - |, ノ/::::::/ 丶, , / |::::::/ |ヽ ヽ二二= / | | |:/ ,, | i\ ヽ─ / l ヽリ:.:.く ../ヽ' ヽ, / / |,,, | . ./ |ノ丶ヽ -- / / | / / ヽ > / レ 結局、三時間もかけて行われた報告の内容は数字の羅列に終始し、 一番の関心事である票決方法や審議方法などの議事手続きについてはもちろん、 財政改革についてさえ触れるものではなかった。
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,;;;;;;;;ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,';;;;;;;;;;;、;;;;;;;";;;;;;;;;;;'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;|;;;;;;;..ィ;;;;;;;;|;;;;;;;;i、;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;|;;;;;;;..;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;i、;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;|;;;;/;;;;;;;|;;;;;;;;;;;、;;;;;;;;;;;;;;|;;;ヽ;;;;;;;ヽ 何という怠慢…… ノ;;;;;;;;;;|;;;、;;;;;;;;;;;;;|;;;;;、;;;;;;;|:丶;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;|;;;;;;;;;;;;ヽ;;l 国家の危機に自らの職務報告のみを行うとは! /;;;;;;;|;;;;;,,;;;;;;;;;;|;;;|.::::::|;;;;丶;;|;、|;;、;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;;;|;;;:::;;ヽ;l l;;;;;;|;;;;;;;;|;;;,;;l,;;;i;;;|;;;|;;;|;;;;;|;;;;;|;;;ヽ;;ヽ;;;;;;;|;;;;ヽ;;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;ゝ 人民が期待していた男の正体は l;;|;;;;|;.;ヽ;;;|; ;;;|;;;|;;|;;;| ;;| .;;|;;;;;|;;;;;|;;;;;;| ヽ;;;;;|;;ヽ;;;;;;|;;;;|;;;;; このような俗物であったか…… l;;|;;;;|,:::ヽ;;;ゝ:::ヽ;;|ヽ|::;;|:: .;;| ;;;|.;;;;| ;;;l::::::::ヽ;;|;;;;;;;;;;|;;;;|;;;l l;;;;|;;;;|;;ヽ::::::テr‐z、;|:::::::::::;|::;;| ;;;| ;;l:::;;|:::::::::.ヽ;|;;;;ヽ;;|;;;|;,! ヽ,,,;|;;;|;;;ヽ::!_ゝ_フヽ::::::;;;;:::|:::;|::::ハ__フ }〉、 ::::;;l;;;;;;;;;;|;;;|;l l;;;;;;|;;|;;;l::::::` ̄"´::::::::::::::: `::^ ̄""´ ::::::::::|;;/|;;;;|; .ヽ;;;|ヽ;ヽ::::::::::::::::::::::: l;;|;;;ノ ヽ;;;;;ヽヽ:::::::::::::::::::::: ノ;;;ll ヽ;;;::::::::::::::::::::::::::: U l;;/ ヾ\::::::::::::::::::::` ´ /;l;| ヽ;;ヽ:::::::::::::::::::::: /;;;;l;l l;;;;ヽ::::::::ヽ ̄ ̄ゝ /;;;ゝl ...|;;ヽ;ヽ:::::: ̄ ̄ /‘":、!; ill゙゙'|l゙l ヽ::::: ̄ /llllll!l゙゙,l 最早、三部会の方針を決める力も無い宮廷政府に対する失望は、第三身分の代表者の間に広がった。 そして翌日から、このまま身分毎の決議を行わせないための戦いが行われることとなる。
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; このままでは第三身分の敗北は必死である! ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l 正当な討議を行い、国を正しい方向へと導くため、 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| 我々は全議員を一堂に会しての議事を行うことを |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| 提案する! l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
_,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、__ ,<二ゝ、冫ソL;_=二ヽ / / ̄ `'`´´^ ̄゛゙ヽヽ /{ ヽ,ヽ // 〉 ,, -‐-、 <、ヽ /´,/ ,ニ,,,..、, _,ィニニヾ、 i ゝ ノ // ,<シ´ 、 、 ,;/, `丶 ヽ、丶ゝ '^〕、i! _,,冫i ;: 、,_,、 〕,、`> {;i`i゙‐-(´'´:: }-‐-Y´ ::、 )-‐'i´;)} iゞi::. `゙‐‐,'´、 , t`--´ ,;!レ,i´ i ヘi'::. ^ヽ、___/`ヽ !.|;i}l 第三身分の要求はもっともです。 i j // i i ;''" iヽヽ i j 聖職者の中でも下級の者は ` i! ,j (、/L;i_しi_ゝレ,v冫i ,j`´ 合流を希望しています。 i `'‐- `, ̄ ̄´ -‐ン,/ 私は全ての身分で討議を行う方向で調停したい。 /^ヽ、、、 `゙ /i::\ /:::::::f^゙‐`ミ‐;::、___,,,-'ン´ i::::::::ヽ、 ,ノ:::::::::{ 7‐--‐=´ i:::::::::::::ヽ、、 __,r‐´:::::::::::::::::i /:::::::::::::::ヽ i::::::::::::::::::::::`ヽ、__ ´:::::::::::::::::::::::::::::::i f`ヽ::::::::::/ヽ i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`゙ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::iV´r´/::::::::::ヽ ヽ, イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ--!:::::::::::::::ヽ丶/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: アンリ・パプティスト・グレゴワール(1750年 - 1831年) 革命派聖職者の指導者。 三部会に聖職者代表で選出され、優れた人格の持ち主で、 聖職者に対する影響力が強かった。
_,,. -‐-,、 <Iエ¨-‐<:彡"'ヘ. ,∠ __ \彡"ヘ. . /__/゙べ> /=彡"ヘ. ……確かに。 \`"テ''ラ , 〈ハ'ニヽ彡'ヘ だが……私は別として他の上級聖職者は、 / 二.´ V〉ソノ::彡'ヘ 権利の……侵害を恐れている……! . / __┐ _\ Vく=三彡ヘ. ‘ー ∠、-‐''´ | \ニ彡;へ、 交渉を続けるよう……根気強く……説得を…… └┐ │ //: : :人 しなければならない……! | _,,. ‐''´/./: : :/: : :\  ̄ > '´ /: : :/ : : : : : : ヽ ∧ /: : :/: : : : : : : : : :│ この下級聖職者を中心とした第一身分は調停役へとまわり、身分間の交渉に努めるが、 第三身分の要求を認めない高位聖職者や貴族には妥協の意思はなく、 事態が改善する目処もないまま、一ヶ月が過ぎようとしていた。
291 :
1 :2009/07/08(水) 21:01:41.92 ID:t4JBe61T0
, (⌒ ⌒) (⌒ ( ) ⌒) ( ) ) (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ | || | | ノ L,l ,|| |、l、 ⌒:::\:::::/::\ / <●>::::<●>\ 何なんだお! / (__人__) \ | |::::::| | 不毛な会議ばかりで話が進んでいないお! \ l;;;;;;l /l!| ヤルオはもう限界だお! / `ー' \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE | ドンッ! `ー、_ノ 煤@l、E ノ > レY^V^ヽ / ̄ ̄\ / ヽ、_ \ l⌒ヽ (>)(< ) .| くそ! 特権階級は保身ばかり考えやがって! ヽ、 \(__人__) | 俺の我慢も限界だぜ! 常識的に考えて! // \ (,`⌒ ´ |´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ ヽ { | ヽ\__ | l l|,, ___,{ / \__)_ ゝ____`ヽ_(  ̄ ゙̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 )  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄
292 :
1 :2009/07/08(水) 21:02:38.92 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ いや、まだだ! / <ー>::::::<ー> \ まだ、シエイエスさんがいる。 | (__人__) | 遅れていた彼が議場に着けば―― \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
293 :
1 :2009/07/08(水) 21:03:24.49 ID:t4JBe61T0
/ ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ / ::\:::/::: :\ / <●>::::::<ー> \ ――事態は必ず動く! | (__人__) | \ ` ⌒´ / /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / > ヽ▼●▼<\ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \
294 :
1 :2009/07/08(水) 21:04:18.78 ID:t4JBe61T0
_ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | | | /ヽ! | |ヽ i ! ヽ { | ! |ノ / ヽ | _ ,、 ! , ′ \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' `! / ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_ そして6月の初旬、手続きのミスから遅れていたパリの代表が三部会に合流する。 その代表であるシエイエスは、事態の成り行きを見極めるため、一週間の静観をし――
295 :
1 :2009/07/08(水) 21:05:12.57 ID:t4JBe61T0
_,r'´::::::::::::::::::::::::::`'、. / {::::::::rr-‐-‐'^i::::::::::::::i. ! これより俺たちは独自に議会を ゙l'´゙《 __,,,ゝ:::r、:::::l | 開催することを要求する。 ト=r;、 ゙"rィァ‐リメ }:::::} ヽ この議会は身分を問わない。 ゙i`"l  ̄ ソ::::ヽ l′ 全ての身分が参加する議会だ。 ゙i. ゝ^ , /ヾヾヾ、 ヽ, 資格審査に欠席した者は棄権とみなして…… ヽ ゙こ´ / ヽ、 ∠_ ウホッ!だ。 ヽ、 /__,∠、 `'-、 ^ー―― `゙ク'゙´ ` ゙'、 ヽ / 〉 ヽヽ ィ ヽヽ _,,-'´::: ゙i / ` } 妥協も予想される中での強気の合同審議を提案。 このシエイエスの確信に満ちた言葉に第三身分の代表者たちもこれに同意し、 実質は第三身分のみで『人民の総意となる議会』を行うことを決めた。 ――1789年6月12日 宣言どおり資格審査が行われ、選挙区ごとに三つの身分の代表の氏名点呼が開始される。 ――1789年6月13日 第一身分のうち、下位の僧侶3人が点呼に応じ、更に同調した16人がそれに加わる。 ――1789年6月15日 第三身分の代表全員と後から参加した聖職者代表の資格審査が終了。 シエイエスは審査終了者のみで議会を構成することを提案。そして可決された。
296 :
1 :2009/07/08(水) 21:06:10.91 ID:t4JBe61T0
_ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ さて、議会が承認されたところで /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! 議会の名称を決めたいと思うんだが、 ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | | | /ヽ! | |ヽ i ! 「審査されたフランス国民の代表の議会」 ヽ { | ! |ノ / ヽ | _ ,、 ! , ′ というのはどうかな? \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' `! / ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_
297 :
1 :2009/07/08(水) 21:07:00.33 ID:t4JBe61T0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; ふん、いかにもインテリが考えそうな名前だね。 ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l ボクは、 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| 「フランス人民の代表」 |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| という名称を推薦するよ。 l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
298 :
1 :2009/07/08(水) 21:07:42.15 ID:t4JBe61T0
だが、主導的な立場だった二人の思惑とは裏腹に、 ルグランの提案した「国民議会」という名称が490対90票で可決された。 _,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; 議会の名称に国民を使用することはいきすぎだね。 ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l 「国民」とは国王と特権身分を含むべきであり、 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| それらを除外した議会は |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| 「人民」の代表と呼ぶのが妥当だよ。 l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、 「国民議会」という名称に反対するミラボー。 彼が反対した理由は、同じく出された「国王に拒否権を与えない」 という動議にも反対したことでもわかるように、急進的な革命を危惧していたからであった。
299 :
1 :2009/07/08(水) 21:08:42.77 ID:t4JBe61T0
――1789年6月17日 〃 i, ,. -‐ r' ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈 / ! :l ,リ|} |. } / .これより俺たちは . {. | ′ | } l レ-、{∠ニ'==ァ 、==ニゞ< | 三部会から離脱し、 !∩|.}. '"旬゙` ./''旬 ` f^| | l(( ゙′` ̄'" f::` ̄ |l.| | 俺たちが承認した議会を . ヽ.ヽ {:. lリ | . }.iーi ^ r' ,' ノ 国民の声を聞く !| ヽ. ー===- / ⌒ヽ . /} \ ー‐ ,イ l 唯一の全国議会とする。 __/ ‖ . ヽ、_!__/:::|\ ヽ
300 :
1 :2009/07/08(水) 21:09:24.97 ID:t4JBe61T0
./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| この議会は、万一不当な手段によって l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| 解散を強制されたのならば、徴税を停止させる。 |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. また、議会の決定に対して国王の拒否権 ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | の行使は認めない。 ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` 我々は議会の侵害を許さない! ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ
301 :
1 :2009/07/08(水) 21:10:06.54 ID:t4JBe61T0
___ _ ノ^ヽ.ノ^ヽ/^ヽ ,「´ __ -‐''"´ ̄ ` `''ヽ=、「 ̄`´ ,ノ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,ノ f ,-、ィ'^w'!::::::::::::::::::::::(´ └!{ {::::::::::::::::::::::::\ ! _,.-ー、ヽ::::::::::::::_::::,-┘ lzニヘ´i ̄ \:::/´,.ヽ\ . / 「レ l{ i l:::ヤl(_」 l:::::) 「国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 / ,´'" __ j l.ミ' ヒ,、 .!:r′ L_,、 ,.ィ´ !`ヽ り /::`) `Lく ! ! l し':/ ! ! ! l l / ! !. V / `ー---、 l^Uヽ l_,レ'´ / / ,、| .‐''´ ̄`ヽ} ,/| _  ̄フ |` '" , _>-'┴'''''<、 ' ''フ,r‐、 ,r、 /^、--' ,. ' / /´ 、. ヽノ `く. \
302 :
1 :2009/07/08(水) 21:10:52.33 ID:t4JBe61T0
./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. 「国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ
303 :
1 :2009/07/08(水) 21:11:46.66 ID:t4JBe61T0
_,..----、_ / ,r ̄\!!;へ /〃/ 、 , ;i i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙) lk i.l /',!゙i\ i ゙iヾ,. ,..-ニ_ / ジーク!! Y ト、 ト-:=┘I アサンブレ・ナシオナール!!! l ! \__j'.l 」-ゝr―‐==;十i _,r--――、 .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐< _,.r<"「 l_____ ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \ ∧ ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~ ゙i / \\(_.人 ヽ._ ヽ レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / / ヽ-ゝ. \ / レ'// .l l ! ! i/./ ./ / / / ,( \ ノハ レ'/ .! ! i ゙'!  ̄ ∠, / ヽ._ ,ター '",〈 ! /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./ ー==' .l.ト、. -‐'"/!.ト, / .ト- ゙ー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ 、 トミ、 ̄ ̄._ノノli\
304 :
1 :2009/07/08(水) 21:12:46.90 ID:t4JBe61T0
__,,,,...,,,,___ __,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ / ゙':、 ,r' ...:ヽ、 i .:::::::::::::::ヽ ゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ ゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' ! / i' .::::. `ー | |::ノノノ 「国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 ゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 , ! ,r',rヽ ゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_ ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i- ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ / ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~  ̄ ̄'"` 第三身分の代表者たちが国民議会の成立を声高々に宣言する中、 聖職者たち第一身分は票決を取った結果、149票対137票で第三身分に合流することを決定した。
305 :
1 :2009/07/08(水) 21:13:30.13 ID:t4JBe61T0
一方、貴族たちは―― |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| |;:;:_:;:_:;:_:;:_;:;_:;:l:;_;:_:;:_:;:_:;:_;:_;| |______|_____| | 三| _ _ |三 ! | 三| 三シ ヾ三 |三 | | 三′ .._ _,,.. i三 | ト、ニ| <でiンヽ ;'i"ィでiン |三.| たかが第三身分の分際で生意気でおじゃる! ', iヽ! 、 ‐' / !、 ーシ |シ,イ i,ヽリ ,' : !. |f ノ ヾ! i ,、 ,..、ヽ lノ | _ _ イ l l ,ィチ‐-‐ヽ i /、 ゙i、 ゝ、二フ′ ノ/'"\ | \ ー一 / / _,ン'゙\ ,ィ|、 \ /_,、-'" _,.-''´ `丶、__ _, イ | ヽ_ 二=''" _,. -''´ """""´´ ``ー _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| . ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ . 兄さん! ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', あの者どもに \/ |-!|ー\、 \ ト、! i 謝罪と賠償を要求するニダ! l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! '、:ヽ:| ヽ| (__人__) .ノ l. ヽ lト、 . ´ー-'´/ / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ アルトワ伯
306 :
1 :2009/07/08(水) 21:14:11.01 ID:t4JBe61T0
そして、王妃も―― \ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ 陛下! . !___.| |. /| |ヾ | | あの者どもはわたくしを侮辱した i ヽ (ノ - 、 - ´ | 共和派の手先よ! . /`-,、 /`─-─ ノ ノ ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ そんな奴らの言うことを聞いたら |_ノ ,┴─┴、 |_ノ 許さないんだからね! | .|/ .\/ \j \j | ∫ ∫| ! ノ | | ∫ ウ キ ー ッ ! ∫ヽ__ /| |\_ / . |____| / \ ヽ ノ
307 :
1 :2009/07/08(水) 21:14:53.80 ID:t4JBe61T0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | そ、そうだね。 | ・|・ |─ |___/ みんながバラバラじゃ、 |` - c`─ ′U 6 l まとまる話もまとまらない。 . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | 貴族と合流した反対派の聖職者たちは国王に対し、国民議会への圧力をかけること要求。 修繕という名目でムニュ公会堂を閉鎖し、国王の親臨会議を開いて国民議会の決議を破棄することを決定した。
308 :
1 :2009/07/08(水) 21:16:01.13 ID:t4JBe61T0
――1789年6月20日 貴族たちの横暴に対し、第三身分は怒り、強引に議場へ入ろうとするが、兵隊によりこれを阻まれ、 一触即発の事態となる。 __,,,,...,,,,___ __,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ / ゙':、 ,r' ...:ヽ、 i .:::::::::::::::ヽ ゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ ゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' (……このままでは兵士と衝突はさけられない。 ! / i' .::::. `ー | |::ノノノ そうなったら我々は逆賊の汚名を着るか、 ゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" 反乱の口火を切る扇動者となってしまう!) ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 , ! ,r',rヽ ゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_ ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i- ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ / ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~  ̄ ̄'"` 温和な立憲君主政を望んでいたムーニエは、過激で急進的な方法は望まず、 王と議会の衝突を避けるため、ヴェルサイユ宮殿の室内球戯場(テニスコート) で会議を開催することを提案し、了承された。
309 :
1 :2009/07/08(水) 21:16:42.19 ID:t4JBe61T0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; ボクたちは自由のために戦っている! ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l だが、ボクたちは叛徒にはならない。 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| フランスの人民は、国王を愛している。 |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| ボクたちはその代表なのだ! l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
310 :
1 :2009/07/08(水) 21:17:48.08 ID:t4JBe61T0
_ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ だが、俺たち国民議会は憲法が制定され、 /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! 不当な圧力に負けない基礎が出来上がるまで、 ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | 決して解散はしない。 | | /ヽ! | |ヽ i ! それを全議員の署名を持って決意の現われとし、 ヽ { | ! |ノ / この日を国民議会の成立日としたい。 ヽ | _ ,、 ! , ′ \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' `! / ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_ シエイエスの宣言に賛同した署名者は577人。 そしてすぐさま国民議会の初代議長が選ばれる。
311 :
1 :2009/07/08(水) 21:18:31.71 ID:t4JBe61T0
,,rz_ ,r -、 _,.-'' " ` ー - 、 _/ ~( ノ″ , ~ヽ, ノ ノ / ゞ ノ _,, i r ' ~ヾ,'ヾ ) ,/ ノ ( \ ヽ ( ,ノ ゝ i/ ヽ, ノリ i ! / ! , ゝ \ / ゝi ,-==, i i_ ,==-ヘ!;ー く`ミ~ .) ) ゙ヽ. r"~`ゞ二 i~ ~ミ' / i ゝ _iノ ヽ| i゙`i ヽ、 /ノ ' i ! ,.ゝ 从 ゙'ゝ、 ~'" ,ゝ .! わ、私なんかで良いのかな……? / \. フ ' ゙i ( 、,,ィ ! ,ノ、 Y ~ヽ ! , _, - ー'、 ! _,r/ i i ゝ、 ' {,- ─ 、/./ _ ノ / ! ! ノ ヽ、 `'-ー ' /、 _ ,r ‐' ノ ! ! ヽ ( ヽ、 ! ヾ 、 -" i i ! \ ` - ー i" ヽ `'ー 丶 ! ヽ、_ ノ. , 、 i ヽ | __ゝ / / 丶ノ ! | / ヽヽ / ! ! ./! 、 r ! /i \ ! ! i レ′ |, \ \) | ジャン・シルヴァン・バイイ(1736年 - 1793年) パリ出身。はじめは画家や劇作家などに手を出すが、ラカーユの影響で天文学の道に進んだ。 1759年に出現した、ハレー彗星の軌道計算を行うなど天文学の著作を著して実績を重ね、 1783年にアカデミー・フランセーズの会員に選ばれる。 その名声からパリでは最も多くの票を獲得し、一流の学者として国民議会の地位を高めた。
312 :
1 :2009/07/08(水) 21:19:28.16 ID:t4JBe61T0
,,、r''''" ゙゙̄`''ー .、 ,rニ,_ ミ| ヽ./~~`ヽヽ. ,;" `-、,/ ゙!,゙'i, ,:i' _ ----、`i, ゙i, ,l 'l 、 | ,r-ッ---r゙i, ゙i, l, i' 、_,,,.-ッ'フ,)tr'"===='" ゙i ,ト.、 ゙t,'i `'フ",:"!, ` |' i l r' i, ''" : ! _ ゙ir'r l, |ヾi ゙' i;:. ヽ ゙'| ,! ゙i, ! ! ~;; ___, ,、ノ では、バイイ殿。 ゙i, ,,; -''"~,、 ,/ | 我々が起草した宣言文をお読み下さい。 `" ト、 " ` / | | 'ヽ. .| / .| | ゙i,ヽ._ l __,,./ .| ! _,,,二゙~r-:'::::::::::::::::┴┐ ,r゙‐'"---i | |~~.........---r ゙i | | r''''''''i i,゙l | ,,! ''''''''7i_,,,! | | ゙l'" __゙ヽj | ー' '''''''7 `ニ' ゙i,_、___ ├i゙t'",,r'' , i ,....,'''''ソ,,.-''"''"t'r'"__,r'" ̄''7 ,,,,r:、ヽ、ヽ-''"l !ヽ,,,、-'""_,、-'''' ゙'ヽ、r" __,,,...-フ/~__ ヽ二二,,、--'"_,,、-'" ,、-//,,./'" `'-、、 ,! ,.r'" 高等法院の検事であったバルナーヴと、 同じく高等法院の弁護士であったル・シャプリエ起草した宣言文をバイイは読み上げた。
313 :
1 :2009/07/08(水) 21:20:22.83 ID:t4JBe61T0
,,rz_ ,r -、 _,.-'' " ` ー - 、 _/ ~( ノ″ , ~ヽ, ノ ノ / ゞ ノ _,, i r ' ~ヾ,'ヾ ) ,/ ノ ( \ ヽ ( ,ノ ゝ i/ ヽ, ノリ i ! / ! , ゝ \ / ゝi ,-==, i i_ ,==-ヘ!;ー く`ミ~ .) ) ゙ヽ. r"~`ゞ二 i~ ~ミ' / i ゝ _iノ ヽ| i゙`i ヽ、 /ノ ' i ! 国民議会は憲法を制定し、社会の秩序を回復し、 ,.ゝ 从 ゙'ゝ、 ~'" ,ゝ .! 王政の真の原則を擁護するために召集されたのである。 / \. フ ' ゙i ( 、,,ィ ! ,ノ、 Y ~ヽ ! , _, - ー'、 ! したがって、何者もその審議の続行を妨げることは出来ない。 _,r/ i i ゝ、 ' {,- ─ 、/./ 国民議会は、その議員の集合する場所に存在する。 _ ノ / ! ! ノ ヽ、 `'-ー ' /、 _ ,r ‐' ノ ! ! ヽ ( ヽ、 ! ヾ 、 -" i i ! \ ` - ー i" ヽ `'ー 憲法が制定され、その基礎が確立するまでは、我々は放棄せず、 丶 ! ヽ、_ ノ. , 、 i ヽ 事情に応じていかなる場所にでも集合することを、 | __ゝ / / 丶ノ ! 今、ここに、厳粛に宣誓する! | / ヽヽ / ! ! ./! 、 r ! /i \ ! ! i レ′ |, \ \) |
314 :
1 :2009/07/08(水) 21:22:04.14 ID:t4JBe61T0
_ -───- _ , '´ `ヽ / \ / ヽ / __, ィ_,-ァ__,, ,,、 , 、,,__ -ァ-=彡ヘ ヽ ' 「 ´ {ハi′ } l | | | | | ! | | | │ 〈 ! | |/ノ二__‐──ァ ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | 「おお! 国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 | | /ヽ! | |ヽ i ! ヽ { | ! |ノ / ヽ | _ ,、 ! , ′ \ ! '-゙ ‐ ゙ レ' `! / ヽ ゙  ̄  ̄ ` / | |\ ー ─‐ , ′ ! | \ / | _ -‐┤ ゙、 \ / ! l |`ーr─- _ _ -‐ '" / | ゙、 ヽ ____ '´ '│ ! | ゙''‐- 、,_
315 :
1 :2009/07/08(水) 21:22:48.77 ID:t4JBe61T0
./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. 「国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ
316 :
1 :2009/07/08(水) 21:23:30.19 ID:t4JBe61T0
_,..----、_ / ,r ̄\!!;へ /〃/ 、 , ;i i,__ i ‐=・ァj,ir=・゙) 立てよ! lk i.l /',!゙i\ I 立てよ国民よ! ゙iヾ,. ,..-ニ_ / ジーク!! Y ト、 ト-:=┘I アサンブレ・ナシオナール!!! l ! \__j'.l 」-ゝr―‐==;十i _,r--――、 .ト、.j.!レ' ̄三! >ーr‐r‐r‐< _,.r<"「 l_____ ____,..r--r=ヾヽj,r―'"≦__ ̄ ̄r―'"\\ \r",.-、, \ ∧ ト-'‐'"三へ>ト-‐'"~ ゙i / \\(_.人 ヽ._ ヽ レ'へ._ノi 「 \ ゙l //./",「 ̄/ / / ヽ-ゝ. \ / レ'// .l l ! ! i/./ ./ / / / ,( \ ノハ レ'/ .! ! i ゙'!  ̄ ∠, / ヽ._ ,ター '",〈 ! /゙" ,r'" .l‐=ニ゙,「l ! 「 ̄!. /./ ー==' .l.ト、. -‐'"/!.ト, / .ト- ゙ー―┘!└‐'='-‐" ヽ._/ 、 トミ、 ̄ ̄._ノノli\
317 :
1 :2009/07/08(水) 21:24:14.44 ID:t4JBe61T0
__,,,,...,,,,___ __,,,,,,,,,r―'''~ ゙ヽ / ゙':、 ,r' ...:ヽ、 i .:::::::::::::::ヽ ゙i, ゙t/;;ヽ, .::::::::::::::::::゙i i...::::i" ,! ... .:::::::i:::::::::::::ノ ゙ヾ:::|,,_ |:.. ..:::::::::::::::::::::;/::::::::::/ (::::|-、ニ;.、ヽ、..___,,r--./|:::;r'ヽ`i ヾ;|ヾ゙ーソ'フ <ヾ゙ー'.ノ/!、|:::|r'' レ' ! / i' .::::. `ー | |::ノノノ 「国民議会(アサンブレ・ナシオナール)万歳!」 ゙i、 、' ::_,! / ゙"i'" ゙i, ,r''゙ー'~''ヽ、 , ! ,r',rヽ ゙i''''''"~~`'''ー'") ,r',,r"`i.| r'゙r'" ̄//" ̄ ̄ ゙̄|ヽ i  ̄~ '" ,r'",r'~`i;ヽ,|,r--、,,_ ,r!、-―|_|――――ト,゙ヾ、___,,.r';;,,r' ニ,ノ;;;,ノノ_  ̄'''''',i- ,r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~゙tt;゙ヽ、 | '''",,,r'''",,,r',r'''―-二二―--/ / ヾ、 `ヾr''";;;;;;,r''"r'~  ̄ ̄'"` 1789年6月20日、国民議会はこうして成立した。 第三身分の代表を中心とする彼らの不退転の決意は、 球戯場(テニスコート)の誓いと呼ばれる。 ――ついに、革命の一歩が踏み出された。 第3話「テニスコートの誓い」終わり 第4話「そして革命の扉が開く……」へと続く
乙 オプーナ先生ずれなくなったね
319 :
1 :2009/07/08(水) 21:27:35.33 ID:t4JBe61T0
今回はここまでです。 ようやく革命家も色々出てきて、AA選出も大変です(ハハハ とりあえず、知名度の高いキャラを中心に選出しようとは思っていますが、 細かい人物は特に大変なんで、話を書くよりも大変かも(-_-;) 次回はついにバスティーユ前編。盛り上がってきました! ってことでノシ
乙でした 月はピッタリだなw
321 :
1 :2009/07/08(水) 21:33:32.30 ID:t4JBe61T0
>>318 AAの作り方を理解しました。
半角連続は駄目なんですよね。
ちなみにフランス革命を勉強していると、今の日本政治の先が予想出来そうで怖い。
今の自民党はジロンド派終焉の時か、総裁政府の最初の危機か……
それで、民主党政権は何年持つのか……
さてさて(-_-;)
322 :
1 :2009/07/08(水) 21:36:15.30 ID:t4JBe61T0
>>320 今日は早めに終わったのでレスします。
ロベスピエール=月
は狙ってました。
ネタも踏まえつつ、最後まで見ていただければ、
何故このAA選になったかおわかりいただけると思います。
>>321 皇帝陛下は御自身と仰りたいのですね。わかります。
324 :
1 :2009/07/08(水) 21:47:05.51 ID:t4JBe61T0
>>323 そんなわけないじゃないですかwww
自分があの場にいたら、フーシェかカリエに虐殺される一農民ですorz
325 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/07/08(水) 23:20:00.13 ID:VXSO5ii30
326 :
ローカルルール変更議論中@VIP+ :2009/07/09(木) 00:33:14.74 ID:MepO6CA80
革命前夜のフランスと21世紀初頭の日本。 似ていると言われれば似ている部分もあるし、似ていない部分もある。 単純比較して予想できるとは思えないけどな。
327 :
1 :2009/07/09(木) 20:09:43.16 ID:SoLAiKdN0
>>326 長い先はわからないですね、確かに。
何となく想像出来るのは、
1.自民党の敗北(大敗するかどうかは未定)
2.民主党政権の短命(最低2年。どこまで国民の要求に譲歩するか)
3.政界再編(民主離脱→自民)
このくらいでしょうか?
でも、ナポレオンは出てこないでしょうな〜・・・・・・
今の日本でナポレオンは出しちゃいかんでしょ・・・。 リーダーシップとかって点だけは歓迎だろうけど、 一歩間違えたらナチスだぜ。
乙です いよいよ革命の歯車が急速に動きだしましたな・・・・
佐藤賢一先生乙
日本は絶対に独裁者が出てこないシステムだし、風土だし、歴史と文化を持ってるって 元戦車兵のじっちゃんが言ってた。
やる夫がフューラーになるようです の人ですか?
どう考えても、別人だろう
334 :
1 :2009/07/13(月) 20:11:02.42 ID:19wBNG9G0
ウチの嫁さんから時間をもらって、 今日、バスティーユ前編・後編あげようかと思いますが、 一気に行っても良いですかね?
ok
336 :
1 :2009/07/13(月) 21:03:23.05 ID:19wBNG9G0
かしら、かしら、ご存知かしら〜? 世界を革命する物語が始まるわよ〜 かしら、かしら、ご存知かしら〜? 第4話「そして革命の扉が開く……」 ――1789年6月23日 国民議会に合流しなかった第一・第二身分の代表者を中心に国王の親臨会議が開かれた。 _, -‐ ' ´ ̄ ̄ ¨ヽ , -'´:. :. :. :. :. :. ___」 /:. :. :. :. _, - ' ´ ,r'´ ゙̄ヽ く:. :. :. :, -' __, -‐ '´____| . ヽ/_, -'´, -ォi'¨´ \ ヽ \ . 兄さん! ,ゝ':. :./ /|lト、 ヽ \ ヽ ', 下賤の第三身分の連中は、、 \/ |-!|ー\、 \ ト、! i 「国民議会」なる身の程を知らぬ議会を成立させたニダ! l:::: i:: l┬::cr ヽヽ┬crl| l l:::: l:: l l:::::::j l::::j {!| ボクたち貴族は即刻、謝罪と賠償―― ';:::l ト:⊂⊃‐ ‐⊂: ! じゃなくて、解散を要求するニダ! '、:ヽ:| ヽ| ノゝ (__人__) ノl ヽ lト、 ⌒ |iliiil| / / l ト从 ー┐ r‐:::イ:/::/ ヽ| Vィ´ {X}ik'´l/!'´ アルトワ伯 .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | そ、そうだけど…… | ・|・ |─ |___/ こっちの要求ばかり通していたら、 |` - c`─ ′U 6 l あっちも折れてくれないよ。 . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | ルイ16世
337 :
1 :2009/07/13(月) 21:04:45.71 ID:19wBNG9G0
\\\\、 〈::::::::::::::::レへ:::::::::::::::::/ |::::::::::::;;;;::::::::::::: \\\\\ ゝ、:::::::::| \::::::::::| 了:::::::::/-、\::::::: \\\、 、 | 7ヘフ―-、 \:::::| 、\::::::| ヽヽ:::: , イ //⌒l |  ̄ >―\| | |:::: / r| / { ・ / ! / /⌒l ヽ |:::: ダメよ! 三 | {| { `ー' / / {.・ | | !:::: 王権を侵害しようとする者には 三三 | / \__r‐-、 { `ー' / |:: 断固たる処置をしなきゃ! 三三 ∨ {_ \__/ |::: 三三_ | /⌒ レ | \_______ ゝ | \ { 三= /´:::\ ヽ ヽ ≡=- /:::::::::::::::::\ \/´ ̄ ̄ ̄ヽ | 、__ // /:::::::::::::::::::::::::/ \ \ ___,/ / マリー・アントワネット 議会は、既得権益を守ろうとする保守派の聖職者・貴族による解散要求が噴出した。 だが、そのような中でも開明派の貴族の中からは妥協やむなしの意見も出される。
338 :
1 :2009/07/13(月) 21:05:49.45 ID:19wBNG9G0
/::::)(:::)(:::::::::::)(::::::^::::::::::\ (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::\ /::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::) (::::::::::/ ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ (:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::) (::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::) ( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::) | =ロ -=・=- ‖ ‖ -=・=- ロ=== |:/ ‖ / /ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ _________ |/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| | / .( .(● ●) )ノ / マリーたんハァハァ!! ( ・ / :::::l l::: ::: \ .) < 陛下、ここはひとまず租税負担 ( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .) \ の面で貴族に妥協させましょう。 .\ : )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ |::: ::::(: /.. \_________ \ ::: :::::::::\____/ :::::::::: / ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ \丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: / | \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |  ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ リアンクール公ラ・ロシュフーコー(1747年 - 1827年) フランスの大貴族リアンクール家の出身。 イギリスに旅行した際に重農主義に触れ、自領で大農園を経営したほか、 技能学校を設立するなど進歩的な考えの持ち主であり、三部会では 第二身分の中でも改革に肯定的な立場をとっていた。
339 :
1 :2009/07/13(月) 21:06:54.58 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | リアンクール公……。 | ・|・ |─ |___/ わかった。この際、貴族たちにも妥協を認めさせる。 |` - c`─ ′U 6 l 三部会を成功させなければ、ブルボン朝は終わりだ! . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
340 :
1 :2009/07/13(月) 21:07:38.72 ID:19wBNG9G0
___ _ ノ^ヽ.ノ^ヽ/^ヽ ,「´ __ -‐''"´ ̄ ` `''ヽ=、「 ̄`´ ,ノ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,ノ f ,-、ィ'^w'!::::::::::::::::::::::(´ └!{ {::::::::::::::::::::::::\ ! _,.-ー、ヽ::::::::::::::_::::,-┘ なにっ!? lzニヘ´i ̄ \:::/´,.ヽ\ . / 「レ l{ i l:::ヤl(_」 l:::::) 国王から国民議会の解散の命が来ただと!? / ,´'" __ j l.ミ' ヒ,、 .!:r′ L_,、 ,.ィ´ !`ヽ り /::`) `Lく ! ! l し':/ ! ! ! l l / ! !. V / `ー---、 l^Uヽ l_,レ'´ / / ,、| .‐''´ ̄`ヽ} ,/| _  ̄フ |` '" , _>-'┴'''''<、 ' ''フ,r‐、 ,r、 /^、--' ,. ' / /´ 、. ヽノ `く. \ シエイエス ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| はい。次の要求を飲むようにと言ってきていている。 |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. 第一に『身分別の会議を改めて開催する』こと。 ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` 第二に『租税負担の平等を認める』こと。 ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| 第三に『特権身分の持つ財産はすべて維持される』こと。 ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 第四に『国王の承認を得ない議決は無効である』こと。 l、 ,. '" ,. '´ ヽ マクシミリアン・ロベスピエール
341 :
1 :2009/07/13(月) 21:08:23.18 ID:19wBNG9G0
___ _ ノ^ヽ.ノ^ヽ/^ヽ ,「´ __ -‐''"´ ̄ ` `''ヽ=、「 ̄`´ ,ノ"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,ノ f ,-、ィ'^w'!::::::::::::::::::::::(´ └!{ {::::::::::::::::::::::::\ ! _,.-ー、ヽ::::::::::::::_::::,-┘ おいおい! lzニヘ´i ̄ \:::/´,.ヽ\ ふざけているんじゃないの!? . / 「レ l{ i l:::ヤl(_」 l:::::) / ,´'" __ j l.ミ' ヒ,、 .!:r′ 租税負担の平等以外は L_,、 ,.ィ´ !`ヽ り /::`) 認められる内容じゃないじゃないの! `Lく ! ! l し':/ ! ! ! l l / ! !. V / `ー---、 l^Uヽ l_,レ'´ / / ,、| .‐''´ ̄`ヽ} ,/| _  ̄フ |` '" , _>-'┴'''''<、 ' ''フ,r‐、 ,r、 /^、--' ,. ' / /´ 、. ヽノ `く. \ ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. また、国王はこうも言っている。 ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ
342 :
1 :2009/07/13(月) 21:09:33.81 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ \ |/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ | / | ヽ |─| l 余がこれほどまでに心を開いているのに、お前たちが協力を惜しみ、 / ー ヘ ー ′ ´^V 諸君が余を見捨てるのならば、余は真に国民の代表として、 l \ / _丿 ひとりで人民の幸福を図ろう。 . \ ` ー ´ / >ー── く 余は諸君が直ちに解散し、明朝それぞれの身分に割りあてられた議場で / |/\/ \ 討議を再開することを命ずる。 l l | l ヽ、| | ノ
343 :
1 :2009/07/13(月) 21:10:53.71 ID:19wBNG9G0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; なんて傲慢な! ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l ボクら人民の代表はそんな脅しには屈しない! l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| この中に解散の命令に同意する者はひとりとしていないぞ! |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、 ミラボー
344 :
1 :2009/07/13(月) 21:12:24.57 ID:19wBNG9G0
国民議会は解散の命令を拒絶。 彼らが退場せずに座り込みを行ったため、王の使者である式部長官ドルー・ブレゼ公 が来てもう一度解散の命令を伝えにくるが、 , ,/⌒⌒`-‐ッソ_ ノ ソ-y、ヾ、 (, ノ)^ (ヽノ τ ノ _ i/_| V^((-|_/^|_ノ 親臨会議の後、ここで審議を続けることを昨日議決いたしたので、 /|ゝiヽ、 ' __| ./ みんなの同意がなければ国民議会の解散は出来ません。 r( | | \ └‐='/_ ,,r-''⌒| | \ \_/|ヽ\ / へ\ /へ| / バイイ と拒絶され、更にミラボーが、
345 :
1 :2009/07/13(月) 21:13:04.76 ID:19wBNG9G0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; ブラゼくん。君には国民議会に議席がないんだから、 ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l 発言権もないはずだ。 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| ボクらは国民の意志に基づいてここに集合しているのだから、 |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| 銃剣の力によるのでなければ、この場を離れない。 l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、 _,.> r " 国王にそう言っておけ! \ _ r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __ .,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、 /:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、 ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、 / _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒ `-: : : : : : : : ...-''"│ ∧ .ヽ. ________ / ____ ---‐‐‐ーー \: : : : : ! / .ヽ ゙,ゝ、 / ________rー''" ̄''ー、 `、: : : .l./ V `'''ー-、__/__r-‐''"゛  ̄ ̄ \ ゙l: : : l .,.. -、、 _ ‐''''''''-、 l !: : | / .| .! `'、 | l: : l | .l,,ノ | ! !: : / '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/ l !: : r―- ..__l___ `´ l / /: : \ `゙^''''''―- ..______/_/ /: : : 頑強に拒否をしたため、貴族たちの間にも動揺が広がった。
346 :
1 :2009/07/13(月) 21:13:53.17 ID:19wBNG9G0
――6月25日。 )::::::::::::::::::::, ´ )::::::::::::::===彡::::::テ (:::::::::::::::::// ヽ:::_:::::::::::::::::i l::::l:::::ハ二)) >:::::::,.' ′ | ):::::::::::::::l i:::i:::::(、二)) て::::/ ll l | !| {::::::::::::::::| l::i:::::::::ハ〈 しl | l | | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::( !l l l l _L | |ノ rT´? | (::::::::ミ彡::::::ィ l|l ll ヽ ´ rr、 ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) | リ ハ v) l l | リ /::// | | ここは安全な場所ではないバル…… ,' ハ (_人__) U リ ,| |//´ | |. | 〉 、 lレ' | h、 | | l / || > - ィ 〃 | | l7 | | ノ' |r j / rr、 〃 | | 〈 \ | | /' ノl j/ ?ト( ノ l ( \ | | ヽヽ/ヽ j! > ´ / / ハ | | オルレアン公ルイ・フィリップ 第三身分の強い態度に日和ったオルレアン公を中心に一部の貴族が国民議会へと合流をした。
347 :
1 :2009/07/13(月) 21:14:33.94 ID:19wBNG9G0
――6月26日。 \ ,, ─── 、 / / ヽ / ─ / / )ノ )ノ )ノ i / ノ- 、 -ヽ |  ̄ 何と意気地のない奴らなの! . !___.| |. /| |ヾ | | i ヽ (ノ - 、 - ´ | 陛下、もう一刻の猶予もないわ! . /`-,、 /`─-─ ノ ノ 国王の力を見せつけましょう! ∠/⌒j. ヽ、ヽ__ //i⌒ヽ |_ノ ,┴─┴、 |_ノ | .|/ .\/ \j \j | ∫ ∫| ! ノ | | ∫ ウ キ ー ッ ! ∫ヽ__ /| |\_ / . |____| / \ ヽ ノ ( ⌒ ヽ ( ) /// .,Å、 .r-‐i'''''''i'''‐、 , ─ 、 o|o! .oio !o (_l_l_l_ j |\|`´`/|/| ヽ ⊂ノ|_, _'''''''''_ ,、 / _ | |/ ______ヽ /^)、 | | | ノ ⌒ヽ⌒ヽ| /⊃ヽ_) そうだ! | | |─| >|< |/ _ノ マリーの言うとおりだ! |__|⌒ `ー o ー| / あんなやつら人民の代表なんかじゃないぞ! | |、 /⌒ー──つ/ こうなったら軍隊を使ってでも解散させてやる! | |ヘ ヽ、(二)ノ</ | \/\// / / と、一度は軍隊による武力弾圧を考えたルイ16世だったが、
348 :
1 :2009/07/13(月) 21:15:17.47 ID:19wBNG9G0
/::::)(:::)(:::::::::::)(::::::^::::::::::\ (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::\ /::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::) (::::::::::/ ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ (:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::) (::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::) ( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::) | =ロ -=・=- ‖ ‖ -=・=- ロ=== |:/ ‖ / /ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ _________ |/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| | / .( .(● ●) )ノ / マリーたんハァハァ!! ( ・ / :::::l l::: ::: \ .) < 陛下、おやめください! ( // ̄ ̄ ̄ ̄\:\. .) \ 今、国民議会を弾圧したら .\ : )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ |::: ::::(: /.. \ 大変なことになってしまいます! \ ::: :::::::::\____/ :::::::::: / \_________ ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ \丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: / | \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: :: __/ |  ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄ ムヾ 川 /////〃〃/// / タ´`ヾリ////〃〃// .彡 / タ `"""´´´`ミ ニ 彡彡/ / 〃 J ミ ニ彡彡/ { __{(( .._ ミ ニ 彡 / そうです。 }どo ゞ‐`ヱo~ゞ ヾミ彳う) 軍隊を使って解散させたなら、 ,' / ``` りノ 民衆は怒り、大暴動を招くでしょう…… ! ({ 、 ├タ< /| ィニ‐-、 /〃リ r'´}! } __ ', / r'") ,r==、Zノ| レ三‐ -フ / <ノ / ハ {  ̄ / |リ _../ ヲ /_ ノ) \ -‐- リ /´/ 〉ー "/ー‐ ヽ |`==‐ '" ト、 ラファイエット , -ェェェiiェェェ-、 .l f^''' ー - ‐ ''' ^l i l ,' ‐-‐ ','! | l へ、‐-‐,.へ l | もはや……身分別の審議は不可能……! Ll -‐。=, '=。‐,-.L| ここは……国民議会と合流……それしかない……! ,.{ヒ| ` ´| |` ´ .|ヒ}、 _ ,. -‐|.`-l /_〈_〉_'、 !-’|ー- 、 _ , -‐ ´ _ , -‐|. l. l‘-―‐-’! | |ー- _ ` ー- 、 i |-‐ ´ | |`ー- ニ - ‐' ! | ` ー-|ヽ ! | | .| >< | | | l 現状を的確に把握していた者たちは、民衆の怒りに火をつけて革命が起きることを危惧し、王を諌めた。 そして国王もまた、一度は決意しかけた武力衝突が引き起こす事態を悟り、及び腰になる。
349 :
1 :2009/07/13(月) 21:17:18.62 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ……そうだな。 | >|< |─ |___/ 要求に屈しては王権の弱体化をさらけ出すが、 |` - c`─ ′U 6 l それしか手はないか……。 . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | , -── 、 / \ / ヽ ( /( ( /\ | そ、そんな…… `mn mn ヽ⌒ i これではブルボン朝の l l l l l l l !、∩ _ノ⌒\ 威信は地に堕ちてしまうわ! ヽ jヽ ノ ノ \ _ヽ u |ー| ヽー |//^ヽ どうかご再考を! u | |7`| |/ /| | l´|/| / | ヽ__ ノ|. ヽ_ / | マリー・アントワネットの願いも虚しく、6月27日、ルイ16世は説得を聞き入れた。 ついに聖職者と貴族が国民議会と合流して一同に議論することが実現したのだ。
350 :
1 :2009/07/13(月) 21:18:20.51 ID:19wBNG9G0
しかし―― .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ ……だけど、マリーの意見も一理ある。 /_____ ヽ 呼び寄せた軍隊はそのままにしておくよ。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 3万5千の外人部隊はヴェルサイユ周辺に。 | >|< |─ |___/ 国王軍2万はパリ市内を警戒させる。 |` - c`─ ′U 6 l 国民議会が不当な要求をするのなら、 . ヽ (____ ,-′ 軍隊によってすぐにでも蹴散らしてやらないとね。 ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | ,... -::─::- ....、 /:::::::::::::::::::::::::::::::\ ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', さすがは陛下。 /:::::::::::::;、::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l 懸命な判断ね。 L;:::::::::/'' ヽ、::::/、 _ヽ、ハ `};へ! ` ┬'Y7ヽ ` Y ;ヘヽ | r L...._ 王に逆らう者たちには、 ,..:lヽヽじl ヾじリ ',ノ::::::::`ヽ、 然るべき処置を下さないとならないわ。 ,/:::::::`l `´ r  ̄ /´:::::::::::_;<ヾ ´'ーァへ、 ` - , ィ´ ̄`ヾ´ ,.</ `ヽァ'´`ヽァ'´/ |
351 :
1 :2009/07/13(月) 21:20:36.68 ID:19wBNG9G0
その頃パリ市内―― ____ / \ / ─ ─\ / U (●) (●) \ | (__人__) | ヤ、ヤラナイオ…… / ∩ノ ⊃ / 何だか怖そうなお兄さんたちが、 ( \ / _ノ | | パリ市内のあちこちにいるお…… .\ “ /__| | |\ /___ /| | ノ ヽ y / \ / / / / (___)_) / ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( >)(●) 軍隊による威圧だ…… | (__人__) | ` ⌒´ノ どうやら、国王と議会が一触即発 | } に近い状況らしい…… ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
352 :
1 :2009/07/13(月) 21:22:19.71 ID:19wBNG9G0
___ / \ / \ , , /\ / (●) (●) \ 大変だお! | (__人__) | 国民議会を救うお…… \ ` ⌒ ´ ,/ . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ | `l ̄ . | | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) <おっと、下手なことを口にしたらしょっぴかれるぞ…… . | (__人__)____ | ` ⌒/ ─' 'ー\ . | /( ○) (○)\ . ヽ / ⌒(n_人__)⌒ \ ヽ |、 ( ヨ | だお……むぐっ。 / `ー─− 厂 / | 、 _ __,,/ \
353 :
1 :2009/07/13(月) 21:23:26.74 ID:19wBNG9G0
俺の我慢も限界だが、今は見守ろう。常識的に考えて。 / ̄ ̄\ / ⌒ ⌒\ ____ |::::::(●)(●) | / \ . |:::::::::::(__人__)| / ⌒ ⌒ \ |::::::::::::::` ⌒´ |/ (●) (●) \ じゃあ、家に帰ってエロ同人の「オルガン」 . |:::::::::::::: } | (__人__) | を呼んで、聖職者タイムだお。 . ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/ 家の中のシコシコまでは監視されないお。 ヽ:::::::::: ノ | \ /ヽ三\´ | | | | -―――――|:::::::::::::::: \-―┴┴―――――┴┴――
354 :
1 :2009/07/13(月) 21:24:26.20 ID:19wBNG9G0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,;;;;;;;;ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,';;;;;;;;;;;、;;;;;;;";;;;;;;;;;;'';;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;|;;;;;;;..ィ;;;;;;;;|;;;;;;;;i、;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;|;;;;;;;..;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;i、;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;ヽ ;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;ヾ;;;;;;;;;|;;;;/;;;;;;;|;;;;;;;;;;;、;;;;;;;;;;;;;;|;;;ヽ;;;;;;;ヽ 大変だ! ノ;;;;;;;;;;|;;;、;;;;;;;;;;;;;|;;;;;、;;;;;;;|:丶;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;|;;;;;;;;;;;;ヽ;;l 国王は国民議会を信用していない…… /;;;;;;;|;;;;;,,;;;;;;;;;;|;;;|.::::::|;;;;丶;;|;、|;;、;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;;;|;;;:::;;ヽ;l l;;;;;;|;;;;;;;;|;;;,;;l,;;;i;;;|;;;|;;;|;;;;;|;;;;;|;;;ヽ;;ヽ;;;;;;;|;;;;ヽ;;;;;;;|;;;;;;|;;;;;;ゝ 軍隊による威圧で、こちらの動きを l;;|;;;;|;.;ヽ;;;|; ;;;|;;;|;;|;;;| ;;| .;;|;;;;;|;;;;;|;;;;;;| ヽ;;;;;|;;ヽ;;;;;;|;;;;|;;;;; 封じ込めようとしている! l;;|;;;;|,:::ヽ;;;ゝ:::ヽ;;|ヽ|::;;|:: .;;| ;;;|.;;;;| ;;;l::::::::ヽ;;|;;;;;;;;;;|;;;;|;;;l l;;;;|;;;;|;;ヽ::::::テr‐z、;|:::::::::::;|::;;| ;;;| ;;l:::;;|:::::::::.ヽ;|;;;;ヽ;;|;;;|;,! ヽ,,,;|;;;|;;;ヽ::!_ゝ_フヽ::::::;;;;:::|:::;|::::ハ__フ }〉、 ::::;;l;;;;;;;;;;|;;;|;l l;;;;;;|;;|;;;l::::::` ̄"´::::::::::::::: `::^ ̄""´ ::::::::::|;;/|;;;;|; .ヽ;;;|ヽ;ヽ::::::::::::::::::::::: l;;|;;;ノ ヽ;;;;;ヽヽ:::::::::::::::::::::: ノ;;;ll ヽ;;;::::::::::::::::::::::::::: U l;;/ ヾ\::::::::::::::::::::` ´ /;l;| ヽ;;ヽ:::::::::::::::::::::: /;;;;l;l l;;;;ヽ::::::::ヽ ̄ ̄ゝ /;;;ゝl ...|;;ヽ;ヽ:::::: ̄ ̄ /‘":、!; ill゙゙'|l゙l ヽ::::: ̄ /llllll!l゙゙,l
支援
356 :
1 :2009/07/13(月) 21:25:11.74 ID:19wBNG9G0
_,ノ‐''''''^^^¨¨¨⌒ ̄⌒^^''¬-、,_ ._v-''¨` .,,vー─-、 .,,vー─-、 .¨'ーu_ _ノ'″ ./′ ¨┐ ./ ゙┐ .゙'┐ ,/′ ./ ̄''''-¬,,,,__.ミ .i |,,,,___ ..) ゙\ ,/′ λ | ( ・ )| } .¨'ーu,, | \ ./′ 八,、-ミ.ノ‐''''''^^ ̄./¨レ .人,_ ミ .,ノ′ ._ノU' \_ ._,rlト冖へy _/ ¨'‐u .゙lr .,i′ /ー-v、.,,_ ¨^^¨´〔 〕.¨^^¨′ __.,、 ゙\. { 〕 ./′ .⌒''''' \,,,,,,ノ′ v-ー'''¨ .λ ゙┐ } | ノ .λ───ー } __,,.,、v;(_)ー'' {..] | :| | | .! ` .}} なんだって!? } .| .U-:;:冖^ ̄ .| ¨¨¨¨¨ ̄¨¨′ ミ} そんなことボクが許さないぞ! .| .} _,,,,,vvl''''¨¨|^^⌒|¨¨''''lvv,_ } 兵を退くようにルイ16世をどやしつけてやる! ). . 〕 ,,、-v~| .| | | |''T^i-,,_ / .{ ). ., r'z::''''~゙(~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~~`^^^^''''¬;;;_ ノ ミ. `i, , `'' / ゙). `i, .,ノ λ \ }, ′ . / | | . \ \ . ,/
357 :
1 :2009/07/13(月) 21:26:26.30 ID:19wBNG9G0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ 外国人部隊と国王軍を合わせた5万5千の兵が /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ パリとヴェルサイユを軍隊の宿営地と変貌させた! /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l 政府は民衆の大規模な暴動を懸念していると言うが、 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| それにより国民議会は不当な圧力を強いられている!! |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l しかし、パリ市内がそのような現状に陥ったのは、 ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l 政府が我々に対し、武力行使を用いようとしたからに他ならない!!! / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
358 :
1 :2009/07/13(月) 21:28:33.32 ID:19wBNG9G0
, − 、 /⌒\ /___ヽ_ l /´ ______\ | / / へ / ヽ V / /⌒ ⌒ ヽ l l | | ゚| | |゚ | l ああ……! . | l ー oー | 何と雄弁なんでしょう! l | ) l ヽ ヽ ⌒ー ´ / >━━━━,-、━ く / / ヽフ ヽ ヽ アンヌ・ルイーズ・ジェルメーヌ・ド・スタール(1766年 - 1817年) 財務長官ネッケルの娘。スタール夫人。 この時20代前半。 共和国への情熱を持っていた彼女は、このミラボーの演説に感動し、 ますますその情熱を傾けていくことになる。
359 :
1 :2009/07/13(月) 21:29:16.10 ID:19wBNG9G0
_,,,,,--―――--,,,,_ . ,r-‐'´r-―-、;;;;;;r-―-、;;;``ヘ ,〆;;;;;;;;;/``ゝ、 ∨ _,,-''´ヽ;;;;;;;;;;\ /;;;;;;;;;;;;;;l `''-l-''´ l;;;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;;;;;;;;_,,,l ・ ∧ ・ |_;;;;;;;;;;;;ヽ /;;;;;;;;r-'´ ヽ、 ,ノ-ヽ、__,ノ `ヽ;;;;;;;; もし、そのような状況下で民衆や、 ,';;;;;;;/ ` ̄´(;;;;o) ヽ;;;;;;;l 彼らの不平を救おうとしている国民議会 l;;;;;/  ̄ ̄ ̄ /::::::::ヽ  ̄ ̄ ̄ l;;;;;;| に対して軍隊による暴力が向けられた場合、 |;;;;l ――― (:::::::::::::::) ――― |;;;;| 民衆は騒ぎ出すだろう。 l;;;;| ,,,- ` ̄ ̄´ ー--,,,,__ |;;;l ,r-―-、 i;;;l -‐'''´ ,r'´ ̄`ゝ―'''´ ̄ ̄`ヽ l;;;l だが、それは決して我々の責任ではない。 / ヽ ',;;;l /;;;;;;_,r-―――--、;;;;;;;;;;ヘ i;;;l 民衆は、彼らに残された唯一の希望が l /`ゝ、;;l {;;;;;r'´::::::::::::::::::::::::::::::ヽ;;;;;;;;;| /;;/ 失われるという恐れを感じた時、 ヽ /:::::::::::::::ヾ ヽ;;;l::::::::::,r-――-,,,_ l;;;;;;;;ノ /;;/ どうして動揺せずにおられようか!!! ゝ::::::::::::::::::::::::::ヾ: `ー'''´ `ー''´ // l:::::::::::::::::::::::::::::::::ム-―――――――――――ァ-、
360 :
1 :2009/07/13(月) 21:30:09.61 ID:19wBNG9G0
, − 、 /⌒\ /___ヽ_ l /´ ______\ | / / へ / ヽ V / /⌒ ⌒ ヽ l l | | ゚| | |゚ | l ブラヴォー! . | l ー oー | おお……ブラヴォー! l | ) l ヽ ヽ ⌒ー ´ / >━━━━,-、━ く / / ヽフ ヽ ヽ , ─ 、 / ⌒ \ / \ / ヽ / , −´  ̄ ̄ ̄ ─ 、| / / , ───── \ | / / ヽ / / |/ / ⌒\ /ヽ ヽ / / / ヽ l / ヽ l / ヽ / l / / ⌒ヽ /⌒ヽ l / | l | (‘l | |(‘l | | フランス国民は、初めて / | | l l _ l l l このような大衆的雄弁を聞きました。 / / l | ` ー ´ (二) ー ´ | 彼の雄弁は、状況の重大さのために、 / l l ___ ! 本来の力よりも強力になり、 / / ヽ ヽ ヽ/´ l / 革命を救ったのです! // lヽ ヽ ノ─-、 ノ / // /ヽ\ ヽ /____ノ_ / / / / \` ー` ‐─────── イ /
361 :
1 :2009/07/13(月) 21:30:57.09 ID:19wBNG9G0
______ / . ,−、 ,− \ / __| ―|― | ヽ / `−●-´ \ .| しかし、その責任は国王にはない。 | / ──. .| ──ヽ| 責任があるのは「不幸な処置を進言する者たち」だ。 | ── | ── .| , . | . ──. | ──. | 彼らはこうした処置が王権の安全に及ぼす影響を予測しているのだろうか。 ヽ . | ____|__). / あらゆる国民の歴史において、いかにして革命が始まり、 ヽ ', / それがいかなる作用を及ぼすか研究したことがあるのだろうか…… ┝━━━━(t)━━l ./::/::::::::/:::l:li:::::::::l:::::l::::l::::::l::::::::l::::::::::::l:ヽ::::::::l:::l::', /:::::::::::::::|::::|:::l:::::::::l:::l::::l、:::::::l:::::::::::::::l::::|、:l:::::::::l:::l::l .l::l:::l:::l::::::l:::::|:::::l、::::::::l:::l::::::::::::l:::::::::::::::l:::|、::l:::::::::l::i:::| l::::::l::::l:::::l::l::::l、::::l:、ヽl::lヽ::::::::::::l::::::::::::::l:::|:::::l::::::::|::i|:| |l:::::l:i:l:l::::ト:::ヽ:l`ヽ、://::::::ヽ::::::::l:::::::::l:l::l::|::::::l::::::::!:::i:| |トl:::::il l、::ilヽ、:::l-‐,..-ュォ-、:::ヽ:::i|:::|:::l::l:lll|ヽ:::l:::l::::::::l:| | ヽ::::il kァ、 、` - ' `‐'′ /ハl:::l:::l::l:::|::l| l:::::::l::::::ト|. (なぜそこで国王を擁護する……? ヽ ヽ、i `7 ´ // |ト:::l/l::::::| }:::::::l::::i| | 軍隊の指揮権を持つのは国王なんだぞ……) ヽ .l/ ||:/ .ヽ::l _ノl:::::::l::::i| ` ヽ、 - l 〉l、|:::::|i::::::l::::| ヽ` / .li:::lト:l::::l:l| ヽ ‐、ニ= ‐ / lヽl-ヽl::l| ヽ ー / ,. r '´ ヽ、 l、 ,. '" ,. '´ ヽ ミラボーの演説により、軍隊の前に怯んでいた者は奮い立ち、 立憲制を望んでいた穏健派は決意を固くし、 民主・共和派は改革を達成するためにも、それらの勢力と団結する意志を強めた。
362 :
1 :2009/07/13(月) 21:31:44.56 ID:19wBNG9G0
――1789年7月6日 〃 i, ,. -‐ r' ィ=ゝー-、-、、r=‐ヮォ.〈 / ! :l ,リ|} |. } / .ふふふ . {. | ′ | } l レ-、{∠ニ'==ァ 、==ニゞ< | 三部会の混乱からわかるように、 !∩|.}. '"旬゙` ./''旬 ` f^| | l(( ゙′` ̄'" f::` ̄ |l.| | 王権に群がり、不当な利益を . ヽ.ヽ {:. lリ | . }.iーi ^ r' ,' ノ 享受している貴族どもを !| ヽ. ー===- / ⌒ヽ . /} \ ー‐ ,イ l 排除しなけきゃあならない。 __/ ‖ . ヽ、_!__/:::|\ ヽ ______ / . ,−、 ,− \ / __| ・|・ | ヽ / `−●-´ \ .| そのためにも、我々国民議会は新たな憲法を制定し、 | / ──. .| ──ヽ| 絶対王政から立憲王政への変革を目指す必要がある。 | ── | ── .| ', . | . ──. | ──. | ヽ . | ____|__). / ヽ ', / ┝━━━━(t)━━l こうして憲法委員会が設立され、シエイエス・ミラボーの主導もとで穏健な「立憲議会制」を目指すことにした。 ――が、その期待は7月11日、一気に崩れることになる。
363 :
1 :2009/07/13(月) 21:32:42.67 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ ……ネッケル。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 今、パリ市内は騒乱目前の状態となっている。 | ─| ・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l 何故だかわかるかい? . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
364 :
1 :2009/07/13(月) 21:33:45.24 ID:19wBNG9G0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | それはもちろん、 l ノ( 、_, )ヽ | 第三身分を代表する国民議会と ー' ノ、__!!_,.、 | 我々、政府が、改革の方針を巡って、 ∧ ヽニニソ l 対立をしているからでしょう。 /\ヽ / 当たり前じゃないですか!! / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ネッケル
365 :
1 :2009/07/13(月) 21:34:48.04 ID:19wBNG9G0
, -───- 、 /⌒ \ / ヘ ヽ ヽ、( ( ( \\ ヽ ト/^ヽ ー/⌒ヽ ヽ | | |(゚)| |(゚) | | ! あの者たちの代表者たちは、 / ヽ__j ヽ._ ノ ⌒ヽ/ 「市民軍」なる自衛組織を作って、 l ヽ U ( !⌒\ 国王の軍隊に抵抗しようと考えているわ。 ! `ー── ⌒ヽ .__ノ ヽ \ \ ノ イ 、 ヽ、_ヽ まったく、嘆かわしいったらありゃしない……。 ヽ、 _ー_ / ノ |\ / \._/ ノ ヽ /\/ \/ l | | | | | | | | ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | l ノ( 、_, )ヽ | は、はあ…… ー' ノ、__!!_,.、 | (また、この王妃の口出しか……) ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
366 :
1 :2009/07/13(月) 21:35:46.77 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ ボクはね、悟ったんだよ。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 貴族たちはもちろんのこと、 | ─| ─ |─ |___/ 人民の名を語る簒奪者どもも、 |` - c`─ ′ 6 l 王権の弱体化を一心に願っている…… . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | ミミ ヽヽヽヽリリノノノノ ミ ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l i''" i彡 .| 」 /' '\ | ,r-/ -・=-, 、-・=- | l ノ( 、_, )ヽ | そ、そのようなことは…… ー' ノ、__!!_,.、 | (まあ、確かにそうかもしれませんがね……) ∧ ヽニニソ l /\ヽ / / ヽ. `ー--一' ノ/ヽ
367 :
1 :2009/07/13(月) 21:36:34.29 ID:19wBNG9G0
.,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ …… | ─ 、 ─ 、 ヽ | | ………… | ─| ─ |─ |___/ …………………… |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ ……ネッケル。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | 貴様を財務長官の座から罷免する。 | ─| ・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 l 簒奪者どもへの見せしめだ! . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | |
368 :
1 :2009/07/13(月) 21:37:24.47 ID:19wBNG9G0
ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | ちょ――!? l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| マジっすか!? ー' u ノ、__!!_,.、 | ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う
369 :
1 :2009/07/13(月) 21:38:54.81 ID:19wBNG9G0
,... -::─::- ....、 /:::::::::::::::::::::::::::::::\ ,:'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', /:::::::::::::;、::::::::::::/ヽ:::::::::,_::::::::::l 後任はプルトゥイユよ。 L;:::::::::/'' ヽ、::::/、 _ヽ、ハ `};へ! ` ┬'Y7ヽ ` Y ;ヘヽ | r L...._ あの者はわたくしの意向に従ってくれるわ。 ,..:lヽヽじl ヾじリ ',ノ::::::::`ヽ、 ブルボン朝を守るために積極的に協力してくれるもの。 ,/:::::::`l `´ r  ̄ /´:::::::::::_;<ヾ ´'ーァへ、 ` - , ィ´ ̄`ヾ´ ,.</ `ヽァ'´`ヽァ'´/ | ミミ ヽヽヽヽリリノノノ ミu ,,、,、,、,、,、,、,、、 彡 l u iiiii u u u|||i | 」|||u ⌒' '⌒u| ,r-/||||||<・> < ・> | (そ、そんな――!! l |||u u ノ( 、_, )ヽ u| もう、革命は終わりかよ!?) ー' u ノ、__!!_,.、 | ∧ u ヽニニソ l /\ヽ u u / / u ヽ. `ー--一' ノ/ヽ ノ7_,,, 、 / u(⌒、"⌒ソ⌒ヽ─ '"u `、 ( ィ⌒ -'"",う ネッケル罷免はパリに住む多くの人間に衝撃を与えた。彼自身は既に財政改革になんら 期待の持てない人物にも関わらず、いまだにその人望は衰えてはいなかった。
370 :
1 :2009/07/13(月) 21:39:53.03 ID:19wBNG9G0
更に、国民議会がパリの民衆と協力するのを恐れた国王は次の一手を打つ。 .,Å、 .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 o| o! .o i o !o .|\__|`‐´`‐/|__/| |_, ─''''''''''''─ ,、 / _ /_____ ヽ 余は、議会の自由を守るために連隊を召集した。 | ─ 、 ─ 、 ヽ | | もし、それで議会が自己の安全について不安をいだくのならば、 | ─| ・ |─ |___/ 余は議場をノワイヨンまたはソワッソンに移す用意がある。 |` - c`─ ′ 6 l . ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ / |/\/ l ^ヽ | | | | ノワイヨンとソワッソンは東部国境を守る軍団の中心地であり、パリから東北に90キロも離れていた。 これでは民衆の声は議会に届きようもなく、国民議会の議員たちを守るすべもなかった。
371 :
1 :2009/07/13(月) 21:40:46.23 ID:19wBNG9G0
だがここで、別の方面でネッケル罷免を危惧する者たちがいた。 ,..-──- 、 / : : : : : : : : : : \ / : : : : : : : : : : : : : : :ヽ ,!: : : :,-…-…-ミ: : : : : :', ネッケルが罷免!? {: :: : i.'⌒';;;;;;'ー i: : : : : :} おいおい、新しい財務総監は借金を踏み倒す気じゃないだろうな! . {: : : | ェェ ェェ |: : : : : :} クーポン持ってきても借金は割引しないぞ、この野郎! { : : | ,.、 |: : : : :;! .ヾ: : i .r‐-ニ-┐ | : : : :ノ `イ! ヽ 二゙ノ イゞ‐' ノ` ー一'´, ‐'ヽ / ! _, ‐" _ ! .,レ‐''´ _, -' !、 . // ,| . , -'´ __ ! ネッケルの信用で国債を買っていた金融業者やブルジョワは国庫の破産が宣言されることを懸念した。 だが、相場は当然のごとく反応し、銀行の手形は暴落。銀行は取引所の閉鎖をせざるをえなかった。
372 :
1 :2009/07/13(月) 21:41:43.54 ID:19wBNG9G0
_______ /: : : : : : : : : : : : : : : \ /:: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::丶 チャキ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ /| / : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::: : ヽ /! | /: : : : ; : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :; : : : \ ! ! | ;;:!: : : : : : : :/-・・・――・・・―ミヾ; :: : : : :ヾ -──|┼|─‐-/ : : : : : : :ノ ミ,: : : : : : : ;; ドナルドマジックで / -─┼|┼‐-、,,!;; : : : : : : I /~ : ;’\ I,: : : : : : : :,, 消してやるよ……! ./ .// ̄ ! ! |`ヽ {:: : : : : : : | |! ii/ |: : : : : : : :} / . ! ! | {:: : : : : : ::| エエ;;;;;;;;;;;;エエ |: : : : : : : :} r‐-、 |┴| {: : : : : :: ::| |: : : : : : : } ト-イ /^Y´\ {: : : : : : :| ,,丶 |: : : : : : ,,.! |-‐!/o/´\o\ ヾ: : : : : :| − |:: : : : : ノ 入 /o/ \o\ ヾ: : : :i /゛――゛'l |: : : : / _( /\/\ 入o\ ゞ彳 |  ̄ ̄ ̄゛| イゞー ( \__)/`ァ─‐' /\/__/|\ ` ̄ ̄ ̄ /| \__ (`ー-r'ヽ / r‐' ̄ ̄/ | \ ____/ ト、 \ ̄`\ `r‐‐' _/ / ト、 / ∧ \ \ /\ / ト、\ // ! `ヽ そして抗議の意味をこめて兵士たちに金をばら撒いて市民軍に参加させ、その中には行員を率いて市民軍に参加した者もいた。
373 :
1 :2009/07/13(月) 21:42:30.04 ID:19wBNG9G0
――7月12日正午、パレ・ロワイヤル / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( >)(●) . | U (__人__) た、大変だ! | ` ⌒´ノ 国王がネッケルを解任したぞ! . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \
374 :
1 :2009/07/13(月) 21:43:21.27 ID:19wBNG9G0
____ / \ ( ;;;;( / ─ ─__\) ;;;;) / (●) (● /;;/ | (__人__) l;;,´| ネッケルの解任…… / ∩ ノ)━・'/ そういえばそんな人もいたお…… ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ / ____ / \ ( ;;;;( / _ノ ヽ__\) ;;;;) / (─) (─ /;;/ だけど、あんな人に期待をさせておいて、 | (__人__) l;;,´| 何にもできなかった無能の解任なんて、 / ∩ ノ)━・'/ どうでもいいお…… ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | \ /___ /
375 :
1 :2009/07/13(月) 21:44:30.47 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( >)(●) なに言っているんだ! | (__人__) | ` ⌒´ノ パリ市民の人気も高いネッケルを解任したってことは、 | } 国王が、俺たちに対して敵意を見せているってことだ。 ヽ } それはつまり、国民議会との対立も辞さないってこと ヽ、.,__ __ノ でもあるんだ…… _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 ____ / \ / ─ ─\ / U (●) (●) \ | (__人__) | 王様と国民議会の対立!? / ∩ノ ⊃ / それはマズいお…… ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | 国民議会は、ヤルオたちのことを考えてくれる |\ /___ /| 大事な人たちの集まりだお…… | ノ ヽ y / \ / / / / (___)_)
376 :
1 :2009/07/13(月) 21:45:13.47 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( >)(<) そうだ! | (__人__) | ` ⌒´ノ だから、俺たちは国民議会を守らなきゃならない! | } ヽ } だけど、俺一人の力じゃどうにもならない…… ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、
377 :
1 :2009/07/13(月) 21:46:02.35 ID:19wBNG9G0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <き、ききき聞け! ヽ ( о ) U | し、ししし市民諸君! ヽ U ノ / \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ デムーラン
378 :
1 :2009/07/13(月) 21:46:43.55 ID:19wBNG9G0
____ / \ / ─ ─\ あ、あれは―― / (●) (●) \ 以前見かけた挙動不審者…… | (__人__) | テーブルに立ち上がって何をするつもりだお…… \ ` ⌒´ /
379 :
1 :2009/07/13(月) 21:47:44.49 ID:19wBNG9G0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <ネ、ネネネッケルの、かか解任は、国民に対する、ぶ、ぶ侮辱であり攻撃だ! ヽ ( о ) U | こ、こここの攻撃に続いて、よよ抑圧者どもは何でもやろうとしている! ヽ U ノ / おお恐らく、今夜、わわ我ら愛国者に対する \ ├──┤ ./ サン・バルテルミーの虐殺が企てられている! \ ~~;; / \ 、_____ノ
380 :
1 :2009/07/13(月) 21:48:26.39 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | U ( ○)(○) サン・バルテルミーの――!? | (__人__) | ` ⌒´ノ 軍隊による威圧にとどまらず、 | } 弾圧が企てられているっていうのか! ヽ } ヽ、.,__ __ノ _, 、 -― ''"::l:::::::\ー-..,ノ,、.゙,i 、 / ̄ ̄ ̄ \ / \ , , /\ /U (○) (○) \ たたた、大変だお! | (__人__) | 国民議会は大事だけど、 \ ` ⌒ ´ ,/ ヤルオは善良な一市民だお! . /⌒〜" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ | ,___゙___、rヾイソ⊃ 虐殺なんてまっぴらだお! | `l ̄ 急いで家に帰るお! . | |
381 :
1 :2009/07/13(月) 21:49:07.63 ID:19wBNG9G0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <し、ししし市民諸君! ヽ ( о ) U | 武器を取れ! ヽ U ノ / 武器を取れ! \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) おお! 武器を取るぞー! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
382 :
1 :2009/07/13(月) 21:49:55.16 ID:19wBNG9G0
_ _ _ _ __!! /ミ ! 》》》 /ミ _ 》》 ∬∬ ヽ / ~~─-ヽ ヾ'' \ /〜彡 \ ヽ 〜三〜彡 U \/ .| 〜-〜彡彡 \/ |~- 〜≡三〜 \,`、v,,´,/|〜 >/~\ U / ) ,ヽ | b( <@ @ ヽ ヽ_ ヽ <武器を取れ! ヽ ( о ) U | シャン・ド・マルスのドイツ人部隊は今晩にもパリに入って、 ヽ U ノ / し、ししし市民の虐殺を開始するぞ! \ ├──┤ ./ \ ~~;; / \ 、_____ノ
383 :
1 :2009/07/13(月) 21:51:08.71 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) ……よし! | ` ⌒´ノ 俺たちも武器を取るぞ、ヤルオ! . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ ____ / \ / _ノ ヽ、_ \ / o゚((●)) ((●))゚o \ や、やだお! | (__人__) | ヤルオは死にたくないお! \ ` ⌒´ / だから、武器なんか取らないお! / \
384 :
1 :2009/07/13(月) 21:52:01.97 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒(( ●)(●) この期におよんで何を言ってるだー! .| (__人__) /⌒l | ` ⌒´ノ |`'''| / ⌒ヽ } | | ____ / へ \ }__/ / /─ ―\ / / | ノ ノ /●)) ((●\ . ’, ・ ( _ ノ | \´ _ / (__人__)’,∴\ , ’ ぐぇあ | \_,, -‐ ''"  ̄ ゙̄''―---└'´ ̄`ヽ/ > て .| __ ノ / ( ヽ _,, -‐ ''" ̄ヽ、 ̄ `ー'´ / r'" ̄ \ , '´ / .| \ ( / | \ \ / |
385 :
1 :2009/07/13(月) 21:53:28.96 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒(( ●)(●) もう、他人任せにしていられる . | (__人__) 状況じゃないだろ! | ` ⌒´ノ 常識的に考えて! . | } . ヽ } 俺も武器を取る! ヽ ノ ヤルオも自由のために武器を取るんだ! / \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE | ドンッ! `ー、_ノ 煤@l、E ノ > レY^V^ヽ
386 :
1 :2009/07/13(月) 21:54:24.75 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ /ノ( _ノ \ | ⌒(( ●)(●) もう、他人任せにしていられる . | (__人__) 状況じゃないだろ! | ` ⌒´ノ 常識的に考えて! . | } . ヽ } 俺も武器を取る! ヽ ノ ヤルオも自由のために武器を取るんだ! / \ |i / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE | ドンッ! `ー、_ノ 煤@l、E ノ > レY^V^ヽ
始まってた。支援。
388 :
1 :2009/07/13(月) 21:55:39.22 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ / (○) (○) \. …… | (__人__) U | ………… \ ` ⌒´ / / \ / ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ / (●) (●) \. ……ヤラナイオ。 | (__人__) U | こんなヤルオでも、力になるのかお? \ ` ⌒´ / ヤルオは内弁慶で、弱虫だお……? / \
389 :
1 :2009/07/13(月) 21:57:07.17 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) . | (__人__) ……当たり前だ。 | ` ⌒´ノ みんなが協力して自由を勝ち取るんだ。 . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ / ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ / (●) (●) \. …… | (__人__) | ………… \ ` ⌒´ / / \
390 :
1 :2009/07/13(月) 21:57:53.22 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::─三三─\ /:::::::::(○)三(○):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l わかったお…… |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤルオも武器を取るお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| 吃音のデムーランが懸命に演説を行う姿は観衆の心を捉えた。 そして、ネッケルの服の色である緑を目印とするため、彼がマロニエの木の葉をひきちぎり、 自分の帽子につけて革命に参加する証とした際には、熱狂した観衆が我先にとマロニエの葉をちぎり、 木という木を丸裸にしてしまうほどであった。
391 :
1 :2009/07/13(月) 21:59:02.56 ID:19wBNG9G0
――7月12日PM13:00〜 ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) ネッケル万歳〜! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ ヽ、人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人 、) _) オルレアンちゃーん! お、おーっ、オアアーッ!! オアーッ!! ) ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y || |! / / || | / / オアーーッ ,-‐-、 / / ,. - ─- 、 |_!_!ュ } / / ノノノノハヽ `'}‐┴、 オ、オォォォーッ!! i ,-、_{___ l' ,. -─- 、 { ̄`{ / } | r} ` / -' | |`i / ,ヘr^、 | }_, ,! -‐- 、 / { 'ァ' `ー'/,_ )!/リノ二二jノノ`i, / _i ,-ソ 、 ノ/ニ| `i// - r {⌒ / |__∠__,へ / ̄ ̄ヽ ,-rrr、 /#\ 、 `='ノ iニij ,ニ゙ | `i /| r、/__,| ̄/ ノノノij iっ,!,!,! \#i\  ̄,ノ`i ヽ |r┼-、 i' v{_ (__ハ_! | _ノ^i'_フ'i,! `i { \i#|\==|/`|\\`ー| ´|ニ、ヽ | i ` ,.-i{ }、|- ,-'i |\_|> \|ヽ } ノ i \ | 〉' `ー'/ ,<j 二ノ /ソ ヽ._`ファ-ァr{`ー-1 O|/ |l/ i ノ´| / /_ノ\\ "{ヽ /i「|i、rr、/|ヘ! /ノ | | リ /∧ V_i/ ヽ_|\ノ|ヘ !| !|.| | |/ |-── ' |0` | / ヽ_/|\ 、 `| {| |゛゛| | | | /ノ | \ リ | ノ ri ノ | パレ・ロワイヤルでデムーランの演説を聞いた観衆は徒党を組み、 ネッケルとオルレアン公の胸像を先頭に行列を作ってパリへ行進を開始した。 その数――約6,000!
392 :
1 :2009/07/13(月) 21:59:55.22 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 凄いお…… \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// これが民衆の力なのかお…… /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// これなら世界を革命できるお! /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) ……ああ。 | ` ⌒´ノ /l 民衆の怒りはここまでだったとはな。 . | } // 正直甘く考えていたぜ。常識的に考えて…… . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
393 :
1 :2009/07/13(月) 22:00:57.29 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // このまま一気にチュイルリー宮殿に行って、 \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 王様に軍隊の解散を要求するお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) 待て! | ` ⌒´ノ /l ドイツ人傭兵部隊だ! . | } // くそっ……奴ら、完全に武装してやがる。 . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
394 :
1 :2009/07/13(月) 22:02:05.92 ID:19wBNG9G0
, -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `i | 第三身分の乞食どもが…… / ヽ | | 王家に刃向かうとは、百年早いわ! | , へ、 ii ,.、| ∠ ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | | ランベスク侯 ブルボン朝の貴族。ドイツ人傭兵を率いる隊長。
395 :
1 :2009/07/13(月) 22:02:57.77 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 今のヤルオは、無双モード発動中だお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 相手が武器を持っていようが、怯まないお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// 愛と自由の戦士ヤルオZ(ゼーット!!)だお! |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) その意気だ! | ` ⌒´ノ /l ドイツ人どもはパリから出て行け! . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
396 :
1 :2009/07/13(月) 22:03:57.11 ID:19wBNG9G0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) ドイツ人は消毒だ〜! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ パリへ行進をしていた民衆は、怯まずに軍隊へ投石を開始した。
397 :
1 :2009/07/13(月) 22:04:39.24 ID:19wBNG9G0
, -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ノ L `i | おのれ! ⌒ ヽ | | この貪百姓どもが! | , へ、 ii ,.、| ∠ 司令官より許可は得ている。サーベル隊、切り込め! ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | | / ̄ ̄\ / \ / | U ( ●)(●) . | (__人__) くそっ! | ` ⌒´ノ /l さすがは職業軍人だ…… . | } // 手強いぜ! . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
398 :
1 :2009/07/13(月) 22:05:47.98 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 大丈夫だお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 正義はヤルオたちにあるお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// みんなの力で押し返すお! /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
399 :
1 :2009/07/13(月) 22:07:40.09 ID:19wBNG9G0
-=三 =-=三 / ̄\ | | \_/ヽ そうだ! \ -= =-=三=/  ̄  ̄ \ その通りだ! -=三= / ::\::::ノ\ / < ●>:::< ●>ヽ 応援に駆けつけたぞ、二人とも!! | (__人__) | -=三 =-=三 =-=三\ ` ⌒´ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| -=. =- =..- . .| ワゴン号 | .二三 | | |______________| ◎ ◎  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄\ / \ /\ ____ |::::::(●)(●) | / \ . |:::::::::::(__人__)| / \ / \ |::::::::::::::` ⌒´ |/ (●) (●) \ オ、オプーナ先生! . |:::::::::::::: } | (__人__) | . ヽ:::::::::::::: } \ ` ⌒´ _/ そ、それに、兵士も一緒に!? ヽ:::::::::: ノ | \ /ヽ三\´ | | | |
400 :
1 :2009/07/13(月) 22:09:16.94 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | フランス人民の境遇を憂えるのは知識層のみにあらず! \_/ ノ L__|___ ⌒:::\:::::/::\ 兵士の中にも、民衆のために軍を抜け出す者もいる。 / <●>::::<●>\ さあ、仲間を助けるぞ! / (__人__) \, ,. ‐- .. _ | |::::::| | / __ `` ー- 、 | |::::::| | , ィ/ ゝヽ ̄ヽ ー- ' \ l;;;;;;l /" _ / { {ヽ、_ ヽ' ノ_,.〉 \ `ー' \_ -ァー- 、_ ... -‐ ' ヽヽ、 `>、..ノ=┘ /j >-‐ ' ´/ / / / _ノ \ `ー '! , -‐ 7´/{⌒| / _/ j >‐' / / //| 〉‐f/ \' ! , -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `i | くっ…… / ヽ | | ここは一先ず退却だ! | U , へ、 ii ,.、| ∠ ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | | 民衆側は多数の死傷者を出したものの、武装した市民と、軍を抜け出してきたフランス兵の応援により、 ランベスク侯率いる軍隊を撤退させることに成功した。
401 :
1 :2009/07/13(月) 22:09:58.66 ID:19wBNG9G0
γ⌒) )) / ⊃__ 〃/ / ⌒ ⌒\ γ⌒)( ⌒) (⌒) \ ∩⌒) / _ノ :::⌒(__人__)⌒ 〃/ ノ ( <| | |r┬( / / )) 凄いお!ヤルオたちが追っ払ったお!! ( \ ヽ \ _`ー‐' /( ⌒) / / ___(⌒ヽ /⌒ ⌒⊂_ ヽ (⌒ヽ∩/( ⌒) (⌒) |(⌒ヽ ヽ ノ| :::⌒(__人__)⌒ ::| ⊂ `、 \ \ )┬-| / /> ) )) もう、ヤルオたちは弱い民衆じゃないお!! (( (⌒ )、 ヽ_ `ー‐' ,/ / / \ \ / ヽ_ ノ (
402 :
1 :2009/07/13(月) 22:10:45.11 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<●>::::::<●> \ | (__人__) | いや、まだスイス人傭兵隊がいる。 \ ` ⌒´ / 部隊には最新の武器が配備されているから、 /,,― -ー 、 , -‐ 、 ドイツ人よりもよっぽど強敵になる! ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー'
403 :
1 :2009/07/13(月) 22:11:46.50 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / ― ― | U ( ●)(●) . | (__人__) しかし、オプーナ先生。 | ` ⌒´ノ /l どうして先生が、このような抗議活動に参加を? . | } // いつもなら、冷静に判断をするのに…… . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<ー>::::::<ー> \ | (__人__) | ……そうだな。 \ ` ⌒´ / だが、民衆の怒りは権利を勝ち取るためのもの。 /,,― -ー 、 , -‐ 、 「国民議会」を救うための行動であれば、私とて ( , -‐ '" ) それに参加せずにはいられなかったのだよ…… `;ー" ` ー-ー -ー'
404 :
1 :2009/07/13(月) 22:13:30.33 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l オプーナ先生……。 |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤルオも「国民議会」を救うため頑張るお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 一刻も早くチュイルリー宮殿に向かうお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| この民衆の動きに同調する者がフランス兵の中に次第に増え、これに危機を覚えたパリ司令官ブザンヴァルは、 スイス人傭兵の派遣を決定。大砲4門を装備したスイス人傭兵部隊がパリ市内へと放たれた。
405 :
1 :2009/07/13(月) 22:15:29.39 ID:19wBNG9G0
――7月12日PM17:00〜 , -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `i | 小賢しい叛徒どもめ! / ヽ | | 蹴散らしてくれるぜ! | , へ、 ii ,.、| ∠ ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | |
406 :
1 :2009/07/13(月) 22:16:23.77 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::_ノ::'::::ヽ_::::\ /:::::::::<ー>::::::<ー>:\ /::::::.///(__人__)///:::::\ /l 雑魚が現れたお…… |::::::::::::::::::::::|r┬-|:::::::::::::::::::| // ヤルオの正義の鉄槌を喰らわせてやるお! \::::::::::::::::::` ー'´::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / // /// (⌒\ /// ___ \ ヽ ( ( /⌒.三.⌒\ \\ \ \ \ /( J)三(J)\ ト\ヽ \ \ /::::::⌒(__人__)⌒::: | \ヽ うっひょおおおおwwww \ \. |r┬-| ノ ノ \ \ ヽ `ー'´ / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ // /  ̄ ̄ ̄ ̄) ) / ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/ _/ / `ー―――、 ) ノ/ ー=二三 __ノ ノノ/ / ノ/ /
407 :
1 :2009/07/13(月) 22:17:12.53 ID:19wBNG9G0
ノ L ̄ ̄\ ⌒ \ / | ( ●)(●) . | (__人__) くそっ! | ` ⌒´ノ /l 俺も負けていられないだろ! . | } // 常識的に考えて! . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ , -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `i | く、くそっ…… / ヽ | | 援軍はまだこないのか!? | U , へ、 ii ,.、| ∠ ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | | 民衆と軍隊は小競り合いを続けていたが、スイス人部隊はセーヌ川の渡航に時間をかけてしまう。 結局、日が落ち、双方が引き上げると、闇夜の襲撃を受ける前に退却をしてしまう。 この7月12日の騒動は民衆側に多数の死傷者を出したものの、小競り合いに終わり、 大きな騒動にまでは発展しなかった。 事態を静観し、騒乱によって議会の解散を期待していた政府であったが、その思惑は、はずれに終わる。
408 :
1 :2009/07/13(月) 22:18:08.29 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::/三三\\ /:::::::::(ー)三(ー):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l ふ〜……。 |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 日も暮れて疲れたお。 \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 今日はこれくらいで勘弁してやるお…… /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / ― ― | ( ●)(●) . | (__人__) そうだな。 | ` ⌒´ノ /l 今日だけでこの混乱が終わるはずもないし、 . | } // 明日に備えて休むとするか…… . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<ー>::::::<ー> \ | (__人__) | ……うむ。 \ ` ⌒´ / 民衆の熱気にあたられていないな。 /,,― -ー 、 , -‐ 、 この熱気は狂気を生む。 ( , -‐ '" ) 思考を冷却して活動に参加するんだぞ。 `;ー" ` ー-ー -ー' だが、この騒動に参加した民衆の中には、ヤルオたちのように黙って帰宅する者ばかりではなかった。
409 :
1 :2009/07/13(月) 22:19:09.66 ID:19wBNG9G0
――7月13日AM0:00〜 、_人_从_人__/ _) 入 ,..r;;: ( 人) ) ,;`ー、 | ヽ丶 _) 消 市 ヾゞ、 ゞ'´ '`´ `ヾ、 ─|─ _) 毒 税 -‐':、ゞ'`` ,l / | ヽ _) だ 取 ヾ、 ゞ;;. ,r-、 `ヾ、 ヽ、 _) l 立 , rヾ ,r!/r'ヽ '` \ _|_ _) っ 所 _,,,.,ノ、_ ヽ, `ゞ;; ;:、 /| `) ! は ,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、 `` ´;;i V^V⌒W^Y⌒ __,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、 `i;:、 オ ;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、 ,ィ 彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ ,t'´ ,.、ー、 ゝ ォ i|l; ;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´ ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r ヽ、 ,j|l;; j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ ``´ー ゙i ;;: ,r' ) ,r、 ,rヾlir'ミ, / ,;:' '´/ ー≡;i{、 /ヾr'´ ,. '`;;:、 〉ゝ r-ー-、_ ,{i=i= }i、 ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ ;:、 `' (´ `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、 ,,:' ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´ `ヾ、ヾ ' ー、 ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´ ヾ,ゞ 、 ゞ,ミ;:l;;l ,! ,!,i;;'´¨/ ;. r-‐;;'"} ``ヾ、 ノ ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l .... _,,,ィ、 i 'ヾ人 、}( / ノ ,r'i r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ ,.r'´,ィ'l、 _ィ;;、 、,.ミミ'´ ,;:'´ハ '´ ,j ,r' }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i ,jl ,l:. ヾ;'´イ'´ト、_ j (_,r'´(`'´`ー'´,ノ i; l (`'´ Y´ ,イ≡=‐-ゞ、,r' キ:. ,.彡;:、 }ヽ、'´ ` 、,;{ ゙レ ,ゝ' i;;;:: ,;:li三ミ;}jlK i ,r'"´,;ゞ、_,.イレ'゙、 ,.{ i' ) ,イ ;;;;;;jk三ミ}゙kiヾ、 日付の変わった7月13日未明、入市税の関所としてパリ市内を囲んでいた 「徴税請負人の壁」に設けられた取立所の焼き討ちが始まった。 物価高の原因として恨まれていた54の取引所の内、ほとんどが放火され、 この暴動は市内へと飛び火し、パン屋と穀物商の家が襲撃され、略奪が行われた。
410 :
1 :2009/07/13(月) 22:19:56.16 ID:19wBNG9G0
!:::::::::::::::::::::/::::/ l l ,l | | l ! ! l l l:: !:::::::::::::::/!:::/ | ! ! | / ! !_!-‐ァ l | | | ! !: !:::::::::/,-、∨ _!__, --、| ! | | ! |`r'´! l ! | | < |::://:::::::!:! | { }`゙`ト!、 ! | | !/ ! ハ | ! !: -、!'/:::::::::::ノノ! !ヽ!`T´! !| !`ト、 ! ! ! // ! ! ! |: ヽヽ:::,、:::/ィ ト、|_ァ=ァ==ミ、トl ! l ,イヽ!,イ/ l ハ | ! 〉!:/::ヽ/| | ヾ {っr⊂かミヽ| ! // /メ _// ! | ! | |:: _/∧::::::::) l! ! `┴-ニ、ノ V //〃 ヽ/'``ト、 l l l | l:: -' ヽ:/l |ヽ ! ` '´ /' _ /イ メイ ! l /:: -ヽ ヽl | l | 7っ`ヽ'´ l// j / / /レイ:: ヽ l ! | | _{ r⊂∧ ,.イ / ,イ /-イ !:: \ ヽ! | ! ! `ヽン ノ// , イ/彳 ! l::: _`ニ=| | l | l´ ,' ,イ l イl l |:::! ! !::: ::::::::::::::! |\ ! l 丶、ノ、 ノ /イ / l !| !::l l l:::/ ⌒l:::::::| !--ヽ! | `´ /´ !/! ! || !::| ! レ 、 ヽ´| ! | ! | _, '´ 〃 l l || l:::l! | `´ | ! l | !` ト __ .. -‐=ニ´、 // ! l || !::|| ! ', ', ! | ! Y´`ヽ‐、 \> //| l || ,ヽ! ! l ヽ ヽヽl l Yrゝ〉ヽ} / \l l ! | ||' / l ', この一連の動きは、偶発的に起きたにしては余りにも計画的であった。 明らかに、裏で策動する者の姿が見受けられる。その人物は、恐らくオルレアン公と思われる。
411 :
1 :2009/07/13(月) 22:21:32.36 ID:19wBNG9G0
――7月13日AM7:00〜 夜の襲撃は朝になっても続き、パリ北部のサン・ラザール修道院が襲撃され、 保管されていた食料や小麦粉が略奪に遭う。 ___ /::::::::::::::::\ /:::::ー三三ー\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l 大変だお! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 家でゆっくり休んでいたら、 \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 祭りに乗り損ねたお……。 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / ― ― | U ( ●)(●) . | (__人__) いや、オプーナ先生にも注意されただろ、 | ` ⌒´ノ /l 熱気にあてられるなって。 . | } // 無秩序な略奪は正当な行為じゃないぞ、 . ヽ } // 常識的に考えて…… ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
412 :
1 :2009/07/13(月) 22:22:13.80 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) それに、小麦粉の一部は自発的に市場に流れている話だ。 | ` ⌒´ノ /l この騒動を憂いている人間が治安当局の中にもいるって証拠だ。 . | } // . ヽ } // ただ、その程度で、この騒動を抑えられるとは思えないがな、 ヽ ノ // 常識的に考えて…… / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ ___ /::::::::::::::::\ /:::::ー三三ー\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l おお……? |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 向こうから危ない格好をした \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 集団が爆走してきているお。 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
413 :
1 :2009/07/13(月) 22:23:25.74 ID:19wBNG9G0
>>409 またズレてたorz
入市税取立所は消毒だ〜
が正しいです
414 :
1 :2009/07/13(月) 22:24:15.13 ID:19wBNG9G0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 今度は武器商人だ! ひゃっは〜!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ 自衛を理由に武器商人も略奪に遭い、銃やサーベルなどを持ち去られた。 これが翌日の大事件の些細な一因になるとは、この時、誰も気付いていなかった。
415 :
1 :2009/07/13(月) 22:25:15.21 ID:19wBNG9G0
――7月13日PM0:00〜 パリ支庁。 選挙人たちは、選挙事務を追えた後も、政治的混乱に対処するために 庁舎の一室を提供されていた。 ,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! 1 ノ 、 イ ルノ j′ 市民と軍隊との衝突はまだ続いているのか!? ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^i l ir==‐i ,! .| ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ / フレッセル パリ市長。三部会議員を選ぶ選挙人で構成された「常設委員会」の議長。 市内の治安を回復させため、軍隊と市民の衝突を避けようとしていた。
416 :
1 :2009/07/13(月) 22:26:03.58 ID:19wBNG9G0
,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! 1 ノ 、 イ ルノ j′ 軍隊が結集したら、一方的な虐殺が始まる。 ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^I 市道への侵入を阻止するために市内にバリケードを築け! l ir==‐i ,! .| ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ /
417 :
1 :2009/07/13(月) 22:26:44.85 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ l / \ | 議長! | (●) (●) | 創設された市民軍ですが、 | \___/ | 武器が足りないとの報告がきています。 ヽ \/ ノ 選挙人 市民軍 常設委員会によって編成された「選挙人資格を持つ素性の知れた市民」で構成された自衛組織。 当初は1地区200名、パリ60地区1万2千人の予定だったが、1地区800人とされ、4万8千人を組織することとされた。 納税額の少ない下層民が略奪にはしることを懸念し、まずは1万3千人が編成されたが、軍隊に対する脆弱さから 士気の高い志願者を受けつけざるをえず、結局は約5万人が編成された。 なお、この時作られた市民軍の記章は、デムーランがデモ参加者の印とした緑と、王弟アルトワ伯の色が被ることから、 青と赤のパリの色に変えら、その後、ブルボン朝の色である白を挟んで、これが今日のフランスの三色旗(トリコロール)となる。
418 :
1 :2009/07/13(月) 22:27:42.78 ID:19wBNG9G0
,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! 1 ノ 、 イ ルノ j′ 市民軍はあくまでも軍隊に対する抑止効果だ。 ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^i l ir==‐i ,! .| チュイルリー宮殿に行かせたり、 ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 武器なんかを下手に与えたら大変なことになる。 ヽ __ , _/´ ハ 今は、そのまま待機させておけ。 ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ / ̄\ l \,, ,,/ | ですが、このままだと ,┤ ト | (●) (●) | 市民軍の中にも不満が高まり、 | \_/ ヽ \___/ | 暴発しかねません! | __( ̄ | \/ ノ 何か手を講じませんと…… ヽ___) ノ
419 :
1 :2009/07/13(月) 22:28:38.71 ID:19wBNG9G0
,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! 1 ノ 、 イ ルノ j ……仕方がない。市内のパトロールを命じる。 ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^I 武器を手にした市民の暴動も危険だ。 l ir==‐i ,! .| ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 武器を提出させて、それを装備させろ。 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ /
420 :
1 :2009/07/13(月) 22:29:20.14 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i 武器を寄こすんだゴルァ! i / | i ': /ー┤ ’ | `:、 ノ 市民軍 ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) ああっ!? .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
421 :
1 :2009/07/13(月) 22:30:13.40 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ ,..ィ´ ̄`) 丶 / ´`)'´ ____ ヽ ……ぶ、武器を寄こしてください。 / :' ○ | .| ○ U i i i / | i i, ': ├ー┤ ’ | ヽ `:、 ノ ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入从_人__/し、_人_入从_人 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) わかりました!! お勤めご苦労様です!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ こうして市民から武器の提出を受けたものの、5万人の市民軍の装備をまかなうには数が足りなかった。
422 :
1 :2009/07/13(月) 22:31:03.78 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) 何とか義勇兵として市民軍に参加したのは良いが、 | ` ⌒´ノ /l 銃が足りてないぜ、常識的に考えて…… . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
423 :
1 :2009/07/13(月) 22:31:51.27 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::ー三三ー\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l ヤルオはサーベルがあれば十分だお…… |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 今宵の村正は血に飢えているお…… \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) 数が増えたとはいえ、軍隊が相手だ。 | ` ⌒´ノ /l 銃の不足は致命的になるだろJK。 . | } // . ヽ } // どこかに銃はないのか? ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
424 :
1 :2009/07/13(月) 22:32:36.70 ID:19wBNG9G0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入__人_从_人__/し、_人_入__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) どこか別の場所に運ばれたのか、兵器庫にはもう無かったぜ! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ 武器の略奪を恐れたパリ司令官のブザンヴァルが、前日に兵器庫から弾薬と武器をバスティーユへと運び出していた。 そのバスティーユでも、13日の襲撃を予想し、スイス人傭兵を配置し、武装して警戒をしていた。
426 :
1 :2009/07/13(月) 22:33:26.80 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) そ、そうか……。ありがとうよ。 | ` ⌒´ノ /l こうなったら、直接市長に武器の提出をするしかないな。 . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) そういった交渉ならお手の物だ〜! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) 市長、武器を寄こせ〜! ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ `) .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
427 :
1 :2009/07/13(月) 22:34:10.39 ID:19wBNG9G0
,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! 1 ノ 、 イ ルノ j′ 市民軍が武器を要求だと!? ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^i l ir==‐i ,! .| ……仕方が無い。 ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 300丁ぐらい、銃を渡しておけ。 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ / ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) ちくしょお〜! 市長はケチだぜ〜! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
428 :
1 :2009/07/13(月) 22:35:06.52 ID:19wBNG9G0
――7月13日PM5:00〜 ___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l 市長は民衆の味方じゃないのかお! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 武器も無かったら満足に戦えないお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// 武器は、武器はどこだお…… /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
429 :
1 :2009/07/13(月) 22:35:47.60 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ ,..ィ´ ̄`) 丶 / ´`)'´ ____ ヽ 兵器庫の武器は、バスティーユに運ばれたらしいぞ。ゴラァ。 / :' ○ | .| ○ ・ i i i / | i i, ': ├ー┤ ’ | ヽ `:、 ノ / ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) バ、バスティーユ…… | ` ⌒´ノ /l あの市内を威圧する監獄要塞か。 . | } // . ヽ } // あそこを狙うのは危険だろう。 ヽ ノ // 常識的に考えて…… / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
430 :
1 :2009/07/13(月) 22:36:29.82 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ 武器なら、恐らくは廃兵院にもある。 l:::::::::. ノ | そこにも交渉をしてみよう。 |:::::::::: (●) (●) | 少なくともバスティーユよりは安全だ。 |::::::::::::::::: \___/ | ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ / ̄ ̄\ / ノ \ | U ( ●)(●) . | (__人__) え……。 | ` ⌒´ノ /l 市長の許可はあるんですか? . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
431 :
1 :2009/07/13(月) 22:37:12.36 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ l::::::::: \,, ,,/ .| 大丈夫! 市長は説き伏せた! |:::::::::: (●) (●) | 選挙人の代表たちで、武器の調達交渉を担当することになったから、 |::::::::::::::::: \___/ | 明日にでも廃兵院とバスティーユに行くんだ! ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ / ̄ ̄\ / ノ \ | ( ●)(●) . | (__人__) そうですか……。 | ` ⌒´ノ /l もう日が暮れて危ない。 . | } // 明日の明朝、廃兵院に出発だ! . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
432 :
1 :2009/07/13(月) 22:37:53.80 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ ヤルオはバスティーユへ行くお! /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l 危険だろうが何だろうが関係ないお! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤルオの正義の刃が、 \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// 「1789年7月14日」 /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// 炸裂するお! \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| そう。人類の歴史の中で、最も重要な一日となる 1789年7月14日の日をヤルオたちは迎えようとしていたが、 それが、ヤルオたちの運命にどんな影響を与えるのか、 今は……誰も知らない。 第4話「そして革命の扉が開く……」終わり 第5話「バスティーユ」へと続く
乙。 いよいよバスティーユか・・・ド・ローネーは誰だろ?
434 :
1 :2009/07/13(月) 22:44:35.14 ID:19wBNG9G0
はい。ここでバスティーユ編の前編終了です。 さて、そろそろ現在ナポレオン漫画の最高峰 長谷川哲也氏の「ナポレオン〜獅子の時代〜」の場面が出てくる頃です。 あの漫画は、説明が少ない部分があるので、わかっている人向けに説明の補足をします。 まず、2巻の冒頭の場面が今回の4話の内容ですが、 「〜獅子の時代〜」では、ネッケルの演説が変ですね。 「ネッ ネッ ネッケルの解任は わっ 我々市民への ぶっ ぶっ侮辱」 これはネッケルが吃音であることを表しています。 フレッセルについては、後編で説明します。では、小休憩しますので、11時くらいから再開です。 何か質問があれば書いてくださいね。
435 :
1 :2009/07/13(月) 22:48:22.66 ID:19wBNG9G0
>>433 あまり期待しないでくださいね(-_-;)
細かい人物が多すぎるので、AA当てはめるだけでも大変ですorz
質問ではなく感想だが かなり勉強になります。 フューラーといいここといいやる夫+歴史系は勉強になるw
437 :
1 :2009/07/13(月) 22:53:56.75 ID:19wBNG9G0
>>436 一応、このAAを作る前にフランス革命本を読んで、
半年間エクセルに入力しながら勉強しました。
AAの選定に時間がかかる以外は、何とか出来るところまで
やり終えています。
途中、書きダメがなくなったら、1〜2週休むのは許してくださいね。
あ、あと、
「やる夫がルイ16世になるようです」
というスレがあったんですね。
んでもって、ロベスピエール=月が同じwww
偶然の一致です。
後で顔を出してこようかな・・・・・・
とうとう、バスティーユか。乙。
439 :
1 :2009/07/13(月) 23:02:35.13 ID:19wBNG9G0
再開するわよ〜。 かしら、かしら、ご存知かしら〜? 世界を革命する物語が始まるわよ〜 かしら、かしら、ご存知かしら〜? 第5話「バスティーユ」 ――7月14日AM6:00 運命の日の朝。 天候は暗い雲で覆われた曇り。 南西の風が吹き、気温はさほど高くはなかった。 / ̄ ̄\ / \ / | U ( ●)(●) . | (__人__) ここが廃兵院か…… | ` ⌒´ノ /l . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
440 :
1 :2009/07/13(月) 23:03:30.77 ID:19wBNG9G0
_____ | 廃兵院 | ざわ・・ | ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ <⌒> ざわ・・ /⌒\ _________]皿皿[-∧-∧、 /三三三三三三∧_/\_|,,|「|,,,|「|ミ^!、 __| ̄田 ̄田 / ̄ ̄Π . ∩ |'|「|'''|「|||:ll;| /__,|==/\=ハ, ̄ ̄|「| ̄ ̄ ̄ ̄|「| ̄ ̄| /_| ロ ロ 「 ̄ ̄ ̄ | | 田 |「| 田 田 |「|[[[[| |ll.|ロ ロ,/| l⌒l.l⌒l.| | |「| |「|ミミミミミミ 軍隊が廃兵院を警戒する中、 8千人程の民衆が廃兵院を前に集まっていた。
441 :
1 :2009/07/13(月) 23:04:11.55 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ l::::::::: \,, ,,/ .| 院長ソンブレイユ殿! |:::::::::: (●) (●) | 我々は、パリ市民の代表として |::::::::::::::::: \___/ | ここにある武器の引渡しを要求する! ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ 選挙人代表 この要求に対し、パリ司令ブザンヴァルの命を受け、 時間稼ぎの準備をしていた廃兵院の院長ソンブレイユは、 引き伸ばしを図ろうとする。
442 :
1 :2009/07/13(月) 23:05:06.97 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ l::::::::: \,, ,,/ .| この廃兵院には3万丁の銃と12門の大砲があるはず。 |:::::::::: (●) (●) | パリ市民を守る「市民軍」の武装を整えるため、 |::::::::::::::::: \___/ | 是非とも提供していただきたい! ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ ソンブレイユは、市内の治安の悪化には懸念を示しつつも、 銃は預かり物であり、廃兵院を管理する者として、 命令がなければ引渡しも許可は出来ないと回答した。
443 :
1 :2009/07/13(月) 23:06:00.76 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ / ̄\ l \,, ,,/ | 事態は一刻も争うのです! ,┤ ト | (●) (●) | 命令を待たずに、あなたの判断で | \_/ ヽ \___/ | 武器を提供してください! | __( ̄ | \/ ノ ヽ___) ノ 時間稼ぎだけでは不安であったソンブレイユは、昨晩のうちに、銃の内金を抜くように兵士に指示をしていた。 もし万が一、銃を略奪されても、武器が使えないのであればどうということはない。 そう思っていたが―― 廃兵院の兵士もまた、民衆に同調しており、6時間かかって20丁しか内金を抜いていなかった。
444 :
1 :2009/07/13(月) 23:06:48.17 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) バスティーユにいるヤルオとオプーナ先生が心配だ…… . | (__人__) 早く武器を調達して武装しないと! | ` ⌒´ノ /l みんな、廃兵院に突入するぞ! . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i 武器を出すんだゴルァ! i / | i ': /ー┤ ’ | `:、 ノ 市民軍 ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 負傷兵のみなさん! 退いてくださ〜い! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/ 取り囲んでいた民衆が廃兵院に殺到した。 廃兵院の兵士たちは手も出さず、略奪者を見守っていた。
445 :
1 :2009/07/13(月) 23:07:51.68 ID:19wBNG9G0
, -―――-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / `i | おい、お前ら! / ヽ | | 動け! あの暴徒どもをとっ捕まえろ!! | U , へ、 ii ,.、| ∠ ー--、 ,べヽ ⌒(_`_。ル。イ| \________ / /⌒/| 6; `i、 ,____;='」,ー、〉i⌒i´ ̄i ̄i ̄ / | i´i i `ー'i l iF≡=≡テi/ | | | | | | | i !、 i |二二コi/ | | | | | | |ー-、__ | |\ `ー―'/ | | | | | | | `| | \__/ | | | | ランベスク候 また、それは警戒に当たっていた軍隊の兵士たちも同様で、騒ぎが大きくなろうと手出しをしなかった。 もはや、軍隊の内部にも命令に対する不服従が蔓延していた。 正常な指揮が取れないブザンヴァルは出動命令も出せず、廃兵院の略奪を見逃すしかなかった。
446 :
1 :2009/07/13(月) 23:08:56.85 ID:19wBNG9G0
一方その頃、バスティーユでは…… ――7月14日AM10:00 ,〜-,〜-,〜-,〜-,〜 |_バスティーユ監獄| _|_~~~~~~~~~~~~~~~~ __i .i-.、 __ rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, _ __.゙| '" ." |__ └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| バスティーユ監獄 パリの中心北東部にあった。囚人の収容所。 これから起こることの負の部分を隠すため、左派的な学者からは 王制にとって危険な思想犯が収容されていたとされ、 その救出のために民衆が動いたとされたが、 収容されていた数名の囚人は、些細な罪で収容されていただけにすぎなかった。 しかし、バスティーユは、民衆にとってはパリを見下ろす圧制の象徴として その目に映っており、武器のあるなしに関わらず、その怒りの矛先が向けられていた。
447 :
1 :2009/07/13(月) 23:09:37.84 ID:19wBNG9G0
./  ̄/〃__〃 /  ̄/ / ―/ __ _/ ./ ―― / / _/ / / _/ _/ /_/ /\___/ヽ /'''''' '''''':::::::\ . |(●), 、(●)、.:| + | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| | `-=ニ=- ' .:::::::| + \ `ニニ´ .:::::/ + ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、. : | '; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || 選挙人代表 国民軍を交えたパリ市民が外から見守る中、選挙人から送られた代表者たちが バスティーユの司令官ド・ローネと交渉をを開始していた。
448 :
1 :2009/07/13(月) 23:11:24.88 ID:19wBNG9G0
_,, -――- 、、 ,,-'' ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ヽ、 / ヽ、 ヽ /,-= ' ̄ ̄` ノ ヽ .| ,ty iテヽ `i ヾ 、 .| i ' ,i  ̄ ` l,ー、ヽ | ,i' 、 _, 、 /, | | まあまあ、 / 、 ,,_ ,ヽ. ip, |_ノ ここは食事でもとりながら話を進めましょう。 | ( ̄  ̄ ' 丿l .| こ | | ゝ ( ノ | ヽ ` -ー' ″ ,_____ノ |' |==ー┌====| =_=コ | | .|::::::::| | |::::::::::| ロニロ」 | ド・ローネ公ベルナール・ルネ・ジョルダン(1740年 - 1789年) ブルボン朝の貴族。バスティーユの司令官を務める家に生まれ、36歳の時に、その職を受け継いだ。
449 :
1 :2009/07/13(月) 23:12:13.73 ID:19wBNG9G0
。 _|\ _ 。 O / 。 u `ー、___ ゚ 。 \ヽ / u ⌒'ヽ゛ u / ゚ - ・。 / ; ゚(●) u⌒ヽ i @ 。 , ゚ 0 ─ { U u r-(、_, )(●) .| / 。 ,'´ ̄ ̄`', ゚ ,,、,r-'⌒l u //トェェェ、 ) 。゚ / o ,! ハ ハ ! 。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ,. ir- r 、//u / 。 ・゚ l フ ム l ヾヽ、_,,,、-、/ミ,ヽヽ/ ノ_, -イ-、\ ∠ ハ ッ j ー = ^〜、 ̄r'´ ̄`''jヽ、 〃ヾ ゚ 。 ヽ フ / jヽjvi、人ノl__ / / ヽ´{ミ,_  ̄`'''-ヽヾ ` ̄ ̄ ) ハ 7 / / `'='´l  ̄i'-、_,,ン ノ 。 ) フ て / / !。 l l - ニ 7 ッ ( __ヽ、__l ___ .!。 l__l__,-=-,___ ) !! ( ,-=-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,l l-=二=-, ^⌒~^⌒^~⌒^└==┘  ̄ ̄ ̄ ヽ==ノヽ=ノ\__/ 交渉が開始される頃には昼食の時間になっており、交渉は食卓を交えた友好的なものとして進み、 民衆が騒いでいた大砲を引っ込めることをド・ローネは承諾した。
450 :
1 :2009/07/13(月) 23:13:21.16 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l 代表たちの帰りが遅いお…… |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // もしや、人質に取られたんじゃないかお!? \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ ,..ィ´ ̄`) 丶 / ´`)'´ ____ ヽ ア、アレを見るんだゴラァ! / :' ○ | .| ○ U i i i / | i i, ': ├ー┤ ’ | ヽ `:、 ノ 一時間経っても戻ってこない代表たちの安否を心配した群衆は、 バスティーユの塔の大砲が移動していることに気が付いた。
451 :
1 :2009/07/13(月) 23:14:31.63 ID:19wBNG9G0
これはド・ローネが交渉どおりに大砲を引っ込める作業をしていただけだったが、 不安を抱いていた者の目からは、砲弾の装填作業が行われているようにしか見えなかった。 ――この勘違いが、歴史を動かす! / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i た、大変だゴルァ! i / | I バスティーユの連中は、 ': /ー┤ ’ | 俺たちを大砲で狙い撃ちするつもりだ! `:、 ノ ___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(○)三(○):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l な、なんだって――!? |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // やっぱり、中に入っていった人たちは人質にされたんだお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// こうなったら、ヤルオたちがバスティーユを攻撃して、 /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// この横暴を止めなきゃならないお! |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
452 :
1 :2009/07/13(月) 23:15:13.07 ID:19wBNG9G0
/\___/ヽ /::::::: \ .|:::. '''''' '''''' | |::::.,(一), 、(一)| .|::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, | \:::::.ヽ`-=ニ=- ' / / `一`ニニ´-,ー´ / | | / | / | | / | | / l | / | | __/ | ⊥_ーー | ⊥_ ________ | `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.} \ (、`ーー、ィ } ̄` ノ \ `ー、、___/`"''−‐" \ \ 代表が人質に取られたのだと誤解する中、群衆の間にバスティーユの占拠という考えが出始め、 その声は次第に大きなモノとなっていく。
453 :
1 :2009/07/13(月) 23:16:11.82 ID:19wBNG9G0
,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! バスティーユを占拠するだと!? 1 ノ 、 イ ルノ j′ ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^I 馬鹿なことを言うな! l ir==‐i ,! .| ド・ローネと親しいチュリオを派遣しろ! ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ / フレッセル
454 :
1 :2009/07/13(月) 23:16:53.88 ID:19wBNG9G0
,,,、-ー- 、 ,ィ´ `ヽ //^ー‐'''"´``ヾ;:;:.\ リ′ ー‐ _ ,,. i;;:;::::! j,,,,,__ j,r、__,,,,,, |;:;:;:::| !~ー゚'j ,'´ー゚‐'' !;:;:;:::! !, ! ;::.:. `` , リハ/ |゙, ,L_;::.:.:. / ,'jラ! ええい……! l ! _ __,, 、 ! jレ'1 めんどくさいな!! ヾ ー‐ , イ | `i、_ , イ / ,」、 ト、 ニ´ , ィ''"´ | |」`T"´|「 「二!,ト、_ _,、-‐''´ヽ!j」!_,」L__,/ ``''ー- 、_ ,ィ77"´ /7 `777ュ、 //"´ ,// 厂´ `ヽ / ,/ ,// ,r──rrrr-rュ / ,j チュリオ 弁護士。ド・ローネと親しい仲であった。
455 :
1 :2009/07/13(月) 23:17:59.62 ID:19wBNG9G0
,...-―-、,.-,‐‐--、 . ,..-'" __,..-‐'-'‐‐-- 、 ヽ . /. ,.'"~ `、ヽ、 / / i | . | /〈 i j . |/ ! ,-‐‐、 l,ノ ! j ,.-‐- '" .|~i . r'"~; _ | | _ --‐l ゝ、 ,..--‐≡ ; 三’ : |ノ  ̄ ̄;` ,:个:、j. '゚ ,. lヽ .|  ̄ ̄l y .| l〈 / ゛ー┬'~\ | チュリオ殿か。 . l !.ヽ. r' __,.-┘ l 見ての通り、我々は市民に危害を加える意思はない。 ヽ. ゝ \. ,.、 ̄ ̄  ̄´,. /l 何も問題のないことを市民に伝えてくれないか? \へ ヽ K__,...-‐ニ^> イ ノ i `ー`7 ' ,..-'"~; .l_l/ |  ̄i ´~  ̄,..)7-'~_,.-‐‐'7 .| . l ~` ̄,.-┤/_,..-‐' .| j ~ ̄,..イ |彡 . j / lヽ、 /
456 :
1 :2009/07/13(月) 23:19:03.82 ID:19wBNG9G0
,,,、-ー- 、 ,ィ´ `ヽ //^ー‐'''"´``ヾ;:;:.\ リ′ ー‐ _ ,,. i;;:;::::! j,,,,,__ j,r、__,,,,,, |;:;:;:::| !~ー゚'j ,'´ー゚‐'' !;:;:;:::! !, ! ;::.:. `` , リハ/ 確かに、大砲は奥の方に引っ込めてあって装填もしていない。 |゙, ,L_;::.:.:. / ,'jラ! だが、一度火が付いた民衆は、大砲があるというだけで、 l ! _ __,, 、 ! jレ'1 容易に信じようとしないだろう。 ヾ ー‐ , イ | `i、_ , イ / ,」、 ここは大人しく、バスティーユを市民軍に明け渡してはいかがかな? ト、 ニ´ , ィ''"´ | |」`T"´|「 「二!,ト、_ _,、-‐''´ヽ!j」!_,」L__,/ ``''ー- 、_ ,ィ77"´ /7 `777ュ、 //"´ ,// 厂´ `ヽ / ,/ ,// ,r──rrrr-rュ / ,j _,, -――- 、、 ,,-'' ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ヽ、 / ヽ、 ヽ /,-= ' ̄ ̄` ノ ヽ .| ,ty iテヽ `i ヾ 、 .| i ' ,i  ̄ ` l,ー、ヽ | ,i' 、 _, 、 /, | | それでは私の責務を全うしたことにならない。 / 、 ,,_ ,ヽ. ip, |_ノ 私はこのバスティーユの責任者だ。 | ( ̄  ̄ ' 丿l 降伏などありえない。 .| こ | | ゝ ( ノ | ヽ ` -ー' ″ ,_____ノ |' |==ー┌====| =_=コ | | .|::::::::| | |::::::::::| ロニロ」 |
457 :
1 :2009/07/13(月) 23:20:06.60 ID:19wBNG9G0
,,,、-ー- 、 ,ィ´ `ヽ //^ー‐'''"´``ヾ;:;:.\ リ′ ー‐ _ ,,. i;;:;::::! j,,,,,__ j,r、__,,,,,, |;:;:;:::| !~ー゚'j ,'´ー゚‐'' !;:;:;:::! !, ! ;::.:. `` , リハ/ |゙, ,L_;::.:.:. / ,'jラ! ですが、このままだと身の危険を感じた l ! _ __,, 、 ! jレ'1 民衆が暴発する可能性も…… ヾ ー‐ , イ | `i、_ , イ / ,」、 ト、 ニ´ , ィ''"´ | |」`T"´|「 「二!,ト、_ _,、-‐''´ヽ!j」!_,」L__,/ ``''ー- 、_ ,ィ77"´ /7 `777ュ、 //"´ ,// 厂´ `ヽ / ,/ ,// ,r──rrrr-rュ / ,j ,...-―-、,.-,‐‐--、 . ,..-'" __,..-‐'-'‐‐-- 、 ヽ . /. ,.'"~ `、ヽ、 / / i | . | /〈 i j . |/ ! ,-‐‐、 l,ノ ! j ,.-‐- '" .|~i . r'"~; _ | | _ --‐l ゝ、 ,..--‐≡ ; 三’ : |ノ  ̄ ̄;` では、攻撃をしかけられない限り、 ,:个:、j. '゚ ,. lヽ .|  ̄ ̄l こちらからも決して攻撃はしない。 y .| l〈 / ゛ー┬'~\ | . l !.ヽ. r' __,.-┘ l 民衆にもそう言って安心させてくれたまえ。 ヽ. ゝ \. ,.、 ̄ ̄  ̄´,. /l \へ ヽ K__,...-‐ニ^> イ ノ i `ー`7 ' ,..-'"~; .l_l/ |  ̄i ´~  ̄,..)7-'~_,.-‐‐'7 .| . l ~` ̄,.-┤/_,..-‐' .| j ~ ̄,..イ |彡 . j / lヽ、 /
458 :
1 :2009/07/13(月) 23:20:47.63 ID:19wBNG9G0
,,,、-ー- 、 ,ィ´ `ヽ //^ー‐'''"´``ヾ;:;:.\ リ′ ー‐ _ ,,. i;;:;::::! j,,,,,__ j,r、__,,,,,, |;:;:;:::| !~ー゚'j ,'´ー゚‐'' !;:;:;:::! !, ! ;::.:. `` , リハ/ |゙, ,L_;::.:.:. / ,'jラ! l ! _ __,, 、 ! jレ'1 ヾ ー‐ , イ | `i、_ , イ / ,」、 ト、 ニ´ , ィ''"´ | |」`T"´|「 「二!,ト、_ _,、-‐''´ヽ!j」!_,」L__,/ ``''ー- 、_ ,ィ77"´ /7 `777ュ、 //"´ ,// 厂´ `ヽ / ,/ ,// ,r──rrrr-rュ / ,j チュリオはド・ローネの説得に失敗し、バスティーユを離れた。 しかしこの時、ド・ローネとの不戦の約束を外にいた群衆に話さないで市庁舎に帰ってしまう。 興奮した群衆に説明しても無駄だと思ったのか、それとも常設委員会への報告で十分だと思ったのか。 この判断が、激化する民衆と市民軍の行動の火を消す最後のチャンスをふいにする。
459 :
1 :2009/07/13(月) 23:21:28.26 ID:19wBNG9G0
――7月14日PM12:30 舞台は再び廃兵院…… / ̄ ̄\ / ― ― | U ( ●)(●) . | (__人__) あらかたの武器は回収し終わったが、 | ` ⌒´ノ /l 火薬と薬莢はほとんどなかったな。 . | } // このままじゃ、宝の持ち腐れだ。 . ヽ } // 常識的に考えて…… ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ ,..ィ´ ̄`) 丶 / ´`)'´ ____ ヽ ……しかも、銃の半分は市民軍じゃなく、 / :' ○ | .| ○ U i 民衆が持ち去ったから、全然足りてないぞゴラァ…… i i / | i i, ': ├ー┤ ’ | ヽ `:、 ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / \ / ヽ ……仕方がない。 l:::::::::. ノ | 一部の者には引き続き市民への武器の提供を呼びかけて、 |:::::::::: (●) (●) | 我々もバスティーユへ向かうこととしよう。 |::::::::::::::::: \___/ | ヽ:::::::::::::::::::. \/ ノ こうしてバスティーユにいる市民軍と合流をするため廃兵院を後にするヤラナイオたち。 彼らがバスティーユに到着するまでの3時間。事態は一気に加速していく。
460 :
1 :2009/07/13(月) 23:22:24.51 ID:19wBNG9G0
――7月14日PM1:00 ,〜-,〜-,〜-,〜-,〜 |_バスティーユ監獄| _|_~~~~~~~~~~~~~~~~ __i .i-.、 __ rii | i_,! 'ー'l |,_l"'i ト, _ __.゙| '" ." |__ └┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ___ ┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,. ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」 ┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i| ┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i| ┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| 以前、ド・ローネと常設委員会の交渉は続いていたが、 外にいる市民軍や民衆の間には決起の意思が高まりつつあった。
461 :
1 :2009/07/13(月) 23:23:16.44 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l 貴族の犬どもは信じられないし、 |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 市長のやってることも時間の無駄だお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 市民を守るためバスティーユに攻め込むお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i よ〜し! i / | I 俺たちの力を見せてやろうぜ! ': /ー┤ ’ | 突撃だゴラァ! `:、 ノ
462 :
1 :2009/07/13(月) 23:24:28.21 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<●>::::::<●> \ | (__人__) | 待ちたまえ! \ ` ⌒´ / まだ、話し合いをしているのに、 /,,― -ー 、 , -‐ 、 こちらから手出しをしてはいかん! ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー' ___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l ――先生! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 奴らはヤルオたちの苦しみの上に私腹を肥やしているお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// その上、命まで奪われるのは我慢ならないお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
463 :
1 :2009/07/13(月) 23:25:12.69 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<●>::::::<●> \ | (__人__) | だが、相手がいかに非道とはいえ、 \ ` ⌒´ / 我々には法と理性に従う義務がある。 /,,― -ー 、 , -‐ 、 抗議活動を狂気の騒乱にしてはならん! ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー'
>>459 薬莢はこの時代にはないぞと突っ込んでおく。
465 :
1 :2009/07/13(月) 23:26:11.60 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ ,..ィ´ ̄`) 丶 / ´`)'´ ____ ヽ み、見ろ! / :' ○ | .| ○ U i は――跳ね橋が落ちるぞ! i i / | i i, ': ├ー┤ ’ | ヽ `:、 ノ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<○>::::::<○> \ | (__人__) | ――な、なんだと!? \ ` ⌒´ / 一体何があったんだ! /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー' これは、血気はやった民衆の一部が、隣接する家の屋根伝いに、 バスティーユの中庭に飛び降りて、閉ざされていた跳ね橋を支える鎖を壊し、門を下ろしたのだが、 この動きを正確に把握した人間は、外部の者にはいなかった。
466 :
1 :2009/07/13(月) 23:29:03.00 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i i / | I と、ととと突入だゴラァ! ': /ー┤ ’ | `:、 ノ ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) バスティーユに突入だ〜!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
467 :
1 :2009/07/13(月) 23:30:30.60 ID:19wBNG9G0
468 :
1 :2009/07/13(月) 23:31:50.60 ID:19wBNG9G0
/ // /// (⌒\ /// ___ \ ヽ ( ( /⌒.三.⌒\ \\ \ \ \ /( J)三(J)\ ト\ヽ \ \ /::::::⌒(__人__)⌒::: | \ヽ お、遅れていられないお! \ \. |r┬-| ノ ノ \ ヤ、ヤルオも突入だお!!!! \ ヽ `ー'´ / / / /  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ // /  ̄ ̄ ̄ ̄) ) / ( ⌒ ̄ ̄ ̄ヽ ノノ/ _/ / `ー―――、 ) ノ/ ー=二三 __ノ ノノ/ / ノ/ / / ̄\ | | ,r'ニニニヾヽ、 .\_/ //ニニニヽ、 ("´ ̄ ̄ヾ)) ___|___ ((/ ̄ ̄`゙`) | 、ィ_ノと)' / :::\,::、/:::\ (つ(_,,ア | | ` イ_/ / <● >:::::::< ●>\. \_Y | 待て、ヤルオくん! .ヽ、 ' ( / `゙(__人__)'" \ / ` / どうしてもここを通りたいのなら、 \ \l i| |! l/ / 私を倒してから行くんだ! \ \ 、i|,/⌒ヾ、|!;, / / \ ヾ `ー一'´ ィ / ヾ、 ``"´ / Y ィ / ヽ
469 :
1 :2009/07/13(月) 23:33:02.32 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l どうしてですか、先生! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤルオは、ヤルオは―― \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// フランス国民のために戦っているんだお! /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
470 :
1 :2009/07/13(月) 23:34:06.49 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<●>::::::<●> \ | (__人__) | 一度タガがはずれると、行き着く先は \ ` ⌒´ / 理性無き感情の暴走だ! /,,― -ー 、 , -‐ 、 私の教え子に、そのようなことはさせられないよ。 ( , -‐ '" ) 目の前にしてな…… `;ー" ` ー-ー -ー'
471 :
1 :2009/07/13(月) 23:35:22.27 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<ー>::::::<ー> \ | (__人__) | 今は熱気にあてられているだけだ。 \ ` ⌒´ / 皆もそれを理解させて―― /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー' / \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i わ、罠だー! i / | I 奴ら、俺たちを袋の鼠にして殺すつもりだったゴラァ! ': /ー┤ ’ | `:、 ノ ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、 ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃 ゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_入 `、||i |i i l|, 、_) ',||i }i | ;,〃,, _) 俺たちが消毒だ〜!! .}.|||| | ! l-'~、ミ `) ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒ .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ Y,;- ー、 .i|,];;彡 iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__ ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;'' ,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,='' ;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-''' ''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
472 :
1 :2009/07/13(月) 23:36:03.43 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(○)三(○):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l ――――!? |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<○>::::::<○> \ | (__人__) | なん……だと……! \ ` ⌒´ / /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー' 一斉になだれ込んだ民衆に向けて、守備兵による発砲が開始され、多数の死傷者が出た。 民衆は味方が鎖を切断したことを知らなかったため、ド・ローネがわざと門を開き、 中庭に閉じ込めて虐殺するものだと考えてしまう。 しかし、これは突然の出来事に慌てた守備兵による自己防衛であり、 そもそも、民衆側で跳ね橋を落とさなければ起こらなかった事態だった。 だが、この誤解は市民はもとより、命令系統の利かない市民軍を巻き込んでの大騒乱に発展し、 後世、「バスティーユ襲撃」と呼ばれる民衆蜂起の口火となった。
473 :
1 :2009/07/13(月) 23:36:44.20 ID:19wBNG9G0
――7月14日PM2:30 ,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! バスティーユで守備隊と市民軍の間に衝突が起きただと!? 1 ノ 、 イ ルノ j′ ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^I ふざけるな! l ir==‐i ,! .| 早く守備兵に発砲をやめるように使者を送れ! ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 ヽ __ , _/´ ハ ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ / フレッセル /\___/\ / / ヽ ::: \ | (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < ぜ〜んぜん。収まんないよ。 | ,;‐=‐ヽ .:::::| \_______ \ `ニニ´ .:::/ /`ー‐--‐‐―´´\ 始めるのは簡単だが、終わらせるのは容易ではない。 状況は悪化するだけではなく、民衆側の怒りの矛先は、 不信を持たれていたフレッセルにも向けられ始めていた。
474 :
1 :2009/07/13(月) 23:37:49.08 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i 市長はどっちの味方だゴラァ! i / | I 人が死んでんねんで! ': /ー┤ ’ | `:、 ノ ,,、-─- 、 ノ ヽ ,rイ´`¨`^''ー''ヾ、 \ レ'′ i ヽ { , ``_, ,! | i _ ,,. j,,ィ<,ィで> ゙, | ',´,ィでj ``ー ノ,イ、 ! もちろん、私は民衆の味方だ! 1 ノ 、 イ ルノ j′ ヾ ,!ー ''゙ ヽ レ'^I 今もバスティーユ側に戦闘停止と l ir==‐i ,! .| 開城を勧告した使者を派遣したばかりだ。 ゙、 ヽ二.´ ヽ ノ _,」、 ヽ __ , _/´ ハ 必ず交渉はまとまるから、気を落ち着かせるんだ。 ,> _/ / ト、 ,レ^ヽ / / \ / /ヽ / / \ ,イ^「 ,/ / , // | / ,/ /
475 :
1 :2009/07/13(月) 23:38:30.89 ID:19wBNG9G0
/\___/\ / / ヽ ::: \ | (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < もう。銃を収めてくれよ。 | ,;‐=‐ヽ .:::::| \_______ \ `ニニ´ .:::/ /`ー‐--‐‐―´´\ _,, -――- 、、 ,,-'' ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ ヽ、 / ヽ、 ヽ /,-= ' ̄ ̄` ノ ヽ .| ,ty iテヽ `i ヾ 、 .| i ' ,i  ̄ ` l,ー、ヽ | ,i' 、 _, 、 U /, | | ふざけるな! / 、 ,,_ ,ヽ. ip, |_ノ 先に手を出してきたのはそっちじゃないか! | ( ̄  ̄ ' 丿l .| こ | | もう、上手い話には乗らない。 ゝ ( ノ | 撃て! 奴らは偽の代表だ! ヽ ` -ー' ″ ,_____ノ |' |==ー┌====| =_=コ | | .|::::::::| | |::::::::::| ロニロ」 | /\___/\ / / ヽ ::: \ | (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < ま〜た始まった | ,;‐=‐ヽ .:::::| \_______ \ `ニニ´ .:::/ /`ー‐--‐‐―´´\ 怒り狂っていたのは民衆たちだけではなかった。 ド・ローネも怒りのあまり、常設委員会の代表団に向けて発砲。死傷者を出してしまう。
476 :
1 :2009/07/13(月) 23:39:46.11 ID:19wBNG9G0
/\___/ヽ /::::::: \ .|:::. '''''' '''''' | |::::.,(一), 、(一)| .|::::::: ノ ,,ノ(、_, )ヽ、,, | \:::::.ヽ`-=ニ=- ' / / `一`ニニ´-,ー´ / | | / | / | | / | | / l | / | | __/ | ⊥_ーー | ⊥_ ________ | `ーヽl_l_l.} ヽl_l_l.} \ (、`ーー、ィ } ̄` ノ \ `ー、、___/`"''−‐" \ \ 結局、代表団の説得は失敗に終わる。 そもそも、興奮した双方が停戦に応じるわけもなく、 フレッセルの行動は、ただ無為に時間を浪費しただけであった。
477 :
1 :2009/07/13(月) 23:40:27.14 ID:19wBNG9G0
――7月14日PM3:30 ___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(○)三(○):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l 市長は裏切り者だお! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 市長はヤルオたちを確実に殺すため、 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ド・ローネと図って中庭に入れさせたんだお! /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄\ | | \_/ _|__ /:::::::::: u\ 馬鹿を言うな。 /:::::::::\ 三. /\ 停戦のために派遣された代表だぞ! /:::::::::: <●>::::::<●> \ |::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | 君たちと同じ場所、同じ側にいて、同じ銃撃に晒されたんだ。 \:::::::::: `⌒⌒´ ,/ 市長が裏切り者のハズがない!  ̄(⌒`:::: ⌒ヽ くだらない「貴族の陰謀」など信じるな!! ヽ:::: ~~⌒γ⌒) ヽー―'^ー-' 〉 │
478 :
1 :2009/07/13(月) 23:41:09.54 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(○)三(○):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l だけど、みんな言っているお! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// もう、偉い人たちの言うことは /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// 何も信じられないお! /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
479 :
1 :2009/07/13(月) 23:41:55.14 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) どうしたヤルオ! | ` ⌒´ノ /l オプーナ先生と何を言い争っているんだ!? . | } // . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ ___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l ヤ、ヤラナイオ! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤラナイオは、ヤルオたちの味方だお!? \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::|
480 :
1 :2009/07/13(月) 23:43:17.14 ID:19wBNG9G0
/ ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) 何言っているんだ? | ` ⌒´ノ /l 廃兵院で武器を調達してきたぜ。 . | } // . ヽ } // それに、途中で近衛兵も仲間に入ってくれた。 ヽ ノ // 戦闘のプロなら、上手くやってくれるぞ。 / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<●>::::::<●> \ | U (__人__) | 近衛兵までもが、この蜂起に参加するのか!? \ ` ⌒´ / もはや、何が正常な行為なのかわからなくなってきたな…… /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー'
481 :
1 :2009/07/13(月) 23:44:17.38 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /:::::U:::::::: (__人__) ::::::::\ /l ヤラナイオ! |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // ヤルオたちもバスティーユの中に突入するお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) ああ! | ` ⌒´ノ /l 大砲も用意してある。 . | } // . ヽ } // 一気にカタを付けるぜ! ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
482 :
1 :2009/07/13(月) 23:44:57.08 ID:19wBNG9G0
/ ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / ::\:::/:: \ / .<ー>::::::<ー> \ …………。 | U (__人__) | もう、私には止められぬ。 \ ` ⌒´ / 民衆の怒りが、このような形になるとは /,,― -ー 、 , -‐ 、 見誤っていたわ…… ( , -‐ '" ) `;ー" ` ー-ー -ー'
483 :
1 :2009/07/13(月) 23:45:56.33 ID:19wBNG9G0
-―――--- _ /::::::::::::::::::::::::::::::::: :::ヽ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::ヽ . /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::ヽ |::::::::::::::::::::::::::;==ニリリノル:リニ==;;) |:::::::::::::::::::::::::::::( ● );:::::::〈::( ●)::ノ .|:::::::::::::::::::::::::::` ̄´ ::::::: 、´ ̄`::::ヽ f ̄ヽ::::::::::::::::::::: i:::::::::. ヽ::::::::::::::| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |::|~:::::::::::::::::::::: ,(::::..●:::●:)ゝ:::::| < ワンモアセッ! ヽ:::::::::::::::::::: /:::::::::__、, _;;:::::ヽ:::ノ | さあ、みんな! i::::::::::::::::::::::`ー-=========‐-'::::ノ | バスティーユを陥落させるぞ! ...::|:`::::ヽ:::::::::::ヽ::ゞ:、___ ノ::::ノ \_______ ...:::|::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::;;;;:::::::::::/:::/ ジャコブ・エリー ブルボン朝の貴族。王妃付の近衛兵として歩兵部隊の旗手であったが、市民軍に呼応した。
484 :
1 :2009/07/13(月) 23:46:51.26 ID:19wBNG9G0
: : / . : : :〃人 / . : } }}{ `ー=彡 / { \ . : :: ハ . : \ノノ从 . : / : :{ {\__,ノ : :ヽ . : : : . : } ー=彡へ.._ `ーくヽヽ : :}:::} ー=彡 : : : : : :/ . : : ノ キf'lァ‐-ミ } } } 、_ノノ^ ーァく :{: : . : : / . : : / . ::ノ Xー′ ノノノ. :/_ `=彡 . :}: . : : : { : : :{ 〃´ `~^ ー=彡イl>/_,ノ . : :ノ | : : : : ハ : : : :\ {(_ノ |¬' ァ′ ー=彡乂 大砲の照準を悪の巣窟に合わせるんだ! : :__ノノ} : : : : ヽ`=彡 | /^'ー=彡イ{ : : /丿 : : : : ||ニ、 _」 '人, ィ . : ;ハ : : / . : : } : :}} : :ヽ ¬f≠x. __ '´ /(キ }f^¬く: : } . :′ . : : _ノ: :ノヘ: : :} `辷ーァ⌒¬ァ{^ ーf)Y⌒7てノ : : . : //{_,{⌒}:} : :l、  ̄ //ヘ vく,_^ーヘ丿 :}{ : :/: :(: :{\__ア : :|:\ {^'く {キハ V ⌒^´ ノ 八 :{: : : ヽ; ー=彡}: /ー个ー-イ{\ ヽ{ ∧ Vー=彡イ : : \ \ : : :` ー‐くノ:/::::::::ノ: :/:} :{: :\ヽ. \ハ. } . : : 丿 ピエール=オーギュスタン・ユラン(1758年 - 1841年) ブルボン朝の貴族。王妃付の近衛兵の伍長。 「ベルサイユのバラ」のオスカルのモデルとなる人物である。
485 :
1 :2009/07/13(月) 23:47:33.35 ID:19wBNG9G0
/ \ /\ / .\.,.,..,,,/ ヽ / 丶 :' ____ ヽ :' > | .| < ・ i 命知らずの勇者は大砲を運べ! i / | I 一気に決着をつけるぞゴラァ! ': /ー┤ ’ | `:、 ノ
486 :
1 :2009/07/13(月) 23:48:15.34 ID:19wBNG9G0
___ /::::::::::::::::\ /:::::\三三/\ /:::::::::(●)三(●):\ /::::::.:::::::::: (__人__) ::::::::\ /l |::::::::::::::::::::::::::`::⌒´:::::::::::::::| // 命知らずの勇者とはヤルオのことだお! \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/// 自由と平等のために、ヤルオは―― /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::// ヤルオは命を捨てるお! /:::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::// |:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::// \::::::::: ̄ ̄ ̄( ̄/ |`ー―‐、;_;_;_;/:::::::::| / ̄ ̄\ / \ / | ( ●)(●) . | (__人__) ヤルオだけを危険な目にあわせるか! | ` ⌒´ノ /l 友人として、俺も命を捨てるだろ! . | } // 常識的に考えて!!! . ヽ } // ヽ ノ // / く // | \ // | |ヽ、二⌒)/
487 :
1 :2009/07/13(月) 23:48:56.01 ID:19wBNG9G0
_ /:::::::::`丶 . ,'::::::::::::::::::::::', ,!:.、_:‐:-:__,:.:.,l、 その心意気だ! {i:.riッ:i:i:.tiぅ:.:{f! 次は荷車に乗せた大砲を中庭に運び入れろ! ゙'、:.:.r{:lュ、:.:.:,K-;- 、 ヾ:、―ッ:'/:.:.:/; ;  ̄了二>-、 ,.-rュ_ヽ二:ノ:.:.:/; ; ', {:.:.:.:`丶:.:.>―-、__,. '⌒丶、 { ``<)`::y::/ ;' ; '、 '、:.:.:.:.ノ:.:.:.:::::::::::::::/_,.イ::T:>、) . ', 「` ̄´ ; '、 丶 ヽf´、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Y_iうししし' /| !:' ;. ヽニl ̄ ̄`` ー`´―一'′ ',j |: ,'、 l l、__,! ; ', ', ,!:::.:i:.:.'、 ,' '、 ', /:::.:.l!:.:.:iゝ、 ', !::::.:.l|:.:.:.:〉 ヽ ,l、 `、:.:ノ、:./ ', ,.ィl}} ヽ、:ノ 、_____,,..ィfl{|jレ<'ヽ ハti{{lIIエ王l彡手'´,ヽ l: :', /: :ヾ: {:.{ ̄: ,': : /: :ノ: ||: :', /: : : ',:ヽ、ト、: : : :/: /: : t '、: :', /: : : :_:_:ノヾ{: : : (: /: : : : ヽヽ: :', /-‐ '´ ;_ 'i,: : : :ヘ:ノ: : : : :.ヽヽ:! ノ ,. - '´:.:.', 、:',: /`メ、: : : : : : ゝ-'、 `7´:.:.:.:.:.:.:.:.:l ト、从‐-,、丶--‐ ' 人l /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ⌒´ ヽ: {ヽ、 _,. -{ ,':.:.:.:.:.:.:.:.:/ 丶! ト-‐':.:.:.:.:.| {:::::...:.:.:.:/
488 :
1 :
2009/07/13(月) 23:49:48.12 ID:19wBNG9G0 , -───-= 、 ___ / ノ.し ヤルお! ノ.し ̄ ̄ ̄ ̄ ' ‐ 、 / "⌒\ /"⌒ \ / ヽ ヤラナイでか! / ; 、 \ / ヽ / ,,、 ∪ )(_ ヽ )(_ 丶 / `\、ノ ⌒ ` ヽ 、 ⌒ ` l l ( ● )" (、_ニ-‐ ̄"´ , i _`\、ノ ⌒ ` | | "⌒゙ ( ● ) _ノ( | ● ) (、_ニ-‐ ̄"´ / \ (__人 )"⌒゙` ⌒ヽ l (● ) / ,>、 ヽ `"ソ′ ; / j / / \ )r‐r‐/ ∪ /´⌒`゙ヽ-‐'"ヽ. ) / / ヽ `ー-'′ ' i` ー-`ー-一'′ /、 / `゙ー-- l /ノ.:.\ / 、 ``ー- 、, -一 " 、 |! ,//.:.:.:.:.:.:.\