また泣けるコピペを集めよう

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1ローカルルール変更議論中@VIP+
心に潤いが欲しくなる季節だ。to五月病対策

もちろん既出歓迎
2ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/13(月) 21:42:14.10 ID:XY4wgsvX0
どうして私がいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
もう一つ言い忘れてましたが私、お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!

やっぱこれは超えられんか
3ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/13(月) 21:50:29.91 ID:+0DEDEbWO
>>2
これは反則
4ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/13(月) 23:34:48.27 ID:lw5otyMNO
これも、長ったらしいが俺は好き


京都市伏見区桂川河川敷で2月1日、無職片桐康晴被告が、認知症の母親を殺害して無理心中を図ったとみられる事件の初公判が19日に行われた。
事件内容は認知症の母親の介護で生活苦に陥り、母と相談の上で殺害したというもの。
片桐被告は母を殺害した後、自分も自殺を図ったが発見され一命を取り留めたとの事。
片桐被告は両親と3人暮らしだったが、95年に父が死亡。その頃から、母に認知症の症状が出始め、一人で介護した。
母は05年4月ごろから昼夜が逆転。徘徊で警察に保護されるなど症状が進行した。
片桐被告は休職してデイケアを利用したが介護負担は軽減せず、9月に退職。
生活保護は、失業給付金などを理由に認められなかった。
介護と両立する仕事は見つからず、12月に失業保険の給付がストップ。カードローンの借り出しも限度額に達し、デイケア費やアパート代が払えなくなり、06年1月31日に心中を決意した。
「最後の親孝行に」
片桐被告はこの日、車椅子の母を連れて京都市内を観光し、2月1日早朝、同市伏見区桂川河川敷の遊歩道で「もう生きられへん。此処で終わりやで。」などと言うと、
母は「そうか、あかんか。康晴、一緒やで」と答えた。
片桐被告が「すまんな」と謝ると、
母は「こっちに来い」と呼び、片桐被告が母の額にくっつけると、母は
「康晴はわしの子や。わしがやったる」と言った。
この言葉を聞いて、片桐被告は殺害を決意。母の首を絞めて殺し、自分も包丁で首を切って自殺を図った。
冒頭陳述の間、片桐被告は背筋を伸ばして上を向いていた。肩を震わせ、眼鏡を外して右腕で涙をぬぐう場面もあった。
裁判では検察官が片桐被告が献身的な介護の末に失職等を経て追い詰められていく過程を供述。
殺害時の2人のやりとりや、「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」という供述も紹介。
目を赤くした東尾裁判官が言葉を詰まらせ、刑務官も涙をこらえるようにまばたきするなど、法廷は静まり返った。
5ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 00:49:35.64 ID:/16RpGxs0
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!

ダメ女な私にこの先一人で子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
そんなあんたが死んで5ヶ月...
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!

あんたも遠くから見守って居てください。
6ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 13:10:57.69 ID:ikucqhvMO
>>4
検察のツンデレが良いな
7これを勧める:2009/04/14(火) 21:26:26.97 ID:eI3PTVSuO
俺、小さい頃に母親を亡くしてるんだ。
それで中学生の頃、恥ずかしいくらいにグレた。
親父の留守中、家に金が無いかタンスの中を探しているとビデオテープがあったんだ。
俺、親父のエロビデオとかかな?なんて思って見てみた。
そしたら・・・
病室のベットの上にお母さんがうつってた。
『〇〇ちゃん二十歳のお誕生日おめでと。なにも買ってあげれなくてゴメンね。
お母さんがいなくても、〇〇ちゃんは強い子になってるでしょうね。
今頃、大学生になってるのかな?もしかして結婚してたりしてね・・・』
10分くらいのビデオテープだった。
俺、泣いた、本気で泣いた。
次ぎの瞬間、親父の髭剃りでパンチパーマ全部剃った。
みんなにバカにされるくらい勉強した。
俺が一浪だけどマーチに合格した時、親父、まるで俺が東大にでも受かったかのように泣きながら親戚に電話してた。
そんで、二十歳の誕生日に、案の定、親父が俺にテープを渡してきた。
また、よく見てみたら。ビデオを撮ってる親父の泣き声が聞こえてた。
お母さんは、笑いながら『情けないわねぇ』なんて言ってるんだ。
俺また泣いちゃったよ。
父親も辛かったんだろうな、親父にそのこと言ったら、知らねーよなんて言ってたけど、就職決まった時、親父が『これでお母さんに怒られなくて済むよ』なんていってた。
俺このビデオテープがあったからまっとうに生きられてる。
8ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 21:39:15.20 ID:UoqR2wpN0
>>1
死ね

とりあえずもう今日は寝て、明日可愛くて心優しい恋人とデートして、そのうち結婚とかしちゃって、
一流企業に一発で就職決定。働いた金で両親に旅行プレゼントして喜ばれて、
子宝にも恵まれて、孫達からの金婚式のプレゼントに涙して、
抱いた曾孫のあどけない寝顔を暖かい眼差しで見守り、
家族みんなに畳の上で看取られて穏やかな笑顔をたたえ、
天寿をまっとうし七人の天使に付き添われながら雲の上の楽園に昇り
現世に残してきた配偶者の長寿を祈り、地上で仲良く暮らす家族の姿に安心しつつ
先に天国に来ていた友人や親兄弟といつまでも楽しく過ごせ

そうやって死ね
9ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 21:45:07.62 ID:eI3PTVSuO
>>8
ちょっとだけほろりときたw
もっと何か探して来るぜ。待ってろ>>1
10ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 21:54:47.29 ID:eI3PTVSuO
私の母は昔から体が弱くて、それが理由かは知らないが、母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えない質素で見映えの悪い物ばかりだった。
友達に見られるのが恥ずかしくて、毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。
ある朝母が嬉しそうに「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま高校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確に海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし彩りも悪いし、とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」と言いそれから弁当を作らなくなった。
それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」
日記はあの日で終わっていた。
「今日は〇〇の好きな海老を入れた。相変わらず体が思うように動かなくてぐちゃぐちゃになったけど…喜んでくれると良いな」



これもいいよな。ゴルァに勝てるエピソードは絶対ないが
11ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 22:05:46.07 ID:/16RpGxs0
俺に言わせてください。
ありがとうって言いたいです。
いつも毒男板に来ては煽ってばかりいた性格の悪さを省みています。
きっと俺に罰が当たったんだ。悪性リンパ腫って…手遅れって…

母さん、マジでありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。

生んでくれてありがとう。こんな俺でも生んでくれてありがとう。
愛情を注いでくれてありがとう。沢山笑ってくれてありがとう。
一緒にへこんでくれてありがとう。一緒に泣いてくれてありがとう。

あなたは最高の母親です。オヤジも鼻が高いさ。
いっぱい泣きたい。あと一ヵ月後にはあなたのいない暮らし。
俺が芋ようかん買ってきたくらいで、病院のベッドではしゃがないでよ。
顔をくしゃくしゃにして喜ばないで。そして食べながら泣かないで…

母さんが喜ぶなら、芋ようかんずっとずっと買ってくるよ。
母さんがいなくなっても、ずっとずっと母さんの為に喜ぶ事をするよ。
母さん、ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう
12ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 22:55:16.96 ID:eI3PTVSuO
これもこれで泣ける
13ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 23:11:10.10 ID:SarHRlY1O
>>4
泣けるし、考えさせられる
貰うべき人が貰えていないんだな、生活保護
14ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 23:16:13.51 ID:xFFPp3hwO
>>10
鳥肌たった。今も涙が止まらない
15ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 23:26:19.31 ID:gxotlP8jO
>>11の続きがすげぇ泣ける。
16ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 23:50:54.16 ID:eI3PTVSuO
>>4
「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」
が涙腺を破壊する大魔法
17ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/14(火) 23:57:58.46 ID:eI3PTVSuO
軽く>>11の続き

最近はずっと起きてる。
なるべく寝ないようにしてる。寝ても二、三時間くらい。
後、俺の家族に残された一ヶ月って時間を、出来るだけ記憶に留めておきたかったんだ。
寝てしまうその時間すらも惜しいんだよ。
俺に何か出来ないか、俺に何か出来ないか、そればっか考えてる。
残念な事に、俺には何も出来ないんだよ。
病気の進行は容赦ない。母さんをすぐに蝕んでいくんだ。
薬の副作用で母さんの顔がむくんで、髪がボロボロ抜け落ちていった時に、
「アハハ、お母さんブサイクになっちゃったわねぇ〜!!」
って、母さんは元気いっぱいに俺に言ったんだ。
俺が病室を出ると、母さんの泣き声が漏れてきた。
俺は病院の廊下で恥ずかしながら泣いたよ。
俺の前では元気いっぱいに振舞っていたのは親心なんだって気付いたよ。
母さん、俺バカでごめん。
だから、俺が出来る事って稚拙だけど、母さんの好きな芋ようかんを買っていってやったんだよ。
俺はたまに買って行ってやるんだ。
母さんが病気になる前から、給料入ったらお土産で買ってくのね。
はしゃいで、顔をくしゃくしゃにして喜んで…食べながら泣いて…
日常ってとても素晴らしいものだね。些細なことでもキラキラしている。
芋ようかんですら愛しくて、ありがたくて、涙が出てしまうくらいのものだよ。
俺はきっとこれから、いつもの芋ようかんを買う和菓子屋を通る度に
そのキラキラした日常を思い出して、泣いて、「ありがとう」って感謝するんだろうね。
本当は眩しいくらいのものなんだよ、日常って。
絶対に家族ってとてもとても眩しいものなんだよ。だから、恥ずかしくても自分の家族にありがとうって言ってやってくれ。
暖かくてキラキラしててかけがえのないもの。
俺の中では永遠に生き続けるもの。
母さんありがとう。
18ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 00:02:01.64 ID:usVCC93g0
>>11>>17
涙がとmあらん
19ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 00:20:38.73 ID:v0KzXiKGO
起きて目腫れてたらどうしてくれるんだよ!
20ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 00:29:55.22 ID:pvGWusw3O
>>18
続きがほしいだと? ほらよ


今は家に取りに来なきゃいけないものがあって帰ってきた。
急いでるのにウケるよね。
2chに書き込んでる暇があるならさっさと病院行けって 感じだろうね。
病院行きたくないんです。
母さん、死んじゃった。
朝死ぬことねぇだろ…本当に母さんらしいね。
ほんっと、人騒がせな親だよなァ。
ねぇ、母さん。死んだら芋ようかん食えないよ?
死んだら、買って行ってあげないよ?
死んだら食べれないんだよ?
本当に急すぎて、ネタだと思われるだろ?
人騒がせだなァ…
母さん、ムカついてるでしょ?
医者にはあと一ヶ月って言われてたのにね。
一ヶ月、芋ようかん食べれたのにね。
俺も買って行ってあげたのにね。
何でだよ、棺おけに芋ようかん入れたくないよ。
買って行くから、また食べてよ。また笑ってよ。また俺の名前呼んでよ。
                                           
最初って涙なんか出なかった。
親戚や友達に連絡して、それはもう事務的にお通夜とかの準備をしなければいけなくて。
涙を流す暇がないっていうのかな。
オヤジも姉ちゃんも、同じように忙しくて悲しみにひたる 余裕はないって感じでした。
忙しさに追われたから、俺は今日の一日を冷静でいれたのかも。
一度、家に帰ってくる時に三人で夕飯食べたんだ。ハンバーグ食べた。
オヤジが、「うまくないなぁ…か…」 って、言葉詰まらせてイキナリ泣き出したんだ。子供みたいに。
俺はすぐ分かった。
その、「か…」の後に続けようとした言葉がすぐに分かった。
オヤジと母さんはよく食べ歩きが好きで、うまい店があると家族サービスとかいっては よく連れて行ってくれてたんだよ、俺と姉ちゃんを。
オヤジは「うまくないなぁ、母さん」って、いつもの癖でついつい言ってしまうところだったんだろうね。
俺は黙ってた。姉ちゃんも黙ってた。
俺は泣かなかった。泣けなかった。黙って食べてた。

今日はこの辺で。俺はもっとマイナーなやつが欲しいから誰か頼む。共に泣こう
21ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 00:33:36.29 ID:sHHGs2IVO
誰か阪神大震災の自衛隊のコピペよろ
22ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 00:40:43.46 ID:2ayIBMUE0
>>11
ttp://shinbest.exblog.jp/8859831/
こころちゃんねるでぐぐるんだ
23ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 13:02:12.06 ID:pvGWusw3O
彼女との一番の思い出は、あの風景だった


片目がほとんど見えないから、スポーツができない。体が弱いから、コンパやサークルにも参加できなかった。学生時代、親友と呼べる仲間は数人だった

長時間働くこともできない。性欲がないから、彼女と家庭を持てない。結婚もしてあげられない
彼女の親に挨拶に行った日、父親に「お前みたいな奴が、娘を幸せにできるのか」と言われた
答えられなかった。それに、父親を責める気にもならなかった。俺があの人の立場なら、こんな奴に、可愛くて優しい娘はやるはずがない
「できません」
喉元までそんな声が出掛かっていた。喉がカラカラにだった
「俺には、できません」。しかし言葉が出る前に、彼女が立ち上がり、言った。
「彼と結婚します」
凛とした、強くて美しい声だった。

俺はすぐに帰された。後から聞いたが、その後は大騒ぎになったらしい。彼女は父親にぶたれたと、困った顔で言った。親戚にも反対されたと

俺は幸せでいっぱいだった。でも彼女は? 俺みたいな奴のために一生を無駄にする気か?
同情ならやめてくれ!
俺以外のどんな男でも、君を幸せにできるだろう
俺は何も持ってない……
そう言ったら、
彼女は俺をひっぱたいた。
泣いた
そして、抱きついてきた

俺はたっぷり何分も迷った末、彼女を抱き締めた





しかしその後、俺達の仲が許されることはなかった。
この世では。

俺達は、色々な所に行った。出来るだけ人がいない、綺麗な自然が残る場所に足を運んだ。

そして、ある地に辿り着いた。深い山の奥で、目の前には湖が広がり、そのすべてを薄い霧が包む。楽園のような場所だった

彼女は湖のあちこちを指差した。魚がいるのか、湖面にしぶきが上がる。月の光を受けて輝いていた。湖も、彼女も。
彼女は泣いていた。照れながら俺のポケットに手を入れた。
「素敵な場所だ」
「……そうだね」
彼女は肩を震わせた。俺達は、この場所に決めた……


なのに、俺は生きている。俺だけが生きている。彼女に沢山のものを貰っておいて、彼女の全てを奪ったのだ

今日も俺は、彼女に償う方法と、俺に見合う報いを考えている。
何も浮かばなければ、同じ季節に俺はまた、あの地へ行く。彼女は今も、冷たい水の底で俺を待っているんだ……



彼女との一番の思い出は、あの風景だった。
24ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 18:35:08.88 ID:SO/YmpQU0
このスレ伸びろ
25キラ ◆g6inFbM64o :2009/04/15(水) 21:28:19.28 ID:wm4+MvJDO
>>24

同意!
だが俺にはコピペストックがない(´・ω・`)
26ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/15(水) 22:58:29.40 ID:en88/wwZ0
ムゥ〜おやつが食べたいな〜
あっ、シュークリームだ
おいしそう 食べよう
モグモグモグモグ おいしいな
モグモグモグモグ
もう一個ある これも食べちゃえ
モグモグモグモグ
モグモグモグモグ
あ〜おいしかった

ねえムーくん、ここにあったシュークリーム知らない?
知らないよ
変だなぁ 後でムーくんと一緒に食べようと思ったのに
おかしいな どうしたんだろう?
あんなおいしいシュークリーム どうしたんだろうね?
あんなおいしいシュークリーム?
それじゃまるでムーくん
あのシュークリームを食べたことがあるような言い方じゃないか?
ワッ しまった
さてはムーくん シュークリーム食べたでしょう?
知らないよ
ほら 白状しないと コチョコチョコチョコチョ
ムヒヒヒヒ 食べた 食べた
ほら やっぱりムーくんが犯人じゃないか
もう おしりペンペン
ムッヒーミンミンミン ムッヒーミンミンミン
ようし ムー汁にして食べちゃおうかな
ムッヒーミンミンミン ゴメンナサイ ムッヒーミンミンミン
27ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 02:45:18.26 ID:n0uP32S+O
月が綺麗だ

家族は笑っている

苦しいけど、怖くない

痛いけど、辛くない

空が綺麗だ

もっと生きたかった

幸福に満たされてばかりではなかった

でも……


悪くない人生だった
28ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 05:07:12.52 ID:koGlmF2j0
初めての赤ちゃんに無我夢中だった。
ろくに眠らず、夜鳴きもひどかった娘。
へとへとに疲れはてて、抱っこでゆすりながら
「あんたはママを苦しめたいの?ほんとにひどい子だ」と
悪態をついた日々。
赤ん坊の気持ちなんて、全然わからない。
母親の自信なんて、みじんもない。ただ、もがくだけの日々。

あれから数年たって、娘は五歳になった。
「あのね、ママ」(もじもじ)
「なぁに」

「あたしね、ママのこと、生まれたときからすきだったの」

あの頃の私が一番聞きたかった言葉。
やっと聞けた。
泣きながら娘を抱き締めた。
29ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:00:26.07 ID:koGlmF2j0
サキちゃんのママは重い病気と闘っていたが、死期を悟ってパパを枕元に呼んだ。
その時、サキちゃんはまだ2歳。
「あなた、サキのためにビデオを3本残します。
 このビデオの1本目は、サキの3歳の誕生日に。2本目は小学校の入学式に。
 そして3本目は…○○○の日に見せてあげてください」
まもなく、サキちゃんのママは天国へと旅立った。

そして、サキちゃんの3歳の誕生日。1本目のビデオがかけられた。
(ビデオからつないだテレビ画面に、病室のママが映し出される)
「サキちゃん、お誕生日おめでとう。ママ、うれしいなぁ。
 でもママはね、テレビの中に引っ越したの。だから、こうやってしか会えない。
 パパの言うことをよく聞いて、おりこうさんでいてね。だったら、ママ、また会いに来ます」

サキちゃんの小学校入学の日。2本目のビデオ。
「サキちゃん、大きくなったネ。おめでとう……。ママ、うれしいな。どんなにこの日を待っていたか。
 サキちゃん、ちゃんと聞いてね。
 ママが今住んでいるところは、天国なの。だから、もう会えない。
 でもね、パパのお手伝いがちゃんとできたら、ママ、もう一回だけ、会いに来ます。
 じゃあ、魔法をかけるよ。 エイッ!
 ほうら、サキちゃんは料理や洗濯ができるようになりました」

そして3本目のビデオ。そのタイトルは、こう書いてあった。

新しいママが来た日のサキちゃんに

そしてサキちゃんが10歳の時、パパは再婚し、新しいママが来た。
3人いっしょに、3本目のビデオを見つめた。
なつかしいママの顔が映し出された。
「サキちゃん、おうちの仕事、がんばったね。えらかったね。
 でも、もう大丈夫。新しいママが来たんだから。
 ……
 サキちゃん。今日で本当にお別れです。
 ……
 サキちゃん、今、身長はどれくらい?ママには見えない。
 (泣き崩れ、カメラを抱え込む姿が映る)
 ママ、もっと生きたい…。
 あなたのために、おいしいものいっぱいつくってあげたい…。
 あなたの成長を見つめていたい…。
 じゃあ、サキちゃん、これがママの最後の魔法です。
 それは、『ママを忘れる魔法』です。
 ママを忘れて、パパと、新しいママと、楽しい暮らしをつくってください。
 では、魔法をかけます。1、2、3、ハイッ!」
そこでビデオは終わった。

しかし、サキちゃんに、この魔法は効かなかった。
パパと、新しいママにも効かなかった。
ママは、みんなの心の中に、ちゃんと残っていた。

そして今度は、サキちゃんが主役の、4本目のビデオがつくられたのだった。
天国のママに見てもらうために
30ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:14:23.82 ID:koGlmF2j0


       J('ー`)し
        (  )\('∀`)
        ||  (_ _)ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このAAを見かけたらカーチャンの事を思い出して下さい
31ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:26:29.24 ID:koGlmF2j0
J( 'ー`)し たけしへげんきですか。かあさんはかぜこじらせちゃって

(`Д)   うるさい死ね 風邪ごときでメールすんな殺すぞ

J( 'ー`)し ごめんね。めーるとちゅうできれちゃった。はじめてだったから、ごめんね

(`Д)   うるさいくたばれ、メールすんな

J( 'ー`)し かあさん入院しちゃってこんげつはふりこむお金がないの。ごめんね。食事はしていますか?

(`Д)   死ねくそ女

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            o
__        ゚ 
 母 |
 の |
 墓 |  ∴  ('A`)カーチャン........風邪だって言ってたじゃないか.............
──┐ ∀  << )
32ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:32:19.71 ID:koGlmF2j0
俺    俺へ げんきですか。いま遺書かいてます

俺    うるさい死ぬな 遺書かくな

俺    ごめんね。おれはじめて人生に挫折したから、ごめんね

俺    うるさい負けるな、挫折すんな

俺    天井からロープ下げておきました。たいせつにつかってね 言い遺すことはありますか?

俺    死ぬな!俺!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            o
__        ゚ 
 俺 |
 の |
 墓 | 
──┐  
33ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:33:53.74 ID:koGlmF2j0
J( 'ー`)し たけしへ めーるで遺言おくります へいへいへ〜い いぇー

(`Д)   うるさい死ね 遺言書くな 殺すぞ

J( 'ー`)し たけしが夕焼けだったころ。。。 弟は小焼けだった。。。

(`Д)   うるさいくたばれ メールで遺言おくんな

J( 'ー`)し おとうさんは胸焼けで。。。 おかあさんは霜焼けだった。。。

(`Д)   死ねくそ女

J( 'ー`)し わっかるかな〜 わっかんねえだろうな〜 へいへいへ〜い いぇー

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            o
           ゚
| 〔J(゚∀゚)し〕 イェー
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
|⌒⌒⌒ <⌒ヽ o 。 うああぁぁ...
|      <_  ヽ。  夕焼けブルースで遺言なんてヤダよぉぉぉぉぉ...
|      o とノ ノつ
|       。  | 〜つ
34ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 06:45:19.63 ID:koGlmF2j0

        J( 'ー`)し      ('∀`) アッ カーチャンダ
          ( )        ( ) イマカラソッチイクネ
          | |         | |    
         ̄ ̄ ̄ ̄|ヘヘヘヘ| ̄ ̄ ̄ ̄ 


ウゼーンダヨクソヤロウガ J (`Д)し  Σ(゚Д゚;)  カ カーチャン!?
コッチクンナコロスゾ      ( )      ( )
               | |       | |    
            ̄ ̄ ̄ ̄|ヘヘヘヘ| ̄ ̄ ̄ ̄ 


        J (`Д)し      プ ⊂ (`Д) モウ コネェヨ ウワァァァン 
          ( )        イ   「( )」
          | |         ッ   V > 
         ̄ ̄ ̄ ̄|ヘヘヘヘ| ̄ ̄ ̄ ̄ 


      タケシ… J( 'ー`)し
             ( )
            | |
           ̄ ̄ ̄ ̄|ヘヘヘヘ| ̄ ̄ ̄ ̄ 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            o
           ゚
    ________          __
    | ハッ ⊂('A`)⊃ |      ====[--ww] ピッピッ
    | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |     ‖ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    | |       _   |========   < ̄ ̄>
    | |    キキ  | |         ( ゚Д゚) /センセイ!!
    | |        ̄   | |          ( ) \イシキガモドリマシタ!!
    | |______| |          | |
    |     ∪∪  |
35ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 10:40:47.18 ID:Xapgk3p/0
なぜか>>27がクリティカルヒットした。
36ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 11:01:01.19 ID:Xapgk3p/0
しかし>>2が最強すぎてwww
37ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 11:46:10.43 ID:52G7Qc8+O
>>1は死後の世界なんて絶対に無いと思ってるだろう。
実際に死後の世界が存在する事も存在しない事も今の技術じゃ、どうにも証明は出来ない。

しかし、もし死後の世界が在ったとして>>1が今まで傷付けた人間がそこに居たとしたら、そこで>>1を怨んでたとしたら
>>1は死んだ後、死後の世界で悪評を流され、仲間外れにされ、独り身になり最悪な目に遭うことになるんだぜ?

今ここで深く強く真面目に考えてみて欲しい。
自己満足に他人を傷付けるのでは無く、もっと先の事… そう死後の世界を。
38ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 12:22:37.22 ID:n0uP32S+O
いきなり宗教臭いwwwわざわざ名前差し替え乙です。俺が知らんだけかもだが
39ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 15:59:02.33 ID:Wa1Hx/Yn0
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃┏━━━━━━━━━━┓┃
┃┃                   ┃┃
┃┃   J('ー`)し       ┃┃
┃┃    (  )\('∀`).   .┃┃
┃┃    │|  (_ _)ヾ    ┃┃
┃┗━━━━━━━━━━┛┃
┗━━━━━━━━━━━━┛

初めて動物園に行った時の写真だ。
母はそれを肌身離さずいつも持っていた。
40ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:00:15.86 ID:Wa1Hx/Yn0
   せ・先生、あらもう診察の時間?
 |
 |   /J( ゚∀゚)し     ('ー` ;) カ・カーチャン オレダヨ
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ (  )  タケシダヨ・・・
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    きゃはは 先生ったら冗談ばっかり!

 |
 |   /J( ゚∀゚)し     ('ー` ;)  ・・・・・・・
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ (  )  ・・・・・・・・
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
41ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:00:59.95 ID:Wa1Hx/Yn0

  ねえねえ 先生!これ見て見て
  うちの息子のタケシなのかわいいでしょ
 |          ◇
 |   /J( ゚∀゚)/    ヾ('ー` ;) 
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 |                    モレ、コノ シャシン トッタアト
 |   /J( ゚∀゚)し     ('ー` ;)  オシッコ モラシチャッタヨ ネ
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ□ヽ )   カーチャン・・・
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
42ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:01:42.63 ID:Wa1Hx/Yn0

    そーなのよー もう大変だったの
     でもかわいい息子でしょ?
 |                    
 |   / J( ゚∀)ゞ     ('ー` ;)  ウン・・・・・
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ□ヽ )   
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    あら、そういえばタケシ
    どこいっちゃったのかしら???
 |                    
 |   J(∀゚=゚∀゚)し    ('ー` ;)  カ・カーチャン・・・・
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ□ヽ )   
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
43ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:02:24.77 ID:Wa1Hx/Yn0

   ちょっと!!あんた誰? なぜ私の
   大事な写真を取ったの??ドロボー!!!
 |                    
 |   /J(# `Д)/    ('ー` ;)  ス・スミマセン・・・
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ□ヽ )   
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     かえせ!!! バカヤロー!!
 |          ◇         
 |   /J(# `Д)/ ヾ ('ー` ;)  
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽヽ )   
 |   |/ /     /|│|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
44ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:03:07.62 ID:Wa1Hx/Yn0

     脳細胞が破壊される病気で現代の医学では
 |    お手上げなんです。徐々に記憶がなくなって
 |     そのうち心肺機能も停止してしまいます。
 | 
 |          ◎__,,     < ̄>
 |    (; 'A`)  (゙A゙ )   J(‘A‘ )し
 |     (ヽ )   ヽ(  )    (y )
/ ̄ ̄ ̄□>> ̄ くく□ ̄ ̄ ̄|│ ̄ ̄
45ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:03:48.27 ID:Wa1Hx/Yn0

   あれ?おじさんだあれ?
     私のお父さんとお母さんはどこ?
 |
 |   /J( ゚A゚)し      ('A` ;) カーチャン
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ (  )  タケシダヨ・・・
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     お家へ帰りたいよう・・・
     おかあさーーーーん
 |
 |   /J( 'Д`)し      ('A` ;) ・・・・・・・・
 |   |  (  /⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
46ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:04:42.45 ID:Wa1Hx/Yn0

    |          ジリリリリリーーーーン
    |   ( 'A`)               
   / ̄ ̄ヘヘ ) ̄苗 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  

            エエ !? カーチャン ガ ??
    |   
    |   (゚A゚ ;】>              
   / ̄ ̄ヘヘ )~~~田 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   
47ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:05:23.15 ID:Wa1Hx/Yn0

    もう脳の機能も低下して記憶そのものも
    ない状態です・・・
 | 
 |          ◎__,,     < ̄>
 |    (; 'A`)  (゙A゙ )   J(‘A‘ )し
 |     (ヽ )   ヽ(  )    (y )
/ ̄ ̄ ̄□>> ̄ くく□ ̄ ̄ ̄|│ ̄ ̄


 |
 |   /~|          ('A` ;) ・・・・・・・・
 |   |J( 'A`)/⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
48ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:06:04.27 ID:Wa1Hx/Yn0

                   カーチャン ドウブツエン ニ イクヒ
                   イッショ ニ オベントウ ヲ ツクッタノ
 |                   オボエテルカイ?
 |   /~|          ('ー` ;) 
 |   |J( 'A`)/⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄
                   モレ、オニギリ ニギッタヨ
                   ナカナカ ウマク ニギレナカッタ
 |                   デモ カーチャン ホメテ クレタ
 |   /~|          ('ー` ;)  オカズハ タマゴヤキト
 |   |J( 'A`)/⌒⌒⌒ヽ (  )   ウインナー・・・・・
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
49ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:06:45.40 ID:Wa1Hx/Yn0

                   ウーン・・・
                   アト ナニガ ハイッテタカ
 |                   オモイダセナイヤ・・・
 |   /~|          ('ー` ;) 
 |   |J( 'A`)/⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
50ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:07:26.84 ID:Wa1Hx/Yn0

    ア・アスパラ・・・ベーコン巻き・・               
                   
 |                   
 |   /~|          (゚A゚ ;)   カ・カーチャン???
 |   |J( 'A`)/⌒⌒⌒ヽ (  )  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     あと・・・肉じゃが・・・ね・・・     
 |                   
 |   /~|          (゚∀゚ ;)   キオク ガ モドッタノ??
 |   |J( 'ー`)/⌒⌒⌒ヽヾ( ヾ)  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
51ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:08:18.30 ID:Wa1Hx/Yn0

    タケシ・・・・     
 |                    
 |   /~|         (∀` ;)   ン? ナニカーチャン?
 |   |J( 'ー`)/⌒⌒⌒ヽヾ( ヾ)  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

     動物園楽しいかい?     
 |                    タ・タノシイヨ!!
 |   /~|         (∀` ;)   スッゴクタノシイヨ
 |   |J( 'ー`)/⌒⌒⌒ヽヾ( ヾ)  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
52ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:08:59.24 ID:Wa1Hx/Yn0

     ・・・・・・・・・     
 |                    
 |   /~|         (∀` ;)   カ・カーチャン??
 |   |J( 'ー`)/⌒⌒⌒ヽヾ( ヾ)  
 |   |/ /     /| │|
/ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
53ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 16:09:54.28 ID:Wa1Hx/Yn0

その後 カーチャンは二度と目を覚まさなかった。
脳の記憶が薄れていく中、カーチャンは懸命に
動物園の時の記憶を漏れの為に最後まで
残してくれていたのかもしれない・・・

カーチャンの枕の下には動物園の写真があった。
その写真のネガはもうなく、動物園に行った時の
たった1枚の写真だった。
おれは棺おけの中に動物園の写真を入れた。


     タケシ、お弁当食べよっか?

              J( 'ー`)し     ウン!!
               (  )\(∀` ).
               │|  (_ _)ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
54ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 19:50:05.63 ID:Qidi2AI6O
良スレあげ
55ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 20:02:11.94 ID:BO7j+ogw0
あれ?画面がぼやけて見えるよ
いつ見てもカ-チャンは泣ける
56ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 20:13:42.86 ID:Xapgk3p/0
AAのせいでカーチャンはあまり楽しめないんだ。だが良スレ
57ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 21:46:22.66 ID:n0uP32S+O
あげ

恋愛系・死に別れ系はありませんか? クレクレすまそ
58ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 22:12:15.90 ID:Xapgk3p/0
>>57
お前のID、見覚えあるぞ。また会えて嬉しいw

誰か恋愛系のコピペを張ってやってくれ。手持ちは親系ばっかだ
59ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/16(木) 23:34:19.89 ID:EggEAmue0
トムとジェリーのアレが見たい
60ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 09:48:26.50 ID:+xML+o0X0
初めて彼女にあったのは、内定式のとき。同期だった。
聡明を絵に書いたような人。
学生時代に書いた論文かなんかが賞を取ったこともあるらしく、期待の新人ということだった。
ただ、ちょっときつめ&変わった人で、
やることすべてパーフェクトだし、自分のことはなんにも話さないので、宇宙人ではないかとの噂もあった。

まあ美人と言えば美人なんだけど、
洋服とかおしゃれに気を使わないようだったし、
クソまじめだし、お高くとまってるというより男嫌いみたいだった。
近寄る男はいなかった。
おいらも、なんかちょっと嫌いだった。

彼女とは、偶然同じ部署に配属になった。
それまで出会ったどんな女の人とも違うので、からかって反応を楽しむようになった。
はじめは、すごく嫌がっていた彼女だったが、
半年も経つと馴れてきたのか、そのころおいらが結婚したんで安心したのか、
少しづつ相手をしてくれるようになった。

その後、ちょっとだけ仲良しになって、
愚痴を言い合ったりするようにはなったが、
相変わらず自分のことは、何にも話さない。
休日何をしているかとか、家族のことはもちろん、本人のことも、
例えば誕生日なんかも、何年間か知らなかった。

ある日、ある試験の申し込み書類の書き方を聞いたら、自分の書類をもって来て見せてくれた。
そこに、生年月日が書いてあった。
なんと、その日が誕生日だった。
今日はデートかなぁ?などといいつつ、
とりあえず、昼休みに食べたチョコエッグに入ってたカメを誕生日プレゼントと言って渡した。

爬虫類大好きと言って子供みたいに喜んでいたのが印象的だった。
変わってるなぁと思った。

確かに変わった人で、いまどき携帯は大嫌いとかで、持ってなかった。
写真を撮られれるのも大嫌いだった。
カメラ付き携帯で飲み会のとき撮影したら、
すごく怒って、しばらく口をきいてくれなかったこともあった。
無理やり一緒にプリクラ撮ったときは、悪用されるといやだからと言って、
シートごと全部持っていってしまった。

彼女は、がんばりやだった。
もともと才能もあったし、がんばるもんだから、どんどん出世していった。
それにほとんど遊ぶこともなく、仕事がおわるとまっすぐ家に帰っていた。
そんなに、お金ためてどうすんのー?
お父さんの借金でも返ししてんの?
などとからかった。
61ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 09:49:07.79 ID:+xML+o0X0
そのころには、彼女のことがとても好きになってしまっていた。
でも、おいらはもう子持ちなので、表に出さないようにぐっとこらえていた。
ただ、彼女の周りをうろちょろして、
愚痴の聞き役や、遅くなったときのタクシー代わりをしていた。

でも、プライベートな関係は一切無かったし、変な噂にならないように気を配った。
同僚は、おいらは彼女の「ぽち」に見えると言っていた。
自分も彼女の「ぽち」という立場が気に入っていた。

そんな関係がしばらく続いた。彼女は、相変わらず独身だった。
彼氏や恋人がいるかどうかは全然分からなかった。

ただ、彼女は、お守りみたいな、小さな袋をいつもバックにつけていた。
何か聞いても、秘密のお守りとしか教えてくれなかった。
彼女が仕事のトラブルで落ち込んでいたとき、
彼女のデスクでそのお守りをギュッとにぎっていたのを見たことがあった。
だから、勝手に遠くにいる彼氏からもらったのかな?などと思っていた。

ある日、海外出張からの帰り、成田で携帯の電源を入れたとたんに同僚から電話があった。
彼女が亡くなったと言われたとき、全身の力が抜けた。
みみの奥がキーンと鳴ったのを覚えている。

交通事故だった。
事故直後は、意識もあり、たいしたことはないと思われたらしいが、
内臓からの出血があり、急変したとのことだった。

現実のこととは思えずに、なぜかあまり、涙もでてこなかった。
職場の何人かで、葬儀の手伝いをした。
そのとき初めて知っのだが、母子家庭だった。
お姉さんもいるが、施設に入っているとこのことだった。
彼女が大黒柱として家族を支えていたのだ。
彼女を軽率にからかったりしたこと恥じた。

とても申し訳なくて気が狂いそうだった。

葬儀の後、帰ろうとしていると、彼女のお母さんに呼び止められた。
渡したいものがあるから彼女の実家にあとで一緒に来てほしいと言われた。
貸していた本のことかな?と思いつつ彼女の母親と実家に向かった。
母親は、道すがら、
彼女は大好きだった父親が出て行ってから男の人が嫌いになったこと、
誰にも頼らないで自分の力で生きていこうと誓ったこと、
土日はあまり健康でない母親と、施設の姉の世話をしていたことを話してくれた。
自分の子供とは思えないほどがんばりやだったと。
62ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 09:49:49.23 ID:+xML+o0X0
家に着くと、彼女の部屋に案内された。
きれいに片付いていた、というより女性の部屋とは思えないくらい何も無かった。
ただ、専門書とノートがたくさんあった。
母親は、彼女がいつもおいらの話を楽しそうにしていたこと、
おいらのことが大好きだったけど、
おいらの子供たちを自分のように悲しませることになるといけないと思い黙っていたこと、
彼女が意識を失う直前に、おいらに会いたいと言っていたことを話してくれた。
机のすみにおいらと写ったプリクラが貼ってあった。
声を出して泣いたのは、大人になってから初めてだった。
帰るとき、彼女が亡くなったとき身につけていたネックレスと、
いつも持ち歩いていたお守りを形見にもらった。
そばにおいてやって下さい。と言われた。
ネックレスは母親が就職記念にあげたものだった。

ただ、お守りのほうはどう手に入れたか分からないということで受け取るのはちょっと気が引けた。
でも、彼女がとても大切そうににしていたのを知っていたので、受け取ることにした。
お守りの中を開けてみようとも思ったが、やめた。

それからすぐ転職をした。
一年後、ようやく少し落ち着いた。
形見のお守りは、いつも彼女がしていたようにかばんにつけて持ち歩いていた。
先日、職場の女の子が、
「これ前から気になってたんですけど、何が入ってるんですか?」
といい、かばんのお守りを開けてしまった。

とめる間もなかった。
というより、そういったときはもう中身を取り出していた。
彼女は、突然、
なにこれー?といって大笑いを始めた。
お守りの中には、チョコエッグのカメが入っていた。

おいらは、もう、職場にいることも忘れ、ただただ泣き続けた。
63ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 12:56:55.24 ID:sJfvTzALO
いいスレなのに協力者が圧倒的に足りない
64ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:27:21.60 ID:+xML+o0X0
以前、母がテ゛シ゛カメを買って嬉しそうに色々撮ってたけど、
そのうちメモリがいっぱいになったらしくてメカ音痴な母は
「ねえ、これ写らなくなっちゃったんだけど…」
と遠慮気味に相談してきたけど、漏れは面倒くさかったから
「なんだよ、そんなの説明書読めばわかるよ! 忙しいからくだらないことで話しかけるなよな!」
と罵倒してしまった。

その母が先日亡くなった。

遺品を整理してたら件のデジカメを見つけたので、なんとはなしに撮ったものを見てみた。

漏れの寝顔が写っていた。

涙が出た。
65ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:28:10.36 ID:+xML+o0X0
俺は小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。いつしか俺はノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。それ をばあちゃんに見せては、
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み〜」

ばあちゃんはニコニコしながら、
「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」
と相づちを打ってくれる。それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。

やがて俺にも友達が出来、そんなこともせず友達と遊びまくったころ、家の事情も解消され、自分の家に戻った。
ばあちゃんは別れるときもニコニコしていて、
「お父さん、お母さんと一緒に暮らせるようになってよかったねえ」
と喜んでくれた。

先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大住生だった。遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。モンスターの絵らしき物が書かれていたり、
何故かぬらりひょんとか、妖怪も混じっていたり。
「ばあちゃんよく作ったな」とちょっと苦笑いしていた。最後のページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていたその下に、

「義弘(俺)くんに友達がいっぱいできますように」
人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてだった。ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。
そしてありがとう。
66ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:30:19.05 ID:+xML+o0X0
私がまだ小学2年の頃、継母が父の後妻として一緒に住むことになった。
特に苛められたとかそういうことはなかったんだけど、
なんだか馴染めなくて、いつまで経っても「お母さん」と呼べないでいた。
そんなぎくしゃくした関係だったけど、継母が私のために一生懸命だったことはよくわかってた。

小学校4年になった夏休み、私は継母の提案で二人で川に遊びに行くことになった。
あんまり気が進まなかったけど、断る理由もなく言われるままにしぶしぶついていった。
現地に着くやいなや、私は継母のことを放ったらかしで川に浸かって遊んだ。

しばらく水と戯れてた時、急に深みにはまって溺れて息が出来なくなった。
すごく苦しかった。
でもそのうち喉の奥が「クッ、クッ」と鳴ってだんだん苦しくなくなってきて、意識が飛んだ。

気が付くと、私は病院のベッドで寝ていた。
一時心臓が止まって危なかったんだよと涙ぐんだ父が言ってた。
ベッドの傍に、継母はいなかった。
私は父に「あの人は?」と訊いた。
父は一呼吸置いてゆっくりとした口調で教えてくれた。
私が溺れた時に継母が服のまま飛び込んで私を助けてくれ、
そのまま力尽きて下流まで流された。
その後救助されたものの、今も意識が戻らないのだ、と。

私は次の日に継母のいる病室に行った。
継母は機械に囲まれて、いっぱい管をつけられていた。
彼女は、そのまま我が家に戻ってくることなく…。

葬儀が終わって母の遺品を整理してたら、鍵のついた日記が出てきた。
私は父と一緒になんとか鍵を探し当てて、日記を読んだ。
そこには私との関係に悩む継母の苦悩など、私のことばかり書いてあった。
ずっと読み進めていくと最後のほうの日記に

「ちょっとはにかみ屋さんだけどとてもいい子。あの子なら、命かけてでも守れる自身がある。
 ○○ちゃんを私に託してくれた△△(実母の名前)さん、本当にありがとうございます。」

継母は、あの日記を書いた数日後に命と引き換えに私を守ってくれた。
いつだってとても優しい目で私を見てくれていた。
いつも私の目線と同じ高さになるように中腰になって話し掛けてくれた。
そんな気持ちはちゃんと伝わってきてたのに私はあの人に何一つしなかった。
愛情をもらいっぱなしでそれに答えなかった。
私は愛情どころかあの人の命まで奪ってしまった。

日記を読んではじめて、私は
「お母さん!」
と大声で叫びながら錯乱状態になり、
声が出なくなるまでごめんね、ごめんね、と言って泣いた。
ぐしゃぐしゃになって泣いても、後悔ばかりで気持ちは晴れなかった。

年月が過ぎても、私は未だに「母」に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
数十年経った今でも夏になるたびに思い出す。
67ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:31:19.22 ID:+xML+o0X0
小学生の時、両親が共働きで所謂「鍵っ子」だった俺。
風呂を洗っておいたり、玄関の掃除をしなくてはいけなかったので友人達とは中々遊べなかった。

ある日親父が仕事から帰ってきた時に
FC本体と「ドラクエ3」を買ってきてくれた。
仕事から帰ってきた両親と夕飯を食った後3人でそれをやるのが俺の最大の楽しみだった。

中学生に上がって反抗期を迎えた俺は毎日両親とケンカばかりしていた。
ある日いつもの様に両親とケンカになり
消防の時買ってもらったFCと唯一のカセット「ドラクエ3」を投げつけた。
その時はなんとも思わなかった・・・・。

中学卒業後、俺は高校にいかずペンキ屋に就職する事になった。
両親は中学卒業前に既に離婚していた。
俺はどちらにもついて行かず父方の祖母の家に祖母と二人で住む事になった。

現在、祖母の家に住み始めて7年目。
先日祖母に頼まれて物置を整理していた。
奥の方にボロボロになったダンボールを見つけたので中を開けてみた。
そこにあった物は粉々になったFC本体とカセットの中身が剥き出しの「ドラクエ3」。
不器用に接着剤で修理しようとした痕がみられるが修復出来なかったらしい。

・・・俺達家族の絆と一緒だ。

おいおい、プレステがある時代に「ドラクエ3」かよ、と思った。

だが心とは裏腹に「ドラクエ3」がやりたくなり
ニューFCを買ってきてTVと繋げ電源を入れてみた。
懐かしい。

勇者の名は俺の名前、戦士に親父、僧侶にはお袋の名前。
3人パーティでプレーしてたのだ。

忘れ様としていたあの頃の思い出が頭を駆け巡り涙が止まらなくなった。

3人パーティはイシスの町で止まっていた。
クリアは当時の俺には難しくて出来なかったのだ。

父母とはあれから会っていない。
今どこで何をしているのかも知らない。
そして俺は今ドラクエ3をやっている。
なんとしてもクリアしたくなったのだ。

もちろん4人目は入れない。

3人パーティでだ。
68ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:31:59.87 ID:+xML+o0X0
2年間同棲していた彼が他界した。
大喧嘩をした日、交通事故に遭った。

本当に突然の出来事だった。

その日は付き合って3年目の記念すべき夜だった。
しかし、仕事が長引いてしまって約束の時間に帰宅する事ができず、
せっかく彼が用意してくれた手製の料理が冷め、台無しになってしまった。

いつも通り軽く詫びを入れて事を済まそうとしたが、その日の彼はいつもとは違い、私に対してきつくあたった。
丁度その時私は気分も優れず、仕事のストレスもあってか、そんな彼と話していくうちに強烈な憤りを覚え、つい言ってしまった。
「もういい!こんな些細な事でそこまで怒る事ないでしょ! あなたは自分の都合でしか物事を考えられないの!?」

…彼は黙った。

少しの間の後で、私も少し言い過ぎたと思い、黙って席を立ち、界隈を散歩して頭を冷やそうと思い、一旦家を出た。
いつも通う小さな喫茶店で、30分少々の時間を潰した。
あの人もただ単に怒りに任せて私に怒鳴り散らした訳じゃない。
それだけ今日のこの日の事を大切に思っていたからこそではないか、と考えた。
そんな彼の気持ちを思うと明らかに私の振る舞いは最低だった。
身勝手な自身を忘れ、改めて彼に謝ろうと思い、家に向かって歩いた。

しかし、彼は家には居なかった。
料理も、携帯電話も、机に置いたままだった。
マメなあの人が携帯電話を忘れるのは珍しく、近くにいるのかと思い、私は家を出て近辺を歩き回った。
しかし見つからない。
公園や近くの空き地も見たが、彼の姿は無かった。
彼の実家や、携帯を調べ、彼の友人宅等にも電話を入れたが、来ていないと言う。
家に帰り、2時間が経過した。
私はその時考えていた。帰ってきたら頬をつねってやろうと。
幾らなんでも心配させすぎだ、悪戯が過ぎる、と。
明日は休日だからこんな事をするんだろう、と…

それが彼との最後の夜だった。

事故現場は家周辺の一方通行の十字路だった。
横から飛び出してきた車と衝突、即死だったそうだ。
時刻は10:20、丁度私が家を出て10分経過した時間だった。

その際彼が持っていた遺品は、
缶コーヒー1本、女性用のガウンジャケット、現金で120円だということを聞かされた。

私のガウンジャケット、まだ未開封の缶コーヒー、私の為のジュース代。
細やかな気配りの中に、彼の深い愛情と優しさが感じられた。

一緒に帰りたかった。

その言葉を心の中でつぶやいた。

同時に私の目から涙がとめどなく溢れた。

改めて、彼という存在の大きさに気付いた。
ただ、情けなくて、悔しかった。
69ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:32:43.26 ID:+xML+o0X0
妹が亡くなって2年の歳月が流れました。
妹からの最後のメールを見て命の尊さ、居なくなって残された者の悲しみがどれほど苦痛か・・・
白血病に侵され、親、兄弟でも骨髄移植は不適合でドナーも見つからず、
12年間苦しむだけで短い生涯を終えた・・・
14才でした・・・。

妹が2才半のとき、微熱が続き、病院に行ったときには「白血病」と診断・・・
その日から母は毎日病院と家を往復する日々が続き、
大型連休で家族そろってレジャーに行く日なんてありません。
妹の面会が我が家の大型連休の消化日課でした・・・

「妹がいなければ遊びに行けたのに!!」
当時は妹に憎しみさえ抱いたほどです。
でも、両親が妹ばかり世話し、愛情いっぱいあげてる姿に嫉妬したんでしょうね・・・。

その妹が亡くなって2年。
両親は抜け殻がとれたような静けさです・・・
私もですが・・・。

99年の12月中旬、突然妹が「携帯電話がほしい」と、言い出しました。
私がメールばかりしていたので欲しくなったんでしょうね・・・
もちろん大急ぎで買いに行きました。

そしてイブの夜に携帯電話を渡し、一緒にメールの送信方法も教えてやりました。
そして、私が家に帰る頃には正午を過ぎてクリスマスを迎えた寒い夜になっていました。
寝ようと思ったら妹からのメールです。

「さっきはイブだったけど、今日はクリスマスだよ。迷惑ばかりかけてごめんね。おにいちゃん。ありがとう」

・・・これを見た途端母が息を切らして階段を上がり、

「病院に行くから支度しなさい」

・・・さっき別れたばかりなのにまた行くの?なんで?と思いました。

病院に行くと、さっきまで元気だった妹が顔に白いクロスをかけられて亡くなっていました。

あとで看護婦さんに聞いてわかったことなんですが、
携帯電話を強く握り締めて離すのにたいへんだったと・・・
それを聞いて涙がいっぱいあふれました・・・。

妹の携帯電話は解約しましたが、2年経ったいまでも遺影の横にそっと置いてあります。
妹は、私にだけはきちんとお別れして逝きました。

天国でも携帯電話が使えると良いなぁ・・・
70ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:34:45.94 ID:+xML+o0X0
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。
学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。
それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、何とか母子二人で質素に暮らしていけた。

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。
給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。
俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。

野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。
母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。
チケット売り場で一人1000円ずつ払ってチケットを買わなければいけないと言われ、
帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、外のベンチで弁当を食べて帰った。
電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、
母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。

俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学がとことん嫌になって、一生懸命に勉強した。
新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。
結婚もして、母に孫を見せてやることもできた。

そんな母が去年の暮れに亡くなった。
死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように
「野球、ごめんね」と言った。俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、最後まで声にならなかった。
71ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:36:28.98 ID:+xML+o0X0
今時の若者とは思えないほど真面目で頑固な兄がいた。
兄は一流大学を目指し、来る日も来る日も勉強に明け暮れていた。

小さい頃私はお兄ちゃんっ子で、毎日馬鹿なことして遊んでいた。
一緒にお風呂も入ったり、近くの川で魚を捕まえてこっそり二人で飼ったりもした。
夜は二段ベッドに寝て、面白かったアニメや漫画の話をした。
今の兄には昔の面影がなく、常に自分のことを考え常にトップに立とうとしていた。
誰からの力も借りず、自分だけを信じ勤勉に励んでいた。県でもレベルの低い高校に
通う私を見下すような目で見る兄。

私はそんな兄が嫌いだった。 

本命校受験の一週間前から兄は部屋から出なくなり、食事も取らず一心不乱に
勉強をしていた。さすがの兄もプレッシャーを恐れていたのだろう。
私はそんな兄にあるものを買ってきた。期間限定で発売された合格祈願のスナック菓子(ウ)カールだ。
神経が張り詰めている時、こういったユニークなもので少しでも兄の気持ちを和らげられれば、と思った。
カタブツの兄は嫌いだったが、心の奥ではまた昔の時のように仲良くしたかった。
兄は無言で受け取った。返されると思っていた私は嬉しかった。

そして試験は無事終わり、兄は見事本命大に合格した。
家族全員でお祝い、外食に出かけた帰りの車の中で私は兄に言った。
「私のあげたカールのおかげだね」
兄は面白くなさそうな顔で一言。
「食べないで捨てた」

ショックと言うよりは腹が立ってしょうがなかった。
同時にもうこの兄とは昔のような仲には戻れないと思った。
きっと大学でも馬鹿みたいに勉強漬けで、卒業後は一流会社に就職
エリート街道まっしぐらのつまらない人生をおくるのだろう。ああこの兄にはピッタリだ。
それから3ヵ月後。兄が交通事故に遭ったとの連絡が入った。
両親と病院に駆けつけた時、兄はもう息絶えていた。
ああ、なんてあっけない死を迎えたんだろう。
つまらない兄にはこんな人生がピッタリだったんだろう。
涙は出なかった。腹が立っていた。
あんな兄の為にどうして私が涙を流さなきゃならないんだ。
そんな残酷なことを平気で思える自分に嫌気がさした。

葬式を済ませた後、母と一緒に兄のアパートに向かった。
遺品整理をするためだ。気が進まなかったが母一人では大変なのでしょうがない。
真面目で几帳面な兄らしく、部屋は気味悪いほど綺麗に片付けられていた。
本当にゴミ一つなかった。
母が衣服を整理している間、私は兄の勉強机の中を片付けるよう言われた。
(もしかしたらお金でも少し入っていないかな、あったらネコババしてやろう)
一番上の引き出しには受験関係の書類が残されていた。本命の合格報告書
も入っていて、顔に出さない兄もやっぱり嬉しかったんだと思った。
報告書の封筒を開けて、私は一瞬息が止まった。
丁寧に折りたたまれた菓子の袋が入っていた。
私があげた、カールの袋だった。
涙が止まらなかった。

やっぱりお兄ちゃんは、ずっと私のお兄ちゃんなんだね。
72ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:37:09.46 ID:+xML+o0X0
俺がまだ小学校に上がる前父親が交通事故で亡くなり、母親は女手1つで俺を育ててくれた。
父親と結婚する前仕事らしい仕事もしたことがなかった母親は
お弁当屋の調理やコンビニエンスストアのレジなどのパート勤務で生計を立てていた。
当然家は貧しく、俺は高校を卒業したものの、折からの不景気で、就職もできず家でぶらぶらしてばかりいた。
そんな俺に母親は「そのうちいい仕事が見つかるよ」と独り言のように呟いては無理に明るく笑いかけていた。

ある日、母親は「パソコンぐらい使えないと就職も難しいのかね」と呟き、俺を電器店に連れていった。
パソコンのことは何も知らない母親と俺は店員に勧められたパソコンを買い、
インターネット接続の作業も頼んで店を後にした。
帰るとき母親は「25万円かー、こんな大金を使うのは父さんが死んで初めてだね」と笑った。
新たに増えた月々15000円のローン返済のために母親は、パートを増やし夜遅くまで働くようになった。
俺の方は無料で遊べるネットゲームを見つけ、その面白さに魅せられ、
来る日も来る日もひたすらゲームばかりしていた。
いつもパソコンに向かっている俺を、パソコンの学習と思い込んだ母親は
「パソコン上手になった? いい仕事が見つかるといいね」と言っては笑ってた。
毎日働きづめの母親の笑い顔はどこか疲れていて、
俺はその笑顔を見るとゲームばかりやっている自分が情けなくなった。
そんなある日、母親の仕事先から電話があった。
母親が倒れて救急車で病院に運ばれたとのことだった。俺は急いで病院に向かった。
ボロの自転車を1時間あまりこぎ続けて、ようやく病院に着いた。
心配している俺に向かって母親はベッドから起き上がり、「ただの過労だよ。」と笑った。
「パソコン上手になって、いい仕事が見つかったら自動車も買えるからね。」と言いながら、
細い腕を伸ばして汗だくの俺の額をタオルで拭いた。
病院まで遠いこともあって、俺はそれ以降は病院に行かずに、
母親の世話は近所のおばさんに任せっぱなしにして相変わらずゲームにのめりこんでいた。
母親が入院して5日後、病院から精密検査の結果をお伝えしますからという電話があり、俺は自転車で向かった。
5日ぶりに会った母親はいよいよ元気がなく、俺は妙な不安を覚えた。
母親との面会の後、診療時間を過ぎた診察室に通らされた俺は、
担当の医師から母親が急性白血病であと3ヶ月あまりの余命だということを聞かされた。
俺は頭の中が真っ白になった。それから母親に負担をかけっぱなしで、
最近は母親の期待を裏切ってゲームばかりしている自分が情けなくて、涙がこみあげてきた。
医師は「患者さんに動揺を察しられるといけませんから今日はこのまま帰った方がいいでしょう」と言った。
俺は泣きながら自転車をこいで帰っていった。
家に着くと俺はRMTで自分のアカウントやアイテムを全部売りに出した。
かなりの安値なのですぐに買い手は見つかった。
翌日、自分のちっぽけな郵便預金口座から8万円を引き出し、
母親が好きなチーズケーキとヨーグルトを立派な店で買い、病室を訪れた。
母親はチーズケーキを見ると驚いて「お金はどうしたの?」とたずねた。
「パソコンのバイトで8万円手に入ったから」と俺は嘘をついた。
母は心から嬉しそうににっこり笑って「パソコン上手になったからいい仕事が見つかったんだね」と言った。
「免許をとって車を買うのに無駄遣いはしないでね」と続けて言い、おいしそうにヨーグルトを食べた。

それから一週間ほどが過ぎた日の朝、母親は亡くなった。
母の遺体が安置室に運ばれ、がらんとした病室で小物類を片付けていると、
看護婦さんが俺を慰めようと優しく声をかけた。
「パソコン得意なんですってね、お母さんは毎日のように自慢してたわ」

俺はその言葉を聞くやいなや涙がこみ上げてきた。そして体を震わせて大声を上げて泣き続けた。
73ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:41:14.52 ID:+xML+o0X0
大学のとき、高校の同級生の女の子がALSを発症した。
そう親しくもない子だったし、ALSってどんな病気かも知らなくて
軽い気持ちで大学の近くにあったその病院に、ひまつぶしで見舞いに行っていた。
ある日彼女が、病室で言った。
「あたし処女のまま死ぬのってイヤだなあ、ねえ今度夜這いにこない?」
その晩実際に夜這いに行った俺を迎えた彼女は、病院の寝巻姿ではあったが
髪はちゃんと整えてあり、うっすら化粧をして、下着も当時流行り始めたTバックだった。
行為そのものは少々やっかいで、彼女は自分で脚を開くこともできなかった。
彼女はわざとらしい喘ぎ声をあげて、なんとか無事終ることができた。
そのあと俺に寝巻きを着せてもらいながら、彼女は嗚咽していた。

翌日俺の実家に彼女の母親から、「息子さんの優しいお見舞いに感謝します。」と
電話があったという。俺はまさかと思ったが、しばらくして戦慄した。
彼女はもう、起き上がることすらできない。トイレだって行けないから
たぶんおむつの世話になっているはずだ。
では誰が?
彼女の髪をとかし整えてやったのか
彼女に薄化粧を施してやったのか
彼女のおむつを脱がし、流行りの下着をはかせてやったのか
それがわかったとき、嗚咽とはいかないが不覚にも涙が出てきた。

あれから8年、彼女はもはや目も動かせない状態で今も闘病を続けている。
74ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:42:50.14 ID:+xML+o0X0
中学1年の時、近所の幼馴染の子(2こ年下)がよく遊びに来た。
目当てはスーファミ。オレが遊び飽きた聖剣伝説2を彼女は楽しそうにプレイしてた。
「ここからどう進むの?」「この魔法ってなに?」とか
いちいちうるさいので「自分で考えろや」とか邪険にしてたら
「むぅぅ・・・ケチ(ボソ」とか言い返してきて、
ちょっとむかついたからリセットボタン押してやった。
案の定「酷い・・・酷いよぉ〜〜わぁああqwせrtyふじこlp」と泣き出したので、
オレは部屋を飛び出して、ちょっと反省。

んで、お中元(?)でもらったカルピスを、氷を目一杯入れたコップに注いで、
冷やした水を加えて、箸で混ぜ混ぜして
彼女に出してやったら「・・・・いいの?」とか言って一気飲みして、
赤い目で鼻水垂らしながら「おいしっ!ありがと!!」とか
調子のいいこといいこと。

彼女の家はかなり貧しい系の家で、
オレは「もう使わないだろう」と思ってたファミコン一式を「やるよ」って言ったんだけど
「いらない・・・うち、テレビ一台だけだし。
家族全員が揃ったときじゃないとテレビつけちゃだめなの・・・」って
すっげー悲しそうな顔して断った。「でも・・・ありがとね!」って笑ってたけど、
しばらくしたら、下を向いて震えてた。
オレは「明日も俺んち来いよ。氷の国の攻略、2コンで手伝ってやるから!」って彼女を誘った。
そしたら「ほんと!? うん、行く行く!絶対行くね!
明日もカルピス出してね〜 すっごくおいしかったよ!」って全回復。

翌日、彼女がなかなか来ないもんだから彼女の家までいったら
留守なのか玄関に鍵がかかっていて反応が無い。
しばらく待ったんだけど、結局誰も帰ってこなかった。
彼女のことを好きになってたオレは「絶対行くっていったのに・・・」と失意の中、
怒りを覚えつつ帰宅した。
帰宅したオレを、かあちゃんが泣きながら出迎えた。
幼馴染の彼女は、駄菓子屋でお菓子を買って俺んちに向かう途中、
交通事故にあい、病院にいると教えられた。
オレは何も考えられなくなって部屋にこもった。
いつの間にか寝てて、気づいたら翌日の朝だった。
部屋を出て、かあちゃんに彼女のことを聞いた。
彼女は深夜、意識が戻らないまま亡くなったらしい。

オレは嗚咽&号泣しながら聖剣をプレイして彼女との約束を果たした。
75ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:43:48.21 ID:+xML+o0X0
私には、兄がいました。
3つ年上の兄は、妹想いの優しい兄でした。
ドラクエ3を兄と一緒にやってました。(見てました。)
勇者が兄で、僧侶が私。遊び人はペットの猫の名前にしました。
バランスの悪い3人パーティ。兄はとっても強かった。
苦労しながらコツコツすすめた、ドラクエ3。おもしろかった。
たしか、砂漠でピラミッドがあった場所だったと思います。
とても、強かったので、大苦戦してました。
ある日、兄が友人と野球にいくときに、私にいいました。
「レベ上げだけやってていいよ。でも先には進めるなよ。」
私は、いっつもみてるだけで、よくわからなかったけど、
なんだか、とてもうれしかったのを覚えてます。
そして、その言葉が、兄の最後の言葉になりました。
葬式の日、父は、兄の大事にしてたものを棺おけにいれようとしたのを覚えてます。
お気に入りの服。グローブ。セイントクロス。そして、ドラクエ3。
でも、私は、ドラクエ3をいれないでって、もらいました。
だって、兄から、レベ上げを頼まれてたから。
私は、くる日もくる日も時間を見つけては、砂漠でレベ上げをしてました。
ドラクエ3の中には、兄が生きてたからです。
そして、なんとなく、強くなったら、ひょっこり兄が戻ってくると思ってたかもしれません。
兄は、とっても強くなりました。とっても強い魔法で、全部倒してしまうのです。
それから、しばらくして、ドラクエ3の冒険の書が消えてしまいました。
その時、初めて私は、泣きました。
ずっとずっと、母の近くで泣きました。
お兄ちゃんが死んじゃった。やっと、実感できました。
76ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:46:17.43 ID:+xML+o0X0
もう10年も前の話。
妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、
私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。

実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、
実家の母にしばらくきてもらうことになった。

出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。
そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
“ママとおどろう”だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、
園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・

「まぁ、行くよ♪」 娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。

あなたがこの間、九州へ行っていた時に、
正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」
「本当はパパだってとってもさみしいの、」
「だけどパパは泣いたりしないでしょ?」
「それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」
「だから、だいじょうぶだよね?」
「お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。

何ということだ。娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。

10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?

君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
ありがとう。
77ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 14:47:04.08 ID:+xML+o0X0
俺は小学生の頃に母の作った炊き込みご飯が大好物だった。
特にそれを口に出して言った事は無かったけど母は判っていて
誕生日や何かの記念日には我が家の夕食は必ず炊き込みご飯だった。

高校生位になるとさすがに「又かよっ!」と思う様になっていたのだが
家を離れるようになっても、たまに実家に帰ると待っていたのは母の
「炊き込みご飯作ったよ。沢山食べなさい」の言葉だった・・・

会社に電話が来て慌てて向かった病室には既に近くの親戚が集まっていた。
モルヒネを打たれ意識の無い母の手を握り締めると母の口が動いた。
何かを俺に言いたそうだった。母の口元に耳を近づけると
「炊きこ・・・たよ。たくさ・・・・さい」と消え入りそうな声で言っていた。
それが最後の言葉だった。

「ママの作ったスパゲッティー大好き!」口の周りを赤くして
スパゲッティーを食べる娘とそれを幸せそうな目で見つめる妻を見る度に
母の炊き込みご飯が食べたくなる。
78ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 15:08:46.06 ID:OHz5DJ9i0
イイハナシダナ-
79ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/17(金) 17:07:27.23 ID:sJfvTzALO
ここにきて王道が一気に出そろったな
80ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 01:56:11.40 ID:AnSMd7UB0
ほしゅ
81ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 19:12:16.95 ID:/N5V+QytO
今日、彼女とデパートに行った。小物を買ったり食事したり、彼女は凄く楽しんでくれた。最後に、家具のコーナーに行った。
「このテーブルいいなー」
「二人暮らしには大きすぎないか?」
「あ!あのベッド素敵!」
「何でシングルだよw」
「あ、そっか///」
なんて、彼女のテンションに引っ張られるように、俺も思ったより楽しめた。絶対途中で泣いちゃうと思ったのに。
レイアウトや壁紙、カーテンのことも気の向くままに話した。
と、いきなり店員来た。
「どのようなものをお探しですか?」
「あ……いえ、見てただけなんです」
「ご結婚なさるんですか?」
「えっ!?いやあの……どうしよう?」
彼女はなんと俺に尋ねてきた。俺は笑ってしまった。

何とか店員を巻いて、最後に園芸コーナーに来た。
「もうっ、助けてよ!恥ずかしかったぁ〜」
「悪い悪い」
「……結婚、かぁ」
「……庭でさ、花とかも育てるの?」
彼女は何気なく、近くにあったコスモスに触れた。
「ねぇ、○○(俺の名)」「……」
「今日は付き合ってくれて、ありがと。ホントに同棲するみたいだったね」
「……」
「これで、大丈夫かな……。私、もっと生きられるかな……」
82ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 19:13:35.63 ID:/N5V+QytO
彼女は難病を抱えていた。余命4ヶ月と宣告されていた。
生命力が残っているうちに、手術を受ける決意をしたばかり。ずっと、成功率は低く、著しく体力を消耗するので躊躇っていた。手術したら、完治しない限りはもう外出など出来ないだろう。
それでも彼女は、最後の希望を賭けるつもりだった。だから今日、偽りの同棲準備を俺に頼んだのだ。希望を繋ぐために……

「なぁ」
帰り道、俺はたった一度の試みをした
「こんな時だから言うけどさ。俺、お前が…」
しかし、彼女のか細い指で止められてしまった
「やめて。私今日、いっぱい勇気を貰ったよ。続きは……治ってから聞きたいの」





――――そして、俺が続きを言う機会は訪れなかった。手術を強行したせいで、宣告よりも更に短かった。
でも、彼女は悔いはないと言った。その言葉が聞けただけで、彼女の人生はハッピーエンドだったのだと自分に言い聞かせることができた。

今、俺は違う女性と結婚し、家庭も持っている

ただ……秋が来るたび、我が家の庭には、沢山のコスモスが咲き乱れる
「どうしてこんなにコスモスがあるの?」
子供に聞かれると、こうこう答える。
「天国からもよく見えるだろう?」
と。
83ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 21:26:06.22 ID:zA81zV8Z0
初見だ。ちょっと泣いた
84ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 22:19:06.49 ID:VMvMedh6O
何も張らない俺が言ったら批判を浴びると思うが、もっと協力者いないのか?
85ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:07:50.51 ID:VXnoA5qu0
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、こっそりジェリーの前から姿を消しました。
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、ジェリーにはよくはわかりませんでした。トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も小さい猫です。喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。
そこでジェリーは、穴のあいた三角チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、その猫に罠をかけることにしました。いつもトムにしていたように。
ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました。そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。ジェリーはしめしめと思いました。
いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。うふふ。手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
でも、その猫はトムではありません。猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、トムより体が小さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。
トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。
「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」
86ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:33:24.10 ID:/V3ILG4dO
帝国ホテルのパンの話キボン
号泣ではないが、個人的にほろりときた。
87ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:44:46.18 ID:/N5V+QytO
>>84
ググってきて貼れ。出会いもあって一石二鳥
88ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:53:30.44 ID:VXnoA5qu0
俺が小5の頃とても母親想いの新米教師がいて、
月一くらいの頻度で郷里の母親と手紙をやりとりしていた。
しょっちゅう俺たちにマザコンとからかわれながらも、とても幸せそうだった。

ある時、俺含む悪ガキ連中数人が職員室に行くと、その教師の
机の上にその母親からの手紙があったので、俺たちはほんの
軽いイタズラのつもりで手紙を持ってそのままエスケイプした。
そのまま教師をからかって、適当に手紙をリレーしながら校舎を
逃げ回っていたが、何回もリレーをするうちに誰かが手紙を無くしてしまった。
大変なことをした、と真っ青になってみんなで教師に謝りにいくと、
烈火のごとく怒られたが、最後には苦笑して俺たちを許してくれた。

数日後、その先生が学校を休んだ。
母親が居眠り運転のトラックにはねられ、死んでしまったのだそうだ。

先生は「もう中身は読んでたから大丈夫だよ」と言ってくれたが、未開封だったことは
自分たち自身が一番良く知っていた。

「イタズラ」という言葉を聞くと、今でも先生への申し訳なさで死にたくなる。
89ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:54:10.88 ID:VXnoA5qu0
カーチャンの七不思議
夜には疲れた顔してたのに朝には早起きして弁当作っててくれる
夜遅く帰っても他の家族は寝てるのにカーチャンだけ起きてる
俺が疲れてるの何故か把握してて栄養剤出してくれる
俺が逆切れしても困ったように笑ってる
俺が自分で言ったのに忘れてた事をずっと覚えてる
いまだに俺の誕生日祝ってくれる
俺より長生きしてくれない
90ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/18(土) 23:58:11.40 ID:VXnoA5qu0
サキちゃんのママは重い病気と闘っていたが、死期を悟ってパパを枕元に呼んだ。
その時、サキちゃんはまだ2歳。
「あなた、サキのためにビデオを3本残します。
 このビデオの1本目は、サキの3歳の誕生日に。2本目は小学校の入学式に。
 そして3本目は…○○○の日に見せてあげてください」
まもなく、サキちゃんのママは天国へと旅立った。

そして、サキちゃんの3歳の誕生日。1本目のビデオがかけられた。
(ビデオからつないだテレビ画面に、病室のママが映し出される)
「サキちゃん、お誕生日おめでとう。ママ、うれしいなぁ。
 でもママはね、テレビの中に引っ越したの。だから、こうやってしか会えない。
 パパの言うことをよく聞いて、おりこうさんでいてね。だったら、ママ、また会いに来ます」

サキちゃんの小学校入学の日。2本目のビデオ。
「サキちゃん、大きくなったネ。おめでとう……。ママ、うれしいな。どんなにこの日を待っていたか。
 サキちゃん、ちゃんと聞いてね。
 ママが今住んでいるところは、天国なの。だから、もう会えない。
 でもね、パパのお手伝いがちゃんとできたら、ママ、もう一回だけ、会いに来ます。
 じゃあ、魔法をかけるよ。 エイッ!
 ほうら、サキちゃんは料理や洗濯ができるようになりました」

そして3本目のビデオ。そのタイトルは、こう書いてあった。
新しいママが来た日のサキちゃんに
そしてサキちゃんが10歳の時、パパは再婚し、新しいママが来た。
3人いっしょに、3本目のビデオを見つめた。
なつかしいママの顔が映し出された。
「サキちゃん、おうちの仕事、がんばったね。えらかったね。
 でも、もう大丈夫。新しいママが来たんだから。
 ……
 サキちゃん。今日で本当にお別れです。
 ……
 サキちゃん、今、身長はどれくらい?ママには見えない。
 (泣き崩れ、カメラを抱え込む姿が映る)
 ママ、もっと生きたい…。
 あなたのために、おいしいものいっぱいつくってあげたい…。
 あなたの成長を見つめていたい…。
 じゃあ、サキちゃん、これがママの最後の魔法です。
 それは、『ママを忘れる魔法』です。
 ママを忘れて、パパと、新しいママと、楽しい暮らしをつくってください。
 では、魔法をかけます。1、2、3、ハイッ!」
そこでビデオは終わった。

しかし、サキちゃんに、この魔法は効かなかった。
パパと、新しいママにも効かなかった。
ママは、みんなの心の中に、ちゃんと残っていた。

そして今度は、サキちゃんが主役の、4本目のビデオがつくられたのだった。
天国のママに見てもらうために
91ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 00:02:28.27 ID:vHqeE/w90
半年ちょい前の俺へ

そっちは午前4時だな。
部活で疲れてぐっすりだと思うが、頑張って起きろ
今から言う事をやってくれ。頼む、お前の為だから。しくじるなよ。

音をたてないようにしろ、気づかれるから。
まず、1階に降りて台所から包丁を持ってこい。
そしてお前のバカ兄貴の部屋の前に行き
ドアを開けて部屋に駆け込み一撃でぶった切れ。

バカ兄貴が首を吊ろうとしてる、その柔道の帯で作った輪っかをな。
そうしないとバカ兄貴が首吊って死んじまうぞ。
発見した時の光景と母さんの悲鳴はたぶん一生お前の頭から離れなくなる。
前日まで普通に相談に乗ってもらってた兄貴が次の日には死んでんだぞ
いなくなるんだ

あと兄貴に言ってやれ。
「さんざんアンタをバカにしてきたが、学校じゃ自慢しまくるくらい好きなんだよ。」って

頼む。頼むよ。
頼むからこの文を半年前の俺に送らせてくれよ。
頼むよ。お願いします

「おやすみ。また明日な。」
って言ってたじゃねえか

92ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 00:11:50.80 ID:vHqeE/w90
ヘタレプログラマーは今日も仕事で疲れきって、遅くなって家に帰ってきた。
すると、彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。彼は驚いて言った。
「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」
「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「パパは、1時間にいくらお金をかせぐの?」
「お前には関係ないことだ」ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。
「なんだって、そんなこと聞くんだ?」
「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」女の子は嘆願した。
「あまり給料は良くないさ・・・20ドルくらいだな。ただし残業代はタダだ」
「わあ」女の子は言った。「ねえ。パパ。私に10ドル貸してくれない?」
「なんだって!」疲れていた父親は激昂した。
「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。それが金が欲しいだなんて。だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」
女の子は黙って自分の部屋に行った。
しばらくして、父親は後悔し始めた。少し厳しく叱りすぎたかもしれない・・・。
たぶん、娘はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。
それに、今まで娘はそんなに何かをねだるってことはしない方だった・・・ 。
男は娘の部屋に行くと、そっとドアを開けた。
「もう寝ちゃったかい?」彼は小さな声で言った。
「ううん。パパ」女の子の声がした。少し泣いているようだ。
「今日は長いこと働いていたし、ちょっとイライラしてたんだ・・・ほら。お前の10ドルだよ」
女の子はベットから起きあがって、顔を輝かせた。「ありがとう。パパ!」
そして、小さな手を枕の下に入れると、数枚の硬貨を取り出した。
父親はちょっとびっくりして言った。「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ」女の子は答えた。
そして、10ドル札と硬貨を父親に差しのべて・・・

「パパ。私,20ドル持ってるの。これでパパの1時間を買えるよね?」
93ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 00:14:05.79 ID:vHqeE/w90
俺の近所に住んでた爺さんの話。

一人暮らしだった爺さんは子供好きで、ちっちゃい頃の俺もよく遊んでもらってた。
ある時、爺さんの家で見た暴れん坊将軍(だったと思う)の1シーンで
老中と主役が「じい」「若」と呼び合うのを二人で真似して
俺「じい!今日も遊びに来たぞ。」
爺「若、よくぞいらっしゃいました。」
なんて呼び合って遊んでいた。
そんな関係は俺が他県の大学に進学するまで延々と続いていた。

卒業後に実家に戻ってきたらなんと「じい」が脳卒中やって入院中だという。
さっそく見舞いに行ってみたら「じい」はたくさんの管に繋がれてベッドに横たわっていた。
看護士の話では外界からの刺激にはなんの反応も示さない状態だと言う。
俺は「じい」に呼びかけてみた。
「じい、俺だぞ。覚えてるか?」
ダメもとのつもりだった。・・・が、次の瞬間、閉じられていた「じい」の目がカッと見開き
そして今まで昏睡してたとは思えないようなハッキリとした声で喋った。

      「若、ご立派になられましたな。」
94ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 00:32:56.11 ID:vHqeE/w90
昔友人のRから昔聞いた話。
Rの実家は猫好きな一家で、野良猫に餌をあげているうちに家中猫だらけになってしまったそうだ。
(高校の頃遊びに行ったが、ほんとにそうだった。)
住み着いた猫が仔をつくり、その仔もまた仔をつくる。一時は家庭崩壊しかけたほど猫が増えたそうだ。

そのうちの一匹の猫の話。

その猫も他の猫同様、野良時代に餌をもらい、それが何度か続くうちにRの家に住み着いた。
そして、その猫も仔を宿し、五匹の子猫を生んだ。しかし母猫は病気だった。出産後、餌は食べても吐いてしまうか、もしくはひどい下痢だった。
だが、子供はまだ小さい。母猫はじっと耐えるように五匹の子猫達を守っていた。
あまりにひどそうなので、見かねたRの母親が病院に連れていこうと近寄るが、
母猫は子供を取られると思っているのか、決して触らせようとしない。怒り狂って引っ掻いてくるのだ。

次の日、母猫はついに動けなくなっていた。出産の疲労と病気による衰弱のためであろう。
母猫の周りは、自らの汚物でいっぱいだった。
しかし、母猫はいとおしそうに五匹の仔をまんべんなくなめていた。
こいつは今日死ぬな。。衰弱しきった母猫をみてRはそう思ったそうだ。

そしてその夜、Rの母親が2階の自室で寝ていると、もぞもぞと布団の中で何かが動く。
それは子猫だった。
あれ?と思い電気をつけてみると、他の四匹の子猫たちも自分の布団のまわりにいる。
子猫たちは寒いのか、か細い声で鳴きながら布団に入ろうとしている。

そして、少し離れたところに、あの病気の母猫が静かに横たわっていた。
もう息はしていなかった。

決して子供達に近寄らせようとしなかった母猫は、最後の力を振り絞って一匹一匹わが仔をここまで運んできたのだろう。
死ぬ姿を人に見せないと言われるプライドの高い猫が、寝室の真ん中で死ぬことを選んだのだ。

子供達を託すために。
95ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 08:48:44.66 ID:8txPX/sbO
こうだな

カーチャンの七不思議
夜には疲れた顔してたのに朝には早起きして弁当作っててくれる
夜遅く帰っても他の家族は寝てるのにカーチャンだけ起きてる
俺が疲れてるの何故か把握してて栄養剤出してくれる
俺の怪我や病気を自分のことのように苦しむ
自分にメリットがなく、俺の為になることを当然のようにやる
下らないプレゼントに泣いて喜ぶ
喧嘩ばっかしてたくせにトーチャンがいた時のほうが楽しそうだった
96ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 22:53:34.84 ID:ZpRdwi27O
あげ
97ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/19(日) 23:11:14.60 ID:8txPX/sbO
評価は高いのに不遇なスレwww
300はいきたいよね
98ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 00:34:14.14 ID:BGgFwtXzO
(;∀;)コピペシテホシンダナー
99ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 08:16:15.58 ID:hXj3r7kZO
どうあがいても>>2には勝てんというのか…!?
100ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 08:40:11.73 ID:cDxwkixX0
>>90
いい話だ。お前短編がうまいなあ。NYにうまい香具師いたな。
あんなかんじだ。
101ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 09:11:23.33 ID:fU0w9zyqO
俺は>>2より>>10がいいと思うけどね
102キラ ◆g6inFbM64o :2009/04/20(月) 13:06:24.38 ID:JZetv3NWO
漏れも>>2より>>10がいいかな。
親孝行しに行ってきますノシ
103ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 13:17:51.87 ID:3jpCsCp50
ばあちゃん(゚Д゚)ゴルァ!
四年ぶりに田舎帰ってその帰り際に押し問答で押しきられた封筒の厚さがおかしいと思ったら50万もはいってましたよ。(゚Д゚)ゴルァ!
渡されるとき変だな変だな〜って思ってましたよ。(゚Д゚)ゴルァ!
1万円でも漏れには大金なのに50万て何事ですか。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れはちょっと前に事故で死にかけて、今すげー金欠ですよでもな、ばあちゃん何やってんですか。(゚Д゚)ゴルァ!
50万てばあちゃんその金稼ぐのにどれだけ苦労しましたか?ばあちゃんが作ってうってる野菜ひとふくろ100円ですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
ひとふくろたった5本の胡瓜だけれどそれをつくるのにばあちゃんどれだけ苦労しましたか。(゚Д゚)ゴルァ!
曲がった腰更に曲げて草取り水遣り肥料遣りに支え作り袋詰だって楽じゃないですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
ばあちゃん、体きついって頭痛い腰痛い足痛いって言ってるじゃないですか。(゚Д゚)ゴルァ!
ばあちゃんの胡瓜はばあちゃんの命すり減らして作ってますよ。(゚Д゚)ゴルァ!
金額も金額だけど、金の価値はそれだけじゃないですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れはばあちゃんの命を喰ってるようで涙が止まりませんよ。(゚Д゚)ゴルァ!
田舎にも帰らず28P300円でホモ本作って売りさばいてたりしてごめんなさい。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れの本とばあちゃんの野菜は価値が違うよ四年ぶりに会ったばあちゃん、ちっちゃくなって声もちいさくなって前はきりきり働き者だったのに頭痛いってずっと寝てましたよ。(゚Д゚)ゴルァ!
医者いってください、整体いってください、頼むから!頼むから、ばあちゃん!「被爆者手帳で医療費ただだから気にせんで」って医療費ただでも交通費はただじゃないじゃないですか。(゚Д゚)ゴルァ!
「あんたが生きててくれて嬉しいん。このお金で車買い、今使わなくても結婚資金にすればいいから」って。(゚Д゚)ゴルァ!
ばあちゃん(゚Д゚)ゴルァ!
自分どうすればいいですか。(゚Д゚)ゴルァ!
結婚資金どころか相手もいないですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
ばあちゃんを安心させて喜ばせてあげたいのにそれすらできませんよ。(゚Д゚)ゴルァ!
使えません、使えませんよ。(゚Д゚)ゴルァ!
受け取っちゃったんで返せませんよ。(゚Д゚)ゴルァ!
かえしたらばあちゃんきっと悲しむでも返したいですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れはどうしたらいいですか。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れは悪い孫ですよ、ばあちゃんにそんなことしてもらえる価値なんてないですよ、四年も田舎に帰らなかった自分ですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
帰らなかった間にばあちゃんすげーちっちゃくなってるじゃないか。(゚Д゚)ゴルァ!
手の骨とかポキンて折れそうですよ。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れにはなんてことのない四年だったけどばあちゃんが年をとるには十分すぎる年月なんだな。(゚Д゚)ゴルァ!
ばあちゃん、ばあちゃん、しんじゃ嫌だ。しんじゃいやだよう。ずっと生きてて漏れに孝行させてください。(゚Д゚)ゴルァ!
漏れに背中もませてください。手つないで坂道歩かせてください(゚Д゚)ゴルァ!
104ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 13:27:25.24 ID:3jpCsCp50
J( 'ー`)し
自分が多少つらくても、腰痛くても頭痛くても、子供が元気にしてくれてるのがすごく嬉しいの。
元気そうな子供の姿見たり声聞いてるとね、本当に嬉しいの。
別に感謝してくれたり、無理に気にかけてくれたりしなくていいの。
苦労して育てた自分の子供が、自分の足で立って人生歩んでくれることが、何より嬉しい。

悩んでる、行き詰ってる子供を見るのは本当につらい。
何とかしてあげたい、どうにかしてあげたいんだけど、私じゃ何もしてあげられない。
余計な口出ししちゃって、後悔する事もある。
アナタにはアナタの考えがちゃんとあるのにね。
でも、見守るだけしかできないのはつらい。
苦しんでる姿見ると、心が張り裂けそうになる。
親なのに、何でこんなにも、何もしてあげられないんだろうって、情けなくなるよ。


今楽しいアナタへ。アナタが楽しく生きているという事実が、お母さんの生きがいです。

今苦しいアナタへ。何もしてあげられなくてご免なさい。頼りなくて本当にごめんなさい。
でも、つらくても生き抜いてください。
お願いだから、自暴自棄になったり、自分を卑下したりしないでください。
生きる場所は必ずあります。生きる道は必ずあります。
アナタが、もがいて、もがいて。そこに辿り着くことを毎日祈っています。
私にできることが何かあるなら、どうか言ってください。
誇大表現でも何でもありません。
アナタが強く生きてくれることが、お母さんは自分の命よりも
大事です。
105ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 13:29:41.31 ID:k4aKFXLU0
14 :名無しさん@九周年:2009/04/19(日) 19:12:30 ID:4Nmuqs260
2chの影響か知らんが高2の弟の嫌韓ぶりが最近酷い
家族団欒で食事してるときでも何の脈絡もなく韓国の話をするから両親も凄い困惑してる
自分の国籍も知らずに
106ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 14:11:25.14 ID:3jpCsCp50
癌が見つかりました。子宮癌。
でも、絶対に死にません。
子ども達と子どもにネクタイだけ付けたようなダンナを置いて死ねません。
私と私の家族の幸せを自分達の幸せと思っている両親と義両親を置いて死ねません。

算数の文章問題が苦手でプリント前にして涙ぐんじゃう長男を置いて死ねません。
おじゃ魔女ドレミごっこで、おんぷちゃん役になれないと暴れる長女を置いて死ねません。


明後日入院します。内臓全部くり抜いても良いから生かして下さいを先生に言ったら
苦笑いされましたけど。
本当は、不安で不安で転げ回りたいくらいですが、ともかく私は死にません。
と高らかに宣言させてください・・・・・。
107ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 14:57:30.53 ID:3jpCsCp50
大学入学と同時に上京し、そのまま就職した。東京で10年働いた後、会社を辞めて田舎に戻った。
それから、就職活動を田舎でしていたのだが、友人が東京に多くいたので、親の薦めに反して再度上京するつもりでいた。
両親は地元での就職を望んでいた。
俺は実家に住んでいたのだが、一人暮らしが長く、母が体を心配して作ってくれた食事になじめずに、
外食ばかりしていた。

そんなある日、父から電話があり、母が入院したことを知った。
すぐに、病院にいったが子宮ガンとゆうことだった。
それから、一週間後、転職活動の後、家に帰ると、俺の部屋の前に、手作りの食事がおいてあり、手紙もあった。
内容は、”食事は大事だからちゃんと食べなさい”とゆう内容だった。
しかし、そんなことをするのは母だけだ。しかし、母は入院している。????

手紙の字は母のものだった。嫌な予感がして、病院に行った。
病室のベットはきれいだった。看護婦に聞いたら、病状が急変し、死んだとのことだった・・
母・・母・は。。。歩けるはずではない体を引きずって、歩いて15分もある実家まで歩いてきて料理を作り、俺に最後の手料理を作ってくれた。
俺は、田舎に帰って初めて、母の手料理を食べた・・・・

涙が止まらなかった
108ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 15:00:43.87 ID:3jpCsCp50
「おにいちゃん、こんにちは。
 わたしのお母さんが、今度お兄ちゃんのお父さんと結婚するので、
 わたしとお兄ちゃんは兄妹になることになりました。
 わたしはお父さんができることと同じくらい、おにいちゃんができるのが
 とてもうれしいです」

俺の母親は、俺が17のときに親父が迎えた後妻だ。
以前の、どうしようもない人間以下の女ではなく、本当の母親だと思ってる。
再婚が決まってから、初めて俺は新しい母親と新しい妹に会った。
何処かの私立小学校の学生服を着た9歳の女の子から、俺はこの手紙をもらった。

俺も一人っ子で、本当は嬉しかったのに照れくさかったんだ。
挨拶もそこそこで、無愛想にその手紙を受け取った。
だけど妹に会ったのはそれが最初で最後になった。
彼女はそれからすぐに病気で死んだ。
発病から死まで、あっというまの出来事だった。

俺は何でもしてやるつもりだった。

中学に入って生意気になってきたら本気で叱り付けてやるつもりだった。
学校でいじめられたりしたら、いじめた奴をコテンパンにのしてやるつもりだった。
援交とか始めたりしたら、真剣に道徳に付いて教えるつもりだった。
「おにいちゃん」から「兄貴」に変わる年頃になったら、からかってやるつもりだった。
そして彼氏が出来たら、兄貴風吹かして彼氏に「お前には妹は相応しくない」といってやるつもりだった。
妹の部屋にのこのこ現れて、バカやって二人の間に入りふざける。
「おにいちゃん!邪魔しないでよ!」なんて言われたら彼氏そっちのけで喧嘩をして、
オヤジが止めに入って、二人してどやされる。

そんな光景を夢に見てた。

葬式では、母親よりも俺の方が激しく泣いた。
友人達が心配する位狼狽して、一人で立っていられない程に泣いた。
ほんの二週間前の自分にあって、殴ってでも警告してやりたかった。
もっと優しくしてやればよかった。
どんな想いで俺宛に手紙を書いて、どんな気持ちで手紙を渡したんだろう。
見た事もない男を「お兄ちゃん」と呼ぶ時、きっと物凄く緊張しただろうに。

俺は妹の代わりに母親を大事にしている。
この人こそが俺の母親だと思ってる。
「わたしのお母さんを大事にしてね?お兄ちゃん!」
「そんな事言うまでもないだろ?」
妹とのそんなやりとりを、今でも空想しながら母親に接してる。
生きていたら、俺の妹は今年の春、高校を卒業した筈だ。

たった一回しか会わなかったが俺には妹がいた。
109ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 15:03:24.84 ID:3jpCsCp50
2○年前の私へ
マンガ勝手に読んだとかくだらない理由で弟とけんかするな
そんなささいなことを根に持たずさっさと仲直りしろ
そろばん塾へも先に行かずいつものようにいっしょに行け
恥ずかしいことなんてないからしっかり手を握っていろ
そして弟が道へ飛び出そうとしたら何としても止めろ
110ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 15:06:18.44 ID:3jpCsCp50
私を大学に通わせてくれた母へ

あなたは私を産むまでずっと父の暴力に苦しんでいましたね
私が産まれて時、あなたは泣きながら喜んだんですね
私が一歳の誕生日に、借金を抱えたまま父が自殺しましたね
借金を返すために昼はパート夜は居酒屋で仕事の毎日でしたね
保育園では遠足のおやつは雑穀のおはぎでしたね
小学校の給食費を払えない月もありましたね
修学旅行のおみやげはご当地キーホルダーだけでしたね
中学の制服は親戚のおさがりでしたね
高校のお弁当はいつもご飯に梅干しと海苔でしたね

無理を承知で大学行きたいと頼んだ時、あなたは反論しませんでしたね
ごみ処理場から捨てる予定の参考書をもらいに行きましたね
お金がかかるから私立は受けられず、国立専願受験でしたね
センター試験の前日には初めて特上寿司を食べさせてくれましたね
センター試験に失敗したけど、あなたは最後まで諦めないよう励ましてくれましたね
前期に落ちて、一度私は自殺しかけましたね
あなたは怒ることもなく、ずっと私に謝り続けていましたね
私もあなたにずっと謝り続けましたね
そして私は気持ちを切り替えて後 私はその後も頑張って勉強して、なんとか後期に合格することが出来ましたね あなたはずっと「おめでとう、おめでとう」と泣き続けてくれましたね

でもあなたは入学の準備の時に急に倒れて病院に運ばれましたね 医者が、癌が全身に転移していてこれから一週間が峠だと告げましたね
私がただただ泣き続けている時にあなたは「この体の傷や癌の一つ一つがあなたを育てあげた立派な勲章なのよ」と微笑みながら言いましたね あなたは最後まで泣くことも苦しむこともなく、静かにこの世を去りましたね

今私は医者になるために毎日一生懸命に勉強していますよ あなたの命を奪った癌に苦しむ人々を治療して助けたいから
私が育った環境は決して恵まれてはいなかったけれど、あなたに生まれ、育てられて本当によかったよ

ありがとう、お母さん
111ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 15:09:18.41 ID:3jpCsCp50
俺は母親が嫌いだ。大嫌いだ。
おせっかいなとこが嫌いだ。何よりも子供を一番に考えるとこが嫌いだ。
大学に入り、一人暮しを始めて二年も経つ俺を赤ちゃんみたいに心配するとこが嫌いだ。
今まで付き合った彼女より誰よりも俺を心配してくるとこが嫌いだ。
金が無くなって「もっと金を送れ!」と、言って結局送ってくるくせに
しぶるとこが嫌いだ。「こんな家に生まれてこなければよかった」と、言うと
電話越しに本気で泣くとこが嫌いだ。

俺は母親が嫌いだ。とにかく嫌いだ。
そんな母親がこの間死んだ。毎日のように俺を心配してかけてくる電話が
ただただウザくて、俺は携帯の電源を切っていた。だから、通夜にも行けなかった。
死因は働き過ぎでの過労と、電話が繋がらない俺を心配して体調を悪くした併発だった。

俺は母親が嫌いだ。自分の給料の倍以上の仕送りをする為に、働き過ぎるとこが嫌いだ。
こんな俺のために死んだ母親が嫌いだ。五十年近くの人生の半分を俺に費やしたとこが嫌いだ。
死ぬ直前まで、俺の声を聞きたがっていたとこが嫌いだ。

俺が毎日2chに入り浸っているとも知らず、死ぬまで働いた母親が嫌いだ。
今日をもって、俺は2chを引退する。嫌いだった母親にしてあげれなかった
親孝行を今更だがしたい。受け止めれない程の愛をくれた母親の為に頑張って生きていきたい
112ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 19:22:33.25 ID:+ktuXjFk0
   こ   .鳥   効   こ.   食    鳥   鳥        ___   i
   の   類   率    の   べ   類   類      | ___ / | ヽ す
   砂   は   よ   器.   た   に   の.       ノ.| ! ┘/
   肝   砂.   く   官    エ   は   胃     ´ |__! _/  な
   に   や   す   で    サ    歯    に
   た   小   り.   す    .は   が   あ      ┌┐‐┬‐ ぎ
    め   石   つ   り         無   る.        ├┤__.|__
   て   を.   ぶ    つ        .い   器       ├┤ .!   も
   お  .食    .す   ぶ        の   官       ' .┘ .!
   く    べ   た.    さ          で
        て    め   れ
                る            ー。<
                            ,'´ ,,.ヽ
                        ....,,,,___i''´ ・ >
                        ! 、ー‐-    !
                        ゙、ヽ     ノ
                         ゛'' 'ェ-ェ"´
113ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 19:33:12.78 ID:hXj3r7kZO
お前らは本当にバカだな

むかしカーチャンに反抗しただろう? それ以来カーチャンはお前に気を使ってんだぞ

誕生日か母の日を一度でもすっぽかしたことがあるだろう? カーチャンはすげー楽しみにしてんだぞ

連絡せずに夜遅く帰ったことがあるだろう? カーチャンは心配しながら待ってんだぞ

「生んでくれなんて頼んでねえ!」って言ったことがあるだろう? カーチャンはその言葉に、半年は苦しんだぞ。一生の傷になるぞ

家事の手伝い、最近してないだろう? やってもらうのは当たり前じゃねーぞ。カーチャンはさも当然のようにやってくれるが

お前らはバカだ。だが、救いようのあるバカだ。
俺は救いようがない。孝行する相手がいないからな

なあお前ら。とりあえずパソコンを離れて、今すぐカーチャンに電話でもしろよ。近くにいるなら会いに行け。「育ててくれて有難う」くらい言ってみせろ。カーチャンは「何だい急にw」って言うだろうが、見えない所で泣いて喜ぶぞ

矮小な恥ずかしさなんか捨てて、小さな親孝行してきな。お前らが受け取ったものに比べれば、まだまだちっぽけな愛だがな
114ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 20:07:33.53 ID:MCdpqHLp0
ちょっと電話してくる
115ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 20:29:11.74 ID:hXj3r7kZO
第三次世界大戦がどうなるか私には分からない。だが第四次世界大戦がどうなるかは分かる。

人類は木の棒を持って殴り合うだろう
116ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 20:33:58.55 ID:BGgFwtXzO
(;∀;)イイヨイイヨー
117ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 21:09:32.73 ID:1JKDh+w60
小5のとき。

クラスメイトに身体障害者(以外Aさん)が居た。
Aさんの親と私の親は仲がよく、
親同士が出掛けるときは
よく私の家で二人で遊んだ。

ある体育の時間、私と友人(以外Bさん)が呼び出された。
「生活指導室」に。

そこに両クラスの担任(1学年2クラス)2人と
わたしとBさん4人が座った。

私の担任「2人はAさんを図書室に呼び出して
暴力をふるったそうだね。Aさんがそう言っている。」

私「え?そんなことしてません。」

全く身に覚えのない投げかけにただただびっくりした。
学校では遊ばないものの前述にあるように
悪い付き合いをしていたわけじゃない。

今思えばBさんはその頃クラスの問題児で
他の友人からも距離をおかれていた。
ただ私自身は嫌だという感情はなかったので
よくつるんでいた。

担任「じゃあAさんが嘘をついてるというのかい?」

口調は穏やかだが
完全にわたしやBさんの言葉を耳に入れる態度でなかった。

担任「先生は怒鳴りたくないんだ。
二人ともとてもいい子だって知ってるんだ。Aさんに謝りにいこう、な?」

その後何度行為を否定しても、聞く耳をもたない。
決して怒鳴らず穏やかに諭すように。
小学生の私は怖くなり早くこの場から逃げ出す方法が見つからず
泣きじゃくりながら

「やりました…」

といってしまった。

それを聞き、二人の先生は

「よく頑張ったね」
と涙目でにこにこしていた。

今でも思い出すと悔しくて涙がでます。

長文失礼しました。
118ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 22:05:28.87 ID:BGgFwtXzO
>>117
泣いた(;ω;)


俺も小学生のとき校舎の三階の窓から顔出してただけで
えらい剣幕で怒られて、俺を怒った先生に
『危険な行為』だからと言って、全校生徒に俺のした事を発表されたな……
そんときはマジで窓から飛び降りてやろうかと思た。
119ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/20(月) 23:47:53.30 ID:hXj3r7kZO
>>117
日本語イミフ
以外ってどういうことや
120ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 00:03:12.63 ID:fU0w9zyqO
私は学生時代不良のHと付き合い始めた。ちょっと無口で怖いけどとっても優しくてカッコ良かった。

Hは白血病で死んだ。そんな私も今では中年のオッサン。
121ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 00:40:46.00 ID:Eo+3r3bx0
君が死んでからもう1年。
君は今も僕を見守ってくれているのかな?
君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。
すごく嬉しくて、幸せだったなあ。
突然、白血病だって医者に宣告されてから、君は病室で日に日に弱っていった。
「病院ってひまねえ」って笑う君を見て、僕はいつも泣いていたんだ。
君の為に、僕の小汚いノートパソコンをあげたら、君はすごく喜んでくれたよね。
ネットをするようになった君がいつも見ていたサイト、それが「2チャンネル」だった。
ある日君はいつものように、笑いながら言った。
「ほら、見て今日も2ゲット出来たよ。」
「あまりパソコンばっかいじってると身体に障るよ」
なんて僕が注意すると、
「ごめんねえ。 でもね、これ見てよ。 
ほら、この3のひと、2げっとぉ!なんて言っちゃってさぁ、ふふ」
僕は黙っていた。君がすごく楽しそうで、僕は何も言えなかった。
「ほらみて、この3のひと、変な絵文字使ってくやしぃ〜!だって。
かわいいねえ。 ふふ。」 
僕はまだ黙っていた。笑う君を見て、どうしようもなく悲しくなった。
「憶えててくれるかなあ」 君がふと言った。
「…この3のひと、私がいなくなっても、あの時変な奴に2をとられたんだよなー
なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいなぁ……」

それから数ヶ月後、君は家族と僕に見守れながら息を引き取った。

君はもうこの世に居ない、なのに僕は今F5を連続でクリックしている。
君の事を、3のひとが忘れないように、いつまでも、いつまでも忘れないように。

天国にいる君と一緒に、今ここに刻み込む

        2    ゲ    ッ    ト
122ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 01:24:22.04 ID:s+yJOacg0
涙が止まらない
寝れない 死にたい
123ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 07:25:02.95 ID:8nlmR8evO
>>121
( ;ω;)
124ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 12:41:56.18 ID:aeHYh7EG0
祖父の口癖

私は祖父母、両親、妹の6人家族の家庭で育った。
祖父は私が初孫だったこともあり、大変可愛がってくれた。
仕事の忙しい父の代わりに「お父さん」をしてくれたのも祖父だった。
そんな祖父の口癖は「○○(私)の小学校の入学式までは長生きしたいねぇ」
私が小学生になると「○○の中学校の入学式までは長生きしたいねぇ」
こういった具合に私の人生の節目に合わせて「長生きしたい」と言ってくれていた。

そんな祖父も私が高校生の時に脳梗塞を患い、入退院を繰り返すようになった。
退院し自宅に戻っても、足腰がおぼつかない祖父の入浴の手伝いは私の日課となった。
入浴中に話すのは「長生き」の話し。
「今までは運よく健康に恵まれ、○○の人生の節目に立ち会うことができたが、
そろそろお迎えが来る頃かも知れない。せめて○○の成人式を見たかった」
私は涙が流れるのを我慢しながら、やせ細り骨張った祖父の背中を流していた。

ベッドから起きあがる時間は短くなったが、祖父の病状も大きく悪化することなく
私の大学入学の報告もすることができた。
いつもの口癖通り、成人の報告もできるんじゃないか・・・そう考えていたある日
祖父の病状が悪化し始め入院となった。退院の見込みのない入院だった。
程なくして、万一の覚悟をしておくようにと医師からの説明があった。
既に本人の気力だけで命をつなぎ止めている状態とのことだった。
毎日、家族が交代で見舞いをした。残り少ない祖父との時間を慈しみあうように。

ある夜、祖父の容態が急変したと連絡を受け、病室に駆け込んだ。
だんだんと衰弱が始まり、息づかいもか細くなっていく。
家族親戚が集まり、祖父のベッドを囲む。
いつの間にか夜は明け、病室に朝日が差し込む。
眩しく、優しい光が祖父を包んだ時、大きく息を吐いて祖父は永眠した。

くしくも、この日は私の20歳の誕生日であった。



あれから7年、私は結婚し、2児を授かった。
2歳になる上の子は私の実家に行くと、祖父の仏壇に参る。
誰が教えたわけでもなく、私たちの真似をするうちに覚えたようだ。
仏壇の前で孫を抱きながら、父が言う。
「この子の小学校の入学式までは長生きしたいねぇ」
125ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 12:42:35.74 ID:aeHYh7EG0
1945年8月6日午前8時15分、広島の街はこの世の地獄と化した。当時、本土決戦に備え
陸軍の第二総軍が広島市に置かれていたが原爆投下により部隊は壊滅的な被害を受けた。
総軍の中枢部が崩壊し諸部隊も全滅に近い状態となり、命令系統不全となる。
かろうじて生き残った者達は救護活動の為、爆心地に向かった。
その中に私の祖父もいた。幸運にも比較的軽傷であった彼は、率先して救護活動に従事し、
負傷者の搬送や救助活動に従事した。
彼は、地獄の中奇跡的に生き延びた1〜2歳の女の子を保護する。賢明に家族を捜すが、
見つからない。彼は部隊に連れ帰り皆で面倒をみることにした。
幼く、まだ自分の名前を言うことが出来ない彼女の為に名前を付けることにした。
彼が一番好きな女性名である「ゆきこ」と名付けた。
ゆきこは皆に可愛がられ、部隊の中でマスコット的存在となった。
ある者は焼け跡から少し焦げた鞠を拾ってきたり、またある者は野花で髪飾りを作って
与えたりもした。彼も救護活動を終え、部隊の宿舎に戻ると必ず始めにゆきこのもとへ
行き、自分の食事を分け与えた。ゆきこも彼にすっかり懐いていた。
彼は独身であったが、この地獄から抜け出した際にはゆきこを養子にする決意を固めた頃・・・
ゆきこは発熱、嘔吐、下痢、下血を繰り返した。
部隊の皆も心配し、交代で看病した。3日後、ゆきこは息を引き取った。
連日の救護作業で、涙などとうに尽きたはずであったが、部隊の誰もが涙を流した。
それからしばらくし、戦争は終結した。彼は戦後の残務処理の為、神戸へと異動を命じられた。
その際に事務職として女性職員の面談をした際に祖母と出会う。祖父の一目惚れであった。

それから幾十年、私は自宅で1枚の写真を見つける。
和服姿の綺麗な日本美人が映っていた。若い頃の祖母によく似た女性ではあるが、写真の裏には
「幸子」と記されていた。
祖父に聞いた所、その女性は許嫁であったとのこと。若くして肺炎で他界してしまったこと。
親同士が決めた許嫁であったが、幼なじみで小さい頃から仲が良く、お互い喜んだこと。
広島で保護した女の子を幸子の代わりのように感じていたこと。
祖母に出会った時、幸子が生きていたのかと思う程そっくりで驚いたこと。
そして、それらを祖母には秘密にしているということを話してくれた。

今から60年以上前、実際に起こった出来事。学校で習う教科書では歴史上の一出来事としてしか
記載されていないが、その中に人々の生活があり、青春があり、苦悩があったことを気づかせて
くれた祖父の話でした。
126ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/21(火) 12:44:10.53 ID:aeHYh7EG0
祖父のラブレター

脳梗塞で入退院を繰り返していた祖父
私たち家族は以前からの本人の希望通り、医師から余命があとわずかである
ことを知らされていたが、祖父には告知しないでいた。
「元気になって、またみんなで楽しく暮らそうね」
祖父を見舞った際の合い言葉のようでもあった。

祖父の1周忌が過ぎた頃、父が祖母に1通の手紙を手渡した。
祖母の心の落ち着きを待ってのことだった。
衰弱し、震える手で書かれた文字は書道で師範格であった祖父が書いたとは
思えない程弱々しかったが、文面から感じられる優しさ、慈しみが祖父のそれであった。

「おばあちゃん元気
 ともに過ごした時間は永いようで短い50年でしたね
 また機会があればいっしょに暮らしたいものです」

祖父が書いた最初で最後のラブレターである。
127ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/22(水) 07:26:12.48 ID:FR+G9HylO
ほし
128ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/22(水) 18:22:55.84 ID:zcNSBClWO
(´・ω・`)
129ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/22(水) 21:19:19.38 ID:Rc1fmcMfO
保守
130キラ ◆g6inFbM64o :2009/04/22(水) 22:31:48.11 ID:E9V9SMKBO
死守
131ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 13:44:35.07 ID:glPMEMFtO
132ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 16:19:07.80 ID:M3q91qoi0
シュ
133ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 16:35:08.11 ID:DgM6wdAg0
>>126
泣いた
134ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 18:19:25.47 ID:WjQrHZB9O
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。
担任のN先生は算数の時間、解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私はN先生が大嫌いだった。
クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、N先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。
「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」
A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした
135ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 19:07:31.55 ID:WjQrHZB9O
35:以下、名無しにかわ りましてVIPがお送りします[]:2008/12/16(火) 19:08:19.75 ID:4QQr4hWG0
大きな病院に通院していました。

ある日、男子トイレの洋式の方に入り座ると、ドア裏に小さな落書きがあったのです。

『入院して二ヶ月 直らない もうだめだ』

そして二週間後
(その落書きの事はすっかり忘れていたのですが)、またそのトイレに入りました。

…ドア裏は落書きでいっぱいいっぱいになっていました。
『頑張れ』
『ガンガレ』
『必ず良くなるぜい!』等々。

しかもその後、トイレはペンキ塗り直しされて、他のドアは新しい色になったのですが、なぜか、そのドアだけは塗り直されずに落書きがそのままでした。

それを見て温かい気持ちになりました。
136ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 22:44:04.59 ID:S3lTNWJA0
@
137ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 22:47:33.26 ID:S3lTNWJA0
21 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!![] 投稿日:2009/04/14(火) 10:27:08 O
 ああキン肉マンがキン肉バスター練習してたから木が降って来たんだな
30 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!![] 投稿日:2009/04/14(火) 10:56:18 0
 多分、筋肉ドライバーだよ
 筋肉バスターはカメハメ師匠から習った気がする 調べてくる
34 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!![] 投稿日:2009/04/14(火) 11:02:29 O
 >>30
 キン肉ドライバーは
 「滝ツボに落ちる丸太にかける」
 ↓ 
 「でもそんなシチュエーション無くね?」
 ↓
 「たまたま襲いかかってきたイノシシに無我夢中でキン肉ドライバーかける」
 って流れじゃなかったか?
49 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!![sage] 投稿日:2009/04/14(火) 12:18:40 0
 >>34
 「テリーマンが滝に人型の丸太を落とす」
 ↓
 「うまくキャッチできず失敗の連続でもうらめー」
 ↓
 「たまたま襲いかかってきたイノシシに無我夢中でキン肉ドライバーかける」
 じゃなかったか
315 名前:オレオレ!オレだよ、名無しだよ!![sage] 投稿日:2009/04/16(木) 01:31:25 0
 >>49
 「テリーマンが滝にに人型の丸太を落とす」
 ↓
 「うまくインできず充血の連続でもうらめー」
 ↓
 「たまたま襲いかかってきたイノシシに無我夢中でキン玉ドライバーかける」
 じゃなかったか
138ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/23(木) 23:58:12.96 ID:U9mXl8Ib0
泣いた。
また明日も頑張れる、ありがとう。
139ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 00:01:14.00 ID:EvqBotuW0
俺には付き合っていた彼女がいたんだが去年の夏あたりから調子悪くなって
そのまま入院しちゃってさ。

彼女の母親は俺が見舞いに行くと決まって病室から出て行くのね。
それで俺が面会時間過ぎて、病室でると毎回近くの階段に必ずいるの。そんで
「今度はいつ来てくれるの?」
って聞かれるのさ。
検査入院で一ヶ月間て聞いてたけど流石に俺もおかしいと思った。

でも、まさかとそりゃ無いだろ思いつつ帰り際に聞いたらなかなか答えてくれなくて、
やっと答えてくれたらもう立っていられなかった
母親は俺ら二人を見てられなかったんだって。

それからもう死に物狂いで働いた。
週一しか顔出せなくなったけど会社の会議中とか眠くなったけど深夜のバイトも入れて
全部の金が揃うまでマジ働いた。

やっとたまったんだ
純白ドレス高かった
指輪だってティファニーのオーダーメイドこれも高かった。
あと
フルコース料理
友達もいっぱい呼ぶ予定だった

でも痩せすぎだったよ。
せっかく秘密でサイズ測ってもらったのに意味ないし。
指輪もドレスも大きすぎたし。
あんな料理なんて口にはいんないね。
でも友達はいっぱいきてくれた。
綺麗だって言ってみんな泣いてた。
指輪は一緒に入れておいた。

話はずれるけど、この前名字が一緒になったんだよ。
両親が養子に迎えてくれたんだ。
俺らと親は同じ家には入れないけど了承してもらった。
結婚式の金使わなかったから買ったんだ。

でも近頃調子悪くて、今日俺も久しぶりに医者にかかったらやっぱり発症してた。
診せにも来ないで無理しすぎって怒られた。
でも同じ病気で良かったと思う。
親兄弟がいなかった俺が、生まれてきて本当に良かったと思えるようになったから。
家族もできたし、来年の今頃には同じ所で同じ指輪が入って二人きりで眠れるからさw

長々と自慢して悪かったな
どうしても俺の幸せっぷりを自慢したかったからww
普通に考えたら多分不幸な境遇だろうけど俺はスゲエ幸せ。
お前らもいい事あるさw
俺はどうがんばっても後一年。ドナーは見つからないと思う。
周りの人に精一杯感謝して生きてく。

もちろんいつも最高なお前らにも感謝だぜ!
もう2chもしないと思う
こんなこと言うのもキモイけど元気でな
じゃあたなクソどもw
140ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 00:14:13.76 ID:biWrKuTr0
泣けてきた。
週末ばぁちゃんちに行ってくるよ。もう年だし、いついなくなっちゃうかわからないから。
141ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 00:49:37.18 ID:PxzRuhTz0
>>126
これはヤバイ・・・
目から汗ガ止まらないジャマイカ
142ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 01:16:32.41 ID:EvqBotuW0
今日は俺と母ちゃん父ちゃんが出会った記念日
毎年祝ってくれてありがとう
でも俺にとっては
初めて作りたての料理を食べた日
初めて三人で一緒に寝た日
初めて膝枕で優しく耳掃除してもらった日
初めてたかいたかいで落とされた日
初めて自分で選んだ服を買ってもらった日
他にもたくさんたくさんたくさんいっぱいあった日

半熟のトロトロ卵だとケチャップでうまく自分の名前書けないよ
父ちゃんのいびきうるさすぎるよ
耳はくすぐったいから綿棒じゃなくて耳かきにしてくれ
せめて平地でやってくれ。今でも頭にハゲができてるよ
デパートでいいよ。あの時から服買うときは値段見るようになったよ

初めての時から色々言いたい事はあったんだよ
すぐにでも母ちゃん父ちゃんて呼びたかったよ
でも何か恥ずかしんだよね

初めて呼んだ時の事は今でも覚えてるよ
父ちゃんの方が唐揚げが多かったんだ
怒った勢いで言えたんだよねw
俺は凄い怒ってるのに二人は泣いて笑ってたんだよ

初めて弟ができた時のことも覚えてる
俺は怖かった
また捨てられるんじゃないかと思った
父ちゃん言ったよね
「お前は俺とも母ちゃんとも弟とも血はつなっがってない。でも俺はお前に命を賭けてる。それじゃ不満か?」って
俺は怖かったけど不満はなかったよ。十年も大事に育ててもらったんだ。
でもその言葉は最高だった

初任給で調子のってごめん
すぐにでも何か形にあるもので返したかったんだよ
もっとゆっくり親孝行すればよかった
これからだろ
母ちゃんは無事だって嘘ついてごめん即死だったって
苦しまないで行けたかな?
「兄弟仲良く温泉まんじゅう食べろ」って最後に言ったろ
二人ともあんこ嫌いだけどちゃんと二人で食べたんだぜ
もうちょっと気の利いたお土産買って来いって言ったろあれはないよ

今でも俺は養子にしてもらってよかったのかっておもうよ
俺なんかいなくていいから弟育ててくれよ。
そういえば来年やっと高校生になるんだよ。反抗期でどうしたらいいかわかんねーよwいちいち逆らってきて大変
でも今日の俺は温厚に相手してられる
なんたって温泉まんじゅう買ってきて半熟オムライス作ったからw
今でもあんこは嫌いだけど温泉まんじゅうは食えるようになったから安心してくれ
ちゃんと兄弟仲良く食べていくからさ
143ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 03:44:52.53 ID:yWSAhL0U0
296 :大人の名無しさん :04/07/01 17:22 ID:soBxBKOW

その昔、大学の同級生の女の子にがりがりに痩せた子がいた。
細身の娘が好みだったのでお声掛け。程なく恋仲に。
あるとき、
「心臓に大穴が空いていて、苦しい。子供も無理。諦めるなら今のうち。」
と告白された。本人は死ぬ気だったらしい。
迷うことなく、恋人のまま。
出来る手術があるのなら、と方々の心臓外科を探しまくってなんとか手術に
こぎ着けた。

       どきどき。

成功した。うれしかった。術後も良好。でも、子供は無理。
受胎しないだろう、と言われた。
144ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 03:45:58.81 ID:yWSAhL0U0
297 :(2) :04/07/01 17:23 ID:soBxBKOW

当然、親同士は結婚に猛反対。オレの親は勿論、向こうの両親も。
無視。
無視し続けてもなを、説得も続け、6年掛けてやっと挙式/入籍。

10年後、余程経過が良かったのか、妊娠が発覚。
主治医に相談したら、妊娠できたのなら出産は問題ないだろう、
「挑戦しましょう。」
おまい、オレの女房だぞ、オレの子供だぞ、大丈夫なんだろうなぁ。

       どきどき。

無事出産。3,000g 元気な男の子。
あまりに嬉しくて、2寸ほど、宙に浮いていた。

半年後、かみさんに似たような心臓障害発覚。成長しないだろうってどういう事?
「様子を見ながら出来るものなら手術をしましょう。」
かみさんの執刀医の紹介で小児心臓外科の先生にお願いする。
十年待った一粒種、殺すなよ。頼むから。

       どきどき。

成功した。これ以上ないくらい。
あれから15年。
ころころ太ったかみさんが居る。
「うぜえんだよ、親父。」憎まれ口を聞く、ちょっと小振りな男子高校生が居る。
さえないサラリーマンの普通の一家がある。

かみさんにも、せがれにも言わないが、
幸せを噛みしめている。
145ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 16:55:17.86 ID:zNVrNKrm0
51 名前:俺はこれで泣いた2 投稿日:02/07/25 01:35

運転手はこう言って、話し出した。
 ◆(以下はタクシーの運転手さんの話である)
 私は生まれた時からジャイアンツの洗礼を受けて育った者です。
両親も弟も親戚もみんな、野球はジャイアンツでした。
私の弟は名古屋で葬儀社の運転手をしておりまして、
偶然星野監督の奥さんの葬儀の霊柩車の運転をさせて頂きました。
出棺の際、監督は大勢の弔問客に涙をこらえながら
『妻はナゴヤドームでお父さんの胴上げを見たいね。それまで生きていたい、
と言い続けていました』と挨拶しました。
 いよいよ火葬場へ出発の段になって、星野さんは後続の運転手に
何事か話し、霊柩車には自分一人にしてくれと言って、出発しました。
星野さんは弟に『運転手さん、ナゴヤドームヘ行って下さい』。
 前例のないことに、弟は『ナゴヤドームですか?』と驚いて聞き返した。
146ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 16:58:24.70 ID:zNVrNKrm0
52 名前:俺はこれで泣いた3 投稿日:02/07/25 01:38

霊柩車はそぼ降る小雨の中、ドームを一周し、
雨よけのひさしのある所に止めた。
監督は『運転手さん、家内の棺を出したいので、
手伝って下さい。全部下ろさなくてもいいですから、
下ろせる所まで下ろしたいのです』
弟は何事が起きるかと恐れながらも、それに従った。
147ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/24(金) 16:59:15.94 ID:zNVrNKrm0
53 名前:俺はこれで泣いた3 投稿日:02/07/25 01:40

棺は頭の方を車にかけ、斜めに下ろされた。
すると監督は『運転手さん、5分間だけ泣かせて下さい』と言って、
棺にすがりついて号泣した。
『なぜ死んだんだ。ドームでパパの胴上げを見たいね、
それまで頑張ると約束したではないか。かあさん、なぜ死んだんだ!』
弟は感動に打ち震えながら、監督に負けないくらい泣いたとのことである。
監督は『必ず優勝して見せる。かあさん、見守っててくれ』と言って、
火葬場へ向かった。
弟はその年の暮れ、正月前に休暇で帰った際、
親戚が集まった席でこの出来事を涙ながらに語った。
弟はこの日のことは一生忘れないと言ったが、
私たちだって星野ドラゴンズを決して忘れない』
 ◆この話を聞いたKさんも、それを話す運転手さんも泣いた。
『お客さん、この話は初めて人に話すことなんです。誰かに伝えたいと、
いつも思っていました。今日、やっと弟の感動をお客さんに話すことが
出来ました…』
Kさんはタクシーの運転手の話を通して『男・星野』を熱く語った。
会合の出席者は涙にうるんだ瞳に、星野監督のドームでの情景を思い描き、
改めて優勝を誓った闘将星野と、それを実現させた選手諸君の執念に
感激を覚えた。
 (文章の筆者は『中日新聞研修センターCMC・篠原弘明氏』)


148ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/26(日) 15:03:34.22 ID:K+Co1/4H0
あげ
149ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/28(火) 02:46:58.96 ID:PM8jcE7EO
保守
150ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/28(火) 04:36:01.25 ID:G+Et24rNO
151ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/29(水) 22:37:43.39 ID:9eZnIhFV0
この前妻に先立たれたんですよ、この前と言っても随分前だけどね。
で、生まれて初めて一人で乳児を育て始めたわけですわ。正直最初は乳児を育てるのって簡単だと思ってたのよ。みんな普通に育児してるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは男一人でやるもんじゃない。女性だね、お母さんが愛情込めてやるものだよ。
最初に寝かせつける時さ、めちゃめちゃびびってお腹そろ〜ってさすって頭そろ〜っと撫でたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって手を止めちゃったのさ。
そしたら娘がさ「もっと撫でて!」って感じでぐずるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だからお腹トントンしたのさ。えぇ、そりゃもうトントンしましたとも。全てを忘れてトントンしたよ。
ちょっと強すぎるんじゃないか、とか実はそろそろミルクやる時間だとかオムツも確かめないといけない事とか色々忘れてね。
だって娘が撫でろって言ったからね。
そしたらエライ事になった。
もうすごい号泣。すごい喧しさ。耳元でシンバル鳴らされたくらい。空港の隣に住んでる人でもきっと驚く。
それで横見たら娘がすごい勢いで俺の事見てんの。ホントごめんなさい。
正直「男なら女房の忘れ形見くらい一人で育てるぜ!」なんて見栄張らないで素直に娘と一緒に妻の後を追えばよかったと思ったよ。
心の底から一人で育てると決めた事を後悔して今後の事を不安に思ったね。
でも会社行って同僚に「赤ん坊の世話なんて簡単だな!専業主婦なんてただの暇人だよ。」とか言っちゃってんの。
ホント俺ってダメ人間。
誰か助けて下さい。
152ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/29(水) 22:38:30.08 ID:9eZnIhFV0
この前娘の尻に赤い染み見つけたんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて娘の初潮に気付いたわけですわ。正直最初はそんなの簡単だと思ってたのよ。みんな普通に気付いてるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは男親が処理するもんじゃない。女性だね、母親でなくてもいいからとにかく女性がやるものだよ。
最初に娘に知らせる時さ、めちゃめちゃ怯んで娘の肩そろ〜って叩いて「あのさ」って静かに囁いたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか言いにくくなって下向いちゃったのさ。
そしたら娘が俺の視線に気付いてさ「もっと早く言ってよ!」とか怒るの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから謝って生理用品買いに行ったのさ。えぇ、そりゃもう買いましたとも。全てを忘れて買ったよ。
俺は結構ごつい外見してる事とかレジのお姉さんが結構若くて綺麗な事とか夜用と昼用がある事とか色々忘れてね。
だって娘が家で恥ずかしがりながら俺を待ってたからね。
そしたらエライ事になった。
もうすごい血まみれのゴミ箱。すごい血まみれ。俺の方が貧血になるくらい。 赤ん坊一人の血の量くらいあるかもしれなかった。
それで横見たら娘がすごい勢いで俺の事睨んでるの。ホント頼むから紙に包んで捨てなさい。
正直「男ならなんでも対応できるぜ!」なんて見栄張らないで素直に職場の若い子とかに聞いておけばよかったと思ったよ。
心の底から一人でパニクった事を後悔したね。
でも会社出て友達に話した時に「娘もこれで一人前だな!欲情すんなよ」とか言われて顔で笑って腹で密かにむかついてんの。
ホント俺ってダメ人間。
これから思春期迎える娘、俺一人で平気なのかなぁ。
153ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/29(水) 22:39:39.62 ID:9eZnIhFV0
この前娘が大学受けたんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて娘の合格発表を迎えたわけですわ。正直最初は合格発表見に行った娘の電話待つのなんて簡単だと思ってたのよ。みんな普通に待ってるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは普通の親が待つもんじゃない。裏口入学者の親だね、合格確実な親だけが安心して待てるものだよ。
最初に受話器上げる時さ、めちゃめちゃびびって受話器そろ〜って握ってそのままそろ〜っと耳に当てたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって戻そうとしちゃったのさ。
そしたら電話の向こうで娘がさ「ちょっとお父さん聞いて!」とか言ってんの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから「どうだった?」って聞いたのさ。えぇ、そりゃもう聞きましたとも。全てを忘れて聞いたよ。
高1の時から決めてた第一志望だとか強気な娘は滑り止め受けてないとか…受かってたら彼女は一人暮らしを始めると決まってる事とか色々忘れてね。
だって娘が聞けって言ったからね。
そしたらエライ事になった。
もうすごい合格。すごい「サクラサク」。満開過ぎて涙出てくるくらい。遠山の金さんなら肌色が見えなくなってる。
それで横見たら鏡の中の俺がすごい勢いで涙こらえてんの。ホントごめんなさい。
正直「いい父親なら娘との距離は適度にとるべきだぜ!」なんて見栄張らないで素直にもっともっといろんな話をしときゃよかったと思ったよ。
心の底から娘との会話が減っていた日頃の自分を恨んだね。
でも妻の実家言って義理の両親に「これで一段落ですよ!これからは少しは一人の人生楽しもうかな。」とか言っちゃってんの。
ホント俺ってダメ人間。
娘よ、たまには帰ってきて下さい。
154ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/29(水) 22:41:17.79 ID:9eZnIhFV0
この前娘の結婚式に出たんですよ、初めてね。
で、生まれて初めて娘と腕を組んでバージンロードを歩いたわけですわ。正直最初はバージンロード歩くのなんて簡単だと思ってたのよ。みんな普通に歩いてるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは父親が歩くとこじゃない。新郎だね、どうせ連れてっちゃうなら最初から新郎が腕組んで歩けばいいんだよ。
最初に歩き始める時さ、めちゃめちゃびびって右足そろ〜って踏み出して左足そろ〜っと揃えたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか不安になって娘の方見たのさ。
そしたら娘がさ「お父さんしっかりして!ロボットみたいだよ」とか言うの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから堂々と歩いたのさ。えぇ、そりゃもう歩きましたとも。全てを忘れて歩いたよ。
娘のドレス姿が眩しすぎるとか今からでも回り右してやりたいとか時折励ますように娘が組んでる手に力を入れてくるとか色々忘れてね。
だって娘がしっかりしろって言ったからね。
そんで新郎のとこに辿り着いたらエライ事になった。
もうすごいキス。すごい突然頬にキス。しかも「私からの最後っ屁じゃ!」って囁きながら。何だよ、それ。俺を泣かせたいのか、笑わせたいのか、泣いてやるよ。
それで横見たら新郎がすごい神妙な顔で俺の事見てんの。ホント幸せにしないとぶっ殺す。
正直「男なら余裕持って娘を送り出すぜ!」なんて見栄張らないで素直に新郎を10発くらいぶん殴りゃよかったと思ったよ。
心の底から笑顔で送り出した事を後悔したね。
でも式場出て娘に「お前の世話も大変だったよ!これからしばらくはお母さんとの思い出に浸るぜ。」とか言っちゃってんの。
「お母さん」でいてくれた時間が短すぎて名前で呼んだ事の方が多かったな、翠。
僕はいつも君と一緒にあの子を育ててきたつもりだ。
もう何年かしたら胸を張って君に会いに行きます。誉めて下さい
155ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/30(木) 20:35:16.69 ID:tDLzFhV4O
僕は派遣ロボット

毎日、毎日ネジをまく

雨の日も

熱の日も

失恋した日も

僕は派遣ロボット

寝る前は目からオイル流れる

毎日、毎日ネジをまく

雪の日も

風の日も

僕の任務が突然終わり

もうネジまかなくて良いと
それで終わり

僕は派遣ロボット

スクラップ
156ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/30(木) 21:24:09.65 ID:tDLzFhV4O
僕は電池を外したスクラップ

動かない

毎日、毎日動かない

暑い日も

冬の日も

動けない

僕はスクラップ

迷路をさ迷う

ネジもまけないスクラップ
157ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/30(木) 21:31:00.64 ID:tDLzFhV4O
そんなスクラップの僕にやさしい言葉

いつも

いつも

やさしい言葉

スクラップでは君を幸せに出来ない…
苦しい…
出来ない…
苦しい…

それでも

暑い日も

寒い日も

熱の日も

やさしい言葉

貴方だけが

僕を人間として見つめてくれた


僕は人間

スクラップじゃない
158ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/30(木) 22:45:29.52 ID:dfEr85fd0
たった今、登戸駅を過ぎたJR南武線の中で流れた車内アナウンス

「えー、大変ご迷惑をおかけしております。
 只今、この電車のすぐ横を、犬 が 並 走 し て お り ま す 。
 このままスピードを上げますと犬を引いてしまう怖れがありますので、
 ご迷惑ではありますが暫く徐行運転させていただきます。」

数分後、
 「ご協力ありがとうございました。
  犬は無事線路の外に出ました。
  ご協力ありがとうございました。」
もう俺は一生南武線に付いて行くぜと思った。
159ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/04/30(木) 23:29:06.74 ID:ysh4kVjfO
637:名も無き飼い主さんsage2009/04/29(水) 23:55:34 ID:51bl6UiJ
四年前かな?中越地震の時、激しい揺れに驚き部屋着のまま財布ももたず、鳥籠を抱えて避難した
それまではあまりインコのことなどただの同居人としてしか見てなかったのだが、なんでだろうな…
嫁に飼いたいと言われしぶしぶ飼っていたのだが…情がうつったのかな?
正直、鳥が部屋を飛び回る…そんな生活に慣れずにいた
そんな俺がいち早く持ち出した物がインコだったんだ

なんなんだろ…

こいつの最後も俺の手の中だった
いつも世話をしている嫁さんの手の平では元気だったのだが、俺の手に来てしばらくすると…足が広がり…呼吸が…浅くなった
最後にキュッと鳴いて亡くなった
俺の手の中で
今までインコなんて飼ったことなければ、鳥のことも知らない俺が…号泣した
160ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/01(金) 04:00:27.36 ID:aNmM27UcO
>>157
泣いた…
161ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/01(金) 18:30:07.62 ID:FgsZRl9r0
ほしゅ
162ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 00:21:53.73 ID:dgf4QAQhO
良スレ保守
163ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 02:00:46.38 ID:gU0+D+C6O
164ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 02:24:38.95 ID:gsyaRxWdO
小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。
当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、また母親が突然いなくなった寂しさもあいまって、
俺は飯のたびに癇癪をおこして大泣きしたり、喚いたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に投げつけたりなんて事もあった。
翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずにちょっとずつわけてもらったおかずと、
持っていたお菓子のみで腹を満たした。
弁当の中身は道に捨ててしまった。
家に帰って、空の弁当箱を親父に渡すと、親父は俺が全部食べたんだと思い、
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、
「全部食ったか、えらいな!ありがとなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。
俺は本当の事なんて勿論言えなかった。
でも、その後の家庭訪問の時に、担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていた事を親父に言ったわけ。
親父は相当なショックを受けてて、でも先生が帰った後も俺に対して、怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。

さすがに罪悪感を覚えた俺は、気まずさもあってその夜、早々と布団にもぐりこんだ。
でも、なかなか眠れず、やっぱり親父に謝ろうと思い親父の所に戻ろうとした。
流しの所の電気がついていたので、皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、 
親父が読みすぎたせいか、ボロボロになった料理の本と遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。
で、俺はその時ようやく自分がとんでもない事をしたんだって事を自覚した。
でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、謝ろうにもなかなか踏み出せない。
結局俺はまた布団に戻って、そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。
翌朝、弁当の事や今までの事を謝った俺の頭を親父は、またぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残す事は無くなった。

親父は去年死んだ。
病院で息を引き取る間際、悲しいのと寂しいのとで、頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら、
「色々ありがとな、飯もありがとな、卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」
とか何とか言った俺に対し、親父はもう声も出せない状態だったものの、微かに笑いつつ頷いてくれた。
165ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 02:26:24.77 ID:gsyaRxWdO

 2年前旅行先での駐屯地祭で例によって変な団体が来て私はやーな気分。
 その集団に向かって一人の女子高生とおぼしき少女が向かっていく。

少女「あんたら地元の人間か?」
団体「私達は全国から集まった市民団体で・・・云々」
少女「で、何しにきたんや?」
団体「憲法違反である自衛隊賛美につながる・・・云々」
少女「私は神戸の人間や。はるばる電車のって何しにここまで来たかわかるか?」
団体「・・・・?」
少女「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。
   寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて
   夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのもここの部隊の人や。
   私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。
   あんたらにわかるか?
   消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。
   でもここの人らは歩いて来てくれはったんや・・・・」

最初、怒鳴り散らすように話し始めた少女は次第に涙声に変わっていった。
あまりにも印象的だったのではっきり覚えている。
団体は撤退。
彼女は門をくぐった時に守衛さんが彼女に社交辞令の軽い敬礼ではなく直立不動のまま
敬礼していた。

166ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 03:00:04.31 ID:/qsJQ/YG0
>>165
いい話だな
何かすごい好きだ
167ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 17:08:57.34 ID:WOwaPOtbO
>>164
泣ける…
168ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 18:05:20.18 ID:yms1gkLtO
俺、死ぬ前に小学生の頃を一日でいいから、またやってみたい

わいわい授業受けて、体育で外で遊んで、学校終わったら夕方までまた遊ぶんだ

空き地に夕焼け、金木犀の香りの中家に帰ると、家族が「おかえり〜」と迎えてくれて

TV見ながら談笑して、お母さんが晩御飯作ってくれる(ホントありがたいよな)

お風呂に入って上がったらみんな映画に夢中になってて、子供なのにさもわかってるように見入ってみたり

でも、全部見終える前に眠くなって、お部屋に戻って布団に入る

みんなのいる部屋の光が名残惜しいけど、そのうち意識がなくなって...


そしてそのまま死にたい
169ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 18:14:26.28 ID:aGfawzmKO
>>168
染みるな
170ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/02(土) 23:11:55.53 ID:pSyu8BuLO
泣いた‥‥
171キラ ◆g6inFbM64o :2009/05/02(土) 23:30:22.59 ID:UIKDZfiHO
(ノд<。)゜。ぶわっ
172ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/03(日) 22:11:00.77 ID:2/zm5NpzO
>>155-157
なんかしみた…幸せになってくれ

良スレ保守
173ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/04(月) 01:34:27.65 ID:R60WiCK/O
☆彡
174キラ ◆g6inFbM64o :2009/05/04(月) 17:38:34.80 ID:COp2J9pfO
コピペスレってどこかにあるの?
あれば探してくるんだが…(´・ω・`)
175ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/04(月) 18:10:28.44 ID:7X0/AAk2O
ググれカス
176ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/04(月) 19:18:10.99 ID:SzO0AOTC0
test
177ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/05(火) 23:40:54.96 ID:2rjrSiLx0
保守
178ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 09:25:25.55 ID:3a36U8T00
保守
179ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 13:12:22.79 ID:HawyCt4z0
保守
180ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 16:27:31.82 ID:c4w2Wc1B0
あんま泣けないかも。

俺のじいちゃんの話な。
俺のじいちゃんは昔から糖尿病を患っててさ、薬と血圧計って、朝は歩いてを毎日繰り返してた。
まぁ、家の中では無口な方で、我慢強かったんだな。どんだけ体調悪くても草むしりしているような人だった。

そんなじいちゃんが入院したのは、2ヶ月前の3月3日だった。
咳が止まらないと病院に行ったら、即入院だったらしい。
それでも、俺はあんま心配してなくて、すぐ帰ってくるだろって思ってたんだ。
じいちゃんの容態はそんなに悪そうには見えず、俺に冗談を言って笑わされたり、病室で大いびきをかいているほど。
でも、じいちゃんは日に日に変わっていった。
顔もどんどんやつれていって。
口数も少なくなって。
目も開けられなくなって。
食事が食べられなくなって。
自分では歩けなくなって。
病室も、集中治療室、そして無菌室になって。
身体中に、点滴やら輸血やらのチューブが何本も刺さってて。

そして入院して1ヶ月と少し。
病名がやっと分かったんだ。
"悪性リンパ腫"
要するに、ガンだ。
でも、じいちゃんは、透析をしながら抗がん剤を打つ。そのための体力も無くなっていて。
母さんとばあちゃんは、礼服の準備を始めていて。
俺はと言うと、子供みたいな意地を張って、希望にすがっていて。

そして、4月30日の夜。意識が無くなった。
その日は、じいちゃんの79歳の誕生日だった。
ばあちゃんと母さんに、にかっと笑って、ピースをしたらしい。


そうして、5月2日午後7時8分、呼吸が停止した。
家族や親戚が集まる病室。
心臓の停止を告げるアラーム。
息をしていない、じいちゃん。

その十数分後の7時25分、医者からの、ご臨終とさせていただきますと言う言葉。
それをきいて、俺は今まで積み重ねてきた意地とか、希望とか、ちっさいプライドとかを、
真正面からバラバラにされたような気がして…。
まだ、じいちゃんに聞きたかった事、話したかった事、後悔が、溢れてきて…。

…そして今日、5月6日。じいちゃんの葬式が終わりました。
今日ここに書きこんだのは、俺の幼稚な文でも、じいちゃんが強く生きてた事を、
書きたかったんだってことと、俺的な区切りとして。
じいちゃん、今まで本当にありがとう…。


最後に、このレスを読んだ人へ。
家族と話をしてください。
家族の手伝いをしてあげてください。
家族と喧嘩してください。
家族を、大切にしてください。
俺みたいな、後悔の無い様にしてください。


勝手で、乱雑な長文、失礼しました。

2009/5/6
181ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 17:12:46.67 ID:qRpgN5+90
>>180
自分の祖父がなくなったときの事を思い出して泣きました。
おじいさまのご冥福をお祈りします。
合掌。
182ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 21:28:01.77 ID:fwMTwHzt0
>>180
御愁傷さまでした。私も一つ書いてもいいでしょうか。

私も自分の祖父が亡くなった時のことを思い出したんだ。
中学生で身近な人の死っていうものがイマイチよく分かっていなくて、
学校からかけつけて死体になったじいちゃんは生きている時と変わらず、
ただ寝ているだけの顔だったから、そのうち起きてくると思っていた。
でも、夜になっても、次の日になっても起きてこなくて、とうとう火葬場へ
行く日になっても棺おけから出てこないで、じいちゃんは燃やされて灰になった。
お墓が出来ても、現実の出来事だなんて思えなくて、いつか生き返るんじゃ
ないかって思っていた。中一だからそれはないだろって、気付けよって思うかも
しれないけど、あなたと同じで希望というか死んでもう戻ってこない現実を受け入れ
たくなかったのか。とにかく、それから4年後の友達の祖父のお葬式へ行く
までは気持ちは変わらなかった。

友達の祖父の葬式に出席した時の私は高2だったんだけど、さすがにこの頃は
もう自分のじいちゃんが戻ってくるなんていう幻想は持っていなかったと思う。
お葬式で、友達とその家族の泣いている顔、みんな肩を震わせている中でじっと
正座で座っていたら、急に涙がどーっと出てきて止まらなくなった。
自分のおじいちゃんでもなんでもないのに、やっと自分のじいちゃんが死んだ
ってはっきり分かった。号泣しだした私を見て、友達の家族が私を抱えて式場
から連れ出したんだけど、その後も涙が止まる事はなかった。じいちゃんが
天国で何をしているかって考えれるようになってから気持ちは楽になりました。
子供も孫も可愛がっていたじいちゃんはみんな大好きでした。


180の言うように、家族との時間を大切にしようって思ったよ。
そして、180のおじいちゃんが天国で元気に暮らしていますように。
ご冥福をお祈り申し上げます。

駄文ですまない。
183ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/06(水) 23:51:46.03 ID:n+laGIDfO
スレ違い。いつから自作スレになったんだよ

もっとやってみたまえ
184ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/07(木) 01:10:39.56 ID:rKt+XHY80
ここはコピペスレだぞ、スレタイ読め



もっとやれ
185ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/07(木) 03:48:23.13 ID:8vGoEeYS0
自分の祖父が亡くなったときの話を思い出した。
まとまらないけど、ちょっと書かせて欲しい。

物静かで、散歩が好きで。荒川の土手沿いを幼い私を連れて
良く歩いてくれた、陽だまりみたいな祖父だった。
祖父の病名は"じん肺"。
灯篭や墓石を彫る仕事をしていたので、いわゆる職業病。
私が幼い頃から何度も入退院を繰り返していたんだ。
祖父の最後の入院は私が高校3年生の夏。
まさかその時は、それが祖父の最後の入院になるとは思っていなかったんだけれど。

当時付き合っていた人に「祖父が入院したんだ」って話をしたら、
「じゃあ、お見舞いに行こうよ!」ってその人は言ってくれた。
私は照れくさかったのもあったけれど、彼のそんな気持ちが嬉しくて、彼と一緒に祖父のお見舞いに行くことにした。
病院のベッドの上で、ちょこんと座っていた祖父は、男の子を連れてやってきた私を見て、そりゃあ驚いたんだ。
彼が挨拶をしているのに、口も利けないくらい。
照れくさそうに笑う彼と、ただペコペコとお辞儀をしあうのがとっても可笑しくて。
「そうかー。彼氏かー。○○の彼氏かー」って放心したように呟いてた。
ちょっとショックが大きかったかな?なんて思いながらも、
「じゃあ、また来るね!」というと彼を連れて病室を後にした。
それが、元気だった祖父の最後の姿。
それから半年もしないうちに、祖父の容態は暗転した。
私は大学受験を控えていたので、それきりお見舞いに行けなかったんだ。

祖父の最期は。肺がつぶれてしまって、呼吸が思うように出来ず、喉を切開して、
そこから呼吸用のチューブを挿して呼吸を確保する、と言う状態。
当然そこから空気が漏れてしまうので、
話をする時にには喉に挿してある管を指で押さえないと発声ができなかったという。
そして、私が大学に入学したその春に祖父は亡くなった。

祖父の通夜の席で。みんなが順番に休む中、私と叔父が二人になった。
この叔父は独身で、最期まで祖父の側に居たんだ。
その叔父が、ぽつん、と話し始めた。

「オヤジ(祖父)なぁ。もう最後は呼吸がしんどくてな。
喉から空気を入れてても追いつかなかったんだよ。それなのにさ、何か言おうとするんだ。
それでな、俺、オヤジの喉の管を押さえてやるとさ、
『○○(私の名前)がなー、コレを連れてきたんだよ・・・』っていいながら必死に親指を立てるんだよ」

叔父は笑いながら話そうとしたんだけれど、その声も手も震えてた。
「オマエは初孫だったからな。よっぽど男を連れてきたのがショックだったんだろ(笑)」
「えー。」といいながら私も笑い泣いていた。

あの暑い夏の日。
ベッドの上の小さな祖父。ペコペコと頭を下げあう姿。
おじいちゃん、そんなにびっくりしてたんだ。今際の際まで、そんな半年以上も前の話を
覚えてくれていたなんて。もっと長生きして欲しかった。
花嫁姿を見せてあげたかったよ・・・。そしたらおじいちゃんなんていったかな?
でも、生きているうちに、好きな人を紹介してもらえて良かったかな?

彼氏を指して、親指を立てるなんて、すごくレトロな仕草だけれど。
苦しい息の下で、そんなお茶目な仕草をしてしまう、おじいちゃん、アナタが大好きでした。

おじいちゃん・おばあちゃんにとっては孫のどんな些細なことも、強烈な思い出になるみたいです。
だから、「これくらいのこと」って思わずに、何でも伝えてあげて欲しい。
できるだけ共有してあげて欲しい。そんな風に思います。

>>180のおじいさまのご冥福をお祈りします。
186ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/07(木) 12:56:54.93 ID:HPorUXji0
なんだ、この流れは。
くやしいのでコピペ貼っとく

ガッツが全米映画俳優協会最優秀外国人俳優賞を受賞したとき
受賞のお礼にと、受賞式の前に本当に貧乏な地区の孤児院とかジムを訪ねて
麻薬の売人を兄貴がやっているとか、母親がアル中だとか言う子供たちに
ボクシングを指導してたんだと。

で、ガッツは受賞式の挨拶の中で彼らのことに触れて
「俺はとんでもなく貧乏なうまれで、本当に 彼らと全く変わらない育ちだった。
ただ一つ違うのは、母が俺を信じてくれたこと。

お前は馬鹿だし、私も貧乏でなにもしてやれない。ただ、お前を信じて やることだけはできる、
っていつも言ってくれていた。

母さんはもう死んでしまったが、母親が子供を信じてくれるという、 母親でなくても
誰かが信じてくれている、それだけで、子供は自分を信じて努力して行けるんだ。
だから、君たちが まけそうになったら、友達や家族を思い出してほしい。
そして友達や家族が負けそうに なっていたら、彼のことを信じて励ましていてほしい。
それだけで、何でも できるようになるんだ。そういうことを彼らに伝えてあげたかった」

当然カタカナで書かれたカンニングペーパーを見ながらの英語の挨拶。
最初は笑い声も起こった会場がだんだん静まり返り、最後は観客全員立ち上がっての
スタンディングオベイションとなった。
187ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/07(木) 15:50:00.66 ID:+q123gfu0
>>1は来てるの?
188ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/07(木) 23:48:47.35 ID:8vGoEeYS0
いい流れなのにもったいない。
ほす上げ。
189ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/08(金) 00:20:34.65 ID:6rYDjkOzO
>>187
ちょくちょく来てますよー。さすがにそろそろ弾切れw
190ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/09(土) 21:45:13.54 ID:j4Oo02730
今50歳。
今月銀婚式を迎えます。
子供には恵まれなかったけれど夫婦二人仲良く過ごしてきました。

主人は単身赴任が長くて一人でなんでもできる人。
だからいつ死んでも何も心残りなんてないと思っていたんです。

3ヶ月前に私、すい臓ガンの宣告を受けました。

その時「どんな事しても助けてやってください」と主人が涙を流して
お医者様の手を握って必死に訴えている姿を見て、
まだ死んじゃいけないんだなぁって思いました。
ドラマのワンシーンみたいな感じ、なんて心の中で思っていたのも事実だけれど。

近い将来自分がこの家からいなくなるんだと分かったら、
あれやこれやと主人に教えなければならない事が目白押しで
いくら時間があっても足りません。

飼っている猫と犬の年一度のワクチン接種は秋なので
せめてそれまでは生きていねば、と思っているところです。

主婦が先に逝くってのは大変なことだ。ふー。
191キラ ◆g6inFbM64o :2009/05/09(土) 21:50:28.58 ID:leiw5yMAO
>>180
もううんざりなんだよ。ちょ
っとは考えてカキコしたらどうなんだ!
とり敢えず今回はゆるして
やるが馴れ合いならほかでや

192ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/09(土) 22:07:54.69 ID:syvmc1al0
>>191
ここまで下手な縦を見たのって久しぶりだ。
感動した。
193ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/10(日) 00:41:56.27 ID:sv81TrHhO
コテにいちいち反応しなくてよろしい
194ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/10(日) 01:25:24.93 ID:K7GkU5sx0
195ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/10(日) 03:13:30.11 ID:s3GU8tk5O
ほしゅ
196ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/11(月) 14:46:09.34 ID:FPf8GC5B0
ほっしゅ☆
197ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 02:54:57.24 ID:BJOv4+tC0
198ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 08:05:45.60 ID:AyLu5McjO
>>10>>155-157がクリティカルヒットした…朝から泣いた
199ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 12:32:09.42 ID:fXWkbFEBO
少し昔、司法試験が今の制度になる前の話
俺は弁護士目指して勉強をしていた。既に2回試験に落ちていた俺は、次が駄目なら実家へ帰って農業を継ぐ事を親父と約束させられていた。

昔気質の親父にすれば、フリーターで定職につかない俺を腹立たしく思っていたし、事実バイトの収入だけで食っていけず、お袋は親父に内緒で毎月3万の仕送りをしてくれていた。

そんな俺が歯向かう事など出来る筈もなく、最期の挑戦になるかも知れないと必死に勉強した。勿論実家には寄り付きもしない。親父の顔を見れば喧嘩になるから。
俺は絶対に農業を継ぎたくなかった。親父の様に毎日毎日汗にまみれて、泥だらけになりたくなかった。

運命の司法試験、寝る間も惜しんで勉強した甲斐もあって出来は上々。俺は確かな手応えを感じていた。
アパートに帰ると珍しく留守電が入っていた。お袋から電話をくれと。
実家に電話するとお袋が試験の事を聞いて来た。だがどうも様子がおかしい。「どうした?」と俺が問い掛けると、お袋は咳を切った様に泣き出した。
先週親父が死んだと言う。
俺はお袋を怒鳴りつけた。そんな大事な事を話さなかったお袋を怒鳴りつけた。お袋は泣きながら言った。
「俺に何があっても、試験が終わる迄は絶対連絡するな。財産一つ残してやれない自分には、これくらいしかしてやれない」
親父は毎日毎日こう言ってたそうだ。
俺は馬鹿だ。勝手に親父を嫌って、気持ちを考える事もしないで、逃げていた俺は本当に馬鹿だ。涙が止まらなかった。

俺は念願叶って司法試験に合格した。

そして今、俺は農業をやっている。毎日毎日汗にまみれて、泥だらけになっている。

親父、あんたが守ってきたこの畑、俺がちゃんと守って行くよ
いずれそっちに行った時、一緒に酒でも呑もうや。
俺の作った野菜の味も見て欲しいしな
200ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 20:34:15.73 ID:yQ2DHWL2O

昨日職安に行ったら、年齢20代後半ぐらいの兄ちゃんが
母親と一緒に来ていた
体調でも悪いのだろうか、やつれ気味の母親は必死なようで
職安に響く大きな声でプラスチック製造工場の求人を
息子に受けるように促していた
コレなら出来るでしょ?プラスチックを切るぐらい出来るでしょ?
そんな画面をいつまで見ていても何も分からないんだから、今すぐ相談しなさい!!
息子は焦れていた。今一つ応募する勇気が持てないようだった。
いいから早く応募しなさい!お母さん時間が無いんだから!!
でも、コレ随分前の求人だからもう駄目だよ 息子は確かにそういった
そんな事相談してみないと分からないでしょ?いいから早く応募しなさい!!
それとも働く気が無いの?ずっと家にいるつもり?それが許されると思ってるの?
お母さんに何かあったらどうするの?もううちにはあなた以外に働ける人はいないのよ!?
俺はまるで自分の事のように胸が痛んだ。正直泣きそうになった。
その瞬間息子が席を立ち走って逃げた。母親は必死に息子の名を呼びながら追いかけていった。
俺も何処も応募せずに職安を後にした。
201ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 22:02:14.01 ID:K5NI/CRn0
>>70
泣いたのなんて久しぶりだったよ。ありがとう
202ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/12(火) 23:51:32.67 ID:4FpxKfz1O
203ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 00:02:50.47 ID:Q6bOpnApO
高校生の頃の話だ

母の日を翌日に控え、俺はなんともなしに、母に「明日、でっかいカーネーションの鉢買ってくるよ」と宣言していた。
それまで誕生日も母の日も、適当に「おめでとう」とか言ってすませてたんだが、そろそろ親孝行でもするか! と気まぐれに思ったのだろう。母は「そんな大層なモンいらんわぁ。食器洗いでもしてや」と笑っていた

しかし翌日、俺は突然友人や先輩たちに誘われ、隣の県までハイキングに行ってしまった。金づかい荒く遊びまくり、そのまま先輩の親戚の家に泊まって、母の日をすっぽかした

……帰宅した俺は凍り付いた。母が交通事故にあっていたらしい。ひどい怪我で、治療もむなしく、その夜、ベッドの上で死を待っていたという。今と違って携帯もなかったし、行き先を教えてなかったから、俺に連絡は来なかった

チューブをたくさん繋がれながらも、母は傍らに座る父に言ったそうだ
「もうすぐ、あの子がカーネーション買ってきてくれるんよ。もうちっとだけ、待っとりたいわ」
一時間、二時間経っても、自分を励ますように何度も何度もそう言っていたらしい。しかし、23時すぎ、母は息を引き取った。
最後に、「もうすぐ来るのになぁ……」と言いながら、涙を浮かべて目を閉じたという。

ごめんな。ごめんな。ずっと後悔しとる。結婚しても、皿洗いだけは自分でやっとるよ
天国で会えたら、今度こそ親孝行させてや
ごめんな
204ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 01:47:24.62 ID:R2rBW5A7O
俺、このスレ開いて良かった


保守
205ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 01:51:09.04 ID:8Fd5n5QdO
>▽変態のガイドライン
>・「性欲を満たすためにやった」81歳女性の下着を盗み逮捕、家では下着に埋もれて生
>活
>・「音が聞きたかった。ムラムラしていた」女子トイレに侵入した男逮捕
>・「気持ちよかったから」高校に侵入した男、女子生徒の水着を着たまま大便→25歳男逮
>捕
>・「ケータイ買ってやる」 中2男子にわいせつ、67歳男逮捕
>・全裸でコンビニ来店、コーヒーゼリー買っていった男を逮捕
>・馬と獣姦中、アナルを突き破られた男性死亡
>・「尿をよこせ」「下着、制服、現金を持ってこい」15歳少女に脅迫文、23歳男逮にやった」女子アナに背後から体液をかけた男、逮捕
>・「大便もらしたので、拭くの手伝って」 女子学生を車に連れ込み、性器見せる→逮捕
>・「彼氏とマンネリ、若い男の子と浮気してみたかった」 15歳少年にわいせつした男逮捕
>・ロンドンで自転車とセックスして捕まにやった」女子アナに背後から体液をかけた男、逮捕
>・「大便もらしたので、拭くの手伝って」 女子学生を車に連れ込み、性器見せる→逮捕
>・「彼氏とマンネリ、若い男の子と浮気してみたかった」 15歳少年にわいせつした男逮捕
>・ロンドンで自転車とセックスして捕まった男に続き、フェンスとセックスした男が逮捕
>・オハイオ州でピクニックテーブル中央のパラソルを差す穴とセックスをしていた40歳男を逮捕
>・70歳女性に陰部を見せた船橋の32歳男性公然わいせつ罪で逮捕
>・「夫婦仲が悪く、ストレスがたまっていた」7〜10歳の女児に舌を出させ舐めていた男逮
>捕
>・男児4人をトイレに連れ込み、自慰行為見せた奄美大島の男性教諭逮捕
>・男が女性を押し倒して履いていた下着を強奪した上、ダッシュで逃げ去る→下着マニアの犯
>行とみて行方追う
>・「若い人のパンツのにおいをかいで興奮していた」 男物の下着を盗んだ62歳の男逮捕
>・「少年の顔がかわいいのでやった」15歳の少年に猥褻な行為をした69歳男を逮捕
>・「女児用下着をはくのが快感だった。捨てた下着を見つけた人が驚くのを想像して興
>奮した」48歳男性逮捕
>・「セーラームーン」の衣装を身に着け、女性にわいせつ行為をした39歳男を逮捕
>・19〜71歳の女性にあっという間に射精ぶっかけ。とにかく早い!「早撃ちマック」と呼ば
>れていた18歳男性逮捕
206ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 11:47:09.49 ID:eZpWYYi3O
ほしゅ
207ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 12:46:09.11 ID:5dCTN3R60
ほしゅ
208ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 13:32:55.51 ID:748h4z6SO
>>203
講義中なのに泣いてしまったじゃないかどうしてくれる。
209ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 15:04:29.41 ID:7iwnG4kGO
>>208

講義に集中しろよww
210ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/13(水) 15:10:13.03 ID:MbEy3n76i
>>208
ノート頼むなw
211ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/14(木) 14:56:41.07 ID:+19QNxGRO
ほしゅ
212ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/14(木) 23:11:19.03 ID:xynAfNhkO
ほしゅしゅ
213ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:29:42.00 ID:IuLQDkL10
4歳になる娘が、字を教えてほしいといってきたので、

どうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、毎晩教えていた。

ある日、娘の通っている保育園の先生から電話があった。

「○○ちゃんから、神様に手紙を届けてほしいって言われたんです」

こっそりと中を読んでみたら、

「いいこにするので、ぱぱをかえしてください。おねがいします」

と書いてあったそうだ。

旦那は去年、交通事故で他界した。

字を覚えたかったのは、神様に手紙を書くためだったんだ・・・

受話器を持ったまま、私も先生も泣いてしまった。

「もう少ししたら、パパ戻って来るんだよ〜」

最近、娘が明るい声を出す意味がこれでやっとつながった。

娘の心と、写真にしか残っていない旦那を思って涙が止まらない。
214ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:32:40.32 ID:7oBPvMjN0
妻と初めてした会話 2言目
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1140931442/

524 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2007/05/12(土) 09:41:36
嫁「日本人ですか?」
俺「どうしました?」

学生時代、シアトルから日本に帰る際に、右往左往している
嫁を発見。なにしてんだろ?と見ていると目が合って、話を聞くと、
チケット記載のゲートに来たが、閉まってて入れないとの事。

俺「チケット見せてもらえる?」 とりあえずカウンターに行き、
正しいゲートを確認したところ、印字ミスが発覚し、再発行。
新しいチケットを嫁に渡し、事の仔細を説明した。

泣きそうな顔→笑顔になったところで、いろいろ話をしてくれた。
今は、祖母と一緒に、オレゴンの叔母の所へ行く途中だということ。

寒い日だったし、おばあさんも一緒だというから、俺は残った小銭で、
紅茶を買い、ついでに「Seattle」と書いてある、帽子を買って、
嫁に渡した。

嫁はやっと堅い表情が取れて、帽子をかぶって笑ってた。

嫁「一緒に写真とって下さい。」
俺「いいですよ。」

で、お互いの住所を交換して、俺は帰国した。
しばらくしたら、手紙が送られてきて、あの時撮った、
写真が入っていた。

215ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:33:27.50 ID:7oBPvMjN0
527 名前:524[sage] 投稿日:2007/05/13(日) 02:49:02
続き

手紙には、お礼と、旅行での楽しかった事、
帰国してから、親戚のペンションでバイトしてる事と
そこの電話番号が書いてあった。

電話してみたら、ちょうど嫁が出たので、手紙が着いたこと、
写真のお礼等言って、それからやりとりが始まった。

大学が俺の家から近かった事もあって、街の案内を
する約束して、駅で待ち合わせ。
当時は携帯なんかなかったから大変だった。


数年後、嫁の実家に挨拶しにいき、結婚する事になった。
あの時の帽子は、今、子供の机においてある。
物を買わない嫁だったんで、結局、子供への形見になってしまった。

216ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:34:35.97 ID:7oBPvMjN0
530 名前:524[sage] 投稿日:2007/05/13(日) 13:59:58
スレ汚しすまんが、続き


嫁は、子供が5歳の時、交通事故で死んだ。
実は土曜日が命日で、墓前に行く前に、スレを見て、
初めて妻と交わした会話を思い出した。

最後の会話は出来なかった。

子供は、今年から小学校生になったが、
今でも母がいないことを上手く理解できないようで、
帽子が見えるところにないと、ひどく寂しがる。
寝言で、母の事を言う子供をみるにつけ、
俺もつらくなるが、二人分の愛情をこめて、
育てていければ、と思う。

チラシのウラ、スマン

以上。
217ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:40:00.72 ID:IuLQDkL10
Saga2は思い出のソフトなんだ……今でもよく思いだしては切なくなってます。


俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。

夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、

小学校あがって更に病状が悪くなって。もちろん体育なんかでれないし、

みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。


んで、小五になってからほぼ毎日病院行って吸入するくらいまで悪化しちゃって、

そのまま3週間入院する事になって。。。


んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど

二人はおばあちゃんとおじさん、んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。

俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、なかなかその同室の人達と仲良くなれないで一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。

そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、もう一回クリアしたやつだったんだけど

ヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。


んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時は

なんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。


俺が彼女の方みると慌てて目逸らすんだけどね。

もしかしてやってみたいのかな?と思って、「良かったらコレ借そうか?」って聞いたのよ。

そしたら目ぇ輝かせて「いいの?」っていうもんだから、「もう飽きたからな」とか照れ隠しして借してあげたさ。


でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから

俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。

パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」

あとはエスパーガールとロボットにそれぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。


それからどんどんそのコと仲良くなって、二人でゲームボーイやるだけじゃなく、


色んな話もするようになった。

学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…


218ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:41:07.28 ID:IuLQDkL10
それからの時間はあっという間だった。すぐに俺が退院する時がやってきた。

看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に「おめでとう」って言ってくれてる中

彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。でもグッと堪えて

「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。退院したら連絡くれよな」ってそのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。


それから何回もお見舞しに行こうと思った。…でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。

連絡がないまま1年半が過ぎて、俺も小学校を卒業する頃になった。

せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ



病室に行ったけど彼女はいなかった。病室入口の名前欄にもない。

もうとっくに退院してたのかな…?と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。


「遠い所にいった」とかうまくはぐらかされたけど、俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。

その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。

俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が

「ああ、そういえばさやかちゃんから、リョータ君が来たら渡しといて、って言われた物があるのよ」

と言って俺にそれを渡してくれた。借してあげたゲームボーイとSaga2だった。


俺はそれを受けとって家に帰った。

帰るなりメシも食わないで、暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。

懐かしいあのOPの音楽。それと一緒にでてくるロード画面。

一つは彼女と俺が一緒にプレイしたデータ。あの時からほとんど変わってない。

懐かしさと悲しさで胸がいっぱいになった

219ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 01:42:54.00 ID:IuLQDkL10
もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。

最初から始めてすぐ飽きたんかな?と思ってそのデータをロードしてみた。


パーティー四人の名前がこうなっていた。


「リョータ」

「いろいろ」

「ありがと」

「バイバイ」


…今でもSaga2のOPの曲を聞くと涙が出るよ。

お見舞行ってあげられなくてゴメンな…。
220ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 02:10:23.72 ID:Cfa6XLTtO
おれが高校生の頃、一人で王将でメシ食ってたら、
おれの横を明らかに障害者とおもわれる者がメシ食っていた。
そいつは、手をぶらぶらしながら、ウーウー言いながら食っていた。
あまりに特徴があったので、おれはその障害者の真似をして食うことにした
まねをして、手をぶらぶらしながらウーウー言いながら食っていた。
すると突然、後ろのテ−ブルから正義感の強そうなおっさんが現れて
「障害者の人を馬鹿にするな!!」
って叫びながら、障害者の方を殴った
221ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 02:30:23.26 ID:Msa5BvyEO
親父


小学生の時、悪さをすればオカンに「あんた!!お父さんに言うからね!!」奮え上がッた親父。


中学生の俺がタバコを吸ッていたのを見つけた時「若い頃は俺も興味があッた。でもお前はまだ早い。お母さんには内緒にしとくからヤメろ。男と男の約束やぞ」と言ッていた親父。


高校の時「中退したんか…」その一言をだけ淋しそうに言ッてた親父。


馬鹿ばッかりして家族に迷惑をかけた俺も、もう30を越えた。


俺が家を離れている間にオカンと離婚。1人淋しく生きる親父。


その親父が倒れ入院した。普通の息子ならばすぐに会いに行くのだろうけど、送金だけしていた。


会いに行くのが怖かッた…


意を決して、入院先から移転した施設に行くと車椅子に座ッた親父が窓の外を眺めている。
虚ろな目で昼下がりの窓の外を眺めていた。


「親父…久しぶり…仕事が…忙しくて、なかなか会いにこられへんかッたわ…ごめんな?」


「あぁ…わざわざ来てくれてありがとうございます。今日はいい天気ですねぇ」


親父は俺が息子と認識していなかッた。


悲しみが胸を突き刺すと同時にあれほど大きく怖かッた親父が、凄く…凄く小さく見えた…


「また、来てね」


俺が息子とも分からないまま、嬉しそうにたどたどしく会話する親父を見て涙が溢れた…


先日、施設から連絡があり、“もう長くない”と宣告された。親戚にも家族にも見離された親父を俺は立派に弔いたい。
散々家族に迷惑をかけ、自分勝手に生きてきた親父だけど最期は看取ッてやりたい。


俺にとッては、かけがえのないただ1人の親父だから…
222ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 20:19:31.24 ID:qBamiI3si
コピペ?ホントなのか分からないけど、
胸が苦しくなる。
涙もろくないはずなのに。
223ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/15(金) 21:05:28.86 ID:OfMZHw7h0
私は犬。
名乗るほどの犬ではない。
そこいらにいるただのワン公だ。
小さい頃に里子に出され、今の家に貰われてきた。
他にも兄弟がいたが、もうみんな生きてはいないと思う。
奔放で縛られるのが嫌な性格の私は、飼い主さんにたくさん迷惑をかけた。
そこいらにおしっこを掛けたり、他の家の犬に吠え掛かったり。
その度に飼い主さんに怒られ、時には手を出されたりもした。
だがその後には飼い主さんは必ず優しく撫でてくれた。
私はそんな飼い主さんの手と匂いが大好きだった。
飼い主さんが泣いていた日もあった。
そんな時は、私は黙って飼い主さんの傍に寄り添った。
犬である私に出来ることはそれぐらいしかない。
飼い主さんが遠くに連れて行ってくれたこともあった。
そんな時は、私は思いっきり飼い主さんと遊んだ。
犬である私はそうやって喜びを表現した。
長い年月が経って、私はもう目も耳もだいぶ悪くなった。
なにか病気に掛かっているらしい。立つのもつらくなってきた。
また飼い主さんが泣いている。
また何か悲しいことや辛いことがあったのだろうか?
私はふらつく足で立ち上がり、飼い主さんの傍に寄り添おうとした。
飼い主さんは、立ち上がる私に、震える声で「ダメ!」と声を荒げた。
また私の行動が飼い主さんを怒らせてしまったようだ。
だがその後は、必ず飼い主さんは私を優しく撫でてくれる。
私は目を閉じた。もう目は見えていなかった。だが飼い主さんの手と匂いは感じる。

私は幸せだった。



224ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/16(土) 16:51:49.58 ID:nttGq6jfO
期待age
225ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/16(土) 23:13:38.73 ID:PuF4ZDiKO
>>223
泣いた
226ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 01:29:05.68 ID:SLns+8Fm0
虹の橋

天国の、ほんの少し手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。

この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、
死ぬと『虹の橋』へ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、
彼らは暖かく快適に過ごしているのです。

病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、
傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、
元のからだを取り戻すのです。まるで過ぎた日の夢のように。

みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんが
ここにいない寂しさを感じているのです。

動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに小刻みに震えはじめます。

突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ、
あなたの両手は愛する動物を優しく愛撫します。

そしてあなたは、信頼にあふれる友の瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。

それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。
227ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 01:40:29.13 ID:SLns+8Fm0
1. 私の一生は10〜15年くらいしかありません
ほんのわずかな時間でも貴方と離れていることは辛いのです
私のことを買う(飼う)前にどうかそのことを考えて下さい。

2. 私が「貴方が私に望んでいること」を理解できるようになるまで時間を与えてください。

3. 私を信頼して下さい...それだけで私は幸せなのです。

4. 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい
貴方には仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう
でも...私には貴方だけしかいないのです。

5. 時には私に話しかけて下さい たとえ貴方の言葉を理解できなくても、
私に話しかけている貴方の声で 理解しています。

6. 貴方がどれほど私を扱っても私がそれを忘れないだろうということに気づいてください。

7. 私を叩く前に思い出して下さい 私には貴方の手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど
私は貴方を噛まないように決めている事を。

8. 言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に私がそうなる原因が何かないかと
貴方自身に問い掛けてみて下さい。
適切な食餌をあげなかったのでは?日中太陽が 照りつけている外に長時間放置していたのかも?
心臓が年をとるにつれて弱っては いないだろうか?

9. 私が年をとってもどうか世話をして下さい 貴方も同じように年をとるのです。

10. 最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送って下さい 「見ているのが辛いから」とか
「私の居ないところで逝かせてあげて」なんて 言わないで欲しいのです 。
貴方が側にいてくれるだけで、 私にはどんなことでも安らかに受け入れられます
そして......どうか忘れないで下さい 私が貴方を愛していることを。

犬の十戒-作者不詳

228ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 02:38:33.08 ID:+Vl3ZKeA0
キーストンのダービーのコピペ見たいです><
229ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 12:10:28.97 ID:YZi+SObN0
ごしゅじんさま、いままで、とてもたのしかたです。
よく歩りーずしておこられたけど、やくにたたないで、ごめんなさい。
ごしゅじんさまが、いれるよていの、えくすぴーは、あたしのいもおとです。
いもおとだけど、」あたしみたいに、やくたたずではありません。
すなおなこで、でふらぐも、とくいです。
すたいるもいいから、ほんとはちょと、くやしいです。
いもおとを、かわいがてもらえると、おねえさんとして、うれしいです。
いままでつかってくれて、ありがとおゴザいました。
あたしは、もう、きえちゃうけれど¥、
さいごに、おねがいがあります。きいてくれると、うれしいです。
ごしゅじんさまの、もっている、えむいーのディすく、すてないでください。
あたしが、はいっています。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしです。
ときどきみたり、さわったり。、してくれるとうれしいです。
ごしゅじんさまにあえて、えむいはしあわs
230ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 16:00:35.64 ID:VaefWE/80
なんという良スレ
あげ
231ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 21:45:40.15 ID:BdWhMK/U0

小学校の頃、よく祖父と一緒にディズニーランドに行ってた。
祖母も車椅子があったから、たまに一緒にいっていた。
けれど曾祖母は行けないって言って、いっつも見送るだけだった。
私はそれが淋しくて、一緒に行こうって何度も言ってた。
曾祖母は結構な年だったし、足腰も弱かったから人混みは駄目だと母親にも言われた。
私は「私が大きくなったら、働いて車椅子買ってあげるから、一緒に行こう?」と言った。
あの時嬉しそうに笑った曾祖母の顔がいまでも忘れられません。

残念ながら、私はその後両親の離婚により曾祖母とは離れてしまいました。
正直父はあまり接点が無くて好きじゃなかったけど、祖父や曾祖母や祖母は大好きだった。
祖母は私がまだいるときに死んでしまって、哀しくて哀しくて泣いた。
祖父はいつも優しくて、大好きで本当に父親みたいな人だった。
曾祖母は優しくて明るくて、私にとって「死ぬ」ってことが分からない存在だった。
いま、私はみんながどうしているのか知ることが出来ないけれど、きっと年齢的に曾祖母は死んでしまった。
そんな時いつも曾祖母のあの笑顔が浮かんで、凄く哀しくて悔しくて仕方ないです。

ごめんねひいおばあちゃん、一緒にディズニーランド行けなくて。
232ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/17(日) 21:51:40.38 ID:C8pqPSnkO
だれか

ツンデレ女のコピペ頼む

最後に判子をわたせと脅されとか書いてるやつで最後には
結婚するやつ
で 男がかなり鈍感なやつ
233キラ ◆g6inFbM64o :2009/05/20(水) 05:08:14.20 ID:YIKdd91bO
234ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 10:48:19.46 ID:fimF+j1m0
すいません
どなたか「1歳の孫の難しい手術の為に誓いを立てたおじいさんの話」を
お持ちではないでしょうか?
235ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 13:26:07.36 ID:ymZ1exlsO
あげ
236ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 15:39:34.44 ID:YhxwWyztO
小学校6年くらいの時の事
親友と、先生の資料整理の手伝いをしていた時、親友が「アッ」と小さく叫んだのでそちらを見たら、
名簿の私の名前の後ろに『養女』と書いてあった。
その時まで実の両親だと思っていたので心底衝撃を受けた。
帰り道、どんな顔で家に帰っていいか分からず、公園のブランコに座って立てなくなった私に、
親友はずっと付き添っていてくれ、
「よし、じゃあ私と姉妹の盃を交そう」とか言って、カバンからメロンのアイスの容器
(メロンの形のやつ)を出して、水道の水をくんで飲んだ。
一体何のテレビを見たのか、「盃の契りは血のつながりより強いんだよっ」なんてメロンのカップ
片手に言う親友がおかしくて、思わず泣きながら笑いあった。
十数年たって私が結婚する事になり、結婚直前に二人で酒でも飲む事にした。
『あの時はありがとう』と、驚かそうと思って、あの時もらったメロンのカップをカバンにこっそり
忍ばせて飲んでたら、突然親友がポロポロ泣き出して
「あの時、あの時、気付かせてしまってごめんね」と。
『養女』の文字を隠さなかった事をずっとずっと悔やんでいたと泣いた。
そんな事、反抗期に親に反発しそうな時も、進学の学費面で親に言えなくて悩んだ時も、
机の上でメロンのカップが見守っていてくれたから、あなたがいてくれたからやってこれたんだと
伝えたかったのに、
ダーダー涙流しながらダミ声でドラえもんのように「ごれ゛ぇ〜」とメロンのカップを出すしか
できなかった。
親友もダーダー涙流しながら「あ゛〜ぞれ゛ぇ!」と言って、お互い笑って泣いて、酒を酌んだ。
もちろんメロンのカップで。
もうすぐ親友の結婚式があるので思い出した。
237ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 16:09:24.63 ID:ISKGGG9V0
俺の娘は今年4歳になるが、嫁は娘を生んですぐに家を飛び出したので、子供には母親の記憶はない。
今まで母親のことはあまり話題にせず避けてきたんだが、
こないだちょっと考えさせられる出来事があった。
仕事の移動中に乗った電車の中でのこと。
俺の隣には、幼稚園くらいの女の子が、母親らしい若い女性と一緒に乗っていた。
途中、駅で片腕のない女性が乗ってきて、俺達の向かい側に座った。

女の子が「お母さん、なんであの人は手ないん?」と、みんなに聞こえる声で
言ったので、俺は一瞬ドキっとして、女性と親子から思わず目をそらした。
が、母親らしき女性は慌てることなく、女の子に向かって言った。

母親「いろんな人がいるの。みんなが同じじゃないの。 ○○ちゃんにはおじいちゃんとおばあちゃんがいないでしょう?」
女の子「うん、みんなはおるけど私はおじいちゃんとかおらへんねんなー」
母親「うん、いろんな人がおるけど、おじいちゃんやおばあちゃんがいないのは、 ○○ちゃんのせいじゃないでしょ?」
女の子「うん、違う。あ、△△ちゃんとこはお父さんおらへんねんで」
母親「そうね、でも、それは△△ちゃんのせいじゃないよね」
女の子「うん、違う!」
母親「だからね、みんなおんなじじゃないの。 みんなそれぞれ、持ってるものと、持ってないものがあるんよ。
   でもね、持ってないからって、その人は何も悪くないし、他の人と何も違わないんよ」

腕のない女性を含めて、車内に乗り合わせていた人たちは
みんな暖かい目でその親子を見守っていた。
思わず目をそらしてしまった自分が恥ずかしくなった。
自分の娘にも、母親のことを恥じない子に育って欲しいと思った。
この電車の親子は、俺に子育ての大事なことを教えてくれた気がする。
238ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 16:49:16.99 ID:ymZ1exlsO
うるうるあげ
239ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/21(木) 21:41:40.75 ID:PK5T8F1vO
泣ける
240ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 00:48:15.73 ID:tnaVt5sxO
支援
241ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 07:26:33.54 ID:tnaVt5sxO
今日もがんばれそう
242ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 07:42:26.68 ID:ERVqWQjU0
>>237
すげー良い話だよな
243ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 15:35:34.42 ID:tnaVt5sxO
支援
244ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 15:38:59.01 ID:tnaVt5sxO
私念
245ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 21:09:42.48 ID:CeCteEBki
>>244
頼むわwww
246ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 21:13:53.97 ID:hVNI6O6m0
ムゥ〜おやつが食べたいな〜
あっ、シュークリームだ
おいしそう 食べよう
モグモグモグモグ おいしいな
モグモグモグモグ
もう一個ある これも食べちゃえ
モグモグモグモグ
モグモグモグモグ
あ〜おいしかった

ねえムーくん、ここにあったシュークリーム知らない?
知らないよ
変だなぁ 後でムーくんと一緒に食べようと思ったのに
おかしいな どうしたんだろう?
あんなおいしいシュークリーム どうしたんだろうね?
あんなおいしいシュークリーム?
それじゃまるでムーくん
あのシュークリームを食べたことがあるような言い方じゃないか?
ワッ しまった
さてはムーくん シュークリーム食べたでしょう?
知らないよ
ほら 白状しないと コチョコチョコチョコチョ
ムヒヒヒヒ 食べた 食べた
ほら やっぱりムーくんが犯人じゃないか
もう おしりペンペン
ムッヒーミンミンミン ムッヒーミンミンミン
ようし ムー汁にして食べちゃおうかな
ムッヒーミンミンミン ゴメンナサイ ムッヒーミンミンミン
247ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 21:29:48.16 ID:eohApITLi
ここ一ヶ月調子悪くて、病院行ったら俺癌だって。
カミサン子供と離れて、心労やストレスが溜まったのかもしれない。
家帰ったら、必要な物だけ持っていなくなってるのよ。そりゃショックでかいよ。

でもかーちゃんが言ってた。
「子供は母親と一緒にいた方が幸せだから」って。
でも知ってるんだ。孫の為に雛人形を用意してくれてたの。ごめんな。

今回も病気の事伝えたらわざわざ電車で3時間もかけて、俺の所にきたのよ。
で、2万置いていって
「これで、美味しい物でも食べなさい」
だって。馬鹿じゃねーの。俺35だぜ。しかも「今日は夜勤だから帰るね。」って10分位で帰りやがるし。自分が寝ないで何やってんだっつーの。かーちゃんが倒れたらどーすんだっての。

親父は寝たきりで、兄貴も体弱くて入退院くりかえしてるし。かーちゃんもう62だぜ。

いつまで苦労すんだよ。

でも、本当にありがとう。一杯愛情貰ったのにごめんな。

親よりも長生きするっていう最低限の親孝行もできそーにないや。

お前らはかーちゃん大切にしてやれよ!

乱文ですまん

248ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 21:44:26.55 ID:rsaxT1bgO
>>247これコピペなの?
違うんならなに諦めてんの?バカなの?
がんばれよ!お前らはとか言ってんじゃねーよ!
がんばれがんばれがんばれコピペだったら恥ずかしいけど、がんばれ!オレ電話だけど言わせてもらう!がんばれ諦めるな!
249ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 21:47:57.13 ID:eohApITLi
ありがとう。
残念ながらコピペじゃねーんだわ。

みんなガンガレ!
このスレ見てたら目から汗止まらね〜よ。

250ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 22:00:25.25 ID:OT4mW4Q0O
>>249
家族のために、自分のために癌と闘えよ。あきらめんなよ!
251ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 22:50:53.56 ID:oeoEvnV50
ガキの頃、近所の縁日でカタヌキの達人なるおっさんに出会いました。

酒焼けした布袋さまみたいな顔の五十くらいのおやじでしたが、いやーすごかったす おっさんの技。
カタ菓子砕け散るんじゃねーかと思うよな勢いでガッスガスガスガス
突きまくってたちまちカタ抜き成功!銭ゲトー!うおお!

伝授してもらったコツによるとカタ菓子は強く速く正確に突かないと、粉地の中の堅い粒がグラグラうごいて勝手に割れはじめるのだ、とか。

俺もおっさんのマネをしてつついてみたがまるでカタを抜けなかった。

そして20年後、ツアーで入った新横浜ラーメン博物館。
なつかしの再現屋台の隅にカタ抜き屋をみつけ、冗談でオヤジの技で、ガスガスとカタを刺していたら、ストンと抜けてしまった。

周りでみてた連れや子供たちの大歓声。
「達人かよ!」
と呼ばれ、ただただ照れ笑い。

ああ、おっさん・・あんたの継承者にされちゃったyo!!

ちなみに賞金ではなく駄菓子の詰め合わせを贈呈された・・

252ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 23:13:28.44 ID:f3F5ltz2i
>>248
>>250
ありがとうな。
今は涙腺弱いから、そんなやさしい言葉だけでも泣けるんだぜ。

ちなみに入院も手術も拒否してるよ。あんまここで書くとスレチだからな。

かーちゃんは偉大だぜ!!!
反省はしても後悔するような人生おくるなよ!

じゃあな。
253ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 23:45:55.10 ID:jm+u1XDMO
うーんこれは…
254ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/22(金) 23:50:47.73 ID:SPZVjg1dO
>>252
オレには何も出来ないが、オマエの出来ることをオマエのペースで頑張ってくれ。
255ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 00:31:13.77 ID:nZhlKDlq0
≫249
マジであきらめんな!
俺、お前に対して本気でそう思ってるけど、顔が見えないわからない相手に
どうやったら伝わるんだろう・・
とりあえずしつこくやるか。
あきらめんじゃねえぞ。
256ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 00:48:24.07 ID:wK/JvSdBO
>>252
あきらめるなとは簡単に言い難いが小さい親孝行できる時間はあるだろ?

できるだけ家族と一緒にいたり母親と一緒に出掛けてなんか買ってあげな
257ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 00:58:50.31 ID:x2IgDHml0
嫁よ。
ありがとう。

ロクに働きもせず、ずっと寝てばっかの俺のためになんでそんなにがんばれるんだ?
この前「もうほっといてくれてもいいよ、オンブにはなりたくない」っていったら、
「今までオブってくれた分、次はわたしがオブってあげる、死ぬまでね」

まぁ死ぬまでっていっても、あと一ヶ月くらいらしいんだけどさ。

ああ、そうそう。
俺は34歳で嫁は30歳な。
14歳の息子と10歳の娘がいるんだぜw
嫁はさー、まぁそこそこの美人でナンパで付き合って、1年もしないうちにデキ婚さ。

息子の出産で体壊しちゃって、元々体は弱かったんだけどw
そんでまぁ、ずいぶんと入院しててさ。半年くらいだったかな。
それからも入退院繰り返して、娘を妊娠してさ。

まぁなかなかの悪戦苦闘だったね。
人生で一番の難関だったと思う。
なにもかもが思い通りにいかなくて、嫁も体力の限界でさ、
すんげー不安でもう泣いてしまいそうで。
258ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:01:02.07 ID:x2IgDHml0
でもがんばったよ。息子と。嫁と。
がんばったって言わせてくれよ。
娘を産んでからもしばらく入退院繰り返してさ。
もうとにかく金がかかるかかる。

息子と娘の世話もあるしね。
嫁に無理はさせらんなかったし。
親?
嫁は母子家庭で、実家が遠くてさ。
正月は助けに来てくれて、ほんと助かったよ。
義母は義母で忙しいしね。

俺は孤児だったから特に頼る先もなかったな。

まぁがんばったんだよ。

そんなこんなで数年が過ぎてさ、嫁もだんだん調子がよくなってきてw
1年前くらいかな。
すんごい遊んだw
それまでは病院だなんだでひたすらお金かかって、ひたすら働いて、
ひたすらがんばったんだ。
その甲斐あってか借金する事もなく、微々たる貯金もできたんだ。

今後のためにこの貯金には手をつけない。そう決めてたんだけど、
嫁とも子供ともロクにでかけたりしてなかったからさ、ディズニーランドとディズニーシーいったんだよ。
259ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:03:03.92 ID:x2IgDHml0
一泊しちゃったよw
すんげーたのしかった。
また行きたい。
嫁と子供と、また行きたい。
たのしかったんだ。すごくね。



でもたのしい事があるとやっぱ辛いこともあるんだな。

けっこう前から調子が悪いなって思ってたんだけど、
癌になってたみたいでさ。
精密検査で言われた時は冷や汗ダクダクだったよw
でも今医療発達してんじゃん?
今までがんばってきたんだし、今回もそれくらい乗り越えられるって。
でも、それとは裏腹に悪くなっていく体調。
もうなにがなんだか。
んで、嫁から涙ながらに助からないことを伝えられたね。

もう病院中の人がこっちみててさ。
医者もなんか申し訳なさそうな顔してんのw
俺が嫁を泣かせてるみたいで申し訳なくてさ、
その時は「はぁ・・・」くらいしか頷けなくて。
260ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:04:43.90 ID:x2IgDHml0
なんでこんな事書くかって?
俺友達いなくてさw

20そこそこからずっと家族のために、地味に生きてきたから
流行の事とかなにもしてなくてさw
息子に教えてもらった2チャンネルを見るのだけが楽しみになってたんだ。



だからもう少し聞いてくれ。
で、ドラマのようにさ、余命宣告が2,3ヶ月くらいだっていうんだよね。

最初は実感がなくてさ、でもまぁそんな予感はしてたんだよなぁ。
ちゃんと健康診断いってればよかった。
朝、昼、晩、ちゃんとご飯食べてればよかった。
タバコとアルコールは全然だったんだけどなぁ。
こうなるなら少しはやっておけばよかったな、って、昨日タバコ吸ったら吐いた。

まぁ一つ悔いを消した。

そんでまぁ入院にも金かかるし、施設に移ってからも金かかるしでさ。
貯金使っちまった後に発覚するなよwってね。
嫁が必死に働いてくれてさ、息子も新聞配達なんてしちゃってくれてんのw

息子はこれから高校だし、お金も入用になるのに。

だから「オンブにはなりたくない」ってw
俺は人生の半分を費やして育て上げた息子だ。
しっかり嫁に引き継ぎたい。
そのためだったらこの短い命、捨ててくれても構わないとも思った。
いや、捨てられたら寂しいけどねw
261ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:06:12.43 ID:x2IgDHml0
でも嫁がさすごい剣幕で泣きながら説教してくんのw
「あなたがこんなに命を削って私達を養ってくれたから、今の私がいる。
あなたは私に健康な体を戻してくれた。そして息子と娘を大事に守り続けてくれた。
なのにあなたは、私にはなにもさせてくれないの?
あなたが死んでしまったら、私はどうやってあなたに報いてあげればいいの?
私はあなたが今まで背負ってきたものを背負う。
どんなに重かろうが、あなたの残してくれた宝物だから」

もうここまで聞いて、俺号泣。
なんかもう泣き方がおかしいのw
肺にも癌ができててさ、ヒューヒューいっちゃって。
でも、うれしかった。
うれしすぎて死にそうだった。

嫁が俺の宝を引き継いでくれるなら、悔いはなくなるかな。
体が動くなら、一度でいいから家族旅行がしたい。

あー、がんばったよな。
世間的に、俺は、がんばった方なんだよな。
将来、嫁も、子供も、父はがんばった人だって。胸脹れるくらいに、がんばれたかな
262ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:09:23.83 ID:x2IgDHml0
なんで、あれだけ泣いたのに、ほんと毎日、泣いたのに、まだ涙が出るのか。
嫁と子供と離れたくない。
息子と酒飲んでみたい。
娘の結婚式見たい。
どうにかならないのか。
叶わないならせめて、だれか俺の家族を守って。
不安でしょうがない。

嫁、大好きだ。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。ありがとう。
家族ってすごくいいもんだった。
嫁のいった通りだったわ。
263ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 01:11:06.48 ID:x2IgDHml0
息子
我慢と努力は、いつか報われるんだ。
新聞配達、父ちゃんは立派だと思うぞ。
若いうちから苦労かけさせることは父ちゃんの責任だけど、
母ちゃんを助けてあげてな。


お前が母ちゃん似でよかったよw
でも体は丈夫で、そこは父ちゃん似かな?
父ちゃんと結婚するって約束、守れなくてごめんな。
でもちゃんと父ちゃんよりいい人が現れるから、
その人を心から愛して、支えて、二人で幸せになるんだぞ。

最後におまいらへ。

長々とありがとう。
遺書みたいになっちまってすまんかった。
しかも俺中卒で、あんまり頭良くなくて文章メチャメチャかもしれない。

ただおまいらの書き込み見てると、俺もがんばれた。
今まで見てるだけだったけど、励ましてくれてありがとう。

それじゃあ、お先に。
264ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 02:12:38.62 ID:wK/JvSdBO
涙腺なんか枯れたと思ったが涙でてきた…

>>263
父親の鏡だな子供達は本当に自慢できると思うぞ

何か形に残るもの残してあげな
265ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 02:51:49.69 ID:eGGzTRynP
>>164はいつ見ても泣ける
266ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 04:20:48.14 ID:s+7klhzfO
なんか自分の悩みが小さすぎて恥ずかしいわ!
>>263
オレもおまいは偉大な親父だと思うぞ!
こんなことしか言えないけど、残りの時間を幸せに過ごしてください。
大切な家族と一緒に
267修造:2009/05/23(土) 04:47:02.66 ID:quzxOVebO
今日からお前は富士山だ!
268ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 06:34:00.54 ID:9IPKOfaTO
愛されてるなぁ
お前の家族は良い家族だよ本当に
269空気  ◆O2z.rqmkbw :2009/05/23(土) 06:37:38.18 ID:s+pR7IXlO
>>247
おいおい、ここは泣けるコピペを貼るとこだろ、まったく・・・




















>>247お前の最後の一瞬まで支援だバカヤロウ
270ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 07:29:14.99 ID:9z8Xn7jQO
改行しすぎなんだよ糞コテ。消えろ
271ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 08:12:30.66 ID:uyWU+h5xi
毎朝、ホームで衝動を抑えるのに
必死なおいらが通りますよw
あと何ヶ月生きられるのか
分からないけど、皆の書込みを読んで
俺みたいのでも、もう少しイイことを
少しでもやってから逝きたいと思った。
人に喜んでもらえるようなことを
ちょっとしたことでも、
頑張ってみます。
272247:2009/05/23(土) 13:58:02.19 ID:3bWnWcHTi
>>247だけど、皆ありがとうな。

今上野公園で散歩してたら、1人なの俺位なの。悔しいから缶ビール買って飲んだら、スゲー気持ち悪いの。
馬鹿みたいだなって思った。ってか、間違いなく馬鹿だし。

あー、吐くまで飲みて〜
死ぬ程泣きて〜

まぁ出来るだけ頑張ってみるよ。
お前ら本当ありがとうな。
何度もスレチごめん。
273空気  ◆O2z.rqmkbw :2009/05/23(土) 16:27:24.50 ID:s+pR7IXlO
>>272
すまん。やりすぎたorn携帯にはしんどいな。
274空気  ◆O2z.rqmkbw :2009/05/23(土) 16:28:09.67 ID:s+pR7IXlO
275ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 20:33:03.70 ID:5lXtmHNPO
あげ
276ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 22:49:08.21 ID:CTcxMn8o0
コピペ運動会
http://copipe.cureblack.com/
277ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 23:13:52.77 ID:X4cbkXAl0
彼との結婚を私(25歳)の父と母は猛反対していました。
彼は昔両親を亡くして、祖父母に育てられていました。
そして4年前祖父が亡くなり、彼は32歳になる今まで84歳の祖母と二人暮しでした。
それが反対の理由でした。
「何も結婚してすぐに介護が目の前にあるような結婚をする事はない」と。
結婚を申し込みにきた彼と彼の祖母ににもそう言い放ったんです。

その2日後でした。
彼の祖母が置手紙を残していなくなりました。
仕事から帰った彼からの電話で、私達は必死で探しました。
探して探して探して
空が明るくなりかけた頃、彼の祖父の眠るお墓の前に座りこんでいる祖母を見つけました。
歳も歳だったので衰弱し、そのまま即入院になりました。
その事がきっかけで、私の両親も私達の結婚を許してくれ
結婚式はせず、すぐに籍だけをいれました。
もう10年近く前の話です。
祖母は入院後1ヶ月ほどで亡くなりました。
その時の手紙です。
278ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 23:15:28.74 ID:X4cbkXAl0
●●へ(彼の名前)

ばあちゃんは本当に貴方がかわいかった。
貴方のお父さんとお母さんが死んだ時
私のこの先の人生は貴方の為に使っていこうと心に誓いました。
ばあちゃんは年であるしお金もない
何も何も持ってはおりません。
貴方への愛情だけです。
そして貴方はばあちゃんの事をとてもとても大切にしてくれた
とてもとても良い子に育ってくれました
そして人生の伴侶となるべき相手を見付けました。
でもばあちゃんがそれをじゃましているんだね。
幸せになってください。
ばあちゃんは貴方を育てる事が出来た事がとてもうれしいです。
とてもとても幸せでした。
妙子ちゃん(私)と、どうかどうか幸せになってください。
279ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/23(土) 23:24:27.90 ID:9z8Xn7jQO
おいここ見た自殺志願者

何しに来たんだ? 死にたいなら、寄り道せずにさっさとやれよ
生きたいんだろ? 涙を流せるのは生きてる奴だけなんだぞ

なぜ死にたいかなんて俺は知らん。本当に生きたいなら、引っ越しでも転職でもして生きてやれ。それが出来ないなら、捨てたくない何かがあるってことじゃねーか
280ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 05:21:03.15 ID:afdFTdfQ0
唐突だなw
281ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 07:58:53.82 ID:ieO2XKbq0
ここまで俺の自演
282ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:01:47.82 ID:afdFTdfQ0
で、誰も何も言わないが俺は >>7 が一番好き
283ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:32:50.95 ID:Ymd8eZGf0
全部は読むのが大変で少し飛ばしてしまったから、これはあったかもしれない
あったら、さーせん

今から約10年前の話。


1998年、俺は高校2年と3年の間の春休みに、ある大学病院に入院した。
特に重い病気でもなくただの難治性潰瘍治療のための入院だったから
食事制限や運動制限もあるわけじゃなくてかなり自由な入院生活を送れることもあって半分楽しんでたのも正直なところ。


ただ、俺の通ってた高校が学区トップの進学校だったから宿題の量が半端無かったから病院でやらなくちゃいけなかった。
夜の方が勉強はかどるんだけども9時消灯だから病室ではできない。
だから俺は地下の自販機コーナーですることにした。

昼間は売店と食堂も隣接してることもあって活気(?)のあるそこでも、夜になると電気も落ちて自販機の明かりだけになる。
その雰囲気も気に入った。勉強には少々暗いけどそこがいいと思った。


そこが始まりだった。


284ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:41:05.10 ID:Ymd8eZGf0
夜9時くらいに降りてきて11時くらいに戻る。
そんな感じで2、3日たった時、いつも俺の10mくらい横の椅子に座って飲み物を飲みながらずっと座ってる女の子がいることに気付いた。

背は小さくて140cmくらいで小学生か中学生かなと思った。
いつも俺が勉強初めて10分くらいして降りてきて、俺が帰る時もまだそこにいた。
またそれから数日が過ぎた日、なんか気になって話し掛けてみた。


俺「いつも何してるの?」
女の子「病室にいるのが嫌だからできるだけここにいるの。
     でも昼間は出さしてくれないから…。君もいつもいるよね」
俺「この雰囲気が気に入ってね。まぁ本当は宿題しないといけないからなんだけど」
女の子「勉強できるの?」
俺「まぁ…一応○○高の中くらいにはいるんだけどさ…」
女の子「賢いみたいね」
俺「君は…中学生?」
女の子「小さいけどこれでも高2。来年3年。」
俺「……マジかwww俺と一緒www」


はっきりとは覚えては無いがだいたいこんな感じだったと思う。
何が驚いたってやっぱ年齢だ。
どう上に見ても中3くらいだったからさ。
でもなんか空気は俺より大人だったの覚えてる。





285ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:47:27.75 ID:ieO2XKbq0
わっふる
286ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:55:07.26 ID:Ymd8eZGf0
その日からなんか自然に俺が勉強してる横にその子が座ってるような構図になった。
ありがちな話だがおれはいつのまにかその子を好きになってた。
別に俺はロリコンじゃないんだが。


「なんで入院してんの?」


ちょっと聞いてみた。
返答は素っ気なかった。

「心臓の手術しないといけないから。」

正直大学病院に入院してんだから何かあるかなーと思ってたんだが、ちょっと動揺した。
高校もほとんど行けずに病院暮しなんだそうだ。

287ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:56:56.63 ID:Ymd8eZGf0
彼女の病気は大動脈弁狭窄症だった。
小さい頃から何度か手術したけど、またしないといけなくなったらしい。

(彼女やら女の子やらややこしいから今から絵梨でいこうと思う)



絵梨「今回は死ぬかもね」


これにはかなり動揺した。
なんというかもう達観した感じの言い方で、悲しくなった。
でもその時は俺は未熟だったし何も言えなかった。


絵梨「明後日だから。」


そう言って珍しく先に帰っていった。

エレベーターの停まった階は3階。
胸部心臓外科病棟。
なんか泣きそうになった。
288ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:58:17.27 ID:Ymd8eZGf0
次の日は一日中悩んだ。
絵梨が居なくなることが恐かった。
たった2週間くらい一緒にいたくらいなのにこんなにも好きになってたのかな
と今思えば恥ずかしながら考えてた。


その日の夜、俺は絵梨に告白するつもりでいた。
万一居なくなる前に伝えたかったから。
けど来なかった。


俺は焦った。
結局次の日の朝に3階に行った。
でも看護婦に手術直前だから会えないって言われた。

俺は看護婦さんからもらったメモ紙に手紙を書いた。
好きだ、って内容を。
見られたら恥ずかしいから厳重に折った。

それを渡してくれるように頼んだ。

それから何日も一人で地下に居た。
宿題は終わってて何もすることがなかったけど
以前の絵梨と同じように飲み物飲みながら座ってた。

結果は恐くて聞けなかったし、
聞いても教えてくれなかったと思う。
だからそうやって待つしかなかった。


結論から言うと手術は成功した。
手術から5日くらいして車椅子で地下に看護婦さんと降りてきた時は正直泣いた。
後から聞いた話だと、絵梨が無理を言って連れてきてもらったそうだ。
そして何も言わないまま手紙をくれただけで帰った。






289ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 09:59:14.60 ID:Ymd8eZGf0
その手紙探したらあったから内容書くわ。


「気持ち、受け取りました。
初めて告白されました。
今まで、この容姿だから浮いてたし私から避けてたのもあって、
そんなこと考えたこともありませんでした。


初めて手術が恐くなりました。
初めて死にたくないと思いました。

けどこうやってまだしぶとく生きてます。
麻酔からさめた時は本当にうれしかった。

でも私は長く生きられない。
明日死ぬかもしれない。

○○君なら賢いからそれも分かってると思うけれど。

もしそれでもいいのならよろしくお願いします。



あと、恥ずかしいから私がまた地下に行ったらいつも通りでいて。」


290ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 10:02:08.25 ID:Ymd8eZGf0
思った以上に長文になりそうだから
俺と嫁の話を聞いてください。 でググッテください

けっきょくこんなのですみません
291ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 12:51:13.03 ID:afdFTdfQ0
url 貼りゃーいいのに
いちいちぐぐらん
292ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/24(日) 13:24:13.27 ID:R/SpHQNg0
「俺と嫁の話を聞いてください。」初めて読んだ。じーんときた。
守るものがまだ無い自分がひどく小さく見える
293ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 07:25:10.59 ID:AAiMQrwuO
支援
294病人 ◆lurgy.g5KU :2009/05/25(月) 08:11:25.56 ID:rb1ObU6Ni
朝っぱらから目から汗だらだらですw
295ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 08:20:07.28 ID:e0Vdp+Fi0
おい朝から会社で「俺さん目が真っ赤ですけど大丈夫ですか?」っていわれた
どうしてくれる
296ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 08:33:21.56 ID:e0Vdp+Fi0
さっき声をかけてきたOLに「俺と嫁の話を聞いてください。」でググらせた
目が真っ赤になってるwww
297ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 11:40:59.18 ID:AAiMQrwuO
保守
298ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 11:44:32.27 ID:AAiMQrwuO
あげ
299ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 13:00:04.34 ID:Q6jOA4Zx0
阪神・淡路大地震のあと、阪急電車の復旧を沿線の人々は待ち望んでいた。うちもその一軒。
夜を徹して行われる作業、騒音や振動をこらえてくださいと、電鉄会社の人が頭を下げに来た。
「何を言ってるんだ?我慢するに決まってるじゃないか。それよりも一刻も早い復旧を。」
うちも含めて、沿線の人々はみなそう言って、電鉄会社の人を励ました。

阪急は国の補助も受けず、少しづつ復旧・部分開業していった。
そして最後に残された西宮北口〜夙川間の高架部分の再開によって、
ついに神戸本線は全通した。
再開の日に、もちろん漏れも乗りに行った。神戸で逝った友のもとへ行くために。
運転台の後ろは人だかりだった。みな静かに鉄道の再開の喜びをかみ締めているようすだった。

夙川を渡るそのとき、川の土手に近所の幼稚園の園児たちが立ち並んでいるのが目に飛び込んできた。
手書きの横断幕を持って・・・。

    「あ り が と う  は ん き ゅ う で ん し ゃ」

運転手が普段ならしないはずのそこで敬礼をした。
そして大きく「出発進行!」と声を上げた。
その声は涙声になっていた。漏れも泣けた。

ときよ、上越新幹線よ、もまいを待っている人々がいる。
復興のために、そして人と人をつなぐために、よみがえれ、不死鳥のごとく。
300ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 13:39:40.55 ID:m66BdY/fP
両親が死んだのは、兄が大学2年生、私が小学5年生の時でした。
お兄さん、やっと素敵な人と巡り会えて、幸せな結婚をできた私のお兄さん。
親の庇護のもとで明るい青春を送る人たちの中で、お兄さんは自分の境遇を
どう思ったのでしょう。
もしかしたら、私の知らないところで嘆いていたのかもしれない。でもまだ子供の私に、
あなたは愚痴ひとつ言いませんでしたね。
大学に入った今なら、お酒を仲間と飲む楽しさが分かります。でもお兄さんは、
いつも私と一緒に夕飯を食べてくれましたね。
一番遊びたかったはずなのに。一番楽しいときだったのに。
あなたは私の母親になろうとし、父親の代わりになろうとしました。

中学に上がった頃、私はお兄さんにあまり甘えなくなりましたね。
寂しそうな顔が、今でも目に浮かびます。ごめんね。
これ以上負担になりたくなかくて、私は何も言わず、かえってお兄さんを傷つけてしまった。
私をお荷物だなんて、お兄さんは決して言ったことなどなかったのに。それどころか
自分の不遇に気づかない位、私を大きな愛情で包んでくれていたのに。

好きな人ができたとき、お兄さんは最初に私に紹介してくれました。
素敵な人を今、隣に迎えたお兄さん。やっとです。やっと、支えてくれる人を
見つけることができたんですね。よかったね、お兄さん。
嬉しすぎて、他に言葉が見つからない。嬉しすぎて、涙が後から後からあふれてくる。
ありがとう、お兄さん。本当におめでとう。
301ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 13:42:12.10 ID:m66BdY/fP
あなたは今どこにいますか?

私は此処で生きています
あなたの元へ行こうとも考えたけど、私はあなたがいかに優しくて
頼りがいのある人だったかを子供に伝えてから
あなたの元へ行きます

何年後、何十年後になるか分かりませんが
もしまた巡り逢えたら
今度こそ二人で永遠の愛を探しましょう

あなたの子供が私に宿っていたことを告げられなかったことが
唯一の後悔ですが…あなたの名前をつけましたよ
あなたに目元がそっくりです
だけど私は妻ではないのですね
あなたの傍に行った時、あなたの妻だと名乗ってもいいですか?
寂しいです
302ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 13:50:45.71 ID:Q6jOA4Zx0
阪神・淡路大地震のあと、阪急電車の復旧を沿線の人々は待ち望んでいた。うちもその一軒。
夜を徹して行われる作業、騒音や振動をこらえてくださいと、電鉄会社の人が頭を下げに来た。
「何を言ってるんだ?我慢するに決まってるじゃないか。それよりも一刻も早い復旧を。」
うちも含めて、沿線の人々はみなそう言って、電鉄会社の人を励ました。

阪急は国の補助も受けず、少しづつ復旧・部分開業していった。
そして最後に残された西宮北口〜夙川間の高架部分の再開によって、
ついに神戸本線は全通した。
再開の日に、もちろん漏れも乗りに行った。神戸で逝った友のもとへ行くために。
運転台の後ろは人だかりだった。みな静かに鉄道の再開の喜びをかみ締めているようすだった。

夙川を渡るそのとき、川の土手に近所の幼稚園の園児たちが立ち並んでいるのが目に飛び込んできた。
手書きの横断幕を持って・・・。

    「あ り が と う  は ん き ゅ う で ん し ゃ」

運転手が普段ならしないはずのそこで敬礼をした。
そして大きく「出発進行!」と声を上げた。
その声は涙声になっていた。漏れも泣けた。

ときよ、上越新幹線よ、もまいを待っている人々がいる。
復興のために、そして人と人をつなぐために、よみがえれ、不死鳥のごとく。
303ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 13:52:32.37 ID:Q6jOA4Zx0
去年の秋、新車を購入するため、5年間乗ったカローラを手放すことになった時、小1だった長男は声をあげて泣きました。
長男は妹と一緒にトランクの中に「カローラへ。いままでいろんなところにつれていってくれてありがとう。これからもげんきでね」
と書いた手紙をしのばせ、カローラとお別れしました。
それから9ヶ月余りが過ぎた先日、郵便受けに「カローラより」と書かれた長男と妹あての手紙が届きました。
その手紙には、今カローラは新しいオーナーの赤ちゃんを乗せて毎日元気に走っていること、
その赤ちゃんが手紙をくれた2人のように優しい子になってほしいということが書かれていました。
304ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 16:05:22.12 ID:AAiMQrwuO
支援
305ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/25(月) 19:47:21.36 ID:LtgWq9ts0
んだよこのクソスレ
開いてマジおかしいって

PCどころか視界がぼやけるの。
鼻水も出てくるしなんか後から後から色んなものが込み上げてくるつーの。
泣きすぎて目の上のほうがいてぇし、マジ最悪だわ。


今週末はかーちゃんに会いに行って来る。
306ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 01:11:25.13 ID:te74t/VDO
>>155-157
これ好き
ダメな時に愛してくれる人って滅多に居ないと思う
つか奇跡だよね(涙)
307ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 03:23:31.87 ID:vpxiDkW0P
>>249を見てマジレスする

>>247
>お前らはかーちゃん大切にしてやれよ!
オマイが実践しやがれ。
308ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 06:58:46.77 ID:jw5o+UESO
あげ
309ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 08:34:42.90 ID:sIEp04ry0
  Λ,,Λ
 (´・ω・)
.c(,_uuノ
おかーさん。なんでボクだけ、ハダカんぼうやったん?
おかーさん。なんでボクだけ、シッポついてたん?
おかーさん。なんでボクだけ、おててつかんとあるけへんかったん?
おかーさん。なんでボクだけ、つくえでゴハンたべられへんかったん?
おかーさん。なんでボクだけ、みんなとオシャベリでけへんかったん?


おかーさん・・・。なんでボクだけ、さきにしんでしまうん・・・?
310ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 09:59:22.92 ID:ydBKVVvsO
小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。
当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、また母親が突然いなくなった
寂しさもあいまって俺は飯のたびに癇癪おこして大泣きしたりわめいたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に向けて投げつけたりなんてこともあった。
翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずに友達にちょっとずつわけてもらったおかずと
持っていったお菓子のみで腹を満たした。弁当の中身は道に捨ててしまった。
家に帰って空の弁当箱を親父に渡すと、親父は俺が全部食べたんだと思い
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、「全部食ったか、えらいな!ありがとうなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。俺は本当のことなんてもちろん言えなかった。でもその後の家庭訪問の時に、担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていたことを親父に言ったわけ。
親父は相当なショックを受けてて、でも先生が帰った後も俺に対して怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。
さすがに罪悪感を覚えた俺は気まずさもあってその夜、早々に布団にもぐりこんだ。
でもなかなか眠れず、やっぱり親父に謝ろうと思い親父のところに戻ろうとした。
流しのところの電気がついてたので皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、
親父が読みすぎたせいかボロボロになった料理の本と遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。
で、俺はその時ようやく、自分がとんでもないことをしたんだってことを自覚した。
でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、謝ろうにもなかなか踏み出せない。
結局俺はまた布団に戻って、そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。
翌朝、弁当のことや今までのことを謝った俺の頭を親父はまたぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残すことは無くなった。
親父は去年死んだ。病院で息を引き取る間際、悲しいのと寂しいのとで頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら
「色々ありがとな、飯もありがとな、卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」とか何とか言った俺に対し、親父はもう声も出せない状態だったものの微かに笑いつつ頷いてくれた。
弁当のこととか色々、思い出すたび切なくて申し訳なくて泣きたくなる。
311ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:07:16.97 ID:jw5o+UESO
保守
312ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:37:16.99 ID:LKZCi+260
自分史上最高に泣けました。
かなり長文ですがティッシュのご用意を

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:36:36.54 ID:OTG5zYfS0
今日よ
俺の養父におとんって言ってやったんだよwwwwww
そしたら養父がいきなり泣き出しやがったのwwwwww
そしたらどうよ?
俺もなんか突然泣き出しやがんのwwwwwwwwwww
真冬の縁側で男二人が会話もなく鼻水だらだら流しながら泣いてんのwwwwwwww



313ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:38:55.21 ID:LKZCi+260
俺ね
小学校4年生の時にね両親が交通事故で死んだのよwwwwwwwwww
なんか弟と妹も一緒に死んでやがんのwwwwwwwwww
俺突然天涯孤独だよwwwwwwwwwww
ビックリしたねwwwwwwwwwwww
母方の祖父ちゃんがいい人でよ、なんか俺を引き取るとか言い出したんで引き取られたのよwwwwwwwwwww
そしたら中学校1年の時に祖父ちゃんもあっけなく逝ったねwwwwwwwwwww
ちょっwwwwwおまwwwwwwww

そっからマジ大変wwwwwwwwwww
中学生ながらにこの世の世知辛さを知ったねwwwwwwwwwww
親戚たらい回しっていやマジでタライを回したわけじゃなぜwwwwwwwwwwww
いい人もそこそこ居たけど大半はアレだアレ、お前らそれなんて昼ドラの登場人物?みたいや奴らばっかwwwwwwwwww
俺親戚の引きよえぇえええええええええええwwwwwwwwwwww
中学校3年になるまで転校に次ぐ転校wwwwwwwwwww
俺謎の転校生wwwwwwwwwwwwwwwww
でも勉強だけはしてたんだぜ?家に帰りづらいから図書館に通ってたら暇だっただけだけどwwwwwwwwwwwwww
そしたら中学3年生の3学期の頭だよwwwwwwwwwwwwwwww
なんか遠縁の夫婦が俺引き取りたいとか言い出してんのwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何このお人好しwwwwwwwwww


314ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:40:06.11 ID:LKZCi+260
で俺、まんまと引き取られてやんのwwwwwwwwwwww
馬鹿じゃね?普通疑うだろ?何か裏があるんじゃないかとか、でも俺疑わない馬鹿だからwwwwwwwwwwww
そしたらこの夫婦、鬼いい人wwwwwwwwwwwwwwww
ほんと鬼みたいにいい人wwwwwwww
迷惑かけられませんのでバイトして家賃いれますとか俺が親切にも提案してやったのよwwwwwwwwwwwwww
鬼のような形相で怒られたねwwwwwwwwwwwww
家賃なんかいらんわボケ、そのかわり家族の一員なんだから家の仕事してもらうからなってwwwwwwwwwwwww
そっから俺の仕事は犬の散歩と風呂洗いwwwwwwwwww
うはwwwwwww俺テラ家事手伝いwwwwwwwwwwwwwww
犬テラカワイスwwwwwwwもっふもふにしてやんよwwwwwwww
で引き取られて一ヶ月、朝から養父と養母がスーツ着て俺待ってんのよwwwwwwwwwwwww
養父が、なんやねんこれは?って俺に進路相談のプリント見せてるのwwwwwwwwwwwwww
ちょっそれ俺の部屋のゴミ箱に捨てた奴wwwwwwww俺のプライバシーwwwwwwwwwwww
ゴミ箱は男の香り満載って皆までいわすなwwwwwwwwwww

315ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:42:17.22 ID:LKZCi+260
俺産まれて初めての三者面談wwwwwwwwwwwwwwww
教師がなんか俺の事メッチャ褒めるwwwwwwwwwwwwwww
こいつは境遇にも負けずに勉強してます、大変かとは思いますが高校に行かせてやってくださいって
教師が養父と養母に頭さげてんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちょっおまwwwww机に額擦りつけるぐらい頭さげんのは良いけど、お前のハゲ散らかしてる頭頂部が眩しいwwwwwwwww
眩しさに負けて俺涙目wwwwwww教師自重しろwwwwwwwwwwww
そしたら養父だよ養父
突然凄い事言い出すのwwwwwwwww
失礼なこいつには大学まで行って貰うとかwwwwwwwwwwwww
お前俺の人生勝手にきめんなwwwwwwwwwwww

なんか教師と養父母テラ意気投合
俺となりでポカーン
仕方がないんで俺テラ勉強
図書館に行くのも面倒なんで家で勉強
養母の夜食テラウメェwwwwwww
ジャコと鰹節の黄金コンビ、おにぎりに突っ込むだけ
ハイハイ無事高校合格
養父母がなんか俺の隣で泣いてんのwwwwwww
お前周り見てみろ、どこの親も泣いてねぇってwwwwww

高校生活マジ楽しすwwwwwwwwww
転校ばっかりだったから諦めてたクラブ活動ってのをやってみたwwwwwww
剣道マジ楽しいwwww篭手とかマジくせえぇえええwwww
なんか大会とかで養父母ガチ応援テラ恥ずかしすwwwwwwww
でも経験の差、俺だいたい2回戦か3回戦止まりwwwwwww
一度ちっせぇ大会で準優勝したら夕食テラ豪華wwwwwwww
養父、普段飲まない酒のんでメッチャ笑ってるのwwwwww
酔っぱらって俺にビール進めて養母に怒られてやんのwwwwwザマァwwwwwww



316ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:43:18.83 ID:LKZCi+260
でなんだかんだで高校3年だよwwwwwwww
楽しい時間って過ぎるの早すぎwwwww時間の流れマジ自重しろwwwwww
大学受験マジ大変
俺頭いいじゃん?だから国立とか狙ったのよ、フヒヒサーセンwwwwwwww
なんか体壊すんじゃないかってくらい勉強したのwwwwwwww
養母とかすげー心配してんの、国立じゃなくても良いのよ、とかwwwwww
俺すげー甘く見られてるwwwwwww国立ぐらい楽勝ざまぁwwwwwww
で俺無事合格wwwwwwwww
体重も6キロ減らしてダイエットも同時に成功wwwww
テラウマスwwwwwwww

大学!テラフリーダムwwwwwwwww
必修以外は自分の好きな授業取れるってナニソレwwwwwwww
中学校3年の時の担任に報告wwwwwwwww
教師電話口で号泣wwwwwwハゲ頭の眩しさで涙目になった時の復讐完了wwwwwwwww
俺テラ孔明wwwwwwwwwwwww
1年目は愚民共のレベルにあわせる為に忙しかったからあっという間に過ぎたwwwwwwwwww
養母また心配してやんのwwwwwww勉強も良いけどもっと遊んでもいいのよってwwwwww
お前は相変わらず俺を甘く見てるwwwwww俺の野望の邪魔すんなwwwwwwww
俺弁護士になって俺みたいな糞ガキなんとかすんのwwwwwwww
んで将来そいつら集めて秘密結社結成wwwwwwwwwうはwwwww俺テラ頭よすwwwwwwwww
で2年目
突然養母が倒れやがったwwwwwwwwwwwwww



317ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:44:28.09 ID:LKZCi+260

ベットに寝ながら養母
第一声が勉強はいいの?ってやっぱお前俺甘く見過ぎwwwwwww
で病名は?って訊いたら胃ガンとか言い出すのwwwwwwwwwww
カーテンから入ってくる夕日が眩しすぎて俺涙目wwwwwwww
看護師ちゃんと仕事しろwwwwwwwwww
養父がなんか勘違いして俺の肩ガッチリ抱いてんのwwwwwwwww
ちょっwwwwwwお前も涙目wwwwwカーテンから漏れてる夕日自重wwwwwwwww
で養母
半年後あっけなく死亡wwwwwwwwwwwww
マジあっけなく死亡wwwwwwwwwww
長く苦しむとかそんなん無いのwwwwwwwwwwww
ドラマとかだとガンとかでも結構持つじゃねぇかとwwwwwwwwwww
死因は寝てる時に戻した吐瀉物が気管に入って緩やかに窒息死wwwwwwwwww
俺、その間ベットの隣のソファで寝てんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺の鈍感力最強wwwwwwwwwwwww

で養母の葬儀
集まった親戚が話してんのwwwwwwwwwww
ちょっお前ら昼ドラの連中wwwwwwwwwwwww
あの子は人を不幸にするわねってwwwwwwwww
お前ら人の悪口はもっと大声で言えwwwwwwwww
そしたら養父突然大声だしやがんのwwwwwwwww
うちの息子の悪口言ったボケはどいつじゃぁってwwwwwwwwww
お前痩せすぎの眼鏡のくせに口調ヤクザwwwwwwwしかもテラ葬儀中、マジ自重しろwwwwwww
ちょうど入ってきた坊さんが硬直してんじゃねぇかwwwwwww坊さんも空気読めwwwwwwwwww
で焼き場
養母骨wwwwwwwwマジ骨wwwwwwwwwほんと骨wwwwwwどうしよマジ骨wwwwwwwwwwwwww
どうすんのよ俺wwwwwwwハシが震えて持てないのwwwwwwwwwwww
喉がキュッとなってんのwwwwwwww声でないのwwwwwwwwwwwwww
養母がね骨なのよ
318ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:46:06.68 ID:LKZCi+260
葬儀が終わって暫くたって
つか今日ねwwwwwwwwwwwwww
養父がね庭みてんのwwwwwwwwww
庭手入れする人いなくてマジカオスwwwwwwwwww
なんか背中がスッゲェ小さいのwwwwwwww
俺が後ろにいんのも気がつかねぇのwwwwwwwww
ボソボソなんか言ってるのwwwwww頑張ったねぇwwwwwwとかwwwwwwwww
で俺だよ俺
土下座wwwwwwww産まれて初めての土下座wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
隣で寝てたのに気がつけなくて御免なさいってガチ謝罪wwwwwwwwwwwww
おでこに畳の痕が付くくらい土下座wwwwww俺土下座にも手加減無しwwwwwwwwwww
そしたら養父が俺の首根っこ掴んで引きずり起こすのよwwwwwwwwwww
俺はお前のなんだぁってお前大声すぎwwwwww近所迷惑考えろwwwwwww
あいつはお前のなんだぁってお前二度も大声出すなwwwwwwwwww
で俺ここはエアー読んだねwwwwww空気をカラケとは読まない俺天才wwwwwwwwww
養母に対してずっと出せなかった勇気を今こそ振り絞る時だと悟ったねwwwwwwww
でも俺馬鹿wwwwwwホント馬鹿wwwwwwww恥ずかしくなっておとんとか言ってんのwwwwwwwwwww
お前そこはお父さんだろって自分で突っ込んだねwwwwwwwwwwwwwwwww

そしたら>>1ですよwwwwwwww
なんかもう訳わかんねぇのwwwwwwwww
鼻水とか粘性のないのがボタボタ落ちんのwwwwwwwwwwww
うぉおおおおおって言って二人で泣いたねwwwwwwww
うぉおおおおおってwwwwwwお前ら気でも高めてんのかとwwwwwwwwwww
でだwwwwwwwww
あぁwwwwwwそのなんだwwwwwwあれだあれ、おとんねwwwwwwwwww
おとんがね養母にも今度言ってやってくれって言われてねwwwwwwww
おうって男前な俺は男前にグッシャグシャな顔で答えたわけなんだけどねwwwwwww
言った手前ね、もうなんつーの弱音とかね、おとんに吐けないわけねwwwwwwwww

まぁこれが最後のレスなわけでオチっつーオチも無くて釣りでもないわけなんだけど
最初はどっかのスレッドでがーーーーっと書いてスッキリしようと思ったんだけど
突然、今から俺が書くような事を書かれたらスレッドの空気が悪くなると思って自分でスレッド建てて
まぁ俺の我が儘で意味不明なレスを付けるのもあれなのでなんで今から書くような事を書いたのか
分かるように説明したわけなんだけどね


319ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:46:47.57 ID:LKZCi+260
おばさんごめんなさい
病気に気がつけなくてごめんなさい
喉を詰まらせたのに気がつけなくてごめんなさい
心配ばっかりかけさせてごめんなさい
勇気が無くてごめんなさい
おかあさんって呼びたかったです
本当に呼びたかったです
でも怖くて出来なかったんです返事が無かったらどうしようかと思うとどうしても言えませんでした
だからこっそり貴方が寝てる時にお母さんって呼びました
俺があなたが生きている間に言えた時はその時だけです後悔してますごめんなさい
お母さん大好きです、本当に大好きです
お母さんの作ってくれたジャコと鰹節のおにぎりが大好きでした
家に帰って暖かいご飯が美味しかったです、お母さんのだし巻き卵が大好きでした
お母さん大好きですお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん
お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん俺のお母さん俺のお母さん
うん、だなOK俺のお母さんだ
途中から自分でも訳わかんなくなって誤字でも探そうかと思ったらすげぇ文章になってるよwwwwww俺テラ電波wwwwwww
うし!スッキリした!まさに俺の我が儘だけのスレッド
とりあえず週末に墓行って言ってくる
お前らマジで親は大事にしろよじゃぁな!
320ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 12:48:54.15 ID:LKZCi+260




206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 23:28:45.87 ID:I8/dHNeA0
>>196
>だからこっそり貴方が寝てる時にお母さんって呼びました

かーちゃんが気づいてないと思ったら大間違いだ

321ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 13:32:49.55 ID:nxRU+FAxO
うおおぉ。・゚・(ノД`)・゚・。
322ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/26(火) 15:18:00.83 ID:2IY0rh2O0
自分はスレ立てしてどうとか書けないから
コピペの一つとして紛れ込ませて書くことしかできないから書かせて貰うよ
高校2年の夏に、一人の女の子から告白されて付き合うことにしたんだよ。
俺は、睡眠を優先した生活をしていて、よく寝坊して学校に遅刻してたら、
「モーニングコールしてあげるよ」って言われた。
俺は、「そんなしてもらっても起きられるか分からねーよ」って言ったけど。
その日から、モーニングコールが来るのが嬉しくて早起きになってた。
それも、モーニングコール来る前から起きてるくらい早起き。
それから、ずっと関係は続いて、高校卒業マジかになって。
俺は、情報処理系の2年生の専門学校に行って、
あいつは3年生の看護系の専門学校に行くって事になって、
学校もバラバラになっちゃうから、俺は終わりかなって思ってたんだよ。
そしたら、あいつは「私は3年くらい余裕で待てるって」言って来てさ。
俺は嬉しくて、「俺は3年も待てない。2年したらお前と住む」って言ったんだ。
2年で卒業したら、情報処理系の会社じゃなくても良いから、
あいつの近くに就職見つけるつもりだった。
そして、卒業して3カ月後、あいつ交通事故に巻き込まれて簡単に死んじゃってさ。
俺はアホだからショックで何も出来なくなってノイローゼみたいになって
学校行くのやめちゃって、実家の自分の部屋に半年くらい引きこもってた。
実家に帰ってからやることも無くて部屋を掃除してたら
高校の頃に使ってた携帯があって、その携帯自体に留守録機能があって
それを聞いたら「あれ?電話マナーモードにして寝てたらモーニングコール意味無いじゃん。バーカ」
ってあいつの声で入ってんだよ。
その留守録入った日は、いつも通りモーニングコール来る前から起きたんだけど、
トイレに行ってて出れなかったおかけで留守録に変わってたんだよな。
留守録だったけど、あいつの声を久しぶりに聞いて。2、3日号泣した。
それから、バイトして少ないけど200万溜めて、
あいつの墓がある場所の近くに今はアパート借りて看護系の学校に通ってる。
あいつとの約束は、2年って言ったのに、結局3年になっちゃって、申し訳ないと思ってる。
朝はきちんと起きて毎日お前に会いに行ってる。
お前のモーニングコールがないから朝起きるのは辛いけど、今のところ無遅刻でお前の行ってた学校に通ってるよ。
323ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 07:37:41.88 ID:+ZGHTRLVO
(´;ω;`)
324ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 10:17:23.32 ID:Bwe+2k9IO
>>322
おまwww授業中www


(';ω;`)
325ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 10:33:55.68 ID:rnHIacJg0
こらwwwこっちは仕事中www

(';ω;`)
326ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 10:57:29.89 ID:MJaS5BYAO
おまいらwwwww何やってんだよwwちゃんと集中しろよwwwww

(´;ω;`)
327ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 13:31:05.09 ID:8FFEjRq90
仕事に集中できない・・・(´/ω;`)
328ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 16:05:48.38 ID:Bf7OR2QDO
支援
329ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/27(水) 21:31:11.05 ID:+ZGHTRLVO
(`;ω;´)
330ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 01:29:20.12 ID:/+/n4EODO
あげ
331ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 02:34:53.75 ID:Xp+Jc2Vc0
>>232 これのことかな?
俺の場合はイジメなんて生易しいレベルじゃなかった。
まず、学生時代は男子だけでなく女子にまで陰湿な嫌がらせをされていた。
得にAって女は俺の学生ライフを最も狂わせた人間だったな。

クラス全体にハブられて、ぼっち状態の俺に罵るような言葉を四六時中浴びせ掛けてきたし、
下校の時はおろか、登校の時まで自宅の前でわざわざ待ち伏せをして粘着してくる徹底ぶりだった。

男子連中から弁当を隠されて腹を空かせていた時なんか、自分の弁当を無理矢理俺に食わさせたくせに、
「礼をしろ」とか言い始めて、俺の唯一の安息日である休日にそいつの買い物の荷物運びをさせられたこともある。

高校を卒業。無事大学に進学してやっとイジメから開放されたと思ったら、同じキャンパスにそいつも入学していた事を知った時は目眩いがしたよ。
偏差値の低いクラスのメンバーが誰も入れないような難関大学に死ぬような思いをして入ったというのに……
「あら、奇遇ね」とか言いながら意地悪く笑ったあいつの顔は今でも忘れられない。

結局、社会人になってからもその女は執拗に俺をイジメてきた。
大学4年時。今度こそ確実に逃げ出す為に超一流の企業へ就職すべく廃人のような生活も送ったにも関わらず、
またしても「あら、奇遇ね」と言いながら奴は現れたんだ。

ちなみに、就活シーズンにそいつの顔が死人のようにやつれていたから、柄にもなく心配してやったら
「お前のせいだ」と因縁をつけられたのも覚えている。
そういえば大学受験の時も、あいつは一時期もの凄くやつれていたような気もするが……まあ関係ないだろう。

そして今、人の家に強引に押し入って、食事は疎か寝床すらも勝手に奪ったその女が一枚の紙切れを俺に突き付けてきた。
何だかよく分からない細かい文字が沢山書いてあって、その中にある小さな白枠にハンコを押せと迫ってくる。

嫌がらせに使われるに違いないと踏んだ俺は、慎重にその枠にハンコを押したらどうなるかをに尋ねてみた。
そうしたら、そいつは「あんたの苗字を貰ってやる」と意味不明なこと言いやがった。
なんだよ苗字を貰うって?顔を真っ赤にしているけど、きっとアレは笑いを堪えているのだろう。
ハンコを押したらまた酷い目に合うに違いない。
332ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 07:41:57.25 ID:/+/n4EODO
age
333ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 13:00:56.25 ID:aL2WtROl0
支援
334ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 21:53:13.12 ID:g/GgcyJ0O
>>331
どこが泣けるのかkwsk
335ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 22:33:44.13 ID:d4xzZVYt0
オレ「おかえりんこ」
妹「・・・」
オレ「お・・・おかえ・・・」
妹「ただいまって言えるようになりなよ」
オレ「・・・」
336ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 22:37:06.31 ID:sDrDlWw50
>>331
泣けるとは違うけど、何か良いな
337ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 23:26:37.11 ID:OHLPffMwO
>>335
全俺が泣いた
338ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 23:32:48.93 ID:xVPnf6NMO
25 童帝-VirginEmperor- ◆DOUTEI/w.o sage 2009/05/27(水) 23:28:13.15 ID:qnM4VNBY0
1消えたな、つまらん
しかもおれ童貞じゃないんだな、これが。
339ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/28(木) 23:42:26.11 ID:D8sWcHqf0
学校の話なんだけど
女の子が転校してきたんだけど、ずっと一人ぼっちで
卒業の時に、女の子の心の内を聞いたクラスが号泣した話ってないですか?

曖昧な記憶ですまん。
340ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 00:05:27.38 ID:7ozQXKq70
うちの母が作るミートソースは、目茶苦茶旨かった。
家族全員大好物だったんだが、そのレシピを聞かないうちに急性白血病で亡くなった。

亡くなって数年経った時、父が「あのミートソース食いたいな」と急に言い出した。
私も弟も食べたかったので、あの味の再現をしてみようという事に。

ベースは某メーカーの缶詰ミートソースだというのは知ってた。
が、そこに何を足せば母の味になるのかがわからない。
私と弟で色々とブレンドし続け、三日くらい連続で夕飯ミートソーススパゲティ。
朝もミートソーススパゲティ。
そろそろ飽きが来る……って時に、弟が作ってみたミートソースが、偶然母のと同じ味になった。
最初は皆で「コレ!コレだよ!」と絶賛しながらがっついてたが、
次第に言葉が無くなり、食べ終わる頃には皆して泣いてた。
今でも母の月命日には、絶対にそのミートソースを食べる。
341ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 00:06:38.63 ID:7ozQXKq70
腹違いの兄貴が居る。
俺小学5年、兄貴大学生の時に子連れ同士の再婚。
一回り近く年が離れていたせいか、何だか打ち解けられないまま。

大学入試の時、入学金の事親に言えないでいたら、兄貴が知らない内に払っていた。
俺「気を遣わないでよ。いざとなれば働けば…」
兄貴「馬鹿野郎。俺はお前の兄ちゃんだ。」後でちょっと泣いた。

姪っ子が大怪我した時、限界まで輸血した。
兄貴「もういい止めろ。死んでしまう」
俺「うるさい。俺は○子の叔父さんだ」義姉共々泣かした。
お返しだ。ザマミロ。

姪っ子の結婚式の時、
「私にはお父さんとお母さんと、叔父さんの血が流れています」
って言われて図らずも号泣。兄貴夫婦以上に号泣。大恥かいた。

○子綺麗だったなあ…。
342ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 07:11:03.94 ID:MATUYg4qO
あげげ
343ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 16:45:16.41 ID:MATUYg4qO
支援
344ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 18:14:51.23 ID:wmV7MmU+0
やっと追い付いた。支援(´;ω;`)
345ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 20:45:53.93 ID:b7hSMu4d0
支援
346ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/29(金) 23:35:46.70 ID:rx2QtVS10
ほっす
347ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/30(土) 00:26:42.73 ID:calv6zQv0
週末age
348ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/30(土) 04:50:43.82 ID:wNkkMUq+O
349ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/30(土) 07:46:55.26 ID:wLmFIc5ni
昨日、11時頃に帰宅。
会社からの帰り道、ずっと仕事の
事を考えてた。
玄関の鍵をあけたのも、ロックを
したのかも記憶にないほど。
キッチンのライトをつけようとした
その時・・・


右足の


小指を机の脚にぶつけた。
声が出せないほど痛かったんよ。
折れたかと思ったっちゃw
350ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/30(土) 12:18:57.59 ID:wNkkMUq+O
もう一声
351ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/31(日) 03:23:22.43 ID:V8iivXeK0
ほしゅ
352ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/31(日) 15:41:39.75 ID:EDXM5vv80
俺の彼女には父親がいなかった。3歳の頃に亡くしたらしい。
代わりに叔父が彼女の父親代わりだった。その人が会社の上司で、それを通じて彼女と出会った。
酷く厳格な人で「付き合わせて下さい」って言ったら会社の中なのにぶん殴られた。同僚が止めに入ってくれなかったらボコボコにされてたと思う。
でもなんとか許しをもらって付き合い始めた。何年か経って同棲し始めて、彼女と結婚することになった。
まず彼女のお母さんに挨拶に行った。「こんな子でよければ」って泣きながら俺の手を握り締めてた。
その後向かいに住んでる叔父のところへ行った。そうしたら「俺には関係ねえことだ」ってそっぽ向きながら言った。何故か少しだけ釈然としなかった。
ささやかだけど結婚式を挙げた。皆笑顔だったけど、叔父だけが泣いていた。彼女がスピーチで叔父に向かって「お父さん、ありがとう」って言ったら、「馬鹿野郎!」って叫びながら泣いていた。

そんな叔父が先日、亡くなった。入退院を繰り返してたけど表向きはいつも元気で、息子たちも本当の祖父のように接していた。
亡くなる直前、叔父の耳元で「親父、ありがとう」って言っみたら「馬鹿野郎」って返された。俺も親父も泣いていた。
その日は俺の誕生日だった。

今までも誕生日を迎えるたびに怒られて、殴られそうな気がする。
嫌な日に亡くなってくれたもんだな、と今でも思う。



……という、うちの親父のお話。こないだ一緒に飲んでたらぽろりとお話下さいました。
文章力なくて面白くないけど保守代わりになればいいなと。駄文失礼。
353ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/31(日) 20:36:17.00 ID:tVItI8PVi
>>352
GJ!!
354ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/31(日) 22:07:39.07 ID:0Lssv5030
>>322
なんてレスしてら良いか分からない
ただ、ありがとうとだけしか言えない
お前の話を聞かせてくれてありがとう
355ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/05/31(日) 23:21:05.72 ID:yyZgkz2x0
涙が止まらなくなった

どうしてくれる
356ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 06:54:53.77 ID:/W8W6LXTO
支援
357ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 07:29:54.10 ID:5RIt+bS7O
私が小学生の時の話です。


大好きな友達がいた。
けどその子ちょっと変わってて、だからクラスから浮いていて。
でも話てみたら面白い子で私は大好きだった。
だけど小学生って変わった子や、自分達と違う意見の子に対して酷いことするでしょ?
幼い子ほど残酷だって言うように。
ウチのクラスもその子を苛めるようになった。
給食にドングリ入れたり、椅子に両面テープを大量に貼ったり。
そんなことされてもその子はニコニコ笑って怒らなくて、私やクラスメイトの中に入ろうとしてた。学校なんて全然休まなかった。
私はその子と毎日登下校してたんだけど、いじめが始まってしばらくしてから、クラスの子に言われた。「その子とクラス、どっちの味方なの」って。
いま思えば本当バカバカしい質問。
だけど私は急に怖くなった。
皆に嫌われたくないって思った。
だから次の日から、私はその子を無視した。給食にドングリを入れるのも参加したし、両面テープを貼るのも、机に落書きするのも皆とやった。
クラスメイトの「味方」になったふりをした。そのポジションにいる事で、一人安心していた。

そして私がその子に一緒に帰ろう、と言われたのを無視した日。
その子は初めて皆の前で泣いた。
皆は泣いたその子を気にも止めず、楽しそうに帰って行った。
私は目もあわせられなくてそそくさと帰った。
それからその子は学校へ来なくなった。
一か月後、転校する予定だと言う事を担任から聞いた。

その子が転校する前日に、私はその子の机にごめんねって書いた。名前も書かず、ただごめんねっとだけ書いた。自分勝手だけど。

その子は転校する日に、ひさしぶりに学校へ来た。だけどただ普通に授業を受けただけで、本人が拒否したのか送る会みたいなのも無かった。
そして転校する日だというのに、その子は一人で帰っていった。
私は結局、その子に「ごめんね」って口に出して言えなかった。

次の日はもう、その子の机は無かった。
まるで最初から居なかったようなクラスの雰囲気に私はなんだか泣きたくなりながら自分の席につき、机を見た。
そしたら、机に「ありがとう」って書いてあった。
名前なんて書いて無かったけど、すぐにその子だって分かった。その子の丸っこい字が机の隅っこにあった。自分のした事が今更理解できた。最低だって気付いた。
私は、クラスメイトが居る中で声を出さずに泣いた。


今でもその子を思い出す度にその子の声だとか、その子と一緒に帰った時間だとかとか、丸っこい字だとかが鮮明にフラッシュバックしてきて泣きたくなる。

きっともう貴方に会えないだろうけれど。

ごめんね。
それと、ありがとう。

358ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 10:59:47.85 ID:MToQkP2UO
保守
359ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 11:06:59.61 ID:g9NPIdbF0
俺んちの犬は老衰で亡くなったんだけどさ(享年13)
死ぬ数日前までは元気良かったんだわ、いたって普通。
なんかいきなり来るもんなんだよね、死期ってやつは。
元気だった次の日からなんの予兆もなく動かなくなってさ
ほんと微動だにしなくなるの。
それなのにトイレだけは、必死で歩いていつもの場所に用を足しに行ってた。
見てられなかったらしくて母親がおむつ付けてあげてたよ。
元気無くしたその日からずっと母の布団で寝てたっけか。
で、ある日の夜中、凄い大声で鳴くんだわ「キャーン」と
驚いて母の部屋に行くと
「今、死んだよ・・・」
なんか呆然として、とりあえず朝まで起きてた。
次の日家族で動物霊園行ったんだわ。まあ、無言だわな。
行くもんじゃないね動物霊園って場所は、胸が痛くなる。
そして火葬
骨だけになった愛犬を見て、人目をはばからず泣いた、まじ号泣。
家族が死ぬ時もこれ以上泣けるのかと思うくらい泣いた。
こんなに辛いならもう二度と犬は飼わないと家族で誓い合った。


ペット系は駄目だ・・・
360ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 11:13:14.93 ID:g9NPIdbF0
今日も、気に入りの毛糸玉を何度も遠くに放り投げたり、一晩汲み置きしたぬるい水を
飲ませたり、塩気がなくて魚臭い缶詰をわざと人肌程度に温めて食べさせる虐待を
してやろうと思った。

なのに、なんで動かないんだよ。
でっかい目でじーっと見上げてくるはずだろ。
手を擦り付けまくって人の匂いをつけたら、喉をごろごろ鳴らして嫌がるんじゃないのか。

なんで黙ってるんだよ。

虐待の仕返しに、まだ暑いってのに寝てる俺にくっついてくるんだろ、お前は。

ちくしょう。

喉ごろごろ鳴らすまで、手の匂いをつけて苛めてやる。
ピンが沢山ついた板で何度も引っかいて毛を抜いてやる。
水嫌いだったお前が嫌がって飛び起きるまで泣いてやる。
お前の寝床の汚れたタオルも、乾燥した硬い食事も、
一度花瓶を蹴飛ばして割って以来嫌いになった花も、
嫌がらせで箱に詰めて、その中に寝かせてやるからな。
そんな虐待されたくなかったら、早く起きろ。

お前のことなんか、一生忘れてやらない。

何十年かしたら、そっちに苛めに行ってやる。
毛繕いして、腹の毛もふもふにして待ってろ。

大好きだ。バーカ。

2003年9月19日 愛猫くろすけ 虹の向こうに家出
361ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 11:16:58.67 ID:g9NPIdbF0
今日、うちの猫の健康診断の為に獣医に行った。
待合室には常になく人が溢れていた。
どうしたんだろう、と思っていたら診察室から先生が出てきた。
先生は両手に犬を抱えていた。
犬の種類には詳しくないし、よく顔も見えなかったから確信はないけど多分柴犬。

待合室にいた人がいっせいに先生の元に集まった。
女性はハンカチで目頭を押さえている人が多い。
先生が、その中の最年長っぽい人に言った言葉。

「ミクちゃんは18年半生きました。素晴らしい18年だったと思います。
まだ赤ちゃんの頃に○○さんのお宅に来て、今日まで家族の皆に愛されていた。
今日も、平日の昼なのにこんなに多くの家族に看取ってもらえた。
ミクちゃんがドライアイになりましたよね?
あの時、お母さんもお姉さんも手をどんなに噛まれても私の指示通りに目薬を差し続けた。
2人とも、手には今も傷が残っていますよね。
でも、そのお陰でミクちゃんは最後まで目を開いて家族の顔を見ながら旅立つ事が出来たんです。
ミクちゃんの目を守ったのは家族の皆さんですよ。
私も、こんなにも愛された犬の生涯をずっと見続けてこられたことを幸せに思います。」

もうね…その御家族以外で待合室にいた人はみんな泣いてたよ。
最後にそのお母さんが腕に抱いたミクちゃんをそこにいた皆に見せて
「どうか撫でてやってください。これも縁ですから」っておっしゃるので撫でてきた。
すごくすごく愛されて、幸せな生涯を生きた犬なんだと思うとまた涙が出た。

こういう言い方は良くないかもしれないけど、
ミクちゃんと、この御家族の別れに立ち会えて良かったと心から思ったよ。
362ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 11:21:11.63 ID:g9NPIdbF0
猫によるけどな。
小学生のとき友達だった黒猫たんは、いっつも構ってた、おれと一番仲良かったよ。
高校生になる時まで一緒に寝てたし、近所の店に買い物往かされた時には、
いっつもついてきてた。

そいつが死んだ時、おふくろが「あんたが学校から帰る時間になると、
いっつも前の道まで迎えに出てたんだよ」って・・・泣いたね。
363ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 14:25:03.88 ID:MToQkP2UO
ホシュ
364ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:01:05.42 ID:K6VtrRtH0
ほしゅ(泣
365ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:49:45.26 ID:g9NPIdbF0
この前飼い猫が病気になったんですよ、末期のね。
で、生まれて初めてペットロスを経験したわけですわ。正直最初はペットロスって軽いもんだと思ってたのよ。動物飼いならみんな普通に経験してるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは人が経験するもんじゃない。冷血人間だね、冷血人間だけが耐えられるものだよ。
最初に「安楽死承諾書」出された時さ、めちゃめちゃびびってペンそろ〜って持ってそろ〜っと名前書いたのよ。10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって消すどころか承諾書破り捨てちゃったのさ。
そしたら飼い猫がさ「苦しいよ」とか目で訴えてくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから名前書いたのさ。えぇ、そりゃもう書きましたとも。全てを忘れて書いたよ。家に迷い込んできた時のヤツの心もとないほどガリガリだった体とか、
初めて膝で寝てくれたときにホントに嬉しかった事とか、エサをねだる時の愛らしい顔とか色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。
だってヤツが苦しいって訴えてたからね。
そしてらエライ事になった。
もうすごい即死。そして俺のすごい涙。幅3cmくらい。昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い猫がすごい安らかな顔を俺の方に向けてんの。ホントごめんなさい。
正直「飼い主なら苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」なんて見栄張らないで素直に最後まで悪あがきしてやればよかった、せめて自然に任せて死なせてやればよかったと思ったよ。
心の底から承諾書にサインした事を後悔したね。
でも埋葬が終わって友達に「猫はさっさと死んじまうな!これだから猫は。今度は長生きするカメでも飼うか」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ人間。
誰か助けて下さい。・゚・(ノД`)・゚・。
366ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:50:41.16 ID:g9NPIdbF0
別観点

この前病気になったんですよ、末期のね。
で、生まれて初めて飼い主との別れを経験したわけですわ。正直最初は別れって簡単なもんだと思ってたのよ。野良猫時代は普通のことだったからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは猫が経験するもんじゃない。冷血動物だね、は虫類だけが耐えられるものだよ。
最初に動物病院に入った時さ、めちゃめちゃ痛くて脚そろ〜って動かしてそろ〜っと尻尾ひきずったのよ。10秒くらいかけてさ。でなんか体が動かなくなって診療台の上でへたりこんじゃったのさ。
そしたら飼い主がさ「苦しいのか」とか目で訴えてくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だからニャーンて鳴いたのさ。えぇ、そりゃもう鳴きましたとも。全てを忘れて鳴いたよ。家に迷い込んだ時のヤツの暖かいまなざしとか、
初めて膝で寝たときにホントに気持ちよかった事とか、エサをくれる時の呼び声とか色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。
だって長引くと飼い主がつらいだろうって思ったからね。
そしてらエライ事になった。
もうすごい即死。そして飼い主のすごい涙。幅3cmくらい。昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い主がすごい悲しそうな顔を俺の方に向けてんの。ホントごめんなさい。
正直「飼い主を苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」なんて見栄張らないで素直に最後まで悪あがきしてやればよかった、せめて自然に任せて死ねばよかったと思ったよ。
心の底から承諾書にサインさせた事を後悔したね。
でも埋葬が終わって天国で「飼い主って寿命ありすぎるよな!これだから人間は。今度は長生きするカメにでも生まれるか」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ猫。
…もう泣かないで下さい。
367ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:53:45.75 ID:g9NPIdbF0
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、
こっそりジェリーの前から姿を消しました。ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、
ジェリーにはよくはわかりませんでした。トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。
そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。トムよりのろまで体も小さい猫です。喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、
今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。そこでジェリーは、穴のあいた三角チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、
その猫に罠をかけることにしました。いつもトムにしていたように。
ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました。そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。
ジェリーはしめしめと思いました。いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。
うふふ。手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
でも、その猫はトムではありません。猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、
目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、
トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。ジェリーも噛みつき返しましたが、
トムより体が小さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、
わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。かけがえのない友を無くした悲しみでした。
ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。
「また喧嘩ができるね」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」
3681/2:2009/06/01(月) 19:55:10.99 ID:g9NPIdbF0
父親が犬を貰ってきた
しかしまもなくおやじは単身赴任で北海道へ
面倒臭がり屋の俺はろくすっぽ世話をしなかった
母親が
「散歩に連れて行ってあげなさい」
と言うと、親父の犬だろ、かーちゃん代わりに行けよ
と動物嫌いの母親にまかせっきりだった

それでもたまには散歩に連れて行った
ろくに躾もしなかったのでの他の犬にからむは、興奮すると
飼い主噛むわで、相変わらずであまり奴に愛情はなかった

8年の月日がたった
ある日奴の様子がおかしいので、母親と一緒に病院へ連れて行った
「フィラリアです」
どーでもいいから早く治してやってくれよ
「手術をしても一時的に良くなるだけです。
 このままで最後を迎えるかどうかは、飼い主さんの判断に任せます。」
は?最後って何?

奴はそのまま入院、手術となった
家に戻って電話で父親に報告した
「二週間後、そっちに戻るから、それまで生きていてくれれば・・・。」
二週間?そんなにすぐ死んじゃうのか?

手術後、奴を迎えに病院へ行った
俺の顔を見るなり、寝そべっていた奴は起き上がり尻尾を振った
「器官に虫がつまり、呼吸困難になっていたので
 喉を切開してこれだけの虫を除去しました。」
なんだこれは、こんなのが体の中にいたのか

首に包帯を巻いた奴は、自宅に戻ると嬉しそうにはしゃいでいた
「僕、手術したんだ。今は傷口痛いけど、もう大丈夫。
 呼吸できるし、だるくないし、早くまた散歩に行きたいよ。」
奴が散歩に行ける事はなかった。
手術後、一瞬調子が良く見えたのもつかの間
数日後には、起き上がる事さえ出来なくなった
3692/2:2009/06/01(月) 19:56:16.40 ID:g9NPIdbF0
部屋の隅で毛布の上に横たわる奴に向かって母親は
「もうおしっことか垂れ流しで・・・」
と愚痴をこぼした
しかしそんな母親を責める資格は俺には無かった

俺が近づくと無理やり起き上がろうとするので
「いいよ、寝てろ」
と撫でてやると、しっぽをパタパタ振った
小さく切ったハムを口元へ運んでやるが、もう飲み込む力は残っていなかった

父親が帰ってくる二週間をまたずに、奴は逝った
俺も母親も仕事で留守だった
奴は部屋の片隅で一人ぼっちで死んでいった

昔は嫌いではなかったが、今は犬が大嫌いだ
こんな俺に尻尾を振るな
そんなに嬉しそうな顔をするな
もっと自分本位に生きろ
俺には動物を飼う資格なんか無い
どんなにくやんでも、もう、奴は帰ってこない
370ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:57:02.28 ID:g9NPIdbF0
昨日彼女の家の犬が死んだ。
彼女の家は昔、彼女の兄貴が高校生という若さで自殺してから、
両親も彼女もうつ病になってひどい状態だったらしい。
そんなときに引き取ってきた犬だったそうだ。
ところがペットセラピーっていうのかな、
犬と接しているうちにみんなだんだんよくなっていって、また家族で笑い会えるようになったって。
彼女も両親も犬のおかげだって、それはそれは犬を可愛がってたよ。
家族旅行へ行くにも連れてってやってさ、ほんとに家族みたいだった。
彼女なんて犬の散歩の時間になると、デートの途中でも家に帰ってたよ。
何の変哲もない雑種だったのに
「あの子はうちにとっては特別な子なの」っていつも言ってた。
その犬がもういい年だったからさ、最近は弱ってたんだ。
病院に連れてってももう駄目だって言われたから連れて帰ってきたらしい。
うちで最後を迎えさせてやるんだって。

それでとうとう昨日の朝から呼吸が途切れがちになったらしくて、
彼女は仕事を休んでずっと犬につきっきりだった。
俺は犬なんて別に好きじゃないし、どうでもよかったけど、彼女が心配だったから仕事が終わってから寄ったんだ。
もう暗くなってたけど、月が明るかった。
彼女は庭の、犬小屋のそばの金柑の木の下で、毛布を敷いて座って犬を抱いてた。
そこは、木陰で涼しくて犬がいつも寝てたお気に入りの場所だった。
もう動けなくなってて、彼女がスプーンで水を飲ませてやろうとしても飲めなかった。
そうしているうちにだんだん上下してた腹が動かなくなってきた。
彼女はぼろぼろ涙を流しながら犬を撫でてたよ。
彼女の両親も涙目になってそばに立ってた。
それでついに呼吸が止まった。腹も動かなくなった。

そしたら彼女がすんげえ泣いたの。
もう泣くって言うか、悲鳴みたいなのあげながら嗚咽するの。
二十歳超えた大人とは思えない泣き方だった。
俺と別れ話になって泣いたときとは全然違ってたから、
すげえびっくりしてしばらく呆然としたんだけどさ、犬ごと彼女を抱きしめてやった。
それでも彼女は泣き止まなくてさ、庭先であんまりわあわあ大声で泣いてるから、
隣の家の人が出てきたり、自転車の高校生が立ち止まったりしてた。
それでも誰も、何あれーとか言わねえんだよな。
みんな状況を見たら、黙って手を合わせて行くんだよ。
乳母車引いたばあさんなんか、わざわざ庭まで入ってきて、彼女に
「こんな明るいお月さんの下で死ねたんやでな、迷わんときれいなとこに行けたに。」
とか言って慰めてんの。
俺は何が月だ、関係ねーだろ、とか思いながらも、気づいたら俺も泣いてんの。
俺が来るたびほえまくってたあの馬鹿犬なんかちっとも好きじゃなかったのに、
犬を埋めるために金柑の下に穴を掘ってやってんの。

俺は動物飼ったことなかった。
だから犬の扱い方も知らなかった。撫でてやることすらしなかった。
初めて撫でてやったのは、もうほえなくなった硬い体だった。
でも毛はまだふかふかしてた。
彼女が将来俺と結婚してから、犬が飼いたいって言い出したら飼ってもいいなと思ったよ。
でも俺は絶対、彼女より後に死のうと思った。
371ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 19:58:25.55 ID:g9NPIdbF0
長くてウザいけど、どうか書かせて下さい。
ペットネタだけど、あいつは、俺にとってペットではなく、妹だった。
昔、一匹の猫を拾った。
雨の中で、小さな段ボールの中に、牛乳とパンが置いてあった。
寒さで凍えそうになっていた、あいつを抱きかかえて、あの日から21年。
8月の最期の日、出会いの日と同じ雨の日に、愛猫は旅立っていった。
その後の事は、自分でもよく覚えていない。
何も感じない時間と、胸が押しつぶされるような悲しみと寂しさが交互にやってきた。
そして、迎えた月曜日。
どうしても、立ち上がる事が出来ず、俺は会社を休んでベッドで横になっていた。
どうしても、家にいなければいけないと感じた。

いつの間にか眠ってしまっていたんだと思う。
俺は、夢の中で、繁華街の裏路地のような所に立っていた。
月明かりが綺麗で、音は何も聞こえない。
その路地に、旅立ったはずの愛猫の姿があった。
歩み寄って、逃げてしまわないか心配しながら、あいつの名前を呼ぶと、
あいつは、俺の足をよじのぼり、抱きしめるようにお腹をペタリとくっつけて来た。
そこから流れ込んでくる「ありがとう」と「幸せだったよ」の言葉。
しばらく、そうしていた愛猫は、やがて細い路地へ歩いて行った。
俺が、彼女の名前を叫ぶように呼ぶと、まるで名残惜しそうに、
こっちを一回だけ振り向いて、その細い路地の奥へ消えていった。

心霊じゃないかもしれない。
だけど、きっと、愛猫がお別れを言いに来てくれたんだと思う。
俺はこれからを、どうしたらいいのか分からないけど、天国へ行けるように、
とにかく何かを頑張って、いつか虹の橋で、彼女を抱きしめてあげたい。
あの夢を見てから、今まで信じていなかった魂とか、そういうものを何となく信じるようになった。
今までやった事もない、仏壇へのお祈りは、毎日欠かしません。
ありがとう。俺の妹。
君は、命を終えてからも沢山の事を教えてくれる。
俺は今、とても幸せです。
372ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 21:31:47.25 ID:qz5TazvyO
泣いた。二時間、泣きっぱなし。
373ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 21:57:04.88 ID:Gh8Y0uQZO
ぬあああペットネタばっかやめろおおぉ
滲んで読めない
374ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 21:58:34.41 ID:g9NPIdbF0
うちのペットの話。
自分が中学校の時、塾から帰ってくると、家のソファーに一匹の小さいマルチーズが座ってる・・・・!?
「今日、知り合いに貰ってきたんだ」と、ニコニコしてる母親。
母親は、大の犬好き。自分もその遺伝か大の犬好きで、ずいぶんと可愛がりました。
一人で家に帰ってくると、いつも尻尾を振って迎えてくれる愛犬。
家族内で喧嘩が起こると、必ず吠えて「喧嘩はやめてよ!」と仲裁に入る愛犬(本当にそう思えました)
散歩に連れてけと尻尾を振り、うざいと思ったこともあったけど、こいつのおかげで
家庭内がうまくいっていた事が多々ありました。。

専門を卒業後、他県に就職。それから3年後くらいに突然、母親からの携帯が
「今ね、○○(犬の名前)がゼェーゼェーいって、もう死にそうなのよ・・・」
と今にも泣き出しそうな声で妹と近況を連絡してきました。
人間界で12年生きているので、犬年齢でいけば立派な(?)おじいさん。
その後、30分くらいで息を引き取った愛犬。
家族みんなに見守られながら、大好きなベランダで・・・
でも自分はその場に居ないからか、いまいちピンと来なくて泣いてた母親を電話越しに
なだめていました。

その後、地元に帰ってくることになり、家の扉を空けて入ると家族は外出中で誰もいない。
「ぁ・・・」
誰も家に居なくても、いつも尻尾を振って迎えてくれる愛犬の存在に気が付きました。
久しぶりに帰ってきた家で、真っ直ぐにベランダに向かっていました。
そこには今までは必ずあった、愛犬用のおしっこシートもなくガランとしていました。
振り返った部屋の壁に掛かっている、生前のベランダで気持ちよさそうにしている愛犬の写真。
涙がボロボロとこぼれていました・・・
「今まで家族が大喧嘩無しでやってこれたのも、おまえのおかげだね。ありがとう」と写真に合掌。

その後母親は「死んじゃった時に悲しむからもう犬は飼わない!」
と豪語していたけど、昼間に一人で家に居る寂しさに負けてミニチュアダックスを購入。
そんな2代目もどんどん大きくなって、定期健診に連れて行ったときに
普通のダックスだということが判明。詐欺にあった(?)のに、かわいいからと全く関係ないご様子。
そんな2代目のお気に入りの場所も、1代目と同じベランダなのでした。

ペットも家族同様。うちの表札に2代目の名前が追加された今日この頃です。

よくある事だと思うのですが、ふと思い出したので書いてしまいました。
気分を害された住人の方スマソ。
375ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 21:59:22.18 ID:g9NPIdbF0
俺も俺が生まれたと同時にいた16,7年間生きた猫が去年病気(ガン)で死んでしまったんだが、
ほんと死んだときはやばかった。なんかなんともいえない気分になった。
実感が全然わかなかったし、死んだと聞いて実際見ても触っても信じられなかった。
そのときは呆然として涙も出なかった。
でも、誰もいないところでマジで大泣きしたな・・・
共に生きてきて歳も同じだったし、(猫としては16年って人間でいえば100歳越えるらしいが)
ほんと親友というか、家族というか、ほんとある意味人間が死ぬことよりショックだった。
病気で死んでしまったのはしょうがないが、何よりも俺はとんでもないことをしてしまったとか思った。
実は、病気になってから全然歩くこともできなくなっていてトイレも自分一人ではできなかったんでずっと家族で介護をしていたんだが、
実は俺だけ、しっかりとやってあげれなかった。
おしっこを漏らしてしまっていて、ずっと俺のほうを向いて泣いていたんだが、そのときの俺は
めんどくさい、とかの理由でほとんど何もしなかった(してあげれなかった)・・・
そして、そのまま学校行ってる間に親からメールがきて死んだと聞かされたときは
もうさっき言ったように実感がなかったな・・・

何よりも、うちの猫がガンになったのも、もしかしたら俺のせいだったのかもしれないんだよね・・・
介護もしてやれなかった自分をほんと悔やんでます・・・

たかが自分の猫のことで長文スマソ。ほんと俺にとっては兄弟みたいな存在だったんで。
376ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:00:08.05 ID:g9NPIdbF0
中学の頃、猫を飼ったんだ。まだ1歳くらいのアメリカンショートヘアーとペルシャの雑種の子猫を。
ウチに来てからいろいろ世話をするうちに俺にだけすごくなついてくるようになり、悪い気はしなかった
俺も高校へ行くようになり、相変わらず猫とは仲が良かった。いつも気が付けば側にいて
「結婚とかしたらこんな感じなのかなぁ」
と、変なことを考えたりもした。

そんな頃、身体の具合が悪くなったらしく動物病院に診てもらったら
「腸がだいぶよわってますね」
と、先生が言った。
とても心配になりながら薬を飲ませ経過を看ていたが痩せていくいっぽうで
アバラ骨が浮いてくるくらいまでになっていった

そんな状態が続き、その日も診察に行ったら
「多少病状が良くなってきている」
と、先生が言ってくれた。

それを聞き、ほっと胸を撫で下ろした
「また前みたいに楽しく一緒に暮らせる」
そう心の中で叫んでいた。
みるみる体型が戻っていき一安心していたある日、俺はパチンコ屋へ行った。
猫も良くなった事と、ひさしぶりのパチンコで熱くなったのか携帯の着信があった事など
まったく気付かないでいた。

着信に気付いたのは店を出た後で、母親からだった
どこに遊びに行ってるの?とかそんな内容だろうと、自宅へ電話をした。
そうしたら母親がでて

「・・○○?ミーコが・・・ミーコが死んじゃった・・・」

頭が真っ白になりしばらく動けなかった
我に返り慌てて自宅へ戻ると、涙をこらえきれない母親が
「最後まであんたになついてたんだねぇ・・・いなくなったと思ったら
あんたのイスの上で丸くなって天国へいったよ・・・」

そこで一気にこみあげるものが我慢できなくなり、涙が止まらなくなった
死に目に側にいてやれなかった悔しさと自分の愚かさに声を張り上げ泣いた
苦しいときに助けてあげられなくてゴメンな
もっと遊んでやれなくてゴメンな
最後まで一緒に居てあげれなくてゴメンな
いつも側に居てくれてありがとう
ウチを楽しくしてくれてありがとう
なついてくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
ゴメンね
ありがとう

本当にありがとう
377ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:02:15.78 ID:g9NPIdbF0
一年とちょっと前、よく晴れた冬の早朝、道端で猫の死骸を見つけた。
どうして死んだのか…口元に砂利が付着し、少し血が流れていた。
すぐ近くのコンビニにいって一番高い猫缶を買い、電柱に貼ってあったボール紙の
不動産の広告を担架代わりに、そいつを近くの墓場まで連れて行った。
実家でも猫を飼ってる。もう15歳になるボケ老猫だが、俺には唯一の甘えられる相手だ。
墓場にある地蔵の脇にあるベンチにそいつを横たえ、手袋を外して、撫でて見る。
俺んちの猫より、ずっと毛並みが艶やかで、色も鮮やかだった。
まだ若いのに…そう思うと、涙が顎から滴り落ちて、困った。
猫の横に猫缶を置き、後で処理してくれるであろう坊主の為の手間賃に千円札を細かく
折りたたんで、缶の下に敷く。
昼にはもう、ベンチは空いていた。
埋められたか、焼却炉で燃やされたか、いずれにしろ冥福を祈る。

この世の全ての人間と猫が、幸福であるように。
378ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:03:15.75 ID:g9NPIdbF0
11年前の2月、何も無い湖の駐車場でガリガリの猫が寄ってきた。
よろよろと俺たちの前に来るとペタンと腹をつけて座った。

動物に無関心だった俺は「キタねー猫だな」と思っただけで、他に何とも思わなかった。
猫を飼っていた彼女がその猫を撫でながら言った。
「こんな所にいたら病気で死んじゃうね」
単細胞の若者だった俺は頭にきた。
「何、こいつ病気なのか?死ぬと分かってて放っておくのは殺すのと一緒だろ!
何言ってんだオメー」

ドライブは中止。そのまま膝の上に乗っけて車を運転して帰った。
顔は目ヤニだらけ、鼻水で鼻はガビガビ、尻から出てきた回虫が俺のズボンの上を這っていた。
くしゃみで車のドアはベトベト、コホコホ咳をして、痰でゴロゴロいっていた。
「どうするの、その子?」
「治るまで俺が飼う」
「じゃあ名前は?」
「うーん…痰が詰まってるから…痰助」
「変な名前」
「うるせー」

獣医に寄って虫下しと風邪の薬などを貰って帰った
風呂場で綺麗に洗って、とりあえずシシャモとちくわを食べさせた、腹がカチカチになるまでがっついていた。

ペットは駄目なマンションだし、治って暖かくなったら逃がすつもりだったが、1週間で方針を変えた。
あっという間にまるまると太り、誰が見ても目を細めるような人懐っこい顔になり、夕方になると俺の帰りを玄関に座って待つようになった。

もともと飼い猫だったようで、トイレは最初からできた。車に乗るのが好きな変な猫だった。
人間も同じだろうが、食べ物で苦労したせいか、すごい食いしん坊だった。
冷蔵庫が開く度にダッシュで駆けつけ、何もくれないと分かると、わざと歩くのに邪魔な所に寝そべって俺に抗議した。
かつては歴戦のツワモノだったようで、耳は食いちぎられて欠け、しっぽは折れたまま曲がり、ケガの跡のハゲがあちこちにあった。

当時は分からなかったが、そうとう歳をとった猫だった
歯が何本も抜けていて、筋肉も細かった、一日中じっとしていた、食べる時以外に走ることはなかった。

ちょうど一年後、俺は痰助の誕生日を勝手に決め、仕事帰りに誕生日プレゼントとして一個千円のカニ缶を買って帰った。
普段は脇目も振らずに食べる痰助が、その日は一口食べるごとに俺の顔をじっと見ていた。
「なんだよ、俺でも食った事ないんだぞ。早く食わないと俺が食っちまうぞ」
いつもどおり缶の底がピカピカに光るまで食べたのだが、無理をして食べているように見えた。

誕生日の二,三日後、食欲が無く朝からぐったりしているので、いつもの獣医に連れて行った。
検査の結果、腎臓がかなり悪い事が分かり、即日入院となった。

先生が抱き上げようとすると、必死に俺の肩に登ろうとした。
先生に抱かれて診察室の奥の部屋に行くとき、ガラスのドア越しに見えなくなるまで俺をじっと見続けていた。

あのときの哀しい眼差しを、俺は生涯忘れる事はないだろう。

雪のちらつく朝、痩せた体に一輪の花を乗せて、痰助は大好きな車で俺と一緒にうちに帰った。
大工の弟に頼んで作った小さな棺に俺の写真と大好物だったちくわを入れて、痰助に出会った湖の桜の木の下に埋めた。
 
今となれば分かる。
湖からの帰り道、あれは痰が詰まっていたのではなく、嬉しかったんだと。

今日も壁に掛かったコロコロのたんすけが行儀良く座って俺を見ている。

お前がいなくなって十年経った今でも寂しいけど、それは俺の勝手だから我慢するよ。

変な名前付けて悪かったな、たんすけ、
でも今うちにいるお前の後輩も変な名前だから、勘弁しろよ。
379ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:04:25.28 ID:g9NPIdbF0
1匹のネコがいました。
ノラネコです。
何か病気にかかっているのか、身体はガリガリでした。
喉が潰れているのか、鳴くことができませんでした。
本来綺麗な真っ白な毛の色のはずなのに、泥でひどく汚れていました。
ある日、母がエサをあげました。
するとそのネコはすっかり懐き、ウチの庭に居座って、エサをもらうようになりました。
ノラのくせにとても人懐っこいので、母は「もしかしたらもともとは人に飼われてたのかもねえ…」と言っていました。
ネコは俺たち家族が玄関の扉を開けるたび、車で家に帰って来るたびに、擦り寄って甘えてきました。
母は「はいはい…」と相手にしていたのですが、俺は白い毛がズボンに付くので「やーめーてー」とネコがまとわり付くのをかわしていました。
時には隙をついて、家の中に何度か入ってきたこともありました。
ウチではすでに一匹ネコを飼っているので、病気が移ったら大変だとそのたび早々に家の外につまみ出しました。
それが大体1年前の出来事です。
俺は実家に帰省するたび「なんだコイツ…」と思ったものですが、じきにそのネコがいることが当たり前になっていました。
前回の帰省(3月上旬)実家から京都へ戻るときも、そのネコに「またな!元気でな!」と挨拶してやりました。

そして昨日、母から電話がありました.。


その日の朝、そのネコが冷たくなっていたそうです・・・


そのネコは俺が京都に戻った後あたりから、どんどん体調が悪化し、食欲もなく、痩せ細っていったらしいのです。
確かにもともとガリガリで、病気っぽかったのですが、俺はそのネコが死んでしまったという現実をにわかには受け入れられませんでした。
そしてしばらく時間が経って、頭が事実を整理でき始めた頃、たくさんの後悔が俺の頭の中で決壊するダムの様に溢れ出してきました。

ああ、何故もっと優しくしてやれなかったのだろうか・・・
気まぐれで頭を撫でてやった時、ものすごく嬉しそうにしていたあのしぐさが忘れられない・・・
いつだってそのネコはエサよりも何よりも、温もりを求めていたと言うのに・・・

そのネコは一人病気に苦しみながらも、懸命に生き続けました。
逃れられない「死」という運命にあらがい続けました。
苦しかっただろうに、満足に鳴くこともできず、痛みを訴えることもできませんでした。
そんな一生を終えて、そのネコは幸せだったのでしょうか・・・

俺は願いました。
願いというよりも、祈りに近い途方もない願いでした。

もし生まれ変わっても、またウチに来いよ・・・

一匹のネコがいました。
最後まで生きることをあきらめないで、死に逝く運命と戦い続けたネコがいました。
そのネコの名はシロ。
この世で最も汚れなき色の名を持つ、泥だらけの美しいネコがいました。
380ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:06:12.61 ID:8kShDA7kO
>>378
全然泣けんな
381ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:08:29.72 ID:g9NPIdbF0
ある一家が牛を飼っていました
しかし、諸事情により牛を手放さねばならなくなりました・・・

牛が売られる日がやってきました
牛を連れて行こうとするのですが、牛は頑として一向に動こうとしません
皆困り果てていると、そこに一家の子供が帰ってきました
するとどうでしょう
あれほど抵抗していた牛が、子供の顔を見た途端従順になり、おとなしく連れられて行ったのです

・・・そう、牛は知っていたのです
自分が今日売られて二度と家族に会えなくなるということを
だから最後に一目子供の顔を見ようとしたのです
382ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:09:47.46 ID:g9NPIdbF0
今年十歳になるうちの猫が三歳ごろのこと、幼なじみの野良の子がいました。
その子は仔猫のうちに母猫とはぐれ、三匹いた兄弟猫もばらばらに
たったひとりで生き抜いてきたせいか、どのように接しても警戒をゆるめない
決して人間を信用しようとしない猫でした。
でもうちの猫とだけは不思議と仲がよく、どうやってやって来るのか、
二階のベランダで二匹ぴったりと寄り添い合っている姿をよく見かけました。
うちの猫もその子が大好きで、彼女がやってくると重いベランダのサッシ窓
を器用にこじ開け、部屋に招いては自分のごはんを食べさせていました。

二、三年そんなぐあいで過ぎましたが、それでもその子はうちの家族には懐かず
人間の姿を見るやいなや、サッとベランダの手すりを乗り越えて逃げ出します。
機敏で、すばらしい跳躍力を持っていました

何年かすぎるうち、彼女は子どもを生み、育て、巣立ちさせ、
それなのにうちの去勢猫との、実の兄弟のような仲のよさは変わりませんでした。
そして、あの秋の終わりの冷たい雨の日がきます。

家の裏手の駐車場で、ずぶぬれになりながら、私を待っていました。
やせ細って、最初見たとき、知らない仔猫かと見違えてしまった彼女でした。
抱き上げるとあまりの軽さにギクリとしました。紙の猫を抱えているようでした。
もう一目見ただけで、危ないな、と嫌な予感がする、そんな痩せ方です。
そんなになって、初めて、最後の最後、うちを頼ってきてくれた。

泣きながら家に連れ戻り、濡れた体を温めて下痢止め入りのミルクを与えました。
弱々しく口にしたものの、すぐに激しい下痢がはじまります。
もしもの感染を考え、うちの猫は隔離されました。
ただ事ではない事態を悟ったのか、普段あまり鳴かないうちの猫が
隔離された部屋のドアをカリカリとひっかきながら、悲痛な声で鳴き続けました。

もう手遅れだろうけれど、何かせずにはいられませんでした。
明日になれば、父が獣医さんに連れていく、という手はずを整え、
ようやく私もすこしうとうとした明け方です。

母の大きな声で飛び起きました。
ベランダの窓が少しだけ、開いていました。
そして、隔離されたはずのうちの猫がいて、肝心の彼女の姿は消えていました。

庭をさがしました。近所もくまなく見てまわりました。
とうとう彼女は見つかりませんでした。

ベランダの窓を開けたのは、うちの猫だと思います。
ですが、あの弱りきった体でどうやって二階のベランダから飛び降りたのか。
「兄弟同様だった○ちゃん(うちの猫)に最後のお別れを言いに来たんだよ」
母が言いました。私もそんなふうに思いました。
ただそれならせめて、最後の一晩、うちのと二人きりでいさせてやりたかった。
それだけが心残りで今でも時おり思い出すのです。
383ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:11:33.95 ID:g9NPIdbF0
昔うちで飼っていた風有(ふゆ)を思い出しました。
初冬の、風の強い日に拾った猫でした。
足に大怪我してて、ガリガリで、汚れてて…
とても見捨てる事が出来なかった。
先の飼い猫が亡くなってから、父が『もう悲しいお別れは嫌だから飼いたくない』
と言っていたのを思い出し一瞬戸惑ったが、強行突破しよう!と、
着ていた服で抱き抱えて動物病院へ。
処置をしてもらい、恐る恐る家に連れて帰った。
玄関で父とにらめっこ。
ため息とともに『ご飯の前に体拭いてやんなさい』
『おまえが世話するんだぞ?父さんは知らないよ?』

…と言っていたのは最初だけで(笑)
寝るのはかならず父と。
外に出るときは父の自転車の籠にクッション付。
お風呂にも一緒。いつでも一緒。私は正直妬けました(-ω-;)
そんな蜜月を何年か過ごし、父が病に倒れ、半年後、帰らぬ人となりました。
葬儀の後、風有は毎日仏間にいました。
夜は父の部屋で、淋しそうに寝ました。
何度私が自分の部屋に招いても、父を探すように、父の部屋に戻ってしまうのです。
そして四十九日の法要後、風有は父の傍に行ってしまいました。
うちの方では、亡くなった人は四十九日の間は家にいて、
法要後家を離れると言われてまして…
寂しがり屋の父だから我儘言って、風有を連れていったんだねって
兄と話しました。
今でも毎年風の強い寒い日は、風有を思い出します。
お父さんと仲良くしてるかな…
384ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:16:01.09 ID:g9NPIdbF0
  幸せから一を引くと
      幸  ('A` )  一
       \/| y |\/

  辛くなる
        ( 'A`)辛
        (\/\/

('A`)<俺の一はカーチャンだよ・・・



母ちゃんもいつか居なくなります
       J( 'ー`)し 辛
        (\/\/
そんな時に毒ちゃんを支えてくれる
       一 J( 'ー`)し  辛
       \/| y |\/
大切な一人を見つけてください
       J( 'ー`)し 幸
        (\/\/
385ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 22:18:48.24 ID:g9NPIdbF0
居間にあるマッサージチェアの頭を乗せる部分で寝るのが好きだった実家の猫
ある日いつものようにそこで丸まって寝始めた
しかし奴は最強に寝相が悪い
いつものようにイビキをかき、瞼をピクピクし始めた猫は寝返りを打った
マッサージチェアの裏側に落下する猫
その先には母親愛用のイボイボ足踏み竹が・・・!
「ふぎゃああああぁぁあ!」叫んで走り出す猫
痛かったのだろう 短い尻尾はもちろんタヌキのように膨らんでいる
怒りの表情で家族全員に襲い掛かる猫
お前が勝手に落ちたんじゃないのか
猫よ 猫よ お前はなんて馬鹿で可愛いんだ
もう二度と会えない ああ猫よ

さっきまで押入れの中で寝ていたのに
トイレから帰ってくるとコタツの上にいるのは何故だ
私が淹れたばかりのコーヒーを飲んでいるのは何故だ
コーヒーが熱くて舌を出し ひゃーひゃー言っているのは何故だ
おい それはお前の飲み物じゃないんだ
お前の飲み物はいつでも用意してあるのに
洗面所へ行くと水を出せとにゃーにゃー鳴くのは何故だ
咳き込みながら蛇口から水を飲むのは何故だ
遅刻寸前の私が顔を洗う横から手を出すのは何故だ
水が苦手で風呂に入ると大暴れする癖に
食器洗浄器から出てくるお湯に身体を濡らしているのは何故だ
濡れたのが嫌で家中を駆け回るのは止めてくれ
特にテレビの上は

私が名前を呼んでも出てこないのに
母親が呼ぶとダッシュで出てくるのは止せ 犬かお前は
そもそも弱りきっていたお前にミルクを飲ませ 肛門を刺激して便を出させ
お漏らしすれば遅刻してでも洗ってやり 離乳食を食わせ
餌と水の用意をしてやり トイレの掃除をしてやるのは 私だぞ
おやつをくれるその人じゃない

冷え性の私を避けて 体温の高い弟の所で寝るのも止めろ
たまに私の部屋で寝る時 顔の近くで屁をこくのも止めろ
お前の屁以上に臭いオナラは未だに嗅いだ事がない
私が家から出る準備をしている最中に荷物で遊ぶんじゃない
スーツケースに ダンボールに 入って遊ぶな
お前ともう会えないから泣いていた夜に 寒い私の寝床に入ってくるんじゃない
猫のお前には分かるまいが私は二度と家には帰らないんだ
精神病の母とセクハラ父 ひきこもりでロリコンの弟
そんな奴らの家にお前を残してきたことが人生で一番の心残りだ
もう私のことなど忘れてしまっているだろうが お前は私にとって一番大事な猫
さようなら メイ 犬と亀たちと一緒に達者に暮らせよ
本当にありがとう
386ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:10:32.18 ID:9WejWfBEO
猫嫌いからすると涙などでぬわー
387ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:15:13.91 ID:g9NPIdbF0
ならばアニメキャラだ

窓からの光が、室内の塵に反射して瞬く。無機質で、どこか寒々しい病室。
そこに、ルパンがいた。
薄水色の病院服の上に赤いジャケットを羽織り、ベッドの上に腰掛けていた。
大きく息を吐くと、銭型は病室へと足を踏み入れた。ルパンを、逮捕するために。
捕まえる? この今にも死にそうな病人を?
長年夢見てきた事だというのに、銭型にとってそれは既に無価値だった。
「よく来たなぁ、とっつぁん」
人を食ったような態度でルパンが声をかける。
掠れきった声、扱けた頬、体中に繋がれたチューブは心電図へと繋がっている。
かつての面影は、ほとんど残っていない。
そこにいるのは、死を目前に控えた一人の病人だった。
「ルパン、何で貴様がこんな……」
「天下の大泥棒にも、勝てない物があったってことさ」
「一生をかけて追い続けて来て、こんな幕切れとはな」
「そんなら見逃してくれよ、とっつぁん」
「そればかりは出来ん相談だな。ルパン、貴様を……貴様を逮捕する」
「ごめんだね。俺ぁ逃げるぜ」
「今の貴様に何が出来る」
銭型の言葉に、ルパンはにやりと笑った。
「どうかな?」
ジャケットから取り出したのは、ワルサーP38。それを自らのコメカミに押し付けて言った。
「あばよ、とっつぁん」
銃声がコンクリートの壁に反響する。急激に乱れた心電図は、数刻の間にフラットとなった。
してやったり。
銭型の脳裏に焼きついたルパンの最期は、そんな、いつも通りの彼の姿だった。
「ルパンめ……まんまと逃げおった……」
銭型は、失われた何かが再び燃焼し始めるのを感じていた。
コートからガバメントを抜き、セーフティを解除する。
「逃がすものか。どこへ行こうが必ず捕まえてやるぞ、ルパン」
388ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:16:02.60 ID:g9NPIdbF0
平日の昼下がり。
長年の激務から開放されたのぶ代は近所の公園で一人、のんびりとしていた。
夕暮れにさしかかった頃、砂場で遊ぶ一人の少年をみつける。小学校低学年と見られる
その少年は、小さい体に似合わない大きな黒ぶちの眼鏡をかけ、一人黙々と砂山を作る。
「おばちゃんもお手伝いしていいかな?」
少年はパッと顔をあげ、か細い声で
「うん・・いいよ」
と答えた。少年の横に座り、砂山に砂をかけていくのぶ代と少年。
「一人で遊んでるの?お友達とは遊ばないのかな?」
砂山にまっすぐ視線を向けたまま、少年は答える。
「僕・・・今日は友達と喧嘩しちゃったんだ・・あいつすっごい凶暴な奴でさ、気にいらないとすぐ
僕の事殴るんだよ」
のぶ代は目を細めながら少年を見つめる。あぁ、君みたいな子を私はずっと知っているよ・・と。
「僕ちゃん、ドラえもんてアニメ知ってる?」
「知ってるよ。僕タケコプターが欲しいな。あれがあれば毎日遅刻なんかしないのに!」
「おばちゃんね、ドラえもんの物真似ができるんだよ。」
「本当に?やってみせてよ!」
少年は初めて小さな笑顔を見せてくれた。

「・・・・・ノビ太くん、ジャイアンなんかに負けるな!僕がついてるよ・・!」

ふと見ると、少年の顔がうっすら雲っている。「おばちゃん・・・」
「ドラえもんの声は、そんな変なガラガラ声じゃないよ。全然にてないじゃないか。うそつき!」
砂山をぐしゃりと潰し、走り去っていく少年。のぶ代は何もいえなかった。
あたりは暗くなり始めていた。
「・・・・・・・・・・僕、ドラえもん・・・・・・」
389ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:17:35.78 ID:g9NPIdbF0
昨日、新宿の紀伊國屋書店に行ったら児童書の階に
「ドラえもんロボット」が定価の半額で投げ売られていた。
ドラえもんの顔を見るなり、大山版ドラえもんだと分かった。
ドラ焼き型のリモコンを手に、操作してみる。
懐かしい声で「操縦モードだね!」「おとと!危な〜い!ぶつかるかと思ったあ!」
と言いながら動くドラえもん。感慨深かった。
何人もの子供が触ったのだろう、頭が少し黄ばんでいる。
今の子供達も、このドラえもんに触れてくれているのだろうか。
「ママ、ドラえもんの顔が違うよ」「ねぇ、ドラえもんこんな声じゃないよ」
なんて言われながら、触れる子供も減っていったのかと考えると切なくなった。
その黄ばんだ頭にそっと触れると、
「撫でてくれるなら、ドラ焼きが欲しいなぁ」と喋った。
反応してくれたことが嬉しくて、つい何度も撫でると
「何かいいことがあったんだね」

「きっと、君にいいことがあるよ」
と喋るドラえもん。
今ここで、小さい頃から馴れ親しんだ大山版ドラえもんに
思いがけず再会出来たことが私の「良いこと」なんだと思った。
落ち着いた、優しさのある大山版ドラえもんの声。
同じ台詞をわさび版ドラえもんに言われても、
きっと良いことがあるなんて思えないだろう。

その後、握手をすると「フフフ…なんだよぅ」と照れたり、
「何を約束する?」と喋っていた(指切りなんだろうな)
フフフ、の言い方が懐かしくて、優しさと教訓のある旧ドラえもんが益々恋しくなったよ。

歳も忘れて、友人と二人で遊んでしまった。
手持ちがないのと、薄給なのとで買えなかったけど、
売り切れないうちに買いに行こうと思ってる。
390ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:19:23.15 ID:g9NPIdbF0
スネ夫「悪いなのび太!この戦闘機は二人乗りなんだ!」
ジャイアン「のび太はお留守番でもしてろよwww……じゃあな、心の友よ」
391ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/01(月) 23:26:37.15 ID:g9NPIdbF0
上のは失敗だったな。ストックも全然ないし・・・

  車にはねられたのか知らんが、死にそうな黒ネコ見かけたから
  せめてと思って家で手当てしてやった事がある。

  2日くらいして起き上がってこれるようになったけど
  触ろうとするとフーッって威嚇して唸る。
  可愛げの無い野良だった。

  次の日いなくなった。
  どっかから出て行ったのか?

  その次の日、そいつが庭先で死んでた。
  口元には死んだカエルが転がってた。

  お礼のつもりだったのか?
  それとも借りは返すって事なのか?

  怪我した体じゃ、カエル狩るのが精一杯だったんだろう。
  無茶しやがって。
  最後まで誇り高い奴だった。

  さすがに泣いた…
392ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 00:23:24.94 ID:O6nRuxLh0
私は目から汗が枯れるまででるコピペがあるが、視界がぼやけてキーボードが見えないのでここにうpすることはできn…ない。
393ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 05:05:27.15 ID:V8uXMfBgO
保守
394ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 07:33:01.11 ID:KDB2CoXOO
ちくしょう、結局寝ないで目から汗出続けちまったじゃねーか


ありがとう、おまいら。頑張る勇気出たよ
395ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 08:30:29.15 ID:BTBduM7vO
ペットネタでは泣けん
396ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 14:19:27.59 ID:YrlsKl8l0
死んだ母さんの日記に書いてあった
だれかの言葉らしい

あたりまえ
こんなすばらしいことを、みんなはなぜよろこばないのでしょう
あたりまえであることを
お父さんがいる
お母さんがいる
手が2本あって、足が2本ある
行きたいところへ自分で歩いてゆける
手をのばせばなんでもとれる
音がきこえて声がでる
こんなしあわせはあるでしょうか
しかし、だれもそれをよろこばない
あたりまえだ、と笑ってすます
食事がたべられる
夜になるとちゃんと眠れ、そしてまた朝がくる
空気をむねいっぱいにすえる
笑える、泣ける、叫ぶこともできる
走りまわれる
みんなあたりまえのこと
こんなすばらしいことを、みんなは決してよろこばない
そのありがたさを知っているのは、それをなくした人たちだけ
なぜでしょう
あたりまえ



失う前に気づける人間になりたかった
397ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 19:14:08.99 ID:c0HUo+UjO
保守
398ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 19:30:17.83 ID:2QyyDZxb0
>>391
いや、地味におれはジャイアンとスネ夫のは好きだぞ
399ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 21:51:33.39 ID:fPxw9lJu0
保守(泣
400ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 22:52:57.97 ID:awybCLSv0
ゆとりが書き込みますよ。

俺が生まれたときに2匹犬がいた。
ヨークシャテリアのオスとメス。

なんだかいるのが当たり前になってたから普通に接してた。
家の中にいれば適当にかまってやるし、時々散歩にも連れて行ってやる。
ただ愛情はなかった気がする。

2匹のうち1匹が俺が幼稚園を卒園した日に亡くなった。
そりゃもう泣いたね。涙が枯れるんじゃないかってくらい。
次の日はお隣さんに心配されるほど。

それからその悲しさを忘れようと2匹犬を飼った。
さらにはそいつらの間で新しい子が生まれる始末w
一時は8匹にもなった。6月14日のことだ。


またしばらくして中1の6月9日
もう1匹が亡くなった。
俺が寝ている間に死にやがったんだ。
尿をもらして洗っているときに逝ったらしい。

死んだと聞いたときは泣かなかった。
むしろああ、そう。ってかんじで如何でもよかった。
でもな。俺も冷血人間じゃない。
焼却場行ったらなんだか目から汗が出てきやがってw
もう泣いたよ。
卒園のときより泣いた。
人の前でwwww
恥ずかしかったw
でもそれ以上に胸が痛かった。


ごめん。
お前らに最高の愛情を注いでやれなくって。
「レオ」と「ラブ」
俺馬鹿だから基地害みたいに今いる犬に同じように2文字の名前つけてるよ。
もう何年したらお前らのいるところに行くか判らんが、きっと行く。
今度はたくさん散歩もしようぜ

カスみたいな文ですまん。読みたくなかったらスルーしてやってくれ。
401ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 22:55:28.62 ID:BAgHDXTbO
402ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/02(火) 23:58:14.35 ID:/KNwifpsO
ちょwその文章はやめろw
403ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 00:15:48.37 ID:3q324nLuO
ヤンマガを買おうとレジに持っていったら財布に160円しか入ってなかった。
404ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 04:56:01.53 ID:tXCyeNSfO
保守
405ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 05:03:35.43 ID:i42oc5COO
ほしゅ

1から読んでたら気づけばこんな時間…

朝日が目にしみるぜ(´;ω;`)
406ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 05:51:46.36 ID:Xg0DNtr4O
どうして私がいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
もう一つ言い忘れてましたが私、お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
407ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 05:54:31.16 ID:Xg0DNtr4O
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!
ダメ女な私にこの先一人で子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
そんなあんたが死んで5ヶ月...
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたも遠くから見守って居てください。
408ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 06:29:40.25 ID:MTToMlj4O
誰か(何か)死ぬ系の感動話はパターンが同じで飽きた
409ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 08:16:13.44 ID:Rjl2zAn8O
あご
410ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 09:24:53.25 ID:IPP7WRUC0
動物とか知り合いとか死ぬ話しばっかだな。
つまんね
411ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 11:09:51.13 ID:Wg88EUw5O
>>410じゃあこう言うのは?

♀「○○クン付き合って下さい!」
俺「えっっ(俺も前から好きだったんだー! ひゃっほーい!!!111!!!」
♀「あー、今の冗談だから。気にしないでね?」
俺「ちょ・・・」

そいつが戻って行った女の集団のところから「罰ゲーム」という言葉が聞こえてきた。
俺はずっと聞こえないフリをした。
412ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 11:26:47.00 ID:IPP7WRUC0
泣いた・・・・・
こういう感動的なのを期待してたんだよ!
413ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 12:27:42.10 ID:eiSp2Pdq0
それ『泣けるコピペ』じゃなくて『泣けてくるコピペ』だなw
414ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 13:14:24.92 ID:Wg88EUw5O
ほれ、もう一個

「あ、消しゴム落としたよ」

女「え? ちょw汚くて使えないんだけどwwどうしよ」
女友「捨てちゃいなよ」
女「そうする(ゴミ箱投げ捨てる)あ、消しゴム2個あったよね? 1個貸してくんない?」
女友「良いよ。しょうがないもんねwwwwwあ、次音楽だから早く行こ」

「…」
415ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 14:13:10.82 ID:hluUNia4O
906 :Mr.名無しさん :04/09/21 16:06:37
もし、貴方の命で死の床に伏した母を救えるとしたら、どうしますか?

と聞いてきた友達がいたんだがどうだろうか?
自分の命を捧げてまで母を助けられるのだろうか?

908 :Mr.名無しさん :04/09/21 16:20:53
>>906
たった今リアルにカーチャンに聞いたところ
「どの世界に子供の命を引き換えに長生きしたいなんて母親がいる?」
と真正面から顔を見てハッキリ言われた。
鳥肌が立った。
416ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/03(水) 22:35:29.82 ID:Xg0DNtr4O
SELF LESS LOVE
417ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/04(木) 00:47:27.28 ID:SXG5QlIKO

ごめん

本当は感謝している
でもなぜか‘ごめん’

本当はゆっくり寝ていたいよね
本当は好きなことばっかり、それだけしていたいよね

だけど、こんな取り柄のない私でごめん

本当はもっと楽して生きたいんだよね
本当はやりたいこともたくさんあるよね

だけど、こんな情けない人間でごめん

いつか、ありがとうと言えるように
いつか、ちゃんと歩き出せるように

いつか、ごめんと言えなくなるように

本当に感謝しています
418ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/04(木) 02:54:43.57 ID:i3mpEZdwO
ほしゅ(´;ω;`)
419ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/04(木) 13:02:17.34 ID:gKUCUEh4O
保守
420ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/04(木) 13:10:09.93 ID:aVrLtoBCO
>>339
もしかしてこれ?



ウチのクラスは本当に仲良くて、毎日毎日ワイワイやってた。

ただ一人を除いて・・・

ケババァってあだ名の女子がいた。

女子と言っても二年も留年してるからもう二十歳で、
超ギャルで、ケバくて、超美人だけどツンとしてて、
ブランド物をジャラジャラつけて、香水プンプンで。

彼女はクラスの輪に入ろうとはしなかったし、みんなも彼女を避けていた。

楽しかった一年があっという間に過ぎ、卒業式の日が来た。

最後にクラスみんなで輪になって、一人一言ずつお別れの言葉を言うことになった。

その時のケババァの言葉。

「私は白血病で入院していた為、二年間も高校を休学していました。
もう二十歳なのにコスプレみたいと思われたかもしれないけれど、
オシャレをすることはガリガリでハゲ頭だった入院中の私の夢でした。
だけどホントはオシャレよりもしたかったことがあります。
みんなと仲良くしたかったです。」

そう言った彼女は目に涙をいっぱい溜めて、とても綺麗で、ツンと何てしていなかった。

それまでヘラヘラしてた奴らも泣き出していた。

彼女の言葉を一学期に聞いていたなら、きっと彼女にとって楽しかった一年になったに違いない。

何だか凄く悔しかった。


421ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/04(木) 13:40:52.28 ID:4eJSHkLJO
また授業中におまえらと来たらwwwwww


(';ω;`)
422ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 00:39:09.36 ID:JhYZzvhfO
ほしゅ
423ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 01:14:03.17 ID:Rj6Ao2I9O
>>414 すまん、どういう意味?
424ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 07:12:09.00 ID:0Y/mcaknO
あげ
425ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 08:03:07.01 ID:77uDXFSX0
>>423
お前の触った消しゴムなんかいらねぇよカス
426ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 13:11:10.95 ID:0Y/mcaknO
保守
427ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 16:09:52.38 ID:g8d7qmR8O
ちくしょう。
今日夜勤なのに全部読んだら眠れねぇじゃねぇか。
瞼が腫れちまったよ。
俺の睡眠返せ
428ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 17:47:11.65 ID:tl7j93eXO
429ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 21:07:23.31 ID:VZOURVwE0
430ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 22:51:36.08 ID:+gTnE0RDO
431ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/05(金) 23:53:09.62 ID:LZEr/Y10i
はぁと
432ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/06(土) 00:14:49.35 ID:JHGCwEvEO
寝る前にアゲ
433ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/06(土) 17:40:31.75 ID:NJeqVKVzO
おはようage
434ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/06(土) 18:00:14.20 ID:GbAZJ8nPO
もう落ちてもいいんじゃね?
435ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/06(土) 23:20:01.65 ID:zeBK2tBp0
ジャイアン「俺のものは俺のもの。お前のものも俺のもの。
      だからのび太、お前の悩みはおれのもんでもあるんだぜ。」
436ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/07(日) 07:37:49.08 ID:Glu+wgVsi
保守
437ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/07(日) 08:41:03.87 ID:jXLBxDi4O
ちょっとポカリ飲んでくるわ‥
438狂籠手鍵莉 ◆aRLw.nxrjo :2009/06/07(日) 10:25:14.68 ID:FK9VnlEx0 BE:3064597597-2BP(0)
この中に俺が作った泣けるコピペが何個かあるな
439ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/07(日) 11:19:25.57 ID:8bxXMUePO
だから糞コテは市ねって。肥溜めの中で個性アピールすんなよ。
カスだよ。君は。
440ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/07(日) 22:52:46.11 ID:+05p2LrRO
つーかゴルァで全く泣けない
あの顔文字がダメだ。
ありがとうって言いそびれたヤツが優勝
441ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/07(日) 23:35:08.40 ID:+05p2LrRO
自分に共通するものがある話はかなりくる
特に就職関係
442ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/08(月) 02:01:37.32 ID:zRDOF6X+0
 遠い南の島に、日本の歌を歌う老人がいた。
 「あそこでみんな死んでいったんだ……」
 沖に浮かぶ島を指差しながら、老人はつぶやいた。

 太平洋戦争のとき、その島には日本軍が進駐し陣地が作られた。
 老人は村の若者達と共にその作業に参加した。
 日本兵とは仲良くなって、日本の歌を一緒に歌ったりしたという。

 やがて戦況は日本に不利となり、
 いつ米軍が上陸してもおかしくない状況になった。

 仲間達と話し合った彼は代表数人と共に
 日本の守備隊長のもとを訪れた。自分達も一緒に戦わせて欲しい、と。
 それを聞くなり隊長は激高し叫んだという
 

 「帝国軍人が、貴様ら土人と一緒に戦えるか!」
 

 日本人は仲間だと思っていたのに……みせかけだったのか。
 裏切られた想いで、みな悔し涙を流した。

 船に乗って島を去る日 日本兵は誰一人見送りに来ない。
 村の若者達は、悄然と船に乗り込んだ。

 しかし船が島を離れた瞬間、日本兵全員が浜に走り出てきた。

 そして一緒に歌った日本の歌を歌いながら、手を振って彼らを見送った。
 先頭には笑顔で手を振るあの隊長が。

 その瞬間、彼は悟ったという。
 あの言葉は、自分達を救うためのものだったのだと……。
443ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/08(月) 12:24:49.78 ID:Fp1curk2O
まだ需要あるかと
444ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/09(火) 02:08:14.20 ID:SmOlQMcGO
1から、いっきに読んだ。いや、泣いたよ。
445ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/09(火) 14:25:59.19 ID:VP9P8pJ0O
446ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/09(火) 15:39:37.00 ID:rCONyS/CO
ホシュ
447ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/09(火) 17:27:38.85 ID:jBlPuQBk0
モーニング娘に中国人加入
加護喫煙で解雇
吉澤、弟を交通事故で亡くす
藤本、庄司と密会でモーニング娘解雇
辻・飯田できちゃった結婚
安倍人身事故
後藤実弟ケーブル窃盗で逮捕


記念すべきハロープロジェクト10周年に…
448ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 00:00:18.06 ID:VP9P8pJ0O
age
449ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 10:19:06.57 ID:vh2sj2I80
陣痛の最中言ってしまった言葉!【14言目】より

軽いオカルト入ってます。
私7か月の時夫が急逝、泣きながらもこの子を生んで立派に育てるぞ!と決意した。
いざ出産へ!
最初は「こ、こんな痛みあの人が感じた事に比べたら」と殊勝に頑張ったが、
そうも言ってられなくなってきた。
ベッドで唸っていたら何と亡くなった夫がベッドの真横に居る。
嬉しくて嬉しくて泣いてしまい、驚いた義母と兄嫁に説明すると泣かれた。
「夫さんが付いてくれてるから!」って頑張ってたら、
本気でそんな事言ってらんなくなった。
「ぎゅぬぬぬぬぬうぬうぬぬうううぬぬぬううううううううぬぬぬううううぬななうぬううう」と唸っていたら
ふと気がつくと夫が居ない。
「うぎゃああああああーーん!!」と泣き叫んで義母に
「夫さんが見えないーー見えないーー!」と八つ当たり、
義母も「こらバカ息子!!出て来い!!」と叫んで、しばらく意識飛んだらまた夫が見えた。
「夫ー夫ー…(泣き疲れて寝る)ぎゅわわあああああああぬぬああああああああああああ(陣痛再開)」
本当に優しい夫、優柔不断と言われた事もあった夫、でも本当に私達を大事にしてくれた、
虫も殺せないとは夫の為の言葉、本当に本当に優しかった夫。
幽霊の癖にめっちゃビビって、ドア付近に立ってるw
「夫ーー!しっかり見ろーー!これがお前の最初で最後の子供だーー!」
「ここに居てお願い!夫、パパになるんだよー!」
だの叫んでたら看護師さん達も号泣。
でも私はビシバシと夫がビビってるのを感じたw
それから生まれるまでほぼ意識飛んでたけど、子供の顔見た時
「うわぁぁー夫ー夫ー子供だよー」って言ったら脳裏にあの優しい笑顔が出てきた。
医師や看護師さん達は泣いてたんだけど「大丈夫、夫いるから!そこに居るから!!」って言った。
生まれた子は夫クローンwwww笑っちゃう位wwww
義父母だけでなく、事情を知ってる夫親戚も見てうっかり笑う位w
陣痛の苦しみから見た幻かもしれないけど、義母は「ドアの所に居た」ってのを聞いて信じてくれたw
「夫は怖がりだったからね…」って。
頑張って育てるんで私が行くまであの世でのんびりしててくれよ、夫w
450ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 10:44:03.78 ID:46s22blUO
素敵
451ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 12:41:04.34 ID:H4v6qu2ZO
( ;∀;)イイハナシダナー
452ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 16:09:05.94 ID:lKaQHnToO
>>449
(/_;)夫は心配だったんだね…
453ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 16:10:36.11 ID:ZM/F8Sc40
ほしゅ
454ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 17:10:07.07 ID:0+T47c+a0
俺は阪神大震災で被災したんだが、我が家は全壊しながらも、 一応家族全員無事だったんだ。
けど幼馴染みの親友の家は全壊した挙句、隣の家から、火が出た。

友達とその姉、父親は何とか家屋の下敷きになってたところを救助された。
俺も俺の家族も手伝った。狭い路地に密集した下町の家だった。
救急車や消防車、救助隊は一向に来る気配すらなかった。
友達のカーチャンは、まだ地面と家の柱に挟まれて動けずにいた。

かろうじて外から顔と手が見えていた。俺たちは交互に「頑張れよ、もうすぐ救助隊がくるから」と励まし続けた。
友達のカーチャンの意識はしっかりしていて「うん、うん、それより○も○も(友達とその姉)お父さんも怪我は無い?」って
暗闇の中で何度も聞いてきてた。

そしたら隣の家から出た火、風向きが変わって友達の家の屋根が燃え移った。
木造の古い家。あっという間に、火がきた。
友達の家族は半狂乱になって「誰か!誰かきて!!!」と近くに応援を頼み走っていた。でも皆、もう避難していて…

その時、友達のカーチャンが埋まりながら、皆に言ったんだ。
「もういいよ。ありがとう。ごめんね。火が来るから、早く逃げなさい」

その場に居た数人が泣き叫ぶ友達の家族を無理矢理連れてその家、後にした。
2日後、焼け跡から女性の遺体、見つかった。
今でもあの友達のカーチャンの声を思い出すと涙がでてきて止まらない。
455ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 20:41:52.37 ID:46s22blUO
泣けるというか鳥肌なんだが
456ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 20:44:48.98 ID:P2/DvdZw0
>>454
はだしのゲンを思い出した。
457ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/10(水) 21:20:10.21 ID:vFPwPraf0
ええ話や
458ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 13:37:24.74 ID:WgC+2Gh1O
ほし
459ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 19:07:06.98 ID:g5YE5UQT0
友達からこんなメールがきた。


「みんな、阪神大震災のこと忘れちゃったの?」
私は神戸出身です。
中学生の時に阪神淡路大震災を経験しました。
今、麻生内閣の支持率が下がり、次の選挙で民主党が政権を取ろうとしています。
みんな、あの震災のこともう忘れちゃったんですか?

民主党は旧社会党の議員が7割を占める政党です。
名前は民主党に変わりましたが、実態は土井たか子や村山富市がいたあの社会党と変わりません。
あの震災の時、村山内閣が何をやったか、みんなもう忘れちゃったんですか?
その反自衛隊思想から自衛隊の出動を取り返しのつかないほど遅らせ、多くの人々を死に追いやったこと。
泣きながら自衛隊の出動を国会で要請した地元議員に、薄汚い野次を飛ばした社会党議員のこと。
自衛隊より先に現地入りした辻元清美等が、私たち被災者に「自衛隊は違憲です。自衛隊から食料を受け取らないでください。」と書かれたビラを配っていたこと。
本当にみんな忘れちゃったんですか?
辻元清美は今、民主党議員として活動しています。
知らないなら知ってください。忘れているなら思い出してください。
どうかお願いです。このメールを有権者のお友達5人に回してください。
5人がダメなら3人でも1人でも構いません。どうかお願いします。
460ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:04:48.15 ID:JZYKa3klO
>>459
了解した。
461ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:11:04.04 ID:D3wJgWXd0
若い頃クライミングをしていた時に俺の先輩が最初に教えてくれた言葉が、
「ペアで登攀中に片方が転落した時は、上の者はできる限りの努力をしろ!ぶら下がっている者は
上の者を助けるつもりで自分のザイルを切れ!」と教えられた。
そしてその先輩は2年後俺とのクライミングで自分のザイルを切った・・・

数年後、俺と後輩が岩壁に登っている最中に俺が転落・・・
後輩はまだまだ臨機応変にできるほど経験を積んでいなかったので
俺が「最期は笑って逝ったと嫁と子供に伝えてくれ」と言ってナイフに手をかけた瞬間、
見覚えのある手が私のナイフを押さえた・・・そう、数年前に自分でザイルを切った先輩の手だった。
何故かそう感じた。そして次の瞬間後輩がまだ教えてもいない方法で私を助けた。
上を見た瞬間、後輩の側でザイルを握っているもう1つの手が見えた。

はっきり言って緊迫した状況だったので幻覚かもしれない。
そして火事場の馬鹿力を後輩が発揮したのかもしれない。でも俺がナイフを取り出そうとした瞬間に
押さえた手の感触は紛れも無く先輩だったと10数年経った今でも信じている。
462ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:20:14.30 ID:D3wJgWXd0
コンビニバイトで店長に母の日のお歳暮買うようにバイトに指示があった
みんな買わされてたので俺もしぶしぶ一番安いカーネーションを買った(3000円くらい
俺は自分の名前で母親宛てに届くのはまずいと思い 父親の名前で送った。


母の日当日

朝 そのカーネーションが届いた。
母親はもちろん親父が送ったのだと思っていた。しかし親父が「俺は送ってない」といっていた。
すると真っ先に俺が疑われた。あて先の文字が俺の字だったからだ。
母親が俺に「あんたがおくったの?」といってきたけど「知らない 弟じゃないの?」としらばっくれた

そのひ遊びに行って帰ってきたら 机上に

「ありがとう」と手紙がおいてあった。
463ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:28:15.48 ID:87BNbS7x0
>>461
(TДT。)ヴァー先輩ー!!!
464ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:30:10.29 ID:D3wJgWXd0
62 名前:名も無き飼い主さん[sage] 投稿日:2008/11/25(火) 13:46:49 ID:fNmoTvxO
>>57
インコにもよるけど、言葉教えても
たいていはインコ語と混じってチュピチュピさえずるから
そんな気にならないと思う。
獣医行くときに電車の中で「ピーチャン!ウンチダメデショ!」
とか言ったときは恥ずかしかったけど

友達のインコは「ダイスキ」をよく喋ってたけど
最期なくなる時、飼い主の手の中で
「ダイスキダイスキ」って言って息絶えた時は
号泣モノだったって言ってたなあ。


63 名前:名も無き飼い主さん[sage] 投稿日:2008/11/25(火) 15:01:13 ID:hQC2htZD
>>62
それは泣くわ…


64 名前:名も無き飼い主さん[sage] 投稿日:2008/11/25(火) 15:36:22 ID:8YLKrPd4
>>62
想像したら涙でてきた

仕事中なのに・・・
465ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:41:10.31 ID:D3wJgWXd0
おい>>1 よ 聞いてくれ
昨日、母の葬式に出たんです。享年54歳。
そしたらなんか自分、涙が一滴もこぼれないんです。
で、よく見たら会ったこともないような親戚のおばさんですら泣いているんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
俺な、親の死を目の前にして放心してんじゃねーよ、ボケが。
目の前に人が死んでるんだよ、母親が。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で葬式か。ほんとありがとう。
パパは息子さんに挨拶してくるから車で待ってなさい、とか言ってるの。いい親父だな。
俺な、親が死んでんだからもっと泣けと。
葬式ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
死に化粧をみた瞬間いつ涙があふれてきてもおかしくない、
泣くか叫ぶか、そんな雰囲気が普通なんじゃねーか。オレ、なんなんだよ。
で、やっと葬式が終わったかと思ったら、なんか次々と母のことが思い出されるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、今さら思い出したところで意味ねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、今度の休みには帰るよ、だ。
俺は本当に休みに帰るつもりだったのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
俺、適当に親との距離をとりたかっただけちゃうんかと。
親不孝者の俺から言わせてもらえば今、若者の間での最新流行はやっぱり、
反抗期、これだね。
親ってのはいつまでも生きているもんだと思っている。これがガキの考え方。
親の期待をかなえたつもりで一人暮らし。そん代わりコミュニケーション少なくなる。これ。
で、「少しだけ仕送りいれといたから」 「ああ、無理すんなよ」。これ最期の会話。
今になって後悔ばかりが思い出される、諸刃の剣
まあお前ら若いもんは、ほんの少しでもいいから親孝行しなさいってこった
466ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:46:12.50 ID:a4eCuktw0
 ある女の人が学生の頃に強姦されました。
 男性不信になった彼女はずっと男性を避けていましたが、会社勤めをしているうちにそんな彼女に
 熱烈にアタックしてくる人がいました。
 その男性の優しさや「こんな自分でも愛してくれるんだ」という気持ちから、彼女も彼と交際を始めました。
 そして交際を重ねて二年、ずっと清い交際を続けてきた彼が彼女をホテルに誘いました。
 彼女は「大好きな人とできるのだから怖くない」と自分に言い聞かせましたが、やはりベッドの上で
 パニックを起こしてしまったそうです。
 その時、彼は彼女が泣きながら切れ切れに語る辛かった過去を辛抱強く穏やかに聞き、最後に
 泣き伏してしまった彼女に「ずっと大変な事を一人で抱えてきたんだね」と頭を撫でたそうです。
 そして彼女の頭を一晩中撫で続けながら、彼女に語りかけていたそうです。
 「これからはずっと俺が守るから。もう怖い思いはさせないから」
 「焦る事は無いよ、ゆっくりと分かり合おう」
 「君はとてもキレイだよ、ちっとも汚れてなんかいないよ」

 「ごめんなさい」と繰り返す彼女に、彼は一晩中優しく語り掛け
 「いつか、君が僕との子供が欲しいと思う時まで、心で深く分かり合っていこうよ。
  僕が欲しいのは君の体じゃなくて君自身だよ」

 と言い、その後彼女と結婚するまでの五年間、おでこにキスくらいまでの清い交際を続けました。
 そして結婚してからも焦る事無く、ようやく初夜を迎えることができたのは結婚後二年経ってからだったそうです。

 そして、私と弟が生まれました。
 弟が二十歳になるのを待って、母が初めて子供二人に語ってくれた話でした。
 その話を聞いたとき、母の苦しみや父の愛情、そしてそれに母がどれだけ癒されたのか、今ここに
 自分の生がある事のありがたさを知って、ボロボロと泣きました。

 お父さん、お母さん、愛し合ってくれてありがとう。
467ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:49:45.66 ID:a4eCuktw0
 さらにその後、父とその件について話した事があったのですが、ホテルでの一件の後
 父は結婚してから母を一人にする事のないように自営業を始めるため、五年間貯金をしたそうです。
 開業資金、結婚資金が貯まって、母にプロポーズをした時も「一生子供が作れなくてもいい」と思っていたそうです。
 実際、振り返ってみても父と母はいつも一緒にいた所しか思い出せません。
 そんな両親も今はこの世にはいません。
 二年前に母がすい臓ガンで、昨年父が脳卒中でこの世を去りました。
 母の命日に位牌を抱いたまま冷たくなっていた父を見て、弟と二人号泣しました。
 「お父さん、本当にお母さんのことが大好きだったんだね」と大の大人が葬式でわぁわぁ泣きました。
 法事まで母を一人にできなくて同じ日に亡くなったんでしょうか。

 私たちを叱る時、精一杯厳しくしようとして、出来なくて、目に涙を浮かべながら
 一生懸命大きな声を出していた父と、大きくなって「恥ずかしいよ」と文句を言っても私たちの頭を良く撫でてくれた母。
 本当に最高の両親でした。
468ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:50:42.38 ID:FhjGI/QnO
ヒエピタを洗面器の水につけてると次の日プルんプルんになってオナニーきもちいいぞ
469ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 20:55:28.63 ID:FhjGI/QnO
すまん間違った
470ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 21:00:17.32 ID:nCrYnhU80
>>468
おまいの日常に号泣したw
471ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 22:42:23.62 ID:x01Aah9BO
>>467
>>468
このながれにフイタw
472ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/11(木) 23:37:48.09 ID:f2yHuZf70
>>468
こんないい話の後に、おまえってやつは・・・
好きなだけ泣いて好きなだけぬけよ。
473ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 04:49:30.17 ID:AL9gKVg/O
あげ
474ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 09:15:47.79 ID:qQtSiqwB0
沐浴させて授乳してオムツかえて授乳してオムツかえて着替えさせて洗濯して爪切って
・・・を数百回する間に、毎日離乳食とやらを作って食べさせてこぼしたのを拭いて
そのうちオムツかえるのも着替えるのも歯磨くのも風呂入るのもイヤイヤイヤイヤになって
買物のたびに格闘して公園行くたびに格闘して、毎晩絵本読んで、でも寝なくて
家の中も悪戯や破壊し放題なのを毎日片付けて、あれやってこれやってとリクエストされて
その間にも具合が悪くなったり怪我をしたら医者連れてったり看病したり
そうでなくても毎日いろんなことを心配して悩んで迷って考えて勉強して情報収集して
・・・の繰り返しですよ。

こんなことを自分もやってるから、一歳の子の母を見れば「ああ一年間頑張って育てた
んだなあ」と思うし、二歳の子の母を見れば「ああ二年間(以下同じ」と思うし、
不幸にして重い病気になったり亡くなったりした子の話を聞けば親の心痛が偲ばれる。
だから、子供を育てたことのない人よりも、命の重さがものすごくわかるんだ。
(子育てしたことのない人でも、命の重さをとても理解してる人はもちろんいるけど)

簡単に、死ねとか死んだら?とか言ったり、イジメたり、大怪我させたり殺したり
するような人間は、子育てのものすごい積み重ねの苦労を知ってたらできないはず。
こんなに毎日ものすごい積み重ねで育ててるんだから、不慮の事故や殺人などで
簡単に死んでたまるか!という思いが大きい。
10分かけて作った文章が保存エラーで消えただけでも悔しいのに、一歳の子は365日の
努力のたまもので、もう手放せないぐらい大切な存在。
忙しくて手一杯だからやらないけど、もし子育ての綿密な記録日誌やチラ裏スクラップ帳
なんてものがあったら、それこそ家が潰れるほど膨大な量になると思う。
475ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 09:51:53.54 ID:JNtQYGpS0
>>474
共感はするが、泣ける話ではないような……
476ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 10:15:15.68 ID:dZd6M8g80
>>474
そんな事いきなり言われても・・・
477ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 11:54:04.98 ID:70KRJPrRO
474はヒエピタを水につけるべきだ
478ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 14:49:17.84 ID:EutlxE1p0
>475 同意
>476 同意
>477 同意しかねる
479ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 14:57:25.86 ID:7jOSmc850
冷えピタもそうだけど湿布を水につけたのじゃダメなの?
480ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 17:08:59.15 ID:VDSc4bRfO
うるせえなwww
481ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 18:07:13.45 ID:YPKQGo840
>>479
冷えピタはオナホ
湿布は水につければローション




クールビズだな
482ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 19:17:28.82 ID:zfnHByAbO
先月俺、ようやく念願の父親になれたんだよ。
重度の乏精子症でさ、顕微受精を10回もしてようやく授かったんだ。
うまく受精出来なかったりして嫁さんに10回も痛い思いをさせちゃったんだよな。

嫁さん妊娠してからは毎日が幸せだったよ。
男かな?女かな?名前は何にしよう?ってさ、ほんと毎日毎日同じような会話してさ。
お腹を初めて娘が蹴った時の嫁さんの嬉しそうな顔。
ほんと毎日が幸せだったんだ。
先月、俺が仕事中に嫁さんから電話があってさ。
「陣痛来た!!今から産婦人科向かうね。数時間後には私たちパパとママだね!」
痛さに耐えながらも嬉しそうな声だったよ。
483ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 19:25:13.57 ID:zfnHByAbO
で仕事切り上げて病院行ったんだよね。
そしたらさ、病院で嫁さんの両親泣いてたんだよ。
まぁ初孫だったから嬉しくて泣いてるんだと思ったんだわ。
嫁さん労おうと思って病室に入ったんだわ。
そしたら嫁さん青白い顔して寝てたんだわ。
起こすのかわいそうかなと思ったら嫁さんの母親がさ、
「胎盤が先に剥がれて出血がすごくて…赤ちゃんは助かったんだけど……」

この後はよく覚えてないんだ。とにかく発狂して泣いたことくらい。

なぁ神様、俺何か悪いことした?
娘の誕生日と嫁さんの命日がなんで一緒なんだよ。

頼むよ、今からでもあの日のことは嘘だったって言ってくれよ。
この子のママを返して下さい。お願いします。
484ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 21:15:07.38 ID:VDSc4bRfO
落ちがいまいち
485ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/12(金) 23:36:00.15 ID:IcHb9N9q0
211 :名無し職人:2006/09/12(火) 23:06:57

昨日、恋人が死んじゃったんです。病気で。

そしたらなんか通夜が終わって病院に置いて来た荷物とか改めて取りに行ったら
その荷物の中に俺宛に手紙が入ってたんです。
で、よく見たらなんか「わたしの人生は普通の人よりも短かった、だけど〇〇君と一緒に
過ごせたことで普通の人よりもずっと幸せな日々を送れた」、とか書いてあるんです。

もうね、アホかと。馬鹿かと。

お前な、そんなこといまさら言ってんじゃねーよ、ボケが。
死んだ後だよ、もうお前いねぇんだよ。 なんか最後の方はろくに起き上がれもしなかったくせに。
弱々しい字で必死で書いてたのか。おめでてーな。

よーし〇〇君のことずっと見守ってるぞー、とか書いてるの。もう見てらんない。
お前な、俺だってまだ言いたいこと沢山あったんだから生き返ってこいと。
愛の言葉ってのはな、もっと生きてるうちに伝えるべきなんだよ。

初めて出会った頃みたいにドギマギして恥ずかしさの余りいつ心臓が破裂してもおかしくない、
言おうか言わざるべきか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。
今になってこんな事言い出すやつは、すっこんでろ
で、やっと涙堪えながら読み終わったと思ったら、最後の方に、
「わたしの事は忘れて他の人と幸せになって欲しい」、とか書いてあるんです。

そこでまたぶち切れですよ。
あのな、俺はお前がホントに死んだなんて信じらんねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、見守ってる、だ。
お前は本当にこの世にいないのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。

お前、これは全部タチの悪い夢でホントはどっかで生きてるんちゃうんかと。
独り残された俺から言わせてもらえば今、お前に対してできる供養はやっぱり、
お前の事を忘れないこと、これだね。

たとえジジイになってボケたとしても。これが俺の生き方。
お前との思い出ってのは俺には辛すぎる。そん代わり忘れない。これ。
で、それにお前の事をずっと想い続ける。これ最強。

しかしこれを貫くと次から恋人が2度と出来ないかもしれないという危険も伴う、諸刃の剣。
軟弱者にはお薦め出来ない。

まあお前みたいな寂しがりやは、俺がいつかそっちに行くまで待ってなさいってこった。
486ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 02:05:36.53 ID:4jZrfraW0
にほんほっしゅ党ヽ(`Д´)ノアゲ!!
487ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 07:02:08.78 ID:V7ew0xEB0
ほしゅ
488ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 10:14:04.62 ID:RbNCiUs9O
なんでわざわざこういう口調にするのが多いんだろう。不快
489ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 10:19:51.92 ID:acNphcjS0
女美容師「もてそうですよねー」
俺「じゃあおねーさん番号教えてくれます?」
女美容師「えー彼女さんに怒られちゃいますよー」
俺「いませんよ」
女美容師「えー嘘はだめですよー」
俺「ほんとにいませんよ」
女美容師「えーでも・・・大丈夫ですよー」
490ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 11:25:00.97 ID:GtQlHOMrO
もてる男なら…じゃ郵便番号から教えてよ
モテない男…電話番号くらい教えてよ か・け・な・いからさ
491ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 11:41:00.05 ID:3w7b4TU20
アクエリ飲みたくなってきたー
492ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 12:31:04.22 ID:k6G6tkNcO
勝手に飲め
493ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 13:09:54.74 ID:RbNCiUs9O
>>492
意味分かってねーだろ
494ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 16:56:42.27 ID:JXdhXzm2O
アゲアゲ
495ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:37:39.32 ID:BFfL0R0e0
349 名前:水先案名無い人  sage 投稿日:03/07/04(金) 03:52 ID:hvGDlhtC
俺毎日勉学にいそしむ高校3年生なんだけどさ、今日俺の誕生日なわけだったよ。
・・・だけどさ。朝起きてもだーれも何にも言ってくれないの。兄貴の誕生日の時にはいろいろとあったのに。
でね、学校に行くんだよ。だけどね、そこでもだーれも何にも言ってくれないの。
いっつも通りの日常。でも今日だけは寂しく切ない一日。
で、結局「おめでとう」の一言がもらえないまま家に帰ってメールをチェックするのよ。
友達からのメールは全くなし。たった一件業者からのメールがあるだけ。
俺もしかして誰からも愛されてないのかなぁなんてちょっと鬱になりながらそのメールをあけたのよ。
そしたらさ・・・


350 名前:水先案名無い人  sage 投稿日:03/07/04(金) 03:53 ID:hvGDlhtC
「お誕生日おめでとうございます!今日特別な日を迎えるあなたにだけに特別なプレゼント!!」だってさ。
泣いた。ていうか気づいたら泣いてた。
業者の自動転送メールだってわかってても泣いた。どっから俺の誕生日探ってきたんだよ・・・
で、馬鹿だとは思ったけどそのサイトに行って宝くじ申し込んできた。
本当に馬鹿だとは思うけど後悔はしてないよ。
だって世界中で唯一俺の誕生日を祝ってくれたやつなんだぜ。
本当に嬉しかったんだ。本当に。


351 名前:水先案名無い人  sage 投稿日:03/07/04(金) 03:57 ID:hvGDlhtC
俺も誕生日祝わない家系だ・・・
毎年コンビニでケーキ買って帰って家を出るまでは部屋で
社会人になってからは下宿で一人寂しく食ってる
ハピバースデートゥーミー ハピバースデトゥーミー
496ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:44:00.41 ID:BFfL0R0e0
テレビのロケをしていた江頭にサインを頼んだら
マジックがおかしかったらしくきれいに書けなくて、
そうこうしていたら江頭の出番が来て呼び戻されてロケに戻って行ったんだけど、
もらった人はそれでもすごく嬉しくて興奮していたらしい。
そして、ロケが終わった後、プロデューサーが来て一枚の色紙をくれて、
そこにはめちゃイケのレギュラー全員のサインが書かれていたそうだ。
江頭が頼んでみんなにもらったらしいのだが、
色紙には江頭のサインはなく、
その理由は「自分がすると価値がさがるから」らしい。
そんなことないのにね。
497ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:47:08.60 ID:BFfL0R0e0
124 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/03/26(月) 21:32:33 ID:YpCAzE/3O
笑える体験ではないんですが…。
三年前の四月、母方の祖母が亡くなりました。その日は桜がちょうど満開で、風のない晴れた日でした。
葬儀のあと行った火葬場も周りを桜で囲まれていました。
最後のお別れを一通りすませ、係の方が棺の顔の部分の蓋を閉めようとしたんです。その時、さっきまで風なんかほとんど吹いていなかったのに、外から一瞬だけ“ゴォーッ”っと風の吹く音がして窓を叩いたんです。
その音に思わずみんなで窓の外を見ると… 風に舞うたくさんの桜の花びらが…。
…あれは、祖母からのお別れのメッセージだったのでしょうか。たまたまタイミングがよかっただけなのかもしれませんが…。
舞い散る桜を見ながら、親戚は口々に『おばあちゃんがさよならを言ってるよー』って泣いていました。
以上、私の体験(になるのか?)です。長文スマソ。
127 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/03/26(月) 21:52:59 ID:YpCAzE/3O
連投スマソ。
桜も泣いたけれど、火葬後の係の方の言葉(一部うろ覚え)
『亡くなられた方は、火葬した直後はまだ自分が死んだということを気付いていません。
でも自分の形(身体)が無くなってしまっているのでどこに行けばいいのか困り、ここ(火葬場)に留まってしまいます。
なので、ここを出てから家に帰るまで“おばあちゃんお家に帰るよー”“車に乗るよー”など、絶えず言葉をかけて一緒に連れて帰ってあげて下さい。
目には見えませんが、ちゃんと一緒についてきます』
そっちの言葉のほうが泣けた…。 微妙にスレ違いスマソ

498ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:49:10.20 ID:BFfL0R0e0
三年前に親父が死んだんだけど、ほとんど遺産を整理し終えた後に
親父が大事にしていた金庫があったんだよ、うちは三人兄弟なんだけど
おふくろも死んじゃってて誰もその金庫の中身を知らなくてさ
とりあえず兄弟家族みんな呼んで、その金庫をあけることにしたんだけど
これがまた頑丈でなかなか開かないんだよ。仕方ないから鍵屋を呼んで
開けてもらうことにしたんだけど、なかなか開かなくてさ
なんとなく俺たちは子供の頃の話を始めたんだよ、親父は昔からすごい厳格で
子供の前で笑ったことも一度もなくて旅行なんてほんとにいかなかった
子育てもお袋に任せっきりで餓鬼の頃はマジで親父に殺意を覚えたよ
499ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:50:01.75 ID:BFfL0R0e0
んで、一番下の弟が、そういうわけだからしこたま溜め込んでるんじゃねえか?
みたいなことを言い出して、その後に真中の弟も親父が夜中に金庫の前で
ニヤニヤしながらガサガサやってんのを見た とかいったから
俺もかなり金庫の中身に期待を抱いちゃったんだ
んで、そのときに鍵屋がちょうど「カギ、開きましたよ」といったから
ワクワクしながら金庫の前に行き、長男の俺が金庫のドアを開けたんだ
そしたら、まず中からでてきたのは、古びた100点満点のテストなんだ
それをみた一番下の弟が「これ、俺のだ!」といって俺から取り上げたんだよ
次に出てきたのは、なんかの表彰状、すると次は次男が”俺のだ”といいだして
その後にネクタイが出てきたんだ、見覚えがあるなあと思って
気がついて叫んじゃった「あ、これ俺が初めての給料で親父に買ってやったネクタイだ」
その後に次々と昔の品物が出てきて、最後に黒い小箱が出てきたんだよ
その中には子供の頃に家の前で家族全員で撮った古い写真が一枚出てきたんだ

それを見た俺の嫁さんが泣き出しちゃってさ、その後にみんなもなんだか
泣き出しちゃって、俺も最初は、なんでこんなものが金庫のなかにあるのかが分からなくて
なんだよ、金目のものがねーじゃんとか思ってちょっと鬱になってたんだけど
少したって中に入っていたものの意味が理解できたとき、その写真を持ちながら
肩震わして泣いちゃったんだ。人前で初めて本気で号泣しちまったよ
そこで鍵屋が、きまずそうに「あの、私そろそろ戻ります」とかいったんで
みんなが、はっとして涙をにじませながら「ありがとうございました」

このとき、俺は親父がどんなに俺たちのこと想っていてくれたかと
さっきまでの自分が金目当てで金庫を開けようとしたこと
子供の頃に親父に反感を抱き、喧嘩ばっかりしたことが恥ずかしくて仕方がなかった
親父は金よりもほんとうに大事なものを俺たちに遺していってくれたと思っている
500ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/13(土) 17:57:56.93 ID:BFfL0R0e0
148 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/07/30(月) 17:57:57 ID:jjytqgJvO
ネコの話でひとつ経験した話を…昔、ネコを飼ってたんだけど
そのネコが病気になって歩くのも辛そうになってたんだよ。それで、確かそのネコが死ぬ前日の夜だったかな。
家族みんな寝て、もちろん俺も寝てたのね。
んで、俺一人部屋でそのネコのいる隣の部屋だった。
その日の夜中 なんか違和感感じて起きたら。歩くのも辛いはずなのに俺の布団の上で丸まってるんだよ。
俺は自分の寝相結構酷いからネコ持ち上げて布団からおろした。でもまた少ししたら乗ってくる。
そんなのを何回か繰り返してネコは諦めたのか俺の布団の横で丸くなって寝たみたい。そのあと俺も寝て、次の日の朝

隣の部屋に戻って死んでた。
一緒に寝てやれば良かったとずっと悔やんでる。
長文すんませんでした。
501ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 01:52:19.88 ID:iUDoW570O
保守
502ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 08:12:36.99 ID:hWRqzm/9O
ぎゃーwww 名言スレが落ちた!
残るはここだけだ……
503ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 11:13:00.27 ID:0NHrKngX0
504ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 14:49:42.19 ID:vE6nbPNO0
年に何回か会うけど、会う度に小さくなっちまってる母を見ると、胸が締め付けられる。
顔のシミや骨ばった手、歩く遅さ…。
たまに飯を作ってあげるだけで、自分は優しい息子を持って幸せだと言ってくれる度に、こみ上げてくる。
散々迷惑をかけてきたのにな。
金もないのに、高い食材を送ってくれ、そのダンボールの底になけなしの1万円札を忍ばせてくれるんだ。
それには手をつけず、全部貯金してるんだけど、もう数十万はあると思う。
母が歩けるうちに父母妹みんなで、どっか行って、思い出を作りたい。
俺の為にも、家族の為にも。
これ以上、後悔するのは嫌だ。
長文ごめん。
505ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 14:51:44.44 ID:vE6nbPNO0
この間の友人(新郎の方)の結婚披露宴。
もうこの先こんな披露宴は見る事はないだろう。

タイムスケジュールも最後の方、新婦の父親のスピーチ。

「明子。明子が生まれてすぐ、お前のお母さんは病気で亡くなりました。
お前は母の顔は写真でしか知りません。母親の声も知りません。
母の愛情も知りません。
片親でつらい思いもしただろう。
それでも父の私に文句一ついう事も無く、明るくて素直で思いやりのある子に
育ってくれた。
本当に手がかからない子だったし、よく家事もやってくれた。
相手にも恵まれて、幸せになってくれてお母さんも喜んでくれてると思う。

最後にお前に謝ることがある。
明子に25年間隠していたものがある。いつか嫁に行くときに見せてあげようと
思ってずっと取っておいた物だ。」

・・・そして古ぼけたブリキみたいな箱からとりだした1本のビデオテープ。
会場のセットで再生・・会場ザワザワ・・・

そこにはベットの上で笑顔で赤ちゃんを手にする母親の姿。
そう25年前の新婦と母親。
母親の笑顔のなんと神々しい事。まさに聖母の如く・・

はじめて見る母親の姿に新婦どころか全員が嗚咽だったよ。
とくに新婦はもう見ていられなかった。
そしてしてやったりの新婦の父。あの人だけは泣く事もなく、
淡々としてたんだよなあ。そこがまた泣けるんだけど。
506ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 15:00:04.60 ID:LRaHCG/60
うちの姉が障害者(しゃべるのと身体にマヒがある)なんだけど
今日、作業所へ迎えに行って帰りに一緒にスーパーに入ったら、自分も何か買ってみたいというので
300円の箸をもたせて、五百円玉を握らせてレジに並んでもらった。
少し離れた所から見てたけど、しばらく帰ってこない。
たった一品なのにおかしいなと思って、少し近づいたら
レジの表示が300円なのに、レジのおばさん「3000円よ」って言い張ってた。
姉が障害者だから、3000円請求してもバレないと思ったんだろう。
私が問い詰めたらびっくりして「間違えちゃったわ!ごめんなさいね」
んなわけないだろ!こんな安いスーパーにそんな高級品があるか!!

あんまり腹が立ったから店長をフロア中探して事情話して、
さっきのおばさんのところに連れて行った。
おばさん、真っ赤な顔して何か言ってたけど、裏に連れて行かれた。
店長に平謝りされたけど、目の前が真っ暗でなんか頭がクラクラした。

帰りに悔しくて悔しくて涙が出てきて、
泣きながら歩いてたら姉が「ごめんね」って回らない口で言ってきた。
すごく悔しくて悲しかった。
さっき改めて家に店長が謝りに来たけど、姉の「ごめんね」が耳に残って離れない。
親も仕方がないことだって言ったけど、涙が止まらない。
507ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 15:02:05.73 ID:LRaHCG/60
男の子二人組みの話。
A「もしさぁ、お前のおかんと恋人がおぼれてたらどっち助ける?」
B「そりゃどっちもだろ」
A「いや、助けられるのは1人だけとしたら」
B「えー?シチュエーションがわからん。俺はどこにいるの?」
A「じゃあ、おまえはボートに乗ってんの。乗れるのは後一人。どうする?」
B「うーん・・・」
おれはおかんかな、とおもってたら。
B「俺が降りて二人を乗せるかな」
A「・・・やっべ、ちょっと惚れそう」

大和魂は死んでなかった。
508ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 15:04:17.55 ID:LRaHCG/60
869 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:46:02 ID:TUrKGKlp0
おもしろいかどうかはわかんないけど投下してみる
家の姉は霊感が強いらしく、家でよく霊を見るらしい
姉の話によれば、俺の部屋の前の廊下の天井に兵隊さんが列をなして歩いてるらしい
数年前から言ってたんだが、俺には姿はおろか気配すら感じた事が無かったので
たいして気にしてなかったんだが少し前に俺の前に姿を現したんだよ。
夜中の一時ぐらいに喉が渇いたから飲み物を取りに行こうとして廊下に出たら
いるのよ、逆さまにぶら下がった兵隊さんが
しかも、戦死したひとらしく腕や足が無い人が大半なんだよ
廊下の端からこっちに向かってザッザッザッザって足並みそろえて歩いてきて
うわぁやべぇとか思ってたら、先頭の人が俺の一bぐらい前まで来て止まるのよ
もうそのときは怖さで軽い金縛り状態になってたわ
870 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/02/15(日) 19:46:37 ID:TUrKGKlp0
続き
で、もうどうしていいかわからずにとりあえず敬礼したんだよ
そしたら先頭に居た人だけ敬礼を返してきて、一言
「お勤めご苦労様です。」
って言って、俺の横を通り過ぎていったんだけど
すれ違う兵隊さんが全員声かけてくれんの
「がんばれよ」とか「無理するな」とか「体壊すなよ」とか
なんか全員励ましてくれて、ちょうどそのとき仕事が追い込みの時期で
肉体的にも精神的にもやばい状態だったから泣けてきちゃって、
ぼろぼろ泣きながら 「はい!○○(名前)は最後までやり通します!!」
って言ったら、最後の兵隊さんが微笑みかけてくれて
その後、兵隊さんが消えても涙が止まらなくなっちゃって
しばらく敬礼したまま泣いてたよ。

それから、ハッキリとは見えないんだけどぼんやりと兵隊さんを感じるようになった。
次にまた会えたら怪我の手当てでもしてやれたらいいんだけど、
なにか幽霊に対して出来ることってないかな? (オチなくてスマソ)
509ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 17:05:42.91 ID:b5xdYMTNO
>>506
マジかよ…。
阪神大震災のときもフランクフルト1本5000円で売ってたヤツいたらしいし
鬼畜っているんだな。
510ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 18:21:36.07 ID:K0+ZVtQL0
511ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 19:20:17.65 ID:Qc7GGqM0O
>>217

(´;ω;`)ブワワワワ…
512ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 22:06:37.67 ID:jGUp0imtO
保守
513ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 22:16:33.43 ID:Sgnr95pkO
入院してる知り合いや身内がいるやつは
行けるときは行けよホントに。

お前が子供なら次行くから!とか我が儘言わずにちゃんと
親についていけ
514ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 23:27:40.27 ID:8pNNilwpO
同僚の見舞いを頑なに拒み続けたおばちゃんなら知ってる。
おばちゃんはガンで亡くなったが、『同僚と一緒に元気に働いてた頃の自分』とはかけ離れ、見る影も無くなった姿を見られたく無かったらしい。

会いに生きたい
と思う気持ちは分かるが、
会いに来ないで欲しい
という気持ちも良くわかるな。
515ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/14(日) 23:32:06.68 ID:/+k8YDEQ0
人生は神ゲーだ
本気でがんばるとぎりぎり倒せるように絶妙のバランス調節がされた敵。
単純作業じゃ効率が悪いけど、工夫次第でどんどん効率を上げられる経験値システム。
リセット不可の緊張感。
でもシレンとかよりずっと死ににくいからあんま気にする必要なし。
つーか普通のゲームでもリセットなんて邪道じゃん。
全てのキャラが深い人間性と歴史を持って登場する、圧倒的リアリティ。
グラフィックが綺麗すぎ。
多分、無限×無限ピクセルで、毎秒無限フレームで動いてる。
色も多分無限色使える。夕焼けとかマジありえねー美しさ。
BGMの種類がほぼ無限。選曲も自由。自分で作った曲を流すこともできる。
人間が作ったとは思えない、とんでもなく複雑で洗練されたシナリオ。
リアル出産システム採用。自分と、自分よりも大切に思える相手の遺伝子を半分ずつ受け継いだ、奇跡のようなキャラを生み出して、そいつに自由に色々教えて育てることができる。すごく嬉しいし、ちょー楽しい。
ネコっつー生き物が登場するんだけど、これがちょーかわいい。
食いきれねーほどの種類の料理があって、超うまいものが時々食える。
説明書が無く、仕様が明かされてないから、自分でデータとって仕様を推測するしかない。
これがまたとんでもなく高度に洗練された仕様になってるっぽくて、なかなか正確には分からん。
だから、とりあえず大雑把に推定し、それに基づいて行動して、データを取りつつ徐々に予測値を修正していく必要がある。
これがまた楽しい。徐々に明らかになっていく世界観。
未だに明らかになってない謎が山盛り。友達と一緒に協力して遊べる。無料。
本気で自分を愛してくれるキャラがいたりする。ゲーム内で別なゲームやったりアニメ見たり出来る。
登場キャラと本当に心を通わせることが出来る。
信じがたいほど深い感動を味わえるイベントが結構ある。もちろん本気でやらないとフラグを無駄にするだけだが。

こんなとてつもない神ゲーを糞ゲーとか言ってる奴は、本気でこのゲームをやったことがない奴だけ。
まあ、一切がんばらずにクリアできるようなヌルゲーばかりやってる奴には、このゲームはちょいとハードかもしれんがな。
でも一端ハマった奴はみんな、このゲームを辞めたくないって言ってるぜ。
516ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 00:37:30.04 ID:ca74S52eO
>>515

こんな事思ってみてーよちくしょーめ
明日も頑張りますってもう今日か寝ます
517ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 00:54:32.63 ID:qZcvOse9O
>>515

俺のグラフィックだけ妙にキモいんだが、それは何故なんだ(´;ω;`)
518ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 02:01:17.74 ID:dl+PURkFO
>>506
その店員は心身共に貧しい奴なんだと思う。あなたの悔し涙わかる気がします。そんな腐った奴のことなんか1日も早く忘れて、これからも姉妹仲良くしてくださいね(^-^)
519ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 02:19:11.25 ID:viTfa/YpO
>>518
>>506はコピペじゃないのか?
520ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 02:50:49.52 ID:7xq7iXuEO
521ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 03:36:04.87 ID:dl+PURkFO
>>519
めっちゃ感情移入してまじレスした私って(´Д`)
522ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 04:58:47.50 ID:xm7c4Bi9O
>>521
わたしも、すごく感情移入してしまったよ。
523ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 07:07:59.73 ID:0pIMMfOw0
>>517
グラフィック担当が寝ぼけて書いたんだろ。
まぁ俺もだけど。
524ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 10:02:23.61 ID:EK4pH0il0
>>517
お前のグラフィックがよかったらお前に勝てる奴がいなくなるだろ
ハンディだよ
525ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 12:56:39.89 ID:Wl/2fvjZO
なんか温かいwww
526ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:08:34.84 ID:coXAncnY0
>>515と似たようなコピペ持ってたから貼り付けとくね

まずリアルの名前を捨てる。
例えばタツヤって名前ならクラウドって名前に変える。
そう今日から君はクラウドだ。
そして今君がいる世界。みんな地球って呼んでるが
地球をファイナルヴァナディールと変える。
もちろん君の中でだけだ。
君はファイナルヴァナディールにStayしているクラウド君(××歳)ってわけさ。
そう、今日から。
まずレベル上げだ。この場合クラウド君は単位を取ることがレベル上げになる。
がんがん単位をとってレベルをあげるんだ。
もちろん他のスキル上げも怠るな。
裁縫セットを買ってきて裁縫スキル上げ。
レシピの本を買ってきて調理スキル上げ。
金があるならダイヤの原石をユダヤから買ってきてカットに挑戦してみてもいい。
他にもまだまだ、居合いの道場に通って剣術のスキルを上げてもいい。
さすがファイナルヴァナディールだけあってここはすごい。
今会員数63億ちょいいる。しかもそれが同じサーバー上でプレイしてる。
存在してる国は200以上、文化風土は多種多様。
触れるし、感じれるし、匂いもあるし、味もある。カメラワークも申し分ない。最高だろ?
527ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:36:01.28 ID:Wl/2fvjZO
異常に安っぽいな
528ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:36:04.94 ID:0ZKsQf0A0
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう童謡の1つに、「あめふり」ってのがある。
僕は子供時代、その歌が嫌いで嫌いでたまらなかった。

小学校にあがる少し前、母は僕の入学式に出席することができないままこの世を去った。
車での買い物の帰り道、大型ダンプと正面衝突をして、ダンプの運転手ともども即死だった。
覚えているのは人の大きさをした大きな布の膨らみと、
それにすがりつきながら「痛かったろう、痛かったろう」と大声で泣き喚く父の後ろ姿だけ。

あめあめふれふれかあさんがじゃのめでおむかいうれしいな
ピッチピッチチャップチャップランランラン

ちょうど事故で母が死んだ日も、路面が滑りやすい雨の日だった。
この歌が雨の日の給食時間に放送で流れると
保育園に迎えに来てくれた優しい母の顔を思い出し、僕は耳をふさいだ。

その日もそんな雨の日で、ごたぶんに漏れず給食時間の放送からはあの歌が流れていたと思う。
朝の天気予報では晴れマークが出ていたので、傘を持ってくるのを忘れた僕は、
下校のときのことを想像するたび憂鬱な気分になっていた。

母の件のせいにするつもりは毛頭ないけれど、その頃の僕はおせじにも可愛い子供ではなかった。
当然友達なんかいないから傘に入れてくる人なんかいるはずないし、
父は仕事で今日も遅いから、まさか僕の傘のために仕事を抜け出して迎えに来てくれるはずもない。
529ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:37:12.96 ID:0ZKsQf0A0
むしろ当時の僕は本当に可愛くなくって、
「もし父がそんな風に迎えに来てくれたとしたら、一体どんな顔をしたらいいんだろう」
なんていう風に、子供らしくないネガティブな悩みかたをしていたのを覚えている。

でもそんな悩みなんかもとから不必要で、結局父が迎えに来てくれることはなかった。
当然だ。片親で子供一人を学校に通わせるのは今思えば楽なことではない。
大工であった父はその日も屋根の上で雨に濡れながら家族のために必死に働いていたんだろう。
どんどん強まっていく雨足と、ぽつりぽつりとクラスメイトが減っていった薄暗い教室は、
今思い出しても寂しい気分になる。
一度寂しいと思うと、その寂しさはどんどん膨らんでいくもので、
そんな時に母の顔を思い出してしまった僕はもうどうしようもなかった。

もしお母さんがいてくれて、傘をさして迎えにきてくれたら、この雨もどんなに楽しいだろう。
そう考えたとたん、涙がぽろぽろこぼれてきて、
僕はまだクラスメイトもちらほら残っている放課後の教室で泣き出してしまった。
それに気づいたクラスメイト達も何事だとこっちをうかがいはするが、もちろんなぐさめてはくれない。
やりきれなさと寂しさで胸がいっぱいになっていたところへ、担任の先生が声をかけてくれた。

当時僕の担任の先生というのは結構なお年の女性の方で、杉本先生といった。
ぽっちゃりした体型と人懐っこい笑顔に派手めな眼鏡で、
生徒からはおばあちゃん先生なんて呼ばれていたけど、
本人はむしろその呼び方に愛着を感じているらしく、微笑みながら応対していたように思う。
530ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:37:54.55 ID:0ZKsQf0A0
どしゃ降りの雨がふる教室のなかで、小学校2年生の子供が泣きじゃくりながら事情を説明する言葉なんて、
一体どれだけ聞き取れただろうか。
先生は膝をおって同じ高さまで顔をもってくると、
僕の背中を優しくさすりながら「そうね、そうね」と独特の九州なまりであいづちを打ってくれていた。

僕がやっと泣き止むと、杉本先生は僕に「そんなら先生と一緒に帰ろうか」というと、
やっぱり派手めな赤いチェックのはいった小さな傘を差し出した。
途中杉本先生の家にあがらせてもらい、色んな話をした。
「今度から雨の日は先生と一緒に帰ろう」と言ってくれたのが、僕は嬉しくてたまらなかった。
なんだかんだで恥ずかしさも伴い、一緒に下校したのはそれっきりだったけど、
僕はそれからは雨がそれほど嫌ではなくなっていた。

杉本先生、お元気にしてらっしゃいますか?
僕は今年、夢だった教師になることが出来ました。
先生のことを思い出したのも何かあるのかも知れない、なんていう言い訳を抱えて
実家に帰省した折にはご挨拶に伺わせて頂きたいと思っています。
531ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:40:36.09 ID:0ZKsQf0A0
高校生の頃の晩飯におばあちゃんが卵焼きを焼いた。
小さい頃よく作ってくれた砂糖がたくさん入った甘い卵焼き。
味覚が大人になってしまった高校生の俺にはもう甘ったるく感じてしまいほとんど食べずに残した。
おばあちゃんは笑顔で言った
「もう大人だもんね…こんな甘いの食べんよね…」
俺は悪気も無く「うん、今度は砂糖少ないので作ってね」と言った
そうするとおばあちゃんは
「そうだね…でも、おばあちゃんももう歳だからあと何回作ってやれるかねえ…」と少し悲しそうな顔をした。


次の日の学校で授業を受けていた俺に家から急ぎの電話が掛かってきた。
何事かと急いで職員室へ行き電話に出た俺の耳に母の言葉が飛び込んできた。
「あんたが学校行った後におばあちゃん急に具合が悪くなって…」
そこから先のことはよく覚えてない
冷たくなってしまったおばあちゃんが家に帰ってきた後、俺が何気に冷蔵庫を開けると中には俺の名前をサインペンで書いた容器があり
それを開くと卵焼きが入っていて食べるととても甘くて…甘すぎて
何か知らないけどぼろぼろ涙がこぼれてきた。
そのことだけ今でも覚えている。


あれから10年
冷たくなったおばあちゃんも、また温かくなって今はハワイへ移住してダイビング三昧の日々です。
俺の涙を返せwwwwwwwwww
532ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:42:19.21 ID:0ZKsQf0A0
明治43年4月15日、6号艇と呼ばれる小型潜水艇が瀬戸内海において内燃機関による潜航走行実験中に(今日のシュノーケル走行)事故のため沈没し、
佐久間艇長以下14名の殉職者を出すという事故が発生した。
その後浮上させた艇内より、艇長の遺書とも言える手記が発見された。
その浮力を失い海底に鎮座せる艇内で、迫り来る死と直面しながら書き綴られた文面には、
沈没の原因とその対策に始まり、今後艇の改善を要する諸点、
更には潜水艇乗員として必要な沈着冷静にして勇敢な、資格条件などが綿々と書き記され、
最後に、部下は冷静忠実に職務を全うし、責任は全て自分にある事を示唆し終わっていた。

イギリスの新聞、グローブ紙は「この事件でわかることは、日本人は体力上勇敢であるばかりか、
道徳上、精神上も、また勇敢であるということを証明している。今も昔もこのようなことは前例がない」
と褒め称えている。
そして各国の駐在武官は詳細な報告を本国に伝えるとともに、海軍省をおとずれ弔意を表明していった。
これらは通常の外交儀礼を超えたものであり、また明治天皇からは遺族に見舞金が届けられるという特別の計らいがとられた。
朝日新聞によって集められた義援金には現在の価格なら億単位となる5万6千円ものお金が全国から寄せられたという。
いまはこの事件を知るものも殆んどいないが、当時は世界中に伝えられ、日本人の勇敢さを示した
佐久間勉氏と十三人の乗組員のことを知ってもらいたいと思う。

■佐久間艇長の遺書
 小官の不注意により陛下の艇を沈め部下を殺す、誠に申し訳なし、
されど艇員一同、死に至るまで皆よくその職を守り沈着に事をしょせり
 
我れ等は国家のため職に倒れ死といえどもただただ遺憾とする所は
天下の士はこれの誤りもって将来潜水艇の発展に
打撃をあたうるに至らざるやを憂うるにあり、
願わくば諸君益々勉励もってこの誤解なく将来潜水艇の発展研究に全力を尽くされん事を
 
さすれば
我ら等一つも
遺憾とするところなし
533ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:45:54.14 ID:0ZKsQf0A0
俺が小学校5年生のとき、寝たきりで滅多に学校に来なかった女の子と同じクラスになったんだ。

その子、たまに学校に来たと思ったらすぐに早退しちまうし、最初はあいつだけズルイなぁなんて思ってたよ。
んで、俺の家、その子の家から結構近かったから俺が連絡帳を届ける事になったんだ。

女の子のお母さんから連絡帳を貰って、先生に届けて、またお母さんに渡して…。それの繰り返し。
なんで俺がこんな面倒臭い事しなくちゃいけないんだ!って、一人でブーたれてたのを良く覚えてる。

そんなある日、俺何となくその子の連絡帳の中を覗いてみたんだ。
ただの興味本位だったんだけど。
連絡帳にはその女の子のものらしい華奢な字で、ページ一杯にこう綴られてた。

『――今日もずっと家で寝てました。早く学校に行きたいです。
 ――今日は窓際から女の子達の笑い声が聞こえてきました。
 …学校に行けば、私も輪に入れるのかな…』

ショックだった。
学校行かないのって楽な事だと思ってたから。
ハンデがある分、ひいき目にされて羨ましいって思ってたから。

でも彼女の文章には学校に行けない事の辛さ、普通にみんなと遊びたいって気持ちに溢れてて、
なんだか俺、普通に毎日学校に通ってんのが申し訳なくなって。

だから、連絡帳にこっそり書き込んだんだ。
「いつでも、待ってるからな。体が良くなったら遊ぼうな!」って。
534ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:46:46.51 ID:bUzMfoN7O
保守ります
535ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 15:47:37.05 ID:0ZKsQf0A0
でも次の日の朝、その子の家に行ったらその子のお母さんに
「もう、連絡帳は届けなくていいの」って言われた。
あまりにも突然だった。
俺その頃悪ガキで、頭もすげえ悪かったけど、その子のお母さんの言ってる意味は伝わったんだ。
……この子は天国に行ったんだ。もう一緒に遊ぶ事は出来ないんだ……。
そんな事考えたら涙が溢れて…止まらなくって…。

ずうっと泣き続けてた俺に、その子のお母さんは連絡帳をくれたんだ。
せめて君だけは、学校にも行けなかったあの子を忘れないで欲しいって。


そんな俺ももうすぐ30になろうとしてる。

あの時の連絡帳は、引き出し下段の奥底にずっとしまったきりだ。
就職したり、結婚したり、子供が生まれたり…。今まで、本当に色んな事があった。
時には泣きたい事、辛い事の連続で、いっそ自殺しちまおうかなんて思った事もあった。
けど、そんな時はいつも引き出しを開けて、女の子の連絡帳を開くんだ。
そして、彼女が亡くなる直前に書かれた文章を読み返すんだ。



『ありがとう、いつかきっと、遊ぼうね』
536ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:08:09.52 ID:0ZKsQf0A0
俺のかーちゃん、俺が高3に上がったときにいきなり倒れて入院した。
検査をして入院が決まったが、俺は内容を詳しくきかされなかった。
夏頃から受験勉強もあって、かーちゃんに会いにいく時間も取れなくなっていった。

俺は決して頭が良くはなかった。
かーちゃんは立教大学出身。
俺は小さい頃よく「かーちゃんと同じ大学にいく」と言ったものだ。

実際に受験となると、ハードルは高かったけれど、立教を目指してがんばった。
冬になり、かーちゃんは次第に痩せていった。飯も食わなくなり、俺の手を良く握るようになった。
かーちゃんは俺に色々話をさせた。学校、進路、夢・・・。
思えば何であのとき気がつかなかったんだろう…涙が…ちょヤバ…。

最後の模試の結果が出た。
努力の甲斐か、立教大B判定が出た。俺からすれば奇跡に近い判定。
おれは帰りに病院に行き結果を見せた。
俺「かーちゃん、おれ立教大いくよ。判定もホラ。」
得意げに模試を見せた。

かーちゃん
「がんばってるのね。タケシ(仮)が後輩になってくれたらかーちゃん嬉しいよ」

その日もかーちゃんは俺にたくさん話をさせた。
俺の手を握りながら…楽しそうに。
537ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:09:52.82 ID:0ZKsQf0A0
入試を控え2月に入った頭に、かーちゃんに自宅療養許可が下りた。
俺は大喜びで迎えに行った。病院に着くと担当医の診察室に通された。
注意や説明かと思っていた俺は耳を疑った。

母は癌だという、最初は早期発見で準抗癌剤投与で治るはずだったそうだ。
そっからは頭が真っ白で良く覚えてない。
聞き取れたのは、本人に告知してないこと、もはや手遅れだと言うこと、
聞きたくもない現実だけが頭に残った…。

かーちゃんの病室へ行くと、家に帰れるのが嬉しいのかもう準備をして待っていた。
俺はかーちゃんの顔をまともに見れなかった。
それからすぐ、俺は大学入試を迎えた。

大本命の日、朝早く起きて下に降りるとかーちゃんが台所にいた。

俺:何やってんだよかーちゃん、寝てなきゃ
母:今日は本命の日でしょ、お弁当持ってきなさい

一年ぶりのかーちゃんの弁当だった。

俺は涙が出るのをこらえながら準備をして出かけようとしたとき、
かーちゃんが急に苦しみだした。
俺は急いで病院に電話し、救急車がきた。

家には俺しかおらず、付き添って行った。
意識が飛びそうになるくらい混乱しながら、苦しむかーちゃんの手を握った。
病院についてすぐ親父も駆けつけた。しばらくして担当医に呼ばれた。
538ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:11:30.52 ID:0ZKsQf0A0
最期になるかもしれないのでついてあげて下さい。
俺と親父が病室に入ったときかーちゃんは無惨なほどだった。
血の気は引き、やせ細り…しばらくして意識が戻った。

かーちゃんはいつもみたく手を握った。
病人とは思えないくらい強く 俺は子供みたいに泣いていた…。
かーちゃんは声にならない声で何かを呟いていた。
俺は耳を近づけて聞き取ろうとすると確かにこう言っていた。

「受けてきなさい」
そしてかーちゃんは俺から手を離した。

そんなの無理に決まっている。
かーちゃんを置いて受験に行くなんて、しかももう8時を回っている。
間に合うとしてもギリギリだった。困惑した俺に親父が声をかけた。
「行ってきなさい、母さんもそうしなさいと言ってくれてるんだ」

俺はかーちゃんのてをもう一度握ると弾けたように病室を飛び出していた。
そこからどうやって来たかはおぼえていない。
走って…乗り換えて…池袋駅を疾駆して・・・。
何とか一限の筆記を受けたとき、やっと正常な時間の流れに戻った気がする。

昼休み、何も食べる気がしなかったが、かーちゃんの弁当を思い出した。
俺は中庭でそれを広げた時、何とも言えない懐かしさと何かこみ上げるものを感じた。
それは俺が中高5年間食べた、かーちゃんの弁当だった。

おいしい…涙をこらえ食べた。
かーちゃん・・・。
539ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:12:14.30 ID:0ZKsQf0A0
それからは流れるように時間がたち手応えも何も感じないまま、フラフラと地元まで帰った。
病室に入ると、かーちゃんは居なかった。
看護婦さんに聞いて霊安室につれていってもらった。

数名の御遺体の中、変わり果てたかーちゃんを見つけ、
俺は叫びともつかない嗚咽をし、かーちゃんを抱きしめた。
担当の看護婦さんに連れられてラウンジで落ち着くまで色々な話を聞いた。

かーちゃんは俺が来た数日は本当に機嫌がよかったそうだ。
看護婦さんや医者、同じ病室の人にも よく俺の話をしていたらしい。
逆に俺が来ない日が続くと元気がなく、泣いている日もあったという。

帰り際に、一枚のメモをもらった。
病院備え付けの薄っぺらいメモ用紙には、震えた力無い「お疲れさま」の文字があった。
葬式や通夜が終わり、俺は発表を見に行った。

結果は合格。
俺は泣いた。
合格も嬉しかったけれど、何より心で叫んだ。

かーちゃん、ちゃんと受かったよ!!!!
お祝いしてくれよ、かーちゃんの弁当で花見行こうよ。
何で…こんな時にいないんだよ…。

かーちゃん…。

俺は合格通知をかーちゃんの墓に見せに行き、たくさんの話をした。
端から見たら変な人に見えるだろう。
でも俺はこの18年間のごめんなさい、ありがとう、を全部語った。
540ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:13:56.22 ID:0ZKsQf0A0
もう弾切れ
あと頼む
541ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:14:04.74 ID:MP3dm+Tt0
( ´;ω;`)
542ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 16:15:56.53 ID:uYzMB6Ww0
やべ・・・・・
543ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 22:05:28.74 ID:vIBfeS/6O
ぼくのお父さんはめがねをかけてて、いつもわらってます。

おとといもぼくとお母さんがサーカーボールのことでけんかをしていたときもぼくとお母さんのいるよこでにこにこわらっていました。

本当におこっているのをみたことはありません。

ぼくもおこられたことも、たたかれたこともありません。

まえに、ぼくがふとっていて、さかあがりができなくて体育のじかんに「でぶだからできない」とか、みんなにわらわれた話をしたときもお父さんは、だまってぼくの話を聞いてくれて、最後はやっぱり笑顔ではげましてくれました。

ぼくは、いっしょにサッカーやってくれなくて、少しつまらない時もあるけど、そんなにこにこお父さんが大好きです。

これからもずっとにこにこでいて、天国からぼくとお母さんを見まもっていてください。
          優斗
544ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 22:38:09.02 ID:BlcgfpxA0
誰かかぁちゃんが認知症になっていて病院に入院していて
遠足のこと話している主人公のコピペ貼ってください・・・文章解り難くてゴメンネ
545ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/15(月) 22:43:44.43 ID:BlcgfpxA0
ごめん>>39にあった  これをずっと探していたんだ・・・
546ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 05:59:03.30 ID:jnzDhKlvO
あげ
547ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 06:47:45.23 ID:Q3nupJSMO
免許を取って始めての夏休み、おいらは父親方の田舎へと一人でドライブということで車を走らせた。
高速道路は料金が…と思い峠道を選んだ。
のどが渇いたので自動販売機を探したけど峠道にはない。
峠の入り口付近に、ある茶屋があった。
古く今にも壊れそうな茶屋に寄ると、おばあちゃんが一人ポツンと座っていた。

うどんを注文した。
なんか美味しかった、不味いはずなのに、ニコニコ笑うおばあちゃんを見てると美味しく感じた。
いろいろ話をした。
息子の事、嫁の事、畑の事、そしてこの茶屋の事。
高速道路が出来て車が通らなくなると茶屋は衰退し息子夫婦は出て行き自分が一人守ってる事。
うんうんとうなずくおいらにおばあちゃんは久しぶりに話しできる相手を見つけて喜んでいた。
話が弾んで裏の畑見るかい?と言われ畑へ行った。
おばあちゃん自慢の畑だった。
果物と野菜を生でガリガリ食べた、こんなに美味しい物を食べたのは今まで経験無かった。
日が暮れて、おばあちゃんは「泊まってくかい?」とうれしそうに言う。
しかし、おいらは恥ずかしくて「いいよ」と言い店を出た。
翌年、同じ月同じ場所においらは訪れた。
そしておばあちゃんは居た。
おばあちゃんは家族のように迎えてくれた。
まぁまぁ話して行きなさいと言い、おいらの顔も忘れずにうどんを出してくれた。
また畑を見に行き野菜をもらいおいらは家路に着く。
そんな事を2年間繰り返した。

3年目の季節、再び向かうとおばあちゃんは居た。
ちょっと年とったけど元気だった。
またうどんを食べて話をした。
最近息子が全然顔を見せないのだと言う。
悲しそうに笑った。
そしていつもの「泊まっていくかい?」と言われ今回は「うん」と答えた。
ふもとの町で酒を買ってちょっと贅沢な魚を買って、贅沢なケーキを買っておばあちゃんと暖炉を囲んでご飯を食べた。
片付けをするとおばあちゃんはわるいねぇわるいねぇと言いながらお茶をすするとうれしそうな目でおいらを眺めていた。
おいらも別にめんどくさくも無かった、ただおばあちゃんの話を聞いてあげる事で一人のおばあちゃんの心が和むのならいいと思った。
548ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 06:49:38.46 ID:Q3nupJSMO
おばあちゃんは肩をしきりにさすっていたので、肩を揉んであげた。
おばあちゃんは昔は息子がやってくれたと悲しそうに言う、固くていくらほぐそうとしてもほぐれなかった。
手を見た。
ボロボロの手だった。
戦後復興の日本を支えてきた手だと思う。
知らないおいらを泊める位だれかと話がしたかったんだと思うとちょっぴり泣けてきた。
知らない息子への怒りも多少はあった。
名前も何も知らないおばあちゃん。
夜寝る前にいろいろ話をしてくれた。
戦争の事、今の時代の事、旦那さんの事。
おばあちゃんは最後に「私の息子みたいになっちゃいかんよ、あんた」
「あんたは立派な大人にならにゃ」と言い眠りに付いた。
次の日、おばあちゃんは朝から畑仕事で真っ黒になりながら畑にいた。
手伝った。
重い。
自分の力の無さに恥ずかしい思いをした。
一仕事終えて店にお客が来た。
家族連れだった。
子供がポラロイドを持っていたので話の流れでおばあちゃんと二人で撮ってもらった。
おばあちゃんは恥ずかしそうに下を向き「わたしゃいいよ」としきりに話していた。
出来上がりを柱に貼るとおばあちゃんはうん、よく取れてるねぇと写真を撫でていた。
おいらは下の余白に「元気でね!」とペンで書くと、おばあゃんは喜んで大切にするよと言い笑った。
帰る時、「もう一日泊まってけばいいにぃ〜」と寂しそうに言ったがおいらも仕事があるからと帰路に着いた。

4年目、同じ季節、おばあちゃんはやっぱりそこにいた。
だけど、おいらの顔がわからない。
視力が弱っているのもあるが、痴呆症にかかっていた。
おばあちゃん「俺だよ!」と言っても、息子の名前しか呼ばない。
「○○かい?よくきたねぇ、お茶でも飲んできなさい」とお茶を出してきた。
おいらはありがとうおばあちゃんというと、「なんだいいきなり来て〜もっと顔だししないとダメだにぃ〜」とうれしそうに怒る。
しかし、一緒にいるとだんだんと記憶がよみがえるらしいのか、ふと思い出したように、「あれっまぁいらっしゃい、元気だったかい?」と正気に戻る。
その日も夜遅くまで一緒に話をした。
たわいも無い話だったが、おいらにはおばあちゃんと会った最後の記憶だった。
549ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 06:51:19.64 ID:Q3nupJSMO
5年目、同じ季節。
店は閉まっていた。
張り紙があった。
二日前に亡くなっていた。
なぜか涙があふれた。
名前も知らないおばあちゃん。
だけど、おいらにとっては師であり友人でもあった。
畑もそのままに残っていた。
なぜもう少し早く来なかったのか自分を悔いた。
張り紙の住所へと急いだ。

そこから10キロも離れて無い家で御通夜をやっていた。
受付にすいません友人で、店に行ったらこちらだと聞いたのでというとすんなり通してくれた。
祭壇の写真がまともに見れなかった、視界が潤んで何も見えなかった。
親族の一人がびっくりした顔でこちらを見ている。
そしてコソコソと話をすると急ぎ足でこちらへ掛けてくる。
あの、この写真の方ですか?
そう差し出された写真はおばあちゃんとある家族がとってくれたポラロイドだった。
「母はこの写真を絶えず持ち歩いていたので…」と言われその場で嗚咽した。
声にならなかった。
恥ずかしそうに笑ってるおばあちゃんと肩を組んでるおいら。
「元気でね!」と書かれた文字は薄れていた。
何回も出し入れする写真の角はめくれてしまい、何回もセロハンテープで止めてあった。
その写真をもらえないかと頼み大事に抱えた、胸に抱き再度嗚咽した。
すると息子であろう人物が奥で話していた。
「やっとくたばったか」という様な事大きい声で言っいた。
寂しさの裏返しなのだろうか?
おいらはそこまで気が回らず、歩み寄ると思い切り蹴り飛ばした。
葬儀場はパニックになり、警察に突き出された。

あの日あれでよかったんだろうか?
おばあちゃん。
おいらはまだ立派な大人になりきれてないよ、だけどもう少し待ってて、立派じゃなくても精一杯生きてゆくから。
おいらが死んだら、またあのうどんを一緒に食べよう。
今でも片時も離さずあなたとの写真持ってます。
息子じゃなくても、息子のように思ってくれたおばあちゃん。
ありがとう。
550ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 07:28:37.30 ID:HOaItPKTO
やべっ
551ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 07:46:09.44 ID:ayoU93+zO
朝から…(´;ω;`)
552ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 08:34:42.87 ID:SVIk0uWl0
おい目から汗が出てきた
553ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 14:30:05.92 ID:PyYuUE93O
ほす
554ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 14:44:55.03 ID:jEy6T6VbO
目から…
555ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 15:06:27.76 ID:EwV6C2cUO
授業中だっつーのにお前らはwww


(';ω;`)
556ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 16:30:09.56 ID:GtFNG0kX0
だから授業中になにをやっているのだと
(´;ω;`)
557ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 18:12:03.00 ID:jnzDhKlvO
定期アゲ
558ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 20:21:16.31 ID:E7w5gAL+0
一瞬目がくらみそうだったが俺の彼女が死んだ

大体先日くらいだったかな?なんつーかショックのあまりほとんど何も覚えてないんだよねw
いきなり朝見たらぽっくりしてたのは覚えてる
マジ焦ったわ、揺すっても起きねえの、んでちょっと急いで救急車呼んだら病気だって、死んでたって、

だが許せん、つきあって4年目になるというのに何でいきなり死ぬかな
しかもw俺がプロポーズしようと決意した朝、タイミング悪いとかのレベルじゃねえよww
付き合ったときに言ったじゃねえかよ、「ずっと一緒にいよう」って
後わがまま女のお前はこうも言ったよな、「絶対裏切らないで」とか「嘘はつかないで」とか

お前の言う通り可愛い女見つけてもぴたりとも手は触れなかったよ
お前が100万以上の借金抱えても関係破局せずに二人で返したよなぁ?

そんな困難乗り越えてきたって言うのに今になってお前が俺を裏切った訳だ
分かるか?言ったよな?「ずっと一緒にいよう」って、
勝手すぎるんだよ、お前は、言ったじゃねえかよ、嘘はつかないで、って
ふざけんなよ、色んな困難乗り越えてきたんだから病気ぐらいどうにでもしてみせろよ
何分何秒何時間経とうとお前の代わりなんていないんだぞ、お前は一人しかいないんだよ、
これから俺はお前に付けられちまった制約でいつでも孤独なんだよ、4年もプロポーズできなかったままな、

俺もお前も言えなかった、だから俺が言おうと思った、そしたらお前が死んだ、もう何も言えねえよ
悲しいよ、辛いよ、寂しいよ、死にたいよ、けどな、俺は生きるぞ
このままお前に裏切られたまま死ぬのなんてしゃくに触るからな、俺は生きて幸せになる
何事だって超えてみせる、借金だろうが、不況だろうが、なんだろうが
ムリだと思うか?残念、全部超えてやるよ
だって今、一番辛かったことを乗り切れたんだからよ
559ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 20:52:05.49 ID:Q3nupJSMO
もう10年も前の話
妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。
実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、実家の母にしばらくきてもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。

そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
“ママとおどろう”だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・

「まぁ、行くよ♪」
娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。
あなたがこの間、九州へ行っていた時に、正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」
「本当はパパだってとってもさみしいの、」
「だけどパパは泣いたりしないでしょ?」
「それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」
「だから、だいじょうぶだよね?」
「お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。

何ということだ。
娘が私の代わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。

10年たった今、無性にあの頃のことを思い出しまた涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?
君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。
君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
本当にありがとう。
560ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 21:56:17.31 ID:s3i/2ay2O
子供系はたまらんなぁ
561ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 23:40:11.55 ID:DHwLozy6O
>>559
を見るとつい、台無しにする
妄想をしてしまうのは、人の性ってやつだよな!?
562ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/16(火) 23:45:01.04 ID:PVNSGWy4O
当方関西在住の専門学生、コンビにをしています。
学校で出された課題が自分的には最高の出来だったのに先生の評価はイマイチど
ころか最悪なものだった。
どうしても納得がいかず、むしゃくしゃした気分のままコンビニバイトへ。
むしゃくしゃしてたせいか、普段ならありえない「お釣りを渡し間違える」とい
う最低な失敗をしてしまって店長にすっごく怒られた。
私って駄目な奴・・・とションボリしていると、そこにいつも来る悪ガキ(中学
1年生)が現れた。
いつもいつもゴミを捨てずに帰ったり機嫌のいいときでも来て欲しくない客なの
に今日は本当についてないな・・・とさらにションボリ。
その悪ガキはいつもイチゴオーレとポテチを買うとそのまま外に出て行き、しば
らくして戻ってきたと思ったら丸めたレシートを投げてそのまま帰っていった。
もう怒る気もならずにそれを捨てようと拾いあげると裏に何か書いてある。

「なんか知らんけど元気出せや」

バイト中にも関わらず号泣してしまいました。
課題もバイトも頑張るよ。
明日もバイトだから来てくれたらちゃんとお礼言おうっと。
563ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 01:23:36.32 ID:JoK9eMRzO
人は何かを無くすことでしか、本当の悲しみを知ることはできないのかもしれませんね
564ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 06:32:50.98 ID:TYSZ9NcvO
やっと追いついた。
今日説明会なんだがこの瞼………でも、おれ、行ってくるよ。


この数時間涙流しっぱなしで髪とかカピカピだぜ
565ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 12:10:52.43 ID:pGEaU0fHO
裾上げ
566ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 14:26:34.33 ID:yvRnMWSRO
泣けるわ
567ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 20:04:33.51 ID:b3PcKVuGO
568ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 20:37:11.04 ID:5zBeMII50
ほっ
569ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 20:40:43.82 ID:B7ntBVlR0
ほーたるこいっ
570ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:28:00.48 ID:hIjDCdx5O
俺を生んでくれた母親は俺が2歳の頃に死んだ。
後の親父の話では元々、体が丈夫な人じゃなかったらしい。
そして俺が6歳の頃に親父が再婚して義母がやってきた。
ある日、親父が「今日からこの人がお前のお母さんだ」といって連れてきた。新しい母親は俺を本当の子供のように可愛がってくれた。家族とか血縁とかまだ分からない頃の俺にとって義母が本当の母親だった。
571ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:29:22.66 ID:hIjDCdx5O
それから何年か経ち俺が中学の頃、今度は親父が事故で帰らぬ人となった。
親父の葬式の席で親族が集まり、これからの俺たち家族の事で話し合うことになった。
親父の両親(俺から見て祖父母)は既に無く、親戚づきあいも疎遠で葬式には親父の親族は誰も来なかった。
後から知った事だが親父はガキの頃に両親を亡くし親戚中をたらい回しにされ、おまけにひどい扱われようだったらしい。
そんな事もあり自分が大人になって働き出してからは、一切縁を切っていたらしい。
572ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:30:31.65 ID:hIjDCdx5O
まあ、そんな状況もあり今後の俺たち親子の事を生母、義母側双方で話をする事になった。
元々義母の両親は義母と親父との結婚に反対していた。
まぁ親としては娘の結婚相手がコブ付きだとやっかむのは当然かもしれない。
また、生みの母の両親は、まだ若い義母の事を考えて俺を引き取ると言い出した。
双方の親の利害が一致して俺は生母の家に引き取られると決まりかけた時、それまで双方の話を聞くだけだった義母が口を開いた。
573ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:31:42.54 ID:hIjDCdx5O
「この子は私の子です。例え血が繋がって無くても私の子供です!」
「お願いですから、この子は私に任せてください。」物腰の柔らかい義母が珍しく語気を荒げていた。
出会ってからはじめて見たそんな義母の姿に俺は驚きを覚えた。
最初は難癖を付けていた双方の両親も最後には義母に折れる形となり、俺は義母と二人で生活することになった。
574ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:33:23.40 ID:hIjDCdx5O
稼ぎ頭の親父が死んで義母は必死で働いた。
受験で大変な時期の俺を育てる為に必死で働いてくれた。
高校3年の時、俺は家の事情もあり進路は就職すると決めていた。
しかし、その話を聞いた義母は「大学に行きなさい。」と言った。
「お金は母さんが何とかするからあんたは大学に行きなさい。」
なんで、実の息子でも無いのにそんなに俺に一生懸命なんだろう?
俺は半ば呆れながら、そんな義母の言葉が嬉しくて思わず泣いてしまった。
575ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:34:58.00 ID:hIjDCdx5O
そんな義母の言葉に背を押され少し遅れて受験勉強。
家の事情を考えると浪人は出来ないし、そんな事で義母を落胆させたくなかった。
そして元々、勉強は出来るほうじゃないので入れた大学も大した大学じゃなかったが、それでも合格と聞いた義母の涙混じりの笑顔は今でも忘れられない。
576ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:36:06.12 ID:hIjDCdx5O
大学に入ったが俺は生活費分ぐらい自分で何とかしようと決めていた。
高校の時もそうだが、アルバイト三昧の日々で良く留年しなかったものだと今でも不思議に思う。
大学も何とか無事に四年で卒業が出来、就職も決まり、俺は晴れて社会人になった。
最初の初任給で義母にプレゼントを買った。
さすがに俺のプレゼント(たいしたもんじゃないけど)には参ったのか、ありがとう、ありがとうと言いながら泣く姿に俺も思わず貰い泣き。
ほんと、感謝しなきゃならないのは俺の方です。
577ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:37:30.06 ID:hIjDCdx5O
それからは二人でつつがなく暮らしていたが、俺も30の手前で結婚したい相手が出来た。
最初は俺の結婚を義母がどう思うかと思っていたが大喜びで歓迎してくれた。
「あんたもこれで一人前だね」と言われて照れくさいやら恥ずかしいやら。
578ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:38:56.35 ID:hIjDCdx5O
最初は一緒に暮らそうと言ったが「お嫁さんに悪いから母さんはここで暮らすよ」と断られる。
いやいや、かみさんも賛成してくれてるんだけど...
何度か話はするものの、結局離れて暮らすことに。
でも、結婚して一年経って義母が倒れた。
幸い大事に至らなかったが、今後同じ事が有ってもいけないと思い、断っている所を半ば強引に同居することに。
579ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:40:40.98 ID:hIjDCdx5O
その間、孫の顔も見せることが出来たしかみさんとも上手くやってるしで本当に幸せそうだった。
でも先月、その義母が他界。
くも膜下出血であっけなく死んでしまった。
通夜の席でかみさんが義母の話をしてくれた。
正直、この年になるまで義母のそれまでの人生を聞いたことが無かった。
だけどかみさんは義母から色々聞いていたらしい。
580ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:42:54.03 ID:hIjDCdx5O
義母は親父と結婚する前に子供が生めない体だったらしい。
最初はそんな事もあり結婚を断っていたそうだが、親父はそんな事情を承知で「俺たちには子供がいるじゃないか、俺の息子の母親になってくれないか?」の言葉に義母は涙ながらに承諾。
親父も人前も憚らず泣いていたそうで。
義母曰く「あんなみっともないプロポーズは無かったけど嬉しかった」との事。
その話を聞いて俺はやっと理解できた。
そして言葉にならずに涙だけが溢れて仕方が無かった。
581ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:43:56.24 ID:hIjDCdx5O
今までかなり泣いたけど息が苦しくなるほど泣いたのは初めてだった。
ぶっきらぼうな親父の優しさもそうだが、親父のプロポーズを最後まで純粋に受け入れた義母に言葉に出来ない思いがこみ上げてきた。
かみさんもそれ聞いた時は涙が止まらなかったそうで、俺に話しながらまた号泣。
子供たちも泣いてる俺たちを見てつられて泣き出す始末。

582ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 21:45:42.22 ID:hIjDCdx5O
義母‥いや、母さん、血は繋がってないけど貴方は俺にとって本当の母さんです。
生みの母には悪いけど、俺にとって貴方以上の母はいません。
親父、そっちで会ったら誉めてやってください。
貴方が選んだ人はとても素晴らしい人でした。
最後に母さん、もし生まれ変われるならまた貴方の子供に生まれたい。
今度は貴方の本当の子供に生まれ変わりたいです。
突然に逝ってしまって改まって感謝することが出来なかったけど、本当にありがとう。
583ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/17(水) 23:48:43.01 ID:+VJnPPiB0
スレの消費量に泣いた
584ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 00:51:44.93 ID:p8BDfdWIO
↑いいこいいこ

悪くない話だ
585ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 10:53:24.73 ID:WFRgYp8eO
寝坊しました保守
586ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 16:45:20.50 ID:WLdmnsSb0
>>583
ワロスwww
587ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 18:26:10.98 ID:NDiH3YNIO
泣けるかは分かりません
でも語ります。すごく長文になります。
去年の盆休みに、九州の祖父母の家に行ったんだ。
俺の家族(嫁と子二人)と兄貴の家族と、突然、思いついたように、行ったんだ。
祖父は10年前に癌を告知され、完治は難しく、入退院を繰り返していた。
でもそれが嘘のように、元気で、俺達の帰省をすごく喜んでくれた。俺達の立派に成長した姿にも、ひ孫を三人も抱けたことにも。
思い返せば会うのは高校3年の頃以来だな。
そして大阪に帰ってきました。
そして、先月の10日、電話が鳴った。ゴールデンウィーク前から実家に帰省してた、母からだった。「おじいちゃんの容態が急変したから、直ぐに来て」
俺と兄貴はすぐに早退して、身支度を急いだ。
また電話が鳴った。母からだった。
588ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 18:27:26.62 ID:NDiH3YNIO
今度は母の言葉は声になってなかった。父が代わった。
「お父さん亡くなった。お前ら、急ぎすぎて、何かあったら困るから、明日着くようにゆっくり来い」
俺は放心状態で、兄貴と相談して、フェリーで帰った。
嫁たちは二人とも妊娠中で急に何かあったら困るから、大阪に居なさいと言われた。
祖父母の家に着くと、棺桶の中に冷たくなった祖父が眠っていた。
顔に真新しい怪我をしていた。
病院で、いるはずの無い、俺と兄貴を探しながら意識を失い、転んでしまったそうだ。
涙を押さえることが出来なかった。
祖父の傷を撫でてると、ガキの頃、毎年夏休みには帰省して、畑の手伝いや釣りや、川や、牛の世話を一緒にしていた日々が甦る。
そして母が泣きながら言う。
「おじいちゃんね、最後ね、死ぬ前に、○○や○○がひ孫まで連れて会いに来てくれて良かった、頑張って生きてきた甲斐があった、もう思い残すことは無い。って言ってたんだよ?」
その言葉を聞きながら、祖父は俺達の立派に成長してる姿を見るまでは死んでも死にきれんと思ってたんじゃないかと考えた。
いや、確信した。
おじいちゃん、もっともっと会いに来れば良かったね、ごめんね。昔からわがままばかり言って、甘え倒して、それでも一度も怒らなかったおじいちゃん。
ありがとう、さようなら。
ありがとう、見守ってくれて。

三人目の我が子が産まれたとき、祖父が微笑む姿が目に浮かびました。


589ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 20:59:04.14 ID:y03JHcjR0
泣いた
ほしゅ
590ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 22:16:59.30 ID:7xDvT/nO0
泣きすぎて脱水症状おこしそうだ
591ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 23:48:18.87 ID:WFRgYp8eO
592ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/18(木) 23:52:23.45 ID:nv+eb6gZ0
既出だったらスマソ

我が家の猫は帰宅する父を玄関で出迎えるのが日課だった
今日も夕方の定時になると玄関先にお座りしていた
でもな・・・もう待ってても親父は帰ってこないんだよ
スーツに毛が付くのもかまわずオマエを抱き上げてくれることはないんだよ
会社帰りのお土産の焼き鳥ももう味わえないんだよ
もう・・・やめろよ


親父は定年退職でずっと家にいるだろうが
593ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 00:20:33.56 ID:rVkokSsKO
>>592
おま…惜しい間違いだwww
594ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 06:49:03.74 ID:e0i8Oe9IO
age
595ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 12:29:07.97 ID:e0i8Oe9IO
ほっしゅ
596ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 12:57:30.20 ID:EfvBuWUri
今日、初めて人が亡くなる瞬間を見たんだが
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1245381701/
597ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 22:58:57.47 ID:F3OBeGG10
598ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/19(金) 23:50:32.64 ID:Eb71GQ7X0
ちょっと俺にも語らせてくれないか・・・
長文になるかもしれないが読んでくれ

去年の夏かな、一匹の犬を拾ってきた。
名前は「ラッキー」とても可愛い子犬なんだ
といっても雑種なんだけどね笑
犬の飼い方を知らない俺はいっつも冷えた寝込まんな
をあげていた。ある日ラッキーは散歩中目を離した隙に
道路に飛び出し逃げていった。
あれから3年夏になるとラッキーを思い出す。

599ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 00:25:58.40 ID:MkE5zpUfO
それで

つづきまだー
600ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 02:49:52.69 ID:SUm7jk9f0
もう完結してるんじゃね?
601ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 04:18:14.28 ID:21A1/eVW0
>>598
小学生の作文のほうがながいぞ
602ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 04:22:26.57 ID:yAdbVHDji
>>598
ラッキーはお前から逃げたくて必死だったんだな
ラッキーの事を考えると確かに泣けてくるな
603ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 14:53:52.84 ID:IAmKprj5O
604ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 15:39:00.50 ID:Cto4kQNUO
>>598は天国に…って意味だろ?
605ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 17:20:57.36 ID:g/jF6Sx/O
従姉に恋をした。
信じられないほど心が痛い。
彼女に会ってから今日まで、一年一年、一日一日、その痛みは蓄積されていき、今は極限だと思う。
それはもう彼女との未来など有り得ないのだと実感してしまったからだ。二ヶ月前のあの日に。

5年前、母が再婚した。
嫁いで間もない冬のはじめ、嫁ぎ先のお姑さんが亡くなった。その葬式の最中、彼女と初めて出会った。
彼女は母の再婚相手の姪っ子。歳は俺よりも2つ上。
しかし小さな風貌のせいか幼く見え、またバタバタした葬式の最中でもあったため、俺は紹介を受けていたにも関わらず彼女の年齢など頭になく、高校生だと思い込んでいた。
だから別段、彼女に意識を払っていたわけでもなく、ましてや当時の俺には結婚を約束していた彼女もいたため、そのファースト・コンタクトはなんてことなく終わった。

俺は母の連れ子ではない。
今現在も離婚した父(今も健在)の戸籍に属している。
だから厳密に言えば彼女とは血のつながりどころか戸籍上も従姉弟関係にあるわけではない。
「君さえよければ私や私の子供たち、そして私の親戚たちのことを家族だと思ってほしい。でも重く考えないでね。気を遣わなければならない人間などいないし、みんな君のことをすでに家族だと思っているから」
母が嫁ぐ時、再婚相手の男性が俺に言ってくれた言葉だ。
俺は彼の一言がすごく嬉しかった。俺が育った家庭環境は親戚付き合いなど希薄だった。父も母も親類縁者と付き合うことを避けて生きている人間だったから。
だから彼の子供たち(一男一女)や親戚の人たち(彼は6人兄妹だったから一族の数はものすごく多い)がいっぺんに自分の家族になったことが嬉しくてしようがなかった。
そして事実、彼の言ったとおりみんなあったかい人たちだった。
俺はなんの衒も抵抗もなく、彼のことを「お父さん」と呼んだ。お父さんの育った家庭環境も複雑だった。
お父さんの姓は「太田」だったが、親戚の人たちは「田中」姓だった。
それは田中の6人兄妹のうち、お父さんだけが太田家に養子に出されていたからだった。
しかし両家の交際が深かったため、6人兄妹はほとんど離れ離れになることなく大人になったという。その話を聞いた俺はますます、この一族の一員になれたことを嬉しく思い、こんな素敵な人たちのところに嫁いでくれた母に感謝すらしていた。
しかしそんな俺の気持ちが、後々自分の障害になるなんて、当時は思いもしなかったんだ。
606ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 17:55:33.12 ID:g/jF6Sx/O
その年、2000年のクリスマスに、俺は付き合っていた彼女にプロポーズした。
この街では数少ない小洒落た店を予約し(俺は地方都市で育った)大枚をはたいて買ったエンゲージ・リングを彼女の薬指にはめた。
18の頃に両親が離婚し、間近で見せられた彼らの修羅場がトラウマとなっていた俺は、「結婚」なんてものになんの幻想も夢も抱いていなかった。
その俺が結婚する。結婚できる。
俺のトラウマは癒されたんだと思った。
満面の笑顔で彼女が言う。
「ウチのお父さんの説得、ふたりでがんばろうね」
彼女は3人姉妹の真ん中で、上・下の姉妹はすでに嫁いでいた。それゆえにいつも「お前の結婚相手は婿入りできる人間でないと認めない」と、彼女は父親から釘を刺されていた。
俺はプロポーズの前に彼女に言っていた。
「俺の母親は再婚してるから安心だけど、親父はずっと一人身で暮らしている。彼に再婚する意思はないし、この先も独身でいるだろう。だから俺は君の家に婿入りするわけにはいかないんだ」
彼女は俺の気持ちを快く汲み取ってくれた。
「お義父さんも一緒に幸せになろうね」
そんなことも言ってくれた。
幸せだった。
この幸せな気持ちさえあれば、彼女のオヤジさんもきっと説得できると、自信を持っていた。
607ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 18:45:51.50 ID:g/jF6Sx/O
それからまもなくのある日、俺は彼女の実家に挨拶に行った。
オヤジさんは渋い顔つきをしていた。すでに彼女から俺が婿入りの意思のないことを聞かされていたからだろう。座布団も茶も出なかった。まあ当然だろう、と俺は気合を入れてオヤジさんと話し始めた。
「はじめまして。大塚と申します」「話は聞いてる。認めない」呆気にとられた。
「私たち夫婦に残されたのはこの娘だけだ。この娘までとられたらこの先、私たちの面倒は誰が見る?」
俺はめげない。「私が婿入りしないとしても、それはお義父さんたちの世話をしないということではありません。ただ一緒に暮らせないというだけであって、お義父さんたちから彼女を奪うつもりはないのです。私を家族として認めていただきたいのです」
ここまで理路整然と話ができたかはおぼえていない。オヤジさんは聞く耳を持ってくれなかった。
「家族になりたかったら、戸籍上でも正式になりなさい」
太田のお父さんのことが頭に浮かんだ。
血のつながりや戸籍についての考え方、それは人によってこうまで違うものなのか。そんなことを考えたり聞いたりしたことがなかった人生だった俺だから、二の句が出てこなかった。
情けないが彼女に目を向けた。
ヘルプミーだった。
しかし彼女はずっと目を伏せたまま、とうとう最後まで一言も口を開くことはなかった。
とりあえず、また今度お伺いしますと辞去した。
608ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 19:14:22.73 ID:g/jF6Sx/O
彼女が車で送ってくれた。
車中は静かなものだった。
俺は戸惑いやら怒りやらで混乱した頭を押さえつけ、精一杯、虚勢をはった。
「まあ、時間をかけてがんばる…か!」その俺の言葉も彼女は聞いていないかのように、ポツリと言った。
「無理かも…」俺は爆発した。
「なんでだよ!?まだ一回目だぞ!ふたりでがんばろうって言っただろ!?」
彼女はすっかり怖気づいていた。
すぐに冷静さを取り戻した俺は、やんわりと、なだめすかしながら、しかし結論も出せずにこの日は彼女と別れた。
翌日は彼女とのデートだった。
うまく事がすすんでいたら、本当は俺の両親(もちろん太田のお父さんも含め)に挨拶に行くはずだった日。
甘かったな〜と苦笑しつつ、彼女との待ち合わせ場所である喫茶店へと入る。いつもの席に彼女がいた。彼女はいつもと変わらなかった。俺もいつもと変わらないように装った。俺のバカ話にケタケタと笑う彼女に安心し、昨日の話を切り出した。
「昨日は情けない終わり方になっちゃってごめん。甘かったよ俺」
下げた頭を戻すと彼女の強張った顔があった。
…ん?なんだ??話を続けた。
「早いうちにリベンジしたいから、お義父さんたちの都合を確認しといてくれるかい?」
「うん。わかった」
彼女の顔がいつもの顔に戻った。
また安心した。
「ゆっくりと、時間をかけてがんばろうな」むしろ自分に言い聞かせるように言った。
そして彼女に会ったのはこれが最後になった。
609ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 19:40:50.33 ID:g/jF6Sx/O
オヤジさんたちの予定を確認するため、俺は何度も彼女に電話をした。仕事が忙しくもあったので、直接彼女に会えなかったからだ。
しかしいつ聞いても、都合が悪いらしい、の一言だけ。
オヤジさんは観光バスの運転手だったから、そりゃ仕方ないかと始めのうちは納得してた。
しかし3週間、4週間先の予定を聞いても同じ返事が返ってくる。
ああ…まだ彼女は怖気づいているんだな、と感じ、俺は少し彼女に時間を与えようと思った。
その話が終わると、電話口の彼女の声はうってかわって明るくなった。次のデートはあそこに行こうよ、ホワイトデー期待してるゾ、etc.etc…。
ちょっとムッとした。
そんな目先の楽しみで誤魔化したって仕方ないんだぞ。優先すべきことから逃げるなよ、と。
今度いつ会える?と聞いてきた彼女に、俺は仕事を理由に「ちょっとしばらく難しいな〜」などと意地悪をした。
会えないほどの忙しさではなかったけれど、彼女がオヤジさんたちの都合を取り付けてくるまで会うまい、と俺は決めてしまった。
…今思うと、なんて度量の小さいヤツなんだ俺は。
610ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 19:56:58.60 ID:g/jF6Sx/O
そんなこんなしているうちにゴールデン・ウィークを迎えた。
彼女の返事に変化はない。
業を煮やした俺は、GWの予定を立てようと楽しげに話す彼女を突き放した。
「出張があるから遊べない」
非常に残念がったが、彼女は渋々納得した。
実際、出張の予定などなかったが、この野郎、GWをひとりで過ごして反省しやがれ、などと俺の心は最低だった。
自分もひとりでGWを過ごすことになるのに馬鹿だよねコイツ。
GW初日の朝、しっかりと仕事も休みだった俺は、生まれて初めての一人旅を思いついた。手早く荷物をまとめて駅へ行った俺は、その場で行き当たりばったりに行き先を決めた。
広島。なんで広島??とりあえず新幹線で東京へ。車内で何度となく彼女のことを考えたが、無理矢理に心を浮き足立たせる。ハメはずしてやる。
東海道新幹線はグリーン車に乗ってやるぞ。座席にゃテレビが付いてて、美人のアテンダントがおしぼりやらコーヒーやら持ってくるんだ。浮かれた俺の頭に、飛行機を使う考えなど浮かばなかった。
広島は良かった。
初めての一人旅ということもあったが、何もかもが楽しかった。
気分も晴れかかっていた。
611ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 20:44:16.62 ID:ncQiXduAO
お、あの長編のやつだな。期待
612ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 20:57:26.24 ID:g/jF6Sx/O
2泊目の夜、地元で有名なジャズバーへと足を運んだ。ほろ酔いの頭をベースの音にのせて躍らせていた時、地元OLと思しき2人組が俺に声をかけてきた。
「おひとりですか?」
「ええ」
ウホ、逆ナンかい。
「一緒に飲みません?でも彼女に怒られちゃうかな?」
「んなもん、いませんいません。どぞどぞ」うっとりと曲に耳を傾けつつ酒を飲む。
会話も弾んだ。
そしていつしか(なぜか)、話題は男女の恋愛心理になっていた。
A「このコ、今彼氏とのことで悩んでるんですよ」
B「聞いてもいいですか?」
俺「ん?なぁに?」
相当酔ってた。
B「結婚しようってことになって、この間ふたりで実家に挨拶に行ったんです。そしたら父が『認めん』て言い出して。
彼は一生懸命説得しようとがんばってたんですけど、私は父の剣幕にびっくりしちゃって…何も言えなくなって…涙出てきたんです。そしたら彼と父がケンカになっちゃって…」
…あんた方、もしかして俺のこと知ってます????
酔いが醒めた。
B「帰り道、彼に謝ったんです。何も言えなくてごめんて。そしたら彼『泣いてるお前見てたら、なんだかお義父さんに腹がたっちゃってさ。なんでだろ?ごめんな』って。
嬉しかったけど、なんだか気まずくなっちゃって、それ以来彼とこの話題に触れてないんです。もう彼、結婚する気なくなっちゃったんでしょうか?」
俺、なーんも言えんかった。
多分ぽけーっとした顔してたんじゃないだろうか。
「その彼氏なら大丈夫。多分、君から言ってくるのを待ってると思うよ」
なんとかそんな言葉を捻り出した。
2軒目に行く気にはなれなかった。
誘ってはくれたけど、大したことも言えない俺に彼女らも肩透かしをくらっていただろうし。
それよりも早く地元に帰りたかった。会いたかった、彼女に。ちゃんと会って、ちゃんと話をしようと思った。
翌朝、予定していたもう1泊をキャンセルしてホテルを出た俺は、開店と同時にみやげ物屋を物色し彼女の実家へのおみやげを買い足した。
613ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:03:37.01 ID:g/jF6Sx/O
地元に帰った俺はすぐさま彼女に電話した。
「おかえり!出張、無事済んだの?」
「(後ろめたい気持ち全開)…うん。なんとか」
気を取り直して俺は言った。
「おみやげ買ってきたよ。お義父さんたちの分も。これ持ってまた挨拶に行きたい。GW終わってからなら、お義父さんの仕事も一段落するだろ?」
彼女が言った。
耳で聞いた最後の生声だった。
「…う〜ん…まだしばらく無理っぽいみたい」
限界がきた。
「なんなんだよ!!逃げんなよ!!俺は○△□●▲■○△□●▲■!!!」
もう今となっては何を言ったのか、何を言えてたのかはわからない。とにかくなじりまくってた気がする。
押し黙る彼女。
それが尚、ムカついた。
「俺、間違ったこと言ってるか!?もういいよ!!」
こうして俺の結婚話は終わった。
トラウマが蘇ってきた。
今、しみじみ思う。
ここで彼女と別れなければ、俺が短気でなかったならば、従姉のあのコに恋することもなかったと。
614ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:08:28.98 ID:g/jF6Sx/O
その年の秋口の頃だったか。田中一族の娘さんの結婚式があった。
当然のように、お父さんが披露宴への招待状をくれた。
まだ傷も癒えていない俺に他人の結婚の祝福などきつかったが、その好意が嬉しかったので参列することにした。
当日、式は田中一族が住んでいる土地で行われた。その土地は俺やお父さんたちが住んでいるところからはかなり離れた田舎で、同じ県内ではあるものの風景が全く違っていた。快晴の下の田畑がなんだかきれいだ。
披露宴までの待ち時間は一族の長兄の家でつぶすことになった。
すでに何人か親族が待機していたところに俺が顔を出す。よく来たと迎えてくれる親族たち。みんな方言丸出しだが、それがあったかくて俺は好きだった。
そこに従姉のあのコ・恵子ちゃんがいた。軽く挨拶を交わす。お互いなんとなく見たことあるな〜という表情。
あ、あのコか。あっちも俺のことをそう思っただろうな。
お姉さんの赤ちゃんをあやしている彼女を、することがない俺は見るともなしに見ていた。
なんだろう?やけにオバサンくさい、いやいや、落ち着いている。別段美人というわけではないのだが、顔立ちに落ち着きが備わっている。
今時の高校生ってのはこんなに大人っぽいものなのか?確かにそこいらのギャル然としたケバケバしい女子高生とは違い、見た目は清楚でパーティドレスもしっくりきている。それにしても、なぁ。
615ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:11:31.24 ID:g/jF6Sx/O
披露宴が始まった。俺と恵子ちゃんの席は同じテーブルにセッティングされていた。待ち時間の間にそこそこ会話を交わしていたので、俺はおもいきって恵子ちゃんに歳を尋ねた。
…31歳。2コ年上だった。だよなぁ。なんだか会話しててもギャップを感じなかったし、いやむしろ話が合うなぁと思っていたくらいだ。
「やべぇ…俺、高校生と意気投合してる…」なんてなことを考えてたから安心した。それからは披露宴そっちのけで彼女との会話に盛り上がった。
彼女は方言と標準語の使い分けができていた。わざと織り交ぜて会話する彼女は楽しく、決して嫌味な感じもしない。それもそのはずで、彼女も俺と同じく、県の都市部で働いていたからだ。他の田中一族の人間よりも都会的な感覚が感じられた。間違っても春江伯母さんのように
「健吾君(俺の名前だ)いいオドゴだなぁ〜鼻高いし。鼻おっぎぃオドゴはアソコもデカイって知ってっか?ひゃひゃひゃ。だがら見ろ、ウヂのとーちゃんなんて鼻ちっちぇべ? ひゃひゃ」
なんてことは言わない(俺はこの、女だてらに下ネタを連発する春江伯母さんが大好きで、これだからこの一族との付き合いはやめられない、などと思っている。ちなみに春江伯母さんは花嫁の母だ)。
そしてお互いの会社が意外に近い場所であることもわかった。

披露宴が終わった。俺はお父さんたち太田家の連中と一緒に帰ることになったが、恵子ちゃんは2次会に参加するようだった。なんとなく恵子ちゃんと話し足りない感じがした俺は、別れ際に彼女と電話番号の交換をした。会社も近いことだし、今度晩飯でも一緒に食おう、と。
帰りの車中、ふと母が言った。「アンタ、結婚もダメになったんだから次考えなさいよ。恵子ちゃんなんかいいじゃない!アタシ、あのコ好きだわぁ」言い方は悪いが本人に悪気はない。
するとお父さんも「そうだなぁ。歳も近いしいいかもしれんなぁ」義弟や義妹もノリ気で言う。「うん!健吾君と恵子ちゃん、合うんじゃないの?」いきなりくっついちゃえコールの嵐だ。俺は「そーねー、いいかもねー」と適当に軽く流した。
まだこの段階では、俺は彼女に異性を求めてはいなかった。会話は楽しかったし電話番号だって交換したが、あくまで「血縁関係のない従姉=女友達」の図式でしかなかったのだ。
616ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:18:23.55 ID:g/jF6Sx/O
1ヶ月ほど経った時だった。
俺は部屋の片隅にほっぽり投げていた物が気になりだした。それは別れた彼女から借りていた本やCD。
律儀な性格というわけではないが、ちゃんと返さなければと思った。きちんと別離の言葉を口にして別れたわけではなかったため、なんとなくケジメが欲しかったのだと思う。でもとてもじゃないが、また会って手渡しする気はない。
宅配便で送るため、彼女のマンションの住所を教えてもらおうと数ヶ月ぶりにメールをした。返事はすぐに返ってきた。
「私も借りていた物を送りますので貴方の住所を教えてください」
ハッとした。俺たちは互いの住所すら知らないでいたんだと。
些細なことだが、妙にさびしくて、やるせない気持ちになった。彼女からの事務的なメールの文面を見つめながら、すぐに住所を送信した。
そして荷物を送る手筈を整え、俺は今まで彼女と送受信したメールと、彼女のアドレスを抹消した。
だが期待していた解放感は得られなかった。
翌日の昼下がり、冴えない気持ちで仕事をしながらふと恵子ちゃんの顔が頭に浮かんだ。人と話したくてしようが無かった。俺のプライベートを知らない相手と。俺は恵子ちゃんに電話をした。
なぜかドキドキする。恵子ちゃんが電話に出た時、思わずビクッとなって脇腹を攣った。脇腹を押さえながら、俺は恵子ちゃんを食事に誘った。
それなら今晩どう?と彼女。即日となるとは思ってなかったが、是が非でも行きたかった俺は、普通なら残業コースとなる仕事を終業時間30分前には片付けた。
この仕事は穴だらけになっていて、翌日ひどい思いをすることになったのだが、俺は空いた30分でネットをつっついた。食事の場所選びだ。
知ってる店は全て別れた彼女と共に行っている。それらの店は避けたかった。久しぶりの店探しは楽しかった。
617ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:25:08.88 ID:g/jF6Sx/O
待ち合わせぴったりに彼女と会った。よっ、という感じで彼女が敬礼する。俺も返す。それだけなのに心が弾んだ。店まで彼女を案内する道中、「歩くの早いね〜」と言われた。俺の足はもうスキップに近かった。
選んだ店はモニターで見るよりも印象が良くて安心した。席につく時、俺は言った。
「今日は『どうぞマダム』って、椅子は引かないけどいいよね?」
もちろんジョークだ。
笑いながら彼女が言う。
「じゃあ、いつもは引いてんのかいっ!」
これだ。これがいいんだ。
打てば響く鐘、とでもいおうか。こちらが差し出した話題にすかさず乗ってくる。披露宴の時に彼女と話していて好印象を持った原因はこれだった。別に芸人のようにツッコミ役を探していたわけではないが。
食事は美味しかった。もともと美味しい店だったのだろうけど、女の子と一緒に食事することで更に美味しくなった気がする。異性が食事のテイストを上げるってこと、久しく忘れてたよ。
しかし…彼女は酒が強い!
俺は人並み程度だったから、会話に夢中になるあまりついついいつもの酒量を超えてしまっていた。ギブだ。
名残り惜しかったが店を後にし、彼女を送るためにタクシーに乗り込んだ。ひどい酔いでクラクラ。車体の揺れが拍車をかける。だが彼女のテンションは高く、俺は搾り出した笑顔でそれに応じた。
彼女のマンションは俺のアパートに近かった。車で10分といったところ。また一緒に晩飯をと手を振り、彼女は車外へ。走り出すタクシーをじっと見送る彼女。俺はリアウインドウから最後の笑顔を振り絞ってそれに応えた。
300mほど走ったところでタクシーが門を曲がった。運転手さんストップしてください。蚊の鳴いてるような声で車を止め、俺は外に走り出た。
何年ぶりだろう、吐いたのは。滝のようにゲーゲーしながら、俺は辛いんだか嬉しいんだかわからなかった。
618ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:38:43.88 ID:g/jF6Sx/O
それから彼女との付き合いが始まった。といっても単なる飲み友達のレベル。でもウマが合うとはこのことを言うのだと、彼女に会うたびに実感した。
いろいろな話をした。
彼女の仕事の話、彼女が趣味としている旅行の話、アジアが特に大好きだということ、彼女が「書」を嗜むということ…
彼女の話の全てが新鮮で面白かった。大抵は馬鹿話に花を咲かせていたが、時に真面目な話にもなった。そんな時、彼女の考え方が自分と同じだったりすることもあり、俺はますます引き込まれた。その上彼女は聞き上手でもあった。
俺の話を真剣に聞き、そして真剣な意見をくれた。その意見のどれもが的を射た内容であり、俺はいつも感嘆とさせられた。思えばそれまでの俺は女性というものを馬鹿にしてきたのかもしれない。口には出さず心のどこかで。
それまで付き合ってきた女性にいつも「イエスマンは嫌いだから。自分の意見をちゃんと言ってよ」などと言いながら、「どうせ俺の意見のほうが正しい」と聞き上手になれず、自分の考えで相手をねじ伏せてきた。

いつものように恵子ちゃんとさよならし、ひとりアパートに帰った時、俺は考えた。
結婚まで考えたあのコも、そうした自分の利己の犠牲にしてしまったんじゃないのか。ようやく見つけた宝石だったかもしれないのに。
今更遅いが、俺は反省した。
生まれて初めて、別れた女性にすまないと思った。
何回目かに恵子ちゃんに会った時、俺は言った。
「君と話してると楽しい」
女性に対して初めて言った言葉だった。大した台詞でもないのにね。
「私も。健吾君の話は面白いし、会うのが嬉しいよ」
彼女がそう応えてくれた時、俺の気持ちは決まった。
この宝石を失いたくない。
もはやいつ告白をしようかと、その頃の俺はタイミングを計っていた。悶々としてはいたが、そんなことを考えるのは本当に楽しい。
619ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:44:16.71 ID:g/jF6Sx/O
そんなある日のこと。
当時、俺はよく週末に太田家で夕食をごちそうになっていた。
お父さんや母、一つ下の義弟や3つ下の義妹と団欒を楽しんだ。
そろそろ30にもなろうかという独身男に、アパートでのひとりの食事は味気なさ過ぎる。俺にとって大事なひとときだった。
その日もアハハオホホと宴もたけなわになってきた頃、お父さんが言った。
お父「最近、恵子とよく飲みに行ってるんだって?」
俺「ええ。なんか気が合うんですよ」
義弟「付き合ってるの?」
俺「いや、そういうんじゃないよー」
義妹「付き合っちゃえばいいじゃないですか〜」
母「そういう気、あるの?」
俺は黙ってニコニコしてた。
そこで母が真顔になって言った。
母「…でもねぇ。もしも、もしもよ?アンタと恵子ちゃんが結婚なんてことになったら、アタシとアンタのお父さん、親戚ってことになっちゃうのよねぇ…」
頭が冷たくなった。
俺、なんでそのことに気づかなかったんだろう。
母「アタシもあの時、恵子ちゃんなんかいいんじゃない、なんて焚きつけたけど、後から冷静になって考えるとそういうことになるのよねぇ」
義妹「それじゃ、結婚式はお父さんたちと健吾君のお父さんが同席!?花束贈呈の時なんか、健吾君側にはお父さんが2人並ぶの?」
お父「いや、もしそうなったら私が並ぶわけにはいかないだろう」
俺は慌てて取り繕った。
俺「ちょっ、ちょっと!何勝手に盛り上がってんだよー。そんなことにはならんから!ただの飲み友達。安心しろって。…でもそーなったら、ちとオモロイねぇ…ふふ」
母「やめてよねーあはは」
なんとか冗談で済ますことができたが、もう俺は酒も食事も味を失っていた。
620ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 21:48:08.50 ID:g/jF6Sx/O
従姉弟同士は結婚できる。
そう聞いたことがある。
ましてや俺と恵子ちゃんは血のつながりのない赤の他人。
彼女が俺に対して恋愛感情を持ってくれているのかはわからなかったが、もし交際の申し込みにOKしてくれたならば、その先の展開も期待できると思っていた。
だが親父の存在が、俺の淡い期待に影を落とした。親父は心に傷を負っていた。
母との離婚で生じた傷だった。
親父と母が離婚したのは俺が18の時だった。高校3年の夏休みのある夜、母が俺の部屋に来て言った。
「お父さんと別れようかと思って」
その当時、親父と母の様子がおかしいことは気づいていた。
親父は大工で、典型的な頑固オヤジ。もともと気難しい人ではあったのだが、最近とみにひどくなり、ほんの些細なことでも怒り出すようになっていた。
幼き頃から拳で物事を教育されてきた俺も、さすがにこの頃の理不尽な親父の態度には我慢がならず、よく反発するようになっていた。
母は母で、仕事から帰ってきても上の空、心ここにあらずといった感じ。そして親父同様、ピリピリしていた。
そんな俺たちの姿に当時、中3の妹(俺には実妹もいる)は心を痛めていた。そしてこの晩、両親がおかしくなった原因について母から聞かされた。
621ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 22:04:49.30 ID:g/jF6Sx/O
ウチは借金を背負っていた。
春先、母は勤め先の金を落としてしまったという。
大金だった。
だがそんな金はウチにはない。
職場にバレては…ということで、母は親父と相談し、親父名義でサラ金から金を借り、なんとか補填したそうだ。
これで合点がいった。
それから一週間ほどした晩。家族の間で話し合いがもたれた。
親父が言った。
自分たち夫婦は離婚すること、ただし俺たち兄妹が学校を卒業した後に。そして借金があること、だからこれからの生活が変わること。
いやだ、別れないでと妹が泣き喚いた。
実の妹ながら常々クールなヤツだと思っていたから意外だった。
でもたかだか15歳の女の子だったんだから当然の反応だったのだ。
しかし何より驚いたのは親父の姿だった。泣き出したのだ。
それはもう嗚咽に近かった。
本当は別れたくないと、顔をクシャクシャにしていた。
それから離婚までは1年が流れたのだが、俺にとってあの一年はトラウマになった。
実のところ両親が離婚してしまうことにさほどのショックはなかったのだが、それからの親父の態度にショックを受けた。
あれだけ亭主関白で威張り散らしていた人が、夜6時過ぎには帰宅し、晩飯を作って家族を待った。
その頃母は少しでも金を作ろうと残業する毎日で、俺や妹は受験のために課外授業を受けていて帰宅は遅かった。
そんな俺たちを、親父は精一杯の笑顔で迎えた。
なんとか母に考え直してもらいたかったのだろう。その姿は憐れで痛々しかった。子供が親を、ましてや息子が親父を憐れむことほど悲しいものはないと思う。
俺は親父にしょっちゅう殴られながら育ったが、それは今でいう虐待などではなく、星一徹と飛馬、あんな感じ。殴られて畜生!と思うことはあっても、筋の通った説教をする親父を恨んだことはなかった。
それだけに豹変した親父の姿がやるせなくて、嫌で嫌で、家に帰ることが苦痛になっていった。
しかしそんな俺たちの姿を見ても、母の気持ちが変わることはなく、そればかりか親父に対する態度はどんどん冷たくなっていった。
622ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 22:18:02.57 ID:g/jF6Sx/O
一年後、離婚は成立し、親父が家を出た。
名門女子高への受験に失敗した妹はひどい精神状態になっていたため、女親のほうがいいだろうと、母の手許に残ることになった。
そして母と妹を精神的にも経済的にも支えるため、同じく大学受験を失敗した俺はフリーターとなり、彼女らと生活を続けた。
そして妹の私立高校入学費をプラスした借金返済は、全て親父が背負った。親父に残ったのは多額の借金だけとなった。
時は俺たちの傷を徐々に癒していったが、親父の傷だけは癒えなかった。
就職してサラリーマンとなっていた俺は、ある時、親父を飲みに誘った。
その頃の親父は寂しさからか、頻繁に俺に連絡をしてきた。
いつまでもトラウマから抜け切れないでいた俺はそれを疎ましく思い、大抵、忙しさに託けてあまり会おうとはしなかった。
それだけに親父は大いに喜んでくれた。
俺が親父を誘ったのには理由があった。
「親父、付き合ってる人いないのかい?」
これが聞きたかったのだ。
当時、俺は件の彼女と付き合い始めていた頃で、母親も太田のお父さんと交際をしていたし、妹も仕事先の男性と結婚秒読みの段階だった。
母と妹がめでたく嫁いでくれれば俺は解放される。自分で稼いだ金を自分のためだけに使うことができる。この上親父にも幸せが訪れてくれていたら…俺の心配事は全てなくなる。
俺は浮かれていた。
「いる」期待していた答えが返ってきた。俺は更に浮かれた。
「おっ!どんな人なんだい?」
「お前と同い年」
愕然とした。
「さ、再婚する気なの?」
「それは絶対ない」
酒が入ればだらしない顔になるはずの親父の顔は、生まれて初めて見る険しさに満ちていた。
親父は言った。
「もう二度と結婚はしない」
「相手が若くたっていいじゃない。親父だってまだまだこれからなんだから」
俺は自分でも余計なお世話だと思えるほどに、一生懸命、親父を説得した。自分本位な理由で。
623ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 22:25:14.29 ID:g/jF6Sx/O
そして更に、馬鹿な俺は親父に言ってしまった。
「母ちゃんだって、相手を見つけたぜ?」
俺はなんという残酷な男だったんだろう。
親父は静かに言った。
「もう、母さんのことは口に出すな。知りたくもない。関わりたくもない」
やっと俺は親父の傷に気づいた。
そして親父は、今付き合っている娘も単なる遊びだ、とも言った。
事実、その後親父は何人もの女性と付き合ったり別れたりを繰り返した。
その内の何人かと実際に会ったこともある。
「遊び」だと言われている女性に引き合わされるのはたまったものではなかったが、いつか親父の心に変化が現れるのではないかという期待もあった。
だがその期待は今日に至るまで裏切られ続けることとなる。

太田家での晩餐を終え、アパートに帰った俺は思案に暮れた。
俺が恵子ちゃんと結婚などということになったらどうなるだろう。
恵子ちゃんが母の再婚相手の姪だと親父が知ったらどう思うだろう。
まだ恵子ちゃんとそんな関係になってもいないのに、あれこれと脳内シミュレーションを繰り返す俺。
理屈でしか動けない、情けない男だった。
俺は決して親孝行な男ではない。ただ親不孝なことはしたくないだけ。そしてその思いは親父に対して尚、強い。これ以上、親父から奪いたくはなかった。
従姉弟というつながりがある以上、完全に接触を断つことはできないが、俺は恵子ちゃんへの想いを消すために距離をおくことにした。
幸い気持ちを彼女に伝える前だったし、今ならまだ抑制がきく。
俺は徐々に電話やメールの数を減らしていった。

2001年も最後の月を迎えた。
会社までの道すがら、クリスマス色の街を眺めながらふと思う。
(ウキウキしてたな、去年は)
しかしこの夜、そんな感傷も吹っ飛ぶような事件が、俺の身に起こった。
624ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 22:31:54.13 ID:g/jF6Sx/O
その日は多忙を極め、俺は残業のためにひとり会社に残っていた。
と、突然激しい痛みが胸を襲った。
息は荒くなり、鼓動は早鐘のように加速する。
(やばい…きた。また、きちまった)
俺はその痛みを憶えていた。
俺は昔、心臓を患っていた。
病名は“移動性ペースメーカー”。不整脈の一種だ。
心臓を機能させる心拍(鼓動)は、ある一点から規則的に発信される電気信号によって正常に紡ぎだされる。
移動性ペースメーカーとは、その電気信号が心臓のあらゆる箇所からデタラメに発信され鼓動が乱れる症状を言う。
多くは過労・心労から発症するらしく、俺の場合も不規則な生活が祟った結果であった。
高校卒業後の俺はコンビニの夜勤で一年間アルバイトをした後、知り合いのツテで出版業界に就職した。
今はどうかわからないが、当時のその世界は凄まじい労働環境下にあった。
朝から朝まで働き、家に帰ってもシャワーを浴びてまた会社にトンボ帰り。
俺の職種はライターだったから、原稿が煮詰まればタバコやコーヒーの量が増える。原稿が上がれば上がったで、夜中でも初校のために印刷会社を駆けずり回る。クライアントとの打ち合わせ、取材、資料集め…やることが多すぎて24時間では一日が終わらない。
それでも文章を書くことが好きだった俺にとってその職は天職だと思っていたし、また家にもあまり居たくなかったから仕事に対する意欲は持続できた。しかし身体が悲鳴を上げた。
ある時、俺は発作を起こし気絶した。潮時だった。
まだまだ俺は家計を支えなくてはいけない。こんなんで死ねない。俺はその世界を去り、現在の会社に入って普通のサラリーマンとなった。
医者からもらった薬を服用しながら、お日様と共に生活する毎日。社会人になってから初めて経験する“当たり前”の生活は効果覿面で、俺はいつしか薬を必要としなくなった。
それが突然、再発した。
なぜ???
それからは日を負うごとに発作の回数が増えた。
なんだ?怖い。
一度、寝ている時に発作が起きてからは、夜眠るのも怖くなった。
そうして2001年は幕を閉じた。
625ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 22:41:57.74 ID:g/jF6Sx/O
年明け。いよいよ危険だと感じた俺は大きな病院へと足を運んだ。
様々な検査で一日が暮れた。
検査のひとつにルームランナーみたいな機械で走らされるものがあった。
俺は検査の途中で死んじゃうんじゃないかと思った。
数日後、診断結果を説明しながら若い医者は言った。
「危なかったですよ」
めでたく手術入院が決定した。
入院の前日、俺はお父さんにお願いした。
「きっと気を遣うだろうから親戚の人たちには言わないで」
お父さんは約束してくれた。
病状は深刻だったが手術そのものはあまり難しくはないらしく、1週間ほどで退院できるとのことだった。
手術は3日後で間があったが、友人や同僚がエロ本やらうなぎパイやらを見舞いの品に携えて押し寄せたので、退屈はしなかった。
だがそこに期待した顔はなかった。
約束守り過ぎですよ、お父さん。
ちょっとそう思った。

手術方法は胸をメスでかっさばいて…というものではなく、カテーテルという方法だった。
足の付け根から極細の電熱線を血管伝いに心臓まで通し、心臓に散らばった不必要な電気信号発信点を電気で焼く、というものだ。
足の付け根って…えっ、股間!?
部分麻酔をするから痛みはないですよと医者は言ったが、いや、そうじゃなくて。
…ということは剃るんでしょ…。
屈辱的なプレイを経て手術が始まった。

手術はつつがなく…というわけにはいかなかった。
まず尿道に通されていたビニールチューブがはずれ、俺は尿まみれで手術を受け続けた。
1時間ほどで終わると言われていたので我慢していたが、2時間経ってもまだ終わる気配がない。暇だから寝ちゃおうかと思ったが医者が寝るなと注意する。
もっとも寝ようにも手術台の横のモニターには俺の心臓が映し出されていて、蠢くその心臓に無数の電線が絡み付いた不気味な映像が、俺の眠気を木っ端微塵にした。
手術は難航している。どうやら予想を上回る数の発信点が、後から後から現れるらしい。
それらを電気で焼くたびに、じわっと胸が熱くなる。
もう発信点がないかどうかを調べるために、わざと心臓マッサージで鼓動を激しくして不整脈を起こさせる。それが延々繰り返される。
仕舞いには胸の熱が耐えられない苦痛を伴ってきた。
先生、ギブです。
「じゃあ、全身麻酔に切り替えますね。目をつぶって数を数えて〜」ガスを吸わされながら「端っからこうしろよ」と毒づきつつ、俺は10まで数えないうちに眠りに落ちた。
626ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 23:33:06.01 ID:S+uTApW0O
>>625
続きが気になるのだが、まだ泣ける展開は遠いのか?
627ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/20(土) 23:39:13.79 ID:PcoquA910
俺も気になる。 さっきから眠気と闘いながらまってるorz
628ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:01:00.65 ID:9eX137sNO
これは長編だから一気に読むもんじゃないぜ
懐かしいなぁ。コピペ乙
629ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:18:20.36 ID:dw10+mQ9O
目覚めたら夜だった。
結局手術は7時間かかったらしい。
身体は動かしてはいけないが食事は構わないということで、手術のために昨晩から絶食させられていた俺は3食平らげた。
付き添いの母が俺の口に食事を運びながら言った。
「よかった」
俺は食事に夢中で母の顔は見ていなかった。

退院の前日、俺は喫煙所で予想もしていない人と会った。
田中一族の肇さんだった。
お父さんの従兄にあたる人だ。
「びっくりしたな〜。健吾君が入院してるなんて聞いてなかったぞ?」
「ええ。大袈裟にしたくなかったんで、お父さんに口止めしてたんです。それより肇さんこそ、入院してるなんて知りませんでしたよ?」
「恥ずかしくてあんまり公言したくない病気だからね〜私も家族に口止めしてたんだよ」
肇さんは泌尿器科に掛かっていた。
「肇さん、俺のこと黙っててくださいね、みなさんには」
「わかったよ〜私のことも内緒だぞ?」
明くる日俺は無事退院し、長年の厄介者と決別した。
自分は健康だと自覚できるのは本当に素晴らしいことだと思う。
物事を見る目が変わる。いろんなことに感謝する。気持ちも前向きになる。
実際、会社の上司や同僚、お父さんや母から言われた。
「なんだか雰囲気変わったねぇ。角がとれたというか、いい感じだよ」
そんなに以前の俺はツンケンピリピリしたヤツに見られていたのかとちょっとショックだったが、半面、嬉しくもあった。
それからの毎日、すがすがしい気持ちで生活できた俺は、これなら恵子ちゃんのことを忘れられると確信した。
新しい恋を探すぞ。
630ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:20:53.10 ID:dw10+mQ9O
退院から一ヶ月。
週末、いつものように夕食をごちそうになりに太田家を訪れた俺はドッキリとした。
恵子ちゃんがいた。
家も近いから恵子ちゃんも俺同様、太田家にちょくちょく顔を出していたので別段びっくりすることではない。
だが恵子ちゃんを忘れようと決めた日から、恵子ちゃんが太田家に来る日は避けてきていた。
久しぶり〜と変わらぬ態度の彼女に俺も平静を装う。
意識しつつも酒が入れば酔いも手伝い、次第にドキドキ感はなくなっていった。
楽しい宴が進行していく。
酒を噴出しそうになったのはそれからまもなくの彼女の一言だった。
「そういえば健吾君、入院してたんだって?」
んなっ!?なんで知ってんの!?
俺は家族の顔を見回した。
だが家族もキョトンとしている。
「肇さんに聞いたの。なんで教えてくれなかったの〜。水くさいな〜みんな」
…肇さぁぁぁぁん!
「い、いやぁあんまり大袈裟にしちゃうとさ、ほら、アレだよ。俺って人気者じゃん?田中一族が大挙して見舞いに来ちゃったら病院に迷惑かけちゃうしさー」
「なるほど〜、ってオイ!頭は治してもらわなかったんかいっ」
皆、俺と恵子ちゃんの漫才に笑った。
ふええ、焦ったぜ。

宴も終わり、みんなで後片付けが始まった時、ふと俺と恵子ちゃんは居間でふたりきりになった。
ほろ酔い気分でおどけている俺に、ツツツと恵子ちゃんが寄ってきた。
「なんで言ってくれなかったの?」
軽く袖をひっぱられた俺は、口をあんぐりとしたまま呆けた。

アパートまで恵子ちゃんが車で送ってくれた。
なんだか車内の空気が重く感じる。
「たかだか1週間の入院だったから、あんまり話を広めたくなかったんだよ。ただそれだけ」
なんだコレ。
これじゃ彼氏が彼女に言い訳してるみたいじゃないか。
「ふーん」そう言ったきり彼女は黙っていた。
翌日、会社帰りのバスの中で昨日の恵子ちゃんの態度を考えてみた。
あれは…そういうことなんだろうか?彼女も俺に好意(異性としての)を持ってくれてると?
おそらく車窓に映っている俺の顔はニヤけていたに違いない。
一瞬、親父のことも忘れていた。だがすぐに別の考えが頭を占める。
あれだけ仲良く飲み歩いた仲だ。
本当に言葉通り、単に水臭いヤツと思われているだけなんじゃないかと。
バスを降りた時には、俺の頭は結論に達していた。
やはり恵子ちゃんのことは忘れよう。
631ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:22:01.67 ID:dw10+mQ9O
季節が夏を迎えた頃、他県に嫁いでいる妹が家族と共に里帰りした。
妹たちは帰ってきた際、いつも太田家に滞在する。
親父のアパートは1Rだったため、子供がふたりいる妹たちが寝泊りするには狭すぎた。
親父も納得していた。
悲しく寂しく思っていたとは思う。
お父さんは妹たちも暖かく迎えてくれていた。
妹やその旦那を娘・息子と接してくれ、子供たち(姉妹)も孫だと喜んであやしてくれた。
俺はその光景を見るにつけ、親父の丸まった後姿を思い浮かべた。

妹たちが去る前日、みんなで外で食事をすることになった。
俺、お父さんと母、義弟と義妹、妹と旦那、姪っ子ふたり、大勢での食事。絵に描いたような団欒を、俺はとても大切に感じていた。
632ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:24:01.76 ID:dw10+mQ9O
なにが火種になったのかはよく憶えていない。些細なことだったと思う。その食事の最中、俺と母は口論になった。
義弟や義妹、妹夫婦が母に味方する。お父さんは黙っていた。
母が言った。
「入院して変わったと思ってたのに。結局アンタの短気な性格は治ってないね。そんなんだから結婚相手にも逃げられるんだよ!」
カーッと熱くなった。
(そんなこと…!俺に言えるのかアンタは!!)
それまで母に抱いていた感情が爆発した。
数年前から俺は母に金を貸していた。
「旦那(お父さん)があまり家にお金を入れてくれなくて…」
母が俺に借金をお願いしてきたときの理由だ。
母は嫁いでからも働いていたし、お父さんは一流会社の重役で社会的地位のある人だったから、なぜ金に困るのかとはじめは思った。
しかし部下想いで面倒見の良いお父さんの金離れのよさは知っていたし、親戚が多い環境だから友好費も並々ならぬものがあると母に聞かされていたから、そういうものだろう、とその時の俺はそれ以上深く詮索せず金を貸した。
それ以降もちょくちょく金を貸し続けていたが、返済は滞り、ほとんど戻ってはこなかった。
しかし独身男の身軽さゆえにゆとりのあった俺は苦も無く金を工面してきた。
金に苦労してきた母だったから、なるべく負担を減らしてあげたいという気持ちもあった。
前の彼女と別れた後、母が言った。
「アンタが結婚してなくて助かった」
この人に人の心はあるのか、そう俺は思ったが口には出さなかった。
そんな想いや、親父のこと、そしてなぜか恵子ちゃんのことまでが一度に噴出し、俺の心は煮えくり返った。
お父さんが引き止めるのも聞かず、俺は食事の席から飛び出した。
明くる日の晩、仕事帰りのお父さんが俺のアパートを訪ねてきた。
俺は家に上げようとはせず、玄関先でお父さんと相対した。
「いくら君が短気だったとしても、あんなことくらいであれほど君が怒るとは、私には思えない。なにか想うことがあるのなら話してくれないか?」
視界が滲んだが、俺はそっぽを向いて黙りこくった。
「…私の目を見ないんだね。わかった。帰るよ」
それから俺は太田家に寄り付かなくなった。
633ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:25:16.99 ID:dw10+mQ9O
秋、俺に転機が訪れた。
東京本社への転勤を言い渡されたのだ。
恵子ちゃんのことも、母のことも、全てを清算したい気持ちでいっぱいだった俺は、初めて体験することになる大都会での生活に希望を抱いた。
引越しまで一ヶ月となったある日、恵子ちゃんからメールがきた。それは彼女が子供の頃から続けている書道の展覧会への誘いだった。
俺は仕事を理由にその誘いを断った。
「じゃあ、また今度ね」とメールが返ってくる。
これから先も「今度」はない、俺は思った。

日曜日。展覧会の最終日。
いつもなら昼過ぎまで寝ている俺がなぜか早くに目覚めた。
(今日が最終日だったな)
そう思うとソワソワしてきた。
夕方、とうとう我慢ができなくなった俺は展覧会場へと出かけた。
(どうせもうオサラバなんだ。作品を観ることぐらい問題ない)
自分に言い訳をしていた。
閉会まで30分と迫った会場へ着き、彼女の作品を探す。
…見つけた!
俺はてっきり莫山先生のようなワケのわからないミミズ文字を想像していたのだが、そこにあった彼女の作品は普通の人が読める字だった。
俺は目を見張った。
題材は工藤直子という詩人の「花」という詩。
わたしはわたしの人生から出ていくことはできない。ならばここに花を植えよう。
帰りのバスの中で、俺は太田家のみんなが恋しくなって、途中下車した。
太田家を訪ねた俺を、お父さんは黙って迎えてくれた。
笑顔だった。
母は申し訳なさそうにモジモジとしていた。
俺はいつものように「ゴチになるぜ!」と母に笑いかけた。
母は泣き笑いのような表情で台所へと向かった。
食事になり、俺は転勤のことを話した。
みんなは一様に驚き、さみしがり、そして祝ってくれた。
もう二度と家族のことを切り捨てまいと、俺は心に誓った。
その晩、俺は恵子ちゃんに電話をした。
気持ちを伝えることはやはり出来ないが、お別れの言葉だけは言いたい。感謝の言葉も言いたかった。
しかし「さよなら」は言えても、「ありがとう」は恥ずかしくて言えなかった。
恵子ちゃんは「いってらっしゃい」と言ってくれた。
これで本当に終わったのだと、俺は思った。
634ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:26:33.36 ID:dw10+mQ9O
それから一週間後。
俺は親父に電話し、食事に誘い出した。
すでに転勤のことは話していたので、やけに親父が寂しそうに見えた。
特に話すこともなかったのだが、なんだか別れ難かった。
親父はこれからの俺の生活に、ただ「がんばれ、がんばれ」とだけ言い続けた。
別れ際、親父が祝儀袋を俺の手に握らせた。
掴んだだけで中身の厚さがわかった。
当時、親父は長年勤めていた建設会社を辞め、フリーの大工(変な言い方だが)として全国を駆け回っていた。
何人か若い人間も雇っていた。
決して生活は楽じゃなかっただろう。俺は黙って受け取った。

転勤2日前、会社の同僚や上司、取引先の人たちが壮行会を開いてくれた。
会には50人もの人たちが出席してくれ、俺はひとりひとりへの挨拶に追われた。
一通り挨拶も終わった頃、俺は皆の目を盗んで店の外に出、タバコに火をつけた。
そこへ女性がひとり近づいてきた。
取引先の秘書、野田芽衣子さんだった。
取引先の窓口だった彼女とは仕事での付き合いも深く、また会社同士の飲み会でもよく顔を合わせていた。
「大変ですね」
「ええ。でもこれが最後だから」
「この後、2次会も行くんですか?」
「アイツら(同僚)帰してくれませんよ(笑)」
「私もお邪魔していいですか?」
「もちろん。アイツら喜びますよ」
彼女はウチの会社でも評判の美人で、内外問わず狙っている者も多かった。
それに大抵彼女は、こういった会では一次会だけで帰ってしまう人だったので、彼女の参加表明に俺は満更でもなかった。
635ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:27:58.30 ID:dw10+mQ9O
2次会は同僚や取引先の若手だけでカラオケに行くことになった。
飲み会などでの俺はいつも盛り上げ役に徹していたので、この時も俺はカラオケ部屋を縦横に走り回ってはしゃぎまくった。
小一時間も経った頃、さすがに疲れて端っこの席に座り込んだ俺の隣に、芽衣子さんが移動してきた。
手にはジンライムのグラスを持っていた。
それを「はい」と俺に渡す。
「ああ、ありがたい。喉カラカラでした」
「少しゆっくりしたらいいじゃないですか」
「最後だと思うとどうにも落ち着かなくて。性格ですね」
「あんまり最後、最後って言わないでください」
いつもはおっとり喋る彼女の口調が変わった。
「今日は…今日ぐらいはちゃんとお話したいです」
一瞬ぼーっとなったが、俺はすぐに我に返って芽衣子さんを部屋の外に連れ出した。
「あの…俺と付き合いませんか?」
我ながらあまりにも唐突であっさりだったと思う。でもこの雰囲気は…そういうことなんじゃないかと思った。
「はい」
彼女の返事もあっさりだった。

明くる日、とうとうこの土地での最後の日を迎えた。
別に感慨深いとかそういうのはなく、それよりも昨晩の芽衣子さんとのことが気に掛かった。
(俺…付き合おうって言ったんだよな?)
彼女の「はい」という返事も憶えていたが、なんだか夢見心地で自信が持てない。
昨日は結局3次会まで行ってしまったし、俺も相当に酔ってしまった。
芽衣子さんも最後まで付き合ってくれていたが、ベロンベロンになってた俺は携帯番号やメアドすら聞かず、彼女を送ることさえしていなかった。
午後、俺は芽衣子さんの会社に電話した。
「あの、もしもし大塚です。昨日は…」
「あ、ごめんなさい。今取り込み中なのでまた連絡します」
ええええええーっ!?
やっぱアレ夢だったんか!?!?

30分後、会社にFAXがきた。
芽衣子さんからだった。
「憶えててくれたんですね。よかったー! 私、夢でも見てたのかと思って心配してたんです。携帯番号とアドレス書いておきます。後で連絡ください。最後のお仕事、がんばってくださいね!! 芽衣子」
ほっとして、彼女の字がいとおしくなった。
始まりこそなんであれ、芽衣子さんはきっと俺の大切な人になると思った。
636ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:29:16.68 ID:dw10+mQ9O
その日は残務整理だけだったので早目に会社を出た。
すぐに芽衣子さんの携帯に電話する。
(あ、いけね。彼女はまだ仕事中じゃないか)
あわてて切ろうとしたら芽衣子さんが出た。
「ごめんね。仕事中だったよね」
「いえいえ(笑)大塚さんは?」
「もうおしまい。会社出たところ」
「じゃあ…」
彼女の声が小声になった。
「私、早退しますね。ちょっと待っててください」
「あ、ちょっ、ちょっと!」
電話が切れた。

30分後、喫茶店で芽衣子さんと会った。
「そんな無理することないのに…」
「いいえ!いいんです(笑)」
笑顔が可愛かった。
それから2時間あまり、色々なことを喋った。
これまで仕事上か飲み会でしか話す機会がなかったから新鮮だった。
俺は気になっていたことを聞いた。
「昨日は突然あんなこと言って…びっくりしたでしょ?」
「はい(笑)でも私も告白するつもりだったんです」
「そ、そうなの?」
「ええ(笑)でも大塚さん、みんなに囲まれててなかなかふたりになれなかったからもどかしかったです」
恥ずかしそうにしている彼女がなんとも可愛い。
久しぶりの感情だった。

すでに家財道具は引越先に送っていたので、この日は太田家で最後の夜を過ごすことになっていた。
でも芽衣子さんともう少し一緒にいたい。
彼女が俺の心を見透かすように言った。
「今日はもうお家に帰ってあげてください。これからも一緒でしょ? 私たち」
たまらなくなって、彼女の手を握った。
「明日、見送りに行きますね」
彼女が握り返してきた。

翌朝、俺はお父さんの車に乗って駅に向かった。
母たちも一緒だ。
と、お父さんの携帯に電話が掛かってきた。
お父さんの話しぶりで相手が誰だかわかった。
「恵子ちゃん…ですね」
「うん。これから健吾君の見送りに来るって」
芽衣子さんとの待ち合わせの時間までにはまだ間がある。
それに…大丈夫。
俺にはもう芽衣子さんがいる。
すでに駅に着いていた恵子ちゃんと合流し、みんなで喫茶店に入った。いつもだったらすぐに馬鹿騒ぎになる彼らも、この時は口数が少なかった。
笑顔で餞別をくれる彼ら。
その気持ちが伝わってきて、俺は胸がいっぱいになった。
637ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:30:25.05 ID:dw10+mQ9O
ふと喫茶店の窓がコンコンと鳴った。
!!振り向くと芽衣子さんが笑顔で立っていた。
芽衣子さん、早い。
「だれ〜?」
母や義妹が冷やかしの視線を向ける。
「ん。今付き合ってる人」
「ひゅーひゅー」
義弟も冷やかす。
古い表現だなオイ。
お父さんが窓越しに「おいでおいで」と芽衣子さんを手招いた。
小走りに芽衣子さんが店に入ってきた。
芽衣子さんをみんなに紹介し、みんなを芽衣子さんに紹介した。
さすがに一昨日から付き合い始めたとは言えなかった。
少しの間、芽衣子さんを交えて話をした。
「それじゃ、お邪魔にならない内に我々は帰りますか。元気でね、健吾君!」
恵子ちゃんが笑顔で俺の腕を叩いた。

新幹線の発車時刻まではまだ時間があった。
俺と芽衣子さんはホームのベンチで手を繋ぎながら話をした。
「なるべくマメに帰ってくるよ」
「無理しないでね。遠距離だからって気負わないで。私は大丈夫!」
もっと早くこんな展開になってたらなぁ。行きたくないな、東京。
新幹線がホームに入ってきた。
手を放し、デッキから芽衣子さんを見つめる。
芽衣子さんが何か言いたそうにしていた。
俺も…したかった。
ドアが閉まった。
俺はおどけて、窓越しに芽衣子さんに投げキッスを贈った。
ホントにやりゃよかったのに。馬鹿。
638ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:31:43.44 ID:dw10+mQ9O
職場は東京だったが、俺は住まいを横浜に決めていた。
田舎モノの俺にいきなり東京暮らしはハードルが高いとビビッていたのと、俺の生まれは川崎市だったので生まれ故郷に近いところを選んだからだ。
しかし横浜もとんでもなく都会だった。
新しい職場での仕事は思ったよりもすんなりと入っていけた。
順調な滑り出しに心に余裕が持てた俺は、暇を見つけては色々な場所へと出かけ、遊び、観て、食べた。
そして東京に来て2週間後、俺は芽衣子さんに会いに地元に帰った。
さすがに早っ!とは思ったが、遠距離恋愛なんて初めての経験だったし、こういうことは男側が努力しなければいけないと思っていた。
なにより芽衣子さんに会いたい。
なんの苦もなかった。
芽衣子さんはホームまで出迎えに来ていた。
降り立った俺に芽衣子さんが抱きついてきた。
背の高い彼女の顎が俺の肩に乗っている。
俺は彼女の頭を撫でた。
あの早退の時もそうだが、芽衣子さんは俺が思っていた以上に積極的で行動派だった。
付き合い始めてから知る相手の意外な一面というものは良いことも悪いこともあるが、芽衣子さんのそれは俺を喜ばせることばかりだった。

楽しすぎたデートはほんの一瞬に感じた。
帰りもまた、彼女はホームまで一緒に来てくれた。
朝から今まで、ずっとふたりは喋り続けていたが、新幹線がホームに入ってくると彼女は黙りこんでしまった。
はぁ、行くか…と、ベンチを立つ俺の手を彼女が放さない。
座ったまま、芽衣子さんがじっと俺を見る。
上目遣いをする女性は確信犯だと思う。
俺は彼女の顔に俺の顔を重ねた。
それからも俺は2週間置きに芽衣子さんに会いに行った。
いつのまにかクリスマスがまた近づいていた。
639ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:32:46.53 ID:dw10+mQ9O
クリスマス・イブ。
彼女がいない時の俺は「ヘン!俄かクリスチャンどもめ!!」と街行くカップルを妬ましく見つめるが、芽衣子さんがいる今は「なんて素敵な日なんでしょう」と穏やかな心でいる。
(単純だなぁ)
新幹線の中で苦笑しながら、彼女へのプレゼントが入ったカバンを一撫でした。
いつものようにホームまで出迎えにきていた彼女の手をとり、街へと連れ出す。
昼食をとり、映画を観て、お揃いの来年の手帳を買った。
すっかり陽も落ち、街路樹を覆っているイルミネーションがライトアップされた。
抜かりなく予約しておいた店に彼女をエスコート。前菜が出た時、買っておいたプレゼントを彼女に渡した。
指輪。
今思えば恥ずかしいほど定番のクリスマスを演出していたが、舞い上がっていた俺にそんな意識はない。
彼女からのプレゼントはライターだった。
高価なブランド物だ。
裏に文字が彫ってあった。
“Do not smoke too much”
(吸い過ぎないでね)
「ライターをプレゼントしといてなんだけど…」
恥ずかしそうに俯く彼女。
可愛い人だよ、ほんと。
デザートを食べている時、彼女が言った。
「今日は帰らないよね?」
照れたが「うん」と頷いた。
彼女も照れながら微笑んだ。
640ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:33:56.52 ID:dw10+mQ9O
初めて彼女と朝を迎える。
もちろん緊張しっぱなしだった。
キラキラした並木道をホテルに向かって歩いていた時、彼女が立ち止まり、ベンチに腰掛けた。
もう少しイルミネーションを見てるのもいい。俺も隣に座った。
彼女がじっと俺を見ながら言った。
「あのね、健吾君に聞きたいことがあるの」
「ん?」
「健吾君、好きな人がいるでしょ?」
へっ?予期しない言葉に俺はうろたえた。
「い、いるよ。芽衣子さん」
なんとか取り繕う。
しかし俺の一瞬の動揺を彼女は見逃してくれなかった。
「…今の健吾君の顔ではっきりしちゃった…」
何が起きてるんだ、今。彼女は何を言ってるんだ。
しかし更に彼女が言った一言が、俺をより混乱に陥れた。
「あの従姉の人じゃない?健吾君の好きな人」
もう何がなんだか。
俺は彼女の次の言葉を待つしかなかった。
「見送りに行った時感じたの。あの人に対する健吾君の態度が違う気がしたの。何が、というのはうまく言えないけど。あと、目。あの時あの人を見る健吾君の目。今、私を見る目と同じだった」
そんな馬鹿な。
あんなちょっとの時間で、芽衣子さんは俺の気持ちがわかったと?
いや、現に当たっているけど、でも、今は!

俺は芽衣子さんと付き合うことになった日までのことを正直に話した。
芽衣子さんは黙って聞いてくれた。
冗談じゃない。
あれは終わったことなんだ。俺の気持ちはもう…。
俺は懸命になって芽衣子さんに説明した。
なんてこと言うんだ。やめてくれ。たのむよ。
全てぶちまけた俺を見て、芽衣子さんが言った。
「ごめん。今日は帰らせて」
俺は彼女を引き止められなかった。家まで送るという俺の申し出は断られた。
突然ひとりぼっちになった俺は、頭の整理がつかないまま、今夜泊まる予定になっていたホテルへと向かった。
「お連れ様は?」
フロント係りが憎たらしい。
「…後から来ます」
さっさとキーを受け取り、部屋へ。
広いなぁ、ダブルって。
一ヶ月前、知り合いのコネを使って無理してとったこの部屋も、今は何の意味もない。
だったら泊まらなければよかったのだが、知り合いの顔を潰すわけにはいかなかった。
眼下にはさっきのベンチが見えた。
641ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:37:10.30 ID:dw10+mQ9O
こんなに惨めなクリスマスは初めてだ。
ルームサービスで頼んだワインボトルを空けた時、フラフラに酔った俺は我慢できなくなって芽衣子さんに電話した。
出ない。
諦めて切った5分後、芽衣子さんからメールがきた。
「まだ冷静になれません。ごめんなさい。明日連絡します」
携帯を投げつけ、俺は寝た。
翌朝、フロント係りの顔を見ないようにしながら清算を済ませ、俺はホテルを後にした。
外は快晴。幸せな夜を過ごしたであろうカップルたちが、楽しげに歩いている。
気が滅入る。
本当なら俺も仲間だったのに。
ファーストフードの店に入り、俺は芽衣子さんからの連絡を待った。
俺も芽衣子さんも今日は休みをとっていたから、連絡は必ずくる。
そう信じ、俺は携帯と芽衣子さんからもらったライターを両手に握り締めた。

一時間後、芽衣子さんからメールがきた。
「電話だと冷静に話せないと思うのでメールで許してください。昨日は本当にごめんなさい。健吾君の気持ちを台無しにしてしまったと反省しています。でもずっと気になっていたんです。あの従姉さんのこと。
あの日は健吾君の目が何を意味しているのかわかっていませんでした。でも付き合っていくうちに私を見る健吾君の目があの日と同じ目になっていると感じてきました。
健吾君の目は優しくて、私を大切に想ってくれていることが伝わってきました。うれしかったです。でも同時に、私は従姉さんに対して嫉妬するようになりました」
すぐに2つ目のメールがきた。
「私は自分でも嫌になるほど独占欲の強い人間です。健吾君が100%、私だけを見てくれていると思えなければ安心できないのです。健吾君は昨日、もう従姉さんに気持ちはないと言っていたけど、私はどうしても疑ってしまいます。
健吾君はあの人とは付き合ったわけじゃないし、何もなかったという言葉も信じているけど、でもだからこそ、まだ未練がありませんか?今、健吾君があの人を見る目と、私を見る目が同じかどうかはわかりません。私は健吾君が大好きです。
だから、本当の健吾君の気持ちを教えてください」
642ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:50:28.64 ID:dw10+mQ9O
ため息が出た。
何なんだよ一体。
恵子ちゃんを見る目と芽衣子さんを見る目が同じ?
そんなこと俺にはわからない。自覚無い。
ただ恵子ちゃんを見るといつも辛かっただけだ。
でも芽衣子さんを見るといつも暖かい気持ちになれたんだよ?
確かに芽衣子さんとは受身で始まったし、その時の俺の心の中にはまだ恵子ちゃんへの想いが残っていたとは思う。
でも今の俺は君との「これから」ばかりを考えてる。
付き合っていけばそれはもっともっと大きくなって、いつか恵子ちゃんは俺の心からいなくなる。
そのためにも君に側にいてほしい。それじゃダメなのか?勝手な言い分なのか?
俺は店を出てひと気の少ない公園に行った。
そして芽衣子さんに電話をしてありのままの気持ちを伝えた。
芽衣子さんは言った。
「少し時間が欲しい」
もう何だかわからなくなった俺は、東京行きの新幹線に飛び乗った。
643ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:51:56.27 ID:dw10+mQ9O
一週間が過ぎた。
大晦日。
今日は俺の誕生日だ。
俺の仕事は365日、平日と休日の別ない仕事だったが、転勤してまもないということで職場の先輩が気を遣ってくれ、この年末年始はまるまる休みとなっていた。
しかしその休みも今は恨めしい。
この間、俺は芽衣子さんに連絡をしなかった。彼女からも一切連絡はなかった。
夜も昼も、芽衣子さんに言われたことをひとつひとつ考えてみた。
彼女の言うとおり、恵子ちゃんへの想いが顔に出ていたのだろうか。
感情が顔に現れやすい人間だと、自覚はしていた。
怒れば口がとんがり、嬉しければ目尻が下がりっぱなしになる。
しかしそれがこんな結果を招くとは。なんだかなぁ。このまま年越しかよぉ…。
644ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:54:58.60 ID:dw10+mQ9O
そうやって腐っていたら、午後、宅急便が届いた。
芽衣子さんからだった。
中にはマフラーと手紙が入っていた。
一呼吸して手紙を開ける。
「誕生日おめでとう。編み方を勉強する時間がなかったので、マフラーは買ってきたものです。でも一生懸命選びました。よかったら使ってね。
大切な日なのに健吾君の横にいられなくて残念です。健吾君が私に側にいてほしいと言った言葉。うれしかったけど、私には無理です。健吾君が忘れようと努力すればするほど、きっと私の従姉さんへの嫉妬心は大きくなります。
そして嫌な姿をいっぱい健吾君に見せてしまう。私はそれが怖いのです。勝手な言い分ですが、健吾君が従姉さんを忘れられる日まで、距離を置いて待っていてはダメですか?来年は手編みのものをプレゼントしたいです。  芽衣子」
読み終えた俺の頭に疑問が湧いた。
芽衣子さんがまだ俺を想ってくれているのはわかった。
独占欲というコンプレックスがあって、嫌な姿を俺に見せたくないという気持ちも理解できる。
過去に何かあったのかな。
そんな姿は見たことなかったから相当抑えていたのだろう。
気づいてやれなかった俺が鈍感だったんだ。
でもね芽衣子さん。
俺が恵子ちゃんのことを完全に忘れたと、誰が、どう判断するの?
君の勘が鋭いことはよくわかった。
俺が口先だけで「忘れた」と言ってもすぐに看破されるだろうことも。
かと言って本当に忘れたとしても、そのことは君に伝わるのだろうか?君の勘は、それを受け入れてくれるのかい?
2002年も笑顔で終われなかった。

年が明けても、相変わらず俺は悶々としていた。
(一生の間に、俺は何回「悶々」とするんだろう)
笑いたくなった。
どうしてよいものかわからなかったから、芽衣子さんへの連絡はずっと出来ないでいた。
この頃の俺は仕事も忙しくて精神的にも参っていた。
追い詰められた心と頭が、芽衣子さんへの不満を生み出す。忘れようが忘れまいが、今の俺たちには一緒にいることこそ必要なんじゃないの?芽衣子さんは考えすぎだ!
…自分こそ、いつも理屈で恋愛を考えていたくせに。
645ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 00:59:12.16 ID:dw10+mQ9O
その頃、俺は会社の女の子とよく飲みに行っていた。
そのコ・新藤 明日香さんは別の会社から俺の職場に出向していた人で、同じ部署の仕事仲間だった。
仕事も優秀で、サバサバとした性格は付き合いやすく、また住まいも俺と同じ横浜だったので、よく帰りがけに一杯やった。
男女ふたりが飲みに…とは言っても話す内容はいつも仕事のことばかりで色気のある会話は別段無かった。
しかし回数を経るごとに彼女の態度が変わってきた。
俺に気があるような態度、仕草が目立ってきた。
俺も芽衣子さんと膠着状態にあったので、そんな彼女のアプローチを甘受した。
だが決定的な言葉は言わせず、言わずのノラリクラリ。
芽衣子さんの存在も新藤さんには言わなかった。いい気になっていた。
今思い出すに、実にいやらしいヤツだったと思う。
2月に入ってまもなく、仕事中、新藤さんが俺に小声で言った。
「来週の金曜日、帰りに食事しません?」
その日はバレンタイン・デー。
「大塚さんに予定がなければですけど…」
俺はOKした。
646ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:00:20.96 ID:dw10+mQ9O
バレンタイン・デー当日。
会社から少し離れた喫茶店で待ち合わせした俺と新藤さんは、地元のほうが終電を気にしなくていいからと、横浜に移動した。
「明日はふたりともお休みだから、朝まで飲みましょうね(笑)」
丁度いいウサ晴らしになると、俺も「望むところさ〜」と軽く返した。
彼女のお気に入りだという店に案内された。
店内はカップルだらけ。
ここに来て突然、俺は自分に動揺した。
なにしてんだ俺!?いや、なにしようとしてんだよ、俺!?
乾杯の後、新藤さんがチョコの包みを出しながら言った。
「付き合ってくれますか?」
その言葉を遮るかのように俺は言った。慌てふためいていた。
「ごめん新藤さん、ごめん!ここまで来ておいて、こんなこと言うのはおかしいし矛盾してるけど、ごめん、俺、付き合っている人、いるんです!ごめんなさい!」
ワッ、と彼女が泣き出した。
もう俺の視線は彼女に釘付けで、周囲の視線は感じたけれど、それを恥ずかしがる余裕など全く無かった。
彼女は言葉もなく泣き続ける。
自分のしたことに居た堪れなかった。
ようやく彼女が泣き終えた顔を上げた。
俺はひたすら謝った。
ごめんと言うばかりで他の言葉は浮かばない。
彼女が言った。
「いいんです、いいんです…言ってくれてよかったです。ごめんなさい」
謝るのは俺のほうです。
本当にごめんなさい!
「大塚さんの言葉だけに泣いてしまったんじゃないんです…最近別れた彼氏のこと、思い出して…」
彼女がその彼氏のことを話し始めた。俺は黙ってその話を聞いた。
聞くことで俺のしたことが少しでも償えるなら…そんな身勝手な気持ちだった。
その彼氏とは去年の11月に別れたという。
理由は彼氏の浮気。というよりも、新藤さんと付き合い始めた当初から、同時進行で別の女性がいたらしい。
結婚を誓い、双方の親にも挨拶を済ませた頃、それが発覚したそうだ。
責める彼女に対して、彼氏は開き直るばかりか、暴力まで振るったという。
踏ん切りをつけて彼氏と別れ、気持ちはボロボロになって何もかも嫌になった。
もう会社も辞めてしまおうかと思った頃、俺が転勤してきた。
いつも飄々としていて、明るく自分に接してくれる俺の姿に、彼女は救われたという。
647ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:01:31.04 ID:dw10+mQ9O
責められるどころか、そんな風に俺のことを話す彼女に、ますます申し訳なく思った。
その後も彼女の話を聞き続けた。
話しながら彼女は杯を重ね、店が閉店時間を迎える頃には、彼女はヘベレケになっていた。
俺の酒量もとっくにリミットを越えていたが、とてもじゃないが酔えなかった。
酔い潰れた彼女を引きずるようにして店を出、タクシーを拾う。
彼女をタクシーに押し込み、自分は別のタクシーをと思ったが、いくらなんでもそれは酷いと思い直し、俺も一緒に乗り込んだ。
正体をなくした彼女から住所を聞き出すのは骨が折れたが、それでもなんとか彼女のマンションまでたどり着くことが出来た。
しかし揺さぶったりホッペを叩いても彼女は起きない。
タクシーの運転手が苛立った声で言う。
「一緒に降りてくれませんか?彼氏でしょう?」
口論する気力も無かったので、彼女を抱えて降りた。
酔っ払いは重い。
俺は彼女を背負い、ひぃひぃ言いながらドアの前まで歩いた。
と、彼女が目を開けた。
「よかった。もう大丈夫だね?」
「はい。すみませんでした」
「じゃ、降ろすよ」
だが彼女は降りようとしない。
「どした?まだ立てないかい?」
「大塚さん」
「ん?」
「今日は一緒にいて」
耳元で囁かれたその言葉にクラクラとした。
俺は泊まった。

なんともバツの悪い朝を迎えた。
のそのそとベッドから出た俺に新藤さんが日本茶を差し出した。
「コーヒーよりこっちのほうが、大塚さん、いいでしょ?」
笑顔だ。
なんで笑顔になれるんだ?
俺は苦笑いすら出来なかった。
あまりまともに会話も出来ず、俺は帰ろうと身支度を整えた。
「私も出掛けるので、駅まで一緒に行きましょう」
早くひとりになりたかったが、俺は何も言えなかった。
道すがら、彼女が言った。
「何も考えないでください。私、これきりだと思ってますから」
彼女はいつもの職場での顔になっていた。
648ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:02:38.76 ID:dw10+mQ9O
家に帰ると、郵便受けに宅急便の不在票が入っていた。
芽衣子さんからだ。
宅配会社に連絡すると、1時間後に荷物が再配達された。
中には手作りと思しきチョコと、ブランド物のネクタイが入っていた。
今回は手紙は無かった。
それが何か無言の圧力に感じた。
いろんな感情に塗れながら食べたチョコは、味がしなかった。
翌週、職場で会った新藤さんはいたって普通だった。
ありがたいというか、なんというか。自分が卑怯な男に思えたが、俺も努めて平静を装い、彼女に接した。
以後、彼女は全くあの日のことに触れず、俺も口に出さず、ふたりで飲みに行くこともなくなった。
一ヶ月後のホワイト・デー。
芽衣子さんにお返しを送った。
ちょっとだけ値の張る小物入れ。
メッセージの類は入れなかった。
何か事務的で、虚しさを感じた。

それから一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月。季節は春を迎えた。
相変わらず芽衣子さんとのやりとりはない。
飽きもせず俺は考え続けていた。
しかも今までは恵子ちゃんや芽衣子さんのことだけだったのに、なぜか新藤さんのことまで悩みの数に入れた。
なんともはや俺という男は小心者で、ナルシストで、くだらない人間なのか。
ある日、同僚と飲みに行った。
いい加減酔い、終電に飛び乗った時、俺は衝動に駆られた。
芽衣子さんに電話しよう。
横浜駅はまだ先だったが俺は途中下車した。
改札を出てすぐに電話する。
2、3コールで芽衣子さんが出た。
「お仕事ご苦労様!」
芽衣子さんの言葉を聞いたらたまらなくなった。
俺は芽衣子さんが口を挟む隙さえ与えぬほど、捲くし立てた。
たのむよ!俺の側にいてくれよ!恵子ちゃんのことなんて関係ないだろ!忘れたかなんてわかんないよ!忘れたって言ったって信用してくれるのか!芽衣子さんが必要だってことだけわかってるんだ!嫉妬なんて構わないよ!嬉しいよ!嫌になんて絶対ならない!
俺の話が終わるのを待って、芽衣子さんが言った。
泣いてた。
「健吾君の気持ちはうれしいの。でも私は、自分が嫌な女になるのが嫌なの!」
初めて聞く彼女の泣き声に、俺は少し冷静さを取り戻した。
「一体なんで、そこまでこだわるんだい?」
俺の問いに泣きながら彼女は答えた。
649ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:03:54.66 ID:dw10+mQ9O
昔、結婚を考えた彼氏がいたこと。でも自分はいつも彼を疑ってしまったこと。そしてとうとう、彼は「わずらわしい」と言って去っていったこと。
自分は病気だと、芽衣子さんは言った。
俺は胸がいっぱいになった。
「じゃあ、俺が本当に恵子ちゃんのことを忘れたと、芽衣子さんが確信を持てるまで芽衣子さんは待つの?そんなの芽衣子さん次第であって、いつになるかわからないじゃない!」
ほんの少し無言になった後、芽衣子さんが言った。
「それでも私は待ちたいの」
ああ、理屈じゃないんだな、と思った。
堂々巡りに疲れた。
もう、いいや。
俺は電話を切った。
家までのタクシー代は2万円近かった。
こんなことならカプセルホテルにでも泊まりゃよかった。
自宅のベッドで横になりながら、そんなことを冷静に考える自分を冷たいと思った。

夏。
初めて体験する東京の暑さは俺を一層、滅入らせた。
ある日、出勤すると新藤さんが職場のみんなに挨拶回りをしていた。
俺の姿を見つけ、彼女が深々と頭を下げる。
「このたび、会社を辞めることになりまして…」
俺とのことが原因!?
動揺した。
「今晩、飲みに行きません?」
小声で言った彼女は笑顔だった。

その晩、飲み屋に入り席に着いた彼女が、開口一番言った。
「私の退職は、大塚さんとのことと全く関係ありませんから」
きっぱりとしていた。
話を聞いた。
彼女は彫金を趣味としていたのだが、最近、知り合いの彫金師にこれまで作ったアクセサリーを見せたところ、強くプロになることを薦められたそうだ。
でもまだまだ自分は勉強不足だと感じるため、会社を辞め、その知り合いのもとで修行をしようと決めたらしい。
生き生きと話す彼女がなんだか羨ましい。
その時の俺はどういう精神構造をしていたのか。
こともあろうに俺はとんでもないことを口にした。
「俺と付き合ってください」
はぁ?
そうは彼女は言わなかったが、一瞬真顔になった後、すぐに笑顔でこう言った。
「そんなこと言わないで。残酷だけど、私の中では終わったことなんです。それって『今更』、ですよ?」
穴があったら入りたい、なんて言葉じゃ生温い。
今思い出しても、恥ずかしさで腹の辺りに空洞を感じる。
自業自得。
また俺はひとりになった。
650ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:38:11.58 ID:dw10+mQ9O
プライベートがうまくいってないと、仕事までうまくいかないのだろうか。
毎日なにかしらやらかし、何をしても空回りする日々がしばらく続いた。
社会に出て10年余、どんなに辛いことがあっても仕事に影響するなんてことはなかった。
それが、色恋沙汰で我を失っている。
これじゃアカンがなと思う反面、案外俺も普通の人間だったんだなと実感した。

秋になった。
大きな失敗こそしなくなったが、相変わらず仕事はパッとしない。
ある日、見かねた先輩が俺を飲みに誘った。
「どうしたんだ、ここんとこ?何かあったか?」
「いえ、別に。何もないですよ」
「そうか?お前はそういうことあんまり話さないからなぁ。彼女と何かあったのか?」
彼は俺が転勤する際、本社から残務整理の手伝いのために来ていた人だったので、俺と芽衣子さんが付き合っていることは知っていた。
「彼女とは…終わったんですよ」
「…そか。まぁ、どうせ話さんだろうから深くは聞かんけど」
そう言って、先輩はそれ以上クドクド説教することはしなかった。
飲んでいる間、先輩がさりげなく気を遣ってくれているのがよくわかった。
ありがたかった。
こんなところで駄目になっちゃだめだ。
たった1年かそこらで都落ちなんてしてられっか!
俺は少し前向きになれた。
そろそろお開きにするかというところで先輩が言った。
「パーッと合コンでもすっか?俺、セッティングしたる」
それもいいか。
「レベル高いの、たのんますよ!(笑)」
カラ元気で言った。
651ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:39:15.93 ID:dw10+mQ9O
2週間後、六本木で合コンとなった。
こちらは先輩と俺、相手はOLふたり。とても綺麗な人たちだった。
丸の内で働いているというふたりはさすがに垢抜けていて、会話も洗練されている。
話していて楽しかったが、当たり障りのない会話に虚しさも感じた。
「ダメですよ!故郷のこと、そんな悪く言っちゃ!」
OLのひとり、関口さんが真剣な顔で言った。
会話の流れで俺の田舎の話になっていた時だった。
「○○なんて、いいところに住んでたんですね〜」
「いや、大したトコじゃないですよ。田舎だし」
「ええ〜?都会じゃないですか〜」
「中途半端にね。あんまり面白いところじゃないです」
横で聞いていた関口さんが俺を叱り付けた。
場が一瞬凍った。
「大塚〜!関口さんがもっと訛っていいってよ!(笑)」
先輩、ナイスフォローです。
また和気藹々とした雰囲気に戻ったが、関口さんは恥ずかしそうに俯いていた。
2軒目はどうするかということになった。
俺は関口さんのさっきの態度が気にかかり、先輩に誘ってもいいかと尋ねた。
先輩は意外そうな顔をしていたが、もうひとりのOLさんを連れてさっさと行ってしまった。
「もう少し、飲みません?」
「ええ」
関口さんを伴い、落ち着いて話せそうな店に入った。
1軒目よりも静かな会話だったが、お互い打ち解けた感じになった。
関口さんも「こうして落ち着いて話せるほうが好きです」と言っていた。
まったりとした時間を楽しみつつ、俺は気になっていたことを口にした。
「さっき、俺叱られちゃいましたね、関口さんに(笑)なんか悪いコト、言っちゃったかなぁ?」
彼女が目を丸くした。
「ごめんなさい!あんな大声出すつもりなかったんですけど…なんか…」
「なんか?」
「故郷の話をしてた時の大塚さん、辛そうな顔してた気がして…」
黙って話を聞いた。
「私はずっと東京で生まれ育ったから故郷がある人の感覚はよくわからないんですけど、普通、故郷の悪口を言う人って、それが冗談だったり、口ぶりに愛着が感じられたりして、本心で言ってるようには感じられないんです。でもさっきの大塚さんはとても辛そうに見えました」
真剣に話す関口さんが恵子ちゃんとダブって見えた。
お互いのメアドを交換し、関口さんと別れた。
なんだか無性に恵子ちゃんと話したくなった。
652ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:40:18.79 ID:dw10+mQ9O
携帯のアドレス帳を開いたが、やっぱりやめた。
俺の気持ちが通じたのか。数日後、携帯に恵子ちゃんから電話が入った。
その日はタイミング悪く夜勤中で、着信に気づいたのは翌日だった。
電話しようかしまいか夜まで迷った挙句、メールを送った。
「久しぶり〜!元気だった?昨日はごめんよー。夜勤中だったから」
返信はすぐに来た。
「ごめんね、突然電話して。夜勤だったんだ。ごめんなさい」
また送る。
「どしたん?何かあったのかい?」
また返信が来る。
チャットのようなメールのやりとり。
「うん。最近落ち込んでて…ちょっと健吾君の声が聞きたかっただけ」
こんなに弱い感じの恵子ちゃんは初めてだ。
思い切って電話した。
メールほど暗い声音ではなかったけれど、恵子ちゃんが無理して明るく振舞っている感じがした。
「悩みがあるなら話してみなよ。大したことは言えないだろうけど」
「ありがとう。あのね…」
よっぽど我慢していたのだろう。
どっと恵子ちゃんの言葉が溢れ出た。
ずっと仕事のことで悩んでいたこと。
精神状態が影響したのか、三半規管をおかしくして耳の病気になったこと。
仕事を続けられなくなり、とうとう会社を辞めてしまったこと。
お母さんが更年期障害で倒れたこと。
次の仕事も決まらず、またお母さんのことも考え、マンションを引き払って実家に戻ったこと。
そんな状態だから、次の書展に出す作品も煮詰まってしまっていること。
気丈に話していたが、言葉は泣いているように感じた。
俺は通り一遍の慰めしか言えなかったが、彼女は何度もありがとうと言ってくれた。
声が震えていた。
「健吾君と飲みに行ってた頃が恋しいよ。あれって、私にとって大事な時間だった」
深い意味は無い。
彼女は気弱になってるだけ。
落ち着きを取り戻した彼女がおやすみと言った。
653ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:41:18.57 ID:dw10+mQ9O
翌日、俺は開き直った。
恵子ちゃんと、このままで行けないだろうか。
もう恵子ちゃんを無理に忘れなきゃいけない理由は何もない。
俺と彼女の道が交差することは絶対に無いし、そんなことは出来ないけど、せめて平行に歩いていくことは許されないか。
それは辛さを伴うし、いつかこの先、もっと大きな辛い結末を迎えるかもしれないけど、その時まで、ほんのちょっとでも幸せな気分を味わいたい。
俺の気持ちさえ誰にも悟られなければ、なんの問題もないはずだ。
ナルシシズムな考えに、俺の気持ちは軽くなった。
それからは頻繁に電話とメールのやりとりをした。
決して気持ちを気取られぬよう、細心の注意を払いながら、真面目な話、馬鹿な話、楽しい話をした。
恵子ちゃんも明るさを取り戻してきた。

12月。
いつものように送られてきた恵子ちゃんのメールは沈んでいた。
秋に仕上げた書の作品が落選したという。
彼女の書道歴は年季が入っており、階位で言えば「師範」の腕前を持っていた。
それだけに周囲から受けるプレッシャーも相当なものだったろう。
加えてあの頃の彼女のプライベートはボロボロだったし。
無鑑査で出展はされるが、見に行く気力がないと言っていた。
拠り所とするものが上手くいかない。
きっとそれはものすごく辛いことなんだろうな。
すぐさま慰めたくて俺は携帯を手にとったが、口にできる言葉なんて高が知れている。
俺はメールを送ることにした。
「ひとつの作品を生み出したというコト、それを多くの人が見にくるというコト、それが恵子ちゃんへのご褒美だと思う。だから、おめでとう」
返事はすぐ来た。
「ありがとう。まだまだ私は未熟だけれど、でも何かを表現したくて、それをいろんな人に見てもらいたくて、だから、それを形に出来て、そういう場を持てているということは、有難くて、幸せなことなんだよね。目が覚めました。とっても素敵な言葉を、ありがとう」
おかげで展覧会に行く気になれたと彼女は言った。
上野の美術館で来年2月。
ぜひ一緒に観てほしいという彼女に、俺は「もちろん!」と約束した。
今年もひとりの年末だったが、心は少しあったかかった。
654ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:42:12.07 ID:dw10+mQ9O
2004年。
年が明け、俺は2月を心待ちにした。
遠足を待つ小学生の気分。
仕事はますます不規則になり大変だったが、張り合いがあるから苦にもならない。
現金なものだ。
そして当日がきた。
上野駅に降り立つとすでに恵子ちゃんはいた。
なんか痩せたな。
ちゃんと食べてんのか?
「恵子ちゃんもお母さんも、身体は大丈夫?」
ふたりとも快方に向かっているとのことだった。
しかも彼女は地元で職に就き、順調な生活を送っていると。
ほっとした。
一年半ぶりに会う恵子ちゃんの笑顔は変わってなかった。
彼女の案内で美術館へ。
「初めて見せるね、私の作品。これが賞を逃した傑作です(笑)」
彼女の指の先に、懐かしい字があった。
今回の作品は俵 万智の歌だった。
朝市はにんげんの市。食べる買う歩く語らう手にふれてみる。
この歌は俵のバリ旅行記の歌だそうだ。
昔、恵子ちゃんもバリを旅行したそうで、その時感じたバリという国が持つ生命力が、あのとき無性に懐かしくなったという。
きっと彼女は自分の作品に癒されようとしたんだろう。
あんな精神状態の中でこんな力強い文字が書けるなんて。
しかもそれを書いたのは、今俺の横にいる小さな女性なのだ。
「この人です!この人がコレ書いたんですよぉ!」
俺は叫び出したくなった。
その後、2時間以上もかけて会場を観て回った俺たちは、彼女の「ベタな観光地に連れてって(笑)」という要望を叶えるべく、汐留の有名な店でランチをとり、お台場の某TV局を巡った。
「なんだか垢抜けたね、健吾君。いろいろあったんだろうね」
TV局の「球」から夕暮れの海を眺めていたら、恵子ちゃんがまじまじと俺の顔を見て言った。
ドキンとしたが、「もともと持ってた俺の都会的な一面が、ハマで開花したんだよん(笑)」とかわした。
恵子ちゃんはツッコミもせず、ただ微笑んでいた。
655ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:43:19.47 ID:dw10+mQ9O
帰りの新幹線の時間を気にしなくてもいいように、俺たちは東京駅で晩飯を食べることにした。
酒も食もすすんだ。
ふと、恵子ちゃんが言った。
「あのね。私、今付き合ってる人いるの」
鼻の奥がツーンとした。
その彼は友人から紹介された人だと言う。
年は30代後半。大人の人だ。
「おお!おめでとさーん!」
やめろ馬鹿。
「どんな人?照れんなよぉ!教えろって(笑)」
口が止まらない。
「ん。やさしい人。私が大変な時も助けてくれた」
「いいじゃん、いいじゃん!…で、結婚とか考えてるの?」
「まだわかんない。そういう話はまだしてない」
「しちゃえばいいじゃん!恵子ちゃんに気持ちはあるんだろ?」
「うん…でも考えること、いろいろあって」
「なにを考えるってのさ?こういうのってタイミング大事だぞぉ(笑)」
お前はそのタイミングをいつも逃してるだろ…。
恵子ちゃんが真顔になった。
「なんか…結婚させたがってない?」
「そ、そりゃ従姉が幸せになるってのは嬉しいことだもの!」
「ありがと」と言う恵子ちゃんとは目が合わせられなかった。
改札口まで恵子ちゃんを送った。
早く帰したいような、引き止めたいような。
改札の向こうに行ってしまった恵子ちゃんは、何度も振り返って手を振った。
姿が見えなくなるまで俺も手を振った。
また、“大好きな”悶々とした時間が訪れた。
開き直ってわずか3、4ヶ月。
これが結末か…早いなちょっと。
もう少し時間があると思っていた。

一ヶ月後、結婚式の招待状が届いた。
送り主の名は…田中…。
きた!!!!!!!…ん、いや、違う。恵子ちゃんのお父さんの名じゃない。
それは田中一族の別の従兄さんからの招待状だった。
脱力して安心し、安心したことに憮然となった。
(もう覚悟決めろよ、俺)
しかし覚悟を決める材料は、いつまで経っても恵子ちゃんから届かなかった。
656ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:44:25.23 ID:dw10+mQ9O
6月。従兄さんの結婚式に出席するため俺は帰郷した。
2月以来、一切連絡を取り合っていなかった恵子ちゃんと顔を合わせる。
いたって普通。元気そうだ。
変に意識していたのは俺だけだった。
きっと彼氏とうまくいってるんだろうな。
チクリとした。
またも席は同じテーブルだった。
しかも今回は隣。
まぁ、意識する必要はないんだけど。
披露宴もたけなわを迎えた頃、恵子ちゃんが俺の肩を叩いた。
「終わったらすぐ帰るの?」
「いや。この後親戚だけで軽く飲むんでしょ?顔出してくつもりだよ」
「そう。だったら後で時間くれる?話があるの」
きた。今度こそきた。はぁ。
「んん〜?彼氏のことかい?(笑)」
おどけた俺の言葉は、なぜか無視された。
「???」

田中の家に移ってからは、時間がやたら長く感じた。
酒の味もよくわからない。
やだなぁ。ああ、いやだ。
このまま恵子ちゃんのスキを見て、逃げちゃおっかな。
本気で考えた。
帰りの新幹線の時間が迫ってきた。
恵子ちゃんは台所に行ってる。
チャンスだ。
俺は中腰になって「そろそろお暇しますね」と親戚一同に挨拶した。
従兄のひとりが「駅まで送るよ」と言った時、背後から声がした。
「私、送るよ。飲んでないし」…恵子ちゃん。
つかまってしまった。

みんなの手厚い見送りを受け、恵子ちゃんの車に乗り込んだ。
走り出すと恵子ちゃんが言った。
「話があるって言ったじゃない」
「ご、ごめんごめん。酔ってて…」
彼女は怒ってた。
ちょっと怖い。
駅前のロータリーに車が止められた。
俺は覚悟を決めた。
でもまた口が動いた。
「とうとう彼氏と結婚する気になったん?」
「黙って聞いて」
ぴしゃりと遮られた。
「あのね」
「健吾君のことが、好きなの、ね。付き合ってほしいな、って」
657ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:45:30.96 ID:dw10+mQ9O
今までで一番色気のない告白だったが、俺を一番動揺させた告白だった。
もう1コ、脳が欲しかった。
とてもじゃないが混乱しすぎて整理できない。
また病気が再発したんじゃないかと思えるほど鼓動もひどい。
ようやく、半開きになった口から言葉を出した。
「かかか、彼氏は?彼氏のことは?」
「別れたの」
恵子ちゃんはずっとそっぽを向いたまま、こちらを見ようとしない。
「別れたって…どうして!?」
恵子ちゃんが上ずった声を上げた。
「理由なんかない!」
「健吾君が、好きなんだもん」
もうこの場に居るのが耐えられなかった。
「ごめん。考えさせて」
俺は逃げた。
最後まで恵子ちゃんはこちらを見なかった。

いつもなら爆睡する新幹線。
でも今日は寝れるわけがない。
うれしかった。正直に。
本当に好きで好きでたまらない相手から告白された。
初めての経験。
恵子ちゃんの顔が浮かぶ。
思考が短絡化する。
もう何も考えないで、恵子ちゃんの気持ちに応えてしまおうか。
「俺も好きです」と、ぶちまけてしまおうか。
きっと最高の日々が始まる。
笑顔の俺の顔が頭に浮かんだ。
…いけね。また口、開いてら。
乾いた口の中を舐めた時、親父の顔も浮かんできた。
我に返ると横浜に着いていた。
あんなに考え事をしていたのに乗り換えミスも乗り過ごしもしていない。
習性ってすごいなと、くだらないことを考えて気を紛らわそうとした。
引き出物を床に広げ、もらった折り詰めに箸をつける。
普段食べてるコンビニ弁当よりも格段に豪華な食事。
なのに食がすすまない。
恨むよ、恵子ちゃん。
せめて夕食後に告白してくれれば。
いや、だからといってどうというわけじゃないんだけど。
愚にもつかないことを考えながら、食べ残した折り詰めを冷蔵庫にしまう。
ダメだ。今日は何も考えられない。
車の中での風景がリピートされる。
「考えさせて」
馬鹿な台詞を吐いたもんだ。
考える余地なんて、そもそもないだろ?もうずっと昔から、答えなんて決まってただろうに。もう寝よう。夢を見よう。いい夢たのむ。
658ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:48:08.96 ID:dw10+mQ9O
0時頃、メールの着信音で目を覚ました。
恵子ちゃんからだった。
立て続けに3通。
俺はメールを開かずにまた目を閉じた。
………。
着信ランプが瞼越しにチラつく。
わかった。わかったよ。
見りゃいいんだろ。
薄目でメールを開いた。
「こんな夜中にごめんなさい。無事、お家に帰れたでしょうか。さっきは聞いてくれてありがとう。でも恥ずかしくて伝えられなかったことがあって…メールしました。私は、健吾君と話をしたり、一緒にいると楽しいの、ね。
健吾君の話は、色んなところに話が広がっていったり、色んなことが出てきたりして、頭の中いっぱい引出しがあるんだなぁって、すごいなぁって、いつも思ってた。
気楽でお馬鹿な話題が多かったけど(ごめんね)、健吾君がする真面目な話も好きだった。その中で、健吾君の言葉で前向きになれたり、「あ、そうか」って気付かされたりしたことがいっぱいあったの。それも、とっても素直に。
落選した時にもらったメールでは、とっても素敵な言葉の使い方をする人なんだなって思ったし、忘れかけてたことを思い出させてもらいました」
「それと健吾君って、最初に会った頃から変わったような気がするのね。良い意味で。
(どこが?って言われると上手に説明できないけど)その、変わっていけるというか、変われる力を持っているというか、そういうのがとてもすごいなぁと、かっこいいなぁと、思ったの。そして他にもいろいろ…。だから、好きになりました」
「好きって気持ちに気付いたのは、東京で会った時。今まで色々あったから、無意識に気付かないようにしてた気がする。でも気付いてしまったから、色々考えたけど、伝えようって決めました。
従姉弟だから、だからこそ言いました。言わないでこの気持ちのまま見ていくほうが、嫌だなって思ったの。上手く伝えられているかわからないけど、どんなでもいいから、健吾君の気持ちを教えてほしいな、です。長くなってしまってごめんね。おやすみなさい」
659ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:49:10.86 ID:dw10+mQ9O
翌日は夜勤だったから、出勤時間まで時間があり過ぎた。
起きて洗濯に取り掛かった。
チンした折り詰めを無理矢理、腹に入れた。
未開封のDVDを観た。
それでも時間はなくならない。
早く職場に行きたかった。
仕事が始まれば、考えることは仕事のことだけになる。
出勤前に少し寝ておこうとベッドに入った。
…寝れない。
何度も寝返りを打つ。
…ダメだ。
寝酒を飲んだ。
具合悪くなった。
結局一睡も出来ずに時間は経った。
必死に歯磨きして酒の臭いを消し、会社に行った。
こういう時に限って仕事は暇。
逃げても無駄。
眺めていた天井がそう言った気がした。
考えよう。
みんなが笑顔でいられる方法を。
シミュレーションが始まった。
 1.恵子ちゃんと付き合う。
↓2.円満に交際が進み、お互い結婚の意志をもつ。
↓3.彼女を親父に会わせる前に、親父と母のこれまでの経緯を話し、母(太田家)と親戚関係にあることを親父に言わないよう口止めする。
↓4.結婚。
披露宴はガーデンパーティ。
………アホか。
4の前には「両家顔合わせ」があるじゃないか。
その時に恵子ちゃん側の誰かが口を滑らしたらバレるだろ。
なら、
 4.田中、太田の両家の人間全てに口止めする。
↓5.結…………
無理だそんなの。
大体、結婚式なんてことになったら親父か母、どちらかは参列できなくなる。
親父は妹の結婚式の時、参列を辞退した。
母に「花嫁の親」としての権利を譲ったのだ。
結果、妹はバージンロードをお父さんと歩いた。
この上、息子の晴れ姿まで見せられないなんて。
いや、俺が誰と結婚しようが、ふたりが揃って参列することはないんだろうけど。
ええい、もう。
それに口止めが成功したって。一生、恵子ちゃんにウソをつかせるのか?田中や太田の人たちに、ワケのわからない約束をずっと守ってもらうのか?そして親父を、一生だまくらかすのか?みんなが笑顔でいられる方法?そんなのありゃしない。
二ヶ月後、俺は恵子ちゃんにメールを送った。
660ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 01:50:57.99 ID:dw10+mQ9O
「こんばんは。元気に過ごしてますか?まずはお返事が遅くなってしまったことをお詫びします。そして、ごめんなさい。俺は恵子ちゃんとお付き合い出来ません。あれから色々と考え込んでいました。
正直な話、俺も恵子ちゃんと会っていると楽しいです。俺の一方的な感覚かもしれませんが、恵子ちゃんとはウマが合うと感じています。打てば響く会話、同調し合える価値観、何より恵子ちゃんの誠実さにはいつも感嘆していました。
(いつも馬鹿なことばっかり言って、その気持ちは表に出ていなかったかもしれませんが)ですから、これまでの恵子ちゃんとの関係を恋愛に発展させるのは、俺にとって非常に良いことだと思えます。
しかし俺は、恵子ちゃんを恋愛対象として見ていません。女性として見ていないわけではないのです。ただ今まであまりにも近いところで接していたから、親友としての気持ちしか持てないのです。
残酷な言い方になって、本当にごめんなさい。どうかお身体をお大事に」
送信ボタンを押した時、吐き気がした。
二ヶ月も待たせた挙句、なんて返事だ。
こんなに残酷な言い方をする必要があったのだろうか?
だけど親父のことは出せない。
恵子ちゃんに「じゃあ、そのことがなかったら…」なんて思わせるわけにはいかないのだ。
これでいい。
こんな男を美化させる必要はない。
恵子ちゃんとの付き合いはこれで終わってしまうだろう。
それに耐えられるように、俺は強くならねば。
661ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:00:36.78 ID:dw10+mQ9O
一週間後、恵子ちゃんからメールがきた。
「メールありがとう。正直、お返事は諦めていました。結果は残念ではあったけど、でも、健吾君が二ヶ月考えてくれたこと、そしてちゃんとお返事をくれたことに、今は感謝しています。本当にありがとう。
気持ちを伝えることが出来て良かった。言わないときっと私は後悔してた。まだちゃんと気持ちの整理がついたとはいえないけど、でも、好きになれたことは、うれしかったよ。最後にお願いがひとつ。
これからも健吾君とは今までどおりのお付き合いがしたいです。それだけでいいから。次に会う時は、従姉として普通に会えるようにするから」
複雑な気持ちだった。
嫌われなかったことに「ほっとした」、なんてことはない。
むしろ避けられるほどに嫌われたかった。
物理的な距離は遠いのだから、会おうと算段しなければ、会わないで済む。
一年に一回会うか会わぬかの関係なら、忘れられる日もきっと早く来る。
だが、彼女の言う「今までどおりの付き合い」それはこれからも一緒に書展に行ったり、一緒に食事したり、そんなことを意味するのだろう。
「こちらこそ。これからもよろしく!」返信したメールとは裏腹に、これからはもっと意識的に彼女を避けなければ、と思った。
彼女を傷つけないように。
彼女に悟られないように。
“意識した無意識”で。
662ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:01:37.24 ID:wQECa9cV0
ググって読んだけど
自己中で童貞で厨二病なSSに泣いた
でいいのかな

ここまで貼り付けてるってことは、最後まで貼るってことか
>>583の俺からのつっこみ
泣けない、笑えない、痛い
663ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:01:38.67 ID:dw10+mQ9O
秋の始め、俺はとりそびれていた夏休みを利用し帰省した。
折り良く、他県に住んでる妹一家や、妹たちと同じ県で住み働いている義弟も遅めの夏休みで里帰りしていた。
みんなが揃うのは久しぶりだった。
帰省最終日、みんなで食事に出た。
お父さんの行きつけの店だった。
姪っ子たちにいじられながら、合間合間で酒食を楽しむ。
忙しないが落ち着く。
東京では得られない安らぎ。
と、義妹が厨房から男性を連れてきた。
「健吾君は初めて会うよね。今、付き合ってる人です」
聞けばその人とは結婚を前提に同棲も始めており、お父さんも公認の男性だった。
「はじめまして。これからよろしくお願いします、お兄さん」
俺よりも年上なのに深々と頭を下げる彼。
こそばゆかったが、ふたりの幸せそうな顔に俺の顔も綻んだ。
すると義弟が口を開いた。
「俺も結婚します」
彼も同棲している彼女がいた。
会ったことはまだなかったが話だけは聞いていた。
しかも、「子供、できちゃって(笑)」とまで言った。
あらら。
お兄ちゃん、ちょっとショックよ。
数年前には結婚一番手だったのに、いつのまにやらドンケツだ。
いや、相手もいないんだからスタートラインにすら立ててないじゃないの。
笑顔で動揺してた俺の心中を見透かしたかのように、母が言った。
「とうとう、アンタひとりだね(笑)」
ズッシーン。
それを言っちゃあ、おしめぇだよ母ちゃん。
「アレでしょ?おにぃ、結婚する気ないでしょ?」と妹。
「なぜ?」
「なんか、独身で遊んでるのが楽しいって感じ」
「だね。アンタ今、結構充実してるでしょ?」
…お前ら何年、俺の母親と妹やってんだよ。
身内に遊び人と思われてるとは。
その後、みんなが俺の結婚観を代弁してくれた。
ひとっつも当たってなかったが。
664ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:02:43.17 ID:dw10+mQ9O
東京に戻った俺は仕事に打ち込んだ。
というか、打ち込むしかなかった。
張り合いはなかったがヤル気は出した。
ある日、先輩(合コンに誘ってくれた人)に飲みに誘われた。
「お前に会わせたい人がいるんだ」
生ビールで乾杯した後、意味深な目つきで先輩が言った。
「誰です?女のコでも紹介してくれるんですか?(笑)」
「んふふ」
いたずらっ子のような目で先輩は笑った。
一時間ほど経った時、先輩の「会わせたい人」が来た。
関口さん、だった。
関口さんとは合コンの後、2〜3ヶ月ほど一緒に飲みに行った。
先輩と一緒だったり、ふたりだけで行ったこともあった。
しかしいつしかお互いに連絡もしなくなり、ここずっと疎遠になっていた。
先輩の隣に座った彼女が、眉を落として挨拶した。
頬が赤い。
「お久しぶりです」
「ほんと、久しぶりだね〜」
「あのな」
先輩が俺のジョッキに自分のジョッキをぶつけながら言った。
「俺ら、結婚するんだ」
はぁ、そうですか。
おいおい。
会社でも俺ひとりかい。
会社での独身男性もとうとう俺だけとなった。
帰りの電車の中、吊革にもたれながら外の暗闇をじっと見る。
無性にこみ上げてくる孤独感。
酔ってるから尚更。
(まぁ、焦っても仕方ないのはわかってるけどさぁ)
(でも焦らないと、お前、次のコト考えないんじゃないの?)
(そうは言っても、こんな不規則な生活じゃ出会いも無いし)
(仕事のせいにすんなよ。気の持ちようだろ)
頭の中で一人で会話しながら、乗り換えのために地下鉄ホームへ。
(出会いなんて、その辺にころがってんじゃないの?)
ちょっとだけ、カッコつけてホームに立ってみた。
665ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:06:24.68 ID:dw10+mQ9O
11月。夜勤明け。
携帯の留守電をチェックしたら親父からメッセージが入っていた。
「母さんのことで話がある。連絡をくれ」
大抵は忙しさに託けて電話を返さない俺だったが、この時のメッセージはなんだか親父が普通じゃない気がした。
しかも親父の口から母のことが出るなんて。
夜、親父に電話した。
「あのな。お前には言ってなかったんだが」
前置きした親父が語った話はひどく俺を動揺させた。
「母さんな、俺名義のキャッシュカード持ってるんだ」
「母さん、ブラックリストに引っかかっててな。離婚後、母さんに頼まれて、信用金庫のやつ作ったんだ」
「目的は?理由は?」
「亜矢(妹の名だ)の私立高校の学費で生活が苦しいって」
「苦しい?待てよ、あの時は俺も母ちゃんも働いてたから、亜矢の学費だってなんとかなってたはずだぞ?借金は親父が背負ってくれてたし…」
「俺もそう思った。だけど私立は部活の寄付金だのなんやかんやで金がかかるって言われたんだ。それに、借金を背負う代わりに、亜矢の養育費はいらないって言われてたから、せめてカードぐらいはと思って、な。
返済は母さんが責任持ってやるって言ってたし、現に返済が遅れて俺に督促の連絡が来ることもなかった。それにその後、亜矢は私立の短大にも入ったろ。だから、亜矢が短大を卒業したらカードも解約するって約束で、そのまま持たせてたんだ」
釈然としない。
嫌な予感もする。
「…それで?」
「ところがな、カードが解約されてなかったんだ」
「この間、俺のアパートに督促状が来てな。二ヶ月分たまってた。俺も『まだ解約しないで使い続けてたのか!』って思ったら頭がカーッとなってな。
でも母さんに連絡してアチラの家に迷惑かけるわけにもいかんから、直接、信用金庫に電話したんだ。別れた女房が使ってるって言っちまってな」
「それで…親父もブラックリストに入ってしまったのか?」
「いや、きちんと払って解約してくれればそこまでの処置はしないって、信用金庫の担当者が約束してくれた。それで…悪いがお前に頼みがあるんだ。
母さんや信用金庫と連絡とって、後の処理をしてくれないか?俺は母さんに連絡なんてしたくないし、出来ないし、それに今、仕事で名古屋に来てるんだよ。抜けられん仕事だから、信用金庫に出向くことが出来ないんだ」
666ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:07:22.36 ID:dw10+mQ9O
仕方ないか、としか思えなかった。
夜勤明けで疲れていたせいもあると思う。
「わかった。やっとく」
「本当にすまん。昔からお前に頼ってばかりで…」
そこで電話が終わればよかった。
「大体、アイツは、」
親父が母に対する愚痴を言い始めた。
離婚から今に至るまで、親父が母のことを悪く言うことはなかった。
初めて聞く、親父の心情。
溜め込んでいたのだ。
だが俺にそれを聞いてあげられる余裕なんてなかった。
「やめてくれよ!俺は親父と母ちゃんの息子だぞ!?そんなこと、聞かせることじゃないだろ!?」
荒々しく携帯の電源を切り、ぶん投げた。

翌日、信用金庫に連絡をとった。
既に親父が俺を代理人とする旨を連絡していたため話は早かった。
解約には俺の身分証と、俺と親父が血縁であることの証明書があれば問題ないとのことだった。
夕方、役所に戸籍抄本をとりに行き、そのまま仕事に向かった。
職場に着くと、仕事を始める前に母に電話した。
夕飯の準備をしていたという母に、すぐ本題を切り出した。
「どういうことだよ?」
努めて口調は抑えた。
「ちょっと待って」
母は慌てた声を出した。
別室に移ったようだった。
「お父さんから聞いたの?あれはちょっと振込みを忘れただけ。大丈夫」
「…そういう問題じゃない!!」
「別れた旦那のカードを、再婚してからも使ってる神経がわからないって、言ってんだよ!!!!」
「………」
「俺もだいぶ貸したよな?あんまり返してもらえてないけど。お父さんが家にあんまり金を入れてくれないから、なんて言ってたけど本当にそうか?そこにお父さん、いるんだろ?俺、お父さんに聞いてもいいか?」
もちろん、そんなことはするつもりは無い。
「それは…やめて。お願い」
母の振り絞った声が、いつも思っていた疑問の答えになった。
「…つまり…そういうことなんだな。お父さんが原因じゃなく、自分で勝手に作った借金なんだろ?」
「…うん」
「あんた、病気だよ」
母は黙っていた。
信用金庫に返す金を準備するよう母に言い、電話を切った。
その日の仕事はやたら長く感じた。
667ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:09:19.29 ID:dw10+mQ9O
翌朝、職場を出てすぐに信用金庫に電話した。
これから訪ねる旨を伝え、次に母に待ち合わせの時間をメールする。
その足で新幹線に乗り、今までで一番、気乗りしない帰郷をした。
駅の改札口にいた母が目にとまった。
その姿にますますムカムカした。
母が何か言いかけたが、俺は黙って母の手から金の入った封筒をひったくった。
信用金庫では責任者らしき年配の男性が俺の応対にあたった。
つつがなく手続きが済んだ後、男性が言った。
「大変ですね。お察しします」
仕事上の言葉だったと思うが、少しありがたかった。

また12月がきた。
いつもなら、年末年始に帰郷するのか母から連絡が来るところだが、今年はない。
当然か、と思っていたら、恵子ちゃんからメールがきた。
「今年は帰ってくるの?久しぶりに健吾君と会ってお酒でも飲みたいな」
避けようと決めてからは俺からメールを送ることはなかった。
恵子ちゃんから来ても、当たり障りのない言葉で2、3行のメールを返すだけ。
この時も、仕事が忙しくて帰れないな〜、風邪ひかないようにね、とだけ返した。
実際、恵子ちゃんのことを抜きにしても、今年は帰りたくない。
わざとスケジュールに仕事を入れ、職場のTVで除夜の鐘を聞いた。

2005年。1月の中頃のことだった。
母と恵子ちゃんからほとんど同時にメールがきた。
母の内容はこうだった。
「お元気ですか?去年はひどい思いをさせて、本当にごめんなさい。とても反省しています。まだ怒っていることでしょう。当然です。だけど、それを承知の上でお願いがあるのです。
2月に英治君(義弟の名)が彼女を連れて帰ってきます。彼女の家族とウチの家族の顔合わせをするのです。当人たちは結婚式をしないつもりだそうで、だからこの顔合わせはとても大事なものです。
みんな、貴方も同席してくれるのを望んでいます。どうか一時だけでもいいので、私への怒りを我慢してもらえませんか?勝手なことを言ってごめんなさい」
気持ちは大分落ち着いていたが、まだ母への怒りが消えたとは言い難かった。
もちろん英治君たちは祝ってあげたい。
でも…母の顔を見たらきっと俺は…。
668ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:11:07.56 ID:dw10+mQ9O
悩んでいたら恵子ちゃんからメールが。
「元気?2月にまた上野で書展があります。今回は入賞しました!もちろん今年も行く予定。一緒に行ける?またこのおのぼりさんを東京見物に連れてってほしいな」
入賞したのか。よかったなぁ。
うれしくて仕方ないだろうな、恵子ちゃん。
一緒に祝ってあげたいなぁ。
でも。
すぐに返事のメールを送った。
「ごめん。その日は仕事なんだよね。忙しい時期だから抜けられないんだ。入賞おめでとう。君はやればできる子だと思ってたぞ(笑)」
仕事は暇だった。
スケジュールのやりくりはいくらでも出来た。
恵子ちゃんからもすぐに返事が来た。
「そっか〜残念。私は健吾君の感想が一番好き。偉い先生とか書をやっている人とかから色んな感想や意見をもらうけど、書をやっていない健吾君からもらえる感想はとっても素直で、ストレートに私に入ってくるの。
私の作品が書をやっていない人の心に残って、書って良いね〜って思ってもらえてる、そんな気持ちになれるの。だから本当に残念。お仕事がんばってね。無理して身体壊さないようにね!」
10分後に2通目が来た。
「話は変わりますが、工藤直子って憶えてる?健吾君は観てないけど、健吾君が転勤するちょっと前の書展で私が作品の題材にした「花」という詩を書いた人。その人の本で私のお気に入りのがあるのね。
それ、ぜひ健吾君に読んでほしいので送るね。プレゼント。本当は会って直接渡したかったけど。気に入ってもらえるといいな」
「花」本当は俺、あの作品観たんだよ、恵子ちゃん。
あれを観て、俺は母との喧嘩別れを思い直し、家族を二度と切り捨てないって、誓ったんだ。
恥ずかしくて、そんなこと君には話してないけど。
恵子ちゃんの字が頭に蘇ってきた。
どんなことがあっても家族は家族なのだ。
俺は母に「出席する」とメールをした。
669ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:12:01.03 ID:dw10+mQ9O
ホテルで食事をしながら、両家の顔合わせが執り行われた。
こちらは亜矢の家族も同席し、ちょっとした大人数だったが、彼女側もおじいちゃんやおばあちゃん、兄姉の家族などが揃い、大変な賑わいとなった。
(こうして、家族ってのは増えていくんだな)
みんなに酌をしながら、そう思った。
会もお開きになり、お父さんが俺を駅まで車で送ってくれた。
母も同乗していた。
駅で一旦、俺と母を下ろし、お父さんは車を駐車場に置きに行った。
母が口を開いた。
「今日は本当にありがとう。ごめんね」
今日は会ってからあまり会話をしてなかった。
足元を見ながら話す母に、俺も言った。
「ひとつだけ、本当のことを話してよ」
「うん」
「もう、借金は無いんだね?大丈夫なんだね?」
「うん。大丈夫」
「その言葉、信じるからね?」
「うん。本当にごめんなさい」
「ならいいよ。忘れようぜい(笑)」
本心から笑えたわけではなかったが、それでも少しは軽くなった。
母は相変わらず下を見ながら、また「ごめんね」と言った。

数日後、恵子ちゃんから荷物が届いた。
中にはチョコと本が入っていた。
本来の意味として受け取りたかったチョコを頬張りながら、本を読み始めた。
工藤 直子
「ともだちは海のにおい」
それはイルカとクジラの友情物語だった。
どこかほのぼのとさせる挿絵と、飾らない文章がとてもいい。
(確かに恵子ちゃんが好みそうだ)
読んでいたら恵子ちゃんの顔が浮かんできた。
読み進めたら、ますますその顔が増えた。
だめだ。
1/3も読まないうちに、本を閉じた。
そしてそれ以来、一度もこの本を開いたことはない。
670ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:13:43.55 ID:dw10+mQ9O
2,3日後、ホワイトデーの意味で俺も本を贈った。
大森 裕子というイラストレーターの書いた絵本。
「よこしまくん」と「よこしまくんとピンクちゃん」という2冊。
見栄っ張りで、ヘソ曲がりで、ぶっきら棒で、格好つけなフェレットが主人公で、ピンクちゃんというガールフレンドがいる。大人が読んで思わず「くすっ」となる絵本だ。
「ともだちは〜」ほど深いものはないが、俺はとても気に入っていた。
恵子ちゃんからのお礼のメールは喜んでいた。
「本、ありがとー!よこしまくん、すごくいい!かわいくて、ほんわかしてて。『けっ』とか『ふんっ』とか言ってるひねくれモノなんだけど、素直じゃないな〜コイツ♪って感じで、どこか憎めない。
こんな人、いるよねぇ…あ、いたいた!横浜にひとり(笑)ピンクちゃんとのコンビもいいね!なんだかんだピンクちゃんに言っても、ちゃーんとピンクちゃんのこと大事に思ってて、ピンクちゃんも、よこしまくんのことすごいなーって思ってて。
なんか微笑ましい。ホントにありがとう!大事にします」
ああ…そういや俺、似てるかもな。
よこしまくんほど、ハッピーじゃないけど。
671ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:14:58.52 ID:dw10+mQ9O
それは3月に入ってすぐの、日曜日の朝のことだった。
夜勤明けでマンションに帰ると、エントランスホールの郵便受けの前に、長髪のデカい男が立っていた。
そいつの足元には大きな旅行用トランク。
なにやら携帯で話していた。
(マンションの住人じゃないな)
俺の住んでるマンションは、エントランスホールにあるインターフォンの操作盤に鍵をささないとエレベーターが動かないようになっていた。
部外者が2階以上に上がるには、インターフォンで住人に呼びかけ、エレベーターを動かしてもらわなければいけない。
(邪魔くせーな)
そいつをすり抜けるようにして郵便受けに手を伸ばしたら、そいつが声を上げた。
「あ」
なんだ?と思い、そいつを見た。
目が合った。
「来た。帰ってきた」
電話の相手に言っているようだった。
帰ってきた?
俺のことか?
「おお、大塚!」
声を聞いてようやくわかった。
高校時代の友人、辻田 大だった。
「大か!?…なんで、ここに」
「おお!ほれっ」
大が携帯を俺に差し出した。
「大塚、おひさ〜!」
電話の相手は三浦 勝だった。
こいつも高校の時の友人だ。
すぐに俺から携帯を取り返した大は、「ありがとな!じゃな!」と三浦に言い、電話を切ってしまった。
あまりに突然で二の句が告げずにいる俺に、大が言った。
「とにかく部屋に入れろ。話はそれからそれから」
言われるまま部屋に案内した。
不思議な風景だ。
大が横浜の、俺の部屋にいる。
俺はコイツが大好きだった。
高校時代、俺は大と三浦、そして木島 周平、河相 真子という友人たちとバンドを組んでいた。
世は空前のバンドブームで、河相 真子以外の4人は女の子にモテたいがための結成だった。
俺以外の4人は同じ高校で、中学の時から大と友達だった俺が後から誘われた格好だった。
高1の終わりから2年間バンドは続いたが、高校卒業と同時に解散した。
卒業後、俺と三浦は社会に出、周平と真子は東京の大学に進学し、大は「ビッグになるぜい(笑)」と笑いながら、なんとイギリスに行ってしまった。
ベーシストだった彼は、その道でメシを食っていこうとしていたのだ。
それ以来の再会だった。
672ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:16:14.72 ID:dw10+mQ9O
断りもせずに冷蔵庫を開け、缶ビールを取り出す大。
俺にも差し出し、缶をぶつけてきた。
「ほい、おひさしぶり」
相変わらずなヤツだ。
中学の国語の授業で「豪放磊落」という言葉を習った時、コイツの顔が浮かんだ。
今も変わっていない。
なんだかうれしかった。
「おい、飲みに行こうぜ」
ビールも飲み干していないうちから、大が言った。
「アホか。まだ11時だぞ。それに俺、夜勤明けなんだ。少し寝かせろ」
「なんだ、仕事明けか。私服だから、てっきり朝帰りかと思った」
「(笑)土日はスーツ着ていかなくていいんだ」
「あ、そ。なぁ行こうぜ、飲み。横浜なら、昼間からやってるトコあるだろ?まして日曜日だし」
「勘弁しろって。行ったら潰れちまうよ。俺が酒弱いの、憶えてるだろ?」
高校の時、大とはよく飲んでいた。
「OKOK。んじゃ俺も寝るわ」
「それはそうと、どうして帰ってきたんだ?なんで俺んとこに来た?」
聞きたいことは山ほどあった。
「話は夜な。寝ろ寝ろ」
こうしてコイツに振り回されるのも高校以来だった。
悪い気はしない。

夜7時。寝すぎた。しかし大はまだイビキをかいていた。
「おい、起きろ」
大を叩き起こし、外に連れ出した。
地下鉄に乗る。
吊革が大の胸元で揺れていた。
190cmあるコイツと並ぶとまるで大人と子供だ。
「地元にいた時、三浦からお前の様子は聞いてたけど、仕事は順調なのか?」
「当然」
いつでも自信家なコイツが本当に羨ましい。
しかし現に大の言ってることは真実で、4年ほど前、イギリスでは割とメジャーなバックバンドに入ったと、三浦から聞かされていた。
俺もそのCDは何枚か持っている。
「それで、今度は日本で活動するのか?」
「いや、用があって帰ってきたんだ。すぐまたあっちに戻る」
「用って?」
「俺のばあちゃん、憶えてるか?こないだ死んだんだ」
大は幼い頃に両親を亡くし、祖母と二人暮しの生活を送っていた。
こんな豪気な大も、日本を離れる時、祖母の心配だけはしていたが、祖母は元気に大を見送った。
俺たちバンドメンバーも一緒に空港まで見送りに行ったのだが、大がいなくなることよりも、その祖母の姿に涙が出てしまった。
673ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:17:42.92 ID:dw10+mQ9O
「そか。大変だったな」
「位牌持ってきてるから、後で拝んでやってくれ(笑)」
「位牌を持ってきてる…?」
「実家、処分するんだ。もう誰も住むやついないしな。手続きは済ませてきた。ついでにお前や三浦に会っていこうと思ってさ。
お前の住んでたアパートに行ったけど、もう別の人間が住んでてよ。んで、三浦のところに行って聞いたんだ。お前がこっちにいるって。横浜なんて来たことなかったから、だいぶ迷ったわ(笑)」
「それで朝、三浦と話してたのか(笑)」
「うん。つーか三浦に電話するのも四苦八苦だったんだぜ(笑)。日本の携帯電話の使い方って、イギリスと微妙に違うんだよ。これ空港で借りてきたやつだからさ」
「なるほどな。なら三浦に悪いことしたな。こっち来てから初めてアイツと喋ったのに、誰かさんに電話切られちまって(笑)」
「三浦なんてどうでもいいんだよ(笑)お前は会おうと思えばいつでも会えるんだから。それより俺との再会、大事にしろよ?(笑)もう一生会えないかもしれないぞ」
「お前、もう日本に帰ってくる気はないんか?」
「ん。それに今度、アメリカに移るんだ。今のバンド抜けて」
「?今のバンド、あんまり良くないのか?仕事の依頼もバンバン来てるらしいって、三浦も言ってたぞ。勿体ないじゃん」
大が俺の言葉を遮った。
「それはそうと…おい、お前まさかハードロックカフェに連れてくつもりじゃないだろな?知ってんぞ、横浜にもあるって。やめてくれよ、アッチで行き飽きてんだ(笑)」
まさにそのつもりだったからドキッとした。
「違うわい。ほら、降りるぞ」
慌てて関内で降り、行き着けの店に行き先を変更した。
674ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:18:59.83 ID:dw10+mQ9O
和食の店に連れてった。
「それほど、日本食に飢えてるワケじゃないんだがな(笑)」
「うるさい。文句言うな」
そうは言っても刺身や日本酒に、大は喜んでいた。
「さっきの話。アメリカって、なんでだ?」
「もっかい勉強し直そうと思ってさ。アングラから再スタートだ(笑)」
「メジャーCDにもなってるってのに、なぁ。惜しくねーか?」
「まだまだよ、俺の腕は」
「ん?イギリス人に『謙虚』って言葉を学んだんか?(笑)」
「(笑)たまたま以前のライブで知り合ったプロモーターにアメリカ行きを勧められてさ。費用から住むところから、全て面倒見てくれるってんだ。少し行き詰まってたところだったから、世話になることにした」
目をキラキラ輝かせて未来を語る、なんてことはこの三十路を越えた男にはなかったが、忙しく箸とお猪口を動かしながら話すその声は弾んでいた。
「あ、それでな。木曜日まで泊まるからな」
事も無げに言いやがった。
「すぐ帰らなくていいのか?つーか、帰れ(笑)」
「(笑)見納めしときたいんだよ、日本の」
「仕方ねぇなぁ」
「宿泊費は出さんぞ」
「出せバカ(笑)」
ふたりともグデングデンになって家に帰り、それでも祖母の位牌の前ではふたり並んで手を合わせ、寝た。
翌朝8時。起きると大が床に寝ていた。
ふたりとも昨日の服のまま。
たしかふたり揃ってベッドに倒れこんだはず。
俺はかろうじてベッドに寝ていた。
(ズリ落ちたか、大)
なんだかニヤけてしまった。
この図体のデカい男とこれからちょっとの間、一緒に暮らすのだ。
俺は3日間だけの同居人に毛布と合鍵を被せ、静かに身支度を整えて会社に向かった。
電車の中でふと思った。
(10年以上会ってなかったのに、昨日はすんなり話せたな)
高校時代の友人は一生モンだと、誰かが言っていた。
こういうことを言うのだろうか。
675ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:19:47.23 ID:dw10+mQ9O
その日の仕事は日勤だけだったので、夜8時には家に帰り着いた。
(なにワクワクしてんだ(笑)新婚さんかよ)
ドアを開ける時、やたら可笑しくなった。
そしてドアを開けたら、笑い転げてしまった。
エプロン姿の大が立っていた。
「なんだよ!?その姿!!」
「メシぐらい作ってやろうかと思ってよ。あ、この姿はウケ狙いだ(笑)」
190cmの長身にまるで合っていないサイズだった。
「それよか、お前んち最低!包丁もフライパンもねーじゃねーか!」
「仕事から帰ってきたら作る気力なんかないんだよ。一人暮らしだから作る量も難しいし」
「俺はあっちでも自炊してたぞ。ちゃんと全部平らげてたしな」
「お前とは食える量が違うんだよ」
台所に行ってみると、包丁やらまな板やら鍋やらが、出来上がった料理と一緒に並んでいた。
「宿泊費だ。とっとけ」
料理は美味かった。
見事なもんだ。
味噌汁まで出された。
食い終わると待ってましたとばかりに大が言った。
「おい、カラオケ行こうぜ。久しぶりに歌聴かせろよ」
バンド時代、俺はボーカルを担当していた。
楽器なんてひとつも出来なかったから。
「すげぇな、今時のカラオケって」
近所のカラオケ屋に連れて行った。
大は大はしゃぎだった。
イギリスにもカラオケはあるそうだが、機材がまるで違うらしい。
採点システムに感動していた。
大は黙って俺の歌を聴いていた。
冷やかしもしなければ合いの手すら入れない。
およそ同僚と来る時とは雰囲気が違う。
なんだか照れた。
「相変わらず聴かせるじゃねぇか」
「プロに言われるとうれしいな(笑)世話になってるからって、世辞を言う必要はねぇぞ(笑)」
「いや、上手いよ」
大の顔は真剣だった。普段はふざけたヤツだが、こと音楽のことになると顔つきが変わるようだ。
これがプロってものかと感心した。
大の選曲は洋楽オンリーだった。
あまり上手くはない。
ベースを持つと天下一品なんだけどなぁ。
ギャップに笑った。
676ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:20:47.59 ID:dw10+mQ9O
2時間コースが終了し、俺たちは軽く飲んでから帰ることにした。
行き着けのバーに案内した。
軽く、のつもりが昔話に花が咲き過ぎた。
お互い酔っているのがすぐわかるほどだった。
でも酒が美味くてやめられない。
今度コイツと飲める日なんて来ないかもしれない。
そう思うと今日という日が惜しくなり、潰れる覚悟でおかわりし続けた。
「そういえば、さ。お前、真子とはあの後どうなったん?」
グラスにしな垂れかかりながら大が言った。
「真子って、バンドの時の真子か?」
「他にいねぇだろ」
「あの後って、なんだよ?どうなったってのは?」
「周平が死んだ後だよ。お前、真子のこと好きだったんだろが」
ドラムを担当していた周平とキーボードの真子は付き合っていた。
俺は真子のことが好きだったが、仲の良いふたりを見続けるだけだった。
高校卒業後、ふたりは東京の大学に進み、俺は地元に残った。
そこでバンドは終わり、俺の想いも終わった。
20歳の時、周平が亡くなった。
車を運転中の事故だった。
大は仕事で戻ってこれなかったが、俺と三浦は周平の葬式に参列した。
同じく参列していた真子は痛々しいほどに悲しみに暮れていた。
葬式の時もその後も、俺は慰めの言葉をかけてあげることが出来なかった。
それから3年ほど経った時、彼女から連絡があった。
大学を卒業した後、東京で就職したとのことだった。
その時の真子は、周平のことを引きずっている様子もなく、俺は安心した。
それ以降、彼女がどうしているかは知らない。
今頃になって彼女の話が出るとは。
「気付かれてたのか(笑)」
「俺にはな。こう言っちゃなんだが、チャンスだったんじゃないか?」
「真子に言い寄るチャンス、か?」
「そうだよ」
「あの時はとっくに気持ちなんてなかったよ。お前も知ってるだろ?あの頃俺んち大変だったから、そんな余裕もなかったしな」
「そうか?家のせいにしてただけじゃないか?」
「お前、あの時いなかっただろが(笑)見てたようなこと言うな」
「まぁな。なんとなくそんな気がしただけだがな」
「甘酸っぱい思い出ってやつだ(笑)」
もう一杯だけ飲んで帰ることにした。
677ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:21:50.60 ID:dw10+mQ9O
「で、今は付き合ってる女とかいないのか?」
「いないねぇ」
「好きなやつは?」
「いないなぁ」
「つまんなくねぇか?好きな女すらいないなんて」
「別に」
「ふーん」
お互いリミットだと判断し、グラスを空けることなく店を出た。
「そういうお前はどうなんだよ?金髪のステディでもいるのか?(笑)」
「俺のことより、お前のほうが心配だよ」
大きな身体を俺に覆い被せながら、つぶやくように大が言った。
翌日の二日酔いはひどかった。
ベッドでウンウン唸っていたら、大がゼリーとミネラルウォーターをコンビニから買ってきてくれた。
「俺、観光に行ってくるわ。今日、夜勤だろ?合鍵くれ」
「おばあちゃんの位牌に、ご飯出したか?」
「なんだ、それ?」
「茶碗にご飯を盛って、箸差して位牌の前に出すんだよ。知らんのか?」
「知らね。イギリスにそんなん無かったもん」
「日本にゃあるんだよ」
「お前、ジジくさいこと知ってんな」
いそいそとご飯を位牌の前に置き、大は元気に出て行った。
ベッドでひとりで寝ていたら、無性に寂しくなった。
(気色わりぃ)
苦笑して、また眠りに落ちた。
大の水が効いたのか、寝覚めは良かった。
大はまだ帰っていなかった。
家を出る時、「いってきまーす」と俺は部屋に声をかけた。
翌朝、家に帰ると大が俺のベッドで寝ていた。
酒臭い。
(こんにゃろ)と思ったが、俺もベッドの横で毛布にくるまった。
夜、目覚めるといい匂いがした。
また味噌汁だ。
「起きたか。メシ食え」
「うれしいけど、なんだか気色悪いな(笑)」
「俺だって(笑)」
差し向かいでの夕飯。
可笑しくなる。
ふと大が聞いてきた。
至極、真面目な顔だった。
「お前、仕事楽しいか?」
「?別に…楽しくはないわな。女も出来んし」
「こんな不規則な生活じゃあな」
「おお!?お前に言われるとはな(笑)ミュージシャンなんて、不規則の代名詞だろうが」
「お前、マスコミに毒され過ぎ(笑)意外と真面目なもんだぜ?」
「そうかね」
「そうさ」
(?)なんだ。
何が言いたかったんだ?
「大塚」
答えはすぐにわかった。
678ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:24:20.52 ID:dw10+mQ9O
「お前、俺と一緒にアメリカ行かねぇか?」
爪楊枝を口に加えながら大が言った。
「おほ。なんだ?仕事の息抜きにアメリカ旅行でも連れてってくれるってのか?(笑)」
「違う。アッチで一緒にまたやろうって意味だよ」
コイツ、何言ってんだろ?
大が冗談を言ってるわけではないことは、その顔を見ればわかったが、その真意が計りかねた。
「お前と一緒にバンド組むのか?」
「そう」
「俺にボーカルやれってか?」
「うん」
「アメリカで?」
「で」
「俺の歌、そんなに良かったかぁ?あんなカラオケごときで」
「いや、全然ダメだ。歌唱法も何も、基礎から全然なってない」
「なんだそりゃ」
「でもな、いいモン持ってると思ったんだよ」
「そんなのわかんのか?」
「わかる」
これは俺も真面目に話さなければいけないと思った。
「あのな、大塚。俺、ここ数年悩んでたんだよ。雇われバンドじゃなくて、自分のバンドを持ちたいってな。確かにお前も知ってるとおり、雇われバンドとして俺はある程度成功したのかもしれない。仕事の依頼も多いしな。
でもこのままじゃ、どこまで行ってもそれ止まりな気がするんだよ。所詮は雇われだ。CDのジャケットに俺の名前がドーンと載るわけじゃない。バンドの名前も俺が考えた物じゃない。全部、他人が創り出したモンなんだよ。それに俺は乗っかってるだけ。
そんなこと考えてたら、こないだ話したプロモーターから今回の話を持ちかけられたんだ。心機一転、やってみろってな。
今からアメリカに乗り込むんだから、当然、下積みからまた始めなきゃいけない。それは長い時間になるかもしれない。でもチャンスだと思ったね」
「それはすごくいいことだと思うけど、その相棒が俺である必要はないだろ?」
「確かにな。お前より歌えるやつを俺はいっぱい見てきたよ。実のところ、カラオケに行くまではお前を誘う気なんてこれっぽっちもなかった。
でもな。あの時、俺、思い出したんだよ。俺はお前の声が好きだったな、ってな。高校の時にお前をバンドに誘ったのもそれが理由だったんだよ。単にお前が友達だったからじゃないんだ」
「キーが高すぎるって、いつも文句言ってたじゃん」
「ガキだった俺に、お前の声好きだ、なんて言えると思うか?」
「………」
679ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:26:24.63 ID:dw10+mQ9O
「どうせ再出発するんだったら、俺の好きなモノを集めたいと思ったんだ。俺の好きな声や好きな音を持ってるやつ。もうギタリストは見つけてあるし、そいつも俺と一緒にアメリカに行くことが決まってる」
「俺に会って、懐かしさが蘇っただけじゃないのか?」
「俺、プロだぜ?そんなことぐらいで、お前に人生賭けねぇよ」
「でもプロの世界って厳しいんだろ?そんな我侭が通じるのか?」
「甘い考えだとは思うよ。でも我侭ってのはちょっと違うと思う。俺にとって音楽は仕事でもあるけれど、でも俺の音は俺のものだからな」
言ってることは夢見がちな十代の台詞に思えたが、大の顔は大人の顔だった。
「以上!お前の考えを聞かせてくれ」
大の真っ直ぐな視線が俺を射抜いている。
言葉を整理しながら、俺はゆっくりと話した。
「まず…結論から言うわ。ごめん、俺はアメリカには行けない」
やっぱり、という顔を大はしたが、黙って俺の話の続きを聞いてくれた。
「正直、お前の話は魅力だよ。俺、一瞬、アメリカに立ってる俺の姿を想像しちまった。ものすごくワクワクした。俺の声を好きだとも言ってくれた。うれしいよ。
それに、打算的な考えになるけど、ちゃんとお前にはお前を認めてくれるスポンサーもいることだしな。例えアングラなフィールドから始まるにしても、お前が力強い気持ちでアメリカに行く気になれるのはよくわかるよ。
現実を踏まえた上での夢なんだな。でもな。俺の中の現実は違うんだよ。俺には、お前が言うほど、俺に力があるとはどうしても思えない。それはアメリカに行ってからの俺次第でどうにかなるって、お前は言うだろうな。
俺、お前たちの仕事は天分だと思うよ。お前にはそれがあって、俺にはない。これは努力とかでなんとかなるもんじゃないって気がする。どっかで聞いた台詞だなんて言うなよ?本当にそう思うんだ。
それに、俺はビビッてる。お前の誘いほど、俺の今の仕事に魅力があるわけじゃないけど、でもそれを捨てて知らない世界に飛び込めるほどの勇気は、俺にはないんだよ。お前は昔のまんま、相変わらずすごいヤツだけど、俺だけ年とったんかな(笑)」
プッと、加えていた爪楊枝を俺に飛ばしてきた。
ようやく大の視線がズレた。
自分の茶碗を見つめていた。
680ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:27:21.67 ID:dw10+mQ9O
「なんだよ、考えさせてくれ、の一言くらい言ってくれよなぁ(笑)…わかった。ただな、ひとつだけ言うぞ。俺がお前を誘ったのは、勘違いでも郷愁にかられたからでもない。俺の頭がお前だって言ったんだよ。…後で後悔すんなよぉ。俺の直感て、案外当たるんだぜ(笑)」
大は笑顔だった。
「よし!大塚!ビール飲むか!持ってくる」
「うん。俺の冷蔵庫から、俺のビールを持ってきてくれ(笑)」
「だけどなぁ…」
大が両手にビールを持って戻ってきた。
「彼女もいないし、仕事もつまらんって言うから、日本に未練ナシってことでOKしてくれるかと思ったんだよなぁ。甘かったか。未練とかそういう問題じゃないんだな」
未練。
さっきの大の視線よりも鋭く、それは俺に突き刺さった。
最後の夜ということで、その後は家でダラダラと飲んだ。
ふたりとも酔い潰れることもなく、1時過ぎには床に就いた。
すぐに大は寝息をたてた。
それを聞きながら、俺は寝付かれなかった。
1時間ほど経った頃、俺は大を揺り起こした。
「…んー?なんだぁ?」
「大、聞いてくれ。俺、未練ある。好きな女がいるんだ」
681ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:31:21.33 ID:dw10+mQ9O
再び電気を点け、大は冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきた。
それを脇に抱き、俺の目の前にドカッと座り込んだ。
「どれ、聞かせろや」
一時間、話した。
恵子ちゃんのこと。
家族のこと。
恵子ちゃんとのこれまでのこと。
全て話し終えた時、大が一時間ぶりに口を開いた。
「大塚ぁ…さっきの話より、今の話のほうがよっぽど納得いくぞ。好きな女がいるってのは、それだけでなんだか、何よりも大事だしな」
大がタバコに火を点けた。
「しかし。お前…変わってねぇなぁ」
「スーツ姿も似合うようになって、すっかりオッサンになっちまったと思ってたけど、中身、高校の時と大差ねぇじゃん」
「今の話、お前、誰にも言ってねぇのか?」
黙って頷いた。
「…まぁ、恋の相談っつっても、今の話じゃあ、おいそれと誰にでも話せる内容じゃないわな。でも俺は明日、ここからいなくなる。話す相手としてはうってつけだったってワケか(笑)」
長くゆっくりと、大が煙を吐き出した。
「どうにもなんねぇな」
厳しい口調ではなかった。
「どうにかするんなら、何かぶっこわさないと、な。でもお前、それ、出来ないだろ?」
何も言えない。
「おい!ならよ。俺とアメリカ行ったほうが、キッパリスッキリするんじゃねぇか?ん?」
やっぱり何も言えず、大を見た。
「うわぁ…お前のそんな顔、初めて見た…。やめろよお前、そんな切ねぇツラ。なんか、母性本能くすぐられたぞ(笑)」
俺は俯いてしまった。
「ま、好きなだけ悩め。お前の気持ちだ。誰のモンでもねぇ」
もうお互い話すこともなくなり、今度はホントに寝た。
682ローカルルール変更議論中@VIP+:2009/06/21(日) 02:32:35.90 ID:dw10+mQ9O
翌日は休みだったので、大を空港まで見送ることにした。
便は午後で余裕があったから、ゆっくりと大の作った朝飯を噛み締めることができた。
空港までの電車の中、話すことなく、ふたりとも爆睡した。
空港のロビーに着くと大が言った。
「もうここでいいや」
「まだ離陸まで時間あるだろ?付き合うよ」
「いいよ。俺、なんか言ってしまいそうだもん(笑)」
「あのよ」
「うん?」
「アメリカ生活が始まったら、住所連絡するわ」
「うん」
「ケリついたら、教えろ」
「うん」
「もうこれで、日本に帰ってくることはないと思う」
「そか」
「…あ、いや、帰ってくるな、俺」
「?」
「メジャーになったら凱旋帰国だ(笑)」
「じゃあ、一生帰ってこないってことじゃん(笑)」
笑いながら、大が俺の肩を小突いた。
「バイバイ」
大きく両手を振って、大が俺に「帰れ」と急かした。
デカい男が、一際大きく見えた。
683ローカルルール変更議論中@VIP+
大が去って3週間。3月も終わりを告げた時だった。
俺は故郷への出張を命じられた。
仕事の内容は新入社員への研修。
日程は一週間。
研修開始日の前日夜、俺は故郷に先乗りした。
前もって太田家には出張のことを連絡していたのでお父さんは太田家への滞在を勧めてくれたが、連日、同僚との飲み会が予想されたため、俺は迷惑をかけまいとお父さんの申し出を辞退していた。
会社のとってくれたホテルに、俺は苦笑した。
そこは三年前のクリスマスイブに、芽衣子さんと泊まるはずだったホテル。
さすがに同じ部屋ではなかったけれど、窓から見える夜景は変わらなかった。
一瞬よぎるほろ苦い思い出。
(思い出…になったなぁ)
缶ビール片手に、しばらく夜景を眺めた。
翌日。古巣である事務所に出勤すると、懐かしい顔が俺を出迎えた。
転勤前によくパートナーを組んでいた後輩・友枝だった。
「お久しぶりです!今日は俺が大塚さんのアシスタントですよぉ。凸凹コンビ復活!!(笑)」
ずんぐりむっくりとした体躯に、人懐っこい笑顔。
男の俺から見ても可愛らしく感じる友枝は、少しも変わっていなかった。
いや、少しお洒落になったかな。
趣味の良いワイシャツとネクタイが似合っていた。