「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2009/12/29(火) 13:41:04.95 ID:WrX/5LcR0
パー速でやれば
乙
すぐ落ちそうなヨカーン
5 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 13:51:26.73 ID:WrX/5LcR0
この国は無防備だ 平和ボケした国民が大半を占めるこの国は、あまりにも無防備で だからこそ、都市伝説にも狙われやすい この日もまた、UFOの大軍が、このちっぽけな島国に大挙して押し寄せようとしていた 「−−−視覚結界設置、完了しました」 「あぁ」 「組織」上層部のとある黒服 彼は、押し寄せてくるUFOの団体を双眼鏡で眺めながら…こっそりと、同情していた きっと、自分達ならば楽勝でこの国を占拠できると思っていることだろう 可哀想に 「さて、後は経過を見守るだけだな」 「…よろしいのですか。本当に、我々が手出ししなくても」 「今回、「組織」がすべき事は、現れる都市伝説達が一般人に目撃されないよう、視覚的な結界を張ることだけだ」 海上を飛んでくるUFO達 −−−−−ぼこぼこと、海が泡立ち始めた 来たか 「…あいつら、海外産だとしたら、知らんのかねぇ」 深々と、黒服はため息をつく ぼこぼこぼこぼこ、泡立つ海面 直後、海から発射された放射火炎が、UFOを一機、打ち落とした
6 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 13:55:36.25 ID:WrX/5LcR0
UFO達の隊列が乱れる 一機を打ち落とした放射火炎はそれだけでは満足せず、次々とUFOを撃ち落していく 反撃するようにUFO達が光線を放っているが、海の中にいるあいつには届きはしないだろうし…届いたとしても、効果はあるまい ぼこぼこぼこぼこぼこぼこぼこ 海面の泡が更に激しく、大きくなって そして、それは姿を現した 漆黒の体、とげとげしい背びれ、長い長い尻尾 ゴツゴツとした肌、鋭い牙 …日本人ならば、知らぬ者がいるはずのない、それが 海外でもよく知られている、それが 怪獣王の姿が、海から出現した 天に向かって、吼える怪獣王 UFO達が光線で攻撃するが、それを受けても涼しい顔をしている じろり その巨大な目が、UFO達を睨んだ 「わかってないな。連中。手を出したらそこまでだ。お前らの人生終了だな」 「都市伝説でも人生と言うのでしょうか?」 んな事は知らん 部下のツッコミを無視して、その黒服は暴れ始めた怪獣王を見つめていた
落ちたスレって0時以降に投下あった?
9 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 14:00:25.06 ID:WrX/5LcR0
いつ見ても、惚れ惚れとする暴れっぷりだ その巨大な口から吐き出される放射火炎が、長い尻尾での一撃が、次々とUFO達を撃ち落していく …とある、ハリウッドの映画監督は、自分が作成した、宇宙人が地球を侵略する映画の裏話として、こんな趣旨の事を語ったそうだ 「日本にはゴ○ラがいるし、日本は怪獣や侵略者と戦いなれている。だから、被害はほとんど出ていないんだよ」 と その発言が真実であるかどうかはわからない 真実であったとしても、日本からの取材に対する、リップサービス的な発言だろう だがしかし、日本の特撮映画は海外でも人気である その特撮映画の中で、日本ばかりが怪獣や侵略者に襲われ、それを撃退せんと戦っているシーンが多いのは事実 そして、映画監督の発言がネット上で語られて……それは、都市伝説となる 「日本が怪獣や宇宙からの侵略者に襲われても、日本ならばどうにかなる」 怪獣王によって、UFO達は全滅した あの怪獣王は、この国を自分の縄張りであると認識しているらしい 縄張りに入り込んだ蝿を全て叩き落し満足したのか……ゆっくりと、海の中に戻っていっている 夕日をバックにしたその様子は、怪獣映画のラストさながらだ
10 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 14:03:02.58 ID:WrX/5LcR0
「…いやぁ、いつ見ても素晴らしい戦いだった」 ふぅ 黒服は、眼福な様子の笑みを浮かべた 映画のような戦いを、双眼鏡ごしとは言え、生で見られる いやぁ、日本の本部勤めで良かった良かった これが、アメリカ支部とか南米支部勤めでは、こうはいかない 「…怪獣王に任せなくても、「組織」の力を持ってすれば、あのUFO集団、どうにかなったのでは」 「この国には最強の怪獣王がいるんだぞ!その活躍の機会を逃させてどうする!!」 さて、今回も戦いの映像は記録したし 後でまた、じっくり楽しむとしようか 国の危機を前にして、怪獣王の戦いを優先させていた上司のそんな様子に 部下は呆れたように、深々とため息をついたのだった 続く予定なんざないので終わる
お疲れ様です。怪獣王いたんだwwwww 保守だけかー、それを聞いて安心した
12 :
いつかのどこかで だれかがささやいた (代理) :2009/12/29(火) 14:07:12.45 ID:WrX/5LcR0
あぁ、そこの人、えぇ、あなたです あなた……拳銃とか、使うことはありませんか? ならちょうどいい、あなたにお願いがある これを、この銃弾を使って欲しいんだ こんな真っ黒な弾見たことないって? 僕の特製だからね まぁ何故かっていうのは言えないけど、これが何かってのは答えるよ これはね、使えば自分の狙い通りに当たる、素敵な銃弾なんだよ 的を狙えばだいたい真ん中に当たると思うよ 動くものを狙うときは多少考えて撃たないとダメだけどね 人間の皮膚を破る威力は無いはずだけど、気絶ぐらいならさせられる 信じられないなら向こうの空き缶でも撃って見ればいい ほら、当たるでしょ あ、お金は要らないよ、ただね、これを僕から貰った話をこっそりまわりにしてくれればそれでいい 自分のガンショップの宣伝でもしてるのかって? うん、まぁ、そんなようなものだよ あぁそれと、使用に関する注意事項がいくらか 今弾倉ごと渡したけど、中身取り出したり普通の弾を入れたりしないでね、効果消えちゃうから それとこっちが重要なんだけど、今それには7発入っているんだ 6発までは撃っていい、けど7発目を撃っちゃダメ、撃てば身の破滅を招くから それだけは守って欲しい 残った7発目は僕に還すか中から取り出すかすればいい 本当にどうしようもなければ地面にでも撃ち込んでくれ、呪い(まじない)はほとんど土に還ると思うから それじゃあ、さよなら 願わくば、それが何かを護るために使われる事を
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 14:09:17.65 ID:WrX/5LcR0
俺は昨夜は11時半くらいで力尽きていたが、保守だけだったか ならほっとしたんだぜ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 14:16:46.48 ID:WrX/5LcR0
まとめ乙なんだぜ!!
年も開けてないのに新年ネタは良いのだろうかね?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 14:33:05.38 ID:WrX/5LcR0
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 14:34:12.07 ID:Xh0UoerO0
ジャンプの読みきりでこんなかんじのあったな
まとめ乙!
>>16 年末年始は忙しいだろうし、いいと思うよ
20 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 15:03:29.30 ID:WrX/5LcR0
我輩は百獣の王の息子である 名前はまだない はて、本来はもっと暖かな場所で生きていたはずなのだが、気づけばこんな寒い場所にやってきていた 確か、自分は谷を転げ落ちていた最中だったはずで、死を覚悟してもいたのだg どうやら、助かったようである どこの誰かは知らないが、我輩を救助してくれた事を感謝したいものでらう しかし、ここは寒い 何やらたくさんいる生き物の後を追っていっていたら、ちょうど食物を提供してくれた者がいたため、それには感謝したいところである しかし、我輩まだ子供である故に、この食物は多すぎる 故郷であれば家族に分けたいところだが、この寒き場所に家族はおらず さて、腹が膨れた状態で目の前の残った食物の処理に悩む …と、そうしていると 我輩と似たような姿をした、しかし、もっと脆弱な生き物達がやってきた にゃあにゃあと声をあげながら、我輩を囲んでくる 坊やは誰?と聞かれたので、百獣の王の息子だ、と答えておいた 動物園から逃げてきたの?と聞かれたので、動物園とは何かと逆に尋ねると、不思議そうに首を傾げられた とりあえず、こんなところにいては寒さで凍えてしまうよ、とそいつらは言ってきた 確かに、先ほどから寒い 腹が膨れて眠たい状態で、この寒さの中にいるのは自殺行為であろう 一緒においでよ、とその生き物達は言ってくる 食物は、そいつらがみんなで分けるそうだ 我輩は百獣の王の息子である 本来ならば、こんな脆弱な生き物達と群れるべきではない しかし、ここは我輩にとって未知なる地
21 :
保守ネタ :2009/12/29(火) 15:07:09.51 ID:WrX/5LcR0
子供でしかない我輩が、たった一匹で生き延びるには、少々辛い環境のようである よって、我輩はその脆弱な生き物達と行動を共にする事にした にゃあにゃあ鳴きながら、そいつらは我輩を先導する 脆弱な生き物が身を寄せ合い、暖をとっている 中央付近に、我輩のような子供がいるようだった もっとも、我輩と比べるともっともっと小さいのだが 我輩も、中央付近に入るように言われた 赤子のような小さなそれらが、我輩にぺたりとくっついてきて、温かい ぬくぬくと、皆で固まり暖をとっていると…どこか、母親に寄り添い、兄弟達と共に昼寝していた時を思い出して 故郷の温かさを懐かしみながら、我輩はしばしの眠りに付くのだった 終われ -------------------------------------- 花子さん契約者と別れた後、猫好きの人に目撃されるまで子供ライオンが何やってたか妄想したらこうなった 都市伝説関係ないと書いた後に気づいたorz
乙です ライオン割と偉そうだなww
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 15:44:56.23 ID:qU10fbhl0
フリーズから立ち直ったところで、夕食の準備してくる 夕食後もスレが残っていてくれれば幸せだ
今はいいが深夜に落ちそうだな
では早々に初詣ネタをば
26 :
Tさん :2009/12/29(火) 16:28:16.88 ID:fjRuxhDd0
新年も開けて数時間、日も未だに出ていない頃、Tさんたち一行は北区の神社へと向かっていた。 「さみぃー……」 「まあ冬だからな」 うー、と唸りながら少女は隣を歩く青年にカイロでもねだるように言う。 「Tさーん、簡易結界ー」 「我慢だ。頼るようになったら情緒もなにもないだろう」 「お兄ちゃんのいうとおりなの」 青年の言に賛同するようなリカちゃんが少女のコートの中で、周囲にまだらにいる人間に聞こえないよう抑えた声音で言った。 少女は自らのコートの中、(挟まれる程大きさのない)胸のあたりに腰かけ、コートの裏地を掴んでいる(掴まなければずり落ちる)リカちゃんをコートの上からむんずと握り、心持ち低い声で、 「……リカちゃん、俺の頭に移動するか?」 「いやなの」 リカちゃんはコートの中でコートを必死に掴んで抗っている。中はさぞや居心地が良い温度であることだろう。 「くそう、……リカちゃんってそういや感覚あるんだよな。……人形なのに」 「まあよくあることだな」 「なの」 「そう……なのか?」 ため息交じりの少女と苦笑の青年はややあって神社にたどり着く。 少女はコートのポケットをまさぐりいくつか小銭を取り出すと、 「ほら、リカちゃんもお金、後で一緒に賽銭放り投げような」 コートの胸元からリカちゃんへと小銭を渡す。
27 :
Tさん :2009/12/29(火) 16:34:21.32 ID:fjRuxhDd0
「このおかねをなげるの?」 「そうだ。そして神様にお願いをする」 リカちゃんの質問に答える青年に少女が茶化すように笑いながら言う。 「煩悩を祓った後に間髪いれずに神様に要求を叩きつける辺りなかなかいい根性してる国だよな。日本」 「煩悩を祓った清浄な頭で願うからいいんだろう」 青年が答えるとリカちゃんが問いかける。 「ぼんのー、はらったの?」 「どこかの誰かがな」 「そこら辺も適当だよなー」 確かに。と笑いながら歩を進め、境内を入った正面。賽銭箱の前に立つ。 「これにおかねをいれるの?」 「そうそう」 少女はそう言いながらコートの前を少し開ける。後ろに居る人間に動く人形、リカちゃんを見られるわけにはいかないためリカちゃんはコートの隙間から賽銭を投げるのだ。 賽銭を放り投げ、鈴を鳴らし、三人共無言で祈る。 しばらくそうして―― 「さ、行くか」 青年が告げ、 「おーう、帰って寝るかー」 そう答えた少女の声で彼女らの初詣の祈りは終わった。 帰り道、境内を見回すと巫女がおみくじを売っていたり、 「あ、甘酒だぜ!」 甘酒や神酒が配られていた。青年も振舞われているそれらを見て、 「寒いし、頂こうか」 「おう」 少女は甘酒を、青年は神酒を飲みながら人が居ないところに移動する。
28 :
Tさん :2009/12/29(火) 16:39:27.59 ID:fjRuxhDd0
少女は周囲を確認しながらコートのリカちゃんをのぞかせ、三人で喋る。 「去年もいろいろあったよなー」 しみじみとした声に青年もこの一年で起こり、関わった事件のことでも考えているのだろう。幾分感慨深そうに頷いている。 「まったくだ」 「リカちゃん、きょねんうまれたの」 リカちゃんが言うのへ少女と青年が、ああ、と答え。 「そーいやそうだな」 「見る物全てが珍しかっただろう」 「うん!」 楽しそうに頷くリカちゃんに自然と少女の顔がほころぶ。 「リカちゃんはさっき何を祈ったんだ?」 そのまま何気なく問うと、これもまた弾んだ声で返答が来る。 「えっとね、たのしくなりますようにっていのったの!」 「おお、そいつはいいや。俺も楽しく一年過ごしたいな」 「お姉ちゃんはなにをいのったの?」 質問を返された。少女は、んー? と言って言葉を作る間を取り、 「俺は皆で一緒にいられりゃあ飽きなくていいなーって思ったからそいつを神様に祈っといたぜ」 「みんないっしょ、さんせいなの!」 「だよなー。――Tさんは何を祈ったんだ?」
29 :
Tさん :2009/12/29(火) 16:45:38.34 ID:fjRuxhDd0
リカちゃんと共に頷いた少女の言葉に二杯目の神酒を飲んでいた青年は振り向き、ん、と頷き、 「皆が健勝であればいいと祈った」 「けん……しょー?」 「けんしょ……?」 「リカちゃんはともかく契約者は知っておこうか」 言葉の意味が分からず首をかしげる二人に、呆れたようなため息を青年が吐く。 「た、たまたま忘れてただけだって」 弁明する少女にどうだか、と言い、青年は言葉の意味を教える。 「健康で、元気であればいいと祈ったんだ」 その言葉に少女は、おー、と理解を示し、 「それなら俺はこのままでいりゃいいんだな!」 はつらつと言ったものだった。 「……ああ」 「へ?」 青年の肯定の声に一瞬少女は疑問を示し、しかし青年はそれらを無視して東の空を指さした。 「見ろ、初日の出だ」 「あ、――おお!」 「きれいなの!」 青年の声につられて見た東の空。そこにある街を照らしだしていく日の光に目を細めながら青年が言う。 「今年もよろしく頼む」 「おう! こっちこそよろしく!」 「おねがいします、なの」 三者がそれぞれ新年のあいさつを告げる中、街を照らしていく陽はだんだんと昇ってゆき、やがて境内に人が溢れ返ろうとしていた。
30 :
Tさん :2009/12/29(火) 16:48:33.99 ID:fjRuxhDd0
時期ネタ新年明けましてverでしたー。 とはいってもまだ年は開けてないわけですが。 作者リアルで忙しくてきっと元旦PC触れないのでフライング投下ですよ! つまり俺は今時代に先行している……! やっほぅっ、テンションが無駄に上がるぜ! ・本編の初詣のお願い事は、アレですよ。Tさんはなんだかんだで明るい契約者を好ましく思ってるんですよ。 ということを言外に語りたかった。……ここで言葉にしてますけどw 契約者の胸は一応まあ無いわけではないということが今回よりはっきりとしたな。うん。 と、言うわけで皆様よいお年をー&あけましておめでとうございます。 いや、なんだかんだでスレは見れそうだけど一応今の内に挨拶を、ね。
いつの間にか投下乙です! 正月はPCに触れることすら危ういぜ…
と
し
こ
さ
ま
ぁ
!
踏
ん
で
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 19:26:07.05 ID:wOrCj/2j0
く Tさん乙です!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 19:46:24.28 ID:wOrCj/2j0
れ
!
で、としこ様って誰?
46 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 20:05:34.35 ID:wOrCj/2j0
人が溢れ出した境内 これだけの人波、飲み込まれたら一瞬で逸れてしまいかねない Tさんと契約者は、人波に飲み込まれないよう、そっと人気の少ない方へと行こうとして ぽふんっ 「っと」 「あ、すみません」 人を避けるのに精一杯だったのだが、避けきれずに一人、真正面からぶつかってしまった契約者 むぎゅー、とコートの下からリカちゃんの悲鳴が小さく響く 結構いい勢いでぶつかってしまい転びそうになったところを、Tさんに支えてもらった 「いいのよ。それより、大丈夫かい?」 ぶつかってしまった女性が、むしろ、Tさんの契約者を気遣うようにそう声をかけてきた …見た感じ、30代後半から40代前半程度と思われる…ようは、アラフォー世代の女性だ が、その服装は20代の女性がしていそうなものであり、若干、年齢的に無理を感じなくもないのだが、その女性はその違和感をある程度は薄める程度に若く見えなくもない そんな服装ではあるのだが…気のせいか、どこか、姉御的な雰囲気を感じるような、そんな女性だった 「あ、あぁ、大丈夫です」 「そうかい。それなら良かった」 ほっとしたように女性は笑っている からからと笑っている様子は、少し豪快でもある 「…おや、あんた達は、初詣にきたんじゃないのかい?」 「いや、そうだが。既にお参りはすませている」 人波に逆らうように出てきたTさん達を不思議がったのか、何気なく女性が尋ねてきたが、Tさんがすぐにそれに答える
47 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 20:09:59.92 ID:wOrCj/2j0
なるほどねぇ、と女性は納得したような様子だった 「あなたも、初詣に来たのでは?」 そのわりには、女性は人波に入ろうともしていない 初詣のお参りにきた、にしては少し妙だった むしろ、目の前の人波を観察しているかのような様子 それに夢中で、Tさんの契約者を避けられたなかったような、そんな感じがして 何気なく、Tさんはそう尋ねた すると、女性は隠す様子もなく、笑って答える 「いや、ちょっと、人探しをねぇ」 「人探し?」 「あぁ。初詣ともなれば、街中から人が来るだろう?だから、ここにいれば、探している奴が来るんじゃないか、って思ってねぇ」 「…だが、そうだとしても、ここで人探しは難しいと思うぞ」 確かに、探し人が現れる可能性はあるだろう しかし、これだけの人の中から、その人物を探すのは難しそうだ そうみたいだね、と女性も肩をすくめる 「まぁ、駄目元だから、寒さに我慢できなくなったら帰るつもりだけどね」 「そっか…大変だな」 Tさんの契約者の言葉に、そうでもないさ、と女性は笑う そして…そうだ、と言うように、二人に尋ねてくる 「あんた達、金髪で、こんな真冬でも日焼けサロンにでも通ってるみたいに日焼けした男を知らないかい?そっちのお兄さんくらいの年齢なんだけど」 「え…」 それは、もしかして
48 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 20:13:00.80 ID:wOrCj/2j0
二人とリカちゃんの脳裏に、ある人物が浮かんで だが、しかし 「翼、って名前なんだけどねぇ」 「「いや、知らない」」 二人の言葉が、被った そうかい、と女性は笑う 「お力になれず申し訳ない」 「いいんだよ。気にしないで」 それじゃあ、とその女性とは別れる 人波に視線をやっている女性を遠巻きに見ながら…ふと、コートの下から、リカちゃんが小さく声をかけてくる 「あのおにーちゃんのことじゃないのかな?」 「いや、一瞬はそう思ったんだけどな」 リカちゃんの言葉に答えるTさんの契約者 …確かに、一瞬は、「日焼けマシン」の契約者のことかと、思った が 勝手な思い込みで申し訳ないのだが、「翼」と言う名前が、彼に似合わないような気がしてしまって 咄嗟に違う、と答えてしまった …今でも、その名前と彼の印象が重ならないから、困る 「多分、違うよな?Tさん」 「……咄嗟に知らないと答えてしまったが、どうだろうな」 首を捻るTさん
49 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 20:14:28.54 ID:wOrCj/2j0
だが、もうあの女性に声をかけようにも…何時の間にか、さらに溢れだした人波に、彼女は飲み込まれてしまっていて 探す事もかないそうにはないのだった 「……まぁったく、本当、どこにいるんだい…あの、馬鹿息子」 人波に巻き込まれながら 女性は困ったように、そう呟いているのだった to be … ? --------------------------------------------------- Tさんの人に焼き土下座っ!!!orz 勝手にクロスさせていただいた 初詣なら人一杯来るから、知り合い増えるチャンスだよね
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 20:34:11.96 ID:wOrCj/2j0
ひ
都市子様
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 20:57:22.99 ID:wOrCj/2j0
ひ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 21:16:51.74 ID:wOrCj/2j0
と
め
クリスマスネタすら年内に書き終わるかどうか怪しい俺はきっと世間に逆行してる それはともかく乙です!
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 21:45:21.67 ID:wOrCj/2j0
クリスマスネタと年末年始ネタとマッドガッサー騒動ネタとそれ以外のネタを同時進行名折れの脳内は限りなくカオス
>>56 マッドと戦いつつ、クリスマスを過ごし、年末年始に奔走し、全く関係ないキャラが出てくるのか
たしかにカオスだw
―――あったかいなあ。 こたつの中で暖まりながら、こっちはしみじみとそう思った。 冬の学校町、雪の降り積もる中に形容するのもおぞましいような服装で放置されて、しばらく。 どういう偶然か―――放置されていたすぐ横はクラスメイトの家で、そのクラスメイトに見つけてもらうことができた。 ………あの姿を見知らぬ人に見られるのと知り合いに見られるのとでは、どちらが恥なんだろう。両方か。 幸いにも(……幸い?)、元から女装がバレていたので、そのあたりの精神ダメージは………ないこともないけど、まあマシだ。 どうやらこれが趣味だと思われてるようで、それだけはなんとかしないといけないけど。 そのクラスメイト―――獄門寺君という―――に拾われたあと、こっちは家に案内された。 女装姿が見られないようにと、裏口から入れてくれた心遣いがうれしい。 獄門寺君がなぜか沈んだ表情をしていたのが、少し気になったけれど……そのときのこっちにはそれを気遣う余裕がなかったのが、今になって申し訳ない。 裏口から家に入れてもらってすぐ。どうやら今日は厄日のようで、いきなり家の方に見つかってしまう。 そのせいで、何人ものご家族が集まってきちゃったんだけど………その格好を見て、思わずこっちは固まってしまった。 身体に入った入れ墨。手に持った抜き身のドス。強面のお兄さん方。 ミニスカサンタが目立たなくなるような光景がそこにあった。 そして、若と呼ばれる獄門寺君。 これは、もしかして―――ここまで証拠が揃って、もしかしてもないけど―――そっちの道の人、だったり? 友人から貸してもらっている、龍みたいな極道ゲーム思い出す。 確かあれによると、極道な人は……大阪城を魔改造してたり、虎を飼ってたり、いろんな陰謀を張り巡らせてたり………? 思い浮かべて、即座にそれはないかと否定する。 そもそもゲームの話だし、なんとなく"気のいいおっちゃんたち"の集まりみたいな感じがするし。 こっちがそんなふうに考えを巡らせている間にも、状況は動いていく。 突如現れた獄門寺君のお父さんとおぼしき人を殴り倒した獄門寺君が、苦々しい表情のまま和室へと案内してくれた。 そこでこたつに入れてもらい、凍えた身体を暖めて―――その感想が、最初の一言だ。 単純に身体が暖まっただけじゃない。 小学校の道徳みたいな言い方だけど……優しくしてもらって、心が暖かくなったように感じた。 こんなに助けてもらって、どうお礼をしたらいいものかーと軽く悩むこっち。 そこに、
59 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:00:06.59 ID:BGY/pe/c0
「…できれば、こう言う家である事は、周囲には黙ってくれていると、ありがたい」 と、獄門寺君から話しかけられた。 獄門寺君が言う"このこと"というのがどのことかわからず、キョトンと首を傾げてしまう。 なにを言われると困るんだろう? と考えを巡らせて……はっと気付いた。 獄門寺君は、自分の家がこうであることを、知られたくなかったんじゃないだろうか? そう考えると、拾ってくれた時からずっと困ったような表情で所々に苦々しさが滲み出ていたのも納得できた。 本当ならこっちにだって知られたくなくて―――それでも放っておけないと、助けてくれたんだろう。 こっちは相手の家族がどんな人だろうと、その人はその人だと考えている。 そりゃあ、家族が極悪人とかだったらどうかと思うけど……獄門寺君の家族はそう見えない、というかむしろいい人たちだ。 それでも隠さなきゃいけないということは、それだけのことがあったりしたんだろう。 こっちには、獄門寺君のその気持ちはわからない。 家族のことを隠さなきゃいけないなんて、そんなことは想像したこともなかったから。 でも、それは―――きっと、とても寂しいことだと思う。 「うん、わかった。口は固いから安心して。あとさ―――」 傍にいる花子さんの頭を撫でながら、獄門寺君はこちらに顔を向けた―――相変わらずの表情のまま。 もう知ってしまったことだし、獄門寺君にとって家のことを気軽に話せるような、そんな友達になれたらいいなと願う。 「いい、ご家族だね」 こっちのその一言に、獄門寺君は一瞬目を丸くし、そして口元を綻ばせて――― 「―――ああ。………ありがとな」 「ううん、こちらこそ。……というか、お礼を言うのってこっちの方じゃない?」 「ははは、そうかもな」 顔を見合わせて笑いあうこっちたちを、みー? と花子さんが不思議そうに見上げていた。
60 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:00:45.83 ID:BGY/pe/c0
「…………で。なんであんなことになってたんだ?」 「うーん。いまいちよくわからないんだけど……同居人に、『胸なんかただの脂肪でしょ?』って言ったら、キレられた」 「………それはまた」 やっぱりあんな奇抜な状況に陥った経緯は気になるようで、それについての説明をすると、なんとも形容しにくい顔をされた。 だって、自分でもよくわからないしなあ。 なんでみんな、あんなに怒ったんだろう? うーん………乙女心というやつだろうか。やっぱりよくわからない。 「みー? けーやくしゃのおともだち、おこられたの?」 「うん、怒られたの」 よしよし、とこっちの頭を撫でてくれる花子さん。 可愛いなあ、癒されるなあ。 お返しに頭を撫でると、気持ち良さそうに目を細めてくれた。 そんな感じでのほほんとした空気に浸っていると、 「……いつまでその格好でいるんだ?」 と獄門寺君が訊いてきた。 その格好? と一瞬考え、すぐに頭と目のエセ外人装備のことだと理解する。 そういえばそんな格好してたっけ。サンタ服のインパクトが強すぎて忘れてた。 髪の毛をぐいと引っ張り、まずカツラを取る。 それを見た花子さんが「!?」と衝撃的なものを見たような顔をしたのが、なんだかとても可愛かった。 それで次は、コンタクトなんだけど……、 「……ねえ、獄門寺君」 「なんだ?」 「コンタクト、取ってくれない?」 「……取れないのかよ」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 22:00:49.99 ID:wOrCj/2j0
女装少年きた!!!支援
62 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:01:28.43 ID:BGY/pe/c0
呆れたように言う獄門寺君。 だ、だって、コンタクトなんかはめたことないし……。 それでもお願い! と手を合わせると手伝ってくれるあたり、優しい人だと思う。 手元が狂うと洒落にならんということで、鼻先が触れあうくらいまで近づいた。 ここまで近づくと、ちょっと緊張するなあ。 視界いっぱいに映る獄門寺君の顔に、少し身を固めるこっち。 そんなこっちの心境なんか知らないだろう獄門寺君は、ゆっくりとした手つきで両目のコンタクトを外してくれた。 「……これで、よし」 近距離のまま、小さく呟く獄門寺君。 その時だった。 「着替え、もってきたわよ―――って、あら」 服を持った女の人が、襖を開けて部屋の中へと入ってきた。 えっと、確か、獄門寺君のお母さんだったっけ? ………なんでだろう、見覚えがある気がする。 お母さんは、あらあらうふふと妙な笑いを漏らしながら、服―――どうやら、こっちの着替えのよう。ありがたいけど、案の定女物だった―――を畳に上品な手つきで置くと、 「お取り込み中、ごめんなさいね?」 艶っぽい笑みを残して、部屋から出ていく。 特になにも取り込んでなんかなかったけどなーとこっちは首を傾げたけれど、獄門寺君はどういうことかわかったようで、 「ちょっ、お袋!?」 と叫び、一気に立ち上がってお母さんを追いかけていった。 部屋に残されたのは、首を傾げたままのこっちと花子さん、そして用意してくれた着替えのみ。
63 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:03:20.76 ID:BGY/pe/c0
なんで獄門寺君は、あんなに焦ってたんだろう? なんでこっちは、お母さんに見覚えがあるんだろう? 二つの謎に頭を悩ませながら、こっちはありがたく着替えを開始させてもらった。 「……酷い目に遭った」 しばらくして帰ってきた獄門寺君は、どういうわけか、ものすごい疲れた雰囲気だった。 こっちと花子さんが「どうしたのー?」と訊いてみても首を力なく振るばかり。 ………ホント、不思議だなあ。 ちなみに、一つ目の謎は全く解明されそうにないけれど、もう片方はすぐに解明された。 獄門寺君のお母さんとは、秋祭りの時に一度会っていた―――女装姿の時に。 この場合、憶えててくれたのを嬉しく思うべきなのか、憶えててもらったのが女装なところにへこむべきなのか。 でもあのお母さんなら下手なことは言いそうにないし大丈夫だ………きっと、たぶん、おそらく。 花子さんの頭を撫で、それによって十分に癒されてから、こっちは切り出した。 「ねえ、獄門寺君」 「……なんだ?」 「ごめんけど、電話貸してくれない?」 一度くらいは家に連絡を入れるべきだろう、色々と言いたいこともあるし。 そう思ってのお願いだ。 獄門寺君は少し考え、 「……まあ、いいか。こっちだ」 すっと立ち上がり、案内してくれた。 和室を出て、廊下を進む。 入れてもらったときも思ったけど……ホントに大きい家だなあ。 もの珍しさにキョロキョロと周りを見回しながら、獄門寺君に着いていく。
64 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:04:41.77 ID:BGY/pe/c0
ふと視線を感じ、くるっと振り返ってみた。 それと同時に、廊下の角にバタバタと隠れる大勢の男の人。 ………隠れてるつもりなんだよなあ、きっと。 人数が多すぎて廊下にはみ出しているお兄さんを見て、気づかない振りをしようと決めて獄門寺君のあとを追う。 「………おい。あの娘、来たときは金髪じゃなかったか?」 「ああ、どうやらカツラだったらしい」 「カツラ? なんだってそんなモンを……」 「決まってるだろ? ありゃきっと、若の趣味だ」 「若の、なるほど……」 「くっ……! 息子も、もうそんな年頃に……」 背後からうっすらと聞こえてくるやり取りが、なんだかとても獄門寺君に申し訳なく思えた。 「これだ。自由に使ってくれ」 「わあ、かっこいい……ありがたく、使わせて頂きます」 獄門寺君に案内してもらい、ようやく電話と相まみえることができた。 なんだかレトロな雰囲気が漂う電話だけど、むしろそこがいい。 慣れない手つきでゆっくりと操作し、なんとか電話をすることに成功する。 『はいもしもし。こちら小鳥遊ですが』 「こっちだけど。言いたいことはわかるよね?」 『こっちさん……ですか? すいません、私にこっちなんて知り合いはおりませんので、これで』 「ちょっと!? 渚、渚だから!」
65 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:05:30.51 ID:BGY/pe/c0
いきなりなにを言い出すんだこの人は! あれだけやってまだ足りないとでもいうのか!? 『ああ、少年ですか。電話ができるということは、何とか命は繋いだようですね。残念です』 「………うん。あのさ、いくらなんでもその言い種はどうかと思うんだ―――というか! 誰が毎日毎日家事やってると思ってるの!? 少しくらい優しくしてくれてもバチは当たらないと思うんだけど!」 あまりの言い種に、ショックを受け言い返す。 男として、ここまで言われて黙っていれるものか! 『そう―――ですね。そのあたりのことに感謝はしています。ですから、情報を一つあげましょう』 と、予想外に素直にこっちの主張は認められた。 いつもならこのまま言葉で遊ばれるところなのに……少し、拍子抜けする。 「情報って?」 『少年は今日、帰ってくるつもりでいますか?』 「そりゃ、当たり前じゃん」 これ以上、迷惑をかけるわけにもいかないし。 『それ、止めておいた方がいいと思いますよ』 「? なんで?」 家に帰るのがなんでダメなんだろう? メルヘンちゃんがまだ怒ってるとか………いやでも、一番怒ってたのはトバさんのはずだしなあ。 『まあ、一言で言いましょう。お祖父様がお訪ねになりま』ガチャッ
66 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:07:39.95 ID:BGY/pe/c0
「どうしたんだ?」 いきなり電話を切ったこっちに驚いたように、獄門寺君が尋ねてくる。 こっちはそんな獄門寺君を真っ正面から見つめ、その手を握って言った。 「ねえ、ゴメンけど、泊めてもらっちゃダメかな……? 今日はちょっと………帰りたくないから」 その瞬間。 隠れている(はずの)みなさんにざわめきが広がり―――獄門寺君の顔がひきつった。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 22:08:02.55 ID:wOrCj/2j0
花子さん契約者のママwwwwwwwwwwwwwwwwwww 支援
68 :
女装少年の人 :2009/12/29(火) 22:12:56.60 ID:BGY/pe/c0
これにて投下終了。そして。 花子さんの人に全身全霊の焼き土下座ああああぁぁぁっっっ!! ほんっっとうにすいません! 勘違いワード(行動)連発させちまった……orz もうアレです。女装少年のことは煮るなり焼くなり好きにしてしまってくださいo...rz
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 22:14:15.24 ID:wOrCj/2j0
女装少年乙でした!!! これはもうwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 続きを書かざるを得ないwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ちょっくらチョコレート食べつつ妄想進めてくる!!!!
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 22:24:39.46 ID:1ifL3t8b0
ほ
と
72 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 22:51:27.45 ID:wOrCj/2j0
「帰りたくない……だと……!?」 「なんと大胆な女子だ!?」 「若……立派に鳴られて…!!」 「祝言だ!祝言の準備を!!」 ……あー まずは、あれだ 「…ちょっと待っててくれ」 「あ、うん」 ミニスカサンタの格好のままのこいつを残し 俺は、バレバレの状態でこっちを窺っていた親父たちの方に向かって、駆けた こう言う時は、あれだ 親父を一番に黙らせるに限る!! 「おごはっ!!??」 ごずっ!!と 俺が放ったとび膝蹴りは、親父の顔面に直撃して黙らせる事に成功したのだった 突然走り出し、父親に飛び膝蹴りをかましている花子さんの契約者の姿に、若干あっけにとられている女装少年 そこに、あらあら、とミニスカサンタの衣装をまとった、花子さんの契約者の母親が姿を現す 「あらあら、あの人ったら、いつも早とちりなんだから」 ころころと、わりと容赦なく父親に攻撃しているように見える息子の様子に、母はたのしそうにわらっていた
73 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 22:55:15.96 ID:wOrCj/2j0
……数分後 「悪い、待たせた」 「あ、う、うん」 父親と組員を黙らせてきた花子さん契約者が戻ってきた なんだか、色々と疲れた表情だ 「で、泊まりの件なんだが」 「いいんじゃないかしら?」 花子さん契約者の母親が、微笑みながら答えた 何か言いたげな彼の代わりに、女装少年に告げる 「どうせ、お部屋は余ってるもの。それに、今日はクリスマスイブ。組の皆さんが集まるから、お料理もたくさん作ってるの」 問題ないわよ、とそう言って笑ってくる 「い、いいんですか?」 「えぇ。ねぇ、あなた?」 …廊下の向こう側で安らかに力尽きかけている己の旦那に声をかける母親 父親は、力尽きた体勢のまま……しかし、ぐ!と親指を立ててきた OK、ということのようだ 「……どうやら、いいらしい」 良かったな、との花子さん契約者の言葉に 女装少年は、うん、と頷いたのだった
花子さんの人 ああ、確かにチャラ男の名前が翼ってのはイメージに合わんかもしれんw 女装少年はあれか、……あれだな、うん…… そして支援
75 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 23:01:06.72 ID:wOrCj/2j0
お袋が、「どうせなら、お風呂に入ってしっかり温まった方がいいんじゃないかしら」と言ってきて 風呂の準備ができていると言うので、こいつを風呂まで連れて行く事になった 風呂を借りる事を申し訳なく思っているのか、こいつは小さくなっている 「ご、ごめんね、獄門時君、お風呂まで借りることになっちゃって…」 「気にするな」 「…それに、クリスマス会か何か、するはずだったんでしょ?…混ざっちゃっていいの?」 「親父たちがいいって言ったし、問題ないだろ」 …むしろ、問題は 濃い組の連中とこいつが顔を合わせるわけで トラウマを残さないか色々と心配だ 「…うちの組、わりと濃い連中多いから。一部は見なかった事にした方がいいかもしれない」 「あ、い、いや、そんな事ないと思うよ?」 …その言葉、多分、後悔すると思う 「えっと、お父さん?の周りにいた人達って…」 「…組の構成員。まぁ、家にいる事多いし、家族みたいなもんだが」 賑やかだね、といわれて、無駄にな、と答えておいた …もうちょっと もうちょっと、静かでもいいと思うんだ、色々と まぁ、一番煩いのは親父なんだが と、もうちょっとで風呂場、と言う所で 「あ、兄貴、帰ってきてたんだ。お帰り……って、その子、誰?」
ねるほしえん
77 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 23:04:12.50 ID:wOrCj/2j0
妹と、顔を合わせてしまった …あ、そう言えば、妹とこいつ、初対面か? 「クラスメイトだよ」 簡潔にそう答えておく ふーん、と妹はやや疑わしげな視線をこいつにやって 「…まぁ、いいけど。兄貴が知り合い家に上げるなんて、何かあったの?」 「色々と」 説明は、後にしておこう 何と言うか…うん、簡単に説明するのが、ちょっと難しいぞ、うん 「ほら、お前は部屋の飾りつけあるんだろ?」 「あ、うん。花子さんにも手伝ってもらっていい?」 「まぁ、いいんじゃないか?炬燵ある部屋にいるから、声かけておけ」 わかった、と答えて、妹はぱたぱたと廊下をかけていく …その後ろ姿を見送って、こいつが呟く 「妹さん?」 「あぁ」 年々生意気になって困る 思わずそう愚痴ると、こいつは笑って 「可愛い妹さんじゃない。大事にしないと駄目だよ?」
78 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 23:06:40.04 ID:wOrCj/2j0
そう言って、笑ってきて −−−−−−−気のせいだろうか? そう言った、こいつの表情に、影がさしたような 一瞬、言い表しようのない、寂しさのような、絶望のような、そんな表情が、見えたような気がしたのは? 「…言われなくてもそうするさ」 家族だからな、と俺が答えてやれば 「うん、そうだよね」 と、こいつは、先程の影など、まったく感じさせない笑顔を浮かべてきた 「ほら、ここ脱衣所だから。タオルはその辺にあるの適当に使って大丈夫だ」 「あ、うん、ありがとう」 ぱたぱたと、脱衣所に入っていって… ……… 「?どうかしたの?」 「…ちょっと待ってくれ」 うん この気配は、あれだ 俺は、脱衣所になぜか常備してあるドスに手を伸ばして −−−−−−っが!!! 天井に向かって、投げつけた
79 :
クリスマス系のネタを書き散らすテスト :2009/12/29(火) 23:08:58.76 ID:wOrCj/2j0
こいつが驚いているが、それに言い訳している暇はない 「蛇城さん、こいつは怪しい奴じゃないから、天井から見張る必要ないですから」 「…………わかりました、若がそう仰るなら」 天井から帰ってきた返事 やっぱりいたか…蛇城さん 心配してくれるのはありがたいが、天井裏に潜んで見張るとか不審者だからやまてほしいんだが ずるずるずる 天井を這っていく音に、こいつはきょとん、として 「個性的な人がいるんだね」 と、正直な感想をしてくれて 「……あぁ、まったくだ」 と、俺はかすかに頭痛を感じつつ、そう答えるしかないのだった 続くかどうかはわからない
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 23:09:51.32 ID:wOrCj/2j0
女装少年が家に泊まるとの事で、カっとなって続き書いた
女装少年の人に焼き土下座!!orz
>>74 うん、チャラ男の名前が「翼」ってのはイメージにあわないかな、と
乙でしたw ドス刺さってないかwww?
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/29(火) 23:20:45.82 ID:wOrCj/2j0
>>81 花子さん契約者「蛇城さんはそんなヘマしないから大丈夫」
ドスにするか薙刀にするかギリギリまで迷ったと言うどうでもいい件
ついでに、花子さん契約者の家の組の構成員は、御手洗さん以外に十二支の動物の名前を冠した人達がいるというどうでもいい設定
さすが極道……ゴクリ
ほ
いい年した大人の女性がミニスカサンタはいかがなものかと
86 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:45:18.84 ID:wOrCj/2j0
真っ白な頭髪、頭頂部に虎模様をもった少女は、目の前の鬼に対し構えをとる。 そして眼前の敵への警戒を保ったまま後ろにいる男へと話し掛けた。 「父さん、逃げて」 「トラを置いて逃げれるわけ…」 「ごめん父さん」 トラは男の言葉を遮る。 「あいつ結構やばそうなんだ。父さんを守りながらじゃ戦えそうにない」 そう言われると男は黙ってしまう。 「邪魔だよ、ニャンコ。僕はその男に用があるんだから」 鬼はゆっくりと歩み寄ってくる。 「大丈夫。やばくなったら逃げるから」 トラは男に満面の笑みを向けた。 彼を安心させるために。 「トラ……」 「ミケ姉さんに伝えといて。晩御飯は私の好きなカツオにしてくれって」 男は全速力で逃げ出した。 あの鬼がかなり危険な奴だというのはわかっている。 だが、自分がこの場を離れなければ、トラは自分を守るために、文字通り命懸けで奴と戦い続けるだろう。 今自分にできることは、あの鬼から一刻も早く逃げ切ることなのだ。 男は全力で走り続けた。
87 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:46:28.81 ID:wOrCj/2j0
「あー…逃げた」 鬼は逃げだす男の背を呆然と眺めていた。 「はっ、てっきり父さんの方を追っかけてくかと思ったぜ」 「どうせ君が邪魔するんだろ」 鬼が口元を緩ませる。 「とーぜん」 トラはビシッと構えをとりなおした。 「まーニャンコには無理だろうけどね」 「虎だって…」 トラは鬼に向かって駆け出し… 「いってんだろっ!」 跳んだ。 跳び膝蹴り。 それがわかったのは膝が鬼の顎を捉えたそのときだった。 あまりにも速きその一撃。
支援
89 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:48:11.43 ID:wOrCj/2j0
鬼は体を大きくのけ反らせていた。 トラはそんな鬼に対し距離をとる。 「いってぇ…蹴った足のほうがいてぇ…」 自身の膝をさすっている。 対する鬼はゆっくりとのけ反った体を元にもどす。 「へぇ、ニャンコのわりには中々いい蹴りしてるね」 ダメージがあるようには見えない。 「敬意を表して…」 片手を前に突き出した。 「コレで戦ってあげるよ」 「あ!?私なんて片手で十分だってのか!」 トラは怒りをあらわにして叫ぶ。 「いやだなぁ」 鬼が笑う。 「よくみてよ」 鬼は突き出した手を反対側の手で指差す。 突き出した手はデコピンの形をつくっていた。
90 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:50:12.57 ID:wOrCj/2j0
「馬鹿にしやがって……」 トラはワナワナと体を震わせる。 「馬鹿になんてしてないよ。最大限の敬意さ」 鬼は何度かデコピンの空動作をしていた。 その言葉を聞いた瞬間、トラがその場から消えた。 再度、鬼の頭部に蹴りがいれられている。 が、今度はのけ反らない。それどころか微動だにしていない。 「なっ………」 トラも驚きを隠せないようだった。 そのとき、トラの目の前には鬼の手があった。デコピンの形のまま。 「いやぁ、さっきはビックリしちゃってあんな風になっちゃったけどさ…」 デコピンがはじかれる。 鈍い音をがした。 トラの体が大きく空を舞う。 「僕、鬼だから」
91 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:51:42.85 ID:wOrCj/2j0
トラは倒れたままピクリとも動かない。 「あー…やっぱりデコピンはやり過ぎだったかな?」 頭をポリポリとかきながら鬼は笑う。 「さて…と、あの男はどこにいったかな」 男が逃げたほうへと歩きだす。 「………まて」 鬼は声のほうへと振り向いた。 そして再度笑う。 「すごいなぁ、本当に感心したよ。まさか…」 そこにトラは立っていた。 「鬼のデコピンをくらって生きてるなんて」 白かった髪は自身の出血により一部赤くなっており、 足もガクガクと震えている。 頭部に強い衝撃をうけたため、まともに立つことができないのだろう。 いや、本当は立つこともできないのかもしれない。 ただ気力だけで立っている。そんな印象を受ける痛々しい姿だった。
92 :
白虎 対 鬼 (代理) :2009/12/29(火) 23:52:55.01 ID:wOrCj/2j0
「でも、そんな状態じゃあ僕の邪魔をすることもできないだろうね」 鬼はトラに背を向け、男が逃げた方向へと歩みだす。 「まてっ…つってんだろ…まだ…」 鬼はトラの言葉を無視して歩を進める。「あーあ、どこに逃げたん…」 と思ったら急に立ち止まる。 「今までの非礼を詫びるよ。君は本当に凄いね」 片足を軸に勢いよく体の向きを変える。 振り返った目前には巨大な白い虎が、今まさに飛び掛かってきているところだった。鋭い牙を、鋭い爪を鬼に向け。 鬼は拳を握っていた。デコピンではない。 振り向く動作とともに全力でそれを振りぬく。 格下ではなく、同格の相手として全力の一撃を白虎にむけた。
鬼強いな 支援
鬼は無言で立ち尽くして。 顔にドラ猫が張り付いている。 トラは鬼の攻撃が当たる寸前に気を失っていた。 それにより、ただの猫に戻り、無事、鬼の顔に着陸したのだ。 ある意味運がよかったと言える。 鬼は片手で顔に張り付いたまま気絶している猫をつまみあげた。 そしてクスリと笑う。 そのとき、 「その子を返していただけませんか?」 若い女の声がした。 鬼はドラ猫を見つめたまま 「いやだね。僕、このニャンコ気に入ったんだ」 その声に返事をする。 「トラっ!」 今度の声は男のもの。先程逃げたはずの男がそこにいた。 「ミケさん、トラをっ!」 男は女にたいして叫ぶ。
「坊ちゃん。大丈夫です」 ミケさんと呼ばれる女が一瞬消えたように見えた。 すると鬼がつまんでいたトラが消え、 いつの間にかミケさんが大事そうに抱えていた。 「………あれ?」 鬼はポカンと口をあけ、かたまっている。 「何かした?」 「はい」 ミケさんが控えめな笑顔でかえす。 鬼は自身の頭をポリポリとかく。 「トラに格闘技を教えたのはミケさんだ。こんくらいは当然できるさ」 鬼の疑問に答えたのは男だった。 ようするにミケさんが素早くトラを救出したということか、 いや、おそらく速いとかいうレベルではないだろう。 「へぇ…」 鬼はまた笑う。 トラのときとは違い、口元を異常なまでに歪ませて。 「面白い」
「君があの呪い(まじない)をかけたみたいだね。 ふふっ、そのニャンコだけでいいと思ってたけど、やっぱり君も……」 「あの…」 「……なに?」 ミケさんは鬼の言葉を遮り言う。 「危ないですよ」 車のクラクションが鳴り響いた。 鬼が振り向くと、大型トラックがまさに今つっこんでくるところであった。 「あー…確かに危ない…」
「…はぁー、結局逃げられたか」 黒服は頭をポリポリとかいて呟いた。 ちょうど角のはえていたあたりをポリポリと。 なんと間の悪いトラックだったのだろう。本当についてない。 黒服は思った。 「あいつらにしてみれば幸運だったってことになるのかな……」 黒服はしばらく立ち尽くす。 気配からさがそうともしたが、 あの呪いは更に強力なものにでもなっているのだろうか。 そちら方面は専門ではないため、この黒服には、もうどうすることもできない。 「…仕方ない。帰るかな」 黒服はトボトボとした足どりで帰っていった。 その場に残ったのは「アラレちゃん」に出てくるパトカーのようになった大型トラックだけだった。 終
代理終了ー 猫の人乙でした 鬼つええww
ほ
し
の
ふ
る
夜
☆
★
ほ
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 10:06:53.60 ID:jHnUtReY0
おはよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!
ほすー
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 11:13:40.82 ID:jHnUtReY0
にょ
ま
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 11:57:19.24 ID:jHnUtReY0
お昼ご飯ほ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 12:28:52.00 ID:jHnUtReY0
お
114 :
保守ネタ :2009/12/30(水) 12:42:26.88 ID:jHnUtReY0
−−−とある「組織」上層部メンバーの部屋にて、どうでもいい会話−−− 「上層部メンバーが現場に出ない理由?」 「はい」 不思議でならないのだ 上層部メンバーは、皆、それぞれの分野で素晴らしい能力を持っている …ならば、なぜ、現場に出ないのか? 彼らが現場に出れば、都市伝説事件など、即座に解決できるだろうに その部下の言葉に、特撮映画好きのその上層部メンバーは苦笑した 「まぁ、気持ちもわからないでもないがな。だが、我々が現場に出るわけにはいかないんだよ。よほどのことでもない限り」 「…何故です?」 「影響力やら破壊力やら、まぁ、色々だな」 …影響力と、破壊力? 「お前は、俺の能力は知っているか?」 「………いえ」 「組織」はどこまでも秘密主義だ そもそも、上層部メンバーの正式な人数すらも、秘密とされているのだし …上層部メンバーと、こうやって顔を合わせる事ができる者は稀なのだ 今、彼に疑問をぶつけているこの黒服は、幸か不幸か、この上層部メンバーの「直属の」部下に選ばれたが為に、こうやって面と向かって話す事ができているが 実際、一般の黒服がこうやって上層部メンバーと顔を合わせるなど、まず不可能 よって、その能力が知られている訳もない 当然…この部下も、この上司の能力を知らない
115 :
保守ネタ :2009/12/30(水) 12:47:22.76 ID:jHnUtReY0
そんな部下に、彼は笑う 「俺の能力は、影響力・破壊力、どっちも洒落にならん…ってところだな。制御できているからまだいいものの、制御できなかったら偉い事になる」 「…どんな能力、なんですか?」 「「放射能を浴びると巨大化する」だ」 ……… は?と思わず固まる部下 上層部メンバーは、肩をすくめて笑う 「俺が巨大化するんじゃなくて、俺が放射能を出して、他を巨大化させるんだがな」 「…生物を、ですか?」 「生物植物、まぁ、無機物以外は全部だな。俺が、その能力使って戦っている所、ちょっと想像してみろ」 言われて、部下は正直に想像してみた 暴れ回る都市伝説 それを止めようと発動する能力 犬が、猫が、カラスが、スズメが …「組織」内で関わりたくないランキング、今年度もぶっちぎりトップだったマッスル全裸禿が 巨大化し、都市伝説を抑え付け… ………… 「悪夢ですね」 「だろう」 悪夢以外の何物でもない 巨大化して暴れる全裸マッスル禿なんて
116 :
保守ネタ :2009/12/30(水) 12:52:00.06 ID:jHnUtReY0
「目撃者の揉み消しやら何やら、きつくて敵わん。よって、俺は現場に出ない…と言うより「出られない」と言うのが事実だな」 「上層部メンバーの方々は、そんな能力の方ばかりなのですか?」 「俺も全員は知らないが……「お嬢さん」の場合は、世間知らずなのと吸血衝動が厄介だから、ってのがあるらしいな」 箱入り娘だからな、とぼやく上層部メンバー そもそも、「お嬢さん」と言われても、この部下はピンと来ないのだが… 「……まぁ、そう言う訳だ。現場のお前たちが大変なのはわかるが、よほどの事がない限り、俺達は現場に出してもらえん。特に俺はな。よって、お前たちで仕事は頑張ってくれ」 「せめて、書類事務だけでもやっていただけるとありがたいんですがね。怪獣映画を見ている時間があったら」 「自慢ではないが、俺に書類事務をやらせると仕事が三倍に増えるぞ」 …これは駄目だ 小さくため息をつく部下 …ふと、部下は思う もしかしたら、上層部メンバーとは…色んな意味で問題を抱えた、厄介な者しかいないのでは?と そう考える事しか、できないのだった …上司は思う こいつは、あまり深く踏み込まなくてもいい、と 上層部メンバーが現場にめったに出ないのには、先ほど語った理由もあるが、他に …企みを抱える者が現場に出ることで、その企みが一気に進む事を阻止する為だ、という事実を 続く予定は一切ないので終わる
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 12:53:59.15 ID:jHnUtReY0
昨夜の避難所での会話で妄想が爆発した 正直反省している
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 13:12:55.60 ID:jHnUtReY0
お出かけ前ほ 俺、待ち合わせ時間が1時15分で、家から待ち合わせ場所まで10分くらいかかるんだ、どう思う? とまれ、夜スレが残っていれば幸せだ!! あ、そうだ、単発ネタとか1レスネタの人様ー 投下の際、タイトルをいれてくだされば、wikiに登録する際、俺によって変なタイトルつけられずにすむのでタイトルつけてくれるとありがたいんだぜ
ほ
し
詰まった・・・
☆
ククク…もう少し…もう少しでアイツの能力が覚醒する… 長かった…だがその苦労ももう少しで報われる… Q-28…もうすぐ真の力に目覚めるときだ…もうすぐ解放してやるからな…待ってろ… よし、***は完全に慣れたな…よし、次はxx…どうした 何!?Q-28が失踪しただと!?警備は何をやっていた!? …そうか、実験の影響で……クソッ!ダンッ もう少しで…奴らにひと泡吹かせてやれるのに…… 探せ!アイツの知能ならそこまで遠くへ行くことはあるまい!学校町を探しまわれ! 逃がさんぞQ-28…貴様は俺の大事な大事な、手駒なんだからな… 極秘計画F&S CU 進行状況:強化段階の「Q-28」が失踪 発見次第連れ戻し能力の覚醒に努める 尚、戦闘開始日時は計画当初と同じく×月△日とする。
正直言って無駄かもしれない変な伏線… …てか黒服Qっていなかったよね?よね?
/ ヽ / ′ :. . / ′i i i i i :. ′ ′ i i ii i i i i i i :. . i i i i_」iLi _i i i i i i : . i i i i ´i i i i` i i ii i _i_!_ ,′ i } i 八 i ii i ii i { i !{ ii i ii i 从 /`ヽ i ′i . ヽ从小「八八八从__i从__ハノ__//ハ// ノ ノ/ i | . ′|{ ___ x''丐ミメ、ヽィイl/ | ′ i ゞ=≠'' し':::::::::ハV/^ i | 年末年始は忙しいわね ′ i :::.:.:. r辷'゚シ′/ i | ′ i ,  ̄^` / i | ′ 人 :::.:.: /// i | ,′ / / へ、 ‐ - イ// i | ,′ / / // ト . .イ // ii | ,′ / // / } ー ´{ |// jj | ,′ / / // /..斗ノ ト .」.'/ / / | . {{{ { i{ {>'" r{ ノ〉 `ヽ/ / | r‐くく { i{ | |ー-、 ,′ { { //从ノ /`ヽ \ヽハ i | |________,′ ヽヽ从///ヘ、
・・・・・・誤爆?
綺麗な満月が浮かぶ真夜中に、今は打ち捨てられた廃屋となった教会があった その時間には不釣合いな幼い少女が、大きなバスケットの重さにふらつきながら、重い扉を背中で押し開く 「遅くなって御免なさい」 少女が申し訳なさそうに呟くと、明かりの無い礼拝堂の中に爛々と輝く目がいくつも浮かび上がる 「いつも悪いなぁ、嬢ちゃん」 身体にぐるぐると包帯を巻いたミイラ男、ではなく狼男 「喰うもの喰わずじゃ力も出ない。身体も上手く治せないときたものだわ」 黒衣の女吸血鬼もまた、同じようにあちこちが包帯だらけだ 「契約者でもいりゃあ随分と違うんだがなぁ。組織のハンターに追われても戦えるし、傷の治りも早いんだが」 「欧州じゃ、あたしらみたいな古来の伝承と契約しようなんて物好きはいないさね」 「弱点丸わかりな上に、力の発展性もあんまり無ぇからな」 ぼやき混じりの二人の会話を、少女は不安げな顔で見詰めている 「お兄さんやお姉さんは、悪い事はしてないのに、どうして?」 「まあ世間一般での悪い事の定義にゃ触れてないんだがね。日雇いの浮浪者が悪だと言われりゃそれまでだが」 「野山で野生動物狩って食べるのが罪とか言われたら困るわね。猟師のテリトリーは侵した事は無いはずなんだけど」 「まあアレだ、存在自体が罪ってヤツか? そりゃまあしょうがないさ、俺達は『そういうもの』という認識だからこそ生まれる事ができたわけだからな」 「今更だけれど、お嬢さんはあたしらみたいな化物が怖くないのかしら?」 意地悪そうな笑みを浮かべる女吸血鬼に、少女は首を傾げる 「お兄さんやお姉さんは私に酷い事をするの?」 「いやまあするつもりは無いがね。俺らに会った人間は、普通は逃げるか殺しに来るかだぜ、老若男女問わずな」 「民族も人種も善悪を評価する材料にはならないってお父さんが言ってた。見るべきはその個人がやってきた事だって」 少女はバスケットから包帯と消毒液を取り出して、二人の包帯をてきぱきと替えていく 「どんな立場の相手でも、怪我や病気の人は助けるべきだと思うの。それを受け入れてくれるから、お兄さん達は私に手当てをさせてくれているんでしょう?」 「そうやって取り入って、身体が治った俺らが町の連中を喰い殺して回ったらどうすんだ?」 「そういう目的なら、最初からそんな事は聞かないと思うの」 「そこまで見越しての質問だったらどうするんだい? もしかしたらお嬢さんの機転を計ってるのかもしれないわよ?」 「私は信じてるもの」 少女は明るい微笑を浮かべ、二人を見詰める 「それに、信じないで助けられないで後悔したら-1と-1で-2だけど、信じて裏切られて後悔したら+1と-1で±0でしょ?」 その言葉に、女吸血鬼と狼男は顔を見合わせ、同時に派手な笑い声を上げる
「計算おかしいって嬢ちゃん! いやまあそういうの大好きだけどな!」 「理屈のつもりなんでしょうけど、理屈になってないわよ。ああもう可愛いわねぇ」 女吸血鬼に抱き締められ、その胸に埋もれながらじたばたと暴れる少女 「もー、そんな事ばっかり言ってたら、お弁当持って帰っちゃうからね!」 「おおう、すまんすまん。意地悪で言ってたわけじゃねぇんだが」 「そうそう、あんまりにも素直で可愛いからいとおしくなっちゃって」 ぷうと頬を膨らませながらも、少女はバスケットの中からサンドイッチやソーセージ、サラダの入ったランチボックスを取り出す 「朝に取りに来るから、食べ終わったら置いといてね」 「おうよ、本当にいつも済まんな」 「ご飯が食べれないのは本当に辛いもの。ちゃんと食べてしっかり身体を治してね」 少女はそう言って、お昼に置いていった空になったランチボックスをバスケットに詰め、手を振りながら礼拝堂を後にした 「しっかしまあ、本当に良い子だなぁ」 「契約を持ちかけるのを躊躇っちゃうぐらい良い子だわねぇ」 「医術の心得も確かだ。医者として大成するだろうし、闇の世界に引っ張り込むにゃあ勿体無い」 「あたしら化物相手じゃ、人間の医術はあまり役に立たないでしょうしねぇ」 「人間の薬の類も効く効かないがあるしな。俺達との出会いは一時の夢だと思ってもらわんとな」 「そうねぇ……さて、あたしは完治まであと2〜3日といったところだけど」 「俺もそんなとこだ。また顔の知られてない、できりゃあハンター抱えた組織の居ない土地を探さんとな」 「あたしはまた山奥に引き篭もりかしらねぇ……ここしばらく優しくされてたから、寂しさに耐えられるかしら」 ――― 翌日 朝食を携えて教会へ向かう少女を、数台の黒い車が追い越していった その方向には彼女が通う教会があり、またそれ以外のものは何も無い 少女はすぐに状況を理解し、その上で教会へ向かって駆け出した ――― 「あー、お前らもしつこいね」
「ホントよねぇ、何処の組織か判りにくいから黒服って嫌いよ」 ずらりと並ぶ黒服は、手にそれぞれ銃器を構えている 「弾丸、やっぱ銀製かね」 「そうでない理由は無いわよねぇ」 半円に広がった黒服達は、無言で銃口を二人に向ける 「朝になっちゃったし、あたしは逃げれそうにないわ。あなただけでも逃がしてあげましょうか?」 「お前を見捨てて逃げたら、あの子に泣かれそうだ」 「二人ともくたばったら、もっと泣かれるんじゃない?」 「調子良く二人とも生き延びれるか、こいつらが綺麗さっぱり片付けてくれるか、どっちかに期待だ」 「そう、出来れば前者がいいわねぇ」 赤い瞳が、爛と輝く 「一丁、気張るとするかい」 筋肉が膨れ上がり、黄金色の体毛が全身を覆う 咆哮と 銃声が 朝日が射し込む教会に響き渡った ――― 耳に届いた咆哮の意味を、少女はすぐに悟る 来てはいけない だというのに、少女はその足を止める事は無かった あの二人は自分が処置を施した患者なのだ 危機が訪れたのならば守らなければいけない 細い少女の足が、小さな少女の心臓が、限界を無視して必死に動き続ける そんな彼女の必死さを打ち砕くように響き渡る、爆炎と轟音 空を見れば、教会のある方角に立ち昇る黒煙が見える 「……やだ」 少女は足を止めない 「助けるんだもの……絶対!」
――― 教会は跡形もなく吹き飛ばされ、倒れた木々や抉れた地面がその無残さを一層引き立てていた あちこちに転がる黒服だったものの残骸と、瓦礫に埋もれるようにして倒れた女吸血鬼と狼男の姿 女吸血鬼は既に半身を失い、残る部位は朝日に晒されゆっくりと塵と化し 狼男の黄金色をした艶やかな毛並は、赤い血でべっとりと染め上げられていた 「……あ」 辺りを囲む銃火器を持った兵士達と、黒い車を盾に応戦する黒服達 銃弾と血肉が飛び交う中、少女は迷う事無く倒れている二人に向かって駆け出し 「おい、子供だ!」 「馬鹿な、反応は無かったぞ! 都市伝説でも契約者でもない、民間人だ!」 動揺が走ったのは兵士側だった その隙を突かれて数名が銃弾に身体を抉られ倒れ伏し 「え……」 少女は、自分を守るように弾幕を張り防衛戦を作る兵士達を見て一瞬足を止めたが 「あの二人の知り合いなんだろ、早く行け!」 兵士の一人に促され、少女は銃声を背に駆け出した 「お兄さん! お姉さん!」 「お……おいおい……来んなつったつもりだったんだが……」 血塗れの狼男が搾り出した声は、蚊の鳴くほどのものだった 「喋らないで、手当てをするから!」 「悪ぃな……無理なんだわ……銀の弾丸をたらふく食らってな……」 その身体に触れた少女の手が、溢れ出した血で染め上げられる 熱を持ったそれは流れ出してすぐに冷たくなっていき、命というものが手のひらから零れ落ちていくのを実感させた 「やだっ! 死んじゃだめ! 折角、もうすぐ治るところだったのに!」 「無茶を言っちゃ……ダメよ……お嬢ちゃん……」 傍らに転がる、身体の殆どが塵となり消え果る寸前の女吸血鬼が 「あなたが……悪いんじゃない……人間の手当てじゃ……治らない……あたしらが悪いの」 辛うじて残っていた左腕で、少女の頭をそっと撫でる
「ほんの少しだったけど……あなたといれた時間……楽しかった……それは間違いなく……あなたの治療が……くれたものよ」 ぼろり、と その腕も崩れ落ち、灰となり陽光に溶けるように消え去ってしまう 「衛生兵! 瑪瑙の粉末とワインはあるか!」 「この程度の効果じゃダメだ、それに銀の弾丸と人狼や吸血鬼じゃ相性が悪い!」 兵士達のざわめきが、少女の心をじわじわと追い詰めていく 「ああ……次に生まれてくる時は……人間がいいなぁ……」 「私が! 私が人間にしてあげる! 今はできないけど、きっとできるようになるから! だから死んじゃだめ!」 「そうねぇ……人でないものが人になる伝説……色々あるもの……きっと……」 女吸血鬼の言葉は最後まで綴られる事無く、その崩れ落ちた塵と共に空気に溶けていき そして狼男もまた、一頭の大きな狼としての骸を残して動かなくなった ――― 何時の間にか銃声が止んでいた 声も涙も涸れ果てるほどに泣き叫んでいた少女を、兵士達はただ沈黙を以って見守っていた やがて、少女がぐずぐずになった顔を拭い立ち上がったのを確認して、兵士達の隊長が声を掛ける 「済まなかった。我々が黒服共を追い切れなかったばかりに」 「謝られても、私にはあなた達が何者なのか、どういう経緯でこういう事になったのかわかりません」 嗚咽混じりの声で、少女は問う 「教えて下さい。あなた達が何者なのか。黒い服の人達が何者なのか。あなた達が生きる世界が、一体何なのかを」 「その質問には私が答えよう」 何時の間に現れたのか、兵士達の背後から聞こえた壮年男性の声 兵士達はあっという間に道を作るように整列し姿勢を正して彼を迎える 「全てを説明するには、まず『都市伝説』という存在についてから語らねばなるまい」 その男は、ドイツ人なら誰もが知っているであろう それ以外の人種でも、世界史を少しでも学んだ事があれば知っているであろう存在 「よろしいのですか、『総統』閣下。この少女をこちらの世界に引き込むのは、その」 やや言葉を濁しながら遠慮がちに意見する隊長を、『総統』は皮肉げな笑みを浮かべる 「夢でも見ていたのだと思えと? 全て忘れて日常へ戻れと? この少女の目を見れば判る、それでは到底納得するまいよ」
『総統』はそう言って、泣き腫らした顔の少女に手を差し伸べる 「全てを知れば二度と平穏には戻る事が出来ぬと知りながら、あの二人の人外がそれを望まぬと知りながら、彼らの、そして我々の世界に踏み込むのかね?」 少女は迷う事無く差し伸べられた手に縋り 「それでは語ろう、この人間の世界と背中合わせに存在する『都市伝説』の世界について」 ――― 「……という夢を見た」 「夢オチとか喧嘩売ってるんですか」 いつもの調子で、悠然とミツキの淹れてくれたコーヒーを啜るドクター なんだか色々間違ったコスプレナース姿にされたバイトちゃんが、呆れ果てた声を上げて肩を落とす 「クリスマスのミニスカサンタも来院者には好評だった事だし、次はミニスカ巫女などどうかね?」 「それもう巫女じゃないでしょ!? 絶対着ませんからね!」 「一度女体化を解除してもらって、改めて女体化したのだ。ミニスカにおける股間の憂いはもう無いはずだが」 「そうだとしても下着をチラチラ見せながら仕事する趣味なんか無いですって!」 「まあ嫌だと言ったところで着せるんだがね? 二月の節分用に、鬼娘っぽい虎縞ビキニも用意してあるぞ?」 「いつまで女でいりゃいいんですか俺!?」 「そうだな、ボクが治療法を確立するまでというのはどうだ」 「……黒魔術でも錬金術でも何でもいいですから、早くどうにかして下さい」 「勿論だとも。都市伝説の影響を治せる事ができれば、治療の分野は大きく進み、都市伝説そのものを治す事も射程範囲内になる」 ドクターは不敵に笑い 「約束だからな、都市伝説を人間にする研究を完成させるのは」 「はいはい、『総統』閣下が求める成果がそれですからね」 バイトちゃんが診療所を開ける仕事に戻ると、ドクターは机の上にある二つの小瓶に視線を向ける 一つはさらりとした白色の灰が詰まっており、もう一つには黄金色の獣の毛が一房詰められていた 「ああ、ボクはきっと成功させてみせるとも。救いを求めて差し伸べられる手を全て掴み、助けるために」
過去話は長くなって困る 神様話を短くまとめられる能力を下さいorz -------- ドクター乙なのぜ!…過去かー… 俺のキャラたちは過去ロクに作ってないからなぁ…いつか書く時が来るのかね…
過去・・・考えてたら先代はないちもんめさんが出てk(ry
ほ
スコープに空を舞うサンタを捉える 引き金にかける指にそっと力を入れる スナイパーライフルから銃弾が放たれるが 同僚「やはり当たりませんね」 命中率は芳しくない もともと狙撃は得意でもないし スナイパーライフルを空に向けて撃ったってなかなか当たらないだろう Y「うりゃ」 隣を見るとYが変な掛け声とともに発砲したとこだった 銃口の先をたどって見るとどうやら当たったようだ そして見たことを後悔した 同僚「…あの筋肉の塊は撃ち墜としてもいいんですか? 一応組織の戦力ですが……」 Yがこちらを振り向いて答える Y「逆に聞こう。天使の舞う空、えせサンタが飛ぶ空、アレが犇めく空、1番見たくないのは?」 同僚「……すいません、駆除の続きをどうぞ……」 視線の先では「兄貴」と呼ばれるものが墜ちていく しかも、尻を押さえながら 考えちゃ駄目! 何故あんな格好で落ちて行くのかなんて考えないで! 止まって私の想像力! 思考を止めるために片付けに専念しましょう、そうしましょう 撃っても当たらないのだから撃つだけ無駄ですしね Yなら都市伝説の能力を使って当てることが出来……
確か以前Yから聞いた都市伝説の能力はオートポインター(カッコ悪いから止めろとは言っておいた)だった 照準がやたら正確になるだけだよ、と彼自身も言っていた そして彼が今構えているのは二連式の猟銃で、装填している弾丸は一粒弾のはず 狙いが正確なだけであんなに遠くの筋肉塊のアレを撃つなんて芸当が出来るのか そもそも射程圏外ではないのか Yの能力が、都市伝説の能力が、明らかに強くなっている? 普段の態度も仕事も相変わらずで、特に変わったことはなかったけれども Y「さ、もう行こうか、同僚。後はあの可愛い天使達が何とかするだろうし」 考えている途中にYの声が割り込んだ 何故可愛いを強調するのだ 同僚「えぇ、そうですね」 何かあったのだろうか それを私には話してはくれないのか それとも話せないような理由があるのか 何かあったという確証があるわけじゃなく、ただの杞憂かもしれない 問いただしても曖昧な事ばかり言って、否定も肯定もせず、あなたはごまかすのでしょうが Y「やっぱり荷物要らなかったでしょ?」 同僚「そうでしたね」 自分達のいた痕跡などを消してYの後を追いかける 前を行くその背中はいつもどおり、少し頼りない感じがした
947 名前:やる気なさそうな人[] 投稿日:2009/12/30(水) 17:34:01 黒服Yの話、雲行きをあやしくしてみた 兄貴が飛んでるから禿と盟主さんが闘う前のようです Yのメイン装備がハンドガンと猟銃になりそうです
し
乙あんど保守! 過去ネタも書かないとなあ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 19:28:56.93 ID:MkvnlExm0
ただいまー 雪が途中で雨に変わるとかこれなんて天気の意地悪
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 19:38:30.15 ID:MkvnlExm0
っと、ドクターの人とやる気なさそうな人乙ですー とりあえず、バイトちゃん…改めて女体化、させられたんだね…ほろり
ーーーこれは、“こっち”が“ぼく”だったころの物語。 「やあ、こんにちは」 「・・・おにーさん・・・おねーさん? だれ、なの?」 まだ小さかった“ぼく”と、ちょっと不思議なお姉さんの、出会いと別れの物語。 「おにーちゃん、きょうはなんのおはなししてくれる?」 「そうだなー・・・君が僕のお嫁さんになった時の家族計画とか」 「・・・ぼく、おとこのこだから、およめさんにはなれないよ? ・・・おむこさんにだったら、なってあげてもいいけど」 あの、人じゃないのに人らしい、変わり者の鬼さんがいなかったらーーー今の“こっち”はなかっただろうと、そう思う。 「・・・巻き、込ん・・・じゃって、ごめんねー・・・」 「お、おにー、ちゃん・・・?」 ーーーこれは、幼い“ぼく”の、悲しみと成長の物語。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 20:05:13.65 ID:MkvnlExm0
乙かな?かな?? よーし、おにいちゃんもほんぺんなかなかこうそうすすまないはらいせにかくよていもないよこくねたかいちゃうぞー
145 :
予告ネタ的なもの 〜書く予定?ないよ!!〜 :2009/12/30(水) 20:19:01.39 ID:MkvnlExm0
−−−−あの人との思い出はどれも温かい 「そっか、翼君って言うんだ。よろしくね!」 あの人は、いつだって明るくて優しくて 「はぁう……メイド服着せられた翼君かぁいい……お持ち帰りぃいいいいい!!!」 都市伝説との戦いに疲れかけていた俺は、あの人に癒された 「どーしたの?悩みでもあるの?おねーさん、いつでも相談に乗ってあげるわよ?」 あいつとあの人がいたから、きっと俺は戦い続ける事に耐えられた 「だいじょーぶ!おねーさん、こう見えてけっこー強いんだから。翼君の事も守ってあげる!!」 −−−−−−だから、巻き込みたくなんて、なかったのに 「……だ、め…逃げて…………わたし、は……だいじょうぶ、だから………」 −−−−結局、俺はあの人を巻き込んでしまった 「御免、ね………翼君」 血に塗れてしまった思い出 あの人が血に染まる 結局伝える事はできなかったけれど、俺は あの人の事が、好きだった
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 20:40:14.37 ID:MkvnlExm0
ひ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 20:59:58.75 ID:MkvnlExm0
と
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 21:19:34.01 ID:MkvnlExm0
い
る
合わせ鏡のアクマの契約者宅にて 顎砕き「これで良し」 アクマ「何々?」 姫さん「年賀状?」 謹賀新年 あけましておめでとうございます 今年こそその息の根を止めてみせるので首を洗って待ってやがってください 姫さん「・・・概ね間違ってるわね」 顎砕き「えっ?」 アクマ「年賀状と言うか・・・果たし状?脅迫状?」 ちなみにこのまま出しました 続かない
957 名前:はないちもんめ[] 投稿日:2009/12/30(水) 21:36:36 アクマの人に土下座!! な顎砕きの年末ネタ あの年賀状はあのままはないちもんめに届きました Dさんが胃痛に悩まされる事でしょう ********************** 住所分かるのに闇討ちはしないのか…善良的な悪人だなw
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:02:13.50 ID:MkvnlExm0
にょ
各々新年の抱負を書きなさい 黒服D 【はないちもんめとチャラ男、どちらも護りきる】 チャラ男 【黒服Dとはないちもんめを護る】 黒服D「私はこんな感じですね」 チャラ男「皆考える事は同じか・・・ん?」 チャラ男がこっちを向いたけど視線を逸らす 黒服D「そう言えば貴女は?」 少女「わ、私は二人と同じよ!うん、同じ!!」 チャラ男「何々?今年こそ黒服と「読むなぁぁぁぁっ!!!」グフォッ!?」 少女 【今年こそ黒服との関係を進展させる】 少女「いや、だって二人揃ってあんな真っ直ぐな内容来るなんて思わないじゃない」orz チャラ男「た・・・玉がッ・・・」 黒服D「・・・進展?」 続かない
963 名前:はないちもんめ[] 投稿日:2009/12/30(水) 22:06:24 はないちもんめ新年ネタ 新年早々チャラ男が股間蹴り食らってるのは土下座するしかない そしてはないちもんめだけ自分本位な抱負なのも土下座するしかない 花子さんの人に土下座!! 多分黒服は進展とか言われても判らないんだろうね・・・ ****************************** 三人とも真っ直ぐすぎる願いだなw 一人、真っ直ぐのベクトルが違ってるが…
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:25:12.49 ID:5k9F3TLh0
保守して寝る
それは、唐突に。 まさしく、大震災のように唐突に。 俺にとっては、俺の仲間にとっては大震災クラスの出来事だったわけで。 ピンポーン「へいへーい、今出ますよっと…」 来訪者に聞こえるわけでもないのだがノリで言っておく。 「はい今出ましたー……ぇ?」 「いやぁー唐突にただいまー!」「元気にしてた〜?はいこれお土産のマルセイバターサンド」 …え? ……何で俺の親が目の前にいるんだ…? 両親は海外で働いているはずじゃなかったか…? 「いやぁー年末だから有給とっちゃって」「連絡もなしにごめんね〜?はいこれお土産の白い恋人」 …え?
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:29:59.93 ID:MkvnlExm0
支援
いくらなんでも唐突過ぎやしないか…? お盆も夏休みも帰ってこなかったのに… 「いやぁーやっぱり新年は故郷で迎えたいじゃない?」「そういう訳なの〜。はいこれお土産の生キャラメル」 …ここまで来て…ようやく言葉を発する気になった。 「何で北海道土産ばっかなんだよ!海外行ってたんじゃねーのかよ!?」 「いやぁー帰るついでに北海道に旅行に行っちゃって」「楽しかったわよ〜。はいこれお土産の「もういいよ!」 「…帰るんだったら連絡ぐらいしてくれよ…すげぇ驚いたじゃねーか」 なにはともあれ親が帰ってきた。その事実は間違いはない。
「いやぁー急に決めたものだから連絡しそびれちゃって」「こっちに仕事で来るついでに休もうって決めたの〜」 「…北海道旅行する暇あったんだろ?」「「あ、確かに」」 …どうにも両親は天然ボケである。俺が天然ボケを遺伝しなかったのは本当に幸せと思う。 「…色々と聞きたいことはあるんだが、何でさっきから親父の口調がほぼ一定なんだ?」 「いやぁー作者がまだ僕の性格詳しく決めてなくて」「全くもう…塩酸でも飲ませてあげようかしら」 さりげなくやばいことを言う父と母。こっちにいた時から変わってないな、母のこの毒舌は… 「ところで生活は大丈夫か?危ないことに巻き込まれたりしてないか?」 「だ、大丈夫だよ…中学の時とあまり変わんねぇ」 …都市伝説との戦いに巻き込まれてる。なんて言えるわけねぇ… 「…ならいいんだが。しばらく会わないうちに雰囲気変わったなぁ、と思って」「まぁ高校生は成長が著しいって言いますから〜。ウフフ」 …しかしまぁ微妙にタイミングのいいことだぜ。 爺さんは都市伝説老人会の忘年会。ベートーヴェンは里帰りで学校に行ってる。 こいつらが家にいるときに帰ってこられたらいろんな意味でアウトだっただろう。 「…あぁ、それとちょっと聞いときたいことが」「ん?何?」
「その…なんだ、学校町全体で何かこう…奇怪なことが起きなかったか?」 …奇怪なこと…? ……まさか…まさかな。 まさかうちの父が都市伝説と何かかかわりがあるとかないよな。流石に俺の思い過ごしだよな…はは… 「まぁ簡潔に言っちゃえば…いわゆる『都市伝説』の話なんだけど〜」「ちょ、母さん単刀直入すぎるぞ」 …え? 「…今、何と…?」「『都市伝説』。聞いたことはあるでしょ〜?あり得ないことが起こりえるっていう」 ……… 「…あ、あの…」とりあえず俺は何でそんな質問をするのかと聞こうと口を開きかけた。 「いや、知らないなら知らないでいいんだぞ?別にお前が都市伝説と契約したんじゃないか、って思ったわけじゃないからな? ただ単に『夢の国』とかマッドガッサーに何かされてないか心配なだけだからな?」「父さんいろいろダダ漏れよ〜?」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:35:54.38 ID:MkvnlExm0
支援
…え?てか今回何回「…え?」って言ってるんだコレ? 今日は驚くこと多すぎるぞおい作者俺をショック死でもさせたいのかコノヤロウ 「…父さん、母さん」「…え?まさかとは思ったが本当に」「あなたは第六感は無駄に発達してますからね〜」 …隠しきれねぇな、こりゃ。むしろこの状態で隠し通せるほうがおかしいだろ。 ハラぁ括れぇ…俺… 「確かに俺は都市伝説と契約した。それに、そいつらと共に戦ってる」 父さんが何か言おうとしているが、それを無視して俺は言葉を続ける。 「でも、そいつらのお陰でいろんな人と知り合って、それで…友達以上に守りたい、『仲間』ができたんだ」 正直自分でも何を言ってるのかよく分からないが、とりあえずひどく恥ずかしいことを言ってる気がする。 「仲間と戦いたい。仲間を護りたい。」 「だから、止めないでほしい。今の思いは、それだけだ」 ここまで言って、本当に何を自分は言いたかったのか理解した気がする。多分心の奥底にそんな思いがあるのだろう。
俺は奴らに支えられてるってこと。 何を言われても、この意思だけは絶対に曲げない。そう思っていた。 が、両親から返ってきたのは予想もしてない言葉だった。 「…血は、争えない、か」「やっぱり私たちの子ですね〜」 …え? 「いやぁー実は僕達もお前くらいの時に都市伝説と出会ってね」「そのつながりで私たちも出会ったのよね〜」 「…まさか」 驚きだ…まさか一家で都市伝説契約者とは… 「ま、これも運命だったのかもしれないね」「そうね〜、家系が家系だものね〜」 「か、家系て…と、ところで父さん達は何と契約してるんだ?」 「ん?あぁ…父さんは…『コレ』だ」そう言って父さんは懐からあるモノを取り出す。 そして、テーブルの上に置かれたものは、黒い箱。
「…これは?」「これは『パンドラの箱』と言ってね、開けると災厄を引き起こすんだ」 地震とか洪水とかね、と付け加える。…冗談じゃないレベルの代物だな… 「いやぁー出会ったころはなかなか使いこなせなかったけど、今じゃ雷くらいなら狙って落とせるよ、はっはっはっ」 今までに聞いた都市伝説の中でも最大級じゃないか…?いやそもそもパンドラの箱って都市伝説に含んでいいのか…? 「わたしのはね〜…説明するより見てもらったほうが分かりやすいかな〜?」 設定方面の俺の思考を断ち切るかのように母がそう言ってキッチンへと向かう。 「父さん、何がいいかしら?」「う〜む、今日はりんごジュースかな」 了解〜、といって母はキッチンの蛇口をひねり水を出s…水……え?水? 蛇口から出てきたのは…間違いなくりんごジュースであった。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:45:36.52 ID:MkvnlExm0
支援!
「どう?これが私の契約した『みかんジュースが出る蛇口』よ〜」 とある県では、蛇口をひねると特産であるみかんのジュースが出るという。 その話は後に実現されるのだが、都市伝説としてはいまだ根強く残っているのだという。 そして契約と同時に強化されて、今ではアブないクスリまで出せるんだとか…大丈夫なのかね?いろんな意味で 「…で、お前は何と契約したんだ?」「そうそう、それはやっぱり聞いておかなくっちゃね〜」 「あぁ、俺の?俺のは…『音楽室のベートーヴェン』と『フロントガラスのハンバーグ』。まぁハンバーグジジイって言ったほうが分かりやすいかね?」 「…意思のある都市伝説か…それなら心配はないね」「意思のないのと契約してると自分の力を過信しすぎちゃう人がいるのよ〜困ったものよねぇ」 「それだけならまだしも…たまに都市伝説に呑まれちゃう人もいるからねぇ…ま、正直僕がコレに飲み込まれてないことは奇跡に近いけどね」 父がパンドラの箱を指さしながら言う。 「の、飲まれる…?」「あら、聞いたことないかしら?契約した都市伝説が強すぎて心を食べられちゃうの」 「他にも、多くの多重契約をしてたりしてもいわゆる容量が足りなくなってコワレちゃうー、とかいうのもあるんだ」 その言葉に、爺の契約者はふと昆虫少年のことを考えさせられた。 そういえばあいつ…ものすごい量契約してなかったっけ?…大丈夫なんだろうか… 「ま、今のところは無事そうで何よりだ。よし、それじゃあ……」
「パーティでも開きましょうか♪」 …え? 「パ、パーティ?」その言葉に唖然とする。…帰ってきていきなりパーティ?何言ってんのこの人たち? 「そりゃあ、僕たちが学校町に帰ってきた記念だよ。人は呼ばないけどね」「せっかく家族がそろってるんですもの。盛大にやろうぜ!って感じですね〜」 …海外の思考って、理解出来ねぇ。 そう思う契約者であった。 「…え?」カウンター:7
カウンター溜まりすぎだ乙
爺の契約者の両親帰ってきちゃったよ!な年末ネタ 支援ありがとうございました ワイワイキャッキャな大みそかや新年ネタは来年になるか書かないか… 父 とある組織のヨーロッパ支部所属。何故日本支部でないかは、新婚旅行中にスカウトされたため。 一時期日本支部にもいたが、ヨーロッパの風を感じたいがために自ら移動した。 子煩悩な性格で、心配性でもあるが、息子が都市伝説と契約したことに関しては快く容認するよき父親。 反面、怒らせたら手がつけられなくなり、契約した都市伝説も合わせて超危険。止められるのは妻のみ。 『パンドラの箱』 見た目はただの小さくて黒い箱。だがあけると様々な災いを引き起こすとされる。 災厄は大まかに操る事が出来るが、使いすぎると地球が滅亡する。 また、箱の中には「予知能力」の根源が封じられており、近くにいると未来予知系の能力が無効化される。 倒した敵の悪の心を取り込んでだんだん大きくなる。大きくなればなるほど強くなるが強化しすぎるとやはり地球滅亡。 母 とある組織のヨーロッパ支部所属(の予定)。何故日本支部でないかは夫と同様の理由。 やさしくて美人で、おっとりした性格だが、こちらもやはり怒らせたら怖い。この夫婦の喧嘩みたくない。 子供に関しては決めた道を進んでほしいらしく、都市伝説と契約したことも怪我の心配以外何も言わなかった。 『みかんジュースが出る蛇口』 とある県では、蛇口をひねると特産であるみかんのジュースが出るという話。後に実現する。 契約によって強化されたらしく、蛇口をひねると出てきてほしいものが何でも出る能力となった。 戦闘向きの能力ではないが、塩酸とか硫酸まで出せるので使う人によっては危険なことこの上ない。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 22:57:23.18 ID:MkvnlExm0
乙!! これはまたすげぇ両親だwwwwwwwwwww 生身で都市伝説撃退する花子さん契約者の両親よりすげぇwwwwwwwwwwwww
171 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/30(水) 23:05:57.52 ID:MkvnlExm0
「新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」 「あ、こちらこそよろしく…と言うか、Dさん、そんな深々と頭下げなくてもいいですから」 深々と頭を下げた黒服に、かごめかごめと契約している青年は慌ててそう言った 丁寧なのは悪い事ではないと思うのだが…彼は、黒服にここまで丁寧に新年の挨拶をされるような身ではない、と思ってしまう 禿の事とか禿の事とか禿の事とかで、この黒服には色々と迷惑をかけているのだし 「近頃は「組織」内でも妙な動きが多いそうですから…何かありましたら、相談に乗ります」 「……そのセリフ、そっくりそのまま返させてもらいます」 「組織」内で問題が起きた場合、どう考えても危険なのは黒服のほうだ 強硬派や過激派に「邪魔者」と認定されてしまっているらしい彼は、「組織」内で味方も多いが敵も多いのだから 黒服に付き添ってきていたはないちもんめの少女と、「日焼けマシンで人間ステーキ」の青年も、かごめかごめの青年と同じ事を考えたのだろう 心配そうな視線を送っている 「…それじゃあ、行きましょう、黒服」 「あぁ、はい…それでは」 と、黒服達が帰ろうとした、その時 「あけましておめでとー」 「おとしだまちょうだいー」 ちょーん、と 可愛らしく手を伸ばしてきた、ロリ二人 ……場が、沈黙に包み込まれる
支援だぜ
狐wwwww
174 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/30(水) 23:09:25.80 ID:MkvnlExm0
「…新年早々、何やってるんですか、あなたたちは!?年齢詐欺してまでお年玉が欲しいですか!?」 始めに正気に戻ったのは、かごめかごめの青年だった 何をやっているのだ、この狐二人は!? そう、このロリ二人、青年と契約しているハクとコンだ ちゃかり、子供の姿でお年玉をゲットしようとしている 二匹相手に突っ込んでいる青年の様子に、黒服は小さく苦笑して…コートから、それを取り出す 「はい、どうぞ」 「え」 す、と ハクとコンに、お年玉が渡された 「っちょ、黒服!?」 「こいつら、子供じゃないんだろ?」 はないちもんめと、「日焼けマシンで人間ステーキ」が突っ込むの、だが 「いえ、お二人にも、去年お世話になっていますし。「組織」内でしっかりと働いてくださっているのですから」 …特に、ハク相手には、顎砕き飴の契約者の情報を提供してもらった恩もある 黒服としては、そう考えているのだ かごめかごめの青年と、ハクとコンに、黒服の柔らかな笑みが向けられる 「少ない額で申し訳ありませんが。どうぞ、受け取ってください」 黒服Dの善意の笑顔! ハクとコンの良心に9999のダメージ!!!
175 :
年末年始ネタを書き散らすテスト :2009/12/30(水) 23:11:59.50 ID:MkvnlExm0
が、それでも渡されたポチ袋は放さない狐二人 …ここで話したら、逆に黒服に失礼である 黒服達が帰った後、じと目でかごめかごめに睨まれ 「…新年早々。少しは反省してください」 「「…………はい」」 と、ハクもコンも、珍しく素直に頷いたのだった 終われ オマケ コン「うわ、一万円も入ってる!?」 かごめかごめ「っちょ、どこが少ない額なんだ!?」 ハク「…そう言えば彼、元々趣味らしい趣味もないから給料ほぼ手付かずで溜まってて、結構な小金持ちだとか…」
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 23:13:31.53 ID:MkvnlExm0
はないちもんめの人に焼き土下座!!! 黒服Dのかごめかごめへの新年の挨拶でした ハクとコンにお年玉あげたかっただけだった 正直反省している
お疲れ様です。 俺も新年ネタ書かないと・・・あ、でもマッドガッサーの方も(ry
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/30(水) 23:26:04.85 ID:MkvnlExm0
マッドガッサー編で蜘蛛契約者の説得書かなきゃいけないのに後回しにしているバカがここに居ますよ 近々書きたい心意気なんだぜ そしておやすみー 明日もスレが残っていてくれれば幸せだ!!
皆さん乙ですー
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 00:22:26.95 ID:fGbccOKM0
も
ち
182 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:46:24.16 ID:3qhlKdVl0
その5 白い粉の魔力 キーンコーンカーンコーン 授業後の学校 さて、と 俺は今男子トイレの個室にいる。 別にクソがしたいからトイレにいるわけではない。 この前俺は都市伝説「エロ本にバターを塗ると黒塗りが透ける」と契約を交わした。 せっかくお気に入りの1ページを犠牲にして手に入れた力だ、これを有効活用しない手は無い。 俺がいるのは男子トイレ。 つまり、女子トイレの隣というわけだ。 ふふふ...うふふふふ... さて、取り出したるはタッパーに入ったバター。 そしてこれをトイレの壁に塗っていくと...ほら、壁の向こうが透けて見えて...あれ? おっとしまった、うっかり壁を逆と勘違いしてしまったようだ。 逆隣の情報科一年の教室が見えてしまった。 きをとりなおして...おや? あれはたしか2学期から写真部に入ってきた新人君(暫定)じゃないか。 教室に一人きりでなにやらそわそわしているが。 そうか!こっそり教室でエロ本を読もうというのか!なかなか大胆だなぁ彼も。 向こうからこちらは見えないようになっているので気付かれはしない。 どれどれ、同志はどんなエロ本を読んでいるのかな? 鞄から取り出したのは…瓶...か? おいおい、なんだその白い粉は まさかお前…
183 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:47:19.70 ID:3qhlKdVl0
「-----と、いうわけで、そのときは教室に人が入ってきたので実際に”使った”ところは見ていないわけだけど。」 「まさか、そんな、あの新人君が・・・」 背の小さい、けーちゃんと呼んでいる1年生の女の子が、信じられないといったように首を振った。 あの後、写真部の部室に行ってみたところ、部長、副部長、そして情報科1年生のけーちゃんがいたため、さっき見たことについて相談してみたわけだ。 「麻薬...か。確かに最近高校生にも広まりつつあるらしいからな。」 「でもあんな真面目な子が麻薬だなんて」 「真面目だからこそ、真面目でいる自分に嫌気が差したところに、未知への興味、他人の知らない自分、そんな誘惑に負けてしまった。なんてことはよく聞く話じゃないか。」 「そんな…」 「とにかく、新人君を何とかしてあげなくちゃ。出来れば警察に連絡せずにすむように。」 「麻薬がらみだぜ、連絡しないわけには行かないだろ。」 「でも、まだ”使った”ところを見てないわけだから。もしかしたらまだ一度も”使って”ないかもしれないじゃない。」 「そもそも、その白い粉が本当に麻薬か、という確証も無いわけだしな。まずは真相解明だろう。警察に連絡するのはそれからにしよう。」 「まずは問いただしてみますか?」 「いや、それではシラをきられるだろう。そこでけーちゃん。」 「は、はいっ?」 「ちょっとその瓶を盗んできてくれ、ちょうど同じクラスだろう。」 翌日 「うまくいきますかね」 「けーちゃんしだいだな」 「…なんで二人とも男子トイレにいるんだよ」 「だって心配だもん」 「面倒な役を押し付けた分、見守ってやるべきだろう。」 男子トイレの個室に、3人がぎゅうぎゅう詰めで入っている。 例の能力で壁を透過してある。 今、体育の授業で、教室には誰もいない。そこにけーちゃんが忍び込む。 ちなみに、授業どうしたとか気にしちゃいけない。
184 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:48:29.46 ID:3qhlKdVl0
新人君の鞄を見つけ、そっとあけると。 中に、白い粉の入った瓶が一つ。 「!あった」 けーちゃんは瓶をポケットに入れ、教室を出ようとしたそのとき 「おい!何してるんだ!」 「まずい!新人君だ!」 体育の授業に出ているはずの新人君が教室に入ってきた。 怪我をしたのか、腕を押さえている。 「僕の鞄に何をしてるんだ!」 「単刀直入に言おう。君の鞄の中の白い粉の入った瓶について聞かせてもらおうか」 トイレから駆けつけた部長が問いただす。 一拍遅れて副部長とスケベが駆けつけ、新人君に迫る。 「なあ、俺達とお前の付き合いは短いけどよ、それでも同じ部員なんだ、正直に答えてくれ。」 「でないと、私達は警察に連絡しなくちゃいけないの」 「う…」 「お願い」 けーちゃんが新人君の手を握る 「本当のことを教えて」 沈黙の時間が過ぎ、彼は重い口を開いた。 「信じてもらえないかもしれませんが、聞いてくれますか?」 3人とも頷く。 「その...都市伝説って...信じますか?」 3人とも顔を見合わせ、なんともいえない表情をした。
185 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:49:31.49 ID:3qhlKdVl0
「-----つまり、その瓶の中身は小麦粉ってわけか。」 「そうなんです」 彼のした本当の話、それは彼が都市伝説の契約者だということだった。 小学校まで関西に住んでいて、毎日お好み焼きやたこ焼きを食べて育った彼が契約していたのは「関西人の体の半分は小麦粉で出来ている」であった。 「例えば、さっき体育の授業で怪我しまして、それで教室に戻ってきたわけなんですけど、」 彼が腕を押さえていた手を離すと、傷口から血ではなく、白い粉、恐らく小麦粉が出ていた。 「こんなふうに体が小麦粉になっちゃったんです。」 そして瓶を手に取ると、中身を口の中に流し込んだ。 「ンンッ!...クゥッ!...フウ。で、小麦粉を食べると傷が一瞬で治るんです。」 確かに、見る見るうちに傷口が塞がっていく。 「今軽くキマッてなかったか?」 「気のせいです。」 多少恍惚としながら答えるあたりなんか怪しいのだが、小麦粉だから大丈夫だろう。 「紛らわしいまねしてごめんなさい。でもこんなことが人に知れたらと思うと...」 「いや、私達も無理やりな手段に出て申し訳なかった。」 「疑って...ごめんね。」 けーちゃんが申し訳なさそうに頭を下げる。ちなみに彼女は入部の時点で部長からばれて都市伝説については知っている。
186 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:50:54.69 ID:3qhlKdVl0
「まあ疑いも晴れたことだし、一件落着だな。」 「そうね。ところで新人君」 「何ですか?」 「これからはコナって呼んでいい?」 「ぇ、あぁ、いいですよ」 「では改めて、これからもよろしく、コナ」 「よろしくお願いします。」 コナは、3人と握手を交わした。 「ふぃー。これにて一件落着かぁー。」 大きく伸びをするスケベの肩に、ポンと手が乗る。 「ところでスケベ、そもそもなんで男子トイレで都市伝説なんか使おうとしたんだ?」 「え、それは」 「反対側は女子トイレだったな」 「え、へ、へぇーそーだったんだー」 「...うん、とりあえず、魂ぬいとこうか。」 カシャッ fin 「ところで、先日のスケベと今回のコナの件で発表しておきたいことがある。」 「何ですか部長いきなり。」 「これで、部員全員が都市伝説関係者、ということになった。」 「...まあ、気を使うことが無くなった、ということにしておきますか。」
187 :
噂をすれば :2009/12/31(木) 00:55:06.52 ID:3qhlKdVl0
以上です。 年が明けるまでにクリスマスネタを投下したい… あと、時系列ずれますが恐怖のサンタを一つ捕獲させていただくことになるかもしれません。
188 :
メーソン 過激派 :2009/12/31(木) 01:33:06.33 ID:fGbccOKM0
乙 まさかこの時間にレスが来るとは やはりこのスレは侮れん 直ぐにでも上層部に報告し潰さねば…!
保守・・・寝ようかな
ほ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 03:58:21.48 ID:zCekkV44O
ほ
ほ
年末年始でwikiに収まってないやつをせめて連載ものくらいそれぞれの作者が上げてくれればいいな ほ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 07:31:40.81 ID:qRtQi3IP0
あぶねぇほ
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 09:30:06.60 ID:s8yvlrYp0
おはよう!
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 10:20:28.24 ID:s8yvlrYp0
こ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 10:43:15.38 ID:s8yvlrYp0
と
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/31(木) 11:02:07.68 ID:s8yvlrYp0
し
の
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2009/12/31(木) 11:35:32.98 ID:s8yvlrYp0 さ